JP2014126826A - 放射線画像読取装置、プログラム及び放射線画像読取方法 - Google Patents

放射線画像読取装置、プログラム及び放射線画像読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなく、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズにかかわらず放射線画像を読み取ることができる放射線画像読取装置、プログラム及び放射線画像読取方法を提供する。
【解決手段】放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートSを搬入及び搬出させる搬入出口12b、及び蓄積性蛍光体シートSを排出させる排出口20を有する筐体10と、搬入出口12bから搬入された蓄積性蛍光体シートSに記録された放射線画像を読み取る画像読取部16と、搬入出口12bから搬入された蓄積性蛍光体シートSを画像読取部16による読取位置まで搬送し、かつ放射線画像が読み取られた蓄積性蛍光体シートSを搬入出口12bまたは排出口20まで搬送する搬送部14とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線画像読取装置、プログラム及び放射線画像読取方法に係り、特に、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置、プログラム、及び放射線画像読取方法に関する。
従来、放射線画像の撮影に蓄積性蛍光体が利用されている。蓄積性蛍光体とは、X線等の放射線が照射された場合に、この放射線のエネルギーの一部を蓄積する蛍光体である。また、この蓄積性蛍光体は、エネルギーの一部を蓄積した後に可視光等の励起光が照射されると、蓄積したエネルギーに応じた輝尽発光光を発する蛍光体である。
この蓄積性蛍光体を利用して放射線画像の撮影を行う場合、まず、人体等の被写体を通過した放射線を蓄積性蛍光体の層を有するシート(以下、「蓄積性蛍光体シート」という。)に照射させることで当該蓄積性蛍光体シートに放射線画像を記録させる。次に、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートに対してレーザ光等の励起光で二次元的に走査して輝尽発光光を生じさせ、この輝尽発光光を光電変換により読み取って画像信号を生成する。そして、生成した画像信号に基づき、写真感光材料等の記録材料や、液晶ディスプレイ等の表示装置等に被写体の放射線画像を可視像として出力させる。なお、蓄積性蛍光体シートは輝尽性蛍光体シートとも呼ばれているが、ここでは蓄積性蛍光体シートと称する。
これに関する技術として、特許文献1には、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る放射線画像読取装置が開示されている。この放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体シートを収納するカセッテを装填するカセッテ装填部を備えている。また、この放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る読取部と、蓄積性蛍光体シートを搬送する搬送装置とを備えている。また、この放射線画像読取装置は、搬送装置のカセッテ装填部と読取部との間に配置される、読取終了後の蓄積性蛍光シートに残存する放射線画像を消去する消去部を備えている。さらに、この放射線画像読取装置は、カセッテ装填部と読取部との間の搬送装置より分岐して設けられる、予め定められたサイズのみの蓄積性蛍光体シートを少なくとも一枚保持するスタックゾーンを備えている。
この放射線画像読取装置では、蓄積性蛍光体シートを、蓄積性蛍光体シートのサイズが予め定められたサイズでない場合にはそのまま蓄積性蛍光体シートを搬出する一方、予め定められたサイズである場合にはスタックゾーンへと分岐搬送する。
特開平04−340950号公報
現在用いられている放射線画像読取装置では、一般に、人体等を被写体とした放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを読取処理の対象としている。しかし、近年では、放射線画像読取装置で、このような蓄積性蛍光体シートに加えて、石油パイプ等の構造物の非破壊検査に使用する蓄積性蛍光体シートを読み取ることができることが望まれている。
しかし、例えば、蓄積性蛍光体シートを石油パイプの非破壊検査に用いる場合には、一般に、直径50cm程度等の石油パイプに通常より長尺の蓄積性蛍光体シートを巻きつけて内部からX線を照射することにより放射線画像の撮影が行われる。この場合の長尺の蓄積性蛍光体シートは、全体のサイズが1mを超えることもある。そのため、人体等を被写体とした放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを読取処理の対象とした放射線画像読取装置では、上記長尺の蓄積性蛍光体シートを読取処理の対象とすることが困難であった。
これに対し、上記特許文献1に記載されている放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体シートのサイズに応じて蓄積性蛍光体シートを分岐搬送することができる。しかし、この放射線画像読取装置は、カセッテ装填部に装填されたカセッテから蓄積性蛍光体シートを搬入して画像の読取処理及び消去処理の工程を行い、再び蓄積性蛍光体シートを当該カセッテに対して搬出する構成となっている。そのため、搬送装置による搬送経路に対する長さ以上のサイズを有する蓄積性蛍光体シートを装置内部に収納することができず、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズが制限されてしまう、という問題があった。
長尺の蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取るために放射線画像読取装置を大型化することも考えられる。しかし、その場合には、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズが大きくなればなる程、放射線画像読取装置を大型化させる必要が生じ、現実的ではない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を招くことなく、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズにかかわらず放射線画像を読み取ることができる放射線画像読取装置、プログラム及び放射線画像読取方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る放射線画像読取装置は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び上記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口を有する筐体と、上記筐体内に設けられ、上記搬入出口から搬入された上記蓄積性蛍光体シートに記録された上記放射線画像を読み取る画像読取部と、上記筐体内に設けられ、上記搬入出口から搬入された上記蓄積性蛍光体シートを上記画像読取部による読取位置まで搬送し、かつ上記画像読取部により上記放射線画像が読み取られた上記蓄積性蛍光体シートを上記搬入出口または上記排出口まで搬送する搬送部と、を備えている。
本発明に係る放射線画像読取装置によれば、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び上記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口が筐体に設けられる。また、本発明では、上記筐体内に設けられた画像読取部により、上記搬入出口から搬入された上記蓄積性蛍光体シートに記録された上記放射線画像が読み取られる。
ここで、本発明では、上記筐体内に設けられた搬送部により、上記搬入出口から搬入された上記蓄積性蛍光体シートが上記画像読取部による読取位置まで搬送され、かつ上記画像読取部により上記放射線画像が読み取られた上記蓄積性蛍光体シートが上記搬入出口または上記排出口まで搬送される。
このように、本発明の放射線画像読取装置によれば、放射線画像が読み取られた上記蓄積性蛍光体シートを搬入出口から搬出するのみでなく排出口からも排出することができる。ここで、本発明の放射線画像読取装置によれば、蓄積性蛍光体シートの搬送部による搬送方向に対するサイズが比較的大きい場合に、上記排出口から蓄積性蛍光体シートを排出させる。本発明の放射線画像読取装置によれば、装置の大型化を招くことなく、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズにかかわらず放射線画像を読み取ることができる。
なお、本発明に係る放射線画像読取装置において、前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断部を更に備えるようにしても良い。これにより、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズに応じて、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取ることができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、前記搬送部を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、前記長さ判断部により前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断された場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す往復搬送経路に沿って前記蓄積性蛍光体シートを搬送させる制御を行い、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値以上であると判断した場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記往復搬送経路における往路の搬送のみを行って前記排出口から前記蓄積性蛍光体シートを排出させる制御を行うようにしても良い。これにより、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズが画像読取部による読取位置から搬送部による搬送経路の終端位置までの上記搬送経路に沿った長さよりも長い長尺サイズであっても、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取ることができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、上記予め定められた閾値は、上記画像読取部による読取位置から上記排出口までの上記蓄積性蛍光体シートの搬送経路に沿った長さであるようにしても良い。これにより、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートの先端が排出口に接触することを防止することができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、前記搬送部及び前記画像読取部を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、前記長さ判断部により前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが前記予め定められた閾値以上であると判断された場合、前記画像読取部及び前記搬送部に対して、前記蓄積性蛍光体シートの端部を前記排出口を介して前記筐体から突出させながら当該画像読取部に前記蓄積性蛍光体シートを読み取らせる制御を行い、当該画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記搬送部に対して、前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す制御を行い、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値より短いと判断された場合、前記画像読取部及び前記搬送部に対して、前記蓄積性蛍光体シートの端部を前記排出口を介して前記筐体から突出させることなく当該画像読取部に前記蓄積性蛍光体シートを読み取らせる制御を行うようにしても良い。これにより、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズが画像読取部による読取位置から搬送経路の終端位置までの搬送経路に沿った長さよりも長い長尺サイズであっても、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取ることができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、前記蓄積性蛍光体シートの前記搬送部による搬送方向に対する長さを示す情報を外部の装置から入力する外部入力部を更に備え、前記長さ判断部は、前記外部入力部により入力された情報によって示される前記長さに基づいて前記判断を行うようにしても良い。これにより、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズを簡易に取得することができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、前記蓄積性蛍光体シートの前記搬送方向に対する長さを計測する長さ計測部を更に備え、前記長さ判断部は、前記長さ計測部により計測された前記長さに基づいて前記判断を行うようにしても良い。これにより、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズがユーザにより入力されなくとも、蓄積性蛍光体シートのサイズを認識することができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、上記搬入出口を、上記搬送部の搬送経路における一端に設け、上記排出口を、上記搬送経路の他端に設けるようにしても良い。これにより、蓄積性蛍光体シートを効率的に搬送することができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、上記排出口に、上記筐体外からの光の入射を遮断する遮断部を更に備えるようにしても良い。これにより、上記排出口を介して筐体外から光が筐体内に入射することを防止することができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、上記排出口は、開閉自在に設けられているようにしても良い。これにより、読取対象とする蓄積性蛍光体シートを搬入出口から搬出する場合に、上記排出口を介して筐体外から光が筐体内に入射することを防止することができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、上記排出口は、開閉自在に設けられ、上記排出口の開閉状態を検出する検出部と、上記蓄積性蛍光体シートの上記搬送部の搬送方向に対する長さが上記閾値以上であり、かつ上記検出部により検出された開閉状態が閉状態であった場合、または、上記長さが上記閾値より短く、かつ上記検出部により検出された開閉状態が開状態であった場合、エラー情報を通知する通知部と、を更に備えるようにしても良い。これにより、ユーザに対して排出口の開閉状態の操作を促すことができる。
また、本発明に係る放射線画像読取装置において、前記排出口は、開閉自在に設けられ、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値より短いと判断された場合、前記排出口を閉状態に設定し、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値以上であると判断された場合、前記排出口を開状態に設定する設定部を更に備えるようにしても良い。これにより、読取対象とする蓄積性蛍光体シートを排出口から排出する場合のみ、排出口を開状態とさせることができる。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び前記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像を読み取る画像読取部と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートを前記画像読取部による読取位置まで搬送し、かつ前記画像読取部により前記放射線画像が読み取られた前記蓄積性蛍光体シートを前記搬入出口または前記排出口まで搬送する搬送部とを備えた放射線画像読取装置のコンピュータを、前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断部と、前記長さ判断部により前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断された場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す往復搬送経路に沿って前記蓄積性蛍光体シートを搬送させる制御を行い、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値以上であると判断した場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記往復搬送経路における往路の搬送のみを行って前記排出口から前記蓄積性蛍光体シートを排出させる制御を行う制御部と、として機能させる。
従って、本発明に係るプログラムによれば、コンピュータを本発明に係る放射線画像読取装置と同様に作用させることができるので、上記放射線画像読取装置と同様に、装置の大型化を招くことなく、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズにかかわらず放射線画像を読み取ることができる。
さらに、上記目的を達成するために、本発明に係る放射線画像読取方法は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び前記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像を読み取る画像読取部と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートを前記画像読取部による読取位置まで搬送し、かつ前記画像読取部により前記放射線画像が読み取られた前記蓄積性蛍光体シートを前記搬入出口または前記排出口まで搬送する搬送部とを備えた放射線画像読取装置の放射線画像読取方法であって、前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断ステップと、前記長さ判断ステップにより前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断された場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す往復搬送経路に沿って前記蓄積性蛍光体シートを搬送させる制御を行い、前記長さ判断ステップにより前記長さが前記閾値以上であると判断した場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記往復搬送経路における往路の搬送のみを行って前記排出口から前記蓄積性蛍光体シートを排出させる制御を行う制御ステップと、を備えている。
従って、本発明に係る放射線画像読取方法によれば、本発明に係る放射線画像読取装置と同様に作用するので、上記放射線画像読取装置と同様に、装置の大型化を招くことなく、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズにかかわらず放射線画像を読み取ることができる。
本発明によれば、装置の大型化を招くことなく、読取処理の対象とする蓄積性蛍光体シートのサイズにかかわらず放射線画像を読み取ることができる、という効果を奏する。
第1実施形態、第3実施形態及び第4実施形態に係る放射線画像読取システムの構成を示す概略側面図である。 実施形態に係る遮光部の構成を示す要部拡大側面図である。 実施形態に係る放射線画像読取装置の機能の要部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る放射線画像読取装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る制御装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る放射線画像読取装置における第1位置センサ及び第2位置センサの相互の位置関係の説明に供する概略側面図である。 第1実施形態に係る読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る排出制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る読取制御処理における遮光部の制御方法の説明に供する模式図である。 実施形態に係る警告画面の表示例を示す概略図である。 実施形態に係る警告画面の表示例を示す概略図である。 第2実施形態に係る放射線画像読取システムの構成を示す概略側面図である。 第2実施形態に係る読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係る読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態に係る読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係る放射線画像読取システム(以下、「読取システム」という。)1について添付図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る読取システム1は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート(以下、「シート」という。)Sから当該放射線画像を読み取る放射線画像読取装置(以下、「読取装置」という。)2を備えている。また、読取システム1は、ユーザの指示に応じて読取装置2の制御等を行う制御装置3を備えている。なお、蓄積性蛍光体シートは輝尽性蛍光体シート等とも呼ばれるが、本明細書中では蓄積性蛍光体シートと統一して記す。
本実施形態で読取装置2による読取処理の対象とされるシートSは、例えば、放射線画像の撮影に用いられる可撓性を有するシートである。当該シートSは、PET(ポリエチレンテレタラート)樹脂や塩化ビニル樹脂等のプラスチックによって形成された支持板と、この支持板の上面に形成された輝尽発光する蛍光体層とを含んで構成することができる。また、シートSは、例えば、放射線画像撮影装置に収納された状態で放射線画像が撮影されて記録される。
本実施形態に係る読取装置2は、シートSが内部に収納されているシートケースCからシートSを直接搬入し、搬入したシートSから放射線画像を読み取る。また、読取装置2は、シートSに記録されている放射線画像を読み取った後、シートSをシートケースCに再度収納したり、後述する排出口20から排出したりすることができる。なお、本実施形態に係るシートケースCは、シートSのサイズに対応するサイズとされている。
ここで、本実施形態に係る読取装置2は、内部に後述する搬送部14、読取部16、消去部18等が収納されると共に、内部に対して遮光性を有する筐体10を備えている。なお、本実施形態で遮光対象とする光は、シートSの蛍光体層に蓄積された放射線のエネルギーを消失または低減させてしまう光である。すなわち、本実施形態で遮光対象となる光は、放射線画像の撮影の際にシートSの蛍光体層に照射される放射線の波長域を除く波長域の一部の光であり、例えば、屋内外で通常発生している照明光や太陽光等の可視光や紫外線等がこれに該当する。
また、筐体10の一部には、シートSが収納されたシートケースCの少なくとも一端部が収容される収容部12が設けられている。収容部12には、シートケースCの少なくとも一端部が収容部12に挿抜される開口部12aが備えられている。また、収容部12には、開口部12aとは反対側の端部に、シートケースCに収納されたシートSを読取装置2との間で搬入及び搬出させるための開口部である搬入出口12bが設けられている。
本実施形態に係る読取装置2では、搬入出口12bに、シートケースCに収納されているシートSを吸着して取り出す吸着盤(図示省略)が排泄されている。また、搬入出口12bに、当該吸着盤によって取り出されたシートSを表面及び裏面から挟み込んで挟持搬送する搬送ローラ対(図示省略)が配設されている。しかし、シートSを取り出す方法はこれに限定されない。
また、筐体10の内部には、搬入出口12bから搬入されたシートSを搬送する搬送部14が設けられている。搬送部14は、搬入出口12bを一方の端部とするシートSの搬送経路14aに沿って、搬送ローラ対14bが複数設けられている。また、搬送部14は、搬送ローラ対14bの回転駆動を行うモータ等の後述する駆動部42(図3も参照)が備えられている。シートSは、搬送ローラ対14bの回転に応じて搬送経路14aに沿って搬送される。なお、本実施形態に係る読取装置2では、搬送経路14aに沿ってシートSの移動を案内するガイド板(図示省略)が設けられている。これにより、シートSが搬送経路14aに沿って確実に搬送される。
本実施形態では、搬送経路14aは、筐体10の上面、側面、下面の順に各面に沿って湾曲しながら順次進行し、下面の予め定められた位置で進行方向を逆方向に折り返す往復経路となっている。なお、シートSを搬入出口12bから搬出させる場合、シートSは搬送経路14aの往復経路を進行するが、シートSを後述する排出口20から排出する場合には、シートSは、搬送経路14aの往路のみ搬送された後に排出される。このように、本実施形態では、搬送経路14aを湾曲した経路とすることにより、読取装置2の小型化が実現されている。
搬送経路14aの中間部には、搬送中のシートSに記録されている放射線画像を読み取る読取部16が設けられている。本実施形態では、読取部16は、搬送経路14aの中央部付近に設けられている。また、読取部16は、励起光であるレーザビームLBをシートSの蛍光体層においてシートSの搬送方向(以下、「搬送方向」という。)と直交する方向に走査する光学ユニット16aを有している。また、読取部16は、レーザビームLBによって励起されてシートSの蛍光体層から放出される、放射線画像を示す輝尽発光光を集光する集光ガイド16bを有している。さらに、読取部16は、集光ガイド16bによって集光された輝尽発光光を電気信号である画像信号に変換する光検出器16cを有している。なお、本実施形態では、集光ガイド16bに、輝尽発光光の集光効率を高めるための集光ミラー(図示省略)が近接して配設されている。
搬送経路14aの読取部16より上記搬送方向に対する上流側には、読取部16による放射線画像の読取処理が終了したシートSに残存する放射線画像を消去する消去部18が設けられている。消去部18は、搬送経路14a側の面が開口している箱部18aを有している。また、箱部18aの内部には、冷陰極管を備えた複数の消去光源18bが設けられている。消去部18では、消去光源18bの光をシートSの蛍光体層に照射することで、シートSに残存する放射線画像を消去する。なお、本実施形態に係る読取装置2では、消去部18が、搬送経路14aにおける搬入出口12bの近傍に設けられているが、消去部18の設置位置は搬入出口12bの近傍には限定されない。消去部18は、例えば、消去光源18bからの光の読取部16への入射を防ぐことができる位置に設けられていれば良い。
また、搬送経路14aの往路搬送時における終端部は、筐体10の下端部近傍まで延設されている。筐体10の搬送経路14aにおける終端部を含む領域には、筐体10の内外に貫通する、シートSを筐体10の外部に排出するための開口部である排出口20が設けられている。本実施形態に係る読取装置2では、外部から筐体10の内部に排出口20を介して入射する光を極力遮断する必要があるため、排出口20の開口面積を可能な限り小さくすることが望ましい。そのため、本実施形態では、排出口20は、シートSの搬送方向とは直交する方向の断面を一回り大きくした程度の大きさとされている。
また、図1及び図2に示すように、筐体10における排出口20の外部側には、排出口20を開閉する蓋部22が設けられている。本実施形態に係る読取装置2では、蓋部22がユーザによって手動で開閉されるものとされている。
一方、筐体10における排出口20の内部側には、蓋部22が開いている場合に外部の光が排出口20を介して筐体10の内部に入射することを防止するための遮光部24が設けられている。図2に示すように、本実施形態に係る遮光部24には、搬送経路14a上においてシートSを狭持する第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28が搬送方向の往路に沿ってこの順で設けられている。なお、本実施形態に係る第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28は、遮光ローラである。
第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28は、各々一方のローラが接離自在に設けられている。本実施形態では、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の各々の上側のローラを個別に上下方向に移動させることができるローラ移動部30が設けられている。なお、以下では、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28において、各々一対のローラが予め定められた距離以上離れている状態を「開状態」とし、接触している状態を「閉状態」として説明する。当該予め定められた距離は、シートSの厚みより長い距離とする。
本実施形態に係る第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28は、外周部が弾性体(本実施形態では、ゴム)で形成されている。そのため、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の各々の一対のローラがシートSを狭持した状態で閉状態となっている場合には、各ローラがシートSと密着する。また、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の各々の一対のローラがシートSを狭持しない状態で閉状態となっている場合、各ローラが相互に密着する。従って、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の少なくとも一方のローラ対を閉状態とすることにより、蓋部22が開いている場合でも、外部の光が筐体10の内部に排出口20を介して入射することを防止することができる。
また、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の周囲には、排出口20、及び第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の各ローラの可動領域として設けられた空間を介した光の入射を防止するための遮光壁32が設けられている。
一方、本実施形態に係る読取装置2には、搬送経路14a上に、シートSの有無を検出する第1位置センサ34a、第2位置センサ34b、及び第3位置センサ34cの3つのセンサが設けられている。本実施形態に係る読取装置2では、第1位置センサ34aが、搬入出口12bの近傍に設けられている。また、第2位置センサ34bが、読取部16による放射線画像の読取位置(以下、「読取位置」という。)P1の搬送方向の上流側の読取位置P1の近傍に設けられている。さらに、第3位置センサ34bは、第1排出ローラ対26と第2排出ローラ対28との間に設けられている。
また、収容部12には、シートSの有無を検出する第4位置センサ34dが設けられている。なお、第4位置センサ34dの位置は、搬入出口12bからの搬送経路14aを延設した距離が予め定められた閾値(後述する、シートSが長尺サイズか否かを判定する閾値)分離間した位置とする。
本実施形態に係る読取装置2では、第1位置センサ34a乃至第4位置センサ34dとして、光反射型のセンサを適用している。第1位置センサ34a乃至第4位置センサ34dは、シートSに向けて光を発する発光部、及び当該発光部から発せられ、シートSにより反射された反射光を検出する検出部を各々有している。しかし、第1位置センサ34a乃至第4位置センサ34dは光反射型のセンサに限定されず、例えば、光透過型のセンサであっても良い。
また、筐体10の排出口20の近傍には、蓋部22の開閉状態を検出する開閉検出部36が設けられている。本実施形態に係る読取装置2では、蓋部22が閉じられている場合の当該蓋部22の一端部に向けて光を発する発光部、及び当該発光部から発せられ、蓋部22により反射された反射光を検出する検出部を有している。本実施形態に係る開閉検出部36は、検出された光の光量が予め定められた閾値以上である場合に、開状態であることを示す信号を送信し、上記閾値より少ない場合に、閉状態であることを示す信号を送信する。しかし、蓋部22の開閉状態の検出方法はこれに限定されず、例えば、蓋部22の開閉状態によってオンとオフとが切り替わるスイッチにより検出する方法等であっても良い。
次に、本実施形態に係る読取装置2の機能の要部構成について説明する。
図3Aに示すように、読取装置2は、筐体10の内部に設けられ、搬入出口12bから搬入されたシートSに記録された放射線画像を読み取る画像読取部38bを有している。また、読取装置2は、シートSの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断部40aを有している。本実施形態に係る長さ判断部40aは、第1位置センサ34a乃至第4位置センサ34dからの検出信号に基づき、上記判断を行う。また、読取装置2は、シートSの搬送部14による搬送方向に対する長さを示す情報を外部の装置(本実施形態では、制御装置3)から入力する外部入力部38cを有している。長さ判断部40aは、外部入力部38cにより入力された情報によって示される長さに基づいて上記判断を行っても良い。
また、読取装置2は、搬送部16による搬送を制御する制御部38aを備えている。長さ判断部40aによりシートSの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断されたとする。この場合、制御部38aは、搬送部14に対して、画像読取部38bによる放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って搬入出口12bまでシートSを戻す往復搬送経路に沿ってシートSを搬送させる制御を行う。また、長さ判断部40aにより上記長さが上記閾値以上であると判断したとする。この場合、制御部38aは、搬送部14に対して、画像読取部38bによる放射線画像の読み取りが終了した後に、往復搬送経路における往路の搬送のみを行って排出口20からシートSを排出させる制御を行う。
次に、本実施形態に係る読取装置2の電気系の要部構成について説明する。
図3Bに示すように、読取装置2は、読取装置2の各部を統括的に制御するシステム制御部40が設けられている。システム制御部40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)を有している。
システム制御部40には、上述した駆動部42、第1位置センサ34a乃至第4位置センサ34d、消去部18、開閉検出部36、及びローラ移動部30が電気的に接続されている。システム制御部40は、駆動部42を介した各搬送ローラ対14bの回転駆動の制御、第1位置センサ34a乃至第4位置センサ34dからの検出信号の受信を行う。また、システム制御部40は、消去部18の作動の制御、開閉検出部36からの検出信号の受信、ローラ移動部30を介した排出ローラ対26、28の移動制御を行う。
なお、システム制御部40は、上述した制御部38a及び長さ判断部40aに相当している。本実施形態では、図3Bに示すように、長さ判断部40aがシステム制御部40の内部に組み込まれていて、シートSの搬送方向を切り替える機能がソフトウェアで構成されるが、これに限定されない。例えば、読取装置2において、システム制御部40とは別個に長さ判断部40aが設けられ、長さ判断部40aの判断結果に応じてシートSの搬送方向が切り替わる機能がハードウェアで構成されても良い。
また、システム制御部40には、読取制御部44及び通信部46が電気的に接続されている。
本実施形態に係る読取制御部44は、シートSに記録されている放射線画像を読み取るために、システム制御部40の制御に基づいて光学ユニット16aの作動の制御を行うと共に、光検出器16cから出力された検出信号をシステム制御部40に送信する。なお、読取制御部44は、上述した画像読取部38bに相当している。また、以下では、読取制御部44によるこれらの一連の処理を読取処理という。
また、本実施形態に係る通信部46は、制御装置3と相互に通信するための通信インタフェースを備えており、システム制御部40の制御に基づいて制御装置3との通信を行う。従って、システム制御部40は、通信部46を介して制御装置3との間で各種情報を送受信することができる。なお、通信部46は、上述した外部入力部38cに相当している。
次に、本実施形態に係る制御装置3の電気系の要部構成について説明する。
図4に示すように、制御装置3は、CPUを有すると共に制御装置3の各部を統括的に制御する制御部50を備えている。また、制御装置3は、制御部50による制御に必要なプログラムや各種データ等を記憶するROM及びHDD等を有する記憶部51を備えている。
また、制御装置3は、制御部50の制御に基づいて各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部52、及びユーザによる操作により各種情報を入力するキーボードやマウス等の入力部53を備えている。また、制御装置3は、制御部50の制御に基づいて音声を出力する音声出力部54を備えている。さらに、制御装置3は、制御部50の制御に基づいて読取装置2の通信部46との間で各種情報の授受を行う通信部55を備えている。
ここで、本実施形態に係る読取システム1では、読取対象とするシートSの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短い場合には、放射線画像の読取処理を行ったシートSを搬入出口12bから搬出させる。一方、読取対象とするシートSの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上である場合には、放射線画像の読取処理を行ったシートSを排出口20から排出させる。
本実施形態に係る読取装置2では、当該予め定められた閾値として、読取位置P1から搬送経路の往路搬送時の終端位置(以下、「終端位置」という。)P2までの距離を適用している。シートSの搬送方向の長さが距離L2よりも長い場合には、シートSに記録されている放射線画像を読み取っている最中に、シートSの先端部が終端位置P2に達してしまうからである。
本実施形態では、図5に示すように、第1位置センサ34aの検出位置P3から第2位置センサ34bの検出位置(読取位置P1)までの搬送経路14aに沿った距離L1が、読取位置P1から終端位置P2までの距離L2と等しくなるように構成されている。よって、第2位置センサ34bと第1位置センサ34aとで同じタイミングでシートSが検出された場合に、シートSのサイズが長尺サイズであると判定することができる。以下、シートSの搬送方向に対する長さが距離L2以上である場合に、シートSのサイズが長尺サイズであるとする。
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態に係る読取システム1の作用を説明する。なお、図6は、ユーザによって収容部12にシートケースCが収容された後に制御装置3の入力部53を介して実行指示が入力された際に読取装置2のシステム制御部40によって実行される読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、図7は、上記読取制御処理プログラムの実行の途中で実行される排出制御処理ルーチン・プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。これらの各プログラムは、システム制御部40のROMの所定領域に予め記憶されている。
図6に示すように、まず、ステップS100では、搬送部14に、予め定められた搬送速度(本実施形態では、100mm/秒であり、以下、「第1速度」という。)でのシートSの搬送を開始させる制御を行う。
次のステップS101では、第2位置センサ34bの検出信号を取得する。次のステップS103では、取得した検出信号に基づいてシートSの先端が検出されたか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップS101に戻る一方、肯定判定となった時点でステップS104に移行する。本実施形態では、第2位置センサ34bから予め定められた第1閾値より低い光量を示す検出信号を受信している状態から、当該第1閾値以上の光量を示す検出信号を受信している状態に移行した場合に、シートSの先端が検出されたと判定する。
次のステップS104では、駆動部42に、シートSの搬送を停止させる制御を行う。この制御は、シートSの搬送を一旦停止させている間に、読取部16が読取処理を行うための準備を行うために行う。
次のステップS105では、第1位置センサ34aの検出信号を取得し、次のステップS107では、取得した検出信号に基づいて、シートSのサイズが長尺サイズであるか否かを判定する。本実施形態に係る読取装置2では、第2位置センサ34bでシートSの先端を検出したタイミングで第1位置センサ34aでもシートSが検出されている場合には、シートSのサイズが長尺サイズであると判定する。
ステップS107で肯定判定となった場合はステップS109に移行し、第1排出ローラ対26が開状態となり、第2排出ローラ対28が閉状態となるようにローラ移動部30を制御する。例えば、本読取制御処理プログラムを開始した時点で第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28が双方とも閉状態となっていたとする。この場合、一例として図8に示すように、この状態(第1状態)から、第1排出ローラ対26が開状態となり、第2排出ローラ対28が閉状態となる第2状態へと移行する。第2排出ローラ対28を閉状態としておくことにより、排出口20が開状態になった場合であっても、排出口20を介して筐体10の外部から筐体10の内部に光が入射することが防止される。
次のステップS111では、開閉検出部36から蓋部22の開閉状態を示す信号を取得することにより、排出口20の開閉状態を示す情報を取得する。
次のステップS113では、取得した開閉状態を示す情報から、排出口20が閉状態であるか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップS118に移行する一方、肯定判定となった場合は、ステップS115に移行する。
ステップS115では、ユーザに対して、排出口20を開状態とするよう警告を発する。この際、本実施形態では、システム制御部40は、制御装置3に対して当該警告を表示する指示を示す情報を送信する。なお、ステップS115の処理を複数回行う場合には、システム制御部40は、当該情報を初回のみ送信する。制御装置3は、当該情報を受信すると、一例として図9Aに示すように、表示部52に「排出口の蓋が閉じています。開けてください。」等との文字列を有する警告画面を表示させる。なお、警告を発する方法は警告画面を表示させる方法に限定されず、音声出力部54から警告を示す音声を出力させても良い。ユーザは、この警告画面等を確認すると、蓋部22を開けることで排出口20を開状態とする。
ステップS116では、開閉検出部36から蓋部22の開閉状態を示す信号を取得することにより、排出口20の開閉状態を示す情報を取得する。次のステップS117では、取得した開閉状態を示す情報から、排出口20が開状態であるか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップS116に移行する一方、肯定判定となった場合は、ステップS118に移行する。
ステップS118では、駆動部42に、上記第1速度より遅い予め定められた搬送速度(本実施形態では、20mm/秒であり、以下、「第2速度」という。)でのシートSの搬送を開始させる制御を行う。なお、第2速度は、シートSを、読取部16による読取処理に適したシートSの搬送速度である。
次のステップS119では、読取制御部44に、シートSに記録された放射線画像を読み取る読取処理を開始させる制御を行う。
次のステップS121では、シートSが排出口20を通過する際に、排出口20を介して外部の光が筐体10の内部に入射しないように遮光する排出制御処理ルーチン・プログラムを実行する。
図7に示すように、まず、ステップS201では、第3位置センサ34cの検出信号を取得する。次のステップS203では、取得した検出信号に基づいてシートSの先端が検出されたか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップS201に戻る一方、肯定判定となった時点でステップS205に移行する。なお、本実施形態では、第2位置センサ34bによる検出と同様の方法で、シートSの先端が検出されたか否かを判定する。
ステップS205では、第1排出ローラ対26が閉状態となった後、第2排出ローラ対28が開状態となるようにローラ移動部30を制御する。第2排出ローラ対28を開状態とする前に、第1排出ローラ対26を閉状態としておくことにより、排出口20を介して外部から筐体10の内部に光が入射することが防止される。
具体的には、一例として図8に示すように、上記第2状態から、第1排出ローラ対26が閉状態となり、第2排出ローラ対28が開状態となる第3状態へと移行する。
次のステップS207では、第3位置センサ34cでシートSの先端が検出されてから予め定められた時間が経過するまで待機した後、ステップS209に移行する。なお、当該予め定められた時間は、シートSの先端が第3位置センサ34cでの検出位置を通過してから第2排出ローラ対28の各ローラ間を通過するまでの時間である。当該予め定められた時間は、例えば、搬送経路14aにおける第2排出ローラ対28の位置から終端位置P2までの距離を、搬送部14によるシートSの搬送速度(第2速度)で除算することにより導出される。
ステップS209では、第2排出ローラ対28が閉状態となるようにローラ移動部30を制御し、本排出制御処理ルーチン・プログラムを終了する。具体的には、一例として図8に示すように、上記第3状態から、第1排出ローラ対26に加えて、第2排出ローラ対28も閉状態となる第4状態へと移行する。このように、第2排出ローラ対28を閉状態とすることにより、排出口20を介して外部から筐体10の内部に光が入射することがより確実に防止される。
排出制御処理ルーチン・プログラムが終了すると、読取制御処理プログラム(図6参照)のステップS123に移行し、第2位置センサ34bの検出信号を取得する。次のステップS125では、取得した検出信号に基づいてシートSの後端が検出されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップS123に戻る一方、肯定判定となった場合はステップS127に移行する。本実施形態では、第2位置センサ34bの検出部から上記第1閾値以上の光量を示す検出信号を受信している状態から、当該第1閾値より少ない光量を示す検出信号を受信している状態に移行した場合に、シートSの後端が検出されたと判定する。
次のステップS127では、読取制御部44に、上記ステップS119で開始した読取処理を終了させる制御を行い、次のステップS129では、駆動部42に、シートSの搬送速度を上記第1速度とさせる制御を行う。なお、システム制御部40は、上記ステップS119からステップS127までの処理の間に読取制御部44から受信した画像信号をシステム制御部40が有するHDDに記憶することにより、シートSに記録された放射線画像を示す画像情報を得る。
次のステップS131では、予め定められた時間が経過するまで待機する。なお、上記予め定められた時間は、この時点からシートSの後端が排出口20から排出されるまでの時間であり、例えば、読取位置P1から終端位置P2までの距離を搬送速度(第1速度)で除算することで導出される。
次のステップS133では、駆動部42に、シートSの搬送を停止させる制御を行い、その後、本読取制御処理プログラムを終了する。なお、以上の処理を経て読取処理が行われたシートSに対して消去処理を行う場合、シートSを再び搬入出口12bから筐体10内に搬入し、消去処理を行いながらシートSを搬送経路14aに沿って搬送して排出口20から排出する。この場合には、シートSを再びシートケースCに収納してシートケースCを収容部12に収容する。しかし、シートSに記録されていた放射線画像は既に読み取られているので、シートSをシートケースCに収容せずにシートSを収容部12に収容しても良い。
一方、上記ステップS107において否定判定となった場合はステップS139に移行し、開閉検出部36から蓋部22の開閉状態を示す信号を取得することにより、排出口20の開閉状態を示す情報を取得する。
次のステップS141では、取得した開閉状態を示す情報から、排出口20が開状態であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS142に移行する一方、否定判定となった場合は後述するステップS145に移行する。
ステップS142では、ユーザに対して、排出口20を閉状態とするよう警告を発する。この際、本実施形態では、システム制御部40は、制御装置3に対して上記警告を表示する指示を示す情報を送信する。なお、ステップS142の処理を複数回行う場合には、システム制御部40は、当該情報を初回のみ送信する。制御装置3は、当該情報を受信すると、一例として図9Bに示すように、表示部52に「排出口の蓋が開いています。閉じてください。」等との文字列を有する警告画面を表示させる。なお、警告を発する方法は警告画面を表示させる方法に限定されず、音声出力部54から警告を示す音声を出力させても良い。ユーザは、この警告画面等を確認すると、蓋部22を閉じることで排出口20を閉状態とする。
ステップS143では、開閉検出部36から蓋部22の開閉状態を示す信号を取得することにより、排出口20の開閉状態を示す情報を取得する。次のステップS144では、取得した開閉状態を示す情報から、排出口20が閉状態であるか否かを判定し、否定判定となった場合は後述するステップS143に移行する一方、肯定判定となった場合は、ステップS145に移行する。
次のステップS145では、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の双方が開状態となるようにローラ移動部30を制御する。これにより、シートSの先端が第1排出ローラ対及び第2排出ローラ対の設置位置に達した場合でも、シートSが第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の各ローラに衝突することを防止することができる。
次のステップS146では、駆動部42に、シートSの搬送速度を上記第2速度とさせる制御を行い、次のステップS147では、読取制御部44に、シートSに記録された放射線画像を読み取る読取処理を開始させる制御を行う。
次のステップS149では、第2位置センサ34bの検出信号を取得する。次のステップS151では、取得した検出信号に基づいてシートSの後端が検出されたか否かを判定し、否定判定となった場合はステップS149に戻る一方、肯定判定となった場合はステップS153に移行する。本実施形態では、第2位置センサ34bの検出部から上記第1閾値以上の光量を示す検出信号を受信している状態から、当該第1閾値より少ない光量を示す検出信号を受信している状態に移行した場合に、シートSの後端が検出されたと判定する。
次のステップS153では、読取制御部44に、ステップS147で開始した読取処理を終了させる制御を行う。次のステップS155では、駆動部42に、シートSの搬送方向を逆方向に切り替えさせる制御を行い、次のステップS156では、シートSの搬送速度を上記第1速度とさせる制御を行う。
次のステップS157では、消去部18に、シートSに記録された放射線画像を消去する消去処理を開始させる制御を行う。
次のステップS159では、上記第1速度でのシートSの搬送を開始してから予め定められた時間が経過するまで待機する。なお、上記予め定められた時間は、この時点からシートSの後端が搬入出口12bから排出されるまでの時間である。当該予め定められた時間は、例えば、読取位置P1から搬入出口12bの位置までの距離を搬送速度(第1速度)で除算することで導出される。
次のステップS161では、消去部18に、上記ステップS157で開始した消去処理を終了させる制御を行い、次のステップS163では、シートSの搬送を停止し、本読取制御処理プログラムを終了する。
なお、本実施形態では、第1位置センサ34a及び第2位置センサ34bの検出信号から、シートSのサイズが長尺サイズであるか否かの判定を行うが、判定方法はこれに限定されない。例えば、制御装置3がシートSの搬送方向に対する長さを示す情報を記憶していて、読取装置2が当該情報を制御装置3から受信することにより、受信した情報に基づいてシートSのサイズが長尺サイズであるか否かを判定しても良い。この場合、制御装置3は、例えば入力部53を介して入力されたシートSの搬送方向に対する長さを示す情報を記憶する。また、この場合には、ステップS101乃至S105の処理を省略すると共に、ステップS107で、制御装置3から受信した情報に基づいて、シートSのサイズが長尺サイズであるか否かの判定を行う。
また、シートSの搬送方向に対する長さを取得する方法は、シートSの搬送を開始した後、第1位置センサ34aでシートSを継続して検出している時間とシートSの搬送速度とから導出する方法であっても良い。
あるいは、シートSのサイズが長尺サイズであるか否かを判定する方法は、第4位置センサ34dの検出信号を用いる方法であっても良い。すなわち、シートSの搬送方向の長さが搬入出口12bから第4位置センサ34dまでの距離より長い場合には、シートケースCが収容部12に収容されている状態で、第4位置センサ34dによってシートS(シートケースC)が検出される。これを利用し、第4位置センサ34dによってシートSが検出された場合に、シートSのサイズが長尺サイズであると判定しても良い。
また、本実施形態では、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28を用いて、排出口20を介して外部から筐体10の内部に光が入射することが防止されるが、当該防止の方法はこれに限定されない。例えば、筐体10の内部の排出口20の近傍に排出ローラ対に代えて遮光ブラシ及び除電ブラシの少なくとも一方が設けられても良い。あるいは、一方の排出ローラ対(例えば第2排出ローラ対28)に代えて遮光ブラシ及び除電ブラシの少なくとも一方が設けられても良い。
また、本実施形態では、第1位置センサ34a乃至第3位置センサ34cを用いて、シートSの先端及び後端を検出するが、シートSの先端及び後端の検出方法はこれに限定されない。例えば、搬送経路14aに沿った搬入出口12bから読取部16までの距離、及び読取部16から排出口20までの距離を予め記憶しておき、当該各距離とシートSの搬送速度とから搬送距離を導出しても良い。
また、本実施形態では、シートSの読取位置P1への到達や通過を検出するために、第2位置センサ34bを備えているが、必ずしも第2位置センサ34bを備える必要はない。例えば、第2位置センサ34bを備えず、第2位置センサ34bによる検出信号の代わりに、光検出器16cによる検出信号を用いて上記検出を行っても良い。
また、本実施形態では、ローラ移動部30によって第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28の状態を切り換えるが、これに限定されない。例えば、第1排出ローラ対26及び第2排出ローラ対28を、対となっている各ローラが相互に近づく方向及び遠ざかる方向に予め定められた量だけ移動自在に設けられた可動ローラとしてもよい。この場合、上記対となっている各ローラは、シートSが各対の各々のローラ間に侵入したことに応じてシートSの厚みの分だけ相互に離れる方向に移動する。この際、上記対となっている各ローラは、各々シートSと常に密着した状態で移動するように構成することで、排出口20を介して外部の光が筐体10の内部に入射することを防止することができる。
また、シートSのサイズが長尺サイズであった場合に、シートSが第3位置センサ34cによる検出対象とする位置に到達する予測時刻を導出し、当該予測時刻に第3位置センサ34cによりシートSが検出されなかった場合、読取処理を停止させても良い。なお、当該予測時刻は、例えば、第2位置センサ34bによりシートSの先端が検出された時刻と、シートSの搬送速度と、第2位置センサ34bによる検出位置(読取位置P1)から第3位置センサ34cによる検出位置までの距離とから導出される。これにより、シートSが搬送経路14aの何れかの位置で詰まってしまっている状態(所謂ジャム状態)にも関わらずシートSの読取処理が継続されることが防止される。
さらに、上記読取制御処理及び排出制御処理は、プログラムによるソフトウェアによる処理により実現することのみならず、ハードウェアやハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現しても良い。

[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係る読取システム1Aについて添付図面を用いて詳細に説明する。なお、第1実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
上記第1実施形態に係る読取装置2では、シートSを往復搬送する搬送経路14aが適用される。一方、図10に示すように、第2実施形態に係る読取装置2Aでは、搬送経路14aの途中で、シートSをシートSの搬送方向に対する長さに応じて2方向に分岐させて搬送する搬送経路14cが適用される。
図10に示すように、搬送経路14cは、第1実施形態の搬送経路14aにおいて、上記読取位置と排出口20との間に分岐点14dが設けられ、分岐点14dと搬入出口12bとを結ぶ新たな搬送経路14eが設けられた搬送経路である。分岐点14dには、シートSの搬送経路を切り替える切換部38が設けられている。切換部38は、シートSと接触することによりシートSの移動を案内する板状の部材である。切換部38は、回転軸(図示省略)を中心として回転自在に形成されると共に、モータ、油圧等の駆動装置(図示省略)を有していて、駆動装置に駆動されることにより回転して姿勢を変化させる。そして、切換部38は、システム制御部40の制御に基づいて姿勢を変化させることにより、シートSの搬送方向を、分岐点14dから搬入出口12bに向けて搬送する方向、及び分岐点14dから排出口20に向けて搬送する方向の何れか一方に設定する。
なお、第2実施形態では、消去部18は、消去処理の対象とする位置が搬送経路14e上となる位置に設けられている。
また、本実施形態では、読取制御処理を開始する前の段階において、切換部38は、シートSを分岐点14dから搬入出口12bに向けて搬送する方向に設定されているものとする。
次に、図11を参照して、本実施形態に係る読取制御処理を実行する際の読取装置2の作用を説明する。なお、図11は、この際に読取装置2のシステム制御部40によって実行される読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、システム制御部40のROMの所定領域に予め記憶されている。
また、第1実施形態の読取制御処理と同一のステップには同一のステップ番号を付し、重複する説明を省略する。
第2実施形態では、ステップS107で肯定判定となった場合、すなわちシートSのサイズが長尺サイズであった場合はステップS108に移行し、切換部38を切り替える。すなわち、システム制御部40は、切換部38を、シートSを分岐点14dから排出口20に向けて搬送する方向に設定する。
このように、本実施形態では、シートSのサイズに応じてシートSの搬送経路を切り換え、シートSのサイズが長尺サイズであった場合には、シートSを排出口20から搬出させる。一方、シートSのサイズが長尺サイズでなかった場合には、シートSをシートケースCに搬出させる。これにより、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態に係る読取システム1について添付図面を用いて詳細に説明する。
上記第1実施形態では、シートSのサイズが長尺であった場合には、読取処理を行ったシートSを、消去処理を行うことなく排出口20から排出する。一方、第3実施形態では、シートSのサイズが長尺であった場合には、シートSにおける搬送経路14aの終端部を越えた部分を、排出口20を介して突出させた状態で上記読取処理を行う。
なお、第3実施形態に係る放射線画像読取システム1の構成は、第1実施形態に係る放射線画像読取システム1と同様であるので、ここでは説明は省略する。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る読取制御処理を実行する際の読取装置2の作用を説明する。なお、図12は、この際に読取装置2のシステム制御部40によって実行される読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、システム制御部40のROMの所定領域に予め記憶されている。
また、第1実施形態及び第2実施形態の読取制御処理と同一のステップには同一のステップ番号を付し、重複する説明を省略する。
第3実施形態では、ステップS121の処理を行った後、ステップS149に移行する。
このように、本実施形態では、シートSのサイズが長尺であった場合、シートSの一部分を排出口20を介して突出させた状態で上記読取処理を行い、読取処理が終了した際に搬送方向を逆方向に切り換えた上でシートSを搬送し、シートケースCに再び収納させる。これにより、シートSのサイズが長尺であった場合でも、連続した一連の流れで、シートSに対する読取処理及び消去処理を行うことができる。
[第4実施形態]
以下、第4実施形態に係る読取システム1について添付図面を用いて詳細に説明する。
上記第1実施形態乃至第3実施形態では、蓋部22は手動で開閉される一方、第4実施形態では、蓋部22はシステム制御部40により駆動制御されて開閉される。
なお、第4実施形態に係る放射線画像読取システム1の構成は、第1実施形態に係る放射線画像読取システム1と同様であるので、ここでは説明は省略する。ただし、第4実施形態に係る読取装置2の蓋部22は、蓋部22を回転駆動するモータ、油圧等の駆動装置(図示省略)を有している。本実施形態の蓋部22は、システム制御部40の制御に基づいて、開状態及び閉状態の何れか一方に遷移する。
次に、図13を参照して、本実施形態に係る読取制御処理を実行する際の読取装置2の作用を説明する。なお、図13は、この際に読取装置2のシステム制御部40によって実行される読取制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、システム制御部40のROMの所定領域に予め記憶されている。
また、第1実施形態及び第2実施形態の読取制御処理と同一のステップには同一のステップ番号を付し、重複する説明を省略する。
第4実施形態では、ステップS113で肯定判定となった場合、ステップS116に移行し、蓋部22を開状態に駆動することにより、排出口20を開状態とした後、ステップS118に移行する。
また、ステップS141で肯定判定となった場合、ステップS144に移行し、蓋部22を閉状態に駆動することにより、排出口20を閉状態とした後、ステップS145に移行する。
このように、本実施形態では、システム制御部40は、シートSを排出口20を介して排出する場合のみ排出口20が開状態となるように、蓋部22の開閉状態を制御する。これにより、シートSのサイズが長尺であるにも関わらず排出口20が閉状態となっていて、シートSが筐体10に接触してしまう状況が回避される。この結果、シートSが損傷することが防止される。
1 放射線画像読取システム
2 放射線画像読取装置
3 制御装置
34a乃至34b 位置センサ
16 読取部
18 消去部
36 開閉検出部
40 システム制御部
C シートケース
S 蓄積性蛍光体シート

Claims (14)

  1. 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び前記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口を有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像を読み取る画像読取部と、
    前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートを前記画像読取部による読取位置まで搬送し、かつ前記画像読取部により前記放射線画像が読み取られた前記蓄積性蛍光体シートを前記搬入出口または前記排出口まで搬送する搬送部と、
    を備えた放射線画像読取装置。
  2. 前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断部を更に備えた
    請求項1記載の放射線画像読取装置。
  3. 前記搬送部を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記長さ判断部により前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断された場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す往復搬送経路に沿って前記蓄積性蛍光体シートを搬送させる制御を行い、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値以上であると判断した場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記往復搬送経路における往路の搬送のみを行って前記排出口から前記蓄積性蛍光体シートを排出させる制御を行う
    請求項2記載の放射線画像読取装置。
  4. 前記予め定められた閾値は、前記画像読取部による読取位置から前記排出口までの前記蓄積性蛍光体シートの搬送経路に沿った長さである
    請求項2又は3記載の放射線画像読取装置。
  5. 前記搬送部及び前記画像読取部を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記長さ判断部により前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが前記予め定められた閾値以上であると判断された場合、前記画像読取部及び前記搬送部に対して、前記蓄積性蛍光体シートの端部を前記排出口を介して前記筐体から突出させながら当該画像読取部に前記蓄積性蛍光体シートを読み取らせる制御を行い、当該画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記搬送部に対して、前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す制御を行い、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値より短いと判断された場合、前記画像読取部及び前記搬送部に対して、前記蓄積性蛍光体シートの端部を前記排出口を介して前記筐体から突出させることなく当該画像読取部に前記蓄積性蛍光体シートを読み取らせる制御を行う
    請求項2記載の放射線画像読取装置。
  6. 前記蓄積性蛍光体シートの前記搬送部による搬送方向に対する長さを示す情報を外部の装置から入力する外部入力部を更に備え、
    前記長さ判断部は、前記外部入力部により入力された情報によって示される前記長さに基づいて前記判断を行う
    請求項2乃至5の何れか1項記載の放射線画像読取装置。
  7. 前記蓄積性蛍光体シートの前記搬送方向に対する長さを計測する長さ計測部を更に備え、
    前記長さ判断部は、前記長さ計測部により計測された前記長さに基づいて前記判断を行う
    請求項2乃至5の何れか1項記載の放射線画像読取装置。
  8. 前記搬入出口を、前記搬送部の搬送経路における一端に設け、前記排出口を、前記搬送経路の他端に設けた
    請求項1乃至7の何れか1項記載の放射線画像読取装置。
  9. 前記排出口に、前記筐体外からの光の入射を遮断する遮断部を更に備えた
    請求項1乃至8の何れか1項記載の放射線画像読取装置。
  10. 前記排出口は、開閉自在に設けられている
    請求項1乃至9の何れか1項記載の放射線画像読取装置。
  11. 前記排出口は、開閉自在に設けられ、
    前記排出口の開閉状態を検出する検出部と、
    前記蓄積性蛍光体シートの前記搬送部の搬送方向に対する長さが前記予め定められた閾値以上であり、かつ前記検出部により検出された開閉状態が閉状態であった場合、または、当該長さが前記予め定められた閾値より短く、かつ前記検出部により検出された開閉状態が開状態であった場合、エラー情報を通知する通知部と、を更に備えた
    請求項1乃至9の何れか1項記載の放射線画像読取装置。
  12. 前記排出口は、開閉自在に設けられ、
    前記長さ判断部により前記長さが前記閾値より短いと判断された場合、前記排出口を閉状態に設定し、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値以上であると判断された場合、前記排出口を開状態に設定する設定部を更に備えた
    請求項2乃至9記載の放射線画像読取装置。
  13. 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び前記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像を読み取る画像読取部と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートを前記画像読取部による読取位置まで搬送し、かつ前記画像読取部により前記放射線画像が読み取られた前記蓄積性蛍光体シートを前記搬入出口または前記排出口まで搬送する搬送部とを備えた放射線画像読取装置のコンピュータを、
    前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断部と、
    前記長さ判断部により前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断された場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す往復搬送経路に沿って前記蓄積性蛍光体シートを搬送させる制御を行い、前記長さ判断部により前記長さが前記閾値以上であると判断した場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記往復搬送経路における往路の搬送のみを行って前記排出口から前記蓄積性蛍光体シートを排出させる制御を行う制御部と、
    として機能させるためのプログラム。
  14. 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを搬入及び搬出させる搬入出口、及び前記蓄積性蛍光体シートを排出させる排出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートに記録された前記放射線画像を読み取る画像読取部と、前記筐体内に設けられ、前記搬入出口から搬入された前記蓄積性蛍光体シートを前記画像読取部による読取位置まで搬送し、かつ前記画像読取部により前記放射線画像が読み取られた前記蓄積性蛍光体シートを前記搬入出口または前記排出口まで搬送する搬送部とを備えた放射線画像読取装置の放射線画像読取方法であって、
    前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値以上であるか否かを判断する長さ判断ステップと、
    前記長さ判断ステップにより前記蓄積性蛍光体シートの搬送方向に対する長さが予め定められた閾値より短いと判断された場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、それまでの搬送経路を遡って前記搬入出口まで前記蓄積性蛍光体シートを戻す往復搬送経路に沿って前記蓄積性蛍光体シートを搬送させる制御を行い、前記長さ判断ステップにより前記長さが前記閾値以上であると判断した場合、前記搬送部に対して、前記画像読取部による放射線画像の読み取りが終了した後に、前記往復搬送経路における往路の搬送のみを行って前記排出口から前記蓄積性蛍光体シートを排出させる制御を行う制御ステップと、
    を備えた放射線画像読取方法。
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