JP2014113192A - 放射線撮影方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位相微分画像から障害陰影を除去する。
【解決手段】画像処理部15は、位相微分画像生成部40、吸収画像生成部41、吸収微分画像生成部42、第1統計量算出部43、第2統計量算出部44、第1変換処理部45、第2変換処理部46、減算処理部47を有する。位相微分画像生成部40は、X方向に位相感度を有する位相微分画像を生成する。吸収微分画像生成部42は、吸収画像生成部41により生成された吸収画像をX方向に微分して吸収微分画像を生成する。第1及び第2統計量算出部43,44は、位相微分画像及び吸収微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値と分散値を算出する。第1及び第2変換処理部45,46は、平均値及び分散値に基づき、統計量算出領域内の画素値の分布がほぼ一致するように、位相微分画像と吸収微分画像との画素値をそれぞれ変換する。減算処理部47は、変換後の位相微分画像から変換後の吸収微分画像を減算する。
【選択図】図5

Description

本発明は、放射線の位相変化に基づく画像を検出する放射線撮影方法及び装置に関する。
放射線、例えばX線は、物質を構成する元素の重さ(原子番号)と、物質の密度及び厚さとに依存して減衰する特性を有する。この特性に着目し、医療診断や非破壊検査等の分野において、被検体の内部を透視するためのプローブとしてX線が利用されている。
一般的なX線撮影装置は、X線を放射するX線源と、X線を検出するX線画像検出器とを備え、これらの間に人体等の被検体を配置して、被検体のX線画像を撮影する。この場合、X線源から放射されたX線は、被検体を透過する際に吸収され、それにより強度が減衰した状態で、X線画像検出器に入射する。この結果、被検体によるX線の強度変化を表す画像がX線画像検出器により検出される。
X線吸収能は、原子番号が小さい元素ほど低くなるため、生体軟部組織やソフトマテリアルなどでは、X線の強度変化が小さく、画像に十分なコントラストが得られないという問題がある。例えば、人体の関節を構成する軟骨部とその周辺の関節液は、いずれも成分の殆どが水であり、両者のX線吸収能の差が小さいため、コントラストが得られにくい。
このような問題を背景に、被検体によるX線の強度変化に代えて、被検体によるX線の位相変化に基づいた画像を得るX線位相イメージングの研究が近年盛んに行われている。X線位相イメージングは、被検体に入射したX線の位相変化が強度変化より大きいことに着目し、X線の位相変化を画像化する方法であり、X線吸収能が低い被検体に対しても高コントラストの画像を得ることができる。
このようなX線位相イメージングを可能とするために、X線源とX線画像検出器との間に、第1及び第2の格子を所定の間隔で平行に配置したX線撮影装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このX線撮影装置では、X線源が第1の格子を通過することにより第1の周期パターン像が生成され、第2の格子が第1の周期パターン像を部分的に遮蔽することにより第2の周期パターン像が生成される。X線画像検出器は、第2の周期パターン像を検出して画像データを生成する。被検体は、例えば、X線源と第1の格子との間に配置され、被検体でX線に位相変化が生じ、第1の周期パターン像を変調させる。この変調量を第2の周期パターン像を通して検出することにより、X線の位相変化を画像化することができる。
上記変調量の検出方法として縞走査法が知られている。縞走査法は、第1の格子に対して第2の格子を、所定のピッチずつ間欠的に移動させながら、その各停止中にX線源からX線を放射し、被検体、第1及び第2の格子を通過したX線を、X線画像検出器を構成する複数の画素により検出する方法である。第2の格子の移動方向は、第1の格子の面に平行で、かつ第1の格子の格子方向に垂直な方向である。
縞走査法では、X線画像検出器の各画素について、第2の格子の移動に対する画素値の強度変化を表す強度変調信号を生成し、この強度変調信号の位相ズレ量(被検体が存在しない場合の初期位置からの位相差)を算出することにより、上記変調量に関連する画像が得られる。この画像は、被検体の屈折率を反映した画像であり、X線の位相変化(位相シフト)の微分量に対応するため、位相微分画像と呼ばれる。
特開2012−085995号公報
しかしながら、本出願人は、上記X線撮影装置により人体の腕や足の関節部の位相微分画像を撮影した場合に、筋や皮膚のしわに起因した障害陰影が位相微分画像中に生じることがあることを見出した。このような障害陰影が生じると、関節部の軟部組織(軟骨等)の診断の障害となるため問題である。
本発明は、位相微分画像から障害陰影を除去することを可能とする放射線撮影方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の放射線撮影装置は、放射線を放射する放射線源と、放射線を検出して画像データを生成する放射線画像検出器と、放射線源と放射線画像検出器との間に配置された少なくとも1つの格子を有する格子部と、画像データに基づき、放射線の被検体による位相シフト量の一方向への空間微分を表す位相微分画像を生成する位相微分画像生成部と、被検体による放射線の吸収量を表す吸収画像を生成する吸収画像生成部と、吸収画像の一方向への空間微分を表す吸収微分画像を生成する吸収微分画像生成部と、位相微分画像と吸収微分画像とのそれぞれから、所定の統計量算出領域内の画素値の平均と分布の広がり幅とに関連する統計量を算出する統計量算出部と、位相微分画像と吸収微分画像との統計量算出領域内の画素値の分布がほぼ一致するように、位相微分画像と吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を統計量に基づいて変換する変換処理部と、変換処理部により変換を行った後、位相微分画像から吸収微分画像を減算する減算処理部と、を備える。
なお、統計量算出部は、位相微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値と分散値とを含む第1統計量と、吸収微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値と分散値とを含む第2統計量とを算出し、変換処理部は、第1及び第2統計量に基づいて、位相微分画像と吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を変換することが好ましい。
この場合、変換処理部は、位相微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値及び分散値をそれぞれα、σ、吸収微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値及び分散値をそれぞれα、σ、位相微分画像をψ(x,y)、吸収微分画像をI(x,y)とした場合に、式(1)及び式(2)で表される変換またはこれと等価な変換を行うことが好ましい。

また、統計量算出部は、位相微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値をα、吸収微分画像の統計量算出領域内の画素値の平均値をα、位相微分画像をψ(x,y)、吸収微分画像をI(x,y)とした場合に、式(3)で表される関数J(ρ)またはこれと等価な関数を最小とする補正係数ρを求めてもよい。

但し、式(3)内の和は、統計量算出領域内を対象とする。
この場合、変換処理部は、式(4)及び式(5)で表される変換またはこれと等価な変換を行うことが好ましい。

また、統計量算出領域の位置及び大きさを設定可能とする操作部を備えることが好ましい。この代わりに、位相微分画像または吸収画像に基づいて統計量算出領域を設定する自動設定部を設けてもよい。この自動設定部は、吸収画像に基づき、放射線の透過率が所定値以上の領域を統計量算出領域として設定することが好ましい。
また、格子部は、放射線を通過させて第1の周期パターン像を生成する第1の格子と、第1の周期パターン像を部分的に遮蔽して第2の周期パターン像を生成する第2の格子と有し、放射線画像検出器は、第2の周期パターン像を検出して画像データを生成することが好ましい。
また、格子部は、第1の格子または第2の格子を所定の走査ピッチで移動させ、複数の走査位置に順に設定する走査機構を有し、放射線画像検出器は、各走査位置で第2の周期パターン像を検出して画像データを生成し、位相微分画像生成部は、複数の走査位置において放射線画像検出器により生成された複数の画像データに基づいて位相微分画像を生成することが好ましい。
この場合、吸収画像生成部は、複数の画像データを、画素ごとに平均化することにより吸収画像を生成することが好ましい。
また、位相微分画像生成部は、放射線画像検出器により得られる単一の画像データに基づいて位相微分画像を生成してもよい。
また、第1及び第2の格子は、正方格子状の2次元格子であり、位相微分画像生成部は、位相シフト量の第1方向への空間微分を表す第1位相微分画像と、位相シフト量の第1方向に直交する第2方向への空間微分を表す第2位相微分画像とを生成し、吸収微分画像生成部は、吸収画像の第1方向への空間微分を表す第1吸収微分画像と、吸収画像の第2方向への空間微分を表す第2吸収微分画像とを生成し、統計量算出部、変換処理部、及び減算処理部は、第1位相微分画像及び第1吸収微分画像と、第2位相微分画像及び第2吸収微分画像とのそれぞれについて処理を施すことが好ましい。
さらに、本発明の放射線撮影方法は、放射線源から放射され、少なくとも1つの格子を通過した放射線を検出して画像データを生成する画像データ生成ステップと、画像データに基づき、放射線の被検体による位相シフト量の一方向への空間微分を表す位相微分画像を生成する位相微分画像生成ステップと、被検体による放射線の吸収量を表す吸収画像を生成する吸収画像生成ステップと、吸収画像の一方向への空間微分を表す吸収微分画像を生成する吸収微分画像生成ステップと、位相微分画像と吸収微分画像とのそれぞれから、所定の統計量算出領域内の画素値の平均と分布の広がり幅とに関連する統計量を算出する統計量算出ステップと、位相微分画像と吸収微分画像との統計量算出領域内の画素値の分布がほぼ一致するように、位相微分画像と吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を統計量に基づいて変換する変換処理ステップと、前記変換を行った後、位相微分画像から吸収微分画像を減算する減算処理ステップと、を備える。
本発明では、位相微分画像と吸収微分画像とのそれぞれから、所定の統計量算出領域内の画素値の平均と分布の広がり幅とに関連する統計量を算出し、位相微分画像と吸収微分画像との統計量算出領域内の画素値の分布がほぼ一致するように、位相微分画像と吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を統計量に基づいて変換し、補正処理後の位相微分画像から吸収微分画像を減算するので、位相微分画像から障害陰影を除去することができる。
X線撮影装置を示すブロック図である。 X線画像検出器を示す模式図である。 第1及び第2の格子の構成を説明する説明図である。 強度変調信号を示すグラフである。 画像処理部の構成を示すブロック図である。 統計量算出領域の設定画面を示す図である。 第1及び第2変換処理を説明する図である。 吸収微分画像を説明する図である。 吸収画像を説明する図である。 補正済み位相微分画像を説明する図である。 X線撮影装置の作用を示すフローチャートである。 第2実施形態の統計量算出領域の設定画面を示す図である。 第1及び第2プロファイルを示すグラフである。 位相微分画像及び吸収微分画像を複数のセグメントに分割した例を説明する説明図である。 マルチスリットを有するX線撮影装置の構成を説明する説明図である。 2次元格子を示す平面図である。
(第1実施形態)
図1において、X線撮影装置10は、X線源11、格子部12、X線画像検出器13、メモリ14、画像処理部15、画像記録部16、撮影制御部17、コンソール18、及びシステム制御部19を備えている。X線源11は、周知のように、回転陽極型のX線管(図示せず)と、X線の照射野を制限するコリメータ(図示せず)とを有し、撮影制御部17の制御に基づき、被検体Hに向けてX線を放射する。
格子部12は、第1の格子21、第2の格子22、及び走査機構23を備える。第1及び第2の格子21,22は、X線照射方向であるZ方向に関してX線源11に対向配置されている。X線源11と第1の格子21との間には、被検体Hが配置可能な間隔が設けられている。X線画像検出器13は、半導体回路を用いたフラットパネル検出器であり、第2の格子22の背後に近接して配置されている。X線画像検出器13の検出面13aは、Z方向に直交するXY面に存在する。
第1の格子21は、XY面に格子面が存在し、この格子面には、Y方向(格子方向)に延伸された複数のX線吸収部21a及びX線透過部21bが形成されている。X線吸収部21a及びX線透過部21bは、X方向に沿って交互に配列されており、縞状のパターンを形成している。第2の格子22は、第1の格子21と同様にY方向に延伸され、かつX方向に沿って交互に配列された複数のX線吸収部22a及びX線透過部22bを備えている。X線吸収部21a,22aは、金(Au)、白金(Pt)等のX線吸収性を有する金属により形成されている。X線透過部21b,22bは、シリコン(Si)や樹脂等のX線透過性材料や空隙により形成されている。
第1の格子21は、X線源11から放射されたX線を部分的に通過させて第1の周期パターン像(以下、G1像という)を生成する。このG1像は、第2の格子22の位置において、第2の格子22の格子パターンとほぼ一致する。第2の格子22は、第1の格子21により生成されたG1像を部分的に遮蔽して第2の周期パターン像(以下、G2像という)を生成する。
X線画像検出器13は、G2像を検出して画像データを生成する。メモリ14は、X線画像検出器13から読み出された画像データを一時的に記憶する。画像処理部15は、メモリ14に記憶された画像データに基づいて位相微分画像及び吸収微分画像を生成し、吸収微分画像に基づいて位相微分画像を補正することにより、補正済み位相微分画像を生成する。また、画像処理部15は、補正済み位相微分画像に基づいて位相コントラスト画像を生成する。画像記録部16は、位相微分画像、補正済み位相微分画像、位相コントラスト画像をそれぞれ記録する。
走査機構23は、第2の格子22をX方向に間欠的に移動させ、第1の格子21に対する第2の格子22の位置(走査位置)を段階的に変更する。走査機構23の駆動部は、圧電アクチュエータや静電アクチュエータにより構成されており、後述する縞走査の際に、撮影制御部17の制御に基づいて駆動される。メモリ14には、第1の格子21に対する第2の格子22の各走査位置でX線画像検出器13により得られる画像データがそれぞれ記憶される。
コンソール18は、操作部18a及びモニタ18bを備えている。操作部18aは、キーボードやマウス等により構成され、X線源11の管電圧、管電流、照射時間等の撮影条件の設定、位相微分画像の補正に用いられる統計量算出領域の設定、撮影実行指示等の操作入力を可能とする。
モニタ18bは、撮影条件等の撮影情報、統計量算出領域の設定画面、画像記録部16に記録された位相微分画像、補正済み位相微分画像、位相コントラスト画像等の表示を行う。システム制御部19は、操作部18aから入力される信号に応じて各部を統括的に制御する。
図2において、X線画像検出器13は、2次元状に多数配列された画素30と、ゲート走査線33と、走査回路34と、信号線35と、読み出し回路36とから構成されている。画素30は、周知のように、入射X線によりアモルファスセレン(a−Se)等の半導体膜に生じた電荷を収集する画素電極31と、画素電極31によって収集された電荷を読み出すためのTFT(Thin Film Transistor)32とを備えている。
ゲート走査線33は、画素30の行ごとに設けられている。走査回路34は、各ゲート走査線33にTFT32をオンオフするための走査信号を印加する。信号線35は、画素30の列ごとに設けられている。読み出し回路36は、各信号線35を介して画素30から電荷を読み出し、画像データに変換して出力する。なお、各画素30の詳細な層構成については、特開2002−26300号公報に記載された層構成と同様である。
読み出し回路36は、周知のように、積分アンプ、A/D変換器、補正回路(いずれも図示せず)等により構成されている。積分アンプは、各画素30から信号線35を介して出力された電荷を積分して画像信号を生成する。A/D変換器は、積分アンプにより生成された画像信号を、デジタル形式の画像データに変換する。補正回路は、画像データに対して、暗電流補正、ゲイン補正、及びリニアリティ補正等を行い、補正後の画像データをメモリ14に入力する。
X線画像検出器13は、入射X線を電荷に直接変換する直接変換型に限られず、ヨウ化セシウム(CsI)やガドリウムオキシサルファイド(GOS)等のシンチレータで入射X線を可視光に変換し、可視光をフォトダイオードで電荷に変換する間接変換型であってもよい。また、X線画像検出器13には、TFTパネルをベースとした放射線画像検出器に限られず、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子をベースとした放射線画像検出器を用いることも可能である。
図3において、X線源11から照射されるX線は、X線焦点11aを発光点としたコーンビームである。第1の格子21は、X線透過部21bを通過したX線をほぼ幾何光学的に投影するように構成されている。具体的には、X方向に関するX線透過部21bの幅を、X線源11から放射されるX線の実効波長より十分大きな値とし、X線の大部分を回折させずに、直進性を保ったまま通過させることで実現される。例えば、X線源11の回転陽極としてタングステンを用い、管電圧を50kVとした場合には、X線の実効波長は約0.4Åである。この場合には、X線透過部21bの幅を1〜10μm程度とすればよい。なお、第2の格子22も同様である。
第1の格子21により生成されるG1像は、X線焦点11aからの距離に比例して拡大する。第2の格子22の格子ピッチpは、第2の格子22の位置におけるG1像の周期パターンと一致するように決定されている。具体的には、第2の格子22の格子ピッチpは、第1の格子21の格子ピッチをp、X線焦点11aと第1の格子21との間の距離L、第1の格子21と第2の格子22との間の距離Lとした場合、式(6)をほぼ満たすように設定されている。以下、X,Y,Z方向の座標を、x,y,zとする。
G1像は、被検体HによりX線に位相変化が生じることで変調される。この変調量には、被検体HによるX線の屈折角φ(x)が反映される。図3には、X線焦点11aから放射されたX線の経路が例示されている。符号X1は、被検体Hが存在しない場合にX線が直進する経路を示している。この経路X1を進むX線は、第1及び第2の格子21,22を通過してX線画像検出器13に入射する。符号X2は、被検体Hが存在する場合に、被検体Hにより屈折したX線の経路を示している。この経路X2を進むX線は、第1の格子21を通過した後、第2の格子22のX線吸収部22aにより吸収される。
X線は、被検体HによるX線の位相変化量を表す位相シフト分布Φ(x,y)に応じて屈折する。この位相シフト分布Φ(x,y)は、X線の波長λと、式(7)で表される被検体Hの複屈折率n(x,y,z)の実部項δ(x,y,z)を用いて、式(8)で表される。

この位相シフト分布Φ(x,y)は、X線のX方向への屈折角φ(x,y)と、式(9)の関係にある。
経路X1を進むX線と経路X2を進むX線との第2の格子22の位置におけるX方向への変位量Δxは、屈折角φ(x,y)が微小であることに基づいて、近似的に式(10)で表される。
このように、変位量Δxは、位相シフト分布Φ(x,y)のX方向への微分値に比例する。この変位量Δxは、縞走査法により検出することができ、この結果、位相微分画像が得られる。
本実施形態では、格子ピッチpをM個に分割した値(p/M)を走査ピッチとし、走査機構23により、この走査ピッチで第2の格子22をX方向に間欠的に移動させることにより縞走査を行う。Mは3以上の整数であり、例えば、M=5であることが好ましい。第2の格子22の各停止中に、X線源11からX線を放射してG2像がX線画像検出器13により検出される。この縞走査により、M枚分の画像データが得られ、X線画像検出器13の各画素30について、M個の画素値が得られる。
図4に示すように、M個の画素値Iは、第2の格子22の走査位置k(k=0,1,2,・・・,M−1)に対して周期的に変化する。走査位置kは、X方向に走査ピッチ(p/M)ずつ離散した位置である。以下、走査位置kに対する画素値Iの変化を表す信号を強度変調信号と呼ぶ。
同図中の破線は、被検体Hを配置しない状態で得られる強度変調信号を示している。これに対して、実線は、被検体Hを配置した状態で、被検体Hにより位相ズレ量ψが生じた強度変調信号を示している。この位相ズレ量ψは、変位量Δxと式(11)の関係にある。
式(9)〜(11)から、位相ズレ量ψを各画素30について取得することにより作成される画像ψ(x,y)は、式(12)で表されるように、位相シフト分布Φ(x,y)のX方向への空間微分を表していることがわかる。以下、この画像ψ(x,y)を位相微分画像ψ(x,y)と呼ぶ。また、空間微分方向(X方向)は、位相シフトの空間変化の感度が高い方向であるので、以下、位相感度方向と呼ぶ。
したがって、各画素30について、縞走査で得られるM個の画素値Iに基づき、強度変調信号の位相ズレ量ψを求めることにより、位相微分画像ψ(x,y)が得られる。
なお、式(6)を僅かに満たさない場合や、第1の格子21と第2の格子22との間にZ方向周りの回転や、XY平面に対する傾斜が僅かに生じている場合には、G2像にはモアレ縞が生じる。このモアレ縞は、第2の格子22の移動に伴って移動し、X方向への移動距離が格子ピッチpに達すると元のモアレ縞に一致する。このモアレ縞の移動量を検出することで、第2の格子22の実際の移動量を精度よく検出することができる。
次に、位相ズレ量ψの算出方法について説明する。強度変調信号は、一般に式(13)で表される。
ここで、Aは入射X線の平均強度を表し、Aは強度変調信号の振幅を表す。「n」は正の整数、「i」は虚数単位である。図4に示すように、強度変調信号が正弦波を描く場合には、n=1である。
本実施形態では、走査ピッチ(p/M)が一定であるため、式(14)が満たされる。
式(14)を式(13)に適用すると、位相ズレ量ψは、式(15)で表される。
ここで、arg[…]は、複素数の偏角を抽出する関数である。また、位相ズレ量ψは、逆正接関数を用いて式(16)のように表すことも可能である。
本実施形態では、各画素30について得られた位相ズレ量ψを画素値とする画像を位相微分画像としているが、位相ズレ量ψに定数を乗じたり加算したりした値を画素値とする画像を位相微分画像としてもよい。
また、被検体HによるX線の吸収率を表す吸収画像I(x,y)は、X線強度Iと、式(17)で表される線吸収係数μ(x,y,z)を用いて、式(18)のように表される。

この吸収画像I(x,y)は、各画素30について、M個の画素値Iの平均値を求めることにより生成される。なお、この平均値に定数を乗じたり加算したりした値で表される画像を吸収画像としてもよい。
そして、吸収画像I(x,y)を、前述の位相感度方向(X方向)に微分した吸収微分画像I(x,y)は、式(19)で表される。
図5において、画像処理部15は、位相微分画像生成部40、吸収画像生成部41、吸収微分画像生成部42、第1統計量算出部43、第2統計量算出部44、第1変換処理部45、第2変換処理部46、減算処理部47、及び位相コントラスト画像生成部48を備える。
位相微分画像生成部40は、縞走査により取得されて、メモリ14に記憶されたM枚分の画像データを用い、式(14)または式(15)に基づいて演算を行うことにより位相微分画像ψ(x,y)を生成する。吸収画像生成部41は、メモリ14に記憶されたM枚分の画像データを用い、各画素30について、強度変調信号(M個の画素値I)の平均値を求めることにより吸収画像I(x,y)を生成する。吸収微分画像生成部42は、吸収画像I(x,y)において、位相感度方向であるX方向に隣接する画素値の差分値を算出することにより、吸収微分画像I(x,y)を生成する。
位相微分画像生成部40により生成された位相微分画像ψ(x,y)は、画像記録部16に入力される。この位相微分画像ψ(x,y)は、障害陰影の確認用画像として、図6に示すように、コンソール18のモニタ18bに画像表示される。同図の位相微分画像ψ(x,y)は、人の関節部を撮影したものであり、主要被写体である軟骨陰影50aや骨陰影50bの他に、筋や皮膚のしわに起因した障害陰影51が生じている。この障害陰影51を含むように統計量算出領域52が設定される。
具体的には、統計量算出領域52は、位相微分画像ψ(x,y)内に表示され、操作部18aのマウスの操作により、位置及び大きさが可能となっている。モニタ18bの画面には、決定ボタン49が表示されている。マウスの動きに応じて移動するカーソル(図示せず)を決定ボタン49に合わせてマウスをクリックすることで、統計量算出領域52が設定される。
統計量算出領域52が設定されると、システム制御部19は、統計量算出領域52の設定情報SRを、第1統計量算出部43及び第2統計量算出部44に入力する。第1統計量算出部43は、位相微分画像生成部40により生成された位相微分画像ψ(x,y)から統計量算出領域52内の画素値(位相微分値)を抽出し、抽出した画素値の平均値α及び分散値σ(第1統計量)を算出する。同様に、第2統計量算出部44は、吸収微分画像生成部42により生成された吸収微分画像I(x,y)から統計量算出領域52内の画素値(吸収微分値)を抽出し、抽出した画素値の平均値α及び分散値σ(第2統計量)を算出する。
平均値α,αは、それぞれ式(20)及び式(21)で表される。また、分散値σ,σは、それぞれ式(22)及び式(23)で表される。ここで、Nは、統計量算出領域52内の画素数である。



第1変換処理部45は、式(24)に示すように、位相微分画像ψ(x,y)の各画素値から、平均値αを減算した値に、分散値σを乗じることにより、画素値が変換された変換済み位相微分画像ψ’(x,y)を生成する。
第2変換処理部46は、式(25)に示すように、吸収微分画像I(x,y)の各画素値から、平均値αを減算した値に、分散値σを乗じることにより、画素値が変換された変換済み吸収微分画像I’(x,y)を生成する。
第1変換処理部45及び第2変換処理部46の変換処理により、図7に示すように、位相微分画像ψ(x,y)の統計量算出領域52内の画素値をヒストグラム化した第1ヒストグラムH1と、吸収微分画像I(x,y)の統計量算出領域52内の画素値をヒストグラム化した第2ヒストグラムH2とは、中心及び広がり幅がほぼ等しくなる。これは、図8に示すように、統計量算出領域52内の吸収微分画像I(x,y)と位相微分画像ψ(x,y)とが類似しているためである。
具体的には、位相微分画像ψ(x,y)は、複屈折率n(x,y,z)の実部項δ(x,y,z)をz座標について積分した後、x座標について微分した関数に比例している(式(7)、式(8)、式(12)参照)のに対して、吸収微分画像I(x,y)は、複屈折率複屈折率n(x,y,z)の虚部項β(x,y,z)をz座標について積分した後、x座標について微分した関数に、吸収画像I(x,y)を乗じたものに比例している(式(7)、式(17)、式(19)参照)。図9に示すように、統計量算出領域52内では、吸収画像I(x,y)の値がほぼ一定であり、実部項δ(x,y,z)及び虚部項β(x,y,z)もほぼ一定であるので、第1ヒストグラムH1と第2ヒストグラムH2とは、中心及び広がり幅のみが異なるほぼ相似形状である。このため、上記変換処理により、両者は、中心及び広がり幅がほぼ一致したほぼ等しい分布に変換される。
一方で、吸収微分画像I(x,y)には、軟骨陰影50aは、明確には現れない。これは、軟骨等の軟部組織では、X線の強度変化が小さく、吸収画像I(x,y)には殆ど撮影されないためである。
減算処理部47は、変換済み位相微分画像ψ’(x,y)から変換済み吸収微分画像I’(x,y)を、対応する画素ごとに減算して、補正済み位相微分画像Ψ(x,y)を生成する。この減算処理により、図10に示すように、補正済み位相微分画像Ψ(x,y)からは、前述の障害陰影51が除去される一方で、主要被写体である軟骨陰影50aや骨陰影50bは除去されずに残存する。
位相コントラスト画像生成部48は、補正済み位相微分画像Ψ(x,y)を位相感度方向であるX方向に積分処理することにより、位相シフト分布Φ(x,y)を表す位相コントラスト画像Ψ’(x,y)を生成する。補正済み位相微分画像Ψ(x,y)から障害陰影51が除去されているため、位相コントラスト画像Ψ’(x,y)も障害陰影の無い良好な画像となる。
補正済み位相微分画像Ψ(x,y)及び位相コントラスト画像Ψ’(x,y)は、それぞれ画像記録部16に入力され、モニタ18bに同時または択一的に画像表示される。
次に、図11に示すフローチャートを参照しながらX線撮影装置10の作用を説明する。操作部18aを用いて撮影指示がなされると(ステップS10でYES)、走査機構23により第2の格子22が所定の走査ピッチずつ移動されながら、各走査位置kにおいて、X線源11によるX線照射及びX線画像検出器13によるG2像の検出が行われる(ステップS11)。この縞走査の結果、M枚分の画像データが生成され、メモリ14に格納される。
この後、画像処理部15によりメモリ14に格納されたM枚分の画像データが読み出される。画像処理部15内では、M枚分の画像データに基づいて、位相微分画像生成部40により位相微分画像ψ(x,y)が生成される(ステップS12)。また、M枚分の画像データに基づいて、吸収画像生成部41により吸収画像I(x,y)が生成される(ステップS13)。そして、吸収画像I(x,y)に基づいて、吸収微分画像生成部42により吸収微分画像I(x,y)が生成される(ステップS14)。
位相微分画像ψ(x,y)は、図6に示すようにモニタ18bに画像表示される。操作部18aの操作により、位相微分画像ψ(x,y)内に統計量算出領域52が設定されると(ステップS16でYES)、システム制御部19により統計量算出領域52の設定情報SRが第1及び第2統計量算出部43,44に入力され、第1及び第2統計量が算出される(ステップS17)。具体的には、第1統計量算出部43により、位相微分画像ψ(x,y)の統計量算出領域52内の画素値の平均値α及び分散値σが算出され、第2統計量算出部44により、吸収微分画像I(x,y)の統計量算出領域52内の画素値の平均値α及び分散値σが算出される。平均値α及び分散値σは、第1変換処理部45に入力される。平均値α及び分散値σは、第2変換処理部46に入力される。
第1及び第2変換処理部45,46により、位相微分画像ψ(x,y)及び吸収微分画像I(x,y)に対して第1及び第2変換処理がそれぞれ行われる(ステップS18)。具体的には、第1変換処理部45により、式(24)に基づく第1変換処理が行われ、変換済み位相微分画像ψ’(x,y)が生成される。また、第2変換処理部46により、式(25)に基づく第2変換処理が行われ、変換済み吸収微分画像I’(x,y)が生成される。
この後、減算処理部47により、変換済み位相微分画像ψ’(x,y)から変換済み吸収微分画像I’(x,y)が対応する画素ごとに減算され、補正済み位相微分画像Ψ(x,y)が生成される(ステップS19)。そして、位相コントラスト画像生成部48により、補正済み位相微分画像Ψ(x,y)が積分処理され、位相コントラスト画像Ψ’(x,y)が生成される(ステップS20)。補正済み位相微分画像Ψ(x,y)及び位相コントラスト画像Ψ’(x,y)は、それぞれ画像記録部16に入力され、モニタ18bに画像表示される(ステップS21)。
以上のように、位相微分画像ψ(x,y)が、吸収微分画像I(x,y)に基づいて補正されることにより、障害陰影51が除去され、主要被写体である軟骨陰影50aや骨陰影50bは除去されずに残存した診断に好ましい補正済み位相微分画像Ψ(x,y)が得られる。
なお、上記第1実施形態では、式(24)に基づく第1変換処理を位相微分画像ψ(x,y)に施し、式(25)に基づく第2変換処理を吸収微分画像I(x,y)に施すことにより、統計量算出領域52内の両者のヒストグラムを一致させているが、位相微分画像ψ(x,y)と吸収微分画像I(x,y)のうち、一方にのみ変換処理を施すことにより、統計量算出領域52内の両者のヒストグラムを一致させてもよい。
例えば、吸収微分画像I(x,y)にのみ変換処理を行う場合には、式(26)に基づく変換処理を行えばよい。
逆に、位相微分画像ψ(x,y)にのみ変換処理を行う場合には、式(27)に基づく変換処理を行えばよい。
また、位相微分画像ψ(x,y)及び吸収微分画像I(x,y)からそれぞれ平均値α,αを減算した上で、一方にのみσ/σまたはσ/σを乗じてもよい。
このように、式(24)及び式(25)の各右辺に対して共通に定数を加算及び/又は乗算したものは、式(24)及び式(25)で表される変換式と等価である。
さらに、分散値σ,σに代えて、それぞれの平方根である標準偏差s,sを用いてもよい。
また、上記第1実施形態では、統計量算出領域52を操作部18aの操作に応じて設定しているが、位相微分画像ψ(x,y)や吸収画像I(x,y)に基づいて、システム制御部19が自動設定するように構成してもよい。ここで、システム制御部19は、統計量算出領域52の自動設定部として機能する。
システム制御部19は、例えば、位相微分画像ψ(x,y)中からノイズの大きい領域を検出し、検出した領域を統計量算出領域52として設定する。また、筋や皮膚のしわに起因した障害陰影51は、吸収画像I(x,y)中の高濃度領域(X線透過率が所定以上の領域)に生じやすいため、この高濃度領域を検出して統計量算出領域52として設定することも好適である。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、統計量算出領域52は2次元領域であるが、本第2実施形態では、図12に示すように、統計量算出領域60を1次元の直線状とする。この場合、上記第1実施形態と同様の方法で補正済み位相微分画像Ψ(x,y)を生成することができるが、本実施形態では、以下の方法で補正済み位相微分画像Ψ(x,y)を算出する。
本実施形態では、位相微分画像ψ(x,y)内の統計量算出領域60に沿う画素値の第1プロファイルと、吸収微分画像I(x,y)内の統計量算出領域60に沿う画素値の第2プロファイルとに基づいて統計量を算出する。統計量算出領域60は、上記第1実施形態と同様に、操作部18aの操作により位置及び長さが設定可能である。
統計量算出領域60が設定され、図13に示すように、第1プロファイルP1と第2プロファイルP2が取得されると、第1及び第2統計量算出部43,44は、第1プロファイルP1の平均値αと、第2プロファイルP2の平均値αとを算出し、統計量算出領域60に沿う画素値に基づいて、式(28)で表される関数J(ρ)を最小とする補正係数ρを求める。本実施形態では、平均値α,α及び補正係数ρが統計量である。
第1及び第2変換処理部45,46は、それぞれ式(29)及び式(30)に基づく変換処理を行う。

この変換処理により、第1プロファイルP1と第2プロファイルP2の画素値の平均値及び広がり幅がほぼ同一となる。この後、減算処理部47により変換済み位相微分画像ψ’(x,y)から変換済み吸収微分画像I’(x,y)が対応する画素ごとに減算され、障害陰影51が除去された補正済み位相微分画像Ψ(x,y)が生成される。その他の構成は、上記第1実施形態と同一である。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、位相微分画像ψ(x,y)や吸収画像I(x,y)に基づいて、統計量算出領域60をシステム制御部19が自動設定するように構成してもよい。
また、式(28)において、第1項の「ψ(x,y)−α」と、第2項の「I(x,y)−α」に対して共通に定数を加算及び/又は乗算したものは、式(28)と等価である。また、式(29)及び式(30)の各右辺に対して共通に定数を加算及び/又は乗算したものは、式(29)及び式(30)で表される変換式と等価である。
例えば、式(29)及び式(30)に代えて、式(31)及び式(32)を用いてもよい。

なお、本実施形態の統計量(平均値α,α及び補正係数ρ)の算出と、この統計量に基づく変換処理を、上記第1実施形態のように統計量算出領域が2次元領域である場合にも適用可能である。
また、上記各実施形態では、位相微分画像ψ(x,y)及び吸収微分画像I(x,y)の全画素に一律に変換処理及び減算処理を行っているが、位相微分画像ψ(x,y)及び吸収微分画像I(x,y)を、複数のセグメントに分割し、各セグメントごとに変換処理及び減算処理を行ってもよい。例えば、図14に示すように、骨部に対応する第1セグメントSG1、関節裂隙に対応する第2セグメントSG2、その他の部分に対応する第3セグメントSG3を設定し、各セグメントから統計量を算出し、算出された統計量に基づいて前述の変換処理を施し、減算処理を施す。
第1〜第3セグメントSG1〜SG3の設定は、図9に示す吸収画像I(x,y)に基づいて自動化してもよい。吸収画像I(x,y)の濃度は、骨部、関節裂隙、その他の部分でそれぞれ異なるため、濃度に基づいて第1〜第3セグメントSG1〜SG3を設定することが可能である。
なお、全てのセグメントに減算処理を行う必要はなく、補正の必要のないセグメントについては減算処理を行わなくてもよい。例えば、骨部は、信号量が強く、障害陰影の影響を受けにくいため、第1セグメントSG1については減算処理を行わなくてもよい。
また、上記各実施形態では、位相微分画像ψ(x,y)を、吸収画像I(x,y)を位相感度方向に微分することにより生成した吸収微分画像I(x,y)に基づいて補正しているが、さらに、吸収画像I(x,y)を位相感度方向と直交する方向(Y方向)に微分した吸収微分画像I(x,y)を用いて補正してもよい。
また、上記各実施形態では、被検体HをX線源11と第1の格子21との間に配置しているが、被検体Hを第1の格子21と第2の格子22との間に配置してもよい。
また、上記各実施形態では、縞走査時に第2の格子22を格子線に直交する方向(X方向)に移動させているが、第2の格子22を格子線に対して傾斜する方向(XY平面内でX方向及びY方向に直交しない方向)に移動させてもよい。この場合には、第2の格子22の移動のX方向成分に基づいて、走査位置kを設定すればよい。第2の格子22を格子線に対して傾斜する方向に移動させることにより、縞走査の一周期分の走査に要するストローク(移動距離)が長くなるため、移動精度が向上するといった利点がある。
また、上記各実施形態では、縞走査時に第2の格子22を移動させているが、第2の格子22に代えて、第1の格子21を格子線に直交する方向または傾斜する方向に移動させてもよい。
また、上記各実施形態では、X線源11から射出されるコーンビーム状のX線を射出するX線源11を用いているが、平行ビーム状のX線を射出するX線源を用いることも可能である。この場合には、上式(6)に代えて、p=pをほぼ満たすように第1及び第2の格子21,22を構成すればよい。
また、上記各実施形態では、X線源11から射出されたX線を第1の格子21に入射させており、X線源11は単一焦点であるが、図15に示すように、X線源11の射出側直後(X線源11と第1の格子21との間)に、WO2006/131235号公報等に記されたマルチスリット(線源格子)70を設けることにより、X焦点を分散化してもよい。マルチスリット70の格子線はY方向に平行である。これより、高出力のX線源を用いることが可能となり、X線量が向上するため、位相微分画像の画質が向上する。この場合、マルチスリット70のピッチpは、式(33)を満たす必要がある。ここで、距離Lは、マルチスリット70から第1の格子21までの距離を表す。
このようにマルチスリット70を設けた場合には、マルチスリット70の位置がX線焦点の位置となるため、上記各実施形態の距離Lは、距離Lに置き換えられる。
また、マルチスリット70を設けた場合には、マルチスリット70を固定したまま、第1の格子21または第2の格子22を移動させて縞走査を行うことの他に、第1及び第2の格子21,22を固定したまま、マルチスリット70を移動させることにより縞走査を行うことが可能である。この場合、マルチスリット70のピッチpを前述のMで割った値(p/M)を走査ピッチとして、マルチスリット70をX方向に間欠移動させればよい。これにより、第1及び第2の格子21,22に対するマルチスリット70の走査位置kは、k=0,1,2,・・・,M−1と順に変更される。
また、上記各実施形態では、第1の格子21が入射X線を幾何光学的に投影するように構成しているが、WO2004/058070号公報等で知られているように、第1の格子21をタルボ効果が生じる構成としてもよい。第1の格子21でタルボ効果を生じさせるためには、X線の空間干渉性を高めるように、小焦点のX線光源を用いるか、マルチスリット70を用いればよい。
第1の格子21でタルボ効果が生じる場合には、第1の格子21の自己像(G1像)は、第1の格子21からZ方向にタルボ距離Zだけ離れた位置に生じる。このため、第1の格子21から第2の格子22までの距離Lをタルボ距離Zとする必要がある。この場合には、第1の格子21を位相型格子とすることも可能である。
タルボ距離Zは、第1の格子21の構成とX線のビーム形状とに依存する。例えば、第1の格子21が吸収型格子であり、X線源11から射出されるX線がコーンビーム状である場合には、タルボ距離Zは、式(34)で表される。ここで、「m」は、正の整数である。この場合には、格子ピッチp,pは、式(6)をほぼ満たすように設定される(ただし、マルチスリット70を用いる場合には、距離Lは距離Lに置き換えられる)。
また、第1の格子21がX線にπ/2の位相変調を与える位相型格子であり、X線源11から射出されるX線がコーンビーム状である場合には、タルボ距離Zは、式(35)で表される。ここで、「m」は、「0」または正の整数である。この場合には、格子ピッチp,pは、式(6)をほぼ満たすように設定される(ただし、マルチスリット70を用いる場合には、距離Lは距離Lに置き換えられる)。
また、第1の格子21がX線にπの位相変調を与える位相型格子であり、X線源11から射出されるX線がコーンビーム状である場合には、タルボ距離Zは、式(36)で表される。ここで、「m」は、「0」または正の整数である。この場合には、G1像のパターン周期が第1の格子21の格子周期の1/2倍となるため、格子ピッチp,pは、式(37)をほぼ満たすように設定される(ただし、マルチスリット70を用いる場合には、距離Lは距離Lに置き換えられる)。

また、第1の格子21が吸収型格子であり、X線源11から射出されるX線が平行ビーム状である場合には、タルボ距離Zは、式(38)で表される。ここで、「m」は、正の整数である。この場合には、格子ピッチp,pは、p=pの関係をほぼ満たすように設定される。
また、第1の格子21がX線にπ/2の位相変調を与える位相型格子であり、X線源11から射出されるX線が平行ビーム状である場合には、タルボ距離Zは、式(39)で表される。ここで、「m」は、「0」または正の整数である。この場合には、格子ピッチp,pは、p=pの関係をほぼ満たすように設定される。
そして、第1の格子21がX線にπの位相変調を与える位相型格子であり、X線源11から射出されるX線が平行ビーム状である場合には、タルボ距離Zは、式(40)で表される。ここで、「m」は、「0」または正の整数である。この場合には、G1像のパターン周期が第1の格子21の格子周期の1/2倍となるため、格子ピッチp,pは、p=p/2の関係をほぼ満たすように設定される。
また、上記各実施形態では、第1及び第2の格子21,22として、Y方向に延伸したX線吸収部がX方向に等間隔に配列された一次元格子を第1及び第2の格子21,22に用いているが、この一次元格子に代えて、図16に示す正方格子状の2次元格子80を用いてもよい。
この場合には、2次元格子80を適用した第1の格子または第2の格子をX方向及びY方向にそれぞれ移動させ、X方向及びY方向について、それぞれM枚分の画像データを取得する。各M枚分の画像データに基づいて前述の画像処理を行うことにより、X方向に位相感度を有する第1位相微分画像と、Y方向に位相感度を有する第2位相微分画像とが得られる。吸収画像をX方向に微分した第1吸収微分画像と、Y方向に微分した第2吸収画像とを作成し、第1及び第2吸収微分画像に基づいて第1及び第2位相微分画像をそれぞれ同様に補正することにより、X方向に位相感度を有する第1補正済み位相微分画像と、Y方向に位相感度を有する第2補正済み位相微分画像とが得られる。これらのX方向及びY方向の2つの処理に対して、前述の画像処理部15を1つずつ個別に設けてもよいし、1つの画像処理部15で2つの処理を個別に行なってもよい。なお、マルチスリット70に2次元格子80を適用してもよい。この場合も同様である。
また、上記各実施形態では、格子部12に第1及び第2の格子21,22の2つの格子を設けているが、第2の格子22を省略し、第1の格子21のみとすることも可能である。
例えば、特開平2009−133823号公報に記されたX線画像検出器を用いることにより、第2の格子22を省略し、第1の格子21のみとすることが可能である。このX線画像検出器は、X線を電荷に変換する変換層と、変換層において変換された電荷を収集する電荷収集電極とを備えた直接変換型のX線画像検出器であり、各画素の電荷収集電極が複数の線状電極群を備える。1つの線状電極群は、一定の周期で配列された線状電極を互いに電気的に接続したものであり、他の線状電極群と互いに位相が異なるように配置されている。この線状電極群が第2の格子22として機能し、線状電極群が複数存在することにより、一度の撮影で位相の異なる複数のG2像の検出が行われる。したがって、この構成では、走査機構23を省略することが可能である。
また、走査機構23を省略し、第1及び第2の格子21,22を介してX線画像検出器13により得られる単一の画像データに基づいて位相微分画像を生成することを可能とする画素分割法が知られている(WO2012/056724号公報参照)。この画素分割法は、第1の格子21と第2の格子22とを、Z方向の回りに僅かに回転させて、Y方向に周期を有するモアレ縞をG2像に発生させる。X線画像検出器13により得られる単一の画像データを、モアレ縞に対して互いに位相が異なる画素行(X方向に並ぶ画素)の群に分割し、分割された複数の画像データを、縞走査により互いに異なる複数のG2像に基づくものと見なして、上記縞走査法と同様な手順で位相微分画像を生成する方法である。この画素分割法において、前述の強度変調信号は、単一の画像データに生じるモアレ縞の1周期分の画素値の強度変化として表される。
さらに、画素分割法と同様に、走査機構23を省略し、第1及び第2の格子21,22を介してX線画像検出器13により得られる単一の画像データに基づいて位相微分画像を生成する方法として、WO2010/050483号公報に記載されたフーリエ変換法がある。このフーリエ変換法は、上記単一の画像データに対してフーリエ変換を行うことによりフーリエスペクトルを取得し、このフーリエスペクトルからキャリア周波数に対応したスペクトル(位相情報を担うスペクトル)を分離した後、逆フーリエ変換を行うことにより位相微分画像を生成する方法である。なお、このフーリエ変換法において、前述の強度変調信号は、画素分割法の場合と同様に、単一の画像データに生じるモアレ縞の1周期分の画素値の強度変化として表される。
また、上記各実施形態では、吸収画像生成部41が強度変調信号の平均値を求めることにより吸収画像を生成しているが、これに代えて、格子部12を移動させる機構を設け、X線源11とX線画像検出器13との間から格子部12を退避させた状態とし、X線源11から放射されて被検体Hを透過したX線を、格子部12を介さずにX線画像検出器13で直接検出することにより生成した画像データを吸収画像としてもよい。
本発明は、医療診断用の放射線撮影装置の他に、工業用の放射線撮影装置等に適用することが可能である。また、放射線は、X線以外に、ガンマ線等を用いることも可能である。

Claims (14)

  1. 放射線を放射する放射線源と、
    前記放射線を検出して画像データを生成する放射線画像検出器と、
    前記放射線源と前記放射線画像検出器との間に配置された少なくとも1つの格子を有する格子部と、
    前記画像データに基づき、前記放射線の被検体による位相シフト量の一方向への空間微分を表す位相微分画像を生成する位相微分画像生成部と、
    前記被検体による放射線の吸収量を表す吸収画像を生成する吸収画像生成部と、
    前記吸収画像の前記一方向への空間微分を表す吸収微分画像を生成する吸収微分画像生成部と、
    前記位相微分画像と前記吸収微分画像とのそれぞれから、所定の統計量算出領域内の画素値の平均と分布の広がり幅とに関連する統計量を算出する統計量算出部と、
    前記位相微分画像と前記吸収微分画像との前記統計量算出領域内の画素値の分布がほぼ一致するように、前記位相微分画像と前記吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を前記統計量に基づいて変換する変換処理部と、
    前記変換処理部により変換を行った後、前記位相微分画像から前記吸収微分画像を減算する減算処理部と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記統計量算出部は、前記位相微分画像の前記統計量算出領域内の画素値の平均値と分散値とを含む第1統計量と、前記吸収微分画像の前記統計量算出領域内の画素値の平均値と分散値とを含む第2統計量とを算出し、
    前記変換処理部は、前記第1及び第2統計量に基づいて、前記位相微分画像と前記吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を変換することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記変換処理部は、前記位相微分画像の前記統計量算出領域内の画素値の平均値及び分散値をそれぞれα、σ、前記吸収微分画像の前記統計量算出領域内の画素値の平均値及び分散値をそれぞれα、σ、前記位相微分画像をψ(x,y)、前記吸収微分画像をI(x,y)とした場合に、式(1)及び式(2)で表される変換またはこれと等価な変換を行うことを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。

  4. 前記統計量算出部は、前記位相微分画像の前記統計量算出領域内の画素値の平均値をα、前記吸収微分画像の前記統計量算出領域内の画素値の平均値をα、前記位相微分画像をψ(x,y)、前記吸収微分画像をI(x,y)とした場合に、式(3)で表される関数J(ρ)またはこれと等価な関数を最小とする補正係数ρを求めることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。

    但し、式(3)内の和は、前記統計量算出領域内を対象とする。
  5. 前記変換処理部は、式(4)及び式(5)で表される変換またはこれと等価な変換を行うことを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。

  6. 前記統計量算出領域の位置及び大きさを設定可能とする操作部を備えることを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記位相微分画像または前記吸収画像に基づいて前記統計量算出領域を設定する自動設定部を備えることを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記自動設定部は、前記吸収画像に基づき、前記放射線の透過率が所定値以上の領域を前記統計量算出領域として設定することを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記格子部は、前記放射線を通過させて第1の周期パターン像を生成する第1の格子と、前記第1の周期パターン像を部分的に遮蔽して第2の周期パターン像を生成する第2の格子と有し、
    前記放射線画像検出器は、前記第2の周期パターン像を検出して前記画像データを生成することを特徴とする請求項1から8いずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記格子部は、前記第1の格子または前記第2の格子を所定の走査ピッチで移動させ、複数の走査位置に順に設定する走査機構を有し、
    前記放射線画像検出器は、前記各走査位置で前記第2の周期パターン像を検出して前記画像データを生成し、
    前記位相微分画像生成部は、前記複数の走査位置において前記放射線画像検出器により生成された複数の画像データに基づいて前記位相微分画像を生成することを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記吸収画像生成部は、前記複数の画像データを、画素ごとに平均化することにより前記吸収画像を生成することを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記位相微分画像生成部は、前記放射線画像検出器により得られる単一の画像データに基づいて前記位相微分画像を生成することを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記第1及び第2の格子は、正方格子状の2次元格子であり、
    前記位相微分画像生成部は、前記位相シフト量の第1方向への空間微分を表す第1位相微分画像と、前記位相シフト量の前記第1方向に直交する第2方向への空間微分を表す第2位相微分画像とを生成し、
    前記吸収微分画像生成部は、前記吸収画像の前記第1方向への空間微分を表す第1吸収微分画像と、前記吸収画像の前記第2方向への空間微分を表す第2吸収微分画像とを生成し、
    前記統計量算出部、前記変換処理部、及び前記減算処理部は、前記第1位相微分画像及び前記第1吸収微分画像と、前記第2位相微分画像及び前記第2吸収微分画像とのそれぞれについて処理を施すことを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
  14. 放射線源から放射され、少なくとも1つの格子を通過した放射線を検出して画像データを生成する画像データ生成ステップと、
    前記画像データに基づき、前記放射線の被検体による位相シフト量の一方向への空間微分を表す位相微分画像を生成する位相微分画像生成ステップと、
    前記被検体による放射線の吸収量を表す吸収画像を生成する吸収画像生成ステップと、
    前記吸収画像の前記一方向への空間微分を表す吸収微分画像を生成する吸収微分画像生成ステップと、
    前記位相微分画像と前記吸収微分画像とのそれぞれから、所定の統計量算出領域内の画素値の平均と分布の広がり幅とに関連する統計量を算出する統計量算出ステップと、
    前記位相微分画像と前記吸収微分画像との前記統計量算出領域内の画素値の分布がほぼ一致するように、前記位相微分画像と前記吸収微分画像との少なくとも一方の各画素値を前記統計量に基づいて変換する変換処理ステップと、
    前記変換を行った後、前記位相微分画像から前記吸収微分画像を減算する減算処理ステップと、
    を備えることを特徴とする放射線撮影方法。
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