JP2014123719A - 熱変形を低減するwynn−dyson結像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱変形を低減するWynn−Dyson結像システムを提供する。
【解決手段】レチクルプリズムおよびウェハプリズムは、約100ppb/℃以下の熱膨張係数を有するガラス材料で作られる。Wynn−Dyson結像システムは、レチクル16とレチクルプリズム110Rとの間に配置される第1窓と、ウェハ18とウェハプリズムとの間に配置され、像の対称性を維持する第2窓とを含む。第1窓は、対流熱および放射熱がレチクルプリズムに到達するのを実質的にブロックし、それによってウェハ上に形成されるレチクルの像において熱誘導像変形の量を低減する。
【選択図】図3

Description

本開示は、Wynn−Dyson結像システム、特に熱変形を低減するWynn−Dyson結像システムに関する。
本願で言及されるいずれの刊行物または特許文献の全開示は、参照により組み込まれる。
Wynn−Dyson結像システムは、およそ30年に亘って、半導体デバイスの製造に用いられている。基本的なWynn−Dyson結像システムは、鏡像焦点の近傍に位置する反射ミラーおよび屈折ダブレットを有する。
この基本的な構造がフォトリソグラフィーに用いられる場合、レチクル像が「ステップ アンド リピート」でウェハを横断してウェハ全面を完全に露光する際に、対物面内の大きなレチクルが、結像面に存在する大きなウェハに干渉するおそれがあるという制限を受ける。
このため、基本的なWynn−Dyson結像システムは、ダブレット組立体に付属するプリズムを用いることによって、フォトリソグラフィーでの使用に適するように改良されてきた。プリズムは、対物面および結像面を非相反面に移動させるのに役立つ。フォトリソグラフィーでの使用に適するように改良されたWynn−Dyson結像システムの例が、米国特許第6,863,403、7,116,496、6,813,098および7,148,953号明細書に開示されている。
図1には、従前のWynn−Dyson結像システム8が示されている。従前のWynn−Dyson結像システム8は、凹面鏡10を有する。凹面鏡10は、光軸14に沿って配置されている。凹面鏡10は、開口絞りASを有する。開口絞りASは、従前のWynn−Dyson結像システム8の開口数(NA)を規定するのに役立つ。レンズシステム(組立体)13は、光軸14に沿って配置されており、凹面鏡10から離間している。レンズシステム13は、凹面鏡10に対向する前端13Fと、凹面鏡10に対向しない後端13Rとを有する。レンズシステム13では、レンズシステム13の前端13Fにメニスカスレンズ13Aが設けられ、レンズシステム13の後端13Rに平凸レンズ13Bが設けられる。
また、従前のWynn−Dyson結像システム8は、2つのプリズム17および19を含む。2つのプリズム17および19は、プリズム組立体を規定する。プリズム17および19は、各々、光軸14の反対側に配置されている。それらの面の一つは、レンズシステム130の後端13Rを規定する平凸レンズ13Bの平面の各位置に密接している。レチクル16は対物面OPに存在しており、ウェハ18は結像面IPに存在している。プリズム17はレチクル16に隣接しており、プリズム19はウェハ18に隣接している。
典型的なフォトリソグラフィーのレチクル16は、光透過領域および不透明領域を有する。不透明領域は、典型的にはクロミウムから作られており、その上に入射する紫外線11の約70%を反射し、残りの30%を吸収する。光透過領域は、透明であって紫外線11をほとんど吸収せずに透過させる。50%の透過性を有するレチクル16では、その上に入射する全紫外線の約15%がレチクル16によって吸収される。典型的なフォトリソグラフィーシステムでは、レチクル16上に入射する紫外線16の出力レベルは、約2ワット/cmである。すなわち、紫外線11の約300mw/cmがレチクル16によって吸収されていることになる。いくつかの条件では、レチクルは10%の透過性しか示さず、その場合は光の約540mw/cmがレチクル16によって吸収されている。これは、レチクル16を加熱して機械的に変形させるのに十分なものである。
レチクル16によって吸収される照明装置(図1には図示せず)からの紫外線11は、プリズム17に近接するレチクル16を加熱する。発明者らの測定によると、いくつかのケースにおいて、紫外線11が照射されたとき、レチクル16が50℃まで加熱され得ることが示されている。この熱によって2つの主要な問題が引き起こされる。その一つ目はレチクル16そのものが変形することである。レチクルの変形量は、レチクル16に使用されるガラスの種別に依存する。しかしながら、石英のような一般的なレチクル材料の熱膨張係数(CTE)の典型的な値は約1×10−6/℃である。したがって、温度が30度上昇すれば、レチクル16は約30ppm変形する。ウェハ18で36mm長の画像野に対し、この変形量は、(36mm/2)30×10−6=0.5ミクロンとして計算される。リソグラフィーやオーバーレイ要件にもよるが、これは、かなりの問題であるおそれがある。
二つ目の主要な問題は、レチクル16からの熱が、隣接プリズム17に伝達されることである。この熱伝達によってプリズム17が曲がり得り、その結果、ウェハ18に非対称な像の歪み(すなわちレチクル像が歪められる)がもたらされることが、発明者らによって観察されている。
図2には、図1の従前のWynn−Dyson結像システム8におけるレチクル16および隣接プリズム17の拡大模式図が示されている。プリズム17は、隣接面17aと、角または先端17cとを有する。レチクル16が発熱すると、対流加熱によって、および、熱の放射伝達によって(レチクル16が、赤外線、例えば、約10ミクロン波長のもので熱を放出する)、隣接プリズム17が加熱される。対流熱または対流加熱は、図2において破線で表わされていると共に、20Cで示されている。その一方、放射熱または放射加熱は、矢印で表わされていると共に20Rで示されている。全体的な加熱は20として示されている。プリズム17の先端17cは基端よりも発熱して曲がる。このように曲がると、ウェハ18でのレチクル16の像が一方向にずれる、つまり、レチクル像が熱誘導変形に見舞われることになる。
プリズムが曲がると、「y」方向の歪み(または倍率)が変化する(すなわち、「Y倍」変化する)。いくつかの条件下では(例えば、レチクル16が95%クロミウムである場合、レチクル16は、約600mw/cmを吸収する)、定常状態のY倍率変化は50ppmを超え得り、それによって1ミクロン超のウェハ(画像)面での像歪がもたらされる。これは、ただちに1ミクロンのオーバーレイエラーをもたらす。
一般的に、フォトリソグラフィーシステムのオーバーレイ精度は、印刷されたライン幅の約25%であることが要求されている。1ミクロンのオーバーレイエラーが生じる場合、フォトリソグラフィーシステムを用いて製造し得る最小のものは、フォトリソグラフィーシステムの解像度に依存しておよそ4ミクロンである。したがって、たとえフォトリソグラフィーシステムが1ミクロンの解像度を有していたとしても、4ミクロンよりも小さいものの製造にそれを用いることはできない。
プリズム17の熱変形の問題を解決するための従前の試みとしては、レチクル16とプリズム17との間に冷却空気を流すことが挙げられる。この手法は、残念ながら、プリズム17加熱の時間依存性によって不十分なものとなる。フォトリソグラフィーシステムが数分間以上アイドリングすると、プリズム17は、元の温度に戻る。そして、フォトリソグラフィーシステムが動作すると、プリズム17が発熱し始める。プリズムの温度は、処理されるウェハ18の数量が増えるほど高くなる。
米国特許第6,813,098号明細書 米国特許第6,863,403号明細書 米国特許第7,116,496号明細書 米国特許第7,148,953号明細書
しかしながら、1つのウェハしか処理されていない後であれば、レチクル温度は典型的には数℃しか高くならない。一方、10個のウェハの後では、レチクル温度は、典型的には20℃から30℃から高くなる。したがって、レチクル温度(この後はプリズム温度)は時間依存性を有する。残念ながら、空冷では、通常、最初の数枚のウェハでレチクル16を過度に冷却してしまい、多量のウェハ18(例えば、10枚以上)に対してレチクル16を適切に冷却することができない。言い換えると、空冷の時間依存性は、フォトリソグラフィーシステムの過熱プロファイルに対して遅すぎ、空冷を熱誘導変形低減の有効な解決方法とすることができない。さらに、空気流方法では、対流加熱しか軽減されず、放射加熱は軽減されない。
本開示の一局面は、紫外線波長を有する光で動作するWynn−Dyson結像システムである。Wynn−Dyson結像システムは、光軸に沿ってミラー、開口絞り、レンズ組立体ならびに第1および第2プリズムを含む。ミラーは、凹状表面を有する。開口絞りは、Wynn−Dyson結像システムの開口数を決定するミラーに位置する。レンズ組立体は、正の反射出力を有する。また、レンズ組立体は、前端および後端を有する。レンズ組立体は、ミラーの近傍に配置され、ミラーと対向する前端でミラーから離間している。第1および第2プリズムは、光軸の反対側であってレンズ組立体の後端近傍に、操作可能に配置される。第1および第2プリズムは、それぞれ第1および第2平面を有する。第1および第2平面は、それぞれ、対物面および結像面近傍に配置される。また、Wynn−Dyson結像システムは、技術的特徴a)および技術的特徴b)の少なくとも一つの技術的特徴を有する。技術的特徴a)は、第1および第2プリズムが、それぞれ、約100ppb/℃以下の熱膨張係数を有するガラス材料から作られていることである。技術的特徴b)は、Wynn−Dyson結像システムが第1窓および第2窓をさらに含むことである。第1窓は、第1プリズムの平面と対物面との間に操作可能に配置される。第1窓は、実質的に紫外線を透過させるが、2ミクロンから20ミクロンの範囲の波長の赤外線(IR)を実質的にブロックする。第2窓は、第2プリズムの平面と結像面との間に操作可能に配置される。第2窓は、実質的に前記紫外線を透過させる。第1および第2窓は、像の対称性を維持するように構成される。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、Wynn−Dyson結像システムは、結像面と第1窓との間に空気を流すように配置される空気供給ユニットさらに含む。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、第1および第2窓は、それぞれ0.05から2mmの間の厚みを有する。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、Wynn−Dyson結像システムは、レチクル、ウェハおよび照明システムをさらに含む。レチクルは、正面および背面を有する。レチクルは、実質的に対物面に配置される。ウェハは、実質的に結像面に配置される。照明システムは、レチクルの背面の近傍に配置される。照明システムは、レチクルに紫外線を照射してウェハ上にレチクルの像を形成するように構成される。レチクル像は、0.25ミクロン以下の光学歪量を有する。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、レチクルプリズムおよびウェハプリズムは、ULE(登録商標)ガラスから作られている。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、第1窓は、第1窓からの熱を除去するように構成されるヒートシンクマウントに取り付けられている。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、第1窓は、外縁を有する。ヒートシンクマウントは、第1窓の外縁に熱的に接触している。
本開示の他の局面は上述のWynn−Dyson結像システムであって、第1窓は、サファイアから作られている。
本開示の他の局面は、紫外線を用いてウェハ上にレチクルを結像するために使用されるWynn−Dyson結像システムにおいて像の歪みを低減する方法である。本方法は、レチクルと隣接レチクルプリズムとの間に第1窓を配置することを含む。第1窓は、2ミクロンから20ミクロンの間の波長を有する赤外線(IR)を実質的にブロックするが、実質的に紫外線を透過させるように構成されている。また、本方法は、ウェハと隣接ウェハプリズムとの間に第2窓を配置することを含む。第2窓は、実質的に紫外線を透過させる。また、本方法は、Wynn−Dyson結像システムを用いて、紫外線でレチクルを照射して、ウェハ上にレチクルの像を形成することを含む。紫外線は、レチクルを少なくとも50℃まで加熱し、それによってレチクルに対流熱および放射熱を放出させる。本方法は、第1窓および前記第2窓を用いない場合に比べてウェハ上のレチクルの像が、低減された歪みを有するように、対流熱および放射熱の大部分を第1窓でブロックすることをさらに含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、レチクルおよびウェハプリズムは、超低膨張(ULE(登録商標))ガラス材料から作られている。
本開示の他の局面は上述の方法であって、第1および第2窓は、それぞれ、複屈折性を有するサファイアから作られている。第1および第2窓は、相互に複屈折性による結像効果を実質的に打ち消しあうように構成される。
本開示の他の局面は上述の方法であって、本方法は、レチクルと第1窓との間に空気を流してレチクルおよび窓の両方から熱を除去することをさらに含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、本方法は、第1窓からの熱を除去するように構成されるヒートシンクマウントに第1窓を取り付けることをさらに含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、第1窓は、外縁を有する。第1窓は、第1窓の外縁でヒートシンクマウントと熱的に接触する。
本開示の他の局面は、第1ミラーおよび光学組立体を有し、紫外線(UV)波長を有する光を用いてウェハ上にレチクルを結像するために使用されるWynn−Dyson結像システムにおいて像の歪みを低減する方法である。本方法は、超低膨張(ULE(登録商標))ガラス材料から作られているレチクルプリズムおよびウェハプリズムを光学組立体に付与することを含む。また、本方法は、Wynn−Dyson結像システムを用いて、レチクルに紫外線を照射してウェハ上にレチクルの像を形成することを含む。紫外線は、レチクルを少なくとも50℃まで加熱し、それによってレチクルに対流熱および放射熱を放出させる。ウェハ上のレチクルの像は、0.5ミクロン以下の最大像歪みを有する。
本開示の他の局面は上述の方法であって、その方法は、レチクルと隣接レチクルプリズムとの間に第1窓を配置することをさらに含む。第1窓は、2ミクロンから20ミクロンの間の波長を有する赤外線(IR)を実質的にブロックするが、実質的に紫外線を透過させるように構成されている。また、本方法は、ウェハと隣接ウェハプリズムとの間に第2窓を配置することを含む。第2窓は、実質的に紫外線を透過させる。また、本方法は、さもなければレチクルプリズムに到達するであろう対流熱および放射熱の大部分を第1窓でブロックすることをさらに含む。
本開示の他の局面は上述の方法であって、ウェハ上のレチクルの像は、0.25ミクロン以下の最大像歪みを有する。
本開示の他の局面は上述の方法であって、第1および第2窓は、サファイアから作られている。
本開示の他の局面は上述の方法であって、第1および第2窓は、それぞれ、複屈折性を有し、相互に複屈折性による結像効果を減少させるようにクロックされている。
さらなる特徴及び利点は、詳細な説明に明記されている。また、それらの一部は詳細な説明の記載内容から当業者にとって直ちに明白となるか、詳細な説明、特許請求の範囲、添付図面を含む、ここに記載された発明を実施することによって認識される。上記の背景技術等に関する記載及び下記の詳細な説明に関する記載は、単なる例示であって、特許請求の範囲に記載されている本発明の本質及び特徴を理解するための概略または枠組みを提供するものであることを理解すべきである。
添付図面は、さらなる理解を提供するために含まれており、本明細書の一部を構成すると共に本明細書の一部に組み込まれる。図面は、1または複数の実施形態を示しており、詳細な説明と共に種々の実施形態の原理や動作を説明する役割を担う。このように、本開示は、添付図面と共に以下に示す詳細な説明からより完全に理解されることになるであろう。
フォトリソグラフィーに用いられる従前のWynn−Dyson結像システムの例の模式図である。 図1の従前のWynn−Dyson結像システムのレチクルおよび隣接プリズムの拡大模式図であって、加熱されたレチクルから熱がどのようにして隣接プリズムを加熱し得るか、またプリズムの角を曲げるか、それによって結像面で光学歪が生じるかを示している。 改良型Wynn−Dyson結像システムを形成するのに適した光学組立体の拡大図である。ここで、光学組立体は、第1および第2窓を含む。第1および第2窓は、それぞれプリズム組立体のレチクルプリズムおよびウェハプリズムの近傍に配置される。ここで、第1窓は、赤外線ブロック窓である。 図3の光学組立体を含む改良型Wynn−Dyson結像システムの模式図である。 第1(赤外線ブロック)窓の外縁でヒートシンクマウントに取り付けられる赤外線ブロック窓の例の平面図である。ヒートシンクマウントは、第1(赤外線ブロック)窓から熱を除去する。 図5Aの第1(赤外線ブロック)窓およびヒートシンクマウントの5B−5B断面図である。
以降、本開示の様々な実施形態、および、添付の図面に示される複数の例について詳述する。可能な限り、同一または類似の部分の図では、同一または類似の参照番号および参照符号が用いられる。図面には決まった縮尺がなく、当業者であれば、図面は本発明の主要な部分を説明するために簡略化されていることに気づくであろう。
特許請求の範囲の記載は、発明の詳細な説明に組み込まれると共にその一部を構成する。
いくつかの図面において、参考のために直交座標系が描かれているが、これは特定の方向および配置方向を限定するものではない。
図3は、図1に示されるようなWynn−Dyson結像システム8で使用される光学組立体50の一例の拡大図である。すなわち、この光学組立体50は、改良型Wynn−Dyson結像システムを形成する。改良型Wynn−Dyson結像システムの一例が図4に示されている。レチクル16は正面16Sおよび背面16Bを有し、ウェハ18は表面18Sを有する。光学組立体50は、プリズム110Rおよび110Wから構成されるプリズム組立体100を含む。プリズム110Rはレチクル16に近接しており、プリズム110Wはウェハ18に近接している。したがって、ここで、プリズム110Rを「レチクルプリズム」110Rと称し、プリズム110Wを「ウェハプリズム」110Wと称する。
レチクルプリズム110Rは、3つの角112R,114Rおよび116Rを有すると共に、3つの表面122R,124Rおよび126Rを有する。表面122Rは、レチクル16に対向する。同様に、ウェハプリズム110Wは、3つの角112W,114Wおよび116Wを有すると共に、3つの表面122W,124Wおよび126Wを有する。表面122Wは、ウェハ18に対向する。レチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wは、それらの角(頂点)116Rおよび116Wが近接するか接触するように配置される。レチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wの表面124Rおよび124Wは、平凸レンズ13Bの平面13BPに近接し得るか接触し得る。図3において、平凸レンズ13Bの輪郭線が破線で示されている。
また、図3には、照明システム180が示されている。照明システム180は、レチクル16の背面16Bに近接しており、紫外線11でレチクルを照射する役目を担う。また、照明システム180は、上述の通り、レチクル16を加熱する役割を果たす。
Wynn−Dyson結像システムでは、レチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wが、フォトリソグラフィーシステムの動作波長(例えば、365nm)で光学的に透明となる高屈折率ガラスで作られていることが必要とされる。必要とされる屈折率は、Wynn−Dyson結像システムの要求開口数に依存する。しかしながら、多くのWynn−Dyson結像システム構造では、約1.4よりも大きな屈折率が必要とされる。したがって、光学組立体50の一実施形態では、レチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wは、以下のa)およびb)の物性を有するガラスから作られる。
a)極めて低い熱膨張係数(CTE)(すなわち、「超低熱膨張」またはULTE)、例えば、5℃から35℃の温度範囲内において1×10−7/℃以下、すなわち、100ppb/℃以下。
b)フォトリソグラフィーにおいて使用される紫外線波長(例えば、365nm)での適切な屈折率。
ULTEガラスとしては、例えば、ニューヨーク州コーニングのコーニング社から入手可能なUltra−Low EXPANSION(URL)(登録商標)7292ケイ酸チタニウムガラスのようなケイ酸チタニウムから作られているものが挙げられる。コーニングのULE(登録商標)ガラスは、関連紫外線波長で光学的に透明性が十分であり、Wynn−Dyson結像システムのレチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wとして使用するのに適切な屈折率も有している。ULE(登録商標)ガラスは、5℃から35℃まで約±30ppb/℃のCTEを示す。
赤外線ブロック窓
また、一実施形態では、光学組立体50は、レチクル16とレチクルプリズム110Rとの間に配置される第1窓150Rを含む。また、光学組立体150は、第2窓150Wを含む。第2窓150Wは、像対称性を維持するようにウェハ18とウェハプリズム110Wとの間に配置される。すなわち、対物面OPから結像面IPまでの光路は光軸14に対して略対称であるため、第2窓150Wは、第1窓150Rの導入によって生じる像収差(例えば、球面収差)を相殺するように構成される。第1窓150Rおよび第2窓150Wは、フォトリソグラフィーで使用される紫外線波長で良好な光学透過性を有することを必要とする。第1窓150Rおよび第2窓150Wは、それぞれ厚みTRおよびTWを有する。像対称性を維持するための直接的な方法は、第1窓150Rおよび第2窓150Wを同じ物質で同じ厚さに作ることである。
例えば、少なくとも第1窓150Rは、2ミクロンから20ミクロンの間の赤外線波長をブロックする。このため、以降、第1窓150Rを赤外線ブロック窓150Rと称する。また、例えば、第2窓150Wは、実質的に赤外線ブロック窓150Rと同じものであり、像対称性を維持するのに最も簡便な手段である。しかしながら、第2窓150Wは、赤外線ブロック窓である必要はない。このため、第2窓150Wは、赤外線ブロック窓150Rとは異なる材料で作られてもよい。かかる場合、第2窓150Wは、異なる屈折率を有する必要があるかもしれない。したがって、第2窓150Wは、像対称性を維持するには赤外線ブロック窓150Rの厚みTRと異なる厚みTWを有する必要があるかもしれない。
例えば、赤外線ブロック窓150は、サファイアから作られる。サファイアは、ほとんどのフォトリソグラフィーシステムが動作する紫外線波長域(例えば、365nm)から約5ミクロンまでの光を透過させ、5ミクロン以上の放射線を実質的に吸収する。加熱レチクル16は、約10ミクロンで最大となる黒体放射によって放射熱20Rを発生させる。したがって、加熱レチクル16からの黒体放射(すなわち放射熱20R)の多くは、赤外線ブロック窓150Rによって吸収され、隣接レチクルプリズム110Rを実質的には加熱しないであろう。
また、サファイアは、高い熱伝導性を有する。したがって、図5Aおよび図5Bの拡大図に示される実施形態では、赤外線ブロック窓150Rが、その外縁155Rでヒートシンクと熱的に接続され得り、赤外線ブロック窓150Rによって吸収された熱が対流的に除去される。図5Aおよび図5Bには、赤外線ブロック窓150Rが示されている。赤外線ブロック窓150Rは、その外縁155Rでヒートシンクマウント160Rによって操作可能に支持されている。例えば、ヒートシンクマウント160Rは、銅,ステンレス鋼等の熱導電材料から作られている。対流熱20Cおよび放射熱20Rは、赤外線ブロック窓150Rを加熱するように示されている。この熱の僅かな一部のみが赤外線ブロック窓150Rを通り抜ける。対流熱20Cおよび放射熱20Rは相まって赤外線ブロック窓150Rを加熱し、この熱のほとんどはヒートシンクマウント160Rを介して(対流熱21Cとして)対流的に除去される。
サファイアは、ガラスよりも熱伝導性が高いため、赤外線ブロック窓150R上を流れる空気は、従前のWynn−Dyson結像システムよりもさらに大量の対流熱20Cを除去する点においてより効率的であろう。サファイアの熱時定数は速い。すなわち、(石英ガラスに対するサファイアのような)比較的高熱伝導な赤外線窓は、かなり急速に冷却を行うであろう。これにより、空冷システムの時間的変化が改善される。図3には、赤外線ブロック窓150Rとレチクル16との間における空気170の流れが示されている。空気170の流れは、空気供給器172から生じているように示されている。空気170の流れは、ヒートシンクマウント160Rと相まって(図5A,5B参照)、加熱レチクル16から赤外線ブロック窓150Rに伝達される熱20を効率的に除去することができる。また、赤外線ブロック窓150Rは、レチクル16よりも冷却され続けられるであろう。その結果、赤外線ブロック窓150Rは、実質的にはレチクルプリズム110Rを加熱しないであろう。したがって、これら両方のタイプの過熱に対して加熱レチクル16とレチクルプリズム110Rとの間に防壁を設けることによって、赤外線ブロック窓150Rは、対流熱20Cおよび放射熱20Rによるレチクルプリズム110Rの加熱を防ぐことができる。
サファイアは、複屈折材料である。したがって、第1窓150Rがサファイアから作られている場合、第2窓150Wもサファイアから作られ、両窓は同じ厚みTW=TRを有する利点がある。さらに、第1および第2窓150Rおよび150Wは、光学組立体50内に配置されるのが最もよい(例えば、相互に「クロック」される)。その結果、これらの窓150Rおよび150Wの「e」および「o」軸が、(改良型Wynn−Dyson結像システム80を通過する光の光路に対して測定されたときに)互いに名目上90°となる。この配置によって、複屈折によって生じる潜在的な逆像効果が実質的に又は完全に取り除かれる。
例えば、厚みTRおよびTWは、0.05から2mmの範囲内である。赤外線ブロック窓150Rも赤外線ブロック窓150Wもサファイアから作られている例では、2つの赤外線ブロック窓150Rおよび150Wの厚みTRおよびTWは、(厚みの相違から)もたらされる複屈折率を無視できる程度のものにするように相互に十分近い必要がある。365nmにおけるサファイアの「e」軸と「o」軸との屈折率のおよその差は、おおよそ0.008である。λ/8よりも良好な像波面品質を保つためには、2つ赤外線ブロック窓150Rおよび150Wの厚み差ΔTが5.6ミクロン未満である必要がある。この限界値は、波面精度要件がλ/4程度である条件では11ミクロンまで引き上げることができる。赤外線ブロック窓150Rおよび150Wの横寸法は、それらが全対物面OPおよび結像面IPから光を通過させるのに十分な大きさである。
例えば、赤外線ブロック窓150Rは、対向面152Rおよび154R、外縁155Rならびに厚みTRを有する薄い平面シート形状を呈している。同様に、赤外線ブロック窓150Wは、対向面152Wおよび154W、外縁155Wならびに厚みTRに等しい厚みTWを有する薄い平面シート形状を呈している。赤外線ブロック窓150Rは、レチクル16から距離dR1、レチクルプリズム110Rの表面122Rから距離dR2離間している。同様に、赤外線ブロック窓150Wは、ウェハ18から距離dW1、ウェハプリズム110Wの表面122Wから距離dW2離間している。例えば、距離dR1およびdW1は、等しく、1から5mmの値をとることができる。同様に、距離dR2およびdW2は、等しく、1から5mmの値をとることができる。
なお、光学組立体50の一例には、赤外線ブロック150Rおよび赤外線ブロック窓150Wならびに従前のレチクルプリズムおよびウェハプリズムが含まれる。光学組立体50の他の例には、赤外線ブロック窓150Rおよび150WではなくULTEプリズム110Rおよび110Wが含まれる。他の実施形態では、光学組立体50には、ULTEプリズム110Rおよび110Wならびに赤外線ブロック窓150Rおよび150Wの両方が含まれる。
また、第2窓150Wは、光学組立体50の汚染を軽減または防止する目的を果たす。フォトリソグラフィーでは、結像面IPでのウェハ18は、フォトレジスト(図示せず)と呼ばれる感光性材料で被覆される。フォトレジストは、紫外線に曝さられると、多くの場合、ガスを放出する。放出された蒸気は、ウェハ18に最も近い光学素子、従前のWynn−Dyson結像システム18ではウェハプリズム19(図1参照)の上で凝縮し得る。残念ながら、ウェハプリズム19は、簡単に置き換えることが可能な部品ではない。ウェハプリズム19上に汚染物質が凝縮されると、溶媒で定期的に洗浄する必要があるであろう。しかしながら、多くの汚染物質は、紫外線に曝された後は溶媒に溶けなくなる。凝縮された汚染物質は、ウェハ18に最も近接するウェハプリズム19の表面上に、薄く、不均一であるが吸収する層を徐々に形成する。この汚染物質は、結像性能を低下させ得る。
図4の改良型Wynn−Dyson結像システムにおいて、ウェハ18とウェハプリズム110Wの表面122Wの間に配置される第2窓150Wは、ウェハプリズム110Wよりもより簡単に取り換え可能な素子として設計し得る。したがって、汚染物質が第2窓150W上に堆積した場合、第2窓150Wを光学組立体50から取り除いて、洗浄するか、清浄な窓に取り換えることができる。
改良型Wynn−Dyson結像システム80において赤外線ブロック窓150Rおよび150Wを使用する場合、赤外線ブロック窓150Rおよび150Wを収容するために、レチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wを、Wynn−Dyson結像システムで使用されている従前のプリズムよりも薄くすることが必要とされるかもしれない。しかしながら、薄いプリズム110Rおよび110Wを使用することによるWynn−Dyson結像システムの光学性能に対する影響は、標準光学設計最適化技術を用いることによって、容易に最小化することができるか、さもなくともフォトリソグラフィー応用に適するようにすることができる。
例えば、赤外線ブロック窓150Rが設けられても、レチクルプリズム110Rは、未だある程度加熱されるかもしれないが、その程度は、赤外線ブロック窓を有さない従前のシステムよりは実質的に小さくなる。しかしながら、ULTEレチクルプリズム110Rを使用することによっても、レチクルプリズム110R(図5B参照)に伝わる残熱が、レチクルプリズム110Rを実質的に変形させる原因とはならないであろう。 そして、これは、熱誘導光学変形が実質的に低減または削減され得ることを意味する。
フォトリソグラフィーに使用される従前のWynn−Dyson結像システムにおける熱誘導光学変形量は、容易に1ミクロンを上回る。ここに開示されると共に上述の通り光学組立体50の種々の形態を採用する改良型Wynn−Dyson結像システム80は、フォトリソグラフィーに使用される従前のWynn−Dyson結像システムよりも熱変形が小さい。例えば、本開示のWynn−Dyson結像システム80における像歪曲の最大量は、0.5ミクロンに満たない。また、他の例では、0.25ミクロンに満たない。
例えば、像歪曲量は、フォトリソグラフィーに使用される従前のWynn−Dyson結像システム8に比べて少なくとも2倍低減される。他の例では、像歪曲量は、フォトリソグラフィーに使用される従前のWynn−Dyson結像システム8に比べて少なくとも5倍低減される。他の例では、像歪曲量は、フォトリソグラフィーに使用される従前のWynn−Dyson結像システム8に比べて少なくとも10倍低減される。
本開示の改良型Wynn−Dyson結像システム80の一実施形態では、赤外線ブロック窓150Rによって、レチクルプリズム110Rに対する熱負荷が半分以上低減される。すなわち、赤外線ブロック窓150Rは、加熱レチクル16からの黒体放射の半分以上をブロックしている。
また、例えば、サファイア製の赤外線ブロック窓150Rは、従前のガラスよりも10倍超のCTEを有し、かなり効率的に冷却される。したがって、サファイア製の赤外線ブロック窓150Rは、加熱レチクル16からの対流熱20Cおよび放射熱20Rによってレチクルプリズム110Rが加熱されることを実質的に防ぐ。さらに、ULTEレチクルプリズム110RおよびULTEウェハプリズム110WのCTEは、従前のWynn−Dyson結像システム8におけるレチクルプリズム17およびウェハプリズム19に通常使用されていたガラス材料のCTEよりも約10倍低い。
したがって、結像面IPにおける像歪曲量は、実質的に、製造誤差、主に、全反射(TIR)表面として機能するレチクルプリズム110Rおよびウェハプリズム110Wの表面126Rおよび126Wの表面平滑度によって課せられる結像限界にまで低下する。これらの表面の表面平滑度の変動は、典型的には250nm未満である。
当業者には明白であるが、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の精神および範囲を逸脱することなく、ここに記述される本開示の好ましい実施形態に対して様々な修正を加えることができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびその均等範囲内において本開示の修正および変更を包含する。

Claims (19)

  1. 紫外線(UV)波長を有する光で動作するWynn−Dyson結像システムであって、光軸に沿って
    凹状表面を有するミラーと、
    前記Wynn−Dyson結像システムの開口数を決定する前記ミラーに位置する開口絞りと、
    正の反射出力を有し、前端および後端を有し、前記ミラーの近傍に配置されると共に前記ミラーと対向する前記前端で前記ミラーから離間するレンズ組立体と、
    前記光軸の反対側であって前記レンズ組立体の前記後端近傍に、操作可能に配置される第1および第2プリズムと
    を備え、
    前記第1および第2プリズムは、それぞれ第1および第2平面を有し、
    前記第1および第2平面は、対物面および結像面の近傍にそれぞれ配置され、
    前記Wynn−Dyson結像システムは、以下の2つの技術的特徴の少なくとも一つを有する
    a)前記第1および第2プリズムは、それぞれ、約100ppb/℃以下の熱膨張係数を有するガラス材料から作られている、
    b)前記Wynn−Dyson結像システムは、前記第1プリズムの前記平面と前記対物面との間に操作可能に配置されると共に、実質的に前記紫外線を透過させるが2ミクロンから20ミクロンの範囲の波長の赤外線(IR)を実質的にブロックする第1窓と、前記第2プリズムの前記平面と前記結像面との間に操作可能に配置されると共に、実質的に前記紫外線を透過させる第2窓とをさらに備え、前記第1および第2窓は、像の対称性を維持するように構成される
    Wynn−Dyson結像システム。
  2. 前記結像面と前記第1窓との間に空気を流すように配置される空気供給ユニットをさらに備える
    請求項1に記載のWynn−Dyson結像システム。
  3. 前記第1および第2窓は、それぞれ0.05から2mmの間の厚みを有する
    請求項1または2に記載のWynn−Dyson結像システム。
  4. 正面と背面を有し、実質的に前記対物面に配置されるレチクルと、
    実質的に前記結像面に配置されるウェハと、
    前記レチクルの前記背面の近傍に配置されると共に、前記レチクルに前記紫外線を照射して前記ウェハ上に前記レチクルの像を形成する照明システムと
    をさらに備え、
    前記レチクル像は、0.25ミクロン以下の光学歪量を有する
    請求項1から3のいずれかに記載のWynn−Dyson結像システム。
  5. 前記レチクルプリズムおよび前記ウェハプリズムは、ULE(登録商標)ガラスから作られている
    請求項4に記載のWynn−Dyson結像システム。
  6. 前記第1窓は、前記第1窓からの熱を除去するように構成されるヒートシンクマウントに取り付けられる
    請求項1から5のいずれかに記載のWynn−Dyson結像システム。
  7. 前記第1窓は、外縁を有し、
    前記ヒートシンクマウントは、前記第1窓の前記外縁に熱的に接触している
    請求項6に記載のWynn−Dyson結像システム。
  8. 前記第1窓は、サファイアから作られている
    請求項1から7のいずれかに記載のWynn−Dyson結像システム。
  9. 紫外線(UV)を用いてウェハ上にレチクルを結像するために使用されるWynn−Dyson結像システムにおいて像の歪みを低減する方法であって、
    2ミクロンから20ミクロンの間の波長を有する赤外線(IR)を実質的にブロックするが、実質的に前記紫外線を透過させるように構成されている第1窓を、前記レチクルと隣接レチクルプリズムとの間に配置することと、
    実質的に前記紫外線を透過させる第2窓を、前記ウェハと隣接ウェハプリズムとの間に配置することと、
    前記Wynn−Dyson結像システムを用いて、前記レチクルを少なくとも50℃まで加熱して前記レチクルに対流熱および放射熱を放出させる前記紫外線で前記レチクルを照射して、前記ウェハ上に前記レチクルの像を形成することと、
    前記第1窓および前記第2窓を用いない場合に比べて前記ウェハ上の前記レチクルの像が、低減された像歪みを有するように、前記対流熱および前記放射熱の大部分を前記第1窓でブロックすることと
    を備える、方法。
  10. 前記レチクルおよびウェハプリズムは、超低膨張(ULE(登録商標))ガラス材料から作られている
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1および第2窓は、それぞれ、複屈折性を有するサファイアから作られており、
    前記第1および第2窓は、相互に前記複屈折性による結像効果を実質的に打ち消しあうように構成される
    請求項9または10に記載の方法。
  12. 前記レチクルと前記第1窓との間に空気を流して前記レチクルおよび前記窓の両方から熱を除去することをさらに備える
    請求項9から11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記第1窓からの熱を除去するように構成されるヒートシンクマウントに前記第1窓を取り付けることをさらに備える
    請求項9から12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記第1窓は、外縁を有し、
    前記ヒートシンクマウントを前記第1窓の前記外縁に熱的に接触させる
    請求項13に記載の方法。
  15. 第1ミラーおよび光学組立体を有し、紫外線(UV)を用いてウェハ上にレチクルを結像するために使用されるWynn−Dyson結像システムにおいて像の歪みを低減する方法であって、
    超低膨張(ULE(登録商標))ガラス材料から作られている前記レチクルプリズムおよび前記ウェハプリズムを前記光学組立体に付与することと、
    前記Wynn−Dyson結像システムを用いて、前記紫外線で前記レチクルを照射して、前記ウェハ上に前記レチクルの像を形成することと
    を備え、
    前記紫外線は、前記レチクルを少なくとも50℃まで加熱し、それによって前記レチクルに対流熱および放射熱を放出させ、
    前記ウェハ上の前記レチクルの像は、0.5ミクロン以下の最大像歪みを有する
    方法。
  16. 2ミクロンから20ミクロンの間の波長を有する赤外線(IR)を実質的にブロックするが、実質的に前記紫外線を透過させるように構成されている第1窓を、前記レチクルと隣接レチクルプリズムとの間に配置することと、
    実質的に紫外線を透過させる第2窓を、前記ウェハと隣接ウェハプリズムとの間に配置することと、
    ブロックされなければ前記レチクルプリズムに到達するであろう前記対流熱および前記放射熱の大部分を前記第1窓でブロックすることと
    をさらに備える、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ウェハ上の前記レチクルの像は、0.25ミクロン以下の最大像歪みを有する
    請求項15または16に記載の方法。
  18. 前記第1および第2窓は、サファイアから作られる
    請求項15から17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記第1および第2窓は、それぞれ、複屈折性を有し、相互に前記複屈折性による結像効果を減少させるようにクロックされている
    請求項18に記載の方法。

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