JP2014126185A - パイプ連結具 - Google Patents

パイプ連結具 Download PDF

Info

Publication number
JP2014126185A
JP2014126185A JP2012285378A JP2012285378A JP2014126185A JP 2014126185 A JP2014126185 A JP 2014126185A JP 2012285378 A JP2012285378 A JP 2012285378A JP 2012285378 A JP2012285378 A JP 2012285378A JP 2014126185 A JP2014126185 A JP 2014126185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
flat plate
curved surface
curved
lateral edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012285378A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Akagi
孝明 赤木
Seiji Yuasa
誠二 湯浅
Junichi Kitayama
淳一 北山
Mai Miyahara
麻衣 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OM Kiki Co Ltd
Original Assignee
OM Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OM Kiki Co Ltd filed Critical OM Kiki Co Ltd
Priority to JP2012285378A priority Critical patent/JP2014126185A/ja
Publication of JP2014126185A publication Critical patent/JP2014126185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

【課題】2本のパイプを交差させて連結するパイプ連結具を提供する。
【解決手段】
一方のパイプ3に宛てがう連結枠2と他方のパイプ4に宛てがう連結板1とから構成され、連結枠2は、一方のパイプ3の表面に倣って湾曲させた両端に雄ネジ21,21を刻んだ棒状部材で、連結板1は、他方のパイプ4の表面に倣って湾曲させた湾曲面11と、前記湾曲面11の湾曲面横縁部111から湾曲方向に延び、締付ボルト孔121を設けた一対の平板面12,12と、連結ボルト孔131,131を有し、前記平板面12の平板面横縁部122に設けられた一対のフランジ面13,13とからなる板状部材であり、他方のパイプ4の表面に当接する凸部123,123を前記平板面12,12の対向位置に設けると共に、前記凸部123,123の最短対向距離dを他方のパイプの外径Dより大きくなるように、湾曲面11を開き気味に形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、2本のパイプを交差させて連結するパイプ連結具に関する。
2本のパイプを交差させて連結する(一方のパイプと他方のパイプを重ねて連結する)場合、特許文献1に見られるように、パイプと別体であるパイプ連結具を用いることが通例である。特許文献1が開示するパイプ連結具は、パイプを挿入する湾曲面(U字状部)の両側に平板部を一体形成したパイプ押さえを2個有し、各パイプ押さえの平面部に4個のボルト孔を開けた構成である(特許文献1・請求項1)。湾曲面は、開口部の開口幅を内周の直径より小さくなるように、両平板面(腕部)を傾斜させたり(特許文献1・請求項2)、前記両平板面の内側に突出する突起を部分的に又は全幅に形成したりしている(特許文献1・請求項3)。
特許文献1が開示するパイプ連結具は、パイプ相互の位置合わせをしながら締めつけ固定が可能となり、操作に熟練を要せず、パイプ押さえが簡素な構成であるため、製造コストも安価になる(特許文献1・[0009])。湾曲面により傾斜させた両平板面は、押し広げられた両平板面の復元力(弾力)を発揮し、パイプ押さえをパイプに仮保持させ、パイプ押さえ同士の連結作業やパイプ同士の位置合わせを容易にする(特許文献1・[0011])。両平板面に形成した突起は、前記両平板面の復元力によりパイプに圧接するため、パイプがパイプ押さえから離脱不能にしっかりと保持させる(特許文献1・[0013])。
実用新案登録第3098386号公報
特許文献1が開示するパイプ連結部は、両平板面を傾斜させ、更に突起を形成したことにより、次の問題点を有する。まず、開口部の両平板面を押し開いてパイプを湾曲面に押し込む必要から、両平板面が形成する開口部の開口幅を設計通りに形成する必要がある。開口部の開口幅が広すぎると両平板面によるパイプの把持ができず、逆に前記開口部が狭すぎると湾曲面に押し込めなくなる。パイプを湾曲面の側方から挿入させることも考えられるが、開口部が狭い湾曲面を開いきつつパイプを挿入させる必要があり、手間及び労力が掛かる。
また、開口部の両平板面を押し開いてパイプを湾曲面に押し込む必要から、パイプは必ず両平板面に摺接し、擦り傷の形成される虞がある。このとき、両平板面に突起が形成されていると、突起が摺接したパイプは、より深い擦り傷の形成される虞が出てくる。こうした擦り傷は、例えば防錆塗装されたパイプの表面の防錆塗膜を削ってしまうので、場合によって改めて防錆塗装をする必要が出てくる。
このほか、湾曲面が保持するパイプより大きければパイプとの間に隙間が発生し、がたつく虞があるし、逆にパイプより小さければそもそも利用ができなくなる問題もある。この場合、湾曲面より若干大きい又は若干小さいパイプは、両平板面を閉じ気味又は開き気味にすることで、湾曲面に保持させることも考えられるが、2個のパイプ押さえが対向させる平面部が平行に接面せず、ボルト孔が正しく連通しなくなり、ボルト及びナットで締め付けにくくなる問題が出てくる。
このように、特許文献1が開示するパイプ連結具は、簡素な構造で安価であることは間違いないが、実際の場面において、パイプを傷つけたり、連結作業が意外と難しくなったりする問題があった。そこで、2本のパイプを交差させて連結するパイプ連結具として、パイプに接触する部材によりパイプを傷つける虞を低減又はなくしつつ、連結作業が難しくならないようにするため、検討した。
検討の結果開発したものが、2本のパイプを交差させて連結するパイプ連結具であって、一方のパイプに宛てがう連結枠と他方のパイプに宛てがう連結板とから構成され、連結枠は、一方のパイプの表面に倣って湾曲させ、平行に延びる両端にそれぞれ雄ネジを刻んだ棒状部材で、連結板は、他方のパイプの表面に倣って湾曲させた湾曲面と、前記湾曲面の湾曲方向に直交する湾曲面横縁部から前記湾曲方向に延び、締付ボルトを貫通させる締付ボルト孔を設けた一対の平板面と、連結枠の雄ネジの間隔で並ぶ連結ボルト孔を有し、前記平板面の延設方向に直交する平板面横縁部に設けられた一対のフランジ面とからなる板状部材であり、他方のパイプに湾曲面を宛てがって前記湾曲面又は平板面を塑性変形させて平板面相互を近づけると前記他方のパイプの表面に当接する凸部を前記平板面の対向位置に設けると共に、前記凸部の最短対向距離を他方のパイプの外径より大きくなるように、湾曲面を開き気味に形成したことを特徴とするパイプ連結具である。
連結枠が一方のパイプの表面に倣って湾曲するとは、連結枠の湾曲部分内周側半径が前記一方のパイプの外周側半径に等しい又は若干大きいことを意味する。同じく、連結板の湾曲面が他方のパイプの表面に倣って湾曲するとは、湾曲面の内周側半径が前記他方のパイプの外周側半径に等しい又は若干大きいことを意味する。また、平板面が湾曲面横縁部から湾曲方向に延びるとは、前記湾曲面横縁部における湾曲面の接線方向に延びることを意味するが、湾曲面の開き具合に合わせて前記接線方向より閉じ気味又は開き気味に平板面が延びても構わない。そして、湾曲面を開き気味に形成するとは、凸部の最短対向距離が他方のパイプの外径より大きくなるように、湾曲面横縁部から延びる接線方向の作る角度=平板面の作る開度を決定する湾曲面の曲率及び扇角度を設定することを意味する。
本発明のパイプ連結具は、一方のパイプに宛てがわれる連結枠と、他方のパイプに宛てがわれる連結板とから構成される。本発明のパイプ連結具は、一方のパイプに他方のパイプを重ねて交差させた状態で、連結板の湾曲面を他方のパイプに湾曲面を宛てがって前記湾曲面又は平板面を巻き付かせるように塑性変形させ、前記湾曲面の湾曲面横縁部から延びる一対の平板面で他方のパイプを挟み、更に締付ボルトにより前記一対の平板面が互いに近づくように締め付けて凸部を他方のパイプの表面に当接させ、一方のパイプに宛てがった連結枠の雄ネジを前記連結板の一対のフランジ面に設けた連結ボルト孔に差し込んで連結ナットで固定することにより、連結枠と連結板のフランジ面とで一方のパイプを保持し、前記連結板の平板面に設けた凸部と湾曲面とで他方のパイプを挟んで保持する。連結板は、開き気味にして凸部の最短対向距離を他方のパイプの外径より大きくしているので、他方のパイプに湾曲面を宛てがう際、凸部が邪魔にならない。
2本のパイプは、他方のパイプに宛てがって巻き付かせる湾曲面の湾曲直交方向=湾曲面横縁部の延在方向と、一方のパイプに跨がって保持する連結枠との交差角によって、斜めに交差したり、直交したりする。2本のパイプを直交させる場合、連結板は、平板面横縁部と平行に並ぶ連結ボルト孔をフランジ面に設ける。平板面横縁部は、湾曲面の湾曲方向に直交する湾曲面横縁部から前記湾曲方向に延びる平板面の延設方向=前記湾曲方向に直交するから、湾曲面直交方向に一致して延びる。連結枠は、一方のパイプの延在方向に直交して前記一方のパイプに跨がるから、連結ボルト孔が平板面横縁部に平行になると、湾曲面を巻き付かせる他方のパイプと、連結ボルト孔に跨がる連結枠に保持される他方のパイプとが直交する。
連結板は、他方のパイプに湾曲面を宛てがって前記湾曲面又は平板面を塑性変形させ、前記他方のパイプの表面に凸部を当接させた状態で、フランジ面に設けた連結ボルト孔それぞれに跨がって連結枠をボルト止めする。このとき、フランジ面が連結枠に直交すれば、連結枠の雄ネジに連結ナットを安定して固定できる。これから、連結板は、他方のパイプに湾曲面を宛てがって前記湾曲面又は平板面を塑性変形させて一対のフランジ面が面一に揃うときに前記他方のパイプの表面に当接する凸部を前記平板面の対向位置に設けるとよい。平板面相互は、平行にならなくてもよいが、平板面から直角に折り曲げてフランジ面を形成し、フランジ面を面一に揃えたときに平行になることが好ましい。一方のパイプは、面一に揃ったフランジ面に架け渡され、前記一方のパイプに跨がる一対の連結枠は、いずれも各フランジ面に直交する。そして、連結ボルト孔から突出する連結枠の雄ネジに螺着する連結ナットは、フランジ面にすべて接面できる。
このほか、連結板は、湾曲面横縁部付近に変形誘引部を設けることにより、締付ボルトを締め付けて一対の平板面を近づける際、変形誘引部が湾曲面又は平板面の塑性変形を誘引し、前記湾曲面又は平板面を他方のパイプに密着させ、凸部を確実に前記他方のパイプ表面に圧接できるようになる。ここで、湾曲面横縁部付近に変形誘引部を設けるとは、湾曲面横縁部に沿って湾曲面又は平板面のいずれかに変形誘引部を設けることや、湾曲面横縁部に跨がって湾曲面及び平板面に変形誘引部を設けることを意味する。変形誘引部は、例えば湾曲面を宛てがう他方のパイプの延在方向に長尺な開口や前記延在方向に並ぶ多数の開孔を設けたり、板厚を薄くしたりして、周囲に比べて塑性変形しやすくした部分である。長尺な開口からなる変形誘引部は、例えば湾曲面に覆われる他方のパイプの表面に描いた位置決めマークを覗けるようにする。
本発明のパイプ連結具は、一対の平板面それぞれに設けた凸部の最短対向距離を他方のパイプの外径より大きくなるように、湾曲面を開き気味に形成することにより、湾曲面を他方のパイプに宛てがう際、凸部が邪魔にならないようにしている。これは、他方のパイプを端から挿入することなく、任意の部位に湾曲面を直接宛てがえる効果をもたらし、連結作業を容易にする。また、凸部を他方のパイプに摺接させることがなく、他方のパイプを傷つけない効果も得られる。
一対の平板面は、締付ボルト孔を貫通させる締付ボルトの締め具合により、湾曲面を巻き付ける他方のパイプの外径と両者の間隔を同幅に揃えたり、前記外径より若干狭く又は広くしたり、調整できる。これにより、湾曲面を巻き付ける他方のパイプの外径が大きくなったり、小さくなったりしても、前記他方のパイプの表面に対して凸部を圧接できるようになり、前記他方のパイプの保持を強固にできる。
湾曲面横縁部付近に設けた変形誘引部は、変形誘引部周辺の湾曲面又は平板面を塑性変形しやすい部位にする。これにより、湾曲面又は平板面を、塑性変形しにくいところと塑性変形しやすいところに分け、不要な塑性変形を避けつつ、湾曲面又は平板面を他方のパイプに巻きつくように塑性変形しやすくし、凸部を確実に他方のパイプの表面に圧接できるようにする。また、変形誘引部は、位置や大きさを調整して比較的に大きな開口として構成することにより、本来であれば湾曲面に覆われる他方のパイプに書かれたけがき線や位置決めマークを覗けるにようにする。
本発明のパイプ連結具の一例を用いて2本のパイプを交差させて連結した状態を表す斜視図である。 本例のパイプ連結具と各パイプとの組付関係を表した分解斜視図である。 本例のパイプ連結具を構成する連結板の斜視図である。 連結板と他方のパイプとの関係を表す側面図である。 他方のパイプに宛てがった連結板の締付ボルト孔に締付ボルトを挿通した状態を表す斜視図である。 他方のパイプに宛てがった連結板の締付ボルト孔に締付ボルトを挿通した状態を表す側面図である。 締付ボルトで締め込み、平板面を閉じていく途中を表す側面図である。 平板面を閉じて面一にしたフランジ面に一方のパイプを載せる状態を表す側面図である。 フランジ面に載せた一方のパイプに連結枠を架け回した状態を表す斜視図である。 一方のパイプに架け回した連結枠の雄ネジに連結ナットを螺合した状態を表す縦断面図である。 連結を終えたパイプとパイプ連結具との関係を表す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明のパイプ連結具は、例えば図1に見られるように、一方のパイプ3に掛け回した連結枠2と、他方のパイプ4に宛てがった連結板1とを、前記連結枠2の端部に設けた雄ネジ21に連結ナット22を螺合して一体化し、前記一方のパイプ3と他方のパイプ4とを交差して連結する。本例のパイプ連結具は、説明の便宜上、一方のパイプ3と他方のパイプ4とが平行な水平面に沿ってそれぞれ延び、直交する関係で組み付ける構成にしているが、本発明のパイプ連結具として、前記一方のパイプ3と他方のパイプ4とが共に垂直面に沿ってそれぞれ延びていたり、直交以外の関係で組み付ける構成にしたりしてもよい。
パイプ連結具を構成する連結板1は、図2又は図3に見られるように、他方のパイプ4の表面に倣って湾曲させた湾曲面11と、前記湾曲面11の湾曲方向に直交する湾曲面横縁部111,111から前記湾曲方向に延び、締付ボルト126を貫通させる締付ボルト孔121,121を設けた一対の平板面12,12と、連結枠2の雄ネジ21,21の間隔で並ぶ連結ボルト孔131,131を有し、前記平板面12の延設方向に直交する平板面横縁部122に設けられた一対のフランジ面13,13とからなる一体成形の板状部材である。湾曲面横縁部111は、湾曲面11と平板面12との境界であり、本例は変形誘引部125の一辺と一致させている。平板面横縁部122は、平板面12から直角に折り曲げて形成されるフランジ面13の屈曲縁である。
本例の湾曲面11は、宛てがう対象である他方のパイプ4の表面に倣って、前記表面の約1/4周程の範囲で湾曲し(図4参照)、平板面12との境界となる湾曲面横縁部111に沿って長方形開口の変形誘引部125を設けている。変形誘引部125は、締付ボルト126による締め付けにより湾曲面11又は平板面12を塑性変形させて前記平板面12,12を閉じる際、前記塑性変形を誘引する部位である。これにより、締付ボルト126を締め付けていくだけの力で、一対の平板面12,12が互いに接近するように、湾曲面11又は平板面12を塑性変形させることができる。
これから、変形誘引部125は、大きな塑性変形が要求される湾曲面横縁部111付近に設ければ足り、本例のように前記湾曲面横縁部111に沿って湾曲面11に設けたり、同じく前記湾曲面横縁部111に沿って平板面12に設けたり、前記湾曲面横縁部111を跨いで湾曲面11及び平板面12にわたって設けたりしてもよい。また、湾曲面11又は平板面12の塑性変形を誘引できればよいので、本例のように必ずしも開口である必要はなく、多数のスリットや孔が並ぶ構成にしてもよい。連続した開口である本例の変形誘引部125は、他方のパイプ4の表面に描いたけがき線や注意書き等を見る窓としても利用できる。
本例の平板面12は、湾曲面横縁部111の接線に沿って湾曲面11の湾曲方向に延びる平面部分で、線対称に対向する反対側の平板面12に向かって突出する凸部123を2個ずつ設け、左右の凸部123,123の中間位置で、フランジ面13との境界となる平板面横縁部122に寄った位置に、締付ボルト孔121を開孔している。本例のパイプ連結具は、湾曲面横縁部111と平板面横縁部122とを平行にしており、湾曲面11、平板面12,12及びフランジ面13,13が形成する断面を他方のパイプ4の延在方向に同一にしている。
本例の凸部123は、湾曲面横縁部111及び平板面横縁部122に平行な辺を有する四角錐台状の突起で、平板面12,12が互いに接近した際、前記湾曲面横縁部111に近い側にある平坦な三角形状の側面を他方のパイプ4の表面に当接させる(後掲図10参照)。凸部123は、湾曲面11と対になって他方のパイプ4を安定に保持する働きがあれば、円錐台状の突起であってもよく、また他方のパイプ4の表面に当接する側が曲面であってもよい。また、他方のパイプ4を安定に保持する働きをよりよく発揮させるため、本例のように2個又は3個以上を一組として設けたり、前記パイプ4の延在方向に長い構造にしたりするとよい。
本例のフランジ面13は、平板面横縁部122から平板面12に直交して折り曲げた平面部分で、連結枠2の雄ネジ21の間隔で、湾曲面横縁部111及び平板面横縁部122と平行に連結ボルト孔131,131を並べて設けている。これにより、湾曲面11を宛てがった他方のパイプ4と、連結ボルト孔131,131の並び方向に平行な連結枠2が掛け回される一方のパイプ3とは、直交する。ここで、連結ボルト孔131,131が並び方向に延びる長孔であれば、連結ボルト孔131,131の並び方向に対して連結枠2を傾けることができ、パイプ3,4の交差角を90度からずらすこともできる。
本例のフランジ面13,13は、互いに遠ざかる向き(外向き)に設けている。これにより、他方のパイプ4を湾曲面11に宛てがう際、フランジ面13が前記他方のパイプ4の通過を妨げることがない。フランジ面13は、連結枠2を連結できれば平面でなくてもよく、また平板面12に別体の板材を固着して構成してもよい。また、本例の連結板1は、1枚の板材から加工して湾曲面11、平板面12及びフランジ面13を一体に成形していることから、前記フランジ面13も平面視長方形であるが、一方のパイプ3を安定に載せることができれば、輪郭が円弧状であっても、波形であってもよい。
パイプ連結具を構成する連結枠2は、図2又は図3に見られるように、一方のパイプ3の表面に倣って湾曲させ、平行に延びる両端にそれぞれ雄ネジ21,21を刻んだU字状の棒状部材である。本例の連結枠2は、連結板1のフランジ面13それぞれに1個ずつ合計2個用いる。しかし、連結板1のフランジ面13,13に架け渡す一方のパイプ3を前記フランジ面13,13に押さえつけ、安定して保持できればよいので、例えば本例の2個の連結枠2,2を繋いで一体化した構成にしてもよい。この場合、一方のパイプ3の延在方向に並ぶ雄ネジ21,21は、フランジ面13,13の位置関係、すなわち平板面12,12の閉じ具合を特定する働きを有する。
次に、本例のパイプ連結具を用いて2本のパイプ3,4を直交して連結する手順を説明する。本発明のパイプ連結具は、図4に見られるように、連結板1の平板面12,12の対向位置に対となる凸部123,123を設けると共に、前記凸部123,123の最短対向距離dを他方のパイプ4の外径Dより大きくなるように、湾曲面11を開き気味に形成している。これにより、他方のパイプ4に湾曲面11を宛てがう際、平板面12から突出する凸部123が前記パイプ4を傷つける虞がなくなる。また、他方のパイプ4に湾曲面11を宛てがっただけの連結板1は、他方のパイプ4から取り外すことができ、この場合も凸部123が前記パイプ4を傷つける虞がない。
こうして湾曲面11を他方のパイプ4に宛てがった連結板1は、図5及び図6に見られるように、一方の平面板12(本例では図中右側)の締付ボルト孔121からワッシャ128を介装して差し込んだ締付ボルト126を、他方の平面板12(本例では図中左側)の締付ボルト孔121から突出させ、前記締付ボルト126の突出部分に締付ナット127を螺合していくことにより湾曲面11又は平板面12を塑性変形させ、図7に見られるように、対向する平板面12,12が接近するように閉じていく。本例の締付ボルト孔121は、湾曲面11の湾曲方向に延びる長孔で、対向する平板面12,12を閉じていくことによる締付ボルト126の位置変化に対応している。
本例の連結板1は、対向する平板面12,12が閉じ、対向する凸部123,123が等しく他方のパイプ4の表面に当接すると、一対のフランジ面13,13が面一に揃うようにしている。そして、図8に見られるように、面一に揃った一対のフランジ面13,13に架け渡すように、一方のパイプ3を載せる。本例のフランジ面13は平坦であるが、連結枠2により位置固定するまでパイプ3が安定して位置保持できるように、前記パイプ3の表面に引っかかる開口やスリットを設けたフランジ面13や、パイプ3の表面に倣って円弧状に凹ませた凹部を形成したフランジ面13としてもよい。
最後に、フランジ面13,13に架け渡したパイプ3に対して、図9に見られるように、連結板1と反対側から2個の連結枠2を掛け回し、各連結枠2の雄ネジ21,21を前記フランジ面13,13それぞれの連結ボルト孔131,131に通し、連結ナット22を雄ネジ21それぞれに螺合して締め付ける。これにより、パイプ3がフランジ面13,13に対して位置固定され、2本のパイプ3,4の連結作業が終了する。2本のパイプ3,4は、互いに直接連結されるのではなく、それぞれが連結板1に対して位置固定され、連結板1を介して連結されている。
湾曲面11を宛てがった他方のパイプ4は、図10に見られるように、前記湾曲面11と平板面12に設けられた凸部123とに挟まれて、連結板1に保持される。締付ナット127を締付ボルト126に螺合していくほど、対向する平板面12,12が他方のパイプ4に向かって倒れ込みながら互いに接近し、凸部123,123が前記パイプ4の表面に対して半径方向に押し付けられ、湾曲面11と共に前記パイプ4を強く挟持する。これは、他方のパイプ4が連結板1に姿勢及び位置を固定されると見ることもできるし、逆に他方のパイプ4に対して連結板1が姿勢及び位置を固定されると見ることもできる。
フランジ面13,13に架け渡された一方のパイプ3は、図10及び図11に見られるように、前記フランジ面13と連結枠2の湾曲部分とに挟まれて、連結板1に保持される。連結ナット22を連結枠2の雄ネジ21に螺合していくほど、前記連結枠2の湾曲部分が一方のパイプ3をフランジ面13に押し付けていき、フランジ面13と連結枠2の湾曲部分とによる前記パイプ3の挟持が強くなる。これは、一方のパイプ3が連結板1に姿勢及び位置を固定されると見ることもできるし、逆に一方のパイプ3に対して連結板1が姿勢及び位置を固定されると見ることもできる。こうして、2本のパイプ3,4は、連結板1を介して相互に姿勢及び位置が固定され、連結される。
連結された2本のパイプ3,4は、まず連結ナット22を緩めて連結枠2を連結板1から取り外すことで一方のパイプ3を取り外し、次いで締付ナット127を緩めて連結板1の湾曲面11と平板面12に設けた凸部123との挟持を弱めて他方のパイプ4を取り外すことにより、容易に分解できる。連結枠2は、何ら変形していないので、そのまま再利用できる。また、連結板1は、湾曲面11又は平板面12を塑性変形させ、凸部123,123の最短対向距離dを他方のパイプ4の外径Dより大きくなるように、再び湾曲面11を開き気味に形成すれば、再利用できる。
1 連結板
11 湾曲面
111 湾曲面横縁部
12 平板面
121 締付ボルト孔
122 平板面横縁部
123 凸部
125 変形誘引部
126 締付ボルト
127 締付ナット
128 ワッシャ
13 フランジ面
131 連結ボルト孔
2 連結枠
21 雄ネジ
22 連結ナット
3 一方のパイプ
4 他方のパイプ
d 凸部の最短対向距離
D 他方のパイプの外径

Claims (3)

  1. 2本のパイプを交差させて連結するパイプ連結具であって、
    一方のパイプに宛てがう連結枠と他方のパイプに宛てがう連結板とから構成され、
    連結枠は、一方のパイプの表面に倣って湾曲させ、平行に延びる両端にそれぞれ雄ネジを刻んだ棒状部材で、
    連結板は、他方のパイプの表面に倣って湾曲させた湾曲面と、前記湾曲面の湾曲方向に直交する湾曲面横縁部から前記湾曲方向に延び、締付ボルトを貫通させる締付ボルト孔を設けた一対の平板面と、連結枠の雄ネジの間隔で並ぶ連結ボルト孔を有し、前記平板面の延設方向に直交する平板面横縁部に設けられた一対のフランジ面とからなる板状部材であり、
    他方のパイプに湾曲面を宛てがって前記湾曲面又は平板面を塑性変形させて平板面相互を近づけると前記他方のパイプの表面に当接する凸部を前記平板面の対向位置に設けると共に、前記凸部の最短対向距離を他方のパイプの外径より大きくなるように、湾曲面を開き気味に形成したことを特徴とするパイプ連結具。
  2. 連結板は、他方のパイプに湾曲面を宛てがって前記湾曲面又は平板面を塑性変形させて一対のフランジ面が面一に揃うときに前記他方のパイプの表面に当接する凸部を前記平板面の対向位置に設けた請求項1記載のパイプ連結具。
  3. 連結板は、湾曲面横縁部付近に変形誘引部を設けた請求項1又は2いずれか記載のパイプ連結具。
JP2012285378A 2012-12-27 2012-12-27 パイプ連結具 Pending JP2014126185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012285378A JP2014126185A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 パイプ連結具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012285378A JP2014126185A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 パイプ連結具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014126185A true JP2014126185A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51405844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012285378A Pending JP2014126185A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 パイプ連結具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014126185A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108006029A (zh) * 2017-12-29 2018-05-08 无锡星亿智能环保装备股份有限公司 一种型材连接结构

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491441U (ja) * 1972-04-12 1974-01-08
JPS54137538U (ja) * 1978-03-14 1979-09-25
JPS55160152U (ja) * 1979-05-09 1980-11-17
JPS5654309U (ja) * 1979-10-01 1981-05-12
JPH0277309U (ja) * 1988-12-02 1990-06-13
US5111770A (en) * 1990-01-19 1992-05-12 Weelink Johannes M W Cubicle partition

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491441U (ja) * 1972-04-12 1974-01-08
JPS54137538U (ja) * 1978-03-14 1979-09-25
JPS55160152U (ja) * 1979-05-09 1980-11-17
JPS5654309U (ja) * 1979-10-01 1981-05-12
JPH0277309U (ja) * 1988-12-02 1990-06-13
US5111770A (en) * 1990-01-19 1992-05-12 Weelink Johannes M W Cubicle partition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108006029A (zh) * 2017-12-29 2018-05-08 无锡星亿智能环保装备股份有限公司 一种型材连接结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100887611B1 (ko) 거푸집 체결장치
US9441773B2 (en) Pipe clamp with self-aligning mechanism while closiing of same
US9732903B2 (en) Clamping bracket
US20070207010A1 (en) Split nut with magnetic coupling
US20140197284A1 (en) Angled pipe clamp
KR101335478B1 (ko) 빔클램프
US8172280B2 (en) Sheet metal corner for duct flanges
US20080014014A1 (en) Slot nut for securement of channel
US8689407B2 (en) Hose clamp
JP2014126185A (ja) パイプ連結具
CN105140834A (zh) 型材用线缆扎线座
JP2008059815A (ja) 埋込器具の固定構造
JP2010091011A (ja) 配設体支持具
KR20160048327A (ko) 클램프 조임 장치
JP6156863B2 (ja) パイプ連結具
JP4074639B2 (ja) H型鉄骨のウェブ接続用スプライス板の仮止め用治具
JP7131747B2 (ja) 吊ボルト用鋼材取付け金具
JP6450984B1 (ja) 固定具
JP2017091936A (ja) 照明器具用脱落防止金具および脱落防止方法
CN104913135A (zh) 一种快速连接法兰
JP2018161105A (ja) 連結具
JP2006138365A (ja) 回り止めバネ長板及び回り止めバネボルト
JPH07233888A (ja) ボルト固定型カップリング
KR20190026547A (ko) 스프링 볼트
CN104476660A (zh) 一种搭接式模板连接夹具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170307