JP2014128630A - 磁気共鳴イメージング装置、及び、磁気共鳴イメージングにおけるコイル選択支援方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、及び、磁気共鳴イメージングにおけるコイル選択支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イメージングに有効な要素コイルを判定機能を備えたMRI装置を提供する。
【解決手段】MRI装置10は、プロファイルデータ生成部68と、判定部65とを有する。プロファイルデータ生成部68は、第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれの複数の要素コイルによりそれぞれ受信された被検体からのMR信号に基づいて、複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共にMR信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成する。判定部65は、複数のプロファイルデータを第1RFコイル装置、第2RFコイル装置毎に分析することで、第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれにおいてMRIに有効な要素コイルを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置、及び、磁気共鳴イメージングにおけるコイル選択支援方法に関する。
MRIは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRFパルスで磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。なお、上記MRIは磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging)の意味であり、RFパルスは高周波パルス(radio frequency pulse)の意味であり、MR信号は核磁気共鳴信号(nuclear magnetic resonance signal)の意味である。
ここで、例えばRFパルス電流をコイルに流す等によって、原子核スピンにRFパルスを送信して、発生したエコー信号をMR信号として受信する役割を果たすのがRFコイル装置(radio frequency coil device)である。RFコイル装置には、全身用のものと、局所用のものとがある。局所用のRFコイル装置は、撮像部位に応じて種々のものが使用され、例えば下肢の撮像時には、下肢専用のRFコイル装置が被検体の下肢に装着される。
装着型のRFコイル装置内には、例えば、MR信号を検出するアンテナとして機能する複数の要素コイルが配置される。撮像準備段階では例えば、RFコイル装置内の各要素コイル(のグループ)が表示され、撮像に用いる要素コイル(のグループ)がユーザにより選択される。撮像に用いる要素コイルの選択に際しては、要素コイルの位置が重要である。
そこで、特許文献1では、要素コイルの位置を正確に算出するために、Z軸方向における各要素コイルのMR信号の受信強度分布を取得し、受信強度分布のピーク位置に基づいてRFコイル装置の代表位置を算出している。特許文献1では、代表位置に基づいて、複数の各要素コイルの位置を表示している。
特開2010−259777号公報
特許文献1の発明でも、実用上は十分な精度でRFコイル装置の代表位置及び各要素コイルの位置を算出できるが、代表位置及び各要素コイルの位置については、できる限り正確に検出することが望ましい。例えば磁場中心から離れすぎた位置にある要素コイルは、良好な画質を得るのに十分な受信感度がないと考えられ、そのような要素コイルは、撮像に用いられる要素コイルから除外することが好ましいからである。
従って、MRIにおいてイメージングに有効な要素コイルを判定する新技術が要望されており、そのための一手段として、MRIにおけるRFコイル装置の位置を従来よりも正確に検出する新技術が要望されていた。
以下、本発明の実施形態が取り得る態様の数例を態様毎に説明する。
(1)一実施形態では、MRI装置は、プロファイルデータ生成部と、判定部とを有する。
プロファイルデータ生成部は、第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれの複数の要素コイルによりそれぞれ受信された被検体からのMR信号に基づいて、複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共にMR信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成する。
判定部は、複数のプロファイルデータを第1RFコイル装置、第2RFコイル装置毎に分析することで、第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれにおいてMRIに有効な要素コイルを判定する。
(2)別の一実施形態では、MRI装置は、プロファイルデータ生成部と、判定部と、位置算出部とを有する。
プロファイルデータ生成部は、少なくとも1つのRFコイル装置の複数の要素コイルによりそれぞれ受信された被検体からのMR信号に基づいて、複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共にMR信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成する。
判定部は、RFコイル装置の代表部分と、各要素コイルとの相対的位置関係を示すコイル位置データを記憶し、コイル位置データ及びプロファイルデータに基づいて、RFコイル装置の利用可否を判定する。
位置算出部は、判定部により利用可能と判定されたRFコイル装置の複数の要素コイルにそれぞれ対応する複数のプロファイルデータの中から、RFコイル装置の代表部分の位置算出に用いるプロファイルデータを、プロファイルデータにより示される要素コイルの受信感度に応じて少なくとも1つ選択し、選択したプロファイルデータと、コイル位置データとに基づいて代表部分の位置を算出する。
(3)別の一実施形態では、MRIにおけるコイル選択支援方法は、被検体に装着されるRFコイル装置の中から、MRIに用いられる要素コイルを選択する場合の支援情報を得る方法であり、以下のステップを有する。
1つは、第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれの複数の要素コイルによりそれぞれ受信された被検体からのMR信号に基づいて、複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共にMR信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成するステップである。
1つは、複数のプロファイルデータを第1RFコイル装置、第2RFコイル装置毎に分析することで、第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれにおいて、MRIに有効な要素コイルを判定するステップである。
本実施形態におけるMRI装置の全体構成を示すブロック図。 下肢用RFコイル装置と、脊椎用RFコイル装置の要素コイルの配置例を示す断面模式図。 下肢用RFコイル装置のコイル位置データの例、及び、脊椎用RFコイル装置のコイル位置データの例を示す表。 下肢用RFコイル装置及び脊椎用RFコイル装置の全要素コイルのプロファイルデータの一例を示す模式図。 各プロファイルデータに基づいて各要素コイルの受信強度のピーク値をプロットし、ピーク位置と、コイル位置データとを対比した模式図。 各要素コイルの位置について、プロファイルデータにより示される位置と、コイル位置データにより示される位置との差が設定値以下であった要素コイルのみを選択した一覧表。 ピーク時の受信強度が閾値以上の要素コイルのプロファイルデータに基づく、代表点の位置算出方法を示すグラフ。 本実施形態のMRI装置によるコイル位置計測シーケンスの動作の流れの一例を示すフローチャート。 コイル位置計測シーケンスの実行後に表示される各要素コイルの配置例を示す模式図。 本実施形態に係るMRI装置の撮像動作の流れの一例を示すフローチャート図。 下肢用RFコイル装置の要素コイルをセクション毎に配列した一例を示す平面模式図。
以下、MRI装置、MRI方法、及び、MRIにおけるコイル選択支援方法の実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(本実施形態の構成)
図1は、本実施形態におけるMRI装置10の全体構成を示すブロック図である。ここでは一例として、MRI装置10の構成要素を寝台ユニット20、ガントリ30、制御装置40の3つに分けて説明する。
第1に、寝台ユニット20は、寝台21と、天板22と、寝台21内に配置される天板移動機構23とを有する。天板22の上面には、被検体Pが載置される。また、天板22の上面には、複数の接続ポート25が配置される。本実施形態では一例として、被検体Pには、下肢用RFコイル装置100と、脊椎用RFコイル装置120とが装着される。これら下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120は、それぞれ、接続ポート25を介して、後述のRF受信器50に接続される。
寝台21は、天板22を水平方向(装置座標系のZ軸方向)に移動可能に支持する。天板移動機構23は、天板22がガントリ30外に位置する場合に、寝台21の高さを調整することで、天板22の鉛直方向の位置を調整する。また、天板移動機構23は、天板22を水平方向に移動させることで天板22をガントリ30内に入れ、撮像後には天板22をガントリ30外に出す。
第2に、ガントリ30は、例えば円筒状に構成され、撮像室に設置される。ガントリ30は、静磁場磁石31と、シムコイルユニット32と、傾斜磁場コイルユニット33と、RFコイルユニット34とを有する。
静磁場磁石31は、例えば超伝導コイルであり、円筒状に構成される。静磁場磁石31は、後述の制御装置40の静磁場電源42から供給される電流により、撮像空間に静磁場を形成する。撮像空間とは例えば、被検体Pが置かれて、静磁場が印加されるガントリ30内の空間を意味する。なお、静磁場電源42を設けずに、静磁場磁石31を永久磁石で構成してもよい。
シムコイルユニット32は、例えば円筒状に構成され、静磁場磁石31の内側において、静磁場磁石31と軸を同じにして配置される。シムコイルユニット32は、後述の制御装置40のシムコイル電源44から供給される電流により、静磁場を均一化するオフセット磁場を形成する。
傾斜磁場コイルユニット33は、例えば円筒状に構成され、シムコイルユニット32の内側に配置される。傾斜磁場コイルユニット33は、X軸傾斜磁場コイル33xと、Y軸傾斜磁場コイル33yと、Z軸傾斜磁場コイル33zとを有する。
本明細書では、特に断りのない限り、X軸、Y軸、Z軸は装置座標系であるものとする。ここでは一例として、装置座標系のX軸、Y軸、Z軸を以下のように定義する。まず、鉛直方向をY軸方向とし、天板22は、その上面の法線方向がY軸方向となるように配置される。天板22の水平移動方向をZ軸方向とし、ガントリ30は、その軸方向がZ軸方向となるように配置される。X軸方向は、これらY軸方向、Z軸方向に直交する方向であり、図1の例では天板22の幅方向である。
X軸傾斜磁場コイル33xは、後述のX軸傾斜磁場電源46xから供給される電流に応じたX軸方向の傾斜磁場Gxを撮像領域に形成する。同様に、Y軸傾斜磁場コイル33yは、後述のY軸傾斜磁場電源46yから供給される電流に応じたY軸方向の傾斜磁場Gyを撮像領域に形成する。同様に、Z軸傾斜磁場コイル33zは、後述のZ軸傾斜磁場電源46zから供給される電流に応じたZ軸方向の傾斜磁場Gzを撮像領域に形成する。そして、スライス選択方向傾斜磁場Gss、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、及び、読み出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Groは、装置座標系の3軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzの合成により、任意の方向に設定可能である。
上記撮像領域は、例えば、1画像又は1セットの画像の生成に用いられるMR信号の収集範囲の少なくとも一部であって、画像となる領域である。撮像領域は例えば、撮像空間の一部として装置座標系で3次元的に規定される。例えば折り返しアーチファクトを防止するために、画像化される領域よりも広範囲でMR信号が収集される場合、撮像領域はMR信号の収集範囲の一部である。一方、MR信号の収集範囲の全てが画像となり、MR信号の収集範囲と撮像領域とが合致する場合もある。また、上記「1セットの画像」は、例えばマルチスライス撮像などのように、1のパルスシーケンスで複数画像のMR信号が一括的に収集される場合の複数画像である。
RFコイルユニット34は、例えば円筒状に構成され、傾斜磁場コイルユニット33の内側に配置される。RFコイルユニット34は、例えば、RFパルスの送信及びMR信号の受信を兼用する全身用コイルや、RFパルスの送信のみを行う送信RFコイルを含む。
第3に、制御装置40は、静磁場電源42と、シムコイル電源44と、傾斜磁場電源46と、RF送信器48と、RF受信器50と、シーケンスコントローラ58と、演算装置60と、入力装置72と、表示装置74と、記憶装置76とを有する。
傾斜磁場電源46は、X軸傾斜磁場電源46xと、Y軸傾斜磁場電源46yと、Z軸傾斜磁場電源46zとを有する。X軸傾斜磁場電源46x、Y軸傾斜磁場電源46y、Z軸傾斜磁場電源46zは、傾斜磁場Gx、Gy、Gzを形成するための各電流を、X軸傾斜磁場電源46x、Y軸傾斜磁場コイル33y、Z軸傾斜磁場コイル33zにそれぞれ供給する。
RF送信器48は、シーケンスコントローラ58から入力される制御情報に基づいて、核磁気共鳴を起こすラーモア周波数のRF電流パルスを生成し、これをRFコイルユニット34に送信する。このRF電流パルスに応じたRFパルスが、RFコイルユニット34から被検体Pに送信される。
RFコイルユニット34の全身用コイル、受信RFコイル24は、被検体P内の原子核スピンがRFパルスによって励起されることで発生したMR信号を検出し、検出されたMR信号は、RF受信器50に入力される。
RF受信器50は、受信したMR信号に所定の信号処理を施した後、A/D(analog to digital)変換を施すことで、デジタル化されたMR信号の複素データである生データを生成する。RF受信器50は、MR信号の生データを演算装置60(の画像再構成部62)に入力する。
シーケンスコントローラ58は、演算装置60の指令に従って、傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50の駆動に必要な制御情報を記憶する。ここでの制御情報とは、例えば、傾斜磁場電源46に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報である。シーケンスコントローラ58は、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、傾斜磁場Gx、Gy、Gz及びRFパルスを発生させる。
演算装置60は、システム制御部61と、システムバスSBと、画像再構成部62と、画像データベース63と、画像処理部64と、判定部65と、位置算出部66と、コイル選択部67と、プロファイルデータ生成部68とを有する。
システム制御部61は、本スキャンの撮像条件の設定、撮像動作及び撮像後の画像表示において、システムバスSB等の配線を介してMRI装置10全体のシステム制御を行う。上記撮像条件とは例えば、どの種類のパルスシーケンスにより、どのような条件でRFパルス等を送信し、どのような条件で被検体PからMR信号を収集するかを意味する。撮像条件の例としては、撮像空間内の位置的情報としての撮像領域、フリップ角、繰り返し時間TR(Repetition Time)、スライス数、撮像部位、スピンエコー法やパラレルイメージング等のパルスシーケンスの種類などが挙げられる。上記撮像部位とは、例えば、頭部、胸部、腹部などの被検体Pのどの部分を撮像領域として画像化するかを意味する。
上記「本スキャン」は、T1強調画像などの、目的とする診断画像の撮像のためのスキャンであって、位置決め画像用のMR信号収集のスキャンや、較正スキャンを含まないものとする。スキャンとは、MR信号の収集動作を指し、画像再構成を含まないものとする。較正スキャンとは例えば、本スキャンの撮像条件の内の未確定のものや、画像再構成処理や画像再構成後の補正処理に用いられる条件やデータを決定するために、本スキャンとは別に行われるスキャンを指す。
また、システム制御部61は、撮像条件の設定画面情報を表示装置74に表示させ、入力装置72からの指示情報に基づいて撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。また、システム制御部61は、撮像後には、生成された表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。
入力装置72は、撮像条件や画像処理条件を設定する機能をユーザに提供する。
画像再構成部62は、位相エンコードステップ数及び周波数エンコードステップ数に応じて、RF受信器50から入力されるMR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。k空間とは、周波数空間の意味である。画像再構成部62は、k空間データに2次元フーリエ変換などを含む画像再構成処理を施すことで、被検体Pの画像データを生成する。画像再構成部62は、生成した画像データを画像データベース63に保存する。
画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施し、画像処理後の画像データを表示用画像データとして記憶装置76に保存する。
記憶装置76は、上記の表示用画像データに対し、その表示用画像データの生成に用いた撮像条件や被検体Pの情報(患者情報)等を付帯情報として付属させて記憶する。
プロファイルデータ生成部68は、被検体Pに装着されたRFコイル装置(図1の例では下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120)の各要素コイルにより検出されたMR信号に基づいて、要素コイル毎にプロファイルデータを生成する。プロファイルデータは、コイル位置計測シーケンスにより生成されるものであり、各要素コイルが検出したMR信号の受信強度の空間的な分布を示す。本実施形態では一例として、プロファイルデータ生成部68は、装置座標系の原点を基準として、装置座標系に従ってプロファイルデータを生成する。
判定部65は、RFコイル装置のコイル位置データ(Coil Position Data)をコイル位置計測シーケンスの開始前から予め記憶している。コイル位置データとは、RFコイル装置の代表点の位置と、当該RFコイル装置内の各要素コイルの代表点の位置との相対的位置関係を示す。
RFコイル装置の代表点とは、そのRFコイル装置の位置特定に用いられる基準点であり、例えば、RFコイル装置の中心点や、重心点などを用いればよい。また、要素コイルの代表点とは、要素コイルの位置特定に用いられる基準点であり、例えば、要素コイルのアンテナとして機能する導線部分の重心点や中心などを用いればよい。
MRI装置10は、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120に加えて、頭部用RFコイル装置、胸部用RFコイル装置などの各種の装着型RFコイル装置を使用可能であり、これらのRFコイル装置毎のコイル位置データが判定部65に記憶されている。
判定部65は、コイル位置計測シーケンスにおいて、コイル位置データ及びプロファイルデータに基づいて、RFコイル装置の利用可否を判定する。ここでの利用可能とは、例えば、「当該RFコイル装置が磁場中心近辺に存在するので、十分な画質が得られる程度の感度で被検体PからMR信号を検出できる要素コイルが含まれる」という意味である。
位置算出部66は、コイル位置計測シーケンスにおいて、プロファイルデータと、コイル位置データとに基づいて、判定部65により利用可能と判定されたRFコイル装置の代表点の位置を算出する。
コイル選択部67は、撮像(本スキャン)においてMR信号の検出に用いられる要素コイルを選択する。
なお、上記説明では下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120をMRI装置10の一部として説明したが、これらはMRI装置10とは別個として捉えてもよい。この点は、頭部用RFコイル装置などのMRI装置10に使用される他のRFコイル装置についても同様である。
また、演算装置60、入力装置72、表示装置74、記憶装置76の4つを1つのコンピュータとして構成し、例えば制御室に設置してもよい。
また、上記説明では、MRI装置10の構成要素をガントリ30、寝台ユニット20、制御装置40の3つに分類したが、これは一解釈例にすぎない。
例えば、天板移動機構23は、制御装置40の一部として捉えてもよい。
或いは、RF受信器50は、ガントリ30外ではなく、ガントリ30内に配置されてもよい。この場合、例えばRF受信器50に相当する電子回路基盤がガントリ30内に配設される。そして、RFコイル装置等によって電磁波からアナログの電気信号に変換されたMR信号は、当該電子回路基盤内のプリアンプで増幅され、デジタル信号としてガントリ30外に出力され、画像再構成部62に入力される。ガントリ30外への出力に際しては、例えば光通信ケーブルを用いて光デジタル信号として送信すれば、外部ノイズの影響が軽減されるので望ましい。
図2は、本実施形態で用いられる下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120の要素コイルの配置例を示す断面模式図である。図2に示すように、本実施形態では一例として、天板22の上面にはクッション96が載置され、被検体Pの両脚は、クッション96の上に乗せられる。これは、被検体Pの体軸全体をZ軸方向に平行にするためである。
下肢用RFコイル装置100は、MR信号を受信する装着型RFコイル装置として構成され、カバー部材102と、ケーブル104とを有する。カバー部材102内には、MR信号を検出する4つの要素コイル(coil element)106a、106b、106c、106dが配列される。要素コイル106a〜106dは、カバー部材102内の増幅回路等を含む公知の回路構成によって、個別にケーブル104内の別々の配線に電気的に接続される(図示せず)。ケーブル104は先端に不図示のコネクタを有し、このコネクタが接続ポート25に接続されることで、要素コイル106a〜106dはRF受信器50に接続される。
また、カバー部材102内には、要素コイル(106a〜106d)の選択等の制御を実行すると共に、下肢用RFコイル装置100の識別情報を記憶した制御回路(図示せず)が配置される。ケーブル104が接続ポート25に接続された場合、下肢用RFコイル装置100の識別情報は、この制御回路から、MRI装置10内の配線を介してシステム制御部61に入力される。また、ここでは一例として、カバー部材102の中心を下肢用RFコイル装置100の代表点Q1とする。
脊椎用RFコイル装置120は、MR信号を受信する装着型RFコイル装置として構成され、カバー部材122と、ケーブル124とを有する。カバー部材122内には、MR信号を検出する8つの要素コイル126a〜126hが配列される。要素コイル126a〜126hは、カバー部材122内の増幅回路等を含む公知の回路構成によって、個別にケーブル124内の別々の配線に電気的に接続される(図示せず)。ケーブル124は先端に不図示のコネクタを有し、このコネクタが接続ポート25に接続されることで、要素コイル126a〜126hはRF受信器50に接続される。
また、上記同様に、カバー部材122内には、要素コイル(126a〜126h)の選択等の制御を実行すると共に、脊椎用RFコイル装置120の識別情報を記憶した制御回路(図示せず)が配置される。ここでは一例として、カバー部材122の中心を脊椎用RFコイル装置120の代表点Q2とする。
本実施形態の特徴の1つは、新規なコイル位置計測シーケンスにより、RFコイル装置の代表点及び各要素コイルの位置を従来よりも正確に判定する点にある。このコイル位置計測シーケンスの説明の前に、その説明に用いる図3〜図7について以下に説明する。
図3は、下肢用RFコイル装置100のコイル位置データの例、及び、脊椎用RFコイル装置120のコイル位置データの例を示す表である。ここでは要素コイルの位置算出の説明の簡単化のため、各要素コイルの配置を一次元的に捉え、以下のように仮定する。
まず、各要素コイル(106a〜106d、126a〜126h)は、カバー部材(102、122)内で一次元的に配列されるものとする。また、要素コイルの配列方向がZ軸方向にほぼ合致するように、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120は、天板22上で被検体Pに装着されるものとする。
図3のコイル位置データでは、一例として、代表点と各要素コイルとの相対的位置関係は、要素コイルの配列方向における、代表点から各要素コイルの中心点までの距離及び方向として示される。
下肢用RFコイル装置100の場合、代表点Q1から要素コイル106dの中心に向かう方向が正方向、その反対方向が負方向である(図2参照)。同様に、脊椎用RFコイル装置120の場合、代表点Q2から要素コイル126hの中心に向かう方向が正方向、その反対方向が負方向である(図2参照)。
例えば、図3の下肢用RFコイル装置100のコイル位置データでは、要素コイル106bは、代表点Q1から要素コイル106aの中心に向かう方向に、100(距離の単位は、例えばミリメートル)だけ代表点Q1から離れている。
図4は、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120の全要素コイルのプロファイルデータの一例を示す模式図である。図4において、横軸は装置座標系のZ軸方向の位置を示し、ここでは一例として、磁場中心が装置座標系の原点(X=0、Y=0、Z=0)に合致するものとする。縦軸は、各要素コイル106a〜106d、126a〜126hにより検出されたMR信号の強度を示す。
図4において、下肢用RFコイル装置100の要素コイル106a〜106dのMR信号の受信強度分布は実線で示し、脊椎用RFコイル装置120の要素コイル126a〜126hのMR信号の受信強度分布は破線で示す。また、下肢用RFコイル装置100、脊椎用RFコイル装置120の中でピーク時の受信強度が最大のもの(この例では、要素コイル106b、126d)をそれぞれ太線で示す。ここでは一例として、縦軸の値は、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120の全要素コイルの中で得られた最大の信号強度(この例ではZ=−33での要素コイル106bのピーク受信強度)により、正規化されている。
図5は、各プロファイルデータに基づいて各要素コイル106a〜106d、126a〜126hの受信強度のピーク値をプロットし、ピーク位置と、コイル位置データとを対比した模式図である。図5の上段において、縦軸、横軸は図4と同じであり、丸のプロットは下肢用RFコイル装置100の要素コイル106a〜106dの受信強度のピーク値を示し、四角のプロットは、脊椎用RFコイル装置120の要素コイル126a〜126hの受信強度のピーク値を示す。
図5の中段は、プロファイルデータにより示される各要素コイル106a〜106dの位置と、下肢用RFコイル装置100のコイル位置データにより示される各要素コイル106a〜106dの位置とを対比したものである。
図5の下段は、プロファイルデータにより示される各要素コイル126a〜126hの位置と、脊椎用RFコイル装置120のコイル位置データにより示される各要素コイル126a〜126hの位置とを対比したものである。図5の中段、下段の詳細については、図8のフローチャートでコイル位置計測シーケンスと共に説明する。
図6は、各要素コイル106a〜106d、126a〜126hの位置について、プロファイルデータにより示される位置と、コイル位置データにより示される位置との差が「設定値」以下であった要素コイルのみを選択した一覧表の例を示す。上記「設定値」の定め方については、図8でコイル位置計測シーケンスと共に説明する。
図7は、ピーク時の受信強度が閾値以上の要素コイルのプロファイルデータに基づく、代表点の位置算出方法を示すグラフである。具体的には、図6の一覧表に選択された下肢用RFコイル装置100のコイル要素106a〜106dの中から、統計的な閾値を満たす要素コイルがさらに選択され、選択された要素コイルのプロファイルデータに基づいて代表点Q1の位置が算出される。統計的な閾値の定め方、代表点Q1の位置算出方法については、図8でコイル位置計測シーケンスの流れと共に説明する。
なお、図7において、横軸(X軸)は、コイル位置データが示す代表点Q1を基準(X=0)とした各コイル要素106a〜106dの相対的位置を示す。縦軸(Y軸)は、装置座標系の原点を基準(Y=0)とした各コイル要素106a〜106dの暫定位置を示す。暫定位置とは、各コイル要素の位置の最終的な算出結果が得られる前における、プロファイルデータに基づく各要素コイルの暫定的な測定位置を意味する。
図8は、本実施形態のMRI装置10によるコイル位置計測シーケンスの動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、前述した各図を適宜参照しながら、図8に示すステップ番号に従って、コイル位置計測シーケンスの流れを説明する。
[ステップS1]システム制御部61(図1参照)は、MRI装置10の各部を制御して、例えばスピンエコー法などに基づく一次元パルスシーケンスにより、Z軸方向のMR信号収集シーケンスを実行させる。これにより、要素コイル毎に収集されたMR信号は、RF受信器50からプロファイルデータ生成部68に入力される。プロファイルデータ生成部68は、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120の要素コイル106a〜106d、126a〜126hのZ軸方向におけるMR信号の受信強度分布を、プロファイルデータとして個別に生成する(図4参照)。
判定部65は、下肢用RFコイル装置100の全要素コイル106a〜106dのプロファイルデータの中で、MR信号の受信強度の最大値を判定し、これを最大受信強度CAmaxとする。最大受信強度CAmaxが得られたZ軸方向位置を暫定位置PAとする。図4、図5の例では、要素コイル106bの暫定位置PA(Z=−33)における受信強度が最大受信強度CAmaxとして判定部65に記憶される。
判定部65は、脊椎用RFコイル装置120の全要素コイル126a〜126hのプロファイルデータの中で、MR信号の受信強度の最大値を判定し、これを最大受信強度CBmaxとする。最大受信強度CBmaxが得られたZ軸方向位置を暫定位置PBとする。図4、図5の例では、要素コイル126dの暫定位置PB(Z=−200)における受信強度が最大受信強度CBmaxとして判定部65に記憶される。
[ステップS2]判定部65は、最大受信強度CAmax、CBmaxに該当しない他の全要素コイルについて、プロファイルデータにおける受信強度の最大値が得られたZ軸方向位置を、各要素コイルの「暫定位置」として判定及び記憶する。
次に、判定部65は、下肢用RFコイル装置100について、プロファイルデータにより示される各要素コイル106a〜106dの「暫定位置」と、コイル位置データ(図3の左欄参照)により示される各要素コイルの位置とのズレΔZを算出する。この計算は、最大受信強度CAmaxが得られた要素コイル106bの暫定位置PAを基準に実行される。
具体的には、判定部65は、下肢用RFコイル装置100のコイル位置データにより示される要素コイル106bの位置と、プロファイルデータにより示される要素コイル106bの暫定位置PAとを合致させる第1合致条件を算出する。下肢用RFコイル装置100の代表点Q1が装置座標系の原点に合致する場合、コイル位置データに従えば、要素コイル106bの暫定位置PAはZ=−100となるはずである(図3の左欄参照)。しかし、要素コイル106bの暫定位置PA=−33である(図5の上段参照)。
従って、判定部65は、コイル位置データにより示される位置をZ軸正方向に67だけシフトさせる条件を第1合致条件として算出する。これにより、他の要素コイル106a、106c、106dについて、コイル位置データが示す位置が得られる。
即ち、図5の中段の横軸は、第1合致条件に従って図5の上段の横軸をZ軸正方向に67だけシフトさせ、コイル位置データにより示される要素コイル106bの位置と、要素コイル106bの暫定位置PAとを合致させたものである。なお、図5の中段の横軸の2段表記の目盛の内、上側は代表点Q1を基準とした位置を示し、下側は対応する要素コイルの符合を括弧書きで示す(図5の下段も同様)。
判定部65は、他の要素コイル106a、106c、106dについて、コイル位置データにより示される位置と、暫定位置とのズレΔZa、ΔZc、ΔZdを第1合致条件の下で算出する。例えば、要素コイル106dの暫定位置は、図5の上段ではZ=400であるが、第1合致条件下でコイル位置データが定める位置は、300+67=367である(300は、図3のコイル位置データの要素コイル106dの値)。即ち、図5の中段の横軸の目盛300に相当する位置は、図5の上段のZ=367の位置であり、このZ=367と、要素コイル106dの暫定位置400とのズレが、ΔZd=33として算出される。
次に、判定部65は、脊椎用RFコイル装置120について、プロファイルデータにより示される各要素コイル126a〜126hの暫定位置と、コイル位置データにより示される各要素コイルの位置とのズレΔZ’を算出する。この計算は、最大受信強度CBmaxが得られた要素コイル126dの暫定位置PBを基準に実行される。
判定部65は、上記同様に、脊椎用RFコイル装置120のコイル位置データ(図3の右欄参照)により示される要素コイル126dの位置と、プロファイルデータにより示される要素コイル126dの暫定位置PAとを合致させる第2合致条件を算出する。即ち、図5の下段の横軸は、第2合致条件として図5の上段の横軸をZ軸負方向に100だけシフトさせ、コイル位置データにより示される要素コイル126dの位置と、要素コイル126dの暫定位置PBとを合致させたものである。
判定部65は、他の要素コイル126a〜126c、126e〜126hについて、コイル位置データにより示される位置と、暫定位置とのズレΔZ’a〜ΔZ’c、ΔZ’e〜ΔZ’hを第2合致条件の下で算出する。
[ステップS3]判定部65は、コイル位置データにより示される位置と、暫定位置とのズレが許容範囲内の要素コイル(のプロファイルデータ)をRFコイル装置の利用可否の判定用に選択する。なお、選択対象については、要素コイルを選択すると解釈しても、要素コイルのプロファイルデータを選択すると解釈しても技術的には等価であるが、利用可否の判定にはプロファイルデータが用いられる。
ここでは一例として、判定部65は、ズレΔZa〜ΔZd、ΔZ’a〜ΔZ’hについて、絶対値が所定値(例えば90)以下の要素コイルを選択する。なお、最大受信強度CAmax、CBmaxが得られた要素コイル106b、126dについては、ΔZb=0、ΔZ’d=0なので当然に選択される。また、上記の所定値は、下肢用RFコイル装置100と、脊椎用RFコイル装置120とで共通の値であるが、互いに異なる値を用いてもよい。
本実施形態の例では、下肢用RFコイル装置100については要素コイル106a〜106dが選択され、脊椎用RFコイル装置120については要素コイル126c〜126fが選択される(図6参照)。
[ステップS4]判定部65は、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120について、両者の利用可否の判定に用いられる共通の統計的な閾値Thを算出する。ステップS3で選択された全要素コイルのピーク時のMR信号の受信強度の平均値及び分散をそれぞれμ、σとする場合、判定部65は、例えば次式で閾値Thを算出する。
Th=μ−(N×σ) ・・・(1)
(1)式において、Nは自然数であり、例えば、3や4などの値を用いることができる。
なお、閾値Thとしては、(1)式は一例にすぎず、例えば単なる平均値μでもよい。
或いは、閾値Thとしては、標準偏差(μ−√σ)でもよい。図6の場合、8つの要素コイルのピーク時の受信強度の平均は0.5であり、分散は0.05である。ここでは一例として、判定部65は、閾値Th=0.4と算出する((1)式でN=2の場合)。
[ステップS5]判定部65は、ステップS3で利用可否の判定用に選択された要素コイルの中で、ピーク時のMR信号の受信強度が閾値Th以上の要素コイルが少なくとも1つ存在するRFコイル装置を、「磁場中心近辺にあるので利用可能」と判定する。ピーク時のMR信号の受信強度が閾値Th以上の要素コイルの存在しないRFコイル装置は、「利用に適さない」と判定される。
図4〜図6の例では、下肢用RFコイル装置100は、ステップS3で選択された4つの要素コイル106a〜106dの内、4つ共ピーク時の受信強度が閾値Th以上なので、利用可能と判定される。脊椎用RFコイル装置120は、ステップS3で選択された4つの要素コイル126c〜126fの内、要素コイル126d、126eのピーク時の受信強度が閾値Th以上なので、利用可能と判定される。
なお、利用可否の判定方法について、上記の方法は一例にすぎない。例えば、ステップS3で選択された要素コイルの内、ピーク時のMR信号の受信強度が閾値Th以上の要素コイルの数が2つ以上の場合に利用可能と判定してもよい。或いは、ステップS3で選択された全要素コイルの内、例えば15%などの所定割合以上の要素コイルにおいて、ピーク時のMR信号の受信強度が閾値Th以上である場合に、当該RFコイル装置を利用可能と判定してもよい。
[ステップS6]位置算出部66は、ステップS5で利用可能と判定されたRFコイル装置毎に、代表点の位置算出に用いられる要素コイルをそれぞれ選択する。ここでの選択対象についても上記同様、要素コイルを選択すると解釈しても、要素コイルのプロファイルデータを選択すると解釈しても技術的には等価であるが、代表点の位置算出にはプロファイルデータが用いられる。
この選択に際しては、各RFコイル装置の中で、MR信号の受信強度の各ピーク値の最大値が用いられる。具体的には、位置算出部66は、下肢用RFコイル装置100内の全要素コイル106a〜106d(のプロファイルデータ)の中から、MR信号の受信強度のピーク値が最大受信強度CAmaxの所定割合RA以上であるものを、代表点Q1の位置算出用に選択する。同様に、位置算出部66は、脊椎用RFコイル装置120内の全要素コイル126a〜126h(のプロファイルデータ)の中から、MR信号の受信強度のピーク値が、最大受信強度CBmaxの所定割合RA以上であるものを、代表点Q2の位置算出用に選択する。
所定割合RAは、ここでは一例として50%とする。この場合、下肢用RFコイル装置100については4つの要素コイル106a〜106dが選択され、脊椎用RFコイル装置120については4つの要素コイル126c〜126fが選択される。但し、所定割合RAは、例えば20〜70%の範囲で適正に定めればよく、55%でもよいし、20%でもよい。
また、本実施形態では一例として、各RFコイル装置について、代表点の位置算出に用いられる要素コイルが、最大受信強度(CAmax又はCBmax)であった要素コイルの1つしか選択されない場合、複数の要素コイルが選択されるように、所定割合RAを段階的に下げる。
[ステップS7]位置算出部66は、ステップS5で利用可能と判定されたRFコイル装置毎に、代表点の位置を算出する。そのために、位置算出部66は、下肢用RFコイル装置100の代表点Q1の位置と、装置座標系の原点(この例では磁場中心)とのズレD1を算出する。
具体的には、位置算出部66は、ステップS6で選択された下肢用RFコイル装置100の要素コイル106a〜106dについて、図7のようなグラフを作成する。図7における要素コイル106a〜106dの各プロットにおいて、X座標値(横軸の値)は、コイル位置データに基づく代表点Qを基準とした各要素コイル106a〜106dの位置を示す。また、図7の要素コイル106a〜106dの各プロットにおいて、Y座標値(縦軸の値)は、各要素コイル106a〜106dの暫定位置(MR信号の受信強度が最大であった装置座標系のZ軸上の位置)を示す。
但し、各要素コイル106a〜106dの暫定位置(Y座標値)については、プロファイルデータのMR信号強度の重心のZ軸方向位置を用いてもよい。ここでの重心とは、例えば、計測を行ったZ軸方向の範囲でMR信号強度をZ軸方向に積分することで総積分値を算出後、MR信号強度のZ軸方向積分値が総積分値の半分となるZ軸位置である。
位置算出部66は、図7のグラフにおいて、最小二乗法に従って要素コイル106a〜106dの4つのプロットを直線近似する。位置算出部66は、この直線のY切片IP1を、代表点Q1の位置と装置座標系の原点とのズレD1として算出する。これにより、位置算出部66は、装置座標系に基づく代表点Q1の位置を算出する。位置算出部66は、上記同様にして、脊椎用RFコイル装置120の代表点Q2の位置と装置座標系の原点とのズレD2を算出することで、代表点Q2の位置を算出する。
なお、暫定位置及びコイル位置データに基づいて代表点の位置を算出する方法は、上記最小二乗法以外の手法でもよい。この点、本実施形態の補足事項[5]として後述する。
[ステップS8]位置算出部66は、ステップS7で算出した代表点Q1の位置と、コイル位置データとに基づいて、下肢用RFコイル装置100の各要素コイル106a〜106dの実際の位置を算出する。例えば、図7のY切片IP1(ズレD1)が+67であり、代表点Q1のZ軸座標位置が+67と算出された場合、位置算出部66は、コイル位置データにおける各要素コイルの位置を67だけZ軸正方向にずらす。例えば、要素コイル106dのZ軸方向の位置は、367と算出される。
同様にして、位置算出部66は、ステップS7で算出した代表点Q2の位置と、コイル位置データとに基づいて、脊椎用RFコイル装置120の各要素コイル126a〜126hの実際の位置を算出する。例えばズレD2が−100であり、代表点Q2のZ軸座標位置が−100と算出された場合、位置算出部66は、コイル位置データにおける各要素コイルの位置を100だけZ軸負方向にずらす。
以上がコイル位置計測シーケンスの動作説明である。
図9は、コイル位置計測シーケンスの実行後に表示される各要素コイルの配置例を示す模式図である。本実施形態では一例として、表示装置74は、各RFコイル装置の利用可否の判定結果を文字情報的に表示装置74の画面上のガイド欄200に表示する。図4〜図9の例では、下肢用RFコイル装置100、脊椎用RFコイル装置120が共に利用可能である旨がガイド欄200に表示されている。
ここでは一例として、表示装置74は、代表点の位置が算出されなかった(利用不可と判定された)RFコイル装置の要素コイルの位置情報を表示せず、代表点の位置が算出された(利用可能と判定された)RFコイル装置の要素コイルの位置情報を表示する。
また、ここでは一例として、表示装置74は、ステップS3で利用可否の判定用に選択された要素コイルの中で、ピーク時の受信強度が閾値Th以上の要素コイルのみを、利用可能な要素コイルとして識別表示する。ステップS5で利用可能と判定されたRFコイル装置内で、利用可能として識別表示する要素コイルの判定基準については、上記閾値Thではなく、他の基準でもよい。また、この識別表示に際して、表示装置74は、画面上で磁場中心の位置を基準に、ステップS8で算出された要素コイルの位置に合わせて、例えば要素コイルの太枠を表示する。太枠内には、該当する要素コイルの識別情報が表示される。
図4〜図9の例では、下肢用RFコイル装置100については要素コイル106a〜106dが利用可能として表示され、脊椎用RFコイル装置120については要素コイル126d、126eが利用可能として表示されている。また、図9において、Z軸方向における磁場中心(Magnetic Field Center)の位置は、縦方向の一点鎖線で示されている。
ピーク時の受信強度が閾値Th未満の要素コイル(利用に適さない要素コイル)については、表示しなくてよいし、利用可能な要素コイルとは識別された態様で表示してもよい。図9では、位置算出部66により算出された要素コイルの位置に合わせて、利用に適さない要素コイルの点線枠が表示される。
また、判定部65は、全要素コイルのプロファイルファイルデータにおいてMR信号が検出された範囲、及び、身長などの被検体Pの情報に基づいて、被検体Pの存在領域を算出し、算出結果を表示装置74に入力する。そして、表示装置74は、入力された被検体Pの領域も併せて、各要素コイルの配置と共に表示する。
(本実施形態の動作説明)
図10は、本実施形態におけるMRI装置10の撮像動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、前述した各図を適宜参照しながら、図10に示すステップ番号に従って、MRI装置10の動作を説明する。
[ステップS21]入力装置72に対して、被検体Pの身長などの情報や、パルスシーケンスの種類などの主要な撮像条件が入力される。システム制御部61(図1参照)は、入力装置72を介してMRI装置10に対して入力された撮像条件に基づいて、MRI装置10の初期設定を行う。また、天板22上で、被検体Pに下肢用RFコイル装置100、脊椎用RFコイル装置120が装着され、これらがそれぞれ接続ポート25に接続される。接続ポート25を介して、システム制御部61は、これらの接続されたRFコイル装置の識別情報を取得する。
この後、天板移動機構23は、シーケンスコントローラ58及びシステム制御部61の制御に従って、被検体Pが載置された天板22をガントリ30内に水平移動させる。この後、プレスキャンなどによってRFパルスの暫定的な中心周波数等が設定される。
[ステップS22]システム制御部61は、MRI装置10の各部を制御して、前述のコイル位置計測シーケンスを実行させる(図3〜図8参照)。
[ステップS23]判定部65及び位置算出部66は、コイル位置計測シーケンスの実行結果を表示装置74に入力する。表示装置74は、コイル位置計測シーケンスの実行結果に基づいて、利用可能なRFコイル装置、及び、利用可能な要素コイルを識別表示する(図9参照)。このとき、表示装置74は、磁場中心の位置を基準に、コイル位置計測シーケンスで算出された要素コイルの位置に合わせて、利用可能な要素コイルを表示する。
この後、表示装置74上に表示された利用可能な要素コイルの中から、ユーザにより、撮像に用いられる要素コイルが選択される。コイル選択部67は、入力装置72を介してユーザにより選択された要素コイルが撮像に用いられるように、所定の制御信号を下肢用RFコイル装置100、脊椎用RFコイル装置120に入力する。ここでの「撮像に用いられる」とは、本スキャンにおいてその要素コイルにより受信されたMR信号を画像再構成に用いる、という意味である。
なお、撮像に用いられる要素コイルの選択は、撮像部位などの撮像条件に応じてコイル選択部67により自動的に実行されてもよい。また、表示されたコイル位置計測シーケンスの実行結果に疑問がある場合に、ユーザの再実行指示に従ってステップS22の処理が再実行されるように、入力装置72及びMRI装置10の各部は構成される。
[ステップS24]下肢用RFコイル装置100、脊椎用RFコイル装置120内の各要素コイルの3次元的な(空間的な)感度分布マップの生成シーケンスなどのプレスキャンが実行される。感度分布マップの生成手法については、例えば特開2005−237703号公報などの従来技術と同様でよい。
[ステップS25]位置決め画像が撮像される。具体的には、ステップS2の時点から、ガントリ30内に挿入された天板22上には被検体Pが載置されており、静磁場電源42により励磁された静磁場磁石31によって撮像空間に静磁場が形成されている。そして、シムコイル電源44からシムコイルユニット32に電流が供給されることでオフセット磁場が形成され、静磁場が均一化される。さらに、入力装置72からシステム制御部61に開始指示が入力されると、システム制御部61は、パルスシーケンスを含む撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。シーケンスコントローラ58は、入力されたパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、被検体Pの撮像部位が含まれる撮像領域に傾斜磁場を形成させると共に、RFコイルユニット34からRFパルスを発生させる。
このため、被検体P内の核磁気共鳴により生じたMR信号は、RFコイルユニット34、及び、ステップS23で選択された(下肢用RFコイル装置100又は脊椎用RFコイル装置120の)要素コイルにより検出されて、RF受信器50に入力される。RF受信器50は、MR信号に前述の処理を施すことでMR信号の生データを生成し、これら生データを画像再構成部62に入力する。画像再構成部62は、MR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。
画像再構成部62は、k空間データにフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで画像データを再構成し、画像データを画像データベース63に保存する。
画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施すことで位置決め画像の表示用画像データを生成し、この表示用画像データを記憶装置76に保存する。この後、システム制御部61は、位置決め画像の表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。
[ステップS26]表示された位置決め画像に基づいて、撮像領域などの本スキャンの撮像条件の一部がユーザにより設定される。また、システム制御部61は、本スキャンにおける他の未確定の撮像条件を設定する。
[ステップS27]ステップS26で設定された撮像条件に従って本スキャンが実行される。これにより、位置決め画像の撮像時と同様に各部が動作し、本スキャンのMR信号の生データがk空間データとして画像再構成部62内に配置及び保存される。
[ステップS28]画像再構成部62は、k空間データにフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで画像データを再構成し、再構成後の画像データに対して感度分布マップに基づく輝度補正処理を施す。画像再構成部62は、輝度補正処理後の画像データを画像データベース63に保存する。
画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施すことで2次元の表示用画像データを生成し、これら表示用画像データを記憶装置76に保存する。この後、システム制御部61は、本スキャンの表示用画像データが示す画像を撮像画像として表示装置74に表示させる。以上が本実施形態のMRI装置10の動作説明である。
(本実施形態の効果)
複数の装着型のRFコイル装置が撮像に利用されるが、RFコイル装置毎に受信感度が大きく異なる場合がある。例えば図2のように被検体Pの両脚の下にクッション96が敷かれる場合、被検体Pとの距離がRFコイル装置毎に大きく異なるので、1のRFコイル装置内の各要素コイルと、別のRFコイル装置内の各要素コイルとで、MR信号に対する受信感度が大きく異なる。MR信号は微弱であるため、被検体Pとの距離が大きいRFコイル装置は、その内部の各要素コイルの受信感度が相対的に小さくなる。
このような条件において、従来技術では、内部の全要素コイルがMR信号の受信強度において所定値を超えないために、当該RFコイル装置が(利用に適さないとして)表示されない場合があった。例えば、図2のような配置において、下肢用RFコイル装置100は表示されるが、クッション96により被検体Pから離れた脊椎用RFコイル装置120が表示されない場合があった。
ここで、磁場中心から離れるほど、傾斜磁場の線形性が劣化するのでMR信号の検出精度が低くなる。即ち、受信信号のピーク位置を特定しても、これがノイズのピークなのか、コイル間のカップリングによるものなのか、本来検出すべき被検体PからのMR信号のピークなのかを判定しづらくなる。従って、受信信号のピーク位置は、磁場中心から離れた要素コイルほど、検出すべき被検体からのMR信号のピーク位置とは異なる可能性が高くなる。
そこで本実施形態では、RFコイル装置の利用可否の判定において、当該RFコイル装置が磁場中心付近にあるか否かを確認する、という新規のアルゴリズムにした。具体的にはまず、ステップS3において、受信信号のピーク位置が被検体PからのMR信号のピーク位置とは大きく異なる要素コイルは、利用可否の判定から除外される。コイル位置データが示す位置とのズレΔZ、ΔZ’が許容範囲の要素コイルのみが選択されるからである。
これらピーク位置の信頼性の高い要素コイルの中で、それぞれのピーク信号レベルに基づいて統計的な閾値Thが算出される(ステップS4)。そして、これらピーク位置の信頼性の高い要素コイルの中で、受信強度のピーク値が閾値Th以上のものがあれば、当該RFコイル装置は、磁場中心近辺に存在するので利用可能と判定される(ステップS5)。当該RFコイル装置内には、磁場中心近辺に存在するのでピーク位置の信頼性が高く、且つ、十分な受信感度を有する要素コイルが少なくとも1つ存在する、と言えるからである。
従って、極めて高い信頼性で、RFコイル装置の利用可否を判定できる。
また、クッション96などによって内部の要素コイルが被検体Pから離れるためにMR信号の強度が下がり、当該RFコイル装置の位置が自動検出されずに表示されないという従来の問題は、信頼性の高い要素コイルのピーク位置が統計的な閾値以上になり利用可能と判定される可能性が高いため、少なくなる。
そして、利用可能と判定されたRFコイル装置の要素コイルの中で、MR信号の受信強度のピーク値が最大受信強度(CAmax又はCBmax)の所定割合RA以上であるものが、代表点(Q1又はQ2)の位置算出用に選択される(ステップS6)。このように、十分な受信感度を有する要素コイルのみを選択した上で、これらの暫定位置(ピーク位置)と、コイル位置データに基づく相対位置との間で最小二乗法に従って近似直線を算出することで、その切片が代表点の位置として算出される(ステップS7)。従って、代表点の位置を正確に算出できる。代表点の位置が正確に算出される結果、各要素コイルの位置は、コイル位置データに基づいて正確に算出される(ステップS8)。
以上説明した実施形態によれば、MRIのRFコイル装置の位置を従来よりも正確に検出できる。また、MRIにおいて、イメージングに有効な要素コイルを判定できる。ここでの「イメージングに有効な要素コイル」とは、例えば、「良好な画質を得るために十分な受信感度が得られる位置に配置された要素コイル」を意味する。
(本実施形態の補足事項)
[1]本実施形態では、要素コイル単位でプロファイルデータが生成され、要素コイルのプロファイルデータに基づいてRFコイル装置の利用可否の判定及び代表点の位置算出が実行される例を述べた。これらの処理は、要素コイル単位ではなく、例えばセクション単位で実行されてもよい。
図11は、下肢用RFコイル装置100’の要素コイルをセクション毎に配列した一例を示す平面模式図である。図11において、下肢用RFコイル装置100’のカバー部材102’内には、第1セクション106A、第2セクション106B、第3セクション106C、第4セクション106Dの4つ要素コイル群が配置される。
第1セクション106Aは4つの要素コイル106a1〜106a4を有し、第2セクション106Bは4つの要素コイル106b1〜106b4を有し、第3セクション106Cは4つの要素コイル106c1〜106c4を有し、第4セクション106Dは4つの要素コイル106d1〜106d4を有する。
ここで、RFコイル装置からそれぞれ出力され、RF受信器50に入力されるまでの複数のMR信号の各経路を「チャンネル」と定義する。チャンネル数は、RF受信器50の入力受付数以下に設定される。各チャンネルで伝送され、RF受信器50に1信号として入力されるMR信号は、1の要素コイルのMR信号のみから構成される場合もあるし、複数の要素コイルのMR信号の合成信号の場合もある。合成処理は、例えばRFコイル装置内において、複数の要素コイルからのMR信号をそれぞれ、同位相、反位相、QD(quadrature)、半QDなどに変換してから足し合わることで、後で分離可能に行われる。
従って、第1セクション106Aの4つの要素コイル106a1〜106a4のいずれか1つが受信したMR信号を第1セクションのMR信号とし、この代表のMR信号に基づいて第1セクションのプロファイルデータを生成してもよい。或いは、要素コイル106a1〜106a4でそれぞれ受信した4つのMR信号を合成した1の信号に基づいて、第1セクション106Aのプロファイルデータを生成してもよい。
第2セクション106B、第3セクション106C、第4セクション106Dについても上記同様にプロファイルデータを生成すれば、各セクションのプロファイルデータに基づいて下肢用RFコイル装置100’の利用可否の判定を上記実施形態と同様に実行できる。また、下肢用RFコイル装置100’が利用可能と判定された場合、代表点Q1の位置算出、及び、第1〜第4セクション(106A〜106D)のどれが利用可能かを、上記実施形態と同様に算出できる。
[2]代表点の位置を算出する例を述べたが、本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。代表点とは例えば、広がりをもった範囲である代表部分における、所定の座標点であるが、代表部分の位置を算出するようにしてもよい。本明細書では、代表部分は、代表点の上位概念の表現であるものとする。
[3]天板22の水平移動方向(Z軸方向)に沿ってMR信号の受信強度分布のプロファイルデータを1次元的に生成し、代表点Q1、Q2及び各要素コイルの位置を1次元的に算出する例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。プロファイルデータを2次元的或いは3次元的に生成し、代表点Q1、Q2及び各要素コイルの位置を3次元的に算出してもよい。
3次元的に算出する場合、コイル位置データは例えば、RFコイル装置の代表点を原点として、RFコイル装置を所定方向に置いた場合の各要素コイルの代表点の3次元座標として判定部65に記憶される。上記所定方向とは、例えば、要素コイルの配列方向をZ軸方向に合致させる方向である。次に、例えば3次元的にMR信号を収集し、プロファイルデータを3次元的に生成する。次に、プロファイルデータにおけるMR信号の受信強度のピークの3次元座標と、コイル位置データが示す要素コイルの代表点の3次元座標との差を3次元ベクトルとして算出する。この3次元ベクトルを上記実施形態のΔZと同様の判断基準とすることで、RFコイル装置の利用可否の判定、RFコイル装置の代表点の位置算出、各要素コイルの位置算出を上記実施形態と同様に実行できる。
[4]受信専用の下肢用RFコイル装置100、脊椎用RFコイル装置120に対して、利用可否の判定や代表点の位置算出等が実行される例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。送受信兼用のRFコイル装置に対しても、上記実施形態と同様に、利用可否の判定や代表点の位置算出等を実行可能である。
[5]コイル位置計測シーケンスのステップS7(図8)において、図7のように最小二乗法で要素コイル106a〜106dのプロットを直線近似し、下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120の各代表点Q1、Q2の位置を算出する例を述べた。暫定位置と、コイル位置データとに基づいてRFコイル装置の代表点の位置を算出する方法は、図7の最小二乗法に限らず、他の手法でもよい。
例えば、図3のコイル位置データが示す(代表点Q1を基準した)各要素コイル106a〜106dの位置と、暫定位置(MR信号のピークのZ軸方向位置)との差分を下肢用RFコイル装置100の各要素コイル106a〜106dについてそれぞれ算出する。そして、これら4つの差分の平均値を代表点Q1の装置座標系のZ軸方向位置としてもよい(ここでの差分は、最大受信強度CAmaxが得られた要素コイル106bの暫定位置が基準となるシフトが行われない点で、上記実施形態のΔZa〜ΔZdとは若干異なる)。脊椎用RFコイル装置120、及び、他のRFコイル装置についても同様である。
[6]上記実施形態では、RFコイル装置毎にコイル位置データを記憶し、各RFコイル装置の代表点(Q1又はQ2)の位置を算出し、代表点の位置及びコイル位置データに基づいて各要素コイルの位置を算出する例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。コイル位置データの記憶、及び、代表点の位置算出は、必須ではない。
例えば、要素コイル毎に、MR信号の受信強度がピークであった位置を当該要素コイルの位置として取り扱い、他のアルゴリズムは上記実施形態と同様にして、RFコイル装置毎に利用可否を判定すると共にイメージングに有効な要素コイルを選別(識別表示)してもよい。
[7]請求項の用語と実施形態との対応関係を説明する。なお、以下に示す対応関係は、参考のために示した一解釈であり、本発明を限定するものではない。
下肢用RFコイル装置100及び脊椎用RFコイル装置120の内、一方が請求項記載の第1RFコイル装置の一例であり、他方が請求項記載の第2RFコイル装置の一例である。
表示装置74は、請求項記載の表示部の一例である。
コイル位置データをRFコイル装置毎に記憶する判定部65は、請求項記載のコイル位置データ記憶部の一例である。
[8]本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10:MRI装置,
20:寝台ユニット,22:天板,30:ガントリ,
31:静磁場磁石,32:シムコイル,33:傾斜磁場コイルユニット,
34:RFコイルユニット,40:制御装置,60:演算装置

Claims (19)

  1. 第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれの複数の要素コイルによりそれぞれ受信された被検体からの核磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共に前記核磁気共鳴信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部と、
    複数の前記プロファイルデータを前記第1RFコイル装置、前記第2RFコイル装置毎に分析することで、前記第1RFコイル装置及び前記第2RFコイル装置のそれぞれにおいて磁気共鳴イメージングに有効な要素コイルを判定する判定部と
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、前記第1RFコイル装置内の各要素コイルと前記第1RFコイル装置の代表部分との相対的位置関係、及び、前記第2RFコイル装置内の各要素コイルと前記第2RFコイル装置の代表部分との相対的位置関係を示すコイル位置データを記憶し、前記コイル位置データ及び複数の前記プロファイルデータに基づいて、前記第1RFコイル装置、前記第2RFコイル装置毎に利用可否を判定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記プロファイルデータにおける前記核磁気共鳴信号の受信強度のピーク値に基づいて統計的な閾値を設定し、前記プロファイルデータにおいて前記核磁気共鳴信号の受信強度が前記閾値を超える前記要素コイルの数に基づいて、前記第1RFコイル装置、前記第2RFコイル装置毎に利用可否を判定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記ピーク値の平均に基づいて前記閾値を設定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記ピーク値の平均及び分散に基づいて前記閾値を設定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記ピーク値の標準偏差に基づいて前記閾値を設定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記プロファイルデータにおける前記核磁気共鳴信号の受信強度のピーク値に基づいて統計的な閾値を設定し、前記プロファイルデータにおいて前記核磁気共鳴信号の受信強度が前記閾値を超える前記要素コイルの割合に基づいて、前記第1RFコイル装置、前記第2RFコイル装置毎に利用可否を判定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項7記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記ピーク値の平均に基づいて前記閾値を設定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項7記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記ピーク値の平均及び分散に基づいて前記閾値を設定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項7記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、各々の前記ピーク値の標準偏差に基づいて前記閾値を設定するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  11. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記第1RFコイル装置、前記第2RFコイル装置の内、前記判定部により利用可能と判定された方の複数の前記要素コイルにそれぞれ対応する複数の前記プロファイルデータの中から、前記代表部分の位置算出に用いる前記プロファイルデータを、前記プロファイルデータにより示される前記要素コイルの受信感度に応じて選択し、選択した前記プロファイルデータと、前記コイル位置データとに基づいて前記代表部分の位置を算出する位置算出部をさらに備える磁気共鳴イメージング装置。
  12. 請求項11記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記位置算出部により算出された前記代表部分の位置と、前記コイル位置データとに基づく複数の前記要素コイルの位置情報を表示する表示部をさらに備える磁気共鳴イメージング装置。
  13. 請求項12記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記被検体の磁気共鳴イメージングに用いられる前記要素コイルを選択するコイル選択部をさらに備え、
    前記表示部は、前記第1RFコイル装置及び前記第2RFコイル装置の内、前記代表部分の位置が算出されなかった方の前記要素コイルの位置情報を表示せずに、前記代表部分の位置が算出された方の複数の前記要素コイルの位置情報を表示するように構成され、
    前記コイル選択部は、表示された複数の前記要素コイルの中から特定の前記要素コイルを指定する入力情報を受けて、前記入力情報に従って前記要素コイルを選択するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  14. 請求項12記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記第1RFコイル装置及び前記第2RFコイル装置のそれぞれが、複数の要素コイルが含まれるセクションを複数有する場合に、前記被検体の磁気共鳴イメージングに用いられる前記セクションを選択するコイル選択部をさらに備え、
    前記表示部は、前記第1RFコイル装置及び前記第2RFコイル装置の内、前記代表部分の位置が算出されなかった方の前記セクションの位置情報を表示せずに、前記代表部分の位置が算出された方の複数の前記セクションの位置情報を表示するように構成され、
    前記コイル選択部は、表示された複数の前記セクションの中から特定の前記セクションを指定する入力情報を受けて、前記入力情報に従って前記セクションを選択するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  15. 請求項11記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記位置算出部は、前記代表部分の位置算出に用いる前記プロファイルデータとして、前記プロファイルデータにおける前記核磁気共鳴信号の受信強度のピーク値が所定値を超える前記プロファイルデータを複数選択するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  16. 請求項11記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記プロファイルデータ生成部は、撮像空間内の所定位置を基準として複数の前記プロファイルデータを生成するように構成され、
    前記位置算出部は、前記プロファイルデータの受信強度分布のピーク位置を前記要素コイルの暫定位置とし、前記要素コイルの暫定位置と前記コイル位置データとに基づいて前記代表部分の位置と前記所定位置との距離を算出することで、前記代表部分の位置を算出するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  17. 請求項11記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記プロファイルデータ生成部は、撮像空間内の所定位置を基準として複数の前記プロファイルデータを生成するように構成され、
    前記位置算出部は、前記プロファイルデータの受信強度分布の重心位置を前記要素コイルの暫定位置とし、前記要素コイルの暫定位置と前記コイル位置データとに基づいて前記代表部分の位置と前記所定位置との距離を算出することで、前記代表部分の位置を算出するように構成される磁気共鳴イメージング装置。
  18. 少なくとも1つのRFコイル装置の複数の要素コイルによりそれぞれ受信された被検体からの核磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共に前記核磁気共鳴信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部と、
    前記RFコイル装置の代表部分と、各々の前記要素コイルとの相対的位置関係を示すコイル位置データを記憶し、前記コイル位置データ及び前記プロファイルデータに基づいて前記RFコイル装置の利用可否を判定する判定部と、
    前記判定部により利用可能と判定された前記RFコイル装置の複数の要素コイルにそれぞれ対応する複数の前記プロファイルデータの中から、前記RFコイル装置の代表部分の位置算出に用いる前記プロファイルデータを、前記プロファイルデータにより示される前記要素コイルの受信感度に応じて少なくとも1つ選択し、選択した前記プロファイルデータと、前記コイル位置データとに基づいて前記代表部分の位置を算出する位置算出部と
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  19. 被検体に装着されるRFコイル装置の中から、磁気共鳴イメージングに用いられる要素コイルを選択する場合の支援情報を得るコイル選択支援方法であって、
    第1RFコイル装置及び第2RFコイル装置のそれぞれの複数の要素コイルによりそれぞれ受信された前記被検体からの核磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の要素コイルにそれぞれ対応すると共に前記核磁気共鳴信号の受信強度分布を示す複数のプロファイルデータを生成するステップと、
    前記複数のプロファイルデータを前記第1RFコイル装置、前記第2RFコイル装置毎に分析することで、前記第1RFコイル装置及び前記第2RFコイル装置のそれぞれにおいて、磁気共鳴イメージングに有効な要素コイルを判定するステップと
    を有することを特徴とする磁気共鳴イメージングにおけるコイル選択支援方法。
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