以下に、本発明にかかるコンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法及びコンテンツ管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[1.概要]
ここでは、本実施形態の概要について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、本実施形態の概要を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のコンテンツ管理システム(本発明のコンテンツ管理装置に相当)は、“仮”・“確定”という2つの概念を導入して、携帯電話向けコンテンツの使用に対して発生する売上、手数料及びロイヤリティを、それぞれ“仮売上”・“確定売上”、“仮手数料”・“確定手数料”及び“仮ロイヤリティ”・“確定ロイヤリティ”という形で計算すること、を特長とする。さらに、コンテンツ管理システムは、仮ロイヤリティ及び確定ロイヤリティを、予め設定した複数の“計算区分”毎に、各計算区分に対して設定された計算式(仮用計算式及び確定用計算式)に基づいて計算すること、を特長とする。
具体的には、コンテンツ管理システムは、まず、各キャリア(電気通信事業者(特に携帯電話事業者))が所有する各コンテンツ配信サイトの各サーバから、キャリア・サイト毎のSVカウント(サーバへのアクセスカウント、サイトへの入会員数)を取得し、取得したSVカウント及び予め計算した乖離額から、キャリア・サイト毎の仮売上を計算し計上する。そして、コンテンツ管理システムは、キャリア・サイト毎の仮手数料(キャリアの手数料)を計算し計上する。
そして、コンテンツ管理システムは、予め設定した複数の計算区分毎に設定された計算式で、キャリア・サイト・仕入先・種別毎の仮ロイヤリティを計算し計上する。例えば、計算式「仮売上−仮手数料」から仮ロイヤリティを計算したり、予め設定した段階別料率を考慮して仮ロイヤリティを計算したり、利益分配を考慮して仮ロイヤリティを計算したりする。また、外部の著作権管理システムにおいてコンテンツのダウンロード数(ダウンロードカウント数)やサイトへの入会員数から集計したサイト・仕入先・種別毎の集計金額を参照して、コンテンツ管理システムに仮ロイヤリティを手動で又はデータ連動で入力する。
そして、コンテンツ管理システムは、キャリア・サイト毎の仮売上、キャリア・サイト毎の仮支払(仮手数料)及びキャリア・サイト・仕入先・種別毎の仮ロイヤリティを含む仮計上分のデータを、売上・仕入を管理する受託/保守システム(売上統合システム、受発注システム)へリアルタイムに連動させる。
つぎに、コンテンツ管理システムは、支払通知書から仮売上のマイナス計上後、キャリア・サイト毎の確定売上を計上する。そして、コンテンツ管理システムは、仮手数料のマイナス計上後、キャリア・サイト毎の確定手数料(キャリアの手数料)を計上する。そして、コンテンツ管理システムは、仮ロイヤリティのマイナス計上後、複数の計算区分毎に設定された計算式で、キャリア・サイト・仕入先・種別毎の確定ロイヤリティを計算し計上する。例えば、計算式「確定売上−確定手数料」から確定ロイヤリティを計算したり、予め設定した段階別料率を考慮して確定ロイヤリティを計算したり、利益分配を考慮して確定ロイヤリティを計算したりする。また、外部の著作権管理システムでコンテンツのダウンロード数やサイトへの入会員数から集計したサイト・仕入先・種別毎の集計金額を参照して、コンテンツ管理システムに確定ロイヤリティを手動で又はデータ連動で入力する。
そして、コンテンツ管理システムは、キャリア・サイト毎の確定売上、キャリア・サイト毎の確定支払(確定手数料)及びキャリア・サイト・仕入先・種別毎の確定ロイヤリティを含む確定分のデータを、受託/保守システムへリアルタイムに連動させる。
そして、コンテンツ管理システムは、仮計上分のデータや確定分のデータを管理し、これらデータを、“SVカウントデータリスト”、“売上・手数料管理表”、“ロイヤリティ計算書”、“通常の支払報告書(支払報告書(1))”、“利益分配計算用の支払報告書(支払報告書(2))”などの出力帳票として出力(印刷)する。
なお、受託/保守システムは、仮計上分のデータや確定分のデータを会計及び原価管理へ連動させると共に、売上金額・仕入金額のデータを、請求・支払を管理する債権・債務システムへ連動させる。債権・債務システムはそのデータを会計へ連動させる。
ここで、コンテンツ管理システムと受託/保守システムとのデータ連動について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、例えば、5月上旬にコンテンツ管理システムで4月分の仮売上・仮手数料及び仮ロイヤリティを計上すると、そのデータは受託/保守システムへ連動される。また、例えば、6月上旬にコンテンツ管理システムで4月分の売上・手数料及びロイヤリティに対する差額実績を入力すると、そのデータは受託/保守システムへ連動される。
そして、例えば、コンテンツ管理システムで6月中旬に支払通知書から4月分の確定売上・確定手数料及び確定ロイヤリティを計上すると、そのデータは受託/保守システムへ連動される。この際、計上済みの4月分の仮売上・仮手数料及び仮ロイヤリティを戻す(消し込む)ために、コンテンツ管理システムで当該4月分の仮売上・仮手数料及び仮ロイヤリティと同額のマイナス計上データを発生させ、そのデータも受託/保守システムへ連動させる。
なお、例えば5月に会員数等から7月分の売上・手数料及びロイヤリティをシミュレーションとして先行入力した場合、当該先行入力のデータは受託/保守システムへ連動させるが、コンテンツの売上実績が発生したら、受託/保守システムへ連動させた当該先行入力のデータをその実績に置換する。
[2.システム構成]
ここでは、本実施形態にかかるコンテンツ管理システムの構成について、図3から図15を参照して詳細に説明する。図3は、コンテンツ管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
コンテンツ管理システム100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108とで構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、コンテンツ管理システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。すなわち、通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ネットワーク300は、コンテンツ管理システム100と外部システム200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。また、外部システム200は、ネットワーク300を介してコンテンツ管理システム100と相互に通信可能に接続され、外部データベース200aや外部プログラム200b等を提供する機能などを有する。外部システム200は、例えばコンテンツのダウンロード数やサイトへの入会員数に基づいて契約別条件を管理したり条件別金額(サイト・仕入先・種別毎の金額)を集計したりする著作権管理システムや、キャリア・サイト毎のSVカウントを管理するサーバ(サイト毎のサーバ)などである。外部システム200の各機能は外部システム200のハードウェア構成中のCPUやディスク装置やメモリ装置や入力装置や出力装置や通信制御装置等およびそれらを制御するプログラム等で実現される。なお、外部システム200はWEBサーバやASPサーバ等として構成してもよく、そのハードウェアは一般に市販されるワークステーションやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびその付属装置で構成してもよい。
入出力インターフェース部108は、入力装置112や出力装置114に接続する。ここで、出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる(なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。)。入力装置112には、キーボードやマウスやマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる(なお、以下では、入力装置112をキーボード112として記載する場合がある。)。
記憶部106は、各種のデータベースやテーブルやファイルなどを格納する。記憶部104は、ストレージ手段であり、例えば、RAM・ROM等のメモリ装置や、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等を用いることができる。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。記憶部106は、SVカウントデータ記憶部106aと、売上・手数料管理データ記憶部106bと、ロイヤリティ管理データ記憶部106cと、差額売上データ記憶部106dと、差額ロイヤリティデータ記憶部106eと、出力帳票データ記憶部106fと、を備えている。
SVカウントデータ記憶部106aは、入力されたサーバカウントの一覧を記憶する。SVカウントデータ記憶部106aは、担当者コード(担当者名)、“予定”又は“実績”のいずれかの予実区分、対象年月、キャリアコード、キャリア名、“内税”、“外税”又は“非課税”のいずれかの税区分及び入金予定日をヘッダーとして、サイトコード、サイト名、SVカウント(SV取得対象者数)、調整数、課金対象者数、サイト単価、SVカウント売上、乖離額及び仮売上高を相互に関連付けて格納する。
売上・手数料管理データ記憶部106bは、サーバカウントデータ及びキャリア回収額を元に計算された売上及び手数料を記憶する。売上・手数料管理データ記憶部106bは、担当者コード(担当者名)、予実区分、対象年月、確定年月、入金予定日、キャリアコード、キャリア名、税区分をヘッダーとして、サイトコード、サイト名、売上高(税抜、消費税、税込)及び手数料高(税抜、消費税、税込)を相互に関連付けて格納する。
ロイヤリティ管理データ記憶部106cは、支払先、種別毎に計算されたロイヤリティ額を記憶する。ロイヤリティ管理データ記憶部106cは、担当者コード(担当者名)、予実区分、対象年月、確定年月、キャリアコード、キャリア名、サイトコード及びサイト名をヘッダーとして、支払先コード、支払先名、税区分、計算区分、計算式メモ、種別、摘要、料率、計算後ロイヤリティ額(ロイヤリティ対象額)、月固定額、ダウンロード・入会員数ロイヤリティ、差額調整分、ロイヤリティ額(本体、消費税、税込)、差分額(本体、消費税、税込)、分配額及び支払予定日を相互に関連付けて格納する。
差額売上データ記憶部106dは、担当者コード、担当者名、計上年月、キャリアコード、キャリア名及び税区分をヘッダーとして、サイトコード、サイト名、売上差額、当該売上差額の消費税、手数料差額、当該手数料差額の消費税、“仮”又は“確定”の区分、修正対象年月及び修正内容コメントを相互に関連付けて格納する。
差額ロイヤリティデータ記憶部106eは、担当者コード、担当者名、計上年月、キャリアコード、キャリア名、サイトコード及びサイト名をヘッダーとして、仕入先コード、仕入先名、種別、摘要、ロイヤリティ差額、当該ロイヤリティ差額の消費税、“仮”又は“確定”の区分、修正対象年月及び修正内容コメントを相互に関連付けて格納する。
出力帳票データ記憶部106fは、後述する帳票印刷部102kで出力した各種帳票データ(具体的には、後述するSVカウントデータリスト、売上・手数料管理表、ロイヤリティ計算書、各種支払報告書(通常、利益分配計算用))を格納する。
制御部102は、コンテンツ管理システム100を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、SVカウントデータ取得部102aと、SVカウント入力部102bと、本発明の仮売上計算手段及び確定売上計算手段を含む売上計算部102cと、支払通知入力部102dと、回収額計算部102eと、ロイヤリティ入力部102fと、本発明の仮ロイヤリティ計算手段及び確定ロイヤリティ計算手段を含むロイヤリティ計算部102gと、差額売上入力部102hと、差額ロイヤリティ入力部102iと、帳票設定部102jと、帳票印刷部102kと、を備えている。
SVカウントデータ取得部102aは、SVカウントデータ取得画面からSVカウントデータの取得実行の指示を受けると、ネットワーク300を経由してサイトサーバへ接続して、SVカウントを管理している外部の売上管理システムから、キャリア・サイト毎のSVカウントデータを取得し、取得したSVカウントデータをSVカウントデータ記憶部106aの所定の記憶領域に格納する。なお、SVカウントデータ取得部102aは、SVカウントデータの取得を、自動で(バッチ処理で)実行してもよく、また手動で(ユーザ操作で)実行してもよい。
ここで、SVカウントデータ取得画面の一例について、図4を参照して詳細に説明する。図4は、SVカウントデータ取得画面の一例を示す図である。SVカウントデータ取得画面MAは、大別して、SVカウントデータ取得実行の年月(対象年月)を表示するための領域MA1と、領域MA2とを含んでいる。
領域MA2は、行番号を表示するための項目MA2aと、キャリア名を表示するための項目MA2bと、サイト名を表示するための項目MA2cと、SVカウントデータ取得実行の年月日(受信年月日)を表示するための項目MA2dと、SVカウントデータ取得実行の時刻を表示するための項目MA2eと、SVカウントデータ取得実行の結果(成功・失敗)を“○”・“×”で表示するための項目MA2fと、SVカウントデータ取得実行の結果内容(実行結果ログ)を表示するための項目MA2gと、サイトの接続先アドレスを表示するための項目MA2hと、を含んでいる。
SVカウントデータ取得画面MAには、キーボード112のファンクションキーF11がSVカウントデータ取得処理の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12がSVカウントデータ取得処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。
図3に戻り、SVカウント入力部102bは、SVカウント入力画面をモニタ114に表示する。ここで、SVカウント入力画面の一例について、図5を参照して詳細に説明する。図5は、SVカウント入力画面の一例を示す図である。
SVカウント入力画面MBは、大別して、担当者コードを入力するための領域MB1と、領域MB1に入力したコードに対応する担当者名を表示するための領域MB2と、プルダウンメニューから“予定”又は“実績”のいずれかの予実区分を選択するための領域MB3と、情報発生年月(対象年月、計上年月)を入力するための領域MB4と、キャリア情報マスタから取得したキャリア名の一覧を表示したプルダウンメニューからキャリア名を選択するための領域MB5と、領域MB5で選択したキャリアのキャリア情報マスタから取得した税区分(“外税”、“内税”又は“非課税”)を表示するための領域MB6と、領域MB5で選択したキャリアのキャリア情報マスタから取得した支払条件から計算した入金予定日を表示するための領域MB7と、領域MB8と、を含んでいる。
領域MB8は、サイト情報マスタから取得したサイトコードを表示するための項目MB8aと、項目MB8aに表示したコードに対応するサイト情報マスタから取得したサイト名を表示するための項目MB8bと、サイトサーバから取得したSV取得対象者数を表示するための項目MB8cと、調整数を入力するための項目MB8dと、項目MB8c及び項目MB8dの値から計算した課金対象者数を表示するための項目MB8eと、サイト情報マスタから取得したサイト単価を表示するための項目MB8fと、項目MB8e及び項目MB8fの値から計算したSVカウント売上を表示するための項目MB8gと、サイト情報マスタから取得した訂正率及び拒否率から計算した乖離額を表示するための項目MB8hと、項目MB8g及び項目MB8hの値から計算した仮売上高を表示するための項目MB8iと、を含んでいる。なお、サイトサーバからSVカウントデータを取得できた場合、SVカウント入力画面MBには、取得データのサイトを一覧表示すると共に取得項目を表示し、当該取得項目は入力不可とする。一方、サイトサーバからSVカウントデータを取得できなかった場合、SVカウント入力画面MBには、サイト情報マスタのサイトを一覧表示し、取得項目は入力可とする。また、領域MB3で“予定”を選択した場合、項目MB8dのみを入力可とする。
SVカウント入力画面MBには、キーボード112のファンクションキーF2がデータの新規入力を指示するために機能し、ファンクションキーF3が登録済みデータの修正を指示するために機能し、ファンクションキーF4が登録済みデータの削除を指示するために機能し、ファンクションキーF9が検索可能な項目の入力時における検索画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF11がデータの登録・削除の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12がSVカウント入力処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。SVカウント入力画面MBが表示されている状態でファンクションキーF3を押した場合、該当データを表示し、計算項目以外の項目は全て修正可とする。SVカウント入力画面MBが表示されている状態でファンクションキーF4を押した場合、該当データを表示し、「実行」にて削除する。
ユーザがSVカウント入力画面に担当者コード、予実区分、対象年月、キャリア名及び調整数を入力又は選択すると、SVカウント入力部102bは、担当者情報マスタから取得した当該担当者コードに対応する担当者名、当該キャリア名に対応するキャリア情報マスタから取得した税区分、当該キャリア情報マスタの支払条件から計算した入金予定日、当該キャリア情報マスタと関連するサイト情報マスタから取得したサイトコード・サイト名、SVカウントデータ取得部102aで取得したSV取得対象者数、当該サイト情報マスタから取得したサイト単価、及び当該サイト情報マスタに含まれている訂正率・拒否率から計算した乖離額を、SVカウント入力画面に表示する。
そして、売上計算部102cは、上述したSVカウント入力画面に表示されたSV取得対象者数及び同画面に入力された調整数から課金対象者数(=SV取得対象者数+調整数)をサイト毎に計算し、計算した課金対象者数及び同画面に表示されたサイト単価からSVカウント売上(=課金対象者数×サイト単価)をサイト毎に計算し、計算したSVカウント売上及び同画面に表示された乖離額から仮売上高(=SVカウント売上−乖離額)をサイト毎に計算し、計算したこれらの値をSVカウント入力画面に表示する。また、売上計算部102cは、仮売上高から、仮手数料を計算する。
また、売上計算部102cは、後述する支払通知入力画面に入力された発生情報料、支払拒否額及び情報料訂正額から、確定売上高(=発生情報料−支払拒否額、又は発生情報料−情報料訂正額−支払拒否額)を計算する。売上計算部102cは、後述する支払通知画面に入力された回収代行手数料を、確定手数料として計算する。売上計算部102cは、確定売上高及び確定手数料を計算した場合、仮売上高及び仮手数料のそれぞれに対するマイナス計上データを発生させる。
図3に戻り、支払通知入力部102dは、支払通知入力画面をモニタ114に表示する。ここで、支払通知入力画面の一例について図6から図8を参照して詳細に説明する。図6は、支払通知入力画面の一例を示す図である。
支払通知入力画面MCは、大別して、担当者コードを入力するための領域MC1と、領域MC1に入力したコードに対応する担当者名を表示するための領域MC2と、情報発生年月(対象年月)を入力するための領域MC3と、確定年月(計上年月)を表示するための領域MC4と、キャリア情報マスタから取得したキャリア名の一覧を表示したプルダウンメニューからキャリア名を選択するための領域MC5と、領域MC5で選択したキャリアのキャリア情報マスタから取得した税区分(“外税”、“内税”又は“非課税”)を表示するための領域MC6と、領域MC5で選択したキャリアのキャリア情報マスタから取得した支払条件から計算した入金予定日を表示するための領域MC7と、領域MC8と、領域MC8に含まれている各項目の合計額を表示するための領域MC9と、を含んでいる。
領域MC8は、サイト情報マスタから取得したサイトコードを表示するための項目MC8aと、項目MC8aに表示したコードに対応する、サイト情報マスタから取得したサイト名を表示するための項目MC8bと、発生情報料を入力するための項目MC8cと、前月末未回収額を入力するための項目MC8dと、情報料訂正額を入力するための項目MC8eと、今回回収額を入力するための項目MC8fと、支払拒否額を入力するための項目MC8gと、項目MC8cから項目MC8gまでの値から計算した当月末未回収額を表示するための項目MC8hと、回収代行手数料を入力するための項目MC8iと、債権譲渡手数料を入力するための項目MC8jと、を含んでいる。なお、領域MC8は、領域MC5で選択したキャリアに応じて自動的に変更される。例えば、あるキャリアの場合は、領域MC8は、項目MC8jを含まない形に変更され、また、あるキャリアの場合は、領域MC8は、項目MC8aと項目MC8bと項目MC8cと項目MC8iとのみを含む形に変更される。
支払通知入力画面MCには、キーボード112のファンクションキーF1が検索可能な項目の入力時における検索画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF2が手数料計算サブ画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF5がデータの新規入力を指示するために機能し、ファンクションキーF6が登録済みデータの修正を指示するために機能し、ファンクションキーF7が登録済みデータの削除を指示するために機能し、ファンクションキーF8が登録済みデータの表示を指示するために機能し、ファンクションキーF9がデータの登録・削除の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12が支払通知入力処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。なお、支払通知入力画面MCが表示されている状態でファンクションキーF3を押した場合、該当データを表示し、計算項目以外の項目は全て修正可とする。また、支払通知入力画面MCが表示されている状態でファンクションキーF4を押した場合、該当データを表示し、「実行」にて削除する。また、支払通知入力画面MCが表示されている状態でファンクションキーF4を押した場合、ファンクションキーF2の押下不可とする。
ここで、支払通知入力画面MCが表示されている状態でファンクションキーF2を押すと表示される手数料計算サブ画面の一例について、図6を参照して説明する。図6は、手数料サブ画面の一例を示す図である。手数料計算サブ画面MDは、キャリア1つの全サイト発生情報料の合計額を表示するための項目MD1(入力不可)と、キャリア1つの全回収代行手数料の合計額を初期表示及び入力するための項目MD2(マイナス入力不可)と、キャリア1つの全債権譲渡手数料の合計額を初期表示及び入力するための項目MD3(マイナス入力不可)と、を含んでいる。なお、手数料計算サブ画面MDは、領域MC5で選択したキャリアに応じて自動的に変更される。例えば、あるキャリアの場合は、手数料計算サブ画面MDは、項目MD3を入力不可とする図7に示す形に変更される。手数料計算サブ画面MDには、キーボード112のファンクションキーF5が、所定の計算式(「サイト単位回収代行手数料=サイト発生情報料÷全サイト発生情報料×回収代行手数料」、「サイト単位債権譲渡手数料=サイト発生情報料÷全サイト発生情報料×債権譲渡手数料」)で計算した手数料を支払通知入力画面MCに表示することを指示するために機能し、ファンクションキーF6が、項目MD2及び項目MD3に入力された値をゼロにすることを指示するために機能し、ファンクションキーF7が、手数料計算サブ画面MDを閉じて支払通知入力画面MCに戻ることを指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。なお、前記所定の計算式において、手数料丸め区分についてはキャリア情報マスタに従い、端数については各細部先頭のサイトに充当する。
また、支払通知入力画面MCが表示されている状態でファンクションキーF9を押し後(登録処理終了後)に表示される登録終了通知画面の一例について、図8を参照して説明する。登録終了通知画面MEは、登録後のメッセージを表示する領域と、“OK”ボタンとを含んでいる。さらに、当該OKボタンを押し後に、ヘッダー部の初期化選択のために表示される継続登録選択画面の一例について、図8を参照して説明する。継続登録選択画面MFは、追加メッセージを表示する領域と、支払通知入力画面MCにおけるキャリア以下の表示内容(具体的には領域MC6、領域MC7及び領域MC8の表示内容)を初期化して領域MC5にカーソルを移動させることを指示するための“はい”ボタンMD1と、現状通りの初期化処理を行うことを指示するための“いいえ”ボタンMD2と、を含んでいる。なお、登録終了通知画面ME及び継続登録選択画面MFは、支払通知入力画面MCが表示されている状態でファンクションキーF9を押し後に表示される以外に、上述したSVカウント入力画面や、後述するロイヤリティ入力画面・差額売上入力画面・差額ロイヤリティ入力画面が表示されている状態でファンクションキーF11を押し後(登録処理終了後)に表示されてもよい。ちなみに、SVカウント入力画面又は後述する差額売上入力画面が表示されている状態で継続登録選択画面MFが表示された場合、当該継続登録選択画面MFのはいボタンMD1は、画面におけるキャリア以下の表示内容を初期化してキャリア選択にカーソルを移動させることを指示するためのものとなり、後述するロイヤリティ入力画面又は差額ロイヤリティ入力画面が表示されている状態で継続登録選択画面MFが表示された場合、当該継続登録選択画面MFのはいボタンMD1は、画面におけるサイト以下の表示内容を初期化してサイト選択にカーソルを移動させることを指示するためのものとなる。
ユーザが、支払通知入力画面に担当者コード、対象年月、キャリア名を入力又は選択し、さらにキャリアからの支払通知書を元にして発生情報料、前月末未回収額、情報料訂正額、今回回収額、支払拒否額、回収代行手数料及び債権譲渡手数料を入力すると、支払通知入力部102dは、担当者情報マスタから取得した当該担当者コードに対応する担当者名、当該対象年月の2ヵ月後に設定された確定年月、当該キャリア名に対応するキャリア情報マスタから取得した税区分、当該キャリア情報マスタの支払条件から計算した入金予定日、及び当該キャリア情報マスタと関連するサイト情報マスタから取得したサイトコード・サイト名を、支払通知入力画面に表示する。
そして、回収額計算部102eは、上述した支払通知入力画面に表示された発生情報料、前月末未回収額、情報料訂正額、今回回収額及び支払拒否額から、当月末未回収額(=発生情報料+前月末未回収額+情報料訂正額−今回回収額+支払拒否額)を計算し、計算した値を支払通知入力画面に表示する。
図3に戻り、ロイヤリティ入力部102fは、ロイヤリティ入力画面をモニタ114に表示する。ここで、ロイヤリティ入力画面の一例について、図9及び図10を参照して詳細に説明する。図9及び図10は、ロイヤリティ入力画面の一例を示す図である。
ロイヤリティ入力画面MGは、担当者コードを入力するための領域MG1と、領域MG1に入力したコードに対応する担当者名を表示するための領域MG2と、プルダウンメニューから“予定”又は“実績”のいずれかの予実区分を選択するための領域MG3と、プルダウンメニューから“仮ロイヤリティ”又は“確定ロイヤリティ”のいずれかを選択するための領域MG4と、対象年月を入力するための領域MG5と、確定年月を表示するための領域MG6と、キャリア情報マスタから取得したキャリア名の一覧を表示したプルダウンメニューからキャリア名を選択するための領域MG7と、領域MG7で選択したキャリアのキャリア情報マスタに関連するサイト情報マスタから取得したサイト名の一覧を表示したプルダウンメニューからサイト名を選択するための領域MG8と、領域MG9と、を含んでいる。
領域MG9は、行番号を表示するための項目MG9aと、仕入先名を表示するための項目MG9bと、種別(“コンサルフィ”、“ロイヤリティ”、“著作権”、“広告宣伝費”、“共同事業”など)を表示するための項目MG9cと、摘要を表示するための項目MG9dと、計算式メモを表示するための項目MG9eと、入力時の警告用として例えば“MG”などの注意事項を表示するための項目MG9fと、税区分(“外税”、“内税”又は“非課税”)を表示するための項目MG9gと、計算区分(“回収額”、“ダウンロード”、“入会員数”、“利益分配”など)を表示するための項目MG9hと、“仮”及び“確定”の区分を表示するための項目MG9iと、ロイヤリティ対象額を表示するための項目MG9jと、ダウンロード・入会員数ロイヤリティを入力するための項目MG9kと、差額調整分を入力するための項目MG9mと、ロイヤリティの計算結果を表示するための項目MG9nと、分配対象項目であることを“☆”のようなマークで表示するための項目MG9pと、分配対象額を表示するための項目MG9qと、支払条件から計算した支払予定日を表示するための項目MG9rと、を含んでいる。領域MG9は、項目MG9hに“利益分配”を表示した行(図9では、行番号98及び99の行)を、図示の如く最下に表示する。なお、領域MG4で“仮ロイヤリティ”を選択した場合は項目MG9iの“仮”が表示されている行(上段)の入力が可能となり、“確定ロイヤリティ”を選択した場合、項目MG9iの“確定”が表示されている行(下段)の入力が可能となる。また、項目MG9n及び項目MG9qには、支払先の税区分によって、税抜額、税込額又は非課税額(税抜き)が表示される。また、領域MG9の構成は、図10に示すものでもよい。
ロイヤリティ入力画面MGには、キーボード112のファンクションキーF2がデータの新規入力を指示するために機能し、ファンクションキーF3が登録済みデータの修正を指示するために機能し、ファンクションキーF4が登録済みデータの削除を指示するために機能し、ファンクションキーF9が検索可能な項目の入力時における検索画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF11がデータの登録・削除の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12がロイヤリティ入力処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。
ユーザが、ロイヤリティ入力画面に担当者コード、予実区分、“仮ロイヤリティ”又は“確定ロイヤリティ”の区分、対象年月、キャリア名、サイト名、ダウンロード・入会員数ロイヤリティ及び差額調整分を入力又は選択すると、ロイヤリティ入力部102fは、担当者情報マスタから取得した当該担当者コードに対応する担当者名、当該対象年月の2ヵ月後に設定された確定年月、当該キャリア名に対応するキャリア情報マスタ及び当該サイト名に対応するサイト情報マスタと関連する仕入先情報マスタから取得した仕入先コード・仕入先名・税区分・計算区分・分配対象区分・支払予定日、及び当該仕入先情報マスタと関連する種別情報マスタから取得した種別・摘要を、ロイヤリティ入力画面に表示する。
そして、ロイヤリティ計算部102gは、キャリア・サイト・支払先・種別毎の仮ロイヤリティ、確定ロイヤリティ及び支払ロイヤリティを計算する。ロイヤリティ計算部102gは、予め設定された計算区分1から計算区分5に対して予め設定された計算式(仮用計算式、確定用計算式及び支払用計算式)に従って、仮ロイヤリティ、確定ロイヤリティ及び支払ロイヤリティを計算する。ロイヤリティ計算部102gは、確定ロイヤリティを計算した場合、仮ロイヤリティに対するマイナス計上データを発生させる。ここで、本実施形態の特長である計算区分1から計算区分5の各計算区分における各ロイヤリティの計算式について、具体的に説明する。
計算区分1:“売上比例”
「仮ロイヤリティ額=(仮売上−仮手数料)×料率+月固定額」
※仮手数料=仮回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
「確定ロイヤリティ額=(確定売上−確定手数料)×料率+月固定額」
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
※確定手数料=確定回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
※確定回収代行手数料は発生情報料ベースで計算されたもの。
「支払ロイヤリティ額=(今回回収額−支払手数料)×料率+月固定額」
※支払手数料=支払回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
※支払回収代行手数料は支払通知書に記載の回収代行手数料。
計算区分2:“直接入力”
※所定の計算式(例えば「ダウンロード数×50」など)に従って計算した著作権に関するダウンロード・入会員数ロイヤリティ(仮、確定、支払)を、ユーザに直接入力させる。
計算区分3:“段階料率”
「仮ロイヤリティ額=Σ(仮課金対象者数×サイト単価×段階料率)+月固定額」
※仮課金対象者数=売上計算部102cで計算した課金対象者数
「確定ロイヤリティ額=Σ(確定課金対象者数×サイト単価×段階料率)+月固定額」
※確定課金対象者数=確定売上÷サイト単価
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
「支払ロイヤリティ額=Σ(支払課金対象者数×サイト単価×段階料率)+月固定額」
※支払課金対象者数=今回回収額÷サイト単価
計算区分4:“利益分配”
「仮ロイヤリティ額=(仮売上−仮手数料−Σロイヤリティ−Σ利益分配)×料率+月固定額」
※仮売上、仮手数料及びΣロイヤリティは、税抜き。
※仮手数料=仮回収代行手数料(税抜き)
※Σ利益分配の税抜き・税込みは、料率を使用してコントロールをする。
※Σ利益分配には、利益分配順“X”の金額を算出する際の利益分配順“X−1”以前の金額合算が含まれる。
「確定ロイヤリティ額=(確定売上−確定手数料−Σロイヤリティ−Σ利益分配)×料率+月固定額」
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
※確定売上、確定手数料及びΣロイヤリティは、税抜き。
※確定手数料=確定回収代行手数料(税抜)+クレジット回収代行手数料(非課税)
※確定回収代行手数料は発生情報料ベースで計算されたもの。
※Σ利益分配は、料率を使用して税抜き・税込みのコントロールをする。
※Σ利益分配には、利益分配順“X”の金額を算出する際の利益分配順“X−1”以前の金額合算が含まれる。
「支払ロイヤリティ額=(今回回収額−支払手数料−Σロイヤリティ−Σ利益分配)×料率+月固定額」
※今回回収額、支払手数料及びΣロイヤリティは、税抜き。
※支払手数料=支払回収代行手数料(税抜)+クレジット回収代行手数料(非課税)
※支払回収代行手数料は支払通知書に記載の回収代行手数料。
※Σ利益分配は、料率を使用して税抜き・税込みのコントロールをする。
※Σ利益分配には、利益分配順“X”の金額を算出する際の利益分配順“X−1”以前の金額合算が含まれる。
計算区分5:“段階料率改良版”
「仮ロイヤリティ額=Σ(仮対象額×対象人数÷仮課金対象人数×段階料率)」
※仮対象額=仮売上−仮手数料
※仮手数料=仮回収代行手数料
※仮売上=SVカウント売上+乖離額
※仮課金対象人数は、売上が税抜きの場合は「仮売上÷1.05÷サイト単価」で、売上が税込みの場合は「仮売上÷サイト単価」で算出する。
※対象人数及び段階料率は、課金対象者数と段階料率とに関する下記に例示する区分表(料率区分表)に従って定める。
※仮ロイヤリティ額の税抜き・税込みは、仮対象額でコントロールする。
(区分表)
課金対象者数 段階料率
1. 0〜 200,000 5.00%
2. 200,001〜 300,000 4.00%
3. 500,001〜1,000,000 3.00%
4. 1,000,001〜2,000,000 2.00%
5. 2,000,001〜3,000,000 2.00%
6. 3,000,001〜 2.00%
「確定ロイヤリティ額=Σ(確定対象額×対象人数÷確定課金対象人数×段階料率)」
※確定対象額=確定売上−確定手数料
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
※確定手数料=確定回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
※確定回収代行手数料は発生情報料ベースで計算されたもの。
※確定課金対象人数は、売上が税抜きの場合は「確定売上÷1.05÷サイト単価」で、売上が税込みの場合は「確定売上÷サイト単価」で算出する。
※対象人数及び段階料率は、上記区分表に従って定める。
※確定ロイヤリティ額の税抜き・税込みは、確定対象額でコントロールする。
「支払ロイヤリティ額=Σ(支払対象額×対象人数÷支払課金対象人数×段階料率)」
※支払対象額=今回回収額−支払手数料
※支払手数料=支払回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
※支払回収代行手数料は支払通知書に記載の回収代行手数料。
※支払課金対象人数は、売上が税抜きの場合は「今回回収額÷1.05÷サイト単価」で、売上が税込みの場合は「今回回収額÷サイト単価」で算出する。
※対象人数及び段階料率は、上記区分表に従って定める。
※支払ロイヤリティ額の税抜き・税込みは、支払対象額でコントロールする。
ここで、仮対象額が773,338,367円で、仮課金対象者数が2,853,239人の場合における計算区分5の仮ロイヤリティ額の計算手法について、上記区分表を参照しながら具体的に説明する。なお、確定ロイヤリティ額及び支払ロイヤリティ額についても当該計算手法と同様に計算するので、ここではその説明を省略する。
まず、課金対象者数“2,853,239”は、上記区分表において“5.”の行に該当するので、仮ロイヤリティ額を“5”段階に分けて計算し、段階ごとに上記区分表に従って対象人数及び段階料率を設定することが決まる。
具体的には、上記区分表の上から1行目に従い、仮ロイヤリティ額の1段階目の計算では、対象人数を200,000人とし、段階料率を5%とする。この段階での仮ロイヤリティ額は、計算式「773,338,367×200,000÷2,853,239×0.05」から、2,710,387.623円と求まる。
つぎに、上記区分表の上から2行目に従い、仮ロイヤリティ額の2段階目の計算では、対象人数を300,000人とし、段階料率を4%とする。この段階での仮ロイヤリティ額は、計算式「773,338,367×300,000÷2,853,239×0.04」から、3,252,465.147円と求まる。
つぎに、上記区分表の上から3行目に従い、仮ロイヤリティ額の3段階目の計算では、対象人数を500,000とし、段階料率を3%とする。この段階での仮ロイヤリティ額は、計算式「773,338,367×500,000÷2,853,239×0.03」から、4,065,581.434円と求まる。
つぎに、上記区分表の上から4行目に従い、仮ロイヤリティ額の4段階目の計算では、対象人数を1,000,000人とし、段階料率を2%とする。この段階での仮ロイヤリティ額は、計算式「773,338,367×1,000,000÷2,853,239×0.02」から、5,420,775.245円と求まる。
そして、上記区分表の上から5行目に従い、仮ロイヤリティ額の5段階目の計算では、残りの853,239人(=2,853,239−(200,000+300,000+500,000+1,000,000))を対象人数とし、段階料率を2%とする。この段階での仮ロイヤリティ額は、計算式「773,338,367×853,239÷2,853,239×0.02」から、4,625,216.85円と求まる。
最後に、これら5段階分の仮ロイヤリティ額の合計20,074,426円(=2,710,387.623+3,252,465.147+4,065,581.434+5,420,775.245+4,625,216.85)が仮ロイヤリティ額として計算される。
図3に戻り、差額売上入力部102hは、差額売上入力画面をモニタ114に表示する。ここで、差額売上入力画面の一例について、図11を参照して詳細に説明する。図11は、差額売上入力画面の一例を示す図である。
差額売上入力画面MHは、担当者コードを入力するための領域MH1と、領域MH1に入力したコードに対応する担当者名を表示するための領域MH2と、計上年月を入力するための領域MH3と、キャリア情報マスタから取得したキャリア名の一覧を表示したプルダウンメニューからキャリア名を選択するための領域MH4と、領域MH4で選択したキャリアのキャリア情報マスタから取得した税区分(“外税”、“内税”又は“非課税”)を表示するための領域MH5と、領域MH6と、を含んでいる。
領域MH6は、領域MH4で選択したキャリア名のキャリア情報マスタと関連するサイト情報マスタから取得したサイトコードを表示するための項目MH6aと、当該サイト情報マスタから取得したサイト名の一覧を表示したプルダウンメニューからサイト名を選択するための項目MH6bと、売上額に対する差額を入力するための項目MH6cと、項目MH6cに入力した差額に対する消費税額を入力するための項目MH6dと、手数料額に対する差額を入力するための項目MH6eと、項目MH6eに入力した差額に対する消費税額を入力するための項目MH6fと、仮計上か確定計上かをプルダウンメニューから“仮”又は“確定”で選択するための項目MH6gと、修正対象年月を入力するための項目MH6hと、差額の発生事由等を入力するための項目MH6iと、を含んでいる。
差額売上入力画面MHには、キーボード112のファンクションキーF2がデータの新規入力を指示するために機能し、ファンクションキーF3が登録済みデータの修正を指示するために機能し、ファンクションキーF9が検索可能な項目の入力時における検索画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF10が画面から入力された項目の一覧での印刷を指示するために機能し、ファンクションキーF11がデータの登録・削除の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12が差額売上入力処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。差額売上入力画面MHが表示されている状態でファンクションキーF3を押した場合、該当データを表示し、修正可とする。
ユーザが、差額売上入力画面に担当者コード、計上年月、キャリア名、サイト名、売上差額、当該売上差額の消費税、手数料差額、当該手数料差額の消費税、“仮”又は“確定”の区分、修正対象年月及び修正内容コメントを入力又は選択すると、差額売上入力部102hは、担当者情報マスタから取得した当該担当者コードに対応する担当者名、及び当該キャリア名のキャリア情報マスタから取得した税区分を、差額売上入力画面に表示する。
図3に戻り、差額ロイヤリティ入力部102iは、差額ロイヤリティ入力画面をモニタ114に表示する。ここで、差額ロイヤリティ入力画面の一例について、図12を参照して詳細に説明する。図12は、差額ロイヤリティ入力画面の一例を示す図である。
差額ロイヤリティ入力画面MIは、担当者コードを入力するための領域MI1と、領域MI1に入力したコードに対応する担当者名を表示するための領域MI2と、計上年月を入力するための領域MI3と、キャリア情報マスタから取得したキャリア名の一覧を表示したプルダウンメニューからキャリア名を選択するための領域MI4と、サイト情報マスタから取得したサイト名の一覧を表示したプルダウンメニューからサイト名を選択するための領域MI5と、領域MI6と、を含んでいる。
領域MI6は、行番号を表示するための項目MI6aと、プルダウンメニューから仕入先名を選択するための項目MI6bと、プルダウンメニューから種別を選択するための項目MI6cと、摘要を表示するための項目MI6dと、ロイヤリティ額に対する差額を入力するための項目MI6eと、項目MI6eに入力した差額に対する消費税額を入力するための項目MI6fと、仮計上か確定計上かをプルダウンメニューから“仮”又は“確定”で選択するための項目MI6gと、修正対象年月を入力するための項目MI6hと、差額の発生事由等を入力するための項目MI6iと、を含んでいる。
差額ロイヤリティ入力画面MIには、キーボード112のファンクションキーF2がデータの新規入力を指示するために機能し、ファンクションキーF3が登録済みデータの修正を指示するために機能し、ファンクションキーF9が検索可能な項目の入力時における検索画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF10が画面から入力された項目の一覧での印刷を指示するために機能し、ファンクションキーF11がデータの登録・削除の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12が差額ロイヤリティ入力処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。差額ロイヤリティ入力画面MIが表示されている状態でファンクションキーF3を押した場合、該当データを表示し、修正可とする。
ユーザが、差額ロイヤリティ入力画面に担当者コード、計上年月、キャリア名、サイト名、仕入先名、種別、ロイヤリティ差額、当該ロイヤリティ差額の消費税、“仮”又は“確定”の区分、修正対象年月及び修正内容コメントを入力又は選択すると、差額ロイヤリティ入力部102iは、種別情報マスタから取得した摘要を差額ロイヤリティ入力画面に表示する。
図3に戻り、帳票設定部102jは、帳票出力レイアウト設定画面を表示する。ここで、帳票出力レイアウト設定画面の一例について、図13を参照して詳細に説明する。図13は、帳票出力レイアウト設定画面の一例を示す図である。
帳票出力レイアウト設定画面MJは、SVカウントデータリストの出力レイアウトを設定するための領域MJ1と、売上・手数料管理表の出力レイアウトを設定するための領域MJ2と、ロイヤリティ計算書の出力レイアウトを設定するための領域MJ3と、支払報告書(1)の出力レイアウトを設定するための領域MJ4と、支払報告書(2)の出力レイアウトを設定するための領域MJ5と、を含んでいる。
領域MJ1は、出力対象データの表示欄と、抽出条件(対象年月、キャリア、サイト)の設定欄と、出力順(対象年月、キャリアコード、サイトコードの順)の設定欄と、を含んでいる。領域MJ2は、出力対象データの表示欄と、抽出条件(予実区分(“実績”、“予定”)、対象年月、キャリア、サイト)の設定欄と、出力順(予実区分(実績、予定の順)、対象年月、キャリアコード、サイトコードの順)の設定欄と、を含んでいる。領域MJ3は、出力対象データの表示欄と、抽出条件(予実区分(“実績”、“予定”)、対象年月、キャリア、サイト、種別)の設定欄と、出力順(予実区分(実績、予定)、対象年月、キャリアコード、サイトコード、種別コードの順)の設定欄と、を含んでいる。領域MJ4及び領域MJ5はそれぞれ、出力対象データの表示欄と、抽出条件(確定年月、支払先、支払予定日、キャリア、サイト)の設定欄と、出力順(支払先、支払予定日、キャリアコード、サイトコードの順)の設定欄と、を含んでいる。
ユーザが、帳票出力レイアウト設定画面に各帳票(具体的には、SVカウントデータリスト、売上・手数料管理表、ロイヤリティ計算書、通常の支払報告書(1)及び利益分配計算用の支払報告書(2))の出力レイアウト(具体的には抽出条件や出力順など)を設定すると、帳票設定部102jは、その設定を記憶する。
図3に戻り、帳票印刷部102kは、帳票印刷画面を表示する。ここで、帳票印刷画面の一例について、図14を参照して詳細に説明する。図14は、帳票印刷画面の一例を示す図である。
帳票印刷画面は、帳票の一覧を表示したプルダウンメニューから帳票を選択するための領域MK1と、領域MK1で選択した帳票に対する抽出条件を入力・表示するための領域MK2と、を含んでいる。
領域MK2は、確定年月を入力するための項目MK2aと、支払先コードを入力するための項目MK2bと、項目MK2bに入力したコードに対応する支払先名を表示するための項目MK2cと、支払予定日(From)を入力するための項目MK2dと、支払予定日(To)を入力するための項目MK2eと、キャリアコードを入力するための項目MK2fと、項目MK2fに入力したコードに対応するキャリア名を表示するための項目MK2gと、サイトコード(From)を入力するための項目MK2hと、項目MK2hに入力したコードに対応するサイト名を表示するための項目MK2iと、サイトコード(To)を入力するための項目MK2jと、項目MK2jに入力したコードに対応するサイト名を表示するための項目MK2kと、を含んでいる。
帳票印刷画面MKには、キーボード112のファンクションキーF1が検索可能な項目の入力時における検索画面の表示を指示するために機能し、ファンクションキーF9が印刷の実行を指示するために機能し、ファンクションキーF12が帳票印刷処理の終了を指示するために機能することが、図示の如く画面上部に表示されている。
ここで、帳票印刷画面MKを表示した状態でファンクションキーF9を押し後に表示される継続印刷選択画面の一例について、図15を参照して説明する。継続印刷選択画面MLは、帳票の印刷処理の実行を選択するための“はい”ボタンと、エクセルシートの起動を選択するための“いいえ”ボタンとを含んでいる。
ユーザが、帳票印刷画面にて、帳票設定部102jで設定した出力レイアウトの所望の帳票の印刷を指示すると、帳票印刷部102kは、指定された帳票を、出力装置114(プリンタ114)で印刷する。
[3.処理]
つぎに、上述した構成のコンテンツ管理システム100で行うコンテンツ管理処理の手順について、図16等を参照して詳細に説明する。図16は、コンテンツ管理処理の一例を示すデータフロー図である。
[ステップSA1:SVカウントデータ取得]
まず、SVカウントデータ取得部102aは、図4に示すSVカウントデータ取得画面MAをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、SVカウントデータ取得画面MAがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF11を押す。
すると、SVカウントデータ取得部102aは、外部の各サイトのカウント管理サーバからネットワーク300を介して各キャリア・各サイトのSVカウントデータを取得し、その取得結果(具体的には、対象年月、キャリア名、サイト名、受信年月日、時刻、結果、実行結果ログ、接続先)をSVカウントデータ取得画面MAの領域MA2に表示する。
[ステップSA2:SVカウントデータ入力]
ここでは、キャリアに対する仮売上・仮手数料の発生に対応するための手順を説明する。
まず、SVカウント入力部102bは、図5に示すSVカウント入力画面MBをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、SVカウント入力画面MBにおいて、入力可能な状態の各領域又は各項目に所望の情報(具体的には、担当者コード、対象年月及び調整数)を入力し、また選択可能な状態の各領域から所望の情報(具体的には、“予定”又は“実績”のいずれかの予実区分及びキャリア名)を選択する。
すると、SVカウント入力部102bは、担当者情報マスタから、入力された担当者コードに対応する担当者名を取得し、それをSVカウント入力画面MBに表示する。SVカウント入力部102bは、選択されたキャリア名に対応するキャリア情報マスタから税区分を取得し、それをSVカウント入力画面MBに表示する。SVカウント入力部102bは、当該キャリア情報マスタに含まれている支払条件から入金予定日を計算し、それをSVカウント入力画面MBに表示する。SVカウント入力部102bは、当該キャリア情報マスタと関連する各サイト情報マスタからサイトコード、サイト名、サイト単価及び乖離額(サイト情報マスタに含まれている訂正率及び拒否率から計算された乖離額)を取得し、それらをSVカウント入力画面MBに表示する。SVカウント入力部102bは、SVカウントデータ取得部102aで取得したSVカウント(SV取得対象者数)をSVカウント入力画面MBに表示する。売上計算部102cは、SV取得対象者数及び調整数から課金対象者数(=SV取得対象者数+調整数)を計算し、それをSVカウント入力画面MBに表示する。売上計算部102cは、課金対象者数及びサイト単価からSVカウント売上(=課金対象者数×サイト単価)を計算し、それをSVカウント入力画面MBに表示する。売上計算部102cは、SVカウント売上及び乖離額から仮売上高(=SVカウント売上−乖離額)を計算し、それをSVカウント入力画面MBに表示する。売上計算部102cは、仮売上高から、仮手数料を計算する。
そして、ユーザは、SVカウント入力画面MBがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF11を押す。
すると、SVカウント入力部102bは、SVカウント入力画面MBに表示されている各種情報を相互に関連付けて、SVカウントデータ記憶部106a及び売上・手数料管理データ記憶部106bの所定の記憶領域に格納する。
[ステップSA3:仮ロイヤリティ入力]
ここでは、仕入先に対する仮ロイヤリティの発生に対応するための手順を説明する。
まず、ロイヤリティ入力部102fは、図9に示すロイヤリティ入力画面MGをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、ロイヤリティ入力画面MGにおいて、入力可能な状態の各領域又は各項目に所望の情報(具体的には、担当者コード、対象年月、ダウンロード・入会員数ロイヤリティ及び差額調整分)を入力し、また選択可能な状態の各領域から所望の情報(具体的には、“予定”又は“実績”のいずれかの予実区分、“仮ロイヤリティ”又は“確定ロイヤリティ”のいずれかの区分、キャリア名及びサイト名)を選択する。なお、ステップSA3では、ユーザは、“仮ロイヤリティ”の区分を選択する。
すると、ロイヤリティ入力部102fは、担当者情報マスタから、入力された担当者コードに対応する担当者名を取得し、それをロイヤリティ入力画面MGに表示する。ロイヤリティ入力部102fは、入力された対象年月の2ヵ月後の年月を、確定年月としてロイヤリティ入力画面MGに表示する。ロイヤリティ入力部102fは、選択されたキャリア名に対応するキャリア情報マスタ及び選択されたサイト名に対応するサイト情報マスタと関連する仕入先情報マスタから、仕入先コード、仕入先名、税区分、計算区分、分配対象区分及び支払予定日を取得し、それらをロイヤリティ入力画面MGに表示する。ロイヤリティ入力部102fは、当該仕入先情報マスタと関連する種別情報マスタから種別及び摘要を取得し、それらをロイヤリティ入力画面MGに表示する。
そして、ロイヤリティ計算部102gは、計算区分に応じた下記に示す計算式(仮用計算式)で、仮ロイヤリティ額を計算し、その計算結果をロイヤリティ入力画面MGに表示する。以下に、各計算区分に対する仮ロイヤリティの計算式を示す。
計算区分1:“売上比例”
「仮ロイヤリティ額=(仮売上−仮手数料)×料率+月固定額」
※仮手数料=仮回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
計算区分2:“直接入力”
※所定の計算式(例えば「ダウンロード数×50」など)に従って計算した著作権に関する仮ダウンロード・入会員数ロイヤリティを、ユーザに直接入力させる。
計算区分3:“段階料率”
「仮ロイヤリティ額=Σ(仮課金対象者数×サイト単価×段階料率)+月固定額」
※仮課金対象者数=売上計算部102cで計算した課金対象者数
計算区分4:“利益分配”
「仮ロイヤリティ額=(仮売上−仮手数料−Σロイヤリティ−Σ利益分配)×料率+月固定額」
※仮売上、仮手数料及びΣロイヤリティは、税抜き。
※仮手数料=仮回収代行手数料(税抜き)
※Σ利益分配の税抜き・税込みは、料率を使用してコントロールをする。
※Σ利益分配には、利益分配順“X”の金額を算出する際の利益分配順“X−1”以前の金額合算が含まれる。
計算区分5:“段階料率改良版”
「仮ロイヤリティ額=Σ(仮対象額×対象人数÷仮課金対象人数×段階料率)」
※仮対象額=仮売上−仮手数料
※仮手数料=仮回収代行手数料
※仮売上=SVカウント売上+乖離額
※仮課金対象人数は、売上が税抜きの場合は「仮売上÷1.05÷サイト単価」で、売上が税込みの場合は「仮売上÷サイト単価」で算出する。
※対象人数及び段階料率は、課金対象者数と段階料率とに関する下記に例示する区分表(料率区分表)に従って定める。
※仮ロイヤリティ額の税抜き・税込みは、仮対象額でコントロールする。
(区分表)
課金対象者数 段階料率
1. 0〜 200,000 5.00%
2. 200,001〜 300,000 4.00%
3. 500,001〜1,000,000 3.00%
4. 1,000,001〜2,000,000 2.00%
5. 2,000,001〜3,000,000 2.00%
6. 3,000,001〜 2.00%
そして、ユーザは、ロイヤリティ入力画面MGがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF11を押す。
すると、ロイヤリティ入力部102fは、ロイヤリティ入力画面MGに表示されている各種情報を相互に関連付けて、ロイヤリティ管理データ記憶部106cの所定の記憶領域に格納する。
[ステップSA4:支払通知入力]
ここでは、キャリアに対する確定売上・確定手数料の発生及び当該確定売上・確定手数料に対する仮売上・仮手数料のマイナスデータ(赤データ)の発生に対応するための手順を説明する。
まず、支払通知入力部102dは、図6に示す支払通知入力画面MCをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、キャリアからの支払通知書を元に、支払通知入力画面MCにおいて、入力可能な状態の各領域又は各項目に所望の情報(具体的には、担当者コード、対象年月、発生情報料、前月末未回収額、情報料訂正額、今回回収額、支払拒否額及び手数料(回収代行手数料、債権譲渡手数料))を入力し、また選択可能な状態の各領域から所望の情報(具体的にはキャリア名)を選択する。
すると、支払通知入力部102dは、担当者情報マスタから、入力された担当者コードに対応する担当者名を取得し、それを支払通知入力画面MCに表示する。支払通知入力部102dは、入力された対象年月の2ヵ月後の年月を、確定年月として支払通知入力画面MCに表示する。支払通知入力部102dは、選択されたキャリア名に対応するキャリア情報マスタから税区分を取得し、それを支払通知入力画面MCに表示する。支払通知入力部102dは、当該キャリア情報マスタに含まれている支払条件から入金予定日を計算し、それを支払通知入力画面MCに表示する。支払通知入力部102dは、当該キャリア情報マスタに関連する各サイト情報マスタからサイトコード及びサイト名を取得し、それらを支払通知入力画面MCに表示する。また、支払通知入力部102dは、入力された発生情報料、前月末未回収額、情報料訂正額、今回回収額及び支払拒否額から、当月末未回収額(=発生情報料+前月末未回収額+情報料訂正額−今回回収額+支払拒否額)を計算し、それを支払通知入力画面MCに表示する。
また、売上計算部102cは、支払通知入力画面MCに入力された発生情報料、支払拒否額及び情報料訂正額から、確定売上(=発生情報料−支払拒否額、又は発生情報料−支払拒否額−情報料訂正額)を計算する。また、売上計算部102cは、支払通知入力画面MCに入力された回収代行手数料を、確定手数料として計算する。
そして、ユーザは、支払通知入力画面MCがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF9を押す。
すると、支払通知入力部102dは、支払通知入力画面MCに表示されている各種情報を相互に関連付けて、売上・手数料管理データ記憶部106bの所定の記憶領域に格納する。また、売上計算部102cは、仮売上のマイナス計上データ及び仮手数料に対するマイナス計上データを発生させる。
[ステップSA5:差額売上入力]
まず、差額売上入力部102hは、図11に示す差額売上入力画面MHをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、差額売上入力画面MHにおいて、入力可能な状態の各領域又は各項目に所望の情報(具体的には、担当者コード、計上年月、売上差額、当該売上差額の消費税、手数料、当該手数料の消費税、修正対象年月及び修正内容)を入力し、また選択可能な状態の各領域又は各項目から所望の情報(具体的には、キャリア名、サイト名及び“仮”又は“確定”のいずれかの区分)を選択する。
すると、差額売上入力部102hは、担当者情報マスタから、入力された担当者コードに対応する担当者名を取得し、それを差額売上入力画面MHに表示する。差額売上入力部102hは、選択されたキャリア名に対応するキャリア情報マスタから税区分を取得し、それを差額売上入力画面MHに表示する。
そして、ユーザは、差額売上入力画面MHがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF11を押す。
すると、差額売上入力部102hは、差額売上入力画面MHに表示されている各種情報を相互に関連付けて、差額売上データ記憶部106dの所定の記憶領域に格納する。
[ステップSA6:差額ロイヤリティ入力]
まず、差額ロイヤリティ入力部102iは、図12に示す差額ロイヤリティ入力画面MIをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、差額ロイヤリティ入力画面MIにおいて、入力可能な状態の各領域又は各項目に所望の情報(具体的には、担当者コード、計上年月、ロイヤリティ差額、当該ロイヤリティ差額の消費税、修正対象年月及び修正内容)を入力し、また選択可能な状態の各領域又は各項目から所望の情報(具体的には、キャリア名、サイト名、仕入先名、種別、及び“仮”又は“確定”のいずれかの区分)を選択する。
すると、差額ロイヤリティ入力部102iは、担当者情報マスタから、入力された担当者コードに対応する担当者名を取得し、それを差額ロイヤリティ入力画面MIに表示する。差額ロイヤリティ入力部102iは、選択された種別に対応する種別情報マスタから摘要を取得し、それを差額ロイヤリティ入力画面MIに表示する。
そして、ユーザは、差額ロイヤリティ入力画面MIがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF11を押す。
すると、差額ロイヤリティ入力部102iは、差額ロイヤリティ入力画面MIに表示されている各種情報を相互に関連付けて、差額ロイヤリティデータ記憶部106eの所定の記憶領域に格納する。
[ステップSA7:確定ロイヤリティ入力]
ここでは、仕入先に対する確定ロイヤリティの発生及び当該確定ロイヤリティに対する仮ロイヤリティのマイナスデータ(赤データ)の発生に対応するための手順を説明する。
まず、ロイヤリティ入力部102fは、図9に示すロイヤリティ入力画面MGをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、ロイヤリティ入力画面MGにおいて、入力可能な状態の各領域又は各項目に所望の情報(具体的には、担当者コード、対象年月、ダウンロード・入会員数ロイヤリティ及び差額調整分)を入力し、また選択可能な状態の各領域から所望の情報(具体的には、“予定”又は“実績”のいずれかの予実区分、“仮ロイヤリティ”又は“確定ロイヤリティ”のいずれかの区分、キャリア名及びサイト名)を選択する。なお、ステップSA7では、ユーザは、“確定ロイヤリティ”の区分を選択する。
すると、ロイヤリティ入力部102fは、担当者情報マスタから、入力された担当者コードに対応する担当者名を取得し、それをロイヤリティ入力画面MGに表示する。ロイヤリティ入力部102fは、入力された対象年月の2ヵ月後の年月を、確定年月としてロイヤリティ入力画面MGに表示する。ロイヤリティ入力部102fは、選択されたキャリア名に対応するキャリア情報マスタ及び選択されたサイト名に対応するサイト情報マスタと関連する仕入先情報マスタから、仕入先コード、仕入先名、税区分、計算区分、分配対象区分及び支払予定日を取得し、それらをロイヤリティ入力画面MGに表示する。ロイヤリティ入力部102fは、当該仕入先情報マスタと関連する種別情報マスタから種別及び摘要を取得し、それらをロイヤリティ入力画面MGに表示する。
そして、ロイヤリティ計算部102gは、計算区分に応じた下記に示す計算式(確定用計算式)で、確定ロイヤリティ額を計算し、その計算結果をロイヤリティ入力画面MGに表示する。以下に、各計算区分に対する確定ロイヤリティの計算式を示す。
計算区分1:“売上比例”
「確定ロイヤリティ額=(確定売上−確定手数料)×料率+月固定額」
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
※確定手数料=確定回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
※確定回収代行手数料は発生情報料ベースで計算されたもの。
計算区分2:“直接入力”
※所定の計算式(例えば「ダウンロード数×50」など)に従って計算した著作権に関する確定ダウンロード・入会員数ロイヤリティを、ユーザに直接入力させる。
計算区分3:“段階料率”
「確定ロイヤリティ額=Σ(確定課金対象者数×サイト単価×段階料率)+月固定額」
※確定課金対象者数=確定売上÷サイト単価
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
計算区分4:“利益分配”
「確定ロイヤリティ額=(確定売上−確定手数料−Σロイヤリティ−Σ利益分配)×料率+月固定額」
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
※確定売上、確定手数料及びΣロイヤリティは、税抜き。
※確定手数料=確定回収代行手数料(税抜)+クレジット回収代行手数料(非課税)
※確定回収代行手数料は発生情報料ベースで計算されたもの。
※Σ利益分配は、料率を使用して税抜き・税込みのコントロールをする。
※Σ利益分配には、利益分配順“X”の金額を算出する際の利益分配順“X−1”以前の金額合算が含まれる。
計算区分5:“段階料率改良版”
「確定ロイヤリティ額=Σ(確定対象額×対象人数÷確定課金対象人数×段階料率)」
※確定対象額=確定売上−確定手数料
※確定売上=支払通知入力で計算されている「発生情報料−支払拒否額」又は「発生情報料−支払拒否額−訂正額」
※確定手数料=確定回収代行手数料+クレジット回収代行手数料
※確定回収代行手数料は発生情報料ベースで計算されたもの。
※確定課金対象人数は、売上が税抜きの場合は「確定売上÷1.05÷サイト単価」で、売上が税込みの場合は「確定売上÷サイト単価」で算出する。
※対象人数及び段階料率は、下記に例示する区分表(料率区分表)に従って定める。
※確定ロイヤリティ額の税抜き・税込みは、確定対象額でコントロールする。
(区分表)
課金対象者数 段階料率
1. 0〜 200,000 5.00%
2. 200,001〜 300,000 4.00%
3. 500,001〜1,000,000 3.00%
4. 1,000,001〜2,000,000 2.00%
5. 2,000,001〜3,000,000 2.00%
6. 3,000,001〜 2.00%
そして、ユーザは、ロイヤリティ入力画面MGがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF11を押す。
すると、ロイヤリティ入力部102fは、ロイヤリティ入力画面MGに表示されている各種情報を相互に関連付けて、ロイヤリティ管理データ記憶部106cの所定の記憶領域に格納する。また、ロイヤリティ計算部102gは、仮ロイヤリティに対するマイナス計上データを発生させる。
[オプション:帳票印刷]
まず、帳票印刷部102kは、図14に示す帳票印刷画面MKをモニタ114に表示する。
そして、ユーザは、帳票印刷画面MKにおいて、選択可能な状態の領域から所望の情報(具体的には、出力帳票)を選択し、また入力可能な状態の各項目に所望の情報(具体的には、確定年月、支払先コード、支払予定日(開始)、支払予定日(終了)、キャリアコード、サイトコード(開始)及びサイトコード(終了)を入力する。ユーザは、帳票印刷画面MKがモニタ114に表示されている状態でキーボード112のファンクションキーF9を押す。
すると、帳票印刷部102kは、帳票印刷画面MKに表示されているユーザ指定の帳票を出力装置114(プリンタ114)で印刷する。
なお、出力帳票としてSVカウントデータリストが選択された場合には、図17に示すような形式のSVカウントデータリストが印刷される。また、出力帳票として売上・手数料管理表が選択された場合には、図18に示すような形式の売上・手数料管理表が印刷される。また、出力帳票としてロイヤリティ計算書が選択された場合には、図19に示すような形式のロイヤリティ計算書が印刷される。また、出力帳票として支払報告書(1)が選択された場合には、図20に示すような形式の通常の支払報告書が印刷される。また、出力帳票として支払報告書(2)が選択された場合には、図21に示すような形式の利益分配計算用の支払報告書が印刷される。
また、支払報告書は、例えば図22から図23に示すように、キャリア毎に設定された所定のフォーマットで印刷される。なお、図22から図23において、コンテンツ名の記載欄には、例えばサイトコードの昇順で上から順にサイト名を記載してもよい。また、対象ユーザ数の記載欄には、従量課金サイトの場合は、対象ユーザ数を記載せずに斜線を記載してもよい。また、コンサルティング料率表の料率の記載欄には、キャリア毎に固定した値(料率)を記載してもよい。また、振込予定日の記載欄には、支払予定日を記載してもよい。また、コンサルティング料合計金額、消費税及びお振込金額の記載欄は、支払報告書の最終ページに記載してもよい。また、消費税の記載欄には、明細毎(サイト単位)の消費税合計を記載してもよい。
[4.本実施形態のまとめ、及び他の実施形態]
以上、本実施形態によれば、取得したSVカウント、サイト単価及び乖離額等から仮売上を計算し、当該計算した仮売上から仮手数料を計算し、複数の計算区分毎に設定された計算式に従って、仮売上、仮手数料及び各々の計算式での計算の所要データ(当該計算に必要なデータ)から、仮ロイヤリティを計算区分毎に計算し、コンテンツの使用に対して発生した発生情報料及び支払拒否額等から確定売上を計算し、計算した確定売上から確定手数料を計算し、複数の計算区分毎に設定された計算式に従って、確定売上、確定手数料及び各々の当該計算式での計算の所要データから、確定ロイヤリティを計算区分毎に計算する。これにより、コンテンツの使用に対して発生する売上計算、手数料計算及びロイヤリティ計算の作業効率を高めることができる。すなわち、売上・支払管理部門における売上、手数料及びロイヤリティの計算作業の効率化を実現することができる。
また、本実施形態によれば、仮売上及び仮手数料並びに確定売上及び確定手数料はそれぞれ、キャリア及びサイト毎に計算し、仮ロイヤリティ及び確定ロイヤリティはそれぞれ、キャリア、サイト、仕入先及び予め設定した種別毎に計算する。これにより、コンテンツの使用に対して発生する売上計算、手数料計算及びロイヤリティ計算の作業効率を一層高めることができる。
また、本実施形態によれば、複数の計算式の中にはそれぞれ、料率及び課金対象者数を含む計算式が含まれており、仮売上とサイト単価とから又は確定売上とサイト単価とから課金対象者数を計算し、当該計算した課金対象者数から料率区分表に従って料率を決定し、当該決定した料率を含む計算式に従って仮ロイヤリティ及び確定ロイヤリティをそれぞれ計算する。これにより、コンテンツの使用に対して発生するロイヤリティ計算を、より正確に行うことができる。
さらに、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、本実施形態ではコンテンツ管理システム100がスタンドアローンの形態で処理を行う場合を一例に説明したが、コンテンツ管理システム100とは別筐体で構成されるクライアント端末からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するように構成してもよい。また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。また、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して、構成することができる。また、本明細書や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、画面例などについては、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、コンテンツ管理システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、コンテンツ管理システム100の各装置が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じてコンテンツ管理システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDなどの記憶部106には、OSとして協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。また、このコンピュータプログラムは、コンテンツ管理システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。また、記憶部106に格納される各種のデータベース等(SVカウントデータ記憶部106a〜出力帳票データ記憶部106f)は、RAM・ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
また、コンテンツ管理システム100は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置(任意の周辺装置が接続されている情報処理装置を含む。)として構成してもよい。また、コンテンツ管理システム100は、当該情報処理装置に本発明に係るコンテンツ管理方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。また、本発明に係るコンテンツ管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することができる。ここで、「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。