JP2014126498A - 車載レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で位相折り返しに起因する誤検出を抑制できる車載レーダ装置を提供する。
【解決手段】各チャンネルにて受信される受信信号間の位相差に基づいて電波を反射した物標の方位を、前記位相差がα1からα2の方位角度領域Aにおいて検出する第1の方位検出手段4、6、8、10と、撮像手段により撮像された画像に基づき物標の方位を検出する第2の方位検出手段16と、前記方位角度領域のうち、前記位相差がβ1からβ2の方位角度領域においては、少なくとも前記第1の方位検出手段を用いて物標の方位を特定するとともに、前記方位角度領域Aのうち、前記方位角度領域を除く方位角度領域では、前記第1の方位検出手段及び前記第2の方位検出手段を用いて物標の方位を特定する方位特定手段16と、を備えることを特徴とする車載レーダ装置1。
【選択図】図1
【解決手段】各チャンネルにて受信される受信信号間の位相差に基づいて電波を反射した物標の方位を、前記位相差がα1からα2の方位角度領域Aにおいて検出する第1の方位検出手段4、6、8、10と、撮像手段により撮像された画像に基づき物標の方位を検出する第2の方位検出手段16と、前記方位角度領域のうち、前記位相差がβ1からβ2の方位角度領域においては、少なくとも前記第1の方位検出手段を用いて物標の方位を特定するとともに、前記方位角度領域Aのうち、前記方位角度領域を除く方位角度領域では、前記第1の方位検出手段及び前記第2の方位検出手段を用いて物標の方位を特定する方位特定手段16と、を備えることを特徴とする車載レーダ装置1。
【選択図】図1
Description
本発明は、アンテナ間の位相差からレーダ波を反射した物標の方位を求める車載レーダ装置に関する。
従来、複数のアンテナ素子を用いて受信した各受信信号間の位相差から、電波を反射した物標の方位を検出する方位検出方法として、モノパルス、フェーズドアレイ、デジタルビームフォーミング(DBF)等の方法が知られている。
これらの方位検出方法では、アンテナ素子の組み合わせ(以下「チャンネル」ともいう)によって、物標との間を往復する電波の経路差ΔLが異なることにより、各チャンネルで受信される受信信号間に生じる位相差Δθ[rad]に基づいて、電波を反射した物標の方位αを求めている。
ただし、この場合、位相の周期性からΔθ=θo(|θo|<π)と、Δθ=θo±2nπ(n=1、2,…)とを区別できない(いわゆる位相折返しが発生する)。
このため、位相差Δθが−π〜+π[rad]となる範囲に対応する方位角度領域A0に物標が存在すれば、その物標の方位を正しく検出できるが、方位角度領域A0外、すなわち、位相差Δθが(2m−1)π〜(2m+1)π[rad](m≠0の整数)となる範囲に対応する方位角度領域Amに物標が存在すると、その物標の方位を、方位角度領域A0内にあるものとして誤検出してしまう。
このため、位相差Δθが−π〜+π[rad]となる範囲に対応する方位角度領域A0に物標が存在すれば、その物標の方位を正しく検出できるが、方位角度領域A0外、すなわち、位相差Δθが(2m−1)π〜(2m+1)π[rad](m≠0の整数)となる範囲に対応する方位角度領域Amに物標が存在すると、その物標の方位を、方位角度領域A0内にあるものとして誤検出してしまう。
そこで、電波の送受信により得られるデータと、カメラでの撮像により得られるデータとを照合することで物標が存在する方位角度領域を特定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の技術では、物標の方位を特定する全ての方位角度領域において、電波の送受信により得られるデータと、カメラでの撮像により得られるデータとを照合する必要があるので、構成及び処理が複雑になってしまう。本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、簡易な構成で位相折り返しに起因する誤検出を抑制できる車載レーダ装置を提供することを目的とする。
本発明の車載レーダ装置は、送信アンテナ及び受信アンテナのうち少なくとも一方を複数備え、送信アンテナ及び受信アンテナを組み合わせてなるチャンネル毎に電波を送受信し、各チャンネルにて受信される受信信号間の位相差に基づいて電波を反射した物標の方位を、位相差がα1からα2の方位角度領域Aにおいて検出する第1の方位検出手段と、車両の周囲を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された画像に基づき物標の方位を検出する第2の方位検出手段とを備える。
そして、本発明の車載レーダ装置は、方位角度領域Aのうち、位相差がβ1からβ2の方位角度領域Bにおいては、少なくとも第1方位検出手段を用いて物標の方位を特定するとともに、方位角度領域Aのうち、方位角度領域Bを除く方位角度領域Cでは、第1の方位検出手段及び第2の方位検出手段を用いて物標の方位を特定する。
ここで、前記α1、α2、β1、及びβ2について下記式(1)〜(4)が成立する。
式(1) α1<β1<β2<α2
式(2) β2―β1<2π
式(3) α2−β1<2π
式(4) β2−α1<2π
本発明の車載レーダ装置は、位相折り返しが発生しない方位角度領域Bにおいては、例えば、第1の方位検出手段により物標の方位を検出する。また、位相折り返しが発生する可能性がある方位角度領Cでは、第1の方位検出手段と第2の方位検出手段とを併用して、位相折り返しに起因する誤検出を抑制する。
式(1) α1<β1<β2<α2
式(2) β2―β1<2π
式(3) α2−β1<2π
式(4) β2−α1<2π
本発明の車載レーダ装置は、位相折り返しが発生しない方位角度領域Bにおいては、例えば、第1の方位検出手段により物標の方位を検出する。また、位相折り返しが発生する可能性がある方位角度領Cでは、第1の方位検出手段と第2の方位検出手段とを併用して、位相折り返しに起因する誤検出を抑制する。
すなわち、本発明の車載レーダ装置によれば、位相折り返しに起因する誤検出を抑制できるとともに、必ずしも、方位角度領域Aの全体にわたって第1の方位検出手段と第2の方位検出手段とを併用する必要が無いので、車載レーダ装置の構成及び実行する処理を簡易化できる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
1.車載レーダ装置1の構成
車載レーダ装置1の構成を図1に基づき説明する。車載レーダ装置1は、送信アンテナASを介してミリ波帯のレーダ波を自車両(車載レーダ装置1を搭載した車両)の前方に送信する送信器4と、送信器4から送出され先行車両や路側物等といった物標に反射したレーダ波(以下、反射波という)を、一列に等間隔で配置されたN個の受信アンテナAR1〜ARNにて受信し、後述するN個のビート信号B1〜BNを生成するNチャネルの受信器6と、受信器6が生成するビート信号B1〜BNを、それぞれサンプリングしてデジタルデータD1〜DNに変換するN個のAD変換器A/D1〜A/DNからなるA/D変換部8と、AD変換器A/D1〜AD/Nを介して取り込んだデジタルデータD1〜DNに基づいて各種信号処理を行う信号処理部10と、総合判断処理部16と、カメラ18とを備えている。
1.車載レーダ装置1の構成
車載レーダ装置1の構成を図1に基づき説明する。車載レーダ装置1は、送信アンテナASを介してミリ波帯のレーダ波を自車両(車載レーダ装置1を搭載した車両)の前方に送信する送信器4と、送信器4から送出され先行車両や路側物等といった物標に反射したレーダ波(以下、反射波という)を、一列に等間隔で配置されたN個の受信アンテナAR1〜ARNにて受信し、後述するN個のビート信号B1〜BNを生成するNチャネルの受信器6と、受信器6が生成するビート信号B1〜BNを、それぞれサンプリングしてデジタルデータD1〜DNに変換するN個のAD変換器A/D1〜A/DNからなるA/D変換部8と、AD変換器A/D1〜AD/Nを介して取り込んだデジタルデータD1〜DNに基づいて各種信号処理を行う信号処理部10と、総合判断処理部16と、カメラ18とを備えている。
このうち送信器4は、時間に対して周波数が直線的に漸増、漸減を繰り返すよう変調されたミリ波帯の高周波信号を生成する高周波発振器12と、高周波発振器12の出力を送信信号Ssとローカル信号Lとに電力分配する分配器14とを備えており、送信信号Ssを送信アンテナASへ供給し、ローカル信号Lを受信器6へ供給するように構成されている。
一方、受信器6は、各受信アンテナARi(i=1〜N)毎に、その受信信号Sriにローカル信号Lを混合し、これら信号の差の周波数成分であるビート信号Biを生成する高周波用ミキサMXiと、ビート信号Biを増幅する増幅器AMPiと備えている。なお、増幅器AMPiは、ビート信号Biから不要な高周波成分を取り除くフィルタ機能も有している。
以下では、各受信アンテナARiに対応して受信信号SriからデジタルデータDiを生成するための構成MXi、AMPi、ADiを、一括して受信チャネルchiと呼ぶ。
なお、本実施形態では、アンテナの半値角は20°(自車両の正面方向Fを0°として−10〜+10°)に設定されている。また、受信アンテナAR1〜ARNは水平方向に一列に配置され、それらの配置間隔は7.2mmに設定される(すなわち等間隔に配置される)とともに、高周波発振器12は、波長が3.9mm(約77GHz)の電波を生成するように設定されている。
なお、本実施形態では、アンテナの半値角は20°(自車両の正面方向Fを0°として−10〜+10°)に設定されている。また、受信アンテナAR1〜ARNは水平方向に一列に配置され、それらの配置間隔は7.2mmに設定される(すなわち等間隔に配置される)とともに、高周波発振器12は、波長が3.9mm(約77GHz)の電波を生成するように設定されている。
このように構成された車載レーダ装置1では、周波数変調された連続波(FMCW)からなるレーダ波が、送信器4によって送信アンテナASを介して送信され、その反射波が各受信アンテナAR1〜ARNにて受信される。
すると、各受信チャネルchiでは、受信アンテナARiからの受信信号Sriを、ミキサMXiにて送信器4からのローカル信号Lと混合することにより、これら受信信号Sriとローカル信号Lとの差の周波数成分であるビート信号Biを生成する。このビート信号Biを増幅器AMPiにて増幅すると共に不要な高周波成分を除去した後、AD変換器ADiにて繰り返しサンプリングしてデジタルデータDiに変換する。
次に、信号処理部10は、CPU、ROM、RAMからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、A/D変換部8からデータを入力する入力ポートや高速フーリエ変換(FFT)処理を実行するためのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等を備えている。
そして、信号処理部10では、送信信号Ssの周波数が増加する上り変調、及び周波数が減少する下り変調からなる測定期間が終了する毎に、その測定期間の間にA/D変換部8にてサンプリングされたデジタルデータDiに基づいて物標を検出し、その検出した物標との距離や相対速度、方位を算出する物標検出処理を実行する。
上記の物標検出処理では、デジタルデータDiをチャンネル毎にFFT処理する等して物標からの反射波に基づく周波数成分を特定することで物標の検出を行い、その検出した物標のそれぞれについて、FMCWレーダにおける周知の方法を用いて、自車両から物標までの距離や、自車両に対する物標の相対速度を算出する。
これとともに、検出した物標のそれぞれについて、同一物標に基づく周波数成分の各チャンネル間における位相差Δθの情報に基づいて物標の方位を算出する。なお、具体的な方位の算出方法は、位相差Δθの情報を用いるものであればよく、例えば、DBFやESPRITなどの信号処理を用いることができる。以下では、上記の物標検出を、レーダ波を利用した物標検出とする。
なお、レーダ波を利用した物標検出においては、その物標に起因する信号の強度(すなわち反射波の強度)が所定の閾値Tを越えていることを条件として、物標の検出を行う。その閾値Tの値は、物標の方位に応じて変更される。詳しくは後述する。
総合判断処理部16は、CPU、ROM、RAMからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。総合判断処理部16は、カメラ18を用いて撮像された、自車両の周囲(特に前方)の画像を取得し、その画像に基づき、周知の画像認識技術により物標及びその方位を検出する。以下では、これを、カメラを利用した物標検出とする。
さらに、総合判断処理部16は、カメラを利用した物標検出の情報と、レーダ波を利用した物標検出の情報とのうちの少なくとも一方を用いて、総合的に物標及びその方位を検出する。詳しくは後述する。
なお、送信器4、受信器6、A/D変換部8、及び信号処理部10は、第1の方位検出手段の一実施形態であり、カメラ18は、撮像手段の一実施形態であり、総合判断処理部16は第2の方位検出手段及び方位特定手段の一実施形態である。
2.車載レーダ装置1が実行する処理
車載レーダ装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図2〜図4に基づいて説明する。図2のステップ1では、カメラ18を利用可能な状態であるか否かを判断する。利用可能な状態とは、自車両の外部における明るさが所定の範囲内であり、カメラ18で撮像した画像において物標を認識可能な状態を意味する。利用可能でない状態としては、例えば、夜間、直射日光がカメラ18のレンズに当たっている状態等が挙げられる。カメラ18を利用可能な状態であるか否かは、例えば、自車両の外部における明るさを測定する照度計の測定値に基づき判断できる。カメラ18が利用可能な状態である場合はステップ2に進み、利用可能な状態でない場合はステップ8に進む。
車載レーダ装置1が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図2〜図4に基づいて説明する。図2のステップ1では、カメラ18を利用可能な状態であるか否かを判断する。利用可能な状態とは、自車両の外部における明るさが所定の範囲内であり、カメラ18で撮像した画像において物標を認識可能な状態を意味する。利用可能でない状態としては、例えば、夜間、直射日光がカメラ18のレンズに当たっている状態等が挙げられる。カメラ18を利用可能な状態であるか否かは、例えば、自車両の外部における明るさを測定する照度計の測定値に基づき判断できる。カメラ18が利用可能な状態である場合はステップ2に進み、利用可能な状態でない場合はステップ8に進む。
ステップ2では、レーダ波を用いて物標を検出する範囲を、図3に示す方位角度領域Aとする。この方位角度領域は、自車両101を基準とし、位相差がα1(rad)からα2(rad)までの角度領域である。ここで、位相差は以下のように定義する。すなわち、図3に示すように、鉛直上方から自車両101を見たとき、自車両101の正面方向Fを位相差0(rad)とし、時計回りに進むほど、位相差が大きくなるとする。α1、α2と、後述するβ1、β2とについて、下記式(1)〜(4)が成立する。
式(1) α1<β1<β2<α2
式(2) β2―β1<2π
式(3) α2−β1<2π
式(4) β2−α1<2π
また、α1、β1は負の値であり、α2、β2は正の値である。さらに、α1とα2の絶対値は同じであり、β1とβ2の絶対値も同じである。
式(2) β2―β1<2π
式(3) α2−β1<2π
式(4) β2−α1<2π
また、α1、β1は負の値であり、α2、β2は正の値である。さらに、α1とα2の絶対値は同じであり、β1とβ2の絶対値も同じである。
また、本ステップでは、レーダ波を用いた物標の検出に関する閾値Tを、図4に示すように設定する。すなわち、方位角度領域Aのうち、位相差がβ1からβ2の領域(以下、方位角度領域Bとする)では、大きい閾値T1を設定するとともに、位相差がα1からβ1の領域(以下、方位角度領域C1とする)、及び位相差がβ2〜α2の領域(以下、方位角度領域C2とする)では、閾値T1よりも小さい閾値T2を設定する。
ここで、方位角度領域Bは、上記式(2)から明らかなように、位相折り返しが生じない領域である。それに対し、方位角度領域C1、C2は、位相折り返しが生じる可能性がある領域である。
ステップ3では、方位角度領域Aにおいて、レーダ波を利用した物標検出を行う。このときの閾値Tの設定は、前記ステップ2で設定したものである。
ステップ4では、方位角度領域C1、C2において、カメラを利用した物標検出を行う。
ステップ4では、方位角度領域C1、C2において、カメラを利用した物標検出を行う。
ステップ5では、前記ステップ3のレーダ波を利用した物標検出により検出された物標について、前記ステップ4のカメラを利用した物標検出により検出された物標と方位が重なる(一致する)か否かを判断する。方位が重なる場合はステップ6に進み、重ならない場合はステップ7に進む。
ステップ6では、前記ステップ3で検出した物標を登録する。登録とは、検出した物標の情報(方位を含む)を最終的に特定し、総合判断処理部16に記憶することを意味する。登録した物標の情報は、後に、必要に応じて、周知の衝突防止処理等に使用することができる。
ステップ7では、前記ステップ5において方位が重ならないと判断した物標は方位角度領域B内にあるか否かを判断する。方位角度領域B内にある場合はステップ6に進み、方位角度領域B外である場合は本処理を終了する。
一方、前記ステップ1で否定判断をした場合はステップ8に進み、方位角度領域Bにおいてレーダ波を利用した物標検出を実行する。なお、本ステップにおいて閾値Tの値はT1である。
ステップ9では、前記ステップ8で検出した物標を登録する。
3.車載レーダ装置1が奏する効果
(1)車載レーダ装置1は、位相折り返しが生じる可能性がある方位角度領域C1、C2において、レーダ波を利用して検出した物標については、カメラを利用して検出した物標の方位と重なることを条件として登録する。そのことにより、位相折り返しに起因する誤検出を抑制することができる。
3.車載レーダ装置1が奏する効果
(1)車載レーダ装置1は、位相折り返しが生じる可能性がある方位角度領域C1、C2において、レーダ波を利用して検出した物標については、カメラを利用して検出した物標の方位と重なることを条件として登録する。そのことにより、位相折り返しに起因する誤検出を抑制することができる。
(2)車載レーダ装置1は、位相折り返しが生じない方位角度領域Bにおいては、カメラを利用した物標検出を行わず、レーダ波を利用して検出した物標を登録する。そのため、方位角度領域Bを含めてカメラを利用した物標検出を実行し、レーダ波を利用した物標検出の結果と照合する方法に比べて、処理を簡易化することができる。
(3)車載レーダ装置1は、方位角度領域C1、C2においては、閾値Tを低く設定する。そのことにより、反射波が弱い方位角度領域C1、C2においても、レーダ波を利用した物標検出が容易になる。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、車載レーダ装置1は、送信アンテナを複数備え、単一の受信アンテナを備えるものであってもよいし、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを備えるものであってもよい。
例えば、車載レーダ装置1は、送信アンテナを複数備え、単一の受信アンテナを備えるものであってもよいし、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを備えるものであってもよい。
また、方位角度領域A、Bは、正面方向Fに関して非対称であってもよい。
また、前記ステップ4において、方位角度領域Aの全体でカメラを利用した物標検出を行ってもよい。この場合、カメラを利用した物標検出の結果のうち、方位角度領域C1、C2における結果を用いて、前記ステップ5の判断を行うことができる。
また、前記ステップ4において、方位角度領域Aの全体でカメラを利用した物標検出を行ってもよい。この場合、カメラを利用した物標検出の結果のうち、方位角度領域C1、C2における結果を用いて、前記ステップ5の判断を行うことができる。
また、車載レーダ装置1は、自車両の後方、又は側方の物標を検出するものであってもよい。
また、閾値Tの値は、方位角度領域Aのいずれにおいても一定であってもよい。
また、閾値Tの値は、方位角度領域Aのいずれにおいても一定であってもよい。
1…車載レーダ装置、4…送信器、6…受信器、
8…A/D変換部、10…信号処理部、12…高周波発振器、
14…分配器、16…総合判断処理部、18・・・カメラ、
101・・・自車両、103・・・正面方向、
A/D1〜A/DN…変換器、AMP1〜AMPN…増幅器、
AR1〜ARN…受信アンテナ、AS…送信アンテナ、
MX1〜MXN…高周波用ミキサ
8…A/D変換部、10…信号処理部、12…高周波発振器、
14…分配器、16…総合判断処理部、18・・・カメラ、
101・・・自車両、103・・・正面方向、
A/D1〜A/DN…変換器、AMP1〜AMPN…増幅器、
AR1〜ARN…受信アンテナ、AS…送信アンテナ、
MX1〜MXN…高周波用ミキサ
Claims (5)
- 送信アンテナ(AS)及び受信アンテナ(AR1〜ARN)のうち少なくとも一方を複数備え、前記送信及び受信アンテナを組み合わせてなるチャンネル毎に電波を送受信し、各チャンネルにて受信される受信信号間の位相差に基づいて前記電波を反射した物標の方位を、前記位相差がα1からα2の方位角度領域Aにおいて検出する第1の方位検出手段(4、6、8、10)と、
車両の周囲を撮像する撮像手段(18)と、
前記撮像手段により撮像された画像に基づき物標の方位を検出する第2の方位検出手段(16)と、
前記方位角度領域Aのうち、前記位相差がβ1からβ2の方位角度領域Bにおいては、少なくとも前記第1の方位検出手段を用いて物標の方位を特定するとともに、前記方位角度領域Aのうち、前記方位角度領域Bを除く方位角度領域Cでは、前記第1の方位検出手段及び前記第2の方位検出手段を用いて物標の方位を特定する方位特定手段(16)と、
を備え、
前記α1、α2、β1、及びβ2について下記式(1)〜(4)が成立することを特徴とする車載レーダ装置(1)。
式(1) α1<β1<β2<α2
式(2) β2―β1<2π
式(3) α2−β1<2π
式(4) β2−α1<2π - 前記方位特定手段は、前記方位角度領域Cにおいて、前記第1の方位検出手段により検出した方位と、前記第2の方位検出手段により検出した方位とが一致することを条件として、その方位を物標の方位として特定することを特徴とする請求項1記載の車載レーダ装置。
- 前記第1の方位検出手段における電波の受信に関する閾値は、前記方位角度領域Cにおいて、前記方位角度領域Bよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載レーダ装置。
- 前記チャンネルは、一つの前記送信アンテナと複数の前記受信アンテナとで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載レーダ装置。
- 複数の前記受信アンテナは、一列かつ等間隔に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車載レーダ装置。
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