JP2014119267A - 光センサ、光センサのノイズ除去方法、及び携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】増幅手段が受光手段の出力を増幅する前に低周波ノイズ成分が除去されていなかった。
【解決手段】光センサ10は、発光部22と、ハイパスフィルタ25と、極性反転アンプ27と、積分器28とを備える。発光部22は、パルス信号PS1に基づいて、パルス光91を外部に向けて出射する。ハイパスフィルタ25は、外部からの入射光92に基づく電圧信号124から所定の周波数以上の交流成分を取り出してフィルタ出力125として出力する。極性反転アンプ27は、パルス信号PS1に基づいて正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わる。極性反転アンプ27は、正転アンプ状態のときにフィルタ出力125を反転しないで出力し、反転アンプ状態のときにフィルタ出力125を反転して出力する。積分器28は、極性反転アンプの出力127を積分する。
【選択図】図1
【解決手段】光センサ10は、発光部22と、ハイパスフィルタ25と、極性反転アンプ27と、積分器28とを備える。発光部22は、パルス信号PS1に基づいて、パルス光91を外部に向けて出射する。ハイパスフィルタ25は、外部からの入射光92に基づく電圧信号124から所定の周波数以上の交流成分を取り出してフィルタ出力125として出力する。極性反転アンプ27は、パルス信号PS1に基づいて正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わる。極性反転アンプ27は、正転アンプ状態のときにフィルタ出力125を反転しないで出力し、反転アンプ状態のときにフィルタ出力125を反転して出力する。積分器28は、極性反転アンプの出力127を積分する。
【選択図】図1
Description
本発明は光センサに関し、例えば近接センサ又は測距センサに好適に利用できる光センサに関する。
特許文献1は、光電センサを備えた人体検出装置を開示している。人体検出装置は、人体に対して赤外光を投光する投光手段と、投光手段にパルス投光を指令するパルス出力手段と、人体からの反射光を受光しその受光量を電圧に変換して出力する受光手段と、受光手段の出力を増幅する増幅手段と、増幅手段の出力の極性を反転する反転手段と、積分手段とを備える。積分手段は、投光手段が投光しているときに増幅手段の出力を積分し、投光手段が投光していないときに反転手段の出力を積分する。人体検出装置は、積分手段の出力に基づいて人体の有無を検出する。
特許文献1に記載の人体検出装置によれば、パルス投光に同期しないノイズ成分を打ち消すことができる。投光と積分動作を繰り返すことで、積分手段出力は大きくなり、ノイズ成分は小さくなる。その結果、光電センサのS/N比(信号/ノイズ比)が向上する。なお、この投光および積分の回数が多いほど、信号量とノイズ除去性能が向上する。言い換えれば、この回数が多いほど、検出感度とS/N比が向上する。一方で、この回数が多いほど、投光や受光回路の電力消費は増大する。
特許文献1に記載の人体検出装置においては、増幅手段が受光手段の出力を増幅する前に低周波ノイズ成分が除去されない。低周波ノイズ成分が増幅手段によって増幅されるため、検出精度が低下することが予想される。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、光センサは、発光部と、ハイパスフィルタと、極性反転アンプと、積分器とを備える。発光部は、パルス信号に基づいて、パルス光を外部に向けて出射する。ハイパスフィルタは、外部からの入射光に基づく電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出してフィルタ出力として出力する。極性反転アンプは、パルス信号に基づいて正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わる。極性反転アンプは、正転アンプ状態のときにフィルタ出力を反転しないで出力し、反転アンプ状態のときにフィルタ出力を反転して出力する。積分器は、極性反転アンプの出力を積分する。
上記一実施の形態によれば、検出精度の高い光センサ、光センサのノイズ除去方法、及び光センサを備えた携帯電話機を提供することができる。
以下、図面を参照して、光センサ、光センサのノイズ除去方法、携帯電話機、及び携帯電話機の制御方法の実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
(実施の形態1)
はじめに、実施の形態1にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。
はじめに、実施の形態1にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。
図1を参照して、実施の形態1にかかる光センサ10の構成を説明する。光センサ10は、例えば、光センサ10に近接した物体を検出するための近接センサ、又は、光センサ10から物体までの距離を測定するための測距センサとして好適に用いられる。光センサ10は、発光部22と、受光部23と、電流電圧変換回路24と、ハイパスフィルタ25と、極性反転アンプ27と、積分器28とを備える。発光部22は、高周波のパルス信号PS1に基づいて、パルス光91を光センサ10の外部に向けて出射する。受光部23は、光センサ10の外部からの入射光92を受け、入射光92の強さに対応する光電流123を発生する。具体的には、受光部23は、入射光92の強さに比例する光電流123を発生する。ここで、入射光92は、パルス光91が物体で反射した反射光及び環境光のいずれか一方又は両方を含む場合がある。電流電圧変換回路24は、光電流123を電圧信号124に変換する。ハイパスフィルタ25は、電圧信号124から所定の遮断周波数fc以上の交流成分を取り出して、参照電圧Vrefを中心とする信号波形を示すフィルタ出力125として出力する。極性反転アンプ27は、パルス信号PS1に基づいて正転アンプ状態(非反転アンプ状態)と反転アンプ状態とが切り替わる。極性反転アンプ27は、正転アンプ状態のときにフィルタ出力125を反転しないで出力する。極性反転アンプ27は、反転アンプ状態のときにフィルタ出力を参照電圧Vrefに対して反転して出力する。積分器28は、極性反転アンプ27が出力したアンプ出力127を参照電圧Vrefに基づいて積分する。積分器28は、積分結果(測定結果)を積分器出力128として出力する。光センサ10は、積分器出力128に基づいて、光センサ10に近接した物体を検出し、又は光センサ10から物体までの距離を測定する。
正転アンプ状態は、正転増幅モード(非反転増幅モード)を含む。正転増幅モードにおいて、極性反転アンプ27は、反転されないフィルタ出力125を増幅して出力する。反転アンプ状態は、反転増幅モードを含む。反転増幅モードにおいて、極性反転アンプ27は、反転されたフィルタ出力125を増幅して出力する。尚、極性反転アンプ27は、正転アンプ状態において、反転されないフィルタ出力125を減衰して出力してもよく、反転されないフィルタ出力125を減衰も増幅もしないで出力してもよい。極性反転アンプ27は、反転アンプ状態において、反転されたフィルタ出力125を減衰して出力してもよく、反転されたフィルタ出力125を減衰も増幅もしないで出力してもよい。
極性反転アンプ27及び積分器28がノイズ除去回路15を構成すると理解することもできる。ノイズ除去回路15は、フィルタ出力125に含まれるパルス信号PS1と周波数が異なるノイズ成分を打ち消す。ノイズ除去回路15は、ノイズ成分を打ち消す過程でフィルタ出力125を増幅する場合がある。
光センサ10及びそのノイズ除去方法によれば、パルス光91が物体で反射した反射光及び環境光の両方が入射光92として受光部23に入射した場合であっても、パルス光91の周波数と異なる周波数のノイズ成分を除去することができる。具体的には、ハイパスフィルタ25が低周波の環境光(例えば、太陽光)に由来する低周波ノイズ成分を除去し、極性反転アンプ27及び積分器28が高周波の環境光(例えば、発光ダイオード照明からの光)に由来する高周波ノイズ成分を除去する。したがって、パルス光91の周波数と異なる周波数の環境光が受光部23に入射した場合であっても、光センサ10が誤動作することが防止される。
上述したように、ハイパスフィルタ25によって低周波ノイズ成分が除去されたフィルタ出力125が極性反転アンプ27に入力される。ハイパスフィルタ25は、直流成分だけでなく、遮断周波数fcより低い周波数の交流成分も除去することができる。極性反転アンプ27は、フィルタ出力125を増幅することが可能である。低周波ノイズ成分が極性反転アンプ27によって増幅されないため、物体を検出する精度又は光センサ10から物体までの距離を検出する精度が向上する。更に、低周波ノイズ成分が除去されたフィルタ出力125を極性反転アンプ27が増幅するため、極性反転アンプ27より前段の回路におけるゲイン設定の自由度が高い。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。実施の形態2にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法は、実施の形態1にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法をより具体的に構成した一例である。
次に、実施の形態2にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。実施の形態2にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法は、実施の形態1にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法をより具体的に構成した一例である。
図2を参照して、実施の形態2にかかる光センサ10は、ドライバ回路21と、バッファ回路26とを更に備える。発光部22は、例えば、発光ダイオードである。発光部22は、赤外発光ダイオードであることが好ましい。受光部23は、例えば、フォトダイオードである。電流電圧変換回路24は、オペアンプOP1と、帰還抵抗R1とを備える。ハイパスフィルタ25は、容量C1と、抵抗R2とを備える。バッファ回路26は、オペアンプOP2を備えたボルテージフォロワである。極性反転アンプ27は、オペアンプOP3と、抵抗R3〜R5と、スイッチSW1とを備える。積分器28は、電流変換回路としての抵抗R6と、電流積分回路29とを備える。電流積分回路29は、オペアンプOP4と、容量C2とを備える。
発光部22としての発光ダイオードのアノードはドライバ回路21に接続され、カソードは基準電位に接続される。受光部23としてのフォトダイオードのアノードは基準電位に接続され、カソードはオペアンプOP1の−入力端子(反転入力端子)に接続される。オペアンプOP1の+入力端子(非反転入力端子)は基準電位に接続される。オペアンプOP1の−入力端子は、帰還抵抗R1を介してオペアンプOP1の出力端子に接続される。オペアンプOP1の出力端子は、容量C1を介してオペアンプOP2の+入力端子に接続される。容量C1とオペアンプOP2の+入力端子との間のノードは、抵抗R2を介して参照電位Vrefに接続される。オペアンプOP2の−入力端子は、オペアンプOP2の出力端子に接続される。
オペアンプOP2の出力端子は、抵抗R3を介してオペアンプOP3の−入力端子に接続され、抵抗R4を介してオペアンプOP3の+入力端子に接続される。オペアンプOP3の−入力端子は、抵抗R5を介してオペアンプOP3の出力端子に接続される。抵抗R4とオペアンプOP3の+入力端子の間のノードは、スイッチSW1を介して参照電位Vrefに接続される。スイッチSW1は、オペアンプOP3の+入力端子が抵抗R4に接続された状態とオペアンプOP3の+入力が参照電位Vrefに接続された状態とを切り替える。オペアンプOP3の出力端子は、抵抗R6を介してオペアンプOP4の−入力端子に接続される。オペアンプOP4の−入力端子は、容量C2を介してオペアンプOP4の出力端子に接続される。オペアンプOP4の+入力端子は、参照電位Vrefに接続される。
次に、光センサ10の動作を説明する。
ドライバ回路21は、パルス信号PS1に基づいて、発光部22を駆動する。発光部22は、パルス信号PS1に従って点滅し、パルス光91を出射する。具体的には、発光部22は、パルス信号PSがハイレベルのときに発光し、パルス信号PSのローレベルのときに発光しない。受光部23は、入射光92の強さに対応する光電流123を発生する。電流電圧変換回路24は、光電流123を電圧信号124に変換する。ここで、電流電圧変換回路24の出力端子であるオペアンプOP1の出力端子の電位は、光電流123と帰還抵抗R1の抵抗値との積に対応する電位差だけ基準電位から異なる。
ハイパスフィルタ25は、電圧信号124から遮断周波数fc以上の交流成分を取り出して、フィルタ出力125として出力する。遮断周波数fcは1/(2π・C1・R2)に等しい。ここで、記号C1及びR2は、それぞれ、容量C1の容量値及び抵抗R2の抵抗値である。尚、電圧信号124に含まれているパルス光91の反射光に対応する成分が極端に減衰することを防ぐため、遮断周波数fcはパルス信号PS1の周波数より十分低い値に設定される。フィルタ出力125は、参照電圧Vrefをまたいで振動する電圧信号である。
ハイパスフィルタ25により、遮断周波数fcより低い周波数のノイズ成分がカットされる。例えば、太陽光に由来するノイズ成分や低周波の人工光に由来するノイズ成分をカットすることができる。
ハイパスフィルタ25は、バッファ回路26を介して極性反転アンプ27にフィルタ出力125を出力する。バッファ回路25は、極性反転アンプ27のような後段の回路がハイパスフィルタ25に影響を及ぼすことを防止する。
極性反転アンプ27は、パルス信号PS1を同期信号として利用して、正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わる。具体的には、パルス信号PS1に基づいてスイッチSW1のオン/オフが切り替わることで、正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わる。パルス信号PS1がハイレベルのとき、極性反転アンプ27は正転アンプ状態をとり、上述した正転アンプ状態時の動作を実行する。パルス信号PS1がローレベルのとき、極性反転アンプ27は反転アンプ状態をとり、上述した反転アンプ状態時の動作を実行する。正転アンプ状態時の増幅率と反転アンプ状態時の増幅率とを等しくするため、基本的には、極性反転アンプ27の入力抵抗としての抵抗R3及びR4の抵抗値を互いに等しくする。尚、極性反転アンプ27の増幅率は、R5/R3とR5/R4との比で決まる。ここで、記号R3、R4、及びR5は、それぞれ、抵抗R3、R4、及びR5の抵抗値である。
積分器28は、極性反転アンプ27が出力したアンプ出力127を参照電圧Vrefに基づいて積分する。言い換えると、積分器28は、アンプ出力127と参照電圧Vrefの差分を積分する。積分器28は、積分結果を積分器出力128として出力する。電流変換回路としての抵抗R6は、極性反転アンプ27の出力端子としてのオペアンプOP3の出力端子と電流積分回路29の入力端子としてのオペアンプOP4の−入力端子との間の電位差に対応した電流を発生する。発生した電流は抵抗R6を流れる。ここで、オペアンプOP4の−入力端子の電位は、−入力端子と+入力端子のバーチャルショートにより参照電位Vrefに等しい。容量C2は、抵抗R6を流れる電流に基づいて電荷を蓄える。積分器出力128は、容量C2に蓄えられた電荷に対応する。容量C2に蓄えられた電荷がゼロのとき、積分器28の出力端子としてのオペアンプOP4の出力端子の電位は参照電位Vrefに等しく、積分器出力128は参照電圧Vrefに等しい。
極性反転アンプ27及び積分器28により、パルス信号PS1と周波数が異なるノイズ成分が除去される。
光センサ10は、積分器出力128に基づいて、物体を検出し、又は光センサ10から物体までの距離を測定する。ここで、積分器出力128は、入射光92に含まれているパルス光91が物体で反射した反射光の強弱を表している。近接センサの場合、光センサ10は、積分器出力128が閾値より大きいときに光センサ10に近接した物体の存在を検出し、積分器出力128が閾値より小さいときに光センサ10に近接した物体の存在を検出しない。測距センサの場合、光センサ10は、積分器出力128に基づいて光センサ10から物体までの距離を決定する。
次に、図3乃至5を参照して、パルス信号PS1と周波数が異なるノイズ成分が除去されるメカニズムを詳細に説明する。
図3を参照して、パルス光91が物体で反射した反射光のみが入射光92として受光部23に入射した場合を説明する。パルス信号PS1は、周期Tのパルス波形を示す。電圧信号124は、基準電圧(0)を下回らないで振動する波形を示す。電圧信号124は、パルス信号PS1がハイレベルのときに相対的に高く、パルス信号PS1がローレベルのときに相対的に低い。フィルタ出力125は、参照電圧Vrefを中心として振動する信号波形を示す。フィルタ出力125は、パルス信号PS1がハイレベルのときに参照電圧Vrefより高く、パルス信号PS1がローレベルのときに参照電圧Vrefより低い。電圧信号124の振幅αとフィルタ出力125の振幅αとは等しい。極性反転アンプ27は、パルス信号S1がハイレベルのときにフィルタ出力125を反転しないで出力し、パルス信号S1がローレベルのときにフィルタ出力125を参照電圧Vrefに対して反転して出力する。言い換えると、極性反転アンプ27は、発光部22が発光しているときにフィルタ出力125を反転しないで出力し、発光部22が発光していないときにフィルタ出力125を参照電圧Vrefに対して反転して出力する。そのため、アンプ出力127の全体が参照電圧Vrefより高くなる。積分器28が時刻t0から時刻t1まで測定(積分)を行った場合、積分器出力128の時刻t1における値は、時刻t0から時刻t1までの区間においてアンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれる部分の符号付面積の和に対応する。アンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれる部分がすべて参照電圧Vrefを表す直線より上側であるため、測定終了時刻t1における積分器出力128の値は、測定開始時刻t0から測定終了時刻t1までの時間に概ね比例する。
図4を参照して、パルス信号PS1の周波数をfとしたとき、周波数が0.57fのパルス光のみが入射光92として受光部23に入射した場合を説明する。パルス信号PS1がハイレベルのときにフィルタ出力125が参照電圧Vrefより低い場合と高い場合とがある。パルス信号PS1がローレベルのときにフィルタ出力125が参照電圧Vrefより高い場合と低い場合とがある。そのため、アンプ出力127は、参照電圧Vrefより高い部分と低い部分とを含む。積分器28が時刻t0から時刻t2まで測定(積分)を行った場合、時刻t2における積分器出力128は小さい。その理由は、時刻t0から時刻t2までの区間においてアンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれる部分のうち直線より上の部分と下の部分とが互いに打ち消し合うためである。
図5を参照して、パルス信号PS1の周波数をfとしたとき、周波数が0.95fのパルス光のみが入射光92として受光部23に入射した場合を説明する。パルス信号PS1がハイレベルのときにフィルタ出力125が参照電圧Vrefより低い場合と高い場合とがある。パルス信号PS1がローレベルのときにフィルタ出力125が参照電圧Vrefより高い場合と低い場合とがある。そのため、アンプ出力127は、参照電圧Vrefより高い部分と低い部分とを含む。積分器28が時刻t0から時刻t3まで測定(積分)を行った場合、時刻t3における積分器出力128は小さい。その理由は、時刻t0から時刻t3までの区間においてアンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれる部分のうち直線より上の部分と下の部分とが互いに打ち消し合うためである。図4及び図5から理解されるように、ノイズ成分の周波数がパルス信号PS1の周波数に近い場合は、ノイズ成分を除去するために測定時間(積分時間)を長くする必要がある。
上述したように、極性反転アンプ27及び積分器28により、パルス信号PS1と周波数が異なるノイズ成分を除去することができる。したがって、発光ダイオード照明からの光に由来する高周波のノイズ成分を除去することができる。
図3に示す場合では、発光部22が発光してからハイパスフィルタ25がその発光に由来するフィルタ出力125を出力するまでの間の遅延は無視できるほど小さい。しかし、光センサ10の回路構成によっては、その遅延が無視できないほど大きくなると予想される。
図6は、例として、パルス光91に由来するフィルタ出力125がパルス信号PS1に対してT/5だけ遅延した場合の波形を示す。この場合、フィルタ出力125の周波数はパルス信号PS1の周波数に等しいが、フィルタ出力125とパルス信号PS1との間に位相ずれが生じている。その結果、パルス信号PS1がハイレベルのときにフィルタ出力125が参照電圧Vrefより低い場合と高い場合とがあり、パルス信号PS1がローレベルのときにフィルタ出力125が参照電圧Vrefより高い場合と低い場合とがある。そのため、アンプ出力127は、参照電圧Vrefより高い部分と低い部分とを含む。積分器28が時刻t0から時刻t1まで測定(積分)を行った場合、時刻t1における積分器出力128は図3に示す場合に比べて小さくなる。その理由は、時刻t0から時刻t1までの区間においてアンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれる部分のうち直線より上の部分と下の部分とが互いに打ち消し合うためである。図6に示す場合における時刻t1における積分器出力128が図3に示す場合における時刻t1における積分器出力128より小さいことは、パルス光91に由来する信号が受光部23から積分器28の間でロスすることを意味する。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。実施の形態3にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法では、パルス光91に由来する信号が遅延によりロスすることが防止される。
次に、実施の形態3にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。実施の形態3にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法では、パルス光91に由来する信号が遅延によりロスすることが防止される。
図7を参照して、実施の形態3にかかる光センサ10は、遅延回路30を備える点が実施の形態2に係る光りセンサ10と異なる。遅延回路30は、インバータを偶数段並べる方法、RC回路とインバータ2段を組み合わせる方法、リタイミング用のフリップフロップを用いる方法等で構成される。遅延回路30は、パルス信号PS1を遅延してパルス信号PS2を生成し、パルス信号PS2を極性反転アンプ27に出力する。遅延回路30は、パルス信号PS1の立ち上がりと立下りを同じだけ遅延させてパルス信号PS2を生成する。極性反転アンプ27は、パルス信号PS2に基づいて正転アンプ状態(例えば、正転増幅モード)と反転アンプ状態(例えば、反転増幅モード)とが切り替わる。遅延回路30は、パルス光91に由来するフィルタ出力125がパルス信号PS1に対してT/5だけ遅延するため、パルス信号PS2をパルス信号PS1に対してT/5だけ遅延させる。尚、パルス信号PS2をパルス信号PS1に対してどれくらい遅延させるかは、計算等により決定される。
図8を参照して、パルス信号PS2がパルス信号PS1に対してT/5だけ遅延しているため、フィルタ出力125の位相と極性反転アンプ27の同期信号としてのパルス信号PS2の位相とが一致している。その結果、アンプ出力127の全体が参照電圧Vrefより高くなる。したがって、積分器28が時刻t10から時刻t11まで測定(積分)を行った場合、時刻t11における積分器出力128は、図6に示す場合に比べて大きく、図3に示す場合と同じである。尚、この場合の測定時間(=t11−t10)は、図3及び図6の場合の測定時間(=t1−t0)と同じである。積分器28は、パルス光91に由来する信号をロスなく測定することができる。パルス光91に由来する信号をロスなく測定することができるため、以下の効果が期待できる。発光部22を発光させるための電流が小さくても近接判定及び距離の測定が可能となるため、消費電力が削減される。さらに、近接センサではパルス光91に由来する信号とノイズの比(以下、S/N比という。)で近接判定が可能な距離の最大値が決まり、測距センサではS/N比で測定可能な距離の最大値が決まる。そのため、近接センサにおける検知可能距離及び測距センサにおける測定可能距離を伸ばすことができる。S/N比が大きくなるため、測定精度が向上する。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。実施の形態4にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法では、積分器28の測定時間(積分時間)を環境に応じて決定することで環境光に由来するノイズを効率的に除去することができる。
次に、実施の形態4にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法を説明する。実施の形態4にかかる光センサ及び光センサのノイズ除去方法では、積分器28の測定時間(積分時間)を環境に応じて決定することで環境光に由来するノイズを効率的に除去することができる。
図9を参照して、実施の形態4にかかる光センサ10の構成を説明する。実施の形態4にかかる光センサ10は、制御部31と、スイッチSW2とを備える点が実施の形態3にかかる光センサ10と異なる。制御部31は、スイッチSW2を制御するためのスイッチ制御信号132を出力する。
以下、実施の形態4にかかる光センサ10の動作を説明する。
制御部31は、スイッチSW2をオフ状態に制御してパルス信号PS1のドライバ回路21への入力を遮断する。パルス信号PS1に基づいて発光部22を駆動するドライバ回路21へのパルス信号PS1の入力が遮断されるため、発光部22はパルス光91を出射しない。このとき、スイッチSW2は、パルス信号PS1の遅延回路30への入力を遮断しない。そのため、パルス信号PS2の極性反転アンプ27への入力が遮断されず、極性反転アンプ27はパルス信号PS2に基づいて動作する。制御部31は、発光部22がパルス光91を出射しない状態(発光部22からのパルス光91が受光部23に入射しない状態)で積分器28に測定時間(積分時間)が異なる複数の測定(積分)を実行させる。尚、制御部31は、測定ごとに積分器28をリセットして容量C2に蓄えられた電荷をゼロにする。制御部31は、複数の測定の結果に基づいて、環境光に由来するノイズを効率的に打ち消すことができる最適測定時間を決定する。その後、制御部31は、スイッチSW2をオン状態に制御してパルス信号PS1がドライバ回路21に入力されるようにする。パルス信号PS1がドライバ回路21に入力されるため、発光部21はパルス信号PS1に基づいてパルス光91を光センサ10の外部に向けて出射する。制御部31は、発光部21がパルス光91を光センサ10の外部に向けて出射している状態で積分器28に最適測定時間の測定(積分)を実行させる。
図10を参照して、発光部22からのパルス光91が受光部23に入射しない状態で積分器28が実行する複数の測定を説明する。ここでは、複数の測定を実行している間、パルス信号PS1の周波数をfとしたとき0.57fの周波数のパルス光のみが入射光92として受光部23に入射している場合を考える。発光部22が発光しないため、フィルタ出力125はパルス光91に由来する成分を含まない。フィルタ出力125の全体が周波数0.57fのパルス光に由来する。複数の測定の各々において、測定開始時刻をt20で表す。更に、時刻t20における出力125の位相は複数の測定において一致していると仮定する。ここでは、積分器28が測定時間T1、T2、及びT3の測定を実行する場合を説明するが、測定数は3に限定されない。
積分器28が時刻t20から時刻t21まで測定時間T1の測定を行うと、時刻t20から時刻t30までの間にあるアンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれた部分が打ち消されずに残る。その部分は、参照電圧Vrefを表す直線より上側である。そのため、時刻t21における積分器出力128は、積分器28の入力信号としてのアンプ出力127が参照電圧Vrefで一定である場合における積分器出力128(以下、ゼロ出力という。)より時刻t20から時刻t30までの間にある部分の面積に対応する値だけ大きい。
積分器28が時刻t20から時刻t22まで測定時間T2の測定を行うと、アンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれた部分が打ち消される。そのため、時刻t22における積分器出力128は、ゼロ出力に等しい。
積分器28が時刻t20から時刻t23まで測定時間T3の測定を行うと、時刻t22から時刻t23までの間にあるアンプ出力127を表す曲線と参照電圧Vrefを表す直線とで囲まれた部分が打ち消されずに残る。その部分は、参照電圧Vrefを表す直線より下側である。そのため、時刻t23における積分器出力128は、ゼロ出力より時刻t22から時刻t23までの間にある部分の面積に対応する値だけ小さい。
制御部31は、積分器28が測定時間T1、T2、及びT3の測定によりそれぞれ出力する複数の積分器出力128を比較する。制御部31は、複数の積分器出力128のなかでゼロ出力に最も近い積分器出力128が出力された測定の測定時間T2を選択し、測定時間T2を最適測定時間として決定する。発光部21がパルス光91を光センサ10の外部に向けて出射しているときに、積分器28が最適測定時間としての測定時間T2の測定を実行する。このとき積分器28から出力される積分器出力128の測定終了時刻における値は、光センサ10から物体までの距離だけでなく測定時間にも依存する。言い換えると、光センサ10から物体までの距離が同じ場合であっても、測定時間が異なれば、積分器出力128の測定終了時刻における値が異なる。測定時間による影響を除去するため、制御部31は、積分器出力128の測定終了時刻における値を測定時間T2で割って得られる商を制御部出力131として出力する。近接センサの場合、光センサ10は、制御部出力131が閾値より大きいときに光センサ10に近接した物体の存在を検出し、制御部出力131が閾値より小さいときに光センサ10に近接した物体の存在を検出しない。測距センサの場合、光センサ10は、制御部出力131に基づいて光センサ10から物体までの距離を決定する。
本実施の形態によれば、環境光に由来するノイズを効率的に打ち消すことができる。したがって、光センサ10は環境光に由来するノイズの影響を受けにくくなる。尚、発光部22からのパルス光91が受光部23に入射しない状態を実現するために、発光部22の向きを変えたり発光部22をシャッター(不図示)で覆ったりしてもよい。測定時間T1の測定で出力される積分器出力128と測定時間T2の測定で出力される積分器出力128が互いに等しく、且つ、ゼロ出力に最も近い場合、制御部31は、測定時間T1及びT2の平均値を最適測定時間として決定してもよい。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5にかかる携帯電話機及びその制御方法を説明する。実施の形態5にかかる携帯電話機は、実施の形態1乃至4のいずれかにかかる光センサ10を備える。ここで、光センサ10は、近接センサとして用いられる。
次に、実施の形態5にかかる携帯電話機及びその制御方法を説明する。実施の形態5にかかる携帯電話機は、実施の形態1乃至4のいずれかにかかる光センサ10を備える。ここで、光センサ10は、近接センサとして用いられる。
図11を参照して、携帯電話機1は、筐体40と、タッチパネル41と、通話のためのレシーバ42と、通話のためのマイクロホン43とを備える。光センサ10の発光部22、光センサ10の受光部23、タッチパネル41、レシーバ42、及びマイクロホン43は、筐体40の前面40aに配置される。
図12を参照して、携帯電話機1の制御系は、光センサ10と、タッチパネル制御部44と、通話検出部45と、タッチパネル41とを備える。タッチパネル41は、入力部41aと、表示部41bとを備える。入力部41aは、例えば、タッチセンサである。表示部41bは、例えば、液晶ディスプレイである。表示部41bは、画像やアイコンを表示する。入力部41aは、タッチパネル41のアイコンに対応する部分に対するユーザの接触を検知する。携帯電話機1は、そのアイコンに関連付けられた機能を実行する。
ユーザが携帯電話機1を用いて通話をするとき、レシーバ42はユーザの耳の近くに配置され、マイクロホン43はユーザの口の近くに配置される。このとき、ユーザは、表示部41bを見ることができず、表示部41bに表示されたアイコンを操作しようと思わない。ユーザが見ることができないのに表示部41bのバックライトを点灯させ続けることで電力が浪費される。タッチパネル41とユーザの顔との接触を入力部41aが検知すると、携帯電話機1がユーザの意図しない動作を実行してしまうおそれがある。このような問題点を解決するために、携帯電話機1は以下のように動作する。
通話検出部45は、携帯電話機1が他の電話機と音声通信を行う機能を実行中の状態としての通話状態を検出する。通話検出部45が携帯電話機1の通話状態を検出すると、光センサ10は、筐体40の前面40aに近接した位置にユーザの顔があるか判定するために、以下の動作を実行する。発光部22は、パルス信号PS1に基づくパルス光91を携帯電話機1の筐体40の前面40aから外部に向けて出射する。受光部23は、外部から前面40aに入射した入射光の強さに対応する光電流123を発生する。電流電圧変換部24は、光電流123を電圧信号124に変換する。ハイパスフィルタ125は、電圧信号124から遮断周波数fc以上の交流成分を取り出して参照電圧Vrefを中心とする信号波形を示すフィルタ出力125として出力する。極性反転アンプ27は、パルス信号PS1に基づいて、フィルタ出力125を反転しないで出力する正転アンプ状態(例えば、正転増幅モード)とフィルタ出力125を参照電圧Vrefに対して反転して出力する反転アンプ状態(例えば、反転増幅モード)とを切り替える。積分器28は、極性反転アンプ27が出力したアンプ出力127を参照電圧Vrefに基づいて積分して積分器出力128を出力する。光センサ10は、積分器出力128(又は制御部出力131)に基づいて、筐体40の前面40aに近接した位置にユーザの顔があるか判定する。光センサ10は、前面40aに近接した位置にユーザの顔があると判定した場合、その判定結果を示す光センサ出力110を出力する。タッチパネル制御部44は、光センサ出力110に基づいて、タッチパネル41を制御する。
通話検出部45が携帯電話機1の通話状態を検出している場合に、タッチパネル制御部44が光センサ出力110に基づいてタッチパネル41の表示部41bのバックライトを消灯すると、携帯電話機1の消費電力が低減される。通話検出部45が携帯電話機1の通話状態を検出している場合に、タッチパネル制御部44が光センサ出力110に基づいてタッチパネル41の入力部41aを無効化すると、携帯電話機1がユーザの意図しない動作を実行してしまうことが防止される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、受光部23を構成するためにフォトダイオードのかわりにフォトトランジスタを用いることができる。実施の形態2にかかる遅延回路30を実施の形態1にかかる光センサ10に適用することができる。実施の形態4にかかる制御部31及びスイッチSW2を実施の形態1又は2にかかる光センサ10に適用することができる。この場合、スイッチSW2は、パルス信号SW1のドライバ回路21への入力を遮断するとき、パルス信号SW1の極性反転アンプ27への入力を遮断しない。
その他、実施の形態に記載された内容の一部を以下に記載する。
(1)携帯電話機の制御方法は、携帯電話機の通話状態を検出し、パルス信号に基づくパルス光を携帯電話機の筐体の前面から外部に向けて出射する。更に、外部から前面に入射した入射光の強さに対応する光電流を発生し、光電流を電圧信号に変換する。更に、電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力する。更に、パルス信号に基づいて、フィルタ出力を反転しないで増幅する正転増幅モードとフィルタ出力を参照電圧に対して反転して増幅する反転増幅モードとを切り替える。更に、反転されずに増幅されたフィルタ出力及び反転されて増幅されたフィルタ出力を参照電圧に基づいて積分する。更に、反転されずに増幅されたフィルタ出力及び反転されて増幅されたフィルタ出力を参照電圧に基づいて積分した結果に基づいて、前面に配置されたタッチパネルを制御する。携帯電話機は、通話のためのレシーバ及びマイクロホンを備える。レシーバ及びマイクロホンは、前面に配置される。
(2)光センサは、パルス信号に基づいて、パルス光を外部に向けて出射する発光部と、外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生する受光部と、光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換回路とを備える。更に、電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力するハイパスフィルタを備える。更に、フィルタ出力に含まれるパルス信号と異なる周波数のノイズ成分を打ち消すノイズ除去回路を備える。ノイズ除去回路は、ノイズ成分を打ち消す過程でフィルタ出力を増幅する。
(3)光センサのノイズ除去方法は、パルス信号に基づいて、パルス光を光センサの外部に向けて出射し、光センサの外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生し、光電流を電圧信号に変換する。更に、電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力する。更に、フィルタ出力に含まれるパルス信号と異なる周波数のノイズ成分を打ち消す。更に、ノイズ成分を打ち消す過程でフィルタ出力を増幅する。
(1)携帯電話機の制御方法は、携帯電話機の通話状態を検出し、パルス信号に基づくパルス光を携帯電話機の筐体の前面から外部に向けて出射する。更に、外部から前面に入射した入射光の強さに対応する光電流を発生し、光電流を電圧信号に変換する。更に、電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力する。更に、パルス信号に基づいて、フィルタ出力を反転しないで増幅する正転増幅モードとフィルタ出力を参照電圧に対して反転して増幅する反転増幅モードとを切り替える。更に、反転されずに増幅されたフィルタ出力及び反転されて増幅されたフィルタ出力を参照電圧に基づいて積分する。更に、反転されずに増幅されたフィルタ出力及び反転されて増幅されたフィルタ出力を参照電圧に基づいて積分した結果に基づいて、前面に配置されたタッチパネルを制御する。携帯電話機は、通話のためのレシーバ及びマイクロホンを備える。レシーバ及びマイクロホンは、前面に配置される。
(2)光センサは、パルス信号に基づいて、パルス光を外部に向けて出射する発光部と、外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生する受光部と、光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換回路とを備える。更に、電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力するハイパスフィルタを備える。更に、フィルタ出力に含まれるパルス信号と異なる周波数のノイズ成分を打ち消すノイズ除去回路を備える。ノイズ除去回路は、ノイズ成分を打ち消す過程でフィルタ出力を増幅する。
(3)光センサのノイズ除去方法は、パルス信号に基づいて、パルス光を光センサの外部に向けて出射し、光センサの外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生し、光電流を電圧信号に変換する。更に、電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力する。更に、フィルタ出力に含まれるパルス信号と異なる周波数のノイズ成分を打ち消す。更に、ノイズ成分を打ち消す過程でフィルタ出力を増幅する。
1 携帯電話機、 10 光センサ、
21 ドライバ回路、 22 発光部、
23 受光部、 24 電流電圧変換回路、
25 ハイパスフィルタ、 26 バッファ回路、
27 極性反転アンプ、 28 積分器、
30 遅延回路、 31 制御部、
40 筐体、 40a 前面、
41 タッチパネル、 41a 入力部、
41b 表示部、 42 レシーバ、
43 マイクロホン、 44 タッチパネル制御部、
45 通話検出部、 110 光センサ出力、
91 パルス光、 92 入射光、
123 光電流、 124 電圧信号、
125 フィルタ出力、 127 アンプ出力、
128 積分器出力、 fc 遮断周波数、
PS1〜PS2 パルス信号、 SW1〜SW2 スイッチ、
T1〜T3 測定時間、 Vref 参照電位又は参照電圧
21 ドライバ回路、 22 発光部、
23 受光部、 24 電流電圧変換回路、
25 ハイパスフィルタ、 26 バッファ回路、
27 極性反転アンプ、 28 積分器、
30 遅延回路、 31 制御部、
40 筐体、 40a 前面、
41 タッチパネル、 41a 入力部、
41b 表示部、 42 レシーバ、
43 マイクロホン、 44 タッチパネル制御部、
45 通話検出部、 110 光センサ出力、
91 パルス光、 92 入射光、
123 光電流、 124 電圧信号、
125 フィルタ出力、 127 アンプ出力、
128 積分器出力、 fc 遮断周波数、
PS1〜PS2 パルス信号、 SW1〜SW2 スイッチ、
T1〜T3 測定時間、 Vref 参照電位又は参照電圧
Claims (13)
- パルス信号に基づいて、パルス光を外部に向けて出射する発光部と、
外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生する受光部と、
前記光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、
前記電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力するハイパスフィルタと、
前記パルス信号に基づいて正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わり、前記正転アンプ状態のときに前記フィルタ出力を反転しないで出力し、前記反転アンプ状態のときに前記フィルタ出力を前記参照電圧に対して反転して出力する極性反転アンプと、
前記参照電圧に基づいて前記極性反転アンプの出力を積分する積分器と
を具備する
光センサ。 - 請求項1に記載の光センサであって、
前記パルス信号を遅延して前記極性反転アンプに出力する遅延回路を更に具備する
光センサ。 - 請求項1に記載の光センサであって、
前記積分器が積分する期間である測定時間を決定する測定時間決定制御を実行する制御部を更に具備し、
前記測定時間決定制御では、
前記発光部からのパルス光が前記受光部に入射しない状態で、測定時間が異なる複数の測定を実行し、
前記複数の測定の結果に基づいて、前記測定時間を決定する
光センサ。 - 請求項3に記載の光センサであって、
前記測定時間決定制御では、前記積分器が前記複数の測定によりそれぞれ出力する複数の積分器出力のなかで前記積分器の入力信号が前記参照電圧で一定である場合に前記積分器が出力するゼロ出力に最も近い積分器出力が出力された測定の測定時間を前記測定時間として決定する
光センサ。 - 請求項3に記載の光センサであって、
前記パルス信号に基づいて前記発光部を駆動するドライバ回路と、
前記パルス信号の前記ドライバ回路への入力を遮断するスイッチ
を更に具備し、
前記制御部は、前記スイッチを制御し、
前記スイッチは、前記パルス信号の前記ドライバ回路への入力を遮断するとき、前記パルス信号の前記極性反転アンプへの入力を遮断しない
光センサ。 - 請求項1に記載の光センサであって、
バッファ回路を更に具備し、
前記ハイパスフィルタは、前記バッファ回路を介して前記極性反転アンプに前記フィルタ出力を出力する
光センサ。 - パルス信号に基づいて、パルス光を光センサの外部に向けて出射し、
前記光センサの外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生し、
前記光電流を電圧信号に変換し、
前記電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力し、
前記パルス信号に基づいて、前記フィルタ出力を反転しないで増幅する正転増幅モードと前記フィルタ出力を前記参照電圧に対して反転して増幅する反転増幅モードとを切り替え、
反転されずに増幅された前記フィルタ出力及び反転されて増幅された前記フィルタ出力を前記参照電圧に基づいて積分する
光センサのノイズ除去方法。 - 請求項7に記載の光センサのノイズ除去方法であって、
前記パルス信号を遅延して遅延パルス信号を生成し、
前記遅延パルス信号に基づいて、前記正転増幅モードと前記反転増幅モードとを切り替える
光センサのノイズ除去方法。 - 請求項7に記載の光センサのノイズ除去方法であって、
反転されずに増幅された前記フィルタ出力及び反転されて増幅された前記フィルタ出力を前記参照電圧に基づいて積分する期間である測定時間を決定する測定時間決定制御を実行し、
前記測定時間決定制御では、
前記パルス信号に基づくパルス光が前記光電流を発生する受光部に入射しない状態で、測定時間の異なる複数の測定を実行し、
前記複数の測定の結果に基づいて、前記測定時間を決定する
光センサのノイズ除去方法。 - 請求項9に記載の光センサのノイズ除去方法であって、
前記測定時間決定制御では、
パルス光を出射する発光部を前記パルス信号に基づいて駆動するドライバ回路への前記パルス信号の入力を遮断し、
前記パルス信号に基づいて前記正転増幅モードと前記反転増幅モードとを切り替える極性反転アンプへの前記パルス信号の入力を遮断しない
光センサのノイズ除去方法。 - 光センサと、
筐体と、
タッチパネルと、
通話のためのレシーバと、
通話のためのマイクロホンと、
タッチパネル制御部と、
通話検出部と
を具備し、
前記光センサは、
パルス信号に基づいて、パルス光を外部に向けて出射する発光部と、
外部からの入射光の強さに対応する光電流を発生する受光部と、
前記光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、
前記電圧信号から所定の周波数以上の交流成分を取り出して参照電圧を中心とする信号波形を示すフィルタ出力として出力するハイパスフィルタと、
前記パルス信号に基づいて正転アンプ状態と反転アンプ状態とが切り替わり、前記正転アンプ状態のときに前記フィルタ出力を反転しないで出力し、前記反転アンプ状態のときに前記フィルタ出力を前記参照電圧に対して反転して出力する極性反転アンプと、
前記参照電圧に基づいて前記極性反転アンプの出力を積分する積分器と
を備え、
前記発光部、前記受光部、前記タッチパネル、前記レシーバ、及び前記マイクロホンは、前記筐体の前面に配置され、
前記タッチパネル制御部は、前記通話検出部が通話状態を検出している場合、前記光センサの出力に基づいて、前記タッチパネルを制御する
携帯電話機。 - 請求項11に記載の携帯電話機であって、
前記タッチパネル制御部は、前記通話検出部が通話状態を検出している場合、前記光センサの出力に基づいて、前記タッチパネルの表示部のバックライトを消灯する
携帯電話機。 - 請求項11に記載の携帯電話機であって、
前記タッチパネル制御部は、前記通話検出部が通話状態を検出している場合、前記光センサの出力に基づいて、前記タッチパネルの入力部を無効化する
携帯電話機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10014082B2 (en) | 2014-06-10 | 2018-07-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nuclear power plant and reactor building gas treatment system |
CN117097335A (zh) * | 2023-10-18 | 2023-11-21 | 南京天易合芯电子有限公司 | 一种高灵敏度接近光检测传感器 |
WO2024180911A1 (ja) * | 2023-02-27 | 2024-09-06 | 浜松ホトニクス株式会社 | 光検出回路 |
-
2012
- 2012-12-13 JP JP2012272212A patent/JP2014119267A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117097335B (zh) * | 2023-10-18 | 2024-01-26 | 南京天易合芯电子有限公司 | 一种高灵敏度接近光检测传感器 |
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