JP2014115819A - 発電機車の遠隔監視制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転状態監視装置7は運転状態情報に基づいて故障状態を判定し、サーバ9が、運転状態監視装置7からの運転状態情報及び故障状態情報を収集し、情報端末12からインターネット11を介して情報表示要求を受信し、受信された情報表示要求に応じて、収集された運転状態情報、故障状態情報を携帯電話基地局10、インターネット11を介して情報端末12に送信する。
【選択図】図2
Description
発電機車には、発電機と原動機の運転状況を監視するために運転状況監視装置が設けられている。
停電が発生した現場では、発電機車から電力を配電線に供給し、現地の社員は発電機車の運転状況情報を管理事務所へ報告する必要があった。特に、燃料の手配については、現地の社員から連絡を受けて各事業所の担当者が対応していた。
発電機車を他事業所または他社へ貸し出した場合に、発電機の運転時間などの運転状況を確認するには、貸し出し先の担当者からの聞取りや、返却時の引継事項の聞き取りによって行っていた。
発電機が不調の場合、メーカ側の技術者を現地に派遣する必要があり、技術者が現地まで移動して発電機車に設けられた機器を確認するまで時間を要していた。
特許文献2には、運転状況判定装置が、発電機及び原動機の運転状況を検出する検出手段からの検出データと予め記憶した判定用基準データとに基づいて発電機及び原動機の運転状況を判定し、運転状態に異常が発生したことを検出すると異常の発生を表示手段に表示させ、異常の発生を検出していないときには、発電機の運転状況を表示する発電機側表示モードと、原動機の運転状況を表示する原動機側表示モードと、発電機の運転状況及び原動機の運転状況を交互に表示する自動表示モードの三種類の表示モードのいずれかの表示モードに従って判定結果を出力する技術が開示されている。
特許文献1および特許文献2にあっては、発電機車の運転状況を運転席のモニタ画面および液晶ディスプレイに表示し、発電機車に搭載された発電機の計器類を参照できるように構成されている。
特許文献4には、車両用電源管理装置が、車載バッテリが残容量不足状態であると判定されると、車載バッテリが残容量不足状態であることを表す警告通知信号を、無線通信により、車両側通信装置から外部ネットワーク送受信センタを経由して利用者側通信装置に対して出力する。無線通信により警告通知情報を出力することで、車両から離れた場所に居る車両利用者に対して、車載バッテリが残容量不足状態に陥ったことを通知する技術が開示されている。
また、特許文献3にあっては、電波や赤外線による無線送信(無線LAN)の他、モデムと電話回線、携帯電話によるインターネットサービスを利用したいという程度に留まっており、無線による情報参照を行うための具体的な構成が記載されていない。
また、特許文献4にあっては、無線通信による監視が実現されているが、発電機車の近辺で情報を参照できる程度に留まっていた。
そこで、発電機車にサーバを備え、サーバが情報端末からインターネット経由で受信した情報表示要求に応じて、運転状態情報、故障状態情報を情報端末に送信することで、発電機車の運転状況及び故障状況を遠隔地から確認でき、稼働中の発電機車の残燃料を遠隔地から確認でき、セキュリティを確保した通信機能を搭載することができ、さらに、遠隔地から発電機を起動することが切望されている。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る発電機車の遠隔監視制御システムに適用可能な発電機車について説明するための側面断面図である。
図1に示す発電機車1は、ベース車両を低床2軸車や低床3軸車(図示しない)とした自走式トラックを採用した。
原動機2には、ディーゼルエンジンを採用しており、長時間の運転においてディーゼルエンジンを停止することなく潤滑油が補給できる構造とし、潤滑油補給タンクおよび潤滑油自動補給弁を付属装備している。
発電機3は、広域災害などの緊急送電への対応を考慮し、発電周波数50/60Hz、出力750kVA(50Hz)、出力1000kVA(60Hz)、発電電圧3,300/6,600Vを切替え可能としたものである。
操作盤6は、屋内自立閉鎖形で防塵防音構造とし、自動電圧調整器、自動充電装置、保護継電器、自動並列運転装置、シーケンサなどの電子機器を収納している。
運転状態監視装置7は、原動機2と発電機3と原動機2及び発電機3の運転状態を検出する複数の検出センサからの検出データと予め記憶した判定用基準データとに基づいて原動機2及び発電機3の運転状態を判定し、異常を検出するとディスプレイに異常の内容を画像表示する。
サーバ9については後述することとする。
運転状態監視システムは、運転状態監視装置7、サーバを発電機車1に備え、サーバ9と携帯電話基地局10とがインターネット経由で接続され、携帯電話基地局10と情報端末12とがインターネットを介して接続されている。
TD部7hは、各種センサにより検出された物理エネルギーをアナログ電圧信号に変換し、A/D変換器7iに出力する。TD部7hは、各種センサに設けられた出力ゲートを開閉するためのゲート信号を出力してデータ収集を管理する。
操作盤6は、上述したように各種機器を収納していることに加えて、各種操作を行うための発電機始動SW、始動補助SW、発電機停止SW、上述した各種センサに接続され運転状態を視覚的に確認するための電圧計、電流計、電力計、各種遮断器、周波数計、各種温度計、燃料計等が収納されている。
運転状態監視装置7は、運転状態情報に基づいて重故障状態を判定する重故障判定部8aと、軽故障状態を判定する重故障判定部8bと、発電機を起動する発電機起動部8gとを備えている。
監視PLC_I/F部9aは、監視PLC部7jとの間に接続されているLANケーブルを介して接続されたイーサーネット上をIPプロトコルに従って、データ通信を行う。
暗号化処理部9bは、httpsプロトコルを利用し、インターネットを経由したデータ通信を暗号化して行い、通信のセキュリティを保つ。
Web表示部9cは、情報端末12からの情報表示要求に応じて認証画面データ、初期画面データ、表示データ等を生成して情報端末12に送信する。
ユーザ管理部9dは、ログイン時にストレージ9kに登録されている既存のユーザIDおよびパスワードとの照合処理と認証処理を行うとともに、ストレージ9kへのユーザIDおよびパスワードの新規登録処理を行う。
データ加工部9fは、データ収集部9eで収集された検出データを表示データに加工して後にWeb表示部9cに送信する。
携帯電話モジュールI/F部9gは、携帯電話モジュール9mへ送信するためのインターフェースであり、サーバ内の信号をデータ通信用に加工処理を行う。
CPU9iは、ソフトウェアの命令に基づきサーバの各装置を制御し、かつ、暗号化処理部9b、Web表示部9c、ユーザ管理部9d、データ収集部9e、データ加工部9fのからの演算要求に応じて、各種演算を行う。
メモリ9jは、CPU9iで利用する命令やデータを記憶する。
ストレージ9kは、サーバに用いるオペレーティングシステム、アプリケーションソフトウエアならびに各種のデータを記憶する。
携帯電話モジュール9mは、無線通信回線を介して携帯電話基地局10との間でデータ通信を行うための通信装置であり、CDMA方式やTDMA方式を利用し、高速なデータ通信を行う。
ここでは、通信のセキュリティ対策にhttpsプロトコルを利用する方法を説明したが、SSHまたはVPN等に変更または併用し、通信のセキュリティを確保してもよい。
運転状態監視装置7では、所定の周期で発電機車から情報収集が行われ、各種センサの検出データが所定の周期で監視PLC部7jに出力される。
詳しくは、シーケンスSe1では、各種センサにより検出された検出信号を操作盤6またはTD部(トランスデューサ)7hを介してA/D変換器7iに入力し、A/D変換器7iにより所定の周波数を有するサンプリングクロックでアナログの検出信号をデジタルの検出データに変換し、検出データを監視PLC部7jに出力され、一旦、検出データをデータ記憶部7kに記憶する。
シーケンスSe11では、ユーザが情報端末12を操作してサーバ9のURLを入力し、情報端末12からインターネット11、インターネットG/W14、携帯電話会社網13、携帯電話基地局10、携帯電話モジュール9m、携帯電話モジュールI/F部9gを介してWeb表示部9cにログイン要求が送信される。シーケンスSe12では、ログイン要求を受信したWeb表示部9cは、携帯電話モジュールI/F部9g、携帯電話モジュール9m、携帯電話基地局10、携帯電話会社網13、インターネットG/W14、インターネット11を介して認証画面データを情報端末12に送信する。
認証画面データを受信した情報端末12は、認証画面をディスプレイに表示する。ユーザの操作に応じて情報端末12にユーザIDおよびパスワードが入力された場合、シーケンスSe13では、情報端末12はサーバ9にユーザIDおよびパスワードを送信する。
情報端末12からユーザIDおよびパスワードを受信したサーバは、シーケンスSe14では、ユーザ管理部9dにユーザIDおよびパスワードを送信し、ユーザ管理部9dにおいてストレージ9kに記憶されているユーザデータと当該ユーザIDおよびパスワードと照合させ、シーケンスSe15では、ユーザ管理部9dは認証結果をWeb表示部9cに送信する。以下、当該ユーザIDおよびパスワードがサーバ9に登録されていたこととして本シーケンスを説明する。
さらに、シーケンスSe17では、情報端末12のディスプレイに表示された当該初期画面の操作により情報表示要求をサーバに送信する。情報表示要求を受信したサーバは、シーケンスSe18では、情報表示要求を表示データ要求に変換してデータ加工部9fに送信する。シーケンスSe19では、表示データ要求をデータ要求に変換してデータ収集部9eに送信する。シーケンスSe20では、データ要求をデータ収集要求に変換して監視PLC_I/F部9aに送信する。シーケンスSe21では、データ収集要求を監視PLC部7jに送信する。
データ収集要求を受信した監視PLC部7jは、シーケンスSe22では、上述したシーケンスSe1においてデータ記憶部7kに記憶しておいた検出データを読み出して監視PLC_I/F部9aに送信する。
検出データを受信した監視PLC_I/F部9aは、シーケンスSe23では、検出データをデータ収集部9eに送信する。次いで、シーケンスSe24では、データ収集部9eは検出データをデータ加工部9fに送信する。次いで、シーケンスSe25では、検出データを受信したデータ加工部9fは、検出データを表示データに加工して後にWeb表示部9cに送信する。
この結果、情報端末12の表示画面には発電機車1に設けられた各種センサにより検出されたデータ値が表示される。なお、図3に示すシーケンス図では、運転状態監視装置7からサーバ9、情報端末12へ検出データを送信することとして説明したが、検出データ以外に、運転状態監視装置7、サーバ9、情報端末12へ運転状態情報や故障状態情報を送信してもよい。
まず、サーバ9に電源が投入され、CPU9iはストレージ9kからオペレーティングシステム(OS)を読み出してメモリ9j上に命令を展開してOSを起動する。次いで、OS管理下において、ストレージ9kからプログラムの命令を読み出し、図4に示すフローチャートの処理内容を含むプログラムを起動する。
次いで、ステップS10では、情報端末12からインターネット11,インターネットG/W14、携帯電話会社網13、携帯電話基地局10、携帯電話モジュール9mから携帯電話モジュールI/F部9gを介してWeb表示部9cに認証画面の表示要求を受けた場合には、httpsの暗号化通信を行い、ステップS15に進む。
次いで、ステップS20では、Web表示部9cは、情報端末12からユーザIDおよびパスワードを受信し、ユーザ管理部9dにユーザIDおよびパスワードを送信する。
次いで、ステップS25では、ユーザ管理部9dは、受信したユーザIDおよびパスワードをキーとして、ストレージ9kに登録されているユーザデータを探索して当該ユーザIDおよびパスワードと照合する。
この結果、情報端末12のディスプレイには、初期画面が表示される。情報端末12は、情報表示要求をサーバに送信する。
次いで、ステップS40では、Web表示部9cは、情報端末12から情報表示要求を受信する。
監視PLC_I/F部9aからデータ収集要求を受信した監視PLC部7jは、データ記憶部7kに一旦記憶しておいた検出データを読み出して監視PLC_I/F部9aに送信する。
ステップS50では、監視PLC_I/F部9aは、監視PLC部7jから検出データを受信し、受信した検出データをデータ収集部9eに送信し、検出データをストレージ9kに記憶する。
次いで、ステップS60では、Web表示部9cは、表示データを携帯電話モジュールI/F部9g、携帯電話モジュール9m、無線通信回線、携帯電話基地局10、携帯電話会社網13、インターネットG/W14、インターネット11、情報端末12に送信する。
この結果、情報端末12の表示画面には発電機車1に設けられた各種センサにより検出されたデータ値が表示される。
なお、図4に示すフローチャートでは、運転状態監視装置7からサーバ9、情報端末12へ検出データを送信することとして説明したが、検出データ以外に、運転状態監視装置7からサーバ9、情報端末12へ運転状態情報や故障状態情報を送信してもよい。
図5〜図7に示す画面において、画面切り替えを行う場合は、モニタ名が表示されているタグを例えばマウスによるカーソル操作とクリック操作により指定することで、所望のタグを選択して画面切替を行うことができる。また、図5〜図7に示す画面において、ログアウトボタン21a、21b、21cに対して、クリック操作を検出した場合にはログアウト処理が行われる。
まず、図8において、(J1)操作盤6から[機関始動命令]を受け付けた場合に、タイマを15秒間計時している間論理「1」を出力し、発電機センサ3aからの回転速度が[低速検知>300min−1]となったときにタイマの計時を解除して論理「0」とし、発電機3が[始動渋滞]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。
(J2)発電機3の回転速度が[低速検知>300min−1]となった場合にタイマを30秒間計時している期間論理「1」を出力し、油圧圧力計7gからの潤滑油圧力が[潤滑油圧力<300kPa+15kPa、−0kPa]となった場合に[AND]から論理「1」を出力し、発電機3が[潤滑油圧力低下]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。
(J4)発電機3の発電機固定子温度が[発電機固定子温度>120±2℃]となった場合に、タイマを2秒間計時している間論理「1」を出力し、[発電機固定子温度上昇]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。
(J6)電圧計7cの電圧が[発電電圧>7200V(120V±2%)時限:2秒]である場合に論理「1」を出力し、[過電圧]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。
(J8)[地絡過電圧>60V±5%時限:0.2秒]である場合に、タイマを0.5秒間計時している間論理「1」を出力し、[地絡過電圧]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。
(J10)負荷が[負荷>420kW±5kW]である場合に論理「1」を出力し、タイマを5秒間計時している間論理「1」を出力し、[過負荷]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。
(J12)運転席に設けられたパーソナルコンピュータのグラフィック操作面の[異常停止引きスイッチ]、または、運転席監視盤に設けられた[非常停止スイッチ]が操作された場合に[OR]から論理「1」を出力し、[非常停止]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電機停止指示を発生し、発電側遮断器を作動する。この場合、電子ガバナ電源断し、バイパス側遮断器を作動する。
(J13)電流計7bの電流が[発電側過電流>限時:4.0A(48A)、瞬時:20A(240A)、目盛:2]である場合に論理「1」を出力し、[発電側過電流]論理「1」であると重故障判定部8aが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生し、発電側遮断器を作動する。
(J15)電流計7bの電流が[逆相電流>30%]である場合に、タイマを60秒間計時している間論理「1」を出力し、[不平衡負荷]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J16)[進相負荷>lead150kvar]である場合に、タイマを5秒間計時している間論理「1」を出力し、[進相負荷]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J19)燃料タンク4に設けられた燃料計4aが[燃料油面低下<60L]の場合に論理「1」を出力し、[燃料油面低下]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J21)冷却水タンクの[リザーブタンクフロートスイッチ動作]である場合に、タイマを5秒間計時している間論理「1」を出力し、[冷却水不足]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J23)発電機3に設けられた潤滑油温度計が[潤滑油温度>115±2℃]である場合に論理「1」を出力し、タイマを2秒間計時している間論理「1」を出力し、[潤滑油温度警報]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J24)発電機3の軸受に設けられた温度計が[発電機軸受温度>90±2℃]である場合に論理「1」を出力し、タイマを2秒間計時している間論理「1」を出力し、[発電機軸受温度上昇]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J26)発電機3に設けられた固定子センサが[発電機固定子センサ断線]である場合に論理「1」を出力し、タイマを2秒間計時している間論理「1」を出力し、[発電機固定子センサ断線]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J28)排気管に設けられた温度センサが[排気温度センサ断線]である場合に論理「1」を出力し、タイマを2秒間計時している間論理「1」を出力し、[排気温度センサ断線]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J30)発電機3の冷却水パイプに設けられた温度センサが[冷却水温度センサ断線]である場合に論理「1」を出力し、タイマ2秒間計時している間論理「1」を出力し、[冷却水温度センサ断線]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J31)電源側に設けられた電力計7cが[電源側電圧一相でもあり]の場合、または、[負荷側電圧一相でもあり]の場合に[OR]から論理「1」を出力し、かつ、接続箱に設けられた負荷側カバーが[接続箱負荷側カバー開]の場合には[AND]から論理「1」を出力し、[接続箱保護カバー開放]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、故障名モニタ表示指示を発生し、ブザー音BZを発生する。
(J34)[PT2次側サーキットプロテクタ切及びトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[制御電源用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[遮断器投入用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[エンジン制御電源用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[排気口用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[ケーブルドラム用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[燃料ポンプ用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[作業灯用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[照明用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[充電器用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[充電電圧計用サーキットプロテクタトリップ]である場合論理「1」を出力し、または、[発電機運転中 制御電源無し]である場合論理「1」を出力し、何れか1つが論理「1」の場合に[OR]から論理「1」を出力し、[制御・計装電源断]論理「1」であると軽故障判定部8bが判断し、ブザー音BZを発生する。
このように、運転状態監視装置7が、運転状態情報に基づいて故障状態を判定し、サーバ9が、運転状態監視装置7からの運転状態情報、故障状態情報を収集し、情報端末12からインターネット11を介して情報表示要求を受信し、受信された情報表示要求に応じて、収集された運転状態情報、故障状態情報を携帯電話基地局10、インターネット11を介して情報端末12に送信するので、発電機車の運転状態及び故障状態を遠隔地から確認することができる。
本発明の第2実施形態に係る遠隔監視制御システムは、図1及び図2に示す本発明の第1実施形態に係る遠隔監視制御システムに適用可能である。
次に、図11に示すシーケンス図を参照して、本発明の第2実施形態に係る遠隔監視制御システムを構成する各装置間のデータ伝送に関するシーケンスについて説明する。
まず、情報端末12のディスプレイに発電機起動ボタンが表示されているとする。ユーザによるマウスのカーソル操作およびクリック操作に応じて発電機起動ボタンがオン操作されると、シーケンスSe30では、発電機起動信号が情報端末12からインターネット11、インターネットG/W14、携帯電話会社網13、携帯電話基地局10、携帯電話モジュール9m、携帯電話モジュールI/F部9gを介してWeb表示部9cに送信される。シーケンスSe31〜Se32では、発電機起動信号は、Web表示部9cで発電機起動要求に変換してデータ加工部9f、データ収集部9eを経由して監視PLC_I/F部9aに送信し、監視PLC_I/F部9aでは発電機起動要求を発電機起動信号に変換して監視PLC_I/F部9a、監視PLC部7jに送信される。
発電機に故障がある場合、シーケンスSe35では、監視PLC部7jは、故障信号に故障内容を付加して送信する。シーケンスSe35〜Se37では、故障信号は順次、監視PLC部7jから監視PLC_I/F部9aへ送信される。監視PLC_I/F部9aでは故障信号を故障データに変換し、データ収集部9e、データ加工部9fを経由して、Web表示部9cに送信される。データ加工部9fでは、故障データに含まれる故障内容からデータを加工し、Web表示部9cは表示データを生成する。さらに、表示データは、Web表示部9cから携帯電話モジュールI/F部9g、携帯電話モジュール9m、携帯電話基地局10、携帯電話会社網13、インターネットG/W14、インターネット11、情報端末12に送信される。情報端末12は、受信した表示データをディスプレイに表示するので、ユーザは発電機の故障内容を視覚的に確認することができる。
まず、情報端末12のディスプレイに例えば図12(b)に示すように、発電機起動ボタンが表示されているとする。ユーザによるマウスのカーソル操作およびクリック操作に応じて発電機起動ボタンがオン操作されると、発電機起動信号が情報端末12からインターネット11、インターネットG/W14、携帯電話会社網13、携帯電話基地局10、携帯電話モジュール9m、携帯電話モジュールI/F部9gを介してWeb表示部9cに送信される。
これにより、サーバ9は、情報端末12からインターネットを介して発電機3の起動指示を受信し、該発電機3の起動指示を運転状態監視装置7に出力して発電機3を起動させることができる。
次いで、ステップS115では、データ加工部9fは、監視PLC部7j、監視PLC_I/F部9a、データ収集部9eを介して故障信号を受信したか否かを判断する。故障信号を受信した場合には、ステップS150に進む。
起動中信号を受信した場合には、ステップS125に進み、データ加工部9fはWeb表示部9cを経由してWeb画面に「発電機起動中」と表示するための表示データを生成し、情報端末12に送信する。これにより、当該表示データを受信した情報端末12は、例えば図12(c)に示すような表示画面をディスプレイに表示することができ、ユーザは発電機が起動中であることを視覚的に確認することができる。
次いで、ステップS130では、データ加工部9fは、運転状態監視装置7から故障信号を受信したか否かを判断する。故障信号を受信した場合には、ステップS150に進む。
運転中信号を受信していない場合には、ステップS140に進み、データ加工部9fはは、タイマで一定時間(S2秒間)、Web表示部9cを経由してWeb画面に「発電機起動中」と表示するための表示データを生成し、情報端末12に送信する。これにより、当該表示データを受信した情報端末12は、例えば図12(c)に示すような表示画面をディスプレイに表示することができ、ユーザは発電機が起動中であることを視覚的に確認することができる。
これにより、サーバは、運転状態監視装置7から発電機が起動したことを示す起動中信号または運転中信号を受信した場合に、発電機3が起動中または運転中であることを示す表示情報をインターネット経由で情報端末12に送信することができる。
他方、ステップS115またはS130において、故障信号を受信した場合には、ステップS150に進み、データ加工部9fはWeb表示部9cを経由してWeb画面に故障内容を表示するための表示データを生成し、情報端末12に送信し、ステップS155に進む。これにより、当該表示データを受信した情報端末12は、例えば図6に示すような表示画面をディスプレイに表示することができ、ユーザは発電機が故障したことを視覚的に確認することができる。
次いで、ステップS155では、Web表示部9cは、情報端末12からログアウト情報を受信したか否かを判断する。情報端末12からログアウト情報を受信していない場合(S155 No)には、ステップS130に戻り、ステップS130〜S155での処理を繰り返す。一方、情報端末12からログアウト情報を受信した場合(S155 Yes)には、該当するユーザのログアウト処理を行う。
まず、図13において、(K1)操作盤6に設けられた発電機停止SWがオンされた場合、または、Web表示部9cから監視PLC_I/F部9a、監視PLC部7jを介して発電機停止信号が入力された場合、[発電機遮断器を切断]し、発電機停止GL1をフリッカまたは点灯し、[タイマ]で3分間計時する間論理「1」とする。
(K2)上記(K1)が論理「1」、または、重故障判定部8aの判定結果として[重故障]あり「1」、または、運転席監視盤から[非常停止]が論理「1」、または、運転席に設けられたパーソナルコンピュータのグラフィック操作画面からの[非常停止]が「1」の場合に[OR]から論理「1」を出力し、[機関停止指令]を発行しタイマで3秒後に当該[機関停止指令]を解除し論理「0」に戻す。
(K4)上記(K2)が論理「1」の場合、または、[換気異常]の場合に[OR]から論理「1」を出力し、フリップフロップ(SR−FF)をリセットし論理「0」に戻す。
これにより、運転状態監視装置7は、判定された故障状態情報が重故障である場合に、サーバ9から入力された発電機の起動指示をリセットすることで、重故障が発生した場合の発電機3への無理な起動を回避することができる。
これにより、サーバ9が情報端末12からインターネットを介して発電機3の起動指示を受信した場合に、サーバ9から該発電機3の起動指示を運転状態監視装置7に出力し、運転状態監視装置7において発電機3を起動させることができる。
(K7)上記(K5)が論理「1」の場合に、[機関始動命令]で論理「1」あり、かつ、操作盤6に設けられた始動補助SWが[入]の場合に[AND]から論理「1」を出力する。
(K9)上記(K6)が論理「1」の場合、または、上記(K8)が論理「1」の場合に[OR]から論理「1」を出力し、原動機の回転軸に接続されている[セルモータ]を駆動し、原動機の[速度検出]を行い該速度が300rpmになった場合に当該セルモータの駆動を解除し、論理「1」とし、[吸気ヒータ]をオフ(解除)し、さらに、タイマで30秒間[保護回路形成](油圧、水温)に関する論理「1」を出力する。
(K10)上記(K9)が論理「1」の場合に、[アイドリング運転]を行って論理「1」を出力し、操作盤6に設けられた始動補助SWが[切]の場合にタイマで60秒間[アイドリング運転]の論理「1」を解除し論理「0」とし、当該始動補助SWが[入]の場合にタイマで180秒間[アイドリング運転]の論理「1」を解除し論理「0」とする。
なお、図13に示す発電機起動部8gにより実行された結果である運転状態情報は、監視PLC部7jから監視PLC_I/F部9a、データ収集部9e、データ加工部9fを経由して、Web表示部9cに送信される。データ加工部9fでは、運転状態情報からデータを加工し、Web表示部9cは表示データを生成する。さらに、表示データは、Web表示部9cから携帯電話モジュールI/F部9g、携帯電話モジュール9m、携帯電話基地局10、インターネット11、情報端末12に送信される。情報端末12は、受信した表示データをディスプレイに表示するので、ユーザは発電機の運転状態の内容を視覚的に確認することができる。
Claims (7)
- 原動機、発電機、原動機及び発電機の運転状態を監視するとともに、前記発電機を起動するための運転状態監視装置と、前記運転状態監視装置からの運転状態情報をインターネット経由で情報端末に送信するサーバと、を備えた発電機車の遠隔監視制御システムであって、
前記運転状態監視装置は、
前記運転状態情報に基づいて故障状態を判定する判定手段を備え、
前記サーバは、
前記運転状態監視装置からの運転状態情報及び故障状態情報を収集する収集手段と、
前記情報端末からインターネット経由で情報表示要求を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された情報表示要求に応じて、前記収集手段により収集された前記運転状態情報、前記故障状態情報をインターネット経由で前記情報端末に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする発電機車の遠隔監視制御システム。 - 前記サーバは、
前記情報端末からインターネット経由で前記発電機の起動指示を受信する受信手段を備え、
前記受信手段により受信された前記発電機の起動指示を前記運転状態監視装置に出力し、前記発電機を起動させることを特徴とする請求項1記載の発電機車の遠隔監視制御システム。 - 前記サーバは、
前記運転状態監視装置から前記発電機が起動したことを示す起動中信号または運転中信号を入力した場合に、前記送信手段は、前記発電機が起動中または運転中であることを示す表示情報をインターネット経由で前記情報端末に送信することを特徴とする請求項2記載の発電機車の遠隔監視制御システム。 - 前記運転状態監視装置は、
前記判定手段により判定された故障状態情報が重故障である場合に、前記サーバから入力された前記発電機の起動指示をリセットすることを特徴とする請求項2記載の発電機車の遠隔監視制御システム。 - 前記運転状態監視装置は、
前記判定手段により判定された故障状態情報が重故障または軽故障である場合に、故障項目を示す名称情報を前記サーバに出力し、
前記サーバは、前記送信手段により前記運転状態監視装置から入力された故障項目を示す名称情報をインターネット経由で前記情報端末に送信することを特徴とする請求項4記載の発電機車の遠隔監視制御システム。 - 前記サーバから前記情報端末に送信される名称情報として、重故障は、始動渋滞、潤滑油圧力低下、冷却水温度上昇、発電機固定子温度上昇、過速度、過電圧、不足電圧、地絡過電圧、シーケンサ異常、過負荷、逆電力、非常停止のうちの少なくとも1つであり、軽故障は、不平衡付加、進相負荷、同期渋滞、燃料油面低下、換気異常、冷却水不足、冷却水温度警報、潤滑油温度警報、発電機軸受温度上昇、排気温度警報、発電機固定子センサ断線、発電機軸受センサ断線、排気温度センサ断線、潤滑油温度センサ断線、冷却水温度センサ断線、接続箱保護カバー開放、警報電源断のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の発電機車の遠隔監視制御システム。
- 前記サーバは、前記サーバに登録されたユーザID及びパスワードを有するユーザにのみ前記サーバへ遠隔からのログインを許可し、前記サーバと前記情報端末間を暗号化してデータ通信を行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の発電機車の遠隔監視制御システム。
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