JP2014132407A - 施封小束支払機および現金処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金種毎に結束された小束紙幣を取り扱う施封小束支払機1において、前記小束紙幣を先入れ後出し方式で収納する小束収納庫と、前記小束収納庫に収納した前記小束紙幣と、収納した日付とを対応させて記憶する第1の記憶部7と、第1の記憶部7に記憶された日付を検索し、所定期間を超えて前記小束収納庫に収納されている前記小束紙幣の存在を検知したとき、表示部5に警告を表示する制御部10とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、小束収納庫に収納された不正な小束紙幣を早期に発見できるようにすることを目的とする。
この現金処理装置は紙幣入出金機や施封小束支払機等を並べて配置した構造を持ち、オペレータ等の操作により各種の現金処理を行う機能を有している。
図1は第1の実施例における現金処理装置の制御構成を示すブロック図、図2は第1の実施例における現金処理装置の外観を示す斜視図である。
これらは所定の配置で並べられ、あるいは重ねられている。
ここで紙幣入出金機2はバラの紙幣の入出金を行う機能を有している。
プリンタ4は、施封小束支払機1、紙幣入出金機2、及び硬貨入出金機3で入出金処理が行われた場合、その処理内容を認証して所定の帳票等に印字し、オペレータに排出するものである。
表示部5は現金の処理に必要な情報を表示するLCD等のディスプレイであり、入力部6は現金の処理に必要な情報を入力するキーボード等の入力手段である。尚、表示部5上にタッチパネルを設けてキーボードの代わりに入力手段としてもよい。
通信部9は、通信回線としてのネットワークに接続され、図示しないホストコンピュータとの間で通信制御を行うものである。
制御部10は、カレンダー機能および時計機能を有し、現在の日付や時刻を記憶部に記憶することができるようになっている。
図3において、施封小束支払機1は、上段ユニットAと下段ユニットBから成り、上段ユニットAはツイスト搬送部41、ツイスト搬送部41から紙幣を搬送する搬送路42、複数の施封集積部43、搬送路により搬送されてきた紙幣を各施封集積部43に分配する分配部44、一定枚数(例えば100枚)の紙幣を紙の帯で施封して小束として送り出す施封部45、各施封集積部43に集積された一定枚数の紙幣を一括して取り出して施封部45に搬送する一括搬送部46を備え、また下段ユニットBは施封部45から送り出される小束を受け取って上下方向に搬送するエレベータ部47、このエレベータ部47により搬送される紙幣の小束を出金する出金口48、紙幣の小束を金種毎に収納する複数の小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)、これらの小束収納庫49の配列方向に沿って移動してエレベータ部47及び小束収納庫49との間で紙幣の小束の授受を行う小束ハンド・プッシャ50、オーバーフロー収納庫51を備えている。
この金種別の振り分け及び集積枚数の管理は、紙幣入出金機2での金種鑑別結果及び計数結果に基づいて制御部10により制御される。
この施封部45で一定枚数の紙幣は紙の帯で施封され、小束紙幣としてエレベータ部47に移される。
その後、エレベータ部47は小束ハンド・プッシャ50の位置まで下降して、紙幣の小束が小束ハンド・プッシャ50へ渡され、そして小束ハンド・プッシャ50が該当金種の小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)まで移動して、その小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)に小束紙幣を収納する。
また、この施封小束支払機1への入金として、紙幣入出金機2における紙幣収納庫の収納量が、予め設定された容量以上(例えばニアフルの状態)になり、その状態が図示しないセンサにより検知された場合、あるいは紙幣収納庫の収納量がユーザの設定値に達してそれが制御部10等で認識された場合、その紙幣収納庫の紙幣を自動的に施封小束支払機1に移すケースがある。
この場合、施封小束支払機1へ移す紙幣の枚数は予め定められており、制御部10の指示により紙幣入出金機2の紙幣収納庫から紙幣が繰り出され、前記と同様の手順で小束紙幣が作成されて小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)に収納される。
さらに、施封小束支払機1は、小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)に収納された小束紙幣を昇降可能なステージにより上昇させ、小束ハンド・プッシャ50に渡し、他の小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)に移動して収納することができるようになっている。
図4において、小束収納庫49(49a、49b、49c、49d)は、金種毎に複数配設され、上部に設けられた開口から小束紙幣を出し入れする先入れ後出しのスタッカ方式の小束紙幣の収納庫である。
なお、本実施例では、小束収納庫49aおよび小束収納庫49bは、万円紙幣を収納するように設定され、小束収納庫49cおよび小束収納庫49dは、千円紙幣を収納するように設定されているものとする。
まず、現金処理装置および施封小束支払機が有する機能を図1、図2および図3に基づいて説明する。
現金処理装置11は、紙幣入出金機2と施封小束支払機1とを組合せ、小束機械装填および自動施封並びに出金などの機能を有している。
小束機械装填は、紙幣入出金機2の入金口に投入したバラ紙幣を計数して施封小束支払機1に搬送し、100枚ずつ施封して施封小束支払機1の小束収納庫49に収納する機能である。
出金は、施封小束支払機1の小束収納庫49に収納された小束紙幣を昇降可能なステージにより上昇させ、小束ハンド・プッシャ50に渡し、小束ハンド・プッシャ50によりエレベータ部47へ搬送して出金口48から放出する機能である。
また、施封小束支払機1単体では、小束紙幣の手装填や自動精査が可能である。
自動精査は、施封小束支払機1が小束収納庫49に収納されている小束紙幣の数を図示しないセンサ等により計数する業務である。この自動精査の方式は、一般的に小束紙幣を移動させないでセンサ等で小束紙幣の数を数えるセンサ方式と、小束紙幣を一つずつ他の小束収納庫49に移動させて計数する移動方式とがある。
センサ方式の場合は、小束紙幣の金種判別は行わないが、短時間で精査が可能なので、外扉の開閉の都度、この自動精査を行い、常に小束紙幣の数が確定した状態に保持することが可能である。
このようなことから、上記どちらの方式の場合も、不正を防止するため、小束紙幣の手装填を制限している場合が多い。
この精査業務は、自動精査のみではなく、小束収納庫49を開けてオペレータが現物を確認して小束紙幣の束数を数える「目視確認」や、一旦すべての小束紙幣を回収する「全回収」を併用する場合が多い。目視確認や全回収を行えば確実に現物を確認できるが、手間と時間がかかるため、実施していない金融機関もある。
そこで、本実施例では、施封小束支払機1の小束収納庫49に一定期間以上滞留した小束紙幣があることを役席者に知らせ、自動精査のみの運用でも必要時にチェックを促すようにしている。
また、制御部10は小束紙幣が小束収納庫49から出金されたとき、当該小束紙幣に対応する収納日付を第1の記憶部7内の収納日付記憶領域から消去する。
図5は第1の実施例における小束収納庫への収納日付の保存例を示す説明図であり、第1の記憶部7内の収納日付記憶領域を示している。
通常、現金処理装置11では電源投入時の業務開始前に役席者の承認を必要とするが、このとき、制御部10は第1の記憶部7内の収納日付記憶領域を確認し、予め設定した所定期間、例えば1ヶ月以上、施封小束支払機1の小束収納庫49内に滞留している小束紙幣の有無のチェックを行う。
制御部10が表示部5に表示する注意メッセージは、例えば図6に示すように、「小束金庫滞留 小束金庫に滞留している小束があります。収納庫○を確認してください。」等で構成されたものである。
このとき、制御部10は、「小束金庫滞留 小束金庫に滞留している小束があります。収納庫Aを確認してください。」等のメッセージを表示する。
また、現金処理装置11がネットワークに接続されている出納機の場合は、ネットワーク上の通信により、管理端末または上位システムにアラームを上げるようにしてもよい。この場合は、支店以外の人間がチェックすることが可能となるため、万一役席者が不正をしている場合でも発見が可能となる。
また、施封小束支払機の小束収納庫内に滞留している小束紙幣を適切なタイミングで確認を促すことができ、効果的な運用が可能になるという効果が得られる。
第2の実施例の構成の作用について説明する。
第2の実施例の現金処理装置の作用は第1の実施例と同様であるが、第2の実施例では、施封小束支払機が小束紙幣を小束収納庫に収納するときの動作の制御および小束紙幣を小束収納庫から出金するときの動作の制御が異なっている。
その第2の実施例の施封小束支払機の動作を図3に基づいて説明する。
一方、制御部10は、施封小束支払機1により小束紙幣を小束収納庫49から出金するとき、出金対象の小束紙幣の金種を収納している小束収納庫49に対応する第1の記憶部7の収納日付記憶領域を検索し、最下位に収納された小束紙幣の収納日付が最も古い日付を記憶している小束収納庫49を抽出し、抽出した小束収納庫49から小束紙幣を出金する。
また、制御部10は、収納日付記憶領域51に記憶された日付を検索し、最下位に収納されている小束紙幣の収納日付が最も古い日付を記憶している小束収納庫49を抽出し、その小束収納庫49から小束紙幣を出金する。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、施封小束支払機の小束収納庫に収納されている小束紙幣の滞留期間を短くすることができ、不正な小束紙幣を早期に発見することができるという効果が得られる。
第3の実施例の構成の作用について説明する。
第3の実施例の現金処理装置の作用は第1の実施例と同様であるが、第3の実施例では、施封小束支払機が行う移動方式の自動精査の動作の制御が異なっている。
その第3の実施例の施封小束支払機の動作を図3、および図7〜図10に基づいて説明する。
一方の小束収納庫49に収納されている小束紙幣をすべて他方の小束収納庫49へ移動した後は、小束紙幣を他方の小束収納庫49へ移動したままとし、他方の小束収納庫49に収納された最上位の小束紙幣が最も古い日付の小束紙幣、最下位の小束紙幣が最も新しい日付の小束紙幣となるようにして古い小束紙幣が小束収納庫49内に滞留することを防止する。
なお、小束紙幣の上位と下位とを入れ替える動作は自動精査時ではなく、施封小束支払機1を使用していないときに定期的に行うようにしても良い。
第4の実施例の構成の作用について説明する。
第4の実施例の現金処理装置の作用は第1の実施例と同様であるが、第4の実施例では、施封小束支払機が行う移動方式の自動精査の動作の制御が異なっている。
その第4の実施例の施封小束支払機の動作を図3、および図11〜図14に基づいて説明する。
自動精査を行った後は、小束紙幣を精査庫として使用した小束収納庫49へ移動したままとし、小束収納庫49に収納された最上位の小束紙幣が最も古い日付の小束紙幣になるようにして、古い小束紙幣が小束収納庫49内に滞留することを防止する。
制御部10は、空いた小束収納庫49bを使用して、小束収納庫49cおよび小束収納庫49dの自動精査を行う。制御部10は、最後に小束収納庫49aの小束紙幣を小束収納庫49bに移動させて自動精査を行うが、小束収納庫49bに移動させた小束紙幣は小束収納庫49aに戻さず、図13に示すように、小束収納庫49bに移動させたままとする。
なお、小束紙幣の上位と下位とを入れ替える動作は自動精査時ではなく、施封小束支払機1を使用していないときに定期的に行うようにしても良い。
また、第1の実施例、第2の実施例、第3の実施例および第4の実施例を組み合わせて兼ね備えるようにしても良い。
2 紙幣入出金機
3 硬貨入出金機
4 プリンタ
5 表示部
6 入力部
7 第1の記憶部
8 第2の記憶部
9 通信部
10 制御部
11 現金処理装置
41 ツイスト搬送部
42 搬送路
43 施封集積部
44 分配部
45 施封部
46 一括搬送部
47 エレベータ部
48 出金口
49(49a、49b、49c、49d) 小束収納庫
50 小束ハンド・プッシャ
51 オーバーフロー収納庫
Claims (7)
- 金種毎に結束された小束紙幣を取り扱う施封小束支払機において、
前記小束紙幣を先入れ後出し方式で収納する小束収納庫と、
前記小束収納庫に収納した前記小束紙幣と、収納した日付とを対応させて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された日付を検索し、所定期間を超えて前記小束収納庫に収納されている前記小束紙幣の存在を検知したとき、表示部に警告を表示する制御部とを備えたことを特徴とする施封小束支払機。 - 請求項1に記載の施封小束支払機において、
同一金種の小束紙幣を収納する複数の前記小束収納庫と、
前記小束収納庫毎に、前記収納した日付を記憶する前記記憶部とを設け、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された日付を検索し、最下位に収納されている小束紙幣の収納日付が最も新しい日付を記憶している前記小束収納庫を抽出し、該小束収納庫に小束紙幣を収納することを特徴とする施封小束支払機。 - 請求項1に記載の施封小束支払機において、
同一金種の小束紙幣を収納する複数の前記小束収納庫と、
前記小束収納庫毎に、前記収納した日付を記憶する前記記憶部とを設け、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された日付を検索し、最下位に収納されている小束紙幣の収納日付が最も古い日付を記憶している前記小束収納庫を抽出し、該小束収納庫から小束紙幣を出金することを特徴とする施封小束支払機。 - 請求項1に記載の施封小束支払機において、
同一金種の小束紙幣を収納する複数の前記小束収納庫と、
前記小束収納庫毎に、前記収納した日付を記憶する前記記憶部とを設け、
前記制御部は、自動精査を行うとき、前記小束収納庫のうち一の前記小束収納庫を空にし、前記記憶部に記憶された日付を検索し、最下位に収納されている小束紙幣の収納日付が所定期間を超えた日付を記憶している前記小束収納庫を抽出し、該小束収納庫からすべての小束紙幣を前記空の小束収納庫へ移動したままとすることを特徴とする施封小束支払機。 - 請求項1に記載の施封小束支払機において、
同一金種の小束紙幣を収納する複数の前記小束収納庫と、
前記小束収納庫毎に、前記収納した日付を記憶する前記記憶部とを設け、
前記制御部は、自動精査を行うとき、前記記憶部に記憶された日付を検索し、最下位に収納されている小束紙幣の収納日付が、最も古い日付を記憶している第1の小束収納庫および最も新しい日付を記憶している第2の小束収納庫を抽出し、前記第1の小束収納庫からすべての小束紙幣を前記第2の小束収納庫へ移動したままとすることを特徴とする施封小束支払機。 - 請求項1に記載の施封小束支払機において、
同一金種の小束紙幣を収納する複数の前記小束収納庫と、
前記小束収納庫毎に、前記収納した日付を記憶する前記記憶部とを設け、
前記制御部は、
自動精査を行うとき、前記小束収納庫のうち空の前記小束収納庫が存在する場合、前記記憶部に記憶された日付を検索し、最下位に収納されている小束紙幣の収納日付と最上位に収納されている小束紙幣の収納日付とを比較し、
最上位の収納日付が最下位の収納日付より古い小束収納庫の場合は、該小束収納庫からすべての小束紙幣を前記空の小束収納庫へ移動した後、前記小束紙幣を元の小束収納庫へ戻し、
最下位の収納日付が最上位の収納日付より古い小束収納庫の場合は、該小束収納庫からすべての小束紙幣を前記空の小束収納庫へ移動したままとすることを特徴とする施封小束支払機。 - 金種毎に結束された小束紙幣を取り扱う施封小束支払機を備えた現金処理装置において、
前記施封小束支払機は、前記小束紙幣を先入れ後出し方式で収納する小束収納庫を備え、
前記小束収納庫に収納した前記小束紙幣と、収納した日付とを対応させて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された日付を検索し、所定期間を超えて前記小束収納庫に収納されている前記小束紙幣の存在を検知したとき、表示部に警告を表示する制御部とを備えたことを特徴とする現金処理装置。
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