JP2014124830A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体に応じてより適切な吸引によって記録媒体をプラテンに吸着させることができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置100は、記録媒体を支持することが可能なプラテン110と、プラテンに複数設けられた吸引口120とを有している。また、駆動されることにより、吸引口120から空気を流入させ、流入した空気を外部に排出させることで、吸引口120からの吸引力を発生させることが可能なファン150を有している。記録装置100は、複数の吸引口120が複数の区画に分けられ、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口120からの吸引強さを調節するための吸引強さ調節手段を有している。
【選択図】図3
【解決手段】記録装置100は、記録媒体を支持することが可能なプラテン110と、プラテンに複数設けられた吸引口120とを有している。また、駆動されることにより、吸引口120から空気を流入させ、流入した空気を外部に排出させることで、吸引口120からの吸引力を発生させることが可能なファン150を有している。記録装置100は、複数の吸引口120が複数の区画に分けられ、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口120からの吸引強さを調節するための吸引強さ調節手段を有している。
【選択図】図3
Description
本発明は、プラテンに形成された吸引口から空気を吸引し、プラテン上で記録媒体を吸着させて記録を行うことが可能な記録装置に関する。
プラテン上に配置された記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置においては、プラテンから空気を吸引して記録媒体をプラテン上に吸着させる形式のものがある。これにより、記録が行われる際に記録媒体の姿勢を安定させることができるので、記録を安定した状態で行うことができる。このようなプラテン上に記録媒体を吸着させる形式のインクジェット記録装置においては、記録媒体の通過する部分においてのみ、吸着が行われることが望ましい。記録媒体の通過する部分以外からも吸着が行われると、記録媒体の存在しない部分からの吸引が行われることになり、記録媒体の吸着のために形成された負圧が無駄に消費されてしまう。従って、吸着を行う部分での負圧が低下してしまい、それを克服するためにより強力な吸引源を用いる場合には、インクジェット記録装置の製造上のコストアップを招いてしまうという課題があった。
そのため、大きさの異なる複数の記録媒体をプラテンに吸着させる際に、記録媒体の通過する領域に応じて吸着させる領域を変化させることが採用される場合がある。特許文献1には、吸引手段に接続されて負圧を形成するための空間が弁によって二つの領域に区切られ、弁が開閉することで記録媒体の吸着する領域を変化させるインクジェット記録装置が開示されている。
特許文献1に開示されたインクジェット記録装置は、プラテン上で吸着を行う領域について、弁が閉じられた状態でファンと連通するプラテン上の部分的な領域と、弁が開けられた状態でファンと連通したプラテン上の全ての領域とに変化させることができる。従って、弁を開閉させることにより、プラテン上で記録媒体を吸着させる領域を記録媒体の大きさに応じて変化させることができる。しかしながら、特許文献1のインクジェット記録装置では、プラテン下部のダクトの一箇所で、弁が開閉されているのみである。そのため、一つの弁を開けた状態のときと、閉じた状態のときとの二種類の状態の吸着から、プラテン上における記録媒体の吸着を選択するのみである。特許文献1のインクジェット記録装置では、それ以上には記録媒体の吸着を変化させることはできない。従って、大きさの異なる三種類以上の記録媒体に対して記録を行う場合には、プラテン上で記録媒体ごとの大きさに対応させて吸着を行うことができない。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、記録媒体に応じてより適切な吸引によって記録媒体をプラテンに吸着させることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、記録手段によって記録の行われる記録媒体を支持することが可能なプラテンと、プラテンに複数設けられた吸引口と、駆動されることにより、前記吸引口から空気を流入させ、流入した空気を外部に排出させることで、前記吸引口からの吸引力を発生させることが可能な吸引力発生手段と、複数の前記吸引口が複数の区画に分けられ、それぞれの前記区画ごとに、区画内に設けられた前記吸引口からの吸引強さを調節するための吸引強さ調節手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、大きさの異なる三種類以上の複数種類の記録媒体の大きさに応じて適切な吸着力によって吸着を行うことができるので、より安定した状態で記録媒体に記録を行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の記録装置としてのインクジェット記録装置100の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本発明の第一実施形態に係るインクジェット記録装置100について説明する。図1には、インクジェット記録装置100の全体について示した斜視図が示されている。また、図2には、図1のインクジェット記録装置100における記録媒体の搬送機構の周囲について示した斜視図が示されている。
本発明の第一実施形態に係るインクジェット記録装置100について説明する。図1には、インクジェット記録装置100の全体について示した斜視図が示されている。また、図2には、図1のインクジェット記録装置100における記録媒体の搬送機構の周囲について示した斜視図が示されている。
インクジェット記録装置100は、ロール紙105を回転可能に保持し、搬送給紙する給紙搬送部103を有している。また、インクジェット記録装置100は、その給紙搬送部103から送り出されたロール紙105へ記録画像の形成を行う画像形成部106を有している。さらに、インクジェット記録装置100は、画像形成後のロール紙105を機外に排出するための排紙部104及び画像形成の仕様設定を行う操作部107を有して構成されている。
記録媒体の搬送経路には、画像形成時にロール紙105を所定量搬送するためのLFローラ108、及びこれに所定加圧力にて付勢しつつ従動回転する複数のピンチローラ109が配置されている。LFローラ108及びピンチローラ109によってロール紙105が挟まれた状態でLFローラ108が回転駆動することによって、ロール紙105が巻き架けられた位置から記録動作の行われる記録領域を通過して排紙部104の方へ搬送される。
記録媒体の搬送経路における記録領域に対応する位置には、ロール紙105を支持するプラテン110が配置されている。プラテン110の記録媒体を支持する支持面には、表面の空気を吸引して記録媒体を支持面に吸着させるための吸引口120が設けられている。この吸引口120によって記録媒体がプラテン110の支持面に吸着されることで、記録媒体がプラテン110上に保持される。
インクジェット記録装置100は、記録手段として記録ヘッド111を有している。記録ヘッド111には画像記録用のインクが一旦貯留され、記録ヘッド111から記録媒体に向かってインクが吐出されることで記録が行われる。記録ヘッド111に供給されたインクは、吐出口にてメニスカスを形成することにより、記録ヘッド111の内部に安定して保持される。本実施形態では、記録ヘッド111内のインク流路に発熱素子(電気熱変換体)が複数備えられている。記録の際には、発熱素子に通電させることにより、その発熱素子から熱エネルギーを発生させ、インク流路内のインクを加熱させて膜沸騰により発泡させる。そのときの発泡エネルギーによって、吐出口からインク滴が吐出される。
本実施形態では、インクジェット記録装置100はシリアルスキャン方式の記録装置であり、キャリッジ102はガイド軸116によって矢印Xで示される主走査方向に移動自在にガイドされている。主走査方向Xは、記録媒体の搬送方向Yと交差した方向である。本実施形態では、主走査方向Xは、記録媒体の搬送方向Yと直交している。キャリッジ102は、キャリッジモータおよびその駆動力を伝達するベルト等の駆動力伝達機構により、主走査方向に往復動される。キャリッジ102には、記録ヘッド111と、その記録ヘッド111にインクを供給するインクタンクが搭載される。記録ヘッド111とインクタンクは、インクジェットカートリッジを構成するものであってもよい。インクジェット記録装置100は、プラテン110上のロール紙のプリント領域に向かってインクを吐出させる記録動作と、その記録幅に対応する距離だけロール紙を副走査方向に搬送する搬送動作と、を繰り返すことによって、ロール紙上に順次画像を記録する。記録動作においては、記録ヘッド111が主走査方向に移動しつつ、プリント領域に向かってインクが吐出される。
また、本実施形態の記録ヘッドは、記録媒体から外れた位置にインク滴を吐出して予備吐出を行うことが可能である。予備吐出とは、記録動作の行われる前あるいは記録動作の行われる間に、記録に関与しないインク滴を吐出することで、記録ヘッド内部の増粘したインクやゴミ等のインク中の異物を記録ヘッドから排出させる動作のことである。記録ヘッドが所定のタイミングで予備吐出を行うことで、記録ヘッド内部のインクが良好な状態に維持される。
図2に示されるように、インクジェット記録装置には筐体112が設けられており、この筐体112上にプラテン110が配置されている。給紙搬送部103は、搬送方向Yにおける画像形成部106に対応する位置にロール紙105を搬送する。プラテン110は、記録ヘッド111によって記録の行われる記録媒体を支持することが可能である。
次に、図3〜5を用いて、本実施形態のインクジェット記録装置100において記録媒体をプラテン110に吸着させるための構成について説明する。図3(a)は本実施形態のインクジェット記録装置100におけるプラテン110の周囲の構成について説明するための模式的な断面図である。
プラテン110は、記録ヘッド111に対向する位置でロール紙105のシート部を支持する。本実施形態では、記録媒体の大きさに関わらず、記録媒体のホームポジション側の端部が、プラテン上において最もホームポジション側に位置する吸引口付近に位置するように、記録媒体がプラテン上に配置される。プラテン110における記録媒体の支持面の110aの下部には、仕切り壁6によって区画された複数の負圧室200が形成されている。プラテン110における記録媒体の支持面110aには、複数の吸引口120が形成されている。それぞれの吸引口120は、流路130を介して負圧室200と連通している。
また、インクジェット記録装置100には、ファン(吸引力発生手段)150が配置されている。ファン150は、インクジェット記録装置100における負圧室200の下方に配置された吸引ファンユニット140の内部に配置されている。また、吸引ファンユニット140には、外部に空気を排出可能な排出口160が形成されている。ファン150は、駆動されることにより、吸引口120から空気を流入させ、流入した空気を排出口160から外部に排出させることが可能である。これにより、吸引口120からの吸引力を発生させることができる。吸引ファンユニット140は、流路9〜13を介して負圧室200に接続されている。本実施形態では、流路9〜13は、複数の負圧室200のそれぞれに一つずつ配置されており、区画された負圧室200の個数の分だけ流路が配置されて、吸引ファンユニット140に接続されている。流路9〜13のうち、流路10〜13については、吸引ファンユニット140に、制御弁8を介して接続されている。流路9は、負圧室200から吸引ユニット140に直接接続されている。
本実施形態では、複数の吸引口120が複数の区画に分けられて形成されている。そして、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口120からの吸引強さが調節される。吸引口120とファン150との間には、それぞれの区画ごとにそれぞれ負圧室(圧力室)200が備えられている。本実施形態では、複数の吸引口120は、全て負圧室200に接続されており、負圧室200は、全てファン150に接続されている。そして、負圧室200のそれぞれとファン150との間の空気の流量を調節することにより、吸引口120からの吸引強さが調節されている。本実施形態では、制御弁8の移動によって、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口120からの吸引強さが調節される。このとき、制御系としてのCPUが制御弁8の移動を制御し、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口120からの吸引強さを調節する吸引強さ調節手段として機能する。なお、制御弁8の移動については、記録媒体の幅の長さをユーザーが認識し、記録媒体の大きさに応じて、ユーザーの操作によって制御弁8が移動されても良い。
図3(b)に、制御弁8の平面図を示す。それぞれの負圧室200とファン150との間のそれぞれには、内部で空気の流通する流路9〜13が配置されている。制御弁8には、流路10〜13の一部として構成され、それぞれの負圧室200から吸引ユニット140に供給される空気の通る空気連通口10a〜13aが形成されている。空気連通口10a〜13aは、制御弁8における、それぞれの負圧室200に接続された流路9〜13に対応する位置のうちの一部に形成されている。すなわち、制御弁8におけるそれぞれの流路9〜13において、流路9〜13の少なくとも一部の断面積が調節される。本実施形態では、制御弁8の空気連通口10a〜13aが、流路9〜13の一部の断面積を調節するための断面積調節手段として機能する。本実施形態では、大きさの異なる複数種類の空気連通口10a〜13aが制御弁8に形成されている。制御弁8は、それぞれの流路10〜13の断面積を調節することにより、負圧室200とファン150との間の空気の流量を調節している。
また一方、制御弁8における流路に対応する位置のうち、全閉の部分については、空気連通口は形成されずに、流路が塞がれて構成されている。制御弁8は、吸引ユニット140に回転可能に取り付けられている。図3(b)では、空気連通口は二重丸で示されている。径の比較的大きい二重丸は、径の異なる空気連通口のうちの、径の大きい方の空気連通口(以下、全開状態とも言うものとする)を示している。また、径の比較的小さい二重丸は、径の異なる空気連通口のうちの、径の小さい方の空気連通口(以下、半開状態とも言うものとする)を示している。また、黒丸で示された部分は、空気連通口が形成されずに、空気を通さないように制御弁8が閉じられた状態で流路を塞いでいる(以下、全閉状態とも言うものとする)位置である。このように、制御弁8には、複数の径を有する複数の空気連通口10a〜13a(供給路)が形成されている。本実施形態では、流路10〜13は円弧状に配置され、それに対応して、空気連通口10a〜13aが制御弁8に円周状に形成されている。そして、制御弁8は、複数の空気連通口10a〜13aから、それぞれの流路10〜13に接続されてそれらの流路10〜13の一部として機能するように、適用される空気連通口を選択する。これにより、それぞれの流路10〜13の断面積が調節される。
プラテン上の吸引口120から空気を吸引して記録媒体の吸着を行う際には、ファン150の回転駆動が行われる。ファン150の回転駆動が行われると、それぞれの負圧室200内部の空気が吸引ユニット140に引っ張られ、そこから空気が外部に排出される。このとき、吸引ユニット140と負圧室200との間に配置された制御弁8を回転させることで、それぞれの負圧室200に接続された流路と吸引ユニット140との間の連通状態を切り替えることができる。また、流路に接続される空気連通口の径の大きさを切り替えることで、負圧室200から吸引ユニット140へ引っ張られる空気の流入量を切り替えることができる。
このように、制御弁8を回転させることによりそれぞれの流路9〜13に対して制御弁8の空気連通口を移動させることで、それぞれの負圧室200ごとに、吸引ユニット140からの吸引を行うかどうかを選択的に切り替えることができる。また、制御弁8を回転させることにより、流路10〜13に接続される空気連通口10a〜13aの径を切り替えることで、それぞれの負圧室200からの吸引の大きさを選択的に切り替えることができる。流路と吸引ユニット140との間の空気連通口の径が比較的大きいときには、その空気連通口に接続された流路から吸引ユニット140に流入する空気の量が大きくなるので、その流路に接続された負圧室200からの吸引は強くなる。一方、流路と吸引ユニット140との間の空気連通口の径が比較的小さいときには、その流路に接続された負圧室200からの吸引は弱くなる。
本実施形態では、複数の流路10〜13が、等間隔に並べられ、それに対応して、制御弁8には、流路10〜13の配置に対応して流路10〜13と同じ間隔で複数の空気連通口10a〜13aが並べられている。そして、制御弁8が空気連通口10a〜13aの並びの順序が保たれたままスライドすることで、流路10〜13におけるファン150と接続された部分についての断面積を調節している。また、本実施形態では特に、流路10〜13は、円弧状に並べられ、それに対応して、制御弁8には、複数の空気連通口10a〜13aが円周状に並べられている。そのため、制御弁8を回転させるようにスライドさせ、それぞれの流路10〜13に接続される空気連通口10a〜13aを選択することで、流路の断面積が調節される。
本実施形態では、プラテン上に配置された記録媒体の大きさに合わせ、図3(a)に示されるようにそれぞれの吸引口120からの吸引の強さが設定される。記録媒体の配置された領域に位置する吸引口120のうち、最もホームポジション(以下、HPとも言うものとする)に近い位置の吸引口は、常に比較的弱い吸引強さによる吸引となるように流路の径が設定されている。流路9と吸引ユニット140との間の接続部では、制御弁8によって流路の開閉及び吸引の強弱が設定されるわけではなく、元々流路が半開状態となるように接続されている。ここでは、接続部での制御弁8による開閉状態及び流路径の変更はできないように構成されている。従って、この位置では、記録媒体の大きさに関係なく、常に流路の半開状態による比較的弱い吸引が行われる。また、最もホームポジションに近い位置の吸引口に連通する負圧室Aと隣り合い、ホームポジションとは逆方向の位置であるバックポジション(以下、BPとも言う)側に位置する負圧室Bに連通する吸引口は、全開状態に設定されている。これにより、負圧室Bに連通する吸引口については、比較的強い吸引を行うように設定されている。また、その負圧室Bに、BP側に隣り合う負圧室Cに連通する吸引口は、比較的弱い吸引を行うように制御弁8が半開状態に設定されている。
ここで、ホームポジションとは、記録の行われないときに、記録ヘッドが待機する位置のことを言うものとする。通常、ホームポジションは、記録媒体に記録する領域よりも外側の位置で待機する。また、記録ヘッドの主走査方向において、ホームポジションとは逆側の位置のことをバックポジションと言うものとする。
上述のように、それぞれの負圧室200に連通する吸引口120からの吸引が設定されるので、記録媒体における主走査方向の両端部付近に位置する吸引口では半開状態で吸引が行われ、主走査方向の両端部以外では全開状態で吸引が行われる。記録媒体における主走査方向の両端部付近の吸引口からの吸引が弱く設定されているので、記録媒体の主走査方向の両端部付近へ記録する際に吐出されたインク滴が吸引口からの吸引によって吸引口の方へ引っ張られることが抑えられる。これにより、記録媒体の端部付近でインク滴の着弾精度が低下してしまうことが抑えられ、記録画像の品質が低下することが抑えられる。また、記録媒体の端部付近以外の領域では、吸引が比較的強く設定されるので、記録媒体にコックリング等による変形が生じることが抑えられ、記録媒体の姿勢が一定に保たれる。
上述のように、HP側の端部においては、吸引口120からの吸引は、常に、比較的弱くなるように設定されている。本実施形態では、HP側の端部が記録媒体の搬送上の基準位置として設定されている。従って、HP側の端部の位置では、常に記録媒体の端部が位置することになる。そのため、HP側の端部の位置では、常に吸引が比較的弱くなるように設定されている。
プラテン110上における記録媒体の無い領域では、記録媒体のBP側の端部の吸引口に連通する負圧室Eに隣り合い、その負圧室EよりもHP側に位置する負圧室Dに連通する吸引口120からの吸引が強く設定されている。また、最もBP側に位置する負圧室Eに連通する吸引口120では、吸引が行われないように設定されている。
記録媒体の無い領域では吸引がこのように設定されているので、記録媒体のBP側の端部付近の吸引口から負圧室一つ分だけBP側にずれた位置で吐出されたインク滴を回収することができる。従って、その位置に記録に寄与しないインク滴を吐出し、予備吐出を行うことができる。予備吐出を行う際には、記録媒体から外れた位置にインク滴を吐出する必要がある。しかしながら、そのために、過度に大きく記録媒体から外れた位置に記録ヘッドが移動する場合には、記録ヘッドが予備吐出を行う位置までの移動距離が長くなってしまい、予備吐出にかかる時間が長くなってしまう。そのため、予備吐出が行われる位置は、記録媒体から外れた位置であっても、記録媒体の端部に比較的近い位置に設定されることが好ましい。従って、本実施形態では、予備吐出の行われる吸引口が、記録媒体のBP側の端部付近の吸引口から負圧室一つ分だけHP側にずれた位置となるように設定されている。
また、最もBP側に位置する負圧室に連通する吸引口120では吸引が行われないので、記録媒体の吸着及び予備吐出の際のインクの回収に関与しない吸引口120では吸引が行われないように、それぞれの吸引口120からの吸引が設定されている。そのため、ファン150が回転駆動を行った際に、負圧のリークが最小限に抑えられ、吸引ユニット140によって生成される負圧が、記録媒体の吸着及び予備吐出の際のインクの回収に関与しない吸引口120によって無駄に消費されることを抑えることができる。ファン150の回転駆動によって吸引ユニット140内部で生成された負圧が効率的に用いられるので、記録媒体の吸着及び予備吐出の際のインクの回収で用いられる負圧の強さが高められる。従って、吸引口120からの吸引において、同じ強さの吸引を行う際にもファン150の回転駆動を小さくすることが可能になる。従って、ファン150を回転駆動させるモータの大型化を抑えることができるので、製造コストを低くすることができる。また、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。また、プラテン110からの吸引を行う際の消費電力を小さくすることができるので、インクジェット記録装置の運転コストを低く抑えることができる。
また、上述したように、インクジェット記録装置100は、制御弁8をそれぞれの流路に対して回転させることで、流路に接続される制御弁8の空気連通口の位置を移動させることが可能なように形成されている。このとき、制御弁8を回転移動させることで、図3(b)に示されるような流路との接続部における制御弁8内での全閉、半開、全開状態の位置関係を変えずに、接続されるそれぞれの流路との間の相対的な位置関係を変更することができる。すなわち、流路10〜13に対して、制御弁8を矢印D1方向に回転移動させて、流路10〜13に対する制御弁8の接続部の相対的な位置関係を矢印D1の方向にずらして制御弁8と流路10〜13とを接続することができる。
図3(a)、(b)に示された状態から制御弁8が回転移動することで流路10〜13に対する制御弁8の接続部の相対的な位置関係が矢印D1の方向にずらされた状態にある制御弁8と流路との接続関係について、図4(a)、(b)に示す。
図4(a)では、プラテン上に配置されて支持されている記録媒体の主走査方向への長さが、図3(a)に示された記録媒体よりも短い。そのため、記録媒体の位置が図3(a)に示された状態のときとは異なり、それぞれの吸引口ごとに要求される吸引が図3(a)に示される状態のときとは異なる。
図4(a)に示される記録媒体のBP側の端部は、図3(a)に示されるものよりもHP側にずれた位置にある。従って、記録媒体の主走査方向端部でのインク滴の着弾位置のずれを抑えるために、記録媒体の端部付近の吸引が弱く設定される必要がある。また、記録媒体のBP側の端部の位置がHP側に移動するのに伴い、予備吐出の行う位置もHP側に移動させる。また、記録媒体の端部の位置がHP側に移動するので、プラテンのBP側において吸引を行う必要の無い吸引口の数が増える。
従って、記録媒体のBP側の端部の位置がHP側に移動するのに伴い、記録媒体の端部付近の吸引を行う吸引口120、予備吐出を行う吸引口及び吸引を行わない吸引口120の位置をHP側に移動させる。本実施形態では、流路10〜13に対する制御弁8の相対的な位置を矢印D1の方向に移動させることで、それぞれの吸引口の位置を流路10〜13に対して相対的に移動させている。本実施形態では、記録媒体の大きさが図3(a)のものよりも吸引口の列の並びにおける吸引口同士の間隔の一区間分だけ小さくなったことで、それぞれの吸引口120の位置が吸引口同士の間隔の一区間分だけHP側に移動している。従って、本実施形態では、図3(b)に示される状態のときに比べて、制御弁8が吸引口同士の間隔の一区間分だけD1方向に移動している。
このように、制御弁8を吸引口同士の間隔の一区間分だけD1方向に移動させるので、制御弁8を回転させるだけで、BP側からHP側に向けて吸引口の並びの順番を変えずに、吸引口120の位置を全体的にBP側からHP側に移動させることができる。従って、図3(a)に示された記録媒体よりも小さい図4(a)に示される記録媒体の大きさに合わせて、吸引口120の位置を調節することができる。すなわち、吸引口120による吸引強さの並びを変えずに、記録媒体の大きさに応じて、使用する吸引口120を選択することができる。本実施形態では、制御弁8を回転させ、流路10〜13に対する制御弁8の相対的な位置を移動させるだけで吸引を行う吸引口120の位置の調節及び吸引の強さの調節を行うことができる。従って、プラテン上で吸引を行う吸引口120の位置の調節及び吸引の強さの調節を行う際に、制御及び取り扱いが簡易なインクジェット記録装置を提供することができる。
図4(a)、(b)では、プラテン110の吸着する記録媒体が小さくなるのに伴い、制御弁8が矢印D1の方向に回転移動する構成について説明した。これに対し、プラテンの吸着する記録媒体が大きくなる場合には、制御弁8を矢印D2の方向に回転移動させる。その場合には、吸引口120の位置が全体的にHP側からBP側に向かう方向へ移動することになる。これにより、記録媒体が大きくなって記録媒体のBP側の端部の位置がBP側に移動するのに対応して、流路10〜13に対する制御弁8の相対的な位置を移動させる。このように、比較的大きな記録媒体がプラテン上に配置される場合にも、制御弁8を回転移動させるだけで、吸引を行う吸引口の位置の調節及び吸引の強さの調節を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る記録装置について説明する。図5に、第2実施形態におけるインクジェット記録装置300のプラテン310の構成についての斜視図を示す。第1実施形態と同様に、プラテン上における記録媒体を吸着支持するための吸着部305には、空気を吸引して記録媒体を吸着する吸着力を発生させるための吸引口307が複数設けられている。本実施形態においても、複数の吸引口307が複数の区画に分けられて形成されている。そして、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口307からの吸引強さが調節される。また、図8に示されるように、それぞれの区画ごとに形成された吸引口307に接続されるように、それぞれの区画に対応して複数の負圧室(圧力室)330が配置されている。
次に、第2実施形態に係る記録装置について説明する。図5に、第2実施形態におけるインクジェット記録装置300のプラテン310の構成についての斜視図を示す。第1実施形態と同様に、プラテン上における記録媒体を吸着支持するための吸着部305には、空気を吸引して記録媒体を吸着する吸着力を発生させるための吸引口307が複数設けられている。本実施形態においても、複数の吸引口307が複数の区画に分けられて形成されている。そして、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口307からの吸引強さが調節される。また、図8に示されるように、それぞれの区画ごとに形成された吸引口307に接続されるように、それぞれの区画に対応して複数の負圧室(圧力室)330が配置されている。
また、プラテン310上の吸引口307には流路としてのダクト332を介して吸引ユニット331が接続されている。本実施形態では、吸引力発生手段として、高い吸引力を省スペースで実現するために吸引ファン306としてのシロッコファンが吸引ユニット331内部に配置されている。プラテン310に形成された吸引口307と吸引ファン306との間には、空気を流通させるためのダクト332が形成されている。ダクト332の内部には、複数の負圧室330が形成されている。本実施形態のインクジェット記録装置300では、複数の負圧室330が列状に並べられ、隣り合う負圧室330同士が連通して構成されている。これらの複数の負圧室330のうち、少なくとも一つの負圧室330に吸引ファン306が接続されている。本実施形態では、最もHP側に配置された負圧室330に吸引ファン306が接続されている。隣り合う負圧室330同士が連通する位置には、隣り合う負圧室同士の間で流通する空気の流量を調節する圧切替弁(弁)323が配置されている。そして、圧切替弁323の開度を調節することにより、吸引口307からの吸引強さが調節される。このとき、制御系としてのCPUが圧切替弁323の開度を調節し、それぞれの区画内に設けられた吸引口307からの吸引強さを調節する吸引強さ調節手段として機能する。
記録媒体のBP側の端部に対応する位置には、紙面に対して凹状の形状を有したインク受け部308が複数形成されている。インク受け部308は、複数の記録媒体の大きさに対応できるようにプラテン310上に複数形成され、これらの複数のインク受け部308から記録媒体に適したインク受け部308がその都度選択される。また、インク受け部308の底面が斜面によって形成されており、インク受け部308の内部には、予備吐出のために吐出されたインクの回収及び浮遊ミストの吸引を行うためのインク吸引口309が形成されている。インク受け部308に排出されて捨てられたインクは、斜面を流れてインク吸引口309に流れ落ちて所定の廃インク回収部によって回収される。このインク受け部308はインクジェット記録装置300が様々な大きさの記録媒体に対してできるだけ近い位置で予備吐出を行うことができるように、各記録媒体の幅の長さに対応して、それぞれの記録媒体の両端部に設けられる。本実施形態でも第1実施形態と同様に、HP側の端部の位置が基準位置として設定されており、HP側の端部の位置に常に記録媒体の端部が位置する。そして、記録媒体の幅の長さに応じてBP側の端部の位置が異なる。
記録を終えた記録媒体は、搬送ローラによって搬送され、記録画像後端の所望の位置でカッター(不図示)によってカットされる。
次に、圧切替弁23によってプラテン310からの吸引圧を調節するための構成について図6、7、8を用いて説明する。
図6に、本実施形態における記録媒体を支持するためのプラテン310の全体についての斜視図を示す。プラテン310における記録媒体の搬送方向に沿った下流側には、リンク部材321が取り付けられている。リンク部材321は、インクジェット記録装置本体における記録媒体の搬送方向の外側に、主走査方向に沿って延びるように取り付けられている。また、リンク部材321は、インクジェット記録装置本体に対して、主走査方向に相対的に移動することが可能に構成されている。リンク部材321には、長穴321aが形成されている。長穴321aは、それぞれの圧切替弁323に配置された位置に対応した位置に形成されている。
図7(a)に、本実施形態におけるプラテン310について、内部を示すために一部を分解した斜視図を示す。図7(b)に、プラテン310の内部に配置された圧切替弁323について拡大して示した斜視図を示す。また、図7(c)に、リンク部材321に形成された長穴321aについて拡大して示した側面図を示す。
圧切替弁323は、それぞれ回転軸322bを有し、回転軸322bを中心に回動可能に、インクジェット記録装置本体に取り付けられている。圧切替弁323は、インクジェット記録装置本体におけるダクト332を塞ぐことが可能な断面積を有している。本実施形態では、圧切替弁323におけるプラテン側の端部が回転軸322bとして構成されており、回転軸322bを中心に圧切替弁323が鉛直方向に対して角度を変えることが可能である。圧切替版323における回転軸322bは、プラテン側の端部に近い位置に形成されている。圧切替弁323における回転軸322bの一端には、インクジェット記録装置本体に対して回動可能に取り付けられるために、突出部322cが設けられている。また、圧切替弁323における突出部322cの設けられている側の他端側には、ボス322aが設けられている。本実施形態では、圧切替弁323における回転軸322bの延びる軸方向に沿った外側端部に、回転軸322bとは異なる位置に、軸方向の外側に向けて突出したボス322aが形成されている。ボス322aは、圧切替弁323におけるプラテン側の端部と底面側の端部とのおよそ中間の位置に形成されている。
リンク部材321は、インクジェット記録装置における圧切替弁323の突出部322cの形成された側とは反対側に配置されている。
圧切替弁323が回転せずに吊られて鉛直方向に沿って配置されている状態では、圧切替弁323はダクト332を塞いで、そこで空気を流通させないように配置される。また、圧切替弁323が回転軸322bを中心に回転すると、圧切替弁323とダクト332の間に隙間が形成され、その隙間を空気が通過することが可能になる。圧切替弁323とダクト332の間の隙間の面積の大きさによって空気の流通できる流量が変化し、それに応じて吸引口307からの吸引の強さが変化する。すなわち、圧切替弁323の配置されている角度に応じて、ダクト332における空気の流通可能な面積が変化し、吸引口307からの吸引の強さを変化させることができる。
図8に、本実施形態におけるプラテン310下部の内部の構成についての断面図を示す。記録媒体P1を吸着するために空気を吸引する複数の吸引口307のそれぞれは、吸引ダクト332を通じて、吸引ファン306に連通している。吸引ファン306を回転駆動させることで空気を吸引口307から吸引させ、記録媒体吸着部305で吸引力を発生させる。同じように、各記録媒体幅のそれぞれ左右端に設けられたインク吸引回収部308も、吸引ダクト332を通じて、吸引力発生手段としての吸引ファン306に連通しており吸引力が発生する。吸引ファン306により吸引した空気は不図示のフィルターを介してインクジェット記録装置の外部へ排出される。
また、図9に、インクジェット記録装置本体における圧切替弁323の取り付け部分333について拡大した斜視図を示す。図9に示されるように、プラテン310におけるダクト332の内部には、圧切替弁323を支持する支持部333が配置されている。
図7(b)に示されるように、圧切替弁323における突出部322cとは反対側の他端側には、他端から外側に突出したボス322aが設けられている。圧切替弁323がインクジェット記録装置本体に取り付けられると、圧切替弁323におけるボス322aが、リンク部材321に設けられた長穴321aの内部に挿入される。このとき、リンク部材321の長穴321aに、ボス322aが係合される。
インクジェット記録装置本体に圧切替弁323が配置される際には、突出部322cが支持部333によって支持されると共に、ボス322aが長穴321aの内部に挿入されて、圧切替弁323がインクジェット記録装置本体に取り付けられる。また、このとき、長穴321aにボス322aが係合された状態でリンク部材321がインクジェット記録装置本体の主走査方向に沿って移動することにより、圧切替弁323が回転軸322bを中心に回動する。これにより、鉛直方向に対する圧切替弁323の取り付け角度が変えられる。
ボス322aは、圧切替弁323における取り付け角度を決めるために形成されている。このボス322aが、回転軸322bに対して相対的な高さを変化させることで、圧切替弁323における基準位置からの取り付け角度を変化させている。リンク部材321に設けられた長穴321aは、ボス322aの高さについての位置決めを行うために形成されている。
移動するリンク部材321と圧切替弁323との間の位置関係について、図10を参照して説明する。ここでは、3つの圧切替弁323が配置されている形態について説明する。本実施形態では、図10に示されるように、リンク部材321の取り得る位置が7つ存在し、これらの7つの吸引モードから状況に応じて適した圧切替弁323の配置についての吸引モードが選択される。図10(a)に、7つの吸引モードについての、それぞれの圧切替弁323におけるボス322aの位置について示した説明図を示す。また、図10(b)に、7つの吸引モードについての、それぞれの圧切替弁323における全開位置を基準とした角度について示したテーブルを示す。それぞれの吸引モードに応じて、それぞれの圧切替弁323ごとに、回転軸322bとボス322aとの間の高さの差を変化させている。これにより、それぞれの圧切替弁323ごとに、取り付け角度が調節される。このように、本実施形態では、回転軸322bと、ボス322aとの間の位置関係に応じて、圧切替弁323における基準位置からの取り付け角度が変化し、それぞれの吸引口307からの吸引強さが調節される。特に、本実施形態では、圧切替弁323において、回転軸322bとボス322aとの間の高さの差が小さいときには、圧切替弁323の開度が大きい状態となるように設定されている。また、回転軸322bとボス322aとの間の高さの差が大きいときには、圧切替弁323の開度が小さい状態となるように設定されている。そして、回転軸322bに対するボス322aの高さを調節することで圧切替弁323の取り付け角度が調節される。
リンク部材321がモード1に相当する位置に配置されている場合には、BP側、真中、HP側の圧切替弁323がいずれも全開の状態にある。つまり、3つの圧切替弁323が全て鉛直方向に対して90°傾いた状態で配置され、水平面と平行に配置されている。ここでは、全開の状態にある圧切替弁23の位置を基準とし、この状態の角度を0°とする。リンク部材321がモード2に相当する位置に配置されている場合には、BP側の圧切替弁323が微小開の状態で、真中、HP側の圧切替弁323が全開の状態にある。リンク部材321がモード3に相当する位置に配置されている場合には、BP側の圧切替弁323が全閉の状態で、真中、HP側の圧切替弁323が全開の状態にある。リンク部材321がモード4に相当する位置に配置されている場合には、BP側の圧切替弁323が全閉の状態で、真中の圧切替弁323が微小開の状態で、HP側の圧切替弁323が全開の状態にある。リンク部材321がモード5に相当する位置に配置されている場合には、BP側、真中の圧切替弁323が全閉の状態で、HP側の圧切替弁323が全開の状態にある。リンク部材321がモード6に相当する位置に配置されている場合には、BP側、真中の圧切替弁323が全閉の状態で、HP側の圧切替弁323が微小開の状態にある。リンク部材321がモード7に相当する位置に配置されている場合には、BP側、真中、HP側の圧切替弁323がいずれも全閉の状態にある。
本実施形態では、それぞれの圧切替弁323の開度に応じて、モード1〜7の複数の吸引モードが設定されている。そして、複数の吸引モードから吸引の際に用いられる吸引モードを選択することにより、それぞれの圧切替弁323の開度が調節される。また、本実施形態では、圧切替弁323は、回転軸322bを中心に回転可能に支持されている。そして、選択された吸引モードに応じて、圧切替弁323における基準位置からの取り付け角度が変化し、圧切替弁323の開度が調節されることによってそれぞれの吸引口307からの吸引強さが調節される。
このように、リンク部材321が移動することによってそれぞれの圧切替弁323が角度を変えて、流路を流れる空気の流量を変化させることができる。これにより、吸引ファン306を回転駆動させることで吸引口307から吸引され吸引ダクト332を通ってインクジェット記録装置本体の外部に排出される空気の流量を変化させることができる。吸引口307を通って吸引される空気の量を変化させることで、吸引口307からの空気の吸引量を変化させ、これによってプラテン310上に記録媒体を吸着させる吸着力を変化させることができる。このような構成により、吸引口307の位置ごとに記録媒体をプラテン310上に吸着させる吸着力を調節することができる。
また、本実施形態では、図11に示されるように、リンク部材321の駆動構成は、ラックとピニオンによって構成されている。モータ351の駆動により、ギア352が回転駆動され、ギア352の回転に応じてラック353を移動させ、ラック353に取り付けられたリンク部材321を移動させることができる。このとき、モータ351による駆動される回転の量を制御することにより、リンク部材321の移動を制御することができる。図11に示される構成では、リンク部材321がギア352及びラック353を介してモータ351に比較的直接的に接続されている。従って、圧切替弁323に、吸引によって引っ張られる方向に圧力が作用し、それによってリンク部材321に力が作用しても、これによる影響が少なく抑えられる。
なお、リンク部材321の駆動構成は、カム機構によって移動可能に構成されていても良い。図12に、カム機構によって移動するリンク部材321についての模式的な側面図を示す。リンクカム349には、駆動源となるモータが接続されている。また、リンクカム349は、回転位置がカムセンサーによって把握される。また、リンクカム349は、リンク部材21に接続されたリンク部材摺接部350と当接している。リンク部材摺接部350及びリンク部材321は、不図示のバネによってリンクカム349に当接する方向に付勢されている。そのため、リンク部材321は、リンクカム349に、リンク部材摺接部50で接触し続ける。
リンクカム349に接続されたモータの駆動によってリンクカム349が図12に示される方向Aに回転すると、リンク部材21は方向X1に移動する。逆に、リンクカム349が方向Bに移動すると、リンク部材321は方向X2に移動する。このように、リンクカム349を回転駆動させることにより、リンク部材321を移動させる。リンク部材321を移動させる際には、リンクカム349に接続されたモータの駆動量を制御することで、リンク部材321による移動量を制御することができる。これにより、リンク部材321をインクジェット記録装置本体に対して相対的に移動させることができ、圧切替弁323の姿勢を制御することができる。
また、吸引ファン306によって吸引が行われる際には、圧切替弁323へ方向X2に向かう力が作用することにより、リンク部材321に対し方向X2に向かう力が作用する。そのため、リンク部材摺接部350は、吸引ファン306による吸引によって作用する力と、不図示のバネによる力とによってリンクカム349に当接する方向へ付勢されている。
なお、本実施形態では、リンク部材321の移動のための構成として、ラックとピニオンによる構成及びカム機構による構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。リンク部材21を移動させるための構成については上記形態以外の形態であっても良い。
図13に、本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成についてのブロック構成図を示す。ホストPCより画像データを本体CPUが受信すると、その画像データの印字品位に応じてキャリッジ走査速度や紙送りパス数が決定される。この際に、通常印字かフチなし印字(余白なし印字)の情報や、ロール紙/カット紙も画像データとともにPCより制御系661に送信される。
制御系661は、CPU651、ROM652、RAM653を有しており、制御系661は、本記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。記録ヘッド669からのインクの吐出は、CPU651が記録素子の駆動データ(画像データ)および駆動制御信号(ヒートパルス信号)をヘッドドライバ665に供給することにより行われる。制御系661は、キャリッジを主走査方向に駆動するための記録ヘッドモータ50を、モータドライバ664を介して制御し、エンコーダ672によってキャリッジの位置を把握する。また、用紙Pを副走査方向に搬送するための紙送りモータを、モータドライバ663を介して制御し、エンコーダ671によって記録媒体の位置を把握する。さらに制御系661は、ファンドライバ673を介して、吸引ファン306の回転駆動を制御する。また、制御系661は、圧調整弁ドライバを介してリンク部材321を移動させるために駆動させるモータ351の駆動を制御する。また、制御系661は、駆動系ドライバ662を介して、回復系666の駆動を制御する。
図14に、本実施形態のインクジェット記録装置における制御フローについてのフローチャートを示す。
まず、プラテン上に記録媒体が配置される(S101)と、吸引ファン306が回転駆動され(S102)ると共に、圧切替弁323が全開の状態に設定される(S103)。その後、記録媒体における先端を検知し(S104)、まずプラテン310上で記録媒体の右端を検知し(S105)、一旦搬送を行った後に再び記録媒体の右端を検知(S106)することにより、そこでの記録媒体の斜行が生じているかどうかが検知される。その後、さらに記録媒体の左端が検知され(S107)、ここで、記録媒体の右端の位置と左端の位置とから記録媒体の幅の長さが検知される。
検知された記録媒体の幅の長さを基に、それぞれの圧切替弁323について、記録媒体の幅Aよりも内側に位置するかどうかが判断される(S108)。紙幅の内側に位置する圧切替弁323については、圧切替弁323の姿勢は、全開の状態が維持される。紙幅よりも外側に位置する圧切替弁323については、姿勢が、全開の状態から全閉の状態に変えられる(S109)。ここでは、記録媒体の左端の位置Aよりも外側(左側)に位置する圧切替弁323は、全て全閉の状態になる。
紙幅の内側に位置する圧切替弁323について全開にされ、紙幅よりも外側に位置する圧切替弁323について全閉にされると、記録媒体が一旦バックフィードされると共に、記録ヘッドがホームポジションに移動する(S110)。それから、インクジェット記録装置300が記録前待機の状態になり(S111)、記録のコマンドが送信されると、そこで記録が開始される(S112)。
その際、予備吐出が行われるかどうかが確認される(S113)。予備吐出が行われない場合には、そのまま記録動作が行われる。予備吐出動作が行われる場合には、予備吐出の行われる予備吐出のためのインク吸引口309の位置Bが確認される。そして、記録媒体の幅方向端部の位置Aと予備吐出のためのインク吸引口309の位置Bとの間の領域に位置する圧切替弁323について部分的に開け(S114)、インク吸引口309から予備吐出の際に吐出されたインク滴を回収するために吸引が行われる。
図15を参照して、予備吐出が行われない場合のそれぞれの圧切替弁323の開度と、予備吐出が行われる場合のそれぞれの圧切替弁323の開度について説明する。
本実施形態では、圧切替弁323のポジションとしては、全開の際の圧切替弁323の姿勢を基準として0°とし、(a)弁OPEN(0°)、(b)弁15°傾け、(c)弁CLOSE(90°)の3つのポジションがある。圧切替弁323の各ポジションについては、圧切替弁323の配置されている位置に応じて設定される。
図15(a)に示されるように、予備吐出が行われない場合には、記録媒体の外側端部位置Aの内側に位置する圧切替弁323は全開の状態で配置されている。これにより、端部位置Aの内側の位置では、吸引ファン306による吸引によって比較的強い吸引が行われ、記録媒体が安定してプラテン310上に支持される。そのため、記録ヘッド304による記録動作を安定して行うことができ、記録によって得られる記録画像の品質を高く維持することができる。また、記録媒体の外側端部位置Aよりも外側に位置する圧切替弁323は、全閉の状態で配置されている。そのため、プラテン310における記録媒体の配置されない領域においては、ダクト332が圧切替弁323によって塞がれ、吸引ファン306による吸引によって生じる空気の流れがそこで遮られる。従って、記録媒体の外側端部位置Aよりも外側の位置での吸引口307からの吸引を止めることができる。
記録媒体の外側端部位置Aよりも外側の位置では、吸引口307からの吸引は行われないので、吸着の行われない領域で吸引ファン306によって記録媒体の吸着のために形成された負圧が無駄に消費されずに済む。従って、吸引ファン306による記録媒体の吸着を効率的に行うことができる。そのため、吸引ファン306の回転駆動によって生成された記録媒体の吸着のための負圧が低下せずに済む。記録媒体を吸着する領域においては、比較的高い吸着力が維持されたまま記録媒体の吸着を行うことができる。また、記録媒体の吸着を効率的に行うことができるので、駆動源としてのモータの出力を大きくする必要がなく、インクジェット記録装置の製造コストを少なく抑えることができる。
図15(b)に示されるように、予備吐出の行われる場合には、記録媒体の外側端部位置Aよりも外側であって、記録媒体の外側端部位置Aに近い領域に位置している圧切替弁323は、部分的に開放されている。また、記録媒体の外側端部位置Aよりも外側であって、記録媒体の外側端部位置Aから遠い領域に位置している圧切替弁323は、全閉の状態にある。記録媒体の外側端部位置Aの内側に位置する圧切替弁323は全開の状態で配置されている。
このような姿勢でそれぞれの圧切替弁323が配置されているので、予備吐出の行われない場合と同様に、プラテン310における記録媒体の配置されない領域においては、ダクト332が圧切替弁323によって塞がれる。そのため、吸引ファン306による吸引によって生じる空気の流れがそこで遮られる。これにより、記録媒体の吸着の行われる位置では、吸着が効率的に行われ、高い吸着力によって安定した状態で記録媒体への記録を行うことができる。また、記録媒体よりも外側で、外側端部位置Aに近い領域に位置している圧切替弁23は部分的に開放されているので、予備吐出の行われるインク吸引口9から、予備吐出で吐出されたインクの吸引を行うのに適した吸引強さによって吸引を行うことができる。予備吐出で吐出されたインクをプラテン310上から吸引して回収するので、記録を行う過程で継続的に予備吐出を行うことができ、予備吐出によって回復の行われた良好な状態のインク吐出によって記録を行うことができる。従って、記録画像の品質を高く維持することができる。また、予備吐出で吐出されるインク滴の回収を記録媒体に近い位置で回収することができ、予備吐出に必要とされる記録ヘッド304の移動量を少なく抑えることができる。そのため、予備吐出にかかる時間を短縮化させることができ、予備吐出のためにユーザーを長く待機させることによるユーザーの煩わしさを少なく抑えることができる。
なお、上記実施形態では、圧切替弁323における回転軸322bは、圧切替弁323のプラテン側の端部に近い位置に形成されていることとしたが、本発明はこれに限定されない。図16(a)に別の実施形態の圧切替弁323’についての斜視図を示し、図16(b)にその圧切替弁323’が取り付けられた際のダクト332’及び圧切替弁323’についての斜視図を示す。ここで説明される形態では、図16(a)、(b)に示されるように、圧切替弁323’における回転軸322b’が、圧切替弁のプラテン側の端部と底面側の端部とのおよそ中間の位置に形成されている。
図17(a)に、回転軸322b’が、圧切替弁323’のプラテン側の端部と底面側の端部とのおよそ中間の位置に形成された形態のインクジェット記録装置についての模式的な断面図を示す。また、図17(b)に、圧切替弁323’について拡大して示した模式的な断面図を示す。
図17(a)、(b)に示されるように、本実施形態では、圧切替弁323’の回転軸322b’がプラテン側の端部と底面側の端部とのおよそ中間の位置に形成されている。従って、吸引ファン306が回転駆動したときに、ダクト332の内部に空気の流れが発生したとしても、圧切替弁323’のプラテン側の位置と底面側の位置との間で同程度のモーメントが作用することになり、これらの間でバランスが取られることになる。すなわち、吸引ファン306が回転駆動されたときの空気の流れによって圧切替弁323’の受ける回転軸322b’回りのモーメントを釣り合い易くすることができる。そのため、吸引ファン306が吸引の際に回転駆動されたときに、圧切替弁323’が回転し難いので、圧切替弁323’の角度の調節を容易に精度良く行うことができる。
吸引ファン306の吸引の際の回転駆動による圧切替弁での回転軸回りのモーメントが大きいときには、圧切替弁の角度が変化してしまうことが考えられる。その場合には、それぞれの吸引口307からの吸引強さが変化してしまい、吸引強さの精度が低下する可能性がある。
なお、上記実施形態では、記録ヘッドは発熱素子により膜沸騰を発生させて発泡させインク滴を吐出する方式としたが、本発明はこれに限定されない。圧電素子を変形させ、これによって記録ヘッド内部の液体を吐出する形式の記録ヘッドが記録装置に適用されても良く、また、他の形式の記録ヘッドが本発明の記録装置に適用されても良い。また、上記実施形態では、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置が適用される形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。プラテン上で記録媒体を吸着し、吸着された記録媒体に対して記録が行われるのであれば、記録装置は、熱転写方式等、インクジェット記録装置の他の形式の記録装置であっても良い。
また、上記実施形態では、プラテンにおけるホームポジション側の端部の位置を基準位置とし、ホームポジション側の端部に記録媒体の端部が位置する形態について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、記録媒体の位置は、上記以外の形態であっても良い。
また、上記実施形態では、複数の吸引口が複数の区画に分けられ、それぞれの区画ごとに、区画内に設けられた吸引口からの吸引強さが調節されることとしたが、それぞれの区画内に設けられる吸引口は何個であっても良い。また、それぞれの区画内に設けられる吸引口は一つであっても良い。つまり、それぞれの吸引口ごとに吸引強さが調節されるような構成であっても良い。
また、本明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わずに用いられる。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または記録媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録装置」とは、プリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置などのプリント機能を有する装置、ならびにインクジェット技術を用いて物品の製造を行なう製造装置を含む。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものを表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
また、上述した記録装置は、記録ヘッドの主走査方向の移動と、記録媒体の副走査方向の搬送と、を伴って画像を記録するいわゆるシリアルスキャン形式の記録装置である。しかし、本発明は記録媒体の幅方向の全域に亘って延在する記録ヘッドを用いるフルラインタイプの記録装置にも適用可能である。
110 プラテン
120 吸引口
150 ファン
120 吸引口
150 ファン
Claims (11)
- 記録手段によって記録の行われる記録媒体を支持することが可能なプラテンと、
プラテンに複数設けられた吸引口と、
駆動されることにより、前記吸引口から空気を流入させ、流入した空気を外部に排出させることで、前記吸引口からの吸引力を発生させることが可能な吸引力発生手段と、
複数の前記吸引口が複数の区画に分けられ、それぞれの前記区画ごとに、区画内に設けられた前記吸引口からの吸引強さを調節するための吸引強さ調節手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記吸引口と前記吸引力発生手段との間に、それぞれの前記区画ごとにそれぞれ圧力室が備えられ、
複数の前記吸引口は、前記圧力室に接続され、
前記圧力室は、前記吸引力発生手段に接続され、
前記吸引強さ調節手段は、前記圧力室のそれぞれと前記吸引力発生手段との間の空気の流量を調節することにより、前記吸引口からの吸引強さを調節することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記圧力室と前記吸引力発生手段との間のそれぞれには、内部で空気の流通する流路が配置され、
それぞれの前記流路には、前記流路の少なくとも一部の断面積を調節する断面積調節手段が配置され、
前記吸引強さ調節手段は、前記断面積調節手段によってそれぞれの前記流路の断面積を調節することにより、前記圧力室と前記吸引力発生手段との間の空気の流量を調節することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記断面積調節手段には、複数の径を有する複数の供給路が形成され、
前記吸引強さ調節手段は、複数の前記供給路から、それぞれの流路で適用される供給路を選択することにより、それぞれの前記流路の断面積を調節することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 複数の前記流路が、等間隔に並べられ、
前記断面積調節手段には、前記流路の配置に対応して前記流路と同じ間隔で複数の前記供給路が並べられ、
前記吸引強さ調節手段は、前記供給路の並びの順序が保たれたまま前記断面積調節手段をスライドさせることで、前記流路の断面積を調節することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記流路は、円弧状に並べられ、
前記断面積調節手段には、複数の前記供給路が円周状に並べられ、
前記吸引強さ調節手段は、前記断面積調節手段を回転させるようにスライドさせることで、前記流路の断面積を調節することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。 - 複数の前記圧力室が列状に並べられ、
隣り合う圧力室が連通し、
複数の前記圧力室のうち、少なくとも一つの圧力室に前記吸引力発生手段が接続され、
前記隣り合う圧力室が連通する位置には、前記隣り合う圧力室の間で流通する空気の流量を調節する弁が配置され、
前記吸引強さ調節手段は、前記弁の開度を調節することにより、前記吸引口からの吸引強さを調節することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - それぞれの前記弁の開度に応じて複数の吸引モードが設定され、
前記吸引強さ調節手段は、複数の前記吸引モードから吸引の際に用いられる吸引モードを選択することにより、それぞれの前記弁の開度を調節することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。 - 前記弁は、回転軸を中心に回転可能に支持され、
前記吸引強さ調節手段によって選択された吸引モードに応じて、前記弁における基準位置からの取り付け角度が変化し、前記弁の開度が調節されることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。 - 前記弁における前記回転軸の延びる軸方向に沿う外側端部には、前記回転軸とは異なる位置に、前記軸方向の外側に向けて突出したボスが形成され、
前記回転軸と、前記ボスとの間の位置関係に応じて、前記弁における取り付け角度が変化することを特徴とする請求項9に記載の記録装置。 - 前記弁において、前記回転軸と前記ボスとの間の高さの差が小さいときには、前記弁の開度が大きい状態にあり、前記回転軸と前記ボスとの間の高さの差が大きいときには、前記弁の開度が小さい状態にあることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
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