JP2014113879A - 自動車用タフテッドカーペットの原反及び製造方法 - Google Patents
自動車用タフテッドカーペットの原反及び製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】原反は、基布にパイル糸5を植え込んで形成され、自動車用タフテッドカーペット2となるカーペット形成部6を長手方向に沿って複数備える自動車用タフテッドカーペットの原反1であって、カーペット形成部は、パイル糸が高目付量で植え込まれた高目付部7と、パイル糸が高目付量より小さな低目付量で植え込まれた低目付部8と、を備える。隣り合うカーペット形成部6の間には、パイル糸が低目付量より小さな極低目付量で植え込まれた極低目付部9が形成され、極低目付部は、低目付部8のステッチ数より小さなステッチ数を有する。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記極低目付部は、前記カーペット形成部のパイル高さより小さなパイル高さを有することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載において、前記極低目付部の表面側には、前記カーペット形成部と異なる色を有する着色部が形成されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動車用タフテッドカーペットの原反を用いる自動車用タフテッドカーペットの製造方法であって、前記自動車用タフテッドカーペットの原反を前記極低目付部に基づいて前記カーペット形成部毎に裁断することを要旨とする。
また、前記極低目付部が、前記カーペット形成部のパイル高さより小さなパイル高さを有する場合は、カーペット形成部に対する極低目付部の識別性が更に高められるとともに、材料歩留まりが更に高められる。
さらに、前記極低目付部の表面側に、前記カーペット形成部と異なる色を有する着色部が形成されている場合は、カーペット形成部に対する極低目付部の識別性が更に高められる。
本実施形態1.に係る自動車用タフテッドカーペットの原反は、基布(3)にパイル糸(5)を植え込んで形成され、自動車用タフテッドカーペット(2、22)となるカーペット形成部(6)を長手方向に沿って複数備える自動車用タフテッドカーペットの原反(1、21)であって、上記カーペット形成部(6)は、パイル糸が高目付量で植え込まれた高目付部(7)と、パイル糸が高目付量より小さな低目付量で植え込まれた低目付部(8)と、を備える。そして、隣り合うカーペット形成部(6)の間には、パイル糸が低目付量より小さな極低目付量で植え込まれた極低目付部(9、23)が形成され、極低目付部は、低目付部(8)のステッチ数より小さなステッチ数を有することを特徴とする(例えば、図2及び図6等参照)。
本実施形態2.に係る自動車用タフテッドカーペットの製造方法は、上記実施形態1.に係る自動車用タフテッドカーペットの原反(1、21)を用いる自動車用タフテッドカーペットの製造方法であって、自動車用タフテッドカーペットの原反(1、21)を極低目付部(9、23)に基づいてカーペット形成部(6)毎に裁断することを特徴とする(例えば、図1等参照)。
(1)自動車用タフテッドカーペットの原反の構成
本実施例に係る自動車用タフテッドカーペットの原反1(以下、単に「カーペット原反1」とも称する。)は、図1〜図3に示すように、後述するタフティングマシンによりポリエステル等からなる基布3にパイル糸5を植え込んで形成されている。このカーペット原反1は、1台分の自動車用タフテッドカーペット2(以下、単に「カーペット2」とも称する。)となるカーペット形成部6を長手方向(すなわち、パイル糸5のステッチ方向P)に沿って複数備えている。
次に、上記構成のカーペット原反1の製造方法について説明する。タフティングマシン10は、図3に示すように、基布3にパイル糸5を植え込むタフト部11と、このタフト部11に基布3を供給するように駆動される供給ローラ12a、12bと、を備えている。このタフト部11は、長尺状のニードルバー13と、このニードルバー13の下面側に設けられた複数のニードル14と、ルーパ15及びナイフ16(図4参照)と、を備えている。
次に、上記構成のカーペット原反1を用いた自動車用タフテッドカーペット2の製造方法について説明する。カーペット原反1の極低目付部9を目視やセンサ、カメラ等で検出して目印とすることで、カーペット原反をカーペット形成部の材料範囲毎に裁断してカーペット2が得られる(図1参照)。このように得られたカーペット2では、高目付部7及び低目付部8が正確な狙い位置に位置決めされている。そして、車両幅方向の中央側を高目付部7として優れた風合いや良好な外観を実現して意匠性が高められるとともに、フロアマットで覆われる車両幅方向の両横側を低目付部8として軽量化が図られる。
以上より、本実施例の自動車用タフテッドカーペットの原反1によると、カーペット形成部6は、パイル糸5が高目付量で植え込まれた高目付部7と、パイル糸5が高目付量より小さな低目付量で植え込まれた低目付部8と、を備える。そして、隣り合うカーペット形成部6の間には、パイル糸5が低目付部8の低目付量より小さな極低目付量で植え込まれた極低目付部9が形成され、極低目付部9は、低目付部8のステッチ数より小さなステッチ数を有する。これにより、極低目付部9を目視やセンサ、カメラ等で検出して目印とすることで、カーペット原反1が伸縮してもカーペット形成部6の材料範囲毎に正確に裁断してバラツキを吸収できる。よって、高目付部7及び低目付部8が所定の狙い位置に正確に位置決めされたカーペット2を歩留り良く得ることができる。
次に、本実施例2に係る自動車用タフテッドカーペットの原反について説明する。なお、本実施例2の自動車用タフテッドカーペットの原反において、上記実施例1に係る自動車用タフテッドカーペットの原反1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略する。
(1)自動車用タフテッドカーペットの原反の構成
本実施例に係る自動車用タフテッドカーペットの原反21は、図6に示すように、高目付部7及び低目付部8を有するカーペット形成部6を長手方向(すなわち、パイル糸5のステッチ方向P)に沿って複数備えている。
次に、上記構成のカーペット原反21の製造方法について説明する。タフティングマシン10では、各目付部7、8、23を形成する際に、ニードル14によるパイル糸5の打ち込み速度及びパイル糸5の送り量が一定とされ、基布3の供給スピードが変更される。すなわち、基布3の供給スピードは、高目付部7の形成時より低目付部8の形成時が早く、低目付部8の形成時より極低目付部23の形成時が早くされる。これにより、パイル糸5の打ち込み量が変更されて各目付部7、8、23が形成されることとなる。また、極低目付部23を形成する際に、タフティングマシン10から出力されるパイル糸5の打ち込み信号に基づいてインクジェット等で極低目付部23の表面側に着色部24が付着される。
次に、上記構成のカーペット原反21を用いた自動車用タフテッドカーペット22の製造方法について説明する。極低目付部23及び着色部24を目視やセンサ、カメラ等で検出して目印とすることで、カーペット原反21をカーペット形成部6の材料範囲毎に裁断して自動車用タフテッドカーペット22が得られる(図1参照)。
以上より、本実施例の自動車用タフテッドカーペットの原反21によると、実施例1の自動車用タフテッドカーペットの原反1と略同様の作用効果を奏するとともに、極低目付部23の表面側に、カーペット形成部6と異なる色を有する着色部24が形成されているので、カーペット形成部6に対する極低目付部24の識別性が更に高められる。特に、極低目付部24をセンサ、カメラ等で検出する際に効果的に検出できる。
Claims (4)
- 基布にパイル糸を植え込んで形成され、自動車用タフテッドカーペットとなるカーペット形成部を長手方向に沿って複数備える自動車用タフテッドカーペットの原反であって、
前記カーペット形成部は、前記パイル糸が高目付量で植え込まれた高目付部と、前記パイル糸が前記高目付量より小さな低目付量で植え込まれた低目付部と、を備え、
隣り合う前記カーペット形成部の間には、前記パイル糸が前記低目付量より小さな極低目付量で植え込まれた極低目付部が形成され、該極低目付部は、前記低目付部のステッチ数より小さなステッチ数を有することを特徴とする自動車用タフテッドカーペットの原反。 - 前記極低目付部は、前記カーペット形成部のパイル高さより小さなパイル高さを有する請求項1記載の自動車用タフテッドカーペットの原反。
- 前記極低目付部の表面側には、前記カーペット形成部と異なる色を有する着色部が形成されている請求項1又は2に記載の自動車用タフテッドカーペットの原反。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動車用タフテッドカーペットの原反を用いる自動車用タフテッドカーペットの製造方法であって、
前記自動車用タフテッドカーペットの原反を前記極低目付部に基づいて前記カーペット形成部毎に裁断することを特徴とする自動車用タフテッドカーペットの製造方法。
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