JP2019141211A - 遊技機 - Google Patents

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小倉 敏男
Toshio Ogura
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Abstract

【課題】呼出操作が行い難くなることによる遊技興趣の低下を防ぐことができる遊技機を提供すること。【解決手段】可動役物178SG001の下方の位置に遊技者が操作可能な呼出ボタン178SG002が設けられており、呼出ボタン178SG002が操作されることに基づいて演出制御用CPU120が呼出ランプ178SG102に対して呼出信号を出力する制御を行うようになっており、呼出ランプ178SG002に呼出信号が入力されることでを行わせることができる。【選択図】図8−1

Description

本発明は、遊技が可能な遊技機に関する。
この種の遊技機としては、遊技機の上部が前方に向かって大きく張り出すように形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−158997号公報
遊技店では、遊技機の上部に呼出ランプ等の呼出装置が設置され、呼出装置にて呼出操作をすることで係員を呼び出せる形態が一般的であるが、特許文献1に記載の遊技機のように遊技機の上部が前方に向かって張り出している場合に、呼出装置による呼出操作が困難となるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、呼出操作が行い難くなることによる遊技興趣の低下を防ぐことができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の手段1に記載の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技者側に突出した突出部(例えば、可動役物178SG001)を遊技機の上部に有し、
前記突出部(例えば、可動役物178SG001)よりも下部において遊技者が操作可能に設けられた操作手段(例えば、呼出ボタン178SG002)と、
前記操作手段が操作されたことにもとづいて、該遊技機の外部に設けられた呼出装置(例えば、呼出ランプ178SG102)に呼出動作(点灯)を行わせるための呼出信号を出力する呼出信号出力手段(例えば、演出制御用CPU120による呼出処理)と、
前記操作手段に関する説明演出(例えば、呼出説明)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120によるエンディング演出処理により呼出説明パターン(大)または(小)を設定する処理)と、
を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機の上部に突出部を有することに伴って呼出操作が行い難くなることによる遊技興趣の低下を防ぐことができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
呼出信号を出力するか否かを設定可能な設定手段(例えば、呼出設定スイッチ178SG006)を備え、
前記演出実行手段は、前記設定手段により呼出信号を出力しない旨(例えば、呼出設定OFF)が設定されている場合には前記操作手段に関する説明演出(例えば、呼出説明)を実行せず、前記設定手段により呼出信号を出力する旨(例えば、呼出設定ON)が設定されている場合には前記操作手段に関する説明演出を実行可能である(例えば、呼出設定ONか否かを判定し、呼出設定ONでない場合に呼出説明パターンを設定せず、呼出設定ONである場合に呼出説明パターンを設定する処理)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技環境に応じて呼出信号を出力するか否かを選択できるとともに、呼出信号を出力しない旨が設定されているにも関わらず、操作手段に関する説明演出が実行されてしまうことを防止できる。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
呼出信号を出力するか否かを設定可能な設定手段(例えば、呼出設定スイッチ178SG006)を備え、
前記設定手段により呼出信号を出力する旨(例えば、呼出設定ON)が設定されているときと呼出信号を出力しない旨(例えば、呼出設定OFF)が設定されているときとで前記操作手段の態様が異なる(例えば、呼出設定ONであれば、呼出ボタン178SG002を青色点灯または赤色点灯させ、呼出設定OFFであれば、呼出ボタン178SG002を消灯させる)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技環境に応じて呼出信号を出力するか否かを選択できるとともに、操作手段を操作することにより呼出信号が出力されるか否かを遊技者に認識させることができる。
本発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
呼出信号は、前記呼出装置(例えば、呼出ランプ178SG102)が呼出動作を実行していないとき(例えば、消灯時)には呼出動作(例えば、点灯)を開始させ、前記呼出装置が呼出動作を実行しているとき(例えば、点灯時)には該呼出動作(例えば、点灯)を終了させることが可能な信号であり、
前記操作手段(例えば、呼出ボタン178SG002)を操作して呼出信号が出力される毎に前記操作手段の態様(例えば、呼出LED178SG004の点灯態様)を変化させる(呼出ボタン178SG002が操作されて呼出信号が出力される毎に赤色点灯/青色点灯を交互に切り替える)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、操作手段を操作して呼出信号が出力される毎に呼出装置の呼出動作の実行/終了が変化する一方、操作手段の態様も変化するので、操作手段の態様の変化によって呼出動作の実行状況が変化したことを認識させることができる。
本発明の手段5の遊技機は、手段4に記載の遊技機であって、
発光可能な発光手段(例えば、遊技効果ランプ9)を備え、
前記演出実行手段は、前記発光手段の発光態様を変化させる発光演出(例えば、複数種類の発光パターンに応じた発光演出)を実行可能であり、
発光演出が実行されても前記操作手段の態様を変化させない(例えば、発光演出により遊技効果ランプ9の発光パターンが切り替わっても呼出LED178SG004の点灯態様を変化させない)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光演出の影響を受けることなく、操作手段の態様によって呼出動作の実行状況を認識させることができる。
本発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記突出部(例えば、可動役物178SG001)の形状を変化可能であり(例えば、第1状態、第2状態のいずれかに変化)、
前記演出実行手段は、前記突出部の形状が変化しているとき(例えば、第2状態)と変化していないとき(例えば、第1状態のとき)とで異なる態様にて前記操作手段に関する説明演出(例えば、呼出説明)を実行する(例えば、可動役物178SG001が第2状態を維持するか否かを判定し、可動役物178SG001が第2状態を維持する場合には呼出説明(大)パターンを設定し、可動役物178SG001が第2状態を維持しない場合には呼出説明(小)パターンを設定する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、突出部の形状が変化しているか否かによって適した態様で操作手段に関する説明演出を実行することができる。
本発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
画像を表示可能な表示手段(例えば、画像表示装置5)を備え、
前記表示手段は、前記操作手段(例えば、呼出ボタン178SG002)を操作して呼出信号が出力されたときに前記操作手段が操作された旨を表示可能である(例えば、呼出ボタン178SG002が操作されて、呼出中フラグが設定されていない場合に、呼出中画像の表示指令を設定する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、操作手段を操作して呼出信号が出力されたことを認識させることができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであってよいし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであってもよい。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の上部断面図である。 パチンコ遊技機に設けられた可動役物の動作態様を示す上部断面図及び大当り種別に応じた可動役物の動作状態を示す図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 呼出処理の一例を示すフローチャートである。 エンディング演出処理の一例を示すフローチャートである。 呼出ボタンを操作したときの制御状態を示すタイミングチャートである。 呼出ボタンを操作したときの動作状況を示す図である。 エンディング演出において実行される説明演出の一例を示す図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄または普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示または更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ないまたはほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えてまたは代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/または、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22A及び第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたことまたは電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」または「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球が指触不能に内封された封入式のパチンコ遊技機であっても本発明を適用可能である。また、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合または「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部178SGに関する説明)
次に、本実施形態の特徴部178SGについて説明する。図8−1は、特徴部178SGのパチンコ遊技機1が遊技島に設置された状態の正面図であり、図8−2は、特徴部178SGのパチンコ遊技機1が遊技島に設置された状態の上部断面図である。
図8−1及び図8−2に示すように、パチンコ遊技機1の前面を構成する遊技機用枠3の上部には、前方(遊技者側)に突出する形状の可動役物178SG001が設けられている。また、遊技機用枠3の下方右側には、遊技者が操作可能であり、後述の呼出ランプ178SG102に対して呼出信号を出力させるための呼出ボタン178SG002が設けられている。呼出ボタン178SG002に対する操作は、呼出センサ178SG003(図8−4参照)により検出される。また、呼出ボタン178SG002には、呼出LED178SG004(図8−4参照)が内蔵されており、呼出LED178SG004の点灯/消灯及び点灯色を変化させることで呼出ボタン178SG002の態様を複数の態様に変化させることが可能となっている。
また、図8−1及び図8−2に示すように、パチンコ遊技機1が設置される遊技島においてパチンコ遊技機1の上方を被覆するランプ板178SG101には、パチンコ遊技機1の上方位置に呼出ランプ178SG102が取り付けられている。呼出ランプ178SG102の前面には、対応するパチンコ遊技機1の遊技に関連するデータ等が表示されるデータ表示部178SG103と、遊技者が遊技店の係員を呼び出す際に操作する呼出ボタン178SG104と、データ表示部178SG103に表示されるデータの切替等を行う際に操作するデータボタン178SG105と、が設けられており、特に、遊技者が呼出ボタン178SG104を操作することで、呼出ランプ178SG102に内蔵されたLED(図示略)が発光し、呼出ランプ178SG102が点灯することで、遊技店の係員を呼び出すことができるようになっている。
可動役物178SG001は、図8−3(A)(B)に示すように、第1可動部178SG001aと、第2可動部178SG001bと、を有し、図8−3(A)に示す状態、すなわち第1可動部178SG001a、第2可動部178SG001bともに、下方に位置する第1状態と、図8−3(B)に示す状態、すなわち第1可動部178SG001aが軸部材178SG001cを中心として上方に向かって回動することで上方にせり出し、第2可動部178SG001bが軸部材178SG001cを中心として上方に向かって回動することで前方に張り出した第2状態と、からなる2つの状態に変形可能であり、後述する役物駆動モータ178SG005(図8−4参照)の駆動により第1状態から第2状態、第2状態から第1状態に動作させることが可能となっている。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、図8−3(C)に示すように、大当り種別として、通常大当り、確変大当り、潜伏確変大当りの3種類が設定されている。通常大当りは、大当り遊技状態後の遊技状態が低確低ベース状態となる大当り種別であり、確変大当りは、大当り遊技状態後の遊技状態が高確高ベース状態となる大当り種別であり、潜伏確変大当りは、大当り遊技状態後の遊技状態が高確低ベース状態となる大当り種別である。確変大当りの場合には、大当り遊技状態が終了するまでにその後の遊技状態が高確状態である旨が報知されるとともに、大当り遊技状態後に高ベース状態に制御されることから、大当り遊技状態後、高確状態であることを遊技者が認識可能となる一方で、潜伏確変大当りの場合には、その後の遊技状態が高確状態である旨が報知されることはなく、大当り遊技状態後、高確状態となるものの通常大当りと同様に低ベース状態に制御されるので、通常大当りとの違いを遊技者が認識することが困難であり、大当り遊技状態後に高確状態となることを遊技者が認識することが困難となるため、大当り遊技状態後、低ベース状態に制御された場合に、高確状態である可能性を期待させることができるようになっている。
また、特徴部178SGの演出制御用CPU120は、図8−3(C)に示すように、大当り遊技状態の開始後、大当り中演出が実行される期間にわたり、大当り種別に関わらず、可動役物178SG001が第2状態となるように制御する。そして、大当り種別が確変大当りの場合、すなわちその後の遊技状態が高確状態であり、次回の大当りが保証されている場合には、エンディング演出において可動役物178SG001の第2状態を維持し、さらに大当り遊技状態後も、次回大当り遊技状態が開始するまで可動役物178SG001の第2状態、すなわち大当り中と同様の状態を維持するように制御する。一方、大当り種別が通常大当りまたは潜伏確変大当りの場合、すなわちその後の遊技状態が高確状態であるか、低確状態であるか、の判断が困難な場合には、エンディング演出中に可動役物178SG001を第2状態から第1状態に動作させるように制御し、その後の遊技状態では、演出などに用いる場合を除き、可動役物178SG001が第1状態となるように制御する。
図8−4は、特徴部178SGにおけるパチンコ遊技機1に搭載された制御基板などを示す構成図である。
特徴部178SGの主基板11には、図8−4に示すように、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を、ターミナル基板178SG008を介して、呼出ランプ178SG102等の外部装置に対して出力する情報出力回路178SG007が搭載されている。ターミナル基板178SG008を介して出力された情報出力信号は、呼出ランプ178SG102に対して出力されるとともに、呼出ランプ178SG102を介して遊技機に関するデータを管理するホールコンピュータ(図示略)に対して出力されるようになっている。尚、ターミナル基板178SG008を介して出力された情報出力信号は、呼出ランプ178SG102に対して出力され、呼出ランプ178SG102を介してホールコンピュータに出力される構成に限らず、ターミナル基板178SG008を介して出力された情報出力信号が、複数または単数のパチンコ遊技機1に対応して設けられた中継端末に対して出力され、中継端末を介して呼出ランプ178SG102及びホールコンピュータに出力される構成としても良い。
特徴部178SGの演出制御基板12には、図8−4に示すように、呼出ボタン178SG002の操作状態を検出する呼出センサ178SG003が接続され、呼出センサ178SG003により検出された呼出ボタン178SG002の検出状態が入力されるようになっている。また、演出制御基板12には、図8−4に示すように、呼出ボタン178SG002の操作による呼出信号の出力等の呼出設定を有効とするか、無効とするか、を設定可能な呼出設定スイッチ178SG006が接続されており、呼出設定を特定する呼出設定信号が入力されるようになっている。
特徴部178SGにおいて呼出設定スイッチ178SG006は、パチンコ遊技機1の裏面に配置されており、通常時は操作不能とされ、所定のキーを用いて遊技機用枠3を開放することにより操作が可能とされている。このため、キーを所持する遊技店の係員等の管理者のみが呼出設定スイッチ178SG006を操作することが可能となっている。
特徴部178SGの演出制御基板12には、図8−4に示すように、呼出ボタン178SG002に内蔵された呼出LED178SG004が、ランプ制御基板14を介して接続されており、演出制御用CPU120からの指令に基づき駆動されるようになっている。また、演出制御基板12には、図8−4に示すように、可動役物178SG001を動作させるための役物駆動モータ178SG005が接続されており、演出制御用CPU120からの指令に基づき駆動されるようになっている。
特徴部178SGの演出制御用CPU120は、図8−4に示すように、呼出ボタン178SG002が操作された旨が特定される呼出信号を出力する制御を行う。演出制御用CPU120の制御によって出力された呼出信号は、主基板11からの情報出力信号も経由するターミナル基板178SG008を介して、呼出ランプ178SG102等の外部装置に対して出力されるようになっている。ターミナル基板178SG008を介して出力された呼出信号は、呼出ランプ178SG102に対して出力されるとともに、呼出ランプ178SG102を介してホールコンピュータ(図示略)に対して出力されるようになっている。尚、ターミナル基板178SG008を介して出力された呼出信号は、呼出ランプ178SG102に対して出力され、呼出ランプ178SG102を介してホールコンピュータに出力される構成に限らず、ターミナル基板178SG008を介して出力された呼出信号が、前述の中継端末に対して出力され、中継端末を介して呼出ランプ178SG102及びホールコンピュータに出力される構成としても良い。また、呼出信号は、少なくとも呼出ランプ178SG102に対して出力されるものであれば良く、呼出ランプ178SG102または中継端末からホールコンピュータに対して呼出信号が出力されない構成でも良い。また、このような構成においては、ターミナル基板178SG008を介して出力された情報出力信号が、中継端末に対して出力され、中継端末を介して呼出ランプ178SG102及びホールコンピュータに出力される一方で、ターミナル基板178SG008を介して出力された呼出信号が中継端末を介することなく呼出ランプ178SG102に対して直接出力される構成としたり、呼出信号がターミナル基板178SG008も中継端末も介することなく呼出ランプ178SG102に対して直接出力される構成としても良い。
次に特徴部178SGにおいて演出制御用CPU120が行う演出制御メイン処理の一例について、図8−5に示すフローチャートを用いて説明する。尚、ここでは、図6を用いて説明した演出制御メイン処理と相違する部分について説明する。
特徴部178SGにおける演出制御メイン処理では、ステップS71の初期化処理において、呼出設定スイッチ178SG006からの呼出設定信号を読み出し、呼出設定信号に基づいて呼出設定の有効/無効を示す呼出設定フラグをRAM122に設定するとともに、呼出設定が有効であれば、呼出LED178SG004の状態を青色点灯に設定し、呼出設定が無効であれば、呼出LED178SG004の状態を消灯に設定する。これにより、電源投入時に呼出設定スイッチ178SG006により呼出設定の有効が設定されている場合には、呼出LED178SG004が青色に点灯した状態となる一方、呼出設定の無効が設定されている場合には、呼出LED178SG004が消灯した状態となる。尚、呼出設定スイッチ178SG006からの呼出設定信号に基づいて呼出設定の有効/無効を示す呼出設定フラグは、ステップS71の初期化処理においてのみ設定されるため、電源投入後は呼出設定を変更できない構成であるが、電源投入後の任意のタイミングで呼出設定を変更できる構成としても良い。
また、特徴部178SGにおける演出制御メイン処理では、ステップS76の演出制御プロセス処理のうちエンディング演出処理において呼出説明を実行する処理を行う。尚、特徴部178SGにおけるエンディング演出処理については後に詳述する。
また、特徴部178SGにおける演出制御メイン処理では、ステップS77の演出用乱数更新処理の後、呼出信号の出力制御を行う呼出処理を行う(ステップ178SGS01)。尚、呼出処理については後に詳述する。
次に、演出制御用CPU120が図8−5のステップ178SGS01において行う呼出処理の一例について、図8−6に示すフローチャートを用いて説明する。
呼出処理では、まず、初期化処理においてRAM122に設定された呼出設定フラグを参照して呼出設定が有効であるか、無効であるか、を判定する(ステップ178SGSa01)。
ステップ178SGSa01において呼出設定が無効であれば、そのまま呼出処理を終了することとなる。このため、呼出設定が無効の場合には、起動時における初期動作制御処理における呼出LED178SG004の消灯の設定が維持されることとなる。
ステップ178SGSa01において呼出設定が有効であれば、信号期間計時中か否かを判定する(ステップ178SGSa02)。信号期間計時中か否かは、RAM122に割り当てられた信号期間を計測するための信号期間タイマ値を参照し、0以外であれば信号期間計時中であると判定し、0であれば信号期間計時中でないと判定する。
信号期間とは、呼出信号の出力を開始してから停止するまでの期間及び呼出信号の出力を停止してから次の呼出信号の出力が可能となるまでの期間であり、呼出ランプ178SG102が呼出信号の出力開始及び出力停止を検出するのに十分な期間である。そして、信号期間計時中は、後述するステップ178SGSa08において呼出ボタン178SG002が操作されたか否かが判定されることなく、呼出処理が終了することとなるため、この間は呼出ボタン178SG002が操作されても当該操作に基づいて呼出信号が出力されることがなく、呼出ランプ178SG102側で呼出信号を確実に検出できるようになる。
また、ここでは、呼出信号の出力を開始してから停止するまでの期間及び呼出信号の出力を停止してから次の呼出信号の出力が可能となるまでの期間として同一期間を適用しているが、呼出ランプ178SG102の仕様に応じて異なる期間を適用してもよい。
ステップ178SGSa02において信号期間計時中であれば、信号期間タイマ値を1減算し(ステップ178SGSa03)、減算後の信号期間タイマ値が0か否か、すなわち信号期間が経過したか否かを判定し(ステップ178SGSa04)、減算後の信号期間タイマ値が0でなければ呼出処理を終了する。
ステップ178SGSa04において減算後の信号期間タイマ値が0の場合には、呼出信号がONであるか否かを判定し(ステップ178SGSa05)、呼出信号がONではない場合、すなわち呼出信号の出力停止後、信号期間が経過した場合であれば呼出処理を終了する。
ステップ178SGSa05において呼出信号がONであれば、呼出信号をOFFに設定し(ステップ178SGSa06)、信号期間を計測するための初期値を信号期間タイマ値として設定し(ステップ178SGSa07)、呼出処理を終了する。
ステップ178SGSa02において信号期間計時中でない場合、すなわち呼出信号の出力開始後、信号期間が経過していない場合でもなく、呼出信号の出力停止後、信号期間が経過していない場合でもない場合には、呼出センサ178SG003の検出状態に基づいて呼出ボタン178SG002がOFFからONに変化したか否かを判定し(ステップ178SGSa08)、呼出ボタン178SG002がOFFからONに変化していない場合には、呼出処理を終了する。
ステップ178SGSa08において呼出ボタン178SG002がOFFからONに変化した場合、すなわち呼出ボタン178SG002が操作された場合には、呼出信号をONに設定し(ステップ178SGSa09)、信号期間を計測するための初期値を信号期間タイマ値として設定し(ステップ178SGSa10)、呼出中である旨を示す呼出中フラグがRAM122に設定されているか否かを判定する(ステップ178SGSa11)。
ステップ178SGSa11において呼出中フラグが設定されていない場合、すなわち呼出中でない場合には、RAM122に呼出中フラグを設定し(ステップ178SGSa12)、画像表示装置5に呼出中画像を現在の表示内容に追加して表示する表示指令設定を行い(ステップ178SGSa13)、呼出LED178SG004の状態を赤色点灯に設定し(ステップ178SGSa14)、呼出処理を終了する。これに伴い、図8−9に示すように、画像表示装置5に、呼出ボタン178SG002を模した画像と「係員を呼び出し中です しばらくお待ちください」とのメッセージを示す画像が追加表示され、呼出ボタン178SG002の態様が青色点灯から赤色点灯に変化する。
ステップ178SGSa11において呼出中フラグが設定されている場合、すなわち呼出中の場合には、RAM122に設定されている呼出中フラグをクリアし(ステップ178SGSa15)、呼出中画像を消去する表示指令設定を行い(ステップ178SGSa16)、呼出LED178SG004の状態を青色点灯に設定し(ステップ178SGSa17)、呼出処理を終了する。これに伴い、画像表示装置5に表示されていた呼出ボタン178SG002を模した画像と「係員を呼び出し中です しばらくお待ちください」とのメッセージを示す画像が非表示となり、呼出ボタン178SG002の態様が赤色点灯から青色点灯に変化する。
次に、演出制御用CPU120が図7のステップS177において行うエンディング演出処理の一例について、図8−7に示すフローチャートを用いて説明する。
エンディング演出処理では、まず、エンディング演出タイマが設定されているか否かを判定する(ステップ178SGSb01)。
ステップ178SGSb01においてエンディング演出タイマが設定されていない場合には、大当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドを受信したことを示す当り終了指定コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ178SGSb02)、当り終了指定コマンド受信フラグがセットされていない場合には、エンディング演出処理を終了する。
ステップ178SGSb02において当り終了指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、当り終了指定コマンド受信フラグをリセットし(ステップ178SGSb03)、エンディング演出タイマにエンディングの演出時間に相当する値を設定するとともに(ステップ178SGSb04)、エンディング演出パターンを設定する(ステップ178SGSb05)。
次いで、初期化処理においてRAM122に設定された呼出設定フラグを参照して呼出設定が有効であるか、無効であるか、を判定する(ステップ178SGSb06)。
ステップ178SGSb06において呼出設定が無効であれば、そのまま呼出処理を終了することとなる。この場合には、エンディング演出において後述する呼出説明が画像表示装置5に表示されることがない。
ステップ178SGSb06において呼出設定が有効であれば、可動役物178SG001が第2状態を維持するか否かを判定し(ステップ178SGSb07)、可動役物178SG001が第2状態を維持する場合、すなわち大当り種別が確変大当りの場合には、呼出説明(大)パターンを設定し(ステップ178SGSb08)、エンディング演出処理を終了する。これに伴い、エンディング演出が終了するまでの期間にわたり、図8−10(A)に示すように、画像表示装置5に、呼出ボタン178SG002を模した画像と、操作方向を示す矢印の画像と、「押すと係員を呼べます」とのメッセージを示す画像が所定のサイズにて追加表示される。
ステップ178SGSb07において可動役物178SG001が第2状態を維持せず、第1状態に変化する場合、すなわち大当り種別が通常大当りまたは潜伏確変大当りの場合には、呼出説明(小)パターンを設定し(ステップ178SGSb09)、エンディング演出処理を終了する。これに伴い、エンディング演出が終了するまでの期間にわたり、図8−10(B)に示すように、画像表示装置5に、呼出ボタン178SG002を模した画像と、操作方向を示す矢印の画像と、「押すと係員を呼べます」とのメッセージを示す画像が呼出説明(大)パターンが設定された場合よりも小さいサイズにて追加表示される。
ステップ178SGSb01においてエンディング演出タイマが設定されていない場合には、エンディング演出タイマの値を1減算し(ステップ178SGSb10)、ステップ178SGSb05において設定されたエンディング演出パターンに基づく演出制御指令を行う(ステップ178SGSb11)。
そして、エンディング演出タイマの値が0になっているか否か、すなわちエンディング演出時間が経過したか否かを判定し(ステップ178SGSb12)、エンディング演出時間が経過していなければエンディング演出処理を終了する。
ステップ178SGSb12においてエンディング演出時間が経過している場合には、演出プロセスフラグをクリアして、その値を“0”に初期化し(ステップ178SGSb13)、エンディング演出処理を終了する。
次に、特徴部178SGにおけるパチンコ遊技機1の動作状況について説明する。
特徴部178SGにおけるパチンコ遊技機1では、呼出設定が有効に設定されている場合に、電源投入後、呼出LED178SG004が青色点灯し、呼出ボタン178SG002の態様が青色点灯した状態となる。一方、呼出設定が無効に設定されている場合には、電源投入後、呼出LED178SG004が消灯状態のままであり、呼出ボタン178SG002の態様が消灯した状態となり、電源が遮断されるまでこの状態が維持される。
次に、呼出LED178SG004が青色点灯し、呼出ボタン178SG002の態様が青色点灯した状態において呼出ボタン178SG002が操作されると、図8−8(A)に示すように、呼出ボタン178SG002がOFFからONに変化することに伴い、呼出LED178SG004が青色点灯から赤色点灯に変化し、画像表示装置5に呼出中画像が追加表示されるとともに、呼出信号を信号期間にわたり呼出ランプ178SG102に対して出力する。そして、呼出ランプ178SG102が呼出信号を検知することで呼出ランプ178SG102に内蔵されたLEDを点灯させることとなる。
このため、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中でない旨を示す青色点灯の状態で呼出ボタン178SG002が操作されることで、図8−9に示すように、呼出ボタン178SG002の態様が青色点灯から呼出中である旨を示す赤色点灯に変化するとともに、画像表示装置5には、現在表示されている内容に加え、呼出ボタン178SG002を模した画像と「係員を呼び出し中です しばらくお待ちください」とのメッセージを示す画像からなる呼出中画像が追加表示され、遊技者に対して呼出中である旨が報知され、さらに呼出ランプ178SG102が点灯することで遊技店の係員を呼び出すことが可能となる。
また、呼出LED178SG004が赤色点灯し、呼出ボタン178SG002の態様が赤色点灯した状態において呼出ボタン178SG002が操作されると、図8−8(A)に示すように、呼出ボタン178SG002がOFFからONに変化することに伴い、呼出LED178SG004が赤色点灯から青色点灯に変化し、画像表示装置5に表示されていた呼出中画像を非表示とし、呼出信号を信号期間にわたり呼出ランプ178SG102に対して出力する。そして、呼出ランプ178SG102が呼出信号を検知することで呼出ランプ178SG102に内蔵されたLEDを消灯させることとなる。
このため、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中である旨を示す赤色点灯の状態で呼出ボタン178SG002が操作されることで、呼出ボタン178SG002の態様が赤色点灯から呼出中でない旨を示す青色点灯に変化するとともに、画像表示装置5に表示されている呼出中画像が非表示とされ、呼出中である旨の報知が終了し、さらに呼出ランプ178SG102が消灯することとなる。
また、演出制御用CPU120は、例えば、遊技効果ランプ9を一斉に消灯するブラックアウトパターンや7色に点灯させるレインボーパターンなど遊技効果ランプ9を複数種類の発光パターンにて発光させる制御が可能であり、演出パターンに応じて複数種類の発光パターンを切り替えることにより、遊技効果ランプ9の発光パターンを変化させるようになっている。一方、図8−8(B)に示すように、呼出LED178SG004については、遊技効果ランプ9の発光パターンが切り替わるか否かに関わらず、呼出ボタン178SG002が操作されたときに、赤色点灯から青色点灯、青色点灯から赤色点灯の一方に変化するようになっており、遊技効果ランプ9の発光パターンの切替が呼出ボタン178SG002の点灯態様には影響しないようになっている。
前述のように、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中でない旨を示す青色点灯の状態で呼出ボタン178SG002が操作されることで、呼出ボタン178SG002の態様が青色点灯から呼出中である旨を示す赤色点灯に変化し、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中である旨を示す赤色点灯の状態で呼出ボタン178SG002が操作されることで、呼出ボタン178SG002の態様が赤色点灯から呼出中でない旨を示す青色点灯に変化するとともに、呼出ボタン178SG002が操作される毎に呼出ランプ178SG102に対して呼出信号が出力されることとなるため、当初から呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態が一致していれば、その後も呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態が一致することとなるが、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104が操作されることで、呼出ランプ178SG102が消灯状態であれば点灯状態となり、点灯状態であれば消灯状態となることから、呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態が一致しない状況が生じることもあり、この場合は、遊技店の係員が再度呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104を操作することにより、呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態を一致した状態に修正すればよい。
また、遊技店の開店時には、一般的に呼出ランプ178SG102は消灯状態であり、パチンコ遊技機1の電源投入時に、呼出設定が有効に設定されている場合には、電源投入後、呼出LED178SG004が青色点灯し、呼出ボタン178SG002の態様が青色点灯した状態となり、呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態が一致した状態となることから、概ね呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態を一致させることが可能となる。
特徴部178SGにおけるパチンコ遊技機1では、呼出設定が有効に設定されている場合に、図8−10に示すように、大当り遊技状態の終了時に実行されるエンディング演出において、画像表示装置5に、呼出ボタン178SG002を模した画像と、操作方向を示す矢印の画像と、「押すと係員を呼べます」とのメッセージを示す画像が表示されることで、呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明する呼出説明が行われるようになっている。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、可動役物178SG001が第1状態であっても、図8−3(A)に示すように、可動役物178SG001がパチンコ遊技機1の上部に前方に向かって張り出しており、遊技者が呼出ランプ178SG102に設けられた呼出ボタン178SG104を操作する際の障害となり、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が困難となるが、可動役物178SG001が第2状態となった場合には、図8−3(B)に示すように、可動役物178SG001が呼出ランプ178SG102の前方に被った状態となるため、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作がさらに困難となる。
このため、大当り種別が、エンディング演出の後も可動役物178SG001が第2状態のまま維持される確変大当りの場合、すなわち呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に困難な第2状態が維持される状況においては、図8−10(A)に示すように、呼出ボタン178SG002による呼出操作の説明が相対的に大きなサイズで表示される呼出説明(大)にて呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明するのに対して、大当り種別が、エンディング演出の後、可動役物178SG001が第2状態から第1状態に変化する確変大当りの場合、すなわち呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に容易な第1状態に変化する状況においては、図8−10(B)に示すように、呼出ボタン178SG002による呼出操作の説明が相対的に小さなサイズで表示される呼出説明(小)にて呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明するようになっている。
(特徴部178SGの作用効果及び変形例)
特徴部178SGのパチンコ遊技機1の上部には、前方(遊技者側)に突出する可動役物178SG001が設けられていることから、パチンコ遊技機1が設置される遊技島においてパチンコ遊技機1の上方に設けられた呼出ランプ178SG102による呼出操作が困難となる。
このため、特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、遊技機用枠3の下方右側、すなわち可動役物178SG001の下方の位置に遊技者が操作可能な呼出ボタン178SG002が設けられており、呼出ボタン178SG002が操作されることに基づいて演出制御用CPU120が呼出ランプ178SG102に対して呼出信号を出力する制御を行うようになっており、呼出ランプ178SG102に呼出信号が入力されることで、呼出動作(消灯状態を点灯状態とする動作)を行わせることができるようになっており、遊技者は、可動役物178SG001よりも下方に設けられることで、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104よりも容易に操作が可能である呼出ボタン178SG002を操作することで、遊技店の店員を呼び出すことが可能となるため、パチンコ遊技機1の上部に前方に突出する可動役物178SG001設けられることに伴って呼出操作が行い難くなることによる興趣の低下を防ぐことができる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、パチンコ遊技機1の上部に前方に突出する可動役物178SG001が設けられた構成であるが、パチンコ遊技機1の上部に前方に突出する突出部が設けられる構成、例えば、パチンコ遊技機1の上部に装飾として前方に突出する構造物が形成された構成などであっても、呼出ランプ178SG102に対して呼出動作を行わせる呼出信号を出力させることが可能な操作手段を備える構成であれば上記と同様の効果を得られる。また、可動役物178SG001は、第1状態と第2状態に変形可能な構成であるが、パチンコ遊技機1の上部に前方に突出する突出部が変形しない構成であっても、呼出ランプ178SG102に対して呼出動作を行わせる呼出信号を出力させることが可能な操作手段を備える構成であれば上記と同様の効果を得られる。
また、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出ボタン178SG002が遊技機用枠3の下方右側に設けられた構成であるが、少なくともパチンコ遊技機1の上部に前方に突出する突出部よりも下方に設けられることで、呼出ランプ178SG102による呼出操作よりも呼出ボタン178SG002を容易に操作可能となる構成であればよい。また、呼出信号を出力させるための専用の呼出ボタン178SG002を設けず、他の演出にも用いられるプッシュボタン31B等の演出用ボタンと共用する構成としてもよい。この場合には、特定のタイミングで演出用ボタンが操作された場合や特定の操作方法または特定の操作手順にて演出用ボタンが操作された場合に、呼出信号を出力させるための操作手段として機能させる構成とすればよい。
また、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出ボタン178SG002が操作されたときに、呼出ランプ178SG102が呼出信号の出力を検出可能な期間、呼出信号が出力される構成であるが、少なくとも呼出ボタン178SG002が操作されることで、呼出ランプ178SG102が呼出信号を検出可能な構成であればよく、呼出ボタン178SG002のONが検出されてからOFFが検出されるまでの期間にわたり呼出信号が出力される構成としてもよい。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、画像表示装置5に、呼出ボタン178SG002を模した画像と、操作方向を示す矢印の画像と、「押すと係員を呼べます」とのメッセージを示す画像が表示されることで、呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明する呼出説明が行われるようになっており、呼出ボタン178SG002の機能を知らない遊技者に対しても呼出ボタン178SG002による呼出方法を認識させることができ、呼出ボタン178SG002の利用を効果的に促すことができる。
また、多くの遊技球の獲得が見込める大当り状態終了時のエンディング演出が実行される期間において呼出説明が行われるようになっており、獲得した遊技球を貯留した貯留箱(いわゆるドル箱)を交換する作業が必要な場合など、遊技店の係員を呼び出す頻度が高い状況において呼出ボタン178SG002による呼出方法を認識させることができる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、大当り状態終了時のエンディング演出が実行される期間において呼出説明が行われる構成であるが、他の契機、例えば、特別図柄の変動が行われていない期間に行われるデモ演出中に呼出説明が行われる構成としたり、特別図柄の変動中に所定割合で呼出説明が行われる構成としたり、遊技者による演出操作により表示可能な演出説明の一部として呼出説明が行われる構成としてもよい。
また、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明する呼出説明が行われる構成であるが、呼出ボタン178SG002の操作を促す操作促進演出を実行する構成としても良い。例えば、特別図柄の変動中に大当り遊技状態が当選しているか否かに関わらず、プッシュボタン31B等の演出用ボタンの操作を促す第1操作促進演出を実行可能とする一方で、大当り遊技状態が当選している場合にのみ、呼出ボタン178SG002の操作を促す第2操作促進演出を実行し、獲得した遊技球を貯留した貯留箱(ドル箱)を交換する作業が必要なことを示唆することで、呼出ボタン178SG002の操作を促す第2操作促進演出の実行により大当り遊技状態が確定したことが示唆される構成としても良く、このような構成とすることで、呼出ボタン178SG002の操作を利用して遊技者の期待感を高めることができる。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、呼出ボタン178SG002の操作による呼出信号の出力等の呼出設定を有効とするか、無効とするか、を設定可能とされており、例えば、可動役物178SG001によって呼出操作が阻害されない位置に呼出装置の操作手段が配置されている場合など、可動役物178SG001が設けられていても呼出操作が阻害されない状況もあることから、パチンコ遊技機1が設置される環境に応じて、呼出ボタン178SG002の機能を有効にするか無効にするかを遊技店が設定できるようになっている。
また、呼出ボタン178SG002の操作による呼出信号の出力等の呼出設定を有効とするか、無効とするか、を設定する呼出設定スイッチ178SG006は、パチンコ遊技機1の裏面に配置されており、通常時は操作不能とされ、所定のキーを用いて遊技機用枠3を開放することにより操作が可能とされており、キーを所持する遊技店の係員等の管理者のみが呼出設定スイッチ178SG006を操作することが可能となるため、無闇に呼出設定が変更されてしまうことを防止できる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出設定スイッチ178SG006をパチンコ遊技機1の裏面に配置することで管理者のみが呼出設定を変更可能となる構成であるが、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31B等の演出用操作手段を用いてパスワードなどを入力した場合に画像表示装置5に表示される管理用メニューにて呼出設定を行える構成としたり、パチンコ遊技機1の裏面に配置された呼出設定スイッチ178SG006と管理用メニューの双方にて呼出設定を行える構成としてもよい。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、呼出ボタン178SG002の操作による呼出信号の出力等の呼出設定を有効とするか、無効とするか、を設定可能とされており、呼出設定が有効に設定されている場合には、画像表示装置5にて呼出説明が行われる一方、呼出設定が無効に設定されている場合には、画像表示装置5に呼出説明が行われないようになっており、呼出設定が無効に設定されているにも関わらず、呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明する呼出説明が行われてしまうことを防止できる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出設定が無効に設定されている場合には、画像表示装置5に呼出説明が行われない構成であるが、呼出設定が無効に設定されている場合に、呼出設定が有効に設定されている場合よりも表示サイズを縮小する等目立たない態様で呼出説明を行ったり、呼出設定が有効に設定されている場合よりも呼出説明を行う頻度が低い構成としてもよい。また、呼出設定が無効に設定されている場合に、呼出ボタン178SG002による呼出を行えない旨の説明を画像表示装置5で行うようにしてもよい。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、呼出ボタン178SG002の操作による呼出信号の出力等の呼出設定を有効とするか、無効とするか、を設定可能とされており、呼出設定が有効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中でない旨を示す青色点灯した状態または呼出中である旨を示す赤色点灯した状態となる一方で、呼出設定が無効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002の態様が消灯状態となるため、呼出ボタン178SG002を操作することにより呼出信号が出力されるか否か、すなわち呼出を行えるか否かを遊技者に認識させることができる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出設定が有効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中でない旨を示す青色点灯した状態または呼出中である旨を示す赤色点灯した状態となる一方で、呼出設定が無効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002の態様が消灯状態となる構成であるが、少なくとも呼出設定が有効に設定されている場合と、無効に設定されている場合と、で呼出ボタン178SG002が異なる態様となる構成であれば上記と同様の効果を得られるものであり、例えば、呼出設定が有効に設定されている場合も、無効に設定されている場合も呼出ボタン178SG002の態様が点灯状態となるが、呼出設定が有効に設定されている場合と、無効に設定されている場合と、で呼出ボタン178SG002の点灯色が異なる構成としたり、呼出設定が有効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002が突出することで押圧操作可能な態様となる一方で、無効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002が周囲の部材と面一となることで押圧操作不可能な態様となる構成としたり、呼出設定が有効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002が露出することで操作可能な態様となる一方で、無効に設定されている場合には、呼出ボタン178SG002が隠蔽されることで操作不可能な態様となる構成としても上記と同様の効果を得られる。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、呼出ボタン178SG002の操作により出力される呼出信号が、呼出ランプ178SG102が呼出動作を実行していないとき(消灯時)には呼出動作(点灯)を開始させ、呼出ランプ178SG102が呼出動作を実行しているとき(点灯時)には呼出動作(点灯)を終了させる信号であり、呼出ボタン178SG002を操作して呼出信号が出力される毎に呼出ボタン178SG002の態様を、呼出中である旨を示す赤色点灯/呼出中でない旨を示す青色点灯を交互に切り替えるようになっており、呼出ボタン178SG002を操作して呼出信号が出力される毎に呼出ランプ178SG102の呼出動作の実行/終了(点灯/消灯)が変化する一方、呼出ボタン178SG002の態様も変化するので、呼出ボタン178SG002の態様の変化によって呼出ランプ178SG102による呼出動作の実行状況(点灯/消灯状態)が変化したことを認識させることができる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104が操作された場合にも、呼出ランプ178SG102が消灯状態であれば点灯状態となり、点灯状態であれば消灯状態となることから、呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態が一致しない状況が生じることとなるが、呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態を特定可能な呼出状態信号が演出制御基板12に入力可能な構成とし、演出制御用CPU120は、呼出状態信号に基づいて呼出ボタン178SG002の態様を、呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態と一致させるように制御してもよく、このような構成とすることで、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104が操作された場合であっても、呼出ボタン178SG002の態様と呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態が一致した状況とすることができる。また、呼出状態信号が主基板11に入力され、遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力されるとともに、遊技制御用マイクロコンピュータ100が呼出状態信号に基づいて呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態を特定可能なコマンドを演出制御用CPU120に対して送信することで、演出制御用CPU120が呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態を特定可能とし、呼出ボタン178SG002の態様を、呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態と一致させるように制御したり、パチンコ遊技機1が、呼出ランプ178SG102の態様から呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態を検知可能な検知手段を備え、演出制御用CPU120は、検知手段の検知状況に基づいて呼出ボタン178SG002の態様を、呼出ランプ178SG102の点灯/消灯状態と一致させるように制御してもよい。
また、特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、演出制御用CPU120が遊技効果ランプ9を複数種類の発光パターンにて発光させる制御が可能であり、演出パターンに応じて複数種類の発光パターンを切り替えることにより、遊技効果ランプ9の発光パターンを変化させる制御を行う一方で、呼出LED178SG004については、遊技効果ランプ9の発光パターンが切り替わるか否かに関わらず、呼出ボタン178SG002が操作されたときに、赤色点灯から青色点灯、青色点灯から赤色点灯の一方に変化するようになっており、遊技効果ランプ9の発光パターンの切替が呼出ボタン178SG002の点灯態様には影響しないようになっており、遊技効果ランプ9の発光状況の影響を受けることなく、呼出ボタン178SG002の態様の変化によって呼出ランプ178SG102による呼出動作の実行状況(点灯/消灯状態)が変化したことを認識させることができる。
尚、遊技に関連して興趣を高めるための演出としてではなく、例えば、エラー発生時において当該エラーを報知するための発光態様(例えば、最高輝度での白色発光等)に遊技効果ランプ9を発光させる制御を行う場合には、当該発光態様に合わせて呼出LED178SG004の発光態様を変化させる構成としてもよく、このような構成では、遊技に関連して興趣を高めるための演出による遊技効果ランプ9の発光状況の影響を受けることなく、呼出ボタン178SG002の態様の変化によって呼出ランプ178SG102による呼出動作の実行状況(点灯/消灯状態)が変化したことを認識させることができる一方で、エラーが発生した場合などイレギュラーな状況においては、呼出ボタン178SG002の態様も遊技効果ランプ9の発光態様と合わせることで、イレギュラーな状況が生じたことを効果的に周囲に認識させることができる。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、可動役物178SG001が、第1可動部178SG001a、第2可動部178SG001bともに、下方に位置する第1状態と、第1可動部178SG001aが軸部材178SG001cを中心として上方に向かって回動することで上方にせり出し、第2可動部178SG001bが軸部材178SG001cを中心として上方に向かって回動することで前方に張り出した第2状態と、からなる2つの状態に変形可能であり、可動役物178SG001が第1状態であるか、第2状態であるか、に応じて異なる態様の呼出説明が行われるようになっており、可動役物178SG001が第1状態であるか、第2状態であるか、によって適した態様で呼出説明を行うことができる。
特に、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に困難な第2状態が維持される状況においては、呼出ボタン178SG002による呼出操作の説明が相対的に大きなサイズで表示される呼出説明(大)にて呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明するのに対して、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に容易な第1状態に変化する状況においては、呼出ボタン178SG002による呼出操作の説明が相対的に小さなサイズで表示される呼出説明(小)にて呼出ボタン178SG002による呼出方法を説明するようになっているため、呼出ボタン178SG104の操作が相対的に困難な第2状態が維持される状況において呼出ボタン178SG002による呼出操作を効果的に促すことが可能となる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、第2状態が維持される状況においては、呼出操作の説明が相対的に大きなサイズで表示される呼出説明(大)にて呼出方法を説明するのに対して、第1状態に変化する状況においては、呼出操作の説明が相対的に小さなサイズで表示される呼出説明(小)にて呼出方法を説明する構成であるが、呼出説明(大)や呼出説明(小)に限定されるものではなく、例えば、表示のコントラストが高い呼出説明(高コントラスト)と表示のコントラストが低い呼出説明(低コントラスト)としたり、表示位置を視認しやすい位置(例えば中央位置)や視認し難い位置(例えば、隅部位置)としてもよく、このように、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に困難な第2状態が維持される状況と、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に容易な第1状態に変化する状況とにおいて、説明演出の認識し易さが異なるものであればよい。更には、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に困難な第2状態が維持される状況においては呼出説明を行う一方、呼出ランプ178SG102の呼出ボタン178SG104の操作が相対的に容易な第1状態に変化する状況においては呼出説明を行わない構成としてもよく、このような構成とすることで、特に呼出ボタン178SG002による呼出操作が必要な状況において呼出ボタン178SG002による呼出操作を促すことが可能となる。
また、特徴部178SGに係る実施形態では、大当り中演出が実行される期間にわたり、大当り種別に関わらず、可動役物178SG001が第2状態となるように制御し、大当り種別が確変大当りの場合には、エンディング演出において可動役物178SG001の第2状態を維持し、さらに大当り遊技状態後も、次回大当り遊技状態が開始するまで可動役物178SG001の第2状態を維持するように制御する一方、大当り種別が通常大当りまたは潜伏確変大当りの場合には、エンディング演出中に可動役物178SG001を第2状態から第1状態に動作させるように制御し、その後の遊技状態では、演出などに用いる場合を除き、可動役物178SG001が第1状態となるように制御する構成であるが、他の契機で第1状態、第2状態に動作させる構成でもよく、例えば、特定の大当り遊技状態においては可動役物178SG001を第2状態に制御する一方、他の大当り遊技状態においては可動役物178SG001を第1状態に制御する構成としたり、通常時において可動役物178SG001を第1状態に制御する一方、特定のスーパーリーチにおいて可動役物178SG001を第2状態に制御する構成としてもよく、これらの構成においても、可動役物178SG001が第1状態であるか、第2状態であるか、に応じて異なる態様の呼出説明を行うことにより、可動役物178SG001が第1状態であるか、第2状態であるか、によって適した態様で呼出説明を行うことができる。また、これらの構成においても、第2状態の場合には説明演出を行う一方で、第1状態の場合には説明演出を行わない構成とすることで、特に呼出ボタン178SG002による呼出操作が必要な状況において呼出ボタン178SG002による呼出操作を促すことが可能となる。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、呼出ボタン178SG002の態様が呼出中でない旨を示す青色点灯の状態で呼出ボタン178SG002が操作されることで、画像表示装置5に、現在表示されている内容に加え、呼出ボタン178SG002を模した画像と「係員を呼び出し中です しばらくお待ちください」とのメッセージを示す画像からなる呼出中画像が追加表示され、遊技者に対して呼出中である旨が報知されるようになっており、呼出ボタン178SG002を操作して呼出信号が出力されたことを遊技者に対して認識させることができる。
尚、特徴部178SGに係る実施形態では、呼出ボタン178SG002が操作されることで、画像表示装置5に呼出中画像が追加表示される構成であるが、スピーカ8L、8Rから呼出音や「係員を呼出中です」等の音声メッセージが出力される構成としたり、画像表示装置5に呼出中画像が追加表示される構成に加え、スピーカ8L、8Rから呼出音や音声メッセージが出力される構成とした場合でも、呼出ボタン178SG002を操作して呼出信号が出力されたことを遊技者に対して認識させることができる。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、遊技者にとって有利な有利状態となる大当りとして、通常大当り、確変大当り、潜伏確変大当りの3種類の大当りを有する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら3種類の大当りとは異なる種類の大当りを有するものであってもよいし、逆に、これら通常大当り、確変大当り、潜伏確変大当りの3種類の大当りの一部の大当りのみを有するものであってもよい。
特徴部178SGのパチンコ遊技機1では、ターミナル基板178SG008を介して呼出信号を出力する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、呼出信号を演出制御基板12から出力することにより、呼出信号を出力するためのターミナル基板178SG008と演出制御基板12とを接続する配線等を削減できるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
4A 第1特別図柄表示装置
4B 第2特別図柄表示装置
5 画像表示装置
11 主基板
12 演出制御基板
103 CPU
120 演出制御用CPU
178SG001 可動役物
178SG002 呼出ボタン
178SG004 呼出LED
178SG006 呼出設定スイッチ
178SG102 呼出ランプ

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    遊技者側に突出した突出部を遊技機の上部に有し、
    前記突出部よりも下部において遊技者が操作可能に設けられた操作手段と、
    前記操作手段が操作されたことにもとづいて、該遊技機の外部に設けられた呼出装置に呼出動作を行わせるための呼出信号を出力する呼出信号出力手段と、
    前記操作手段に関する説明演出を実行可能な演出実行手段と、
    を備える
    ことを特徴とする遊技機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7382984B2 (ja) 2021-04-27 2023-11-17 株式会社平和 遊技機

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