JP2014113395A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】球詰まりの発生時に、遊技者が遊技続行意欲を失い難いパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】遊技島に固定される矩形の外枠と、該外枠の開口部に扉状に開閉可能に配設される、前面側に遊技盤を備える本体枠と、該遊技盤の前面側に、扉状に開閉可能に配設される前扉と、本体枠の開閉状態を検知する本体枠開閉検知手段と、前扉の開閉状態を検知する前扉開閉検知手段とを備えるパチンコ遊技機にあって、本体枠又は前扉が開放状態から閉鎖状態へ変化した時に所定の閉鎖時演出を実行させるようにする。
【選択図】図10

Description

本発明は、球詰まり等の不具合を解消する作業のために開放可能な前扉及び本体枠を備えたパチンコ遊技機に関する。
一般的なパチンコ遊技機にあっては、始動口への入賞を契機に抽選が行われ、抽選の結果が大当りとなると、多量の賞球を獲得可能な大当り遊技が実行される。また、パチンコ遊技機では、遊技の進行に合わせて、画像表示器やランプ、スピーカ等を用いた演出が行われる。
パチンコ遊技機では、遊技中に、遊技盤面上で球詰まりが発生することがある。また、球詰まりは、機体の裏側に設けられている球払出装置等でも発生することがある。パチンコ遊技機は、矩形状の外枠と、該外枠の開口部に配設される本体枠と、本体枠前面の遊技盤を覆う前扉とを備えており、遊技盤面上で球詰まりが発生した場合は、遊技場の係員が前扉を扉状に開放して遊技盤面を露出させて、球詰まりを解消する。また、球払出装置等で球詰まりが発生した場合は、外枠に対して本体枠を扉状に開放して、本体枠の背面側に配設される球払出装置等を露出させて、球詰まりを解消する。
また、従来のパチンコ遊技機では、前扉又は本体枠の開放や、球詰まりなどのエラーを検知するセンサが設けられており、かかるセンサがエラーを検知すると、エラー報知を行うよう構成されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−299780号公報
ところで、球詰まりが発生した場合には、遊技場の係員が、遊技機を構成する前扉や本体枠を開放して、球詰まりを解消する作業を行う。ここで、球詰まりが発生すると、遊技者は、球詰まりの解消作業が終了するまで遊技を中断しなくてはならない。遊技場の係員が多忙で球詰まりの解消作業に時間がかかり、遊技者が遊技を長時間中断しなければならない場合もある。このように、球詰まりが発生すると、遊技に熱中していた遊技者は、水を差される形となり、球詰まりをきっかけに遊技を止めてしまうことがある。また、遊技場の係員に球詰まりを解消してもらうのが煩わしく、遊技機を叩いて球詰まりの解消を試みる遊技者もいるが、かかる行為はパチンコ遊技機が故障するおそれがあり好ましくない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、球詰まりの発生時に生じる上記弊害を軽減し得るパチンコ遊技機の提供を目的とする。
本発明は、遊技島に固定される矩形の外枠と、該外枠の開口部に扉状に開閉可能に配設される、前面側に遊技盤を備える本体枠と、該遊技盤の前面側に、扉状に開閉可能に配設される前扉と、本体枠の開閉状態を検知する本体枠開閉検知手段と、遊技の演出を制御する演出制御手段とを備えるパチンコ遊技機にあって、演出制御手段は、本体枠の開放状態から閉鎖状態への変化を本体枠開閉検知手段が検知すると、閉鎖時演出を実行する制御内容を備えることを特徴とするパチンコ遊技機である。
また、本発明の別の態様は、遊技島に固定される矩形の外枠と、該外枠の開口部に扉状に開閉可能に配設される、前面側に遊技盤を備える本体枠と、該遊技盤の前面側に、扉状に開閉可能に配設される前扉と、前扉の開閉状態を検知する前扉開閉検知手段と、遊技の演出を制御する演出制御手段とを備えるパチンコ遊技機にあって、演出制御手段は、前扉の開放状態から閉鎖状態への変化を前扉開閉検知手段が検知すると、閉鎖時演出を実行する制御内容を備えることを特徴とするパチンコ遊技機である。
これらの構成にあっては、球詰まりによって遊技が中断しても、球詰まりが解消されて、遊技を再開するタイミングで閉鎖時演出が実行されることとなるため、遊技中断による遊技者の不満感を軽減し、遊技再開後も遊技者の遊技続行意欲を維持し易くなる。また、本構成では、閉鎖時演出を楽しむためには、遊技場の係員に球詰まりを解消してもらわなければならないため、遊技機を叩いて球詰まりを解消する遊技者も少なくなる。
本発明に係る「閉鎖時演出」は、様々な態様を取り得るものである。例えば、ストーリー性のある動画を伴う盛大な演出であってもよいし、また、「お待たせしました」や「遊技を再開します」などのアナウンス程度のメッセージを表示又は音声出力するだけの簡素な演出であってもよい。
また、本発明にあって、前記閉鎖時演出の演出内容は、遊技を制御する遊技制御手段の内部状態を反映したものである構成が提案される。遊技制御手段の内部状態とは、例えば、大当りの当選確率が通常遊技状態よりも高確率となる確率遊技状態であるか否かなどが挙げられる。すなわち、かかる場合には、球詰まりが解消されて前扉や外枠が閉じられた時に、第一の閉鎖時演出が実行されると、遊技者は確変遊技状態である(または、確変遊技状態である可能性が高い)とわかり、第二の閉鎖時演出が実行されると、遊技者は通常遊技状態(または、通常遊技状態である可能性が高い)とわかることとなる。このように、遊技制御手段の内部状態をある程度報知すれば、閉鎖時演出が遊技者にとって価値の高いものとなるから、球詰まりが生じて遊技が中断された場合でも遊技者は不快と思わなくなるし、球詰まりが解消されるまでの間、遊技者は閉鎖時演出を待ち続けることとなる。
また、本発明にあって、演出制御手段は、本体枠又は前扉が開放状態から閉鎖状態に変化した時以外には、前記閉鎖時演出と同内容の演出を実行しない構成が提案される。かかる構成にあっては、閉鎖時演出が通常では実行されることのない希少価値の高い演出となるため、閉鎖時演出の価値を高めることが可能となる。
また、本発明にあって、演出用画像を表示する画像表示器を備え、演出制御手段は、前記閉鎖時演出の実行時に、前記画像表示器で特定の演出画像を表示することが提案される。本発明に係る閉鎖時演出の態様としては、演出画像に限らず、音声、ランプ、又はそれらの組合せが挙げられるが、球詰まりの解消作業中は、遊技者は、画像表示器を視認し難くなるため、球詰まり解消作業終了直後に行われる閉鎖時演出で演出画像を用いた演出を行えば、高い演出効果が得られるためである。
また、本発明にあって、一又は複数種類のエラーを検知するエラー検知手段を備え、演出制御手段は、前記エラー検知手段がエラーを検知している間は、前記閉鎖時演出を実行しない構成が提案される。本発明に係る閉鎖時演出は、前扉や本体枠が閉じられて、遊技者が遊技を再開可能となった時に実行されるべきものであり、不必要に実行すると、閉鎖時演出の価値が低くなってしまうが、かかる構成にあっては、前扉や本体枠が閉じられた時であっても、エラー検知手段がエラーを検知している状態では、閉鎖時演出が実行されないため、不必要な時に閉鎖時演出が実行されて、閉鎖時演出の価値が低下することがなくなる。
また、本発明にあって、本体枠に、前記閉鎖時演出の実行の可否を選択する閉鎖時演出選択スイッチを備え、該閉鎖時演出選択スイッチは、前扉又は本体枠を開放した状態でのみ操作可能となる構成が提案される。かかる構成にあっては、前扉や本体枠を閉じる際に、遊技場の係員が閉鎖時演出を実行させるか否かを選択可能となるから、不必要な時に閉鎖時演出が実行されて、閉鎖時演出の価値が低下することがなくなる。
以上に述べたように、本発明によれば、球詰まりが発生して遊技が中断した場合でも、閉鎖時演出によって遊技者の不満感を軽減することで、遊技中断後も遊技者が遊技を続けやすくなる。また、本発明では、遊技機を叩いて球詰まりを解消すると、閉鎖時演出を楽しむことができなくなるため、遊技機を叩いて球詰まりを解消しようとする遊技者も少なくなり、遊技機が故障するおそれも少なくなる。
パチンコ遊技機1の斜視図である。 本体枠5を開放した状態を示すパチンコ遊技機1の斜視図である。 前扉6を開放した状態を示すパチンコ遊技機1の斜視図である。 遊技盤10の正面図である。 パチンコ遊技機1の背面図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 演出画像表示器14の表示画面18の表示例を示す説明図である。 メイン処理の処理内容を示すフローチャートである。 異常検出処理の処理内容を示すフローチャートである。 異常報知処理の処理内容を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例のパチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島(図示せず)に固定される木製の矩形状の外枠2と、該外枠2の開口部を前方から覆うように枢支された遊技機本体3とを備えている。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10(図4参照)が取り付けられた本体枠5と、該本体枠5の遊技盤10を前面側から覆うように配設された前扉6とを備えてなる。本体枠5と前扉6は、ヒンジ部材4を介して外枠2に枢着されており、かかるヒンジ部材4によって、本体枠5は、図2に示すように、前扉6と一体となった状態で外枠2に対して扉状に開閉可能となっており、また、前扉6は、本体枠5に対して扉状に開閉可能となっている。
ここで、本体枠5は、通常は外枠2の右縁内側に設けられた第一係止部34,34に、第一フック片32,32が係合されていることにより、図1のように、外枠2の開口部を覆う閉鎖状態で係止保持され、第一係止部34と第一フック片32との係合を解除することにより、図2のように、その左端縁を中心に前方回動可能となって扉状に開放できる。一方、前扉6は、通常は本体枠5の右縁に設けられた第二フック片33,33が、第二係止部35,35に係合されていることにより、図1のように、遊技盤10の前面を覆う閉鎖状態で係止保持され、第二係止部35と第二フック片33との係合を解除することにより、図3のように、その左端縁を中心に前方回動可能となって扉状に開放できる。前記フック片32,33はそれぞれ、前記係止部34,35と係合した状態を保持する方向へ付勢されており、この係合状態と係合解除する解除状態とに位置変換可能とするように配設されている。そして、フック片32,33は、前扉6に配設された鍵穴36に所定のカギを差し込み、所定の操作することにより、前記係合状態と解除状態とに変換可能となっている。すなわち、本体枠5を閉鎖状態から開放するためには、鍵穴36に差し込んだカギを一方向へ回動(第一操作)することにより、第一フック片32,32を係合解除する位置に変換させる。また、前扉6を閉鎖状態から開放するためには、鍵穴36に差し込んだカギを他方向へ回動(第二操作)することにより、第二フック片33,33を係合解除する位置に変換させる。
この前扉6には、遊技盤10の遊技領域12(図4参照)を臨む前面ガラス(図示せず)が配設されており、図1,2のように、前面ガラスの下方に上部球受皿7が設けられている。さらに、図3のように、前扉6の裏側には、上部球受皿7の左端に対応する部位に、該上部球受皿7内の遊技球を発射装置40に送り出す球送出装置38が配設されている。また、本体枠5の下部には、下部球受皿8が設けられ、該下部球受皿8の左方に発射ハンドル9が突設されている。
図4は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、演出画像表示器14等の各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。演出画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面には各種演出画像等が表示される。この演出画像表示器14は、本発明に係る画像表示器を構成するものである。
また、センターケース13の下部には、特別図柄の始動記憶(以下、特別始動記憶)を記憶保持している個数を表す未消化数(特別図柄始動記憶数)を報知するための特別始動記憶数表示装置17が配設されている。ここで、4個のLEDからなる特別始動記憶数表示装置17は、その点灯数により4個までの未消化数を報知する。
さらにまた、センターケース13の右側上部には、6個のLED(発光ダイオード)からなる特別図柄表示装置15が配設される。この特別図柄表示装置15は、LEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものであり、後述するように、所定契機によって、各LEDを点滅させることによって特別図柄が変動状態となり、点滅後にいずれかのLEDが点灯することで特別図柄が停止表示状態となる。本実施例では、右側のLEDが点灯した停止図柄態様が当り態様、それ以外のLEDが点灯した停止図柄態様がハズレ態様と設定されており、特別図柄の停止図柄態様が当り態様で確定された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の大当り遊技(特別遊技状態)に移行する。
図4に示すように、センターケース13の左側には普通始動ゲート19が設けられている。この普通始動ゲート19を遊技球が通過すると、普通始動ゲート19に具備された普通始動スイッチS2(図6参照)が遊技球を検知して球検知信号を出力し、この球検知信号に基づいて、センターケース13の下部右側に設けられた2個の普通図柄表示装置(図示せず)が点滅して所定点灯態様で停止する。
また、センターケース13の下方には、遊技球を流入可能とする始動口21を備えた普通電動役物20が配設されている。この始動口21の内部には、遊技球を検知する特別始動スイッチS1(図6参照)が配設されており、該始動口21への遊技球流入に伴って特別始動スイッチS1が遊技球を検知することによって特別図柄表示装置15のLEDが点滅開始する。また、この遊技球を検知することにより球検知信号を出力し、この球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
さらに普通電動役物20の直下かつアウト口28の直上方位置には、大入賞口25を有する特別電動役物26が配設されている。この特別電動役物26は横長矩形状の開閉片27を具備している。開閉片27は内蔵する特別電動役物ソレノイドにより開閉制御され、これによって大入賞口25が開放状態と閉鎖状態に変換される。また、特別電動役物26の内部には入賞した遊技球を検知するカウントスイッチS3(図6参照)が設けられている。また、この遊技球を検知することにより球検知信号を出力し、この球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
また、普通電動役物20の両側に配設された一般入賞装置29に遊技球が入賞すると、一般入賞装置29に内蔵された一般入賞スイッチS4(図6参照)が球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
また、本体枠5の背面側には、図5に示すように、遊技島から供給される遊技球を貯留する球タンク45と、該球タンク45から、球受皿7,8の球払出口(図示せず)へ遊技球を流下させる球流通樋46と、球流通樋46に配設されて、球タンク45側から流下する遊技球を球払出口側へ送り出すことで、球受皿7,8に遊技球を払い出す球払出装置47とが設けられている。球払出装置47が送り出す遊技球は、上側の上部球受皿7に優先的に払い出され、上部球受皿7が満杯となると自然に下部球受皿8へ遊技球が払い出されることとなる。
また、本体枠5の背面側には、各種の基板がケースに収容された状態で装着されている。この基板の中で、後述する演出制御基板62には、遊技再開演出の可否を選択する遊技再開演出選択スイッチ37が配設される。遊技再開演出選択スイッチ37は、ケースの背面側に露出しており、本体枠5を開放した時にのみ操作可能となるよう構成されている。ここで、遊技再開演出は、本発明に係る閉鎖時演出に相当するものであり、遊技再開演出選択スイッチ37は、本発明に係る閉鎖時演出選択スイッチを構成するものである。
次に、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動を、図4を参照して簡単に説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機の基本的な遊技作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
本発明のパチンコ遊技機にあっては、通常の遊技状態(通常遊技状態)に加え、特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常確率よりも高確率となる確変遊技状態と、特別図柄の当り(大当り)によって開始される上記特別遊技状態(大当り遊技)といった三つの遊技状態がある。
通常遊技状態及び確変遊技状態にあっては、遊技球が発射装置から遊技盤10の遊技領域12に発射され、該遊技球が始動口21を通過した場合、乱数抽選が行われて特別始動記憶が生成される。この特別始動記憶は、特別図柄の変動・停止パターンや変動中の演出パターンを決定するための乱数データである。そして、生成された特別始動記憶に基づいて、特別図柄を変動表示させた後に停止表示する一連の図柄生成行程が実行される。詳述すると、図柄生成行程では、特別図柄の変動(LEDの点滅)が、2〜150秒程度継続し、変動後に特別図柄が一定時間(1秒)以上停止表示される。ここで、特別図柄が当り態様で停止表示されると大当りとなり、後述の特別遊技状態に移行する。
また、図柄生成行程中は、演出画像表示器14の表示画面18で画像演出が行われ、また、画像演出に合わせてスピーカや装飾用ランプが所定態様で作動する。図柄生成行程中の画像演出は、図7(a)に示すように、「0」〜「9」のいずれかの図柄で停止する三つの演出図柄50を中心に行われる。すなわち、図柄生成行程中は、特別図柄の変動と同期して演出図柄50が変動し、特別図柄の停止と同期して演出図柄が当り態様又はハズレ態様で停止表示される。なお、図7(a)において、「51」は演出図柄50の背景となる背景画像である。
遊技球の始動口21通過によって生成される特別始動記憶は一時的に記憶保持され、古い特別始動記憶から順番に図柄生成行程に用いられる。そして、図柄生成行程の実行により当該特別始動記憶が消化されると記憶消去される。本実施例では、記憶保持可能な特別始動記憶の上限数が4個に設定されており、特別始動記憶を4個記憶保持している時は、遊技球が始動口21を通過しても、新たな特別始動記憶を記憶保持しないよう構成される。
次に、通常遊技状態と確変遊技状態の違いを説明する。
確変遊技状態は、通常遊技状態の確率より高確率で特別図柄が当り易くなる遊技状態である。具体的には、通常遊技状態中の当選確率が1/300であるのに対し、確変遊技状態では当選確率が1/30となるので、確変遊技状態は通常遊技状態よりも10倍当り易いといえる。ここで、確変遊技状態は、確変遊技状態中であるとわかり易いように通常遊技状態と明らかに異なる演出が実行される場合もあるし、確変遊技状態中であるとわかり難いように通常遊技状態と略同じ演出が実行される場合もある。
次に、特別遊技状態(大当り遊技)について説明する。
特別遊技状態は、大入賞口25が開放作動する開閉ラウンドを所定回数実行する遊技状態であり、上述のように、通常遊技状態又は確変遊技状態でいずれかの特別図柄が当り態様で停止表示されて大当りとなると開始され、所定回数の開閉ラウンドを終了すると特別遊技状態が終了し、通常遊技状態又は確変遊技状態へ移行する。ここで、特別遊技状態は、1回当りの開放時間が30秒の開閉ラウンドを15回繰り返すと終了する。この特別遊技状態では、大入賞口25へ100個以上の入賞が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得できる。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の制御回路を、図6を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機1の遊技動作等を制御するための基板回路が設けられる。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものである。この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設される。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、抽選乱数を参照して当落判定や図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。
一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続される。
ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板62〜68に設置される各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御信号を三つの制御基板62,63,64へ出力し、これらの制御基板62,63,64の中央制御装置CPUがこの制御信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令信号が、演出制御基板62、図柄制御基板63、及び払出制御基板64の各入力ポートに向け、一方向に出力される。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、特別始動スイッチS1や普通始動スイッチS2等の各種スイッチやセンサ等が接続される。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物ソレノイドや特別電動役物ソレノイド等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。
上記の演出制御基板62には、パチンコ遊技機1で実行される演出全般を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板62の出力ポートには、演出画像表示器14を制御する画像制御基板65、スピーカを制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板62は、主制御基板60からの制御信号が入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該制御信号で指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御信号を送信する。
上記の画像制御基板65には、演出画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、表示態様を制御処理する画像制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや画像データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、描画領域等のデータを読み書きする領域が設けられた記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。画像制御基板65は、演出制御基板62から演出画像等の表示に係る信号を受信すると、画像制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所要の画像データを記憶装置RAMに書き込んで一画面分の画像データを作成し、出力ポートを介して演出画像表示器14に出力し、演出画像表示器14の表示画面に、出力した画像データに係る画像を表出させる。
上記の音源制御基板66には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音声データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。音源制御基板66は、演出制御基板62から演出音声等の出力に係る信号を受信すると、所要の音声データを記憶装置RAMで展開・混合してスピーカ(図示せず)に送出し、スピーカから出力させる。
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された多数の演出用ランプを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、演出用ランプの点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、演出ランプを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板67は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の演出制御基板62から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、出力ポートを介して、各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、特別図柄表示装置15のLEDの点灯、点滅等を制御する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、LEDを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、特別図柄表示装置15のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の払出制御基板64には、遊技球の払出しを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、球払出装置47のソレノイドを作動して、賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球の球数パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、球数カウントデータや未払球数等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板64は、主制御基板60から入力される払出要求信号を払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、出力ポートを介して球払出装置47のソレノイドを作動して、所定個数の賞球を払い出す払出処理を実行する。
主制御基板60の出力ポートには、発射制御基板68が接続される。発射制御基板68には、遊技機本体3に配設された発射装置40及び球送出装置38を駆動制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、動作プログラム等が格納されている記憶装置ROMと、入出力信号等を一時的に記憶する記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。発射制御基板68の入力ポートには、発射ハンドル9に内蔵された回動角度検知センサから発射ハンドル9の現在角度に応じた電圧信号が入力される。発射制御基板68の出力ポートには発射装置40及び球送出装置38が接続されている。発射制御基板68は、発射ハンドル9からの入力信号があると、球送出装置38に内蔵されたモータを間欠的に駆動して発射装置40へ遊技球を一球毎に送り出すとともに、発射ハンドル9からの入力信号に応じた電圧強度で、発射装置40に内蔵されたロータリーソレノイドを間欠的に駆動することで、発射ハンドル9の現在角度に応じた強さで遊技球を打圧発射する。
以上の制御回路にあって、本発明に係る遊技制御手段は、主に、主制御基板60、図柄制御基板63、払出制御基板64、発射制御基板68によって構成される。また、本発明に係る演出制御手段は、主に、主制御基板60、演出制御基板62、画像制御基板65、音源制御基板66、光源制御基板67により構成される。
次に、パチンコ遊技機1での球詰まりについて説明する。
遊技機本体3の背面側に設けられた上記した球流通樋46の、球払出装置47の直下流位置には、球流通樋46内を通過する遊技球を検知する球センサ31aが配設されている。さらに、球流通樋46の、球払出装置47の直上流位置にも、同様の球センサ31bが配設されている。これら球センサ31a,31bは、上記した払出制御基板64に接続されており(図6参照)、遊技球の球検知信号を払出制御基板64へ送信する。
ここで、払出制御基板64は、各球センサ31a,31bからの球検知信号により、球流通樋46で遊技球が正常に流通しているか否かを判定する処理を行う。すなわち、球払出装置47へ球払出信号を送信している状態で、球センサ31aからの球検知信号がなく且つ球センサ31bからの球検知信号がある場合には、球払出装置47の作動異常の発生または球払出装置47の上流での球詰まりの発生と判定する。また、球払出信号の送信状態で、球センサ31a及び球センサ31bの両方から球検知信号がない場合には、遊技球の供給異常の発生または球タンク45近傍での球詰まりの発生と判定する。また、球払出信号を送信していない状態で、球センサ31aから継続的に球検知信号がある場合には、球払出装置47よりも下流での球詰まりの発生と判定する。
そして、払出制御基板64は、上記の球詰まりが発生したと判定すると、異常発生信号を主制御基板60へ送信する。主制御基板60は、異常発生信号を受信すると、球詰まりフラグをONにするとともに、球詰まり報知開始信号を演出制御基板62へ送信する。そして、演出制御基板62は、球詰まり報知開始信号を受信すると、図7(b)に示すように、画像制御基板65を介して演出画像表示器14の表示画面18に球詰まりの発生を報知する球詰まりエラーメッセージ52を表示する。このような報知により、遊技者が球詰まりの発生に気付くと、遊技場の係員を呼んで、球詰まりの解消作業を求めることとなる。
払出制御基板64は、球詰まりが発生したと判定すると、異常発生信号を継続的に出力し、球センサ31a,31bからの球検知信号によって、発生検知した球詰まりが解消されたと判定すると異常発生信号の出力を停止する。主制御基板60は、異常発生信号が停止すると、球詰まりフラグをOFFにするとともに、球詰まり報知停止信号を演出制御基板62へ送信する。そして、演出制御基板62は、球詰まり報知停止信号を受信すると、球詰まりエラーメッセージ52の表示を終了する。なお、こうした球詰まりの発生を報知する構成については、従来から用いられている構成を適用できるため、その詳細については省略する。
また、パチンコ遊技機1では、遊技盤10の遊技領域12でも球詰まりが発生する。かかる球詰まりは、遊技領域12を転動流下する遊技球が遊技釘の間に嵌り込んでしまうことによるものである。かかる球詰まりをセンサで検知するパチンコ遊技機も存在するが、かかる球詰まりは、遊技者が目視で発見して係員を呼ぶことが可能であるため、本実施例ではセンサによる検知は行っていない。
遊技場の係員は、球払出装置47の周辺での球詰まりが発生した場合は、本体枠5を開放して、本体枠5の背面側を手前側に露出させ、球詰まり箇所に直接力を加えて球詰まりを解消する。一方、遊技領域12で球詰まりが発生した場合は、前扉6を開放して、遊技釘の間に嵌り込んだ遊技球を取り除いて球詰まりを解消する。このように、遊技場の係員が球詰まりの解消作業が行われている間も、図柄生成行程等の遊技作動は中断することなく継続するが、遊技者は発射ハンドルから手を放して遊技を中断しなくてはならない。
次に、本体枠5と前扉6の開閉状態を検知するためのセンサについて説明する。
図2に示すように、本体枠5の右縁裏側には、本体枠5の開閉状態を検知する本体枠開放センサ22が配設される。本体枠開放センサ22は、本体枠5の閉鎖状態で、外枠2に配設された反射板24aと対向するように配置された光センサであり、本体枠5の閉鎖状態ではOFF信号を継続出力し、本体枠5の開放状態では反射板24aから離間することにより、ON信号を継続出力するよう構成されている。また、図3に示すように、本体枠5の右縁表側には、前扉6の開閉状態を検知する前扉開放センサ23が配設される。前扉開放センサ23は、前扉6の閉鎖状態で、前扉6に配設された反射板24bと対向するように配置された光センサであり、前扉6の閉鎖状態ではOFF信号を継続出力し、前扉6の開放状態では反射板24bから離間することにより、ON信号を継続出力するよう構成されている。すなわち、本体枠開放センサ22は、本発明に係る本体枠開閉検知手段を構成し、前扉開放センサ23は、本発明に係る前扉開閉検知手段を構成するものである。
図6に示すように、本体枠開放センサ22と前扉開放センサ23は、主制御基板60に接続されており、主制御基板60は、2msごとにこれらのセンサ22,23の信号出力状態を調べることにより、本体枠5及び前扉6の開閉状態を確認する。主制御基板60の記憶装置RAMの記憶領域には、本体枠5及び前扉6の開閉状態を示す扉開放フラグが設けられている。主制御基板60は、本体枠5及び前扉6が閉鎖して、本体枠開放センサ22及び前扉開放センサ23がOFF信号を出力している間は、扉開放フラグをOFFに設定し、本体枠5及び/又は前扉6が開放して、本体枠開放センサ22と前扉開放センサ23の少なくとも一方がON信号を出力している間は、扉開放フラグをONに設定する。
主制御基板60は、扉開放フラグをOFFからONに切り換えるタイミングで、演出制御基板62に扉開放エラー信号を送信する。演出制御基板62の記憶装置RAMの記憶領域には、開放エラーフラグが設けられており、演出制御基板62は、主制御基板60から扉開放エラー信号を受信すると、開放エラーフラグをONに設定し、開放エラーフラグがONである期間は、図7(c)に示すように、画像制御基板65を介して演出画像表示器14に本体枠5や前扉6の開放を報知する開放エラーメッセージ53を表示する。また、主制御基板60は、扉開放フラグをONからOFFに切り換えるタイミングで、演出制御基板62に扉閉鎖信号を送信する。演出制御基板62は、扉閉鎖信号を受信すると、開放エラーフラグをOFFに設定し、開放エラーメッセージ53の表示を終了する。
このように、本実施例にあっては、球払出装置47の周辺で生じる球詰まりと、本体枠5及び前扉6の開放状態をエラーとして検知し、エラーの検知中は、演出画像表示器14の表示画面18にエラーメッセージ52,53を表示するよう構成されている。すなわち、本発明に係るエラー検知手段は、主制御基板60及び払出制御基板64、そして、それらに接続される各種センサ22,23,31a,31bなどによって構成される。
以下に、本発明の要部に係る構成について説明する。
上述のように、主制御基板60は、扉開放フラグをONからOFFに切り換えるタイミングで、演出制御基板62に扉閉鎖信号を送信する。ここで、扉閉鎖信号は二種類あり、主制御基板60の内部状態に応じていずれかの扉閉鎖信号が送信されるよう構成されている。具体的には、現在の遊技状態が通常遊技状態の場合は、主制御基板60は第一扉閉鎖信号を送信し、確変遊技状態の場合は第二扉閉鎖信号を送信する。演出制御基板62は、いずれかの扉閉鎖信号を受信すると、開放エラーフラグをOFFに設定し、開放エラーメッセージ53の表示を終了するとともに、遊技再開演出を実行する。この遊技再開演出は、本発明に係る閉鎖時演出に相当するものである。
遊技再開演出では、演出制御基板62は、図7(d),7(e)に示すように、演出画像表示器14の表示画面18に、特定背景画像51a,51bを表示するよう画像制御基板65を制御するとともに、演出に用いるキャラクターの声により「お待たせしました、遊技を再開します」という音声演出を行うよう音源制御基板66を制御する。ここで、これらの特定背景画像51a,51bは、本発明にあって、閉鎖時演出で表示される特定の演出画像に相当するものである。このような画像演出や音声演出を伴う遊技再開演出は、本体枠5や前扉6が閉鎖された時以外には実行されることのない、希少価値の高い演出である。特に、本実施例では、演出制御基板62は、以下のイまたはロの条件下では、扉閉鎖信号を受信した場合でも、遊技再開演出を実行しないよう構成し、遊技再開演出の実行頻度が必要以上に高くならないよう制限している。
イ)球詰まりメッセージの表示中である場合
ロ)遊技再開演出選択スイッチがOFFである場合
また、演出制御基板62は、主制御基板60から受信する扉閉鎖信号の種類に応じて異なる遊技再開演出を実行する。具体的には、演出制御基板62は、第一扉閉鎖信号を受信した場合は、図7(d)に示すように、多数の魚が表れる特定背景画像51aを表示する遊技再開演出(第一遊技再開演出)を実行し、第二扉閉鎖信号を受信した場合は、図7(e)に示すように、クジラが表れる特定背景画像51bを表示する遊技再開演出(第二遊技再開演出)を実行する。上述のように、演出制御基板62に送信される扉閉鎖信号の種類は、現在の遊技状態に応じて決まるため、かかる遊技再開演出時に表示される特定背景画像51a,51bによって、遊技者は、遊技機の内部状態(確変遊技状態中であるか否か)を知ることができる。
このように、本実施例のパチンコ遊技機1では、本体枠5や前扉6が閉じられた時に、遊技再開演出が実行されるため、本体枠5や前扉6を開放して球詰まりの解消作業を行った後に、遊技再開演出が実行されることとなる。このため、本実施例では、球詰まりによって遊技が中断してしまった場合であっても、遊技再開演出によって遊技者の不満感を軽減し、遊技者が遊技中断により遊技続行意欲を失うのを防止できるという利点がある。また、遊技再開演出は、遊技機を叩いて球詰まりを自力で解消した場合には実行されないため、遊技機を叩いて球詰まりを自力解消しようとする行為を減らすことができるという利点もある。
特に、遊技再開演出は、本体枠5や前扉6が閉じられた時のみに実行されるものであり、また、本体枠5や前扉6が閉じられた場合であっても、球詰まりが解消されていない場合や、遊技再開演出選択スイッチ37がOFFである場合は実行されることのない希少価値の高い演出である。このため、本実施例では、遊技中断による遊技者の不満を遊技再開演出によって大いに解消できるという利点がある。
また、本実施例では、遊技再開演出が、確変遊技状態中であるか否かを反映した内容となっている。このため、その他の演出内容から確変遊技状態中であるか否かを判別し難い状態であっても、遊技者は、球詰まりの解消作業の終了後に、遊技再開演出の内容によって、確変遊技状態中であるか否かを把握して遊技に役立てることができる。このように、遊技再開演出は、遊技に役立つ情報を遊技者に報知するものでもあるから、本実施例にあっては、球詰まりが生じて遊技が中断された場合でも、遊技者は、苛立つことなく球詰まりが解消されるのを待つことができる。
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の制御処理について、図8〜10に従って説明する。図8は、主制御用中央制御装置CPUで所定間隔(2ms)で実行されるメイン処理の制御内容を示すフローチャートである。このメイン処理によって、遊技の主要な制御処理が実現される。
メイン処理では、まず、電源投入時であるか否かの判定を行う(S101)。そして、電源投入時でないと判定した場合には、入賞に係る制御処理を行う入賞検出処理(S102)、各種乱数カウンタの値を更新するカウンタ値更新処理(S103)、異常検出処理(S104)、特別図柄の当選判定等を行う特別始動口処理(S105)、普通図柄の当選判定等を行う普通始動口処理(S106)、特別図柄の表示制御等を行う特別図柄処理(S107)、普通図柄の表示制御を行う普通図柄処理(S108)、特別遊技状態に係る制御を行う大入賞口処理(S109)、普通電動役物20の作動制御を行う普通電動役物処理(S110)、各制御基板へ制御コマンドを出力するコマンド送信処理(S111)の10個のサブルーチンを順番に実行する。そして、コマンド送信処理(S111)を実行した後は、各種乱数カウンタの初期値を更新する初期値更新処理(S112)をリセット信号が送信されるまで繰返し実行する。
一方、ステップS101で電源投入時であると判定した場合には、停電時の復帰処理を行うか否かを判定する一連の処理を行う(S113〜S115)。そして、停電時の復帰処理を行うと判定した場合には、各制御基板へ復電時のコマンドを送信し(S116)、電源切断前の番地から処理を再開する。これに対し、停電時の復帰処理を行わないと判定した場合には、ステップS102に移行する。
なお、このメイン処理の制御処理内容の多くは、従来のパチンコ遊技機で採用されているものである。このため、以下では、本発明の要部に係るサブルーチンについての制御処理のみ詳述し、従来機同様の制御処理を行うサブルーチンについての説明は省略する。
次に、上記異常検出処理(図8、S104)を図9にしたがって説明する。
異常検出処理では、主制御用中央制御装置CPUは、ステップS201〜207において、球詰まりに係る処理を実行する。具体的には、まず、払出制御基板64から異常発生信号を受信しているか否かを判定する(S201)。そして、異常発生信号を受信していないと判定した場合は、球詰まりフラグがONであるか否かを判定する(S202)。球詰まりフラグは、異常発生信号の受信中にONとなるものである。そして、ステップS202で球詰まりフラグがONでないと判定した場合は、そのままステップS208へ移行し、球詰まりフラグがONであると判定した場合は、球詰まりフラグをOFFに設定し(S203)、演出制御基板62に球詰まりエラーメッセージの表示を終了させるための球詰まり報知停止信号をセットしてから(S204)、ステップS208へ移行する。一方、ステップS201で、異常発生信号を受信していると判定した場合は、球詰まりフラグがONであるか否かを判定する(S205)。そして、ステップS205で球詰まりフラグがONであると判定した場合は、そのままステップS208へ移行し、球詰まりフラグがONでないと判定した場合は、球詰まりフラグをONに設定し(S206)、演出制御基板62に球詰まりエラーメッセージを表示させるための球詰まり報知開始信号をセットしてから(S207)、ステップS208へ移行する。
また、異常検出処理では、主制御用中央制御装置CPUは、ステップS208〜217において、本体枠5と前扉6の開閉に係る処理を実行する。具体的には、ステップS208,209では、本体枠開放センサ22と前扉開放センサ23の出力がONであるか否かを判定する。そして、いずれのセンサもONでないと判定した場合は、扉開放フラグがONであるか否かを判定し(S210)、扉開放フラグがONでないと判定した場合は、異常検出処理を終了する。一方、ステップS210で扉開放フラグがONであると判定した場合は扉開放フラグをOFFに設定し(S211)、確変遊技状態中であるか否かを判定する(S212)。そして、確変遊技状態中でないと判定した場合は、第一扉閉鎖信号をセットしてから(S213)、異常検出処理を終了し、確変遊技状態であると判定した場合は、第二扉閉鎖信号をセットしてから(S214)、異常検出処理を終了する。
また、ステップS208,209で、本体枠開放センサ22と前扉開放センサ23の少なくとも一方の出力がONであると判定した場合は、扉開放フラグがONであるか否かを判定する(S215)。そして、扉開放フラグがONであると判定した場合は、そのまま異常検出処理を終了し、扉開放フラグがONでないと判定した場合は、扉開放フラグをONに設定し(S216)、扉開放信号をセットしてから(S217)、異常検出処理を終了する。
図10は、演出制御用中央制御装置CPUで、所定間隔で実行される異常報知処理の制御内容を示すフローチャートである。この異常報知処理によって、エラーメッセージ52,53の表示や、遊技再開演出の実行に係る制御処理が実現される。
異常報知処理では、まず、主制御基板60から球詰まり報知開始信号を受信したか否かを判定し(S301)、球詰まり報知開始信号を受信したと判定した場合は、演出画像表示器14に球詰まりエラーメッセージ52を表示させてから(S302)、ステップS303へ移行し、球詰まり報知開始信号を受信していないと判定した場合は、そのままステップS303へ移行する。ステップS303では、主制御基板60から球詰まり報知停止信号を受信したか否かを判定し、球詰まり報知停止信号を受信したと判定した場合は、演出画像表示器14での球詰まりエラーメッセージ52の表示を終了してから(S304)、ステップS305へ移行し、球詰まり報知停止信号を受信していないと判定した場合は、そのままステップS305へ移行する。ステップS305では、主制御基板60から扉開放信号を受信したか否かを判定し、扉開放信号を受信したと判定した場合は、演出画像表示器14に開放エラーメッセージ53を表示させてから(S306)、ステップS307へ移行し、扉開放信号を受信していないと判定した場合は、そのままステップS307へ移行する。ステップS307では、主制御基板60から扉閉鎖信号を受信したか否かを判定し、扉閉鎖信号を受信したと判定した場合は、演出画像表示器14での開放エラーメッセージ53の表示を終了してから(S308)、ステップS309へ移行し、扉閉鎖信号を受信していないと判定した場合は、そのまま異常報知処理を終了する。ステップS309,310では、球詰まりエラーメッセージ52を表示中であるか否か、遊技再開演出選択スイッチがOFFであるか否かを判定し、球詰まりエラーメッセージ52を表示中であるか、遊技再開演出選択スイッチがOFFである場合は、そのまま異常報知処理を終了する。一方、ステップS309,310で、球詰まりエラーメッセージ52の表示中でなく、かつ、遊技再開演出選択スイッチがONであると判定した場合は、受信した扉閉鎖信号が第一扉閉鎖信号であるか否かを判定する(S311)。そして、受信した扉閉鎖信号が第一扉閉鎖信号であると判定した場合は、第一遊技再開演出を実行するための第一遊技再開演出処理(S312)を実行してから異常報知処理を終了し、また、受信した扉閉鎖信号が第一扉閉鎖信号でないと判定した場合は、第二遊技再開演出を実行するための第二遊技再開演出処理(S313)を実行してから異常報知処理を終了する。
なお、本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、閉鎖時演出(遊技再開演出)として、特定背景画像51a,51bの表示と、音声演出が実行されるよう構成されていたが、本発明に係る閉鎖時演出は、かかる構成に限らず様々な態様を取り得るものである。具体的には、閉鎖時演出は、物語性のある盛大な演出にすることもできるし、音声演出のみによる簡素な演出にすることもできる。
また、上記実施例では、閉鎖時演出(遊技再開演出)の内容によって、現在の遊技状態を遊技者に報知するよう構成されていたが、本発明に係る閉鎖時演出は、現在の遊技状態を明確に報知するものに限らず、ある程度の確からしさで報知するものであってもよい。また、本発明にあって、閉鎖時演出の演出内容が反映する遊技機の内部状態は、現在の遊技状態に限られず、例えば、記憶保持している特別始動記憶の中に、大当りとなるものがある状態であるか否かを反映するようにしてもよい。
また、上記実施例では、閉鎖時演出選択スイッチ(遊技再開演出選択スイッチ)が、本体枠の開放時に操作できる位置に配設されていたが、本発明に係る閉鎖時演出選択スイッチは、本体枠と前扉の少なくとも一方を開放した時に操作可能となるよう配設されていれば足りる。
1 パチンコ遊技機
2 外枠
3 遊技機本体
4 ヒンジ部材
5 本体枠
6 前扉
10 遊技盤
14 演出画像表示器(画像表示器)
18 表示画面
22 本体枠開放センサ(本体枠開閉検知手段)
23 前扉開放センサ(前扉開閉検知手段)
37 遊技再開演出選択スイッチ(閉鎖時演出選択スイッチ)
50 演出図柄
51a,51b 特定背景画像
52 球詰まりエラーメッセージ
53 開放エラーメッセージ

Claims (7)

  1. 遊技島に固定される矩形の外枠と、
    該外枠の開口部に扉状に開閉可能に配設される、前面側に遊技盤を備える本体枠と、
    該遊技盤の前面側に、扉状に開閉可能に配設される前扉と、
    本体枠の開閉状態を検知する本体枠開閉検知手段と、
    遊技の演出を制御する演出制御手段と
    を備えるパチンコ遊技機にあって、
    演出制御手段は、本体枠の開放状態から閉鎖状態への変化を本体枠開閉検知手段が検知すると、所定の閉鎖時演出を実行する制御内容を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技島に固定される矩形の外枠と、
    該外枠の開口部に扉状に開閉可能に配設される、前面側に遊技盤を備える本体枠と、
    該遊技盤の前面側に、扉状に開閉可能に配設される前扉と、
    前扉の開閉状態を検知する前扉開閉検知手段と、
    遊技の演出を制御する演出制御手段と
    を備えるパチンコ遊技機にあって、
    演出制御手段は、前扉の開放状態から閉鎖状態への変化を前扉開閉検知手段が検知すると、所定の閉鎖時演出を実行する制御内容を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 前記閉鎖時演出の演出内容は、遊技を制御する遊技制御手段の内部状態を反映したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 演出制御手段は、本体枠又は前扉が開放状態から閉鎖状態に変化した時以外には、前記閉鎖時演出と同内容の演出を実行しないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
  5. 演出用画像を表示する画像表示器を備え、
    演出制御手段は、前記閉鎖時演出の実行時に、前記画像表示器で特定の演出画像を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
  6. 一又は複数種類のエラーを検知するエラー検知手段を備え、
    演出制御手段は、前記エラー検知手段がエラーを検知している間は、前記閉鎖時演出を実行しないことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
  7. 本体枠に、前記閉鎖時演出の実行の可否を選択する閉鎖時演出選択スイッチを備え、該閉鎖時演出選択スイッチは、前扉又は本体枠を開放した状態でのみ操作可能となることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
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