JP2014129780A - ラジアルピストン式の油圧機械及びそれを備えた風力発電装置 - Google Patents

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勝彦 武田
Hiromi Osaka
弘美 大坂
Ryuji Horioka
竜治 堀岡
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孝二 香川
Mitsuyuki Yoshihara
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Abstract

【課題】軽量で安価なラジアルピストン式の油圧機械を提供する。
【解決手段】ラジアルピストン式の油圧機械は、前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストン22と、前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストン22をそれぞれ案内するための複数のシリンダ24が設けられたシリンダブロック50とを備え、前記シリンダブロック50は、外筒部26Aと、前記外筒部26Aの内周側に設けられる内筒部26Bとを含み、前記外筒部26Aと前記内筒部26Bとの間には空洞部が設けられている。
【選択図】図5

Description

本開示は、ラジアルピストン式の油圧機械及びそれを備えた風力発電装置に関する。
従来から、複数のピストンが放射状に並んだラジアルピストン式の油圧機械が知られている。例えば、特許文献1には、風力発電装置のドライブトレインとして機能するラジアルピストン式油圧機械が開示されている。特許文献1記載のラジアルピストン式油圧機械では、シリンダ内を往復運動するピストンと、ピストンに取り付けられたローラと、ローラに当接するカム面を有するカムとを備えている。
米国特許出願公開2010/0040470号明細書
しかしながら、例えば特許文献1に記載の風力発電装置のドライブトレインとして用いられる油圧機械のように入力エネルギー又は出力エネルギーが大きな油圧機械では、シリンダブロックが大型になり、シリンダブロックひいては油圧機械全体としての重量及び製造コストが嵩んでしまう。
本発明の少なくとも一実施形態の目的は、軽量で安価なラジアルピストン式の油圧機械を提供することである。
本発明の少なくとも一実施形態に係るラジアルピストン式の油圧機械は、前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられたシリンダブロックとを備え、前記シリンダブロックは、外筒部と、前記外筒部の内周側に設けられる内筒部とを含み、前記外筒部と前記内筒との間には空洞部が設けられたことを特徴とする。
上記ラジアルピストン式油圧機械によれば、複数のシリンダが設けられるシリンダブロックを外筒部と内筒部とで構成し、且つ、外筒部と内筒部との間に空洞部を設けたので、シリンダを配設するというシリンダブロックの本来の役割を果たしつつも、シリンダブロックの重量を軽減できる。その結果、油圧機械全体としての重量が軽減されるとともに製造コストが低減される。
一実施形態では、前記空洞部が、前記複数のピストンと前記複数のシリンダによってそれぞれ形成される複数の油圧室に連通する油路を形成する。
これにより、空洞部がシリンダブロックの重量軽減に寄与するだけでなく、空洞部が複数の油圧室に連通する油路としての役割も果たすことができる。
一実施形態では、前記シリンダブロックは、前記外筒部及び前記内筒部を有するシリンダブロック本体と、前記複数の油圧室を前記油路に連通させるための連通路とをそれぞれ有する複数のシリンダスリーブとを含み、前記複数のシリンダスリーブは、それぞれ前記外筒部及び前記内筒部の間の前記空洞部を跨ぐように、前記外筒部及び前記内筒部にそれぞれ設けられた複数の第1スリーブ穴と複数の第2スリーブ穴とに挿入されている。
シリンダブロックに求められる役割として、ピストンを摺動自在に案内するための摺動部としてのシリンダの形成と、シリンダを保持するための構造体の形成とが挙げられる。上述のように、シリンダスリーブとシリンダブロック本体とを別に設ければ、シリンダブロックに求められる役割(シリンダの形成および構造体の形成)をそれぞれシリンダスリーブとシリンダブロック本体とに分担させることができる。そのため、シリンダスリーブおよびシリンダブロック本体のそれぞれの役割に応じた好適な設計が可能になり、シリンダブロックの全体としての軽量化を実現できる。
また、外筒部と内筒部の間の空洞部を跨ぐようにシリンダスリーブを第1スリーブ穴及び第2スリーブ穴に挿入することで、シリンダスリーブの配列によらず、空洞部が形成される領域を拡大できる。よって、広範囲に空洞部を形成して、空洞部によるシリンダブロックの重量軽減効果をより一層享受できる。
さらに、空洞部によって形成される油路を油圧室に連通させるための連通路がシリンダスリーブに設けられているため、シリンダブロック内における流路構造が簡素化される。
一実施形態では、前記連通路は、前記シリンダスリーブの外周面に設けられた環状溝を含み、前記環状溝は、前記外筒部と前記内筒部との間の前記半径方向の位置に設けられ、前記油路に開口している。
これにより、空洞部によって形成される油路を油圧室に連通させるための連通路を、シリンダスリーブの外周面に設けられて油路(空洞部)に開口する環状溝を含む構成とすることで、油路(空洞部)と油圧室との間の流路構造を簡素化できる。
一実施形態では、前記半径方向における前記油路の外周側において、前記シリンダスリーブの外周面と前記第1スリーブ穴の内周面との間に設けられる第1シールリングと、前記半径方向における前記油路の内周側において、前記シリンダスリーブの外周面と前記第2スリーブ穴の内周面との間に設けられる第2シールリングとをさらに備える。これにより、シリンダスリーブと第1スリーブ穴又は第2スリーブ穴の隙間を介した油路(空洞部)からの油のリークを防止できる。
一実施形態では、前記油圧機械は油圧ポンプであり、前記油路は、前記油圧室からの作動油を排出するための排油路であり、前記外筒部又は前記内筒部の内部には、前記油圧室に供給される前記作動油が流れる給油路が形成されている。
油圧機械が油圧ポンプの場合、排油路には油圧室で昇圧された高圧油が流れ、給油路には油圧室に導入される低圧油が流れる。よって、高圧油を流すための排油路は、低圧油を流すための給油路に比べて、油のリークが生じやすい。そこで、外筒部と内筒部との間の空洞部によって形成される油路(給油路)とは別に、外筒部又は内筒部の内部に排油路を設けることで、高圧油のリークを抑制できる。
なお、高圧油が流れる排油路を外筒部又は内筒部の内部に設ける場合、外筒部又は内筒部は鍛造品で構成してもよい。鍛造品は、鋳造品の場合に懸念される鋳造欠陥(引け巣やポロシティ等)が生じることがなく、液密性に優れているため、高圧油のリークを効果的に防止できる。
一実施形態では、前記シリンダブロックは、前記油圧機械の軸方向における前記シリンダブロックの両端において前記外筒部と前記内筒部との間に配置される一対のスペーサ部をさらに含み、前記空洞部は、前記外筒部、前記内筒部および前記一対のスペーサ部で囲まれた空間である。
他の実施形態では、少なくとも前記油圧機械の軸方向における前記外筒部の両端部は、前記内筒部に嵌合され、前記空洞部は、前記外筒部の前記両端部の間において、前記外筒部の内表面又は前記内筒部の外表面に設けられた凹部である。
本発明の一実施形態に係る風力発電装置は、少なくとも一本のブレードと、前記少なくとも一本のブレードが取付けられるハブと、前記ハブの回転によって駆動されるように構成された油圧ポンプと、前記油圧ポンプで生成された圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、前記油圧モータによって駆動される発電機とを備える風力発電装置であって、前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの少なくとも一方は、ラジアルピストン式の油圧機械であり、前記油圧機械は、前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられたシリンダブロックとを含み、前記シリンダブロックは、外筒部と、前記外筒部の内周側に設けられる内筒部とを含み、前記外筒部と前記内筒との間には空洞部が設けられたことを特徴とする。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、複数のシリンダが設けられるシリンダブロックを外筒部と内筒部とで構成し、且つ、外筒部と内筒部との間に空洞部を設けたので、シリンダを配設するというシリンダブロックの本来の役割を果たしつつも、シリンダブロックの重量を軽減できる。その結果、油圧機械全体としての重量が軽減されるとともに製造コストが低減される。
一実施形態に係る風力発電装置を示す図である。 一実施形態に係るラジアルピストン式の油圧機械の概略断面図である。 一実施形態に係るシリンダブロックの半径方向に沿った断面図である。 図3に示すシリンダブロックの軸方向に沿った断面図である。 一実施形態に係るシリンダブロックの半径方向に沿った断面図である。 図5に示すシリンダブロックの軸方向に沿った断面図である。 一実施形態に係るシリンダブロックの軸方向に沿った断面図である。 一実施形態に係るシリンダブロックの内筒部を示す斜視図である。 一実施形態に係るシリンダブロックの内筒部を示す斜視図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材料、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、一実施形態に係る風力発電装置を示す図である。同図に示すように、風力発電装置1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成されるロータ3を備える。なお、ハブ4はハブカバー5によって覆われていてもよい。
一実施形態では、ロータ3には、回転シャフト6を介して油圧ポンプ8が連結される。油圧ポンプ8には、高圧油ライン12及び低圧油ライン14を介して油圧モータ10が接続される。具体的には、油圧ポンプ8の出口が高圧油ライン12を介して油圧モータ10の入口に接続され、油圧ポンプ8の入口が低圧油ライン14を介して油圧モータ10の出口に接続される。油圧ポンプ8は、回転シャフト6によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ8で生成された圧油は高圧油ライン12を介して油圧モータ10に供給され、この圧油によって油圧モータ10が駆動される。油圧モータ10で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ10の出口と油圧ポンプ8の入口との間に設けられた低圧油ライン14を経由して、油圧ポンプ8に再び戻される。
油圧モータ10には発電機16が連結される。一実施形態では、発電機16は、電力系統に連系されるとともに、油圧モータ10によって駆動される同期発電機である。なお、回転シャフト6の少なくとも一部は、タワー19上に設置されたナセル18によって覆われている。一実施形態では、油圧ポンプ8、油圧モータ10及び発電機16は、ナセル18の内部に設置される。
幾つかの実施形態では、油圧ポンプ8又は油圧モータ10の少なくとも一方は、以下で説明するラジアルピストン式の油圧機械20である。
図2は、一実施形態に係るラジアルピストン式油圧機械の概略断面図である。同図に示す例示的な実施形態では、油圧機械20は、油圧機械20の半径方向に沿って配置される複数のピストン22と、複数のピストン22をそれぞれ摺動自在に保持するための複数のシリンダ24が設けられたシリンダブロック26とを備える。各々のピストン22は、シリンダ24によって案内されて油圧機械20の半径方向に沿って往復運動可能になっている。各々のピストン22がシリンダ24内で往復運動すると、ピストン22とシリンダ24によって形成される油圧室25の体積が周期的に変化する。このような油圧室25の周期的な体積変化を伴うピストン22の往復運動は、機械要素29の回転運動との間で運動モードが変換されるようになっている。
例えば、油圧機械20が油圧ポンプである場合、油圧機械20の回転シャフト28とともに回転する機械要素29の回転運動がピストン22の往復運動に変換され、油圧室25の周期的な体積変化が起こり、油圧室25で高圧の作動油(圧油)が生成される。これに対し、油圧機械20が油圧モータである場合、油圧室25への圧油の導入によってピストン22の往復運動が起こり、この往復運動が機械要素29の回転運動に変換される結果、機械要素29とともに油圧機械20の回転シャフト28が回転する。
こうして、機械要素29の働きにより、油圧機械20の回転シャフト28の回転エネルギー(機械的エネルギー)と作動油の流体エネルギーとの間でエネルギーが変換され、油圧機械20が油圧ポンプ8又は油圧モータ10としての所期の役割を果たすようになっている。
一実施形態では、機械要素29は、図2に示すように、回転シャフト28とともに回転するように構成され、ピストン22に設けられた当接部23と当接するカム面を有するカムである。この場合、当接部23に対するカム(機械要素29)の相対的な回転運動を作り出すために、カム(機械要素29)とシリンダブロック26との間に少なくとも一つの軸受27Aを設けてもよい。なお、同図に示す例示的な実施形態では、当接部23は、ピストン22に回転可能に取り付けられたローラである。
他の実施形態では、機械要素29は、回転シャフト28とともに回転するように構成され、コンロッドを介してピストン22に連結される少なくとも一つのクランクピンを有するクランクシャフトである。
シリンダブロック26には、複数の油圧室25に連通する少なくとも一本の油路30(30A、30B)が形成される。一実施形態では、複数の油路30(30A、30B)が油圧機械20の軸方向に沿って設けられており、複数の油路30(30A、30B)にそれぞれ連通する環状集合路35(35A,35B)が環状のエンドプレート34の内部に形成される。エンドプレート34は、シリンダブロック26の端部に取り付けられた環状板部材である。一実施形態では、エンドプレート34と機械要素29との間には軸受27Bが設けられており、エンドプレート34は、機械要素29の回転運動の影響を受けずに静止状態を維持可能になっている。エンドプレート34の内部の環状集合路35(35A,35B)は、それぞれ、外部配管36(36A,36B)に接続される。こうして、各油圧室25は、油路30(30A、30B)及び環状集合路35(35A,35B)を介して、外部配管36(36A,36B)に連通される。
図3及び図4は、それぞれ一実施形態に係るシリンダブロック26の半径方向に沿った断面図及び図3に示すシリンダブロック26の軸方向に沿った断面図である。シリンダブロック26は、シリンダブロック本体50と、複数の油圧室25を油路30(30A、30B)に連通させるための連通路46(46A、46B)とをそれぞれ有する複数のシリンダスリーブ40とを含む。シリンダブロック本体50は外筒部26Aと外筒部26Aの内周側に設けられる内筒部26Bとを含み、さらに外筒部26Aと内筒部26Bとの間には空洞部84が設けられている。
複数のシリンダスリーブ40は、それぞれ外筒部26A及び内筒部26Bの間の空洞部84を跨ぐように、外筒部26A及び内筒部26Bにそれぞれ設けられた複数の第1スリーブ穴52Aと複数の第2スリーブ穴52Bとに挿入されている。
シリンダブロック26に求められる役割として、ピストン22を摺動自在に案内するための摺動部としてのシリンダ24の形成と、シリンダ24を保持するための構造体の形成とが挙げられる。上述のように、シリンダスリーブ40とシリンダブロック本体50とを別に設ければ、シリンダブロック26に求められる役割(シリンダ24の形成および構造体の形成)をそれぞれシリンダスリーブ40とシリンダブロック本体50とに分担させることができる。そのため、シリンダスリーブ40およびシリンダブロック本体50のそれぞれの役割に応じた好適な設計が可能になり、シリンダブロック26の全体としての軽量化を実現できる。
また、外筒部26Aと内筒部26Bの間の空洞部84を跨ぐようにシリンダスリーブ40を第1スリーブ穴52A及び第2スリーブ穴52Bに挿入することで、シリンダスリーブ40の配列によらず、空洞部84が形成される領域を拡大できる。よって、空洞部84によるシリンダブロック26の重量軽減効果をより一層享受できる。
幾つかの実施形態では、図3及び4に示すように、シリンダスリーブ40は、シリンダスリーブ40の外周面に設けられて、少なくとも一本の油路30(30A,30B)に開口する少なくとも一つの環状溝42(42A,42B)を有する。油圧機械20の半径方向における各環状溝42(42A,42B)の両側には、シリンダスリーブ40の外周面に設けられて、シリンダスリーブ40とスリーブ穴52(52A、52B)との間の隙間をシールするための環状のシールリングが設けられる。また、シリンダスリーブ40の内部には、各々の環状溝42(42A,42B)と油圧室25とを連通させるための連通路46(46A,46B)が設けられている。そして、各々の連通路46(46A,46B)には、シリンダブロック26の各々の油路30(30A,30B)と油圧室25との連通状態を切り換えるためのバルブ62(62A,62B)が設けられている。
一実施形態では、シリンダブロック本体50に設けられた少なくとも一本の油路30は、油圧室25に作動油を供給するための給油路30Aと、油圧室25から作動油を排出するための排油路30Bとを含む。また、シリンダスリーブ40に設けられた少なくとも一つの環状溝は、シリンダブロック本体50内の給油路30Aに開口する給油溝42Aと、シリンダブロック本体50内の排油路30Bに開口する排油溝42Bとを含む。さらに、連通路は、給油バルブ60Aを介して油圧室25を給油溝42Aに連通させるための給油連通路46Aと、排油バルブ60Bを介して油圧室25を排油溝42Bに連通させるための排油連通路46Bとを含む。
また、一実施形態では、給油バルブ60Aと排油バルブ60Bとは、油圧機械20の半径方向に並んだ状態でシリンダスリーブ40に組み込まれており、給油バルブ60Aの弁体62Aと排油バルブ60Bの弁体62Bとが油圧機械20の半径方向に関してオーバーラップしている。こうして油圧機械20の半径方向の異なる位置に設けられた給油バルブ60Aと排油バルブ60Bに対応して、給油溝42A及び排油溝42Bもまた、各々のシリンダスリーブ40の外周面上において油圧機械20の半径方向の異なる位置に設けられる。そして、油圧室25からより遠い給油バルブ60Aに対応する給油連通路46Aは、油圧機械20の半径方向の直交方向に沿って延在する第1連通路47と、油圧機械20の半径方向に沿って延在する第2連通路48とで構成される。一方、油圧室25に近い排油バルブ60Bに対応する排油連通路46Bは、給油連通路46Aの第2連通路48を避けて、油圧機械20の半径方向の直交方向に沿って延在するように設けられる。これにより、シリンダスリーブ40内における給油バルブ60A及び排油バルブ60Bと給油連通路46A及び排油連通路46Bとの配置を効率的に行うことができる。
油圧機械20が油圧ポンプの場合、給油バルブ60Aが開くと、シリンダブロック本体50内の給油路30Aからの作動油が給油溝42A及び給油連通路46Aを経由して油圧室25に導入される。そして、油圧室25に導入された作動油は、下死点から上死点に向かうピストンの動きに伴う油圧室25の体積縮小によって圧縮されて昇圧される。こうして生成された高圧の作動油(圧油)は、排油バルブ60Bが開くことで、排油連通路46B及び排油溝42Bを経由してシリンダブロック本体50内の排油路30Bに取り出される。
一方、油圧機械20が油圧モータの場合、給油バルブ60Aが開くと、シリンダブロック本体50内の給油路30Aからの高圧の作動油(圧油)が給油溝42A及び給油連通路46Aを経由して油圧室25に導入される。そして、油圧室25に導入された圧油によって、ピストンを上死点から下死点に向けて動かされる。この後、油圧室25内の作動油は、排油バルブ60Bが開くことで、排油連通路46B及び排油溝42Bを経由してシリンダブロック本体50内の排油路30Bに取り出される。
図5は、他の実施形態に係るシリンダブロック26の半径方向に沿った断面図である。図6は、図5に示すシリンダブロック26の軸方向に沿った断面図である。一実施形態では、空洞部84によって形成される油路30を油圧室25に連通させるための連通路46Bがシリンダスリーブ40に設けられている。これにより、シリンダブロック26内における流路構造が簡素化される。
一実施形態では、連通路46Bは、シリンダスリーブ40の外周面に設けられた環状溝42Bを含み、環状溝42Aは、外筒部26Aの内部に設けられ、油路30Bに開口している。
これにより、空洞部84によって形成される油路30Aを油圧室25に連通させるための連通路46Bを、シリンダスリーブ40の外周面に設けられて油路30A(空洞部84)に開口する環状溝42Bを含む構成とすることで、油路30A(空洞部84)と油圧室25との間の流路構造を簡素化できる。
一実施形態では、半径方向における油路30の外周側において、シリンダスリーブ40の外周面と第1スリーブ穴52Aの内周面との間に設けられる第1シールリング70Aと、半径方向における油路30の内周側において、シリンダスリーブ40の外周面と第2スリーブ穴52Bの内周面との間に設けられる第2シールリング70Bとをさらに備える。これにより、シリンダスリーブ40と第1スリーブ穴52A又は第2スリーブ穴52Bの隙間を介した油路30A(空洞部84)からの油のリークを防止できる。
一実施形態では、油圧機械は油圧ポンプ8であり、空洞部84によって形成された油路30は油圧室25に供給される作動油が流れる給油路30Aとして設けられており、外筒部26A又は内筒部26Bの内部には油圧室25からの作動油を排出するための排油路30Bが形成されている。
油圧機械が油圧ポンプ8の場合、排油路30Bには油圧室25で昇圧された高圧油が流れ、給油路30Aには油圧室25に導入される低圧油が流れる。よって、高圧油を流すための排油路30Bは、低圧油を流すための給油路30Aに比べて、油のリークが生じやすい。そこで、外筒部26Aと内筒部26Bとの間の空洞部84によって形成される油路30(給油路30A)とは別に、外筒部26A又は内筒部26Bの内部に排油路30Bを設けることで、高圧油のリークを抑制できる。
なお、高圧油が流れる排油路30Bを外筒部26A又は内筒部26Bの内部に設ける場合、外筒部26A又は内筒部26Bは鍛造品で構成してもよい。鍛造品は、鋳造品の場合に懸念される鋳造欠陥(引け巣やポロシティ等)が生じることがなく、液密性に優れているため、高圧油のリークを効果的に防止できる。
図6に示すように、一実施形態では、シリンダブロック26は、油圧機械の軸方向におけるシリンダブロック26の両端において外筒部26Aと内筒部26Bとの間に配置される一対のスペーサ部86をさらに含み、空洞部84は、外筒部26A、内筒部26Bおよび一対のスペーサ部86で囲まれた空間である。
図7及び図8は、それぞれ一実施形態に係るシリンダブロック26の軸方向に沿った断面図及び図7に示す一実施形態に係るシリンダブロック26の内筒部26Bを示す斜視図である。図7に示すように、一実施形態では、内筒部26Bの両端部はその中央部よりも外筒部26A側に突出しており、油圧機械の軸方向における外筒部26Aの両端部は内筒部26Bの両端部に当接することにより、外筒部26Aは内筒部26Bに嵌合している。本実施形態では図8に示すように、空洞部84は、外筒部26Aの両端部の間において、外筒部26Aの内表面に設けられた凹部85である。
図9は、他の一実施形態に係るシリンダブロック26の内筒部26Bを示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態では、空洞部84は、内筒部26Bの外表面に設けられた凹部85である。
以上説明したように、本発明の少なくとも一実施形態によれば、複数のシリンダ24が設けられるシリンダブロック26を外筒部26Aと内筒部26Bとで構成し、且つ、外筒部26Aと内筒部26Bとの間に空洞部84を設けたので、シリンダ24を配設するというシリンダブロック26の本来の役割を果たしつつも、シリンダブロック26の重量を軽減できる。その結果、油圧機械全体としての重量が軽減されるとともに製造コストが低減される。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。例えば、上述した実施形態のうち複数を適宜組み合わせてもよい。
1 風力発電装置
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
5 ハブカバー
6 回転シャフト
8 油圧ポンプ
10 油圧モータ
12 高圧油ライン
14 低圧油ライン
16 発電機
18 ナセル
19 タワー
20 油圧機械
22 ピストン
23 当接部
24 シリンダ
25 油圧室
26 シリンダブロック
26A 外筒部
26B 内筒部
27A 軸受
27B 軸受
28 回転シャフト
29 機械要素
30 油路
30A 給油路
30B 排油路
34 エンドプレート
35A 環状集合路
35B 環状集合路
36A 外部配管
36B 外部配管
40 シリンダスリーブ
42A 環状溝
42B 環状溝
46A 連通路
46B 連通路
47 第1連通路
48 第2連通路
50 シリンダブロック本体
52 スリーブ穴
52A 第1スリーブ穴
52B 第2スリーブ穴
60A バルブ
60B バルブ
62A 弁体
62B 弁体
70A 第1シールリング
70B 第2シールリング
84 空洞部
85 凹部
86 スペーサ部

Claims (9)

  1. ラジアルピストン式の油圧機械であって、
    前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、
    前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられたシリンダブロックとを備え、
    前記シリンダブロックは、外筒部と、前記外筒部の内周側に設けられる内筒部とを含み、
    前記外筒部と前記内筒との間には空洞部が設けられたことを特徴とするラジアルピストン式油圧機械。
  2. 前記空洞部が、前記複数のピストンと前記複数のシリンダによってそれぞれ形成される複数の油圧室に連通する油路を形成することを特徴とする請求項1に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  3. 前記シリンダブロックは、前記外筒部及び前記内筒部を有するシリンダブロック本体と、前記複数の油圧室を前記油路に連通させるための連通路とをそれぞれ有する複数のシリンダスリーブとを含み、
    前記複数のシリンダスリーブは、それぞれ、前記外筒部及び前記内筒部の間の前記空洞部を跨ぐように、前記外筒部及び前記内筒部にそれぞれ設けられた複数の第1スリーブ穴と複数の第2スリーブ穴とに挿入されたことを特徴とする請求項2に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  4. 前記連通路は、前記シリンダスリーブの外周面に設けられた環状溝を含み、
    前記環状溝は、前記外筒部と前記内筒部との間の前記半径方向の位置に設けられ、前記油路に開口していることを特徴とする請求項3に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  5. 前記半径方向における前記油路の外周側において、前記シリンダスリーブの外周面と前記第1スリーブ穴の内周面との間に設けられる第1シールリングと、
    前記半径方向における前記油路の内周側において、前記シリンダスリーブの外周面と前記第2スリーブ穴の内周面との間に設けられる第2シールリングとをさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  6. 前記油圧機械は油圧ポンプであり、
    前記油路は、前記油圧室からの作動油を排出するための排油路であり、
    前記外筒部又は前記内筒部の内部には、前記油圧室に供給される前記作動油が流れる給油路が形成されたことを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  7. 前記シリンダブロックは、前記油圧機械の軸方向における前記シリンダブロックの両端において前記前記外筒部と前記内筒部との間に配置される一対のスペーサ部をさらに含み、
    前記空洞部は、前記外筒部、前記内筒部および前記一対のスペーサ部で囲まれた空間であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  8. 少なくとも前記油圧機械の軸方向における前記外筒部の両端部は、前記内筒部に嵌合され、
    前記空洞部は、前記外筒部の前記両端部の間において、前記外筒部の内表面又は前記内筒部の外表面に設けられた凹部であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  9. 少なくとも一本のブレードと、
    前記少なくとも一本のブレードが取付けられるハブと、
    前記ハブの回転によって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプで生成された圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動される発電機とを備える風力発電装置であって、
    前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの少なくとも一方は、ラジアルピストン式の油圧機械であり、
    前記油圧機械は、前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられたシリンダブロックとを含み、
    前記シリンダブロックは、外筒部と、前記外筒部の内周側に設けられる内筒部とを含み、
    前記外筒部と前記内筒との間には空洞部が設けられたことを特徴とする風力発電装置。

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