JP2014127099A - 音像定位装置、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 立体音響の技術を用いて運転者の視線を予測注視点に誘導するにあたり、種々の状況に応じてより適切な予測注視点を算出することが可能な音像定位装置を提供する。
【解決手段】 自車両の速度を取得し(S100)、自車両の現時点での位置を取得し(S110)、先読み度合い算出処理を実行する(S120)。先読み度合い算出処理では、走行関連情報から先読み度合いfを算出する。その後、道路形状を取得した後(S130)、fT秒後の自車両の位置を基準として、道路の曲率を取得し(S140)、速度及びヨーレートを推定して(S150)、予測注視点を算出する(S160)。つまり、どれくらい未来の予測注視点を算出するのが妥当であるかは自車両の種々の状況によって変わってくることに鑑み、走行関連情報に基づいて先読み度合いを変更するようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】 自車両の速度を取得し(S100)、自車両の現時点での位置を取得し(S110)、先読み度合い算出処理を実行する(S120)。先読み度合い算出処理では、走行関連情報から先読み度合いfを算出する。その後、道路形状を取得した後(S130)、fT秒後の自車両の位置を基準として、道路の曲率を取得し(S140)、速度及びヨーレートを推定して(S150)、予測注視点を算出する(S160)。つまり、どれくらい未来の予測注視点を算出するのが妥当であるかは自車両の種々の状況によって変わってくることに鑑み、走行関連情報に基づいて先読み度合いを変更するようにした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両走行中において適切な運転操作を実現するために運転者の視線を誘導するよう音像を定位させる音像定位装置に関する。
車両の走行に関し、その安全を図る技術が種々提案されている。例えば、走行中に自車両の周辺物体との相対状況を検出し、当該相対状況に応じた態様により警告音を発する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここには、仮想音源を移動させることにより音像を移動させる技術が開示されており、例えば検出結果に応じた移動速度で音像を移動させることが記載されている。「音像」とは空間的位置などを感覚的にとらえた聴感上の音源であり、「音像を定位させる」とは、音源の聴感上の空間的位置などを一定にすることをいう。そのため、ある位置に音像を定位させた場合、その位置(の方向、距離)に音源があるかのように聞こえる。なお、「定位」には、「位置を一定にする」という意味の他、そのように定めた「位置」の意味も含まれるが、本明細書では、混乱を避けるため、前者を「定位」と記載し、後者をあえて「定位位置」と記載する。
ところで、特許文献1に記載された技術は、周辺状況を検出し当該検出結果に応じて音像を生成する。つまり、イベント的な音像定位を行うものである。ところが、さらなる安全運転を考えた場合、そもそも車両の挙動を安定させる工夫が重要となってくる。
そこで出願人は、運転中に運転者の視線を誘導するための装置を提案した。
走行中における運転者の視線は、その視覚運動量が最小となる点の周辺に注がれることが分かっている。したがって、運転者が視線を向ける事が推奨される点(以下「予測注視点」という)を算出し、立体音響の技術を用いて、この予測注視点に音像を定位させる。このようにすれば、運転者の視線を予測注視点に誘導することができ、車両の挙動を安定させることができる。
走行中における運転者の視線は、その視覚運動量が最小となる点の周辺に注がれることが分かっている。したがって、運転者が視線を向ける事が推奨される点(以下「予測注視点」という)を算出し、立体音響の技術を用いて、この予測注視点に音像を定位させる。このようにすれば、運転者の視線を予測注視点に誘導することができ、車両の挙動を安定させることができる。
しかしながら、このような視線誘導の技術も、次の点では改良の余地がある。それは、常にT秒(例えば3秒)後の予測注視点を算出することがベストではない、という点である。例えば繁華街などにおいて障害物が多い状況ではより手前に(より近い未来の)予測注視点を算出するのが妥当である。これは予測注視点から障害物への視線移動量が小さくなるためであり、視線移動量を減少させると一層滑らかな車両挙動が実現される。反対に、例えば視界の開けた高速道路などにおいて障害物が少ない状況ではより遠方に(より遠い未来の)予測注視点を算出するのが妥当である。すなわち、未来における予測注視点を算出するにあたり、どれくらい未来の予測注視点を算出するのが妥当であるかは、自車両の種々の状況によって変わってくる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、立体音響の技術を用いて運転者の視線を予測注視点に誘導するにあたり、種々の状況に応じてより適切な予測注視点を算出することが可能な音像定位装置を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた音像定位装置(3)は、音像を生成するオーディオシステム(52)及び、オーディオシステムに対し音像を定位させるための伝達関数を設定する立体音響システム(51)と共に用いられる。
ここで音像定位装置は、例えばナビゲーション装置として具現化される。このとき、オーディオシステム及び立体音響システムは、通常、ナビゲーション装置の外部に設けられる。ただし、ナビゲーション装置、オーディオシステム、及び、立体音響システムを備えたナビゲーションシステムの発明として実現してもよい。
音像定位装置は、走行中に運転者が注視する事が推奨される注視点である予測注視点を算出し、当該予測注視点を立体音響システムへ出力することにより、オーディオシステムを介して音像を予測注視点に定位させる。
ここで特に本発明では、取得手段(30a)が、自車両の走行に関連する情報である走行関連情報を取得し、変更手段(30b)が、取得手段にて取得される走行関連情報に基づき、先読み度合いを変更する。
また、算出手段(30c)が、変更手段にて変更される先読み度合いに応じた未来における自車両の位置を推定し、当該先読み度合いに応じた未来における予測注視点を算出する。そして、出力手段(30d)によって、算出手段にて算出された予測注視点が立体音響システムへ出力される。
つまり、未来における予測注視点を算出するにあたりどれくらい未来の予測注視点を算出するのが妥当であるかは自車両の種々の状況によって変わってくることに鑑み、走行関連情報を取得し、当該走行関連情報に基づいて先読み度合いを変更するようにしたのである。このようにすれば、立体音響の技術を用いて運転者の視線を予測注視点に誘導するにあたり、種々の状況に応じてより適切な予測注視点を算出することができる。
なお、本発明は、音像定位装置の有する各手段に特徴を有するものであり、各手段は通常コンピュータを機能させるプログラムとして実現される。この意味で、各手段を実現するプログラムの発明として実現してもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すナビゲーションシステム1は、車両に搭載され、ナビゲーション装置3と、ナビゲーション装置3にて制御されるサブシステム5とを備えている。
図1に示すナビゲーションシステム1は、車両に搭載され、ナビゲーション装置3と、ナビゲーション装置3にて制御されるサブシステム5とを備えている。
ナビゲーション装置3は、制御部30を中心に構成されている。制御部30は、いわゆるコンピュータシステムとして構成され、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスラインを有している。
制御部30には、レーダ部31、地磁気センサ32、ジャイロスコープ33、距離センサ34、GPS受信機35、地図データ入力部36、操作スイッチ群37、通信部41、外部メモリ42、及び、表示部43が接続されている。
レーダ部31は、前方の対象物までの距離を測定するための構成である。例えば、車両の前端に取り付けられ、その取り付け位置から車両の前方へ向けてレーザ光を照射するように構成されている。レーダ部31は、予め設定された探査周期毎に、レーザ光を送受信することにより、探査範囲に存在する物標との距離を表す測距データを制御部30に供給する。
地磁気センサ32は、地磁気によって車両の方位を検出する構成である。また、ジャイロスコープ33は、車両に加えられる回転運動の角速度に応じた検出信号を出力する。さらにまた、距離センサ34は、車両の走行距離を出力する。また、GPS受信機35は、GPS(Global Positioning System )用の人工衛星からの送信信号を受信し、車両の位置座標や高度を検出する。かかる構成により、制御部30は、車両の位置、方位などを算出可能となっている。なお、GPS受信機35からの出力信号に基づいて位置を求める方式は、単独測位方式、相対測位方式の何れであってもよい。
また、地図データ入力部36は、制御部30へ地図データを入力するための構成である。地図データは、DVD−ROM36aに記憶されており、地図データ入力部36を介して制御部30へ入力される。もちろん、DVD−ROM36a以外に、HDDやCD−ROMなどを用いてもよい。地図データには、道路データ、描画データ、マップマッチング用データ、経路案内用データなどが含まれる。
操作スイッチ群37は、ユーザからの各種指示を入力するための構成であり、物理的な押しボタンスイッチなどとして具現化される。あるいは、表示部43と一体に構成されたタッチパネルとして具現化してもよい。
通信部41は、自車両周辺の他車両との間で、車車間通信を行うための構成である。これにより、例えば他車両へ車両位置を要求することで、制御部30は、他車両の位置情報(位置や高度)を取得することが可能である。
外部メモリ42は、一時的な記憶を可能とするメモリである。例えば電源オフ時にも記憶内容が消失しないようにフラッシュメモリなどによって構成することが考えられる。また、HDDなどによって構成してもよい。
表示部43は、例えば液晶ディスプレイなどで構成される。この表示部43には、地図データ入力部36を介して入力される地図データに基づく地図及び当該地図上の自車位置が表示される。目的地までのルートが探索された場合には、当該ルートを表示することも可能である。
サブシステム5は、立体音響システム51及びオーディオシステム52を有している。
立体音響システム51は、音像を定位させるために、オーディオシステム52に対し、伝達関数の設定を指示する。具体的には、後述するように、制御部30から出力される目標の定位位置に基づいて、伝達関数の設定を指示する。伝達関数は、周知の音像定位技術に用いられるものであり、詳しくは、仮想音源から聴取者の鼓膜までの音の伝達特性を表す頭部伝達関数(HRTF:Head-Related Transfer Function)である。
立体音響システム51は、音像を定位させるために、オーディオシステム52に対し、伝達関数の設定を指示する。具体的には、後述するように、制御部30から出力される目標の定位位置に基づいて、伝達関数の設定を指示する。伝達関数は、周知の音像定位技術に用いられるものであり、詳しくは、仮想音源から聴取者の鼓膜までの音の伝達特性を表す頭部伝達関数(HRTF:Head-Related Transfer Function)である。
オーディオシステム52は、音源53、フィルタ54L,54R、及び、スピーカ55L,55Rを有している。
音源53は、CD音源やラジオ音源として具現化される。なお、ユーザによる録音を音源としてもよいし、警報音などを音源として利用してもよい。これら音源53は、ナビゲーション装置3の操作スイッチ群37を介して切り換えることが可能である。
音源53は、CD音源やラジオ音源として具現化される。なお、ユーザによる録音を音源としてもよいし、警報音などを音源として利用してもよい。これら音源53は、ナビゲーション装置3の操作スイッチ群37を介して切り換えることが可能である。
スピーカ55L,55Rは、その一方がユーザの左側からの音出力を行うための左側スピーカ55Lとなっており、他方がユーザの右側からの音出力を行うための右側スピーカ55Rとなっている。
左側スピーカ55Lに対応するのが左側フィルタ54Lであり、右側スピーカ55Rに対応するのが右側フィルタ54Rである。上述したように音像を定位させる場合には、左側フィルタ54L及び右側フィルタ54Rが、伝達関数に基づくフィルタリングを行う。このようにしてフィルタリングされた音源53からの信号が、それぞれ左側スピーカ55L、右側スピーカ55Rへ出力される。
なお、左側スピーカ55L及び右側スピーカ55Rとしたのは2チャンネルであることを示しており、左側スピーカ55L及び右側スピーカ55Rがそれぞれ複数のスピーカによって構成されていてもよい。また、視線誘導を行わない通常時にあっては、ユーザによって設定されたオーディオ環境に基づいて音源53からの信号出力が行われる。このときオーディオシステム52は、フィルタ54L,54Rを介さず信号出力を行う。
オーディオ環境とは、出力信号の周波数特性を変更するイコライザの設定であることが考えられる。また、左右のバランスの設定であることが考えられる。前後方向にスピーカが配置されている場合には、前後のバランスの設定も含まれる。オーディオ環境の設定は、操作スイッチ群37を介して行われ、ナビゲーション装置3の外部メモリ42に記憶される。なお、ユーザによる設定がなされていない場合、デフォルトのオーディオ環境が外部メモリ42に記憶されているものとする。
また、制御部30には、CANなどの車内ネットワークを介して車両内のECU群60が接続されている。制御部30は、ECU群60を構成する複数のECUと通信を行うことにより、例えば車輪速度センサにて取得される車速を取得することが可能となる。
次に、図2のフローチャートに基づき、音像定位処理を説明する。この音像定位処理を実行することにより、音像が定位し、運転者の視線を誘導することが可能となる。音像定位処理は、視線誘導モードが「ON」又は「AUTO」となっている場合に、制御部30により所定時間間隔(例えば300ms)で繰り返し実行される。
視線誘導モードとは音像定位処理を実行して運転者の視線誘導を行うか否かを選択指示するためのものであり、視線誘導モードには「ON」、「AUTO」及び「OFF」がある。視線誘導モード「ON」の場合は基本的に音像定位処理が実行される。また、視線誘導モード「OFF」の場合は音像定位処理が実行されない。さらにまた、視線誘導モード「AUTO」の場合は、種々の走行関連情報に基づいて音像定位処理の実行が決定される。
最初のS100では、自車両の速度を取得する。この処理は、ECU群60を介して自車両の現時点の速度を取得するものである。
続くS110では、自車両の位置を取得する。この処理は、地磁気センサ32及びGPS受信機35などを用い自車両の位置及び方位を算出し、さらに、地図データ入力部36を介して入力される地図データ中の道路データ及びマップマッチングデータを用い、地図上での自車両の位置を取得するものである。
続くS110では、自車両の位置を取得する。この処理は、地磁気センサ32及びGPS受信機35などを用い自車両の位置及び方位を算出し、さらに、地図データ入力部36を介して入力される地図データ中の道路データ及びマップマッチングデータを用い、地図上での自車両の位置を取得するものである。
続くS120では、先読み度合い算出処理を実行する。この先読み度合い算出処理の詳細について後述するが、ここでは、後に算出される予測注視点を何秒後(何メートル走行した後)の自車位置に基づいて算出するかを決定するための先読み度合いfを取得する。先読み度合いfは標準値が「1」となっており、fT秒(Tは例えば「3」)後の自車位置を基準にして予測注視点が算出される。したがって、f<1であれば、より近い未来の自車両を基準にして予測注視点が算出される。また、f>1であれば、より遠い未来の自車両を基準にして予測注視点が算出される。
次のS130では、道路形状を取得する。この処理は、S110にて取得される自車両の位置に基づき、自車両が走行している道路形状を取得するものである。後述するようにfT秒後の自車両の位置を推定するため、走行方向を考慮して所定範囲(例えば100m先まで)の道路形状を取得する。
続くS140では、fT秒後の自車両の位置における道路の曲率を取得する。この処理は、S100にて取得した自車両の速度でfT秒間走行した場合の自車両の推定位置における道路の曲率を取得するものである。ここでS100にて取得した速度をVとすると、自車両が走行する距離Lは、L=fTVで示される。そこで、地図データの道路データがノードを端点とするリンクで構成されている場合、自車位置から距離Lにほぼ等しくなるまでリンクの長さを足し合わせていくことで、上記自車両の推定位置は、ノードの位置(x,y)として取得可能である。
次のS150では、fT秒後における自車両の速度及びヨーレートを推定する。ヨーレートとは、自車両の旋回方向への回転角の変化速度である。ここでは、S100にて取得した自車両の速度をT秒後の自車両の速度とし、また、S130にて取得した道路の曲率に基づき自車両のヨーレートを推定する。
続くS160では、予測注視点を算出する。この処理は、fT秒後の自車両の位置における予測注視点を算出するものである。予測注視点は、特許第4735676号公報に記載されている方法で算出可能である。予測注視点は、例えば予測注視点までの距離、自車両から予測注視点への水平方向の角度である方位角、及び、自車両から予測注視点への垂直方向の角度である仰角として算出される。
次のS170では、音像定位の目標となる定位位置を出力する。この処理は、三次元直交座標系での音像の定位位置を算出し、当該定位位置を立体音響システム51へ出力するものである。
例えばS160にて予測注視点が距離R、方位角θ、及び、仰角φとして算出されている場合、次の式1〜3により、三次元直交座標系での目標の定位位置(X,Y,Z)を算出する。
X=R・cosφ・cosθ …式1
Y=R・cosφ・sinθ …式2
Z=R・sinφ …式3
S170の処理により、立体音響システム51は、フィルタ54L,54Rで用いる伝達関数の設定をオーディオシステム52へ指示する。例えばオーディオシステム52は、立体音響システム51からの指示に対応する複数の伝達関数を予め保持しており、選択的に伝達関数を設定するという具合である。これにより、スピーカ55L,55Rにより形成される音像は、予測注視点に対応する定位位置に定位する。
Y=R・cosφ・sinθ …式2
Z=R・sinφ …式3
S170の処理により、立体音響システム51は、フィルタ54L,54Rで用いる伝達関数の設定をオーディオシステム52へ指示する。例えばオーディオシステム52は、立体音響システム51からの指示に対応する複数の伝達関数を予め保持しており、選択的に伝達関数を設定するという具合である。これにより、スピーカ55L,55Rにより形成される音像は、予測注視点に対応する定位位置に定位する。
なお、音像定位による予測注視点への視線誘導においては、以下のような効果が奏されることが確認されている。
図15に示すように、正面方向を0度とする運転者の視線の方向(角度)を縦軸とし測定時間を横軸とすると、音像定位処理を実行した場合の運転者の視線の動きは、曲線A(太実線で示した曲線)に示すごとくとなった。一方、音像定位処理を実行していない場合の運転者の視線の動きは、曲線B(細実線で示した曲線)に示すごとくとなった。このとき、曲線X(破線で示した曲線)が予測注視点の方向の変化を示している。
図15に示すように、正面方向を0度とする運転者の視線の方向(角度)を縦軸とし測定時間を横軸とすると、音像定位処理を実行した場合の運転者の視線の動きは、曲線A(太実線で示した曲線)に示すごとくとなった。一方、音像定位処理を実行していない場合の運転者の視線の動きは、曲線B(細実線で示した曲線)に示すごとくとなった。このとき、曲線X(破線で示した曲線)が予測注視点の方向の変化を示している。
図15から分かるように、音像定位処理の実行により、運転者の視線の方向は、その変化幅が大きくなっており、予測注視点の方向の変化と類似する傾向にある。これにより、音像定位処理を実行した場合は、運転者の視線が予測注視点の方向へ誘導され、運転者は、道路におけるコーナーの奥へ視線を運んでいることが分かる。
図16及び図17は、音像定位処理を実行している場合と実行していない場合とで、車両の前後方向及び左右方向の加速度をそれぞれ縦軸と横軸とにプロットしたものである。ここで、音像定位処理が実行されていないときを示す図17では加速度の大きさや方向が急激に変化しているのに対し、音像定位処理が実行されているときを示す図16では、加速の大きさや方向の変化が連続的で滑らかなものとなった。これにより、音像定位処理を実行した場合は、運転者の視線が予測注視点の方向へ誘導される結果、車両の挙動を滑らかにするような運転操作が実現されることが分かる。
しかしながら、常にT秒後(例えば3秒)の予測注視点を算出することがベストではない。例えば障害物が存在する状況ではより手前に(より近い未来の)予測注視点を算出するのが妥当である。また例えば視界の開けた高速道路などにおいて障害物が少ない状況ではより遠方に(より遠い未来の)予測注視点を算出するのが妥当である。
そこで、本実施形態では、上述した音像定位処理において先読み度合い算出処理(図2中のS120)を実行する。そこで次に、図3のフローチャートに基づいて、先読み度合い算出処理を説明する。
最初のS200では、トンネル内処理を実行する。トンネル内処理は、トンネルの内部と外部とで先読み度合いを変更するものである。トンネル内部では、視界が狭くなるために、より近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
次のS210では、カーブ曲率処理を実行する。カーブ曲率処理は、カーブの曲率に基づいて先読み度合いを変更するものである。カーブの曲率が大きくなると、カーブの奥が見通せないブラインドコーナーが形成される虞がある。そこで、カーブの曲率が大きくなった場合にはより近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
続くS220では、ワイパ状態処理を実行する。ワイパ状態処理は、ワイパの作動状態に応じて先読み度合いを変更するものである。ワイパが作動している状況では、視界が悪くなっている蓋然性が高い。そこで、ワイパが作動している状況では、より近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
次のS230では、運転者技量処理を実行する。運転者技量処理は、運転者の技量に応じて先読み度合いを変更するものである。運転者の技量が高い場合は、より遠い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
続くS240では、道路勾配処理を実行する。道路勾配処理は、道路勾配に応じて先読み度合いを変更するものである。下り勾配である場合はより近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更し、上り勾配である場合はより遠い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
次のS250では、特定領域処理を実行する。特定領域処理は、自車両が特定の領域内を走行している場合に先読み度合いを変更するものである。一例として、繁華街などを走行している場合には、より近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
続くS260では、路面状況処理を実行する。路面状況処理は、自車両が走行する路面の状況に応じて先読み度合いを変更するものである。具体的には、路面凍結度合いや路面湿潤度合いが高くなると、より近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
次のS270では、障害物処理を実行する。障害物処理は、自車両前方の障害物との距離に応じて先読み度合いを変更するものである。障害物との距離が短くなると、より近い未来の予測注視点が算出されるよう先読み度合いを変更する。
以下では、S200〜S270の処理に対する理解を容易にするため、各処理を具体的に説明する。
S200のトンネル内処理では、図4(a)に示すように、自車両がトンネルに進入すると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。具体的には、図4(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。トンネルに進入する前の基準位置k1では先読み度合いfk1となり、トンネル内部の基準位置k2では、先読み度合いfk2(fk2<fk1)となっている。
S200のトンネル内処理では、図4(a)に示すように、自車両がトンネルに進入すると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。具体的には、図4(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。トンネルに進入する前の基準位置k1では先読み度合いfk1となり、トンネル内部の基準位置k2では、先読み度合いfk2(fk2<fk1)となっている。
また、トンネル入口付近では図4(b)に記号Aで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。同様に、トンネル出口付近では記号Bで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。もちろん、先読み度合いfk1,fk2を瞬時に切り換え、不連続に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離d1は、トンネルへの進入によって距離d2まで短くなる。
S210のカーブ曲率処理では、図5(a)に示すように、自車両100の走行する道路Rの曲率が大きくなると、予測注視点までの距離dが短くなる。具体的には、図5(b)に示すように、道路の曲率に応じて先読み度合いfが変更される。ここでは、曲率がρ1以上になると、先読み度合いfは、一定の傾きで下限値f2まで減少する。曲率がρkである場合には、先読み度合いがfkとなっている。もちろん、曲率に応じて先読み度合いfを非線形に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離dは、道路の曲率が大きくなると短くなる。
S220のワイパ状態処理では、図6(a)に示すように、ワイパの作動状態に応じて先読み度合いfが変更される。ワイパの作動状態には、停止状態を示す「OFF」、払拭速度が比較的遅い状態を示す「Lo」、及び、払拭速度が比較的速い状態を示す「Hi」の3つの作動状態があるものとし、ここでは、「OFF」のときに先読み度合いfu1となり、「Lo」のときに先読み度合いfu2となり、「Hi」のときに先読み度合いfu3となる(fu1>fu2>fu3)。つまり、ワイパの作動状態が速くなるほど、先読み度合いfは小さくなる。
また、「OFF」から「Hi」に切り換えられた場合、図6(a)中に記号Aで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。同様に、「Hi」から「Lo」に切り換えられた場合、記号Bで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。つまり、ワイパ状態に変化があった場合、先読み度合いfを連続的に変化させるのである。もちろん、先読み度合いfu1,fu2,fu3を瞬時に切り換え、不連続に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、予測注視点までの距離は、ワイパの作動によって短くなる。
S230の運転者技量処理では、図6(b)に示すように、加速度の微分(Jerk)に応じて先読み度合いfが変更される。この場合、加速度の微分を運転者の運転技量を示す指標とする。加速度の微分は、走行中に繰り返し算出されて、外部メモリ42に記憶される。そして、所定期間にわたって記憶された加速度の微分の平均値を用いて先読み度合いfを変更する。ここで、平均値がj1未満のときは先読み度合いfj1となり、平均値がj1以上j2未満のときは先読み度合いfj2となり、平均値がj2以上のときは先読み度合いfj3となる(fj1>fj2>fj3)。つまり、加速度の微分の平均値が小さいほど運転者の運転技量が高いとして、先読み度合いfは大きくなる。なお、平均値でなく加速度の微分の中間値を用いてもよい。
S230の運転者技量処理では、図6(b)に示すように、加速度の微分(Jerk)に応じて先読み度合いfが変更される。この場合、加速度の微分を運転者の運転技量を示す指標とする。加速度の微分は、走行中に繰り返し算出されて、外部メモリ42に記憶される。そして、所定期間にわたって記憶された加速度の微分の平均値を用いて先読み度合いfを変更する。ここで、平均値がj1未満のときは先読み度合いfj1となり、平均値がj1以上j2未満のときは先読み度合いfj2となり、平均値がj2以上のときは先読み度合いfj3となる(fj1>fj2>fj3)。つまり、加速度の微分の平均値が小さいほど運転者の運転技量が高いとして、先読み度合いfは大きくなる。なお、平均値でなく加速度の微分の中間値を用いてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、予測注視点までの距離は、運転者の技量が高くなると長くなる。
S240の道路勾配処理では、図7(a)に示すように、下り勾配に差し掛かると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。具体的には、図7(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。下り勾配の手前の基準位置k1では先読み度合いfk1となり、下り勾配での基準位置k2では、先読み度合いfk2(fk2<fk1)となっている。
また、勾配開始地点付近では図7(b)に記号Aで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。同様に、勾配終了地点付近では記号Bで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。もちろん、先読み度合いfk1,fk2を瞬時に切り換え、不連続に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離d1は、下り勾配に差し掛かることによって距離d2まで短くなる。
また、S240の道路勾配処理では、図8(a)に示すように、上り勾配に差し掛かると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで長くなる。具体的には、図8(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。上り勾配の手前の基準位置k1では先読み度合いfk1となり、上り勾配での基準位置k2では、先読み度合いfk2(fk2>fk1)となっている。
また、勾配開始地点付近では図8(b)に記号Aで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。同様に、勾配終了地点付近では記号Bで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。もちろん、先読み度合いfk1,fk2を瞬時に切り換え、不連続に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離d1は、上り勾配に差し掛かることによって距離d2まで長くなる。
S250の特定領域処理では、図9(a)に示すように、特定領域内では、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。特定領域は、例えば通信部41を介して取得されるVICS情報、通信部41を介した車車間通信や路車間通信などによって得られる情報から設定される。具体的には、渋滞区間、事故多発区間、繁華街、路地裏といった走行に注意を要する領域である。これらの領域は、都度取得されるものとしてもよいし、取得後外部メモリ42に記憶されているものとしてもよい。
ここでは図9(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。特定領域の手前の基準位置k1では先読み度合いfk1となり、特定領域内の基準位置k2では、先読み度合いfk2(fk2<fk1)となっている。
また、特定領域入口付近では図9(b)に記号Aで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。同様に、特定領域出口付近では記号Bで示すように先読み度合いfを連続的に変化させる。もちろん、先読み度合いfk1,fk2を瞬時に切り換え、不連続に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離d1は、特定領域内では距離d2まで短くなる。
S260の路面状況処理では、図10(a)に示すように、路面状況が悪化すると、予測注視点までの距離dが短くなる。路面状況は、路面凍結度合いや路面湿潤度合いであることが例示される。この路面状況は、通信部41を介して得られる天候情報、通信部41を介した他車両101との車車間通信や、路側機RSとの路車間通信などによって得られる。
具体的には、図10(b)に示すように、路面状況に応じて先読み度合いfが変更される。ここでは、路面凍結度合いがw1以上になると、先読み度合いfは、一定の傾きで下限値f2まで減少する。路面凍結度合いがwの場合、先読み度合いfwになる。もちろん、路面凍結度合いに応じて先読み度合いfを非線形に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離dは、路面凍結度合いや路面湿潤度合いが大きくなると短くなる。
S270の障害物処理では、図11(a)に示すように、障害物Rbの接近に伴って予測注視点までの距離dが短くなる。障害物Rbは、通信部41を介した車車間通信や路側機RSとの路車間通信などで得られる情報から検出することが例示される。また、レーダ部31からの測距データに基づいて障害物Rbを検出することが例示される。さらにまた、レーダ部31に代えカメラを備える構成では、カメラにて撮像される画像から障害物Rbを検出するようにしてもよい。
具体的には、図11(b)に示すように、障害物までの距離に応じて先読み度合いfが変更される。ここでは、障害物までの距離がD2以下になると、先読み度合いfは、一定の傾きで下限値f2まで減少する。障害物までの距離がDの場合、先読み度合いfDになる。もちろん、障害物までの距離に応じて先読み度合いfを非線形に変化させてもよい。
予測注視点はfT秒後の自車両100を基準にして算出されるため、このように先読み度合いfが変更されることにより、上述したように予測注視点までの距離dは、障害物Rbまでの距離Dが小さくなると短くなる。
以上詳述したように、本実施形態では、自車両の速度を取得し(図2中のS100)、自車両の現時点での位置を取得し(S110)、先読み度合い算出処理を実行する(S120)。先読み度合い算出処理では、走行関連情報から先読み度合いfを算出する。その後、道路形状を取得した後(S130)、fT秒後の自車両の位置を基準として、道路の曲率を取得し(S140)、速度及びヨーレートを推定して(S150)、予測注視点を算出する(S160)。
すなわち、自車両の走行に関連する情報である走行関連情報を取得する取得手段30aと、取得手段30aにて取得される走行関連情報に基づき、先読み度合いを変更する変更手段30bと、変更手段30bにて変更される先読み度合いに応じた未来における自車両の位置を推定し、当該先読み度合いに応じた未来における予測注視点を算出する算出手段30cと、算出手段30cにて算出された予測注視点を立体音響システム51へ出力する出力手段30dと、を備えている。
つまり、未来における予測注視点を算出するにあたりどれくらい未来の予測注視点を算出するのが妥当であるかは自車両の種々の状況によって変わってくることに鑑み、走行関連情報を取得し、当該走行関連情報に基づいて先読み度合いを変更するようにしたのである。このようにすれば、立体音響の技術を用いて運転者の視線を予測注視点に誘導するにあたり、種々の状況に応じてより適切な予測注視点を算出することができる。
また、本実施形態では、トンネル内処理を実行することで(図3中のS200)、図4(a)に示すように、自車両がトンネルに進入すると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。具体的には、図4(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、トンネル内を走行しているか否かの情報を取得し、変更手段30bは、トンネル内を自車両が走行しているか否かに基づいて先読み度合いを変更する。これにより、視界が狭くなるトンネル内部では、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
さらにまた、本実施形態では、カーブ曲率処理を実行することで(図3中のS210)、図5(a)に示すように、自車両100の走行する道路Rの曲率が大きくなると、予測注視点までの距離dが短くなる。具体的には、図5(b)に示すように、道路の曲率に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、道路の曲率であるカーブ曲率を取得し、変更手段30bは、カーブ曲率に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、カーブの奥が見通せないブラインドコーナーが形成されるような場合に、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
また、本実施形態では、ワイパ状態処理を実行することで(図3中のS220)、図6(a)に示すように、ワイパの作動状態に応じて先読み度合いfが変更される。具体的には、ワイパ状態が「OFF」のときに先読み度合いfu1となり、「Lo」のときに先読み度合いfu2となり、「Hi」のときに先読み度合いfu3となる(fu1>fu2>fu3)。つまり、ワイパの作動状態が速くなるほど、先読み度合いfは小さくなる。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、ワイパの作動状態であるワイパ状態を取得し、変更手段30bは、ワイパ状態に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、視界が悪くなっている蓋然性が高いワイパ作動状況では、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
さらにまた、本実施形態では、運転者技量処理を実行することで(図3中のS230)、図6(b)に示すように、加速度の微分(Jerk)に応じて先読み度合いfが変更される。この場合、加速度の微分を運転者の運転技量を示す指標とする。具体的には、加速度の微分の平均値がj1未満のときは先読み度合いfj1となり、平均値がj1以上j2未満のときは先読み度合いfj2となり、平均値がj2以上のときは先読み度合いfj3となる(fj1>fj2>fj3)。つまり、加速度の微分の平均値が小さいほど運転者の運転技量が高いとして、先読み度合いfは大きくなる。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、運転者の技量の指標となる運転技量情報を取得し、変更手段30bは、運転技量情報に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、運転者の技量が高い場合は、より遠い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。なお、運転者技量情報は、加速度の微分に限定されず、例えばステアリング操作の滑らかさ等としてもよい。
また、本実施形態では、道路勾配処理を実行することで(図3中のS240)、図7(a)に示すように、下り勾配に差し掛かると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。具体的には、図7(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。また、図8(a)に示すように、上り勾配に差し掛かると、予測注視点までの距離d1が距離d2まで長くなる。具体的には、図8(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、道路の勾配である道路勾配情報を取得し、変更手段30bは、道路勾配情報に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、下り勾配である場合はより近い未来の予測注視点が算出され、また、上り勾配である場合はより遠い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
なお、道路勾配情報は、下り勾配及び上り勾配という情報であってもよいし、勾配を数値で示すような情報であってもよい。勾配が数値で示される場合には、勾配に合わせて細かく先読み度合いを変更することとしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、特定領域処理を実行することで(図3中のS250)、図9(a)に示すように、走行に注意を要する特定領域内では、予測注視点までの距離d1が距離d2まで短くなる。具体的には、図9(b)に示すように、自車両100の位置である基準位置に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、走行に注意を要する領域である特定領域を取得し、変更手段30bは、特定領域を自車両が走行しているか否かに基づいて先読み度合いを変更する。これにより、走行に注意を要する特定領域内では、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
また、本実施形態では、路面状況処理を実行することで(図3中のS260)、図10(a)に示すように、路面状況が悪化すると、予測注視点までの距離dが短くなる。具体的には、図10(b)に示すように、路面状況に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、路面が滑りやすいか否かの指標となる路面状況情報を取得し、変更手段30bは、路面状況情報に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、路面が滑りやすい状況にある場合に、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
なお、路面状況情報は、路面凍結度合いや路面湿潤度合いに限定されず、路面の滑り易さを示す情報であればよい。
さらにまた、本実施形態では、障害物処理を実行することで(図3中のS270)、図11(a)に示すように、障害物Rbの接近に伴って予測注視点までの距離dが短くなる。具体的には、図11(b)に示すように、障害物までの距離に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、障害物までの距離に関する距離関連情報を取得し、変更手段30bは、距離関連情報に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、障害物までの距離が小さくなった場合に、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
さらにまた、本実施形態では、障害物処理を実行することで(図3中のS270)、図11(a)に示すように、障害物Rbの接近に伴って予測注視点までの距離dが短くなる。具体的には、図11(b)に示すように、障害物までの距離に応じて先読み度合いfが変更される。すなわち、取得手段30aは、走行関連情報として、障害物までの距離に関する距離関連情報を取得し、変更手段30bは、距離関連情報に基づいて先読み度合いを変更する。これにより、障害物までの距離が小さくなった場合に、より近い未来の予測注視点が算出され、適切な予測注視点を算出することができる。
なお、距離関連情報は、障害物までの距離そのものであってもよいし、障害物までの到達に要する時間であってもよい。
また、本実施形態では、上記トンネル処理(図3中のS200)、ワイパ状態処理(S230)、道路勾配処理(S240)、特定領域処理(S250)において、先読み度合いfを変更する際、先読み度合いfを連続的に変化させている(図4(b),図6(a),図7(b),図8(b),図9(b)参照)。すなわち、変更手段30bは、先読み度合いが連続的に変化するように先読み度合いを変更する。これにより、予測注視点の変化も連続的なものとなり、運転者が抱く違和感を減少させることができる。
また、本実施形態では、上記トンネル処理(図3中のS200)、ワイパ状態処理(S230)、道路勾配処理(S240)、特定領域処理(S250)において、先読み度合いfを変更する際、先読み度合いfを連続的に変化させている(図4(b),図6(a),図7(b),図8(b),図9(b)参照)。すなわち、変更手段30bは、先読み度合いが連続的に変化するように先読み度合いを変更する。これにより、予測注視点の変化も連続的なものとなり、運転者が抱く違和感を減少させることができる。
なお、本実施形態では2チャンネルの立体音響技術を用いた。これに対し、チャンネル数を増やしてオーディオシステムのスピーカを運転者の周囲に配置すれば、立体音響技術を用いなくとも音像を定位させることは出来る。ただし、車室内という限られたスペースの中では、任意の位置にスピーカを配置することは困難となる。したがって、2チャンネルの立体音響技術を用いることが、車室内では極めて有効となる。
以上、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その技術的範囲を逸脱しない限り、種々なる形態で実施可能である。
[補足説明]
予測注視点の算出は、具体的には、次のように行う。
[補足説明]
予測注視点の算出は、具体的には、次のように行う。
まず、図12に示すように、現時点からfT秒後における自車両100を基準にし、自車両100の走行する道路R上に、一定間隔で、区切り線Kを設定する。そして、この区切り線K上に複数の格子点Lを仮想的に設定する。ここで各格子点Lの位置及び距離は、ナビゲーション装置3の地図データ入力部36を介して入力される地図データから取得する。図中では区切り線K上に設定される格子点Lの一部を示した。また、格子点Lの個数もイメージ的なものである。
次に、fT秒後における運転者の首振り角の変化率を推測する。この首振り角の変化率は、図2中のS140で取得される道路の曲率から推測可能である。ここで推測される首振り角の変化率をAとして説明を続ける。
続いて、fT秒後における自車両100を基準とし、各格子点Lについて、網膜球面モデルに投射した場合の運動量(以下「視覚運動量」という)を算出する。図13に示すように網膜球面モデルは、運転者の網膜を球面としてモデル化したものであり、網膜球面モデル上の物体の位置は、網膜座標系における物体に位置に対応する。
ここで物体の方位角をθとし仰角をφとすると、fT秒後における自車両100を基準とした任意の格子点Lの網膜球面モデル上での位置は(θ,φ)と記述することができる。そして、離心角ωの変化率(離心角変化率ω’)の絶対値を視覚運動量として算出する。離心角変化率ω’は、車速をVとし、格子点Lまでの距離をRとし、ヨーレートをγとすると、次の式4で表すことができる。なお、車速V及びヨーレートγは、図2中のS150にて推定されたものである。
式4を用い各格子点Lについて離心角変化率ω’を算出し、離心角変化率ω’の絶対値が最小となる格子点Lを、fT秒後における予測注視点とする。
なお、離心角変化率ω’は、網膜球面モデルを用いて算出したものであることから路上の格子点Lの視覚運動量を示している。運転者は、運転中に視覚運動量の最小点を注視する傾向にあることが知られている。
なお、離心角変化率ω’は、網膜球面モデルを用いて算出したものであることから路上の格子点Lの視覚運動量を示している。運転者は、運転中に視覚運動量の最小点を注視する傾向にあることが知られている。
[他の実施形態]
(イ)上記実施形態では、現時点からfT秒後の自車両の位置を基準として、予測注視点を算出していた(図2中のS150)。つまり、時間Tをパラメータとしていた。これに対し、現時点から所定距離fLだけ進んだ自車両の位置を基準として、予測注視点を算出するようにしてもよい。つまり、距離Lをパラメータとしてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
(イ)上記実施形態では、現時点からfT秒後の自車両の位置を基準として、予測注視点を算出していた(図2中のS150)。つまり、時間Tをパラメータとしていた。これに対し、現時点から所定距離fLだけ進んだ自車両の位置を基準として、予測注視点を算出するようにしてもよい。つまり、距離Lをパラメータとしてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
一般的には、次の式5,6,7で、予測注視点までの距離R、方位角θ、仰角φを算出することになる。
R=r(t,l,v,ρ,f) …式5
θ=g(t,l,v,ρ,f) …式6
φ=h(t,l,v,ρ,f) …式7
(ロ)上記実施形態では、予測注視点を算出した後(図2中のS160)、目標となる定位位置を出力している(S170)。これに対し、S160にて算出された予測注視点を(R0,θ0,φ0)とし、これら予測注視点にエフェクトをかけた後、S170の処理を行ってもよい。すなわち次の式8,9,10に示すごとくである。
R=r(t,l,v,ρ,f) …式5
θ=g(t,l,v,ρ,f) …式6
φ=h(t,l,v,ρ,f) …式7
(ロ)上記実施形態では、予測注視点を算出した後(図2中のS160)、目標となる定位位置を出力している(S170)。これに対し、S160にて算出された予測注視点を(R0,θ0,φ0)とし、これら予測注視点にエフェクトをかけた後、S170の処理を行ってもよい。すなわち次の式8,9,10に示すごとくである。
R=reffect(R0) …式8
θ=geffect(θ0) …式9
φ=heffect(φ0) …式10
具体的には、図14(a)に示すように、線形の関数r1,r2を用いて予測注視点までの距離R0を変換することが考えられる。このとき、関数r1による変換では距離変化ΔR0に対する距離変化がΔR1となるが、より傾きの大きな関数r2による変換では同一の距離変化ΔR0に対する距離変化がΔR2となり、関数r1による距離変化ΔR1よりも大きくすることができる。
θ=geffect(θ0) …式9
φ=heffect(φ0) …式10
具体的には、図14(a)に示すように、線形の関数r1,r2を用いて予測注視点までの距離R0を変換することが考えられる。このとき、関数r1による変換では距離変化ΔR0に対する距離変化がΔR1となるが、より傾きの大きな関数r2による変換では同一の距離変化ΔR0に対する距離変化がΔR2となり、関数r1による距離変化ΔR1よりも大きくすることができる。
また、図14(b)に示すように、非線形の関数r3を用いて予測注視点までの距離Rを変換してもよい。この場合、距離R0が比較的小さくなっている場合、その変化ΔR0に対する距離変化はΔR31となって比較的大きくなる。一方、距離R0が比較的大きくなっている場合、その変化ΔR0に対する距離変化はΔR32となって比較的小さくなる。このような非線形の関数を用意することによって、予測注視点を種々の割合で変化させることができる。
なお、非線形の関数は、ここで例示するものに限定されず、n次曲線関数、対数関数、指数関数など、様々なバリエーションが考えられる。
また、ここでは、予測注視点までの距離Rについて説明したが、予測注視点への方位角θ及び仰角φについても同様のエフェクトをかけることができる。
また、ここでは、予測注視点までの距離Rについて説明したが、予測注視点への方位角θ及び仰角φについても同様のエフェクトをかけることができる。
(ハ)上記実施形態では基準位置を自車両の現時点の位置としていたが、t秒後(例えば1秒後)の自車両の位置を基準位置としてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
1…ナビゲーションシステム、3…ナビゲーション装置、5…サブシステム、30…制御部、30a…取得手段、30b…変更手段、30c…算出手段、31…レーダ部、32…地磁気センサ、33…ジャイロスコープ、34…距離センサ、35…GPS受信機、36…地図データ入力部、36a…DVD−ROM、37…操作スイッチ群、41…通信部、42…外部メモリ、42…取得後外部メモリ、43…表示部、51…立体音響システム、52…オーディオシステム、53…音源、54L…フィルタ、54L…左側フィルタ、54R…右側フィルタ、55L…スピーカ、55L…左側スピーカ、55R…右側スピーカ、60…ECU群、100…自車両、101…他車両
Claims (11)
- 音像を生成するオーディオシステム(52)及び、前記オーディオシステムに対し前記音像を定位させるための伝達関数を設定する立体音響システム(51)と共に用いられ、
走行中に運転者が注視する事が推奨される注視点である予測注視点を算出し、当該予測注視点を前記立体音響システムへ出力することにより、前記オーディオシステムを介して前記音像を前記予測注視点に定位させる音像定位装置(3)であって、
自車両の走行に関連する情報である走行関連情報を取得する取得手段(30a)と、
前記取得手段にて取得される前記走行関連情報に基づき、先読み度合いを変更する変更手段(30b)と、
前記変更手段にて変更される前記先読み度合いに応じた未来における自車両の位置を推定し、当該先読み度合いに応じた未来における前記予測注視点を算出する算出手段(30c)と、
前記算出手段にて算出された前記予測注視点を前記立体音響システムへ出力する出力手段(30d)と、
を備えていることを特徴とする音像定位装置。 - 請求項1に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、トンネル内を走行しているか否かの情報を取得し、
前記変更手段は、前記トンネル内を自車両が走行しているか否かに基づいて前記先読み度合いを変更すること(S200)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1又は2に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、道路の曲率であるカーブ曲率を取得し、
前記変更手段は、前記カーブ曲率に基づいて前記先読み度合いを変更すること(S210)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、ワイパの作動状態であるワイパ状態を取得し、
前記変更手段は、前記ワイパ状態に基づいて前記先読み度合いを変更すること(S220)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、運転者の技量の指標となる運転技量情報を取得し、
前記変更手段は、前記運転技量情報に基づいて前記先読み度合いを変更すること(S230)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、道路の勾配である道路勾配情報を取得し、
前記変更手段は、前記道路勾配情報に基づいて前記先読み度合いを変更すること(S240)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、走行に注意を要する領域である特定領域を取得し、
前記変更手段は、前記特定領域を自車両が走行しているか否かに基づいて前記先読み度合いを変更すること(S250)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、路面が滑りやすいか否かの指標となる路面状況情報を取得し、
前記変更手段は、前記路面状況情報に基づいて前記先読み度合いを変更すること(S260)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜8の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記取得手段は、前記走行関連情報として、障害物までの距離に関する距離関連情報を取得し、
前記変更手段は、前記距離関連情報に基づいて前記先読み度合いを変更すること(S270)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜9の何れか一項に記載の音像定位装置において、
前記変更手段は、前記先読み度合いが連続的に変化するように前記先読み度合いを変更すること(S200,S220,S240,S250)
を特徴とする音像定位装置。 - 請求項1〜10の何れか一項に記載の音像定位装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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