JP2014129732A - タービンロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】
動翼をディスクに装着するアキシャル溝の応力集中箇所の超音波探傷を信頼性良く行えるタービンロータを提供する。
【解決手段】
タービン軸1に設けたディスク2にアキシャル溝が動翼の植え込み部として備わり、そのアキシャル溝のタービン軸方向長さをy0とし、アキシャル溝のテーパー8が無いディスク径方向長さをz1とし、アキシャル溝部の応力集中個所(点線部分)のディスク径方向外周からの距離をzsとし、超音波探傷に用いる超音波の入射角をθとした際、それらの間の関係をθ=tan-1((z1-zs)/(y0))≧35°としたタービンロータ。
【選択図】図8

Description

本発明は、タービンロータに関する。
火力・原子力・地熱などによる発電や動力用としてタービンが利用されている。特許文献1には回転軸であるタービン軸1に設けたディスク2の外周縁に複数の動翼3をアキシャルエントリー式に装着して翼列を多段構成したタービンロータが記載されている。タービン軸1の軸方向を長さ方向とする凹凸を持つアキシャル溝4をディスク2に設け、それと咬合する形状の溝を動翼3の植込み部に設け、それらの溝の凸凹同士を咬み合せる様に組み合わせる構造である。
ディスク2に組み合わされた動翼3は、ディスク2に設けたキー溝5に金属棒のキーを装着することによって、ディスク2のアキシャル溝4に固定される。特許文献2には、このアキシャル溝4に関して、強度を向上するための技術が記載されている。
タービンロータのタービン軸1の回転時には、図1〜2に示したアキシャル溝4の凹凸形状谷部に応力集中箇所(ディスク2中に表示した点線部分)が生じるので、信頼性を担保するために、この応力集中箇所を超音波探傷する必要がある。
特許文献3には、この応力集中箇所の検査技術について記載されている。図3のように、ディスク2のタービンの軸方向の端面に超音波送信センサ6を設置して応力集中箇所へ超音波を送信し、対向するもう一方の端面に超音波受信センサ7を設置して応力集中箇所にある欠陥からの反射の有無から、欠陥の有無を判定するものである。
超音波探傷においては、非特許文献1に掲載された図4の超音波反射効率の入射角依存性に示すように、入射角45±10°で超音波の送受信効率が高くなる。超音波探傷の信頼度を向上するためには、この入射角範囲で超音波を送受信する必要があることが知られている。
特開2010−96180 特開2007−77833 特開2011−64577
超音波探傷試験III(日本非破壊検査強化、2001)、p.28
上述のような超音波探傷を実施する場合の問題点を以下に説明する。図5,図6中で、ディスク内の直線矢印は超音波の伝搬経路を表している。図5はディスク2のタービン径方向長さとタービン軸方向長さの比を制約しない場合に生じる問題点を表している。テーパー8が無い部分で入射角45±10°で超音波を入射させた場合、テーパーに超音波が到達する場合がある。テーパーでの受信角はテーパーが無い部分の入射角θに対してテーパーのディスク2径方向に対する角度α増加する。このため、45±10°で超音波を受信できない場合が生じ、欠陥検出性が低下する場合がある。
図6は動翼3をアキシャル溝4に固定するために設けたキー溝5の存在で生じる問題点を表している。即ち、ディスク2のキー溝5がある部分は超音波を送受信できないためキー溝5を避けて超音波を送受信することとなるが、その結果反射効率が高い入射角範囲で超音波を送受信できない範囲が生じる場合がある。
従って、本発明の目的は、タービンロータのアキシャル溝の応力集中箇所に対する超音波の送受信を反射効率が高い入射角範囲で可能な構造のタービンロータを提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込む構造のタービンロータにおいて、前記ディスクの回転軸方向長さをy0、前記ディスクのテーパーの無い部分のディスク径方向長さをz1、前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、超音波探傷に用いる超音波の入射角をθとした際に、
θ=tan-1{(z1−zs)/(y0)}≧35° (但し、tan-1は正接の逆関数を表す。)が成立するように前記ディスクを形成するものである。
このように前記ディスクを構成することにより前記超音波の入射角を45±10°とする。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、タービン軸のディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込む構造のタービンロータにおいて、前記ディスクの回転軸方向長さをy0、前記ディスクのテーパーの無い部分のディスク径方向長さをz1、前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、超音波探傷に用いる超音波の入射角をθ、前記ディスクの径方向長さをz0、前記ディスクのテーパー部の前記ディスク径方向に対する角度をαとした際に、
θ=tan-1{(z0−zs)/(y0+tanα×(z1−z0))}≧35°+α(但し、tan-1は正接の逆関数を表す。)が成立するように前記ディスクを形成するものである。
このように前記ディスクを構成することにより前記超音波の入射角を45±10°とする。
(3)本発明は、上記目的を達成するために、タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込み、前記ディスクのキー溝にキーを挿入して前記ディスクに前記動翼を固定する構造のタービンロータにおいて、前記ディスクの回転軸方向長さをy0、前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、キー挿入部先端のディスク外周からの径方向距離をdzk1、キー挿入部後端のディスク外周からの径方向距離をdzk2とし、
前記dzk1、dzk2、zsの関係が、
dzk2≧zsあるいはdzk1≦zs
を満たすよう前記タービンロータを構成したものである。
このように前記ディスクを構成することにより前記超音波の入射角を45±10°とする。
(4)本発明は、上記目的を達成するために、タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込み、前記ディスクのキー溝にキーを挿入して前記ディスクに前記動翼を固定する構造のタービンロータにおいて、前記ディスクの回転軸方向長さをy0、前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、キー挿入部先端のディスク外周からの径方向距離をdzk1、キー挿入部先端のキー溝設置面からの軸方向距離をdyk1、キー挿入部後端のディスク外周からの径方向距離をdzk2、キー挿入部後端のキー溝設置面からの軸方向距離をdyk2、キー溝絞り部のディスク外周からの径方向距離をdzk3とし、
dzk2>zsにおいて、
tan-1{(dzk3−dzk2)/dyk2}≧35°の場合は、
y0−{(dzk2−zs)/tan35°+dyk2}+{(dzk1−zs)/tan55°+dyk1}≦y0、
tan-1((dzk3-dzk2)/dyk2)<35°の場合は、
y0−{(dzk3−zs)/tan35°}+{(dzk1−zs)/tan55°+dyk1}≦y0
が成立するように前記キー溝を前記ディスクに形成するものである。
このように前記キー溝を構成することで前記超音波の入射角を45±10°とする。
本発明によれば、タービンロータのアキシャル溝の応力集中箇所への超音波の入射効率を向上させて、信頼性の高い超音波探傷が可能な構造のタービンロータを提供できる。
タービンロータのアキシャル溝部の斜視図である。 アキシャル溝分の回転軸方向と径方向との断面を関連付けして表した模式図である。 アキシャル溝における応力集中箇所の超音波探傷時の送受信センサの配置を示した図である。 超音波反射効率の入射角依存性を示すグラフ図である。 超音波探傷におけるディスク構造の問題点を説明する図である。 超音波探傷におけるディスク構造の他の問題点を説明する図である。 本発明の実施例1におけるタービンロータのディスクの寸法と角度の定義を示す図である。 本発明の実施例1のタービンロータのディスクの回転軸方向断面を示す模式図である。 本発明の実施例2におけるタービンロータのディスクの寸法と角度の定義を示す図である。 タービンロータのディスクに形成されたキー溝の寸法と位置を示した模式図である。 タービンロータのディスクに形成されたキー溝と応力集中箇所(点線部分)の位置関係を示した図である。 タービンロータのディスクに形成されたキー溝と応力集中箇所(点線部分)の他の位置関係を示した図である。 本発明の実施例3を説明するためのタービンロータのディスクの形状と超音波伝搬経路の位置関係を示した模式図である。 本発明の実施例3を説明するためのタービンロータのディスクの形状と他の超音波伝搬経路の位置関係を示した模式図である。 本発明の実施例4を説明するためのタービンロータのディスクの形状と超音波伝搬経路の位置関係を示した模式図である。 本発明の実施例5を説明するためのタービンロータのディスクの形状と超音波伝搬経路の位置関係を示した模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。以下に説明する各実施例は、発電用タービンや動力用タービンに適用されるもので、特に、タービンを構成するタービンロータのディスクへアキシャル溝を用いて動翼を組み込む型式のタービンに適用される。
本実施例のタービンにおけるタービンロータは、回転軸としてタービン軸1が回転中心として備わり、そのタービン軸1には、その軸の方向へ間隔を開けて動翼3の翼列が多段にて装備されている。
その組み込み構造の1つとして、図1のように、タービン軸1の軸方向を長さ方向とする凹凸を持つアキシャル溝4をディスク2の外周部に設け、それと咬合する形状の溝を動翼3の植込み部に設け、それらの溝の凸凹同士を咬み合せる様にタービン軸1の方向から挿入して組み合わせる構造がある。
このようにディスク2に組み合わされた動翼3は、図6に示すようなディスク2に設けたキー溝5に金属棒のキーを装着することによって、ディスク2のアキシャル溝4に固定される。
このディスク2は、図2のように強度向上のため、タービン軸1に近づくに従いタービン軸1の軸方向断面から見て末広がりとなるテーパー8を形成している。
このような構成のタービンロータは、供用中にディスク2内に施した点線で示したアキシャル溝4の谷部に応力集中箇所が発生する。その箇所については、図3のように、欠陥の有無を検査する超音波探傷を施すことが必要となる。
その超音波探傷は、超音波探傷装置の超音波送信センサ6と超音波受信センサ7とをタービン軸1の軸方向で互いに対向し合うディスク2の端面に、図3に示すように装着して、超音波送信センサ6から超音波を図3の矢印の伝播経路に発信して欠陥からの反射波を超音波受信センサ7で受信して、その反射信号の有無から欠陥の有無を判定する。このような検査をアキシャル溝4の谷部に沿って実施する。
このような超音波探傷を行う際に、超音波の反射効率が大きいほど感度良く信頼性の高い検査結果を得ることが出来る。その反射効率を高めるには、図4のように、応力集中箇所であるアキシャル溝4の谷部への超音波の入射角を45±10°とすることが好ましい。
その応力集中箇所への超音波の入射角を45±10°とする例について以下に説明する。本実施例は、ディスク2のテーパー8の無い部位から超音波を送受信する場合の実施例である。
図7はディスク2の構成各部位の長さと角度の定義で、
y0:ディスク2のタービン軸方向長さ[m]
z1:テーパー8の無いディスク2の部位の径方向長さ[m]
zs:応力集中箇所のディスク2の外周からの径方向距離[m]
z0:ディスク2の径方向長さ[m]
α:ディスク2のテーパー8部のディスク2の径方向に対する角度[°]
θ:超音波の入射角[°]
を表す。
図8に実施例1のディスクにおいて最小の入射角となる超音波送信方向を示す。実際のディスク2には複数の凹凸があり、zsが大きいほど入射角の最小値は小さくなるため、ディスク2の外周からの径方向距離が最大となる応力集中箇所の距離をzsととり、その条件の入射角が35°以上となるようz1、zs、y0を構成することで全応力集中箇所を入射角45±10°で探傷可能とする。この入射角θは次の数式(1)で記述される。
θ=tan-1((z1−zs)/(y0)) …(1)
この構成とすることにより、入射角45±10°でアキシャル溝4の応力集中箇所へ超音波を入射可能とし、超音波探傷の信頼性を向上する。また、上記定義中のαとz0を任意とすることができるため設計の自由度が高まる。
図9と数式(2)を用いて、以下にアキシャル溝4の応力集中箇所への入射角を45±10°とする実施例2について説明する。本実施例はディスク2のテーパー8部も超音波の入射点に用いて超音波を送受信する場合の実施例である。
図9に実施例2のディスク2における受信点において最小の入射角となる超音波送信方向を示す。この入射角は数式(2)で記述される。
θ=tan-1{(z0−zs)/(y0+tanα×(z1−z0))} …(2)
θ≧35°となるようアキシャル溝4の軸方向長さ、径方向長さ、テーパー8の角度を構成する。更に、このときの入射点における入射角は、
θ+α …(3)
と受信点の入射角よりも大きくなるため、反射効率の高い入射角の最大値55°以下とするようz0、z1、zs、y0、αを構成する。
このようにアキシャル溝4の軸方向長さ、径方向長さ、テーパー8の角度を構成することにより、アキシャル溝4の応力集中箇所に入射角45±10°で超音波を入射可能とし、超音波探傷の信頼性を向上する。
また、実施例1では超音波の送受信を行っていなかったテーパー8部からも超音波を高反射効率で送受信可能なため、実施例1と較べてディスク2を小型化することが可能である。その他の内容は、既述の実施例1と同じである。
次に、実施例3として、図10〜図14、数式(4)〜数式(13)を用いて、応力集中箇所への超音波の入射角を45±10°で入射可能とするキー溝5の構成に関する例を説明する。
図10はキー溝5の位置の定義で、
dzk1:キー挿入部先端のディスク外周からの径方向距離
dyk1:キー挿入部先端のキー溝設置面からの軸方向距離
dzk2:キー挿入部後端のディスク外周からの径方向距離
dyk2:キー挿入部後端のキー溝設置面からの軸方向距離
dzk3:キー溝絞り部のディスク外周からの径方向距離
を表す。その他の記号の定義は、実施例1,実施例2の場合と同様である。
図11は応力集中箇所(図中の点線箇所)よりもディスク2の径方向の外周寄りにキー溝5がある場合においては、全応力集中箇所に入射角45±10°で超音波を入射できる。この場合のキー溝5の位置は数式(4)で記述される。
dzk1<zs …(4)
この数式(4)を満たすようにキー溝5を構成することで高効率で超音波を送受信可能である。
また、図12に示すようにキー溝5が応力集中箇所と重なっている場合、超音波を送受信できない箇所が生じる。この場合のキー溝5の位置は数式(5)で記述される。
dzk2<zs<dzk1 …(5)
そこで、数式(5)の範囲外となる数式(6)あるいは(6’)の範囲となるようキー溝を構成することで、全高応力箇所に高反射効率角度で超音波を入射可能とする。
dzk2≧zs …(6)
dzk1≦zs …(6’)
図13はdzk2>zsにおいてキー溝5に対してディスク2の径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合における入射角45±10°で送受信できない範囲の説明図を示す。この超音波送受信の経路において、
tan-1{(dzk3−dzk2)/dyk2}≧35° …(7)
の場合、すなわち、(dyk2、dzk2)を通り傾き−35°の直線がキーを固定するために細くなっているキー溝絞り部と交差しない場合、キー溝5の対向面から、
y0−{(dzk2−zs)/tan35°+dyk2} …(8)
の軸方向距離においては入射角が35°以下となる。
また、tan-1{(dzk3−dzk2)/dyk2}<35° …(9)
の場合、キー溝の対向面から、
y0−{(dzk3−zs)/tan35°} …(10)
の軸方向距離においては入射角が35°以下となる。
図14はキー溝5に対してディスク径方向の内周側を介して超音波を送受信した場合における入射角45±10°で送受信できない範囲の説明図を示す。(dyk1、dzk1)を通り傾き55°の直線と応力集中箇所との接点からキー溝5側は入射角が55°以上となる。この範囲の軸方向長さは式(11)で記述される。
(dzk1−zs)/tan55°+dyk1 …(11)
tan-1((dzk3−dzk2)/dyk2)≧35°の場合、数式(12)に記述した数式(11)と数式(8)を足し合わせた距離が軸方向長さy0以下となるようzs、dzk1、dzk3、dzk2、dyk1、dyk2を構成することで、全応力集中箇所に入射角45±10°で超音波を送受信可能とする。
y0−{(dzk2−zs)/tan35°+dyk2)+{(dzk1−zs)/tan55°+dyk1}≦y0 …(12)
tan-1{(dzk3−dzk2)/dyk2}<35°の場合、数式(13)に記述した数式(11)と(10)を足し合わせた距離が軸方向長さy0以下となるようzs、dzk1、dzk3、dzk2、dyk1、dyk2を構成することで、全応力集中箇所に入射角45±10°で超音波を送受信可能とする。
y0−{(dzk3−zs)/tan35°}+{(dzk1−zs)/tan55°+dyk1}≦y0 …(13)
その他の内容は、既述の実施例1,2と同じである。
このようにキー溝5を構成とすることにより、入射角45±10°でアキシャル溝4の応力集中箇所へ超音波を入射可能とし、超音波探傷の信頼性を向上する。
次に、実施例4として、図15及び下記の数式を用いて、応力集中箇所への入射角を45±10°とするキー溝5の構成に係る例について説明する。本実施例は実施例1においてキー溝5がある場合の構造に関して適用するものである。
図15に示すように本実施例ではキー溝5に対して超音波を送受信した場合において軸方向長さを制限する。その制限は数式(14)と(15)で記述される。
z2=(dzk1−zs)×{dyk1+(dzk1−zs/tan55°)}÷{(dzk1−zs)/tan55°} …(14)
y0≦ (z1−zs+z2)÷ tan55° …(15)
また、アキシャル溝4の軸方向長さ、径方向長さを数式(1)及び、数式(12)あるいは数式(13)の範囲となるよう構成する。
このようにアキシャル溝4の軸方向長さ、径方向長さ、キー溝5の位置を構成とすることにより、入射角45±10°でアキシャル溝4の応力集中箇所へ超音波を入射可能とし、超音波探傷の信頼性を向上する。その他の内容は、既述の各実施例と同じである。
次に、実施例5として、図16及び下記の数式(16)〜(20)を用いて、点線で示す応力集中個所への入射角を45±10°とするキー溝の構成の例について説明する。本実施例は実施例2においてキー溝5がある場合の構成に関するものである。
図16に示すように、本実施例ではキー溝5に対してディスク径方向の内周側を介して超音波を送受信した場合に軸方向長さを制限する。その制限は数式(16)〜(18)で記述される。
z2’=(dzk1−zs)×{dyk1+(dzk1−zs)/tan(55°−α)}÷{(dzk1−zs)/tan(55°−α)} …(16)
y2=z2‘ ÷tan(55°−α) …(17)
(z0−zs)÷{y0−y2+(z0−z1)tanα}≦tan(55°−α) …(18) また、屈折角55°−α以下で超音波を送受信できないキー溝設置面からの距離は数式(17)となる。
数式(7)が成立する場合、
数式(8)+数式(17)≦y0 …(19)
数式(9)が成立する場合、
数式(10)+数式(17)≦y0 …(20)
が成立するようにアキシャル溝の軸方向長さ、径方向長さ、テーパー角を構成する。更には、アキシャル溝の軸方向長さ、径方向長さ、テーパー角を数式(2)及び(3)の範囲となるよう構成する。
このようにアキシャル溝の軸方向長さ、径方向長さ、テーパー角、キー溝5の位置を構成することにより、入射角45±10°でアキシャル溝4の応力集中箇所へ超音波を入射可能とし、超音波探傷の信頼性を向上する。
本発明は、発電用や動力用など各種タービンのタービンロータに利用可能性がある。
1…タービン軸、2…ディスク、3…動翼、4…アキシャル溝、5…キー溝、6…超音波送信センサ、7…超音波受信センサ、8…テーパー、dzk1…キー挿入部先端のディスク外周からの径方向距離[m]、dyk1…キー挿入部先端のキー溝設置面からの軸方向距離[m]、dzk2…キー挿入部後端のディスク外周からの径方向距離[m]、dyk2…キー挿入部後端のキー溝設置面からの軸方向距離[m]、dzk3…キー溝絞り部のディスク外周からの径方向距離[m]、y0…アキシャル溝のディスク軸方向長さ[m]、y2…実施例4において、キー溝に対してディスク径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合において入射角55°−αで送受信できないキー溝設置面からの軸方向距離[m]、z0…アキシャル溝のディスク径方向長さ[m]、z1…アキシャル溝のテーパーが無いディスク径方向長さ[m]、z2…実施例4において、キー溝に対してディスク径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合において入射角55°以下で超音波を送受信できない探傷位置からの軸方向距離[m]、z2’…実施例5において、キー溝に対してディスク径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合において入射角55°以下で超音波を送受信できない探傷位置からの軸方向距離[m]、zs…応力集中個所のディスク径方向外周からの距離[m]、α…テーパーのディスク径方向に対する角度[°]、θ…入射角[°]

Claims (6)

  1. タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込む構造のタービンロータにおいて、
    前記アキシャル溝の前記回転軸方向長さをy0、
    前記ディスクのテーパーの無い部分のディスク径方向長さをz1、
    前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、
    超音波探傷に用いる超音波の入射角をθとし、
    それらの関係が、θ=tan-1{(z1−zs)/y0}≧35°
    を満たすよう構成することを特徴とするタービンロータ。
  2. 請求項1におけるタービンロータにおいて、
    前記動翼が前記ディスクに設けたキー溝にキーを挿入して固定する構成を有し、
    前記キー溝のキー挿入部先端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk1、
    前記キー挿入部先端の前記キー溝設置面からの軸方向距離をdyk1、
    前記キー溝に対して前記ディスク径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合において入射角55°以下で超音波を送受信できない探傷位置からの軸方向距離をz2とし、
    それらの関係が、z2=(dzk1−zs)×{dyk1+(dzk1−zs)/tan55°}÷{(dzk1−zs)/tan55°}、y0≦(z1−zs+z2)÷tan55°
    を満たすよう構成することを特徴とするタービンロータ。
  3. タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込み、前記動翼が前記ディスクに設けたキー溝にキーを挿入して固定する構造のタービンロータにおいて、
    前記ディスクの回転軸方向長さをy0、
    前記ディスクのテーパーの無い部分のディスク径方向長さをz1、
    前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、
    超音波探傷に用いる超音波の入射角をθ、
    前記ディスクの径方向長さをz0、
    前記ディスクのテーパー部の前記ディスク径方向に対する角度をαとし、
    それらの関係が、θ=tan-1{(z1−zs)/(y0+tanα×(z1−z0))}≧35°+α
    を満たすよう構成することを特徴とするタービンロータ。
  4. 請求項3におけるタービンロータにおいて、
    キー挿入部先端の前記キー溝設置面からの軸方向距離をdyk1、
    キー挿入部後端の前記キー溝設置面からの軸方向距離をdyk2、
    キー挿入部先端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk1、
    キー挿入部後端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk2、
    キー溝絞り部の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk3、
    前記キー溝に対して前記ディスク径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合において入射角55°−αで送受信できない前記キー溝設置面からの軸方向距離をy2、
    前記キー溝に対して前記ディスク径方向の外周側を介して超音波を送受信した場合において入射角55°以下で超音波を送受信できない探傷位置からの軸方向距離をz2’とし、前記y0、z0、z1、zs、θ、dzk1、dyk1、dzk2、dyk2、αのdzk2>zsにおける関係を、
    z2’=(dzk1−zs)×{dyk1+(dzk1−zs)/tan(55°−α)}÷{(dzk1−zs)/tan(55°−α)}
    とするとともに、
    tan-1{(dzk3-dzk2)/dyk2}≧35°の場合、
    y2+y0-{(dzk2−zs)/tan35°+dyk2}≦y0とし、
    tan-1{(dzk3-dzk2)/dyk2}<35°の場合、
    y2+y0−{(dzk3−zs)/tan35°}≦y0
    を満たすよう構成することを特徴とするタービンロータ。
  5. タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込み、前記ディスクのキー溝にキーを挿入して前記ディスクに前記動翼を固定する構造のタービンロータにおいて、
    前記ディスクの回転軸方向長さをy0、
    前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、
    前記キー溝のキー挿入部先端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk1、
    前記キー溝のキー挿入部後端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk2とし、
    前記dzk1、dzk2、zsの関係が、
    dzk2≧zsあるいはdzk1≦zs
    を満たすよう構成することを特徴とするタービンロータ。
  6. タービン軸に設けたディスクにアキシャル溝を用いて動翼を組み込み、前記ディスクのキー溝にキーを挿入して前記ディスクに前記動翼を固定する構造のタービンロータにおいて、
    前記アキシャル溝の前記回転軸方向長さをy0、
    前記アキシャル溝の応力集中箇所の前記ディスクの外周からの径方向距離をzs、
    キー挿入部先端の前記キー溝設置面からの軸方向距離をdyk1、
    キー挿入部後端の前記キー溝設置面からの軸方向距離をdyk2、
    キー挿入部先端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk1、
    キー挿入部後端の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk2、
    キー溝絞り部の前記ディスク外周からの径方向距離をdzk3とし、
    それらのdzk2>zsにおける関係を、
    tan-1{(dzk3−dzk2)/dyk2}≧35°の場合、
    y0−{(dzk2−zs)/tan35°+dyk2}+{(dzk1−zs)/tan55°+dyk1}≦y0、
    tan-1{(dzk3−dzk2)/dyk2}<35°の場合、
    y0−{(dzk3−zs)/tan35°}+{(dzk1−zs)/tan55°+dyk1}≦y0
    を満たすよう構成することを特徴とするタービンロータ。
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