JP2014128141A - 電力制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電デバイスの充放電電力の誤差が蓄積することを防ぐ。
【解決手段】電力変換器21は、蓄電デバイス10の出力端に設けられ、電力指令値が示す電力を当該蓄電デバイスに充放電する。入力部22は、電力変換器21に出力させるべき電力を示す電力指令値の入力を受け付ける。補正部24は、電力指令値と当該電力指令値を電力変換器21に入力した場合に電力変換器21が出力する電力との関係に基づいて、入力部22が受け付けた電力指令値が示す電力を電力変換器21に出力させるために、入力部22が受け付けた電力指令値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電デバイスに充放電する電力を制御する電力制御装置、及び蓄電デバイスの出力端に設けられた電力変換器の制御方法に関する。
電力貯蔵システムでは、リチウムイオン電池などの蓄電デバイスが用いられている。蓄電デバイスに充放電する電力は、蓄電デバイスの出力端に設けられた電力変換器を制御することにより行う。電力変換器は、要求電力を示す電力指令値の入力を受け付け、当該電力指令値に基づいて電力を出力する。
このとき、電力変換器に入力する電力指令値が示す電力と実際に電力変換器が出力する電力との間には、1パーセント程度以下の誤差があり、両者は一致しない。これは、電力変換器が備えるセンサなどの誤差によるものである。しかし、誤差は1パーセント程度以下であることから、電力系統から電力の供給を受ける電動機制御システムなどに電力変換器を用いる場合、当該誤差は実用上問題にはならないものであった。
他方、電力変換器を電力貯蔵システムに設ける場合、電力変換器は長時間に亘って稼動するために当該誤差が蓄積され、蓄電デバイスに充電されている電力量として算出した値と当該蓄電デバイスに充電されている実際の電力量との間に大きな誤差が生じるおそれがある。例えば、電力変換器の出力誤差が1時間あたり0.2キロワットである場合、当該電力変換器を備える電力貯蔵システムを1日あたり8時間で5日間稼動させると、8キロワット時の電力量の誤差が生じる。家庭用蓄電池システムの一つの例では、二次電池の容量が5キロワット時であることを鑑みると、当該誤差が決して小さいものでないことが分かる。
特許文献1には、電力変換器に入力する電力指令値と実際の電力値との差に対する補正を行う技術が開示されている。特許文献1によれば、システムの稼働中に蓄電装置への入出力電力を実測して電力指令値との差を求め、その差に基づいて電力指令を修正する。このとき、信号伝送の際の伝達遅れや演算遅れ、電力指令がステップ状に変化しても電力回路の時定数の関係で実際の電力がステップ状に変化しないこと等を考慮して、電力指令情報をいったん鈍らせて、その鈍らせた電力指令情報と実際の入出力電力との差を取るようにしている。
特開2011−097693号公報
しかしながら、電力指令情報の鈍らせ方は、システム内の伝送遅れや演算遅れ、電力回路の時定数等に応じて調整を行う必要があり、特許文献1に記載の方法を用いたとしても、システム毎に調整作業が必要になるという問題がある。また、特許文献1に記載の方法を用いる場合、電力偏差(鈍らせた電力指令情報と入出力電力との差)の平滑化や遅れ補償(電力指令情報を鈍らせること)をするための回路を設ける必要があり、装置が複雑化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、簡易な構成にて電力変換器の出力電力を適切な値にする電力制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、蓄電デバイスの出力端に設けられ、電力指令値が示す電力を当該蓄電デバイスに充放電する電力変換器と、前記電力変換器に出力させるべき電力を示す電力指令値の入力を受け付ける入力部と、前記電力指令値と当該電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力との関係に基づいて、前記入力部が受け付けた電力指令値が示す電力を前記電力変換器に出力させるために、前記入力部が受け付けた電力指令値を補正する補正部と、を備えることを特徴とする電力制御装置である。
また、本発明は、前記電力変換器が出力する電力を検出する電力検出器を備え、前記補正部は、前記電力検出器が検出した過去の電力に基づいて前記入力部が受け付けた電力指令値を補正することを特徴とする。
また、本発明は、前記電力指令値が示す電力と当該電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力との関係を示す情報を記憶する記憶部と、前記電力検出器が検出した電力に基づいて前記記憶部が記憶する情報を更新する更新部とを備え、前記補正部は、前記記憶部が記憶する情報に基づいて前記電力指令値を補正することを特徴とする。
また、本発明において前記補正部は、前記入力部が受け付けた電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力から前記電力指令値が示す電力を減算した値を当該電力指令値が示す電力から減算した値を、補正後の電力指令値とすることを特徴とする。
また、本発明において前記補正部は、前記入力部が受け付けた電力指令値が示す電力を前記電力変換器が出力する場合に、前記電力変換器に入力される電力指令値を、補正後の電力指令値とすることを特徴とする。
また、本発明は、前記電力変換器の温度を検出する温度検出器を備え、前記補正部は、前記温度検出器が検出した温度に基づいて、前記入力部が受け付けた電力指令値を補正することを特徴とする。
また、本発明において前記補正部は、前記蓄電デバイスの充電率に応じて前記電力指令値の補正を行うか否かを決定することを特徴とする。
また、本発明は、蓄電デバイスの出力端に設けられ、電力指令値が示す電力を当該蓄電デバイスに充放電する電力変換器の制御方法であって、前記電力変換器に出力させるべき電力を示す電力指令値の入力を受け付けるステップと、前記電力指令値と当該電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力との関係に基づいて、前記入力を受け付けた電力指令値が示す電力を前記電力変換器に出力させるために、前記入力を受け付けた電力指令値を補正するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電力指令値が示す電力と当該電力指令値を電力変換器に入力した場合に電力変換器が出力する電力との関係に基づいて電力指令値を補正する。これにより、蓄電デバイスの充放電電力に誤差が蓄積することを防ぐことができる。また、本発明によれば、電力制御装置は、電力偏差の平滑化や遅れ補償をする必要がないため、簡易な構成にて電力指令値を補正することができる。
本発明の第1の実施形態による電力制御装置を有する電力貯蔵システムの構成を示す概略ブロック図である。 記憶部が記憶する補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態による電力制御装置の動作を示すフローチャートである。 補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係の第1の生成方法を示す図である。 補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係の第2の生成方法を示す図である。 本発明の第2の実施形態による電力制御装置を有する電力貯蔵システムの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による電力制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による電力制御装置を有する電力貯蔵システムの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態による電力制御装置を有する電力貯蔵システムの構成を示す概略ブロック図である。
《第1の実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による電力制御装置20を有する電力貯蔵システム1の構成を示す概略ブロック図である。
電力貯蔵システム1は、リチウムイオン電池などの蓄電デバイス10と、蓄電デバイス10に充放電する電力を制御する電力制御装置20と、蓄電デバイス10の電力を出力する電力系統30とを備える。
電力制御装置20は、電力変換器21、入力部22、記憶部23、補正部24を備える。
電力変換器21は、電力指令値の入力を受け付け、当該電力指令値が示す電力を蓄電デバイス10に充放電する。但し、電力変換器21は、電力指令値の値と出力電力との間に誤差を有する。なお、電力変換器21は、蓄電デバイス10の出力端に設けられる。
入力部22は、外部から電力指令値の入力を受け付ける。
記憶部23は、電力指令値と電力変換器21の出力電力との関係を示す情報として、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を記憶する。
補正部24は、記憶部23が記憶する情報に基づいて、入力部22が受け付けた電力指令値を補正する。
図2は、記憶部23が記憶する補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を示す図である。
記憶部23は、図2に示すように、補正前の電力指令値と、当該電力指令値が示す電力を電力変換器21に出力させるための補正後の電力指令値とを関連付けて記憶する。なお、記憶部23は、当該関係を、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値とを関連付けた2次元のデータテーブルとして記憶していても良いし、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を示す関数として記憶していても良い。電力変換器21に入力する電力指令値が示す電力と電力変換器21が実際に出力する電力との間に誤差がない場合、補正前・補正後で電力指令値が同一の値となるが、電力変換器21に入力する電力指令値が示す電力と電力変換器21が実際に出力する電力との間に誤差があるため、図2に示すように補正前・補正後で電力指令値が異なる値をとる。
次に、本実施形態による電力制御装置20の動作について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態による電力制御装置20の動作を示すフローチャートである。
電力制御装置20の入力部22は、外部から電力指令値の入力を受け付ける(ステップS1)。入力部22が入力を受け付ける電力指令値は、電力系統30に接続された負荷の要求電力などによって決定される。
次に、補正部24は、入力部22が入力を受け付けた電力指令値に関連付けられた補正後の電力指令値を特定する(ステップS2)。記憶部23が、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値とを関連付けた2次元のデータテーブルを記憶している場合、補正部24は、入力部22が入力を受け付けた電力指令値に最も近い2つの補正前の電力指令値を読み出す。次に、補正部24は当該2つの補正前の電力指令値それぞれに関連付けられた補正後の電力指令値とを読み出し、当該補正後の電力指令値の補間計算を行うことにより、補正前の電力指令値を特定する。他方、記憶部23が、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を示す関数を記憶している場合、補正部24は、入力部22が入力を受け付けた電力指令値を当該関数に代入することで、補正後の電力指令値を特定する。
そして、補正部24は、ステップS2で特定した補正後の電力指令値を、電力変換器21に入力する(ステップS3)。これにより、電力変換器21は、補正後の電力指令値に従って蓄電デバイス10に充放電を行うことで、入力部22が入力を受け付けた電力指令値が示す電力を出力する。そして、電力制御装置20は、電力貯蔵システム1が運転を停止するまで、上記ステップS1〜ステップS3の動作を、継続して実行する。
ここで、記憶部23が記憶する補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係の生成方法について説明する。
(第1の生成方法)
図4は、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係の第1の生成方法を示す図である。
まず、電力変換器21に複数の異なる電力指令値を入力し、当該電力指令値を入力したときに電力変換器21が出力する電力の値を特定する(図4(A))。次に、電力指令値ごとに、理想的な出力特性に対する出力電力のずれ量を算出する(図4(B))。理想的な出力特性は、電力指令値と出力電力が一致するものであるため、ずれ量は、電力指令値ごとの出力電力から当該電力指令値を減算することで求めることができる。そして、理想的な出力特性の出力電力に当該ずれ量を織り込んだ値、すなわち理想的な出力特性の出力電力から当該ずれ量を減算した値を、当該電力指令値に対する補正後の電力指令値とする(図4(C))。
したがって、上記入力した電力指令値と算出した補正後の電力指令値とを関連付けて記憶部23に記録することで、記憶部23に補正前の電力指令値と補正後の電力指令値とを関連付けた2次元のデータテーブルを記憶させることができる。また、入力した電力指令値と算出した複数の補正後の電力指令値に基づいて直線近似や曲線当てはめなどを行うことで、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を示す関数を算出し(図4(D))、当該関数に基づいてデータテーブルを生成しても良い。また、当該関数を記憶部23に記録しても良い。
図4に示す例では、実際の出力特性が理想の出力特性より大きいため、ずれ量が正数となり、補正後の電力指令値は、理想的な出力特性の出力電力から、当該出力電力と電力指令値の差分(差の絶対値)を減算した値となっている。他方、実際の出力特性が理想の出力特性より小さい場合、ずれ量が負数となり、補正後の電力指令値は、理想的な出力特性の出力電力に、当該出力電力と電力指令値の差分を加算した値となる。
なお、第1の生成方法を用いて補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を記憶部23に記録した場合、補正部24による補正後の電力指令値は、入力部22が受け付けた電力指令値を電力変換器21に入力した場合に電力変換器21が出力する電力から電力指令値が示す電力を減算した値を当該電力指令値が示す電力から減算した値となる。
(第2の生成方法)
図5は、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係の第2の生成方法を示す図である。
まず、電力変換器21に複数の異なる電力指令値(図5(A))を入力し、当該電力指令値を入力したときに電力変換器21が出力する電力の値を特定する(図5(B))。次に、入力した電力指令値と出力電力との関係について直線近似や曲線当てはめなどを行うことで、電力変換器21の実際の出力特性を示す関数を算出する(図5(C))。次に、入力した電力指令値ごとに、当該電力指令値が示す電力を電力変換器21に出力させるために必要な電力指令値を、電力変換器21の実際の出力特性を示す関数から導出する(図5(D))。
そして、入力した電力指令値と関数から導出した電力指令値とを関連付けて記憶部23に記録することで、記憶部23に補正前の電力指令値と補正後の電力指令値とを関連付けた2次元のデータテーブルを記憶させることができる(図5(E))。また、入力した電力指令値と関数から導出した複数の補正後の電力指令値に基づいて直線近似や曲線当てはめなどを行うことで、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を示す関数を算出し(図5(F))、当該関数に基づいてデータテーブルを生成しても良い。また、当該関数を記憶部23に記録しても良い。
なお、第2の生成方法を用いて補正前の電力指令値と補正後の電力指令値との関係を記憶部23に記録した場合、補正部24による補正後の電力指令値は、入力部22が受け付けた電力指令値が示す電力を電力変換器21が出力する場合に、電力変換器21に入力される値となる。
このように、本実施形態によれば、電力制御装置20は、電力指令値が示す電力と当該電力指令値を電力変換器21に入力した場合に電力変換器21が出力する電力との関係に基づいて電力指令値を補正する。これにより、蓄電デバイス10の充放電電力に誤差が蓄積することを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、電力制御装置20が電力変換器21の出力の平滑化や遅れ補償をすることなく記憶部23を備えることで、簡易な構成にて電力指令値を補正することができる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態による電力制御装置120を有する電力貯蔵システム101の構成を示す概略ブロック図である。なお、第1の実施形態と同じ動作をする処理部については同じ符号を用いて説明する。
第2の実施形態による電力制御装置120は、第1の実施形態による電力制御装置20の構成に加えて、電力変換器21が出力する電力を検出する電力検出器25と、電力検出器25が検出した電力に基づいて記憶部23が記憶する情報を更新する更新部26とを備える。つまり、補正部24は、電力検出器25が検出した過去の電力に基づいて、入力部22が受け付けた電力指令値を補正する。
図7は、本発明の第2の実施形態による電力制御装置120の動作を示すフローチャートである。なお、第1の実施形態と同じ動作をするステップについては同じ符号を用いて説明する。
電力制御装置120の入力部22は、外部から電力指令値の入力を受け付ける(ステップS1)。次に、補正部24は、入力部22が入力を受け付けた電力指令値に関連付けられた補正後の電力指令値を特定する(ステップS2)。そして、補正部24は、ステップS2で特定した補正後の電力指令値を、電力変換器21に入力する(ステップS3)。これにより、電力変換器21は、補正後の電力指令値に従って蓄電デバイス10に充放電を行うことで、入力部22が入力を受け付けた電力指令値が示す電力を出力する。
次に、電力検出器25は、電力変換器21が出力した電力を検出する(ステップS4)。次に、更新部26は、電力検出器25が検出した電力から、補正部24に入力された電力指令値を減算して減算値を求め、補正部24に入力された電力指令値から当該減算値を減算した値を、新たな補正後の電力指令値として算出する(ステップS5)。そして、更新部26は、ステップS1で入力部22が入力を受け付けた電力指令値に関連付けられた補正後の電力指令値を、算出した新たな補正後の電力指令値に更新する(ステップS6)。
このように、本実施形態によれば、電力制御装置120は、補正前の電力指令値に対する補正後の電力指令値の関係を、電力貯蔵システム101の運転中に修正することができる。これにより、電力変換器21の劣化や温度などにより特性が変化する場合においても、所望の大きさの電力を、電力変換器21に出力させることができる。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態による電力制御装置220を有する電力貯蔵システム201の構成を示す概略ブロック図である。なお、第1の実施形態と同じ動作をする処理部については同じ符号を用いて説明する。
第3の実施形態による電力制御装置220は、第1の実施形態による電力制御装置20の構成に加えて、電力変換器21の温度を検出する温度検出器27を備える。
また、記憶部223は、電力変換器21の温度ごとに、補正前の電力指令値と補正後の電力指令値とを関連付けて記憶する。つまり、記憶部223は、電力変換器21の温度ごとに、当該温度条件下において上述した第1の方法または第2の方法で生成された情報を記憶する。
また、補正部224は、温度検出器27が検出した温度に関連付けられた情報を記憶部223から読み出し、当該情報に基づいて、入力部22が入力を受け付けた電力指令値を補正する。
このように、本実施形態によれば、電力制御装置220は、入力部22が入力を受け付けた電力指令値を、電力変換器21の温度に基づいて補正する。これにより、電力変換器21の温度により特性が変化する場合においても、所望の大きさの電力を、電力変換器21に出力させることができる。
《第4の実施形態》
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4の実施形態による電力制御装置320を有する電力貯蔵システム301の構成を示す概略ブロック図である。なお、第1の実施形態と同じ動作をする処理部については同じ符号を用いて説明する。
第4の実施形態による電力制御装置320は、第1の実施形態による電力制御装置20の構成に加えて、蓄電デバイス10の充電率を検出する充電率推定部28を備える。充電率の推定方法としては、蓄電デバイス10の電圧から開放電圧を推定し、当該開放電圧に基づいて充電率を算出する方法や、蓄電デバイス10が出力する電流の積算値を蓄電デバイス10の満充電容量で除算することで算出する方法などが挙げられる。
また、補正部324は、充電率推定部28が推定した充電率に基づいて入力部22が入力を受け付けた電力指令値を補正するか否かを決定する。例えば、補正部324は、蓄電デバイス10の充電率が50パーセント以上のときに補正を行わず、蓄電デバイス10の充電率が50パーセント未満のときに補正を行う。
また例えば、補正部324は、蓄電デバイス10が充電中であるか放電中であるかに応じて補正するか否かの判定方法を変更しても良い。具体的には、補正部324は、以下に示すような判定方法を用いても良い。すなわち、補正部324は、蓄電デバイス10が充電中である場合において蓄電デバイス10の充電率が50パーセント以上のときに補正を行い、50パーセント未満のときに補正を行わない。他方、補正部324は、蓄電デバイス10が放電中である場合において蓄電デバイス10の充電率が50パーセント未満のときに補正を行い、50パーセント以上のときに補正を行わない。
このように、本実施形態によれば、電力制御装置320は、蓄電デバイス10の充電率に応じて電力指令値の補正をするか否かを決定する。これにより、蓄電デバイス10の充電率が下限または上限に近いときに電力の実測値と計算値との間で誤差の蓄積が生じることを防ぐことができる。
以上、図面を参照してこの発明のいくつかの実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、電力貯蔵システム1、101、201、301が、蓄電デバイス10を1つ備える場合について説明したが、これに限られず、複数の蓄電デバイス10を電力変換器21に対してそれぞれ並列に接続しても良い。この場合、第4の実施形態による電力制御装置320の補正部324は、電力指令値の補正を行うか否かの判断基準として、各蓄電デバイス10の平均充電率を用いても良いし、最小または最大の充電率を用いても良い。また、補正部324が、蓄電デバイス10が充電中であるか放電中であるかに応じて補正するか否かの判定方法を変更する場合は、蓄電デバイス10が充電中の場合は複数の蓄電デバイス10の最大の充電率を用い、蓄電デバイス10が放電中の場合は複数の蓄電デバイス10の最小の充電率を用いるようにしても良い。
上述の電力制御装置20は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した補正部24、224、324の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1、101、201、301…電力貯蔵システム 10…蓄電デバイス 20、120、220、320…電力制御装置 30…電力系統 21…電力変換器 22…入力部 23、223…記憶部 24、224、324…補正部 25…電力検出器 26…更新部 27…温度検出器 28…充電率推定部

Claims (8)

  1. 蓄電デバイスの出力端に設けられ、電力指令値が示す電力を当該蓄電デバイスに充放電する電力変換器と、
    前記電力変換器に出力させるべき電力を示す電力指令値の入力を受け付ける入力部と、
    前記電力指令値と当該電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力との関係に基づいて、前記入力部が受け付けた電力指令値が示す電力を前記電力変換器に出力させるために、前記入力部が受け付けた電力指令値を補正する補正部と、
    を備えることを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記電力変換器が出力する電力を検出する電力検出器を備え、
    前記補正部は、前記電力検出器が検出した過去の電力に基づいて前記入力部が受け付けた電力指令値を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記電力指令値が示す電力と当該電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力との関係を示す情報を記憶する記憶部と、
    前記電力検出器が検出した電力に基づいて前記記憶部が記憶する情報を更新する更新部と
    を備え、
    前記補正部は、前記記憶部が記憶する情報に基づいて前記電力指令値を補正することを特徴とする請求項2に記載の電力制御装置。
  4. 前記補正部は、前記入力部が受け付けた電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力から前記電力指令値が示す電力を減算した値を当該電力指令値が示す電力から減算した値を、補正後の電力指令値とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電力制御装置。
  5. 前記補正部は、前記入力部が受け付けた電力指令値が示す電力を前記電力変換器が出力する場合に、前記電力変換器に入力される電力指令値を、補正後の電力指令値とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電力制御装置。
  6. 前記電力変換器の温度を検出する温度検出器を備え、
    前記補正部は、前記温度検出器が検出した温度に基づいて、前記入力部が受け付けた電力指令値を補正する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力制御装置。
  7. 前記補正部は、前記蓄電デバイスの充電率に応じて前記電力指令値の補正を行うか否かを決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電力制御装置。
  8. 蓄電デバイスの出力端に設けられ、電力指令値が示す電力を当該蓄電デバイスに充放電する電力変換器の制御方法であって、
    前記電力変換器に出力させるべき電力を示す電力指令値の入力を受け付けるステップと、
    前記電力指令値と当該電力指令値を前記電力変換器に入力した場合に前記電力変換器が出力する電力との関係に基づいて、前記入力を受け付けた電力指令値が示す電力を前記電力変換器に出力させるために、前記入力を受け付けた電力指令値を補正するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
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