JP2014123912A - 音声調整装置、音声調整方法 - Google Patents

音声調整装置、音声調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音声の調整操作を容易化することにより、オペレーターの負担軽減と誤操作防止を可能とする音声調整装置が求められていた。
【解決手段】
本発明の音声調整装置は、音声レベルに関する調整操作を受ける操作子(フェーダー)と、入力される音声信号に対して、操作子で受ける調整操作に基づくレベル調整処理を行うレベル調整処理部と、レベル調整処理後の音声信号のターゲットレベルを設定するターゲットレベル設定部と、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知するレベル検知部と、ターゲットレベル設定部で設定されたターゲットレベルとレベル検知部で検知された音声レベルとの相対値を算出する相対値算出部と、相対値算出部で算出された相対値に対応する調整操作量だけ、操作子の基準位置からオフセットされた位置に操作子を移動する制御を行う操作子制御部と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力される音声信号の音声レベル等を調整して出力する音声調整装置に関し、特に音声レベル等の調整の煩雑さを軽減した音声調整装置に関する。
音声の録音・編集・放送等を行う環境において、音声信号に対する各種調整を行う音声調整装置として、複数の表示器や調整スイッチなどが設置されているオーディオミキシングコンソール(以下、音声調整卓)が使用されている。音声調整卓は、マイクロフォンや音声再生装置など、複数の音源から音声回線を通じて入力される各チャンネルの音声信号に対して、オペレーターからの操作内容に従って利得調整処理や遅延調整処理などを行い、調整処理後の音声信号を出力する。
近年、各種メータ装置の発達や音声調整卓自体の表示器の増加、更にはラウンドネス基準の導入により、音声調整卓のオペレーション中に監視すべき表示箇所が増加しており、適切な音声調整卓オペレーションには、より習熟した技術と知識が必要になってきている。
このような中、入力される複数の音声信号の音声音圧レベルの利得調整を自動で行うことで、調整操作の煩雑さを軽減した音声調整卓が開発されている(特許文献1参照)。
特開2006−287716号公報
音声調整卓のオペレーションでは、音声調整卓の各チャンネルに具備されるフェーダーの操作によって音量バランスの調整が行われるが、近年の監視箇所の増加によりフェーダーに注意を向けてオペレーションを行うことが難しくなっている。
音声調整卓のオペレーションが複雑化する一方で、制作現場においては人的リソースの不足により、音声専門のオペレーター以外の人間が音声調整卓のオペレーションを行うと言った状況も発生している。不慣れなオペレーターの場合では、複数個所の監視と音声調整とを同時に行うと言ったオペレーションの複雑化が誤操作の要因となりうる。
このような状況から、音声調整卓オペレーションに習熟していない人間でもオペレーションを可能にする平易な音声調整卓が必要になってきている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、音声の調整操作を容易化することにより、オペレーターの負担軽減と誤操作防止を可能とする音声調整装置及び音声調整方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る音声調整装置は、次の構成を具備することを特徴とする。
(1)音声レベルに関する調整操作を受ける操作子、
(2)入力される音声信号に対して、前記操作子で受ける調整操作に基づくレベル調整処理を行うレベル調整処理部、
(3)前記レベル調整処理後の音声信号のターゲットレベルを設定するターゲットレベル設定部、
(4)前記レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知するレベル検知部、
(5)前記ターゲットレベル設定部で設定されたターゲットレベルと前記レベル検知部で検知された音声レベルとの相対値を算出する相対値算出部、
(6)前記相対値算出部で算出された相対値に対応する調整操作量だけ、前記操作子の基準位置からオフセットされた位置に前記操作子を移動する制御を行う操作子制御部。
また、本発明の一態様に係る音声調整方法は、音声レベルに関する調整操作を受ける操作子を用いて前記音声レベルの調整を行う音声調整装置で用いられる音声調整方法であって、次のステップを有する。
(1)レベル調整処理後の音声信号のターゲットレベルを設定するターゲットレベル設定ステップ、
(2)入力される音声信号に対して、前記操作子で受ける調整操作に基づくレベル調整処理を行うレベル調整処理ステップ、
(3)前記レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知するレベル検知ステップ、
(4)前記設定されたターゲットレベルと前記検知された音声レベルとの相対値を算出する相対値算出ステップ、
(5)前記算出された相対値に対応する調整操作量だけ、前記操作子の基準位置からオフセットされた位置に前記操作子を移動する制御を行う操作子制御ステップ。
本発明によれば、音声の調整操作を容易化することにより、オペレーターの負担軽減と誤操作防止を可能とする音声調整装置及び音声調整方法を提供することができる。
実施形態1に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る音声調整装置の動作の流れを示すフローチャート図である。 操作部11の状態を表す図である。 操作部11の別のタイミングでの状態を表す図である。 実施形態2に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る音声調整装置の動作の流れを示すフローチャート図である。 実施形態3に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。 実施形態4に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。 実施形態5に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。 実施形態5に係る音声調整装置の操作部の状態を表す図である。 実施形態6に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。 実施形態6に係る音声調整装置の操作部の状態を表す図である。 実施形態6に係る音声調整装置の別構成の操作部の状態を表す図である。 回転式調整ツマミを操作子とする操作部の状態を表す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において同一の符号が付された部分は実質的に同一の機能を有している。また、発明の明確化のため、重複部分は適宜説明が省略されている。
(実施形態1)
[1−1:構成]
図1は、本実施形態1に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。本実施形態1に係る音声調整装置は、音声信号入力部10と、操作部11と、レベル調整処理部12と、音声信号出力部13と、レベル検知部14と、ターゲットレベル設定部15と、相対値算出部16と、フェーダー制御部17と、を備える。
音声信号入力部10は、装置外部から音声信号を入力する。例えば、音声信号入力部10は、音声調整装置に設置される入力端子であり、音声回線と接続されている。音声信号入力部10は、音声回線先に接続されているマイクロフォンや音声再生装置より出力される音声信号を入力する。音声信号入力部10で入力された音声信号は、後続のレベル調整処理部12へ送られる。
操作部11は、オペレーターから音声レベルについての調整操作を受ける。操作部11には、チャンネル毎にスライド式のフェーダー11aが操作子として設置されている。フェーダー11aをスライド軸に沿って手動で動かすことにより、対応する操作信号がレベル調整処理部12に出力される。当該操作信号に基づいて、音声レベルの調整処理における増幅率が変化する。また、各チャンネルのフェーダー11aは、それぞれモーター11bと連結されており、フェーダー制御部17からの制御に従って自動的にスライドする。
各フェーダー11aの傍には、フェーダーの基準位置を示す基準位置マーク11cが配置されている。本実施形態1では、基準位置マーク11cは、フェーダー11aのスライド可動範囲の中央付近に配置されたラインである。当該ライン位置に一致するようにフェーダー11aが操作されている場合、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルは、目標値であるターゲットレベルと一致している。
レベル調整処理部12は、操作部11で受けた調整操作に基づいて、音声信号入力部10で入力された音声信号の音声レベルを増幅又は減衰させるレベル調整処理を行う。レベル調整処理部12でレベル調整処理が行われた音声信号は、音声信号出力部13とレベル検知部14に送られる。
音声信号出力部13は、レベル調整処理部12におけるレベル調整処理後の音声信号を装置外部に出力する。例えば、音声信号出力部13は、音声調整装置に設置される出力端子であって音声回線と接続されている。音声信号出力部13は、音声回線先に接続されているスピーカー等にレベル調整処理後の音声信号を出力する。
レベル検知部14は、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知し、検知した音声レベルの値を後続の相対値算出部16に出力する。
レベル検知部14は、具体的に、フィルター部14aと、平均化処理部14bと、を有する。フィルター部14aは、音声レベルが所定の閾値以下の音声信号を切り捨てるフィルタリング処理を行う。平均化処理部14bは、フィルタリング処理後の音声信号の音声レベルの所定期間毎の平均値を算出する。平均化処理部14bで算出される当該音声レベルの平均値が、レベル検知部14で検知される音声レベルの値として相対値算出部16に出力される。
ターゲットレベル設定部15は、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルの目標値であるターゲットレベルを設定する。ターゲットレベル設定部15は、チャンネル毎にターゲットレベルを設定する。
相対値算出部16は、レベル検知部14で検知された音声レベルの値と、ターゲットレベル設定部15で設定されているターゲットレベルの値との相対値を算出する。例えば、相対値算出部16は、検知された音声レベルの値と設定されているターゲットレベルの値との差分を求めることで相対値を求める。また、別の算出方法として、相対値算出部16は、上記ターゲットレベルの値を上記検知された音声レベルの値で除算することで相対値を求めても良い。相対値算出部16は、算出した相対値をフェーダー制御部17に送る。
フェーダー制御部17は、相対値算出部16で算出された相対値に対応するフェーダー11aにおける調整操作量を、当該フェーダー11a自体を用いてオペレーターに提示する制御を行う。
より具体的には、フェーダー制御部17は、上記算出された相対値に対応する調整操作量だけフェーダー11aの基準位置からオフセットされた位置へ、フェーダー11aが移動するように、モーター11bを駆動する制御を行う。フェーダー11aは、スライド式のフェーダーであるため、フェーダー制御部17は、上記相対値に対応する距離だけ基準位置から離れた位置に移動するようにモーター11bを制御する。
[1−2:作用]
図2は、本実施形態1に係る音声調整装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
ターゲットレベル設定部15は、レベル調整処理後の音声信号のターゲットレベルを設定する(ステップS101)。ターゲットレベル設定部15は、シーンの切替りタイミングなどターゲットレベルの変更が必要な場合は、ターゲットレベルを再設定する。例えば、ターゲットレベル設定部15は、各シーン・時刻と対応するターゲットレベルとを纏めたテーブルを定期的に監視し、ターゲットレベルの変更が必要な場合に、ターゲットレベルの再設定を行う。
音声信号入力部10が装置外部から音声信号を入力すると、レベル調整処理部12は、当該入力された音声信号に対して、操作部11で行われる調整操作に基づくレベル調整処理を行う(ステップS102)。レベル調整処理後の音声信号は、音声信号出力部13より外部に出力されると共にレベル検知部14に送られる。
レベル検知部14は、レベル調整処理後の音声信号における音声レベルを検知し、検知した音声レベルの値を相対値算出部16に送る(ステップS103)。相対値算出部16は、ステップS101で設定されているターゲットレベルの値を読み出し、レベル検知部14で検知された音声レベルの値に対する相対値を算出してフェーダー制御部17に送る(ステップS104)。
フェーダー制御部17は、算出された相対値に対応するフェーダー11aにおける調整操作量を、フェーダー11a自体を用いてオペレーターに提示する制御を行う(ステップS105)。具体的には、フェーダー制御部17は、基準位置マーク11cで示されるフェーダー11aの基準位置から上記相対値に対応する調整操作量だけオフセットされた位置へ、フェーダー11aが移動するように、モーター11bを駆動する制御を行う。
以上のように、フェーダー制御部17は、フェーダー11aに連結されているモーター11bを駆動することでフェーダー11aの物理位置を変動させる制御を行う。フェーダー制御部17は、予め設定されているターゲットレベルとレベル調整処理後の音声信号の音声レベルとの相対値をフェーダー11aの物理位置によって指示する。従って、本実施形態1に係る音声調整装置では、主操作対象となるフェーダー11a自体が音声レベル指示器として機能する。
なお、フェーダー制御部17が行う上記制御に基づいてフェーダー11aの位置を自動的に移動する場合には、操作信号はレベル調整処理部12へ出力されない。すなわち、フェーダー制御部17が行う制御に基づいてフェーダー11aの位置が変更されても、レベル調整処理部12で行われるレベル調整処理における増幅率は変動しない。
フェーダー11aが手動で調整操作される場合は、レベル調整処理部12へ操作信号が出力され、調整操作量に応じた増幅率でレベル調整処理が行われる。また、フェーダー制御部17が行う自動制御との間で齟齬が生じないよう、手動調整操作時に生成される操作信号は、レベル調整処理部12に加えてフェーダー制御部17へ出力される。フェーダー制御部17は、フェーダー11aに対する手動調整操作に基づいて出力される操作信号を受け取った場合にオフセット設定を行うことで、自動制御との整合性を取る。
図3は、操作部11の状態の一例を示している。フェーダー11aの現在位置と基準位置マーク11cで示されるフェーダー11aの基準位置との差分が、ターゲットレベルを実現するために必要とする調整操作量を表している。
図3において、チャンネル1とチャンネル3〜5における各フェーダー11aの位置は、それぞれ基準位置マーク11cの位置と一致している。従って、チャンネル1、3〜5の音声レベルは、各チャンネルに設定されているターゲットレベルと一致していることになる。一方、チャンネル2では、フェーダー11aの位置が基準位置マーク11bよりも後方(下方)に位置している。従って、チャンネル2におけるレベル調整処理後の音声レベルはターゲットレベルに達していない。
図3の状態から時間が経過し、ターゲットレベルが変更されたか、又は検知される音声レベルが変化した場合について説明する。図4は、図3の状態から時間が経過した場合における操作部11の状態を示している。
図4の状態は、図3の状態と比較して、チャンネル4のフェーダー11aが前方(上方)に位置しており、チャンネル5のフェーダー11aが後方(下方)に位置している。フェーダー11aに対する手動操作が行われていない場合、チャンネル4の音声信号について検知される音声レベルが大幅に上昇したか、チャンネル4に設定されているターゲットレベルが大幅に下がったことを示している。また、チャンネル5の音声信号について検知される音声レベルが少し下がったか、チャンネル5に設定されているターゲットレベルが少し上がったことを表している。
フェーダー制御部17は、検知される音声レベル又はターゲットレベルの変動に基づいて、新たに算出された相対値に応じた距離分だけフェーダー11aの基準位置からオフセットされた位置へフェーダー11aを移動するように、チャンネル4及び5のモーター11bを制御する。
[1−3:効果]
本実施形態1に係る音声調整装置によれば、音声レベルの調整操作を行うための操作子であるフェーダー11aの位置が、そのままターゲットレベルを基準値とするオフセットを示している。そのため、オペレーターは、フェーダー制御部17が行う制御に基づいて提示される調整操作量分の調整操作を行うことで、簡易にターゲットレベルを実現することができる。従って、音声の調整操作が容易となり、オペレーターの負担軽減と誤操作防止を実現することができる。
フィルター部14aが、レベル調整処理後の音声信号に対して上記フィルタリング処理を行うことで、周辺ノイズや無音時の入力レベルによって、フェーダー11aの位置が不要に変動することを防止することができる。
平均化処理部14bが、音声レベルに対する平均化処理を行い、所定期間における平均音声レベルを求めることで、操作を阻害する頻繁なフェーダーの動作を防止でき、視認性を向上させることができる。
ターゲットレベル設定部15が、ターゲットレベルをチャンネル毎に個別に設定することで、チャンネルの重要度に応じて重みづけを行うことが可能となる。
なお、上記説明では、フェーダー11aのストローク可動範囲の中央付近が基準位置として設定されている場合について説明したがこれに限定されるものではない。フェーダー11aの可動範囲の任意の位置に基準位置マーク11cを配置して、フェーダー11aの基準位置を設定することが可能である。
また、フェーダー11aのスライド軸に沿って音声レベル目盛を配置し、当該目盛の0地点を基準位置として設定しても良い。
また、音声調整装置は、フィルター部14aにおける閾値を設定する閾値設定部や、平均化処理部14bにおいて平均化を行う各区間の長さを設定する平均化区間設定部を更に備えていても良い。
(実施形態2)
本実施形態2に係る音声調整装置は、前記実施形態1の上位概念に相当するものである。本実施形態は、音声レベルに限らず、遅延量、音声エフェクトなど、様々な種類のパラメータに対しての調整操作を行うための各種の操作子を、自動的に制御することを特徴としている。
[2−1:構成]
図5は、本実施形態2に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。本実施形態2に係る音声調整装置は、操作部21と、調整処理部22と、目標値設定部23と、制御部24と、を備える。
操作部21は、オペレーターからの所定のパラメータに関する手動の調整操作を受ける。操作部21は、実施形態1のフェーダーに限らず、音声調整卓に使用される各種の、スライド式や回転式の操作スイッチなどの操作子を含んで構成されている。この操作部21によって操作される対象は、音声レベルや遅延量など音声信号に対して付与する各種のパラメータである。ユーザーが操作部21の所定のパラメータに割り当てられた操作子を、所定量動かすことによって、その操作量に応じた信号が調整処理部22へ送られる。
調整処理部22は、操作部21で受けた調整操作に基づいて、入力される音声信号に対して、音質、音声エフェクト、遅延処理等の様々な処理を実行する。例えば、操作部21に予め設定されているパラメータが音声信号の遅延処理に関する調整操作を行うフェーダーである場合は、調整処理部22は、入力される音声信号に対して遅延処理を行う。
目標値設定部23は、上記パラメータの目標値を設定する。この目標値は、音声調整装置に設置される設定スイッチなどの入力部よりオペレーターが入力する。目標値設定部23は、当該パラメータの目標値を記憶することで、目標値の設定を行う。また、別の形態において、目標値設定部23は、音声調整装置に接続されているホスト端末より送られてくる目標値データを入力し、装置内部のメモリーに記憶することで目標値の設定を行う。
制御部24は、調整処理部22における調整処理後の音声信号のパラメータの値が、目標値設定部23で設定された当該パラメータの目標値に一致するために、操作部21で必要となる調整操作量を、オペレーターに提示する制御を行う。この提示の方法としては、実施形態1のように操作子自体の位置によって操作量をオペレーターに目視させるもの以外に、液晶表示盤などの数値表示やメータなどのアナログ表示、更にはLEDの点滅表示も可能である。
[2−2:作用]
図6は、本実施形態2に係る音声調整装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
目標値設定部23は、音声レベルや遅延量などの各種パラメータの目標値を設定する(ステップS201)。この作業は、リハーサルなどの段階で予め行われる。目標値設定部23は、入力された各種パラメータの目標値データを装置内部のメモリーに記憶することにより上記目標値の設定を行う。なお、目標値を設定するパラメータは複数あっても良いし1つだけであっても良い。
この状態で装置外部より音声信号が入力されると、制御部24は、入力された音声信号の各パラメータを検査し、目標設定値とパラメータとの相違量、すなわち操作部21による調整操作量を決定する。(ステップS202)。
次に、制御部24は、調整処理後の音声信号における上記パラメータの値が、ステップS201で設定された目標値に一致するために、操作部21で必要となる調整操作量を、オペレーターに提示する制御を行う。
制御部24が行う当該制御によって、調整処理部22における調整処理後のパラメータの値が目標値と一致するために必要な操作内容が、操作部21における操作形態に合わせて、オペレーターに提示される(ステップS203)。
[2−3:効果]
本実施形態2に係る音声調整装置によれば、オペレーターに対して、目標値を実現するために必要となる操作内容が提示されることになる。そのため、オペレーターは、その操作内容に従って手動で操作部21に対する調整操作を行うことにより、簡易に目標値を実現することができる。従って、本実施形態2に係る音声調整装置によれば、操作に不慣れなオペレーターが誤操作することを防止することができる。
音声調整作業における監視箇所が増加している現状では、単に目標値の数値をコンソールに別途配置されている表示器に表示するだけでは、オペレーターの作業負担の軽減には不十分である。オペレーターは、表示器に表示されている目標値の逐次確認と操作部での調整操作を強いられるため、作業量が増大して負担が大きくなるからである。
また、オペレーターの習熟度が低い場合は、表示器に目標とする音量増幅率の値として20dBと表示したり、目標とする遅延量の値として150msと表示したりするだけでは、適切なオペレーション補助にならない。このような提示形態では、習熟度の低いオペレーターは、実際にどのような調整操作を行う必要があるかを短い時間内に理解することが難しく、適切なオペレーションが行えないためである。
本実施形態2に係る音声調整装置は、各パラメータに関して予め設定されている目標値を実現するために必要な調整操作量を、操作部21自体を利用して提示する。そのため、オペレーターは、操作部21で提示された調整操作量分の調整操作をそのまま行うだけで良く、簡単な操作で適切なオペレーションを行うことが可能となる。
(実施形態3)
[3−1:構成]
図7は、本実施形態3に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。音声調整装置は、操作部21と、調整処理部22と、目標値設定部23と、制御部24と、音声信号入力部30と、音声信号出力部31と、を備える。制御部24は、パラメータ検知部32と、相対値算出部33と、提示制御部34と、を備える。
音声信号入力部30は、装置外部より音声信号を入力する。音声信号入力部30は、入力した音声信号を後続の調整処理部22に送る。音声信号出力部31は、調整処理部22で調整処理が行われた音声信号を装置外部に出力する。
パラメータ検知部32は、調整処理部22で調整処理が行われた音声信号の上記パラメータの値を検知する。例えば、調整処理部22で行われる調整処理のパラメータが音声レベルである場合は、パラメータ検知部32は、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知する。また、調整処理部22で行われる調整処理のパラメータが遅延量である場合は、ディレイ処理後の音声信号の遅延量を検知する。
相対値算出部33は、パラメータ検知部32で検知された値と目標値設定部23で設定された目標値とに基づいて、当該パラメータにおける相対値を算出する。相対値算出部33は、算出した相対値を提示制御部34に送る。
提示制御部34は、相対値算出部33で算出された相対値に対応する操作部21における調整操作量を、当該操作部21を用いてオペレーターに提示する制御を行う。
[3−2:作用]
操作部21で受けた調整操作に基づいて、調整処理部22で所定のパラメータに対する調整処理が行われた音声信号は、パラメータ検知部32へ送られる。パラメータ検知部32は、調整処理部22より送られてくる音声信号について上記パラメータの値を検知し、検知したパラメータ値を相対値算出部33に送る。
相対値算出部33は、目標値設定部23で予め設定されている目標値とパラメータ検知部32で検知されたパラメータ値との相対値を算出し、提示制御部34へ送る。提示制御部34は、受け取った相対値に対応する調整操作量を、操作部21を用いてオペレーターに提示する制御を行う。当該制御を行う制御信号を操作部21に送ることで、操作部21自体が上記調整操作量をオペレーターに提示するよう制御される。
[3−3:効果]
提示制御部34が行う当該制御により、操作部21における操作形態に合わせて、調整処理後の音声信号のパラメータ値が目標値となるために必要な操作内容がオペレーターに提示される。従って、オペレーターは、提示された調整操作量分の操作を手動で行うことで、簡易に目標値を実現することができる。
(実施形態4)
図8は、本実施形態4に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。本実施形態4に係る音声調整装置は、操作部21と、調整処理部22と、目標値設定部23と、制御部24と、音声信号入力部30と、音声信号出力部31と、を備える。制御部24は、パラメータ検知部41と、相対値算出部42と、提示制御部34と、を備える。
パラメータ検知部41は、調整処理部22に入力される音声信号における所定のパラメータの値を検知する。音声信号入力部30で入力された音声信号は、調整処理部22と共にパラメータ検知部41とに送られ、パラメータ検知部41は、調整処理前の音声信号におけるパラメータ値を検出する。
相対値算出部42は、パラメータ検知部41で検知されたパラメータの値と、目標値設定部23で設定された目標値と、調整処理部22で実行されている調整処理の値とに基づいて、当該パラメータにおける相対値を算出する。
目標値設定部23が設定する目標値は、実施形態2と同様、調整処理部22で調整処理が行われた後の音声信号における上記パラメータについての目標値である。従って、目標値設定部23で設定されている目標値からパラメータ検知部41で検知されたパラメータ値を減算して求まる値は、目標値を実現するために調整処理部22で必要となる全調整処理の値に対応する。相対値算出部42は、この値から、調整処理部22で現在行われている調整処理の値を更に減算することにより、目標値を達成するために調整処理部22において追加で必要となる調整処理の値を上記相対値として算出する。
相対値算出部42は、操作部21より手動の調整操作を受けた場合に送られる操作信号に基づいて、上記調整処理部22で行われている調整処理の値を特定する。調整処理部22で行われている調整処理の値は、操作部21からの操作信号に基づいて決定される。そのため、相対値算出部42は、操作部21から出力される操作信号を用いて当該調整処理の値を求める。
提示制御部34は、相対値算出部42で算出された相対値に対応する操作部21における調整操作量を、操作部21自体を用いてオペレーターに提示する制御を行う。提示制御部34が行う当該制御により、調整処理後の音声信号のパラメータ値が目標値となるために必要な操作内容が、操作部21における操作形態に合わせて、オペレーターに提示される。
本実施形態に係る音声調整装置は、調整処理前の音声信号のパラメータの値を検知する。当該構成においても、予め設定されている目標値から当該検知されたパラメータの値と、現在の操作状態に基づいて調整処理部22で既に行われている調整処理の値とを差し引くことで相対値を算出することができる。
算出された相対値に対応する調整操作量をオペレーターに提示することで、音声の調整操作が容易となり、オペレーターの負担軽減と誤操作防止を実現することができる。そのため、オペレーターは、提示された調整操作量分の操作を手動で行うことで、簡易に目標値を実現することができる。
(実施形態5)
本実施形態5に係る音声調整装置は、フェーダーの基準位置を変動することで、目標値を実現するために必要となる操作内容をオペレーターに提示する構成を備えることを特徴としている。以下、図面を参照して詳細に説明する。
[5−1:構成]
図9は、本実施形態5に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の音声調整装置は、操作部21と、調整処理部22と、目標値設定部23と、制御部24と、音声信号入力部30と、音声信号出力部31と、を備える。制御部24は、パラメータ検知部32と、相対値算出部33と、提示制御部51と、を備える。
操作部21は、スライド式のフェーダー11aと、フェーダー11aの基準位置を表示する基準位置表示部11dと、を備える。基準位置表示部11dは、フェーダー11aのスライド軸に沿って配置される複数のランプで構成され、フェーダー11aの基準位置を示す場所のランプが点灯することで基準位置マーク11cとなる。
提示制御部51は、調整処理部22におけるレベル調整処理後の音声信号の音声レベルが、目標値設定部23で設定されているターゲットレベルと一致するために必要となるフェーダー11aの調整操作量だけフェーダー11aの現在位置からオフセットされた位置にフェーダー11aの基準位置が表示されるように基準位置表示部11dを制御する。
[5−2:作用]
目標値設定部23は、音声レベルの目標値であるターゲットレベルを設定する。調整処理部22は、音声信号入力部30で入力された音声信号に対して、フェーダー11aで受けた調整操作に基づくレベル調整処理を行う。調整処理部22は、レベル調整処理後の音声信号を音声信号出力部31とパラメータ検知部32へ送る。
音声信号出力部31は、調整処理部22より受け取ったレベル調整処理後の音声信号を外部へ出力する。パラメータ検知部32は、調整処理部22より受け取ったレベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知する。
相対値算出部33は、目標値設定部23で設定されたターゲットレベルとパラメータ検知部32で検知された音声レベルとの相対値を算出する。相対値算出部33は、算出した相対値を提示制御部51に送る。
提示制御部51は、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルがターゲットレベルと一致するために必要となるフェーダー11aの調整操作量だけ、フェーダー11aの現在位置からオフセットされた位置にフェーダー11aの基準位置が表示されるように、基準位置表示部11dを制御する。
より具体的には、提示制御部51は、フェーダー11aの現在位置から、相対値算出部33で算出された相対値に対応するフェーダー11aの調整操作量だけオフセットされた位置に配置されている基準位置表示部11dのランプを点灯することで基準位置マーク11cを表示する制御を行う。
図10は、操作部21におけるフェーダー11aと基準位置表示部11dとの位置関係を表す図である。図10において、チャンネル1、2、4では、フェーダー11aの位置と基準位置表示部11dで表示される基準位置マーク11cの位置が一致しているため、レベル調整処理後の音量レベルがターゲットレベルに一致している。一方、チャンネル3、5では、フェーダー11aの位置が基準位置マーク11cよりも下方に位置しているため、音声レベルがターゲットレベルを下回っている。
チャンネル3、5においてターゲットレベルを実現するためには、オペレーターはフェーダー11aの位置が基準位置表示部11dで表示されている基準位置マーク11cの位置と一致するように、フェーダー11aを手動操作する必要がある。
[5−3:効果]
当該構成とすることで、フェーダー11aの基準位置から上記相対値に対応する調整操作量だけオフセットされた位置にフェーダー11aが位置するよう制御される。そのため、ターゲットレベルを実現するために必要となる調整操作量をオペレーターに対して提示することができる。
オペレーターは、ターゲットレベルを実現するためには、基準位置マークで指示されるフェーダーの基準位置へ手動でフェーダーを移動するだけで良い。そのため、誤操作を防止することが可能となる。
なお、基準位置表示部11dは、フェーダー11aのスライド軸に沿って配置されるインジケーターとしても良い。提示制御部51が、当該インジケーターのゲージの高さを変動することでフェーダー11aの基準位置を指示する構成とすることも可能である。
(実施形態6)
本実施形態6に係る音声調整装置では、調整操作を受ける操作子が、物理的な操作子ではなく、画面に表示される操作子であることを特徴とする。以下、図面を参照して詳細に説明する。
[6−1:構成]
図11は、本実施形態6に係る音声調整装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の音声調整装置は、操作部21と、調整処理部22と、目標値設定部23と、制御部24と、音声信号入力部30と、音声信号出力部31と、を備える。制御部24は、パラメータ検知部32と、相対値算出部33と、提示制御部64と、を備える。
操作部21は、フェーダーを画面に表示する操作子表示部61と、画面に表示されているフェーダーに対する接触操作を検知して、当該画面に表示されているフェーダーを移動するタッチパネル部62と、画面に表示されているフェーダーに対する接触操作に応じた操作信号を調整処理部22に出力する操作信号出力部63と、を備える。
提示制御部64は、フェーダーの基準位置から相対値算出部42で算出された相対値に対応する調整操作量だけオフセットされた位置にフェーダーが移動して表示されるように、操作子表示部61を制御する。
[6−2:作用]
提示制御部64は、レベル調整処理後の音声信号の音声レベルがターゲットレベルと一致するために必要となるフェーダー61aの調整操作量だけフェーダー61aの基準位置からオフセットされた位置にフェーダー61aが移動して表示されるように表示制御を行う。
図12は、操作子表示部61が表示する画面の一例を示している。当該画面には、複数のチャンネルについて、フェーダー61aと、フェーダー61aのスライド軸61bと、フェーダー61aの基準位置を示す基準位置マーク61cと、が物理的なフェーダーの様子を模した状態で表示されている。図12では、チャンネル1、3、5のフェーダー61aが基準位置に表示されている一方で、チャンネル2、4のフェーダー61aは基準位置からオフセットされた位置に表示されている。
オペレーターがフェーダー61aに触れてスライド軸61bに沿って指を移動させることで、フェーダー61aの位置が変更される。この時、フェーダー61aの移動量に応じた操作信号が調整処理部22に出力され、調整処理部22は、入力される音声信号に対して、当該操作信号に基づくレベル調整処理を行う。
[6−3:効果]
本実施形態6に係る音声調整装置によれば、物理的なフェーダーを用いる場合と同様に、音声信号入力部30で入力された音声信号に対して、調整操作に基づくレベル調整処理を行うことができる。
物理的なフェーダー11aを用いた場合と同様、画面上に表示されるフェーダー61aは、音声レベル指示器として機能する。そのため、レベル監視と音声調整の操作を同一カ所で行えることにより、オペレーターは、注意を分散させる必要がなく誤操作の要因を低減させることが可能となる。
なお、上記説明では、提示制御部64は、基準位置マーク61cで示されるフェーダー61aの基準位置から相対値算出部33で求まる調整操作量分だけオフセットされた位置にフェーダー61aをオフセット表示する制御を行う構成について説明した。但し、本実施形態6に係る発明は、これに限定されるものではない。
別の形態において、提示制御部64は、画面に表示されているフェーダー61aの現在位置から、相対値算出部33で算出された相対値に対応するフェーダー61aの調整操作量だけオフセットされた位置に基準位置マーク61cが表示されるように操作子表示部61を制御する。当該構成とすることでも、同様の効果を奏することが可能となる。
図13は、提示制御部64が、フェーダー61aの現在位置から上記相対値に対応するフェーダー61aの調整操作量だけオフセットされた位置に基準位置マーク61cを表示する制御を行っている状態における、操作子表示部61が表示する画面の一例を示している。チャンネル1、2において、上記相対値の値が0ではないため、現在のフェーダー61aの位置から上記相対値に対応する調整操作量だけ離れた位置に基準位置マーク111cが表示されている。
また、オペレーターからの接触操作を受けるタッチパネル部62に変えて、オペレーターからの非接触操作を検知するデバイスを用いることも可能である。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、上記説明した各音声調整装置を構成する機能ブロックは、ハードウェアを用いて実現されていても良いし、プログラムをCPU等の情報処理装置に実行させることで実現されていても良い。
また、上記説明では、操作部11で用いられる操作子としてスライド式フェーダーについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すように回転式調整ツマミ11eを用いることも可能である。この場合も、操作子である回転式調整ツマミ11eの状態が、基準位置マーク11cで示される基準位置から当該操作子で調整されるパラメータにおける目標値と検出値との相対値に対応する角度分オフセットされた状態となるようにモーターを駆動して回転させる制御が行われる。当該制御によって、目標値を実現するために必要となる調整操作量を、操作子自体を用いてオペレーターに提示することができる。
また、各実施形態で説明した音声調整装置は、モードを切り替えるモード切替部を備える構成とすると更に良好である。モード切替部は、通常モードと、簡易モードと、を切り替えるための切替スイッチなどで構成される。
オペレーターが当該切替スイッチを押下することで、音声調整装置の処理モードとして通常モード又は簡易モードが選択される。簡易モードとは、各実施形態で説明したように、目標値を実現するために必要となる調整操作量をオペレーターに提示する処理を行うモードであり、通常モードとは、当該処理を行わないモードである。
音声調整オペレーションに熟知しているオペレーターは、これまでの経験から、従来の方法でオペレーションを行う方が返って操作が容易である可能性がある。そこで、通常モードを別途用意して簡易モードとの間で切替可能な構成とすると、熟練者と未熟者の両方にとって使い勝手の良い音声調整装置を提供することができる。
本発明は、コンソール上に複数の操作子や表示器が配置される音声調整卓に利用することができる。
10…音声信号入力部
11…操作部
11a…フェーダー
11b…モーター
11c…基準位置マーク
11d…基準位置表示部
11e…回転式調整ツマミ
12…レベル調整処理部
13…音声信号出力部
14…レベル検知部
14a…フィルター部
14b…平均化処理部
15…ターゲットレベル設定部
16…相対値算出部
17…フェーダー制御部
21…操作部
22…調整処理部
23…目標値設定部
24…制御部
30…音声信号入力部
31…音声信号出力部
32…パラメータ検知部
33…相対値算出部
34…提示制御部
41…パラメータ検知部
42…相対値算出部
51…提示制御部
61…操作子表示部
61a…フェーダー
61b…スライド軸
61c…基準位置マーク
62…タッチパネル部
63…操作信号出力部
64…提示制御部

Claims (10)

  1. 音声レベルに関する調整操作を受ける操作子と、
    入力される音声信号に対して、前記操作子で受ける調整操作に基づくレベル調整処理を行うレベル調整処理部と、
    前記レベル調整処理後の音声信号のターゲットレベルを設定するターゲットレベル設定部と、
    前記レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知するレベル検知部と、
    前記ターゲットレベル設定部で設定されたターゲットレベルと前記レベル検知部で検知された音声レベルとの相対値を算出する相対値算出部と、
    前記相対値算出部で算出された相対値に対応する調整操作量だけ、前記操作子の基準位置からオフセットされた位置に前記操作子を移動する制御を行う操作子制御部と、
    を具備する音声調整装置。
  2. 前記操作子は、モーターに接続されたフェーダーであり、
    前記操作子制御部は、前記算出された相対値に対応する調整操作量だけ、前記フェーダーの基準位置から離れた位置に前記フェーダーが移動するように前記モーターを駆動する制御を行うことを特徴とする、
    請求項1に記載の音声調整装置。
  3. 前記レベル検知部は、
    音声レベルが所定の閾値以下である音声信号を切り捨てるフィルタリング処理を行うフィルター部と、
    前記フィルタリング処理後の音声信号の所定期間における平均音声レベルを求める平均化処理部と、
    を備え、
    前記相対値算出部は、前記平均化処理部で求められた平均音声レベルを前記検知された音声レベルとして、前記相対値を算出することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の音声調整装置。
  4. 前記ターゲットレベル設定部は、前記ターゲットレベルをチャンネル毎に設定し、
    前記操作子制御部は、チャンネル毎に算出される前記相対値に基づいて各チャンネルの操作子の位置を個別に制御することを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声調整装置。
  5. 所定のパラメータに関する調整操作を受ける操作部と、
    前記操作部で受ける調整操作に基づいて、入力される音声信号に対して前記パラメータに関する調整処理を行う調整処理部と、
    前記パラメータの目標値を設定する目標値設定部と、
    前記調整処理部における調整処理後の音声信号の前記パラメータの値を、前記目標値設定部で設定された前記目標値に一致させるために必要とする調整操作量を、前記操作部を用いてオペレーターに提示する制御を行う制御部と、
    を具備する音声調整装置。
  6. 前記制御部は、
    前記調整処理後の音声信号の前記パラメータの値を検知するパラメータ検知部と、
    前記設定された目標値と前記検知された値とに基づいて、前記パラメータにおける相対値を算出する相対値算出部と、
    前記算出された相対値に対応する調整操作量を、前記操作部を用いて前記オペレーターに提示する制御を行う提示制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の音声調整装置。
  7. 前記制御部は、
    前記調整処理前の音声信号の前記パラメータの値を検知するパラメータ検知部と、
    前記設定された目標値から前記検知された値と前記調整処理部で行われている前記調整処理の値とを減算することで、前記パラメータにおける相対値を算出する相対値算出部と、
    前記算出された相対値に対応する調整操作量を、前記操作部を用いて前記オペレーターに提示する制御を行う提示制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の音声調整装置。
  8. 前記操作部は、
    フェーダーと、
    前記フェーダーの基準位置を表示する基準位置表示部と、
    を備え、
    前記提示制御部は、前記フェーダーの現在位置から、前記算出された相対値に対応する調整操作量だけオフセットされた位置に、前記フェーダーの基準位置が表示されるように、前記基準位置表示部を制御することを特徴とする、
    請求項6又は7に記載の音声調整装置。
  9. 前記操作部は、
    フェーダーを画面に表示する表示部と、
    前記画面に表示されている前記フェーダーに対する接触操作を検知して、前記画面に表示されているフェーダーを移動するタッチパネル部と、
    前記フェーダーに対する接触操作に応じた操作信号を前記調整処理部に出力する操作信号出力部と、
    を備え、
    前記調整処理部は、前記操作信号に基づいて、入力される音声信号に対して前記パラメータに関する調整処理を行い、
    前記提示制御部は、前記フェーダーの基準位置から、前記算出された相対値に対応する調整操作量だけオフセットされた位置に前記フェーダーが表示されるように前記表示部を制御することを特徴とする、
    請求項6又は7に記載の音声調整装置。
  10. 音声レベルに関する調整操作を受ける操作子を用いて前記音声レベルの調整を行う音声調整装置で用いられる音声調整方法であって、
    レベル調整処理後の音声信号のターゲットレベルを設定するターゲットレベル設定ステップと、
    入力される音声信号に対して、前記操作子で受ける調整操作に基づくレベル調整処理を行うレベル調整処理ステップと、
    前記レベル調整処理後の音声信号の音声レベルを検知するレベル検知ステップと、
    前記設定されたターゲットレベルと前記検知された音声レベルとの相対値を算出する相対値算出ステップと、
    前記算出された相対値に対応する調整操作量だけ、前記操作子の基準位置からオフセットされた位置に前記操作子を移動する制御を行う操作子制御ステップと、
    を有する音声調整方法。
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