JP2014129130A - 定量シリンジ型噴出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】少量の内容液を小分けにして噴霧できる定量シリンジ型噴出容器を提供する。
【解決手段】定量噴出容器1は、内容液が充填される噴出部10と操作部50とを備える。操作部50は、シリンジ51とシリンジ51内に配置されて噴出部19の噴出動作を生起させる操作用シャフト52を備える。操作シャフト52はピン部材を有し、シリンジ51は、ピン部材54を貫通させるとともに案内するクランク55を有する。クランク55は、操作シャフト52の押込み方向に伸びる第1押込み経路55aと、第1押込み経路55aに通じる迂回経路55bと、迂回経路55bに通じて操作シャフト52の押込み方向に伸びる第2押込み経路55cとを有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンジに充填した内容液を小分けにして噴出させることができる定量シリンジ型噴出容器に関するものである。
シリンジ型噴出容器としては、シリンジ内に操作用シャフト(プランジャ)を押し込んで薬液などの内容液を噴出させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−213612号公報
しかしながら、従来のシリンジ型噴出容器は、シリンジ内に操作用シャフトを押し込むにすぎないため、内容液を小分けにして噴出することが困難であった。
本発明の目的とするところは、少量の内容液であっても小分けにして内容液を噴出させることができる、新規な定量シリンジ型噴出容器を提供することにある。
本発明の定量シリンジ型噴出容器は、使用者によって操作される操作部と、内容液が充填される噴出部とを備え、
前記操作部は、シリンジと、シリンジ内に配置されて噴出部の噴出動作を生起させる操作用シャフトを備え、
操作用シャフトは、横向きに突出するピン部材を有し、シリンジは、ピン部材を貫通させるとともに当該ピン部材を案内するクランクを有し、クランクは、少なくとも、操作用シャフトの押込み方向に伸びる第1押込み経路と、第1押込み経路に通じて操作用シャフトの軸線周りに伸びる迂回経路と、迂回経路に通じてシリンジの押込み方向に伸びる第2押込み経路とを有するものである。
本発明では、クランクは、第1及び第2押込み経路の少なくとも一方の押込み開始側に、ピン部材が乗り越え可能に引っ掛かる隆起部を有するものとすることができる。この隆起部は弾性片として構成することができる。またクランクは迂回経路に、ピン部材を第1押込み経路に案内する傾斜部を有するものとすることができる。
本発明では、ピン部材は、指当て部を有するものとすることができる。
本発明の定量シリンジ型噴出容器では、操作部の操作用シャフトを押し込むことで、ピン部材がシリンジに形成したクランクの第1の押込み経路に沿って移動することで、操作用シャフトの押し込みが可能になる。このため、噴出部からは、第1押込み経路の終点まで、1回目の噴出が可能になる。
次いで、押し込みを解除してピン部材を操作用シャフトの軸線周りに回転させることにより、当該ピン部材を第2押込み経路に移動させれば、第2の押込み経路の終点まで再び操作用シャフトの押し込みが可能になる。すなわち、操作用シャフトの押込みを解除してピン部材を回転させたのち、再び操作用シャフトを押し込めば、2回目の噴出が可能になる。
上述のように、本発明によれば、少量の内容液であっても小分けにして内容液を噴出させることができる。
本発明の第1実施形態である、定量シリンジ型噴出容器を示す側面図である。 同定量シリンジ型噴出容器を示す断面図である。 (a)は同定量シリンジ型噴出容器を示す一部拡大断面図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。 同定量噴出容器から内容液を噴霧した状態を示す一部拡大断面図である。 第1実施形態に係るスピンエレメントを模式的に示す斜視図である。 本発明の第2実施形態である、定量シリンジ型噴出容器を示す側面図である。 同定量シリンジ型噴出容器を示す断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るクランクおよびピン部材を模式的に示す拡大側面図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係るクランクおよびピン部材を模式的に示す拡大側面図であり、(c)は本発明の第3実施形態に係るクランクおよびピン部材を模式的に示す拡大側面図であり、さらに(d)は本発明の第4実施形態に係るクランクおよびピン部材を模式的に示す拡大側面図である。 (a)は図7のX−X断面図であり、(b)は本発明の第3実施形態に係る指当て部を例示するための上記X−X断面に相当する断面図である。
以下、図面を参照して、本発明である、定量シリンジ型噴出容器の様々な実施形態を詳細に説明する。
図1中、符号1は、本発明の第1実施形態である、定量シリンジ型噴出容器(以下、単に「定量噴出容器」ともいう)である。定量噴出容器1は、使用者によって操作される操作部50と、噴出部10を備える。
操作部50は、弾性変形が可能な、例えば合成樹脂製のシリンジ51を有する。シリンジ51は、図2に示すように、中空の胴部51aの一端に環状の肩部51bが形成されている。シリンジ51は、肩部51bを介して胴部51aよりも小径の先端筒部51cが一体に設けられている。先端筒部51cの内側には、胴部51aの内側に形成された空間に通じる内部通路が形成されている。また、シリンジ51には、先端筒部51cを取り囲む装着筒部51dが設けられている。さらに、シリンジ51には、指掛け部51eが設けられている。
また操作部50は、例えば金属や合成樹脂からなる操作用シャフト52を有する。操作用シャフト52は、シリンジ51の内側にスライド可能に収納される本体52aと、使用者からの押し込み力を受ける押圧部52bを有する。さらに、本体52aの先端には、プランジャロッド53が設けられている。プランジャロッド53の先端側は、シリンジ51の先端筒部51cの内側に配置される。これにより、使用者がシリンジ51の指掛け部51eに指を掛けて操作用シャフト52を押し込むことで、プランジャロッド53は、先端筒部51cから突出させることができる。なお、プランジャロッド53は、操作用シャフト52に対して一体又は別体に設けることができる。
加えて、操作用シャフト52は、本体52aに横向きに、すなわち、軸線Oに対して径方向に突出するピン部材54を有する。ピン部材54は、操作用シャフト52に対して一体に設けられている。本実施形態では、ピン部材54の外観形状は、丸棒として形成されているが、角材状のものなど、軸状に形成されるものであれば、その外観形状は問わない。
さらに、シリンジ51は、胴部51aにクランク55を有する。クランク55は、図示のように、胴部51aを貫通するスリットとして形成されている。ピン部材54は、指掛け部51eを貫通してクランク55に沿って移動することができる。これにより、クランク55はピン部材54を案内する。
本実施形態では、クランク55は、第1押込み経路55aを有する。第1押込み経路55aは、操作用シャフト52の押込み方向に、すなわち、シリンジ51の軸線O(以下、「軸線O」という)に沿って伸びることで、操作用シャフト52の押し込みを可能にする。本実施形態ではさらに、第1押込み経路55aは、図示のように指掛け部51eに向かって伸びて指掛け部51eを貫通する。このため、操作用シャフト52はピン部材54を設けたまま、シリンジ51内に押し込むことで、シリンジ51内に組み付けることができる。また、本実施形態では、図1に示すように、第1押込み経路55aを形作るシリンジ51の両側縁に2つの隆起部55p1が設けられている。隆起部55p1の間は狭隘路を形成する。これにより、操作用シャフト52を押し込んだとき、ピン部材54が隆起部55p1の間を乗り越えることで、ピン部材54を第1押込み経路55a内から抜けないように固定保持することができる。なお、隆起部55p1は、第1押込み経路55aを形作るシリンジ51の両側縁のいずれか一方のみに設けることができる。
第1押込み経路55aは、迂回経路55bに通じる。迂回経路55bは、軸線O周りに伸びることで、操作用シャフト52とともにピン部材54を軸線O周りに回転させることができる。本実施形態では、クランク55は、第1押込み経路55aと迂回経路55bとの間に、第1押込み経路55aの突き当て部(終点)55e1を有する。突き当て部55e1は、迂回経路55bに対して第1押込み経路55aを僅かに延長することで、ピン部材54を解除可能に引っ掛けることができる。また、突き当て部55e1と迂回経路55bとの間には、隆起部55p2が設けられている。ピン部材54は、突き当て部55e1から隆起部55p2を乗り越えることで迂回経路55bに移動させることができる。
さらに迂回経路55bは、第2押込み経路55cに通じる。第2押込み経路55cは、迂回経路55bから軸線Oに沿って伸びることで、操作用シャフト52の押し込みを可能にする。
本実施形態では、クランク55は、第1押込み経路55a、迂回経路55bおよび第2押込み経路55cで構成することで、操作用シャフト52を2段階に押し込むことができる。ただし、本発明に従えば、クランク55は、迂回経路および押込み経路を追加することにより、操作用シャフト52を三段階以上に押し込むことも可能である。
操作部50は、上述のように操作器具として構成される一方、噴出部10は、噴出ノズルとして機能する。
噴出部10は、図2に示すように、シリンジ51の先端筒部51cに装着される外筒部11を有する。外筒部11は、先端部に噴出口1aを有する。一方、外筒部11の後端部11eは、シリンジ51に装着される。外筒部11の後端部11eは、フランジ部を形成する。外筒部11の後端部11eは、ねじ部として機能し、シリンジ51の装着筒部51dの内側に形成されたねじ部51sに取り外し可能に螺合する。これにより、噴出部10は、図示のように、シリンジ51に螺合させることで、操作部50に装着させることができる。なお、本発明に従えば、外筒部11とシリンジ51との接続は、凹凸によるアンダーカット嵌合などの既存の手段を選択することができる。
また噴出部10は、外筒部11の内側に配置される内筒部12を有する。外筒部11の内側には、図3(a)に示すように、軸線O周りを周回する環状の凸部11aが設けられている。内筒部12は、凸部11aによって保持固定されている。加えて、外筒部11の内側には、内筒部12との間にスピンエレメント13が配置されている。スピンエレメント13は、円柱状の大径部13aと、この大径部13aよりも径の小さな小径部13bで形成されている。大径部13aの外周面は、外筒部11の内周面を液密な状態のままスライドできる。また大径部13aの端面は、外筒部11の前端内側に突き当てることができる。小径部13bは、大径部13aから内筒部12の前端に向かって突出する。また小径部13bは、内筒部12に挿入されることで、内筒部12との間に、充填空間Sに通じる内部通路r0を形成する。
加えて、小径部13bには、弾性弁14が設けられている。小径部13bには、図3(b)に示すように、軸線O周りに周回する環状溝13gが形成されている。環状溝13gには、弾性弁14が嵌合保持されている。弾性弁14は、変形および復元が可能な樹脂からなる。弾性弁14は、基部14aに形成された開口部内縁を環状溝13gに嵌合させることで固定されている。これにより、弾性弁14は、図示のように、スピンエレメント13に近接する位置に配置される。
弾性弁14は、図3(b)に示すように、基部14aから一体に拡径する円錐形の弁体14bを有する。弁体14bは、弾性弁14がスピンエレメント13に固定されることで、噴出口1aに向かって拡径する。これにより、弾性弁14は、内部通路r0からの内容液Mの流通を可能にする一方、スピンエレメント13の大径部13aからの内容液Mの逆流を阻止する。なお、本実施形態では、外筒部11の内側に、軸線O周りを周回する環状の隆起部11pが設けられており、スピンエレメント13の大径部13aが抜けないように固定保持する。
さらに、内筒部12の後端側には、図3(a)に示すように、プランジャ15が配置されている。プランジャ15は、内筒部12の内周面を液密な状態のままスライドさせることができる。プランジャ15は、弾性弁14とともに、外筒部11および内筒部12の内側に、内容液Mの充填空間Sを形成する。すなわち、本実施形態では、噴出部10は、外筒部11、内筒部12、スピンエレメント13、弾性弁14およびプランジャ15で構成されている。
なお、本実施形態では、内筒部12の下端部(以下、「内筒下端部」という)12bを、軸線O周りに周回する突起部に形成している。加えて、外筒部11の内側には、軸線O周りを周回する段差(以下、「外筒段差」という)11sが形成されている。外筒段差11sと内筒下端部12bは、互いに接触することにより、外筒部11に対する内筒部12の挿入量を制限する。本実施形態では、図示のように、スピンエレメント13の小径部13bが内筒部12の前端に収納されるように設定されている。
本実施形態では、スピンエレメント13の大径部13aの側面には、図5に示すように、軸線O周りに間隔を置いて3箇所に、3つの溝が形成されている。この溝はそれぞれ、大径部13aと小径部13bとの間の段差面を径方向に伸びる第1条溝13c1と、この第1条溝13c1に繋がり、軸線Oに沿って伸びるとともに大径部13a側の端面を切り欠く第2条溝13c2で形成されている。また大径部13a側の端面には、各々の第2条溝13c2に繋がる旋回溝13sが形成されている。3つの旋回溝13sはそれぞれ、第2条溝13c2から軸線O周りを旋回しながら軸線Oに向かって伸びる。これにより、3つの旋回溝13sは、大径部13a側の端面で合流することにより円筒形の合流部13dを形成する。加えて、本実施形態では、大径部13a側の端面の外縁を切り欠いて、軸線O周りを周回する環状の切り欠き13c3が形成されている。
すなわち、外筒部11の内側に、内筒部12とともにスピンエレメント13を組み込むと、外筒部11と内筒部12との間には、図3(b)に示すように、内容液Mの充填空間Sに通じる3つの導入路r1(13c1および13c2)とともに、各々の導入路r1に通じる3つの旋回流路r2(13s)と、これらの旋回流路r2を噴出口1aに通じさせる合流路r3(13d)が形成される。とくに本実施形態では、導入路r1と旋回流路r2との接続部分はそれぞれ、環状流路r4(13c3)によって環状に接続されている。
なお、導入路r1と旋回流路r2とは軸線O周りにオフセットして配置させることで、環状流路r4を導入路r1と旋回流路r2との間を接続する迂回流路とすることもできる。また、導入路r1の個数は、旋回流路r2に対応させることなく、少なくとも1つとすることができる。
次に、図面を参照して、定量噴出容器1の使用方法を説明する。
使用者は先ず、図1に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部51eに掛けて操作用シャフト52を押し込む。すると、操作用シャフト52のピン部材54が第1押込み経路55aに沿って移動することで、操作用シャフト52の押し込みが可能になる。すなわち、ピン部材54は、図8(a)に示す状態Aから、ピン部材54が第1押込み経路55aの突き当て部55e1に接触する状態Bまで、ストロークL1の距離だけ、操作用シャフト52の押し込みを可能にする。
定量噴出容器1では、操作用シャフト52を押し込んだとき、噴出部10の外筒部11に内蔵された弾性弁14の弁体14bは、図3(a)に示すように、内容液Mが一定の圧力に達するまで開放されることがない。このため、内容液Mは、弁体14bが開放されるまで、弾性弁14とプランジャ15との間で圧縮される。弁体14bは、内容液Mの圧力に対して自己の弾性力によって外筒部11の内周面を密閉する一方、内容液Mの圧力が弾性力を上回ると、その弾性力に抗して開放される。弁体14bが内容液Mの圧力によって開放されると、図4に示すように、内容液Mは一気に、スピンエレメント13に押し出される。これにより、弾性弁14は、噴出部10に充填した内容液Mを一定の圧力まで圧縮したのち、それを一気に開放させることで、内容液Mを勢いよくスピンエレメント13に送り出すことができる。
次いで、勢いよく押し出された内容液Mは、図4の白抜き矢印で示すように、スピンエレメント13に形成された旋回流路r2を通って回転力を得たのち、合流路r3で攪拌される。すなわち、使用者が操作用シャフト52を押し込むことで、噴出部10の充填空間Sからは、図4の白抜き矢印で示すように、スピンエレメント13を通してより大きな回転力(旋回流)を与えられた内容液Mが噴出口1aに押し出される。これにより、噴出口1aからは、ピン部材54が第1押込み経路55aの突き当て部55e1に接触するまで、一定量の内容液Mを一定の状態を保ちつつ霧状(比較的大きな粒子で飛散させる状態を含む)に噴出させることができる。
ピン部材54が突き当て部55e1に接触すると、操作用シャフト52を押し込むことができなくなるので、充填空間Sに内容液Mを残した状態で1回目の噴出は終了する。この時点での充填空間Sの容量は、使用目的に応じて適宜選択できるが、例えば、噴出開始前の充填空間Sの容量の半分とする。
次いで、ピン部材54を用いて操作用シャフト52を軸線O周りに回転させると、ピン部材54が突き当て部55e1から隆起部55p2を乗り越えることで図8(a)に示す状態Bから迂回経路55bに位置する状態Cまで移動する。すなわち、ピン部材54は、状態Cに移動することで、第2押込み経路55cの突き当て部(終点)55e2に接触する状態Dまで、ストロークL2の距離だけ、操作用シャフト52の押し込みを可能にする。このように、操作用シャフト52を押し込んで内容液Mの1回目の噴出を行ったのち、操作用シャフト52を回転させて再び操作用シャフト52を押し込めば、充填空間S内に残った内容液Mの2回目の噴出を1回目と同様に行うことができる。
このように、本発明に従う定量噴出容器1では、ピン部材54を軸線O周りに回転させて押し込むだけで、少量の内容液を一定の状態を保ちつつ小分けにして、霧状に噴出させることができる。なお本実施形態では、充填空間Sが弾性弁14とプランジャ15で密封されているため、噴出部10をカートリッジとして用いることができる。
また、本発明に従う定量噴出容器1では、内容液Mを噴出部10に充填することで、内容液Mを噴出させるための操作部50を別構成とすることができる。このため、操作部50を小型化させることなく、内容液Mが充填される噴出部10のみを小型化することができる。従って、本発明に従う定量噴出容器1は、操作性を損なうことなく、内容液Mを少量だけ噴霧させたい場合に有効である。
本実施形態に係る噴出部10は、内筒部12の下端をプランジャ15で密閉する。このため、内筒部12は、内筒下端部12bを接地した状態で内筒部12の上側(スピンエレメント13側)から内容液Mを充填することができる。内容液Mを充填したのちは、弾性弁14を有するスピンエレメント13とともに外筒部11を組み付けることで、噴出部10を形成できる。このため、本実施形態に係る噴出部10によれば、内容液Mの充填を容易に行うことができる。
図6および図7には、本発明の第2の実施形態である、定量噴出容器2を示す。本発明に従えば、クランク55の変形例として、図6に示すものを採用することができる。図6に示すクランク55は、第1押込み経路55aを指掛け部51eに貫通させることなく、シリンジ51の胴部51aに形成されたものである。本例では、クランク55は、図示のように軸線O方向の両端で閉じられている。クランク55を貫通するピン部材54は図7に示すように、操作用シャフト52に対して別体として設けられている。このようにピン部材54が貫通するクランク55が閉じられている場合、第1押込み経路55aの両側縁に設けた2つの隆起部55p1を省略することができる。ピン部材54とクランク55との動作時の関係は、図8(b)に示すように第1の実施形態と同様である。
また、本発明に従えば、クランク55の他の変形例として、図8(c)に示すものを採用することができる。図8(c)に示すクランク55は、図8(b)の変形例であり、第1押込み経路55aおよび第2押込み経路55cの押込み開始側にそれぞれ、弾性片を設けたものである。
本実施形態では、第1押込み経路55aを形作るシリンジ51の両側縁の操作用シャフト52の押込み開始側にはそれぞれ、2つの隆起部55p3が設けられている。2つの隆起部55p3は、ピン部材54を第1押込み経路55aの押込み開始側に位置決めする。加えて、2つの隆起部55p3の一方には、この隆起部55p1に沿って切り欠き55sが形成されている。これにより、切り欠き55sが形成された隆起部55p3はピン部材54が乗り越え可能に引っ掛かる弾性片として構成される。すなわち、隆起部55p3の一方は、第1押込み経路55aの始端(始点)55a1と切り欠き55sの始端(始点)55s1との間を基点に変形および復元が可能な弾性片として機能する。弾性片は、ピン部材54が乗り越え可能に引っ掛かる。
隆起部55p3を弾性片として機能させたことで、ピン部材54は、操作用シャフト52が一定の力以上に押込まれるまで、2つの隆起部55p3の間に位置決めされる一方、操作用シャフト52が一定の力以上に押込まれると、一方の隆起部55p3の弾性変形により、2つの隆起部55p3の間を乗り越えることで、内容液Mを勢いよく弾性弁14に送り出すことができる。すなわち、隆起部55p3を弾性片として機能させれば、弾性弁14と同様の蓄圧機能を付与することができるとともに、予期せぬ操作用シャフト52の押し込みに伴う、誤作動を防止することができる。
本実施形態では、第2押込み経路55cを形作るシリンジ51の両側縁の操作用シャフト52の押込み開始側にはそれぞれ、2つの隆起部55p4が設けられている。2つの隆起部55p4は、ピン部材54を第2押込み経路55cの押込み開始側に位置決めする。本実施形態では、一方の隆起部55p4を突き当て部55e1と迂回経路55bとの間に設けている。この隆起部55p4は図示のように、突き当て部55e1から操作用シャフト52の押し込み方向とは逆方向に突出することで、突き当て部55e1に配置されたピン部材54の中心と隆起部55p4の突端との間の軸線O方向の長さΔLが確保される。長さΔLは、ピン部材54が第1押込み経路55aから迂回経路55bを通って第2押込み経路55cに移動することで2回目の噴出動作が行われるまでの遊びとして機能する。
これに対し、他方の隆起部55p4は、第2押込み経路55cの押込み開始側に設けられている。加えて、第2押込み経路55c側の隆起部55p4には、この隆起部55p4に沿って切り欠き55sが形成されている。これにより、切り欠き55sが形成された隆起部55p4は弾性片として構成される。すなわち、隆起部55p4の一方は、第2押込み経路55cの始端(始点)55c1と切り欠き55sの始端(始点)55s1との間を基点に変形および復元が可能な弾性片として機能する。弾性片は、ピン部材54が乗り越え可能に引っ掛かる。
ピン部材54は、操作用シャフト52が一定の力以上に押込まれるまで、2つの隆起部55p4の間に位置決めされる一方、操作用シャフト52が一定の力以上に押込まれると、一方の隆起部55p4の弾性変形により、2つの隆起部55p4の間を乗り越えることで、内容液Mを勢いよく弾性弁14に送り出すこともできる。すなわち弾性片として構成した隆起部55p4についても、弾性片として構成した隆起部55p3と同様の機能を発揮する。
さらにクランク55は迂回経路55bに、傾斜部55fを有する。傾斜部55fはピン部材54を第1押込み経路55aに案内する。傾斜部55fは周方向(軸線O周り)に、第1押込み経路55aに向かうに従って操作用シャフト52の押し込み方向と逆方向に傾斜する。本実施形態では、傾斜部55fは第2押込み経路55cの始端55c1と一体に形成されている。迂回経路55bに傾斜部55fを設けた場合、操作用シャフト52を引っ張って初期位置まで戻すときに操作が容易である。
また、隆起部55p3および隆起部55p4は、第1および第2実施形態に係るクランク55に適用することもできる。例えば、図8(d)は、本発明の第4実施形態に係るクランク55として、本発明の第3実施形態に係るクランク55に、切り欠き55sを形成することなく、隆起部55p3および隆起部55p4を適用した第2実施形態の変形例である。このように、隆起部55p3および隆起部55p4はそれぞれ、それ単体であっても、ピン部材54が乗り越え可能に引っ掛かることで、弾性弁14と同様の蓄圧機能を付与できるとともに、予期せぬ操作用シャフト52の押し込みに伴う、誤作動を防止することができる。
ところで、本発明の第2実施形態に係るピン部材54は上述したとおり、操作用シャフト52に対して別体に設けられたものである。本実施形態では、ピン部材54は図9(a)に示すように、操作用シャフト52に設けた固定部52c(図7参照)に凹部52nを形成し、この凹部52nに嵌合保持されている。一方、図9(b)に示すピン部材54は、ピン部材54の変形例である。このピン部材54の先端には、使用者が指を添えるための指当て部56が設けられている。指当て部56は、例えば図示のように外表面が湾曲する平板部材として形成されている。指当て部56は、クランク55から露出するピン部材54の先端に設けられることで、指への当たりを和らげることができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、本発明によれば、噴出部10は、操作部50に対して取り外せないように構成することも可能である。また、本発明によれば、メッシュリングを装着して、内容液Mを泡状に噴出させることもできる。また各実施形態に採用された構成はそれぞれ、適宜他の実施形態に組み合わせることもできる。
本発明の定量シリンジ型噴出容器は、内容液の噴出を目的とした噴出容器であれば、様々なものに適用することができる。また、内容液の種類についても、限定されない。
1 定量シリンジ型噴出容器(第1実施形態)
1a 噴出口
2 定量シリンジ型噴出容器(第2実施形態)
10 噴出部
11 外筒部
12 内筒部
13 スピンエレメント
13a 大径部
13b 小径部
13c1 第1条溝
13c2 第2条溝
13c3 切り欠き
13d 合流部
13s 旋回溝
14 弾性弁
15 プランジャ
50 操作部
51 シリンジ
51a 胴部
51b 肩部
51c 先端筒部
51d 装着筒部
52 操作用シャフト
52c 固定部
52n 凹部
53 プランジャロッド
54 ピン部材
55 クランク
55a 第1押込み経路
55a1 第1押込み経路始端
55e1 第1押込み経路の突き当て部
55e2 第2押込み経路の突き当て部
55b 迂回経路
55c 第2押込み経路
55p1 隆起部
55p2 隆起部
55p3 隆起部(弾性片)
55p4 隆起部(弾性片)
55s 切り欠き
55s1 切り欠き始端
56 指当て部
1 導入路
2 旋回流路
3 合流路
4 環状流路
S 充填空間

Claims (5)

  1. 使用者によって操作される操作部と、内容液が充填される噴出部とを備え、
    前記操作部は、シリンジと、シリンジ内に配置されて噴出部の噴出動作を生起させる操作用シャフトを備え、
    操作用シャフトは、横向きに突出するピン部材を有し、
    シリンジは、ピン部材を貫通させるとともに当該ピン部材を案内するクランクを有し、
    クランクは、少なくとも、操作用シャフトの押込み方向に伸びる第1押込み経路と、第1押込み経路に通じてシリンジの軸線周りに伸びる迂回経路と、迂回経路に通じて操作用シャフトの押込み方向に伸びる第2押込み経路とを有するものである、定量シリンジ型噴出容器。
  2. 請求項1において、クランクは、第1及び第2押込み経路の少なくとも一方の押込み開始側に、ピン部材が乗り越え可能に引っ掛かる隆起部を有するものである、定量シリンジ型噴出容器。
  3. 請求項2において、前記隆起部が弾性片である、定量シリンジ型噴出容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、クランクは、迂回経路に、ピン部材を第1押込み経路に案内する傾斜部を有するものである、定量シリンジ型噴出容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、ピン部材は指当て部を有するものである、定量シリンジ型噴出容器。
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