JP2014123444A - Led照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
氷柱防止用の部品を設けることなく、水垂れ部分に生じやすい氷柱を防止することができる屋外用照明器具を提供することを目的とする。
【解決手段】
LED照明装置の本体上部が、本体の取付部の方向に傾斜し、また、内部に取付けられるLEDユニット及び電源装置が発生する熱により加温されることで氷柱の発生を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、LED素子を光源に使用したLED照明装置に関し、特に屋外に使用するLED照明装置に関するものである。
従来より、屋外に設置された屋外用照明器具において、積雪の多い寒冷な地方では、照明器具上面に雪が積もっている際には、照明器具本体上部がランプの熱により暖められるので、積もった雪が融けて水となり、水垂れ部分から水が垂れて、そのまますぐに垂れ落ちれば良いが、すぐに垂れ落ちないため、該水垂れ部分から垂れた水が外気により冷却されることにより、水垂れ部分に氷柱ができてしまうことがあった。
そして、このような氷柱が成長していった場合、同氷柱が自重に耐え切れず落下した際には、人に危害を及ぼしてしまう可能性があり非常に危険であった。
屋外用照明器具において、雨水や雪解け水が垂れ落ちる水垂れ部分を0度以上に常に維持するために発熱体を設けて、氷柱防止対策を施した技術がある(特許文献1)。また、水垂れ部分の上側に雪を浮かせて保持する雪保持部材を設けて、氷柱防止対策を施した技術がある(特許文献2)。
特開2002−150807号公報 特開2002−150808号公報
しかしながら、このような屋外用照明器具においては、氷柱防止用の部品(発熱体、雪保持部材)を設ける必要があり、製造コストが高くなるという課題があった。また、発熱体が故障した場合、水滴落下箇所の温度が氷点下となり氷柱が発生してしまうという課題もあった。
本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、氷柱防止用の部品を特別に設けることなく、水垂れ部分に生じやすい氷柱を防止することができる屋外用照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明にあたっては、光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体と、
を備えたLED照明装置において、前記本体は熱伝導性を有しており、その本体上部は、本体外側に向かって傾斜していることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明にあたっては、前記本体上部は、前記本体の取付部の方向に傾斜していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明にあたっては、前記本体は、前記LEDユニット及び前記電源装置が発生する熱により加温されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、前記本体は、凸状の外縁部と集水凹部が形成され、これら外縁部と集水凹部は前記本体の被取付部に向かって下り勾配の傾斜が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明にあたっては、前記集水凹部における前記本体の取付部側に排水部を形成したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明にあたっては、前記LEDユニットは、前記本体外縁部の内側に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明にあたっては、前記排水部は、前記本体の内側に設けられた前記電源装置の熱により加温されることを特徴とするものである。
本発明の照明器具によれば、排水性と放熱性が良好になり、LED基板や電源基板から伝わってきた照明器具上面の熱により雪を融かし、その雪融け水を照明器具上面に設けられた集水凹部に導引し、集水凹部の端部から平滑に排水するため、照明器具の外周から雪融け水が垂れ落ちて氷柱になることを防止できる。
また、照明器具から放熱される熱を利用して照明器具上部に積もった雪を融かしたり、氷柱の発生を防ぐため、発熱体や雪保持部材等が不要である。
本発明の照明器具の部品構成図である。 同上の外観斜視図であり、(a)は上からの斜視図、(b)は下からの斜視図である。 同上の排水についての説明図であり、(a)は図2記載のA−A’の線断面図、(b)は外観斜視図である。 同上の本体内壁側の外観斜視図である。 同上のLEDユニットの図であり、(a)は外観斜視図、(b)は部品構成図、(c)は同図記載のB−B’の線断面図である。 同上のカバーを外した状態での図2記載のA−A’’の線断面図である。
以下に、本発明に係る照明器具の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る照明器具の部品構成図である。図1に示すように、本発明の照明器具は本体1と、この本体1の内部に電源装置5と点灯制御装置6が固定され、それらを保護して覆うインナーカバー3が本体1内部に設けられた固定用ボス(不図示)に螺設されている。そのインナーカバー3を介し、LEDユニット41〜45及び、42’〜45’からなり、広範囲に渡って光を照射するLEDユニット群4が本体1の内壁側に固定されている。またLEDユニット46は、インナーカバー3に設けられたLEDユニット固定部31に取付けられ、この照明器具の直下付近に光を照射する。本体1の下部には、本体1内部に固定された前記各部材を覆う透光性カバー2が固定される。
インナーカバー3は合成樹脂を使用して成形され、中空筒状の突状部3a、3b、3cが設けられ、それらの底部には固定用のネジが貫通するためのネジ穴(不図示)が設けられており、このネジ穴を用いて、本体1内部に設けられた固定用ボス(不図示)に螺設される。図3(a)の断面図に示す通り、インナーカバー3は突状部3bを介して本体1の固定用ボス1dの螺設され、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、LEDユニット41の上部に備えられたコネクタ41m、さらにそれらを電気的に接続するための配線を覆っている。なお、図3(a)を用いた説明では、LEDユニット41だけを取り上げているが、照明器具全体としては、各LEDユニットに設けられたコネクタ41m〜45m及び、42’m〜45’mがインナーカバー3により覆われている。インナーカバー3はコネクタ41m〜45m及び、42’m〜45’mを覆うためLEDユニット41〜45及び、42’〜45’の照射を妨げることはない。
図6に示す通り、インナーカバー3の略中央部にLEDユニット46の取付部31が設けられており、背面側である取付支柱8とは反対方向に照射するように傾斜させて形成され、その傾斜部の一端で本体1に固定するための突状部3aの近くには挿通孔31aが設けられている。LEDユニット46の基板支持体46cの平板状の支持部46iの一端を略「S」字状に屈曲させ成形した固定部46jは、その挿通孔31aを通し本体1に設けられた固定部11fに螺設される。
LEDユニット46のコネクタ46mから電源5に接続される配線は照射方向には出さず、図1に示される挿通孔31aを通してインナーカバー3の裏側に引き込むため、LEDユニット46の照射を妨げず、美観を損ねることもない。
上記の通り、本体1に取付けられたインナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、各LEDユニットの上部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線を覆っているので、取付支柱8に本発明の照明器具が取付けられ、それを下から見上げたとき、インナーカバー3によってLEDユニット以外は目視できないので美観を損ねることがない。
図2は外観斜視図であり、(a)は上から見た外観斜視図、(b)は下から見た外観斜視図である。この照明用器具は、本体1の後面に取付けられた取付金具9によって、ポール等の取付支柱8(取付部)に取付けられる。
本体1は全体が概略半円盤形状であり、熱伝導率の高いアルミニウム等により成形されている。本体1の上部は、図3(a)に矢印で示すように、凸状の外縁部1aが形成され、中央部に集水凹部1bが形成されている。これら外縁部1a、集水凹部1bは、全体が外縁部1aから背面側である取付支柱8の方向にかけて下り勾配の傾斜で形成され、図3(b)に示すように、漏斗形状に形成されている。また、光源からの照射を妨げないようにLEDユニットが配置されていない集水凹部1bの取付支柱8側は、外縁部1aが形成されることなく解放されており、その解放部分が排水部1cとなっている。したがって、外縁部1a付近の水は図3(b)に示す矢印のように、集水凹部1bに集まり、排水部1cから排水されるため、照明器具の外縁部1aから雨や雪解け水が垂れ落ちることがない。
器具本体1の内面で外縁部1aの裏面には、図4に示すように、LEDユニット41〜46及び、42’〜45’を取付けるためのLEDユニット固定部11a〜11eと11b’〜11e’が外縁部1aに沿って並設されるとともに、略中央部にはLEDユニット46を取り付けるためのLEDユニット固定部11fが設けられている。これらLEDユニット固定部11a〜11e、11b’〜11e’及び11fは、縦横のリブ材で構成され、所定位置には固定穴11c’、11c’’が設けられており、器具本体1と一体成形されている。
図5を用いて、各LEDユニットは41〜46及び、42’〜45’の構造について説明する。尚、LEDユニットの構造についての説明は、各LEDユニットが同じ構造であるため、LEDユニット43を代表例として行う。図5(b)は、LEDユニット43の部品構成図であり、LED素子100が実装されたLED基板43bは、反射体43aと基板支持体43cに挟持され、基板支持体43cの支持部43iに設けられたネジ穴43eからLED基板43bのネジ穴43fを介し、反射体43aの裏側に設けられたボス43gにネジ43dにより固定される。
反射体43aは高反射率の添加材が配合された合成樹脂で成形、または、耐熱性の良好な合成樹脂で成形された後、アルミ蒸着メッキなどのメッキ加工を施し反射率を高められる。反射体43aはLED基板43b上に実装された各LED素子100の発光面が露出するように開口部を有し、各LED素子100を囲うように回転放物面で形成されている反射部43hを備えている。この反射体43aにより、配光が制御されている。
基板支持体43cは熱伝導率の高いアルミニウム等で造られており、平板状の支持部43iの一端を略「く」字状に屈曲して固定部43jを形成している。固定部43jにはネジ穴43k、43k’が設けられ、図4に示すように、器具本体1の内面に設けられたLEDユニット固定部に設けられた固定穴11c’、11c’’にネジ(図示しない)により固定される。
器具本体1の内面であり外縁部1aの裏面に設けられたLEDユニット固定部11cに、LEDユニット43が固定されLED基板43bに実装された各LED素子100が点灯し発熱すると、基板支持体43bにその熱が伝導し、更に、LEDユニット固定部11cに伝導し、最後に器具本体1に伝導する。LEDユニット群4を構成するLED基板43bの他のLEDユニット41、42、42’、43’、44、44’、45、45’46も同様にLEDが点灯時に発熱し、その熱が器具本体1に伝導する。
電源装置5は器具本体1の内面の電源装置固定部11gにネジ(図示しない)によって密着して固定される。
器具本体1の内面であり、集水凹部1bの裏面の電源装置固定部11gに固定された電源装置5も、LED素子100へ電力を供給するに伴い発熱し、その熱は器具本体1に伝導する。
以上より、器具本体1に雪が積もっている場合、LEDユニット群4が集水凹部1bの外縁部1aに沿って器具本体1の内部に固定され、電源装置5が集水凹部1bの略中央に固定されることで、LEDユニット群4と電源装置5によって器具本体1の上部である集水凹部1bの外縁部1aも含め略全面を暖められ、外縁部1aを含め集水凹部1bに積もった雪を融かし、その雪融け水は集水凹部1bに導引された後、排水部1cから排水される。雪融け水は排水部1cから平滑に流れ落ち、また、器具本体1がLEDユニットや電源装置からの熱により氷点より高温になっているため、氷柱の発生を防止できる。
1 器具本体
1a 外縁部
1b 集水凹部
1c 排水部
11a〜11e、11b’〜11e’、11f及び11g LEDユニット固定部
2 カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
41〜46と42’〜45’ LEDユニット
5 電源装置
本発明は、LED素子を光源に使用したLED照明装置に関し、特に屋外に使用するLED照明装置に関するものである。
従来より、屋外に設置された屋外用照明器具において、積雪の多い寒冷な地方では、照明器具上面に雪が積もっている際には、照明器具本体上部がランプの熱により暖められるので、積もった雪が融けて水となり、水垂れ部分から水が垂れて、そのまますぐに垂れ落ちれば良いが、すぐに垂れ落ちないため、該水垂れ部分から垂れた水が外気により冷却されることにより、水垂れ部分に氷柱ができてしまうことがあった。
そして、このような氷柱が成長していった場合、同氷柱が自重に耐え切れず落下した際には、人に危害を及ぼしてしまう可能性があり非常に危険であった。
屋外用照明器具において、雨水や雪解け水が垂れ落ちる水垂れ部分を0度以上に常に維持するために発熱体を設けて、氷柱防止対策を施した技術がある(特許文献1)。また、水垂れ部分の上側に雪を浮かせて保持する雪保持部材を設けて、氷柱防止対策を施した技術がある(特許文献2)。
特開2002−150807号公報 特開2002−150808号公報
しかしながら、このような屋外用照明器具においては、氷柱防止用の部品(発熱体、雪保持部材)を設ける必要があり、製造コストが高くなるという課題があった。また、発熱体が故障した場合、水滴落下箇所の温度が氷点下となり氷柱が発生してしまうという課題もあった。
本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、氷柱防止用の部品を特別に設けることなく、水垂れ部分に生じやすい氷柱を防止することができる屋外用照明器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にあたっては、光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体と、
を備えたLED照明装置において、前記本体は熱伝導性を有しており、その本体上部は、本体外側に向かって傾斜していることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明にあたっては、前記本体上部は、前記本体の取付部の方向に傾斜していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明にあたっては、前記本体は、前記LEDユニット及び前記電源装置が発生する熱により加温されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、前記本体は、凸状の外縁部と集水凹部が形成され、これら外縁部と集水凹部は前記本体の被取付部に向かって下り勾配の傾斜が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明にあたっては、前記集水凹部における前記本体の取付部側に排水部を形成したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明にあたっては、前記LEDユニットは、前記本体外縁部の内側に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明にあたっては、前記排水部は、前記本体の内側に設けられた前記電源装置の熱により加温されることを特徴とするものである。
本発明の照明器具によれば、排水性と放熱性が良好になり、LED基板や電源基板から伝わってきた照明器具上面の熱により雪を融かし、その雪融け水を照明器具上面に設けられた集水凹部に導引し、集水凹部の端部から平滑に排水するため、照明器具の外周から雪融け水が垂れ落ちて氷柱になることを防止できる。
また、照明器具から放熱される熱を利用して照明器具上部に積もった雪を融かしたり、氷柱の発生を防ぐため、発熱体や雪保持部材等が不要である。
本発明の照明器具の部品構成図である。 同上の外観斜視図であり、(a)は上からの斜視図、(b)は下からの斜視図である。 同上の排水についての説明図であり、(a)は図2記載のA−A'の線断面図、(b)は外観斜視図である。 同上の本体内壁側の外観斜視図である。 同上のLEDユニットの図であり、(a)は外観斜視図、(b)は部品構成図、(c)は同図記載のB−B'の線断面図である。 同上のカバーを外した状態での図2記載のA−A''の線断面図である。
以下に、本発明に係る照明器具の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る照明器具の部品構成図である。図1に示すように、本発明の照明器具は本体1と、この本体1の内部に電源装置5と点灯制御装置6が固定され、それらを保護して覆うインナーカバー3が本体1内部に設けられた固定用ボス(不図示)に螺設されている。そのインナーカバー3を介し、LEDユニット41〜45及び、42'〜45'からなり、広範囲に渡って光を照射するLEDユニット群4が本体1の内壁側に固定されている。またLEDユニット46は、インナーカバー3に設けられたLEDユニット固定部31に取付けられ、この照明器具の直下付近に光を照射する。本体1の下部には、本体1内部に固定された前記各部材を覆う透光性カバー2が固定される。
インナーカバー3は合成樹脂を使用して成形され、3箇所に中空筒状の突状部3a、3b(残る1箇所は図1では不図示)が設けられ、それらの底部には固定用のネジが貫通するためのネジ穴(不図示)が設けられており、このネジ穴を用いて、本体1内部に設けられた固定用ボス(不図示)に螺設される。図3(a)の断面図に示す通り、インナーカバー3は突状部3bを介して本体1の固定用ボス1d螺設され、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、LEDユニット41の上部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線を覆っている。なお、図3(a)を用いた説明では、LEDユニット41だけを取り上げているが、照明器具全体としては、各LEDユニットに設けられたコネクタ(コネクタについては、図5(b)に示すコネクタ43m、図6に示すコネクタ46mを参照)がインナーカバー3により覆われている。インナーカバー3はコネクタを覆うためLEDユニット41〜45及び、42'〜45'の照射を妨げることはない。
図6に示す通り、インナーカバー3の略中央部にLEDユニット46の取付部31が設けられており、背面側である取付支柱8(図2、図3)とは反対方向に照射するように傾斜させて形成され、その傾斜部の一端で本体1に固定するための突状部3aの近くには挿通孔31aが設けられている。LEDユニット46の基板支持体46c(基板支持体については後述する)の平板状の支持部46iの一端を略「」字状に屈曲させ成形した固定部46jは、その挿通孔31aを通し本体1に設けられた固定部11fに螺設される。
LEDユニット46のコネクタ46mから電源5に接続される配線は照射方向には出さず、図1に示される挿通孔31aを通してインナーカバー3の裏側に引き込むため、LEDユニット46の照射を妨げず、美観を損ねることもない。
上記の通り、本体1に取付けられたインナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、各LEDユニットの上部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線を覆っているので、取付支柱8に本発明の照明器具が取付けられ、それを下から見上げたとき、インナーカバー3によってLEDユニット以外は目視できないので美観を損ねることがない。
図2は外観斜視図であり、(a)は上から見た外観斜視図、(b)は下から見た外観斜視図である。この照明用器具は、本体1の後面に取付けられた取付金具9によって、ポール等の取付支柱8(取付部)に取付けられる。
本体1は全体が概略半円盤形状であり、熱伝導率の高いアルミニウム等により成形されている。本体1の上部は、図3(a)に矢印で示すように、凸状の外縁部1aが形成され、中央部に集水凹部1bが形成されている。これら外縁部1a、集水凹部1bは、全体が外縁部1aから背面側である取付支柱8の方向にかけて下り勾配の傾斜で形成され、図3(b)に示すように、漏斗形状に形成されている。また、光源からの照射を妨げないようにLEDユニットが配置されていない集水凹部1bの取付支柱8側は、外縁部1aが形成されることなく解放されており、その解放部分が排水部1cとなっている。したがって、外縁部1a付近の水は図3(b)に示す矢印のように、集水凹部1bに集まり、排水部1cから排水されるため、照明器具の外縁部1aから雨や雪解け水が垂れ落ちることがない。
器具本体1の内面で外縁部1aの裏面には、図4に示すように、LEDユニット41〜46及び、42'〜45'を取付けるためのLEDユニット固定部11a〜11eと11b'〜11e'が外縁部1aに沿って並設されるとともに、略中央部にはLEDユニット46を取り付けるためのLEDユニット固定部11fが設けられている。これらLEDユニット固定部11a〜11e、11b'〜11e'及び11fは、縦横のリブ材で構成され、所定位置には固定穴11c'、11c''が設けられており、器具本体1と一体成形されている。
図5を用いて、各LEDユニット41〜46及び、42'〜45'の構造について説明する。尚、LEDユニットの構造についての説明は、各LEDユニットが同じ構造であるため、LEDユニット43を代表例として行う。図5(b)は、LEDユニット43の部品構成図であり、LED素子100が実装されたLED基板43bは、反射体43aと基板支持体43cに挟持され、基板支持体43cの支持部43iに設けられたネジ穴43eからLED基板43bのネジ穴43fを介し、反射体43aの裏側に設けられたボス43gにネジ43dにより固定される。
反射体43aは高反射率の添加材が配合された合成樹脂で成形、または、耐熱性の良好な合成樹脂で成形された後、アルミ蒸着メッキなどのメッキ加工を施し反射率を高められる。反射体43aはLED基板43b上に実装された各LED素子100の発光面が露出するように開口部を有し、各LED素子100を囲うように回転放物面で形成されている反射部43hを備えている。この反射体43aにより、配光が制御されている。
基板支持体43cは熱伝導率の高いアルミニウム等で造られており、平板状の支持部43iの一端を略「く」字状に屈曲して固定部43jを形成している。固定部43jにはネジ穴43k、43k'が設けられ、図4に示すように、器具本体1の内面に設けられたLEDユニット固定部に設けられた固定穴11c'、11c''にネジ(図示しない)により固定される。
器具本体1の内面であり外縁部1aの裏面に設けられたLEDユニット固定部11cに、LEDユニット43が固定されLED基板43bに実装された各LED素子100が点灯し発熱すると、基板支持体43cにその熱が伝導し、更に、LEDユニット固定部11cに伝導し、最後に器具本体1に伝導する。LEDユニット群4を構成するLED基板43bの他のLEDユニット41、42、42'、43'、44、44'、45、45'46も同様にLEDが点灯時に発熱し、その熱が器具本体1に伝導する。
電源装置5は器具本体1の内面の電源装置固定部11gにネジ(図示しない)によって密着して固定される。
器具本体1の内面であり、集水凹部1bの裏面の電源装置固定部11gに固定された電源装置5も、LED素子100へ電力を供給するに伴い発熱し、その熱は器具本体1に伝導する。
以上より、器具本体1に雪が積もっている場合、LEDユニット群4が集水凹部1bの外縁部1aに沿って器具本体1の内部に固定され、電源装置5が集水凹部1bの略中央に固定されることで、LEDユニット群4と電源装置5によって器具本体1の上部である集水凹部1bの外縁部1aも含め略全面を暖められ、外縁部1aを含め集水凹部1bに積もった雪を融かし、その雪融け水は集水凹部1bに導引された後、排水部1cから排水される。雪融け水は排水部1cから平滑に流れ落ち、また、器具本体1がLEDユニットや電源装置からの熱により氷点より高温になっているため、氷柱の発生を防止できる。
1 器具本体
1a 外縁部
1b 集水凹部
1c 排水部
11a〜11e、11b'〜11e'、11f及び11g LEDユニット固定部
2 カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
41〜46と42'〜45' LEDユニット
5 電源装置
本発明は、LED素子を光源に使用したLED照明装置に関し、特に屋外に使用するLED照明装置に関するものである。
従来より、屋外に設置された屋外用照明器具において、積雪の多い寒冷な地方では、照明器具上面に雪が積もっている際には、照明器具本体上部がランプの熱により暖められるので、積もった雪が融けて水となり、水垂れ部分から水が垂れて、そのまますぐに垂れ落ちれば良いが、すぐに垂れ落ちないため、該水垂れ部分から垂れた水が外気により冷却されることにより、水垂れ部分に氷柱ができてしまうことがあった。
そして、このような氷柱が成長していった場合、同氷柱が自重に耐え切れず落下した際には、人に危害を及ぼしてしまう可能性があり非常に危険であった。
屋外用照明器具において、雨水や雪解け水が垂れ落ちる水垂れ部分を0度以上に常に維持するために発熱体を設けて、氷柱防止対策を施した技術がある(特許文献1)。また、水垂れ部分の上側に雪を浮かせて保持する雪保持部材を設けて、氷柱防止対策を施した技術がある(特許文献2)。
特開2002−150807号公報 特開2002−150808号公報
しかしながら、このような屋外用照明器具においては、氷柱防止用の部品(発熱体、雪保持部材)を設ける必要があり、製造コストが高くなるという課題があった。また、発熱体が故障した場合、水滴落下箇所の温度が氷点下となり氷柱が発生してしまうという課題もあった。
本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、氷柱防止用の部品を特別に設けることなく、水垂れ部分に生じやすい氷柱を防止することができる屋外用照明器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にあっては、光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取り付けられる伝熱性の本体と、を備えたLED照明装置において、
前記本体は盤体形状であり、該本体の上面部には凸状の外縁部と中央部に集水凹部が形成されるとともに、これら外縁部と集水凹部には、LED照明装置を設置する被取付部に向かって下り勾配の傾斜が形成され、
前記本体の前記外縁部の内部側に前記LEDユニットが配置され、前記集水凹部の内部側に前記電源装置が配置されており、これらLEDユニットと電源装置の発熱を前記本体に伝熱することを特徴とする。
また請求項2の発明にあっては、前記集水凹部における前記被取付部側の端部に排水部を形成したことを特徴とする。
また請求項3の発明にあっては、前記排水部は、前記本体の前記外縁部を形成しない解放部分であることを特徴とする。
また請求項4の発明にあっては、前記本体の内部側の略中央部に、LED照明装置を設置した直下付近を照射するLEDユニットを配置し、該LEDユニットの発熱を前記本体に伝熱することを特徴とする。
本発明の照明器具によれば、排水性と放熱性が良好になり、LED基板や電源基板から伝わってきた照明器具上面の熱により雪を融かし、その雪融け水を照明器具上面に設けられた集水凹部に導引し、集水凹部の端部から平滑に排水するため、照明器具の外周から雪融け水が垂れ落ちて氷柱になることを防止できる。
また、照明器具から放熱される熱を利用して照明器具上部に積もった雪を融かしたり、氷柱の発生を防ぐため、発熱体や雪保持部材等が不要である。
本発明の照明器具の部品構成図である。 同上の外観斜視図であり、(a)は上からの斜視図、(b)は下からの斜視図である。 同上の排水についての説明図であり、(a)は図2記載のA−A'の線断面図、(b)は外観斜視図である。 同上の本体内壁側の外観斜視図である。 同上のLEDユニットの図であり、(a)は外観斜視図、(b)は部品構成図、(c)は同図記載のB−B'の線断面図である。 同上のカバーを外した状態での図2記載のA−A''の線断面図である。
以下に、本発明に係る照明器具の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る照明器具の部品構成図である。図1に示すように、本発明の照明器具は本体1と、この本体1の内部に電源装置5と点灯制御装置6が固定され、それらを保護して覆うインナーカバー3が本体1内部に設けられた固定用ボス(不図示)に螺設されている。そのインナーカバー3を介し、LEDユニット41〜45及び、42'〜45'からなり、広範囲に渡って光を照射するLEDユニット群4が本体1の内壁側に固定されている。またLEDユニット46は、インナーカバー3に設けられたLEDユニット固定部31に取付けられ、この照明器具の直下付近に光を照射する。本体1の下部には、本体1内部に固定された前記各部材を覆う透光性カバー2が固定される。
インナーカバー3は合成樹脂を使用して成形され、3箇所に中空筒状の突状部3a、3b(残る1箇所は図1では不図示)が設けられ、それらの底部には固定用のネジが貫通するためのネジ穴(不図示)が設けられており、このネジ穴を用いて、本体1内部に設けられた固定用ボス(不図示)に螺設される。図3(a)の断面図に示す通り、インナーカバー3は突状部3bを介して本体1の固定用ボス1dに螺設され、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、LEDユニット41の上部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線を覆っている。なお、図3(a)を用いた説明では、LEDユニット41だけを取り上げているが、照明器具全体としては、各LEDユニットに設けられたコネクタ(コネクタについては、図5(b)に示すコネクタ43m、図6に示すコネクタ46mを参照)がインナーカバー3により覆われている。インナーカバー3はコネクタを覆うためLEDユニット41〜45及び、42'〜45'の照射を妨げることはない。
図6に示す通り、インナーカバー3の略中央部にLEDユニット46の取付部31が設けられており、背面側である取付支柱8(図2、図3)とは反対方向に照射するように傾斜させて形成され、その傾斜部の一端で本体1に固定するための突状部3aの近くには挿通孔31aが設けられている。LEDユニット46の基板支持体46c(基板支持体については後述する)の平板状の支持部46iの一端を略「く」字状に屈曲させ成形した固定部46jは、その挿通孔31aを通し本体1に設けられた固定部11fに固定ネジで固定される。
LEDユニット46のコネクタ46mから電源5に接続される配線は照射方向には出さず、図1に示される挿通孔31aを通してインナーカバー3の裏側に引き込むため、LEDユニット46の照射を妨げず、美観を損ねることもない。
上記の通り、本体1に取付けられたインナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、各LEDユニットの上部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線を覆っているので、取付支柱8に本発明の照明器具が取付けられ、それを下から見上げたとき、インナーカバー3によってLEDユニット以外は目視できないので美観を損ねることがない。
図2は外観斜視図であり、(a)は上から見た外観斜視図、(b)は下から見た外観斜視図である。この照明用器具は、本体1の後面に取付けられた取付金具9によって、ポール等の取付支柱8(取付部)に取付けられる。
本体1は全体が概略半円盤形状であり、熱伝導率の高いアルミニウム等により成形されている。本体1の上部は、図3(a)に矢印で示すように、凸状の外縁部1aが形成され、中央部に集水凹部1bが形成されている。これら外縁部1a、集水凹部1bは、全体が外縁部1aから背面側である取付支柱8の方向にかけて下り勾配の傾斜で形成され、図3(b)に示すように、漏斗形状に形成されている。また、光源からの照射を妨げないようにLEDユニットが配置されていない集水凹部1bの取付支柱8側の端部は、外縁部1aが形成されることなく解放されており、その解放部分が排水部1cとなっている。したがって、外縁部1a付近の水は図3(b)に示す矢印のように、集水凹部1bに集まり、排水部1cから排水されるため、照明器具の外縁部1aから雨や雪解け水が垂れ落ちることがない。
器具本体1の内面で外縁部1aの裏面には、図4に示すように、LEDユニット41〜46及び、42'〜45'を取付けるためのLEDユニット固定部11a〜11eと11b'〜11e'が外縁部1aに沿って並設されるとともに、略中央部にはLEDユニット46を取り付けるためのLEDユニット固定部11fが設けられている。これらLEDユニット固定部11a〜11e、11b'〜11e'及び11fは、縦横のリブ材で構成され、所定位置には固定穴11c'、11c''が設けられており、器具本体1と一体成形されている。
図5を用いて、各LEDユニット41〜46及び、42'〜45'の構造について説明する。尚、LEDユニットの構造についての説明は、各LEDユニットが同じ構造であるため、LEDユニット43を代表例として行う。図5(b)は、LEDユニット43の部品構成図であり、LED素子100が実装されたLED基板43bは、反射体43aと基板支持体43cに挟持され、基板支持体43cの支持部43iに設けられたネジ穴43eからLED基板43bのネジ穴43fを介し、反射体43aの裏側に設けられたボス43gにネジ43dにより固定される。
反射体43aは高反射率の添加材が配合された合成樹脂で成形、または、耐熱性の良好な合成樹脂で成形された後、アルミ蒸着メッキなどのメッキ加工を施し反射率を高められる。反射体43aはLED基板43b上に実装された各LED素子100の発光面が露出するように開口部を有し、各LED素子100を囲うように回転放物面で形成されている反射部43hを備えている。この反射体43aにより、配光が制御されている。
基板支持体43cは熱伝導率の高いアルミニウム等で造られており、平板状の支持部43iの一端を略「く」字状に屈曲して固定部43jを形成している。固定部43jにはネジ穴43k、43k'が設けられ、図4に示すように、器具本体1の内面に設けられたLEDユニット固定部に設けられた固定穴11c'、11c''にネジ(図示しない)により固定される。
器具本体1の内面であり外縁部1aの裏面に設けられたLEDユニット固定部11cに、LEDユニット43が固定されLED基板43bに実装された各LED素子100が点灯し発熱すると、基板支持体43cにその熱が伝導し、更に、LEDユニット固定部11cに伝導し、最後に器具本体1に伝導する。LEDユニット群4を構成するLED基板43bの他のLEDユニット41、42、42'、43'、44、44'、45、45'46も同様にLEDが点灯時に発熱し、その熱が器具本体1に伝導する。
電源装置5は器具本体1の内面の電源装置固定部11gにネジ(図示しない)によって密着して固定される。
器具本体1の内面であり、集水凹部1bの裏面の電源装置固定部11gに固定された電源装置5も、LED素子100へ電力を供給するに伴い発熱し、その熱は器具本体1に伝導する。
以上より、器具本体1に雪が積もっている場合、LEDユニット群4が集水凹部1bの外縁部1aに沿って器具本体1の内部に固定され、電源装置5が集水凹部1bの略中央に固定されることで、LEDユニット群4と電源装置5によって器具本体1の上部である集水凹部1bの外縁部1aも含め略全面を暖められ、外縁部1aを含め集水凹部1bに積もった雪を融かし、その雪融け水は集水凹部1bに導引された後、排水部1cから排水される。雪融け水は排水部1cから平滑に流れ落ち、また、器具本体1がLEDユニットや電源装置からの熱により氷点より高温になっているため、氷柱の発生を防止できる。
1 器具本体
1a 外縁部
1b 集水凹部
1c 排水部
11a〜11e、11b'〜11e'、11f及び11g LEDユニット固定部
2 カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
41〜46と42'〜45' LEDユニット
5 電源装置

Claims (7)

  1. 光源となるLEDユニットと、
    それを点灯させる電源装置と、
    前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体と、
    を備えたLED照明装置において、
    前記本体は熱伝導性を有しており、その本体上部は、本体外側に向かって傾斜していることを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記本体上部は、前記本体の取付部の方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記本体は、前記LEDユニット及び前記電源装置が発生する熱により加温されることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のLED照明装置。
  4. 前記本体は、凸状の外縁部と集水凹部が形成され、これら外縁部と集水凹部は前記本体の被取付部に向かって下り勾配の傾斜が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のLED照明装置。
  5. 前記集水凹部における前記本体の取付部側に排水部を形成したことを特徴とする請求項4に記載のLED照明装置。
  6. 前記LEDユニットは、前記本体外縁部の内側に取り付けられていることを特徴とする請求項4〜5のいずれかに記載のLED照明装置。
  7. 前記排水部は、前記本体の内側に設けられた前記電源装置の熱により加温されることを特徴とする請求項5〜6のいずれかに記載のLED照明装置。
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