JP2014125554A - トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

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Shinichiro Honda
慎一郎 本田
Ryuichi Tokimune
隆一 時宗
Kazuyuki Nishioka
和幸 西岡
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Abstract

【課題】低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善できるトレッド用ゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、特定の共役ジエン系重合体の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、トレッド用ゴム組成物及びこれを用いて作製した空気入りタイヤに関するものである。
自動車タイヤ用のゴム組成物としては、ポリブタジエンやブタジエン−スチレン共重合体等の共役ジエン系重合体と、カーボンブラックやシリカ等の充填剤とを含有するゴム組成物等が用いられている。近年、環境問題への関心の高まりから、自動車に対して低燃費化の要求が強くなっており、自動車用タイヤに用いるゴム組成物に対しても、低燃費性に優れることが求められている。
低燃費性を改善する方法として、例えば、特許文献1では、アミノ基及びアルコキシ基を含有する有機ケイ素化合物で変性されたジエン系ゴム(変性ゴム)を用いる方法が提案されている。しかし、近年では、環境問題への関心の高まりにより、更なる低燃費性の改善が求められている。また、自動車タイヤ用のゴム組成物に要求される性能としては、ウェットグリップ性能や耐摩耗性も挙げられるが、これらの性能は一般的に低燃費性と背反する関係にあり、それぞれの性能を高次元でバランス良く得ることは困難であった。
特開2000−344955号公報
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善できるトレッド用ゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
第一の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(11)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(12)で表される化合物に基づく単量体単位を有する共役ジエン系重合体(A)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、R111は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R112はヒドロカルビレン基を表し、X101、X102及びX103は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X101、X102及びX103の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
Figure 2014125554
(式中、R121は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R122はヒドロカルビレン基を表し、A101は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
前記式(11)のR111が水素原子であり、mが0であることが好ましい。
前記式(12)のR121が水素原子であり、nが1であり、R122が下記式(12−Y)で表される基であり、A101が置換アミノ基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、rは0〜5の整数を表し、rが1から5の整数である場合、(CHr1はベンゼン環上の置換基であり、(CHr1がA101と結合し、rが0である場合、(CHr1はベンゼン環とA101との結合を表す。)
前記共役ジエン系重合体(A)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
第二の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(21)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(22)で表される化合物に基づく単量体単位を有する共重合体の一端に、アルコキシシラン化合物を反応させて得られる共役ジエン系重合体(B)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、V201は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、S201は置換シリル基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、V202は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、A202は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
前記アルコキシシラン化合物が下記式(23)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、pは1〜10の整数を表し、R231、R232及びR233は、それぞれ独立にアルキル基又はアルコキシ基を表し、R231、R232及びR233の少なくとも1つがアルコキシ基であり、A203は置換アミノ基を表す。)
前記式(21)中のV201で表される基が下記式(21−V1)で表される基であり、式(21)中のS201で表される基が下記式(21−S)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、R211は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R212はヒドロカルビレン基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、X201、X202及びX203は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X201、X202及びX203の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
前記式(21−V1)のR211が水素原子であり、nが0であることが好ましい。
前記式(22)中のV202で表される基が、下記式(22−V1)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、R221は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R222はヒドロカルビレン基を表す。)
前記式(22)中のA202の置換アミノ基が下記式(22−A)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、R225及びR226は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R225とR226とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R225とR226は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
前記共役ジエン系重合体(B)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
第三の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(31)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(32)で表される化合物に基づく単量体単位を有し、下記化合物(G)によって共重合体の少なくとも一端が変性されている共役ジエン系重合体(C)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、V301は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、S301は置換シリル基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、V302は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、A302は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
化合物(G):置換基を有していてもよいアミノ基及びカルボニル基を有する化合物、並びに置換基を有していてもよいアミノ基及びチオカルボニル基を有する化合物からなる化合物群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
前記式(32)中のV302で表される基が、下記式(32−V1)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、R321は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R322はヒドロカルビレン基を表す。)
前記式(32)中のA302の置換アミノ基が下記式(32−A)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、R325及びR326は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R325とR326とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R325とR326は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
前記化合物(G)が、下記式(33)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、Eは、酸素原子又は硫黄原子を表し、Z301及びZ302は、置換アミノ基、水素原子、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビルオキシ基を表し、Z301及びZ302の少なくとも1つが置換アミノ基を有する基であるか、あるいは、Z301とZ302とが結合して、置換アミノ基を有する環構造をZ301とZ302とカルボニル炭素とで形成する基を表す。)
前記式(33)において、Eが酸素原子であり、Z301が下記式(33−Z)で表される基であり、Z302がヒドロカルビル基又は下記式(33−Z)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、pは0又は1であり、T301は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基、下記式(33−Ta)で表される基、又は、下記式(33−Tb)で表される基を表し、A303は置換アミノ基を表し、式(33)のZ302がヒドロカルビル基である場合、Z301のA303とZ302のヒドロカルビル基とは結合していてもよく、式(33)のZ302が式(33−Z)で表される基である場合、Z301のA303とZ302のA303とは結合していてもよい。)
Figure 2014125554
(式中、R331は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R331がA303と結合する。)
Figure 2014125554
(式中、R332は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R333は水素原子又は炭素原子数1〜10のヒドロカルビル基を表し、R332がA303と結合する。)
前記式(31)中のV301で表される基が下記式(31−V1)で表される基であり、式(31)中のS301で表される基が下記式(31−S)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、R311は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R312はヒドロカルビレン基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、X301、X302及びX303は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X301、X302及びX303の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
前記式(31−V1)のR311が水素原子であり、nが0であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(C)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
第四の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(41)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体(D)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、mは1〜3の数を表し、R401は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R402はヒドロカルビレン基を表し、R402が複数ある場合、複数あるR402は同一でも異なっていてもよく、A401は置換アミノ基を表し、A401が複数ある場合、複数あるA401は同一でも異なっていてもよく、R403はヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基又は置換アミノ基を表し、R403が複数ある場合、複数あるR403は同一でも異なっていてもよい。)
前記式(41)において、mが1であり、R401が下記式(42)で表される基であり、R402がアルキレン基であり、R403がアルキル基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、nは0〜2の整数を表し、R421、R422及びR423は、それぞれ独立に、水素原子又はヒドロカルビル基を表す。)
前記式(42)において、R421、R422及びR423が水素原子であり、nが0であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(D)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1〜3であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(D)のビニル結合量が、ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
第五の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(51)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体(E)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、mは1又は2を表し、nは1又は2を表し、m+nは2又は3であり、R501は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R502はヒドロカルビル基を表し、R502が複数ある場合、複数あるR502は同一でも異なっていてもよく、R503は含酸素置換基を有していてもよいアリール基を表し、R503が複数ある場合、複数あるR503は同一でも異なっていてもよく、R504はアルキル基、又は置換アミノ基を表す。)
前記式(51)において、m+nが3であり、R501が下記式(52)で表される基であり、R502が3級アルキル基であり、R503がアルキル基を有していてもよいフェニル基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、pは0又は1であり、R505は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、T501はヒドロカルビレン基を表す。)
前記式(51)において、R501がビニル基であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(E)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1.0〜1.5であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(E)のビニル結合量が、ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
第六の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、炭化水素溶媒中において、ルイス塩基性化合物と共存下で、共役ジエンモノマー又は共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとをアルカリ金属系触媒を用いて重合させることにより得られるアルカリ金属末端を有する活性共役ジエン系重合体に対して、下記式(61)で表される化合物を反応させた共役ジエン系重合体(F)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、l〜nは、独立に、1〜8の整数を表す。)
前記共役ジエン系重合体(F)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1.0〜1.5であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(F)のビニル結合量が、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、10〜70モル%であることが好ましい。
第七の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(71)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体の一端に下記式(72)で表される化合物を反応させて得られる共役ジエン系重合体(G)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、R711は水素原子又は炭素原子数1〜5のヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R712はヒドロカルビレン基を表し、R713及びR714は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R713とR714とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R713とR714は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、nは1〜10の整数を表し、R721、R722及びR723は、それぞれ、ヒドロカルビル基又はヒドロカルビルオキシ基を表し、R721、R722及びR723の少なくとも1つがヒドロカルビルオキシ基であり、R724及びR725は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R724とR725とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R724とR725は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
前記式(71)において、R711が水素原子であり、mが1であり、R712が下記式(73)で表される基であることが好ましい。
Figure 2014125554
(式中、(CHp7はベンゼン環上の置換基であり、pは0〜5の整数を表し、pが1〜5の整数である場合、(CHp7が式(71)の窒素原子と結合する。)
前記式(72)において、R721、R722及びR723がヒドロカルビルオキシ基であり、R724及びR725がヒドロカルビル基であることが好ましい。
前記式(71)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量が、共役ジエン系重合体(G)中の単量体単位の総量を100質量%として、0.01〜20質量%であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(G)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく単量体単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
第八の本発明は、ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(81)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体の一端に下記式(82)で表される化合物を反応させて得られ、下記式(81)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量が、共役ジエン系重合体中の単量体単位の総量を100質量%として、0.01〜20質量%である共役ジエン系重合体(H)の含有量が5質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物に関する。
Figure 2014125554
(式中、R811は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R812はヒドロカルビレン基を表し、T801は含窒素複素環基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、nは1〜10の数を表し、R821、R822及びR823は、それぞれ、ヒドロカルビル基又はヒドロカルビルオキシ基を表し、R821、R822及びR823の少なくとも1つがヒドロカルビルオキシ基であり、R824及びR825は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R824とR825とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R824とR825は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
前記式(82)において、R821、R822及びR823がヒドロカルビルオキシ基であり、R824及びR825がヒドロカルビル基であることが好ましい。
前記式(81)において、R811が水素原子であり、T801がピリジル基であることが好ましい。
前記共役ジエン系重合体(H)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく単量体単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下であることが好ましい。
本発明はまた、前記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、共役ジエン系重合体(A)〜(H)の少なくとも一つと、シリカと、特定のジエン系ゴムゲルとをそれぞれ所定量配合したゴム組成物であるので、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性をバランスよく改善した空気入りタイヤを提供できる。
第一の本発明に係る共役ジエン系重合体(A)は、共役ジエンに基づく単量体単位と下記式(11)で表される化合物に基づく単量体単位と、下記式(12)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する。
Figure 2014125554
(式中、R111は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R112はヒドロカルビレン基を表し、X101、X102及びX103は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X101、X102及びX103の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
Figure 2014125554
(式中、R121は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R122はヒドロカルビレン基を表し、A101は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。ヒドロカルビレン基は、2価の炭化水素残基を表す。含窒素複素環基は、含窒素複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する複素環を表す。
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどをあげることができ、これらは1種以上用いられる。共役ジエンとして、好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(11)のR111は水素原子又はヒドロカルビル基を表す。
111のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基をあげることができる。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができ、好ましくはビニル基である。
111として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基である。
112のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基をあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。
アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基をあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基は、式(11)のケイ素原子に、アルキレン基の炭素原子が結合することが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子とアルキレン基が結合するフェニレン基との位置によって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(11a)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(11b)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(11c)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、qは、1〜10の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(11a)で表される基、上記式(11b)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(q=1である式(11a)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(q=1である式(11b)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(q=2である式(11a)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(q=2である式(11b)で表される基)である。
111が水素原子又はメチル基であり、mが1である場合、R112は、好ましくは、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基又はアリレーン基であり、より好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基又はフェニレン基であり、更に好ましくは、フェニレン基である。
111がビニル基であり、mが1である場合、R112は、好ましくは、アルキレン基であり、より好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。
式(11)において、好ましくは、R111が水素原子であり、mが0である。
101、X102及びX103の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、酸素原子、窒素原子及びケイ素原子からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよいヒドロカルビル基をあげることができる。
101、X102及びX103のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。ヒドロカルビル基として、好ましくはアルキル基である。
101、X102及びX103の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基などのアルコキシアルキル基をあげることができる。
101、X102及びX103の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基などのジアルキルアミノアルキル基をあげることができる。
101、X102及びX103のケイ素原子を有するヒドロカルビル基としては、トリメチルシリルメチル基、トリメチルシリルエチル基、トリエチルシリルメチル基、トリエチルシリルエチル基などのトリアルキルシリルアルキル基をあげることができる。
101、X102及びX103の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4である。
101、X102及びX103の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基又はアルコキシアルキル基である。アルキル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜4のアルキル基であり、より好ましくはメチル基又はエチル基である。アルコキシアルキル基としては、好ましくは、炭素原子数2〜4のアルコキシアルキル基である。
101、X102及びX103の置換アミノ基として、好ましくは下記式(11−X)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R113及びR114は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R113とR114とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R113とR114は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
113及びR114のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
113及びR114のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
113及びR114のヒドロカルビル基としては、好ましくはアルキル基であり、より好ましくは直鎖アルキル基である。
113及びR114のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
113及びR114のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜3のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
113及びR114が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
113及びR114が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
113及びR114が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
113及びR114が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
113及びR114が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
113及びR114としては、好ましくは、アルキル基、トリアルキルシリル基、R113とR114とが結合したアルキレン基であり、より好ましくはアルキル基である。
式(11−X)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(t−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることができる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−ヘプタメチレンイミノ基、1−オクタメチレンイミノ基、1−デカメチレンイミノ基、1−ドデカメチレンイミノ基等の1−ポリメチレンイミノ基があげられる。また、1−ピロリル基、1−ピラゾリジニル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基があげられる。
式(11−X)で表される基としては、好ましくは、非環状アミノ基であり、より好ましくは、ジアルキルアミノ基である。ジアルキルアミノ基として、好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基であり、より好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基である。
式(11)のX101、X102及びX103の少なくとも1つが置換アミノ基であり、好ましくは、X101、X102及びX103の2つ以上が、置換アミノ基であり、より好ましくは、X101、X102及びX103のうち2つが、置換アミノ基である。
式(11)で表される化合物としては、R111が水素原子であり、X101、X102及びX103のうち1つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が0である化合物:
(ジメチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチルビニルシラン。
が1である化合物:
(ジメチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン。
式(11)で表される化合物としては、R111が水素原子であり、X101、X102及びX103のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が0である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシラン。
が1である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン。
式(11)で表される化合物としては、R111がメチル基であり、X101、X102及びX103のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が1である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン。
式(11)で表される化合物としては、R111がビニル基であり、X101、X102及びX103のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が0である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン。
式(11)で表される化合物としては、R111が水素原子であり、X101、X102及びX103の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が0である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)ビニルシラン。
が1である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジメチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン。
式(11)で表される化合物としては、R111がメチル基であり、X101、X102及びX103の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が1である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジメチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン。
式(11)で表される化合物としては、R111がビニル基であり、X101、X102及びX103の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
が0である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジエチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン。
式(11)で表される化合物としては、好ましくは、X101、X102及びX103のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物であり、より好ましくは、R11が水素原子であり、m=0である化合物である。更に好ましくは、X101、X102及びX103のうち残りの1つがアルキル基又はアルコキシアルキル基である化合物である。特に好ましくは、
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシランである。
上記式(12)のR121は水素原子又はヒドロカルビル基を表す。
121のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基をあげることができる。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができ、好ましくはビニル基である。
121として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基である。
122のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基をあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。
アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基をあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができ、好ましくはフェニレン基とアルキレン基が結合した基である。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基は、式(12)のR121が結合している炭素原子に、アリレーン基の炭素原子が結合することが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子とアルキレン基が結合するフェニレン基との位置によって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(12a)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(12b)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(12c)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、sは1〜10の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(12a)で表される基、上記式(12b)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(s=1である式(12a)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(s=1である式(12b)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(s=2である式(12a)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(s=2である式(12b)で表される基)である。
121が水素原子又はメチル基であり、nが1である場合、R122は、好ましくは、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基又はアリレーン基であり、より好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基又はフェニレン基であり、更に好ましくは、下記式(12−Y)で表される基であり、特に好ましくは、下記式(12−Ya)で表される基又は下記式(12−Yb)で表される基である。また、式中rは0〜5であり、好ましくは0〜2である。
Figure 2014125554
(式中、rは0〜5の整数を表し、rが1から5の整数である場合、(CHr1はベンゼン環上の置換基であり、(CHr1がA101と結合し、rが0である場合、(CHr1はベンゼン環とA101との結合を表す。)
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、rは0〜5の整数を表し、rが1から5の整数である場合、(CHr1がA101と結合し、rが0である場合、(CHr1はベンゼン環とA101との結合を表す。)
121がビニル基であり、nが1の場合、R122は、好ましくはアルキレン基であり、より好ましくはメチレン基又はエチレン基である。
101は、置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。
101の置換アミノ基としては、好ましくは下記式(12−X)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R123及びR124は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R123とR124とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R123とR124は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
123及びR124のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
123及びR124のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
123及びR124のヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基、アルケニル基であり、より好ましくは、アルキル基であり、更に好ましくは、直鎖アルキル基である。
123及びR124のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
123及びR124のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜4のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
123及びR124が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
123及びR124が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
123及びR124が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
123及びR124が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
123及びR124が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
123及びR124としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシリル基、R123とR124とが結合したヒドロカルビレン基である。
式(12−X)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
該非環状アミノ基としては、更に、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることもできる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基をあげることができる。
式(12−X)で表される基としては、好ましくは、R123及びR124がヒドロカルビル基である基、R123及びR124がトリヒドロカルビルシリル基である基、R123及びR124が結合したヒドロカルビレン基である基である。より好ましくは、R123及びR124が直鎖アルキル基である基、R123及びR124がトリアルキルシリル基である基、R123及びR124が結合したポリメチレン基である基である。
式(12−X)で表される基としては、より好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基であり、特に好ましくは、1−ピロリジニル基である。
101の含窒素複素環基としては、含窒素脂肪族複素環基、含窒素芳香族複素環基をあげることができる。本明細書では、含窒素脂肪族複素環基は、含窒素脂肪族複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素脂肪族複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する脂肪族複素環を表す。また、含窒素芳香族複素環基は、含窒素芳香族複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素芳香族複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する芳香族複素環を表す。
101の含窒素脂肪族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素脂肪族複素環基としては、アジリジン環を有する基、アゼチジン環を有する基、ピロリジン環を有する基、ピペリジン環を有する基、ヘキサメチレンイミン環を有する基、イミダゾリジン環を有する基、ピペラジン環を有する基、ピラゾリジン環を有する基などをあげることができる。
アジリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アジリジニル基をあげることができる。
アゼチジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アゼチジニル基、N−アルキル−3−アゼチジニル基をあげることができる。
ピロリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピロリジニル基、N−アルキル−3−ピロリジニル基をあげることができる。
ピペリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピペリジニル基、N−アルキル−3−ピペリジニル基、N−アルキル−4−ピペリジニル基をあげることができる。
ヘキサメチレンイミン環を有する基としては、N−アルキル−2−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−3−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−4−ヘキサメチレンイミノ基をあげることができる。
イミダゾリジン環を有する基としては、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジル基、1,3−ジアルキル−4−イミダゾリジル基をあげることができる。
ピペラジン環を有する基としては、1,4−ジアルキル−2−ピペラジニル基をあげることができる。
ピラゾリジン環を有する基としては、1,2−ジアルキル−3−ピラゾリジル基、1,2−ジアルキル−4−ピラゾリジル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素脂肪族複素環基としては、モルホリン環を有する基、イソオキサゾリジン環を有する基などをあげることができる。
モルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−モルホリノ基、N−アルキル−3−モルホリノ基をあげることができる。
イソオキサゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−4−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−5−イソオキサゾリジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素脂肪族複素環基としては、チオモルホリン環を有する基、イソチアゾリジン環を有する基をあげることができる。
チオモルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−チオモルホリノ基、N−アルキル−3−チオモルホリノ基をあげることができる。
イソチアゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−4−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−5−イソチアゾリジニル基をあげることができる。
101の含窒素脂肪族複素環基としては、好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基である。また、含窒素脂肪族複素環基の炭素原子数は、好ましくは4〜10である。
101の含窒素芳香族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、ピロール環を有する基、イミダゾール環を有する基、ピラゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、ピリダジン環を有する基、ピリミジン環を有する基、ピラジン環を有する基、キノリン環を有する基、イソキノリン環を有する基、シンノリン環を有する基、キナゾリン環を有する基、フタラジン環を有する基などをあげることができる。
ピロール環を有する基としては、2−ピロリル基、3−ピロリル基、2−(N−メチルピロリル)基、3−(N−メチルピロリル)基をあげることができる。
イミダゾール環を有する基としては、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−(N−メチルイミダゾリル)基、4−(N−メチルイミダゾリル)基、5−(N−メチルイミダゾリル)基をあげることができる。
ピラゾール環を有する基としては、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、3−(N−メチルピラゾリル)基、4−(N−メチルピラゾリル)基、5−(N−メチルピラゾリル)基をあげることができる。
ピリジン環を有する基としては、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基をあげることができる。
ピリダジン環を有する基としては、3−ピリダジル基、4−ピリダジル基をあげることができる。
ピリミジン環を有する基としては、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ピリミジル基をあげることができる。
ピラジン環を有する基としては、2−ピラジル基をあげることができる。
キノリン環を有する基としては、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基をあげることができる。
イソキノリン環を有する基としては、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基をあげることができる。
シンノリン環を有する基としては、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基をあげることができる。
キナゾリン環を有する基としては、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基をあげることができる。
フタラジン環を有する基としては、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、オキサゾール環を有する基、イソオキサゾール環を有する基をあげることができる。
オキサゾール環を有する基としては、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基をあげることができる。
イソオキサゾール環を有する基としては、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、オキサゾール環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、チアゾール環を有する基、イソチアゾール環を有する基などをあげることができる。
チアゾール環を有する基としては、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基をあげることができる。
イソチアゾール環を有する基としては、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、チアゾール環を有する基である。
101の含窒素複素環基としては、好ましくは、含窒素芳香族複素環基であり、より好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基であり、更に好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基であり、特に好ましくはピリジン環を有する基である。
式(12)で表される化合物としては、R121が水素原子であり、nが0であり、A101が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−ビニルピロリジン、
1−ビニルピペリジン、
1−ビニルヘキサメチレンイミン、
1−ビニルピペラジン、
1−ビニルピロール、
1−ビニルイミダゾール、
1−ビニルピラゾール、
ビニルキノリン。
式(12)で表される化合物としては、R121が水素原子であり、nが1であり、R122が式(12−Y)で表される基であり、A101が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(12−Y)のrが0である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
4−(1−アジリジニル)スチレン、
3−(1−アジリジニル)スチレン、
4−(1−ピロリジニル)スチレン、
3−(1−ピロリジニル)スチレン、
4−(1−ピペリジニル)スチレン、
3−(1−ピペリジニル)スチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)スチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)スチレン。
式(12−Y)のrが1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−(1−アジリジニル)メチルスチレン、
3−(1−アジリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ピロリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ピペリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ピペリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルスチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルスチレン。
式(12−Y)のrが2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−(1−アジリジニル)エチルスチレン、
3−(1−アジリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ピペリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ピペリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルスチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルスチレン。
式(12)で表される化合物としては、R121がメチル基であり、nが0であり、A101が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−イソプロペニルピロリジン、
1−イソプロペニルピペリジン、
1−イソプロペニルヘキサメチレンイミン、
1−イソプロペニルピペラジン、
1−イソプロペニルピロール、
1−イソプロペニルイミダゾール、
1−イソプロペニルピラゾール、
イソプロペニルキノリン。
式(12)で表される化合物としては、R121がメチル基であり、nが1であり、R122が式(12−Y)で表される基であり、A101が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(12−Y)のrが0である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、4−(1−アジリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)イソプロペニルベンゼン。
式(12−Y)のrが1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−アジリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルイソプロペニルベンゼン。
式(12−Y)のrが2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−アジリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルベンゼン。
式(12)で表される化合物としては、R121がビニル基であり、nが0であり、A101が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
2−N,N−ジメチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−(1−アジリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピペリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−イミダゾリル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピラゾリル)−1,3−ブタジエン。
式(12)で表される化合物としては、R121がビニル基であり、nが1であり、R122がアルキレン基であり、A101が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
122がメチレン基である化合物:
2−N,N−ジメチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−アジリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピペリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチル−1,3−ブタジエン、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロール、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)ピラゾール。
122がエチレン基である化合物:
5−N,N−ジメチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジエチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジアリルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−アジリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ピロリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ピペリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ヘキサメチレンイミノ)−3−メチレン−1−ペンテン、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロール、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピラゾール。
式(12)で表される化合物としては、R121が水素原子であり、nが1であり、R122が式(12−Y)で表される基であり、A101が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(12−Y)のrが0である化合物:
4−N−メチル−2−アジリジニルスチレン、
4−N−メチル−2−ピロリジニルスチレン、
4−N−メチル−3−ピロリジニルスチレン、
4−N−メチル−2−ヘキサメチレンイミノスチレン、
4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノスチレン、
4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノスチレン。
式(12−Y)のrが1である化合物:
4−N−メチル−2−アジリジニルメチルスチレン、
4−N−メチル−2−ピロリジニルメチルスチレン、
4−N−メチル−3−ピロリジニルメチルスチレン、
4−N−メチル−2−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン、
4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン、
4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン。
式(12−Y)のrが2である化合物:
4−N−メチル−2−アジリジニルエチルスチレン、
4−N−メチル−2−ピロリジニルエチルスチレン、
4−N−メチル−3−ピロリジニルエチルスチレン、
4−N−メチル−2−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン、
4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン、
4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン。
式(12)で表される化合物としては、R121がメチル基であり、nが1であり、R122が式(12−Y)で表される基であり、A101が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(12−Y)のrが0である化合物:
4−N−メチル−2−アジリジニルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−2−ピロリジニルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−3−ピロリジニルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−2−ヘキサメチレンイミノイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノイソプロペニルベンゼン。
式(12−Y)のrが1である化合物:
4−N−メチル−2−アジリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−2−ピロリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−3−ピロリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−2−ヘキサメチレンイミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノメチルイソプロペニルベンゼン。
式(12−Y)のrが2である化合物:
4−N−メチル−2−アジリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−2−ピロリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−3−ピロリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−2−ヘキサメチレンイミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノエチルイソプロペニルベンゼン。
式(12)で表される化合物としては、R121がビニル基であり、nが0であり、A101が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)アジリジン、
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)ピロリジン、
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピロリジン、
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン。
式(12)で表される化合物としては、R121がビニル基であり、nが1であり、R122がアルキレン基であり、A101が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
122がメチレン基である化合物:
N−メチル−2−(2−メチレン−3−ブテニル)アジリジン、
N−メチル−2−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロリジン、
N−メチル−3−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロリジン、
N−メチル−2−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−3−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン。
122がエチレン基である化合物:
N−メチル−2−(3−メチレン−4−ペンテニル)アジリジン、
N−メチル−2−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロリジン、
N−メチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロリジン、
N−メチル−2−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン。
式(12)で表される化合物としては、R121が水素原子であり、nが0であり、A101が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−ビニルイミダゾール、
N−メチル−4−ビニルイミダゾール、
N−メチル−5−ビニルイミダゾール、
2−ビニルピリジン、
3−ビニルピリジン、
4−ビニルピリジン、
2−ビニルキノリン、
3−ビニルキノリン、
4−ビニルキノリン。
式(12)で表される化合物としては、R121がメチル基であり、nが0であり、A101が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−4−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−5−イソプロペニルイミダゾール、
2−イソプロペニルピリジン、
3−イソプロペニルピリジン、
4−イソプロペニルピリジン、
2−イソプロペニルキノリン、
3−イソプロペニルキノリン、
4−イソプロペニルキノリン。
式(12)で表される化合物としては、R121がビニル基であり、nが0であり、A101が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン。
式(12)で表される化合物としては、R121がビニル基であり、nが1であり、R122がアルキレン基であり、A101が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
122がメチレン基である化合物:
N−メチル−2−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
2−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
3−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
4−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
2−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン、
3−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン、
4−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン。
122がエチレン基である化合物:
N−メチル−2−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
2−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
2−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン、
3−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン、
4−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン。
式(12)で表される化合物としては、好ましくは、R121が水素原子であり、nが1であり、R122が式(12−Y)で表される基であり、Aが置換アミノ基である化合物である。より好ましくは、R121が水素原子であり、nが1であり、R122が式(12−Y)で表される基であり、A101が式(12−X)で表される基である化合物である。更に好ましくは、式(12−X)のR123及びR124が炭素原子数1〜2の直鎖アルキル基である化合物、式(12−X)のR123及びR124がトリメチルシリル基である化合物、式(12−X)のR123及びR124が結合した基であって、当該基が炭素原子数4〜6のポリメチレン基である化合物である。
式(12)で表される化合物としては、特に好ましくは、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン
である。
式(11)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以下である。
なお、式(11)で表される化合物に基づく単量体単位において、X101、X102及びX103で表される基は、加水分解などにより、水酸基となっていてもよい。
式(12)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、低燃費性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以下である。
第一の本発明に係る共役ジエン系重合体(A)は、耐摩耗性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素に基づく構成単位(ビニル芳香族炭化水素単位)を有していてもよい。該ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素単位の含有量としては、共役ジエン単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエン単位の含有量は100質量%以下)であり、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン系重合体(A)のムーニー粘度(ML1+4)は、耐摩耗性を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K 6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(A)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは80モル%以下であり、より好ましくは70モル%以下である。また、ウェットグリップ性を高めるために、好ましくは10モル%以上であり、より好ましくは15モル%以上であり、更に好ましくは20モル%以上であり、特に好ましくは40モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(A)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
共役ジエン系重合体(A)の好適な製造方法としては、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(11)で表される単量体及び上記式(12)で表される単量体を含む単量体成分を重合させる方法をあげることができる。
アルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーなどをあげることができる。該アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどをあげることができる。該有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドなどをあげることができる。また、アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体などをあげることができ、アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩をあげることができる。好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は炭素原子数が2〜20の有機ナトリウム化合物である。
炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などをあげることができる。
該脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンなどをあげることができる。また、該芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをあげることができ、該脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンなどがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(11)で表される化合物及び上記式(12)で表される化合物を含む単量体成分を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(11)で表される化合物に基づく単量体単位及び上記式(12)で表される化合物に基づく単量体単位を有する重合体を製造する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンをあげることができる。これらは1種以上用いられる。好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(11)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
式(12)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
共役ジエン、式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物に、ビニル芳香族炭化水素を組み合わせて重合を行ってもよく、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等をあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素を用いる場合の使用量は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエンの使用量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエンの使用量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素の使用量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエンの使用量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエンの使用量は55質量%以上)である。
また、重合反応において、共役ジエンと式(11)で表される化合物と式(12)で表される化合物とビニル芳香族炭化水素との総使用量は、単量体の総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
重合反応は、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく単量体単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)の存在下で行ってもよい。このような剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物などをあげることができる。該エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなど環状のエーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエーテル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルなどがあげられる。該第三級アミンとして、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。また、該ホスフィン化合物として、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどをあげることができる。これらは1種類以上用いられる。
重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃である。
より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
第二の本発明に係る共役ジエン系重合体(B)は、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(21)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(22)で表される化合物に基づく単量体単位を有する共重合体の一端に、アルコキシシラン化合物を反応させて得られる。
Figure 2014125554
(式中、V201は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、S201は置換シリル基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、V202は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、A202は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。ヒドロカルビレン基は、2価の炭化水素残基を表す。含窒素複素環基は、含窒素複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する芳香族複素環を表す。
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどをあげることができ、これらは1種以上用いられる。共役ジエンとして好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(21)中のV201は、重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表す。
201としては、好ましくは下記式(21−V)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、nは0又は1であり、R211、R213及びR214は、それぞれ独立に水素原子又はヒドロカルビル基を表し、R212はヒドロカルビレン基を表す。)
式(21−V)において、nは0又は1を表す。
211、R213及びR214のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などをあげることができ、好ましくはフェニル基である。
211、R213及びR214として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基、フェニル基であり、より好ましくは水素原子である。
212のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(21−V)のR211が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(21−R)で表される基。))では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(21−Ra)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(21−Rb)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(21−Rc)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、dは1〜10の整数を表し、(CHd2はベンゼン環上の置換基である。)
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、e、f、gは、それぞれ、1〜10の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(21−Ra)で表される基、上記式(21−Rb)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(e=1である式(21−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(f=1である式(21−Rb)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(e=2である式(21−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(f=2である式(21−Rb)で表される基)である。
式(21−V)で表される基としては、次に示す基をあげることができる。
211、R213及びR214が水素原子である基として、ビニル基、ビニルメチル基、ビニルエチル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
211がメチル基であり、R213及びR214が水素原子である基として、イソプロペニル基、メタリル基、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
211がビニル基であり、R213及びR214が水素原子である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基をあげることができる。
211がフェニル基であり、R213及びR214が水素原子である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基、3−(1−フェニルビニル)フェニル基、2−(1−フェニルビニル)フェニル基などをあげることができる。
211が水素原子であり、R213がメチル基であり、R214が水素原子である基として、1−プロペニル基、クロチル基、4−(1−プロペニル)フェニル基、4−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{4−(1−プロペニル)フェニル}エチル基、3−(1−プロペニル)フェニル基、3−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{3−(1−プロペニル)フェニル}エチル基などをあげることができる。
式(21−V)で表される基としては、好ましくは下記式(21−V1)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R211は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R212はヒドロカルビレン基を表す。)
式(21−V1)で表される基として好ましくは、R211が水素原子である基として、ビニル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基;R211がメチル基である基として、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基;R211がビニル基である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基;R211がフェニル基である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基である。
式(21−V1)で表される基としてより好ましくはビニル基である。
式(21)中のS201は、置換シリル基を表す。
201の表す置換シリル基としては、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基、ヒドロカルビルオキシ基、置換アミノ基などの置換基で、ケイ素原子に結合した水素原子が置換されたシリル基をあげることができる。ケイ素原子に結合している置換基は同一でも異なっていてもよい。
201の表す置換シリル基としては、好ましくは下記式(21−S)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、X201、X202及びX203は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X201、X202及びX203の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
201、X202及びX203の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、酸素原子、窒素原子及びケイ素原子からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよいヒドロカルビル基をあげることができる。
201、X202及びX203のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。ヒドロカルビル基として、好ましくはアルキル基である。
201、X202及びX203の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基などのアルコキシアルキル基をあげることができる。
201、X202及びX203の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基などのジアルキルアミノアルキル基をあげることができる。
201、X202及びX203のケイ素原子を有するヒドロカルビル基としては、トリメチルシリルメチル基、トリメチルシリルエチル基、トリエチルシリルメチル基、トリエチルシリルエチル基などのトリアルキルシリルアルキル基をあげることができる。
201、X202及びX203の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4である。
201、X202及びX203の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基又はアルコキシアルキル基である。アルキル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜4のアルキル基であり、より好ましくはメチル基又はエチル基である。アルコキシアルキル基としては、好ましくは、炭素原子数2〜4のアルコキシアルキル基である。
201、X202及びX203の置換アミノ基として、好ましくは下記式(21−X)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R215及びR216は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R215とR216とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R215とR216は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
215及びR216のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
215及びR216のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
215及びR216のヒドロカルビル基としては、好ましくはアルキル基であり、より好ましくは直鎖アルキル基である。
215及びR216のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
215及びR216のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜3のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
215及びR216が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
215及びR216が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
215及びR216が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
215及びR216が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
215及びR216が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
215及びR216としては、好ましくは、アルキル基、トリアルキルシリル基、R215とR216とが結合したアルキレン基であり、より好ましくはアルキル基である。
式(21−X)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(t−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
また、非環状アミノ基としては、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることもできる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−ヘプタメチレンイミノ基、1−オクタメチレンイミノ基、1−デカメチレンイミノ基、1−ドデカメチレンイミノ基などの1−ポリメチレンイミノ基があげられる。また、1−ピロリル基、1−ピラゾリジニル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基があげられる。
式(21−X)で表される基としては、好ましくは、非環状アミノ基であり、より好ましくは、ジアルキルアミノ基である。ジアルキルアミノ基として、好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基であり、より好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基である。
式(21−S)中、X201、X202及びX203の少なくとも1つが置換アミノ基であり、好ましくは、X201、X202及びX203の2つ以上が、置換アミノ基であり、より好ましくは、X201、X202及びX203のうち2つが、置換アミノ基である。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211が水素原子であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち1つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが0である化合物:
(ジメチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチルビニルシラン。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
(ジメチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211が水素原子であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが0である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシラン。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211がメチル基であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211がビニル基であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが0である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211がフェニル基であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
1−(4−ビス(ジメチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジエチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジメチルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジエチルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211が水素原子であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが0である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)ビニルシラン。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジメチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211がメチル基であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジメチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211がビニル基であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが0である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジエチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン。
式(21)で表される化合物としては、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基であり、式(21−V1)中のR211がフェニル基であり、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(21−V1)中のnが1である化合物:
1−(4−トリス(ジメチルアミノ)シリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−トリス(ジエチルアミノ)シリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−トリス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、1−(4−トリス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン。
式(21)で表される化合物としては、好ましくは、V201が式(21−V1)で表される基であり、S201が式(21−S)で表される基である化合物であり、より好ましくは、式(21−S)中のX201、X202及びX203のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物であり、更に好ましくは、式(21−V1)中のR211が水素原子であり、式(21−V1)中のnが0である化合物である。特に好ましくは、X201、X202及びX203のうち残りの1つがアルキル基又はアルコキシアルキル基である化合物である。最も好ましくは、
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシランである。
式(22)中のV202は、重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表す。
202としては、好ましくは下記式(22−V)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、mは0又は1であり、R221、R223及びR224は、それぞれ独立に水素原子又はヒドロカルビル基を表し、R222はヒドロカルビレン基を表す。)
式(22−V)において、mは0又は1を表す。
221、R223及びR224のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などをあげることができ、好ましくはフェニル基である。
221、R223及びR224として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基、フェニル基であり、より好ましくは水素原子である。
222のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。より好ましくは、パラ−フェニレン基、メタ−フェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(2−V)のR221が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(22−R)で表される基。))では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(22−Ra)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(22−Rb)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(22−Rc)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、hは1〜10の整数を表し、(CHh2はベンゼン環上の置換基である。)
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、i、j、kは、それぞれ、1〜10の整数を表す。)
式(22−R)のh、式(22−Ra)のi、式(22−Rb)のj、式(22−Rc)のkは、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2であり、更に好ましくは1である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(22−Ra)で表される基、上記式(22−Rb)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(i=1である式(22−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(j=1である式(22−Rb)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(i=2である式(22−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(j=2である式(22−Rb)で表される基)であり、特に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(i=1である式(22−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(j=1である式(22−Rb)で表される基)である。
式(22−V)で表される基としては、次に示す基をあげることができる。
221、R223及びR224が水素原子である基として、ビニル基、ビニルメチル基、ビニルエチル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
221がメチル基であり、R223及びR224が水素原子である基として、イソプロペニル基、メタリル基、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
221がビニル基であり、R23及びR24が水素原子である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基をあげることができる。
221がフェニル基であり、R23及びR24が水素原子である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基、3−(1−フェニルビニル)フェニル基、2−(1−フェニルビニル)フェニル基などをあげることができる。
221が水素原子であり、R223がメチル基であり、R224が水素原子である基として、1−プロペニル基、クロチル基、4−(1−プロペニル)フェニル基、4−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{4−(1−プロペニル)フェニル}エチル基、3−(1−プロペニル)フェニル基、3−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{3−(1−プロペニル)フェニル}エチル基などをあげることができる。
式(22−V)で表される基としては、好ましくは下記式(22−V1)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R221は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R222はヒドロカルビレン基を表す。)
式(22−V1)で表される基として好ましくは、R221が水素原子である基として、ビニル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基;R221がメチル基である基として、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基;R221がビニル基である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基;R221がフェニル基である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基である。
式(22−V1)で表される基として更に好ましくは、R221が水素原子であるビニル基、(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)エチル基である。
式(22)中、A202は、置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。
202の置換アミノ基としては、好ましくは下記式(22−A)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R225及びR226は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R225とR226とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R225とR226は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
225及びR226のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
225及びR226のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
225及びR226のヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基、アルケニル基であり、より好ましくは、アルキル基であり、更に好ましくは、直鎖アルキル基である。
225及びR226のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
225及びR226のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜4のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
225及びR226が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
225及びR226が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
225及びR226が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
225及びR226が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
225及びR226が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
225及びR226としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシリル基、R225及びR226とが結合したヒドロカルビレン基である。
式(22−A)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
該非環状アミノ基としては、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることができる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基をあげることができる。
式(22−A)で表される基としては、好ましくは、R225及びR226がヒドロカルビル基である基、R225及びR226がトリヒドロカルビルシリル基である基、R225及びR226が結合したヒドロカルビレン基である基である。より好ましくは、R225及びR226が直鎖アルキル基である基、R225及びR226がトリアルキルシリル基である基、R225及びR226が結合したポリメチレン基である基である。
式(22−A)で表される基としては、更に好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基であり、特に好ましくは、1−ピロリジニル基である。
202の含窒素複素環基としては、含窒素脂肪族複素環基、含窒素芳香族複素環基をあげることができる。本明細書では、含窒素脂肪族複素環基は、含窒素脂肪族複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素脂肪族複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する脂肪族複素環を表す。また、含窒素芳香族複素環基は、含窒素芳香族複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素芳香族複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する芳香族複素環を表す。
202の含窒素脂肪族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素脂肪族複素環基としては、アジリジン環を有する基、アゼチジン環を有する基、ピロリジン環を有する基、ピペリジン環を有する基、ヘキサメチレンイミン環を有する基、イミダゾリジン環を有する基、ピペラジン環を有する基、ピラゾリジン環を有する基などをあげることができる。
アジリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アジリジニル基をあげることができる。
アゼチジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アゼチジニル基、N−アルキル−3−アゼチジニル基をあげることができる。
ピロリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピロリジニル基、N−アルキル−3−ピロリジニル基をあげることができる。
ピペリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピペリジニル基、N−アルキル−3−ピペリジニル基、N−アルキル−4−ピペリジニル基をあげることができる。
ヘキサメチレンイミン環を有する基としては、N−アルキル−2−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−3−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−4−ヘキサメチレンイミノ基をあげることができる。
イミダゾリジン環を有する基としては、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジル基、1,3−ジアルキル−4−イミダゾリジル基をあげることができる。
ピペラジン環を有する基としては、1,4−ジアルキル−2−ピペラジニル基をあげることができる。
ピラゾリジン環を有する基としては、1,2−ジアルキル−3−ピラゾリジル基、1,2−ジアルキル−4−ピラゾリジル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素脂肪族複素環基としては、モルホリン環を有する基、イソオキサゾリジン環を有する基などをあげることができる。
モルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−モルホリノ基、N−アルキル−3−モルホリノ基をあげることができる。
イソオキサゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−4−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−5−イソオキサゾリジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素脂肪族複素環基としては、チオモルホリン環を有する基、イソチアゾリジン環を有する基をあげることができる。
チオモルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−チオモルホリノ基、N−アルキル−3−チオモルホリノ基をあげることができる。
イソチアゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−4−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−5−イソチアゾリジニル基をあげることができる。
202の含窒素脂肪族複素環基としては、好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基である。また、含窒素脂肪族複素環基の炭素原子数は、好ましくは4〜10である。
202の含窒素芳香族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、ピロール環を有する基、イミダゾール環を有する基、ピラゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、ピリダジン環を有する基、ピリミジン環を有する基、ピラジン環を有する基、キノリン環を有する基、イソキノリン環を有する基、シンノリン環を有する基、キナゾリン環を有する基、フタラジン環を有する基などをあげることができる。
ピロール環を有する基としては、2−ピロリル基、3−ピロリル基、2−(N−メチルピロリル)基、3−(N−メチルピロリル)基をあげることができる。
イミダゾール環を有する基としては、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−(N−メチルイミダゾリル)基、4−(N−メチルイミダゾリル)基、5−(N−メチルイミダゾリル)基をあげることができる。
ピラゾール環を有する基としては、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、3−(N−メチルピラゾリル)基、4−(N−メチルピラゾリル)基、5−(N−メチルピラゾリル)基をあげることができる。
ピリジン環を有する基としては、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基をあげることができる。
ピリダジン環を有する基としては、3−ピリダジル基、4−ピリダジル基をあげることができる。
ピリミジン環を有する基としては、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ピリミジル基をあげることができる。
ピラジン環を有する基としては、2−ピラジル基をあげることができる。
キノリン環を有する基としては、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基をあげることができる。
イソキノリン環を有する基としては、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基をあげることができる。
シンノリン環を有する基としては、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基をあげることができる。
キナゾリン環を有する基としては、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基をあげることができる。
フタラジン環を有する基としては、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、オキサゾール環を有する基、イソオキサゾール環を有する基をあげることができる。
オキサゾール環を有する基としては、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基をあげることができる。
イソオキサゾール環を有する基としては、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、オキサゾール環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、チアゾール環を有する基、イソチアゾール環を有する基などをあげることができる。
チアゾール環を有する基としては、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基をあげることができる。
イソチアゾール環を有する基としては、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、チアゾール環を有する基である。
202の含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基であり、より好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基であり、更に好ましくはピリジン環を有する基である。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが0であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−ビニルピロリジン、
1−ビニルピペリジン、
1−ビニルヘキサメチレンイミン、
1−ビニルピペラジン、
1−ビニルピロール、
1−ビニルイミダゾール、
1−ビニルピラゾール、
1−ビニルキノリン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
4−N,N−ジメチルアミノスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
4−(1−アジリジニル)スチレン、
4−(1−ピロリジニル)スチレン、
4−(1−ピペリジニル)スチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)スチレン、
3−N,N−ジメチルアミノスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
3−(1−アジリジニル)スチレン、
3−(1−ピロリジニル)スチレン、
3−(1−ピペリジニル)スチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)スチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)で表される基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Ra)のiが1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−(1−アジリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ピペリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルスチレン。
式(22−Ra)のiが2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−(1−アジリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ピペリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルスチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが1であり、R222が式(22−Rb)で表される基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Rb)のjが1である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−(1−アジリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ピロリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ピペリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルスチレン。
式(22−Rb)のjが2である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−(1−アジリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ピペリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルスチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが0であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−イソプロペニルピロリジン、
1−イソプロペニルピペリジン、
1−イソプロペニルヘキサメチレンイミン、
1−イソプロペニルピペラジン、
1−イソプロペニルピロール、
1−イソプロペニルイミダゾール、
1−イソプロペニルピラゾール、
イソプロペニルキノリン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
4−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、4−(1−アジリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)イソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、3−(1−アジリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)イソプロペニルベンゼン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)で表される基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Ra)のiが1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−アジリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルイソプロペニルベンゼン。
式(22−Ra)のiが2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−アジリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルベンゼン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが1であり、R222が式(22−Rb)で表される基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Rb)のjが1である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルイソプロペニルベンゼン。
式(22−Rb)のjが2である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルベンゼン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がビニル基であり、mが0であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
2−N,N−ジメチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−(1−アジリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピペリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−イミダゾリル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピラゾリル)−1,3−ブタジエン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がビニル基であり、mが1であり、R222がアルキレン基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
222がメチレン基である化合物:
2−N,N−ジメチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−アジリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピペリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチル−1,3−ブタジエン、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロール、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)ピラゾール。
222がエチレン基である化合物:
5−N,N−ジメチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジエチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジアリルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−アジリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ピロリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ピペリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ヘキサメチレンイミノ)−3−メチレン−1−ペンテン、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロール、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピラゾール。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がフェニル基であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノフェニル)−1−フェニルエチレン、1−(4−N,N−ジフェニルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−アジリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピロリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピペリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−モルホリノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジエチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノフェニル)−1−フェニルエチレン、1−(3−N,N−ジフェニルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−アジリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピロリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピペリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−モルホリノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がフェニル基であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)で表される基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Ra)のiが1である化合物:
1−(4−N,N−ジメチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジエチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジフェニルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−アジリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピロリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピペリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ヘキサメチレンイミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−モルホリノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がフェニル基であり、mが1であり、R222が式(22−Rb)で表される基であり、A202が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Rb)のjが1である化合物:
1−(3−N,N−ジメチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジエチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジフェニルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−アジリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピペリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−ヘキサメチレンイミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−モルホリノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが0であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−ビニルピロリジン、
N−メチル−4−ビニルピペリジン、
N−メチル−3−ビニルヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−ビニルヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−(4−ビニルフェニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)で表される基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Ra)のiが1である化合物:
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルメチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルメチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン。
式(22−Ra)のiが2である化合物:
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルエチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルエチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが1であり、R222が式(22−Rb)で表される基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Rb)のjが1である化合物:
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルメチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルメチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン。
式(22−Rb)のjが2である化合物:
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルエチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルエチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが0であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−イソプロペニルピロリジン、
N−メチル−4−イソプロペニルピペリジン、
N−メチル−3−イソプロペニルヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−イソプロペニルヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)で表される基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Ra)のiが1である化合物:
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン。
式(22−Ra)のiが2である化合物:
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がビニル基であり、mが0であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がビニル基であり、mが1であり、R222がアルキレン基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
222がメチレン基である化合物:
N−メチル−3−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン。
222がエチレン基である化合物:
N−メチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がフェニル基であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−(4−N−メチル−3−ピロリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−4−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−3−ピロリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−3−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−4−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がフェニル基であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)で表される基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Ra)のiが1である化合物:
1−(4−N−メチル−3−ピロリジノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ピペリジノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−4−ピペリジノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がフェニル基であり、mが1であり、R222が式(22−Rb)で表される基であり、A202が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(22−Rb)のjが1である化合物:
1−(3−N,N−ジメチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジエチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221が水素原子であり、mが0であり、A202が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−ビニルイミダゾール、
N−メチル−4−ビニルイミダゾール、
N−メチル−5−ビニルイミダゾール、
2−ビニルピリジン、
3−ビニルピリジン、
4−ビニルピリジン、
2−ビニルキノリン、
3−ビニルキノリン、
4−ビニルキノリン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がメチル基であり、mが0であり、A202が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−4−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−5−イソプロペニルイミダゾール、
2−イソプロペニルピリジン、
3−イソプロペニルピリジン、
4−イソプロペニルピリジン、
2−イソプロペニルキノリン、
3−イソプロペニルキノリン、
4−イソプロペニルキノリン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がビニル基であり、mが0であり、A202が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン。
式(22)で表される化合物としては、V202が式(22−V1)で表される基であり、式(22−V1)中のR221がビニル基であり、mが1であり、R222がアルキレン基であり、A202が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
222がメチレン基である化合物:
N−メチル−2−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
2−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
3−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
4−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
2−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン、
3−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン、
4−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン。
222がエチレン基である化合物:
N−メチル−2−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
2−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
2−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン、
3−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン、
4−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン。
式(22)で表される化合物としては、好ましくは、V202で表される基が式(22−V1)で表され、式(22−V1)中のR221が水素原子である化合物である。
より好ましくは、R221が水素原子であり、mが1であり、R222がフェニレン基であり、A202が式(22−A)で表される置換アミノ基である化合物;R221が水素原子であり、mが1であり、R222が式(22−R)で表される基であり、A202が式(22−A)で表される置換アミノ基である化合物;R221が水素原子であり、mが0であり、A202が含窒素芳香族複素環基である化合物である。
更に好ましくは、R221が水素原子であり、mが1であり、R222がパラ−フェニレン基又はメタ−フェニレン基であり、A202が式(22−A)中のR225及びR226が結合したポリメチレン基である化合物;R221が水素原子であり、mが1であり、R222が式(22−Ra)又は(22−Rb)で表される基であり、A202が式(22−A)中のR225及びR226が結合したポリメチレン基である化合物;R221が水素原子であり、mが0であり、A202がピリジル基である化合物である。
式(22)で表される化合物としては、特に好ましくは、
3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、
4−ビニルピリジン、
2−ビニルピリジン
である。
アルコキシシラン化合物としては、テトラアルコキシシラン化合物、アルキル基を有するアルコキシシラン化合物、ハロゲン原子を有するアルコキシシラン化合物、エポキシ基を有するアルコキシシラン化合物、メルカプト基を有するアルコキシシラン化合物、置換アミノ基を有するアルコキシシラン化合物などをあげることができる。
テトラアルコキシシラン化合物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラ−(2−エチルヘキサノキシ)シランなどをあげることができる。
アルキル基を有するアルコキシシラン化合物としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリ−n−ブトキシシラン、メチルトリイソブトキシシラン、メチルトリ−tert−ブトキシシラン、メチルトリ−(2−エチルヘキサノキシ)シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジ−n−プロポキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラン、ジメチルジイソブトキシシラン、ジメチルジ−tert−ブトキシシラン、ジメチルジ−(2−エチルヘキサノキシ)シランなどをあげることができる。
ハロゲン原子を有するアルコキシシラン化合物としては、トリメトキシクロロシラン、トリエトキシクロロシラン、トリ−n−プロポキシクロロシラン、トリイソプロポキシクロロシラン、トリ−n−ブトキシクロロシラン、トリイソブトキシクロロシラン、トリ−tert−ブトキシクロロシラン、トリ−(2−エチルヘキサノキシ)クロロシラン、ジメトキシジクロロシラン、ジエトキシジクロロシラン、ジ−n−プロポキシジクロロシラン、ジイソプロポキシジクロロシラン、ジ−n−ブトキシジクロロシラン、ジイソブトキシジクロロシラン、ジ−tert−ブトキシジクロロシラン、ジ−(2−エチルヘキサノキシ)ジクロロシラン、メトキシトリクロロシラン、エトキシトリクロロシラン、トリメトキシブロモシラン、トリエトキシブロモシラン、トリ−n−プロポキシブロモシラン、トリイソプロポキシブロモシラン、トリ−n−ブトキシブロモシラン、ジメトキシジブロモシラン、ジエトキシジブロモシラン、ジ−n−プロポキシジブロモシラン、ジイソプロポキシジブロモシラン、ジ−n−ブトキシジブロモシラン、メトキシトリブロモシラン、エトキシトリブロモシラン、トリメトキシヨードシラン、トリエトキシヨードシラン、トリ−n−プロポキシヨードシラン、トリイソプロポキシヨードシラン、トリ−n−ブトキシヨードシラン、ジメトキシジヨードシラン、ジエトキシジヨードシラン、ジ−n−プロポキシジヨードシラン、ジイソプロポキシジヨードシラン、ジ−n−ブトキシジヨードシラン、メトキシトリヨードシラン、エトキシトリヨードシラン、などをあげることができる。
エポキシ基を有するアルコキシシラン化合物としては、2−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、4−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、2−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、4−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、2−グリシドキシエチルトリプロポキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリプロポキシシラン、4−グリシドキシブチルトリプロポキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルエチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルエチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルジメチルメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルジエチルメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルジエチルエトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジメトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジエトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジプロポキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)メチルメトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)メチルエトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)エチルメトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)エチルエトキシシラン、トリス(3−グリシドキシプロピル)メトキシシラン、トリス(3−グリシドキシプロピル)エトキシシラン、トリス(3−グリシドキシプロピル)ジプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−トリプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−ジメチルメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−ジメチルエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−ジメチルメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル−ジメチルエトキシシラン、などをあげることができる。
メルカプト基を有するアルコキシシラン化合物としては、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、4−メルカプトブチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、4−メルカプトブチルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリプロポキシシラン、3−メルカプトプロピルトリプロポキシシラン、4−メルカプトブチルトリプロポキシシラン、2−メルカプトエチルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、4−メルカプトブチルメチルジメトキシシラン、2−メルカプトエチルメチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、4−メルカプトブチルメチルジエトキシシラン、などをあげることができる。
置換アミノ基を有するアルコキシシラン化合物としては、下記式(23)で表される化合物をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、pは1〜10の整数を表し、R231、R232及びR233は、それぞれ独立にアルキル基又はアルコキシ基を表し、R231、R232及びR233の少なくとも1つがアルコキシ基であり、A203は置換アミノ基を表す。)
231、R232、及びR233は、それぞれアルキル基、又は、アルコキシ基を表す。
231、R232、及びR233のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができる。アルキル基は、好ましくは炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、より好ましくは炭素原子数が1〜3のアルキル基であり、更に好ましくはメチル基、エチル基である。
231、R232、及びR233のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、2−エチルヘキサノキシなどをあげることができる。アルコキシ基は、好ましくは炭素原子数が1〜10のアルコキシ基であり、より好ましくは炭素原子数が1〜3のアルコキシ基であり、更に好ましくはメトキシ基、エトキシ基である。
231、R232、及びR233の少なくとも1つはアルコキシ基であり、低燃費性を高めるために、好ましくは、R231、R232、及びR233の少なくとも2つがアルコキシ基であり、より好ましくは、R231、R232、及びR233の3つがアルコキシ基である。
式(23)中、A203は、置換アミノ基を表す。A203の置換アミノ基としては、好ましくは下記式(23−A)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R234及びR235は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R234とR235とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R234とR235は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
234及びR235は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R234とR235とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R234とR235は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。
234及びR235のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などのアルケニル基;エチニル基、プロパギル基などのアルキニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキル基をあげることができる。
234及びR235の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、ジエチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基などのジアルキルアミノアルキル基をあげることができる。
234及びR235の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基などのアルコキシアルキル基;2−オキシラニル基、2−オキセタニル基、2−テトラヒドロフラニル基などのモノオキサシクロアルキル基;2−ジオキソラニル基などのジオキサシクロアルキル基;グリシジル基、テトラヒドロフルフリル基などのモノオキサシクロアルキル基で置換されたアルキル基;3,4−エポキシシクロヘキシル基をあげることができる。
本明細書では、モノオキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の1つのCHが酸素原子に置き換わった基を表す。ジオキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の2つのCHが酸素原子に置き換わった基を表す。
234及びR235の窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜6である。
234及びR235が結合した基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
234及びR235が結合した基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜12である。
234及びR235が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基;4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン基などをあげることができる。
234及びR235が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜12である。
234及びR235としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、又は、R234とR235とが結合した基であるヒドロカルビレン基、あるいは、R234とR235は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合した基であるヒドロカルビリデン基であり、より好ましくは、ヒドロカルビル基であり、更に好ましくは、アルキル基である。該アルキル基としては、好ましくは、メチル基、エチル基である。
は1〜10の数であり、好ましくは2〜4であり、より好ましくは3である。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235がアルキル基である化合物として、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]トリアルコキシシラン;
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]アルキルジアルコキシシラン;
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジエチルエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジエチルエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]ジアルキルアルコキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235がアルコキシアルキル基である化合物として、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}トリアルコキシシラン;
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}アルキルジアルコキシシラン;
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}ジアルキルアルコキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235がオキシラニル基である化合物として、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235がテトラヒドロフラニル基である化合物として、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235がグリシジル基である化合物として、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235がテトラヒドロフルフリル基である化合物として、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235が結合した基である化合物として、
3−(1−ピペリジニル)プロピルトリメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルトリエトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルメチルジメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルエチルジメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルメチルジエトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルエチルジエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルトリメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルトリエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルメチルジメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルエチルジメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルメチルジエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルエチルジエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルトリメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルトリエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルメチルジメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルエチルジメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルメチルジエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルエチルジエトキシシラン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、R234及びR235が窒素原子に二重結合で結合する1つの基である化合物として、
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン
をあげることができる。
式(23)で表される化合物としては、
好ましくは、
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]トリアルコキシシランであり、
より好ましくは、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシランであり、
更に好ましくは、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシランである。
式(21)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
なお、式(21)で表される化合物に基づく単量体単位において、X201、X202及びX203で表される基は、加水分解などにより、水酸基となっていてもよい。
式(22)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、低燃費性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
共役ジエン系重合体(B)は、耐摩耗性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素に基づく構成単位(ビニル芳香族炭化水素単位)を有していてもよい。該ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素単位の含有量としては、共役ジエン単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエン単位の含有量は100質量%以下)であり、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン系重合体(B)のムーニー粘度(ML1+4)は、耐摩耗性を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(B)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは70モル%以下であり、より好ましくは60モル%以下である。また、ウェットグリップ性を高めるために、好ましくは20モル%以上であり、より好ましくは40モル%以上であり、更に好ましくは50モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(B)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
共役ジエン系重合体(B)の好適な製造方法としては、下記工程A及び工程Bを有する製造方法をあげることができる。
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(21)で表される化合物及び上記式(22)で表される化合物を含む単量体成分を重合させて、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(21)で表される化合物に基づく単量体単位及び上記式(22)で表される化合物に基づく単量体単位を有する重合体鎖の少なくとも一端に、アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を有する重合体を得る工程。
(工程B):工程Aで得られた重合体とアルコキシシラン化合物とを反応させる工程。
工程Aで用いられるアルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーなどをあげることができる。該アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどをあげることができる。該有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドなどをあげることができる。また、アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体などをあげることができ、アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩をあげることができる。好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は炭素原子数が2〜20の有機ナトリウム化合物である。
工程Aで用いられる炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などをあげることができる。
該脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンなどをあげることができる。また、該芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをあげることができ、該脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンなどがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
工程Aでは、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(21)で表される化合物及び上記式(22)で表される化合物を含む単量体成分を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(21)で表される化合物に基づく単量体単位及び上記式(22)で表される化合物に基づく単量体単位を有する重合体を製造する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンをあげることができる。これらは1種以上用いられる。好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(21)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
式(22)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
また、重合反応において、共役ジエンと式(21)で表される化合物と式(22)で表される化合物とビニル芳香族炭化水素との総使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、耐摩耗性を高めるために、好ましくは99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
工程Aでは、共役ジエン、式(21)で表される化合物及び式(22)で表される化合物に、ビニル芳香族炭化水素を組み合わせて重合を行ってもよく、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素を用いる場合の使用量は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエンの使用量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエンの使用量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素の使用量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエンの使用量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエンの使用量は55質量%以上)である。
また、重合反応において、共役ジエンと式(21)で表される化合物と式(22)で表される化合物とビニル芳香族炭化水素との総使用量は、単量体の総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
重合反応は、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく単量体単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)の存在下で行ってもよい。このような剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物などをあげることができる。該エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなど環状のエーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエーテル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルなどがあげられる。該第三級アミンとして、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。また、該ホスフィン化合物として、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどをあげることができる。これらは1種類以上用いられる。
工程Aでの重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃である。
より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
工程Aは、多段工程であってもよい。例えば、下記工程a1−2、a2−2及びa3−2を有する工程であってもよい。
(工程a1−2):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、式(21)で表される化合物及びビニル芳香族炭化水素を重合させ、該触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程a2−2):工程a1−2で得られた炭化水素溶液に、式(22)で表される化合物を添加し、式(22)で表される化合物を該工程a1で得られた共役ジエン系重合体の重合体鎖末端に反応させて、式(22)で表される化合物に基づく単量体単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程a3−2):工程a2−2で得られた炭化水素溶液に、共役ジエン及びビニル芳香族炭化水素を添加して、共役ジエン及びビニル芳香族炭化水素を該工程a2で得られた共役ジエン系重合体の重合体鎖末端に重合させる工程
工程Bにおいて、工程Aで調製された重合体に反応させるアルコキシシラン化合物の量は、有機アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属1モルあたり、通常、0.1〜3モルであり、好ましくは、0.5〜2モルであり、より好ましくは、0.7〜1.5モルである。
第三の本発明に係る共役ジエン系重合体(C)は、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(31)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(32)で表される化合物に基づく単量体単位を有し、下記化合物(G)によって共重合体の少なくとも一端が変性されている。
Figure 2014125554
(式中、V301は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、S301は置換シリル基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、V302は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、A302は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
化合物(G):置換基を有していてもよいアミノ基及びカルボニル基を有する化合物、並びに置換基を有していてもよいアミノ基及びチオカルボニル基を有する化合物からなる化合物群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。ヒドロカルビレン基は、2価の炭化水素残基を表す。含窒素複素環基は、含窒素複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する芳香族複素環を表す。
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどをあげることができ、これらは1種以上用いられる。共役ジエンとして好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(31)中のV301は、重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表す。
301としては、好ましくは下記式(31−V)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、nは0又は1であり、R311、R313及びR314は、それぞれ独立に水素原子又はヒドロカルビル基を表し、R312はヒドロカルビレン基を表す。)
式(31−V)において、nは0又は1を表す。
311、R313及びR314のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などをあげることができ、好ましくはフェニル基である。
311、R313及びR314として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基、フェニル基であり、より好ましくは水素原子である。
312のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(31−V)のR311が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(31−R)で表される基。))では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(31−Ra)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(31−Rb)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(31−Rc)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、dは1〜10の整数を表し、(CHd3はベンゼン環上の置換基である。)
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、e、f、gは、それぞれ、1〜10の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(31−Ra)で表される基、上記式(31−Rb)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(e=1である式(31−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(f=1である式(31−Rb)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(e=2である式(31−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(f=2である式(31−Rb)で表される基)である。
式(31−V)で表される基としては、次に示す基をあげることができる。
311、R313及びR314が水素原子である基として、ビニル基、ビニルメチル基、ビニルエチル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
311がメチル基であり、R313及びR314が水素原子である基として、イソプロペニル基、メタリル基、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
311がビニル基であり、R313及びR314水素原子である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基をあげることができる。
311がフェニル基であり、R313及びR314水素原子である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基、3−(1−フェニルビニル)フェニル基、2−(1−フェニルビニル)フェニル基などをあげることができる。
311が水素原子であり、R13がメチル基であり、R14が水素原子である基として、1−プロペニル基、クロチル基、4−(1−プロペニル)フェニル基、4−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{4−(1−プロペニル)フェニル}エチル基、3−(1−プロペニル)フェニル基、3−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{3−(1−プロペニル)フェニル}エチル基などをあげることができる。
式(31−V)で表される基としては、好ましくは下記式(31−V1)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R311は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R312はヒドロカルビレン基を表す。)
式(31−V1)で表される基として好ましくは、R311が水素原子である基として、ビニル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基;R311がメチル基である基として、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基;R311がビニル基である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基;R311がフェニル基である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基である。
式(31−V1)で表される基としてより好ましくはビニル基である。
式(31)中のS301は、置換シリル基を表す。
301の表す置換シリル基としては、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基、ヒドロカルビルオキシ基、置換アミノ基などの置換基で、ケイ素原子に結合した水素原子が置換されたシリル基をあげることができる。ケイ素原子に結合している置換基は同一でも異なっていてもよい。
301の表す置換シリル基としては、好ましくは下記式(31−S)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、X301、X302及びX303は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X301、X302及びX303の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
301、X302及びX303の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、酸素原子、窒素原子及びケイ素原子からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよいヒドロカルビル基をあげることができる。
301、X302及びX303のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。ヒドロカルビル基として、好ましくはアルキル基である。
301、X302及びX303の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基などのアルコキシアルキル基をあげることができる。
301、X302及びX303の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基などのジアルキルアミノアルキル基をあげることができる。
301、X302及びX303のケイ素原子を有するヒドロカルビル基としては、トリメチルシリルメチル基、トリメチルシリルエチル基、トリエチルシリルメチル基、トリエチルシリルエチル基などのトリアルキルシリルアルキル基をあげることができる。
301、X302及びX303の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4である。
301、X302及びX303の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基又はアルコキシアルキル基である。アルキル基としては、好ましくは炭素原子数が1〜4のアルキル基であり、より好ましくはメチル基又はエチル基である。アルコキシアルキル基としては、好ましくは、炭素原子数2〜4のアルコキシアルキル基である。
301、X302及びX303の置換アミノ基として、好ましくは下記式(31−X)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R315及びR316は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R315とR316とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R315とR316は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
315及びR316のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
315及びR316のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
315及びR316のヒドロカルビル基としては、好ましくはアルキル基であり、より好ましくは直鎖アルキル基である。
315及びR316のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
315及びR316のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜3のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
315及びR316が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
315及びR316が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
315及びR316が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
315及びR316が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
315及びR316が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
315及びR316としては、好ましくは、アルキル基、トリアルキルシリル基、R315とR316とが結合したアルキレン基であり、より好ましくはアルキル基である。
式(31−X)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(t−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
また、非環状アミノ基としては、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることもできる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−ヘプタメチレンイミノ基、1−オクタメチレンイミノ基、1−デカメチレンイミノ基、1−ドデカメチレンイミノ基などの1−ポリメチレンイミノ基があげられる。また、1−ピロリル基、1−ピラゾリジニル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基があげられる。
式(31−X)で表される基としては、好ましくは、非環状アミノ基であり、より好ましくは、ジアルキルアミノ基である。ジアルキルアミノ基として、好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基であり、より好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基である。
式(31−S)中、X301、X302及びX303の少なくとも1つが置換アミノ基であり、好ましくは、X301、X302及びX303の2つ以上が、置換アミノ基であり、より好ましくは、X301、X302及びX303のうち2つが、置換アミノ基である。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311が水素原子であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち1つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが0である化合物:
(ジメチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチルビニルシラン。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
(ジメチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジエチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチル−4−ビニルフェニルシラン、
(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチル−3−ビニルフェニルシラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311が水素原子であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが0である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシラン。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−4−ビニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−3−ビニルフェニルシラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311がメチル基であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル−3−イソプロペニルフェニルシラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311がビニル基であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが0である化合物:
ビス(ジメチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチル(1−メチレン−2−プロペニル)シラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311がフェニル基であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
1−(4−ビス(ジメチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジエチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジメチルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジエチルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルシリル)−1−フェニルエチレン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311が水素原子であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが0である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)ビニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)ビニルシラン。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジメチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−4−ビニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−3−ビニルフェニルシラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311がメチル基であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジメチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジエチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−4−イソプロペニルフェニルシラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)−3−イソプロペニルフェニルシラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311がビニル基であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303の3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが0である化合物:
トリス(ジメチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジエチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジ−n−プロピルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン、
トリス(ジ−n−ブチルアミノ)(1−メチレン−2−プロペニル)シラン。
式(31)で表される化合物としては、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基であり、式(31−V1)中のR311がフェニル基であり、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち3つがジアルキルアミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(31−V1)中のnが1である化合物:
1−(4−トリス(ジメチルアミノ)シリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−トリス(ジエチルアミノ)シリル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−トリス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン、1−(4−トリス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルシリル)−1−フェニルエチレン。
式(31)で表される化合物としては、好ましくは、V301が式(31−V1)で表される基であり、S301が式(31−S)で表される基である化合物であり、より好ましくは、式(31−S)中のX301、X302及びX303のうち2つがジアルキルアミノ基である化合物であり、更に好ましくは、式(31−V1)中のR311が水素原子であり、式(31−V1)中のnが0である化合物である。特に好ましくは、X301、X302及びX303のうち残りの1つがアルキル基又はアルコキシアルキル基である化合物である。最も好ましくは、
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシランである。
式(32)中のV302は、重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表す。
302としては、好ましくは下記式(32−V)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、mは0又は1であり、R321、R323及びR324は、それぞれ独立に水素原子又はヒドロカルビル基を表し、R322はヒドロカルビレン基を表す。)
式(32−V)において、mは0又は1を表す。
321、R323及びR324のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などをあげることができ、好ましくはフェニル基である。
321、R323及びR324として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基、フェニル基であり、より好ましくは水素原子である。
322のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。より好ましくは、パラ−フェニレン基、メタ−フェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(32−V)のR321が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(32−R)で表される基。))では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(32−Ra)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(32−Rb)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(32−Rc)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、hは1〜10の整数を表し、(CHh3はベンゼン環上の置換基である。)
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、i、j、kは、それぞれ、1〜10の整数を表す。)
式(32−R)のh、式(32−Ra)のi、式(32−Rb)のj、式(32−Rc)のkは、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2であり、更に好ましくは1である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(32−Ra)で表される基、上記式(32−Rb)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(i=1である式(32−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(j=1である式(32−Rb)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(i=2である式(32−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(j=2である式(32−Rb)で表される基)であり、特に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(i=1である式(32−Ra)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(j=1である式(32−Rb)で表される基)である。
式(32−V)で表される基としては、次に示す基をあげることができる。
321、R323及びR324が水素原子である基として、ビニル基、ビニルメチル基、ビニルエチル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
321がメチル基であり、R323及びR324が水素原子である基として、イソプロペニル基、メタリル基、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基などをあげることができる。
321がビニル基であり、R323及びR324が水素原子である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基をあげることができる。
321がフェニル基であり、R323及びR324が水素原子である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基、3−(1−フェニルビニル)フェニル基、2−(1−フェニルビニル)フェニル基などをあげることができる。
321が水素原子であり、R323がメチル基であり、R324が水素原子である基として、1−プロペニル基、クロチル基、4−(1−プロペニル)フェニル基、4−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{4−(1−プロペニル)フェニル}エチル基、3−(1−プロペニル)フェニル基、3−(1−プロペニル)フェニルメチル基、2−{3−(1−プロペニル)フェニル}エチル基などをあげることができる。
式(32−V)で表される基としては、好ましくは下記式(32−V1)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R321は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R322はヒドロカルビレン基を表す。)
式(32−V1)で表される基として好ましくは、R321が水素原子である基として、ビニル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基;R321がメチル基である基として、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基;R321がビニル基である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基;R321がフェニル基である基として、4−(1−フェニルビニル)フェニル基である。
式(32−V1)で表される基としてより好ましくは、R321が水素原子であるビニル基、(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)エチル基である。
式(32)中、A302は、置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。
302の置換アミノ基としては、好ましくは下記式(32−A)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、R325及びR326は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R325とR326とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R325とR326は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
325及びR326のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
325及びR326のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
325及びR326のヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基、アルケニル基であり、より好ましくは、アルキル基であり、更に好ましくは、直鎖アルキル基である。
325及びR326のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
325及びR326のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜4のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
325及びR326が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
325及びR326が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
325及びR326が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
325及びR326が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
325及びR326が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
325及びR326としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシリル基、R325及びR326とが結合したヒドロカルビレン基である。
式(32−A)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
該非環状アミノ基としては、更に、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることもできる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基をあげることができる。
式(32−A)で表される基としては、好ましくは、R325及びR326がヒドロカルビル基である基、R325及びR326がトリヒドロカルビルシリル基である基、R325及びR326が結合したヒドロカルビレン基である基である。より好ましくは、R325及びR326が直鎖アルキル基である基、R325及びR326がトリアルキルシリル基である基、R325及びR326が結合したポリメチレン基である基である。
式(32−A)で表される基としては、更に好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基であり、特に好ましくは、1−ピロリジニル基である。
302の含窒素複素環基としては、含窒素脂肪族複素環基、含窒素芳香族複素環基をあげることができる。本明細書では、含窒素脂肪族複素環基は、含窒素脂肪族複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素脂肪族複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する脂肪族複素環を表す。また、含窒素芳香族複素環基は、含窒素芳香族複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表し、含窒素芳香族複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する芳香族複素環を表す。
302の含窒素脂肪族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素脂肪族複素環基としては、アジリジン環を有する基、アゼチジン環を有する基、ピロリジン環を有する基、ピペリジン環を有する基、ヘキサメチレンイミン環を有する基、イミダゾリジン環を有する基、ピペラジン環を有する基、ピラゾリジン環を有する基などをあげることができる。
アジリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アジリジニル基をあげることができる。
アゼチジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アゼチジニル基、N−アルキル−3−アゼチジニル基をあげることができる。
ピロリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピロリジニル基、N−アルキル−3−ピロリジニル基をあげることができる。
ピペリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピペリジニル基、N−アルキル−3−ピペリジニル基、N−アルキル−4−ピペリジニル基をあげることができる。
ヘキサメチレンイミン環を有する基としては、N−アルキル−2−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−3−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−4−ヘキサメチレンイミノ基をあげることができる。
イミダゾリジン環を有する基としては、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジル基、1,3−ジアルキル−4−イミダゾリジル基をあげることができる。
ピペラジン環を有する基としては、1,4−ジアルキル−2−ピペラジニル基をあげることができる。
ピラゾリジン環を有する基としては、1,2−ジアルキル−3−ピラゾリジル基、1,2−ジアルキル−4−ピラゾリジル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素脂肪族複素環基としては、モルホリン環を有する基、イソオキサゾリジン環を有する基などをあげることができる。
モルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−モルホリノ基、N−アルキル−3−モルホリノ基をあげることができる。
イソオキサゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−4−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−5−イソオキサゾリジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素脂肪族複素環基としては、チオモルホリン環を有する基、イソチアゾリジン環を有する基をあげることができる。
チオモルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−チオモルホリノ基、N−アルキル−3−チオモルホリノ基をあげることができる。
イソチアゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−4−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−5−イソチアゾリジニル基をあげることができる。
302の含窒素脂肪族複素環基としては、好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基である。また、含窒素脂肪族複素環基の炭素原子数は、好ましくは4〜10である。
302の含窒素芳香族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、ピロール環を有する基、イミダゾール環を有する基、ピラゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、ピリダジン環を有する基、ピリミジン環を有する基、ピラジン環を有する基、キノリン環を有する基、イソキノリン環を有する基、シンノリン環を有する基、キナゾリン環を有する基、フタラジン環を有する基などをあげることができる。
ピロール環を有する基としては、2−ピロリル基、3−ピロリル基、2−(N−メチルピロリル)基、3−(N−メチルピロリル)基をあげることができる。
イミダゾール環を有する基としては、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−(N−メチルイミダゾリル)基、4−(N−メチルイミダゾリル)基、5−(N−メチルイミダゾリル)基をあげることができる。
ピラゾール環を有する基としては、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、3−(N−メチルピラゾリル)基、4−(N−メチルピラゾリル)基、5−(N−メチルピラゾリル)基をあげることができる。
ピリジン環を有する基としては、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基をあげることができる。
ピリダジン環を有する基としては、3−ピリダジル基、4−ピリダジル基をあげることができる。
ピリミジン環を有する基としては、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ピリミジル基をあげることができる。
ピラジン環を有する基としては、2−ピラジル基をあげることができる。
キノリン環を有する基としては、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基をあげることができる。
イソキノリン環を有する基としては、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基をあげることができる。
シンノリン環を有する基としては、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基をあげることができる。
キナゾリン環を有する基としては、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基をあげることができる。
フタラジン環を有する基としては、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、オキサゾール環を有する基、イソオキサゾール環を有する基をあげることができる。
オキサゾール環を有する基としては、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基をあげることができる。
イソオキサゾール環を有する基としては、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、オキサゾール環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、チアゾール環を有する基、イソチアゾール環を有する基などをあげることができる。
チアゾール環を有する基としては、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基をあげることができる。
イソチアゾール環を有する基としては、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、チアゾール環を有する基である。
302の含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基であり、より好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基であり、更に好ましくはピリジン環を有する基である。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが0であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−ビニルピロリジン、
1−ビニルピペリジン、
1−ビニルヘキサメチレンイミン、
1−ビニルピペラジン、
1−ビニルピロール、
1−ビニルイミダゾール、
1−ビニルピラゾール、
1−ビニルキノリン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが1であり、R322がフェニレン基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
4−N,N−ジメチルアミノスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
4−(1−アジリジニル)スチレン、
4−(1−ピロリジニル)スチレン、
4−(1−ピペリジニル)スチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)スチレン、
3−N,N−ジメチルアミノスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
3−(1−アジリジニル)スチレン、
3−(1−ピロリジニル)スチレン、
3−(1−ピペリジニル)スチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)スチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Ra)のiが1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−(1−アジリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ピロリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ピペリジニル)メチルスチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルスチレン。
式(32−Ra)のiが2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−(1−アジリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ピペリジニル)エチルスチレン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルスチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが1であり、R322が式(32−Rb)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Rb)のjが1である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−(1−アジリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ピロリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ピペリジニル)メチルスチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルスチレン。
式(32−Rb)のjが2である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−(1−アジリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ピペリジニル)エチルスチレン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルスチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが0であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−イソプロペニルピロリジン、
1−イソプロペニルピペリジン、
1−イソプロペニルヘキサメチレンイミン、
1−イソプロペニルピペラジン、
1−イソプロペニルピロール、
1−イソプロペニルイミダゾール、
1−イソプロペニルピラゾール、
イソプロペニルキノリン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが1であり、R322がフェニレン基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
4−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、4−(1−アジリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)イソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)イソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、3−(1−アジリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)イソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)イソプロペニルベンゼン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Ra)のiが1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−アジリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルイソプロペニルベンゼン。
式(32−Ra)のiが2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−アジリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
4−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルベンゼン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが1であり、R322が式(32−Rb)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Rb)のjが1である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)メチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルイソプロペニルベンゼン。
式(32−Rb)のjが2である化合物:
3−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−アジリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルベンゼン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルベンゼン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がビニル基であり、mが0であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
2−N,N−ジメチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−(1−アジリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピペリジニル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−イミダゾリル)−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピラゾリル)−1,3−ブタジエン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がビニル基であり、mが1であり、R322がアルキレン基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
322がメチレン基である化合物:
2−N,N−ジメチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−アジリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピロリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ピペリジニル)メチル−1,3−ブタジエン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)メチル−1,3−ブタジエン、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロール、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
1−(2−メチレン−3−ブテニル)ピラゾール。
322がエチレン基である化合物:
5−N,N−ジメチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジエチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジアリルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−アジリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ピロリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ピペリジニル)−3−メチレン−1−ペンテン、
5−(1−ヘキサメチレンイミノ)−3−メチレン−1−ペンテン、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロール、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
1−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピラゾール。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がフェニル基であり、mが1であり、R322がフェニレン基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノフェニル)−1−フェニルエチレン、1−(4−N,N−ジフェニルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−アジリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピロリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピペリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−モルホリノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジメチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジエチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソプロピルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソブチルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノフェニル)−1−フェニルエチレン、1−(3−N,N−ジフェニルアミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−アジリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピロリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピペリジニル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−モルホリノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)フェニル)−1−フェニルエチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がフェニル基であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Ra)のiが1である化合物:
1−(4−N,N−ジメチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジエチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジイソブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N,N−ジフェニルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−アジリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピロリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(1−ピペリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−ヘキサメチレンイミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−モルホリノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がフェニル基であり、mが1であり、R322が式(32−Rb)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Rb)のjが1である化合物:
1−(3−N,N−ジメチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジエチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソブチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジ(tert−ブチル)アミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジフェニルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−アジリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(1−ピペリジニルメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−ヘキサメチレンイミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−モルホリノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル)フェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−(N,N−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ)メチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが0であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−ビニルピロリジン、
N−メチル−4−ビニルピペリジン、
N−メチル−3−ビニルヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−ビニルヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが1であり、R322がフェニレン基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−(4−ビニルフェニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Ra)のiが1である化合物:
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルメチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルメチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン。
式(32−Ra)のiが2である化合物:
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルエチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルエチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが1であり、R322が式(32−Rb)で表される基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Rb)のjが1である化合物:
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルメチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルメチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン。
式(32−Rb)のjが2である化合物:
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルエチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルエチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−ビニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが0であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−イソプロペニルピロリジン、
N−メチル−4−イソプロペニルピペリジン、
N−メチル−3−イソプロペニルヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−イソプロペニルヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが1であり、R322がフェニレン基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Ra)のiが1である化合物:
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルメチル)ヘキサメチレンイミン。
式(32−Ra)のiが2である化合物:
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ピロリジン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ピペリジン、
N−メチル−3−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(4−イソプロペニルフェニルエチル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がビニル基であり、mが0であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がビニル基であり、mが1であり、R322がアルキレン基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
322がメチレン基である化合物:
N−メチル−3−(2−メチレン−3−ブテニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)ヘキサメチレンイミン。
322がエチレン基である化合物:
N−メチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピロリジン、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピペリジン、
N−メチル−3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ヘキサメチレンイミン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がフェニル基であり、mが1であり、R322がフェニレン基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
1−(4−N−メチル−3−ピロリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−4−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−3−ピロリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−3−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−4−ピペリジノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N−メチル−4−ヘキサメチレンイミノフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がフェニル基であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Ra)のiが1である化合物:
1−(4−N−メチル−3−ピロリジノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ピペリジノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−4−ピペリジノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(4−N−メチル−3−ヘキサメチレンイミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がフェニル基であり、mが1であり、R322が式(32−Rb)で表される基であり、A302が含窒素脂肪族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
式(32−Rb)のjが1である化合物:
1−(3−N,N−ジメチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジエチルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン、
1−(3−N,N−ジイソプロピルアミノメチルフェニル)−1−フェニルエチレン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321が水素原子であり、mが0であり、A302が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−ビニルイミダゾール、
N−メチル−4−ビニルイミダゾール、
N−メチル−5−ビニルイミダゾール、
2−ビニルピリジン、
3−ビニルピリジン、
4−ビニルピリジン、
2−ビニルキノリン、
3−ビニルキノリン、
4−ビニルキノリン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がメチル基であり、mが0であり、A302が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−4−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−5−イソプロペニルイミダゾール、
2−イソプロペニルピリジン、
3−イソプロペニルピリジン、
4−イソプロペニルピリジン、
2−イソプロペニルキノリン、
3−イソプロペニルキノリン、
4−イソプロペニルキノリン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がビニル基であり、mが0であり、A302が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン。
式(32)で表される化合物としては、V302が式(32−V1)で表される基であり、式(32−V1)中のR321がビニル基であり、mが1であり、R322がアルキレン基であり、A302が含窒素芳香族複素環基である化合物として、次の化合物をあげることができる。
322がメチレン基である化合物:
N−メチル−2−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(2−メチレン−3−ブテニル)イミダゾール、
2−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
3−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
4−(2−メチレン−3−ブテニル)ピリジン、
2−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン、
3−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン、
4−(2−メチレン−3−ブテニル)キノリン。
322がエチレン基である化合物:
N−メチル−2−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(3−メチレン−4−ペンテニル)イミダゾール、
2−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
3−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
4−(3−メチレン−4−ペンテニル)ピリジン、
2−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン、
3−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン、
4−(3−メチレン−4−ペンテニル)キノリン。
式(32)で表される化合物としては、好ましくは、V302で表される基が式(32−V1)で表され、式(32−V1)中のR321が水素原子である化合物である。
より好ましくは、R321が水素原子であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、A302が置換アミノ基である化合物である。
更に好ましくは、R321が水素原子であり、mが1であり、R322が式(32−Ra)で表される基であり、式(32−Ra)のiが1であり、A302が置換アミノ基である化合物である。
式(32)で表される化合物としては、特に好ましくは、
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
である。
化合物(G)としては、下記式(33)で表される化合物をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、Eは、酸素原子又は硫黄原子を表し、Z301及びZ302は、置換アミノ基、水素原子、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビルオキシ基を表し、Z301及びZ302の少なくとも1つが置換アミノ基を有する基であるか、あるいは、Z301とZ302とが結合して、置換アミノ基を有する環構造をZ301とZ302とカルボニル炭素とで形成する基を表す。)
式(33)中、Eは、酸素原子又は硫黄原子を表す。好ましくは、酸素原子である。
式(33)中、Z301及びZ302の置換アミノ基としては、ヒドロカルビル基を置換基として有するアミノ基、置換アミノ基を有する基を置換基として有するアミノ基、ヒドロカルビルオキシ基を有する基を置換基として有するアミノ基があげられる。
ヒドロカルビル基を置換基として有するアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基などのジアルキルアミノ基があげられる。
置換アミノ基を有する基を置換基として有するアミノ基としては、(ジメチルアミノメチル)アミノ基、(ジメチルアミノエチル)アミノ基、(ジメチルアミノプロピル)アミノ基、(ジエチルアミノプロピル)アミノ基、(ジプロピルアミノプロピル)アミノ基などの(ジアルキルアミノアルキル)アミノ基;ビス(ジメチルアミノエチル)アミノ基、ビス(ジメチルアミノプロピル)アミノ基などのビス(ジアルキルアミノアルキル)アミノ基があげられる。
ヒドロカルビルオキシ基を有する基を置換基として有するアミノ基としては、(メトキシメチル)アミノ基、(メトキシエチル)アミノ基、(メトキシプロピル)アミノ基、(エトキシメチル)アミノ基などの(アルコキシアルキル)アミノ基;(フェノキシメチル)アミノ基、(フェノキシエチル)アミノ基などの(アリールオキシアルキル)アミノ基;(ベンジルオキシメチル)アミノ基、(ベンジルオキシエチル)アミノ基などの(アラルキルオキシアルキル)アミノ基があげられる。
301及びZ302の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基としては、ヒドロカルビル基、置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビル基、ヒドロカルビルオキシ基を置換基として有するヒドロカルビル基があげられる。
ヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基などのアルキル基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキル基;ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、クロチル基、イソクロチル基、メタリル基などのアルケニル基;プロパルギル基などのアルキニル基があげられる。
置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビル基としては、ヒドロカルビル置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビル基があげられる。ヒドロカルビル置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基などのジアルキルアミノアルキル基;ジメチルアミノフェニル基、ジエチルアミノフェニル基などのジアルキルアミノアリール基があげられる。
ヒドロカルビルオキシ基を置換基として有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基などのアルコキシアルキル基;フェノキシメチル基、フェノキシエチル基などのアリールオキシアルキル基;ベンジルオキシメチル基、ベンジルオキシエチル基などのアラルキルオキシアルキル基があげられる。
301及びZ302の置換基を有していてもよいヒドロカルビルオキシ基としては、ヒドロカルビルオキシ基、置換基としてヒドロカルビルオキシ基を有するヒドロカルビルオキシ基、置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビルオキシ基があげられる。
ヒドロカルビルオキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;フェノキシ基、メチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などがあげられる。
ヒドロカルビルオキシ基を置換基として有するヒドロカルビルオキシ基としては、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基、エトキシメトキシ基などのアルコキシアルコキシ基;フェノキシメトキシ基、フェノキシエトキシ基などのアリールオキシアルコキシ基;ベンジルオキシメトキシ基、ベンジルオキシエトキシ基などのアラルキルオキシアルコキシ基があげられる。
置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビルオキシ基としては、ヒドロカルビル置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビルオキシ基があげられる。ヒドロカルビル置換アミノ基を置換基として有するヒドロカルビルオキシ基としては、ジメチルアミノメトキシ基、ジメチルアミノエトキシ基、ジメチルアミノプロポキシ基などのジアルキルアミノアルコキシ基があげられる。
置換アミノ基を有する基としては、好ましくは、下記式(33−Z)で表される基があげられる。
Figure 2014125554
(式中、pは0又は1であり、T301は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基、下記式(33−Ta)で表される基、又は、下記式(33−Tb)で表される基を表し、A303は置換アミノ基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、R331は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R331がA303と結合する。)
Figure 2014125554
(式中、R332は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R333は水素原子又は炭素原子数1〜10のヒドロカルビル基を表し、R332がA303と結合する。)
式(33)のZ301が式(33−Z)で表される基であり、Z302がヒドロカルビル基である場合、Z301のA303とZ302のヒドロカルビル基とは結合していてもよい。また、式(33)のZ301及びZ302が式(33−Z)で表される基である場合、Z301のA303とZ302のA303とは結合していてもよい。
式(33−Z)において、pは0又は1を表す。
式(33−Z)中、T301は、炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基、式(33−Ta)で表される基、又は、式(33−Tb)で表される基を表す。
301の炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基;フェニレン基、ナフチレン基などのアリレーン基などをあげることができる。
式(33−Ta)中、R331は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、式(33−Tb)中、R332は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R333は水素原子又は炭素原子数1〜10のヒドロカルビル基を表す。
331及びR332の炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基;フェニレン基、ナフチレン基などのアリレーン基などをあげることができる。好ましくは、エチレン基、トリメチレン基である。
333の炭素原子数1〜10のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アラルキル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基などをあげることができる。アリール基としては、フェニル基などをあげることができる。好ましくは、炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、より好ましくは、メチル基又はエチル基である。R333として、好ましくは、水素原子又は炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、より好ましくは、水素原子、メチル基又はエチル基である。
式(33−Ta)で表される基としては、−O−CHCH−で表される基、−O−CHCHCH−で表される基をあげることができる。
式(33−Tb)で表される基としては、−NH−CHCH−で表される基、−NH−CHCHCH−で表される基をあげることができる。
式(33−Z)中のA303で表される基としては、好ましくは下記式(33−A)で表される基があげられる。
Figure 2014125554
(式中、R334及びR335は、それぞれ、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R334とR335とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R334とR335は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
334及びR335のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
334及びR335のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1〜2である。
334及びR335のヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基、アルケニル基であり、より好ましくは、アルキル基であり、更に好ましくは、直鎖アルキル基である。
334及びR335の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、ジエチルアミノエチル基などのジアルキルアミノアルキル基があげられる。R334及びR335の窒素原子を有するヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜6であり、更に好ましくは3〜4である。
334及びR335の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基などのアルコキシアルキル基;オキシラニル基、テトラヒドロフラニル基などのオキサシクロアルキル基;グリシジル基、テトラヒドロフルフリル基などのオキサシクロアルキルアルキル基があげられる。R334及びR335の酸素原子を有するヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは2〜10であり、より好ましくは2〜6であり、更に好ましくは2〜4である。
本明細書において、オキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の脂環上のCHが酸素原子に置き換わった基を表し、オキサシクロアルキルアルキル基は、アルキル基の水素原子がオキサシクロアルキル基に置き換わった基を表す。
334及びR335のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
334及びR335のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜4のアルキル基であるトリアルキルシリル基であり、更に好ましくは、トリメチルシリル基である。
334及びR335が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
334及びR335が結合した基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
334及びR335が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
334及びR335が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
334及びR335が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
334及びR335としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシリル基、R334とR335とが結合したヒドロカルビレン基である。
式(33−A)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基をあげることができる。
非環状アミノ基としては、ジアルキルアミノ基、ビス(トリアルキルシリル)アミノ基をあげることができる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基をあげることができる。ビス(トリアルキルシリル)アミノ基としては、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基をあげることができる。
該非環状アミノ基としては、更に、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基をあげることもできる。
環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピロリル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基をあげることができる。
式(33−A)で表される基としては、好ましくは、R334及びR335がヒドロカルビル基である基、R334及びR335がトリヒドロカルビルシリル基である基、R334及びR335がオキサシクロアルキルアルキル基である基、R334及びR335が結合したヒドロカルビレン基である基である。より好ましくは、R334及びR335が直鎖アルキル基である基、R334及びR335がトリアルキルシリル基である基、R334及びR335が結合したポリメチレン基である基である。
式(33−A)で表される基としては、更に好ましくは、ジアルキルアミノ基である。
=0である式(33−Z)で表される基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジヒドロカルビルアミノ基;1−アジリジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−イミダゾリジニル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基などの環状アミノ基;ジ(グリシジル)アミノ基、ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ基などのジ(オキサシクロアルキルアルキル)アミノ基;ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(トリエチルシリル)アミノ基、ビス(t−ブチルジメチルシリル)アミノ基、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ基などのビス(トリアルキルシリル)アミノ基などをあげることができる。
=1、T301がヒドロカルビレン基である式(33−Z)で表される基としては、ジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、ジエチルアミノプロピル基などのジヒドロカルビルアミノアルキル基;ジメチルアミノフェニル基、ジエチルアミノフェニル基などのジヒドロカルビルアミノアリール基などをあげることができる。
=1、T301が式(33−Ta)で表される基である式(33−Z)で表される基としては、−O−CHCH−N(CHで表される基、−O−CHCH−N(CHCHで表される基、−O−CHCHCH−N(CHで表される基、−O−CHCHCH−N(CHCHで表される基をあげることができる。
=1、T301が式(33−Tb)で表される基である式(33−Z)で表される基としては、−NH−CHCH−N(CHで表される基、−NH−CHCH−N(CHCHで表される基、−NH−CHCHCH−N(CHで表される基−NH−CHCHCH−N(CHCHで表される基をあげることができる。
式(33)で表される化合物としては、例えば、カルボン酸アミド化合物、チオカルボン酸アミド化合物、カルボン酸エステル化合物、チオカルボン酸エステル化合物があげられる。
カルボン酸アミド化合物としては、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド化合物;
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、アミノアセトアミド、N,N−ジメチル−N’,N’−ジメチルアミノアセトアミド、N,N−ジメチルアミノアセトアミド、N,N−ジメチル−N’−エチルアミノアセトアミド、N,N−ジメチルアミノアセトアミド、N−フェニルジアセトアミドなどのアセトアミド化合物;
N,N−ジメチルプロピオンアミドなどのプロピオンアミド化合物;
N,N−ジメチルベンズアミド、N’,N’−(p−ジメチルアミノ)ベンズアミド、N’,N’−(p−ジエチルアミノ)ベンズアミド、N,N−ジメチル−N’,N’−(p−ジメチルアミノ)ベンズアミド、N,N−ジメチル−N’,N’−(p−ジエチルアミノ)ベンズアミドなどのベンズアミド化合物;
N,N−ジメチル−4−ピリジルアミドなどのピリジルアミド化合物;
N,N,N’,N’−テトラメチルフタルアミド、N,N,N’,N’−テトラエチルフタルアミドなどのフタルアミド化合物があげられる。
チオカルボン酸アミド化合物としては、
N,N−ジメチルチオホルムアミド、N,N−ジエチルチオホルムアミドなどのチオホルムアミド化合物;
N,N−ジメチルチオアセトアミド、N,N−ジエチルチオアセトアミド、アミノチオアセトアミド、N,N−ジメチル−N’,N’−ジメチルアミノチオアセトアミド、N,N−ジメチルアミノチオアセトアミド、N,N−ジメチル−N’−エチルアミノチオアセトアミド、N,N−ジメチルアミノチオアセトアミド、N−フェニルジチオアセトアミドなどのチオアセトアミド化合物;
N,N−ジメチルチオプロピオンアミドなどのチオプロピオンアミド化合物;
N,N−ジメチルチオベンズアミド、N’,N’−(p−ジメチルアミノ)チオベンズアミド、N’,N’−(p−ジエチルアミノ)チオベンズアミド、N,N−ジメチル−N’,N’−(p−ジメチルアミノチオベンズアミド、N,N−ジメチル−N’,N’−(p−ジエチルアミノ)チオベンズアミドなどのチオベンズアミド化合物;
N,N−ジメチル−4−ピリジルチオアミドなどのピリジルチオアミド化合物;
N,N,N’,N’−テトラメチルチオフタルアミド、N,N,N’,N’−テトラエチルチオフタルアミドなどのチオフタルアミド化合物があげられる。
カルボン酸エステル化合物としては、
N,N−ジメチルアミノメチルアセテート、N,N−ジエチルアミノメチルアセテートなどのN,N−ジアルキルアミノメチルアセテート;
N,N−ジメチルアミノエチルアセテート、N,N−ジエチルアミノエチルアセテートなどのN,N−ジアルキルアミノエチルアセテート;
N,N−ジメチルアミノプロピルアセテート、N,N−ジエチルアミノプロピルアセテートなどのN,N−ジアルキルアミノプロピルアセテート;
N,N−ジメチルアミノエチルベンゾエート、N,N−ジエチルアミノエチルベンゾエートなどのN,N−ジアルキルアミノエチルベンゾエートがあげられる。
チオカルボン酸エステル化合物としては、
N,N−ジメチルアミノメチルチオアセテート、N,N−ジエチルアミノメチルチオアセテートなどのN,N−ジアルキルアミノメチルチオアセテート;
N,N−ジメチルアミノエチルチオアセテート、N,N−ジエチルアミノエチルチオアセテートなどのN,N−ジアルキルアミノエチルチオアセテート;
N,N−ジメチルアミノプロピルチオアセテート、N,N−ジエチルアミノプロピルチオアセテートなどのN,N−ジアルキルアミノプロピルチオアセテート;
N,N−ジメチルアミノエチルチオベンゾエート、N,N−ジエチルアミノエチルチオベンゾエートなどのN,N−ジアルキルアミノエチルチオベンゾエートがあげられる。
式(33)で表される好適な化合物として、Z301が式(33−Z)で表される基であり、Z302が置換基を有していてもよいヒドロカルビル基又は水素原子である化合物があげられる。
該化合物としては、式(33−Z)のpが1であり、T301がフェニレン基である下記式(33−1)で表される化合物、及び、下記式(33−2)で表される化合物があげられる。
Figure 2014125554
(式中、Eは、酸素原子、又は、硫黄原子を表し、R334335N−はベンゼン環上の置換基であり、R334及びR335は、それぞれ、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R334とR335とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R334とR335は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表し、R336は、ヒドロカルビル基、又は、水素原子を表す。)
Figure 2014125554
(式中、Eは、酸素原子、又は、硫黄原子を表し、rは0〜2の数を表し、R334335N−はベンゼン環上の置換基であり、R334及びR335は、それぞれ、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R334とR335とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R334とR335は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
式(33−1)及び式(33−2)のEは、酸素原子、又は、硫黄原子を表し、好ましくは、酸素原子である。
式(33−2)のrは0〜2の数を表す。
式(33−1)及び式(33−2)のR334335N−は、ベンゼン環上の置換基である。R334、及び、R335の定義、例示及び好ましい基は、式(33−A)のR334、及び、R335で記述した定義、例示及び好ましい基と同じである。
式(33−1)及び式(33−2)のR334335N−としては、好ましくは、ジアルキルアミノ基である。該ジアルキルアミノ基のアルキル基としては、好ましくは、炭素原子数が1〜4のアルキル基である。
式(33−1)のR336は、水素原子又はヒドロカルビル基を表す。該ヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキル基があげられる。
式(33−1)で表される化合物としては、
4−ジメチルアミノベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノベンズアルデヒドなどのジアルキルアミノ置換ベンズアルデヒド化合物;
4−ジメチルアミノアセトフェノン、4−ジエチルアミノアセトフェノンなどのジアルキルアミノ置換アセトフェノン化合物;
4’−イミダゾール−1−イル−アセトフェノン、4’−(1−ピラゾリル)アセトフェノン、4−モルホリノアセトフェノンなどのヘテロ環基置換アセトフェノン化合物;
4−ジメチルアミノチオベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノチオベンズアルデヒドなどのジアルキルアミノ置換チオベンズアルデヒド化合物;
4−ジメチルアミノチオアセトフェノン、4−ジエチルアミノチオアセトフェノンなどのジアルキルアミノ置換チオアセトフェノン化合物;
4’−イミダゾール−1−イル−チオアセトフェノン、4’−(1−ピラゾリル)チオアセトフェノン、4−モルホリノチオアセトフェノンなどのヘテロ環基置換チオアセトフェノン化合物があげられる。
式(33−2)で表される化合物としては、
3−ジメチルアミノベンゾフェノン、3−ジエチルアミノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ジエチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)−ベンゾフェノンなどのジアルキルアミノ置換ベンゾフェノン化合物;
4’−(イミダゾール−1−イル)−ベンゾフェノン、4’−(1−ピラゾリル)ベンゾフェノン、4−モルホリノベンゾフェノンなどのヘテロ環基置換ベンゾフェノン化合物;
3−ジメチルアミノチオベンゾフェノン、3−ジエチルアミノチオベンゾフェノン、4−ジメチルアミノチオベンゾフェノン、4−ジエチルアミノチオベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−チオベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)−チオベンゾフェノンなどのジアルキルアミノ置換チオベンゾフェノン化合物;
4’−(イミダゾール−1−イル)−チオベンゾフェノン、4’−(1−ピラゾリル)チオベンゾフェノン、4−モルホリノチオベンゾフェノンなどのヘテロ環基置換チオベンゾフェノン化合物があげられる。
式(33)で表される好適な化合物として、Eが酸素原子であり、Z301が式(33−Z)で表される基であり、Z302がヒドロカルビル基である下記式(33−3)で表される化合物があげられる。
Figure 2014125554
(式中、sは0又は1であり、T301は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基、式(33−Ta)で表される基、又は、式(33−Tb)で表される基を表し、R335は、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基を表し、R337は、水素原子、又は、ヒドロカルビル基を表す。)
式(33−3)のT301の定義、例示及び好ましい基は、式(33−Z)で記述した定義、例示及び好ましい基と同じである。
式(33−3)のR335の定義、例示及び好ましい基は、式(33−A)で記述した定義、例示及び好ましい基と同じである。
337のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。アリール基としては、フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基などをあげることができ、好ましくはフェニル基である。
337として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基、フェニル基であり、より好ましくは水素原子、メチル基である。
式(33−3)で表される化合物としては、sが0であり、R337が水素原子である次のアクリルアミド化合物を例示することができる。
N,N−ジメチルアクリルアミド、
N,N−ジエチルアクリルアミド、
N,N−ビストリメチルシリルアクリルアミド、
N,N−ジ(グリシジル)アクリルアミド、
N,N−ジ(テトラヒドロフルフリル)アクリルアミド、
モルホリノアクリルアミド。
式(33−3)で表される化合物としては、sが1であり、T301が式(33−Tb)で表される基であり、R337が水素原子である次のアクリルアミド化合物を例示することができる。
N−(2−ジメチルアミノエチル)アクリルアミド、
N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド、
N−(4−ジメチルアミノブチル)アクリルアミド、
N−(2−ジエチルアミノエチル)アクリルアミド、
N−(3−ジエチルアミノプロピル)アクリルアミド、
N−(4−ジエチルアミノブチル)アクリルアミド、
N−(3−ビストリメチルシリルアミノプロピル)アクリルアミド、
N−(3−ジ(グリシジル)アミノプロピル)アクリルアミド、
N−(3−ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノプロピル)アクリルアミド、
N−(3−モルホリノプロピル)アクリルアミド。
式(33−3)で表される化合物としては、sが0であり、R337がメチル基である次のメタクリルアミド化合物を例示することができる。
N,N−ジメチルメタクリルアミド、
N,N−ジエチルメタクリルアミド、
N,N−ビストリメチルシリルメタクリルアミド、
N,N−ジ(グリシジル)メタクリルアミド、
N,N−ジ(テトラヒドロフルフリル)メタクリルアミド、
モルホリノメタクリルアミド。
また、式(33−3)で表される化合物としては、sが1であり、T301が式(33−Tb)で表される基であり、R337がメチル基である次のメタクリルアミド化合物を例示することができる。
N−(2−ジメチルアミノエチル)メタクリルアミド、
N−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
N−(4−ジメチルアミノブチル)メタクリルアミド、
N−(2−ジエチルアミノエチル)メタクリルアミド、
N−(3−ジエチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
N−(4−ジエチルアミノブチル)メタクリルアミド、
N−(3−ビストリメチルシリルアミノプロピル)メタクリルアミド、
N−(3−ジ(グリシジル)アミノプロピル)メタクリルアミド、
N−(3−ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノプロピル)メタクリルアミド、
N−(3−モルホリノプロピル)メタクリルアミド。
式(33−3)で表される化合物としては、sが1であり、T301が式(33−Ta)で表される基であり、R337が水素原子である次のアクリレート化合物を例示することができる。
2−ジメチルアミノエチルアクリレート、
3−ジメチルアミノプロピルアクリレート、
4−ジメチルアミノブチルアクリレート、
2−ジエチルアミノエチルアクリレート、
3−ジエチルアミノプロピルアクリレート、
4−ジエチルアミノブチルアクリレート、
3−ビストリメチルシリルアミノプロピルアクリレート、
3−ジ(グリシジル)アミノプロピルアクリレート、
3−ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノプロピルアクリレート、
3−モルホリノプロピルアクリレート。
式(33−3)で表される化合物としては、sが1であり、T301が式(33−Ta)で表される基であり、R337がメチル基である次のメタクリレート化合物を例示することができる。
2−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
3−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、
4−ジメチルアミノブチルメタクリレート、
2−ジエチルアミノエチルメタクリレート、
3−ジエチルアミノプロピルメタクリレート、
4−ジエチルアミノブチルメタクリレート、
3−ビストリメチルシリルアミノプロピルメタクリレート、
3−ジ(グリシジル)アミノプロピルメタクリレート、
3−ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノプロピルメタクリレート、
3−モルホリノプロピルメタクリレート。
式(33)で表される化合物として好ましくは、式(33−3)で表される化合物であり、より好ましくは、sが1であり、T301が式(33−Tb)であり、R337が水素原子又はメチル基であるアクリルアミド化合物、又はメタクリルアミド化合物である。
更に好ましくは、
N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド、
N−(3−ジエチルアミノプロピル)アクリルアミド、
N−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
N−(3−ジエチルアミノプロピル)メタクリルアミドである。
式(33)で表される好適な化合物として、Z301が式(33−Z)で表される基であり、Z302がヒドロカルビレン基であり、Z301のA303とZ302のヒドロカルビレン基が結合している化合物、Z301及びZ302が式(33−Z)で表される基であり、Z301のA303とZ302のA303が結合している化合物があげられる。該化合物としては、Eが酸素原子であり、pが0である下記式(33−4)で表される化合物、及び、下記式(33−5)で表される化合物があげられる。
Figure 2014125554
(式中、tは0〜10の数を表し、R334は窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、uは0〜10の数を表し、R334は窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基を表す。)
式中、t及びuは、それぞれ0〜10の数を表す。低燃費性を高める観点から、好ましくは2以上であり、製造時の経済性を高める観点から、好ましくは7以下である。
式中、R334の定義、例示及び好ましい基は、式(33−A)のR334で記述した定義、例示と同じである。
334として好ましくは、ヒドロカルビル基、より好ましくは炭素原子数が1〜4のアルキル基、及び、炭素原子数6〜10のアリール基である。
式(33−4)で表される化合物としては、N−メチル−β−プロピオラクタム、N−(t−ブチル)−β−プロピオラクタム、N−フェニル−β−プロピオラクタムなどのβ−プロピオラクタム化合物;
1−メチル−2−ピロリドン、1−(t−ブチル)−2−ピロリドン、1−フェニル−2−ピロリドン、1−(p−メチルフェニル)−2−ピロリドン、1−(p−メトキシフェニル)−2−ピロリドン、1−ベンジル−2−ピロリドン、1−ナフチル−2−ピロリドン、1−フェニル−5−メチル−2−ピロリドン、1−(t−ブチル)−5−メチル−2−ピロリドン、1−(t−ブチル)−1,3−ジメチル−2−ピロリドンなどの2−ピロリドン化合物;
1−(t−ブチル)−2−ピペリドン、1−フェニル−2−ピペリドン、1−(p−メチルフェニル)−2−ピペリドン、1−(p−メトキシフェニル)−2−ピペリドン、1−ナフチル−2−ピペリドンなどの2−ピペリドン化合物;
N−メチル−ε−カプロラクタム、N−エチル−ε−カプロラクタム、N−(n−プロピル)−ε−カプロラクタム、N−フェニル−ε−カプロラクタム、N−(p−メトキシフェニル)−ε−カプロラクタム、N−ベンジル−ε−カプロラクタムなどのε−カプロラクタム化合物;
N−フェニル−ω−ラウリロラクタムなどのω−ラウリロラクタム化合物をあげることができる。
式(33−4)で表される化合物としては、好ましくは、2−ピロリドン化合物、ε−カプロラクタム化合物であり、より好ましくは、1−ヒドロカルビル置換−2−ピロリドン、N−ヒドロカルビル置換−ε−カプロラクタムであり、更に好ましくは、1−アルキル置換−2−ピロリドン、1−アリール置換−2−ピロリドン、N−アルキル置換−ε−カプロラクタム、N−アリール置換−ε−カプロラクタムであり、特に好ましくは1−フェニル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタムである。
式(33−5)で表される化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ(n−プロピル)−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ(t−ブチル)−2−イミダゾリジノン、1,3−ジフェニル−2−イミダゾリジノンなどの1,3−ヒドロカルビル置換−2−イミダゾリジノンをあげることができる。
式(33−5)で表される化合物としては、好ましくは、1,3−置換−2−イミダゾリジノンであり、より好ましくは、1,3−ヒドロカルビル置換−2−イミダゾリジノンであり、更に好ましくは、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノンである。1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノンとしては、好ましくは、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ(n−プロピル)−2−イミダゾリジノンであり、より好ましくは、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンである。
式(31)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
なお、式(31)で表される化合物に基づく単量体単位において、X301、X302及びX303で表される基は、加水分解などにより、水酸基となっていてもよい。
式(32)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、低燃費性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
共役ジエン系重合体(C)は、耐摩耗性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素に基づく構成単位(ビニル芳香族炭化水素単位)を有していてもよい。該ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素単位の含有量としては、共役ジエン単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエン単位の含有量は100質量%以下)であり、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン系重合体(C)のムーニー粘度(ML1+4)は、耐摩耗性を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(C)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは70モル%以下であり、より好ましくは60モル%以下である。また、ウェットグリップ性を高めるために、好ましくは20モル%以上であり、より好ましくは40モル%以上であり、更に好ましくは50モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(C)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
共役ジエン系重合体(C)の好適な製造方法としては、下記工程A及び工程Bを有する製造方法をあげることができる。
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(31)で表される化合物及び上記式(32)で表される化合物を含む単量体成分を重合させて、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(31)で表される化合物に基づく単量体単位及び上記式(32)で表される化合物に基づく単量体単位を有する重合体鎖の少なくとも一端に、アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を有する重合体を得る工程。
(工程B):工程Aで得られた重合体と上記化合物(G)とを反応させる工程。
工程Aで用いられるアルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーなどをあげることができる。該アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどをあげることができる。該有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドなどをあげることができる。また、アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体などをあげることができ、アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩をあげることができる。好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は炭素原子数が2〜20の有機ナトリウム化合物である。
工程Aで用いられる炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などをあげることができる。該脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンなどをあげることができる。また、該芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをあげることができ、該脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンなどがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
工程Aでは、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(31)で表される化合物及び上記式(32)で表される化合物を含む単量体成分を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(31)で表される化合物に基づく単量体単位及び上記式(32)で表される化合物に基づく単量体単位を有する重合体を製造する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンをあげることができる。これらは1種以上用いられる。好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(31)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
式(32)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。経済性、耐摩耗性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
工程Aでは、共役ジエン、式(31)で表される化合物及び式(32)で表される化合物に、ビニル芳香族炭化水素を組み合わせて重合を行ってもよく、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素を用いる場合の使用量は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエンの使用量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエンの使用量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素の使用量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエンの使用量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエンの使用量は55質量%以上)である。
また、重合反応において、共役ジエンと式(31)で表される化合物と式(32)で表される化合物とビニル芳香族炭化水素との総使用量は、単量体成分の総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
重合反応は、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく単量体単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)の存在下で行ってもよい。このような剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物などをあげることができる。該エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなど環状のエーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエーテル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルなどがあげられる。該第三級アミンとして、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。また、該ホスフィン化合物として、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどをあげることができる。これらは1種類以上用いられる。
工程Aでの重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃である。
より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
工程Aは、多段工程であってもよい。例えば、下記工程a1、a2及びa3を有する工程であってもよい。
(工程a1):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、式(31)で表される化合物及びビニル芳香族炭化水素を重合させ、該触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程a2):工程a1で得られた炭化水素溶液に、式(32)で表される化合物を添加し、式(32)で表される化合物を該工程a1で得られた共役ジエン系重合体の重合体鎖末端に反応させて、式(32)で表される化合物に基づく単量体単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程a3):工程a2で得られた炭化水素溶液に、共役ジエン及びビニル芳香族炭化水素を添加して、共役ジエン及びビニル芳香族炭化水素を該工程a2で得られた共役ジエン系重合体の重合体鎖末端に重合させる工程
工程Bにおいて、工程Aで調製された重合体に反応させる化合物(G)の量は、有機アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属1モルあたり、通常、0.1〜3モルであり、好ましくは、0.5〜2モルであり、より好ましくは、0.7〜1.5モルである。
第四の本発明に係る共役ジエン系重合体(D)は、共役ジエンに基づく構成単位と下記式(41)で表される化合物に基づく構成単位とを有する。
Figure 2014125554
(式中、mは1〜3の数を表し、R401は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R402はヒドロカルビレン基を表し、R402が複数ある場合、複数あるR402は同一でも異なっていてもよく、A401は置換アミノ基を表し、A401が複数ある場合、複数あるA401は同一でも異なっていてもよく、R403はヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基又は置換アミノ基を表し、R403が複数ある場合、複数あるR403は同一でも異なっていてもよい。)
第四の本発明に係る共役ジエン系重合体(D)は、共役ジエンに基づく構成単位(共役ジエン単位)を有する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンがあげられる。これらは、1種以上用いられる。共役ジエンとして、好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(41)のmは、1〜3の数であり、好ましくは、1又は2である。
式(41)のR401は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R402はヒドロカルビレン基を表し、R402が複数ある場合、複数あるR402は同一でも異なっていてもよく、A401は置換アミノ基を表し、A401が複数ある場合、複数あるA401は同一でも異なっていてもよく、R403はヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基又は置換アミノ基を表し、R403が複数ある場合、複数あるR403は同一でも異なっていてもよい。
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。置換ヒドロカルビル基(置換基を有するヒドロカルビル基)は、炭化水素残基の1つ以上の水素原子が置換基で置換されている基を表し、ヒドロカルビレン基は2価の炭化水素残基を表し、置換アミノ基は、アミノ基の1つ以上の水素原子が置換基で置換された基を表す。
式(41)のR401としては、下記式(42)で表される基をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、nは0〜2の整数を表し、R421、R422及びR423は、それぞれ独立に、水素原子又はヒドロカルビル基を表す。)
421、R422及びR423のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基などのアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;メチルフェニル基、エチルフェニル基等のアリール基等があげられる。
式(42)で表される基としては、ビニル基(R421、R422及びR423が水素原子、n=0)、アリル基(R421、R422及びR423が水素原子、n=1)、1−プロペニル基(R421がメチル基、R422及びR423が水素原子、n=0)、イソプロペニル基(R421及びR422が水素原子、R423がメチル基、n=0)、クロチル基(R421がメチル基、R422及びR423が水素原子、n=1)、メタリル基(R421及びR422が水素原子、R423がメチル基、n=1)があげられる。
421及びR422としては、好ましくは、水素原子又はメチル基であり、より好ましくは、水素原子である。
423としては、好ましくは水素原子又はアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基である。
式(42)のnは0〜2の整数を表す。好ましくは0又は1であり、より好ましくは0である。
式(42)としては、好ましくはビニル基(R421、R422及びR423が水素原子、n=0)、アリル基(R421、R422及びR423が水素原子、n=1)であり、より好ましくはビニル基(R421、R422及びR423が水素原子、n=0)である。
式(41)のR402のヒドロカルビレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基;フェニレン基、トリレン基、キシリレン基等のアリーレン基;アラルキレン基があげられる。
402のヒドロカルビレン基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは、1〜4である。
402のヒドロカルビレン基として、好ましくは、アルキレン基であり、より好ましくは、炭素原子数が1〜4のアルキレン基であり、更に好ましくは、メチレン基、エチレン基である。
式(41)のA401の置換アミノ基としては、下記式(43)で表される基をあげることができる。
Figure 2014125554
(式中、R431及びR432は、窒素原子、酸素原子及びケイ素原子からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子を有していてもよい炭素原子数が1〜10のヒドロカルビル基、シリル基、置換シリル基、あるいは、R431とR432とが結合した炭素原子数が2〜20の2価基、又は、R431とR432は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する炭素原子数が2〜20の基を表す。)
431及びR432のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基等のアリール基;ベンジル基等のアラルキル基があげられる。好ましくは、アルキル基である。
431及びR432のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは6以下であり、より好ましくは4以下であり、更に好ましくは1又は2である。
431及びR432の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、ジエチルアミノエチル基等のジアルキルアミノアルキル基があげられる。
431及びR432の窒素原子を有するヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは6以下であり、より好ましくは4以下である。また、該炭素原子数は、好ましくは3以上である。
431及びR432の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基等のアルコキシアルキル基;オキシラニル基、テトラヒドロフラニル基等のオキサシクロアルキル基;グリシジル基、テトラヒドロフルフリル基等のオキサシクロアルキルアルキル基があげられる。好ましくは、オキサシクロアルキル基、オキサシクロアルキルアルキル基である。
本明細書において、オキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の脂環上のCHが酸素原子に置き換わった基を表し、オキサシクロアルキルアルキル基は、アルキル基の水素原子がオキサシクロアルキル基に置き換わった基を表す。
431及びR432の酸素原子を有するヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは6以下であり、より好ましくは4以下である。また、該炭素原子数は、好ましくは2以上である。
431及びR432のケイ素原子を有するヒドロカルビル基としては、トリメチルシリルメチル基等のトリアルキルシリルアルキル基があげられる。
431及びR432のケイ素原子を有するヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは6以下であり、より好ましくは4以下である。また、該炭素原子数は、好ましくは4以上である。
431及びR432の置換シリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基;トリメトキシシリル基などのトリアルコキシシリル基などをあげることができる。好ましくは、トリアルキルシリル基である。
431及びR432の置換シリル基の炭素原子数は、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜6であり、更に好ましくは3である。
431及びR432が結合した炭素原子数が2〜20の2価基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ドデカメチレン基等のアルキレン基;−CH=CH−CH=CH−で表される基等のアルケニレン基;−CHCH−NH−CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CHCHCH−NH−で表される基、−CH=CHCH=N−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基等の含窒素基;
−CHCH−O−CHCH−で表される基、−CHCHCH−O−CHCHCH−で表される基等の含酸素基があげられる。
431とR432が結合した2価基の炭素原子数は、好ましくは2〜12であり、より好ましくは2〜8である。
431及びR432の窒素原子に二重結合で結合する炭素原子数が2〜20の基としては、窒素原子及び酸素原子からなる原子群から選ばれる少なくとも1種の原子を有していてもよい基があげられる。例えば、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基、ベンジリデン基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン基があげられる。
431及びR432の窒素原子に二重結合で結合する基の炭素原子数は、好ましくは、2〜12であり、より好ましくは2〜8である。
式(43)で表される基としては、非環状アミノ基、環状アミノ基があげられる。
該非環状アミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(ネオペンチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;
ジ(メトキシメチル)アミノ基、ジ(メトキシエチル)アミノ基、ジ(エトキシメチル)アミノ基、ジ(エトキシエチル)アミノ基等のジ(アルコキシアルキル)アミノ基;
ジ(トリメチルシリル)アミノ基、ジ(t−ブチルジメチルシリル)アミノ基等のジ(トリアルキルシリル)アミノ基があげられる。
また、ジ(オキシラニル)アミノ基、ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ基等のジ(オキサシクロアルキル)アミノ基;ジ(グリシジル)アミノ基、ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ基等のジ(オキサシクロアルキルアルキル)アミノ基があげられる。
更には、エチリデンアミノ基、1−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、4−N,N−ジメチルアミノベンジリデンアミノ基があげられる。
該環状アミノ基としては、1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−ヘプタメチレンイミノ基、1−オクタメチレンイミノ基、1−デカメチレンイミノ基、1−ドデカメチレンイミノ基等の1−ポリメチレンイミノ基があげられる。また、1−ピロリル基、1−イミダゾリジニル基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピラゾリジニル基、1−ピラゾリル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基等もあげられる。
式(43)で表される置換アミノ基としては、好ましくは、ジアルキルアミノ基又は1−ポリメチレンイミノ基であり、より好ましくは、1−ポリメチレンイミノ基である。
式(41)のR403はヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基又は置換アミノ基を表す。
403のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基等のアリール基;ベンジル基等のアラルキル基があげられる。ヒドロカルビル基として、好ましくは、アルキル基である。
403のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜4であり、より好ましくは、1又は2である。
403の置換ヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基等のアルコキシアルキル基があげられる。置換ヒドロカルビル基として、好ましくは、アルコキシアルキル基であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜4のアルコキシアルキル基である。
403の置換ヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜4である。
403の置換アミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(イソプロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(ネオペンチル)アミノ基、エチルメチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;ベンジルアミノ基等のアラルキルアミノ基;フェニルアミノ基等のアリールアミノ基;ジフェニルアミノ基等のジアリールアミノ基;エチリデンアミノ基、1−メチルエチリデンアミノ基、2−メチルプロピリデンアミノ基、1,3−ジメチルブチリデンアミノ基等のアルキリデンアミノ基;1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ヘキサメチレンイミノ基、1−ヘプタメチレンイミノ基、1−ピロリル基、1−イミダゾリジニル基、1−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1−イミダゾリル基、1−ピラゾリジニル基、1−ピラゾリル基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基等の環状アミノ基があげられる。
403の置換アミノ基としては、好ましくは、非環状アミノ基であり、より好ましくは、ジアルキルアミノ基である。
403として、好ましくはヒドロカルビル基又は置換ヒドロカルビル基であり、より好ましくはヒドロカルビル基である。
式(41)で表される化合物としては、R401が式(42)で表される基であり、mが1であり、A401が式(43)で表される非環状アミノ基である化合物があげられる。
該化合物としては、
(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルビニルシラン、
(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルアリルシラン、
(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキル−1−プロペニルシラン、
(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルイソプロペニルシラン、
(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルクロチルシラン、
(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルメタリルシランがあげられる。
次段落以降に、具体的な化合物を例示する。
〔1〕 (ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルビニルシラン:
(ジメチルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、(ジエチルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、(ジ−n−ブチルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、(ジ−t−ブチルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、
(メチルエチルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、(メチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)メチルメチルエチルビニルシラン、(ジメチルアミノ)メチルメチル−n−プロピルビニルシラン、(ジメチルアミノ)メチルエチル−n−プロピルビニルシラン、
2−(ジメチルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、2−(ジ−t−ブチルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、
2−(メチルエチルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、2−(メチルn−プロピルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、2−(エチル−n−プロピルアミノ)エチルジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)エチルメチルエチルビニルシラン、(ジメチルアミノ)エチルメチル−n−プロピルビニルシラン、ジメチルアミノ)エチルエチル−n−プロピルビニルシラン、
3−(ジメチルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、3−(ジエチルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、3−(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、3−(ジ−n−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、3−(ジ−t−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
3−(メチルエチルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、3−(メチルn−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、3−(エチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルエチルビニルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−n−プロピルビニルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−n−プロピルビニルシラン。
〔2〕 (ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルアリルシラン:
(ジメチルアミノ)メチルジメチルアリルシラン、(ジエチルアミノ)メチルジメチルアリルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)メチルジメチルアリルシラン、(ジ−n−ブチル)アミノメチルジメチルアリルシラン、(ジ−t−ブチル)アミノメチルジメチルアリルシラン、
(メチルエチルアミノ)メチルジメチルアリルシラン、(メチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルアリルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルアリルシラン、
(ジメチルアミノ)メチルメチルエチルアリルシラン、(ジメチルアミノ)メチルメチル−n−プロピルアリルシラン、(ジメチルアミノ)メチルエチル−n−プロピルアリルシラン、
2−(ジメチルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、2−(ジ−t−ブチルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、
2−(メチルエチルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、2−(メチルn−プロピルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、2−(エチル−n−プロピルアミノ)エチルジメチルアリルシラン、
(ジメチルアミノ)エチルメチルエチルアリルシラン、(ジメチルアミノ)エチルメチル−n−プロピルアリルシラン、(ジメチルアミノ)エチルエチル−n−プロピルアリルシラン、
3−(ジメチルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、3−(ジエチルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、3−(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、3−(ジ−n−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、3−(ジ−t−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
3−(メチルエチルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、3−(メチルn−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、3−(エチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルエチルアリルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−n−プロピルアリルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−n−プロピルアリルシラン。
〔3〕 (ジアルキルアミノ)アルキルジアルキル−1−プロペニルシラン:
(ジメチルアミノ)メチルジメチル−1−プロペニルシラン、(ジエチルアミノ)メチルジメチル−1−プロペニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)メチルジメチル−1−プロペニルシラン、(ジ−n−ブチル)アミノメチルジメチル−1−プロペニルシラン、(ジ−t−ブチル)アミノメチルジメチル−1−プロペニルシラン、
(メチルエチルアミノ)メチルジメチル−1−プロペニルシラン、(メチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチル−1−プロペニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチル−1−プロペニルシラン、
(ジメチルアミノ)メチルメチルエチル−1−プロペニルシラン、(ジメチルアミノ)メチルメチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、(ジメチルアミノ)メチルエチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、
2−(ジメチルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(ジ−t−ブチルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、
2−(メチルエチルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(メチルn−プロピルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(エチル−n−プロピルアミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、
(ジメチルアミノ)エチルメチルエチル−1−プロペニルシラン、(ジメチルアミノ)エチルメチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、(ジメチルアミノ)エチルエチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(ジメチルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(ジエチルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(ジ−n−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(ジ−t−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
3−(メチルエチルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(メチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(エチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルエチル−1−プロペニルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−n−プロピル1−プロペニルシラン。
〔4〕 (ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルイソプロペニルシラン:
(ジメチルアミノ)メチルジメチルイソプロペニルシラン、(ジエチルアミノ)メチルジメチルイソプロペニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)メチルジメチルイソプロペニルシラン、(ジ−n−ブチル)アミノメチルジメチルイソプロペニルシラン、(ジ−t−ブチル)アミノメチルジメチルイソプロペニルシラン、
(メチルエチルアミノ)メチルジメチルイソプロペニルシラン、(メチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルイソプロペニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルイソプロペニルシラン、
(ジメチルアミノ)メチルメチルエチルイソプロペニルシラン、(ジメチルアミノ)メチルメチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、(ジメチルアミノ)メチルエチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、
2−(ジメチルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(ジ−t−ブチルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、
2−(メチルエチルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(メチルn−プロピルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(エチル−n−プロピルアミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、
(ジメチルアミノ)エチルメチルエチルイソプロペニルシラン、(ジメチルアミノ)エチルメチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、(ジメチルアミノ)エチルエチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(ジメチルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、3−(ジエチルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、3−(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、3−(ジ−n−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、3−(ジ−t−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
3−(メチルエチルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、3−(メチルn−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、3−(エチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルエチルイソプロペニルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−n−プロピルイソプロペニルシラン。
〔5〕 (ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルクロチルシラン:
(ジメチルアミノ)メチルジメチルクロチルシラン、(ジエチルアミノ)メチルジメチルクロチルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)メチルジメチルクロチルシラン、(ジ−n−ブチル)アミノメチルジメチルクロチルシラン、(ジ−t−ブチル)アミノメチルジメチルクロチルシラン、
(メチルエチルアミノ)メチルジメチルクロチルシラン、(メチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルクロチルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルクロチルシラン、
(ジメチルアミノ)メチルメチルエチルクロチルシラン、(ジメチルアミノ)メチルメチル−n−プロピルクロチルシラン、(ジメチルアミノ)メチルエチル−n−プロピルクロチルシラン、
2−(ジメチルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、2−(ジ−t−ブチルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、
2−(メチルエチルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、2−(メチルn−プロピルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、2−(エチル−n−プロピルアミノ)エチルジメチルクロチルシラン、
(ジメチルアミノ)エチルメチルエチルクロチルシラン、(ジメチルアミノ)エチルメチル−n−プロピルクロチルシラン、(ジメチルアミノ)エチルエチル−n−プロピルクロチルシラン、
3−(ジメチルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、3−(ジエチルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、3−(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、3−(ジ−n−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、3−(ジ−t−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
3−(メチルエチルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、3−(メチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、3−(エチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルエチルクロチルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−n−プロピルクロチルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−n−プロピルクロチルシラン。
〔6〕 (ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルメタリルシラン:
(ジメチルアミノ)メチルジメチルメタリルシラン、(ジエチルアミノ)メチルジメチルメタリルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)メチルジメチルメタリルシラン、(ジ−n−ブチル)アミノメチルジメチルメタリルシラン、(ジ−t−ブチル)アミノメチルジメチルメタリルシラン、
(メチルエチルアミノ)メチルジメチルメタリルシラン、(メチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルメタリルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)メチルジメチルメタリルシラン、
(ジメチルアミノ)メチルメチルエチルメタリルシラン、(ジメチルアミノ)メチルメチル−n−プロピルメタリルシラン、(ジメチルアミノ)メチルエチル−n−プロピルメタリルシラン、
2−(ジメチルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(ジエチルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(ジ−n−ブチルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(ジ−t−ブチルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、
2−(メチルエチルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(メチルn−プロピルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、2−(エチル−n−プロピルアミノ)エチルジメチルメタリルシラン、
(ジメチルアミノ)エチルメチルエチルメタリルシラン、(ジメチルアミノ)エチルメチル−n−プロピルメタリルシラン、(ジメチルアミノ)エチルエチル−n−プロピルメタリルシラン、
3−(ジメチルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、3−(ジエチルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、3−(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、3−(ジ−n−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、3−(ジ−t−ブチルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
3−(メチルエチルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、3−(メチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、3−(エチル−n−プロピルアミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルエチルメタリルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−n−プロピルメタリルシラン、(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−n−プロピルメタリルシラン。
式(41)で表される化合物としては、R401が式(42)で表される基であり、mが1であり、A401が式(43)で表される環状アミノ基である化合物があげられる。
該化合物としては、
1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルビニルシラン、
1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルアリルシラン、
1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキル−1−プロペニルシラン、
1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルイソプロペニルシラン、
1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルクロチルシラン、
1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルメタリルシランがあげられる。
次段落以降に、具体的な化合物を例示する。
〔7〕 1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルビニルシラン:
1−アジリジニルメチルジメチルビニルシラン、2−(1−アジリジニル)エチルジメチルビニルシラン、3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
1−アジリジニルメチルジエチルビニルシラン、
1−アジリジニルメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジエチルビニルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジエチルビニルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジメチルビニルシラン、2−(1−アゼリジニル)エチルジメチルビニルシラン、3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジエチルビニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジエチルビニルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジエチルビニルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジメチル−1−ピロリジニルメチルビニルシラン、ジメチル−2−(1−ピロリジニル)エチルビニルシラン、3ジメチル−(1−ピロリジニル)−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−1−ピロリジニルメチルビニルシラン、
1−ピロリジニルメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−2−(1−ピロリジニル)エチルビニルシラン、
2−(1−ピロリジニル)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジメチル−1−ピペリジニルメチルビニルシラン、ジメチル−2−(1−ピペリジニル)エチルビニルシラン、ジメチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−1−ピペリジニルメチルビニルシラン、
1−ピペリジニルメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジエチルビニルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジメチルビニルシラン、2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジメチルビニルシラン、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
ジエチル−1−ヘキサメチレンイミノメチルビニルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルビニルシラン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジメチルビニルシラン、2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジメチルビニルシラン、3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
ジエチル−1−ヘプタメチレンイミノメチルビニルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルビニルシラン、
2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジメチル−1−オクタメチレンイミノメチルビニルシラン、ジメチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルビニルシラン、ジメチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−1−オクタメチレンイミノメチルビニルシラン、
1−オクタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルビニルシラン、
2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
ジエチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジメチルビニルシラン、2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジメチルビニルシラン、3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジエチルビニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジエチルビニルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルビニルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジメチルビニルシラン、2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジメチルビニルシラン、3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルビニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジエチルビニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルビニルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジエチルビニルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルビニルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルビニルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルビニルシラン。
〔8〕 1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルアリルシラン:
1−アジリジニルメチルジメチルアリルシラン、2−(1−アジリジニル)エチルジメチルアリルシラン、3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
1−アジリジニルメチルジエチルアリルシラン、
1−アジリジニルメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジエチルアリルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジエチルアリルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
1−アゼリジニルメチルジメチルアリルシラン、2−(1−アゼリジニル)エチルジメチルアリルシラン、3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
1−アゼリジニルメチルジエチルアリルシラン、
1−アゼリジニルメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジエチルアリルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジエチルアリルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジメチル−1−ピロリジニルメチルアリルシラン、ジメチル−2−(1−ピロリジニル)エチルアリルシラン、3ジメチル−(1−ピロリジニル)−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−1−ピロリジニルメチルアリルシラン、
1−ピロリジニルメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−2−(1−ピロリジニル)エチルアリルシラン、
2−(1−ピロリジニル)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジメチル−1−ピペリジニルメチルアリルシラン、ジメチル−2−(1−ピペリジニル)エチルアリルシラン、ジメチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−1−ピペリジニルメチルアリルシラン、
1−ピペリジニルメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジエチルアリルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジメチルアリルシラン、2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジメチルアリルシラン、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
ジエチル−1−ヘキサメチレンイミノメチルアリルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルアリルシラン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジメチルアリルシラン、2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジメチルアリルシラン、3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
ジエチル−1−ヘプタメチレンイミノメチルアリルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルアリルシラン、
2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジメチル−1−オクタメチレンイミノメチルアリルシラン、ジメチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルアリルシラン、ジメチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−1−オクタメチレンイミノメチルアリルシラン、
1−オクタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルアリルシラン、
2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
ジエチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジメチルアリルシラン、2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジメチルアリルシラン、3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジエチルアリルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジエチルアリルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルアリルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジメチルアリルシラン、2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジメチルアリルシラン、3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルアリルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジエチルアリルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルアリルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジエチルアリルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルアリルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルアリルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルアリルシラン。
〔9〕 1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキル−1−プロペニルシラン:
1−アジリジニルメチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(1−アジリジニル)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
1−アジリジニルメチルジエチル−1−プロペニルシラン、
1−アジリジニルメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジエチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジエチル−1−プロペニルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(1−アゼリジニル)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジエチル−1−プロペニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジエチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジエチル−1−プロペニルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジメチル−1−ピロリジニルメチル−1−プロペニルシラン、ジメチル−2−(1−ピロリジニル)エチル−1−プロペニルシラン、3ジメチル−(1−ピロリジニル)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−1−ピロリジニルメチル−1−プロペニルシラン、
1−ピロリジニルメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−ピロリジニル)エチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−ピロリジニル)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ピロリジニル)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジメチル−1−ピペリジニルメチル−1−プロペニルシラン、ジメチル−2−(1−ピペリジニル)エチル−1−プロペニルシラン、ジメチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−1−ピペリジニルメチル−1−プロペニルシラン、
1−ピペリジニルメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジエチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
ジエチル−1−ヘキサメチレンイミノメチル−1−プロペニルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
ジエチル−1−ヘプタメチレンイミノメチル−1−プロペニルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジメチル−1−オクタメチレンイミノメチル−1−プロペニルシラン、ジメチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチル−1−プロペニルシラン、ジメチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−1−オクタメチレンイミノメチル−1−プロペニルシラン、
1−オクタメチレンイミノメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジエチル−1−プロペニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジエチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチル−1−プロペニルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジメチル−1−プロペニルシラン、2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジメチル−1−プロペニルシラン、3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチル−1−プロペニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジエチル−1−プロペニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジエチル−1−プロペニルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチル−1−プロペニルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピル1−プロペニルシラン。
〔10〕 1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルイソプロペニルシラン:
1−アジリジニルメチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(1−アジリジニル)エチルジメチルイソプロペニルシラン、3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
1−アジリジニルメチルジエチルイソプロペニルシラン、
1−アジリジニルメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジエチルイソプロペニルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジエチルイソプロペニルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(1−アゼリジニル)エチルジメチルイソプロペニルシラン、3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジエチルイソプロペニルシラン、
1−アゼリジニルメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジエチルイソプロペニルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジエチルイソプロペニルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジメチル−1−ピロリジニルメチルイソプロペニルシラン、ジメチル−2−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルシラン、3ジメチル−(1−ピロリジニル)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−1−ピロリジニルメチルイソプロペニルシラン、
1−ピロリジニルメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−ピロリジニル)エチルイソプロペニルシラン、
2−(1−ピロリジニル)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジメチル−1−ピペリジニルメチルイソプロペニルシラン、ジメチル−2−(1−ピペリジニル)エチルイソプロペニルシラン、ジメチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−1−ピペリジニルメチルイソプロペニルシラン、
1−ピペリジニルメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジエチルイソプロペニルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
ジエチル−1−ヘキサメチレンイミノメチルイソプロペニルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルイソプロペニルシラン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
ジエチル−1−ヘプタメチレンイミノメチルイソプロペニルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルイソプロペニルシラン、
2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジメチル−1−オクタメチレンイミノメチルイソプロペニルシラン、ジメチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルイソプロペニルシラン、ジメチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−1−オクタメチレンイミノメチルイソプロペニルシラン、
1−オクタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルイソプロペニルシラン、
2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
ジエチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジエチルイソプロペニルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジエチルイソプロペニルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルイソプロペニルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジメチルイソプロペニルシラン、2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジメチルイソプロペニルシラン、3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルイソプロペニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジエチルイソプロペニルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジエチルイソプロペニルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルイソプロペニルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルイソプロペニルシラン。
〔11〕 1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルクロチルシラン:
1−アジリジニルメチルジメチルクロチルシラン、2−(1−アジリジニル)エチルジメチルクロチルシラン、3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
1−アジリジニルメチルジエチルクロチルシラン、
1−アジリジニルメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジエチルクロチルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジエチルクロチルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
1−アゼリジニルメチルジメチルクロチルシラン、2−(1−アゼリジニル)エチルジメチルクロチルシラン、3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
1−アゼリジニルメチルジエチルクロチルシラン、
1−アゼリジニルメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジエチルクロチルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジエチルクロチルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジメチル−1−ピロリジニルメチルクロチルシラン、ジメチル−2−(1−ピロリジニル)エチルクロチルシラン、3ジメチル−(1−ピロリジニル)−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−1−ピロリジニルメチルクロチルシラン、
1−ピロリジニルメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−2−(1−ピロリジニル)エチルクロチルシラン、
2−(1−ピロリジニル)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジメチル−1−ピペリジニルメチルクロチルシラン、ジメチル−2−(1−ピペリジニル)エチルクロチルシラン、ジメチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−1−ピペリジニルメチルクロチルシラン、
1−ピペリジニルメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジエチルクロチルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジメチルクロチルシラン、2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジメチルクロチルシラン、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
ジエチル−1−ヘキサメチレンイミノメチルクロチルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルクロチルシラン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジメチルクロチルシラン、2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジメチルクロチルシラン、3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
ジエチル−1−ヘプタメチレンイミノメチルクロチルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルクロチルシラン、
2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジメチル−1−オクタメチレンイミノメチルクロチルシラン、ジメチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルクロチルシラン、ジメチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−1−オクタメチレンイミノメチルクロチルシラン、
1−オクタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルクロチルシラン、
2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
ジエチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジメチルクロチルシラン、2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジメチルクロチルシラン、3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジエチルクロチルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジエチルクロチルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルクロチルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジメチルクロチルシラン、2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジメチルクロチルシラン、3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルクロチルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジエチルクロチルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジエチルクロチルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルクロチルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルクロチルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルクロチルシラン。
〔12〕 1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルメタリルシラン:
1−アジリジニルメチルジメチルメタリルシラン、2−(1−アジリジニル)エチルジメチルメタリルシラン、3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
1−アジリジニルメチルジエチルメタリルシラン、
1−アジリジニルメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジエチルメタリルシラン、
2−(1−アジリジニル)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジエチルメタリルシラン、
3−(1−アジリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
1−アゼリジニルメチルジメチルメタリルシラン、2−(1−アゼリジニル)エチルジメチルメタリルシラン、3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
1−アゼリジニルメチルジエチルメタリルシラン、
1−アゼリジニルメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジエチルメタリルシラン、
2−(1−アゼリジニル)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジエチルメタリルシラン、
3−(1−アゼリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジメチル−1−ピロリジニルメチルメタリルシラン、ジメチル−2−(1−ピロリジニル)エチルメタリルシラン、3ジメチル−(1−ピロリジニル)−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−1−ピロリジニルメチルメタリルシラン、
1−ピロリジニルメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−2−(1−ピロリジニル)エチルメタリルシラン、
2−(1−ピロリジニル)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−ピロリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジメチル−1−ピペリジニルメチルメタリルシラン、ジメチル−2−(1−ピペリジニル)エチルメタリルシラン、ジメチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−1−ピペリジニルメチルメタリルシラン、
1−ピペリジニルメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジエチルメタリルシラン、
2−(1−ピペリジニル)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−ピペリジニル)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジメチルメタリルシラン、2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジメチルメタリルシラン、3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
ジエチル−1−ヘキサメチレンイミノメチルメタリルシラン、
1−ヘキサメチレンイミノメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルメタリルシラン、
2−(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジメチルメタリルシラン、2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジメチルメタリルシラン、3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
ジエチル−1−ヘプタメチレンイミノメチルメタリルシラン、
1−ヘプタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルメタリルシラン、
2−(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジメチル−1−オクタメチレンイミノメチルメタリルシラン、ジメチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルメタリルシラン、ジメチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−1−オクタメチレンイミノメチルメタリルシラン、
1−オクタメチレンイミノメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルメタリルシラン、
2−(1−オクタメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
ジエチル−3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−オクタメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジメチルメタリルシラン、2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジメチルメタリルシラン、3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジエチルメタリルシラン、
1−デカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジエチルメタリルシラン、
2−(1−デカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルメタリルシラン、
3−(1−デカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジメチルメタリルシラン、2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジメチルメタリルシラン、3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジメチルメタリルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジエチルメタリルシラン、
1−ドデカメチレンイミノメチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジエチルメタリルシラン、
2−(1−ドデカメチレンイミノ)エチルジ−n−プロピルメタリルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジエチルメタリルシラン、
3−(1−ドデカメチレンイミノ)−n−プロピルジ−n−プロピルメタリルシラン。
式(41)で表される化合物としては、R401が式(42)で表される基であり、mが2であり、A401が式(43)で表される非環状アミノ基である化合物があげられる。
該化合物としては、
ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキルビニルシラン、
ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキルアリルシラン、
ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキル−1−プロペニルシラン、
ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキルイソプロペニルシランがあげられる。
次段落以降に、具体的な化合物を例示する。
〔13〕 ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキルビニルシラン:
ビス(ジメチルアミノ)メチルメチルビニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルメチルビニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルメチルビニルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルエチルビニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルエチルビニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルエチルビニルシラン、
2−ビス(ジメチルアミノ)エチルメチルビニルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルメチルビニルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルメチルビニルシラン、2−ビス(ジメチルアミノ)エチルエチルビニルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルエチルビニルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルエチルビニルシラン、
3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルビニルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルメチルビニルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルメチルビニルシラン、3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチルビニルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルエチルビニルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルエチルビニルシラン。
〔14〕 ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキルアリルシラン:
ビス(ジメチルアミノ)メチルメチルアリルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルメチルアリルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルメチルアリルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルエチルアリルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルエチルアリルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルエチルアリルシラン、
2−ビス(ジメチルアミノ)エチルメチルアリルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルメチルアリルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルメチルアリルシラン、2−ビス(ジメチルアミノ)エチルエチルアリルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルエチルアリルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルエチルアリルシラン、
3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルアリルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルメチルアリルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルメチルアリルシラン、3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチルアリルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルエチルアリルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルエチルアリルシラン。
〔15〕 ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキル−1−プロペニルシラン:
ビス(ジメチルアミノ)メチルメチル−1−プロペニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルメチル−1−プロペニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルメチル−1−プロペニルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルエチル−1−プロペニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルエチル−1−プロペニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルエチル−1−プロペニルシラン、
2−ビス(ジメチルアミノ)エチルメチル−1−プロペニルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルメチル−1−プロペニルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルメチル−1−プロペニルシラン、2−ビス(ジメチルアミノ)エチルエチル−1−プロペニルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルエチル−1−プロペニルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルエチル−1−プロペニルシラン、
3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン。
〔16〕 ビス(ジアルキルアミノ)アルキルアルキルイソプロペニルシラン:
ビス(ジメチルアミノ)メチルメチルイソプロペニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルメチルイソプロペニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルメチルイソプロペニルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルエチルイソプロペニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルエチルイソプロペニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルエチルイソプロペニルシラン、
2−ビス(ジメチルアミノ)エチルメチルイソプロペニルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルメチルイソプロペニルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルメチルイソプロペニルシラン、2−ビス(ジメチルアミノ)エチルエチルイソプロペニルシラン、2−ビス(ジエチルアミノ)エチルエチルイソプロペニルシラン、2−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルエチルイソプロペニルシラン、
3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、3−ビス(ジメチルアミノ)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン、3−ビス(ジエチルアミノ)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン、3−ビス(ジ−n−プロピルアミノ)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン。
式(41)で表される化合物としては、R401が式(42)で表される基であり、mが2であり、A401が式(43)で表される環状アミノ基である化合物があげられる。
該化合物としては、
ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキルビニルシラン、
ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキルアリルシラン、
ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキル−1−プロペニルシラン、
ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキルイソプロペニルシランがあげられる。
次段落以降に、具体的な化合物を例示する。
〔17〕 ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキルビニルシラン:
ジ(1−ピロリジニル)メチルメチルビニルシラン、2,2’−ジ(1−ピロリジニル)エチルメチルビニルシラン、3,3’−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルメチルビニルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチルエチルビニルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチル−n−プロピルビニルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルエチルビニルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルn−プロピルビニルシラン、
ジ(1−ピペリジニル)メチルメチルビニルシラン、2,2’−ジ(1−ピペリジニル)エチルメチルビニルシラン、3,3’−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルメチルビニルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチルエチルビニルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチル−n−プロピルビニルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルエチルビニルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルn−プロピルビニルシラン、
ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルメチルビニルシラン、2,2’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルメチルビニルシラン、3,3’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルメチルビニルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルエチルビニルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチル−n−プロピルビニルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルエチルビニルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピルビニルシラン、
ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)メチルメチルビニルシラン、2,2’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルメチルビニルシラン、3,3’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルメチルビニルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルエチルビニルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチル−n−プロピルビニルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルエチルビニルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピルビニルシラン。
〔18〕 ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキルアリルシラン:
ジ(1−ピロリジニル)メチルメチルアリルシラン、2,2’−ジ(1−ピロリジニル)エチルメチルアリルシラン、3,3’−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルメチルアリルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチルエチルアリルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチル−n−プロピルアリルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルエチルアリルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルn−プロピルアリルシラン、
ジ(1−ピペリジニル)メチルメチルアリルシラン、2,2’−ジ(1−ピペリジニル)エチルメチルアリルシラン、3,3’−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルメチルアリルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチルエチルアリルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチル−n−プロピルアリルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルエチルアリルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルn−プロピルアリルシラン、
ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルメチルアリルシラン、2,2’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルメチルアリルシラン、3,3’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルメチルアリルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルエチルアリルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチル−n−プロピルアリルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルエチルアリルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピルアリルシラン、
ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)メチルメチルアリルシラン、2,2’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルメチルアリルシラン、3,3’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルメチルアリルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルエチルアリルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチル−n−プロピルアリルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルエチルアリルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピルアリルシラン。
〔19〕 ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキル−1−プロペニルシラン:
ジ(1−ピロリジニル)メチルメチル−1−プロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ピロリジニル)エチルメチル−1−プロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチルエチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルn−プロピル1−プロペニルシラン、
ジ(1−ピペリジニル)メチルメチル−1−プロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ピペリジニル)エチルメチル−1−プロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチルエチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルn−プロピル1−プロペニルシラン、
ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルメチル−1−プロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルメチル−1−プロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルエチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピル1−プロペニルシラン、
ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)メチルメチル−1−プロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルメチル−1−プロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルメチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルエチル−1−プロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチル−n−プロピル1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルエチル−1−プロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピル1−プロペニルシラン。
〔20〕 ジ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルアルキルイソプロペニルシラン:
ジ(1−ピロリジニル)メチルメチルイソプロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ピロリジニル)エチルメチルイソプロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチルエチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ピロリジニル)エチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ピロリジニル)−n−プロピルn−プロピルイソプロペニルシラン、
ジ(1−ピペリジニル)メチルメチルイソプロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ピペリジニル)エチルメチルイソプロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチルエチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ピペリジニル)エチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ピペリジニル)−n−プロピルn−プロピルイソプロペニルシラン、
ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)メチルメチルイソプロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルメチルイソプロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチルエチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)エチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘキサメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピルイソプロペニルシラン、
ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)メチルメチルイソプロペニルシラン、2,2’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルメチルイソプロペニルシラン、3,3’−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルメチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチルエチルイソプロペニルシラン、
2−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)エチル−n−プロピルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルエチルイソプロペニルシラン、
3−ジ(1−ヘプタメチレンイミノ)−n−プロピルn−プロピルイソプロペニルシラン。
式(41)で表される化合物としては、R401が式(42)で表される基であり、mが3であり、A401が式(43)で表される置換アミノ基である化合物があげられる。
該化合物としては、
トリ(ジアルキルアミノ)アルキルビニルシラン、
トリ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルビニルシランがあげられる。
〔21〕 トリ(ジアルキルアミノ)アルキルビニルシラン:
トリ(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、トリ(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、2,2’,2’’−トリ(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、2,2’,2’’−トリ(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン。
〔22〕 トリ(1−ポリメチレンイミノ)アルキルビニルシラン:
トリ(1−ピロリジニル)メチルビニルシラン、トリ(1−ピロリジニル)メチルビニルシラン、2,2’,2’’−トリ(1−ピロリジニル)エチルビニルシラン、2,2’,2’’−トリ(1−ピロリジニル)エチルビニルシラン。
式(41)で表される化合物としては、好ましくは、mが1であり、R401が式(42)で表される基であり、R402がアルキレン基であり、R403がアルキル基である化合物であり、より好ましくは、mが1であり、R401が式(42)で表される基であり、R402がアルキレン基であり、R403がアルキル基であり、A401が式(43)で表される基である化合物であり、更に好ましくは、(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルビニルシラン、1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルビニルシランである。(ジアルキルアミノ)アルキルジアルキルビニルシランとして好ましくは、ジメチル(ジメチルアミノメチル)ビニルシランであり、1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルビニルシランとしては、ジメチル−1−ピペリジニルメチルビニルシランである。
式(41)で表される化合物としては、特に好ましくは、1−ポリメチレンイミノアルキルジアルキルビニルシランである。
共役ジエン系重合体(D)中の式(41)で表される単量体に基づく構成単位の含有量は、耐摩耗性を高めるために、重合体単位重量あたり、好ましくは、0.001mmol/g重合体以上であり、より好ましくは、0.002mmol/g重合体以上であり、更に好ましくは、0.003mmol/g重合体以上である。また、好ましくは、0.1mmol/g重合体以下であり、より好ましくは、0.07mmol/g重合体以下であり、更に好ましくは、0.05mmol/g重合体以下である。
共役ジエン系重合体(D)は、強度を高めるために、芳香族ビニル単位を有していることが好ましい。芳香族ビニル単位の含有量としては、共役ジエン単位と芳香族ビニル単位との総量を100質量%として、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、芳香族ビニル単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン系重合体(D)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは80モル%以下であり、より好ましくは70モル%以下である。また、グリップ性を高めるために、好ましくは10モル%以上であり、より好ましくは15モル%以上であり、更に好ましくは20モル%以上であり、特に好ましくは40モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(D)のムーニー粘度(ML1+4)は、強度を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(D)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜3である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
〔共役ジエン系重合体(D)の製造方法〕
共役ジエン系重合体(D)の好適な製造方法は、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンと式(41)で表される化合物とを含む単量体を重合させる方法である。例えば、次の方法A、方法B及び方法Cをあげることができる。
<方法A
下記工程(a1−4)及び(a2−4)を有する製造方法。
工程(a1−4):アルカリ金属触媒と式(41)で表される化合物とを炭化水素溶媒中で接触させて、該アルカリ金属触媒と該化合物との反応物を調製する工程。
工程(a2−4):炭化水素溶媒中で、工程(a1−4)で調整された反応物を重合開始剤として用いて、共役ジエンを含む単量体を重合する工程。
<方法B
下記工程(b1−4)を有する製造方法。
工程(b1−4):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンと式(41)で表される化合物とを含む単量体を共重合させる工程。
<方法C
下記工程(c1−4)及び(c2−4)を有する製造方法。
工程(c1−4):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンを含む単量体を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位を有する重合体鎖の少なくとも一方の末端に、該触媒由来のアルカリ金属を有する重合体を得る工程。
工程(c2−4):工程(c1−4)で得られた重合体のアルカリ金属を有する重合体末端に、式(41)で表される化合物を反応させる工程。
方法Aにおいては、工程(a2−4)の単量体として、共役ジエンに加えて、式(41)で表される化合物を用いてもよく、後述のその他の単量体を用いてもよい。また、工程(a2−4)で得られた重合体のアルカリ金属を有する重合体末端に、式(41)で表される化合物を反応させる工程(工程(a3−4))を設けてもよい。
方法Bにおいては、工程(b1−4)の単量体として、共役ジエン及び式(41)で表される化合物に加えて、後述のその他の単量体を用いてもよい。また、工程(b1−4)で得られた重合体のアルカリ金属を有する重合体末端に、式(41)で表される化合物を反応させる工程(工程(b2−4))を設けてもよい。
方法Cにおいては、工程(c1−4)の単量体として、共役ジエンに加えて、式(41)で表される化合物を用いてもよく、後述のその他の単量体を用いてもよい。
上記アルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーがあげられる。
アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムがあげられる。
有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドがあげられる。
アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体があげられる。
アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩があげられる。
アルカリ金属触媒としては、好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物である。
上記製造方法で用いられる炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素があげられる。脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンがあげられる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンがあげられる。また、脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。炭化水素溶媒として、好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
上記製造方法で用いる共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンがあげられる。これらは、1種以上用いられる。共役ジエンとして、好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
工程(a2−4)、工程(b1−4)及び工程(c1−4)で用いられるその他の単量体としては、芳香族ビニル、ビニルニトリル、不飽和カルボン酸エステルがあげられる。芳香族ビニルとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンがあげられる。また、ビニルニトリルとしては、アクリロニトリルがあげられ、不飽和カルボン酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチルがあげられる。好ましくは、芳香族ビニルであり、より好ましくは、スチレンである。
上記製造方法の重合工程では、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、及び/又は、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく構成単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)の存在下で行われてもよい。このような調整剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物があげられる。エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン等の環状エーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等の脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等の脂肪族ジエ−テル;ジフェニルエーテル、アニソール等の芳香族エーテルがあげられる。第三級アミンとしては、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンがあげられる。また、ホスフィン化合物としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンがあげられる。これらは1種以上用いられる。
上記製造方法の重合工程における重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃である。より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
第五の本発明に係る共役ジエン系重合体(E)は、共役ジエンに基づく単量体単位と下記式(51)で表される単量体に基づく単量体単位を有する。
Figure 2014125554
(式中、mは1又は2を表し、nは1又は2を表し、m+nは2又は3であり、R501は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R502はヒドロカルビル基を表し、R502が複数ある場合、複数あるR502は同一でも異なっていてもよく、R503は含酸素置換基を有していてもよいアリール基を表し、R503が複数ある場合、複数あるR503は同一でも異なっていてもよく、R504はアルキル基、又は置換アミノ基を表す。)
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。ヒドロカルビルオキシ基は、ヒドロキシル基の水素原子がヒドロカルビル基で置換されている基を表す。ヒドロカルビレン基は、2価の炭化水素残基を表す。
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどをあげることができ、これらは1種以上用いられる。共役ジエンとして好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
501は、重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基であり、R501としては、好ましくは下記式(52)で表される基である。
Figure 2014125554
(式中、pは0又は1であり、R505は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、T501はヒドロカルビレン基を表す。)
式(52)において、pは0又は1を表す。
505のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。
505として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基であり、より好ましくは水素原子である。
501のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(52a)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(52b)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(52c)で表される基。)をあげることができる。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(52)のR505が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、r、s、tは、夫々、1〜10の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基であり、より好ましくは、上記式(52a)で表される基、上記式(52b)で表される基であり、更に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(r=1である式(52a)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(s=1である式(52b)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(r=2である式(52a)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(s=2である式(52b)で表される基)である。
505がメチル基の場合、pは、好ましくは1であり、T501は、好ましくは、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基又はアリレーン基であり、より好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)又はフェニレン基であり、更に好ましくは、フェニレン基、パラ−フェニレン−メチレン基、メタ−フェニレン−メチレン基、パラ−フェニレン−エチレン基、メタ−フェニレン−エチレン基である。
505がビニル基であり、pが1の場合、T501は、好ましくはアルキレン基であり、より好ましくはメチレン基又はエチレン基ある。
式(52)で表される基としては、好ましくは、R505が水素原子である基として、ビニル基、ビニルメチル基、ビニルエチル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、(4−ビニルフェニル)メチル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、(3−ビニルフェニル)メチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基があげられ、R505がメチル基である基として、4−イソプロペニルフェニル基、3−イソプロペニルフェニル基、(4−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(4−イソプロペニルフェニル)エチル基、(3−イソプロペニルフェニル)メチル基、2−(3−イソプロペニルフェニル)エチル基があげられ、R505がビニル基である基として、1−メチレン−2−プロペニル基、2−メチレン−3−ブテニル基があげられる。
501として、好ましくは、ビニル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基であり、より好ましくは、ビニル基である。
502のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アリール基などをあげることができる。
502のアルキル基としては、メチル基;エチル基、n−プロピル基、n−ペンチル基などの1級アルキル基(水素原子が除かれた炭素原子が第1級炭素原子であるアルキル基);イソプロピル基、sec−ブチル基、2−エチルヘキシル基などの2級アルキル基(水素原子が除かれた炭素原子が第2級炭素原子であるアルキル基);tert−ブチル基、tert−ペンチル基などの3級アルキル基(水素原子が除かれた炭素原子が第3級炭素原子であるアルキル基)をあげることができる。
502のアリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基などをあげることができる。
502のヒドロカルビル基の炭素原子数としては、好ましくは、3〜10であり、より好ましくは4〜8である。
502のヒドロカルビル基としては、好ましくは、2級アルキル基又は3級アルキル基であり、より好ましくは、3級アルキル基であり、更に好ましくは、tert−ブチル基である。
503は、含酸素置換基を有していてもよいアリール基である。ここで、含酸素置換基を有するアリール基とは、アリール基の水素原子が含酸素置換基で置換された基を表す。
503のアリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、アルキル基で置換されたフェニル基、アルキル基で置換された1−ナフチル基、アルキル基で置換された2−ナフチル基をあげることができる。
該アルキル基としては、メチル基;エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基などの1級アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、2−エチルヘキシル基などの2級アルキル基;tert−ブチル基、tert−ペンチル基などの3級アルキル基があげられる。
アルキル基で置換されたフェニル基としては、メチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、tert−ペンチルフェニル基、(2−エチルヘキシル)フェニル基などをあげることができる。
アルキル基で置換された1−ナフチル基としては、メチル−1−ナフチル基、エチル−1−ナフチル基、n−プロピル−1−ナフチル基、イソプロピル−1−ナフチル基、n−ブチル−1−ナフチル基、sec−ブチル−1−ナフチル基、tert−ブチル−1−ナフチル基、tert−ペンチル−1−ナフチル基、(2−エチルヘキシル)−1−ナフチル基などをあげることができる。
アルキル基で置換された2−ナフチル基としては、メチル−2−ナフチル基、エチル−2−ナフチル基、n−プロピル−2−ナフチル基、イソプロピル−2−ナフチル基、n−ブチル−2−ナフチル基、sec−ブチル−2−ナフチル基、tert−ブチル−2−ナフチル基、tert−ペンチル−2−ナフチル基、(2−エチルヘキシル)−2−ナフチル基などをあげることができる。
含酸素置換基を有するアリール基とは、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基などのアルコキシ基;メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基などのアルコキシアルキル基;メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基などのアルコキシアルコキシ基を有するアリール基をあげることができる。
アルコキシ基を有するフェニル基としては、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、イソプロポキシフェニル基、tert−ブトキシフェニル基をあげることができる。アルコキシアルキル基を有するフェニル基としては、(メトキシメチル)フェニル基、(エトキシメチル)フェニル基、(メトキシエチル)フェニル基、(エトキシエチル)フェニル基をあげることができる。アルコキシアルコキシ基を有するフェニル基としては、(メトキシメトキシ)フェニル基、(エトキシメトキシ)フェニル基、(メトキシエトキシ)フェニル基、(エトキシエトキシ)フェニル基をあげることができる。
アルコキシ基を有する1−ナフチル基としては、メトキシ−1−ナフチル基、エトキシ−1−ナフチル基、イソプロポキシ−1−ナフチル基、tert−ブトキシ−1−ナフチル基をあげることができる。アルコキシアルキル基を有する1−ナフチル基としては、(メトキシメチル)−1−ナフチル基、(エトキシメチル)−1−ナフチル基、(メトキシエチル)−1−ナフチル基、(エトキシエチル)−1−ナフチル基をあげることができる。アルコキシアルコキシ基を有する1−ナフチル基としては、(メトキシメトキシ)−1−ナフチル基、(エトキシメトキシ)−1−ナフチル基、(メトキシエトキシ)−1−ナフチル基、(エトキシエトキシ)−1−ナフチル基をあげることができる。
アルコキシ基を有する2−ナフチル基としては、メトキシ−2−ナフチル基、エトキシ−2−ナフチル基、イソプロポキシ−2−ナフチル基、tert−ブトキシ−2−ナフチル基をあげることができる。アルコキシアルキル基を有する2−ナフチル基としては、(メトキシメチル)−2−ナフチル基、(エトキシメチル)−2−ナフチル基、(メトキシエチル)−2−ナフチル基、(エトキシエチル)−2−ナフチル基をあげることができる。アルコキシアルコキシ基を有する2−ナフチル基としては、(メトキシメトキシ)−2−ナフチル基、(エトキシメトキシ)−2−ナフチル基、(メトキシエトキシ)−2−ナフチル基、(エトキシエトキシ)−2−ナフチル基をあげることができる。
上記、モノ置換のフェニル基は、置換位置によって、2−置換フェニル基、3−置換フェニル基、4−置換フェニル基をあげることができる。また、上記のアルキル基又は含酸素置換基で置換されたフェニル基は、2置換体あるいは3置換体であってもよく、置換位置、置換数によって、2,3−ジ置換フェニル基、2,4−ジ置換フェニル基、2,5−ジ置換フェニル基、2,6−ジ置換フェニル基、3,4−ジ置換フェニル基、3,5−ジ置換フェニル基、2,3,4−トリ置換フェニル基、2,3,5−トリ置換フェニル基、2,4,5−トリ置換フェニル基、2,4,6−トリ置換フェニル基、3,4,5−トリ置換フェニル基などがあげられる。
上記、モノ置換の1−ナフチル基は、置換位置によって、2−置換1−ナフチル基、3−置換1−ナフチル基、4−置換1−ナフチル基、5−置換1−ナフチル基、6−置換1−ナフチル基をあげることができる。また、上記のアルキル基又は含酸素置換基で置換された1−ナフチル基は、2置換体あるいは3置換体であってもよく、4,5−ジ置換1−ナフチル基、4,8−ジ置換1−ナフチル基、5,8−ジ置換1−ナフチル基、6,7−ジ置換1−ナフチル基、3,8−ジ置換1−ナフチル基、6,8−ジ置換1−ナフチル基、4,5,8−トリ置換1−ナフチル基などがあげられる。
上記、モノ置換の2−ナフチル基は、置換位置によって、1−置換2−ナフチル基、3−置換2−ナフチル基、4−置換2−ナフチル基、5−置換2−ナフチル基、6−置換2−ナフチル基をあげることができる。また、上記のアルキル基又は含酸素置換基で置換された1−ナフチル基は、2置換体あるいは3置換体であってもよく、3,5−ジ置換2−ナフチル基、3,8−ジ置換2−ナフチル基、4,5−ジ置換2−ナフチル基、1,4,5−トリ置換2−ナフチル基などがあげられる。
503の炭素原子数として、好ましくは6〜10であり、より好ましくは6〜8である。
503として、好ましくは、フェニル基、又は、アルキル基で置換されたフェニル基である。アルキル基で置換されたフェニル基としては、好ましくは、4−アルキルフェニル基であり、より好ましくは、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基である。
503として、より好ましくは、フェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基であり、更に好ましくはフェニル基である。
504のアルキル基としては、メチル基、エチル基などがあげられる。
504の置換アミノ基としては、下記式(53)で表される基があげられる。
Figure 2014125554
(式中、R506及びR507は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基を表し、あるいは、R506とR507は結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R506とR507は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
506及びR507のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アリール基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができる。アリール基としては、フェニル基などをあげることができる。好ましくはアルキル基であり、より好ましくは炭素原子数が1〜4のアルキル基である。
506及びR507のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜3のアルキル基であるトリアルキルシリル基である。
506とR507が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基;−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基などの窒素原子を有するヒドロカルビレン基;−CHCH−O−CHCH−で表される基などの酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。
本明細書では、X原子をヘテロ原子として有するヒドロカルビレン基とは、ヒドロカルビレン基の水素原子及び/又は炭素原子がX原子に置き換わった構造を有する基を表す。例えば、窒素原子をヘテロ原子として有するヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基のCHがNに置き換わった構造を有する基をあげることができる。また、酸素原子をヘテロ原子として有するヒドロカルビレン基としては、CHがOに置き換わった構造を有する基、水素原子2つがOに置き換わった構造を有する基をあげることができる。
506とR507が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などをあげることができる。
504として、好ましくは、メチル基、エチル基などのアルキル基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基などのジアルキルアミノ基である。
式(51)において、nは1又は2を表し、m+nは2又は3である。好ましくは、m+nは3である。より好ましくは、mが1であり、nが2である。
式(51)で表される化合物としては、R505が水素原子であり、p=0である化合物として、
tert−ブトキシジフェニルビニルシラン、
tert−ペントキシジフェニルビニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニルビニルシラン、
ジ(tert−ペントキシ)フェニルビニルシラン、
tert−ブトキシメチルフェニルビニルシラン、
tert−ブトキシエチルフェニルビニルシラン、
ジメチルアミノtert−ブトキシフェニルビニルシラン、
ジエチルアミノtert−ブトキシフェニルビニルシラン
などをあげることができる。
また、式(51)で表される化合物としては、R505が水素原子であり、p=1である化合物として、
tert−ブトキシジフェニル−4−ビニルフェニルシラン、
tert−ブトキシジフェニル−3−ビニルフェニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニル−4−ビニルフェニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニル−3−ビニルフェニルシラン、
tert−ブトキシメチルフェニル−4−ビニルフェニルシラン、
tert−ブトキシメチルフェニル−3−ビニルフェニルシラン、
tert−ブトキシエチルフェニル−4−ビニルフェニルシラン、
tert−ブトキシエチルフェニル−3−ビニルフェニルシラン、
ジメチルアミノtert−ブトキシフェニル−4−ビニルフェニルシラン、
ジメチルアミノtert−ブトキシフェニル−3−ビニルフェニルシラン、
ジエチルアミノtert−ブトキシフェニル−4−ビニルフェニルシラン、
ジエチルアミノtert−ブトキシフェニル−3−ビニルフェニルシラン、
などをあげることができる。
式(51)で表される化合物としては、R505がメチル基であり、p=1である化合物として、
tert−ブトキシジフェニル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
tert−ブトキシジフェニル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
tert−ブトキシメチルフェニル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
tert−ブトキシメチルフェニル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
tert−ブトキシエチルフェニル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
tert−ブトキシエチルフェニル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ジメチルアミノtert−ブトキシフェニル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ジメチルアミノtert−ブトキシフェニル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
ジエチルアミノtert−ブトキシフェニル−4−イソプロペニルフェニルシラン、
ジエチルアミノtert−ブトキシフェニル−3−イソプロペニルフェニルシラン、
などをあげることができる。
式(51)で表される化合物として、好ましくは、R505が水素原子であり、p=0である化合物であり、
より好ましくは、
tert−ブトキシジフェニルビニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニルビニルシラン、
tert−ブトキシメチルフェニルビニルシラン、
ジメチルアミノ−tert−ブトキシフェニルビニルシラン、
ジエチルアミノ−tert−ブトキシフェニルビニルシランであり、
更に好ましくは、tert−ブトキシジフェニルビニルシラン、
ジ(tert−ブトキシ)フェニルビニルシランであり、
特に好ましくは、tert−ブトキシジフェニルビニルシランである。
式(51)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体100質量%あたり、強度を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上である。また、経済性を高めるために、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である。
共役ジエン系重合体(E)において、式(51)で表される単量体に基づく単量体単位が鎖中に存在すること、すなわち、共役ジエンに基づく単量体単位を有する部分鎖(当該部分鎖には、式(51)で表される単量体に基づく単量体単位を有さない。)と、共役ジエンに基づく単量体単位を有する部分鎖(当該部分鎖には、式(51)で表される単量体に基づく単量体単位を有さない。)との間に、式(51)で表される単量体に基づく単量体単位、あるいは、式(51)で表される単量体に基づく単量体単位からなる部分鎖を有することが好ましい。
共役ジエン系重合体(E)は、強度を高めるために、ビニル芳香族炭化水素に基づく単量体単位(ビニル芳香族炭化水素単位)を有していることが好ましい。該ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素単位の含有量としては、共役ジエン単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量を100質量%として、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン系重合体(E)のムーニー粘度(ML1+4)は、強度を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(E)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは80モル%以下であり、より好ましくは70モル%以下である。また、グリップ性を高めるために、好ましくは10モル%以上であり、より好ましくは15モル%以上であり、更に好ましくは20モル%以上であり、特に好ましくは40モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(E)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1.0〜5.0であり、より好ましくは1.0〜1.5である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
共役ジエン系重合体(E)の好適な製造方法としては、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンと上記式(51)で表される化合物とを含む単量体成分を重合させる方法をあげることができる。
アルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーなどをあげることができる。該アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどをあげることができる。該有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドなどをあげることができる。また、アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体などをあげることができ、アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩をあげることができる。好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は炭素原子数が2〜20の有機ナトリウム化合物である。
炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などをあげることができる。該脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンなどをあげることができる。また、該芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをあげることができ、該脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンなどがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンと上記式(51)で表される化合物とを含む単量体成分を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位と上記式(51)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する重合体を製造する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンをあげることができる。これらは1種以上用いられる。好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(51)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上である。また、経済性を高めるために、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である。
単量体として、共役ジエンと式(51)で表される化合物とに、ビニル芳香族炭化水素を組み合わせて重合を行ってもよく、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等をあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素の使用量は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との総使用量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエンの使用量は100質量%以下)であり、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエンの使用量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエンの使用量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素の使用量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエンの使用量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエンの使用量は55質量%以上)である。
重合反応は、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく単量体単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)などの存在下で行ってもよい。このような剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物などをあげることができる。該エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなど環状のエーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエ−テル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルなどがあげられる。該第三級アミンとして、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。また、該ホスフィン化合物として、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどをあげることができる。これらは1種類以上用いられる。
重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃であり、より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
第六の本発明に係る共役ジエン系重合体(F)は、炭化水素溶媒中において、ルイス塩基性化合物と共存下で、共役ジエンモノマー又は共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとをアルカリ金属系触媒を用いて重合させることにより得られるアルカリ金属末端を有する活性共役ジエン系重合体に対して、下記式(61)で表される化合物を反応させて得られる。
Figure 2014125554
(式中、l〜nは、独立に、1〜8の整数を表す。)
共役ジエンモノマーとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン(ピペリン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエン等をあげることができ、これらのうちでは、得られる重合体の物性、工業的に実施する上での入手性の観点から、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。
芳香族ビニルモノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等をあげることができ、これらのうちでは、得られる重合体の物性、工業的に実施する上での入手性の観点から、スチレンが好ましい。
炭化水素溶媒としては、アルカリ金属触媒を失活させないものであり、適当な炭化水素溶媒としては、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素から選ばれ、特に炭素数3〜12個を有するプロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどをあげることができる。また、これらの炭化水素溶媒は2種以上を混合して使用することができる。
アルカリ金属系触媒としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等の金属、これらの金属を含有する炭化水素化合物又は該金属と極性化合物との錯体などをあげることができる。なお、アルカリ金属触媒として好ましいものとしては、2〜20個の炭素原子を有するリチウム又はナトリウム化合物をあげることができ、その具体例としては、たとえば、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチル−フェニルリチウム、4−フェニル−ブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム4−シクロペンチルリチウム、1,4−ジリチオ−ブテン−2、ナトリウムナフタレン、ナトリウムビフェニル、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウムジエトキシエタン錯体、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩などをあげることができる。
本発明で使用する前記の活性ジエン系重合体ゴムに反応させる変性化合物としては、上記式(61)で示される化合物が用いられ、l〜nは独立に1〜8の整数が好ましく、低燃費性改良のためには、l〜nがいずれも1であるイソシアヌル酸トリグリシジルが最も好ましい。
重合用モノマーとしては、共役ジエンモノマーのみを用いてもよく、共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーを併用してもよい。共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーを併用する場合の両者の比率は、共役ジエンモノマー/芳香族ビニルモノマーの重量比が50/50〜90/10が好ましく、より好ましくは55/45〜85/15である。該比が過小であると重合体ゴムが炭化水素溶媒に不溶となり、均一な重合が不可能となる場合があり、一方該比が過大であると重合体ゴムの強度が低下する場合がある。
重合に際しては、アルカリ金属触媒、炭化水素溶媒、ランダム重合性を高める試薬、共役ジエン単位のビニル結合含有量調節剤など通常使用されているものを用いることが可能である。該共重合体の製造における重合温度は、特に制約を受けないが、通常−80℃〜150℃であり、反応速度とアルカリ金属触媒の安定性の観点から、20〜110℃が好ましい。重合時間は特に制限されないがアルカリ金属触媒が少なくとも24時間以内で完了する。
共役ジエン部のビニル結合含有量を調節するためには、ルイス塩基性化合物として、各種の化合物を使用し得るが、エーテル化合物又は第三級アミンが、工業的実施上の入手容易性の点で好ましい。エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなどの環状エーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエ−テル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルがあげられる。また、第三級アミン化合物の例としては、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミンなどのほかに、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。
アルカリ金属末端を有する活性共役ジエン系重合体に対して式(61)で示される変性化合物を添加して製造する際に使用する量は、アルカリ金属を付加する際使用するアルカリ金属触媒1モル当たり、通常0.06〜10モルであり、好ましくは0.1〜5モルであり、より好ましくは0.2〜2モルである。該使用量が少なすぎる場合は低燃費性の改良効果が少なく、逆に多すぎる場合は、重合溶媒中に残存するため、その溶媒をリサイクル使用する場合には溶媒からの分離工程を必要とする等、経済的に好ましくない。
該変性化合物とアルカリ金属末端を有する活性共役ジエン系重合体との反応は、迅速に起きるので、反応温度及び反応時間は広範囲に選択できるが、一般的には、室温乃至は100℃、数秒乃至数時間である。反応は、アルカリ金属含有ジエン系重合体と該変性化合物とを接触させればよく、たとえば、アルカリ金属触媒を用いて、ジエン系重合体を重合し、該重合体溶液中に該変性化合物を所定量添加する方法が、好ましい態様として例示できるが、この方法に限定されるものではない。
アルカリ金属末端を有する活性共役ジエン系重合体に対して、式(61)で示される変性化合物を反応させることにより得られる共役ジエン系重合体(F)は反応溶媒中から凝固剤の添加あるいはスチーム凝固など通常の溶液重合によるゴムの製造において使用される凝固方法がそのまま用いられ、凝固温度も何ら制限されない。
反応系から分離されたクラムの乾燥も通常の合成ゴムの製造で用いられるバンドドライヤー、押し出し型のドライヤー等が使用でき、乾燥温度も何ら制限されない。
共役ジエン系重合体(F)のムーニー粘度(ML1+4)は、10〜200であることが好ましく、より好ましくは20〜150である。ムーニー粘度が低すぎると加硫物の引張り強度等の機械物性が低下する場合があり、一方該粘度が高すぎると他のゴムと組み合わせて使用する場合に混和性が悪く、加工操作性が困難となり、得られたゴム組成物の加硫物の機械物性が低下する場合がある。
共役ジエン系重合体(F)の共役ジエン部のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、20〜70モル%であることが好ましく、より好ましくは25〜65モル%である。20モル%未満であると、グリップ性能が劣る場合があり、70モル%を超えると、低燃費性に劣る場合がある。
共役ジエン系重合体(F)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1.0〜5.0であり、より好ましくは1.0〜1.5である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
第七の本発明に係る共役ジエン系重合体(G)は、共役ジエンに基づく単量体単位と下記式(71)で表される単量体に基づく単量体単位とを有する共役ジエン系重合体の一端に下記式(72)で表される化合物を反応させて得られる。
Figure 2014125554
(式中、R711は水素原子又は炭素原子数1〜5のヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R712はヒドロカルビレン基を表し、R713及びR714は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R713とR714とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R713とR714は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、nは1〜10の整数を表し、R721、R722及びR723は、それぞれ、ヒドロカルビル基又はヒドロカルビルオキシ基を表し、R721、R722及びR723の少なくとも1つがヒドロカルビルオキシ基であり、R724及びR725は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R724とR725とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R724とR725は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。ヒドロカルビルオキシ基は、ヒドロキシル基の水素原子がヒドロカルビル基で置換されている基を表す。ヒドロカルビレン基は、2価の炭化水素残基を表す。また、X原子を有するヒドロカルビル基とは、ヒドロカルビル基の水素原子及び/又は炭素原子がX原子に置き換わった構造を有する基を表し、X原子を有するヒドロカルビレン基とは、ヒドロカルビレン基の水素原子及び/又は炭素原子がX原子に置き換わった構造を有する基を表す。例えば、窒素原子を有する基としては、CHがNに置き換わった構造を有する基をあげることができる。また、酸素原子を有する基としては、CHがOに置き換わった構造を有する基、水素原子2つが、Oに置き換わった構造を有する基をあげることができる。
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどをあげることができ、これらは1種以上用いられる。共役ジエンとして好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
711は水素原子又は炭素原子数が1〜5のヒドロカルビル基を表す。
711のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。
711として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基である。
712のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。
アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基である。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(71)のR711が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(71a)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(71b)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(71c)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、rは1〜5の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)であり、より好ましくは、上記式(71a)で表される基、上記式(71b)で表される基、上記式(71c)で表される基であり、更に好ましくは、上記式(71a)で表される基、上記式(71b)で表される基であり、特に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(r=1である式(71a)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(r=1である式(71b)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(r=2である式(71a)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(r=2である式(71b)で表される基)である。
711が水素原子又はアルキル基である場合、好ましくは、m=1である。また、R712のヒドロカルビレン基としては、好ましくは、下記式(73)で表される基であり、より好ましくは、下記式(73a)で表される基又は下記式(73b)で表される基である。また、式中、pは0〜5の整数であり、好ましくは0〜2の整数である。
Figure 2014125554
(式中、(CHp7はベンゼン環上の置換基であり、pは0〜5の整数を表し、pが1〜5の整数である場合、(CHp7が式(71)の窒素原子と結合する。)
Figure 2014125554
(式中、pは0〜5の整数を表し、pが1〜5の整数である場合、(CHp7が式(71)の窒素原子と結合する。)
Figure 2014125554
(式中、pは0〜5の整数を表し、pが1〜5の整数である場合、(CHp7が式(71)の窒素原子と結合する。)
711がアルケニル基であり、m=1である場合、R712のヒドロカルビレン基としては、好ましくは、アルキレン基であり、より好ましくはメチレン基、又は、エチレン基である。
713及びR714は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R713とR714とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R713とR714は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。
713及びR714のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基をあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基をあげることができる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基をあげることができる。アルキニル基としては、エチニル基、プロパギル基をあげることができる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基をあげることができる。アラルキル基としては、ベンジル基をあげることができる。
713及びR714のヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜4である。
713及びR714のヒドロカルビル基としては、好ましくは、アルキル基、アルケニル基であり、より好ましくは、炭素原子数が1〜4の直鎖アルキル基、炭素原子数2〜4のアルケニル基であり、更に好ましくは、メチル基、エチル基、アリル基である。
713及びR714のトリヒドロカルビルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基をあげることができる。
713及びR714のトリヒドロカルビルシリル基としては、好ましくは、炭素原子数が3〜9のトリアルキルシリル基であり、より好ましくは、ケイ素原子に結合したアルキル基が炭素原子数1〜3のアルキル基であるトリアルキルシリル基である。
713とR714が結合した窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
713とR714が結合した基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜7であり、更に好ましくは4〜6である。
713とR714が結合した窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基としては、好ましくはヒドロカルビレン基であり、より好ましくはアルキレン基であり、更に好ましくはポリメチレン基である。
713及びR714が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基をあげることができる。
713及びR714が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜6である。
713及びR714としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシリル基、R713とR714が結合したヒドロカルビレン基であり、より好ましくは、R713とR714が結合した炭素原子数4〜6のポリメチレン基である。
式(71)で表される化合物としては、R711が水素原子であり、m=1である次の化合物をあげることができる。
712が式(73)で表される基であり、p=0である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノスチレン、
4−アジリジニルスチレン、
3−アジリジニルスチレン、
4−ピロリジニルスチレン、
3−ピロリジニルスチレン、
4−ピペリジニルスチレン、
3−ピペリジニルスチレン、
4−ヘキサメチレンイミノスチレン、
3−ヘキサメチレンイミノスチレン。
712が式(73)で表される基であり、p=1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−アジリジニルメチルスチレン、
3−アジリジニルメチルスチレン、
4−ピロリジニルメチルスチレン、
3−ピロリジニルメチルスチレン、
4−ピペリジニルメチルスチレン、
3−ピペリジニルメチルスチレン、
4−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン、
3−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン。
712が式(73)で表される基であり、p=2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルスチレン、
4−アジリジニルエチルスチレン、
3−アジリジニルエチルスチレン、
4−ピロリジニルエチルスチレン、
3−ピロリジニルエチルスチレン、
4−ピペリジニルエチルスチレン、
3−ピペリジニルエチルスチレン、
4−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン、
3−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン。
式(71)で表される化合物としては、R711がメチル基であり、m=1である次の化合物をあげることができる。
712が式(73)で表される基であり、p=0である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノイソプロペニルベンゼン、
4−アジリジニルイソプロペニルベンゼン、
3−アジリジニルイソプロペニルベンゼン、
4−ピロリジニルイソプロペニルベンゼン、
3−ピロリジニルイソプロペニルベンゼン、
4−ピペリジニルイソプロペニルベンゼン、
3−ピペリジニルイソプロペニルベンゼン、
4−ヘキサメチレンイミノイソプロペニルベンゼン、
3−ヘキサメチレンイミノイソプロペニルベンゼン。
712が式(73)で表される基であり、p=1である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチルイソプロペニルベンゼン、
4−アジリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
3−アジリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
4−ピロリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
3−ピロリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
4−ピペリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
3−ピペリジニルメチルイソプロペニルベンゼン、
4−ヘキサメチレンイミノメチルイソプロペニルベンゼン、
3−ヘキサメチレンイミノメチルイソプロペニルベンゼン。
712が式(73)で表される基であり、p=2である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジメチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−プロピルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジ−n−ブチルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ジアリルアミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノエチルイソプロペニルベンゼン、
4−アジリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
3−アジリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
4−ピロリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
3−ピロリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
4−ピペリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
3−ピペリジニルエチルイソプロペニルベンゼン、
4−ヘキサメチレンイミノエチルイソプロペニルベンゼン、
3−ヘキサメチレンイミノエチルイソプロペニルベンゼン。
式(71)で表される化合物としては、R711がビニル基であり、m=0である次の化合物をあげることができる。
2−N,N−ジメチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−1,3−ブタジエン、
2−アジリジニル−1,3−ブタジエン、
2−ピロリジニル−1,3−ブタジエン、
2−ピペリジニル−1,3−ブタジエン、
2−ヘキサメチレンイミノ−1,3−ブタジエン。
式(71)で表される化合物としては、R711がビニル基であり、m=1である次の化合物をあげることができる。
2−N,N−ジメチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジエチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−プロピルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジ−n−ブチルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ジアリルアミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノメチル−1,3−ブタジエン、
2−アジリジニルメチル−1,3−ブタジエン、
2−ピロリジニルメチル−1,3−ブタジエン、
2−ピペリジニルメチル−1,3−ブタジエン、
2−ヘキサメチレンイミノメチル−1,3−ブタジエン。
5−N,N−ジメチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジエチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−プロピルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ジアリルアミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−N,N−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ−3−メチレン−1−ペンテン、
5−アジリジニル−3−メチレン−1−ペンテン、
5−ピロリジニル−3−メチレン−1−ペンテン、
5−ピペリジニル−3−メチレン−1−ペンテン、
5−ヘキサメチレンイミノ−3−メチレン−1−ペンテン。
式(71)で表される化合物としては、好ましくは、R711が水素原子であり、mが1である化合物である。より好ましくは、R713及びR714が、夫々メチル基又はエチル基である化合物、R713及びR714が、トリメチルシリル基である化合物、R713とR714とは結合しており、R713とR714とが結合した基が炭素原子数4〜6のポリメチレン基である化合物である。
713及びR714が、夫々メチル基又はエチル基である化合物:
4−N,N−ジメチルアミノスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノスチレン、
4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、
4−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、
4−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、
3−N,N−ジエチルアミノエチルスチレン。
713及びR714が、トリメチルシリル基である化合物:
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチルスチレン、
4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン、
3−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルスチレン。
713とR714とは結合しており、R713とR714とが結合した基が炭素原子数4〜6のポリメチレン基である化合物:
4−ピロリジニルスチレン、
3−ピロリジニルスチレン、
4−ピペリジニルスチレン、
3−ピペリジニルスチレン、
4−ヘキサメチレンイミノスチレン、
3−ヘキサメチレンイミノスチレン、
4−ピロリジニルメチルスチレン、
3−ピロリジニルメチルスチレン、
4−ピペリジニルメチルスチレン、
3−ピペリジニルメチルスチレン、
4−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン、
3−ヘキサメチレンイミノメチルスチレン、
4−ピロリジニルエチルスチレン、
3−ピロリジニルエチルスチレン、
4−ピペリジニルエチルスチレン、
3−ピペリジニルエチルスチレン、
4−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン、
3−ヘキサメチレンイミノエチルスチレン。
式(71)で表される化合物として、更に好ましくは、R713とR714とは結合しており、R713とR714とが結合した基が炭素原子数4〜6のポリメチレン基である化合物である。
式(71)で表される化合物として、特に好ましくは、4−ピロリジニルエチルスチレン、3−ピロリジニルエチルスチレンである。
721、R722、及びR723は、それぞれヒドロカルビル基、又は、ヒドロカルビルオキシ基を表す。
721、R722、及びR723のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基などをあげることができる。ヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜3である。
721、R722、及びR723のヒドロカルビル基として、好ましくは、アルキル基であり、より好ましくは、炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、更に好ましくは、炭素原子数が1〜3のアルキル基であり、特に好ましくは、メチル基、エチル基である。
721、R722、及びR723のヒドロカルビルオキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などのアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基などをあげることができる。ヒドロカルビルオキシ基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜3である。
721、R722、及びR723のヒドロカルビルオキシ基として、好ましくは、アルコキシ基であり、より好ましくは、炭素原子数が1〜10のアルコキシ基であり、更に好ましくは、炭素原子数が1〜3のアルコキシ基であり、特に好ましくは、メトキシ基、エトキシ基である。
721、R722、及びR723の少なくとも1つはヒドロカルビルオキシ基であり、低燃費性を高めるために、好ましくは、R721、R722、及びR723の少なくとも2つがヒドロカルビルオキシ基であり、より好ましくは、R721、R722、及びR723の3つがヒドロカルビルオキシ基である。
724及びR725は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R724とR725とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R724とR725は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。
724及びR725のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などのアルケニル基;エチニル基、プロパギル基などのアルキニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキル基をあげることができる。
724及びR725の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、ジエチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基などのジアルキルアミノアルキル基をあげることができる。
724及びR725の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基などのアルコキシアルキル基;2−オキシラニル基、2−オキセタニル基、2−テトラヒドロフラニル基などのモノオキサシクロアルキル基;2−ジオキソラニル基などのジオキサシクロアルキル基;グリシジル基、テトラヒドロフルフリル基などのモノオキサシクロアルキル基で置換されたアルキル基;3,4−エポキシシクロヘキシル基をあげることができる。
本明細書では、モノオキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の1つのCHが酸素原子に置き換わった基を表す。ジオキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の2つのCHが酸素原子に置き換わった基を表す。
724及びR725の窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜6である。
724とR725が結合した基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
724とR725が結合した基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜12である。
724及びR725が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基;4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン基などをあげることができる。
724及びR725が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜12である。
724及びR725としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、又は、R724とR725とが結合した基であるヒドロカルビレン基、あるいは、R724とR725は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合した基であるヒドロカルビリデン基であり、より好ましくは、ヒドロカルビル基であり、更に好ましくは、アルキル基である。該アルキル基としては、好ましくは、メチル基、エチル基である。
は1〜10の数であり、好ましくは2〜4であり、より好ましくは3である。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725がアルキル基である化合物として、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]トリアルコキシシラン;
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]アルキルジアルコキシシラン;
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジエチルエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジエチルエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]ジアルキルアルコキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725がアルコキシアルキル基である化合物として、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}トリアルコキシシラン;
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}アルキルジアルコキシシラン;
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}ジアルキルアルコキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725がオキシラニル基である化合物として、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725がテトラヒドロフラニル基である化合物として、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725がグリシジル基である化合物として、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725がテトラヒドロフルフリル基である化合物として、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725が結合した基である化合物として、
3−(1−ピペリジニル)プロピルトリメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルトリエトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルメチルジメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルエチルジメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルメチルジエトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルエチルジエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルトリメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルトリエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルメチルジメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルエチルジメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルメチルジエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルエチルジエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルトリメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルトリエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルメチルジメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルエチルジメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルメチルジエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルエチルジエトキシシラン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、R724及びR725が窒素原子に二重結合で結合する1つの基である化合物として、
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン
をあげることができる。
式(72)で表される化合物としては、好ましくは、[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]トリアルコキシシランである。
より好ましくは、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシランであり、
更に好ましくは、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシランである。
式(71)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体中の単量体単位の総量を100質量%として、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。また、強度を高めるために、好ましくは、20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
共役ジエン系重合体(G)は、強度を高めるために、ビニル芳香族炭化水素に基づく単量体単位(ビニル芳香族炭化水素単位)を有していることが好ましい。該ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素単位の含有量としては、共役ジエン単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエン単位の含有量は100質量%以下)であり、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン単位と式(71)で表される化合物に基づく単量体単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量は、共役ジエン系重合体中の単量体単位の総量を100質量%として、耐摩耗性を高めるために、好ましくは、99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
共役ジエン系重合体(G)のムーニー粘度(ML1+4)は、強度を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(G)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは80モル%以下であり、より好ましくは70モル%以下である。また、グリップ性を高めるために、好ましくは10モル%以上であり、より好ましくは15モル%以上であり、更に好ましくは20モル%以上であり、特に好ましくは40モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(G)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
共役ジエン系重合体(G)の好適な製造方法としては、下記工程A及びBを有する製造方法をあげることができる。
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンと上記式(71)で表される化合物とを含む単量体成分を重合させて、共役ジエンに基づく単量体単位と上記式(71)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する重合体鎖の少なくとも一端に、アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を有する重合体を得る工程。
(工程B):工程Aで得られた重合体と上記式(72)で表される化合物とを反応させる工程。
工程Aで用いられるアルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーなどをあげることができる。該アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどをあげることができる。該有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドなどをあげることができる。また、アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体などをあげることができ、アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩をあげることができる。好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は炭素原子数が2〜20の有機ナトリウム化合物である。
工程Aで用いられる炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などをあげることができる。該脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンなどをあげることができる。また、該芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをあげることができ、該脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンなどがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
工程Aでは、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン、上記式(71)で表される化合物とを含む単量体成分を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(71)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する重合体を製造する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンをあげることができる。これらは1種以上用いられる。好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(71)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、低燃費性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。また、強度を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
工程Aでは、単量体として、共役ジエンと式(71)で表される化合物とに、ビニル芳香族炭化水素を組み合わせて重合を行ってもよく、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等をあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素の使用量は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との総使用量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエンの使用量は100質量%以下)であり、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエンの使用量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエンの使用量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素の使用量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエンの使用量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエンの使用量は55質量%以上)である。
また、重合において、共役ジエンと式(71)で表される化合物とビニル芳香族炭化水素との総使用量は、単量体の総使用量を100質量%として、強度を高めるために、好ましくは99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
工程Aの重合は、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく単量体単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)などの存在下で行ってもよい。このような調整剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物などをあげることができる。該エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなど環状のエーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエ−テル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルなどがあげられる。該第三級アミンとして、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。また、該ホスフィン化合物として、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどをあげることができる。これらは1種類以上用いられる。
工程Aでの重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃であり、より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
工程Bにおいて、工程Aで調製された重合体に反応させる式(72)で表される化合物の量は、有機アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属1モルあたり、通常、0.1〜3モルであり、好ましくは、0.5〜2モルであり、より好ましくは、0.7〜1.5モルである。
工程Bにおいて、工程Aで調製された重合体と式(72)で表される化合物とを反応させる温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃であり、より好ましくは50〜80℃である。反応させる時間は、通常、60秒〜5時間であり、好ましくは5分〜1時間であり、より好ましくは15分〜1時間である。
第八の本発明に係る共役ジエン系重合体(H)は、共役ジエンに基づく単量体単位と下記式(81)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する共役ジエン系重合体の一端に下記式(82)で表される化合物を反応させて得られる。
Figure 2014125554
(式中、R811は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R812はヒドロカルビレン基を表し、T801は含窒素複素環基を表す。)
Figure 2014125554
(式中、nは1〜10の数を表し、R821、R822及びR823は、それぞれ、ヒドロカルビル基又はヒドロカルビルオキシ基を表し、R821、R822及びR823の少なくとも1つがヒドロカルビルオキシ基であり、R824及びR825は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R824とR825とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R824とR825は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
本明細書では、ヒドロカルビル基は炭化水素残基を表す。ヒドロカルビルオキシ基は、ヒドロキシル基の水素原子がヒドロカルビル基で置換されている基を表す。ヒドロカルビレン基は、2価の炭化水素残基を表す。含窒素複素環基は、含窒素複素環を有する化合物の複素環の炭素原子から1つの水素原子を除いた基を表す。なお、含窒素複素環は、環を構成するヘテロ原子として窒素原子を有する複素環を表す。
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどをあげることができ、これらは1種以上用いられる。共役ジエンとして好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
811は水素原子又はヒドロカルビル基を表す。
811のヒドロカルビル基としては、アルキル基、アルケニル基などをあげることができる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などをあげることができ、好ましくはメチル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などをあげることができ、好ましくはビニル基である。
811として、好ましくは、水素原子、メチル基、ビニル基である。
812のヒドロカルビレン基としては、アルキレン基、アリレーン基、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基などをあげることができる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基などをあげることができる。好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。
アリレーン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基などをあげることができる。好ましくはフェニレン基である。
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基、ナフチレン基とアルキレン基とが結合した基、ビフェニレン基とアルキレン基とが結合した基をあげることができる。好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基である。
また、アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、式(81)のR811が結合している炭素原子に、当該基のアリレーン基の炭素原子が結合していることが好ましい。
フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)では、水素原子が除かれたベンゼン環上の炭素原子の位置と、アルキレン基が結合するベンゼン環上の炭素原子の位置とによって、パラ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(81a)で表される基。)、メタ−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(81b)で表される基。)、オルト−フェニレン−アルキレン基(例えば、下記式(81c)で表される基。)をあげることができる。
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
(式中、rは1〜5の整数を表す。)
アリレーン基とアルキレン基とが結合した基としては、好ましくは、フェニレン基とアルキレン基とが結合した基(フェニレン−アルキレン基)であり、より好ましくは、上記式(81a)で表される基、上記式(81b)で表される基、上記式(81c)で表される基であり、更に好ましくは、上記式(81a)で表される基、上記式(81b)で表される基であり、特に好ましくは、パラ−フェニレン−メチレン基(r=1である式(81a)で表される基)、メタ−フェニレン−メチレン基(r=1である式(81b)で表される基)、パラ−フェニレン−エチレン基(r=2である式(81a)で表される基)、メタ−フェニレン−エチレン基(r=2である式(81b)で表される基)である。
801の含窒素複素環基としては、含窒素脂環族複素環基、含窒素芳香族複素環基をあげることができる。
801の含窒素脂環族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素脂環族複素環基としては、アジリジン環を有する基、アゼチジン環を有する基、ピロリジン環を有する基、ピペリジン環を有する基、ヘキサメチレンイミン環を有する基、イミダゾリジン環を有する基、ピペラジン環を有する基、ピラゾリジン環を有する基などをあげることができる。
アジリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アジリジニル基をあげることができる。
アゼチジン環を有する基としては、N−アルキル−2−アゼチジニル基、N−アルキル−3−アゼチジニル基をあげることができる。
ピロリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピロリジニル基、N−アルキル−3−ピロリジニル基をあげることができる。
ピペリジン環を有する基としては、N−アルキル−2−ピペリジニル基、N−アルキル−3−ピペリジニル基、N−アルキル−4−ピペリジニル基をあげることができる。
ヘキサメチレンイミン環を有する基としては、N−アルキル−2−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−3−ヘキサメチレンイミノ基、N−アルキル−4−ヘキサメチレンイミノ基をあげることができる。
イミダゾリジン環を有する基としては、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジル基、1,3−ジアルキル−4−イミダゾリジル基をあげることができる。
ピペラジン環を有する基としては、1,4−ジアルキル−2−ピペラジニル基をあげることができる。
ピラゾリジン環を有する基としては、1,2−ジアルキル−3−ピラゾリジル基、1,2−ジアルキル−4−ピラゾリジル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素脂環族複素環基としては、モルホリン環を有する基、イソオキサゾリジン環を有する基などをあげることができる。
モルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−モルホリノ基、N−アルキル−3−モルホリノ基をあげることができる。
イソオキサゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−4−イソオキサゾリジニル基、N−アルキル−5−イソオキサゾリジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素脂環族複素環基としては、チオモルホリン環を有する基、イソチアゾリジン環を有する基をあげることができる。
チオモルホリン環を有する基としては、N−アルキル−2−チオモルホリノ基、N−アルキル−3−チオモルホリノ基をあげることができる。
イソチアゾリジン環を有する基としては、N−アルキル−3−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−4−イソチアゾリジニル基、N−アルキル−5−イソチアゾリジニル基をあげることができる。
801の含窒素芳香族複素環基としては、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する基、環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する基などをあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、ピロール環を有する基、イミダゾール環を有する基、ピラゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、ピリダジン環を有する基、ピリミジン環を有する基、ピラジン環を有する基、キノリン環を有する基、イソキノリン環を有する基、シンノリン環を有する基、キナゾリン環を有する基、フタラジン環を有する基などをあげることができる。
ピロール環を有する基としては、2−ピロリル基、3−ピロリル基、2−(N−メチルピロリル)基、3−(N−メチルピロリル)基をあげることができる。
イミダゾール環を有する基としては、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−(N−メチルイミダゾリル)基、4−(N−メチルイミダゾリル)基、5−(N−メチルイミダゾリル)基をあげることができる。
ピラゾール環を有する基としては、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾリル基、3−(N−メチルピラゾリル)基、4−(N−メチルピラゾリル)基、5−(N−メチルピラゾリル)基をあげることができる。
ピリジン環を有する基としては、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基をあげることができる。
ピリダジン環を有する基としては、3−ピリダジル基、4−ピリダジル基をあげることができる。
ピリミジン環を有する基としては、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基、5−ピリミジル基をあげることができる。
ピラジン環を有する基としては、2−ピラジル基をあげることができる。
キノリン環を有する基としては、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基をあげることができる。
イソキノリン環を有する基としては、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基をあげることができる。
シンノリン環を有する基としては、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基をあげることができる。
キナゾリン環を有する基としては、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基をあげることができる。
フタラジン環を有する基としては、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、オキサゾール環を有する基、イソオキサゾール環を有する基などをあげることができる。
オキサゾール環を有する基としては、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基をあげることができる。
イソオキサゾール環を有する基としては、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と酸素原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、オキサゾール環を有する基である。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、チアゾール環を有する基、イソチアゾール環を有する基などをあげることができる。
チアゾール環を有する基としては、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基をあげることができる。
イソチアゾール環を有する基としては、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基をあげることができる。
環を構成するヘテロ原子として窒素原子と硫黄原子を有する含窒素芳香族複素環基としては、好ましくは、チアゾール環を有する基である。
801の含窒素複素環基としては、好ましくは、含窒素芳香族複素環基であり、より好ましくは、環を構成するヘテロ原子として窒素原子のみを有する含窒素芳香族複素環基であり、更に好ましくは、イミダゾール環を有する基、ピリジン環を有する基、キノリン環を有する基であり、特に好ましくはピリジン環を有する基である。
式(81)で表される化合物としては、R811が水素原子である化合物として、
1−ビニルイミダゾール、
N−メチル−2−ビニルイミダゾール、
N−メチル−4−ビニルイミダゾール、
N−メチル−5−ビニルイミダゾール、
2−ビニルピリジン、
3−ビニルピリジン、
4−ビニルピリジン、
2−ビニルキノリン、
3−ビニルキノリン、
4−ビニルキノリン
をあげることができる。
式(81)で表される化合物としては、R811がメチル基である化合物として、
1−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−2−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−4−イソプロペニルイミダゾール、
N−メチル−5−イソプロペニルイミダゾール、
2−イソプロペニルピリジン、
3−イソプロペニルピリジン、
4−イソプロペニルピリジン、
2−イソプロペニルキノリン、
3−イソプロペニルキノリン、
4−イソプロペニルキノリン
をあげることができる。
式(81)で表される化合物としては、R811がビニル基である化合物として、
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)アジリジン、
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)ピロリジン、
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピロリジン、
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−3−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)ヘキサメチレンイミン、
1−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−2−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−4−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
N−メチル−5−(1−メチレン−2−プロペニル)イミダゾール、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)ピリジン、
2−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
3−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン、
4−(1−メチレン−2−プロペニル)キノリン
をあげることができる。
式(81)で表される化合物としては、好ましくは、R811が水素原子であり、T801がピリジン環を有する基である化合物であり、より好ましくは、R811が水素原子であり、T801がピリジル基である化合物であり、更に好ましくは、4−ビニルピリジンである。
821、R822及びR823は、それぞれヒドロカルビル基、又は、ヒドロカルビルオキシ基を表す。
821、R822及びR823のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基などをあげることができる。ヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜3である。
821、R822及びR823のヒドロカルビル基として、好ましくは、アルキル基であり、より好ましくは、炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、更に好ましくは、炭素原子数が1〜3のアルキル基であり、特に好ましくは、メチル基、エチル基である。
821、R822及びR823のヒドロカルビルオキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などのアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基などをあげることができる。ヒドロカルビルオキシ基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜3である。
821、R822及びR823のヒドロカルビルオキシ基として、好ましくは、アルコキシ基であり、より好ましくは、炭素原子数が1〜10のアルコキシ基であり、更に好ましくは、炭素原子数が1〜3のアルコキシ基であり、特に好ましくは、メトキシ基、エトキシ基である。
821、R822及びR823の少なくとも1つはヒドロカルビルオキシ基であり、低燃費性を高めるために、好ましくは、R821、R822及びR823の少なくとも2つがヒドロカルビルオキシ基であり、より好ましくは、R821、R822及びR823の3つがヒドロカルビルオキシ基である。
824及びR825は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R824とR825とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R824とR825は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。
本明細書では、X原子を有するヒドロカルビル基とは、ヒドロカルビル基の水素原子及び/又は炭素原子がX原子に置き換わった構造を有する基を表し、X原子を有するヒドロカルビレン基とは、ヒドロカルビレン基の水素原子及び/又は炭素原子がX原子に置き換わった構造を有する基を表す。例えば、窒素原子を有する基としては、CHがNに置き換わった構造を有する基をあげることができる。また、酸素原子を有する基としては、CHがOに置き換わった構造を有する基、水素原子2つが、Oに置き換わった構造を有する基をあげることができる。
824及びR825のヒドロカルビル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−メチルエテニル基などのアルケニル基;エチニル基、プロパギル基などのアルキニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキル基をあげることができる。
824及びR825の窒素原子を有するヒドロカルビル基としては、ジメチルアミノメチル基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基、ジエチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基などのジアルキルアミノアルキル基をあげることができる。
824及びR825の酸素原子を有するヒドロカルビル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基などのアルコキシアルキル基;2−オキシラニル基、2−オキセタニル基、2−テトラヒドロフラニル基などのモノオキサシクロアルキル基;2−ジオキソラニル基などのジオキサシクロアルキル基;グリシジル基、テトラヒドロフルフリル基などのモノオキサシクロアルキル基で置換されたアルキル基;3,4−エポキシシクロヘキシル基をあげることができる。
本明細書では、モノオキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の1つのCHが酸素原子に置き換わった基を表す。ジオキサシクロアルキル基は、シクロアルキル基の2つのCHが酸素原子に置き換わった基を表す。
824及びR825の窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜6である。
824とR825が結合した基としては、ヒドロカルビレン基、窒素原子を有するヒドロカルビレン基、酸素原子を有するヒドロカルビレン基などをあげることができる。ヒドロカルビレン基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などのアルキレン基をあげることができる。窒素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−NH−CH−で表される基、−CHCH−N=CH−で表される基、−CH=CH−N=CH−で表される基、−CHCH−NH−CHCH−で表される基をあげることができる。酸素原子を有するヒドロカルビレン基としては、−CHCH−O−CHCH−で表される基をあげることができる。
824とR825が結合した基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜12である。
824及びR825が窒素原子に二重結合で結合する1つの基としては、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、1−メチルエチリデン基、1−メチルプロピリデン基、1,3−ジメチルブチリデン基などのヒドロカルビリデン基;4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン基などをあげることができる。
824及びR825が窒素原子に二重結合で結合する1つの基の炭素原子数は、好ましくは2〜20であり、より好ましくは2〜12である。
824及びR825としては、好ましくは、ヒドロカルビル基、又は、R824とR825とが結合した基であるヒドロカルビレン基、あるいは、R824とR825は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合した基であるヒドロカルビリデン基であり、より好ましくは、ヒドロカルビル基であり、更に好ましくは、アルキル基である。該アルキル基としては、好ましくは、メチル基、エチル基である。
は1〜10の数であり、好ましくは2〜4であり、より好ましくは3である。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825がアルキル基である化合物として、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]トリアルコキシシラン;
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]メチルジメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]エチルジメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]メチルジエトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシラン、
[3−(エチルメチルアミノ)プロピル]エチルジエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]アルキルジアルコキシシラン;
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジメチルメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジエチルメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジメチルエトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ジエチルエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]ジエチルエトキシシランなどの
[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]ジアルキルアルコキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825がアルコキシアルキル基である化合物として、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}トリエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}トリアルコキシシラン;
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}アルキルジアルコキシシラン;
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシメチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(メトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン、
{3−[ビス(エトキシエチル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシランなどの
{3−[ビス(アルコキシアルキル)アミノ]プロピル}ジアルキルアルコキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825がオキシラニル基である化合物として、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(オキシラニル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825がテトラヒドロフラニル基である化合物として、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフラニル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825がグリシジル基である化合物として、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(グリシジル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825がテトラヒドロフルフリル基である化合物として、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}トリメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}トリエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}メチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}エチルジメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}メチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}エチルジエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジメチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジエチルメトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジメチルエトキシシラン、
{3−[ジ(テトラヒドロフルフリル)アミノ]プロピル}ジエチルエトキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825が結合した基である化合物として、
3−(1−ピペリジニル)プロピルトリメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルトリエトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルメチルジメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルエチルジメトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルメチルジエトキシシラン、
3−(1−ピペリジニル)プロピルエチルジエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルトリメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルトリエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルメチルジメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルエチルジメトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルメチルジエトキシシラン、
3−(1−ヘキサメチレンイミノ)プロピルエチルジエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルトリメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルトリエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルメチルジメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルエチルジメトキシシラン、
3−モルホリノプロピルメチルジエトキシシラン、
3−モルホリノプロピルエチルジエトキシシラン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、R824及びR825が窒素原子に二重結合で結合する1つの基である化合物として、
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン
をあげることができる。
式(82)で表される化合物としては、好ましくは、[3−(ジアルキルアミノ)プロピル]トリアルコキシシランである。
より好ましくは、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン、
[3−(ジメチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラン、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシランであり、
更に好ましくは、
[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシランである。
式(81)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量は、共役ジエン系重合体中の単量体単位の総量を100質量%として、0.01〜20質量%である。該含有量は、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上である。また、低燃費性を高めるために、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、更に好ましくは0.5質量%以下である。
共役ジエン系重合体(H)は、強度を高めるために、ビニル芳香族炭化水素に基づく単量体単位(ビニル芳香族炭化水素単位)を有していることが好ましい。該ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレンをあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素単位の含有量としては、共役ジエン単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエン単位の含有量は100質量%以下)であり、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエン単位の含有量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエン単位の含有量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素単位の含有量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエン単位の含有量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエン単位の含有量は55質量%以上)である。
共役ジエン単位と式(81)で表される化合物に基づく単量体単位とビニル芳香族炭化水素単位との総量は、共役ジエン系重合体中の単量体単位の総量を100質量%として、耐摩耗性を高めるために、好ましくは、99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
共役ジエン系重合体(H)のムーニー粘度(ML1+4)は、強度を高めるために、好ましくは10以上であり、より好ましくは20以上である。また、加工性を高めるために、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下である。該ムーニー粘度(ML1+4)は、JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定される。
共役ジエン系重合体(H)のビニル結合量は、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、低燃費性を高めるために、好ましくは80モル%以下であり、より好ましくは70モル%以下である。また、グリップ性を高めるために、好ましくは10モル%以上であり、より好ましくは15モル%以上であり、更に好ましくは20モル%以上であり、特に好ましくは40モル%以上である。該ビニル結合量は、赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より求められる。
共役ジエン系重合体(H)の分子量分布は、低燃費性を高めるために、好ましくは1〜5であり、より好ましくは1〜2である。分子量分布は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を測定し、MwをMnで除すことにより求められる。
共役ジエン系重合体(H)の好適な製造方法としては、下記工程A及びBを有する製造方法をあげることができる。
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンと上記式(81)で表される化合物とを含む単量体成分を、上記式(81)で表される化合物の使用量を0.01〜20質量%(但し、単量体成分の総使用量を100質量%とする。)で重合させて、共役ジエンに基づく単量体単位と上記式(81)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する重合体鎖の少なくとも一端にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を有する重合体を得る工程。
(工程B):工程Aで得られた重合体と上記式(82)で表される化合物とを反応させる工程。
工程Aで用いられるアルカリ金属触媒としては、アルカリ金属、有機アルカリ金属化合物、アルカリ金属と極性化合物との錯体、アルカリ金属を有するオリゴマーなどをあげることができる。該アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどをあげることができる。該有機アルカリ金属化合物としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルリチウム、ジメチルアミノプロピルリチウム、ジエチルアミノプロピルリチウム、t−ブチルジメチルシリロキシプロピルリチウム、N−モルホリノプロピルリチウム、リチウムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウムピペリジド、リチウムヘプタメチレンイミド、リチウムドデカメチレンイミド、1,4−ジリチオ−2−ブテン、ナトリウムナフタレニド、ナトリウムビフェニリド、カリウムナフタレニドなどをあげることができる。また、アルカリ金属と極性化合物との錯体としては、カリウム−テトラヒドロフラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体などをあげることができ、アルカリ金属を有するオリゴマーとしては、α−メチルスチレンテトラマーのナトリウム塩をあげることができる。好ましくは、有機リチウム化合物又は有機ナトリウム化合物であり、より好ましくは、炭素原子数が2〜20の有機リチウム化合物又は炭素原子数が2〜20の有機ナトリウム化合物である。
工程Aで用いられる炭化水素溶媒は、有機アルカリ金属化合物触媒を失活させない溶媒であり、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素などをあげることができる。脂肪族炭化水素としては、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、プロペン、1−ブテン、iso−ブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンなどをあげることができる。また、芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンをあげることができ、脂環族炭化水素としては、シクロペンタン、シクロヘキサンなどがあげられる。これらは1種以上用いられ、また、炭化水素溶媒は、工業用ヘキサンのような各種成分の混合物でもかまわない。好ましくは、炭素原子数が2〜12の炭化水素である。
工程Aでは、炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエン及び上記式(81)で表される化合物とを含む単量体成分を重合させ、共役ジエンに基づく単量体単位、上記式(81)で表される化合物に基づく単量体単位とを有する重合体を製造する。該共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンをあげることができる。これらは1種以上用いられる。好ましくは、1,3−ブタジエン、イソプレンである。
式(81)で表される化合物の使用量は、重合で使用した単量体成分の総使用量を100質量%として、耐摩耗性を高めるために、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、更に好ましくは0.05質量%以上である。また、低燃費性を高めるために、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以下である。
工程Aでは、単量体として、共役ジエンと式(81)で表される化合物とに、ビニル芳香族炭化水素を組み合わせて重合を行ってもよく、ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等をあげることができる。好ましくは、スチレンである。
ビニル芳香族炭化水素の使用量は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素との総使用量を100質量%として、0質量%以上(共役ジエンの使用量は100質量%以下)であり、強度を高めるために、好ましくは10質量%以上(共役ジエンの使用量は90質量%以下)であり、より好ましくは15質量%以上(共役ジエンの使用量は85質量%以下)である。また、低燃費性を高めるために、ビニル芳香族炭化水素の使用量は、好ましくは50質量%以下(共役ジエンの使用量は50質量%以上)であり、より好ましくは45質量%以下(共役ジエンの使用量は55質量%以上)である。
また、重合において、共役ジエンと式(81)で表される化合物とビニル芳香族炭化水素との総使用量は、単量体の総使用量を100質量%として、耐摩耗性を高めるために、好ましくは99.9質量%以上であり、より好ましくは99.95質量%以上であり、更に好ましくは100質量%である。
工程Aの重合は、共役ジエン単位のビニル結合量を調整する剤、共役ジエン系重合体鎖中での共役ジエン単位と共役ジエン以外の単量体に基づく単量体単位の分布を調整する剤(以下、総称して「調整剤」と記す。)などの存在下で行ってもよい。このような調整剤としては、エーテル化合物、第三級アミン、ホスフィン化合物などをあげることができる。該エーテル化合物としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなど環状のエーテル;ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどの脂肪族モノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどの脂肪族ジエ−テル;ジフェニルエーテル、アニソールなどの芳香族エーテルなどがあげられる。該第三級アミンとして、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリンなどをあげることができる。また、該ホスフィン化合物として、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどをあげることができる。これらは1種類以上用いられる。
工程Aでの重合温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃である。より好ましくは50〜80℃である。重合時間は、通常10分〜5時間である。
工程Bにおいて、工程Aで調製された重合体に反応させる式(82)で表される化合物の量は、有機アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属1モルあたり、通常、0.1〜3モルであり、好ましくは、0.5〜2モルであり、より好ましくは、0.7〜1.5モルである。
工程Bにおいて、工程Aで調製された重合体と式(82)で表される化合物とを反応させる温度は、通常25〜100℃であり、好ましくは35〜90℃である。より好ましくは50〜80℃である。反応させる時間は、通常、60秒〜5時間であり、好ましくは5分〜1時間であり、より好ましくは15分〜1時間である。
共役ジエン系重合体(A)〜(H)の製造方法においては、必要に応じて、アルカリ金属触媒による単量体の重合開始から重合停止までに、共役ジエン系重合体の炭化水素溶液にカップリング剤を添加してもよい。カップリング剤としては、下記式(X)で表される化合物をあげることができる。
ML4−a(X)
(式中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基又はアリール基を表し、Mはケイ素原子又はスズ原子を表し、Lはハロゲン原子又はヒドロカルビルオキシ基を表し、aは0〜2の整数を表す。)
式(X)で表されるカップリング剤としては、四塩化珪素、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、四塩化スズ、メチルトリクロロスズ、ジメチルジクロロスズ、トリメチルクロロスズ、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメトキシジメチルシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ジメトキシジエチルシラン、ジエトキシジメチルシラン、テトラエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ジエトキシジエチルシランなどをあげることができる。
カップリング剤の添加量は、共役ジエン系重合体の加工性を高めるために、アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属1モル当たり、好ましくは0.03モル以上であり、より好ましくは0.05モル以上である。また、低燃費性を高めるために、好ましくは0.4モル以下であり、より好ましくは0.3モル以下である。
共役ジエン系重合体(A)〜(H)は、公知の回収方法、例えば、(1)共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に凝固剤を添加する方法、(2)共役ジエン系重合体の炭化水素溶液にスチームを添加する方法によって、共役ジエン系重合体の炭化水素溶液から回収することができる。回収した共役ジエン系重合体は、バンドドライヤーや押出型ドライヤーなどの公知の乾燥機で乾燥してもよい。
共役ジエン系重合体(A)〜(H)は、ゴム成分として使用することができ、他のゴム成分や、シリカなどの添加剤を配合して、本発明のゴム組成物を得ることができる。
ゴム成分100質量%中の共役ジエン系重合体(A)〜(H)の含有量は、5質量%以上、好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上である。5質量%未満であると、低燃費性の改善効果が得られにくい傾向がある。また、上記共役ジエン系重合体の含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。90質量%を超えると、耐摩耗性が低下するとともに、高コストになる傾向がある。
共役ジエン系重合体(A)〜(H)以外に使用できるゴム成分としては限定されないが、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。これらのゴム成分は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。なかでも、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く示すことから、NR、BRが好ましい。
これらのゴム成分としては特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。5質量%未満であると、充分な低燃費性が得られない傾向がある。また、NRの含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。60質量%を超えると、加工性が悪化する傾向がある。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。5質量%未満であると、充分な耐摩耗性が得られない傾向がある。また、BRの含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。60質量%を超えると、低燃費性が悪化する傾向がある。
本発明で使用されるジエン系ゴムゲルは、ジエン系ゴム分散液を架橋することにより製造できる。該ジエン系ゴム分散液としては、乳化重合により製造されるゴムラテックス、溶液重合されたジエン系ゴムを水中に乳化させて得られるジエン系ゴム分散液などが挙げられる。また、架橋剤としては、有機ペルオキシド、有機アゾ化合物、硫黄系架橋剤などが挙げられる。また、ジエン系ゴムの架橋は、ジエン系ゴムの乳化重合中に、架橋作用を持つ多官能化合物との共重合によっても行うことができる。具体的には、特許第3739198号公報、特許第3299343号公報、特表2004−504465号公報、特表2004−506058号公報などに開示の方法を用いることができる。
なお、本発明で使用されるジエン系ゴムゲルは、水酸基を有しているが、例えば、水酸基を有し、かつC=C二重結合に反応性を有する化合物によりジエン系ゴムを変性して粒子表面にOH基を組み込むことができる。
このような化合物(変性剤)としては、例えば、特表2004−506058号公報に記載されているように、ヒドロキシブチルアクリレート又はメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート又はメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート又はメタクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
ジエン系ゴムゲルを構成するジエン系ゴム成分としては、上記した各種ジエン系ゴムが挙げられる。これらジエン系ゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、Tgを調整しやすいという理由から、SBRを主成分とするものが好ましい。
ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度(Tg)は、−40℃以上、好ましくは−35℃以上、より好ましくは−30℃以上である。−40℃未満であると、ウェットグリップ性能が悪化する傾向がある。ジエン系ゴムゲルのTgは、−10℃以下、好ましくは−15℃以下、より好ましくは−20℃以下である。−10℃を超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。
なお、ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度は、JIS−K7121:1987に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。
ジエン系ゴムゲルの平均粒子径は、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上、更に好ましくは30nm以上である。10nm未満であると、ゲルが凝集するおそれがある。該平均粒子径は、好ましくは100nm以下、より好ましくは90nm以下、更に好ましくは80nm以下である。100nmを超えると、耐摩耗性が悪化するおそれがある。
なお、ジエン系ゴムゲルの平均粒子径は、電子顕微鏡を用いて測定した値である。
ジエン系ゴムゲルの水酸基価(mgKOH/g−gel)は、好ましくは60以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは40以下である。60を超えると、ゲル粒子が大きくなってしまい、耐摩耗性が低下するおそれがある。該水酸基価は、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、更に好ましくは30以上である。10未満であると、シリカとジエン系ゴムゲルとの間の相互作用が低下し、耐摩耗性が低下するおそれがある。
なお、ジエン系ゴムゲルの水酸基価は、ジエン系ゴムゲル1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量をミリグラム数で表したものであり、電位差滴定法(JIS K0070:1992)により測定した値である。
ジエン系ゴムゲルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上、好ましくは15質量部以上、より好ましくは20質量部以上である。10質量部未満では、ウェットグリップ性能を充分に改善できない傾向がある。該含有量は、30質量部以下、好ましくは27質量部以下である。30質量部を超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。
なお、ジエン系ゴムゲルは、ゴム成分には含まない。
本発明のゴム組成物はシリカを含有する。共役ジエン系重合体(A)〜(H)及びジエン系ゴムゲルとともにシリカを配合することで、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善できる。シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)など、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。シリカは単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
シリカのBET比表面積は、好ましくは、50〜250m/gである。該BET比表面積は、ASTM D1993−03に従って測定される。シリカの市販品としては、デグッサ社製 商品名 ウルトラシルVN3−G、東ソー・シリカ社製 商品名 VN3、AQ、ER、RS−150、Rhodia社製 商品名 Zeosil 1115MP、1165MPなどを用いることができる。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、5〜150質量部である。該含有量は、低燃費性を高めるために、好ましくは30質量部以上、より好ましくは50質量部以上である。また、耐摩耗性及び強度を高めるために、好ましくは120質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。
本発明のゴム組成物は、シリカ及びジエン系ゴムゲルとともに、シランカップリング剤を配合することが好ましい。シランカップリング剤を配合することにより、シランカップリング剤を介して、ジエン系ゴムゲルとシリカ、ジエン系ゴムゲルとゴム成分、シリカとゴム成分を結合することができる。更に、ジエン系ゴムゲルが有する水酸基と、シリカ表面のシラノール基との相互作用とも相まって、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性の改善効果を高めることができる。
上記シランカップリング剤としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド、γ−トリメトキシシリルプロピルジメチルチオカルバミルテトラスルフィド、γ−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドなどをあげることができる。これらは1種以上用いられる。市販品としては、デグッサ社製 商品名 Si69、Si75などを用いることができる。
シランカップリング剤の含有量は、ジエン系ゴムゲル及びシリカの合計含有量100質量部に対して、好ましくは1〜20質量部であり、より好ましくは2〜15質量部であり、更に好ましくは5〜10質量部である。
本発明のゴム組成物は、上述の薬品以外の添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、公知のものを用いることができ、硫黄などの加硫剤;チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤などの加硫促進剤;ステアリン酸、酸化亜鉛などの加硫活性化剤;ジクミルパーオキシド、ジターシャリブチルパーオキシドなどの有機過酸化物;カーボンブラックなどの補強剤;炭酸カルシウム、タルク、アルミナ、クレー、水酸化アルミニウム、マイカなどの充填剤;伸展油;加工助剤;老化防止剤;滑剤を例示することができる。
上記硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄があげられる。硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1〜15質量部であり、より好ましくは0.3〜10質量部であり、更に好ましくは0.5〜5質量部である。
上記加硫促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジサルファイド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドなどのチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィドなどのチウラム系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジンなどのグアニジン系加硫促進剤をあげることができる。加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1〜5質量部であり、より好ましくは0.2〜3質量部である。
上記カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、グラファイトなどをあげることができる。カーボンブラックとしては、EPC、MPC及びCCのようなチャンネルカーボンブラック;SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、SRF、GPF、APF、FF、CF、SCF及びECFのようなファーネスカーボンブラック;FT及びMTのようなサーマルカーボンブラック;アセチレンカーボンブラックが例示される。これらは1種以上用いることができる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは、5〜200m/gであり、また、カーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸収量は、好ましくは、5〜300ml/100gである。該窒素吸着比表面積は、ASTM D4820−93に従って測定され、該DBP吸収量は、ASTM D2414−93に従って測定される。市販品としては、三菱化学社製 商品名 ダイアブラックN339、東海カーボン社製 商品名 シースト6、シースト7HM、シーストKH、デグッサ社製 商品名 CK3、Special Black 4Aなどを用いることができる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1〜50質量部である。また、該含有量は、耐摩耗性及び強度を高めるために、より好ましくは3質量部以上であり、更に好ましくは4質量部以上である。また、低燃費性を高めるために、より好ましくは30質量部以下であり、更に好ましくは10質量部以下である。
補強剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10〜150質量部である。また、該含有量は、耐摩耗性及び強度を高めるために、より好ましくは20質量部以上であり、更に好ましくは30質量部以上である。また、低燃費性を高めるために、より好ましくは120質量部以下であり、更に好ましくは100質量部以下である。
また、補強剤として用いるシリカの含有量とカーボンブラックの含有量との質量比(シリカの含有量:カーボンブラックの含有量)としては、1:1〜50:1であることが好ましい。該質量比は、低燃費性を高めるため、及び、補強性を高めるために、5:1〜20:1であることがより好ましい。
上記伸展油としては、アロマチック系鉱物油(粘度比重恒数(V.G.C.値)0.900〜1.049)、ナフテン系鉱物油(V.G.C.値0.850〜0.899)、パラフィン系鉱物油(V.G.C.値0.790〜0.849)などをあげることができる。伸展油の多環芳香族含有量は、好ましくは3質量%未満であり、より好ましくは1質量%未満である。該多環芳香族含有量は、英国石油学会346/92法に従って測定される。また、伸展油の芳香族化合物含有量(CA)は、好ましくは20質量%以上である。これらの伸展油は、1種以上用いられる。
本発明のゴム組成物を製造する方法としては、公知の方法、例えば、各成分をロールやバンバリーのような公知の混合機で混練する方法を用いることができる。
混練条件としては、加硫剤及び加硫促進剤以外の添加剤を配合する場合、混練温度は、通常50〜200℃であり、好ましくは80〜190℃であり、混練時間は、通常30秒〜30分であり、好ましくは1分〜30分である。加硫剤、加硫促進剤を配合する場合、混練温度は、通常100℃以下であり、好ましくは室温〜80℃である。また、加硫剤、加硫促進剤を配合した組成物は、通常、プレス加硫などの加硫処理を行って用いられる。加硫温度としては、通常120〜200℃、好ましくは140〜180℃である。
本発明のゴム組成物は、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性が高次元でバランス良く得られる。
本発明のゴム組成物は、タイヤのトレッド(キャップトレッド)に使用される。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのトレッドの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧して、本発明の空気入りタイヤを製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤとして好適に用いることができる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
(重合体製造例1)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物0.53g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン0.64g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量3.98mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、及び、4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物の投入量は0.12質量%、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体1を得た。
(重合体製造例2)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物1.81g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム3.81mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、及び4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物の投入量は0.40質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体2を得た。
(重合体製造例3)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物0.53g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム3.73mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン及び4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物の投入量は0.12質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体3を得た。
(重合体製造例4)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン5.43g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量14.72mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.27質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体4を得た。
(重合体製造例5)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン0.43g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン0.64g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量3.59mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、及び、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの投入量は0.10質量%、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体5を得た。
(重合体製造例6)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン2.04g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.89mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの投入量は0.10質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体6を得た。
(重合体製造例7)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン0.70g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン0.64g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量3.66mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、及び、4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの投入量は0.16質量%、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体7を得た。
(重合体製造例8)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18ml、4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン0.70gを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム3.81mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの投入量は0.16質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体8を得た。
(重合体製造例9)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物2.58g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.1mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン2.74g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウム含量15.04mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、4−(1−ピロリジニル)エチルスチレン、及びビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物の投入量は0.13質量%であり、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
次に、得られた重合反応溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン12.8mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体9を得た。
(重合体製造例10)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.7mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.38mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。
次に、得られた重合反応溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン12.80mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体10を得た。
(重合体製造例11)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.4mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン2.63g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウム含量14.68mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.13質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体11を得た。
(重合体製造例12)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物0.53g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム3.73mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレン及び4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、3−(1−ピロリジニル)エチルスチレンと4−(1−ピロリジニル)エチルスチレンの混合物の投入量は0.12質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間攪拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体12を得た。
(重合体製造例13)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ビニルピリジン1.41g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン2.88g及びn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウム含量17.84mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、4−ビニルピリジン及びビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビニルピリジンの投入量は、0.07質量%であり、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
次に、得られた重合反応溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン13.4mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体13を得た。
(重合体製造例14)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ビニルピリジン1.41g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム18.52mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−ビニルピリジンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビニルピリジンの投入量は0.07質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体14を得た。
(重合体製造例15)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン2.06g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン2.74g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量15.90mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、及びビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの投入量は0.10質量%であり、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
次に、得られた重合反応溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド12.80mmolを添加し、15分間撹拌した。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体15を得た。
(重合体製造例16)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレン2.04g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.1mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.89mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−N,N−ジメチルアミノメチルスチレンの投入量は0.10質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体16を得た。
(重合体製造例17)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.4mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン2.63g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量14.68mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.13質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体17を得た。
(重合体製造例18)
内容積20リットルのステンレス製重合反応器内を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換し、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.07ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.12mlを重合反応容器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム13.31mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応容器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応容器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。
次に、得られた重合反応溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド11.25mmolを添加し、15分間撹拌した。
重合反応溶液にメタノール1.12mlを含むヘキサン溶液20mlを加えて、更に重合反応溶液を5分間撹拌した。
重合反応溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合反応溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体18を得た。
(重合体製造例19)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン3.37g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン2.74g、及び、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(n−ブチルリチウムの含有量15.55mmol)を重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、4−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン、及びビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの投入量は0.17質量%であり、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシランの投入量は0.14質量%であった。
次に、得られた重合反応溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド12.80mmolを添加し、15分間撹拌した。
重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体19を得た。
(重合体製造例20)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、4−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレン0.70g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム3.81mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビス(トリメチルシリル)アミノスチレンの投入量は0.16質量%であった。
重合体溶液にメタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを加え、重合体溶液を5分間撹拌した。次に、重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体20を得た。
(重合体製造例21)
内容積20リットルのステンレス製重合反応器内を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換し、工業用ヘキサン(密度680Kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、テトラヒドロフラン6.07ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.00mlを重合反応容器内に投入した。次に、ジメチル−1−ピペリジニルメチルビニルシラン12.70mmolおよびn−ブチルリチウム14.59mmolをn−ヘキサン溶液として投入し、重合を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応容器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンとジメチル−1−ピペリジニルメチルビニルシランとの共重合を3.0時間行った。全重合での1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。
次に、得られた重合反応溶液にメタノール0.77mlを含むヘキサン溶液20mlを加えて、更に重合反応溶液を5分間撹拌した。
重合反応溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGM)7.2g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学(株)製、商品名:スミライザーTP−D)3.6gを加え、次に、重合反応溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体21を得た。
(重合体製造例22)
内容積5リットルのステンレス製重合反応器内を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換し、工業用ヘキサン(密度680Kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.12mlを重合反応容器内に投入した。次に、ジメチル−1−ピペリジニルメチルビニルシラン8.70mmolおよびn−ブチルリチウム3.37mmolをn−ヘキサン溶液として投入し、重合を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応容器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンとジメチル−1−ピペリジニルメチルビニルシランとの共重合を2.5時間行った。全重合での1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。また、重合転化率は、ほぼ100%であった。
重合反応溶液にメタノール0.20mlを含むヘキサン溶液10mlを加えて、更に重合反応溶液を5分間撹拌した。
重合反応溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学(株)製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合反応溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体22を得た。
(重合体製造例23)
内容積20リットルのステンレス製重合反応器内を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換し、工業用ヘキサン(密度680Kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.07ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.00mlを重合反応容器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム14.46mmolをn−ヘキサン溶液として投入し、重合を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応容器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合を3時間行った。全重合での1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。
重合反応溶液にメタノール0.75mlを含むヘキサン溶液10mlを加えて、更に重合反応溶液を5分間撹拌した。
重合反応溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学(株)製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合反応溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体23を得た。
(重合体製造例24)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、tert−ブトキシジフェニルビニルシラン0.81g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム2.88mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンとtert−ブトキシジフェニルビニルシランとの共重合を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。また、重合反応器に投入・供給した単量体総量中、tert−ブトキシジフェニルビニルシランの投入量は、0.18重量%であった。
メタノール0.2mlを含むヘキサン溶液10mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体24を得た。
(重合体製造例25)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム12.40mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、単量体を重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体25を得た。
(重合体製造例26)
内容積20リットルのステンレス製重合反応機を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後に1,3−ブタジエン1404g、スチレン396g、テトラヒドロフラン328g、ヘキサン10.2kg、n−ブチルリチウム(n−ヘキサン溶液15.0mmol)を添加し、攪拌下に65℃で3時間重合を行った。重合完了後、イソシアヌル酸トリグリシジルを7.5mmol(2.23g)添加した。攪拌下に65℃で30分間反応させた後、10mlのメタノールを加えて、更に5分間攪拌した。その後、重合反応容器の内容物を取り出し、10gの2,6−ジ−t−フチル−p−クレゾール(住友化学社製のスミライザーBHT:以下同様)を加え、ヘキサンの大部分を蒸発させた後、55℃で12時間減圧乾燥し、重合体26を得た。
(重合体製造例27)
内容積20リットルのステンレス製重合反応機を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後に1,3−ブタジエン1404g、スチレン396g、テトラヒドロフラン328g、ヘキサン10.2kg、n−ブチルリチウム(n−ヘキサン溶液8.5mmol)を添加し、攪拌下に65℃で3時間重合を行った。重合完了後、四塩化珪素0.16mmol(0.027g)を添加し、攪拌下に65℃で15分間反応させた。更に、イソシアヌル酸トリグリシジルに変えて、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドを7.65mmol(1.19g)添加し、攪拌下に65℃で30分間反応させた後、10mlのメタノールを加えて、更に5分間攪拌した。その後、重合反応容器の内容物を取り出し、10gの2,6−ジ−t−フチル−p−クレゾール(住友化学社製のスミライザーBHT:以下同様)を加え、ヘキサンの大部分を蒸発させた後、55℃で12時間減圧乾燥し、重合体27を得た。
(重合体製造例28)
n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液を8.7mmolに変更したこと、四塩化珪素を0.17mmol(0.029g)に変更したこと及び、イソシアヌル酸トリグリシジル、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドを添加しなかったこと以外、重合体製造例27と同じに行い、重合体28を得た。
(重合体製造例29)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ピロリジノエチルスチレンと3−ピロリジノエチルスチレンの混合物 2.58g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.08mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、4−ピロリジノエチルスチレン、及び、3−ピロリジノエチルスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ピロリジノエチルスチレン及び3−ピロリジノエチルスチレンの投入量は、0.13重量%であった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン12.8mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体29を得た。
(重合体製造例30)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ピロリジノエチルスチレンと3−ピロリジノエチルスチレンの混合物7.73g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.38mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、4−ピロリジノエチルスチレン、及び、3−ピロリジノエチルスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ピロリジノエチルスチレン及び3−ピロリジノエチルスチレンの投入量は、0.39重量%であった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン12.8mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体30を得た。
(重合体製造例31)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.7mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.38mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン12.80mmolを添加し、15分間撹拌した。重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体31を得た。
(重合体製造例32)
内容積5リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器内を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)2.55kg、1,3−ブタジエン137g、スチレン43g、4−ピロリジノエチルスチレンと3−ピロリジノエチルスチレンの混合物0.53g、テトラヒドロフラン1.52ml、エチレングリコールジエチルエーテル1.18mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム3.73mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、4−ピロリジノエチルスチレン、及び、3−ピロリジノエチルスチレンとの共重合反応を2時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は205g、スチレンの供給量は65gであった。また、重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ピロリジノエチルスチレン及び3−ピロリジノエチルスチレンの投入量は、0.12重量%であった。メタノール0.5mlを含むヘキサン溶液10mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)1.8g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)0.9gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体32を得た。
(重合体製造例33)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ビニルピリジン1.41g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム18.26mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−ビニルピリジンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビニルピリジンの投入量は、0.07質量%であった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン13.42mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体33を得た。
(重合体製造例34)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ビニルピリジン4.18g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム22.62mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−ビニルピリジンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビニルピリジンの投入量は、0.21質量%であった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン13.26mmolを重合体溶液に添加し、更に15分間撹拌した。次に、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体34を得た。
(重合体製造例35)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.7mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム15.38mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエンとスチレンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、[3−(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン12.80mmolを添加し、15分間撹拌した。重合体溶液にメタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体35を得た。
(重合体製造例36)
内容積20リットルの撹拌装置付きステンレス製重合反応器を、洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した。次に、工業用ヘキサン(密度680kg/m)10.2kg、1,3−ブタジエン608g、スチレン192g、4−ビニルピリジン1.41g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル4.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム18.52mmolをn−ヘキサン溶液として重合反応器内に投入し、重合反応を開始した。
撹拌速度を130rpm、重合反応器内温度を65℃とし、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器内に連続的に供給しながら、1,3−ブタジエン、スチレン、及び、4−ビニルピリジンの共重合反応を3時間行った。1,3−ブタジエンの供給量は912g、スチレンの供給量は288gであった。重合反応器に投入・供給した単量体総量中、4−ビニルピリジンの投入量は、0.07質量%であった。
次に、得られた重合体溶液を130rpmの撹拌速度で撹拌し、メタノール0.8mlを含むヘキサン溶液20mlを重合体溶液に加えて、更に重合体溶液を5分間撹拌した。
重合体溶液に2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製、商品名:スミライザーGM)8.0g、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(住友化学社製、商品名:スミライザーTP−D)4.0gを加え、次に、重合体溶液を、常温、24時間で蒸発させ、更に55℃で12時間減圧乾燥し、重合体36を得た。
得られた重合体1〜36について、以下の方法により分析した。結果を表1〜8に示す。
<ムーニー粘度(ML1+4)>
JIS K6300(1994)に従って、100℃にて重合体のムーニー粘度を測定した。
<ビニル量(単位:モル%)>
赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm−1付近の吸収強度より重合体のビニル量を求めた。
<スチレン量(単位:質量%)>
JIS K6383(1995)に従って、屈折率から重合体のスチレン量を求めた。
<分子量分布(Mw/Mn)>
下記の条件(1)〜(8)でゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を測定し、共重合体の分子量分布(Mw/Mn)を求めた。
(1)装置:東ソー(株)製HLC−8220
(2)分離カラム:東ソー(株)製HM−H(2本直列)
(3)測定温度:40℃
(4)キャリア:テトラヒドロフラン
(5)流量:0.6mL/分
(6)注入量:5μL
(7)検出器:示差屈折
(8)分子量標準:標準ポリスチレン
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
以下に、実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
天然ゴム(NR):RSS#3
ブタジエンゴム(BR):宇部興産(株)製のウベポールBR150B
重合体1〜36:上記製造例1〜36で合成
ジエン系ゴムゲル1:ランクセス(株)製のNanopreneBM 0OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:0℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
ジエン系ゴムゲル2:ランクセス(株)製のNanopreneBM15OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:−15℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
ジエン系ゴムゲル3:ランクセス(株)製のNanopreneBM25OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:−25℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
ジエン系ゴムゲル4:ランクセス(株)製のNanopreneBM35OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:−35℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックN220(NSA:111m/g、DBP吸収量:115ml/100g)
シリカ:デグッサ社製のウルトラシルVN3(NSA:175m/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン3C
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
オイル:(株)ジャパンエナジー製のX−140
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:住友化学(株)製のソクシノールCZ
加硫促進剤2:住友化学(株)製のソクシノールD
<実施例及び比較例>
表9〜16に示す配合内容に従い、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを形成し、170℃で12分間加硫し、試験用タイヤ(サイズ:195/65R15)を製造した。
得られた加硫ゴム組成物及び試験用タイヤについて、下記の評価を行った。結果を表9〜16に示す。なお、以下の評価において、表9の基準比較例を比較例1、表10の基準比較例を比較例17、表11における基準比較例を比較例30、表12における基準比較例を比較例43、表13における基準比較例を比較例50、表14における基準比較例を比較例56、表15における基準比較例を比較例63、表16における基準比較例を比較例72とした。
<評価項目及び試験方法>
(tanδ)
シート状の加硫ゴム組成物から幅1mm又は2mm、長さ40mmの短冊状試験片を打ち抜き、試験に供した。(株)上島製作所製スペクトロメーターを用いて、動的歪振幅1%、周波数10Hz、温度70℃でtanδを測定した。tanδの逆数の値について基準比較例を100として指数表示した。数値が大きいほど転がり抵抗が小さく、低燃費性であることを示している。
(転がり抵抗)
転がり抵抗試験機を用い、試験タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、基準比較例を100とした時の指数で表示した。指数は大きい方が良好(低燃費性)である。
(ウェットグリップ性能)
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着して、湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。結果は指数で表し、数字が大きいほどウェットスキッド性能(ウェットグリップ性能)が良好である。指数は次の式で求めた。
ウェットスキッド性能=(基準比較例の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
(耐摩耗性)
LAT試験機(Laboratory Abrasion and Skid Tester)を用い、荷重50N、速度20km/h、スリップアングル5°の条件にて、各加硫ゴム組成物の容積損失量を測定した。表9〜16の数値(耐摩耗性指数)は、基準比較例の容積損失量を100としたときの相対値である。当該数値が大きいほど耐摩耗性に優れている。
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
Figure 2014125554
表9〜16に示すように、共役ジエン系重合体(A)〜(H)の少なくとも一つと、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとをそれぞれ所定量配合した実施例は、比較例のゴム組成物に比べて、低燃費性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性が相乗的に改善し、これらの性能が高次元でバランス良く得られた。

Claims (42)

  1. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(11)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(12)で表される化合物に基づく単量体単位を有する共役ジエン系重合体(A)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R111は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R112はヒドロカルビレン基を表し、X101、X102及びX103は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X101、X102及びX103の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
    Figure 2014125554
    (式中、R121は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R122はヒドロカルビレン基を表し、A101は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
  2. 前記式(11)のR111が水素原子であり、mが0である請求項1に記載のトレッド用ゴム組成物。
  3. 前記式(12)のR121が水素原子であり、nが1であり、R122が下記式(12−Y)で表される基であり、A101が置換アミノ基である請求項1又は2に記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、rは0〜5の整数を表し、rが1から5の整数である場合、(CHr1はベンゼン環上の置換基であり、(CHr1がA101と結合し、rが0である場合、(CHr1はベンゼン環とA101との結合を表す。)
  4. 前記共役ジエン系重合体(A)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項1〜3のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  5. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(21)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(22)で表される化合物に基づく単量体単位を有する共重合体の一端に、アルコキシシラン化合物を反応させて得られる共役ジエン系重合体(B)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、V201は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、S201は置換シリル基を表す。)
    Figure 2014125554
    (式中、V202は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、A202は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
  6. 前記アルコキシシラン化合物が下記式(23)で表される化合物である請求項5記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、pは1〜10の整数を表し、R231、R232及びR233は、それぞれ独立にアルキル基又はアルコキシ基を表し、R231、R232及びR233の少なくとも1つがアルコキシ基であり、A203は置換アミノ基を表す。)
  7. 前記式(21)中のV201で表される基が下記式(21−V1)で表される基であり、式(21)中のS201で表される基が下記式(21−S)で表される基である請求項5又は6記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R211は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R212はヒドロカルビレン基を表す。)
    Figure 2014125554
    (式中、X201、X202及びX203は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X201、X202及びX203の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
  8. 前記式(21−V1)のR211が水素原子であり、nが0である請求項7記載のトレッド用ゴム組成物。
  9. 前記式(22)中のV202で表される基が、下記式(22−V1)で表される基である請求項5〜8のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R221は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R222はヒドロカルビレン基を表す。)
  10. 前記式(22)中のA202の置換アミノ基が下記式(22−A)で表される基である請求項5〜9のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R225及びR226は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R225とR226とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R225とR226は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
  11. 前記共役ジエン系重合体(B)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項5〜10のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  12. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく単量体単位、下記式(31)で表される化合物に基づく単量体単位、及び、下記式(32)で表される化合物に基づく単量体単位を有し、下記化合物(G)によって共重合体の少なくとも一端が変性されている共役ジエン系重合体(C)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、V301は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、S301は置換シリル基を表す。)
    Figure 2014125554
    (式中、V302は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、A302は置換アミノ基、又は、含窒素複素環基を表す。)
    化合物(G):置換基を有していてもよいアミノ基及びカルボニル基を有する化合物、並びに置換基を有していてもよいアミノ基及びチオカルボニル基を有する化合物からなる化合物群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
  13. 前記式(32)中のV302で表される基が、下記式(32−V1)で表される基である請求項12記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R321は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R322はヒドロカルビレン基を表す。)
  14. 前記式(32)中のA302の置換アミノ基が下記式(32−A)で表される基である請求項12又は13記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R325及びR326は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R325とR326とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子をヘテロ原子として有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R325とR326は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
  15. 前記化合物(G)が、下記式(33)で表される化合物である請求項12〜14のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、Eは、酸素原子又は硫黄原子を表し、Z301及びZ302は、置換アミノ基、水素原子、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビルオキシ基を表し、Z301及びZ302の少なくとも1つが置換アミノ基を有する基であるか、あるいは、Z301とZ302とが結合して、置換アミノ基を有する環構造をZ301とZ302とカルボニル炭素とで形成する基を表す。)
  16. 前記式(33)において、Eが酸素原子であり、Z301が下記式(33−Z)で表される基であり、Z302がヒドロカルビル基又は下記式(33−Z)で表される基である請求項15記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、pは0又は1であり、T301は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基、下記式(33−Ta)で表される基、又は、下記式(33−Tb)で表される基を表し、A303は置換アミノ基を表し、式(33)のZ302がヒドロカルビル基である場合、Z301のA303とZ302のヒドロカルビル基とは結合していてもよく、式(33)のZ302が式(33−Z)で表される基である場合、Z301のA303とZ302のA303とは結合していてもよい。)
    Figure 2014125554
    (式中、R331は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R331がA303と結合する。)
    Figure 2014125554
    (式中、R332は炭素原子数1〜10のヒドロカルビレン基を表し、R333は水素原子又は炭素原子数1〜10のヒドロカルビル基を表し、R332がA303と結合する。)
  17. 前記式(31)中のV301で表される基が下記式(31−V1)で表される基であり、式(31)中のS301で表される基が下記式(31−S)で表される基である請求項12〜16のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R311は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、nは0又は1であり、R312はヒドロカルビレン基を表す。)
    Figure 2014125554
    (式中、X301、X302及びX303は、それぞれ独立に、置換アミノ基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、X301、X302及びX303の少なくとも1つが置換アミノ基である。)
  18. 前記式(31−V1)のR311が水素原子であり、nが0である請求項17記載のトレッド用ゴム組成物。
  19. 前記共役ジエン系重合体(C)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項12〜18のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  20. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(41)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体(D)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、mは1〜3の数を表し、R401は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R402はヒドロカルビレン基を表し、R402が複数ある場合、複数あるR402は同一でも異なっていてもよく、A401は置換アミノ基を表し、A401が複数ある場合、複数あるA401は同一でも異なっていてもよく、R403はヒドロカルビル基、置換ヒドロカルビル基又は置換アミノ基を表し、R403が複数ある場合、複数あるR403は同一でも異なっていてもよい。)
  21. 前記式(41)において、mが1であり、R401が下記式(42)で表される基であり、R402がアルキレン基であり、R403がアルキル基である請求項20記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、nは0〜2の整数を表し、R421、R422及びR423は、それぞれ独立に、水素原子又はヒドロカルビル基を表す。)
  22. 前記式(42)において、R421、R422及びR423が水素原子であり、nが0である請求項21記載のトレッド用ゴム組成物。
  23. 前記共役ジエン系重合体(D)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1〜3である請求項20〜22のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  24. 前記共役ジエン系重合体(D)のビニル結合量が、ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項20〜23のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  25. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(51)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体(E)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、mは1又は2を表し、nは1又は2を表し、m+nは2又は3であり、R501は重合性炭素−炭素二重結合を有するヒドロカルビル基を表し、R502はヒドロカルビル基を表し、R502が複数ある場合、複数あるR502は同一でも異なっていてもよく、R503は含酸素置換基を有していてもよいアリール基を表し、R503が複数ある場合、複数あるR503は同一でも異なっていてもよく、R504はアルキル基、又は置換アミノ基を表す。)
  26. 前記式(51)において、m+nが3であり、R501が下記式(52)で表される基であり、R502が3級アルキル基であり、R503がアルキル基を有していてもよいフェニル基である請求項25記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、pは0又は1であり、R505は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、T501はヒドロカルビレン基を表す。)
  27. 前記式(51)において、R501がビニル基である請求項25又は26記載のトレッド用ゴム組成物。
  28. 前記共役ジエン系重合体(E)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1.0〜1.5である請求項25〜27のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  29. 前記共役ジエン系重合体(E)のビニル結合量が、ジエンに基づく構成単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項25〜28のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  30. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、炭化水素溶媒中において、ルイス塩基性化合物と共存下で、共役ジエンモノマー又は共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとをアルカリ金属系触媒を用いて重合させることにより得られるアルカリ金属末端を有する活性共役ジエン系重合体に対して、下記式(61)で表される化合物を反応させた共役ジエン系重合体(F)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、l〜nは、独立に、1〜8の整数を表す。)
  31. 前記共役ジエン系重合体(F)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1.0〜1.5である請求項30記載のトレッド用ゴム組成物。
  32. 前記共役ジエン系重合体(F)のビニル結合量が、共役ジエン単位の含有量を100モル%として、10〜70モル%である請求項30又は31記載のトレッド用ゴム組成物。
  33. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(71)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体の一端に下記式(72)で表される化合物を反応させて得られる共役ジエン系重合体(G)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R711は水素原子又は炭素原子数1〜5のヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R712はヒドロカルビレン基を表し、R713及びR714は、それぞれ、ヒドロカルビル基、又は、トリヒドロカルビルシリル基、あるいは、R713とR714とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R713とR714は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
    Figure 2014125554
    (式中、nは1〜10の整数を表し、R721、R722及びR723は、それぞれ、ヒドロカルビル基又はヒドロカルビルオキシ基を表し、R721、R722及びR723の少なくとも1つがヒドロカルビルオキシ基であり、R724及びR725は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R724とR725とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R724とR725は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
  34. 前記式(71)において、R711が水素原子であり、mが1であり、R712が下記式(73)で表される基である請求項33記載のトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、(CHp7はベンゼン環上の置換基であり、pは0〜5の整数を表し、pが1〜5の整数である場合、(CHp7が式(71)の窒素原子と結合する。)
  35. 前記式(72)において、R721、R722及びR723がヒドロカルビルオキシ基であり、R724及びR725がヒドロカルビル基である請求項33又は34記載のトレッド用ゴム組成物。
  36. 前記式(71)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量が、共役ジエン系重合体(G)中の単量体単位の総量を100質量%として、0.01〜20質量%である請求項33〜35のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  37. 前記共役ジエン系重合体(G)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく単量体単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項33〜36のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  38. ゴム成分と、シリカと、ガラス転移温度が−40〜−10℃の、水酸基を有するジエン系ゴムゲルとを含有し、
    前記ゴム成分100質量%中、共役ジエンに基づく構成単位及び下記式(81)で表される化合物に基づく構成単位を有する共役ジエン系重合体の一端に下記式(82)で表される化合物を反応させて得られ、下記式(81)で表される化合物に基づく単量体単位の含有量が、共役ジエン系重合体中の単量体単位の総量を100質量%として、0.01〜20質量%である共役ジエン系重合体(H)の含有量が5質量%以上であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量が5〜150質量部、前記ジエン系ゴムゲルの含有量が10〜30質量部であるトレッド用ゴム組成物。
    Figure 2014125554
    (式中、R811は水素原子又はヒドロカルビル基を表し、mは0又は1であり、R812はヒドロカルビレン基を表し、T801は含窒素複素環基を表す。)
    Figure 2014125554
    (式中、nは1〜10の数を表し、R821、R822及びR823は、それぞれ、ヒドロカルビル基又はヒドロカルビルオキシ基を表し、R821、R822及びR823の少なくとも1つがヒドロカルビルオキシ基であり、R824及びR825は、それぞれ、水素原子、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビル基、あるいは、R824とR825とが結合して、窒素原子及び/又は酸素原子を有していてもよいヒドロカルビレン基、又は、R824とR825は1つの基であって、窒素原子に二重結合で結合する基を表す。)
  39. 前記式(82)において、R821、R822及びR823がヒドロカルビルオキシ基であり、R824及びR825がヒドロカルビル基である請求項38記載のトレッド用ゴム組成物。
  40. 前記式(81)において、R811が水素原子であり、T801がピリジル基である請求項38又は39記載のトレッド用ゴム組成物。
  41. 前記共役ジエン系重合体(H)のビニル結合量が、共役ジエンに基づく単量体単位の含有量を100モル%として、20モル%以上70モル%以下である請求項38〜40のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  42. 請求項1〜41のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
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