JP2014116241A - 回路遮断器及びその電磁引き外し装置 - Google Patents

回路遮断器及びその電磁引き外し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ばねや電磁コイルの種類を抑えつつ、且つ可動鉄心の引き外しストロークを変えることなく、瞬時引き外し電流値の変更ができるようにする。
【解決手段】電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると可動鉄心が固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置を有し、可動鉄心が固定鉄心に吸引されると開閉機構部によって可動接触子が固定接触子から開離されることにより遮断動作する回路遮断器において、可動鉄心35と固定鉄心33との間に吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心36が設けられ、電磁的吸引力設定補助鉄心36の吸引の方向の位置が調整されることにより複数種類の引き外し特性に設定される。
【選択図】図3

Description

この発明は、電源側端子と負荷側端子との間に可動接触子及び固定接触子と直列に接続された電磁コイルとこの電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置を有し、前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引されると開閉機構部によって前記可動接触子が前記固定接触子から開離されることにより遮断動作する回路遮断器、及びその電磁引き外し装置に関するものである。
回路遮断器は、スイッチ機能としての回路遮断器に具備されたハンドルの操作による電路の開閉だけではなく、過電流が流れた際に電線や負荷機器の焼損を未然に防止するために電路を遮断するという大きな役目を担っている。
瞬時引き外し特性を担う電磁引き外し装置は、電磁コイルと、この電磁コイルの内部に設けられた固定鉄心と、同じく電磁コイルの内部に設けられ、ばねにより固定鉄心から引き離す方向に付勢された可動鉄心とを備え、短絡電流などの大電流で電磁コイルが励磁されることによって、可動鉄心をばねの付勢力に抗して固定鉄心に吸引させるものである。そして、この可動鉄心の移動により、開閉機構部を作動させ、電路の遮断を行うものである。
瞬時引き外し特性の目安となる瞬時引き外し電流の値(以下「瞬時引き外し電流値」と記す)は、他の機器、例えば、回路遮断器の上位に位置するヒューズの短時間許容特性や、下位に位置する電動機の始動電流特性との強調を得るために、細かく設定される必要がある。
例えば、IEC(International Electrotechnical Commission、国際規格)60898では、瞬時引き外し電流値は、定格電流の3倍を超え5倍以下(B特性)、5倍を超え10倍以下(C特性)、および10倍を超え20倍以下(D特性)にそれぞれ設定されている。
従来の回路遮断器の電磁引き外し装置では、ばねを組み込んだ時点で、可動鉄心と固定鉄心の間隔、すなわち可動鉄心の移動代、およびこの移動に必要な力(吸引力)が決定される。
上記のような規格の要求に応じて、瞬時引き外し電流値の種類を増やそうとすると、ばねの荷重が様々なものを用意する必要があり、また、コイルの巻き数が様々なものを用意する必要があり、ばね、電磁コイル等の部品の種類が増えるため、これら部品の管理も繁雑になるという問題があり、また、部品の標準化および低コスト化の観点においても標準化および低コスト化をしにくいという問題があった。
そこで、従来の回路遮断器では可動鉄心と固定鉄心の間の距離や可動鉄心と固定鉄心間のばねの付勢力を制御する制御手段を備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−103123号公報
しかしながら、上記のような制御手段においては可動鉄心が、回路遮断器の開閉機構部を引き外し動作させるための引き外しストロークを変化させることになり、開閉機構部が作動した時の可動代や引き外し余裕等が変化してしまうため、出荷検査や、製品ばらつきの管理が容易ではなかった。また、引き外し装置組立完了後においては吸引力調整が不可能だったため、あくまで標準化および製造工程の簡略化といった効果にとどまっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ばねや電磁コイルの種類を抑えつつ、且つ可動鉄心の引き外しストロークを変えることなく、瞬時引き外し電流値の変更ができるようにすることを目的とするものである。
この発明に係る回路遮断器は、電源側端子と負荷側端子との間に可動接触子及び固定接触子と直列に接続された電磁コイルとこの電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置を有し、前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引されると開閉機構部によって前記可動接触子が前記固定接触子から開離されることにより遮断動作する回路遮断器において、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されることにより複数種類の引き外し特性に設定されるものである。
また、この発明に係る電磁引き外し装置は、回路遮断器の電源側端子と前記回路遮断器の負荷側端子との間に前記回路遮断器の可動接触子及び前記回路遮断器の固定接触子と直列に接続される電磁コイルと、この電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え、前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置であって、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されるものである。
この発明による回路遮断器は、電源側端子と負荷側端子との間に可動接触子及び固定接触子と直列に接続された電磁コイルとこの電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置を有し、前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引されると開閉機構部によって前記可動接触子が前記固定接触子から開離されることにより遮断動作する回路遮断器において、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されることにより複数種類の引き外し特性に設定され、また、この発明による電磁引き外し装置は、回路遮断器の電源側端子と前記回路遮断器の負荷側端子との間に前記回路遮断器の可動接触子及び前記回路遮断器の固定接触子と直列に接続される電磁コイルと、この電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え、前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置であって、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されるので、ばねや電磁コイルの種類を抑えつつ、且つ可動鉄心の引き外しストロークを変えることなく、瞬時引き外し電流値の変更ができる効果がある。
この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の一例の全体構造を縦断側面図で示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の一例を斜視図で示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の一例を縦断側面図で示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の一例を平面図で示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の一例を横断平面図で示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の吸引状態一例を縦断側面図で示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の電磁的吸引力設定補助鉄心の位置が吸引の方向の他の位置に移動した状態に調整された状態の一例を縦断側面図で示す図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の他の例を縦断側面図で示す図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、回路遮断器の電磁引き外し装置の更に他の例を縦断側面図で示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜図7に基づいて説明する。図1は回路遮断器の一例の全体構造を縦断側面図で示す図、図2は回路遮断器の引き外し装置の一例を斜視図で示す図、図3は回路遮断器の引き外し装置の一例を縦断側面図で示す図、図4は回路遮断器の引き外し装置の一例を平面図で示す図、図5は回路遮断器の引き外し装置の一例を横断平面図で示す図、図6は回路遮断器の引き外し装置の吸引状態一例を縦断側面図で示す図、図7は回路遮断器の引き外し装置の電磁的吸引力設定補助鉄心の位置が吸引の方向の他の位置に移動した状態に調整された状態の一例を縦断側面図で示す図である。
図1〜図5において、回路遮断器111は、ベース1、カバー2、電源側端子3a、負荷側端子3b、可動子ホルダ4、取付けねじ(電磁引き外し装置取付けねじ)5、トリップバー6、可動子7、可動接触子8a、固定接触子8b、消弧室9、開閉ハンドル10、開閉機構部11、及び電磁引き外し装置21を備えている。
ベース1及びカバー2は、何れも合成樹脂材料で形成され、回路遮断器111の外筐を構成している。
取付けねじ(電磁引き外し装置取付けねじ)5は、可動子ホルダ4を貫通して電磁引き外し装置21の固定鉄心33に螺着されることにより、電磁引き外し装置21と可動子ホルダ4とを機械的及び電気的に接続するもので、この接続により、電磁引き外し装置21は可動子ホルダ4を介してベース1に取り付けられる。
開閉機構部11は、トリップバー6を備えており、短絡電流や過電流等の過大電流が回路に流れた際の電磁引き外し装置21の吸引動作によってトリップバー6が電磁引き外し装置21の動作片38で駆動されると、可動子7の先端部の可動接触子8aが固定接触子8bから開離する方向に可動子7を介して駆動され、図1に図示のように可動接触子8aが固定接触子8bから完全に開離した状態になる。可動接触子8aが固定接触子8bから開離する際に可動接触子8aと固定接触子8bとの間に発生する電弧は消弧室9で消弧される。
なお、開閉ハンドル10の人為的操作によっても、開閉機構部11を介して可動接触子8aは固定接触子8bから開離する。
以下、電磁引き外し装置21の詳細な構造及び各部の機能を説明する。
電磁引き外し装置21は、電磁コイル31、円筒状電磁コイルボビン32、電磁コイルボビン内周突起部32a、電磁コイルボビン上端上底部32b、電磁コイルボビン上端上底部の可動鉄心第一首部案内孔32ba、固定鉄心33、固定鉄心上面部磁気対向面33a、固定鉄心上部円柱状押しばね支持部33b、固定鉄心上端押しばね受け有底穴33ba、継鉄34、継鉄垂直部34a、継鉄係合部34ba,34bb、可動鉄心35、可動鉄心頭部35a、可動鉄心頭部上面溝部35aa、可動鉄心第一首部35b、可動鉄心第二首部35c、可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35d、可動鉄心下端雄ねじ部35e、可動鉄心下端押しばね受け有底穴35f、可動鉄心下面部磁気対向面35g、円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36、円筒状補助可動鉄心内周雌ねじ部36a、円筒状補助可動鉄心外周凹み部36b、円筒状補助可動鉄心下面部磁気対向面36c、コイル状押しばね37、動作片38、動作片被駆動部38a、動作片被駆動部可動鉄心頭部係合部38aa、動作片被駆動部可動鉄心頭部対応開放部38ab、及び動作片被駆動部可動鉄心第二首部貫通孔38acを有している。
電磁コイル31は、円筒状電磁コイルボビン32の外周に巻回され、その電源側の端部は、電磁コイル電源側端子間可撓接続導体313を介して電源側端子3aに電気的に接続され、負荷側の端部は、投入状態の可動接触子8a及び固定接触子8bを介して負荷側端子3bに電気的に接続される。
従って、電磁コイル31は、可動接触子8aと固定接触子8bとが投入状態の場合には、回路電流つまり負荷電流が流れ、可動接触子8aと固定接触子8bとが開離状態(過大電流に基づく回路遮断器トリップ状態及び人為的開離の状態)の場合には回路電流は流れない。
円筒状電磁コイルボビン32の内周には、電磁コイルボビン内周突起部32aが、円筒状電磁コイルボビン32と一体に形成されている。電磁コイルボビン内周突起部32aは少なくとも円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36の移動範囲に亘って延在するように形成されている。
電磁コイルボビン上端上底部32bの中心部には、可動鉄心第一首部案内孔32baが形成されている。
円柱状の固定鉄心33には、固定鉄心上面部磁気対向面33aが固定鉄心上部円柱状押しばね支持部33bの周りに形成されている。
固定鉄心上部円柱状押しばね支持部33bは、固定鉄心33の中心部の上端側(可動鉄心35側)に固定鉄心33と一体に突設され、電磁コイル31、円筒状電磁コイルボビン32、及び可動鉄心35と同心状をなしている。
また、固定鉄心上部円柱状押しばね支持部33bの上端側(可動鉄心35側)には、固定鉄心上端押しばね受け有底穴33baが、固定鉄心上部円柱状押しばね支持部33b、電磁コイル31、円筒状電磁コイルボビン32、及び可動鉄心35と同心状をなして、穿設されている。
継鉄34は、相互に一体形成された継鉄垂直部34a及び継鉄係合部34ba,34bbを有している。
継鉄垂直部34aの下端部(固定鉄心33との対向部)の継鉄係合部34baは、固定鉄心33と係合し、固定鉄心33と磁気的に結合されている。
継鉄垂直部34aの上端部(可動鉄心33の可動鉄心第一首部35bとの対向部)の継鉄係合部34bbは、電磁コイルボビン上端上底部32bと係合している。
可動鉄心35は、可動鉄心頭部35a、可動鉄心頭部上面溝部35aa、可動鉄心第一首部35b、可動鉄心第二首部35c、可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35d、可動鉄心下端雄ねじ部35e、可動鉄心下端押しばね受け有底穴35f、及び可動鉄心下面部磁気対向面35gを一体に有し、その全体の形状が略コマ(独楽)状を成しており、電磁コイル31の中心を中心として可回動である。
可動鉄心頭部35a、可動鉄心頭部上面溝部35aa、可動鉄心第一首部35b、可動鉄心第二首部35c、可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35d、可動鉄心下端雄ねじ部35e、及び可動鉄心下端押しばね受け有底穴35fは、固定鉄心33、電磁コイル31、及び円筒状電磁コイルボビン32と同心状をなしている。
可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35dは、電磁コイルボビンの内周に、上下方向(固定鉄心33による円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36の吸引の方向)に可摺動に嵌合している。
可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35dの上側(反固定鉄心33側)に、可動鉄心第一首部35bが、可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35dと一体に形成され、この可動鉄心第一首部35bは、電磁コイルボビン上端上底部32bの可動鉄心第一首部案内孔32ba内を、前記吸引の方向に移動可能に、貫通している。
可動鉄心第一首部35bの上側(反固定鉄心33側)に、可動鉄心第二首部35cが、可動鉄心第一首部35bと一体に形成され、この可動鉄心第二首部35cは、動作片38の動作片被駆動部可動鉄心第二首部貫通孔38ac内を、移動可能に貫通している。
可動鉄心第二首部35cの上側(反固定鉄心33側)に、可動鉄心頭部35aが、可動鉄心第二首部35cと一体に形成され、その上側(反固定鉄心33側)の面に、可動鉄心頭部上面溝部35aaが形成されている。
可動鉄心頭部35a及びその可動鉄心頭部上面溝部35aaは、その上方(反固定鉄心33側)が、動作片被駆動部38aによって覆われることなく、動作片被駆動部38aの動作片被駆動部可動鉄心頭部対応開放部38abによって、開放されている。
可動鉄心頭部35a及びその可動鉄心頭部上面溝部35aaは、その上方(反固定鉄心33側)が、動作片被駆動部38aによって覆われることなく開放されているので、この解放された部分からドライバ(ねじ回し)等の工具を上方から挿入して可動鉄心頭部上面溝部35aaに嵌合し電磁コイル31の中心を中心として例えば右回りに回動すれば、可動鉄心35は、電磁コイル31の中心を中心として右回りに回動し、逆に左回りに回動すれば、可動鉄心35は、電磁コイル31の中心を中心として左回りに回動する。
円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36は、円筒状補助可動鉄心内周雌ねじ部36a、円筒状補助可動鉄心外周凹み部36b、及び円筒状補助可動鉄心下面部磁気対向面36cを有している。
円筒状補助可動鉄心内周雌ねじ部36aは、円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36の内周面に施された雌ねじ部であり、可動鉄心35の可動鉄心下端雄ねじ部35eに螺合している。
円筒状補助可動鉄心外周凹み部36bは、円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36の外周面に形成された凹み部であり、この円筒状補助可動鉄心外周凹み部36bに電磁コイルボビン内周突起部32aが係合しており、この円筒状補助可動鉄心外周凹み部36bと電磁コイルボビン内周突起部32aとの係合により、電磁コイルボビン内周突起部32aが固定であることから、円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36は、電磁コイル31の中心を中心として非回動である。
円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36は、電磁コイル31の中心を中心として非回動であるので、可動鉄心35が電磁コイル31の中心を中心として例えば右回りに回動すれば、上方に(反固定鉄心33側へ)移動し、可動鉄心35が電磁コイル31の中心を中心として例えば左回りに回動すれば、下方に(固定鉄心33側へ)移動する。
コイル状押しばね37は、その一端が固定鉄心33の固定鉄心上端押しばね受け有底穴33ba内に嵌入され、他端が可動鉄心35の可動鉄心下端押しばね受け有底穴35f内に嵌入されている。従って、円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36が固定鉄心33に吸引されて固定鉄心33の方向に移動することによって、可動鉄心35が円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36と共に固定鉄心33の方向に移動することによって、コイル状押しばね37は圧縮され、固定鉄心33による円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36の吸引が解除されると、圧縮されたコイル状押しばね37の前記吸引の前の状態へ復旧する解放力によって、可動鉄心35及び円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36は前記吸引の前の状態へ戻る。
次に動作について説明する。
図1に示す回路遮断器111において、通常の通電時で、電源から負荷への主回路に過電流が発生していない状態(つまり、電源側端子3aと負荷側端子3bとの間に、電磁コイル31、可動子7、可動接触子8a、及び固定接触子8bを介して流れる電流が定常電流であり過電流ではない状態)では、可動接触子8aが固定接触子8bに接触したON状態を保持する。
主回路に短絡電流などの大電流が流れた場合(つまり、電源側端子3aと負荷側端子3bとの間に、電磁コイル31、可動子7、可動接触子8a、及び固定接触子8bを介して流れる電流が短絡電流などの大電流となった場合)は、この大電流が電磁コイル31に流れ、この電流により電磁コイル31が励磁され、電磁コイル31が発生する磁束により可動鉄心35、円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36、固定鉄心33に電磁力が図1の上下方向に働く。
円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36及び可動鉄心35に働く電磁力が、コイル状押しばね37の付勢力を超えると、図6のように円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36及び可動鉄心35は、電磁コイル31の内部の固定鉄心33上面の固定鉄心上面部磁気対向面33aまで吸引される。円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36及び可動鉄心35が固定鉄心33に吸引されると、当該吸引による可動鉄心35の動きに連動して、回転中心38cを中心に回転する動作片38がトリップバー6を押圧し、開閉機構部11が動作して回路遮断器111をトリップさせる。
ここで、相対的に吸引される鉄心間の吸引力は当該鉄心33,36間の磁気ギャップの2乗比例的に変化するため、例えば、図3のように可動鉄心電磁コイルボビン内鍔状摺動部35dと円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36との間の初期ギャップ長LnがL1の状態にあるときは定格電流の3倍の瞬時引き外し特性、図7のように前記LnがL2の状態にあるときは定格電流の10倍の瞬時引き外し特性を付与することが、全くの同一部品を使用した場合でも可能となる。また、可動鉄心35上部の可動鉄心頭部35aの上面のネジ回し用の可動鉄心頭部上面溝部35aaにより、電磁引き外し装置21の組立完了後も、ドライバ等の工具で前記初期ギャップ長Lnの調整が可能となっている、つまり任意の瞬時引き外し特性への設定が可能となっている。
本実施の形態1によれば、電磁コイル31の内部の固定鉄心33と補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36との間の磁気ギャップ長を所定距離に制御することにより吸引力を制御できるようにしたので、コイル状押しばね37や電磁コイル31の交換、可動鉄心の引き外しストロークの変化を伴うことなく、瞬時引き外し電流値を変更することができる。
また、コイル状押しばね37や電磁コイル31の交換、可動鉄心の引き外しストロークの変化を伴うことなく、瞬時引き外し電流値を変更することができるので、コイル状押しばね37や電磁コイル31の識別管理を含めた製造工程が簡略化でき、標準化および低コスト化を図ることができる。
また、電磁引き外し装置21の組立完了後においても可動鉄心35の上部をドライバ等の工具で回すことにより、引き外し電流値の調整ができるため、出荷検査において瞬時ひき外し電流値が基準外のものについても、良品化でき歩留まり向上が期待できる。
前述のように、本実施の形態1の回路遮断器は、電源側端子と負荷側端子との間に可動接触子及び固定接触子と直列に接続された電磁コイルとこの電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置を有し、前記可動鉄心が前記可動鉄心に吸引されると開閉機構部によって前記可動接触子が前記固定接触子から開離されることにより遮断動作する回路遮断器において、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されることにより複数種類の引き外し特性に設定されるものである。
また、前述のように、本実施の形態1の電磁引き外し装置は、回路遮断器の電源側端子と前記回路遮断器の負荷側端子との間に前記回路遮断器の可動接触子及び前記回路遮断器の固定接触子と直列に接続される電磁コイルと、この電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え、前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置であって、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されるものである。
また、前述のように、本実施の形態1の回路遮断器及びその電磁引き外し装置は、前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記可動鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に取り付けられているものであり、また、前記固定鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、前記固定鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向と直交するものである。
また、前述のように、本実施の形態1の回路遮断器及びその電磁引き外し装置は、前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記可動鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に螺着されているものであり、また、前記電磁的吸引力設定補助鉄心に雌ねじ部が形成され、前記可動鉄心に、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、前記可動鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として可回動であり、前記電磁的吸引力設定補助鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として非回動であり、前記可動鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として回動されることにより、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引方向の位置が調整されるものである。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図8によって説明する。図8は回路遮断器の電磁引き外し装置の他の例を縦断側面図で示す図である。
本実施の形態2においては、図8に例示のように、巻回された電磁コイル31の内部に略円筒状の電磁コイルボビン32が緩挿され、電磁コイルボビン32の図中下側の一端には円錐台状の固定鉄心33が遊嵌して設けられている。観点を変えれば、固定鉄心33の前記吸引を司る磁気対向面33aと円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)36の前記吸引を司る磁気対向面36cとが互いに平行であり、前記固定鉄心の前記磁気対向面33a及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心36の前記磁気対向面36cの何れも前記吸引の方向に対して傾斜している。これらの構造以外の構造及び機能は、前述の実施の形態1と同じであるので、その説明は割愛する。
本実施の形態2においては、電磁的吸引力設定補助鉄心36の磁気対向面36cが固定鉄心33の吸引を司る磁気対向面33aに沿うような形状とし、磁気対向面積を増加させてあるので、一般の回路遮断器に比べ瞬時引外し電流値を低く設定した半導体装置の過電流保護等を用途にした低インスタント形の回路遮断器にも好適である。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図9によって説明する。図9は回路遮断器の電磁引き外し装置の更に他の例を縦断側面図で示す図である。
本実施の形態3においては、図9に例示のように、固定鉄心33側に可動補助固定鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)39を設け、可動補助固定鉄心位置調整子40を設けた事例である。
可動補助固定鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)39は、可動補助固定鉄心上端鍔状摺動部39a、可動補助固定鉄心上端鍔状摺動部39aの上面部の磁気対向面39aa、可動補助固定鉄心上端鍔状摺動部39aの押しばね支持部33bの案内孔39ab、可動補助固定鉄心39の下端の円筒状摺動部39b、可動補助固定鉄心39の下端円筒状摺動部39bのラック部39ba、及び可動補助固定鉄心下端円筒状摺動部案内の環状穴39cを有している。
可動補助固定鉄心位置調整子40は、可動補助固定鉄心位置調整子内端のピニオン部40a、及び可動補助固定鉄心位置調整子外端の調整摘み部40bを有している。また、可動補助固定鉄心位置調整子40は、固定鉄心33の側壁低部に設けられた可動補助固定鉄心位置調整子挿通孔33cに挿通されている。
可動補助固定鉄心位置調整子外端の調整摘み部40bを回動すればピニオン部40aが回動し、この回動に伴って、ピニオン部40aが噛合したラック部39baが上下方向(前記吸引の方向)に移動し、ラック部39baと一体の可動補助固定鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)も上下方向(前記吸引の方向)に移動する。
従って、前述の実施の形態1と同様に、コイル状押しばね37や電磁コイル31の交換、可動鉄心の引き外しストロークの変化を伴うことなく、瞬時引き外し電流値を変更することができる。
これらの構造以外の構造及び機能は、前述の実施の形態1と同じであるので、その説明は割愛する。
なお、本実施の形態3において、前述の実施の形態2と同様に、前記可動鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向に対して傾斜している構造とすれば、前述の実施の形態2と同様に、磁気対向面積が増加し、一般の回路遮断器に比べ瞬時引外し電流値を低く設定した半導体装置の過電流保護等を用途にした低インスタント形の回路遮断器にも好適なものとなる。
なお、図1〜図8の各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することができる。
1 ベース、 2 カバー、 3a 電源側端子、3b 負荷側端子、
4 可動子ホルダ、 5 取付けねじ(電磁引き外し装置取付けねじ)、
6 トリップバー、7 可動子、8a 可動接触子、8b 固定接触子、
9 消弧室、 10 開閉ハンドル、 11 開閉機構部、
111 回路遮断器、 21 電磁引き外し装置、 31 電磁コイル、
313 電磁コイル電源側端子間可撓接続導体、
32 円筒状電磁コイルボビン、 32a 電磁コイルボビン内周突起部、
32b 電磁コイルボビン上端上底部、
32ba 電磁コイルボビン上端上底部の可動鉄心第一首部案内孔、
33 固定鉄心、 33a 固定鉄心上面部磁気対向面、
33b 固定鉄心上部円柱状押しばね支持部、
33ba 固定鉄心上端押しばね受け有底穴、
33c 可動補助固定鉄心位置調整子挿通孔、
34 継鉄、 34a 継鉄垂直部、 34b 継鉄係合部、
35 可動鉄心、35a 可動鉄心頭部、35aa 可動鉄心頭部上面溝部、 35b 可動鉄心第一首部、 35c 可動鉄心第二首部、
35d 可動鉄心電コイルボビン内鍔状摺動部、35e 可動鉄心下端雄ねじ部、
35f 可動鉄心下端押しばね受け有底穴、
35g 可動鉄心下面部磁気対向面、
36 円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)、
36a 円筒状補助可動鉄心内周雌ねじ部、36b 円筒状補助可動鉄心外周凹み部、
36c 円筒状補助可動鉄心下面部磁気対向面、
37 コイル状押しばね、 38 動作片、 38a 動作片被駆動部、
38aa 動作片被駆動部可動鉄心頭部係合部、
38ab 動作片被駆動部可動鉄心頭部対応開放部、
38ac 動作片被駆動部可動鉄心第二首部貫通孔、
39 可動補助固定鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)、
39a 可動補助固定鉄心上端鍔状摺動部、
39aa 可動補助固定鉄心上端鍔状摺動部の上面部の磁気対向面、
39ab 可動補助固定鉄心上端鍔状摺動部の押しばね支持部の案内孔、
39b 可動補助固定鉄心の下端円筒状摺動部、
39ba 可動補助固定鉄心の下端円筒状摺動部のラック部、
39c 可動補助固定鉄心下端円筒状摺動部案内の環状穴、
40 可動補助固定鉄心位置調整子、
40a 可動補助固定鉄心位置調整子内端のピニオン部、
40b 可動補助固定鉄心位置調整子外端の調整摘み部、
Ln,L1,L2 円筒状補助可動鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)と固定鉄心と の初期ギャップ(可動補助固定鉄心(電磁的吸引力設定補助鉄心)と可動鉄心との初期 ギャップ)。

Claims (18)

  1. 電源側端子と負荷側端子との間に可動接触子及び固定接触子と直列に接続された電磁コイルとこの電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置を有し、前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引されると開閉機構部によって前記可動接触子が前記固定接触子から開離されることにより遮断動作する回路遮断器において、
    前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整されることにより複数種類の引き外し特性に設定される
    ことを特徴とする回路遮断器。
  2. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記可動鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする回路遮断器。
  3. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記固定鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記固定鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向と直交する
    ことを特徴とする回路遮断器。
  4. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記固定鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記固定鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする回路遮断器。
  5. 請求項1〜4の何れか一に記載の回路遮断器において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記可動鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に螺着されている
    ことを特徴とする回路遮断器。
  6. 請求項1〜4の何れか一に記載の回路遮断器において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心に雌ねじ部が形成され、
    前記可動鉄心に、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、
    前記可動鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として回動可能であり、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として非回動であり、
    前記可動鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として回動されることにより、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が調整される
    ことを特徴とする回路遮断器。
  7. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記固定鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする回路遮断器。
  8. 請求項7に記載の回路遮断器において、
    前記可動鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記可動鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向と直交する
    ことを特徴とする回路遮断器。
  9. 請求項7に記載の回路遮断器において、
    前記可動鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記可動鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする回路遮断器。
  10. 回路遮断器の電源側端子と前記回路遮断器の負荷側端子との間に前記回路遮断器の可動接触子及び前記回路遮断器の固定接触子と直列に接続される電磁コイルと、この電磁コイルの磁路内に配設された固定鉄心及び可動鉄心とを備え、前記電磁コイルに所定の大きさの電流が流れると前記可動鉄心が前記固定鉄心に電磁的吸引力により吸引される電磁引き外し装置であって、
    前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に前記吸引の方向に移動可能な電磁的吸引力設定補助鉄心が設けられ、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が位置調整機構によって調整される
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  11. 請求項10に記載の電磁引き外し装置において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記可動鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  12. 請求項10に記載の電磁引き外し装置において、
    前記固定鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記固定鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向と直交する
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  13. 請求項10に記載の電磁引き外し装置において、
    前記固定鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記固定鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  14. 請求項10〜13の何れか一に記載の電磁引き外し装置において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記可動鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に螺着されている
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  15. 請求項10〜13の何れか一に記載の電磁引き外し装置において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心に雌ねじ部が形成され、
    前記可動鉄心に、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、
    前記可動鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として可回動であり、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として非回動であり、
    前記可動鉄心が前記電磁コイルの中心を中心として回動されることにより、前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引の方向の位置が調整される
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  16. 請求項10に記載の電磁引き外し装置において、
    前記電磁的吸引力設定補助鉄心が、前記固定鉄心に、前記吸引の方向に移動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  17. 請求項16に記載の電磁引き外し装置において、
    前記可動鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記可動鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向と直交する
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
  18. 請求項16に記載の電磁引き外し装置において、
    前記可動鉄心の前記吸引を司る磁気対向面と前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記吸引を司る磁気対向面とが互いに平行であり、
    前記可動鉄心の前記磁気対向面及び前記電磁的吸引力設定補助鉄心の前記磁気対向面の何れも前記吸引の方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする電磁引き外し装置。
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