JP2014116203A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも1つの発光素子と、当該発光素子が載置された筐体と、前記発光素子を覆う状態で前記筐体に取り付けられる透光性のカバーと、前記筐体と前記カバーとの間の前記発光素子を囲繞する領域に挿入配置されるシール部材とを備える照明装置であって、前記シール部材は、透光性の材料からなる。
【選択図】図5
Description
照明装置500では、リブが設けられた筐体510とそのリブを覆うカバー520とにより形成される空間内に、発光素子542と導光板560とが配置されている。発光素子542から出射された光は、導光板560の裏側に形成された入射面564bから導光板560内に入射し、表側の面である光出射面562a,563a全体からカバー520に向け均一に出射される。これにより、カバー520の表側全面から光を出射させることができる。
≪実施の形態1≫
[照明装置の構成]
図1は、実施の形態1にかかる照明装置の斜視図である。本図に示すように照明装置1は、略円盤状の外観形状を有する。図2は、実施の形態1にかかる照明装置の天井板への取り着けの態様を説明する図である。本図に示すように、
照明装置1は、天井に取り着けられダウンライトとして使用される。
図3は、照明装置1の分解斜視図である。本図に示すように、照明装置1は、筐体10、拡散カバー20、発光モジュール40、反射部材50、導光板60、およびパッキン30を備える。これらが照明装置1の基本構成となる。
筐体10は、例えば、アルミダイキャスト製であって、本体部12と、当該本体部12の天井面側の中央部に設けられた冠状部11とを有する。冠状部11は、円形状の天板部分13と、天板部分13の外周縁から表側方向へ延設された円筒状の側壁部分14とを有する。また、本体部12は、天井板2に当接される円環状の面板16と、当該面板16の外周縁から表側方向へ延設された円環状のリブ17とを有する。
拡散カバー20は、導光板60を覆うドーム状の本体部21と、当該本体部21の周縁部から裏側方向へ延設された側壁部22とを有し、当該側壁部22が筐体10のリブ17に固定されている。拡散カバー20の本体部21および側壁部22には光散乱処理が施されており、導光板60から出射された光は、本体部21および側壁部22を透過する際に散乱光となる。このような拡散機能により、輝度むらが軽減され、良好な面発光が実現される。
(パッキン30)
パッキン30は、筐体10と拡散カバー20との間隙を封止する役割を有する。パッキン30の具体的な構造については、後述する。
発光モジュール40は、円環状の基板41と、当該基板41の一方の主面である素子搭載面41aに搭載された複数の発光素子パッケージ42とを有する。各発光素子パッケージ42は、それぞれの主出射方向を導光板60に向けた状態で、基板41の素子搭載面41aに円環状に配列されている。
図4は、発光素子パッケージ42の内部構成を示すである。本図に示すように発光素子パッケージ42は基板420、リード板421、発光素子422、反射部423を有する。発光素子422は、例えば、LED、LD(レーザダイオード)、またはEL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)である。反射部423は、反射率の高い銀または銀を含む合金からなる反射面423aを有し、発光素子422から出射された光を反射する。シール樹脂424は、発光素子422を被覆するように配されている。
図3に戻って、反射部材50は、円形状の内側反射部材51と、内側反射部材51の外周を囲むように配置される円環状の外側反射部材52とで構成されている。反射部材50は、発光素子パッケージ42から出射された光を反射して導光板60に入射させる役割を有する。内側反射部材51および外側反射部材52の材料としては、高反射ポリカーボネート樹脂、高反射ナイロン樹脂、高反射ポリブチレンテレフタレート樹脂、高反射発泡樹脂等の反射率の高い材料が最適である。
導光板60は円形板状であって、環状部61、環内側部62、および環外側部63から構成される。導光板60の材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ガラス等の導光性の良い材料が最適である。環状部61は、発光素子パッケージ42からなる素子列に沿って円環状に形成され、発光素子パッケージ42から出射された光が入射する入射面と、入射面から入射した光を反射させる反射面とを有する。環状部61は、導光板60内に発光素子パッケージ42から出射された光を導入する役割を有する。
[照明装置の封止構造]
以下では、照明装置1における筐体10とカバー20との間隙の封止構造、および筐体10とカバー20との間隙以外の部分の封止構造について詳細に説明する。
図3および図5に示すように、筐体10のリブ17と拡散カバー20の側壁部22との間には、円環状のパッキン30が挿入配置されており、これによって筐体10内の気密性が保たれている。
図6は、図5に示す1点鎖線で囲んだ部分の拡大断面図である。図6に示すように、パッキン30は、リブ17の拡散カバー20側の表面17aに沿って形成されたパッキン溝18に嵌め込まれ位置決めされている。
図7は、パッキン30の付近での光の経路を説明するための模式図である。L1は、導光板60の環状部61の表側の面61aで反射されて、環外側部63内に導かれ、凹部63cに入射して散乱光となり、環外側部63の表側の面63aから出射された光である。また、L2は、導光板60の環状部61の表側の面61aで反射されて、環外側部63内に導かれ、環外側部63の外周面63dから出射された光である。また、L3は、導光板60の環状部61の表側の面61aで反射されて、環外側部63内に導かれた光である。この光は、環外側部63の表側の面63aおよび裏側の面63b間で反射を繰り返しながら環外側部63内を進行し、環外側部63の外周面63dから出射される。
また、パッキン30は硫黄化合物および窒素化合物に対する封止性とを有するので、銀または銀を含む合金からなる反射面423aが、空気に含まれる硫黄化合物や窒素化合物と反応し難い。従って、反射面423aの劣化(黒化)による反射部423の反射特性の低下が防がれるため、発光素子パッケージ42の発光効率の低下を抑制することができる。
照明装置1において封止性が存在する箇所は、パッキン30の箇所に限らない。冠状部11の側壁部分14にも存在する。図3に示すように、冠状部11の側壁部分14には、電源線43を挿通させるための貫通孔15が形成されている。この貫通孔15には、照明装置1の外部からの空気や水の侵入を防止するため、封止処理がなされている。
また、電源線43を挿通させるための貫通孔15以外に、筐体10やカバー20に貫通孔が形成されている場合、照明装置1の気密性および防水性を確保するため、同様の封止処理がなされていることが好ましい。
本実施形態にかかる照明装置は、実施の形態1にかかる照明装置とは、筐体の形状、およびパッキンの配置位置が異なる。以下では、実施の形態1にかかる照明装置1と異なる構成を説明し、共通する構成については実施の形態1と同じ符号を使って説明を省略する。
図10は、実施の形態2にかかる照明装置のパッキン付近部分の拡大断面図である。パッキン130は、本体部112の外周縁部117の拡散カバー20側の面117aに沿って形成されたパッキン溝118に嵌め込まれている。すなわち、パッキン溝118に対応した位置に配置されている。
実施の形態1にかかる照明装置1と異なり、本体部112の面板116の外周縁にリブ17が延設されていないので、環外側部63の外周面63dから出射される光がリブ17に遮られることがない。これにより、拡散カバー20のうち、面板16の側面に対向する部分以外の全ての部分から光を出射することができる。そうすると、照明装置100の天井面から露出している略全ての部分が光るので、照明としての意匠性を高めることができる。
本実施形態にかかる照明装置は、実施の形態1にかかる照明装置とは、反射部材の形状および導光板の形状が異なる。この照明装置200は、図11に示すように、反射部材250が内側反射部材のみで構成されており、また、導光板260が環外側部を備えていない。以下では、実施の形態1にかかる照明装置1と異なる構成を説明し、共通する構成については実施の形態1と同じ符号を使って説明を省略する。
拡散カバー220は、導光板を覆うドーム状の本体部221と、当該本体部221の周縁部から裏側方向へ延設された側壁部222とを有し、当該側壁部222が筐体210の側壁部分214に固定されている。
パッキン230は、筐体210と拡散カバー220との間に挿入配置されており、側壁部分214の拡散カバー220側の表面214aに沿って形成されたパッキン溝218に嵌め込まれることで位置決めされている。
反射部材250は内側反射部材のみで構成されており、発光パッケージ42を避けるようにして、導光板260に対して近接配置されている。
環状部261は、発光パッケージ42からなる素子列に沿って円環状に形成される。図13は、図12に示す1点鎖線で囲んだ部分の拡大断面図である。本図に示すように、環状部261は、発光素子パッケージ42から出射された光が入射する入射面261aと、入射面261aから入射した光を反射させる反射面261bとを有する。環内部262は、環状部261の環内側に環状部261と連続して形成され、反射面261bで反射した光を出射する。
[変形例]
なお、上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないことはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(f)上記の実施の形態では、筐体を覆うカバーは拡散機能を持つものであったが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。筐体を覆うカバーは、透光性を有し、導光板や発光素子パッケージから出射された光を放出する放出面として機能するものであればよい。
(h)上記の実施の形態において、複数個の発光素子パッケージを環状に配列する場合を示したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。発光素子パッケージは少なくとも1つ以上であればよい。また、発光素子パッケージの配列や基板の形状も導光板の形状に応じて任意である。
(k)上記の実施の形態では、照明装置がダウンライトである場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。デスクスタンド型やシーリング型の照明装置とすることもできる。
10、110、210 筐体
18、118、218 パッキン溝
20、220 拡散カバー
30、130、230 パッキン
40、240 発光モジュール
50、250 反射部材
60、260 導光板
61、261 環状部
62、262 環内側部
63 環外側部
Claims (9)
- 少なくとも1つの発光素子と、当該発光素子が載置された筐体と、前記発光素子を覆う状態で前記筐体に取り付けられる透光性のカバーと、前記筐体と前記カバーとの間の前記発光素子を囲繞する領域に挿入配置されるシール部材とを備える照明装置であって、
前記シール部材は、透光性の材料からなる
ことを特徴とする照明装置。 - 前記シール部材は、硫黄化合物及び窒素化合物の少なくとも一方に対して封止性を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記発光素子は、前記発光素子から出射された光を反射する反射部と組み合わされてなるパッケージとして前記筐体に載置され、
前記反射部は、銀または銀を含む合金からなる
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。 - 前記発光素子を覆う状態で配置され、前記発光素子から出射された光を導入し前記カバーの表側全面に対して光を出射する導光板を、さらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記導光板は、
前記発光素子から出射された光が入射する入射面と前記入射面から入射した光を反射させる反射面とを有する導入部分と、
前記導入部分と連続しており、前記反射面で反射した光を出射させる出射面を有する出射部分とを備え、
前記シール部材は、前記導光板の出射部分の側面に対向する位置に配置される
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 前記発光素子は、環状に複数個配置され、
前記導入部分は、前記複数の発光素子からなる環に沿って環状に形成され、
前記出射部分は、前記導入部分の環内側に位置する環内出射部分と、前記導入部分の環外側に位置する環外出射部分とで構成され、
前記シール部材は、前記導光板の環外出射部分の側面に対向する位置に配置される環状部材である
ことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 - 前記カバーは、前記導光板から出射された光を拡散する拡散カバーである
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 前記シール部材はパッキンまたはガスケットのいずれかである
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記発光素子は、前記発光素子が搭載された基板と組み合わされてなる発光モジュールとして前記筐体に載置され、
前記発光素子から出射された光を反射して前記導光板に入射させる反射面を有する反射部材をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
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