JP2014113181A - 多重構造医療用チューブの自動挿入装置 - Google Patents

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孝弘 徳宮
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直幸 高田
Yoshitaka Akashi
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Abstract

【課題】多重構造医療用チューブの各チューブを個別に制御し、自動挿入することができる多重構造医療用チューブの自動挿入装置を提供する。
【解決手段】多重構造医療用チューブ200の自動挿入装置に、一のチューブ201を他のチューブ202と独立して又は他のチューブ202とともに駆動する駆動装置1を少なくとも1つ備え、駆動装置1は、チューブ200を軸方向に沿って移動させる軸方向移動制御部4と、チューブ200を軸周り方向に回動する回動制御部3と、を備え、軸方向移動制御部4は、チューブ200を保持する保持部43を備え、回動制御部3は、軸方向移動制御部2を搭載する円筒形状のロータ部31と、ロータ部31を回動する回動駆動部32と、を備え、保持部43は、その保持力を調整することにより、内側のチューブ201と外側のチューブ202とを同時に保持するか、外側のチューブ202のみを保持するかを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は多重構造医療用チューブの自動挿入装置に関する。
特許文献1は、カテーテル又は同様な管状物体の使用において医師を訓練するために使用されるシミュレータを開示している。特許文献1に記載のシミュレータは、同心状のチューブに個別に嵌合するアクチュエータを有している。また、特許文献1に記載のアクチュエータは、対応するチューブの軸方向の移動及び軸周りの回転をセンサにより感知する。また、当該アクチュエータは、センサにより感知した軸方向の移動及び軸周りの回転によって生じるトルクを対応するチューブに発生させるモータを有する。そして、特許文献1に記載のシミュレータは、チューブに発生させたトルクにより、当該シミュレータを使用して訓練している医師に、現実的な触感的又は触覚的フィードバックを与える。
また、特許文献2は、多重導管の駆動システムを開示している。特許文献2に記載の駆動システムは、外側の導管の曲げ剛性を利用して、内側の導管の湾曲を制御する。
特開2000−047568号公報 特開2006−167298号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、シミュレータに関するものであり、当該シミュレータを用いて多重構造医療用チューブを自動挿入することはできない。具体的には、特許文献1のアクチュエータに備えられたモータは、訓練している医師に、軸方向の移動及び軸周りの回転によって生じる抵抗を触感又は触覚としてフィードバックするために、チューブにトルクを発生するものである。すなわち、特許文献1に記載のモータは、多重構造医療用チューブを自動挿入するためのものではない。また、特許文献2に記載の駆動システムにおいて、外側チューブは内側チューブの方向を調整するだけに存在するものである。すなわち、特許文献2に記載の駆動システムは、外側チューブと内側チューブを個別に制御するものではない。
第1の実施の形態に係る多重構造医療用チューブの自動挿入装置は、同心の複数のチューブからなる多重構造医療用チューブの自動挿入装置であって、一の前記チューブを他の前記チューブと独立して又は他の前記チューブとともに駆動する駆動装置を少なくとも1つ備える。また、前記駆動装置は、前記チューブを軸方向に沿って移動させる軸方向移動制御部と、前記チューブを軸周り方向に回動する回動制御部と、を備える。また、前記軸方向移動制御部は、前記チューブを保持する保持部を備える。また、前記回動制御部は、前記軸方向移動制御部を搭載する円筒形状のロータ部と、前記ロータ部を回動する回動駆動部と、を備える。また、前記保持部は、その保持力を調整することにより、内側の前記チューブと外側の前記チューブとを同時に保持するか、外側の前記チューブのみを保持するかを制御する。
本発明により、多重構造医療用チューブの各チューブを個別に制御し、自動挿入することができる多重構造医療用チューブの自動挿入装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る多重構造医療用チューブの自動挿入装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の回動制御部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の回動制御部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る回動制御部に搭載された軸方向移動制御部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の動作を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の動作を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の動作を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の動作を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の動作を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動挿入装置の動作を説明する斜視図である。
以下、本発明を適用可能な実施の形態について説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態にかかる自動挿入装置100を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る多重構造医療用チューブの自動挿入装置100を示す斜視図である。
自動挿入装置100は、同心の複数のチューブ201、202、・・・からなる多重構造医療用チューブ200を患者の体内に自動で挿入する。なお、図面では、2つの同心のチューブ201、202のみを例示するが、自動挿入装置100が扱う多重構造医療用チューブ200に含まれるチューブ201、202、・・・の数はこれに限定されるものではない。
また、図1に示すように、自動挿入装置100は、一のチューブ201を他のチューブ202と独立して、又は、他のチューブ202とともに駆動する駆動装置1、・・・を少なくとも1つ備える。
また、図1に示すように、自動挿入装置100は、駆動装置1を載置し、多重構造医療用チューブ200の軸方向に当該駆動装置1を移動させる駆動装置移動制御部2を備える。具体的には、駆動装置移動制御部2は、図1に示すように、レールを有し、当該レールに沿って、駆動装置1を移動させる。また、駆動装置移動制御部2は、駆動装置1を必要に応じて所定位置に固定する機能を有する。これにより、駆動装置移動制御部2は、当該駆動装置移動制御部2に載置されている駆動装置1、・・・を個別に移動させることができる。
また、図1に示すように、各駆動装置1は、回動制御部3を備える。なお、図1又は図5に示す自動挿入装置100の斜視図において、向かって左側が、多重構造医療用チューブ200の挿入対象側(患者側)である。図2、図3は、本発明の実施の形態に係る自動挿入装置100の回動制御部3を示す斜視図である。図2、図3に示すように、回動制御部3は、円筒形状のロータ部31、ロータ部31を回動する回動駆動部32を備える。
ロータ部31は、円筒形状の中心の穴部に多重構造医療用チューブ200を挿通している。また、ロータ部31に搭載されている保持部43(後述)は、ロータ部31に挿通された多重構造医療用チューブ200を保持する。そして、回動駆動部32がロータ部31を回動することにより、ロータ部31に挿通され、保持部43により保持された多重構造医療用チューブ200が回動する。
回動駆動部32は、ロータ部31を回動させる回動用ベルト32Aと、回動用ベルト32Aを駆動する回動用ローラ32Bと、を備える。
回動用ベルト32Aは、例えば、プーリベルト等であり、ロータ部31に当接している。そして、回動用ローラ32Bが回動用ベルト32Aを駆動することにより、ロータ部31が回動する。
また、ロータ部31は、回動用ベルト32Aが当接する部分に凹凸部31Aを備える。これにより、回動用ベルト32Aとロータ部31との当接面の摩擦力が上昇し、回動用ベルト32Aの移動とロータ部31の回動とがより効率的に共役する。
なお、回動用ベルト32Aは、キャタピラやチェーン等であってもよく、プーリベルトでなくてもよい。回動用ベルト32Aがプーリベルトである場合、ロータ部31との当接面が広くなり、回動用ベルト32Aとロータ部31との当接面の摩擦力を確保することができる。
また、回動用ローラ32Bは、回動用ベルト32Aの材質及び形状に応じて、当該回動用ベルト32Aを効率的に駆動できるものであればよい。
また、回動駆動部32は、本実施の形態に限定されるものではない。例えば、回動駆動部32は、電磁石等であってもよく、磁力によりロータ部31を回動させてもよい。
また、ロータ部31は、当該ロータ部31に挿通された多重構造医療用チューブ200の軸に対して平行な面で、2つ以上に分解可能に形成されていても良い。図2、図3においては、ロータ部31は、多重構造医療用チューブ200の軸に対して平行な面で2つに分割可能に形成されている。換言すれば、ロータ部31は、円筒をその中心線で2つに分割してなるブロック31B、31Cからなる。これにより、ロータ部31は簡単に分解することができ、中に搭載された軸方向移動制御部4(後述)を簡単に交換することができる。
なお、ロータ部31が分割される面及び位置、並びに、分割される数は、これに限定されるものではない。
また、ロータ部31の少なくとも一方の端部に、案内軸31D、ベアリング31Eが設けられている。
具体的には、ベアリング31Eは、ロータ部31から所定距離だけ離間して位置している。また、ベアリング31Eの外周は、駆動装置1の外枠(筐体)に取り付けられている。また、ベアリング31の内周側の部品31Fには中央部に穴があり、当該穴に多重構造医療用チューブ200が挿通される。また、ベアリング31Eとロータ部31との間に案内軸31Dが設けられている。具体的には、ベアリング31Eの内周側の部品31Fと案内軸31Dとが連結している。これにより、ベアリング31Eの内周側の部品31Fと案内軸31Dとは、ロータ部31の回動に同期して回動することができる。そして、案内軸31Dは、ロータ部31の外部に案内された、軸方向移動制御部4(後述)に接続されるケーブル300を巻き取る用途も有している。
そして、ベアリング31Eとロータ部31との間に、ロータ部31内に搭載された軸方向移動制御部4(後述)に接続されるケーブル300を、当該ロータ部31の回動に伴って巻き取る。案内軸31Dを設けることにより、ロータ部31内に搭載された軸方向移動制御部4(後述)に接続されるケーブル300が当該案内軸31Dに絡まり、ロータ部31の回動が阻害されたり、ケーブル300が多重構造医療用チューブ200と干渉したりすることを防ぐことができる。
なお、ロータ部31内に搭載された軸方向移動制御部4(後述)に接続されるケーブル300とは、例えば、信号ケーブルや電源ケーブル等、若しくは流体を通す配管であってもよい。また、案内軸31Dは、ケーブル300が多重構造医療用チューブ200と干渉しないように、多重構造医療用チューブ200を挟んで2つ以上設けられることが好ましい。
また、案内軸31Dに巻き取られたケーブル300を引き出す際に、引き出されたケーブル300が他の部品と絡んだり、ロータ部31に乗り上げたりすることを防ぐために、ケーブル300の自動巻き取り機能を有するケーブル収納部(図示省略)を駆動装置1の内部若しくは外部に設けてもよい。
図4は、本発明の実施の形態に係る回動制御部3に搭載された軸方向移動制御部4を示す斜視図である。
図4に示すように、軸方向移動制御部4は、回動制御部3のロータ部31内に搭載されている。また、軸方向移動制御部4は、ロータ部31において、当該ロータ部31に挿通された多重構造医療用チューブ200の両側を挟み込むように設けられている。
より具体的には、軸方向移動制御部4は、多重構造医療用チューブ200を軸方向に移動させる軸方向移動用ベルト41と、軸方向移動用ベルト41を駆動する軸方向移動用ローラ42と、を備える。
軸方向移動用ベルト41は、例えば、プーリベルト等であり、多重構造医療用チューブ200に当接している。そして、軸方向移動用ローラ42が軸方向移動用ベルト41を駆動することにより、多重構造医療用チューブ200が軸方向に移動する。
また、軸方向移動用ベルト41と多重構造医療用チューブ200との間に発生する摩擦力により、軸方向移動用ベルト41は多重構造医療用チューブ200を搬送する。そのため、軸方向移動用ベルト41の多重構造医療用チューブ200に当接する面は、当該面が保持する対象である多重構造医療用チューブ200に対する形状追従性を有することが好ましい。これにより、軸方向移動用ベルト41と多重構造医療用チューブ200との当接面の面積がより大きくなり、軸方向移動用ベルト41と多重構造医療用チューブ200との当接面における摩擦力が上昇し、軸方向移動用ベルト41の移動と多重構造医療用チューブ200の移動とがより効率的に共役する。
また、軸方向移動用ベルト41の多重構造医療用チューブ200に当接する面に、凹凸形状が設けられていてもよい。
なお、軸方向移動用ベルト41は、キャタピラやチェーン等であってもよく、プーリベルトでなくてもよい。いずれの場合においても、軸方向移動用ベルト41と多重構造医療用チューブ200との当接面の材料を、当該当接面における摩擦力がより大きくなる材料とし、また、当該当接面の形状を当該当接面の面積がより大きくなる形状とすることにより、軸方向移動用ベルト41の移動と多重構造医療用チューブ200の移動とがより効率的に共役することができる。
また、軸方向移動用ローラ42は、軸方向移動用ベルト41の材質及び形状に応じて、当該軸方向移動用ベルト41を効率的に駆動できるものであればよい。
また、軸方向移動制御部4は、多重構造医療用チューブ200を保持する保持部43を備える。保持部43は、電動グリッパ等であり、その保持力を調整することにより、内側のチューブ201と外側のチューブ202とを同時に保持するか、外側のチューブ202のみを保持するかを制御する。
より具体的には、保持部43は、多重構造医療用チューブ200の軸方向の移動に伴って回動する保持ローラ(ベアリング)43Aを備える。具体的には、保持ローラ43Aは、多重構造医療用チューブ200の両側から、軸方向移動用ベルト41を介して、多重構造医療用チューブ200を押圧保持している。換言すれば、保持ローラ43Aは、軸方向移動用ベルト41の移動に伴って回動する。
なお、図4においては、保持部43が6個の保持ローラ43Aを備える例を示しているが、保持部43が備える保持ローラ43Aの数はこれに限定されるものではない。また、保持部43は、電動グリッパに限定されるものではなく、例えば、空圧、油圧等の流体圧によって制御されるグリッパであってもよい。
次に、図5A〜図5Fを参照しながら、本発明の実施の形態に係る自動挿入装置100の動作を説明する。なお、図5A〜図5Fに示す自動挿入装置100の斜視図において、向かって左側が、多重構造医療用チューブ200の挿入対象側(患者側)である。
まず、図5Aは、自動挿入装置100の初期状態の一例を示す。図5Aでは、駆動装置移動制御部2上に3台の駆動装置1が載置されている例を示す。
次に、図5Bに示すように、図5Bの向かって左側の駆動装置1が内側のチューブ201のみを駆動した。より具体的には、図5Bの向かって左側の駆動装置1には、内側のチューブ201のみが挿通されている。そして、図5Bに示すように、当該駆動装置1は、チューブ201を軸周り方向に回動させながら又は回動させずに、軸方向に沿って移動させた。
次に、図5Cに示すように、図5Cの中央の駆動装置1が外側のチューブ202のみを駆動した。より具体的には、図5Cの中央の駆動装置1には、内側のチューブ201と外側のチューブ202の両方が挿通されている。そして、図5Cに示すように、当該駆動装置1は、保持部43の保持力を調整することにより外側のチューブ202を保持し、外側のチューブ202を軸周り方向に回動させながら又は回動させずに、軸方向に沿って移動させた。
なお、このとき、図5Cの向かって右側の駆動装置1には、内側のチューブ201のみが挿通されており、当該右側の駆動装置1は、外側のチューブ202の回動及び移動に伴って内側チューブ201が動かないように保持している。
また、外側チューブ202は、患者の体内における内側チューブ201を保持したり、患者の体内における内側チューブ201の剛性を変化させたりするような、内側チューブ201を用いた患者に対する処置を補助する機能を有していてもよい。その場合は、外側チューブ202の図5において向かって右側の端面に、外側チューブに当該機能を発生させるための各種ケーブル(以下、「外側チューブ用ケーブル(図示省略)」と称する。)を設ければよい。当該外側チューブ用ケーブルは、駆動装置1の内部に入れることができないため、図5A〜図5Fにおいて、外側チューブ202の向かって右側の端面は、中央の駆動装置1と向かって右側の駆動装置1との間にあればよい。
次に、図5Dに示すように、図5Dの中央の駆動装置1が外側のチューブ202のみを保持し、駆動装置移動制御部2が、当該中央の駆動装置1のみを図5Dの向かって左側に移動させた。これにより、外側チューブ202のみが、図5Dの向かって左側に移動した。なお、このとき、図5Dの向かって右側の駆動装置1は、内側チューブ201を保持している。
次に、図5Eに示すように、図5Eの向かって右側の駆動装置1が内側のチューブ201のみを保持し、内側のチューブ201を軸周り方向に回動させながら又は回動させずに、軸方向に沿って移動させた。
次に、図5Fに示すように、図5Fの向かって左側の駆動装置1が外側のチューブ202のみを保持し、外側のチューブ202を軸周り方向に回動させながら又は回動させずに、軸方向に沿って移動させた。
なお、隣り合う駆動装置1と駆動装置1との間に、内側チューブ201を向かって左側に移動させる際に、内側チューブ201の撓みを防止する部材を設けてもよい。例えば、隣り合う駆動装置1と駆動装置1との間に、内側チューブ201を内挿し、支える輪状の部材が設けられていてもよい。なお、内側チューブ201の撓みを防止する部材の形状は、当該形状に限定されない。
以上に説明した本発明の実施の形態に係る自動挿入装置100では、回動制御部3と軸方向移動制御部4を同一機構上に備えている。これにより、多重構造医療用チューブ200を軸周り方向に回動させながら又は回動させずに、軸方向に沿って移動することができる。
また、保持部43が、その保持力を調整することにより、内側のチューブ201と外側のチューブ202とを同時に保持するか、外側のチューブ202のみを保持するかを制御する。これにより、外側チューブ202と内側チューブ201とを個別に駆動することができる。
そのため、多重構造医療用チューブ200の各チューブ201、202、・・・を個別に制御し、自動挿入することができる。
図1〜図5における説明では、多重構造医療用チューブ200として、2重構造のチューブ201、202を例示して説明したが、多重構造医療用チューブ200に含まれるチューブ201、202、・・・の数はこれに限定されるものではない。また、多重構造医療用チューブ200に含まれる各チューブ201、202、・・・の軸方向の移動及び軸回り方向の回動等の自由度によって、自動挿入装置100に必要となる駆動装置1の数は異なることは自明である。自動挿入装置100に備えられる駆動装置1の数が本実施の形態に示した数と異なる場合であっても、多重構造医療用チューブ200に含まれる各チューブ201、202、・・・の駆動方法は、図5A〜図5Fに例示された駆動方法を参考にして決定することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 駆動装置
2 駆動装置移動制御部
3 回動制御部
31 ロータ部
31A 凹凸部
31B、31C ブロック
31D 案内軸
31E ベアリング
31F ベアリングの内周側の部品
32 回動駆動部
32A 回動用ベルト
32B 回動用ローラ
4 軸方向移動制御部
41 軸方向移動用ベルト
42 軸方向移動用ローラ
43 保持部
43A 保持ローラ
100 自動挿入装置
200 多重構造医療用チューブ
300 ケーブル

Claims (9)

  1. 同心の複数のチューブからなる多重構造医療用チューブの自動挿入装置であって、
    一の前記チューブを他の前記チューブと独立して又は他の前記チューブとともに駆動する駆動装置を少なくとも1つ備え、
    前記駆動装置は、
    前記チューブを軸方向に沿って移動させる軸方向移動制御部と、
    前記チューブを軸周り方向に回動する回動制御部と、を備え、
    前記軸方向移動制御部は、前記チューブを保持する保持部を備え、
    前記回動制御部は、前記軸方向移動制御部を搭載する円筒形状のロータ部と、前記ロータ部を回動する回動駆動部と、を備え、
    前記保持部は、その保持力を調整することにより、内側の前記チューブと外側の前記チューブとを同時に保持するか、外側の前記チューブのみを保持するかを制御する、多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  2. 前記駆動装置を載置し、前記チューブの軸方向に前記駆動装置を移動させる駆動装置移動制御部を備える請求項1に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  3. 前記軸方向移動制御部は、前記チューブを軸方向に移動させる軸方向移動用ベルトと、前記軸方向移動用ベルトを駆動する軸方向移動用ローラと、を備える請求項1又は2に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  4. 前記保持部は、前記チューブを押圧保持するとともに、前記チューブの軸方向の移動に伴って回動する保持ローラを備える請求項1乃至3の何れか一項に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  5. 前記回動制御部の前記回動駆動部は、前記ロータ部を回動させる回動用ベルトと、前記回動用ベルトを駆動する回動用ローラと、を備える請求項1乃至4の何れか一項に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  6. 前記回動制御部の前記ロータ部は、前記回動用ベルトが当接する部分に凹凸部を備える請求項5に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  7. 前記軸方向移動用ベルトの少なくとも前記チューブと当接する面は、前記チューブに対する形状追従性を有する請求項3に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  8. 前記回動制御部の前記ロータ部の少なくとも一方の端部に案内軸を備え、
    前記案内軸は、当該ロータ部内に搭載された前記軸方向移動制御部に接続されるケーブルを、当該ロータ部の回動に伴って巻き取る請求項1乃至7の何れか一項に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
  9. 前記回動制御部の前記ロータ部は、当該ロータ部に挿通された前記チューブの軸に対して平行な面で、少なくとも2つに分割可能に形成されている請求項1乃至8の何れか一項に記載の多重構造医療用チューブの自動挿入装置。
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