JP2014128441A - 伸縮性シートの製造装置、及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の連続シート11を前記連続シート11の連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合する仮接合機構21と、仮接合機構21によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート11同士の間に向けて、前記糸状弾性部材13の連続体を搬送する搬送機構31と、前記糸状弾性部材13の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構31に前記糸状弾性部材13の連続体を伸長状態で巻回する巻回機構41と、仮接合機構21によって前記一対の連続シート11が挟圧された後に、前記糸状弾性部材13の連続体を切断して前記個別の糸状弾性部材13を生成する切断機構51と、前記一対の連続シート11を前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合する本接合機構61と、を有する。
【選択図】図4
Description
一対の連続シート同士の間に、伸長状態の個別の糸状弾性部材が前記連続シートの連続方向と交差する交差方向に沿った状態で介装されて接合された伸縮性シートを製造する装置であって、
前記一対の連続シートを前記連続シートの連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合する仮接合機構と、
前記仮接合機構によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を搬送する搬送機構と、
前記糸状弾性部材の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構に前記糸状弾性部材の連続体を伸長状態で巻回する巻回機構と、
前記仮接合機構によって前記一対の連続シートが挟圧された後に、前記糸状弾性部材の連続体を前記連続シートよりも前記交差方向の端側の位置で切断して前記個別の糸状弾性部材を生成する切断機構と、
前記糸状弾性部材の連続体を切断した後に、前記一対の連続シートを前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合する本接合機構と、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造装置である。
また、
一対の連続シート同士の間に、伸長状態の個別の糸状弾性部材が前記連続シートの連続方向と交差する交差方向に沿った状態で介装されて接合された伸縮性シートを製造する方法であって、
仮接合機構によって、前記一対の連続シートを前記連続シートの連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合することと、
前記仮接合機構によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を搬送機構で搬送することと、
前記糸状弾性部材の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構に前記糸状弾性部材の連続体を伸長状態で巻回することと、
前記仮接合機構によって前記一対の連続シートが挟圧された後に、前記糸状弾性部材の連続体を前記連続シートよりも前記交差方向の端側の位置で切断して前記個別の糸状弾性部材を生成することと、
前記糸状弾性部材の連続体を切断した後に、本接合機構によって、前記一対の連続シートを前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合することと、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
一対の連続シート同士の間に、伸長状態の個別の糸状弾性部材が前記連続シートの連続方向と交差する交差方向に沿った状態で介装されて接合された伸縮性シートを製造する装置であって、
前記一対の連続シートを前記連続シートの連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合する仮接合機構と、
前記仮接合機構によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を搬送する搬送機構と、
前記糸状弾性部材の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構に前記糸状弾性部材の連続体を伸長状態で巻回する巻回機構と、
前記仮接合機構によって前記一対の連続シートが挟圧された後に、前記糸状弾性部材の連続体を前記連続シートよりも前記交差方向の端側の位置で切断して前記個別の糸状弾性部材を生成する切断機構と、
前記糸状弾性部材の連続体を切断した後に、前記一対の連続シートを前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合する本接合機構と、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造装置である。
前記仮接合機構は、
前記一対の連続シートのうちの一方の連続シートを外周面に巻き付かせながら駆動回転することによって前記一方の連続シートを搬送する第1ロールと、
前記第1ロールの前記外周面と外周面を対向して設けられ、前記一対の連続シートのうちの他方の連続シートを前記外周面に巻き付かせながら駆動回転することによって、前記他方の連続シートを搬送する第2ロールと、を有し、
前記第1ロールと前記第2ロールとによって前記仮接合用の圧力で挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を前記搬送機構が搬送し、
前記本接合機構は、
外周面を前記第1ロールの外周面に対向して設けられて駆動回転する第3ロールと、
外周面を前記第3ロールの前記外周面に対向して設けられた第4ロールと、を有し、
前記第3ロールは、仮接合された前記一対の連続シートを前記第2ロールから、回転しながら外周面で受け取って、受け取った前記一対の連続シートを前記外周面で面接触状態に保持しながら、駆動回転によって前記第3ロールの回転方向に搬送し、
前記回転方向において前記第4ロールが配置されている位置を前記一対の連続シートが通過する際に、前記一対の連続シートを前記第3ロールの外周面と前記第4ロールの外周面とで挟圧することにより、前記一対の連続シートを本接合するのが望ましい。
前記一対の連続シートのうちの少なくとも一方の連続シートは、前記一対の連続シートの前記交差方向の各端部に、前記糸状弾性部材の連続体を接合する接合部を有し、
前記仮接合機構は、
前記接合部の位置に対応してそれぞれ設けられ、所定の基準圧力で前記一対の連続シート及び前記糸状弾性部材の連続体を前記厚さ方向に挟圧する基準挟圧部と、
前記基準挟圧部よりも前記交差方向の端側の位置に設けられ、前記基準圧力よりも小さい圧力で前記一対の連続シート及び前記糸状弾性部材の連続体を前記厚さ方向に挟圧する弱挟圧部と、を有するのが望ましい。
前記一対の連続シートは接着剤によって接合され、
前記一対の連続シートにおいて前記接合部に対応する部分の方が、前記接合部よりも前記交差方向の端側の部分よりも前記接着剤の単位面積当たりの塗布量が多いのが望ましい。
前記本接合機構で挟圧される際に、前記連続シートは前記本接合機構によって加熱されるのが望ましい。
前記第4ロールは、前記第3ロールの外周面の周方向の所定範囲を往復移動可能に案内されており、
前記第3ロールの周速値に連動して、前記第4ロールの前記所定範囲内の位置が調整されるのが望ましい。
一対の連続シート同士の間に、伸長状態の個別の糸状弾性部材が前記連続シートの連続方向と交差する交差方向に沿った状態で介装されて接合された伸縮性シートを製造する方法であって、
仮接合機構によって、前記一対の連続シートを前記連続シートの連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合することと、
前記仮接合機構によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を搬送機構で搬送することと、
前記糸状弾性部材の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構に前記糸状弾性部材の連続体を伸長状態で巻回することと、
前記仮接合機構によって前記一対の連続シートが挟圧された後に、前記糸状弾性部材の連続体を前記連続シートよりも前記交差方向の端側の位置で切断して前記個別の糸状弾性部材を生成することと、
前記糸状弾性部材の連続体を切断した後に、本接合機構によって、前記一対の連続シートを前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合することと、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造方法である。
図3Aは、第1実施形態の製造装置20で製造される伸縮性シート10の概略平面図である。また、図3Bは、図3A中のB−B矢視図である。
この伸縮性シート10は、連続方向に連続する連続シート10であり、例えば使い捨ておむつの部品として使用される。すなわち、同伸縮性シート10は、最終製品になる前の中間製品である。そして、かかる伸縮性シート10は、例えば、おむつのサイドフラップやウエスト部などに伸縮性を付与する機能性部品として使用される。
図4に示すように、製造装置20は、一対の連続シート11,12をその連続方向に沿って搬送しながら厚さ方向に重ね合わせて仮接合用の圧力(N/m2)で挟圧して仮接合する仮接合機構21と、仮接合機構21によって厚さ方向に重ね合わせられて挟圧されて接合される一対の連続シート11,12同士の間に向けて、糸状弾性部材の連続体13aを搬送する搬送機構31と、糸状弾性部材の連続体13aを繰り出しながら、搬送機構31に糸状弾性部材の連続体13aを伸長状態で巻回する巻回機構41と、仮接合機構21によって一対の連続シート11,12が挟圧された後に、糸状弾性部材の連続体13aを連続シート11,12よりも幅方向の端側の位置で切断して個別の糸状弾性部材13,13…を生成する切断機構51と、糸状弾性部材の連続体13aを切断した後に、一対の連続シート11,12を上記の仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力(N/m2)で厚さ方向に挟圧して本接合する本接合機構61と、を備えている。
よって、巻回機構41により一対のベルト状搬送部32,32に巻回された糸状弾性部材の連続体13aは、この巻回状態のまま、仮接合機構21の方へ向けて順次搬送される。そして、この巻回状態にあっては、一対のベルト状搬送部32,32に糸状弾性部材の連続体13aが幅方向に掛け渡された状態になっている。つまり、糸状弾性部材の連続体13aは、一対のベルト状搬送部32,32の各上部に上方から掛け渡されてなる上側の掛け渡し部分13ac(以下、上側掛け渡し部分13acとも言う)と、一対のベルト状搬送部32,32の各下部に下方から掛け渡されてなる掛け渡し部分13ac(以下、下側掛け渡し部分13acとも言う)とを、搬送方向の交互に有している。
図5は、仮接合機構21の概略側面図である。
仮接合機構21は、CD方向を向いた回転軸C21u,C21d回りに駆動回転する上下一対のロール21u,21dを有する。この例では、第1ロールとしての上ロール21u及び第2ロールとしての下ロール21dのどちらにも、所謂フラットロールが使用されている。すなわち、どちらのロール21u,21dも、連続シート11,12が接触するCD方向の全域に亘って外径寸法が略一定値のロールである。そして、上ロール21uには、一対の連続シート11,12のうちの一方の連続シート11が所定の巻き付き角度で巻き付けられており、また下ロール21dには、他方の連続シート12が所定の巻き付き角度で巻き付けられている。そして、どちらの連続シート11,12も、巻き付くべきロール21u,21dの外周面21ua,21daとの間に相対滑りがほぼ無い状態に保持されており、これによって、各ロール21u,21dの駆動回転に伴って各連続シート11,12は、対応するロール21u,21dの外周面21ua,21daと略一体となって同ロール21u,21dの回転方向Dcu,Dcdに沿って搬送される。
図4に示すように、搬送機構31は、CD方向の左右にそれぞれベルト状搬送部32,32を有する。各ベルト状搬送部32は、その長手方向を前後方向に向けつつ当該前後方向に関して仮接合機構21を跨ぐように配置されており、これにより、前後方向に沿って仮接合機構21を跨ぐように糸状弾性部材の連続体13aの搬送経路が形成されている。
ちなみに、無端ベルト33u,33dのベルト面の向きは、同面の法線方向がCD方向と平行となる向きを基本とするが、場合によっては、CD方向から例えば0°よりも大きく60°未満の角度範囲で傾いていても良い。
図4に示すように、巻回機構41は、糸状弾性部材のコイル体13C(ボビン等の適宜な巻き取り部材に糸状弾性部材の連続体13aをコイル状に巻き取ったもの)から糸状弾性部材の連続体13aを繰り出しながら、搬送機構31の後端部31bに巻回するものである。そのため、同巻回機構41は、リール機構42に回転自在に支持された糸状弾性部材のコイル体13Cから糸状弾性部材の連続体13aを繰り出す繰り出し部43と、繰り出し部43から繰り出された糸状弾性部材の連続体13aを、搬送機構31の後端部31bに巻回する巻回部46と、を有している。
具体的には、滑車48p,48p,48pは、それぞれ、小径円筒体47の内周側の前端位置と、有底円筒部材46aの円筒部46atの後端位置と、同円筒部46atの前端位置とにそれぞれ設けられており、更に同前端位置には、上述の投入部48tとして投入用滑車48tが別途設けられている。
そして、繰り出し部43から供給された糸状弾性部材の連続体13aが、上記の順番で各滑車48p,48p,48pに掛け回されることにより、糸状弾性部材の連続体13aは、次のようにして上記の投入部48tに至る。すなわち、先ず、繰り出し部43から供給された糸状弾性部材の連続体13aは、小径円筒体47の内周側を通って同小径円筒体47の前端位置に到達する、すると、その位置の滑車48pによって、走行方向を有底円筒部材46aの半径方向の外方へ転換されて有底円筒部材46aの底部46abに沿って走行する。そして、この走行によって、同有底円筒部材46aの円筒部46atの後端位置に至るが、同後端位置の滑車48pによって、再度走行方向を前方へ転換されて同円筒部46atの前端位置に至る。そして、最後に、同前端位置の滑車48pによって同位置の投入部48tへと誘導される。
図4に示すように、切断機構51,51は、搬送機構31よりもCD方向の端側の各位置に、各ベルト状搬送部32,32に対応させてそれぞれ配置された回転刃52,52である。そして、各回転刃52,52は、それぞれ円心回りに駆動回転するとともに、自身が担当する位置において、CD方向の端側から回転刃52の外周縁の刃先を糸状弾性部材の連続体13aに押し当てることにより、糸状弾性部材の連続体13aを連続シート11,12よりもCD方向の端側の位置で切断して、同連続体13aから個別の糸状弾性部材13,13…を切り離し生成する。すなわち、CD方向に一対で並ぶベルト状搬送部32,32にCD方向に掛け渡された糸状弾性部材の連続体13aの掛け渡し部分13acを、回転刃52の切断により糸状弾性部材の連続体13aから切り離し、その結果、当該掛け渡し部分13acは個別の糸状弾性部材13として連続シート11,12に組み付けられる。
図4及び図5に示すように、本接合機構61は、仮接合状態の連続シート11,12を仮接合機構21から受け取って引き続きMD方向に搬送中に、仮接合用の圧力(N/m2)よりも大きい本接合用の圧力(N/m2)で厚さ方向に挟圧することにより、一対の連続シート11,12及び糸状弾性部材13を本接合するものである。そして、これにより、一対の連続シート11,12は、糸状弾性部材13の各端部13e,13eを収容した状態に固定されて、伸縮性シート10として完成状態となる。
ここで、かかる昇降機構によって、上記の挟圧時の圧力(N/m2)は、本接合用の圧力(N/m2)未満の任意値に調整されている。そして、これにより、本接合に至るまでに生じる糸状弾性部材13の各端部13e,13eの収縮を阻害しないようにされている。なお、かかる収縮の阻害抑制の観点からは、当該挟圧時の圧力(N/m2)は小さい方が望ましく、すなわち、望ましくは、仮接合用の圧力(N/m2)以下に調整すると良く、更に望ましくは、仮接合用の圧力(N/m2)未満に調整すると良い。
更に、場合によっては、連続シート11,12を加熱する加熱機能を搬送用ロール62に付与しても良い。そして、このようにしても、上述の挟圧ロール66の場合と同様の作用効果を得ることができる。
この第2実施形態の製造装置20では、個別の糸状弾性部材13のCD方向の各端部13e,13eを一対の連続シート11,12内に収容し易くする工夫がなされている。
かかる工夫の説明の前に、一対の連続シート11,12を接合するために塗布される接着剤の塗布パターンについて説明する。図7は、この塗布パターンの一例の説明図であり、同図7には、連続シート11(12)を概略平面視で示している。
なお、このストライプパターンは、当該帯状非塗布領域ANL,ANM,ANSについても、互いに幅寸法の異なる複数種類の領域ANL,ANM,ANSを有している。すなわち、広幅の帯状非塗布領域ANLたる広幅帯状非塗布領域ANLと、広幅帯状非塗布領域ANLよりも幅寸法が狭い中間幅帯状非塗布領域ANMと、中間幅帯状非塗布領域ANMよりも幅寸法が狭い狭幅帯状非塗布領域ANSと、を有している。
例えば、連続シート11(12)の表面を幅方向の中央位置CLで二分することによって一対の半面に分けた場合に、一方の半面(図7中の左面)には、幅方向の端縁11ee(12ee)から中間幅帯状非塗布領域ANMが存在し、その中央側の隣に中間幅帯状塗布領域AMが存在し、その中央側の隣に広幅帯状非塗布領域ANLが存在し、その中央側の隣に広幅帯状塗布領域ALが存在し、その中央側の隣に狭幅帯状非塗布領域ANSが存在し、その中央側の隣に狭幅帯状塗布領域ASが存在し、そして、以降、幅方向の中央位置CLまで狭幅帯状非塗布領域ANSと狭幅帯状塗布領域ASとの両者が交互に繰り返し並んだ状態になっている。そして、もう一方の半面(図7中の右面)にも、当該半面における端縁11ee(12ee)から中央位置CLに向かって上述と同じ並び順で、帯状塗布領域AL,AM,AS及び帯状非塗布領域ANL,ANM,ANSが並んだ状態になっている。
例えば、中間幅帯状塗布領域AMの坪量よりも広幅帯状塗布領域ALの坪量を多くしても良い。そして、このようにすれば、広幅帯状塗布領域ALでは糸状弾性部材13を連続シート11(12)に強固に接合しながらも、その幅方向の端側に位置する中間幅帯状塗布領域AMでは脆弱に接合することができて、これにより、糸状弾性部材13の各端部13e,13eの連続シート11,12内への収容性の向上を図れる。また、狭幅帯状塗布領域ASの坪量を、広幅帯状塗布領域ALの坪量と中間幅帯状塗布領域AMとの間の任意値に設定しても良く、このようにすれば、狭幅帯状塗布領域ASにおいても糸状弾性部材13を連続シート11(12)に十分強固に接合することができて、これにより、連続シート11(12)の幅方向の中央部11c,12cに縦縞状の皺を確実に形成可能となる。
よって、広幅帯状塗布領域ALでは一対の連続シート11,12と糸状弾性部材の連続体13aとを強固に仮接合しながらも、広幅帯状塗布領域ALよりもCD方向の端側に位置する中間幅帯状塗布領域AMではより脆弱に仮接合することができる。
先ず、上ロール21u及び下ロール21dのどちらについても、連続シート11,12が接触するCD方向の全域に亘って外周部21uaa,21daaの素材は同一とされており、これにより、外周部21uaa,21daaの弾性率(N/m2)は、連続シート11,12が接触するCD方向の全域に亘って略一定値とされている。
また、下ロール21dには、連続シート11,12が接触するCD方向の全域に亘って外径寸法が略一定値のフラットロールが使用されているが、上ロール21uには、CD方向の位置によって外径寸法が異なるロールが使用されている。そして、当該上ロール21uにおいて弱挟圧部担当部分21AMPの外径寸法は、基準挟圧部担当部分21ALPの外径寸法よりも小さく設定されている。
すなわち、上ロール21uの基準挟圧部担当部分21ALPと下ロール21dの基準挟圧部担当部分21ALPとの間の間隔が、上ロール21uの弱挟圧部担当部分21AMPと下ロール21dの弱挟圧部担当部分21AMPとの間の間隔よりも小さくなっていれば、上記以外の構成にしても構わない。
例えば、下ロール21dの方で、基準挟圧部担当部分21ALPの外径寸法よりも弱挟圧部担当部分21AMPの外径寸法を小さく設定して、これにより、上ロール21uにフラットロールを用いても良いし、更には、上ロール21u及び下ロール21dの両方に対して、基準挟圧部担当部分21ALP,21ALPの外径寸法よりも弱挟圧部担当部分21AMP,21AMPの外径寸法を小さく設定しても良い。
但し、かかる中央部担当部分21ASPの外径寸法は、何等上記に限らない。例えば、基準挟圧部担当部分21ALPの外径寸法と同径にしても良いし、或いは、同外径寸法より大きくしても良い。また、場合によっては、中央部担当部分21ASPの外径寸法を、弱挟圧部担当部分21AMPの外径寸法と同径にしても良いし、或いは、同外径寸法より小さくしても良い。但し、上述したように、基準挟圧部担当部分21ALPが挟圧する連続シート11,12の広幅帯状塗布領域ALの接着剤を、糸状弾性部材13を連続シート11,12に接合する接合部として確実に機能させる観点からは、望ましくは、上記の中央部担当部分21ASPの外径寸法よりも基準挟圧部担当部分21ALPの外径寸法の方を大きくすると良い。
上述の第2実施形態では、上ロール21uの外周面21uaにおいてCD方向の異なる位置に互いの外径寸法が異なる部分を設けることによって、仮接合機構21の一対のロール21u,21dに基準挟圧部21ALと弱挟圧部21AMとを設けていたが、この第3実施形態では、上ロール21uの外周面21uaにおいてCD方向の異なる位置に互いの弾性率(N/m2)が異なる部分を設けることによって、一対のロール21u,21dに基準挟圧部21AL及び弱挟圧部21AMを設けている点で主に相違する。よって、これ以外の点は概ね上述の第2実施形態と同じであり、以下の説明では、同一の構成については同一の符号を付して、その説明ついては省略する。
また、下ロール21dには、連続シート11,12が接触するCD方向の全域に亘って外周部21daaの弾性率(N/m2)が略一定値のロールが使用されているが、上ロール21uには、CD方向の位置によって外周部21uaaの弾性率が異なるロールが使用されている。そして、当該上ロール21uにおいて弱挟圧部担当部分21AMPの弾性率(N/m2)は、基準挟圧部担当部分21ALPの弾性率(N/m2)よりも小さく設定されている。
すなわち、基準挟圧部担当部分21ALPの方では、連続シート11,12における広幅帯状塗布領域ALの部分を大きな基準圧力で挟圧しながらも、弱挟圧部担当部分21AMPの方は、連続シート11,12において広幅帯状塗布領域ALよりも端側の部分を、基準圧力よりも小さな弱圧力で挟圧可能となる。
すなわち、挟圧時に上ロール21uの基準挟圧部担当部分21ALP及び下ロール21dの基準挟圧部担当部分21ALPの両者が弾性へこみ変形する量(弾性圧縮変形量)の加算値が、同挟圧時に上ロール21uの弱挟圧部担当部分21AMP及び下ロール21dの弱挟圧部担当部分21AMPの両者が弾性へこみ変形する量(弾性圧縮変形量)の加算値よりも小さくなっていれば、上記以外の構成にしても構わない。
例えば、下ロール21dの方で、基準挟圧部担当部分21ALPの弾性率よりも弱挟圧部担当部分21AMPの弾性率を小さく設定して、これにより、上ロール21uについては、外周部21uaaの弾性率がCD方向の略全域に亘って略一定値のロールを用いても良いし、更には、上ロール21u及び下ロール21dの両方に対して、基準挟圧部担当部分21ALPの弾性率よりも弱挟圧部担当部分21AMPの弾性率を小さく設定しても良い。
但し、かかる中央部担当部分21ASPの弾性率は、何等上記に限らない。例えば、基準挟圧部担当部分21ALPの弾性率と同値にしても良いし、或いは、同弾性率より大きくしても良い。また、場合によっては、中央部担当部分21ASPの弾性率を、弱挟圧部担当部分21AMPの弾性率と同値にしても良いし、或いは、同弾性率より小さくしても良い。但し、上述したように、基準挟圧部担当部分21ALPが挟圧する連続シート11,12の広幅帯状塗布領域ALの接着剤を、接合部として確実に機能させる観点からは、望ましくは、上記の中央部担当部分21ASPの弾性率よりも基準挟圧部担当部分21ALPの弾性率の方を大きくすると良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
11 連続シート、11c 中央部、11e 端部、11ee 端縁、
12 連続シート、
13 糸状弾性部材、13e 端部、
13a 糸状弾性部材の連続体、13ac 掛け渡し部分、13C コイル体、
20 製造装置、
21 仮接合機構、
21AL 基準挟圧部、21ALP 基準挟圧部担当部分、
21AM 弱挟圧部、21AMP 弱挟圧部担当部分、
21ASP 中央部担当部分、
21u 上ロール(第1ロール)、21ua 外周面、21uaa 外周部、
21d 下ロール(第2ロール)、21da 外周面、21daa 外周部、
31 搬送機構、31b 後端部、
32 ベルト状搬送部、
33u 上無端ベルト、33d 下無端ベルト、
34u プーリー、34d プーリー、
35u サーボモータ、35d サーボモータ、
41 巻回機構、42 リール機構、
43 繰り出し部、44 テンションコントローラ、
44p 繰り出し用駆動プーリー、44s センサー、45 供給ロール、
46 巻回部、46a 有底円筒部材、46af 前端部、
46at 円筒部、46ab 底部、
47 小径円筒体、48p 滑車、48t 投入部、
49b タイミングベルト、49p 駆動用プーリー、
49m サーボモータ、49s 駆動回転軸、
51 切断機構、52 回転刃、
61 本接合機構、62 搬送用ロール(第3ロール)、62a 外周面、
66 挟圧ロール(第4ロール)、66a 外周面、
Tr1 端側軌道、Tr2 中央側軌道、
AL 広幅帯状塗布領域、AM 中間幅帯状塗布領域、AS 狭幅帯状塗布領域、
ANL 広幅帯状非塗布領域、ANM 中間幅帯状非塗布領域、
ANS 狭幅帯状非塗布領域、
CL 中央位置、
Pn1 第1ニップ位置、Pn2 第2ニップ位置、Pn3 第3ニップ位置、
C21d 回転軸、C21u 回転軸、
C46a 筒軸、C48t 回転軸、
C62 回転軸、C66 回転軸、
P66 上流端、R66 移動許容範囲、
Claims (7)
- 一対の連続シート同士の間に、伸長状態の個別の糸状弾性部材が前記連続シートの連続方向と交差する交差方向に沿った状態で介装されて接合された伸縮性シートを製造する装置であって、
前記一対の連続シートを前記連続シートの連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合する仮接合機構と、
前記仮接合機構によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を搬送する搬送機構と、
前記糸状弾性部材の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構に前記糸状弾性部材の連続体を伸長状態で巻回する巻回機構と、
前記仮接合機構によって前記一対の連続シートが挟圧された後に、前記糸状弾性部材の連続体を前記連続シートよりも前記交差方向の端側の位置で切断して前記個別の糸状弾性部材を生成する切断機構と、
前記糸状弾性部材の連続体を切断した後に、前記一対の連続シートを前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合する本接合機構と、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造装置。 - 請求項1に記載の伸縮性シートの製造装置であって、
前記仮接合機構は、
前記一対の連続シートのうちの一方の連続シートを外周面に巻き付かせながら駆動回転することによって前記一方の連続シートを搬送する第1ロールと、
前記第1ロールの前記外周面と外周面を対向して設けられ、前記一対の連続シートのうちの他方の連続シートを前記外周面に巻き付かせながら駆動回転することによって、前記他方の連続シートを搬送する第2ロールと、を有し、
前記第1ロールと前記第2ロールとによって前記仮接合用の圧力で挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を前記搬送機構が搬送し、
前記本接合機構は、
外周面を前記第1ロールの外周面に対向して設けられて駆動回転する第3ロールと、
外周面を前記第3ロールの前記外周面に対向して設けられた第4ロールと、を有し、
前記第3ロールは、仮接合された前記一対の連続シートを前記第2ロールから、回転しながら外周面で受け取って、受け取った前記一対の連続シートを前記外周面で面接触状態に保持しながら、駆動回転によって前記第3ロールの回転方向に搬送し、
前記回転方向において前記第4ロールが配置されている位置を前記一対の連続シートが通過する際に、前記一対の連続シートを前記第3ロールの外周面と前記第4ロールの外周面とで挟圧することにより、前記一対の連続シートを本接合することを特徴とする伸縮性シートの製造装置。 - 請求項1又は2に記載の伸縮性シートの製造装置であって、
前記一対の連続シートのうちの少なくとも一方の連続シートは、前記一対の連続シートの前記交差方向の各端部に、前記糸状弾性部材の連続体を接合する接合部を有し、
前記仮接合機構は、
前記接合部の位置に対応してそれぞれ設けられ、所定の基準圧力で前記一対の連続シート及び前記糸状弾性部材の連続体を前記厚さ方向に挟圧する基準挟圧部と、
前記基準挟圧部よりも前記交差方向の端側の位置に設けられ、前記基準圧力よりも小さい圧力で前記一対の連続シート及び前記糸状弾性部材の連続体を前記厚さ方向に挟圧する弱挟圧部と、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の伸縮性シートの製造装置であって、
前記一対の連続シートは接着剤によって接合され、
前記一対の連続シートにおいて前記接合部に対応する部分の方が、前記接合部よりも前記交差方向の端側の部分よりも前記接着剤の単位面積当たりの塗布量が多いことを特徴とする伸縮性シートの製造装置。 - 請求項4に記載の伸縮性シートの製造装置であって、
前記本接合機構で挟圧される際に、前記連続シートは前記本接合機構によって加熱されることを特徴とする伸縮性シートの製造装置。 - 請求項2に記載の伸縮性シートの製造装置であって、
前記第4ロールは、前記第3ロールの外周面の周方向の所定範囲を往復移動可能に案内されており、
前記第3ロールの周速値に連動して、前記第4ロールの前記所定範囲内の位置が調整されることを特徴とする伸縮性シートの製造装置。 - 一対の連続シート同士の間に、伸長状態の個別の糸状弾性部材が前記連続シートの連続方向と交差する交差方向に沿った状態で介装されて接合された伸縮性シートを製造する方法であって、
仮接合機構によって、前記一対の連続シートを前記連続シートの連続方向に沿って搬送しながら前記連続シートの厚さ方向に仮接合用の圧力で挟圧して仮接合することと、
前記仮接合機構によって挟圧されて仮接合される前記一対の連続シート同士の間に向けて、前記糸状弾性部材の連続体を搬送機構で搬送することと、
前記糸状弾性部材の連続体を繰り出しながら、前記搬送機構に前記糸状弾性部材の連続体を伸長状態で巻回することと、
前記仮接合機構によって前記一対の連続シートが挟圧された後に、前記糸状弾性部材の連続体を前記連続シートよりも前記交差方向の端側の位置で切断して前記個別の糸状弾性部材を生成することと、
前記糸状弾性部材の連続体を切断した後に、本接合機構によって、前記一対の連続シートを前記厚さ方向に前記仮接合用の圧力よりも大きな本接合用の圧力で挟圧して本接合することと、を有することを特徴とする伸縮性シートの製造方法。
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