JP2014123324A - 自己管理機能の発揮を妨げずに設定を行う携帯端末、端末設定方法、及び携帯端末用プログラム - Google Patents

自己管理機能の発揮を妨げずに設定を行う携帯端末、端末設定方法、及び携帯端末用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末において、管理システムを阻害しない設定画面を表示する。
【解決手段】自己管理機能を備える携帯端末10上で、端末の設定画面20の呼び出しを検知し、その設定画面に替えて、自己管理機能の発揮を妨げる項目を排除した仮想設定画面21を呼び出すことで、自己管理機能の発揮を妨げずに端末の設定を行う携帯端末、端末設定方法、及び携帯端末用プログラムを提供することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自己管理機能の発揮を妨げずに設定を行う携帯端末、端末設定方法、及び携帯端末用プログラムに関する。
近年、スマートフォンやタブレットと呼ばれる高機能携帯端末の普及によって、私的利用に留まらず、法人が高機能携帯端末を従業員に支給し、情報端末として利用させる例が増えている。そうした端末は、MDM(Mobile Device Management)システムと呼ばれる端末管理システムによって、紛失時の情報漏洩を防止したり、物理的な持ち出しや業務外の利用を制限したりする必要があることが多い。
例えば、遠隔操作によって特定端末の起動を制限、あるいは遠隔操作によってのみ特定端末の起動を許可することで、紛失あるいは盗難された端末を利用されないようにしたり、ホワイトリストに登録されたアプリケーション以外のインストールを制限することで、業務外用途の利用を防止したりすることが求められている。
しかし、端末には通常、インストールしたアプリケーションに対する設定権限があるため、従業員によって端末管理のためのアプリケーションを強制的に停止されてしまうと、上記のような有効な端末の管理の遂行が困難になってしまうという問題がある。
このような課題に対して、携帯端末の機能の利用者による理解に応じて、機能の利用制限を行なう手法が開示されている。
特開2012−70143号公報
特許文献1によれば、利用者へ問題を提示し、利用者から入力された回答を検定テーブル部に記憶された回答と照合して正誤を判定し、正誤の判定結果が所定の基準に達していれば、前記機能の利用制限を解除する携帯端末が開示されている。
特許文献1に記載の手法では、機能の発揮の前に、利用者の機能に対する正しい理解を確認することで、望ましくない機能の発揮を防止している。具体的には、例えば自己管理機能のためのアプリケーションの強制停止や削除が禁止されている旨について、利用者の理解を確認してから、アプリケーションの停止、削除機能を開放することができる。よって、違反した場合の懲罰を社内の規定等で定めれば、従業員によって自己管理機能の発揮が妨げられることの防止を期待できる。
しかし、この手法は望ましくない挙動を従業員の理解によって防止するものに過ぎず、端末が外部に流出した場合も鑑みると、そもそも従業員がどのような操作を行っても、望ましくない挙動自体が起こり得ない仕組みの方が、より有効であると言える。
そこで、本発明者は、携帯端末においてアプリケーションの呼び出しのパラメータを解析することで設定画面の呼び出しを検知できることに着目し、端末の設定画面が呼び出された時に、その呼び出しを検知し、その設定画面に替えて、自己管理機能の発揮を妨げる項目を排除した仮想の設定画面を呼び出すことができる点に注目した。
本発明は、これらの課題に鑑み、端末の設定画面の呼び出しを検知し、その設定画面に替えて、自己管理機能の発揮を妨げる項目を排除した仮想の設定画面を呼び出すことで、自己管理機能の発揮を妨げずに端末の設定を行う携帯端末、端末設定方法、及び携帯端末用プログラムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、自己管理機能を備えた携帯端末であって、
前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すアプリケーション呼び出し手段と、
前記アプリケーション呼び出し手段によって、前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知する設定画面呼び出し検知手段と、
前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示する仮想設定画面表示手段と、
を備える携帯端末を提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、自己管理機能を備えた携帯端末は、前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すとともに、前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知し、前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示する。
第1の特徴に係る発明は、携帯端末のカテゴリであるが、端末設定方法、及び、携帯端末用プログラムのカテゴリであっても同様の作用、効果を奏する。
第2の特徴に係る発明は、
前記アプリケーションはオブジェクト指向言語によって作成されるものであって、
前記アプリケーション呼び出し手段によって呼び出されるアプリケーションを構成するクラス名を取得するクラス名取得手段を備え、
前記設定画面呼び出し検知手段において、前記クラス名取得手段によって取得されたクラス名が、予め登録された一以上の設定画面のクラス名の一つと同一であるか否かを判断することによって検知を行う、第1の特徴に係る発明である携帯端末を提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、前記アプリケーションはオブジェクト指向言語によって作成されるものであって、第1の特徴に係る発明である携帯端末は、前記アプリケーション呼び出し手段によって呼び出されるアプリケーションを構成するクラス名を取得し、取得されたクラス名が、予め登録された一以上の設定画面のクラス名の一つと同一であるか否かを判断することによって検知を行う。
第3の特徴に係る発明は、
前記アプリケーション呼び出し手段において、引数として一のアプリケーションを指定することで呼び出しを行う明示的呼び出しと、処理の目的を引数として、特定のアプリケーションを指定しない暗黙的呼び出しと、を行い、
前記アプリケーション呼び出し手段によってアプリケーションの呼び出しを行う際の引数を取得する呼び出し引数取得手段を備え、
前記設定画面呼び出し検知手段において、前記呼び出し引数取得手段によって取得された引数が、予め登録された一以上の設定画面を呼び出す際に用いられる引数のうちの一つと同一であるか否かを判断することによって検知を行う、第1の特徴に係る発明である携帯端末を提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である携帯端末は、引数として一のアプリケーションを指定することで呼び出しを行う明示的呼び出しと、処理の目的を引数として、特定のアプリケーションを指定しない暗黙的呼び出しと、を行い、アプリケーションの呼び出しを行う際の引数を取得し、取得された引数が、予め登録された一以上の設定画面を呼び出す際に用いられる引数のうちの一つと同一であるか否かを判断することによって検知を行う。
第4の特徴に係る発明は、
自己管理機能を備えた携帯端末が実行する端末設定方法であって、
前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すステップと、
前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知するステップと、
前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示するステップと、
を備える端末設定方法を提供する。
第5の特徴に係る発明は、
自己管理機能を備えた携帯端末に、
前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すステップ、
前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知するステップ、
前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示するステップ、
を実行させる携帯端末用プログラムを提供する。
本発明によれば、自己管理機能を備える携帯端末上で、端末の設定画面の呼び出しを検知し、その設定画面に替えて、自己管理機能の発揮を妨げる項目を排除した仮想の設定画面を呼び出すことで、自己管理機能の発揮を妨げずに端末の設定を行う携帯端末、端末設定方法、及び携帯端末用プログラムを提供することが可能となる。
図1は、携帯端末10の概要図である。 図2は、携帯端末10の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。 図3は、携帯端末10が実行する仮想設定画面表示処理を示すフローチャート図である。 図4は、携帯端末10が実行する設定画面呼び出し検知処理を示すフローチャート図である。 図5は、呼び出された設定画面20と、表示された仮想設定画面21とを比較した一例である。 図6は、設定画面20から遷移した、機能の制限を受けないアプリケーション管理画面の一例である。 図7は、仮想設定画面21から遷移した、機能の制限を受けるアプリケーション管理画面の一例である。 図8は、携帯端末10の記憶部に予め記憶された、設定画面を呼び出す際のクラス名と引数のリストの一例である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[携帯端末10の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態である、携帯端末10の概要を説明するための概要図である。この図1に基づいて、携帯端末10の概要について説明する。
携帯端末10は、ユーザ端末上で動作する様々なアプリケーションから成り立っている。携帯端末では通常、一つのアプリケーションが一つの画面を制御するので、アプリケーションの呼び出しは、それが制御するアプリケーション画面の呼び出しとほぼ同義である。
ここで呼び出しとは、アプリケーションを利用可能な状態に遷移させる命令である。呼び出しは、アプリケーションが起動していなければ引数をもって起動させ、バックグラウンドで実行中であれば、それに引数を与え、アクティブな状態に置くものである。当該引数としては、呼び出すアプリケーションの情報自体が呼び出しの引数であるし、そのアプリケーションに渡される引数もまた、呼び出しの引数であると言える。
具体例として、地図アプリケーション上にある店舗のURLへのリンクが表示された時、それを端末上でタップすることで、ブラウザアプリケーションを、当該URLを引数として呼び出すことが考えられる。当該呼び出しによって、アクティブなアプリケーションは地図アプリケーションからブラウザアプリケーションへと切り替わり、ブラウザアプリケーションに引数であるURLのウェブページが表示される。ここで、呼び出し前にブラウザアプリケーションが実行中であったか否かは問わない。
また、携帯端末10ではブラウザアプリケーションが複数種類利用可能である場合もある。このとき、明示的に特定のアプリケーションを引数で指定する場合は、そのアプリケーションが呼び出される。一方で、他のアプリケーションの連携において、特定の他のアプリケーションが利用可能であることを設計時から想定することは困難であるので、「ウェブページを見る」という目的のみを引数として、暗黙的にアプリケーションを呼び出すこともできる。
図1において、携帯端末10上では自己管理機能が発揮されており、接続ネットワークの制限や、操作履歴の記憶、アプリケーションの追加、削除の制限がなされている。例えば、社内ネットワーク以外の無線LANへの接続を禁止することで、外部への情報流出を防いだり、問題が発生したときに、その原因となる操作をした時刻を遡って調べたり、不要なアプリケーションのインストールを防ぐことで、業務外の利用を制限したりすることができる。その他にも、例えば各機能を発揮する際に社内ネットワークを通じた認証が必要であるように設定することで、端末を紛失したり盗難されたりした際に、端末内の情報の流出を防止することができる。
しかしながら、こうした自己管理機能は、その機能を発揮するためのアプリケーションが起動していることが必要であって、従業員によって当該アプリケーションの実行が停止されてしまった場合には、上記のような管理機能が発揮されなくなってしまう。
一方で、例えば実行中アプリケーションの停止を一切禁止する等、極端に設定機能の発揮を制限してしまうと、業務の遂行上必要な機能までもが利用できなくなってしまい、不合理である。そこで、携帯端末10は、設定画面20の呼び出しを検知すると、設定画面20を表示せず、替わりに設定画面20から自己管理機能の発揮を妨げる項目を排除した仮想設定画面21を表示する。
すなわち、携帯端末10がアプリケーションを呼び出す度に、当該呼び出しの引数や、呼び出されるアプリケーションのクラス名を予め記憶部に記憶されたリストと照合することで、当該呼び出しが設定画面20の呼び出しであるか否かを判断する。そして、設定画面20の呼び出しを検知した際に(ステップS01)、当該呼び出しを中止する(ステップS02)。
次に、携帯端末10は、仮想設定画面21を表示する(ステップS03)。仮想設定画面21は、設定画面20から、自己管理機能の発揮を妨げる項目を排除した設定画面である。図1において、仮想設定画面21には、本来の設定画面20において存在した「履歴の消去」という項目が消され、「無線とネットワーク」及び「アプリケーション管理」においては、機能が制限されていることを表す制限マークが表示されている。一方で、サウンド設定は通常通り発揮可能なので、特に制限がある旨は表示されない。
仮想設定画面21は、設定画面20をもとに予め設計され、実行可能な形式で記憶部に記憶されていてもよいし、都度設定画面20を入力として加工を行い、その出力として動的に生成されてもよい。後者には、オペレーティングシステムのアップデートによって設定画面の使用が変更された際にも、修正の必要なく対応できる場合が多いという利点がある。
以上が、携帯端末10の概要である。
[各機能の説明]
図2は、携帯端末10の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
携帯端末10は、データ通信を行うことが可能な家庭用又は業務用の電化製品であって、主として移動して用いられることを前提に作られた製品である。例えば、携帯電話、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ、オーディオコンポ、コンテンツ再生・録画プレーヤ、携帯型プリンタ、携帯型スキャナ機が挙げられる。一方で、必ずしもハードとソフトの両面が、初めから携帯用に作られた機器である必要はなく、携帯端末向けに作られたオペレーティングシステムを搭載していれば、据え置き型の機器であっても、携帯端末10となりうる。
携帯端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、入出力部12として、制御部で制御したデータや画像を出力表示する表示部を備え、ユーザやサポート者からの入力を受付けるタッチパネルやキーボード等を備える。さらに、携帯端末10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。
携帯端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、入出力部12と協働して、アプリケーション呼び出しモジュール14、仮想設定画面表示モジュール15を実現する。また、携帯端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部13と協働して、設定画面呼び出し検知モジュール16、クラス名取得モジュール17、呼び出し引数取得モジュール18を実現する。
[仮想設定画面表示処理]
図3は、携帯端末10が実行する、仮想設定画面表示処理のフローチャートである。上述した各モジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
初めに、携帯端末10は、後述の設定画面呼び出し検知処理を行う(ステップS11)。設定画面呼び出し検知処理は、設定画面の呼び出しを検知する処理であって、設定画面の呼び出しが検知されない場合には(ステップS12:「NO」の場合)、設定画面の呼び出しが検知されるまでステップS11をループする。
[設定画面呼び出し検知処理]
図3は、携帯端末10が実行する、仮想設定画面表示処理のフローチャートである。上述した各モジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
設定画面呼び出し検知処理において、初めに、アプリケーション呼び出しモジュール14は、アプリケーションの呼び出しを行う(ステップS21)。アプリケーションの呼び出しとは、前述のとおりアプリケーションを利用可能な状態に遷移させる命令である。呼び出しには引数を伴い、引数としては、呼び出すアプリケーションの情報と、そのアプリケーションに渡される引数が挙げられる。
次に、クラス名取得モジュール17、または、呼び出し引数取得モジュール18は、呼び出されたアプリケーションのクラス名、または、呼び出しの引数を取得する(ステップS22)。アプリケーションがオブジェクト指向型の言語で作成されていない等、クラス名が取得できない場合には、呼び出しの引数を取得する。ここで、呼び出しが明示的呼び出しの場合には、引数がそのままクラス名である場合もある。
なお、取得のタイミングとしては、呼び出しが完了する前が望ましいが、携帯端末の仕様によっては、一度メモリ上に展開したオブジェクトのクラス名を取得することで、前記クラス名の取得を行ってよい。そうした場合には、当該オブジェクトを即座に破棄することや、画面からの参照を開放することで、設定画面の呼び出しの中止を行うことができる。
ここで、クラス名の取得は、名前空間まで含めた取得が望ましいが、名前空間が取得できない場合には、クラス名のみを取得するものとする。そのとき、当該取得したクラス名を使って、記憶部に記憶されたライブラリから、名前空間として可能性があるものを抽出してもよい。取得した引数がクラス名であった場合にも、同様である。
次に、設定画面呼び出し検知モジュール16は、前記取得したクラス名や引数が、予め記憶部に記憶された設定画面を呼び出す場合のクラス名や引数と一致しているか否かを判断し、その成否によって設定画面が呼び出されたか否かを判断する(ステップS23)。一致していない場合には(ステップS23:「NO」の場合)、設定画面の呼び出しは検知されず、そのまま設定画面呼び出し検知処理を終了する。一方、一致している場合には(ステップS23:「YES」の場合)、設定画面の呼び出しを検知したものとし、設定画面の呼び出しを検知した旨の戻り値を返し、設定画面呼び出し検知処理を終了する(ステップS24)。
図8は、設定画面を呼び出す際のクラス名と引数のリストの一例である。図8において、種別としてクラス名、引数、名前空間のいずれかが記憶されており、引数は更に、明示的呼び出しと暗黙的呼び出しの引数に分かれる。
ステップS22においてクラス名を取得した場合、及び明示的呼び出しの引数として結果的にクラス名を取得した場合には、図8のリストにおいてクラス名の照合を行う。クラス名が図8のリストに無かった場合には、ステップS23において、設定画面の呼び出しではないと判断される。一方、アプリケーションの強制終了画面である「ApplicationKillerDisplay」等が取得された場合には、リスト中に存在するため、ステップS23において設定画面の呼び出しとして検知される。
引数の時も同様である。ただし、引数として「Settings.ACTION_WIFI_SETTINGS」のようにクラス内の定数の定義の形で記憶されている場合に、当該クラスを同様に読み込むことで判断を行ってもよいし、単なる数字である例えば「21」等のように、バイト列やそれ直接が表わす値の比較によって判断を行って良い。さらに、名前空間を取得したり、抽出したりした場合には、名前空間によって判断を行ってもよい。
以上が、設定画面呼び出し検知処理の処理手順である。仮想設定画面表示処理に戻り、設定画面呼び出し検知処理の戻り値によって、設定画面の呼び出しが検知されたか否かを判断する(ステップS12)。検知されていない場合には(ステップS12:「NO」の場合)、検知するまで設定画面呼び出し検知処理をループする。検知されている場合には(ステップS12:「YES」の場合)、続けて以下の処理を行う。
次に、仮想設定画面表示モジュール15は、設定画面の呼び出しを中止する(ステップS13)。中止の方法として、当該設定画面をアクティブにさせないことや、生成されたオブジェクトをそのまま破棄することや、オブジェクトの生成前に当該処理を終了させることを行ってよい。
最後に、仮想設定画面表示モジュール15は、呼び出しを中止した設定画面に替えて、仮想設定画面を表示する(ステップS14)。仮想設定画面は、設定画面の中から、自己管理機能を妨げる項目を排除したものである。仮想設定画面は、設定画面と同様に予め記憶部に記憶されていてもよいし、呼び出しによって生成された設定画面のオブジェクトをもとに、動的に生成してもよい。仮想設定画面から実行される設定機能は、仮想設定画面オブジェクトが処理を行ってもよいし、処理部分のみ設定画面オブジェクトの機能を発揮させてもよい。
ここで、具体的な設定画面である設定画面20と、仮想設定画面21を用いて、処理の一例を挙げる。図5は、設定画面20と、仮想設定画面21とを比較した一例である。設定画面20において、各設定項目51が縦に並んでいて、それぞれをタップすることで小項目として詳細な設定画面に遷移する。ここで、この遷移も画面の切り替えであって、アプリケーションの呼び出しとして表現される場合もある。
一方、仮想設定画面21においては、自己管理機能を阻害する「履歴の消去」メニュー52が除外されるとともに、「無線とネットワーク」及び「アプリケーション管理」メニューには制限マーク53が表示される。これは、「履歴の消去」メニューには、小項目として表示されるものがないため、大項目ごと仮想設定画面21から削除されているのと、制限マーク53は、そのメニューを選択した時に、表示できる小項目もある一方で、表示できない小項目が存在し、機能が部分的に制限されることを表す。機能の制限を受けない「サウンド設定」メニュー54のような場合には、そのまま表示される。
図6は、設定画面20から遷移した、機能の制限を受けないアプリケーション管理画面の一例である。項目名61の下に、各アプリケーション列62が並び、アプリケーションの名称と、停止ボタン63及び削除ボタン64が表示されている。ユーザが停止ボタン63をタップして押し下げることで、起動中の当該アプリケーションを強制的に停止させることができ、削除ボタン64をタップして押し下げることで、アプリケーションを携帯端末10から削除することができる。また、メールアプリケーション65のように、削除することがシステム上許可されていないアプリケーションも存在する。
図7は、仮想設定画面21から遷移した、機能の制限を受けるアプリケーション管理画面の一例である。項目名71及び、アプリケーション列72の構成は図6と同様であるが、図6にはあった端末管理アプリケーションの停止ボタンが、73では空白となっている。そのため、ユーザは仮想設定画面からは端末管理アプリケーションを停止することができず、もちろん削除することもできない。
以上が、不正リクエスト遮断処理の処理手順である。
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 携帯端末、20 設定画面、21 仮想設定画面

Claims (5)

  1. 自己管理機能を備えた携帯端末であって、
    前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すアプリケーション呼び出し手段と、
    前記アプリケーション呼び出し手段によって、前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知する設定画面呼び出し検知手段と、
    前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示する仮想設定画面表示手段と、
    を備える携帯端末。
  2. 前記アプリケーションはオブジェクト指向言語によって作成されるものであって、
    前記アプリケーション呼び出し手段によって呼び出されるアプリケーションを構成するクラス名を取得するクラス名取得手段を備え、
    前記設定画面呼び出し検知手段において、前記クラス名取得手段によって取得されたクラス名が、予め登録された一以上の設定画面のクラス名の一つと同一であるか否かを判断することによって検知を行う、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記アプリケーション呼び出し手段において、引数として一のアプリケーションを指定することで呼び出しを行う明示的呼び出しと、処理の目的を引数として、特定のアプリケーションを指定しない暗黙的呼び出しと、を行い、
    前記アプリケーション呼び出し手段によってアプリケーションの呼び出しを行う際の引数を取得する呼び出し引数取得手段を備え、
    前記設定画面呼び出し検知手段において、前記呼び出し引数取得手段によって取得された引数が、予め登録された一以上の設定画面を呼び出す際に用いられる引数のうちの一つと同一であるか否かを判断することによって検知を行う、請求項1に記載の携帯端末。
  4. 自己管理機能を備えた携帯端末が実行する端末設定方法であって、
    前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すステップと、
    前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知するステップと、
    前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示するステップと、
    を備える端末設定方法。
  5. 自己管理機能を備えた携帯端末に、
    前記携帯端末上で動作するアプリケーションを呼び出すステップ、
    前記携帯端末の設定を行う設定画面が呼び出されたことを検知するステップ、
    前記設定画面の呼び出しを検知した際に、検知された前記設定画面の呼び出しに替えて、前記自己管理機能の発揮を妨げる設定項目が排除された仮想設定画面を表示するステップ、
    を実行させる携帯端末用プログラム。
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