JP2014124983A - 車両の運動制御装置、及び車両の運動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御装置は、平荷用判定値DYr_P及び不感帯幅DZを、車両重量の推定値Mestが大きいときには車両重量の推定値Mestが小さいときよりも大きい値に決定し(ステップS12,S13)、平荷用判定値DYr_P及び不感帯幅DZの加算結果を開始判定値DYr_THとする(ステップS14)。そして、制御装置は、車両のスタビリティファクタSFを用いて演算される規範ヨーレートYr_Trgからヨーレートセンサによって検出されるヨーレートセンサ値Yr_Rを差し引いた偏差の絶対値|ΔYr|が開始判定値DYr_TH以上になったときに、挙動制御を開始する(ステップS20)。
【選択図】図7
Description
図1に示すように、車両には、複数(例えば、4つ)の車輪10にエンジン11で発生した駆動力を伝達する動力伝達機構20と、各車輪10に制動力を付与する制動装置30と、車両の運動制御装置としての制御装置40とが設けられている。動力伝達機構20は、動力伝達経路に沿って配置される、クラッチ21、変速機22、ディファレンシャルギヤ23を備えている。クラッチ21は、運転者による図示しないクラッチペダルの操作によって、動力伝達を許可したり、禁止したりするように動作する。また、変速機22は、運転者による図示しないシフトレバーの操作態様に応じた変速段に設定される。
本実施形態の車両は、積載状態が平荷状態である場合、車両重量が増加するほど車両が旋回しやすくなる傾向を有する。そこで、本実施形態では、車両のスタビリティファクタSFが、車両重量の推定値Mestが大きいときには小さいときよりも小さい値に決定される。
図5に示すように、車両重量の推定値Mestが第1の重量推定値Mest21未満である場合、車両の積載状態が空車状態又は空車状態に近い状態であると判断できるため、平荷用判定値DYr_Pは、下限値Tlvに決定される。また、車両重量の推定値Mestが第1の重量推定値Mest21よりも大きい第2の重量推定値Mest22以上である場合、車両の積載量が、車両に設定されている最大積載量以上であると判断できるため、平荷用判定値DYr_Pは、下限値Tlvよりも大きい上限値Tgv1に決定される。これは、積載状態が平荷状態である場合には、積載量が増えるほど車両が旋回しやすくなる可能性が高いと推定されるためである。そして、車両重量の推定値Mestが第1の重量推定値Mest21以上であって且つ第2の重量推定値Mest22未満である場合、平荷用判定値DYr_Pは、車両重量の推定値Mestが大きくなるにつれて次第に大きくなる。
図6に示すように、車両重量の推定値Mestが第1の重量推定値Mest31未満である場合、車両の積載状態が平荷状態又は平荷状態に近い状態であると判断できるため、不感帯幅DZは「0(零)」に決定される。また、車両重量の推定値Mestが第1の重量推定値Mest31よりも大きい第2の重量推定値Mest32以上である場合、車両の積載量が、車両に設定されている最大積載量以上であると判断できるため、不感帯幅DZは、「0(零)」よりも大きい上限値Tgv2に決定される。これは、積載量が増えるほど車両重心Sが後側に変位しやすいためである。そして、車両重量の推定値Mestが第1の重量推定値Mest31以上であって且つ第2の重量推定値Mest32未満である場合、不感帯幅DZは、車両重量の推定値Mestが大きくなるにつれて次第に大きくなる。
図7に示すように、偏差の絶対値|ΔYr|が開始判定値DYr_TH未満である場合、制御量Putは「0(零)」とされ、挙動制御が行われない。一方、偏差の絶対値|ΔYr|が開始判定値DYr_TH以上である場合、制御量Putは、偏差の絶対値|ΔYr|が大きくなるにつれて大きい値に決定される。なお、本実施形態では、図5及び図6に示す各マップに基づいて決定される平荷用判定値DYr_P及び不感帯幅DZを加算して開始判定値DYr_THを求めるため、開始判定値DYr_THは下限値Tlvと上限値Tgv(=Tgv1+Tgv2)との間で変わる。このように開始判定値DYr_THが変更されても、偏差の絶対値|ΔYr|の増加に対する制御量Putの上昇勾配は一定である。しかしながら、これに限らず、積載量が多いほど車両の慣性が大きくなるため、制御量Putの上昇勾配を急勾配としてもよい。
この処理ルーチンにおいて、制御装置40は、クラッチスイッチSW2から出力される信号に基づき、運転者によってクラッチペダルが操作されているか否か、即ちクラッチ21が切断されているか否かを判定する。そして、クラッチ21が切断されている場合、エンジン11からの駆動力が車輪10に伝達されていないと判断できる。そのため、制御装置40は、加速度センサSE4によって検出される車体加速度Gxを切断時加速度Gx1として取得するとともに、車輪10に伝達される駆動力Fを切断時駆動力F1として取得する。なお、駆動力Fは、エンジン11から出力されている駆動力と、その時点で設定されている変速機22の変速段に応じたギヤ比とに基づいて演算される。
(1)車両への積載量が多くなるほど、車両重心Sの後側への変位に起因するスタビリティファクタの変動幅が大きくなりやすい。そこで、本実施形態では、車両重量の推定値Mestが大きい場合には車両重量の推定値Mestが小さい場合よりも、平荷用判定値DYr_P及び不感帯幅DZを大きい値に決定するようにした。この場合、平荷用判定値DYr_P及び不感帯幅DZを足し合わせた開始判定値DYr_THが、車両重量が重いほど大きい値とされる。その結果、車両への積載によって車両重心Sが後側に変わった場合、車両の横滑りが発生していない状態では挙動制御が開始されにくくなる。したがって、車両の旋回時における挙動制御の早期開始が抑制され、ドライバビリティの低下を抑制することができるようになる。
・車両の中には、積載状態が平荷状態である場合では空車状態である場合よりも旋回しにくくなる車両もある。こうした車両においては、スタビリティファクタSFを、車両重量の推定値Mestが大きいときには車両重量の推定値Mestが小さいときよりも大きい値に決定することが好ましい。
Claims (3)
- 車両のスタビリティファクタ(SF)を用いて演算される規範ヨーレート(Yr_Trg)からヨーレートセンサ(SE5)によって検出されるヨーレートセンサ値(Yr_R)を差し引いた偏差の絶対値(|ΔYr|)が開始判定値(DYr_TH)以上になったときに、同偏差(ΔYr)を「0(零)」に近づけるべく挙動制御を開始する車両の運動制御装置において、
車両重量基準値(DYr_P)を、車両重量が大きいときには同車両重量が小さいときよりも大きい値に決定する基準値決定部(40、S12)と、
不感帯の幅(DZ)を、車両重量が大きいときには同車両重量が小さいときよりも大きい値に決定する不感帯幅決定部(40、S13)と、
決定された車両重量基準値(DYr_P)と不感帯の幅(DZ)との加算結果を前記開始判定値(DYr_TH)とする判定値決定部(40、S14)と、を備える
ことを特徴とする車両の運動制御装置。 - 車両のスタビリティファクタ(SF)を車両重量に応じた値に決定するスタビリティ決定部(40、S11)をさらに備える
請求項1に記載の車両の運動制御装置。 - 車両のスタビリティファクタ(SF)を用いて演算される規範ヨーレート(Yr_Trg)からヨーレートセンサ(SE5)によって検出されるヨーレートセンサ値(Yr_R)を差し引いた偏差の絶対値(|ΔYr|)が開始判定値(DYr_TH)以上になったときに、同偏差(ΔYr)を「0(零)」に近づける挙動制御を開始させる開始ステップ(S20)を有する車両の運動制御方法において、
車両重量の推定値(Mest)を取得させる重量取得ステップ(S10)と、
車両重量基準値(DYr_P)を、取得した車両重量の推定値(Mest)が大きいときには同車両重量の推定値(Mest)が小さいときよりも大きい値に決定させる基準値決定ステップ(S12)と、
不感帯の幅(DZ)を、取得した車両重量の推定値(Mest)が大きいときには同車両重量の推定値(Mest)が小さいときよりも大きい値に決定させる不感帯幅決定ステップ(S13)と、
前記開始判定値(DYr_TH)を、決定した車両重量基準値(DYr_P)と不感帯の幅(DZ)との加算結果に決定させる判定値決定ステップ(S14)と、をさらに有する
ことを特徴とする車両の運動制御方法。
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JP2009051369A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Toyota Motor Corp | 車両の挙動制御装置 |
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2012
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