JP2014126348A - 空気調和機 - Google Patents

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秀治 古井
Koichi Yasuo
晃一 安尾
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Abstract

【課題】蓄熱媒体から吸熱して蒸発する冷媒が、バイパス流路を通じて圧縮機に吸入される運転において、冷凍サイクルの高圧が過剰に上昇してしまうことを防止する。
【解決手段】冷媒と蓄熱媒体とを熱交換させる蓄熱用熱交換器(30)と、蓄熱用熱交換器(30)と圧縮機(24)の吸入側とを繋ぐバイパス流路(43)と、圧縮機(24)で圧縮した冷媒が室外熱交換器(25)で放熱し、蓄熱用熱交換器(30)の蓄熱媒体から吸熱して蒸発した後、バイパス流路(43)を流れて圧縮機(24)に吸入される第1運転と、圧縮機(24)で圧縮した冷媒が室外熱交換器(25)で放熱し、蓄熱用熱交換器(30)で冷却された後、液管(11)を流れて室内熱交換器(62)で蒸発する第2運転とを切り換える切換機構(27,44,45,101)とを備え、第1運転の開始の直前に液管(11)の内部に冷媒回路(15)の冷媒を封止する冷媒封止運転を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、蓄熱用熱交換器を備えた空気調和機に関するものである。
従来より、室内の冷房や暖房を行う空気調和機が知られている。この種の空気調和機として、冷媒によって蓄熱媒体を冷却し、この蓄熱媒体のいわゆる冷熱を利用して冷房能力の向上を図るものが知られている。
例えば特許文献1に開示の空気調和機は、圧縮機と、室外熱交換器と、室内熱交換器と、蓄熱用熱交換器(第1コイル)と、過冷却用熱交換器(第2コイル)とが接続された冷媒回路を有している。蓄熱用熱交換器と過冷却用熱交換器とは、それぞれ蓄熱媒体を含む蓄熱槽内に配置される。この冷媒回路では、蓄熱用熱交換器と、室外熱交換器とが互いに並列に接続され、且つ冷媒回路の液管に過冷却用熱交換器の流入端と流出端とが接続される(例えば同文献の図1を参照)。この空気調和機では、冷媒によって蓄熱媒体を冷却する蓄冷熱運転と、蓄熱媒体によって冷媒を過冷却する蓄冷熱回収運転と、通常の冷房運転とが切り換えて行われる。
具体的に、蓄冷熱運転では、圧縮機で圧縮された冷媒が、室外熱交換器で凝縮し、第1バイパス流路を通じて蓄熱用熱交換器を流れる。蓄熱用熱交換器では、冷媒が蓄熱媒体から吸熱して蒸発する。これにより、蓄熱媒体には、いわゆる冷熱が付与される。蓄熱用熱交換器を流出した冷媒は、圧縮機に吸入されて再び圧縮される。また、蓄冷熱回収運転では、圧縮機で圧縮された冷媒が、室外熱交換器で凝縮し、液管を通じて過冷却用熱交換器を流れる。過冷却用熱交換器では、蓄熱媒体によって冷媒が過冷却される。過冷却用熱交換器で過冷却された冷媒は、室内熱交換器で蒸発し、室内の冷房に利用される。また、通常の冷房運転では、室外熱交換器で放熱した冷媒が、蓄熱用熱交換器や過冷却用熱交換器をバイパスするように液管を流れ、室内熱交換器で蒸発する。これにより、通常の冷凍サイクルによる冷房運転が行われる。
特開平1−174864号公報
上述したように、特許文献1に開示の空気調和機では、冷媒が蓄熱用熱交換器で蒸発し、バイパス流路を通じて圧縮機に吸入される運転(第1運転)と、冷媒が蓄熱用熱交換器で過冷却され、室内熱交換器で蒸発して圧縮機に吸入される運転(第2運転)とを切り換えて行うようにしている。第1運転は、第2運転と比較すると、冷媒回路で冷媒が循環する流路が短くなり、冷媒が循環する流路の容積も小さくなる。このため、第1運転と第2運転とで等量の冷媒を循環させる場合、第1運転では、冷凍サイクルの高圧が上昇してしまい、所望の運転を継続できなくなる、という問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄熱媒体から吸熱して蒸発する冷媒が、バイパス流路を通じて圧縮機に吸入される運転において、冷凍サイクルの高圧が過剰に上昇してしまうことを防止することにある。
第1の発明は、圧縮機(24)及び室外熱交換器(25)が接続される室外回路(21)と、室内膨張弁(63)及び室内熱交換器(62)が接続される室内回路(61)と、上記室内回路(61)及び室外回路(21)を互いに接続して冷媒回路(15)を構成する液管(11)及びガス管(12)とを備えた空気調和機であって、上記冷媒回路(15)には、上記室外回路(21)の冷媒と蓄熱媒体とを熱交換させる蓄熱用熱交換器(30)と、上記蓄熱用熱交換器(30)と上記圧縮機(24)の吸入側とを繋ぐバイパス流路(43)と、上記圧縮機(24)で圧縮した冷媒が室外熱交換器(25)で放熱し、上記蓄熱用熱交換器(30)の蓄熱媒体から吸熱して蒸発した後、上記バイパス流路(43)を流れて上記圧縮機(24)に吸入される第1運転と、上記圧縮機(24)で圧縮した冷媒が上記室外熱交換器(25)で放熱し、上記蓄熱用熱交換器(30)で冷却された後、上記液管(11)を流れて上記室内熱交換器(62)で蒸発する第2運転とを切り換える切換機構(27,44,45,50,54,101)と、上記第1運転の開始の直前に上記液管(11)の内部に上記冷媒回路(15)の冷媒を封止する冷媒封止運転を行う冷媒封止機構(44,50,53,55,63,102)とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、切換機構(27,44,45,50,54,101)によって第1運転と第2運転とが切り換えて行われる。第1運転では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(25)で放熱し、蓄熱用熱交換器(30)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、冷媒が蓄熱媒体から吸熱して蒸発する。この結果、蓄熱媒体が冷却され、この蓄熱媒体にいわゆる冷熱が付与される。蓄熱用熱交換器(30)で蒸発した冷媒は、バイパス流路(43)を経由して圧縮機(24)に吸入される。この第1運転では、冷媒が室内回路(61)へは送られず、室外回路(21)を循環することになる。
一方、第2運転では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(25)で放熱し、蓄熱用熱交換器(30)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、蓄熱媒体によって冷媒が冷却され、この冷媒の過冷却度が大きくなる。蓄熱用熱交換器(30)で冷却された冷媒は、液管(11)を経由して室内回路(61)へ送られる。この冷媒は、室内熱交換器(62)で室内空気から吸熱して蒸発する。この結果、室内の冷房が行われる。室内熱交換器(62)で蒸発した冷媒は、ガス管(12)を経由して室外回路(21)へ送られ、圧縮機(24)に吸入される。
このように、第1運転と第2運転とでは、第1運転の方が冷媒の循環経路が短くなるため、第1運転では、循環経路に対して冷媒が過剰に充填された状態となり、冷凍サイクルの高圧が上昇し易くなる。そこで、本発明では、冷媒封止機構(44,50,53,55,63,102)が、第1運転の開始の直前に冷媒封止運転を行う。この冷媒封止運転では、冷媒回路(15)の冷媒が液管(11)の内部に封止される。室内回路(61)と室外回路(21)とを繋ぐ液管(11)は、比較的長い連絡配管によって構成される。このため、第1運転の開始の直前において、比較的多量の冷媒を液管(11)の内部に溜め込むことができる。冷媒封止運転の後の第1運転では、第2運転と比較して、冷媒回路(15)を循環する冷媒の量が少なくなる。この結果、第1運転において、冷凍サイクルの高圧が上昇することを回避できる。
第2の発明は、第1の発明において、上記冷媒封止機構(44,50,53,55,63,102)は、上記室外回路(21)の液ライン(42,52)に接続される開閉機構(44,50,53,55)と、上記室内膨張弁(63)とを有し、上記冷媒封止運転時に、上記室内膨張弁(63)を全閉とし且つ上記開閉機構(44,50,53,55)を開放するとともに上記圧縮機(24)を運転させる第1予備動作と、該第1予備動作の後に上記開閉機構(44,50,53,55)を閉じる第2予備動作とを行うように構成されることを特徴とする。
第2の発明では、冷媒封止運転において、第1予備動作と第2予備動作とが順に行われる。第1予備動作では、室内回路(61)の室内膨張弁(63)が全閉状態となり、液ライン(42,52)の開閉機構(44,50,53,55)が開放された状態で、圧縮機(24)が運転される。これにより、圧縮機(24)で圧縮された冷媒は、室外熱交換器(25)で放熱して液冷媒となり、液ライン(42,52)を通じて液管(11)の内部へ送られる。この第1予備動作では、室内回路(61)の室内膨張弁(63)は全閉状態となっているため、液管(11)の内部に液冷媒が溜まり込んでいく。その後の第2予備動作では、開閉機構(44,50,53,55)が閉状態となる。この結果、室内膨張弁(63)と開閉機構(44,50,53,55)との間の液管(11)に液冷媒が封止される。
第3の発明は、第2の発明において、上記冷媒封止機構(44,50,53,55,63,102)は、上記第1予備動作の開始から所定時間が経過する、又は該第1予備動作中に上記冷媒回路(15)の低圧圧力が所定値を下回ると上記2予備動作を行うように構成されることを特徴とする。
第3の発明では、第1予備動作の開始から所定時間が経過するか、あるいは冷媒回路(15)の低圧圧力が所定値を下回ると、第2予備動作が行われ、開閉機構(44,50,53,55)が閉状態となる。この結果、液管(11)の内部に十分な冷媒を溜め込むことができる。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、上記冷媒回路(15)には、上記開閉機構(44,50,53,55)の前後を繋ぐ連通路(46)と、該連通路(46)に接続されて上記液管(11)側の圧力を逃がす圧力逃がし弁(47)とが設けられていることを特徴とする。
第4の発明では、開閉機構(44,50,53,55)の前後が連通路(46)によって繋がれる。冷媒封止運転により液管(11)に冷媒を溜め込んだ状態で、第1運転を行っている際、液管(11)の周囲の温度が高くなると、液管(11)の内圧が上昇することがある。このような場合に、連通路(46)の圧力逃がし弁(47)が開放され、液管(11)の冷媒が室内回路(61)の蓄熱用熱交換器(30)側へ放出される。この結果、液管(11)の内圧の上昇を速やかに解消できる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、流動性を有する蓄熱媒体が貯留される貯留部(72)と、該蓄熱媒体を搬送するポンプ(73)と、上記蓄熱用熱交換器(30)の蓄熱媒体側の流路(32)が接続され、上記蓄熱媒体が循環する蓄熱回路(71)を備えていることを特徴とする。
第5の発明では、蓄熱回路(71)のポンプ(73)が運転されることで、貯留部(72)の蓄熱媒体が蓄熱回路(71)を循環する。蓄熱用熱交換器(30)では、蓄熱回路(71)を循環する蓄熱媒体と、冷媒回路(15)を流れる冷媒とが熱交換する。
第6の発明は、第5の発明において、上記蓄熱回路(71)の蓄熱媒体は、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液であることを特徴とする。
第6の発明では、冷媒と熱交換する蓄熱媒体として、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液が用いられる。臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液は、0℃よりも高い所定の温度まで冷却されると、臭化テトラnブチルアンモニウムを中心とした水との包接水和物を含むスラリー状になる。このため、蓄熱媒体に含まれる包接水和物の潜熱を利用して冷媒を冷却することができ、且つこの蓄熱媒体を蓄熱回路(71)で循環させることができる。
本発明によれば、第1運転の開始の直前に液管(11)に冷媒を溜め込む冷媒封止運転を行うようにしている。このため、第1運転において、室外回路(21)の圧力が上昇することを回避でき、所望の運転を継続することができる。また、冷媒回路(15)に冷媒を溜め込むための受液器を小型化、あるいは省略することができるので、冷媒回路(15)の簡素化、低コスト化を図ることができる。
第2の発明によれば、冷媒封止運転において、室内膨張弁(63)と開閉機構(44,50,53,55)との間に冷媒を溜め込むことができる。室内膨張弁(63)は、通常の運転と、冷媒封止運転との双方に兼用されるため、冷媒回路(15)の簡素化、低コスト化を図ることができる。
第3の発明によれば、液管(11)の内部に液冷媒を十分に溜め込んだ状態で、第1運転を開始させることができる。
第4の発明によれば、第1運転において、液管(11)の内圧が上昇してしまうことを速やかに解消できる。
第5の発明によれば、蓄熱用熱交換器(30)において、流動性を有する蓄熱媒体と冷媒とを熱交換させることで、蓄熱媒体に冷熱を付与する、あるいはこの蓄熱媒体によって冷媒を冷却することができる。特に、第6の発明によれば、蓄熱媒体として臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物を用いることで、蓄熱媒体による冷媒の冷却能力を向上でき、省エネ性に優れた空気調和機を提供できる。
図1は、実施形態1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図である。 図2は、実施形態1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図であり、蓄熱運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図3は、実施形態1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図であり、蓄熱利用冷房運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図4は、実施形態1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図であり、冷房運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図5は、実施形態1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図であり、暖房運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図6は、実施形態1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図であり、冷媒封止運転時の冷媒の流れを表したものである。 図7は、実施形態1の変形例に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図である。 図8は、実施形態2に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図である。 図9は、実施形態2の変形例1に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図である。 図10は、実施形態2の変形例2に係る空気調和機の概略の構成を示す配管系統図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1は、室内の冷房と暖房とを切り換えて行う空気調和機(10)である。空気調和機(10)は、例えばビル等の室内の空調に用いられる、いわゆるビル用マルチ式に構成される。図1に示すように、空気調和機(10)は、室外ユニット(20)と、複数の室内ユニット(60)と、蓄熱ユニット(70)を備えている。なお、図1では、2台の室内ユニット(60)を図示しているが、室内ユニット(60)を1台、あるいは3台以上としてもよい。室外ユニット(20)及び蓄熱ユニット(70)は、例えばビル等の屋上に設置されている。室内ユニット(60)は、ビル等の室内の例えば天井に設置されている。室外ユニット(20)と、複数の室内ユニット(60)とは、2本の連絡配管(液管(11)及びガス管(12))を介して互いに接続されている。これにより、空気調和機(10)では、冷媒が充填される冷媒回路(15)が構成される。冷媒回路(15)では、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。液管(11)及びガス管(12)は、比較的長い全長(例えば150m)を有している。
〈室外ユニット〉
室外ユニット(20)には、室外回路(21)が設けられている。室外回路(21)には、液閉鎖弁(22)とガス閉鎖弁(23)とが設けられる。液閉鎖弁(22)には、液管(11)の一端が接続され、ガス閉鎖弁(23)には、ガス管(12)の一端が接続される。
室外回路(21)には、圧縮機(24)と、室外熱交換器(25)とが接続されている。圧縮機(24)は、インバータの出力周波数を調節することで、モータの回転数(運転周波数)が可変に構成される。室外熱交換器(25)は、例えばフィン・アンド・チューブ式の熱交換器で構成される。室外熱交換器(25)の近傍には、室外ファン(26)が設置される。室外熱交換器(25)では、室外ファン(26)が搬送する室外空気と冷媒とが熱交換する。
室外回路(21)には、四方切換弁(27)が接続されている。四方切換弁(27)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(27)では、第1ポートが圧縮機(24)の吐出側に繋がり、第2ポートがガス閉鎖弁(23)に繋がり、第3ポートが圧縮機(24)の吸入側に繋がり、第4ポートが室外熱交換器(25)のガス側端部に繋がっている。四方切換弁(27)は、第1ポートと第4ポートとが連通し且つ第2ポートと第3ポートとが連通する第1状態(図1の実線で示す状態)と、第1ポートと第2ポートとが連通し且つ第3ポートと第4ポートとが連通する第2状態(図1の破線で示す状態)とに切換可能に構成される。
室外回路(21)には、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)と、室外膨張弁(28)とが接続されている。蓄熱用熱交換器(30)は、冷媒回路(15)と接続する上記第1流路(31)と、蓄熱回路(71)と接続する第2流路(32)とを有している。第1流路(31)は、室外回路(21)において、室内ユニット(60)の室内熱交換器(62)と、室外熱交換器(25)との間に直列に接続される。室外膨張弁(28)は、室外回路(21)において、室外熱交換器(25)と第1流路(31)との間に接続される。室外膨張弁(28)は、開度が調節可能な電子膨張弁で構成される。
室外回路(21)には、第1液配管(41)と、第2液配管(42)と、バイパス配管(43)とが接続される。第1液配管(41)は、その一端が室外熱交換器(25)の液側端部に接続している。第2液配管(42)は、その一端が第1液配管(41)の他端に接続している。第2液配管(42)の他端は、液閉鎖弁(22)に接続している。第2液配管(42)には、第1開閉弁(44)が接続されている。第1開閉弁(44)は、例えば開閉自在な電磁開閉弁で構成される。バイパス配管(43)は、その一端が第1液配管(41)と第2液配管(42)の接続部に接続している。バイパス配管(43)の他端は、四方切換弁(27)の第2ポートに接続している。バイパス配管(43)には、第2開閉弁(45)が接続されている。第2開閉弁(45)は、例えば開閉自在な電磁開閉弁で構成される。
バイパス配管(43)は、第1流路(31)と圧縮機(24)の吸入側とを繋ぐバイパス流路を構成する。第2液配管(42)は、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)と液管(11)とを繋ぐ液ラインを構成する。第1開閉弁(44)及び第2開閉弁(45)は、第2液配管(42)及びバイパス配管(43)と、第1流路(31)の連通状態を切り換える流路切換機構を構成する。
第2液配管(42)には、第1開閉弁(44)の前後を繋ぐ連通管(46)(連通路)が接続されている。連通管(46)には、圧力逃がし弁(47)が接続される。圧力逃がし弁(47)は、液管(11)側の圧力が上昇すると開放され、該液管(11)側の冷媒を蓄熱用熱交換器(30)側へ放出する。
〈室内ユニット〉
各室内ユニット(60)には、室内回路(61)がそれぞれ設けられている。室内回路(61)の液側端部には、液管(11)の他端が接続され、室内回路(61)のガス側端部には、ガス管(12)の他端が接続される。室内回路(61)には、ガス側端部から液側端部に向かって順に、室内熱交換器(62)と、室内膨張弁(63)とが接続されている。室内熱交換器(62)は、例えばフィン・アンド・チューブ式の熱交換器で構成される。室内熱交換器(62)の近傍には、室内ファン(64)が設置される。室内熱交換器(62)では、室内ファン(64)が搬送する室内空気と冷媒とが熱交換する。室内膨張弁(63)は、例えば開度が調節可能な電子膨張弁で構成される。
〈蓄熱ユニット〉
蓄熱ユニット(70)には、流動性を有する蓄熱媒体が充填される蓄熱回路(71)の一部が設けられる。蓄熱回路(71)には、蓄熱媒体が貯留される貯留部(タンク(72))と、蓄熱媒体を搬送する搬送部(ポンプ(73))と、上記蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)とが接続される。タンク(72)は、中空の密閉型に構成され、室外ユニット(20)の近傍に設置される。タンク(72)には、蓄熱回路(71)の流出管(74)と、蓄熱回路(71)の流入管(75)とが接続される。流出管(74)は、タンク(72)の上部に接続し、流入管(75)は、タンク(72)の下部に接続している。ポンプ(73)は、流出管(74)に接続している。ポンプ(73)は、運転されることで、蓄熱回路(71)の蓄熱媒体を循環させる。蓄熱用熱交換器(30)は、第1流路(31)を流れる冷媒と、第2流路(32)を流れる蓄熱媒体とを熱交換させる。蓄熱用熱交換器(30)は、例えば2重管式の熱交換器で構成される。
本実施形態の蓄熱媒体は、臭化テトラnブチルアンモニウム(TBAB)水溶液及びその包接水和物である。臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液は、0℃よりも高い所定の温度(例えば約10℃)の状態において、臭化テトラnブチルアンモニウムを中心とした水との包接水和物を含むスラリー状になる。このため、蓄熱回路(71)では、包接水和物を含む蓄熱媒体を循環させることができる。これにより、蓄熱用熱交換器(30)では、包接水和物の潜熱を利用して冷媒を冷却することができる。
〈コントローラ〉
空気調和機(10)は、圧縮機(24)、ポンプ(73)、四方切換弁(27)、及び各弁(27,28,44,45,63)を制御するためのコントローラ(100)を有している。コントローラ(100)は、蓄熱運転(第1運転)、蓄熱利用冷房運転(第2運転)、通常冷房運転(蓄熱非利用冷房運転(第3運転))、及び暖房運転(第4運転)を開始させる信号に応じて、これらの機器を制御する。コントローラ(100)は、第1制御部(101)と、第2制御部(102)と、タイマー設定部(103)とを有している。
第1制御部(101)は、詳細は後述する第1運転〜第4運転を切り換えるように、四方切換弁(27)、第1開閉弁(44)、及び第2開閉弁(45)を制御する。つまり、第1制御部(101)、四方切換弁(27)、第1開閉弁(44)、及び第2開閉弁(45)は、第1運転〜第4運転を切り換えるための切換機構を構成する。
第2制御部(102)は、詳細は後述する冷媒封止運転を行うように、室内膨張弁(63)及び第1開閉弁(開閉機構(44))を制御する。つまり、第2制御部(102)、室内膨張弁(63)、及び第1開閉弁(44)は、冷媒封止運転(詳細は後述する第1予備動作、及び第2予備動作)を行うための冷媒封止機構を構成する。
タイマー設定部(103)には、第1予備動作を行う所定の時間T1が設定される。本実施形態では、第1予備動作が実行されてからこの設定時間T1が経過すると、第2予備動作が実行される(詳細は後述する)。
−運転動作−
実施形態1に係る空気調和機(10)は、蓄熱運転と、蓄熱利用冷房運転と、冷房運転と、暖房運転とを切り換えて行うように構成される。以下、各運転について説明する。
〈蓄熱運転〉
蓄熱運転では、冷媒回路(15)の冷媒によって蓄熱媒体が冷却され、この蓄熱媒体にいわゆる冷熱が付与される。蓄熱運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2開閉弁(45)が開放され、室外膨張弁(28)が所定開度に調節される。また、蓄熱運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)、及びポンプ(73)が運転される。
図2に示すように、蓄熱ユニット(70)のポンプ(73)が運転されると、タンク(72)内の蓄熱媒体が流出管(74)を流出し、蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)を流れる。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(28)で減圧された後、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、蓄熱媒体が第2流路(32)を順次流れている。このため、第1流路(31)を流れる低圧の冷媒が、第2流路(32)の蓄熱媒体から吸熱して蒸発する。この結果、第2流路(32)を流れる蓄熱媒体は、冷媒によって順次冷却される。第2流路(32)で冷却された蓄熱媒体は、流入管(75)よりタンク(72)内に流入し、貯留される。また、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)で蒸発した冷媒は、バイパス配管(43)を経由して圧縮機(24)に吸入される。
〈蓄熱利用冷房運転〉
蓄熱利用冷房運転では、蓄熱媒体によって冷媒が冷却されながら、室内の冷房が行われる。蓄熱利用冷房運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、室外膨張弁(28)が全開状態となる。また、蓄熱利用冷房運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)、及びポンプ(73)が運転される。また、室内ユニット(60)では、室内膨張弁(63)の開度が調節され、室内ファン(64)が運転される。
図3に示すように、蓄熱ユニット(70)のポンプ(73)が運転されると、タンク(72)内の蓄熱媒体が流出管(74)を流出し、蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)を流れる。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(28)をそのまま通過し、第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、蓄熱媒体が第2流路(32)を順次流れている。このため、第1流路(31)を流れる高圧冷媒が、蓄熱媒体によって順次冷却される。第2流路(32)で冷媒を冷却した蓄熱媒体は、流出管(74)よりタンク(72)内に流入し、貯留される。蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)で過冷却された冷媒は、第2液配管(42)、液管(11)を経由して各室内ユニット(60)へ送られる。
室内ユニット(60)に流入した冷媒は、室内膨張弁(63)で減圧された後、室内熱交換器(62)を流れる。室内熱交換器(62)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。この結果、室内の冷媒が行われる。室内熱交換器(62)で蒸発した冷媒は、ガス管(12)を経由して室外ユニット(20)へ送られ、圧縮機(24)に吸入される。
〈冷房運転〉
冷房運転では、蓄熱媒体で冷媒を冷却せずに、室内の冷房が行われる。冷房運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、室外膨張弁(28)が全開状態となる。また、冷房運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)が運転される一方、ポンプ(73)は停止状態となる。また、室内ユニット(60)では、室内膨張弁(63)の開度が調節され、室内ファン(64)が運転される。
図4に示すように、蓄熱ユニット(70)では、ポンプ(73)が停止状態となる。このため、蓄熱回路(71)では、蓄熱媒体が循環することはなく、蓄熱用熱交換器(30)を蓄熱媒体が流れることもない。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(28)をそのまま通過し、第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、上述のように蓄熱媒体が第2流路(32)を流れていない。このため、第1流路(31)を流れる高圧冷媒は、蓄熱媒体によって実質的に冷却されず、第1流路(31)を通過する。第1流路(31)を通過した冷媒は、第2液配管(42)、液管(11)を経由して各室内ユニット(60)へ送られる。
室内ユニット(60)に流入した冷媒は、室内膨張弁(63)で減圧された後、室内熱交換器(62)を流れる。室内熱交換器(62)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。この結果、室内の冷媒が行われる。室内熱交換器(62)で蒸発した冷媒は、ガス管(12)を経由して室外ユニット(20)へ送られ、圧縮機(24)に吸入される。
〈暖房運転〉
暖房運転では、室内の暖房が行われる。暖房運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第2状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、室外膨張弁(28)の開度が調節される。また、暖房運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)が運転される一方、ポンプ(73)は停止状態となる。また、室内ユニット(60)では、室内膨張弁(63)が全開状態となり、室内ファン(64)が運転される。
図5に示すように、蓄熱ユニット(70)では、ポンプ(73)が停止状態となる。このため、蓄熱回路(71)では、蓄熱媒体が循環することはなく、蓄熱用熱交換器(30)を蓄熱媒体が流れることもない。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、ガス管(12)を経由して各室内ユニット(60)へ送られる。室内ユニット(60)に流入した冷媒は、室内熱交換器(62)を流れる。室内熱交換器(62)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。この結果、室内の暖房が行われる。室内熱交換器(62)で凝縮した冷媒は、室内膨張弁(63)をそのまま通過し、液管(11)を経由して室外ユニット(20)へ送られる。
室外ユニット(20)に流入した冷媒は、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、上述のように蓄熱媒体が第2流路(32)を流れていない。このため、第1流路(31)を流れる高圧冷媒は、蓄熱媒体と実質的に熱交換せず、第1流路(31)を通過する。第1流路(31)を通過した冷媒は、室外膨張弁(28)で減圧された後、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(25)で蒸発した冷媒は、圧縮機(24)に吸入される。
−冷媒封止運転−
上述した蓄熱運転(第1運転)では、図2に示すように、冷媒回路(15)の冷媒が室内ユニット(60)に送られず、室外ユニット(20)の室外回路(21)を循環する。このため、蓄熱運転では、他の運転(第2〜第4運転)と比べて冷媒の流路が短くなる。このため、蓄熱運転において、他の運転と同等の冷媒を循環させるようにすると、冷凍サイクルの高圧が上昇してしまい、高圧保護スイッチ等が作動して圧縮機(24)が停止してしまう、あるいは所望の運転を継続できなくなる虞がある。そこで、本実施形態では、蓄熱運転の開始直前に次のように冷媒封止運転を行うようにしている。
コントローラ(100)に蓄熱運転の開始信号が入力されると、第2制御部(102)は、冷媒封止運転(第1予備動作及び第2予備動作)を行うように各機器を制御する。具体的に、まず、第1予備動作では、第2制御部(102)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、室外膨張弁(28)が全開状態に設定され、室内膨張弁(63)が全閉状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖される。また、第1予備動作では、圧縮機(24)が運転され、ポンプ(73)が停止され、室外ファン(26)が運転され、室内ファン(64)が停止される。
図6に示すように、第1予備動作では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮し、液冷媒となる。この冷媒は、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)、第2液配管(42)を通過し、液管(11)へ流入する。液管(11)の流出側では、室内熱交換器(62)が全閉状態となっている。このため、液管(11)には、液冷媒が徐々に溜まり込んでいく。第1予備動作が開始されてから所定の設定時間T1(液管に十分な液冷媒を溜め込める程度の所定の時間)が経過すると、第2予備動作が実行され、第1開閉弁(44)が閉状態となる。これにより、第2予備動作では、室内膨張弁(63)と第1開閉弁(44)との間の液ライン(主として液管(11))に冷媒が封止される。
本実施形態では、液管(11)の全長が約150mとなっている。例えば液管(11)の配管径が9.52mmである場合、液管(11)の内部には、8.4kgの液冷媒を溜め込むことができる。また、例えば液管(11)の配管径が12.7mmである場合、液管(11)の内部には、16.6kgの液冷媒を溜め込むことができる。
第2予備動作の後には、上述した蓄熱運転が行われる。蓄熱運転では、液管(11)の内部に液冷媒が貯留されているため、室外回路(21)を循環する冷媒量が過剰となることを回避できる。この結果、蓄熱運転において、室外回路(21)の冷媒の圧力(冷凍サイクルの高圧)が上昇することを防止でき、所望の運転を継続することができる。
−実施形態1の効果−
実施形態1によれば、蓄熱運転の開始の直前に液管(11)に冷媒を溜め込む冷媒封止運転を行うようにしている。このため、蓄熱運転において、室外回路(21)の圧力が上昇することを回避でき、所望の運転を継続することができる。また、冷媒回路(15)に余剰の冷媒を溜め込むための受液器を設ける必要がないため、空気調和機(10)の低コスト化、小型化を図ることができる。
また、室内膨張弁(63)は、蓄熱利用冷房運転、冷房運転、冷媒封止運転において兼用されるため、空気調和機(10)の低コスト化を図ることができる。
更に、上述した実施形態では、蓄熱媒体として臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物を用いている。このため、蓄熱回路(71)で蓄熱媒体を循環させつつ、この蓄熱媒体の潜熱を利用して冷媒を冷却することができる。
〈実施形態1の変形例〉
図7に示す変形例は、実施形態1の2つの開閉弁(44,45)を1つの三方弁(50)(開閉機構)に置き換えたものである。三方弁(50)は、第2液配管(42)の一端に接続されている。三方弁(50)は、第1流路(31)と繋がる第1ポートと、バイパス配管(43)と繋がる第2ポートと、第2液配管(42)と繋がる第3ポートとを有している。三方弁(50)は、第1ポートと第2ポートとを連通し第3ポートを閉鎖する第1状態(図7の実線で示す状態)と、第1ポートと第3ポートとを連通し第2ポートを閉鎖する第2状態(図7の破線で示す状態)とに切り換えられる。つまり、三方弁(50)は、各運転を切り換えるための切換機構でもある。この変形例においても、上記実施形態1と同様にして、第1運転から第4運転までを切り換えて行うことができる。
また、この変形例においても、実施形態1と同様にして冷媒封止運転を行うことができる。具体的に、冷媒封止運転の第1予備動作では、第2制御部(102)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、室外膨張弁(28)が全開状態に設定され、室内膨張弁(63)が全閉状態に設定され、三方弁(50)が第2状態に設定される。また、第1予備動作では、圧縮機(24)が運転され、ポンプ(73)が停止され、室外ファン(26)が運転され、室内ファン(64)が停止される。この結果、圧縮機(24)で圧縮され、室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒が、液管(11)の内部に徐々に溜まり込んでいく。
第1予備動作が実行されてから設定時間T1が経過すると、第2制御部(102)によって、三方弁(50)が第1状態に切り換えられる(第2予備動作が行われる)。これにより、三方弁(50)の第3ポートと室内膨張弁(63)との間の液ライン(主として液管(11))に液冷媒が封止される。第2予備動作の後には、実施形態1と同様にして、蓄熱運転が行われる。
この変形例のそれ以外の作用効果は、上述した実施形態1と同様である。
《発明の実施形態2》
実施形態2は、実施形態1と冷媒回路(15)の構成が異なっている。図8に示すように、実施形態2では、第1液配管(41)において、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)と室外膨張弁(28)と間に第3開閉弁(51)が接続される。第3開閉弁(51)は、例えば開閉自在な電磁弁で構成される。また、室外回路(21)には、第1液配管(41)と並列に第3液配管(52)(液ライン)が接続される。第3液配管(52)の一端は、第1液配管(41)における室外膨張弁(28)と第3開閉弁(51)との間に接続される。第3液配管(52)の他端は、第2液配管(42)における液閉鎖弁(22)と第1開閉弁(44)との間に接続される。第3液配管(52)には、第4開閉弁(53)(開閉機構)が接続される。第4開閉弁(53)は、開閉自在な電磁弁で構成される。実施形態2では、上述した実施形態1と同様にして、蓄熱運転、蓄熱利用冷房運転、冷房運転、暖房運転が行われる。
実施形態2の蓄熱運転では、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2開閉弁(45)が開放され、第3開閉弁(51)が開放され、第4開閉弁(53)が閉鎖される。また、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、室外膨張弁(28)の開度が適宜調節される。また、圧縮機(24)及びポンプ(73)が運転される。そして、蓄熱運転では、実施形態1と同様にして、室外熱交換器(25)で冷媒が凝縮し、蓄熱用熱交換器(30)で冷媒が蒸発する冷凍サイクルが行われる。
実施形態2の蓄熱利用冷房運転では、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、第3開閉弁(51)が開放され、第4開閉弁(53)が閉鎖される。また、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、室外膨張弁(28)が全開となり、室内膨張弁(63)の開度が適宜調節される。また、圧縮機(24)及びポンプ(73)が運転される。そして、蓄熱利用冷房運転では、実施形態1と同様にして、室外熱交換器(25)で冷媒が凝縮し、蓄熱用熱交換器(30)で冷媒が過冷却され、室内熱交換器(62)で冷媒が蒸発する冷凍サイクルが行われる。
実施形態2の冷房運転では、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、第3開閉弁(51)が閉鎖され、第4開閉弁(53)が開放される。また、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、室外膨張弁(28)が全開となり、室内膨張弁(63)の開度が適宜調節される。また、圧縮機(24)が運転され、ポンプ(73)が停止する。実施形態2の冷房運転では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(25)で凝縮した後、全開状態の室外膨張弁(28)を通過する。この冷媒は、第3液配管(52)、第2液配管(42)、液管(11)を順に流れ、室内熱交換器(62)で蒸発する。室内熱交換器(62)で蒸発した冷媒は、ガス管(12)を流れた後、圧縮機(24)に吸入される。
実施形態2の暖房運転では、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、第3開閉弁(51)が閉鎖され、第4開閉弁(53)が開放される。また、四方切換弁(27)が第2状態に設定され、室内膨張弁(63)が全開となり、室外膨張弁(28)の開度が適宜調節される。また、圧縮機(24)が運転され、ポンプ(73)が停止する。実施形態2の暖房運転では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が室内熱交換器(62)で放熱し、暖房に利用される。室内熱交換器(62)で凝縮した冷媒は、全開状態の室内膨張弁(63)を通過し、液管(11)を経由して室外回路(21)へ送られる。この冷媒は、第2液配管(42)、第3液配管(52)を順に通過し、室外膨張弁(28)で減圧され、室外熱交換器(25)で蒸発する。室外熱交換器(25)で蒸発した冷媒は、圧縮機(24)に吸入される。
実施形態2においても、実施形態1と同様にして、蓄熱運転の開始の直前に冷媒封止運転が行われる。具体的に、第1予備動作では、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、第3開閉弁(51)が閉鎖され、第4開閉弁(53)が開放される。また、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、室外膨張弁(28)が全開状態となり、室内膨張弁(63)が全閉状態となる。また、圧縮機(24)が運転され、ポンプ(73)が停止する。これにより、第1予備動作では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)で凝縮した後、第3液配管(52)、第2液配管(42)を順に通過して、液管(11)に送られる。第1予備動作の後には、開閉機構となる第4開閉弁(53)を閉鎖する第2予備動作が行われる。この結果、室内膨張弁(63)と第4開閉弁(53)との間の液ライン(主として液管(11))の内部に液冷媒が封止される。
〈実施形態2の変形例1〉
図9に示す変形例1は、実施形態2の蓄熱回路(71)が省略される一方、蓄熱用熱交換器(30)が蓄熱槽(77)の内部に配置されたものである。蓄熱槽(77)の内部には、蓄熱媒体(例えば水等)が貯留されている。空気調和機のその他の構成は、実施形態2と同様である。
この変形例1では、実施形態2と同様にして、蓄熱運転、蓄熱利用冷房運転、冷房運転、及び暖房運転が行われる。この変形例の蓄熱運転では、室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒が、蓄熱用熱交換器(30)の周囲の蓄熱媒体から吸熱して蒸発する。また、この変形例の蓄熱利用冷房運転では、室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒が蓄熱用熱交換器(30)の周囲の蓄熱媒体で冷却された後、室内熱交換器(62)で蒸発する。この変形例1においても、実施形態2と同様に冷媒封止運転が行われる。
〈実施形態2の変形例2〉
図10に示す変形例2では、実施形態2の第2開閉弁(45)が省略される一方、第2液配管(42)とバイパス配管(43)の間に第1三方弁(54)(切換機構)が接続される。また、実施形態2の第3開閉弁(51)及び第4開閉弁(53)に代わって、第1液配管(41)と第3液配管(52)の接続部に第2三方弁(55)(開閉機構)が接続される。第1三方弁(54)と第2三方弁(55)とは、それぞれ第1から第3までのポートを有している。第1三方弁(54)では、第1ポートが第1液配管(41)に繋がり、第2ポートがバイパス配管(43)に繋がり、第3ポートが第2液配管(42)に繋がっている。また、第2三方弁(55)では、第1ポートが室外熱交換器(25)の液側端部に、第2ポートが蓄熱用熱交換器(30)に、第3ポートが第3液配管(52)に繋がっている。第1三方弁(54)と第2三方弁(55)とは、第1ポートと第2ポートとを連通し第3ポートを閉鎖する第1状態(図10の実線で示す状態)と、第1ポートと第3ポートとを連通し第2ポートを閉鎖する第2状態(図10の破線で示す状態)とに切り換えられる。
変形例2においても、実施形態2と同様にして、蓄熱運転、蓄熱利用冷房運転、冷房運転、及び暖房運転が行われる。蓄熱運転では、第1三方弁(54)及び第2三方弁(55)が第1状態に設定される。蓄熱利用冷房運転では、第1三方弁(54)が第1状態に、第2三方弁(55)が第2状態に、第1開閉弁(44)が開状態に設定される。冷房運転では、第1三方弁(54)が第2状態に、第2三方弁(55)が第2状態に、第1開閉弁(44)が閉状態に設定される。暖房運転では、第1三方弁(54)及び第2三方弁(55)が第2状態に、第1開閉弁(44)が閉状態に設定される。各運転の詳細は、実施形態2と同様である。
また、変形例2においても、実施形態2と同様にして、蓄熱運転の開始の直前に冷媒封止運転が行われる。具体的に、第1予備動作では、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2三方弁(55)が第2状態に設定され、室外膨張弁(28)が全開状態となり、室内膨張弁(63)が全閉状態となる。第1予備動作では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)で凝縮した後、第3液配管(52)、第2液配管(42)を順に流れ、液管(11)に送られる。第1予備動作の後には、開閉機構となる第2三方弁(55)が第1状態となる。この結果、室内膨張弁(63)と第2三方弁(55)との間の液ライン(主として液管(11))の内部に液冷媒が封止される。
〈その他の実施形態〉
上述した実施形態では、冷媒封止運転において、第1予備動作の開始から所定の設定時間T1が経過すると、第2予備動作を行うようにしている。しかし、例えば冷媒回路(15)の低圧圧力を検出し、この低圧圧力が所定値を下回ると、第2予備動作を行うようにしてもよい。
また、上述した各実施形態やその変形例では、実施形態1と同様にして、開閉機構の前後を繋ぐ連通路(46)と連通路(46)に接続される圧力逃がし弁(47)を設けてもよい。
以上説明したように、蓄熱用熱交換器を備えた空気調和機について有用である。
10 空気調和機
11 液管
12 ガス管
15 冷媒回路
21 室外回路
24 圧縮機
25 室外熱交換器
27 四方切換弁(切換機構)
30 蓄熱用熱交換器
32 第2流路(蓄熱媒体側の流路)
42 第2液配管(液ライン)
44 第1開閉弁(開閉機構、切換機構、冷媒封止機構)
45 第2開閉弁(切換機構)
46 連通管(連通路)
47 圧力逃がし弁
50 三方弁(切換機構、開閉機構)
52 第3液配管(液ライン)
53 第4開閉弁(開閉機構)
54 第1三方弁(切換機構)
55 第2三方弁(開閉機構)
61 室内回路
62 室内熱交換器
63 室内膨張弁(冷媒封止機構)
71 蓄熱回路
72 貯留部(タンク)
73 ポンプ
101 第1制御部(切換機構)
102 第2制御部(冷媒封止機構)

Claims (6)

  1. 圧縮機(24)及び室外熱交換器(25)が接続される室外回路(21)と、室内膨張弁(63)及び室内熱交換器(62)が接続される室内回路(61)と、上記室内回路(61)及び室外回路(21)を互いに接続して冷媒回路(15)を構成する液管(11)及びガス管(12)とを備えた空気調和機であって、
    上記室外回路(21)の冷媒と蓄熱媒体とを熱交換させる蓄熱用熱交換器(30)と、
    上記蓄熱用熱交換器(30)と上記圧縮機(24)の吸入側とを繋ぐバイパス流路(43)と、
    上記圧縮機(24)で圧縮した冷媒が室外熱交換器(25)で放熱し、上記蓄熱用熱交換器(30)の蓄熱媒体から吸熱して蒸発した後、上記バイパス流路(43)を流れて上記圧縮機(24)に吸入される第1運転と、上記圧縮機(24)で圧縮した冷媒が上記室外熱交換器(25)で放熱し、上記蓄熱用熱交換器(30)で冷却された後、上記液管(11)を流れて上記室内熱交換器(62)で蒸発する第2運転とを切り換える切換機構(27,44,45,50,54,101)と、
    上記第1運転の開始の直前に上記液管(11)の内部に上記冷媒回路(15)の冷媒を封止する冷媒封止運転を行う冷媒封止機構(44,50,53,55,63,102)と
    を備えている
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、
    上記冷媒封止機構(44,50,53,55,63,102)は、上記室外回路(21)の液ライン(42,52)に接続される開閉機構(44,50,53,55)と、上記室内膨張弁(63)とを有し、上記冷媒封止運転時に、上記室内膨張弁(63)を全閉とし且つ上記開閉機構(44,50,53,55)を開放するとともに上記圧縮機(24)を運転させる第1予備動作と、該第1予備動作の後に上記開閉機構(44,50,53,55)を閉じる第2予備動作とを行うように構成される
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項2において、
    上記冷媒封止機構は、上記第1予備動作の開始から所定時間が経過する、又は該第1予備動作中に上記冷媒回路(15)の低圧圧力が所定値を下回ると上記2予備動作を行うように構成される
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項2又は3において、
    上記冷媒回路(15)には、上記開閉機構(44,50,53,55)の前後を繋ぐ連通路(46)と、該連通路(46)に接続されて上記液管(11)側の圧力を逃がす圧力逃がし弁(47)とが設けられている
    ことを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    流動性を有する蓄熱媒体が貯留される貯留部(72)と、該蓄熱媒体を搬送するポンプ(73)と、上記蓄熱用熱交換器(30)の蓄熱媒体側の流路(32)が接続され、上記蓄熱媒体が循環する蓄熱回路(71)を備えている
    ことを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項5において、
    上記蓄熱回路(71)の蓄熱媒体は、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液である
    ことを特徴とする空気調和機。
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