JP2014119638A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定済みの静電像目盛りの消去が行われないと一周後に次の目盛りと重なるため静電像目盛り検知のSN比が低くなる。
【解決手段】静電像転写ローラ47aは、一次転写電圧とは電圧が異なる直流電圧を静電像転写層26に印加して静電像転写層26に静電像目盛り32を転写する。二次転写部44は、二次転写電圧とは電圧が異なる直流電圧を静電像転写層26に印加することにより、静電像目盛り32の高電位部と低電位部の電位差を低下させる。二次転写部44は、導電性の中心軸の周囲に弾性層を配置した二次転写外側ローラ39を有し、静電像転写層26に接する部分の弾性層の体積抵抗は、記録材に接する部分の弾性層の体積抵抗よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、トナー像を搬送する搬送体に静電像目盛りを形成してトナー像の位置合わせを行う画像形成装置、詳しくは搬送体に形成された静電像目盛りを消去するための専用の静電像目盛り消去装置を不要にするための構成又は制御に関する。
複数の感光体に形成した各色のトナー像を、搬送体(中間転写体又は記録材搬送体)を用いて記録材に転写して重ね合わせるフルカラー画像形成装置が広く用いられている。フルカラー画像形成装置では、各色のトナー像の重ね合わせ位置がずれると、画像品質が低下するため、各色の画像形成部の感光体に形成されるトナー像の主走査方向及び副走査方向の位置調整を行う必要がある(特許文献1、2)。
特許文献1では、画像形成に先立たせて、各色の画像形成部でそれぞれ静電像指標を形成して記録材搬送体に転写し、最後の画像形成部の下流で、電位センサを用いて記録材搬送体上の各色の静電像指標の位置を検出している。そして、各色の静電像指標の位置ずれの検出結果を、各色の画像形成部にフィードバックして、感光体に形成される各色のトナー像の主走査方向及び副走査方向の位置を調整している。
特許文献2では、画像形成中、先頭の画像形成部で静電像指標の一例である静電像目盛りを形成して中間転写体に転写している。下流側の画像形成部では、電位センサの一例である誘導電流センサを用いて中間転写体上の静電像目盛りを検出し、対応する静電像目盛りに感光体上のトナー像の副走査方向の各位置を位置合わせするように感光ドラムの周速度をリアルタイムに調整している。
特開平10−39571号公報 特開2012−103649号公報
特許文献1、2では、搬送体に形成された静電像指標(静電像目盛り)を消去することなく新たな静電像指標(静電像目盛り)を搬送体に重ねて形成すると、電位センサの出力の誤差が増えて位置検出精度が低下する。そのため、電位センサの下流側に静電像消去装置を配置して、測定済みの静電像指標(静電像目盛り)は速やかに消去することが望ましい。一般的な静電像消去装置は、放電開始電圧よりも高いピークツウピーク交流電圧を印加するニップローラであったり、正負の荷電粒子を交互に照射するコロナ除電器であったりする。
しかし、静電像消去装置は、他の部品の配置の自由度を低下させて画像形成装置の小型化を妨げる。専用の交流電圧発生回路は、交流ノイズやコスト高をもたらし、電力消費を伴って画像形成装置の省エネルギーを妨げる。
本発明は、専用の静電像消去装置を付設することなく測定済みの静電像指標(静電像目盛り)を消去して、中間転写体上に新たに形成された静電像指標(静電像目盛り)を、電位センサがSN比高く検出できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、感光体と、前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅の内側の第一露光領域に画像の静電像を形成するとともに、前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域に静電像指標を形成する露光手段と、前記第一露光領域に形成されたトナー像が転写される第一転写領域と前記第二露光領域に形成された静電像指標が転写される第二転写領域とを有する中間転写体と、第一転写電圧を印加されて前記第一露光領域に形成されたトナー像を前記第一転写領域へ転写して担持させる第一転写部材と、前記第一転写電圧とは電圧が異なる第二転写電圧を印加されて前記第二露光領域に形成された静電像指標を前記第二転写領域へ転写して担持させる第二転写部材と、導電性の中心軸の周囲に弾性層が配置され、前記第二転写領域に対応する前記弾性層の部分の体積抵抗は、前記第一転写領域に対応する前記弾性層の部分の体積抵抗よりも大きく、前記中心軸に第三電圧を印加されて、前記第一転写領域に担持されたトナー像を記録材へ転写すると同時に前記第二転写領域に担持された静電像指標を消去する第三転写部材と、前記中間転写体へのトナー像の転写に伴って前記中間転写体へ転写された静電像指標を、前記中間転写体から記録材へのトナー像の転写に伴って消去するように前記第三電圧の印加を制御する実行部と、を備えるものである。
本発明の画像形成装置では、二次転写部において直流電圧を用いて静電像指標(静電像目盛り)を消去するため、専用の静電像消去装置、交流電圧発生回路が不要である。したがって、専用の静電像消去装置を付設することなく測定済みの静電像指標(静電像目盛り)を消去して、中間転写体上に新たに形成された静電像指標(静電像目盛り)を、電位センサがSN比高く検出できる。
画像形成装置の全体構成の説明図である。 イエローの画像形成部を下流側から見た側面図である。 マゼンタの画像形成部を下流側から見た側面図である。 ドラム目盛り読み取りセンサの配置の説明図である。 ベルト目盛り読み取りセンサの配置の説明図である。 誘導電流センサの構成の説明図である。 静電像目盛りの検出の説明図である。 誘導電流センサの検知信号の説明図である。 誘導電流センサの検知信号の説明図である。 画像形成装置のATVC制御のブロック図である。 画像形成装置のATVC制御のフローチャートである。 中間転写ベルト上の静電像目盛りの配置の説明図である。 二次転写部の構成の説明図である。 直流電圧を印加された静電像目盛りの説明図である。 実施例1、2における二次転写外側ローラの構成の説明図である。 二次転写外側ローラの静的抵抗値と動的抵抗値の関係の説明図である。 転写電圧と静電像目盛りの電位の関係の説明図である。 マゼンタの画像形成部を下流側から見た側面図である。 一次転写ローラの配置の説明図である。 静電像転写ローラの配置の説明図である。 静電像消去モードの制御のブロック図である。 静電像消去モードの制御のフローチャートである。 静電像消去モードによる除電効果の説明図である。 イエローの画像形成部を下流側から見た側面図である。 マゼンタの画像形成部を下流側から見た側面図である。 実施例5におけるベルト目盛り読み取りセンサの構成の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の全体構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置1は、中間転写ベルト24に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部43a、43b、43c、43dを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部43aでは、感光ドラム12aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト24に転写される。画像形成部43bでは、感光ドラム12bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト24に転写される。画像形成部43c、43dでは、それぞれ感光ドラム12c、12dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト24に転写される。
記録材Pは、記録材カセット80から引き出されて分離ローラ82によって1枚ずつに分離されてレジストローラ83で待機し、レジストローラ83によって二次転写部44へ送り込まれる。中間転写ベルト24に転写された四色のトナー像は、二次転写部44を搬送される記録材Pへ転写される。トナー像が転写された記録材Pは、定着装置84へ搬送され、定着装置84で加熱加圧を受けて、トナー像を定着された後に、排出ローラ85によって機体外へ排出される。
中間転写ベルト24は、テンションローラ37、ベルト駆動ローラ36、及び二次転写内側ローラ38に張架される。ベルト駆動ローラ36は、不図示の駆動モータによって回転駆動されて、中間転写ベルト24を矢印R2方向に所定のプロセススピードで回転させる。
<画像形成部>
画像形成部43a、43b、43c、43dは、現像装置18a、18b、18c、18dで用いるトナーの色が異なる以外は、同一に構成される。以下では、画像形成部43aについて説明し、画像形成部43b、43c、43dについては、画像形成部43aの構成部材に付した符号末尾のaをb、c、dに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部43aは、感光ドラム12aの周囲に、帯電ローラ14a、露光装置16a、現像装置18a、一次転写ローラ4a、ドラムクリーニング装置22aを配置している。感光ドラム12aは、アルミニウムシリンダの外周面に厚さ30μm、帯電極性が負極性のOPC感光体層が形成され、300mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。感光ドラム12aは、ドラム駆動モータ6aからドラム回転軸5aに駆動力を伝達する駆動系を介して駆動力が伝達される。ドラム回転軸5aにはドラムエンコーダ8aが連結されている。画像形成部43aでは、感光ドラム12aが等角速度回転するように、ドラムエンコーダ8aからの出力信号をもとにドラム駆動モータ6aを制御する。
帯電ローラ14aは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を印加されて、感光ドラム12aの表面を一様な負極性の暗部電位Vdark(−600V)に帯電させる。露光装置16aは、レーザービームを回転ミラーで走査して、感光ドラム12aの表面電位を明部電位Vlight(−100V前後)に低下させて画像の静電像を書き込む。現像装置18aは、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いて静電像を現像して、感光ドラム12aの表面にトナー像を形成する。露光された明部電位VLの部分にイエロートナーが付着して、イエロートナー像が反転現像される。
一次転写ローラ4aは、中間転写ベルト24の内側面を押圧して、感光ドラム12aと中間転写ベルト24との間に一次転写部を形成する。一次転写ローラ4aに正極性の直流電圧(+1000V程度)を印加することで、感光ドラム12aのトナー像が中間転写ベルト24へ一次転写される。
ドラムクリーニング装置22aは、感光ドラム12aにクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト24へ転写されないで感光ドラム12aに残った転写残トナーを回収する。ベルトクリーニング装置35は、ベルト駆動ローラ36に内側面を支持された中間転写ベルト24にクリーニングブレードを摺擦させて、二次転写部44を通過した中間転写ベルト24から転写残トナーを回収する。
<実施例1>
(上流側の画像形成部)
図2はイエローの画像形成部を下流側から見た側面図である。図2に示すように、最も上流側の画像形成部43aの露光装置16aは、感光ドラム12aの有効画像領域よりも外側の両端部に、画像を書き込む前後のレーザー光の照射により静電像目盛り線31aを書き込む。静電像目盛り線31aは、現像装置18aの現像領域の外側のため、トナーが現像されない。
静電像目盛り線31aは、感光ドラム12aが回転駆動を開始した直後から、感光ドラム12aでの画像形成が終了するまで書き込み続けられる。静電像目盛り線31aは、トナー像の静電像と同時進行で書き込むので、静電像目盛り線31aは、トナー像の副走査方向の位置情報を非常に正確にもっている。
静電像目盛り線31aは、感光ドラム12aの主走査方向の長さは、4mmである。露光装置16aの副走査方向の解像度が600dpiの場合、走査線幅は、42.3μmである。静電像目盛り線31aは、4ライン/4スペースのパターンに形成しているため、静電像目盛り線31aのピッチは、42.3μmの8倍に相当する0.338mmである。
(静電像転写層)
図2に示すように、中間転写ベルト24の表面の両端部の感光ドラム12aに形成された静電像目盛り線31aに対応する位置に静電像転写層26が配置されている。静電像転写層26の体積抵抗率は1014[Ω・cm]以上である。静電像転写層26は、厚さ0.05mmのPETフィルムを、幅5mmのテープ状に形成して、中間転写ベルト24の表面側の両端部に貼り付けて形成される。静電像転写層26は、体積抵抗率が1014[Ω・cm]以上の高抵抗の材料で構成されているので、いったん転写された電荷は移動することなく保持され、静電像目盛り32として機能する。
これに対して、中間転写ベルト24の体積抵抗率は1010[Ω・cm]程度である。中間転写ベルト24は、転写性能を維持するために、体積抵抗率が10〜1010[Ω・cm]の中抵抗の材料で構成されているので、いったん転写された電荷は速やかに散逸して、静電像目盛り32を保持できない。中間転写ベルト24に静電像目盛り線31aを接触させた場合、一旦電荷は転写されるものの、体積抵抗率が低いために電荷が移動してしまう。
なお、静電像転写層26は、中間転写ベルト24とは異なる体積抵抗率を有する材料を貼り付ける以外に、スプレーなどで材料を塗装又はコーティングして体積抵抗率の高い領域を形成してもよい。中間転写ベルト24に形成できる体積抵抗率1014[Ω・cm]以上の材料であるPTFEなどのフッ素樹脂、あるいはポリイミドなどの材料をコーティングして焼成することで静電像転写層26を形成してもよい。
(静電像転写ローラ)
図2に示すように、一次転写ローラ4aは、直径16mm程度の導電性スポンジローラである。一次転写ローラ4aは、直流電圧を印加されて、感光ドラム12a上のトナーを中間転写ベルト24表面に静電気力で吸引し転写させる。中間転写ベルト24の両端部の静電像転写層26に重なり合う位置に静電像転写ローラ47aが配置される。
静電像転写ローラ47aは、導電性のスポンジローラで構成され、静電像転写高圧電源(53:図21)から一次転写ローラ4aとは別の高圧が印加される。静電像転写ローラ47aは、静電像目盛り線31aを形成している電荷を、トナーの転写条件とは異なる最適な転写条件により静電像転写層26に転写させる。最適な転写条件は、トナーの転写の場合と同様に環境変動などによって変化する。
静電像転写ローラ47aは、一次転写ローラ4aとは若干異なる径で構成されている。中間転写ベルト24は、静電像転写層26が貼り付けられた部分がほかの部分に比較して厚くなっている。その厚み差は、静電像転写ローラ47aが収縮することで吸収されるため、中間転写ベルト24の搬送には影響が及ばない。
なお、実施例1では、導電性のスポンジローラで構成された静電像転写ローラ47aを用いた。しかし、静電像を転写する際に電荷を与える手段として、ワイヤーを用いたコロナ帯電器や、除電器などに用いられる除電針を用いた帯電器や、ブレード帯電器などを用いてもよい。
(静電像目盛り)
静電像転写高圧電源(53:図21)は、画像形成時、転写位置100で静電像転写層26に静電像目盛り線31aが接触した状態で、静電像転写ローラ47aに+800V程度の高圧を印加する。これにより、静電像目盛り線31aを形成している電荷の一部が静電像転写層26に転写されて、静電像目盛り線31aと同じピッチの静電像目盛り32が静電像転写層26上に形成される。
感光ドラム12aの静電像目盛り線31aの露光部分と静電像転写ローラ47aとの電位差が900V程度であるのに対して、静電像目盛り線31aの非露光部分と静電像転写ローラ47aとの電位差は1400V程度である。それぞれの電位差に応じた電荷量が静電像転写層26に移動して静電像転写層26に静電像目盛り32が形成される。感光ドラム12aと中間転写ベルト24の間、あるいは、中間転写ベルト24と一次転写ローラ4aの間の放電の状態が異なることで、中間転写ベルト24に静電像目盛り32が転写される。感光ドラム12aの表面の電荷が静電像転写層26に転写された後、静電像転写層26に一旦転写された電荷は移動することなく保持されて、中間転写ベルト24の静電像目盛り32として機能する。
実験の結果、静電像転写層26に転写された静電像目盛り32は、レーザー光が照射された潜像形成部の表面電位が0V程度、レーザー光が照射されていない未露光部の表面電位が−200V程度であった。感光ドラム12a上の−600Vと−100Vの表面電位の違いによる静電像目盛り線31aは、中間転写ベルト24に転写されると、−200Vと0Vの表面電位を持つ静電像目盛り32となっていた。
(下流側の画像形成部)
図3はマゼンタの画像形成部を下流側から見た側面図である。図4はドラム目盛り読み取りセンサの配置の説明図である。図5はベルト目盛り読み取りセンサの配置の説明図である。
画像形成部43b、43c、43dでは、画像形成部43aで記録された静電像目盛り32に位置合わせして各色のトナー像を中間転写ベルト24に転写する。画像形成部43b、43c、43dは、トナー像の転写に関して同一に構成されるため、画像形成部43bについて説明して、画像形成部43c、43dに関する重複した説明を省略する。
図3に示すように、画像形成部43bでは、露光装置(16b:図1)を用いて、画像を形成するための静電像の露光と同時に、感光ドラム12bの両端部に静電像目盛り線31bが形成される。静電像目盛り線31bは、感光ドラム12bの中間転写ベルト24の端部からはみ出した位置に形成される。
図4に示すように、感光ドラム12bの下側で静電像目盛り線31bを読取るドラム目盛り読み取りセンサ34bが配置される。ドラム目盛り読み取りセンサ34bは、中間転写ベルト24と感光ドラム12bの接する転写位置100から5mm手前に配置される。図5に示すように、中間転写ベルト24の上側で静電像目盛り32を読取るベルト目盛り読み取りセンサ33bが配置される。ベルト目盛り読み取りセンサ33bは、中間転写ベルト24と感光ドラム12bの接する転写位置100から5mm手前に配置される。画像形成部43bでは、ベルト目盛り読み取りセンサ33bを中間転写ベルト24の表面側に配置し、静電像転写層26に転写された静電像目盛り32を中間転写ベルト24の表面側から検知する。
予備実験において、静電像目盛り32及び静電像目盛り線31bを転写位置100で読み取る場合と、転写位置100から5mm手前で読み取る場合とで副走査方向の色ずれ量を比較したところ、数μm程度しか差がないことが判明した。そのため、実施例1では、ドラム目盛り読み取りセンサ34b及びベルト目盛り読み取りセンサ33bの設置の容易さを鑑みて、ベルト読み取りセンサ33bとドラム読み取りセンサ34bは、転写位置100から5mm手前に配置した。
プロセススピード300mm/secにおいては、転写位置100から5mm手前とは時間に換算して0.01667sec手前であって、周波数に換算すると、60Hzである。色ずれの発生する要因の大きいものとして、記録材の突入などによる中間転写ベルトの負荷変動や、中間転写ベルトの厚みムラや駆動ローラの偏芯、あるいは、感光ドラム自身の偏芯などによる速度変化などが挙げられるが、いずれも60Hzよりも十分小さい。したがって、転写位置100から5mm手前で読み取って位置合わせを行なっても、転写位置100でのトナー像はほとんどずれることはなく、数μm程度の色ずれ量の増加に抑えられたと考えられる。
これに対して、感光ドラム12b、12c、12dは、後述するように、感光ドラム12aに形成されて中間転写ベルト24に転写された静電像目盛り31aの検出信号に基づいて刻々の回転速度を調整される。これにより、感光ドラム12aに形成されて中間転写ベルト24に転写された画像のトナー像に、感光ドラム12b、12c、12dの画像のトナー像を位置決めて重ね合わせる。
(誘導電流センサ)
図6は誘導電流センサの構成の説明図である。図7は静電像目盛りの検出の説明図である。ドラム目盛り読み取りセンサ34b及びベルト目盛り読み取りセンサ33bは、特許文献2に記載されるように、電位の変化を検出する誘導電流センサ330である。
図6の(a)に示すように、誘導電流センサ330は、ベースフィルム332の上に電極層を形成し、ウェットエッチングによりL字型の電極パターンを形成している。ベースフィルム332には、幅20μmの金属線を安定的に形成するために、一般に電気製品の内部配線に使われているポリイミド製フレキシブルプリント基板を採用した。
誘導電流センサ330は、幅4mm、高さ15mm、厚さ25μmのベースフィルム332の上に、幅20μmの金属線からなるL字型の導線331を配置している。導線331の先端側の長さ約2mmの直線部分が検出部334である。検出部334は、出力部335に接続されている。L字型の導線331の検出部334の反対側の端部が信号の出力部335である。
図6の(b)に示すように、L字型の導線331の上からベースフィルム332と同等な大きさと厚さを有するポリイミドのフィルムからなる保護フィルム333を接着している。接着剤は、主にベースフィルム332と保護フィルム333との間に存在する。接着剤が導線331とベースフィルム332の間に存在しないため、静電像に接するベースフィルム332の表面と導線331の表面との間の距離は等しく15μmに規定される。
図7の(a)に示すように、静電像転写層26に転写された静電像目盛り32は、電位が相対的に高い高電位部341の領域を黒であらわし、電位が相対的に低い低電位部342の領域を白であらわしている。ベルト目盛り読み取りセンサ33bとして用いられる誘導電流センサ330は、検出部334と静電像目盛り32とが平行になるように、根元側の端部を画像形成部43bの筐体に固定される。ドラム目盛り読み取りセンサ34bとして用いられる誘導電流センサ330は、検出部334と静電像目盛り線31bとが平行になるように、根元側の端部を画像形成部43bの筐体に固定される。画像形成部43c、43dでも同様に誘導電流センサ330が固定される。
図7の(b)に示すように、誘導電流センサ330は、根本側を図示しない支持部に保持させて、全体を湾曲させてベースフィルム332を静電像転写層26に摺擦させている。誘導電流センサ330の曲げ弾性に付勢されて、ベースフィルム332側が静電像転写層26と接触するため、摺擦に伴って検出部334となる導線と静電像転写層26の間隔が常に一定に規定される。なお、保護フィルム333の上から、不図示のバネで押して、誘導電流センサ330のベースフィルム332側を静電像転写層26に押し付けてもよい。
(誘導電流センサの出力)
図8は8ライン/8スペース静電像目盛りにおける誘導電流センサの検知信号の説明図である。図9は4ライン/4スペース静電像目盛りにおける誘導電流センサの検知信号の説明図である。
図8の(a)に示すように、静電像目盛り32は、600dpi(0.04233mm)の画像解像度で、8ライン分の露光と8ライン分の非露光を繰り返した8ライン/8スペース(ピッチ0.6773mm)のパターンである。静電像転写層26に転写された静電像目盛り32は、高電位部341と低電位部342が交互に現れる電荷分布を有する。実施例1では、低電位部342は、感光ドラム12aの露光部が転写されて、表面電位が0V程度である。高電位部341は、感光ドラム12aの非露光部が転写されて、表面電位が−200V程度である。
図8の(b)に示すように、静電像目盛り32の実際の電位分布は、レーザーによる露光光量が分布をもち周辺部で減少するため、きれいな矩形波にはならず、サインカーブ状の分布となっている。このような電位分布が存在する領域で、誘導電流センサ330を電位の変化する方向に移動させると、誘導電流センサ330の検出部334に、近傍の電位が変化することで誘導電流が発生する。
図8の(c)に示すように、このとき、誘導電流センサ330の出力部335からは、静電像目盛り32の電位分布を微分した波形の出力信号が出力される。静電像目盛りのピッチが粗いため、電位変化が生じてから次の電位変化が生じるまでに時間間隔がある程度あくので、誘導電流センサ330からの出力信号が正弦波とは異なる形状である。
図9の(a)に示すように、静電像目盛り32は、600dpi(0.04233mm)の画像解像度で、4ライン分の露光と4ライン分の非露光を繰り返した4ライン/4スペース(ピッチ0.3387mm)のパターンである。
図9の(c)に示すように、8ライン/8スペース(ピッチ0.6773mm)の半分の4ライン/4スペース(ピッチ0.3387mm)の場合、センサ出力は正弦波になった。電位分布のピーク(傾き0)の点が目盛り線の中心であるため、出力電圧が0になる時刻を、目盛り線を検出した時刻と特定することができる。
以上は、静電像転写層26の電位分布を誘導電流センサ330で測定する場合を説明したが、感光ドラム12bに形成された静電像目盛り線31bをドラム目盛り読み取りセンサ34bで読み取る場合も同様である。
(ATVC制御)
図10は画像形成装置のATVC制御のブロック図である。図11は画像形成装置のATVC制御のフローチャートである。
図10に示すように、画像形成部43aの下流側に画像形成部43bが配置される。図1における画像形成部43c、43dは、画像形成部43bと同様に構成されるので、簡単のために、図示を省略した。
二次転写部44では、二次転写高圧電源52が二次転写外側ローラ39に定電圧の直流電圧を印加して中間転写ベルト24のトナー像を記録材に転写する。二次転写外側ローラ39に印加すべき転写電圧は、記録材の種類や、両面/片面の印刷モードや、温度湿度環境によって設定値を変更される。転写電圧が変更される範囲は、およそ2500〜3000V程度である。二次転写外側ローラ39に印加する転写電圧が低いと、転写電界が小さく、トナーを中間転写ベルト24から記録材へ転写させる力が不足し、転写することができない。逆に、転写電圧が高いと、転写電界が大きすぎて放電が発生し、トナーの帯電極性が反転する。極性反転したトナーは中間転写ベルト24から記録材への方向とは逆の方向の電界の力を受けるので、転写されず、中間転写ベルト24上に残ることとなる。
制御部54は、二次転写高圧電源52の出力電圧を最適な電圧値で定電圧制御するために、ATVC制御(Active Transfer Voltage Control)を実行する。制御部54は、ATVC制御による補正値と、記録材の種類と、印刷モードによる設定値とから二次転写電圧を決定する。しかし、ここでは、簡単のために、ATVC制御による補正値の変更のみを取り上げて説明する。
図10を参照して図11に示すように、制御部54は、ATVC制御を行うタイミングになると、感光ドラム12a、12b及び中間転写ベルト24を回転させてATVC制御のシーケンスを開始する(S1)。ATVC制御は、画像形成装置1の電源ON時、プリント動作の前回転時、後回転時、連続画像形成の途中の所定の割り込み制御時などのタイミングで実行される。
制御部54は、二次転写高圧電源52から転写電圧Vを出力させて二次転写外側ローラ39に印加して(S2)、二次転写外側ローラ39に流入する電流Iを検知する(S3)。
制御部54は、予め設定された二次転写ターゲット電流Itと検知した電流Iを比較して(S4)、I<Itの場合(S4のYES)、次に印加する転写電圧VをVより大きくする(S5B)。しかし、I>Itの場合(S4のNO)、次に印加する転写電圧VをVより小さくする(S5A)。
制御部54は、このように定めた転写電圧Vを二次転写高圧電源52から出力させて二次転写外側ローラ39に印加し(S5A、S5B)、二次転写外側ローラ39に流入する電流Iを検知する(S6)。制御部54は、V、V、I、Iの各データより「転写電圧−電流」特性を示す直線を求め、そこから、ターゲット電流Itに対応する電圧Vtを求める(S7)。これで二次転写電圧のATVC制御が終了する(S8)。
制御部54は、転写電圧Vtが決定されると、転写電圧Vtに基づいて、静電像転写ローラ47aに印加する転写電圧Vtmを算出する(S9)。制御部54は、算出された電圧Vt[V]を二次転写高圧電源52に設定して二次転写外側ローラ39に印加し、算出された電圧Vtmを静電像転写高圧電源53に設定して静電像転写ローラ47aに印加する(S10)。
(静電像目盛りの消去)
図12は中間転写ベルト上の静電像目盛りの配置の説明図である。図13は二次転写部の構成の説明図である。図14は直流電圧を印加された静電像目盛りの説明図である。
図12に示すように、中間転写ベルト24の両端部に静電像転写層26が配置される。画像形成部43aは、中間転写ベルト24上にA4サイズ横送り画像のトナー像を転写すると同時に、静電像転写層26に静電像目盛り32を形成して、画像のトナー像を連続2ページ分転写している。
実施例1では、A4サイズ横送りの記録材の全面に画像形成するのではなく、記録材の前後左右それぞれに余白を持たせて画像形成を行う。先端・後端の余白は2.5mm、左右の余白は2mmとしている。記録材の先端に相当する部分から感光ドラム12aの露光動作を開始して両端部に静電像目盛り線31aを形成するので、静電像目盛り線31aは、トナー像を形成する領域の2.5mm前、すなわち先端余白から始まっている。
図1に示すように、静電像転写層26に静電像目盛り32が形成された状態で、中間転写ベルト24の一周回転後、画像形成部43aが新たな静電像目盛り線31aを静電像転写層26に重ねて転写すると、静電像目盛り32の電荷分布が崩れてしまう。静電像目盛り32の電荷分布が崩れると、ベルト目盛り読み取りセンサ33bによる位置検出精度が低下するため、実施例1では、二次転写部44において中間転写ベルト24に直流電圧を印加して静電像目盛り32を消去している。
図13に示すように、二次転写部44は、抵抗値1010Ω程度の中間転写ベルト24と抵抗値1014Ω程度の静電像転写層26を、二次転写内側ローラ38と二次転写外側ローラ39で挟み込む構成である。二次転写外側ローラ39に高圧を印加すると、静電像転写層26上で放電が起こる。
図14の(a)に示すように、静電像転写層26に形成された静電像目盛り32は、感光ドラム12aの露光部に接したVlight部の電位が0V、非露光部に接したVdark部の電位VDが−200Vである。
二次転写外側ローラ39に印加する電圧を、Vlight部でちょうど放電が起こらない電圧(1100V)に設定すると、電位差の大きいVdark部では放電が発生して電荷移動を生じるが、Vlight部では放電が発生せず電荷移動も生じない。
図14の(b)に示すように、Vdark部の放電は、Vdark部が放電が起こらない電位(1100V)になると停止するため、放電後はVdark部とVlight部で電位差がなくなる。このようにして、静電像転写層26上の静電像目盛り32が消去される。
ここで、二次転写外側ローラ39に印加する電圧を1100Vよりも絶対値が50V低い1050Vとした場合、Vdark部での放電が十分起こらず、放電後のVdarkが−50Vとなり、静電像目盛り32が残ってしまう。しかし、二次転写外側ローラ39に印加する電圧を1100Vよりも絶対値が50V高い1150Vとした場合は、Vlight部でも放電が起こり、静電像目盛り32は消去されるが、静電像転写層26全体の表面電位が50Vとなる。表面電位50Vの静電像転写層26に新たな静電像目盛り32が転写されると、Vlight部が50V、Vdark部が−150Vとなる。そして、50V/−150Vの静電像目盛り32が再び1150Vの印加された二次転写部44を通過すると、Vlight部の電位がちょうど放電が起こらない電位(パッシェン電圧よりほんの少し低い電位差)となっている。このため、Vdark部の電位がVlightと同等になって、静電像目盛り32が消去される。
1150V−50V=1100V
以上から、二次転写外側ローラ39に印加する電圧は、Vlight部でちょうど放電が起こらない電位か、あるいはそれよりも大きく設定しておくことで、安定的に静電像目盛り32を消去することが可能である。しかし、二次転写外側ローラ39に印加する電圧を1150V以上にする実験を行ったところ、二次転写外側ローラ39に印加する電圧が大き過ぎる場合、放電強度が強くなり、静電像転写層26上に帯電ノイズが載ってしまうことが確認された。したがって、二次転写外側ローラ39に印加する電圧は、以下の範囲が好ましいことが実験で分かった。
1100V<設定値<1100V+50V
このように、静電像転写層26上の静電像目盛り32を消去するために二次転写外側ローラ39に印加すべき最適な直流電圧は、1100〜1150Vである。しかし、上述したように、ATVC制御によって設定される二次転写外側ローラ39に印加すべき最適な電圧範囲は2500〜3000Vである。そのため、トナー転写用の転写電圧(2500〜3000V)をそのままでは静電像目盛り消去用の電圧(1100V)として利用できない。
そこで、実施例1、2では、二次転写外側ローラ39のトナー像を転写する領域と静電像目盛り32を消去する領域とで弾性層の体積抵抗を異ならせて、トナー転写用の転写電圧から静電像目盛り消去用の電圧を発生させている。二次転写外側ローラ39に2500〜3000Vを印加した際に、静電像転写層26には同じ極性の電圧が1100〜1150V印加されるように、二次転写外側ローラ39の弾性層を設計している。
(二次転写部の動的抵抗値)
図15は実施例1、2における二次転写外側ローラの構成の説明図である。図16は二次転写外側ローラの静的抵抗値と動的抵抗値の関係の説明図である。実施例1、2において、動的抵抗値Rd[Ω]は、二次転写外側ローラ39の弾性層の最適な抵抗値を決定するために、重要なパラメータとなる。
静的抵抗値Rsは、通常の電気抵抗値のことである。静的抵抗値Rs[Ω]は、体積抵抗率ρ[Ωcm]、抵抗体の長さl[cm]、断面積s[cm]を用いて、次式により定義される。
Rs = ρ・l/s
これに対して、動的抵抗値Rdは、中間転写ベルト24が回転しているときの、二次転写部44の見かけの抵抗値のことである。例えば、中間転写ベルト24が絶縁体の場合、中間転写ベルト24が停止していると、二次転写部44に転写電圧Vt[V]を印加しても転写電流It[A]は流れない。しかし、中間転写ベルト24が回転していると、転写電流It[A]は流れる。この現象は、絶縁体の中間転写ベルト24をコンデンサと見立てたときに、中間転写ベルト24が回転することで、小さな空のコンデンサが次々に充電されているというモデルで説明される。
二次転写部44の動的抵抗値Rd[Ω]は、二次転写高圧電源52から出力される転写電流It[A]、転写電圧Vt[V]を用いて、次式により定義される。転写電圧Vt[V]と転写電流It[A]から計算される二次転写部44の見かけの抵抗値を動的抵抗値Rd[Ω]と呼んでいる。
Rd = Vt / It
動的抵抗値Rd[Ω]は、転写電流It[A]がパラメータに入っている。転写電流It[A]は、単位時間あたりの電荷の移動量(電流I[A]、電荷量Q[C]、時間t[sec]のとき、I=Q/t)である。二次転写部44を通過するトナーの持つ電荷量に対応する電荷量Q[C]は、画像形成装置1のプロセススピードが高いほど大きくなる。二次転写部44へ電荷量Q[C]を供給するための転写電流It[A]は、画像形成装置1のプロセススピードが高いほど大きくなる。
図16に示すように、プロセススピード300[mm/sec]において、静的抵抗値Rsが異なる中間転写ベルト24を用いて転写電流It[A]を測定する実験を行って、二次転写部44の動的抵抗値Rd[Ω]を求めた。
中間転写ベルト24の静的抵抗値Rsと二次転写部44の動的抵抗値Rdとは、ほぼ比例関係にあり、両者の関係を示す直線の傾きは、比例定数aである。この関係を式で表すと次式となる。
Rd=a・Log10Rs ・・・(式1)
図16の目盛り値から、本実験においては、a=1.43×10である。そして、本実施例で使用した中間転写ベルト24の静電像転写層26の静的抵抗値Rsは1×1014[Ω]であるため、(式1)から、静電像転写層26の範囲の二次転写部44の動的抵抗値Rdは、2×10[Ω]となる。さらに、中間転写ベルト24の静的抵抗値Rsは1×1010[Ω]であるため、式(1)から、トナー転写範囲の二次転写部44の動的抵抗値Rdは、1.43×10[Ω]となる。
なお、動的抵抗値Rd[Ω]は、中間転写ベルト24に対して適用されれば十分であって、静的抵抗値Rsの低い二次転写外側ローラ39及び二次転写内側ローラ(38)は無視できる。二次転写外側ローラ39及び二次転写内側ローラ(38)は、弾性層が絶縁体になると回転しても電流は流れず、そもそも導電性がないと機能しない。静的抵抗値Rsの低いため電荷量Q[C]が蓄積する余地もない。このため、二次転写外側ローラ39及び二次転写内側ローラ(38)は、停止/回転によらず動的抵抗値Rdは、静的抵抗値Rsと等しい。
(実施例1の特徴部分)
図1に示すように、露光手段の一例である露光装置16aは、感光体の一例である感光ドラム12aの回転軸線方向の最大現像幅の内側の第一露光領域に画像の静電像を形成する。露光装置16aは、画像の静電像を形成する走査線の所定本数ごとに二値が反転する電位パターンの静電像指標を前記第二露光領域に形成する。露光装置16aは、感光ドラム12aの回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域に静電像指標を形成する。中間転写体の一例である中間転写ベルト24は、第一露光領域に形成されたトナー像が転写される第一転写領域と第二露光領域に形成された静電像指標が転写される第二転写領域とを有する。
図2に示すように、第一転写部材の一例である一次転写ローラ4aは、第一転写電圧を印加されて第一露光領域に形成されたトナー像を第一転写領域へ転写して担持させる。第二転写部材の一例である静電像転写ローラ47aは、第一転写電圧とは電圧が異なる第二転写電圧を印加されて第二露光領域に形成された静電像指標を第二転写領域へ転写して担持させる。
図15に示すように、第三転写部材の一例である二次転写外側ローラ39は、導電性の中心軸の周囲に弾性層が配置され、第二転写領域に対応する弾性層の部分の体積抵抗は、第一転写領域に対応する弾性層の部分の体積抵抗よりも大きい。二次転写外側ローラ39は、中心軸に第三電圧を印加されて、第一転写領域に担持されたトナー像を記録材へ転写すると同時に第二転写領域に担持された静電像指標を消去する。
図10に示すように、実行部の一例である制御部54は、中間転写ベルト24へのトナー像の転写に伴って中間転写ベルト24へ転写された静電像指標を、中間転写ベルト24から記録材へのトナー像の転写に伴って消去するように第三電圧の印加を制御する。
図10に示すように、静電像指標検知手段の一例であるベルト目盛り読み取りセンサ33bは、第二転写領域に担持された静電像指標を検知する。制御部54は、ベルト目盛り読み取りセンサ33bの検知出力に基づいて静電像転写ローラ47aに印加する第二転写電圧を調整する。これにより、静電像指標を担持させない第二転写領域におけるベルト目盛り読み取りセンサ33bの検知出力が所定水準未満にする。制御部54は、静電像転写ローラ47aに印加される第二転写電圧を調整する。これにより、中心軸に第三電圧が印加された二次転写外側ローラ39を中間転写ベルト24が通過する際に、第二転写領域の静電像指標とその周囲との一方に放電を生じさせて他方に放電を生じさせない。
実施例1、2では、中間転写ベルト24上の静電像目盛り32を二次転写部44で消去する。二次転写外側ローラ39の芯金とそれに印加する転写電圧とを、トナー転写範囲と静電像目盛り消去範囲とで共通化している。トナー転写用に最適な転写電圧と静電像目盛り32の消去用に最適な電圧との違いを相殺するために、トナー像転写範囲と静電像転写層26に接触する範囲とで二次転写外側ローラ39の弾性層の抵抗値を変えている。
二次転写外側ローラ39の弾性層の抵抗値を最適化して、トナー転写範囲においてトナー転写の最適バイアスを確保しつつ、静電像転写層26において静電像目盛り32の消去のための最適バイアスを確保している。
実施例1では、トナー転写に最適な転写電圧が3000Vで固定されている。静電像目盛り32を消去する際の最適バイアスVsは1100Vであり、そのときの二次転写外側ローラ39の弾性層39dの静的抵抗値Rsは1×10Ωであり、静電像転写層26を含む中間転写ベルト24の動的抵抗値Rdは2×10Ωであった。
静電像目盛り32を消去するために必要な電流Isは、二次転写内側ローラ(38)を接地電位と考えると、次式のように求められる。
Is=Vs/(Rs+Rd)
=1100V/(1×10+2×10
=5.24×10−5[A]
ここで、二次転写外側ローラ39の芯金39sに印加するバイアス値Vtをトナー転写の最適バイアスの3000Vとする。この場合、静電像目盛り32を消去するために必要な電流Isを流そうとすると、静電像転写層26の範囲の二次転写外側ローラ39の弾性層39eの等価抵抗値Rqは、次式のように求めることができる。
Rq=Vt/Is−Rd
=3000/5.24×10−5−2×10
=3.73×10[Ω]
以上のように、実施例1では、二次転写外側ローラ39の弾性層の抵抗値を、トナー転写範囲では1×10[Ω]、静電像転写層26では3.73×10[Ω]とする。これにより、印加するバイアスを3000Vで共通化しつつ、トナー転写と、静電像目盛り32の消去とを並行して最適に行なうことが可能となる。トナー転写用の転写電圧を利用して、静電像目盛り32を消去し、交流電圧を使用することなく直流電圧を用いて静電像転写層26の静電像目盛り32を消去するので、画像形成装置の大型化、コストアップを避けることができる。
実施例1の画像形成装置は、中間転写ベルト24上の静電像目盛り32を、二次転写部44において消去するため、静電像目盛り32を消去するためのAC電源を有しない。このため、AC電源によるノイズや振動の発生を防ぐことができ、その結果、濃淡ムラ(バンディング)の少ない画像を提供することが可能となる。また、中間転写ベルト24上の静電像目盛り32を消去する機構を特別に設けないので、そのスペースや調整機構が必要となり、画像形成装置1の省スペースとコスト低下が可能となる。
<実施例2>
図17は静電像転写ローラに印加する転写電圧と静電像目盛りの電位の関係の説明図である。実施例1では、トナー転写に最適な転写電圧が3000Vで固定されている。これに対して、実施例2では、トナー転写に最適な転写電圧が変化している。
図10に示すように、静電像指標検知手段の一例であるベルト目盛り読み取りセンサ33bは、上述した誘導電流センサ330を用いて、第二転写領域に担持された静電像指標を検知する。誘導電流センサ330は、第二転写領域に転写された電位パターンの二値の境界に沿った方向の導電体線を有し、導電体線を第二転写領域に近接させて第二転写領域と導電体線の相対移動に伴う誘導電流を検知する。
制御部54は、非画像形成時に調整モードを実行して、ベルト目盛り読み取りセンサ33bの検知出力に基づいて静電像転写ローラ47aに印加する第二転写電圧を調整する。これにより、静電像指標を担持させない第二転写領域におけるベルト目盛り読み取りセンサ33bの検知出力が所定水準未満にする。中心軸に第三電圧が印加された第三転写ローラの一例である二次転写外側ローラ39を中間転写ベルト24が通過する際に、第二転写領域の静電像指標とその周囲との一方に放電を生じさせて他方に放電を生じさせないようにする。
図15に示すように、実施例2では、二次転写外側ローラ39の芯金39sに印加される転写電圧が2500V〜3000Vの範囲で変化する。転写電圧が変化した場合、静電像転写層26で流れる電流量が変わってしまい、過剰放電あるいは放電不足が起こって静電像目盛り32の消去が不完全になる。
そこで、二次転写バイアスが変化しても静電像転写層26で流れる電流量を一定にするために、画像形成部43aで形成される静電像目盛り32の電位を調整している。画像形成部43aの静電像転写ローラ47aに印加する転写電圧を調整して、静電像目盛り32の電位を調整している。
すなわち、二次転写外側ローラ39の弾性層39eの表面電位は二次転写外側ローラ39の芯金39sに印加する転写電圧から算出され、転写電圧はトナー転写のための最適値に決定されるため、弾性層39eの表面電位は変更できない。そのため、弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との電位差を最適化して静電像目盛り32を確実に消去するためには、静電像目盛り32のVdark部の電位Vdarkを変化させる必要がある。
ここで、図2に示すように、本発明者は、静電像目盛り32が静電像転写層26上に転写される際に静電像転写ローラ47aに印加する電圧Vtmを変化させることで、静電像目盛り32のVdark部の電位Vdarkを制御できることを見出した。
図17に示すように、印加電圧Vtmが所定値を超えると、放電による電荷移動が発生してVdark及びVlightが低下する。印加電圧Vtmが大きいほどVdark及びVlightが低くなる。例えば、印加電圧Vtmが800Vでは、VdarkとVlightの電位差すなわち静電像目盛り32の電位コントラストは200V程度となっている。印加電圧Vtmが800V以上では、静電像目盛り32の電位コントラストは200V一定のまま、VdarkとVlightがそれぞれ下がっている。この現象は、感光ドラム12aから静電目盛り線31aが静電像転写層26上に転写されるときに、印加電圧Vtmを大きくすると、感光ドラム12aと静電像転写層26の間により強い放電電界がかかって電荷注入が増えるためである。
したがって、感光ドラム12aから静電目盛り線31aが静電像転写層26上に転写されるときに、静電像転写ローラ47aに印加する転写電圧Vtmを高くすることで、静電像目盛り32のVdarkとVlightを変化させることが可能となる。二次転写バイアスが変化した場合に、静電像転写ローラ47aに印加する転写電圧Vtmを調整することで、静電像目盛り32のVdarkを変化させて、弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との間の必要な電位差を確保できる。弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との間に静電像目盛り32の消去に最適な電位差を設定することが可能となる。
二次転写部44における転写電圧Vtを3000V、静電像転写層26及び二次転写外側ローラ39の弾性層39eの等価抵抗値Rqを3.73×10[Ω]、静電像目盛り32を消去するために必要な電流Isを5.24×10−5[A]とする。このとき、二次転写外側ローラ39の弾性層39eの表面電位Vh3は次式となる。
Vh3=Vt−Is×Rq
=3000V−5.24×10−5×3.73×10
=1045[V]
静電像転写層26での二次転写外側ローラ39の弾性層39eの表面電位Vh3と、静電像目盛り32のVdark部との電位差Vt3は次式となる。
Vt3=Vh3−Vdark
=1045−(−200)
=1245[V]
つまり、弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との電位差は1100V以上の1245Vであるため、静電像目盛り32が消去される。
一方、トナー転写バイアスVtが2500Vに変化したとき、静電像転写層26での二次転写外側ローラ39の弾性層39eの等価抵抗値Rqは3.73×10Ω、静電像目盛り32を消去するために必要な電流Isは5.24×10−5Aで変わらない。二次転写外側ローラ39の弾性層39eの表面電位Vh2は次式となる。
Vh2=Vt−Is×Rq
=2500−5.24×10−5×3.73×10
=545V
静電像転写層26での二次転写外側ローラ39の弾性層39eの表面電位Vh2と、静電像目盛り32のVdark部との電位差Vt2は次式となる。
Vt2=Vh2−Vdark=545V−(−200V)=745V ・・・(式2)
上述したように、静電像目盛り32を消去するためには、弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との電位差が1100V以上必要である。このため、二次転写外側ローラ39に印加する転写電圧が2500Vに変化すると、二次転写部44において静電像目盛り32を消去できなくなる。
つまり、二次転写バイアスが3000Vから2500Vに変化したとき、一次転写バイアスが800Vであると、式2から、弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との電位差は745Vであった。そこで、印加電圧Vtmを800Vから2000Vに増加させる。すると、図17から、Vdarkは−700Vとなる。このとき、弾性層39eの表面電位と静電像目盛り32のVdark部との電位差Vt2は、次式となって、静電像目盛り32が消去される値となる。
Vt2=Vh2−Vdark=545V−(−700V)=1245V
したがって、転写電圧Vtが2000Vのとき静電像目盛りの転写電圧Vtmは800V、Vtが2500VのときVtmは2000Vとなるので、VtとVtmの関係は、次式となる。
Vtm=−2.4・Vt+4800[V]
以上、静電像転写層26の二次転写外側ローラ39の弾性層39d、39eの抵抗値を変えて、かつ転写電圧Vtmを制御することで、静電像目盛り32が消去されることを説明した。図15に示すように、トナー像の二次転写と静電像目盛り32の消去を同時に行なう方法について説明した。
<実施例3>
実施例1、2では、静電像目盛り32を消去するための機構とトナー転写をするための機構とを共通化して電気的に接続して共通の転写電圧Vtを使用したため、画像形成部43aにおいて静電像目盛り32の電位を制御する必要を生じた。しかし、二次転写部44において、静電像目盛り32を消去するための機構と、トナー転写をするための機構とを電気的に分断すれば、静電像目盛り32の電位を制御することなく、二次転写部44での静電像目盛り32の消去が可能となる。すなわち、図10に示すように、第四転写部材の一例である静電像消去ローラを二次転写外側ローラ39と同一回転軸線上に配置して、二転写領域に担持された静電像指標を消去するために、第三電圧とは電圧が異なる第四電圧を印加する。
実行部の一例である制御部54は、中間転写ベルト24へのトナー像の転写に伴って中間転写ベルト24へ転写された静電像指標を、中間転写ベルト24から記録材へのトナー像の転写に伴って消去するように第四電圧の印加を制御する。静電像消去ローラを二次転写外側ローラ39とは別体にしているため、第四電圧は、第三電圧と逆極性に設定することも可能である。
実施例1、2は、静電像目盛りを用いたフルカラー画像形成を連続して行うために、インラインで画像形成と並行して静電像目盛り32を消去する必要がある。しかし、例えば中間転写ベルト24の残電位ムラの消去の場合には、画像形成動作とは別のタイミングで消去を行なえば良いので、二次転写外側ローラ39に印加する転写電圧Vtは、残電位ムラの消去のために自由に変えられる。そのため、二次転写外側ローラ39の弾性層39d、39eの抵抗値を異ならせる必要はない。
実施例2では、静電像目盛り32の電位を制御するために、静電像転写ローラ47aに印加する転写電圧Vtmを変化させた。しかし、その他の方法として、感光ドラム12aの一次帯電量の制御、静電像目盛り形成時の露光量の制御、静電像目盛りの転写前露光の制御等々により、静電像目盛り32の電位を制御してもよい。
<実施例4>
(下流側の画像形成部)
図18はマゼンタの画像形成部を下流側から見た側面図である。図19は一次転写ローラの配置の説明図である。図20は静電像転写ローラの配置の説明図である。
図10を参照して図18に示すように、制御部54は、露光装置16aを制御して、静電像指標よりも単位が小さい静電像パターンを第二露光領域に形成して静電像転写ローラ47aにより第二転写領域に転写する静電像消去モードを実行可能である。静電像パターンは、感光ドラム12aの少なくとも副走査方向に二値の電位を反転させるパターンである。静電像パターンは、副走査方向のピッチが、誘導電流センサ330の導電体線の副走査方向の長さの2倍未満である。
図18に示すように、画像形成部43bでは、一次転写ローラ4bの外側に静電像転写ローラ47bが配置される。実施例4では、静電像転写ローラ47を、画像形成部43aのみならず、画像形成部43b、43c、43dにも配置している。画像形成部43b、43c、43dは、静電像目盛り42の消去に関して同一に構成/制御されるため、画像形成部43bについて説明して、画像形成部43a、43c、43dに関する重複した説明を省略する。
静電像消去モードでは、感光ドラム12b上にクリーニング用静電像55bを形成する。クリーニング用静電像55bは、静電像転写ローラ47に所定の転写電圧Vtmを印加されると、中間転写ベルト24の静電像転写層26上に転写される。転写電圧Vtmは非画像形成時のため、トナー像の転写を考慮することなく自由に設定できる。たとえば、二次転写外側ローラ39に印加される転写電圧Vtを3000Vとすると、静電像転写ローラ47に印加する転写電圧Vtmは1100Vである。
図19に示すように、ドラム目盛り読み取りセンサ34bは、クリーニング用静電像(55b)の転写位置100よりも5mm手前に配置される。図20に示すように、ベルト目盛り読み取りセンサ33bは、ドラム目盛り読み取りセンサ34bと同じ位置の静電像目盛り線(31b)を読み取るために、転写位置よりも5mm手前に配置される。
図10に示すように、二次転写高圧電源52によって静電像目盛り32を消去する場合、静電像目盛り32のVdark部で放電が起こって静電像目盛り32が消去されるが、静電像目盛り32が十分消去されないことがある。これは、Vdark中央部分と、Vlight部に近いVdark部すなわちVdarkエッジ部とで放電強度が異なり、必要な電荷注入量を確保できない部分があったからと考えられる。Vdarkエッジ部では、Vdark中央部よりもVlightの影響が大きく、電位が小さく(0Vに近く)なるため、放電が十分起こらないからである。消去しきれなかった静電像目盛り32は中間転写ベルト24上の帯電ノイズとなり、その上に次の静電像目盛り32が形成されると、真の静電像目盛り32の位置とは異なった位置で静電像目盛り32が検知され易くなる。
そこで、図18に示すように、実施例4では、静電像転写層26上の帯電ノイズがある一定値以上になったとき、画像形成を中断して、静電像消去モードを実行して静電像転写層26の静電像目盛り32を消去する。静電像消去モードでは、感光ドラム12a、12b、12c、12dの静電像転写層26に接する領域に特殊なクリーニング用静電像55a、55b、55c、55dを形成して、中間転写ベルト24の静電像転写層26に転写する。
(静電像消去モード)
図21は静電像消去モードの制御のブロック図である。図22は静電像消去モードの制御のフローチャートである。
図21を参照して図22に示すように、制御部54は、連続画像形成中に、画像間の静電像転写層26をベルト目盛り読み取りセンサ33bで検知して画像間の静電像転写層26の帯電ムラを測定する。
制御部54は、画像間の帯電ムラが一定値以上の場合、連続画像形成動作を中断して、静電像消去モードをスタートさせる(S1)。
制御部54は、静電像消去モードが開始されたら、帯電ローラ14a、14bに通常の帯電電圧を印加して感光ドラム12a、12bを帯電させる(S2)。制御部54は、露光装置16a、16bを制御して感光ドラム12a、12bにクリーニング用静電像55a、55bを形成する(S3)。
制御部54は、静電像転写高圧電源53から静電像転写ローラ47a、47bに転写電圧Vtmを出力して、クリーニング用静電像55a、55bを中間転写ベルト24の静電像転写層26に転写開始する。同時に、二次転写高圧電源52から二次転写内側ローラ38に転写電圧Vtを出力させる(S4)。
静電像消去モードでは、クリーニング用静電像55bを静電像転写層26に複数回転写することで、静電像転写層26の帯電ムラを小さくする。静電像消去モードでは、トナー像の形成/転写を行わないため、静電像転写ローラ47a、47bに印加する転写電圧Vtmと二次転写内側ローラ38に印加する転写電圧Vtとを静電像の転写/電位調整に最適化して自由に設定できる。ここでは、静電像転写ローラ47a、47bに印加する転写電圧Vtmを1100Vに設定し、二次転写内側ローラ38に印加する転写電圧Vtを3000Vに設定した。
制御部54は、中間転写ベルト24の1周にわたって静電像消去モードを実行し終わったら、静電像転写高圧電源53及び二次転写高圧電源52をOFFにする(S5)
制御部54は、確認のために、静電像転写層26をベルト目盛り読み取りセンサ33bで検知して静電像転写層26の帯電ムラを測定して、所定の閾値より小さいか否かを判断する(S6)。
制御部54は、測定した帯電ムラが閾値を超える場合(S6のNO)、再度、静電像消去モードを実行する(S2)。帯電ムラが閾値以下の場合には、静電像消去モードを終了する(S7)。
(静電像消去モードの効果)
図23は静電像消去モードによる除電効果の説明図である。図23中、(a)は静電像消去モード実行前、(b)はクリーニング用静電像の1回転写後、(c)はクリーニング用静電像の2回転写後、(d)は二次転写部通過後である。
図23の(a)に示すように、二次転写部44での二次転写高圧電源52による直流電圧の印加のみでは、静電像目盛り32を十分に消去できない。静電像目盛り32の周期の帯電ムラが残っている。静電像目盛り32が600dpiの解像度で4ライン/4スペースに形成されている場合、クリーニング用静電像55bは、2倍以上の解像度(2ライン/2スペース以下)が望ましい。ここでは、クリーニング用静電像55bは、副走査方向には600dpiの1ライン/1スペース、主走査方向にも600dpiの1ライン/1スペースの市松模様状電位パターンの静電像を形成した。
図23の(b)に示すように、静電像目盛り32の周期の帯電ムラが重畳された静電像転写層26にクリーニング用静電像55aを転写すると、静電像転写層26上の静電像目盛り32の周期の帯電ムラの振幅が小さくなる。静電像目盛り32の2倍以上の解像度のクリーニング用静電像55bを静電像転写層26に転写すると、平均電位が−200V程度になり、帯電ムラが細かくなる。
図23の(c)に示すように、静電像目盛り32の周期の帯電ムラが細かくなった静電像転写層26にクリーニング用静電像55bを転写すると、静電像転写層26上の静電像目盛り32の周期の帯電ムラの振幅がさらに小さくなる。このとき、1回目に転写したクリーニング用静電像55aのパターンと位相が合わないように、2回目に転写するクリーニング用静電像55bを形成しておけば、より確実に帯電ムラは細かくなる。このように、クリーニング用静電像55bを画像形成部43a、43b、43c、43dにおいて繰り返し転写して帯電ムラを細かくする。
図23の(d)に示すように、静電像目盛り32の周期の帯電ムラがさらに減った静電像転写層26が二次転写部44を通過すると、静電像転写層26の電位がほぼ0Vに調整される。最後に、二次転写部44において除電が行われて、静電像転写層26上の帯電ムラを含めた帯電そのものが解消されている。
実施例4では、実施例1、2の構成で消去しきれなかった場合に静電像消去モードを実行して静電像目盛り32を消去する。しかし、実施例1、2の構成を用いないで単独で静電像消去モードを実行してもよい。静電像消去モードは、画像形成前の前多回転時や、画像調整時(オートレジ)に行なってもよい。
<実施例5>
(上流側の画像形成部)
図24はイエローの画像形成部を下流側から見た側面図である。図24に示すように、最も上流側の画像形成部43aの露光装置16aは、感光ドラム12aの有効画像領域よりも外側の両端部に、画像を書き込む前後のレーザー光の照射により静電像目盛り線31aを書き込む。
実施例4では、画像形成を中断又は停止した状態で、静電像消去モードを実行して、静電像目盛り32を消去した。これに対して、実施例5では、画像形成と並行して静電像消去モードを実行して、静電像目盛り32を消去する。
図24に示すように、露光装置16aは、制御部54は、感光ドラム12aの回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域の一例であるトラックAとさらに外側の第三露光領域の一例であるトラックBとに対して、交互に静電像指標を形成する。中間転写ベルト24は、トラックAに形成された静電像指標が転写される第二転写領域とトラックBに形成された静電像指標が転写される第三転写領域とを有する。制御部54は、画像形成中に露光装置16aを制御して、静電像指標よりも単位が小さい静電像パターンを静電像指標が形成されないほうのトラックAとトラックBとに交互に形成して静電像転写ローラ47aにより第二転写領域に転写する。制御部54は、感光ドラム12aのトラックAとトラックBとに形成する静電像指標と静電像パターンとを中間転写ベルト24の一回転ごとに切り替える。
図10に示すように、制御部54は、露光装置16aを制御して、感光ドラム12aにおけるトラックAに接する非現像領域とトラックBに接する非現像領域とに静電像目盛り線31aとクリーニング用静電像55aとを交互に形成させる。制御部54は、トラックAとトラックBとに転写する静電像目盛り32とクリーニング用静電像55aとを中間転写ベルト24の一回転ごとに切り替える。
実施例5における静電像転写層26は、実施例1、2の静電像転写層の約2倍の幅を有する。そして、約2倍の幅の静電像転写層26を感光ドラム12aに沿った2つの領域(静電像記録トラック)に分割している。2つの領域は、感光ドラム12aの中心側のものをトラックAと呼び、端部側のものをトラックBと呼ぶ。
図24の状態では、トラックAは静電像転写層26に静電像目盛り32を形成するための領域であって、トラックBは静電像転写層26上の電位ムラを消去するための領域である。画像形成部43aは、感光ドラム12aに静電像目盛り線31aを形成してトラックAに転写して静電目盛り32を形成すると同時に、感光ドラム12aにクリーニング用静電像55aを形成してトラックBに転写して帯電ムラを消去する。
制御部54は、中間転写ベルト24に形成された原点マークを不図示のフォトインタラプタで読み取って中間転写ベルト24の1回転を判別して、トラックAとトラックBの役割を中間転写ベルト24が1回転するごとに切り替える。中間転写ベルト24の1回転目で、トラックAに静電像目盛り32を転写し、トラックBにクリーニング用静電像55bを転写していたとする。続く中間転写ベルト24の2回転目では、トラックBに静電像目盛り32を転写し、トラックAにクリーニング用静電像55bを転写する。
(下流側の画像形成部)
図25はマゼンタの画像形成部を下流側から見た側面図である。図26は実施例5におけるベルト目盛り読み取りセンサの構成の説明図である。
図25に示すように、画像形成部43bでは、静電像転写層26の2つのトラックA、Bに接触させてベルト目盛り読み取りセンサ33bを配置している。トラックAに静電像目盛り32が形成されている場合は、ベルト目盛り読み取りセンサ33bは、トラックAの静電像目盛り32を読み取ることができる。一方、トラックBに静電像目盛り32が形成されている場合は、ベルト目盛り読み取りセンサ33bは、トラックBの静電像目盛り32を読み取ることができる。
図26に示すように、ベルト目盛り読み取りセンサ33bは、トラックAに対応させて検知部334aを配置し、トラックBに対応させて検知部334bを配置している。トラックAの検知信号は、第一出力部335aから出力され、トラックBの検知信号は第二出力部335bから出力される。
トラックAに静電像目盛り32が形成されている場合、画像形成部43bでは、感光ドラム12bのトラックAに接する領域を全露光してVlight電位を形成し、トラックBには市松模様のクリーニング用静電像55bを形成する。トラックAの電位をVlightに低下させているので、静電像転写ローラ47bに転写電圧が印加されても、放電が発生せず、転写位置100を通過する前と後とで静電像転写層26上のトラックAの電位は、変化しない。制御部54は、トラックAの検知信号を用いて画像位置合わせ制御を実行する。
トラックBに静電像目盛り32が形成されている場合、画像形成部43bでは、感光ドラム12bのトラックBに接する領域を全露光してVlight電位を形成し、トラックAには市松模様のクリーニング用静電像55bを形成する。トラックBの電位をVlightに低下させているので、静電像転写ローラ47bに転写電圧が印加されても、放電が発生せず、転写位置100を通過する前と後とで静電像転写層26上のトラックBの電位は、変化しない。制御部54は、トラックBの検知信号を用いて画像位置合わせ制御を実行する。
なお、中間転写ベルト24の1回転の判別は、ベルト駆動ローラ36やドラムエンコーダ8a〜8dの信号から算出してもよい。その場合、中間転写ベルト24の伸びや、中間転写ベルト24とベルト駆動ローラ36との間のすべりの発生等により1回転の判別位置が誤検知される可能性がある。そのとき、トラックAとトラックBの切り替え時にタイミングが完全には合わなくなって、静電像目盛り32が十分にクリーニングされていない静電像転写層26上に形成される可能性がある。しかし、その長さは、中間転写ベルト24の全長に対しては0.1%未満で非常に小さいため、画像の位置合わせに関してはほとんど無視できる。
実施例4では、静電像転写層26の帯電ムラを小さくするのに、画像形成動作を中断しなければならなかった。実施例5では、画像形成動作中に静電像転写層26の帯電ムラを小さくするため、画像形成装置のダウンタイムを削減できる。
<実施例6>
本発明は、交流電源を用いることなく静電像目盛りを消去する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
したがって、中間転写体又は記録材搬送体を用いて複数のトナー像を重ね合わせる画像形成装置であれば、1ドラム型/タンデム型、中間転写方式/記録材搬送体方式の区別なく実施できる。像担持体の数、像担持体の帯電方式、静電像の形成方式、現像剤及び現像方式、転写方式等の区別無く実施できる。
また、中間転写体又は記録材搬送体を用いたトナー像の重ね合わせ制御は、図1に示すような画像形成中のリアルタイムの調整に限らず、特許文献1のような非画像形成時に行う露光開始タイミングの設定も含む。
また、本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途の画像形成装置で実施できる。
二次転写部44での静電像目盛りの消去は、一般的な中間転写ベルト上の残電位ムラの消去や、静電像目盛りを用いたベルト搬送制御等に有効である。静電像目盛りを使用したカラー電子写真画像形成装置の色ずれ低減システムにおいてとりわけ有効である。
4a、4b、4c、4d 一次転写ローラ
12a、12b、12c、12d 感光ドラム
14a、14b、14c、14d 帯電ローラ
16a、16b、16c、16d 露光装置
18a、18b、18c、18d 現像装置
22a、22b、22c、22d ドラムクリーニング装置
24 中間転写ベルト、26 静電像転写層
31a、31b、31c、31d 静電像目盛り線
32 静電像目盛り
33b、33c、33d ベルト目盛り読み取りセンサ
34b、34c、34d ドラム目盛り読み取りセンサ
36 テンションローラ、37 駆動ローラ
38 二次転写内側ローラ、39 二次転写外側ローラ
39d、39e 弾性層、43a、43b、43c、43d 画像形成部
44 二次転写部、47a、47b、47c、47d 静電像転写ローラ
52 二次転写高圧電源、53 静電像転写高圧電源、54 制御部
55a、55b、55c、55d クリーニング用静電像
330 電位センサ、331a、331b 導線、332 ベースフィルム
333 保護フィルム、334a、334b 検出部
335a、335b 出力部、341 高電位部、342 低電位部

Claims (10)

  1. 感光体と、
    前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅の内側の第一露光領域に画像の静電像を形成するとともに、前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域に静電像指標を形成する露光手段と、
    前記第一露光領域に形成されたトナー像が転写される第一転写領域と前記第二露光領域に形成された静電像指標が転写される第二転写領域とを有する中間転写体と、
    第一転写電圧を印加されて前記第一露光領域に形成されたトナー像を前記第一転写領域へ転写して担持させる第一転写部材と、
    前記第一転写電圧とは電圧が異なる第二転写電圧を印加されて前記第二露光領域に形成された静電像指標を前記第二転写領域へ転写して担持させる第二転写部材と、
    導電性の中心軸の周囲に弾性層が配置され、前記第二転写領域に対応する前記弾性層の部分の体積抵抗は、前記第一転写領域に対応する前記弾性層の部分の体積抵抗よりも大きく、前記中心軸に第三電圧を印加されて、前記第一転写領域に担持されたトナー像を記録材へ転写すると同時に前記第二転写領域に担持された静電像指標を消去する第三転写部材と、
    前記中間転写体へのトナー像の転写に伴って前記中間転写体へ転写された静電像指標を、前記中間転写体から記録材へのトナー像の転写に伴って消去するように前記第三電圧の印加を制御する実行部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第二転写領域に担持された静電像指標を検知する静電像指標検知手段と、
    静電像指標を担持させない前記第二転写領域における前記静電像指標検知手段の検知出力が所定水準未満となるように、前記静電像指標検知手段の検知出力に基づいて前記第二転写部材に印加する前記第二転写電圧を調整する調整モードを実行可能な制御部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中心軸に前記第三電圧が印加された前記第三転写ローラを前記中間転写体が通過する際に、前記第二転写領域の静電像指標とその周囲との一方に放電を生じさせて他方に放電を生じさせないように、前記第二転写部材に印加される前記第二転写電圧を調整する制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 感光体と、
    前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅の内側の第一露光領域に画像の静電像を形成するとともに、前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域に静電像指標を形成する露光手段と、
    前記第一露光領域に形成されたトナー像が転写される第一転写領域と前記第二露光領域に形成された前記静電像指標が転写される第二転写領域とを有する中間転写体と、
    第一転写電圧を印加されて前記第一露光領域に形成されたトナー像を前記第一転写領域へ転写して担持させる第一転写部材と、
    前記第一転写電圧とは電圧が異なる第二転写電圧を印加されて前記第二露光領域に形成された静電像指標を前記第二転写領域へ転写して担持させる第二転写部材と、
    第三電圧を印加されて前記第一転写領域に担持されたトナー像を記録材へ転写する第三転写部材と、
    前記第三転写部材と同一回転軸線上に配置され、前記第三電圧とは電圧が異なる第四電圧を印加されて前記二転写領域に担持された静電像指標を消去する第四転写部材と、
    前記中間転写体へのトナー像の転写に伴って前記中間転写体へ転写された静電像指標を、前記中間転写体から記録材へのトナー像の転写に伴って消去するように前記第四電圧の印加を制御する実行部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記第四電圧は、前記第三電圧と逆極性であることを特徴する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 感光体と、
    前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅の内側の第一露光領域に画像の静電像を形成するとともに、前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域に静電像指標を形成する露光手段と、
    前記第一露光領域に形成されたトナー像が転写される第一転写領域と前記第二露光領域に形成された静電像指標が転写される第二転写領域とを有する中間転写体と、
    第一転写電圧を印加されて前記第一露光領域に形成されたトナー像を前記第一転写領域へ転写して担持させる第一転写部材と、
    前記第一転写電圧とは電圧が異なる第二転写電圧を印加されて前記第二露光領域に形成された静電像指標を前記第二転写領域へ転写して担持させる第二転写部材と、
    前記露光手段を制御して、静電像指標よりも単位が小さい静電像パターンを前記第二露光領域に形成して前記第二転写部材により前記第二転写領域に転写する静電像消去モードを実行可能な制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記静電像パターンは、前記感光体の少なくとも副走査方向に二値の電位を反転させるパターンであることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記露光手段は、画像の静電像を形成する走査線の所定本数ごとに二値が反転する電位パターンの静電像指標を前記第二露光領域に形成し、
    前記第二転写領域に転写された前記電位パターンの二値の境界に沿った方向の導電体線を有し、前記導電体線を前記第二転写領域に近接させて前記第二転写領域と前記導電体線の相対移動に伴う誘導電流を検知する誘導電流センサを備え、
    前記静電像パターンは、副走査方向のピッチが、前記導電体線の副走査方向の長さの2倍未満であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 感光体と、
    前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅の内側の第一露光領域に画像の静電像を形成するとともに、前記感光体の回転軸線方向の最大現像幅より外側の第二露光領域と前記第二露光領域のさらに外側の第三露光領域とに対して交互に静電像指標を形成する露光手段と、
    前記第一露光領域に形成されたトナー像が転写される第一転写領域と前記第二露光領域に形成された静電像指標が転写される第二転写領域と前記第三露光領域に形成された静電像指標が転写される第三転写領域とを有する中間転写体と、
    第一転写電圧を印加されて前記第一露光領域に形成されたトナー像を前記第一転写領域へ転写して担持させる第一転写部材と、
    前記第一転写電圧とは電圧が異なる第二転写電圧を印加されて前記第二露光領域又は前記第三露光領域に形成された静電像指標を前記第二転写領域へ転写して担持させる第二転写部材と、
    画像形成中に前記露光手段を制御して、静電像指標よりも単位が小さい静電像パターンを前記静電像指標が形成されないほうの前記第二露光領域と前記第三露光領域とに交互に形成して前記第二転写部材により前記第二転写領域に転写する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記感光体の前記第二露光領域と前記第三露光領域とに形成する静電像指標と静電像パターンとを前記中間転写体の一回転ごとに切り替えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016184074A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社沖データ 画像形成装置、画像処理装置および画像形成方法
JP7130270B2 (ja) 2020-12-29 2022-09-05 株式会社寿ホールディングス 浄水機能付き吐水ヘッド、浄水カートリッジ及び水栓装置

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