JP2014116742A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に安定してアンテナを支持する。
【解決手段】ケース110を支持するベース120と、ベース120の上端部120aと下端部とを着脱可能に挟持する取付金具130と、ベース120を取付金具130に対して回動可能に連結する連結部材140を備える。連結部材140は、上端側に雄ねじ部、および、この雄ねじ部から下端側においてこの雄ねじ部と螺合する雌ねじ部の径より直径が小さく、かつ、ベース120の第1筒状部121の長さと同等以上の長さの小径部を有する。取付金具130は、1対の挟持部のうちの下方側の下側挟持部の下方に設けられて、かつ、貫通孔の軸心上にねじ孔中心が位置する雌ねじ部を有する保持部を含む。連結部材140の雄ねじ部の長さは、上下方向における下側挟持部と保持部との間の間隔以下である。
【選択図】図24

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、室外に設置可能なアンテナ装置に関する。
マストまたは壁面などの取り付け場所にアンテナを取り付けられるアンテナ取付装置を開示した先行文献として、特開2010−226150号公報(特許文献1)がある。
特許文献1に記載されたアンテナ取付装置は、ねじの首下が遊挿自在に挿通されたアンテナ取付具と、アンテナ装置の支持部からなる。このアンテナ取付装置においては、ねじの先端部に形成された第1雄ねじ部を挿入するU字状溝を支持部に設けている。
この構成により、アンテナ取付具の内側に突出した第1雄ねじ部の存在があっても、ねじを垂下したままで、アンテナ取付具を支持部に一方向にスライドするだけで装着でき、組み付けの邪魔になることがない。
また、その組み付けで、アンテナ取付具の上側の突出片に形成されたねじ孔の軸心と、支持部に形成された貫通孔の軸心と、アンテナ取付具の下側の突出片に形成されたねじ孔の軸心とが一致している。これにより、ねじを持ち上げれば上側のねじ孔に容易に螺合できる。
特開2010−226150号公報
特許文献1に記載されたアンテナ取付装置においては、支持部にU字状溝を設けることにより、組み付け時における第1雄ねじ部と支持部との干渉を避けている。支持部には、上側の突出片と下側の突出片によって挟持された際の圧縮力が作用する。支持部のU字状溝が設けられている部分は圧縮力を分担することができないため、支持部の他の部分に圧縮力が集中して作用する。この場合、支持部が経年的に劣化して、アンテナを安定して支持することができなくなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、容易に安定してアンテナを支持できるアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明に基づくアンテナ装置は、アンテナを収容し、背面に係止部が設けられたケースと、係止部と係合する被係止部を側部に有し、かつ、自らの上端部から下端部まで延在する第1筒状部を有して、この被係止部と係止部とが係合することによりケースと連結されてケースを支持するベースとを備える。また、アンテナ装置は、ベースの上記上端部と上記下端部とを着脱可能に挟持し、かつ、上下方向に軸心が延びた貫通孔を有する1対の挟持部、および、1対の挟持部の間に位置して1対の挟持部と直交するように繋がった板状部を含む取付金具を備える。さらに、アンテナ装置は、ベースの第1筒状部および取付金具の貫通孔に挿通し、ベースを取付金具に対して回動可能に連結する棒状の連結部材を備える。連結部材は、上端側に雄ねじ部、および、この雄ねじ部から下端側においてこの雄ねじ部と螺合する雌ねじ部の径より直径が小さく、かつ、ベースの第1筒状部の長さと同等以上の長さの小径部を有する。取付金具は、1対の挟持部のうちの下方側の下側挟持部の下方に設けられて、かつ、貫通孔の軸心上にねじ孔中心が位置する上記雌ねじ部を有する保持部を含む。連結部材の雄ねじ部の長さは、上記上下方向における下側挟持部と保持部との間の間隔以下である。
本発明の一形態においては、第1筒状部の内径部は、平面視において、被係止部側の側部から離れる方向に延びた長円形状を有する。
本発明の一形態においては、ベースは、上記上端部および上記下端部の少なくとも一方に、第1筒状部の開口端を互いの間に挟み、かつ、被係止部側の側部に近づくにしたがって互いの間の距離が狭くなるように設けられた突出部を有する。
本発明の一形態においては、ベースは、第1筒状部の軸方向に平行に上記上端部から上記下端部まで延在する第2筒状部をさらに有する。第2筒状部が連結部材により取付金具の貫通孔とともに挿通されることにより、ベースが取付金具に対して第2筒状部の軸中心に回動可能に連結される。
本発明の一形態においては、ケースは、係止部である第1係止部と第2係止部とを含む。第1係止部と被係止部とが係合した状態におけるケースの姿勢は、第2係止部と被係止部とが係合した状態におけるケースの姿勢に対して直交している。
本発明によれば、容易に安定してアンテナを支持できる。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置において水平偏波の電波を受信する際の外観を示す正面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において水平偏波の電波を受信する際の外観を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において水平偏波の電波を受信する際の外観を右下後方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において垂直偏波の電波を受信する際の外観を示す正面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において垂直偏波の電波を受信する際の外観を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において垂直偏波の電波を受信する際の外観を左下後方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ベースをケースから取り外した状態を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置においてベースをケースから取り外した状態を右下後方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態を取付金具側から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態をベース側から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態を取付金具側から見た背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態をベース側から見た正面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を背面側の下方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を正面側の上方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を示す正面図である。 図15のベースを矢印XVII方向から見た側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を背面側の上方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を正面側の下方から見た斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を示す正面図である。 図21の連結部材を取付金具に仮組した状態を矢印XXII方向から見た側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に挿入する状態を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に挿入する状態を示す側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す背面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の正面側の端部に位置させた状態から、ベースの案内部と取付金具の平行部とが接触するまで、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の正面側の端部に位置させた状態から、ベースの案内部と取付金具の平行部とが接触するまで、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。 連結部材を第1筒状部内の背面側の端部まで移動させた状態のベースおよび取付金具を示す斜視図である。 連結部材を第1筒状部内の背面側の端部まで移動させた状態のベースおよび取付金具を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第2筒状部に挿通した状態で、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第3筒状部に挿通した状態で、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。 垂直偏波の電波を受信する状態のアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。 垂直偏波の電波を受信する状態のアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、水平偏波の電波および垂直偏波の電波の両方を受信可能である。図1は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置において水平偏波の電波を受信する際の外観を示す正面図である。図2は、本実施形態に係るアンテナ装置において水平偏波の電波を受信する際の外観を示す背面図である。図3は、本実施形態に係るアンテナ装置において水平偏波の電波を受信する際の外観を右下後方から見た斜視図である。
図4は、本実施形態に係るアンテナ装置において垂直偏波の電波を受信する際の外観を示す正面図である。図5は、本実施形態に係るアンテナ装置において垂直偏波の電波を受信する際の外観を示す背面図である。図6は、本実施形態に係るアンテナ装置において垂直偏波の電波を受信する際の外観を左下後方から見た斜視図である。
図1〜6に示すように、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置100は、背面に第1係止部112および第2係止部113が設けられた略直方体状のケース110を備える。ケース110は、図示しない平面アンテナを収容している。また、ケース110は、樹脂の射出成型により形成されている。
水平偏波の電波を受信する際のケース110は、ケース110の長手方向が上下方向に向いている。垂直偏波の電波を受信する際のケース110は、ケース110の短手方向が上下方向に向いている。
アンテナ装置100は、ケース110を支持するベース120と、アンテナ装置100の取り付け対象であるマストまたは壁面などに対する取り付け構造を有する取付金具130と、ベース120を取付金具130に対して回動可能に連結する棒状の連結部材140とを備える。
さらに、アンテナ装置100は、背面にケーブル接続用端子10を有している。ケーブル接続用端子10は、ケース110に設けられた端子カバー111により上方を覆われている。
図7は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ベースをケースから取り外した状態を示す背面図である。図8は、本実施形態に係るアンテナ装置においてベースをケースから取り外した状態を右下後方から見た斜視図である。図7,8においては、水平偏波の電波を受信する際の姿勢で示している。
図7,8に示すように、ケース110の背面には、4つの第1係止部112が互いに間隔を置いて、ケース110の長手方向の下方に形成されている。4つの第1係止部112の各々は、ケース110の背面から離れる方向に突出した後でこの背面に沿うように下方に曲折した形状を有している。ケース110の背面と第1係止部112の下方に曲折している部分との間には、所定の隙間が設けられている。
ケース110において4つの第1係止部112で囲まれた位置に、2つの第1雌ねじ部114が互いに間隔をおいて形成されている。第1雌ねじ部114は、後述するようにベース120の抜け止めを行なうために形成されている。
また、ケース110の背面には、4つの第2係止部113が互いに間隔を置いて、図7中のケース110の右側に形成されている。4つの第2係止部113の各々は、ケース110の背面から離れる方向に突出した後でこの背面に沿うように右方に曲折した形状を有している。ケース110の背面と第2係止部113の右方に曲折している部分との間には、所定の隙間が設けられている。
ケース110において4つの第2係止部113で囲まれた位置に、2つの第2雌ねじ部115が互いに間隔をおいて形成されている。第2雌ねじ部115は、後述するようにベース120の抜け止めを行なうために形成されている。
図9は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態を取付金具側から見た斜視図である。図10は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態をベース側から見た斜視図である。
図11は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態を取付金具側から見た背面図である。図12は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材によってベースと取付金具が連結された状態をベース側から見た正面図である。
図13は、本実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を背面側の下方から見た斜視図である。図14は、本実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を正面側の上方から見た斜視図である。図15は、本実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を示す背面図である。図16は、本実施形態に係るアンテナ装置のベースの外観を示す正面図である。図17は、図15のベースを矢印XVII方向から見た側面図である。
図18は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を背面側の上方から見た斜視図である。図19は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を正面側の下方から見た斜視図である。
図20は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を示す背面図である。図21は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を示す正面図である。図22は、図21の連結部材を取付金具に仮組した状態を矢印XXII方向から見た側面図である。図23は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を取付金具に仮組した状態を示す平面図である。
図9〜17に示すように、ベース120は、ブロック状の外形を有している。平面視において、ベース120の正面側の端部は平坦であり、背面側の端部は湾曲している。本実施形態においては、ベース120は、樹脂の射出成型により形成されている。ベース120は、互いに略平行な上端部120aおよび下端部120bと、上端部120aおよび下端部120bを繋いでベース120の外周を構成する側部とを有する。
また、ベース120は、ケース110の第1係止部112および第2係止部113の一方と択一的に係合する被係止部126を側部120cに有する。被係止部126は、ベース120の側部120cに設けられた空洞部の開口端に位置し、空洞部をベース120の内側に閉じ込めるように所定の厚みで上方に向かって延在している。
ベース120の被係止部126と、ケース110の第1係止部112または第2係止部113とが係合することにより、ケース110とベース120とが連結されてベース120がケース110を支持する。
具体的には、ベース120の上記空洞部内にケース110の第1係止部112を挿入しつつ、第1係止部112の上記所定の隙間内に被係止部126を挿入することにより、被係止部126と第1係止部112とが係合する。これにより、図2,3に示すように、ケース110の長手方向が上下方向に向くようにケース110がベース120に支持される。
または、ベース120の上記空洞部内にケース110の第2係止部113を挿入しつつ、第2係止部113の上記所定の隙間内に被係止部126を挿入することにより、被係止部126と第2係止部113とが係合する。これにより、図5,6に示すように、ケース110の短手方向が上下方向に向くようにケース110がベース120に支持される。
このように、第1係止部112と被係止部126とが係合した状態におけるケース110の姿勢は、第2係止部113と被係止部126とが係合した状態におけるケース110の姿勢に対して直交している。
図13〜17に示すように、ベース120は、ベース120の上端部120aから下端部120bまで延在する第1筒状部121を有する。第1筒状部121の内径部には、後述する連結部材140が択一的に挿通される。
図13,14に示すように、本実施形態においては、第1筒状部121の内径部は、平面視において、被係止部126側の側部120cから離れる方向に延びた長円形状を有する。すなわち、ベース120の正面側から背面側に向けて、第1筒状部121の内径部が延びている。第1筒状部121の内径部の短手方向の径は、後述する連結部材140の雄ねじ部141の最大直径より僅かに大きい。ただし、第1筒状部121の内径部の形状は上記に限られず、平面視において円形であってもよい。
本実施形態においては、ベース120は、上端部120aおよび下端部120bの両方に、第1筒状部121の開口端を互いの間に挟み、かつ、被係止部126側の側部120cに近づくにしたがって互いの間の距離が狭くなるように設けられた突出部124を有する。
突出部124は、ベース120の背面側から正面側に向けて突出部124同士の間の間隔が狭くなっている部分である案内部124aを含む。すなわち、案内部124aは、ベース120の背面側から正面側に行くにしたがって、第1筒状部121の開孔端に接近するように形成されている。案内部124aにおいては、ベース120の正面側の側部から所定距離離れた位置にある一端部124eが終端となっている。
なお、本実施形態においては、上端部120aおよび下端部120bの両方に突出部124を設けたが、これに限られず、上端部120aおよび下端部120bの少なくとも一方に突出部124が設けられていればよい。
本実施形態においては、ベース120は、第1筒状部121の軸方向に平行に上端部120aから下端部120bまで延在する第2筒状部122をさらに有する。第2筒状部122の内径部は、平面視において円形である。第2筒状部122の内径部には、後述する連結部材140が択一的に挿通される。第2筒状部122の内径部の直径は、後述する連結部材140の雄ねじ部141の最大直径より僅かに大きい。
また、ベース120は、第1筒状部121の軸方向に平行に上端部120aから下端部120bまで延在する第3筒状部123をさらに有する。第3筒状部123の内径部は、平面視において円形である。第3筒状部123の内径部には、後述する連結部材140が択一的に挿通される。第3筒状部123の内径部の直径は、後述する連結部材140の雄ねじ部141の最大直径より僅かに大きい。
平面視において、第2筒状部122の内径部の中心点と第3筒状部123の内径部の中心点とは、第1筒状部121の内径部の長手方向の中心線に対して互いに線対称に位置している。
本実施形態においては、第2筒状部122および第3筒状部123の両方を設けたが、必ずしも第2筒状部122および第3筒状部123を設けなくてもよく、第2筒状部122のみを設けてもよい。第2筒状部122のみを設ける場合、第2筒状部122が第3筒状部123の位置に設けられていてもよい。
上記のように、後述する連結部材140は、第1筒状部121、第2筒状部122および第3筒状部123のいずれか1つに択一的に挿通する。
本実施形態においては、突出部124は、平面視において、第2筒状部122の開口端および第3筒状部123の開口端に所定の間隔を置いて沿うように円弧状に湾曲した円弧部124bを含む。本実施形態においては、円弧部124bの一端と案内部124aとが繋がっているが、円弧部124bと案内部124aとは繋がっていなくてもよい。円弧部124bの一端側の端部には、角部124dが設けられている。
また、突出部124は、円弧部124bの接線方向に直線上に延びる直線部124cを含む。円弧部124bの他端と直線部124cとは繋がっている。
本実施形態においては、ベース120には、背面側から正面側に貫通した2つの貫通孔125が設けられている。この2つの貫通孔125の中心は、ベース120の被係止部126とケース110の第1係止部112とを係合させた際に、ケース110の2つの第1雌ねじ部114の略軸心上にそれぞれ位置する。また、2つの貫通孔125の中心は、ベース120の被係止部126とケース110の第2係止部113とを係合させた際に、ケース110の2つの第2雌ねじ部115の略軸心上にそれぞれ位置する。
ケース110にベース120を連結した状態で、貫通孔125に挿通したねじを第1雌ねじ部114または第2雌ねじ部115に螺合することにより、ベース120がケース110に対して抜け止めされる。
図18〜23に示すように、取付金具130は、上下方向に軸心1が延びた貫通孔を有する1対の挟持部、および、1対の挟持部の間に位置して1対の挟持部と直交するように繋がった板状部131を含む。板状部131は、取付金具130の背面側に位置している。1対の挟持部および板状部131は、1枚の板金を曲げ加工することにより形成されている。
板状部131は、背面側から見て、略矩形状の外形を有している。板状部131の上部は、一対の挟持部のうちの上方側の上側挟持部132と繋がっている。板状部131の下部は、一対の挟持部のうちの下方側の下側挟持部133と繋がっている。
板状部131の左右方向の両端部は、背面側から正面側に折り曲げられている。これにより、取付金具130の剛性を増すことができる。板状部131の左右方向の中央部には、上端から下端にわたって正面側に凸状に湾曲した湾曲部131dが設けられている。この湾曲部131dは、後述するようにアンテナ装置100をマストに取り付ける際に、マストに接する部分である。
板状部131の上部には、湾曲部131dを間に挟んで、2つの貫通孔131aが形成されている。貫通孔131aは、上方に位置する小径孔部および下方に位置する大径孔部を含んでいる。板状部131の下部には、湾曲部131dを間に挟んで、2つの貫通孔131bが形成されている。
貫通孔131aの小径部および貫通孔131bには、後述するように、取付金具130を壁面20に固定する際に、固定用ねじが挿通される。
板状部131の上下方向の中央部には、湾曲部131dを間に挟んで、2つの雌ねじ部131cが形成されている。雌ねじ部131cは、後述するようにアンテナ装置100をマストに取り付ける際に、マスト押さえ金具の貫通孔を挿通した固定用ねじと螺合する。
図18,19,23に示すように、上側挟持部132と下側挟持部133とは、平面視において略同一の形状を有している。上側挟持部132および下側挟持部133の各々は、板状部131との境界に開口を有している。この開口は、湾曲部131dとの干渉を防ぐために形成されている。
上側挟持部132および下側挟持部133の各々においては、平面視における背面側の根元の左右方向の幅が正面側に行くにしたがって狭くなっている。また、上側挟持部132および下側挟持部133の各々は、平面視における正面側の先端に、左右方向の幅が正面側に行くにしたがって狭くなっているテーパ部132b,133bを有する。
さらに、上側挟持部132および下側挟持部133の各々は、平面視において略円弧状の円弧部132f,133fを正面側の端部に有する。上側挟持部132の円弧部132fおよび下側挟持部133の円弧部133fにおいては、取付金具130の正面側に行くに従って互いの距離が離れるように、正面側の縁部が曲がっている。
上側挟持部132において、テーパ部132bと円弧部132fとは繋がっている。平面視において、テーパ部132bと円弧部132fとの繋ぎ目に、角部132dが形成されている。下側挟持部133において、テーパ部133bと円弧部133fとは繋がっている。平面視において、テーパ部133bと円弧部133fとの繋ぎ目に、角部133dが形成されている。
さらに、上側挟持部132および下側挟持部133の各々は、平面視においてテーパ部132b,133bに隣接して、左右方向の幅が略一定である平行部132c,133cを有する。
上記のように、1対の挟持部は、上下方向に軸心1が延びた貫通孔を有する。具体的には、上側挟持部132は、テーパ部132bと平行部132cとに跨るように、貫通孔である雌ねじ部132aを有する。
雌ねじ部132aは、後述する連結部材140の雄ねじ部141と螺合する。本実施形態においては、上側挟持部132に雌ねじ部132aを設けているが、連結部材140の雄ねじ部141と螺合するナットを別途用いる場合には、雌ねじ部132aの代わりに雌ねじが切られていない貫通孔を上側挟持部132に設けてもよい。
下側挟持部133は、テーパ部133bと平行部133cとに跨るように、貫通孔133aを有する。貫通孔133aの直径は、後述する連結部材140の雄ねじ部141の最大直径より僅かに大きい。雌ねじ部132aの軸心と、貫通孔133aの軸心1とは、略同一直線上に位置している。
図19に示すように、上側挟持部132の下面において雌ねじ部132aの周縁には、放射状凹部132eが形成されている。図18に示すように、下側挟持部133の上面において貫通孔133aの周縁には、放射状凹部133eが形成されている。
図18〜22に示すように、取付金具130は、下側挟持部133の下方に設けられて、かつ、貫通孔の軸心1上にねじ孔中心が位置する雌ねじ部134aを有する保持部134を含む。
本実施形態においては、保持部134は、1枚の板金を曲げ加工することにより形成されている。具体的には、1枚の板金の中央部と両端部とが、高さを異にして互いに略平行に位置するように折り曲げる。その中央部に雌ねじ部134aを形成したものが、保持部134である。曲げ加工された板金の両端部は、下側挟持部133の下面に溶接により接合されている。本実施形態においては、下側挟持部133と保持部134とは、略平行に位置している。
ただし、保持部134の構成は上記に限られず、下側挟持部133と所定の間隔を置いて、貫通孔の軸心1上にねじ孔中心が位置する雌ねじ部134aを有するものであればよい。たとえば、保持部134を構成する部材が、板状部131に接合されていてもよい。
図18〜22に示すように、連結部材140は、上端側に雄ねじ部141、および、雄ねじ部141から下端側において雄ねじ部141と螺合する雌ねじ部の径より直径が小さく、かつ、ベース120の第1筒状部121の長さと同等以上の長さの小径部142を有する。なお、小径部142には、ねじは切られていない。
連結部材140の雄ねじ部141の長さは、上下方向における下側挟持部133と保持部134との間の間隔以下である。なお、雄ねじ部141は、転造加工により形成されている。
また、連結部材140は、平面視にて六角形状の頭部143を下端に有する。頭部143と小径部142と雄ねじ部141とは、1つの部材から一体で構成されている。小径部142には、ばね座金144および平座金145が嵌められている。
連結部材140の雄ねじ部141を保持部134の雌ねじ部134aに下方から螺挿して、雄ねじ部141を雌ねじ部134aより上方に位置させることにより、保持部134から連結部材140が垂下した状態になる。すなわち、雄ねじ部141の下端が、雌ねじ部134aの上端に引っ掛かった状態で、連結部材140がぶら下がった状態になる。
上記のように、連結部材140の雄ねじ部141の長さは、上下方向における下側挟持部133と保持部134との間の間隔以下であるため、保持部134から連結部材140が垂下した状態において、連結部材140の上端は下側挟持部133より下方に位置している。
以下、本実施形態に係るアンテナ装置100において、ベース120と取付金具130とを連結する方法について説明する。以下の説明においては、水平偏波の電波を受信する状態にアンテナ装置を固定し、連結部材140を第1筒状部121に挿通させる場合について例示して説明する。
図24は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に挿入する状態を示す斜視図である。図25は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に挿入する状態を示す側面図である。
図24,25に示すように、アンテナ装置100を壁面20に取り付けるには、まず、取付金具130を壁面20に固定する。具体的には、図示しない固定用ねじを取付金具130の板状部131の貫通孔131aの小径部および貫通孔131bに挿通して締結する。このとき、取付金具130には、連結部材140が保持部134から垂下した状態で組み付けられている。
次に、上側挟持部132と下側挟持部133との間に、ベース120の上端部120aから下端部120bまでが同時に挿入されるように、ケース110に連結されたベース120を取付金具130の正面側に向けて略水平に移動させて接近させる。
ベース120の背面側の端部が上側挟持部132と下側挟持部133との間に挿入された後、さらにベース120を取付金具130に組み合わせていくと、上側挟持部132のテーパ部132bおよび下側挟持部133のテーパ部133bが、ベース120の案内部124aと接触するようになる。
上記のように、案内部124aにおいては、ベース120の背面側から正面側に向けて突出部124同士の間の間隔が狭くなっている。そのため、上側挟持部132のテーパ部132bおよび下側挟持部133のテーパ部133bをベース120の案内部124aに接触させつつ、ベース120を取付金具130にさらに組み合わせると、上側挟持部132のテーパ部132bおよび下側挟持部133のテーパ部133bが突出部124同士の間に挟まった状態になる。この状態が、取付金具130にベース120が組み合わされた状態となる。
図26は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す斜視図である。図27は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す背面図である。
図28は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す側面図である。図29は、本実施形態に係るアンテナ装置において、ケースに連結されたベースを壁面に固定された取付金具に組み合わせた状態を示す平面図である。
図26〜29に示すように、ケース110に連結されたベース120を壁面20に固定された取付金具130に組み合わせた状態においては、後述するように、連結部材140が第1筒状部121の正面側を挿通するように、上側挟持部132の雌ねじ部132aおよび下側挟持部133の貫通孔133aが、ベース120の第1筒状部121に対して位置している。
このように、ベース120の案内部124aに、上側挟持部132のテーパ部132bおよび下側挟持部133のテーパ部133bを摺接させながら、ベース120と取付金具130とを組み合わせることにより、上側挟持部132の雌ねじ部132aの軸心および下側挟持部133の貫通孔133aの軸心が第1筒状部121の内径部を通過するように、ベース120を取付金具130に対して位置決めすることができる。
よって、アンテナ装置100を高所にて取り付ける際にベース120の突出部124を視認できない場合にも、上側挟持部132のテーパ部132bおよび下側挟持部133のテーパ部133bをベース120の案内部124aに沿ってスライドさせることにより、ベース120を壁面20に固定された取付金具130に対して位置決めすることができる。
この位置決めした状態において、連結部材140を下方から持ち上げることにより、連結部材140をベース120の第1筒状部121に挿通させることができる。本実施形態においては、連結部材140は、保持部134の雌ねじ部134aおよび下側挟持部133の貫通孔133aを挿通している。そのため、連結部材140を持ち上げる際に連結部材140の軸心がずれにくく、連結部材140の雄ねじ部141と取付金具130の上側挟持部132の雌ねじ部132aとを安定して螺合することができる。
連結部材140の雄ねじ部141と取付金具130の上側挟持部132の雌ねじ部132aとを螺合することにより、図2,5,9に示すように、ケース110に連結されたベース120を壁面20に固定された取付金具130により挟持することができる。このように、取付金具130は、ベース120の上端部120aと下端部120bとを着脱可能に挟持する。
図18,19に示す上側挟持部132の放射状凹部132eおよび下側挟持部133の放射状凹部133eは、取付金具130がベース120を挟持した際の滑り止めとして機能する。
このように、取付金具130によってベース120を挟持することにより、壁面20に対してケース110の向きを固定できる。すなわち、平面アンテナの向きを固定することができる。
一方、連結部材140の雄ねじ部141と上側挟持部132の雌ねじ部132aとの螺合を緩めることにより、ベース120が連結部材140を軸中心に所定の角度の範囲内で回動可能になる。この状態においてケース110の向きを変更することにより、平面アンテナの向きを調整することができる。
上記のように、本実施形態に係るアンテナ装置100においては、ベース120と取付金具130とを容易に組み合わせて連結することができる。よって、容易にアンテナを支持することができる。
また、本実施形態のアンテナ装置100においては、ベース120の第1筒状部121は、上端部120aから下端部120bまで延在している。そのため、取付金具130の上側挟持部132と下側挟持部133とによって、ベース120の上端部120aから下端部120bまでが挟持された際の圧縮力を、第1筒状部121の周縁部の全体で分担することができる。
よって、本実施形態に係るアンテナ装置100においては、ベース120に偏った圧縮力が作用することがなく、ベース120の経年的な劣化を抑制することができる。その結果、アンテナ装置100では、アンテナを安定して長期間支持することができる。
以下、本実施形態に係るアンテナ装置100をマストに取り付ける場合について説明する。図30は、本実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す斜視図である。図31は、本実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す背面図である。図32は、本実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す側面図である。図33は、本実施形態に係るアンテナ装置をマストに取り付けた状態を示す平面図である。
図30〜33に示すように、アンテナ装置100をマスト30に取り付ける際には、マスト押さえ金具150を用いる。マスト押さえ金具150は、1枚の板金を曲げ加工することにより形成されている。
マスト押さえ金具150は、背面側から見て、略矩形状の外形を有している。マスト押さえ金具150の左右方向の中央部には、上端から下端にわたって背面側に凸状に湾曲した湾曲部152が設けられている。この湾曲部152は、アンテナ装置100をマスト30に取り付ける際に、マスト30に接する部分である。図30,33に示すように、湾曲部152の正面側には、マスト30に噛み込むように段部が形成されている。
マスト押さえ金具150の上部には、湾曲部152を間に挟んで、2つの貫通孔151が形成されている。貫通孔151には、取付金具130をマスト30に固定する際に、固定用ねじ160が挿通される。
具体的には、図33に示すように、アンテナ装置100をマスト30に取り付ける際、湾曲部131dをマスト30に接触させた取付金具130と、湾曲部152をマスト30に接触させたマスト押さえ金具150とによって、マスト30を挟み込む。
この状態において、マスト押さえ金具150の貫通孔151に固定用ねじ160を挿通し、その固定用ねじ160を取付金具130の雌ねじ部131cに螺合することにより、取付金具130およびマスト押さえ金具150によってマスト30を挟持する。
このように、取付金具130およびマスト押さえ金具150によってマスト30を挟持することにより、マスト30に対してケース110を固定できる。すなわち、平面アンテナをマスト30に支持させることができる。
以下、本実施形態に係るアンテナ装置100において、平面アンテナの向きの調整方法について説明する。
図34は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の正面側の端部に位置させた状態から、ベースの案内部と取付金具の平行部とが接触するまで、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。図35は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の正面側の端部に位置させた状態から、ベースの案内部と取付金具の平行部とが接触するまで、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。なお、図34においては、説明を理解しやすくするために、ケース110の端子カバー111およびケーブル接続用端子10を図示していない。
図34に示すように、アンテナ装置100において、連結部材140を第1筒状部121内の正面側の端部に位置させた状態からケース110を左方向に傾けた場合、ベース120の左側の案内部124aと、取付金具130の左側の平行部132cとが接触するまで、ケース110を傾けることができる。この場合、壁面20に対して左方向にθ°まで平面アンテナを傾けることができ、この傾きが大きくなるに従って、連結部材140は第1筒状部121内の正面側から背面側に移動する。
図35に示すように、アンテナ装置100において、連結部材140を第1筒状部121内の正面側の端部に位置させた状態からケース110を右方向に傾けた場合、ベース120の右側の案内部124aと、取付金具130の右側の平行部132cとが接触するまで、ケース110を傾けることができる。この場合、壁面20に対して右方向にθ°まで平面アンテナを傾けることができ、この傾きが大きくなるに従って、連結部材140は第1筒状部121内の正面側から背面側に移動する。
平面アンテナをθ°よりさらに傾けたい場合には、連結部材140を第1筒状部121内の背面側の端部まで移動させる。図36は、連結部材を第1筒状部内の背面側の端部まで移動させた状態のベースおよび取付金具を示す斜視図である。図37は、連結部材を第1筒状部内の背面側の端部まで移動させた状態のベースおよび取付金具を示す平面図である。
図36,37に示すように、本実施形態においては、第1筒状部121の内径部は、平面視にて正面側から背面側に延びた長円形状を有している。そのため、連結部材140を第1筒状部121内の正面側から背面側にずらして移動させることができる。
図38は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。図39は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。なお、図38においては、説明を理解しやすくするために、ケース110の端子カバー111およびケーブル接続用端子10を図示していない。
図38に示すように、アンテナ装置100において、連結部材140を第1筒状部121内の背面側に移動させてケース110を左方向に傾けた場合、ケース110の左端部が壁面20に対して所定の距離まで接近するまで、ケース110を傾けることができる。この場合、壁面20に対して左方向に45°まで平面アンテナを傾けることができる。
図39に示すように、アンテナ装置100において、連結部材140を第1筒状部121内の背面側に移動させてケース110を右方向に傾けた場合、ケース110の右端部が壁面20に対して所定の距離まで接近するまで、ケース110を傾けることができる。この場合、壁面20に対して右方向に45°まで平面アンテナを傾けることができる。
図38に示す状態の平面アンテナを45°よりさらに左側に傾けたい場合には、連結部材140を第2筒状部122に挿通する。図40は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第2筒状部に挿通した状態で、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。
図40に示すように、第2筒状部122が連結部材140により取付金具130の雌ねじ部132aおよび貫通孔133aとともに挿通されることにより、ベース120が取付金具130に対して第2筒状部122の軸中心に回動可能に連結される。
上記のように、ベース120には、円弧部124bが設けられている。連結部材140を第2筒状部122に挿通する際には、取付金具130の上側挟持部132の円弧部132fおよび下側挟持部133の円弧部133fが、ベース120の左側の突出部124の円弧部124bに接するように、ベース120を取付金具130に組み合わせる。
この状態において、上側挟持部132の雌ねじ部132aの軸心および下側挟持部133の貫通孔133aの軸心が、ベース120の第2筒状部122の軸心と略一致している。
よって、連結部材140を第2筒状部122に挿通する場合においても、ベース120と取付金具130とを容易に組み合わせて連結することができる。従って、容易にアンテナを支持することができる。
図40に示すように、アンテナ装置100において、連結部材140を第2筒状部122に挿通してケース110を左方向に傾けた場合、壁面20に対して左方向に60°まで平面アンテナを傾けることができる。
具体的には、取付金具130の上側挟持部132のテーパ部132bの左側面および下側挟持部133のテーパ部133bの左側面を、ベース120の左側の突出部124の直線部124cに当接させることにより、平面アンテナを左方向に60°傾けることができる。
図39に示す状態の平面アンテナを45°よりさらに右側に傾けたい場合には、連結部材140を第3筒状部123に挿通する。図41は、本実施形態に係るアンテナ装置において、連結部材を第3筒状部に挿通した状態で、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。
図41に示すように、第3筒状部123が連結部材140により取付金具130の雌ねじ部132aおよび貫通孔133aとともに挿通されることにより、ベース120が取付金具130に対して第3筒状部123の軸中心に回動可能に連結される。
上記のように、ベース120には、円弧部124bが設けられている。連結部材140を第3筒状部123に挿通する際には、取付金具130の上側挟持部132の円弧部132fおよび下側挟持部133の円弧部133fが、ベース120の右側の突出部124の円弧部124bに接するように、ベース120を取付金具130に組み合わせる。
この状態において、上側挟持部132の雌ねじ部132aの軸心および下側挟持部133の貫通孔133aの軸心が、ベース120の第3筒状部123の軸心と略一致している。
よって、連結部材140を第3筒状部123に挿通する場合においても、ベース120と取付金具130とを容易に組み合わせて連結することができる。従って、容易にアンテナを支持することができる。
図41に示すように、アンテナ装置100において、連結部材140を第3筒状部123に挿通してケース110を右方向に傾けた場合、壁面20に対して右方向に60°まで平面アンテナを傾けることができる。
具体的には、取付金具130の上側挟持部132のテーパ部132bの右側面および下側挟持部133のテーパ部133bの右側面を、ベース120の右側の突出部124の直線部124cに当接させることにより、平面アンテナを右方向に60°傾けることができる。
なお、垂直偏波の電波を受信する状態にアンテナ装置を固定した場合においても、アンテナの向きを変更することができる。図42は、垂直偏波の電波を受信する状態のアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを左方向に傾けた状態を示す平面図である。図43は、垂直偏波の電波を受信する状態のアンテナ装置において、連結部材を第1筒状部内の背面側に移動させた状態で、ケースを右方向に傾けた状態を示す平面図である。
図42に示すように、垂直偏波の電波を受信する状態のアンテナ装置100において、連結部材140を第1筒状部121内の背面側に移動させた状態で、ケース110を左方向に傾けた場合、ケース110の左端部が壁面20に対して所定の距離まで接近するまで、ケース110を傾けることができる。この場合、壁面20に対して左方向に30°まで平面アンテナを傾けることができる。
図43に示すように、垂直偏波の電波を受信する状態のアンテナ装置100において、連結部材140を第1筒状部121内の背面側に移動させた状態で、ケース110を右方向に傾けた場合、ケース110の右端部が壁面20に対して所定の距離まで接近するまで、ケース110を傾けることができる。この場合、壁面20に対して右方向に30°まで平面アンテナを傾けることができる。
上記のように、本実施形態のアンテナ装置100においては、ベース120の第2筒状部122および第3筒状部123は、上端部120aから下端部120bまで延在している。そのため、取付金具130の上側挟持部132と下側挟持部133とによって、ベース120の上端部120aから下端部120bまでが挟持された際の圧縮力を、第2筒状部122の周縁部の全体、または、第3筒状部123の周縁部の全体で分担することができる。
よって、本実施形態に係るアンテナ装置100においては、連結部材140を第2筒状部122または第3筒状部123に挿通した場合においても、ベース120に偏った圧縮力が作用することがなく、ベース120の経年的な劣化を抑制することができる。その結果、アンテナ装置100では、アンテナを安定して長期間支持することができる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 軸心、10 ケーブル接続用端子、20 壁面、30 マスト、100 アンテナ装置、110 ケース、111 端子カバー、112 第1係止部、113 第2係止部、114 第1雌ねじ部、115 第2雌ねじ部、120 ベース、120a 上端部、120b 下端部、120c 側部、121 第1筒状部、122 第2筒状部、123 第3筒状部、124 突出部、124a 案内部、124b,132f,133f 円弧部、124c 直線部、124d,132d,133d 角部、124e 一端部、125,131a,131b,133a,151 貫通孔、126 被係止部、130 取付金具、131 板状部、131c,132a,134a 雌ねじ部、131d,152 湾曲部、132 上側挟持部、132b,133b テーパ部、132c,133c 平行部、132e,133e 放射状凹部、133 下側挟持部、134 保持部、140 連結部材、141 雄ねじ部、142 小径部、143 頭部、144 ばね座金、145 平座金、150 マスト押さえ金具、160 固定用ねじ。

Claims (5)

  1. アンテナを収容し、背面に係止部が設けられたケースと、
    前記係止部と係合する被係止部を側部に有し、かつ、自らの上端部から下端部まで延在する第1筒状部を有して、該被係止部と前記係止部とが係合することにより前記ケースと連結されて前記ケースを支持するベースと、
    前記ベースの前記上端部と前記下端部とを着脱可能に挟持し、かつ、上下方向に軸心が延びた貫通孔を有する1対の挟持部、および、前記1対の挟持部の間に位置して前記1対の挟持部と直交するように繋がった板状部を含む取付金具と、
    前記ベースの前記第1筒状部および前記取付金具の前記貫通孔に挿通し、前記ベースを前記取付金具に対して回動可能に連結する棒状の連結部材と
    を備え、
    前記連結部材は、上端側に雄ねじ部、および、該雄ねじ部から下端側において該雄ねじ部と螺合する雌ねじ部の径より直径が小さく、かつ、前記ベースの前記第1筒状部の長さと同等以上の長さの小径部を有し、
    前記取付金具は、前記1対の挟持部のうちの下方側の下側挟持部の下方に設けられて、かつ、前記貫通孔の前記軸心上にねじ孔中心が位置する前記雌ねじ部を有する保持部を含み、
    前記連結部材の前記雄ねじ部の長さは、前記上下方向における前記下側挟持部と前記保持部との間の間隔以下である、アンテナ装置。
  2. 前記第1筒状部の内径部は、平面視において、前記被係止部側の前記側部から離れる方向に延びた長円形状を有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ベースは、前記上端部および前記下端部の少なくとも一方に、前記第1筒状部の開口端を互いの間に挟み、かつ、前記被係止部側の前記側部に近づくにしたがって互いの間の距離が狭くなるように設けられた突出部を有する、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記ベースは、前記第1筒状部の軸方向に平行に前記上端部から前記下端部まで延在する第2筒状部をさらに有し、
    前記第2筒状部が前記連結部材により前記取付金具の前記貫通孔とともに挿通されることにより、前記ベースが前記取付金具に対して前記第2筒状部の軸中心に回動可能に連結される、請求項1から3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記ケースは、前記係止部である第1係止部と第2係止部とを含み、
    前記第1係止部と前記被係止部とが係合した状態における前記ケースの姿勢は、前記第2係止部と前記被係止部とが係合した状態における前記ケースの姿勢に対して直交している、請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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