JP2014116693A - ミキシング回路、それを用いた車載用オーディオ装置、オーディオコンポーネント装置、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボリウム回路110は、第1オーディオ信号S1をボリウムの設定値に応じた減衰率にて減衰し、第4オーディオ信号S4を生成する。反転アンプ120は、第2オーディオ信号S2を反転増幅し、第5オーディオ信号S5を生成する。反転加算回路130は、第5オーディオ信号S5の極性を反転し、第4オーディオ信号S4と加算する。第1演算増幅器OA1は、その非反転入力端子に第4オーディオ信号S4が入力され、第3オーディオ信号S3を出力する。分圧回路132は、第3オーディオ信号S3と第5オーディオ信号S5を、少なくとも2値から選択されるひとつの分圧比にて分圧することにより第6オーディオ信号S6を生成し、第1演算増幅器OA1の反転入力端子に出力する。
【選択図】図2
Description
この構成によれば、分圧比を複数の値から選択できる。
この場合、ミキシングのオン、オフの切りかえ、ボリウムの切りかえに際して、ノイズ(ポップ音ともいう)が発生するのを抑制できる。
この場合、第3オーディオ信号に含まれる第2オーディオ信号の成分を、実質的にゼロにでき、ミキシングをオフ状態とすることができる。
この場合、ミキシングオフ状態において、第3オーディオ信号に含まれる第1オーディオ信号の振幅を、ボリウム回路の減衰率に加えて、タップ位置に応じて変化させることができる。
この場合、ミキシングのオン、オフの切りかえ、ボリウムの切りかえに際して、ノイズ(ポップ音ともいう)が発生するのを抑制できる。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、第1の実施の形態に係るミキシング回路100の基本構成を示す回路図である。
S4=S1×p+VBIAS×(1−p) …(1)
S5=VBIAS−S2×R22/R21 …(2)
R22/R21は、反転アンプ120の利得である。本実施の形態では、R21=R22とする。
S6=S3×q+S5×(1−q) …(3)
S3×q+S5×(1−q)=S1×p+VBIAS×(1−p) …(4)
そうすると、
S4=S1×p …(1’)
S5=−S2 …(2’)
を得る。これを、式(4)に代入すると、式(5)を得る。
S3×q+(−S2)×(1−q)=S1×p …(5)
これを、S3について解くと、式(6)を得る。
S3={S1×p+S2×(1−q)}/q …(6)
S3=S1×p …(7)
となり、ミキシングをオフすることができる。つまりミキシング回路100によれば、分圧回路132の分圧比に応じて、ミキシングのオン、オフ状態を切りかえることができる。
図5(a)は、第1の制御方法において、ミキシングオフ状態、ミキシング状態のボリウム回路110の減衰率および反転加算回路130の分圧比を示す図である。
ここで、ミキシングオフ状態とミキシングオン状態において、分圧回路132の分圧比には6dBの差が生じている。この分圧比の差を相殺するように、ミキシングオン状態において、ボリウム回路110の減衰率は、同じボリウムの設定値に対して、ミキシングオフ状態に比べて、6dB低く設定される。これにより、ミキシングのオン、オフ状態にかかわらず、第3オーディオ信号S3に含まれる第1オーディオ信号S1の成分の音量を一定に保つことができる。
図5(b)は、第2の制御方法において、ミキシングオフ状態、ミキシング状態のボリウム回路110の減衰率および反転加算回路130の分圧比を示す図である。
第3オーディオ信号S3に対して、第1演算増幅器OA1によってもたらされる歪みは、第1演算増幅器OA1の入力信号(第4オーディオ信号)S4の振幅が大きいほど、顕著となる。そこで第2の制御方法では、ミキシングオフ状態において、ボリウムの設定値VOLが大きい(0〜−3dB)ときに、ボリウム回路110の減衰率を、第1の制御方法の減衰率よりも低く設定することにより、第4オーディオ信号S4の振幅を小さくでき、その結果、歪みを低減することができる。
図6は、第2の実施の形態に係るミキシング回路200の構成を示す回路図である。ミキシング回路200は、反転ボリウムアンプ210、抵抗分圧回路220、第3セレクタ回路230、反転加算回路240を備える。
また、第1オーディオ信号S1が通過する演算増幅器の個数は2個であるため、図1(a)、(b)のミキシング回路100に比べて歪みを低減でき、音質を改善できる。
Claims (22)
- 第1オーディオ信号と第2オーディオ信号をミキシングし、第3オーディオ信号を生成するミキシング回路であって、
前記第1オーディオ信号をボリウムの設定値に応じた減衰率にて減衰し、第4オーディオ信号を生成するボリウム回路と、
前記第2オーディオ信号を反転増幅し、第5オーディオ信号を生成する反転アンプと、
前記第5オーディオ信号を反転し、前記第4オーディオ信号と加算する反転加算回路と、
を備え、
前記反転加算回路は、
その非反転入力端子に前記第4オーディオ信号が入力され、前記第3オーディオ信号を出力する第1演算増幅器と、
前記第3オーディオ信号と前記第5オーディオ信号を、少なくとも2値から選択されるひとつの分圧比にて分圧することにより第6オーディオ信号を生成し、前記第1演算増幅器の反転入力端子に出力する分圧回路と、
を含むことを特徴とするミキシング回路。 - 前記分圧回路は、
前記第1演算増幅器の出力端子と前記反転アンプの出力端子の間に直列に設けられた複数の抵抗を有する第1抵抗ストリングと、
前記第1抵抗ストリングに設けられた複数のタップからひとつのタップを選択し、選択したタップの信号を前記第1演算増幅器の反転入力端子に出力する第1セレクタ回路と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のミキシング回路。 - 前記分圧回路は、前記分圧比を切りかえるときに、切りかえ前の値から切りかえ後の値にシームレスに切りかえ可能に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のミキシング回路。
- 前記分圧回路は、
前記第1演算増幅器の出力端子と前記反転アンプの出力端子の間に直列に設けられた第1抵抗から第N抵抗(Nは2以上の整数)と、前記第1演算増幅器の出力端子と第1抵抗の接続点、第2抵抗と第3抵抗の接続点、…第(N−1)抵抗と第N抵抗の接続点のそれぞれに設けられた第1タップ乃至第Nタップと、を有する第1抵抗ストリングと、
(i)ミキシングオフ状態において、第1タップ乃至第(N−1)タップからひとつのタップを選択し、(ii)ミキシングオン状態において、第Nタップを選択する第1セレクタ回路と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のミキシング回路。 - 前記第1セレクタ回路は、前記ミキシングオフ状態において、前記ボリウムの設定値にかかわらず第1タップを選択することを特徴とする請求項4に記載のミキシング回路。
- 前記第1セレクタ回路は、前記ミキシングオフ状態において、第1タップ乃至第(N−1)タップから、前記ボリウムの設定値に応じたひとつを選択することを特徴とする請求項4に記載のミキシング回路。
- 前記第1セレクタ回路は、前記ミキシングオン状態と前記ミキシングオフ状態の間を遷移するときに、第1タップ乃至第(N−1)タップのひとつを選択した状態と、前記第Nタップを選択した状態と、がシームレスに切りかえ可能に構成されることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のミキシング回路。
- 前記第1セレクタ回路は、
前記第1タップ乃至第Nタップから2個のタップを選択する第1マルチプレクサと、
前記第1マルチプレクサにより選択された一方のタップと接続された第1端子と、前記第1マルチプレクサにより選択された他方のタップと接続される第2端子と、前記第1演算増幅器の反転入力端子と接続された第3端子と、を有し、前記第1端子と前記第3端子の間が導通する第1状態と、前記第2端子と前記第3端子の間が導通する第2状態と、がシームレスに切りかえ可能な第1ソフト切りかえスイッチと、
を含むことを特徴とする請求項4または5に記載のミキシング回路。 - 前記ボリウム回路の減衰率は、同じボリウムの設定値に対して、ミキシングオフ状態とミキシングオン状態における前記分圧回路の分圧比の差を相殺するように設定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミキシング回路。
- ミキシングオフ状態において、前記ボリウム回路の減衰率は、前記ボリウムの設定値に応じた値をとり、前記分圧回路の分圧比は、前記ボリウムの設定値によらずに一定値をとることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミキシング回路。
- ミキシングオフ状態において、前記ボリウム回路の減衰率は、ボリウムの設定値が所定のしきい値より低い範囲において、設定値に応じた値をとり、ボリウムの設定値が前記しきい値より高い範囲において、設定値にかかわらず一定値をとり、前記分圧回路の分圧比は、ボリウムの設定値が前記しきい値より低い範囲において、設定値にかかわらず一定値をとり、ボリウムの設定値が前記しきい値より高い範囲において、設定値に応じた値をとることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミキシング回路。
- ミキシングオフ状態において、前記ボリウム回路の減衰率は、前記ボリウムの設定値に応じた値をとり、前記分圧回路の分圧比は、前記ボリウムの設定値によらずに一定値をとる第1モードと、
ミキシングオフ状態において、前記ボリウム回路の減衰率は、ボリウムの設定値が所定のしきい値より低い範囲において、設定値に応じた値をとり、ボリウムの設定値が前記しきい値より高い範囲において、設定値にかかわらず一定値をとり、前記分圧回路の分圧比は、ボリウムの設定値が前記しきい値より低い範囲において、設定値にかかわらず一定値をとり、ボリウムの設定値が前記しきい値より高い範囲において、設定値に応じた値をとる第2モードと、
が切りかえ可能に構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミキシング回路。 - 前記反転アンプは、
所定のバイアス電圧が入力された非反転入力端子を有する第2演算増幅器と、
一端に前記第2オーディオ信号が入力、他端が前記第2演算増幅器の反転入力端子と接続された第1抵抗と、
一端が前記第2演算増幅器の出力端子と接続され、他端が前記第2演算増幅器の反転入力端子と接続された第2抵抗と、
を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のミキシング回路。 - 前記ボリウム回路は、
前記第1オーディオ信号が入力される第1入力端子と、バイアス電圧が印加されるバイアスラインの間に直列に設けられた複数の抵抗を含む第2抵抗ストリングと、
前記第2抵抗ストリングに設けられた複数のタップからひとつのタップを選択し、選択したタップの信号を前記第4オーディオ信号として出力する第2セレクタ回路と、
を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のミキシング回路。 - 前記第2セレクタ回路は、
前記第2抵抗ストリングの複数のタップから2個のタップを選択する第2マルチプレクサと、
前記第2マルチプレクサにより選択された一方のタップと接続された第1端子と、前記第2マルチプレクサにより選択された他方のタップと接続される第2端子と、前記第1演算増幅器の非反転入力端子と接続された第3端子と、を有し、前記第1端子と前記第3端子の間が導通する第1状態と、前記第2端子と前記第3端子の間が導通する第2状態と、がシームレスに切りかえ可能な第2ソフト切りかえスイッチと、
を含むことを特徴とする請求項14に記載のミキシング回路。 - 第1オーディオ信号と第2オーディオ信号をミキシングし、第3オーディオ信号を生成するミキシング回路であって、
利得が可変に構成され、前記第1オーディオ信号を所定のバイアス電圧を基準としてボリウムの設定値に応じた利得で反転増幅し、第7オーディオ信号を生成する反転ボリウムアンプと、
前記第2オーディオ信号と前記バイアス電圧を分圧し、第8オーディオ信号を生成する抵抗分圧回路と、
前記第8オーディオ信号が入力される第1端子と、前記バイアス電圧が入力される第2端子と、第3端子と、を有し、前記第1端子と前記第3端子の間が導通する第1状態と、前記第2端子と前記第3端子の間が導通する第2状態と、が切りかえ可能な第3セレクタ回路と、
前記第7オーディオ信号を反転し、前記第3セレクタ回路から出力される第9オーディオ信号と加算する反転加算回路と、
を備えることを特徴とするミキシング回路。 - 前記反転ボリウムアンプは、
非反転入力端子に前記バイアス電圧が入力された第3演算増幅器と、
前記第1オーディオ信号が入力される第1入力端子と前記第3演算増幅器の出力端子の間に直列に設けられた複数の抵抗を有する第3抵抗ストリングと、
前記第3抵抗ストリングに設けられた複数のタップからひとつのタップを選択し、選択したタップの信号を前記第3演算増幅器の反転入力端子に出力する第4セレクタ回路と、
を含むことを特徴とする請求項16に記載のミキシング回路。 - 前記第4セレクタ回路は、
前記第3抵抗ストリングの複数のタップから2個のタップを選択する第3マルチプレクサと、
前記第3マルチプレクサにより選択された一方のタップと接続された第1端子と、前記第3マルチプレクサにより選択された他方のタップと接続される第2端子と、前記第3演算増幅器の反転入力端子と接続された第3端子と、を有し、前記第1端子と前記第3端子の間が導通する第1状態と、前記第2端子と前記第3端子の間が導通する第2状態と、がシームレスに切りかえ第3ソフト切りかえスイッチと、
を含むことを特徴とする請求項17に記載のミキシング回路。 - 前記反転加算回路は、
非反転入力端子に前記第9オーディオ信号が入力された第4演算増幅器と、
一端に前記第7オーディオ信号が入力され、他端が前記第4演算増幅器の反転入力端子と接続された第1抵抗と、
一端が前記第4演算増幅器の反転入力端子と接続され、他端が前記第4演算増幅器の出力端子と接続された第2抵抗と、
を含むことを特徴とする請求項16に記載のミキシング回路。 - 請求項1から19のいずれかに記載のミキシング回路を備えることを特徴とする車載用オーディオ装置。
- 請求項1から19のいずれかに記載のミキシング回路を備えることを特徴とするオーディオコンポーネント装置。
- 請求項1から19のいずれかに記載のミキシング回路を備えることを特徴とする電子機器。
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- 2012-12-06 JP JP2012267540A patent/JP5993733B2/ja active Active
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