JP2014112815A - ワイヤレスマイク用ofdm送信装置、受信装置及び送受信システム - Google Patents

ワイヤレスマイク用ofdm送信装置、受信装置及び送受信システム Download PDF

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Abstract

【課題】音声信号の送受信による遅延時間を減少させ、また、複数の伝送モードで使用可能なワイヤレスマイク用OFDM送信装置及び受信装置を提供する。
【解決手段】ワイヤレスマイク用OFDM送信装置1aは、外符号符号化部12と、内符号符号化部14と、OFDM変調部を備え、バイトインターリーブ以外のインターリーブを行う。
ワイヤレスマイク用OFDM受信装置1bは、内符号復号部24と、外符号復号部26と、誤りが検出された場合に、誤りが発生する直前の値を保持するコンシールメント部27を備える。また、クロック周波数を切り換えて複数のモードに対応することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルの音声信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式により送受信するワイヤレスマイク用OFDM送信装置、受信装置及び送受信システムに関するものである。
従来、ワイヤレスマイクの伝送方式として、アナログ方式とデジタル方式がある。非特許文献1には「特定ラジオマイクの陸上移動局の無線設備」について策定された標準規格が記されており、非特許文献2には「特定小電力無線局ラジオマイク用無線設備」について策定された標準規格が記されている。
また、ワイヤレスマイクについては伝送帯域幅についての標準規格も設定されており、非特許文献3には、欧州電気通信標準化機構(ETSI)の25MHz〜3GHz帯のワイヤレスマイクに関する標準規格として、1GHz未満の周波数帯では最大の伝送帯域幅を200kHzとし、1GHz以上の周波数帯でのみ利用できる伝送帯域幅を250kHz、300kHz、400kHz、及び600kHzと区分することが定められている。
アナログ方式のワイヤレスマイクは、遅延時間が少なく、現在広く用いられているが、障害物で途切れやすい、伝送距離が短い、干渉しやすいという問題がある。そのため、屋外やコンサートホールなどで高品質の音声を提供するには、デジタル方式のワイヤレスマイクを用いる必要がある。
例えば、特許文献1には、デジタル方式で音声を圧縮符号化して伝送するワイヤレスマイクシステムが開示されている。図21はこのような従来のワイヤレスマイクシステムの構成を示すブロック図である。ワイヤレスマイク送信装置3は、マイク31と、A/D変換部32と、圧縮符号化部33と、インターリーブ・誤り訂正部34と、変調部35と、D/A変換部36と、送信周波数変換部37と、送信アンテナ38とを備える。ワイヤレスマイク送信装置3は、A/D変換部32によりマイク31から入力されるアナログの音声信号をデジタル信号に変換し、圧縮符号化部33によりデジタル信号を圧縮符号化し、インターリーブ・誤り訂正部34によりインターリーブ及び誤り訂正を行う。続いて、ワイヤレスマイク送信装置3は、変調部35により例えばπ/4シフトDQPSK変調方式で変調し、D/A変換部36により変調信号をアナログ信号に変換し、送信周波数変換部37により送信周波数に変換し、送信アンテナ38に出力する。
ワイヤレスマイク受信装置4は、受信アンテナ41と、受信周波数変換部42と、A/D変換部43と、復調部44と、デインターリーブ・誤り訂正部45と、伸張復号部46と、D/A変換部47と、スピーカ48とを備える。ワイヤレスマイク受信装置4は、受信周波数変換部42により受信アンテナ41から入力される信号を周波数変換し、A/D変換部43によりデジタル信号に変換し、復調部44により、送信側で変調された変調信号を復調し、デインターリーブ・誤り訂正部45によりデインターリーブ及び誤り訂正を行う。続いて、ワイヤレスマイク受信装置4は、伸張復号部46により、送信側で圧縮された信号を伸張し、D/A変換部47により伸張信号をアナログ信号に変換し、スピーカ48に出力する。
特開平10−150692号公報
「特定ラジオマイクの陸上移動局の無線設備」、ARIB RCR STD−22、社団法人電波産業会 「特定小電力無線局ラジオマイク用無線設備」、ARIB RCR STD−15、社団法人電波産業会 欧州電気通信標準化機構 「ETSI EN300 422−1」 [online]、[2012年9月10日検索]、インターネット<URL: http://www.etsi.org/deliver/etsi_en/300400_300499/30042201/01.03.02_60/en_30042201v010302p.pdf>
しかし、従来のデジタル方式のワイヤレスマイクシステムでは、周波数帯域を節約するために、圧縮符号化部33により圧縮処理を行い、伸張復号部46により圧縮処理された信号の伸張処理を行っており、これらの処理による遅延時間が生じている。図21に示した従来のデジタル方式のワイヤレスマイクシステムでは、ワイヤレスマイク送信装置3とワイヤレスマイク受信装置4で合わせて約3msの遅延時間が生じている。そのうち、圧縮符号化部33の圧縮処理及び伸張復号部46の伸張処理による遅延時間は、合計で約1msであると言われている。
また、屋外や移動しながらワイヤレスマイクを使用する場合には、マルチパスによるフェージングが発生し、品質が低下する。
したがって、本発明の目的は、上記問題を解決するため、音声信号の変調にOFDM変調方式を利用するものであり、音声信号の送受信による遅延時間を減少させ、且つ、マルチパスフェージングによる受信品質の低下を防止するワイヤレスマイク用OFDM送信装置、受信装置及び送受信システムを提供することにある。
また、これまでワイヤレスマイクの設計にあたっては、その使用周波数帯域や伝送帯域幅に応じて各種の伝送パラメータ設定や回路設計を行っていたため、それぞれが各伝送モードに専用の送受信装置となっていた。仮に複数の伝送モードを選択して利用する装置を作製する場合には、回路規模が大きなものとなっていた。
したがって、本発明の他の目的は、複数の伝送モードで使用可能な小型のワイヤレスマイク用OFDM送信装置、受信装置及び送受信システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、デジタルの音声信号をOFDM変調方式により送信するワイヤレスマイク用OFDM送信装置であって、デジタルの音声信号をブロック単位で入力し、外符号を生成する外符号符号化部と、外符号化されたデータを内符号化して内符号を生成する内符号符号化部と、前記内符号符号化部出力をOFDM変調方式により変調してOFDM信号を生成するOFDM変調部とを備え、インターリーブとして、ビットインターリーブと周波数インターリーブを用いることを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部、及び前記外符号符号化部からなるデジタル音声信号処理手段を2系統備え、前記2系統のデジタル音声信号処理手段で処理されたデータをパラレル/シリアル変換した後に、前記内符号符号化部の処理を行うことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、第1の総キャリア数を有する第1OFDMフレーム構成と、第2の総キャリア数を有する第2OFDMフレーム構成とを選択可能とする選択部と、をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、ビットインターリーブとして、ビットローテーションを用いることを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を600kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を400kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、送信側のクロックを逓倍・分周する逓倍・分周部を備え、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を300kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、送信側のクロックを逓倍・分周する逓倍・分周部を備え、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を288kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、送信側のクロックを逓倍・分周する逓倍・分周部を備え、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を200kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のQPSK又はBPSK−OFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を600kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のQPSK−OFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を400kHz以下としたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、逓倍・分周クロックは、前記クロックの周波数を3/2倍、3/4倍,2/3倍、1/2倍、6/13倍、9/20倍又は1/3倍することを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、第1の総キャリア数が46であり、第2の総キャリア数が31であることを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、前記データ圧縮は、圧伸則に基づく瞬時圧縮又はADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)符号化処理であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、前述のワイヤレスマイク用OFDM送信装置により送信されるOFDM信号を受信するワイヤレスマイク用OFDM受信装置であって、OFDM信号を復調するOFDM復調部と、復調された信号に対して内符号を復号する内符号復号部と、前記内符号の復号の後に、外符号を復号する外符号復号部と、前記内符号復号部又は前記外符号復号部で誤りデータが検出された場合に、当該誤りデータを他の値で代替するコンシールメント部とを備え、デジタルの音声信号を生成することを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM受信装置において、前記外符号復号部、前記コンシールメント部、及び圧縮されたデジタル信号を復元するデータ復元部からなるデジタル信号処理手段を2系統備え、前記内符号復号部により処理されたデータをシリアル/パラレル変換した後、前記2系統のデジタル信号処理手段で処理することを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、イヤーモニター用OFDM受信装置であることを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM受信装置において、前記外符号復号部による処理後に、前記コンシールメント部による処理をしたデジタル信号と、データ復元処理と前記コンシールメント部による処理をした復元信号とを選択可能とする選択部と、受信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のワイヤレスマイク用OFDM受信装置において、前記データ復元は、圧伸則に基づく瞬時伸張又はADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)復号処理であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送受信システムは、ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、デジタルの音声信号をブロック単位で入力し、外符号を生成する外符号符号化部と、外符号化されたデータを内符号化して、内符号を生成する内符号符号化部と、前記内符号符号化部出力をOFDM変調方式により変調してOFDM信号を生成するOFDM変調部とを備えるとともに、インターリーブとして、ビットインターリーブと周波数インターリーブを用い、ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、OFDM信号を復調するOFDM復調部と、復調された信号に対して内符号を復号する内符号復号部と、前記内符号の復号の後に、外符号を復号する外符号復号部と、前記内符号復号部又は前記外符号復号部で誤りデータが検出された場合に、当該誤りデータを他の値で代替するコンシールメント部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部、及び前記外符号符号化部からなるデジタル音声信号処理手段を2系統備え、前記2系統のデジタル音声信号処理手段で処理されたデータをパラレル/シリアル変換した後に、前記内符号符号化部の処理を行い、ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、前記外符号復号部、前記コンシールメント部、及び圧縮されたデジタル信号を復元するデータ復元部からなるデジタル信号処理手段を2系統備え、前記内符号復号部により処理されたデータをシリアル/パラレル変換した後、前記2系統のデジタル信号処理手段で処理することを特徴とする。
また、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送受信システムは、イヤーモニター用OFDM送受信システムであることを特徴とする。
また、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、前記外符号復号部による処理後に、前記コンシールメント部による処理をしたデジタル信号と、データ復元処理と前記コンシールメント部による処理をした復元信号とを選択可能とする選択部と、受信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、第1の総キャリア数を有する第1OFDMフレーム構成と、第2の総キャリア数を有する第2OFDMフレーム構成とを選択可能とする選択部と、をさらに備え、ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、前記外符号復号部による処理後に、前記コンシールメント部による処理をしたデジタル信号と、データ復元処理と前記コンシールメント部による処理をした復元信号とを選択可能とする選択部と、受信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、ビットインターリーブとして、ビットローテーションを用いることを特徴とする。
本発明によれば、音声信号の送受信による遅延時間を減少させ、且つ、マルチパスフェージングによる受信品質の低下を防止することができるようになる。
また、本発明によれば、伝送帯域幅が600kHz級及び400kHz級のLPCM(Linear Pulse Code Modulation)又は高耐干渉低遅延ラジオマイクと、伝送帯域幅が300kHz級、288kHz級及び200kHz級の多チャンネル低遅延ラジオマイクの送受信部の回路が共用できるので、複数の伝送モードを選択して利用する場合に回路規模を大幅に削減できる。
実施の形態1のワイヤレスマイク用OFDM送受信装置の構成を示すブロック図である。 ビットインターリーブ(ビットローテーション、総キャリア数46)の例を示す図である。 ビットインターリーブ(ビットローテーション、総キャリア数31)の例を示す図である。 周波数インターリーブ(総キャリア数46)の例を示す図である。 コンシールメント処理の例を示す図である。 実施の形態2のステレオワイヤレスマイク用OFDM送受信装置の構成を示すブロック図である。 瞬時圧縮、瞬時伸張の例を示す図である。 実施の形態3のマルチモードOFDM送受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4のマルチモードOFDM送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明のOFDMフレーム構成Aの一例を示す図である。 本発明のOFDMフレーム構成Bの一例を示す図である。 低遅延デジタルラジオマイクの主な諸元を示す図である。 低遅延デジタルラジオマイクのイメージ図である。 低遅延ワイヤレスマイク(総キャリア数46・データキャリア数39)の伝送パラメータ例を示す図である。 高耐干渉ワイヤレスマイク(総キャリア数46)の伝送パラメータ例を示す図である。 低遅延ワイヤレスマイク(総キャリア数46・データキャリア数40)の伝送パラメータ例を示す図である。 低遅延ワイヤレスマイク(総キャリア数31)の伝送パラメータ例を示す図である。 高耐干渉ワイヤレスマイク(総キャリア数31)の伝送パラメータ例を示す図である。 ステレオワイヤレスマイク(総キャリア数46) の伝送パラメータ例を示す図である。 ステレオワイヤレスマイク(総キャリア数31) の伝送パラメータ例を示す図である。 従来のワイヤレスマイクシステムの構成を示すブロック図である。
OFDM変調方式は、従来から高速・広帯域伝送を可能とする変調方式として、デジタルテレビ放送等に利用されており、高度な誤り訂正機能を付加することができ、電波障害に強い方式として知られている。
しかし、このOFDM変調方式を様々な信号伝送に利用しようとするアイデアは存在していたとしても、ワイヤレスマイクシステムにOFDM変調方式を利用する際に、どのように変調方式及び復調方式を最適化するかは、これまで十分に検討されていない。
伝送路におけるノイズや誤りは、ランダムに生じるばかりでなく、バースト的(局部的で連続した期間)に生じる場合もある。このバースト的な誤りを分散させ、誤り訂正符号の能力を引き出す技術がインターリーブである。OFDM変調方式において、インターリーブには、周波数インターリーブ、ビットインターリーブ、バイトインターリーブ等の種類がある。
周波数インターリーブは、特定の搬送波が妨害を受けた場合の耐性を向上させるために、隣接しているデータを、周波数的に分散するように並び替えるものである。
ビットインターリーブ、特に、キャリア変調部におけるビットインターリーブは、ビット・ストリームを信号点にマッピングする前に、ビット単位でのデータの並び替えを行うものである。
バイトインターリーブは、バイト単位でデータの並べ替えを行うものであって、例えば、204(12×17)バイトのデータについて、n番目の位置にあるバイトの遅延量Dを、D=12×17×I(Iはnを12で除したときの剰余)で与える等の手段により、隣接しているバイト単位のデータを時間的に大きく分散させるものであり、時間インターリーブともいえるものである。
本発明の発明者は、バイトインターリーブはバースト的なノイズに強く、デジタルテレビ放送では有効なインターリーブであるが、時間的に比較的大きな遅延を生じることから、ワイヤレスマイクシステムの求める性能には適合しないことを認識し、本発明においては、バイトインターリーブを使用せず、低遅延のインターリーブである周波数インターリーブと、キャリア変調部におけるビットインターリーブのみを利用することとした。
また、バイトインターリーブを使用しない場合は、時間的に連続するバーストノイズが発生した場合に、誤り訂正機能のみではデータ復元ができなくなる場合があることから、本発明では、受信装置において、外符号復号部の後に、誤りデータを修正するコンシールメント部を設けることとした。
なお、「コンシールメント」とは、誤りデータを正確に元のデータに訂正するのではなく、当該誤りデータを他の値で代替することにより修正又は修復することを意味する。これにより、実質的なデータの訂正効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本明細書において、ワイヤレスマイクは、モノラル、ステレオの双方を含み、送信装置はマイクヘッドとともに用いられるマイク本体や、電子楽器に直接接続する小型トランスミッター等の形態を含む。また、受信装置も固定的な装置のみならず、ヘッドフォンやイヤーモニター等、様々な形態を含むものである。
(実施の形態1)
[ワイヤレスマイク用OFDM送信装置]
図1(a)は、本発明の実施例1に係るワイヤレスマイク用OFDM送信装置1aの構成を示すブロック図である。図1(a)に示すように、OFDM送信装置1aは、A/D変換部11と、外符号符号化部12と、エネルギー拡散部13と、内符号符号化部14と、キャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部17と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部18と、送信側クロック発生部19とを備える。キャリア変調部15は、ビットインターリーブ部151と、マッピング部152とを備える。これらの構成のうち、キャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部17と、IFFT部18は、OFDM変調部を構成する。なお、OFDM変調部は、IFFT部18の後に、図示しないガードインターバル付加部を備えている。また、図では省略されているが、OFDM変調部から出力される変調信号は、その後、D/A変換部でアナログ信号に変換し、さらに、送信周波数変換部により送信周波数に変調し、電力増幅して送信アンテナから送信することは、当該技術分野において自明のことである。
各構成要素について説明する。
A/D変換部11は、マイクから入力されるアナログの音声信号をデジタル信号に変換し、外符号符号化部12に出力する。音声信号の情報源符号化(サンプリング)は、サンプリング周波数として、例えば、48kHz又は32kHzが利用される。量子化ビット長としては、例えば24bit、20bit、18bit又は16bitが利用され、さらに必要に応じて、瞬時圧縮又はADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)符号化によりビット長の圧縮(図示せず)が行われ、適切な情報レートとなる。
外符号符号化部12は、データを所定のブロック長のブロックに区切り、ブロックごとにパリティビットを付加する。RS(リード・ソロモン)符号、BCH符号、差集合巡回符号、あるいは、CRC符号により、ブロック符号化を行って外符号を生成し、エネルギー拡散部13に出力する。これは、受信側で誤り訂正を行うため、或いは誤り検出を行い、誤ったブロックに対してコンシールメントを行うためである。特に、BCH符号を用いることで、遅延時間を少なくすることができる。例えば、RS(204,188)符号の場合、符号1ブロックに含まれるビット数は、204Byte=1632bitであり、符号化及び復号による遅延時間は1310μsとなる。これに対し、BCH(144,128)符号の場合、符号1ブロックに含まれるビット数が144bitであり、符号化及び復号による遅延時間は115μsである。また、ビット数の少ないCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を利用することも有効である。例えば、非圧縮音声サンプル(24bit)ごとに、次式のCRC原始多項式p(x)を用いて2ビット誤り検出として使用することができる。
p(x)=x+x+1 (1)
ブロック符号化により、情報長Koのデータから符号長Noの符号が生成される場合、この符号を(No,Ko)符号と表し、Ro=Ko/Noを符号化率という。符号長Noは、外符号化後のブロック長を意味する。なお、後述する内符号の符号化率と区別するために、外符号の符号化率Roを外符号化率と称する。
エネルギー拡散部13は、音声情報の偏りによりOFDMの特定のキャリアにエネルギーが集中しないように、外符号符号化部12の出力信号を、擬似ランダム信号等を用いてランダム化する。なお、外符号符号化部12とエネルギー拡散部13の順序を逆にしても構わない。
内符号符号化部14は、エネルギー拡散部13から入力される信号を内符号化(例えば、畳み込み符号化)し、内符号を生成してキャリア変調部15に出力する。内符号は、例えば、周知の拘束長k=7、符号化率1/2をマザーコードとするパンクチャード畳み込み符号であり、マザーコードの生成多項式をG1=171OCT、G2=133OCTとすることができる。
内符号化により、情報長Kiのデータから符号長Niの符号が生成される場合、Ri=Ki/Niを符号化率という。なお、前述した外符号化率と区別するために、内符号の符号化率Riを内符号化率と称する。
キャリア変調部15は、内符号符号化部14から入力される信号に対し、ビットインターリーブ部151において、大きな時間遅れを生じさせないビット単位でのデータの並び替えを行い、その後、マッピング部152において、キャリアごとに所定の変調方式(変調多値数M)に応じてIQ平面へのマッピングを行い、キャリア変調信号を生成し、周波数インターリーブ部16に出力する。なお、IQ平面へのマッピング後、変調レベル(送信信号レベル)の正規化を行うと良い。この結果、OFDMシンボルの平均電力は変調方式によらず1となる。
周波数インターリーブ部16は、特定の搬送波が妨害を受けた場合の耐性を向上させるために、隣接しているデータを周波数的に分散するように並び替え、並び替えたデータをOFDMフレーム構成部17に出力する。
OFDMフレーム構成部17は、周波数インターリーブ部16から入力される信号に対して、パイロット信号を挿入して配置することによりOFDMセグメントフレームを生成し、IFFT部18に出力する。パイロット信号は、信号生成時の振幅及び位相が既知であるため、受信側において伝送路特性を推定することができる。OFDMフレーム構成部17は、パイロット信号として、分散して配置されるSP(Scattered Pilot)信号に加え、シンボル方向に連続して配置されるCP(Continual Pilot)信号を挿入してもよい。また、OFDMフレーム構成部17は、制御情報を伝送するための信号であるTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を挿入してもよい。OFDMフレーム構成は、例えば、総キャリア数46(データキャリア数39又は40)のものや、総キャリア数31(データキャリア数26)のものが利用される。
IFFT部18は、OFDMフレーム構成部17から入力されるOFDMセグメントフレームに対して、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)処理を施して有効シンボル信号を生成する。
なお、IFFT部18で生成された有効シンボル信号は、図示しないガードインターバル付加部に出力され、ガードインターバル付加部は、IFFT部18から入力される有効シンボル信号の先頭に、有効シンボル信号の後半部分をコピーしたガードインターバルを挿入する。ガードインターバルは、OFDM信号を受信する際にシンボル間干渉を低減させるために挿入されるものであり、マルチパス遅延波の遅延時間がガードインターバル長を超えないように設定される。
さらに、その後、図示しないD/A変換部が、入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。また、図示しない送信周波数変換部が、D/A変換部から入力されるアナログ信号を、送信周波数に変調し、電力増幅して送信アンテナに出力し、送信アンテナを介して受信側に変調信号を送信する。
送信側クロック発生部19は、OFDM信号のキャリアのシンボルレートに応じた適切な周波数のクロックを生成し、外符号符号化部12、エネルギー拡散部13、内符号符号化部14及びOFDM変調部等にクロックを供給する。図1の実施例1において、FFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。なお、必要に応じて分周・逓倍部(図示せず)を利用することにより、2.448MHz(3/2倍)、1.224MHz(3/4倍)、1.088MHz(2/3倍)、0.816MHz(1/2倍)、0.753MHz(6/13倍)、0.734MHz(9/20倍)、0.544MHz(1/3倍)等のクロック周波数を用いることができる。むろん、周波数はこれらに限られるものではない。
デジタルの音声信号をブロック単位で入力し、ブロックごとに処理を行う場合、外符号符号化部12による外符号の符号長をNoとすると、外符号符号化部12から出力される1ブロックあたりのデータ量aは、No(単位はビット)と等しい。また、内符号符号化部14による内符号化率をRi、キャリア変調部15における変調方式の変調多値数をM、OFDM信号のデータキャリア数をNdとすると、OFDM信号1シンボルあたりのデータ量bは、Ri×M×Nd(単位はビット)で表される。
ここで、a=bの場合、外符号符号化部12からブロック単位で処理するごとに出力される符号長のaビットと、内符号符号化部14及びOFDM変調部にてシンボル単位で処理すべきデータ量のbビットが等しいため、外符号符号化部12から出力されるaビット(=bビット)のデータを直ちに内符号符号化処理、OFDM変調処理を実行することができる。そこで、符号長Noが次式(1)を満たすようにパラメータを設定する。
No=Ri×M×Nd (2)
No=Ri×M×Ndとなるようにパラメータを設定することにより、OFDM信号を連続して生成することができるため、送信レート調整用のバッファメモリは不要となり、外符号符号化部12に入力されるデータに対する、内符号符号化部14及びOFDM変調部から出力されるデータの遅延を少なくすることができる。なお、このようなパラメータ設定は、以降の実施例においても、同様に設定できる。
次に、本発明で利用されるビットインターリーブと周波数インターリーブについて説明する。
ビットインターリーブはビット単位でのデータの並び替えを行うものであり、ビット遅延を利用する方法やビットローテーションを利用する方法等がある。このうち、ビット遅延を利用するビットインターリーブは、入力された各ビットを所定の法則に従って遅延させてビット列の並び替えを行う。このとき、ビット遅延の度合いが大きいほどバーストノイズに対して強くなるが、反面、キャリア復調の際に遅延が生じる恐れがある。これは、ビット遅延の結果、1ブロックのビット列が複数のOFDM信号シンボル(番号)にまたがると、復調においてはその複数のOFDM信号シンボル(番号)を全て受信後にビットデインターリーブを行う必要があるからである。したがって、本発明において、ビット遅延によるビットインターリーブを用いる場合は、1ブロックのビット列が多数のOFDM信号シンボル(番号)にまたがらない範囲でビットインターリーブを行うことが望ましい。
ビットローテーションとは、一群のビット列について、ビット列の初めの所定数のビットをビット列の最後に移動して、ビットを順次ローテーションさせるようにビット配置を変更するものである。初めのnビットをビット列の最後に移動させる方法を「nビットローテーション」と呼ぶ。
図2は、総キャリア数46(データキャリア数39)のOFDMフレーム構成におけるビットローテーションの例である。図2(a)は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の変調方式を採用した場合のキャリア変調部の処理であり、ビット列(b,b,b・・・b77)がシリアル/パラレル変換部(S/P変換部)で2つのビット列(各ビット数39)に変換される。その後、一方のビット列に対して30ビットローテーションを行い、次いで、2つのビット列をQPSKマッピング部でマッピングを行い、IQ信号を得る。また、図2(b)は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)の変調方式を採用した場合のキャリア変調部の処理であり、ビット列(b,b,b・・・b155)がシリアル/パラレル変換部(S/P変換部)で4つのビット列(各ビット数39)に変換される。その後、第1のビット列に対してはビットローテーションを行わず、第2のビット列に対して10ビットローテーションを行い、第3のビット列に対して20ビットローテーションを行い、第4のビット列に対して30ビットローテーションを行い、次いで、4つのビット列を16QAMマッピング部でマッピングを行い、IQ信号を得る。ここで、各ビットローテーションは39ビットのデータ内での配置変更であるから、1つのOFDM信号シンボル内でのビットインターリーブとなり、遅延は生じない。なお、図2(a)の30ビットローテーション、図2(b)の10,20,30ビットローテーションはいずれも一例であり、他のビット数のビットローテーションでも良く、ビットデータが適切に分散されるインターリーブが選ばれる。
図3は、総キャリア数31(データキャリア数26)のOFDMフレーム構成におけるビットローテーションの例である。図3(a)は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の変調方式を採用した場合のキャリア変調部の処理であり、ビット列(b,b,b・・・b51)がシリアル/パラレル変換部(S/P変換部)で2つのビット列(各ビット数26)に変換される。その後、一方のビット列に対して18ビットローテーションを行い、次いで、2つのビット列をQPSKマッピング部でマッピングを行い、IQ信号を得る。また、図3(b)は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)の変調方式を採用した場合のキャリア変調部の処理であり、ビット列(b,b,b・・・b103)がシリアル/パラレル変換部(S/P変換部)で4つのビット列(各ビット数26)に変換される。その後、第1のビット列に対してはビットローテーションを行わず、第2のビット列に対して6ビットローテーションを行い、第3のビット列に対して12ビットローテーションを行い、第4のビット列に対して18ビットローテーションを行い、次いで、4つのビット列を16QAMマッピング部でマッピングを行い、IQ信号を得る。ここで、各ビットローテーションは26ビットのデータ内での配置変更であるから、1つのOFDM信号シンボル内でのビットインターリーブとなり、遅延は生じない。なお、図2(a)の18ビットローテーション、図2(b)の6,12,18ビットローテーションはいずれも一例であり、他のビット数のビットローテーションでも良く、ビットデータが適切に分散されるインターリーブが選ばれる。
次に、周波数インターリーブについて説明する。周波数インターリーブは、本来隣接しているシンボルのキャリア番号を並び替え、データを周波数的に分散するものである。本発明では、キャリア番号とシンボル番号を用いた式により、インターリーブ後のキャリア番号を定義した。総キャリア数46(データキャリア数39)の場合、例えば、次式が用いられる。
インターリーブ後のキャリア番号
=(インターリーブ前のキャリア番号×20+シンボル番号)mod39 (3)
図4(a)は、式(3)に従って周波数インターリーブを行ったときの、インターリーブ前のキャリア番号とインターリーブ後のキャリア番号との対応関係(シンボル番号0の場合)を図示したものである。
総キャリア数46(データキャリア数40)の場合は、インターリーブ後のキャリア番号として、例えば次式が用いられる。
インターリーブ後のキャリア番号
=(インターリーブ前のキャリア番号×21+シンボル番号)mod40 (4)
図4(b)は、式(4)に従って周波数インターリーブを行ったときの、インターリーブ前のキャリア番号とインターリーブ後のキャリア番号との対応関係(シンボル番号4の場合)を図示したものである。
また、総キャリア数31(データキャリア数26)の場合、例えば、次式が用いられる。
インターリーブ後のキャリア番号
=(インターリーブ前のキャリア番号×15+シンボル番号)mod26 (5)
なお、式(3)〜(5)において、シンボル番号は各OFDMフレーム(40シンボル)ごとにリセットする。また、インターリーブ後のキャリア番号を導く数式は一例であって、キャリア番号が適切に分散される方法であれば良い。
次に、本実施例1のワイヤレスマイクにおける信号処理及び変調方式の代表的な数値を例示する。なお、以下に記載される信号処理及び変調方式の数値は、いずれも図14ないし図18に記載された各伝送パラメータに対応している。
本実施例1のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは1152kbps(24bit[モノラル]×48kHz)となる。クロックとして1.632MHzを用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延のリニアPCMマイクが実現できる。
また、同様に、本実施例1のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長20bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは960kbps(20bit[モノラル]×48kHz)となる。クロックとして1.632MHzを用い、外符号化率1、畳込み符号化率1/2として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数40)の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延のリニアPCMマイクが実現できる。
また、本実施例1のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは1152kbps(24bit[モノラル]×48kHz)となる。クロックとして3/2倍されたクロック(2.448MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数31の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延のリニアPCMマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは768kbps(16bit[モノラル]×48kHz)となる。クロックとして2/3倍されたクロック(1.088MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数46の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅400kHz以下を実現する。これにより、低遅延のリニアPCMマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは768kbps(16bit[モノラル]×48kHz)となる。クロックとして1.632MHzのクロックを用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数31の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅400kHz以下を実現する。これにより、低遅延のリニアPCMマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行った後に、データの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして1.632MHzのクロックを用い、これを外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)のQPSK−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延の高耐干渉マイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長20bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行った後に、データの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、伝送レートを480kbps(10bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして1.632MHzのクロックを用い、これを外符号化率1、畳込み符号化率1/2として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数40)のQPSK−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延の高耐干渉マイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長20bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行った後に、データのADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)符号化(図示せず)等を行うことにより、伝送レートを240kbps(5bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして1.632MHzのクロックを用い、これを外符号化率1、畳込み符号化率1/2として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数40)のBPSK−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延の高耐干渉マイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行った後に、データの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして3/2倍したクロック(2.448MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数31のQPSK−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。これにより、低遅延の高耐干渉マイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行った後に、データの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、伝送レートを384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)に圧縮する。クロックとして2/3倍されたクロック(1.088MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数46のQPSK−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅400kHz以下を実現する。これにより、低遅延の高耐干渉マイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行った後に、データの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、伝送レートを384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)に圧縮する。クロックとして1.632MHzのクロックを用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数31のQPSK−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅400kHz以下を実現する。これにより、低遅延の高耐干渉マイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして2分周されたクロック(0.816MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数が46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅300kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。なお、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらにデータ圧縮率0.5の瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮しても良く、他のパラメータを同じにして低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長18bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを432kbps(9bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして2分周されたクロック(0.816MHz)を用い、外符号化率0.9、畳込み符号化率1/2として、変調方式として全キャリア数が46(データキャリア数40)の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅300kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして3/4倍されたクロック(1.224MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数が31の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅300kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして6/13倍されたクロック(0.753MHz)を用い、外符号化率1、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数が46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅288kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長18bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを432kbps(9bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。クロックとして9/20倍されたクロック(0.734MHz)を用い、外符号化率1、畳込み符号化率1/2として、変調方式として全キャリア数が46(データキャリア数40)の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅288kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。なお、変調方式として全キャリア数が31の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅288kHz以下を実現することもできる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)に圧縮する。クロックとして3分周されたクロック(0.544MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数が46の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅200kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。
また、本実施例1の回路構成のワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行い、さらにデータの瞬時圧縮(図示せず)等を行うことにより、信号の伝送レートを384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)に圧縮する。クロックとして2分周されたクロック(0.816MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数が31の16QAM−OFDMを採用して、占有周波数帯域幅200kHz以下を実現することもできる。これにより、低遅延の多チャンネルマイクが実現できる。
[ワイヤレスマイク用OFDM受信装置]
次に、本発明によるワイヤレスマイク用OFDM受信装置について説明する。
図1(b)は、本発明の実施例1に係るOFDM受信装置1bの構成を示すブロック図である。図に示すように、OFDM受信装置1bは、少なくとも1系統のFFT(Fast Fourier Transform)部211〜214と、周波数デインターリーブ部22と、デマッピング部231及びビットデインターリーブ部232から構成されるキャリア復調部23と、内符号復号部24と、エネルギー逆拡散部25と、外符号復号部26と、コンシールメント部27と、D/A変換部28とを備える。なお、図1(b)においては、4系統のダイバーシティ受信を行っているために、4つのFFT部211〜214を備えており、さらに、最大比合成部215により、各受信信号をレベルに応じて重み付けして合成しているが、これは一例であり、受信信号の合成はどのような手段でも良く、また、FFT部は2系統でも1系統でも、適切なものを選択すればよい。これらの構成のうち、FFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、キャリア復調部23は、OFDM復調部を構成する。なお、OFDM復調部は、FFT部211〜214の前に、それぞれ図示しないガードインターバル除去部を備えている。また、図では省略されているが、アンテナから受信された受信信号は、受信周波数変換部により中間周波数に変調され、A/D変換部でデジタル信号に変換し、OFDM復調部に入力されることは、当該技術分野において自明のことである。
FFT部211〜214は、受信後にデジタル化された信号に対してFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を施す。この実施例1においては、FFT部211〜214の出力信号は、最大比合成部215により合成され、その結果が、周波数デインターリーブ部22に出力される。
周波数デインターリーブ部22は、最大比合成部215で合成されたFFT部211〜214からの信号、一般には少なくとも1系統のFFT部から入力される信号に対して、周波数デインターリーブ処理を行い、周波数的に並び替えられたデータを元に戻す。
キャリア復調部23は、周波数デインターリーブ部22から入力される信号に対して、キャリアごとに復調を行い、内符号復号部24に出力する。復調する際には、SP信号を抽出し、基準値(既知の振幅と位相)と比較することにより、SP信号の存在するキャリアの伝送路特性を算出し、算出した伝送路特性を時間方向および周波数方向に補間し、全てのOFDMキャリアの伝送路特性の推定値を算出する。推定された伝送路特性に基づいて、デマッピング部231でI信号値とQ信号値を得て、ビット単位のデータに復調する。また、ビットデインターリーブ部232において、送信側のキャリア変調部15においてビット単位で並べ替えたデータを、元の配列に戻す。
内符号復号部24は、キャリア復調部23から入力される信号を内符号復号処理する。内符号復号部24は、ビタビ復号等の復号化処理では復号・訂正しきれないデータが生じた場合、後述するコンシールメント部27に対して、どの音声信号のブロックに誤りが含まれているかとの情報を有する「誤り情報」を送信する。
次に、エネルギー逆拡散部25は、エネルギー逆拡散を施して、元の信号出力に戻し、外符号復号部26に出力する。
外符号復号部26は、送信側で付加した誤り訂正符号を利用して、誤り訂正を行う。伝送路において生じた誤りが離散的であれば、誤り訂正符号を利用して、誤りを正確に訂正することが可能である。しかしながら、本発明では、時間遅延を防止するために、バイトインターリーブを用いていないため、時間的に連続するバーストノイズが発生した場合には、誤り訂正符号を利用しても、外符号復号部26でデータ復元ができなくなる場合がある。このような場合は、外符号復号部26は、誤り訂正符号を利用して復号・訂正処理したデータとともに、訂正しきれなかったデータの情報、すなわち、どのビットに誤りが含まれているかとの情報を有する「誤り情報」をコンシールメント部27に送る。なお、誤り検出符号としてCRC符号等を用い、外符号復号部では誤り訂正を行わず、誤り検出のみを行う場合もある。なお、エネルギー逆拡散部25と外符号復号部26の順序を送信装置の処理順序に従い、入れ替えても構わない。
コンシールメント部27は、内符号復号部24及び/又は外符号復号部26から送られた誤り情報に基づいて、訂正できなかった誤りデータに対して、誤りが発生する直前の値を保持する等のコンシールメント処理を行う。なお、誤り情報は、内符号復号部24と外符号復号部26の少なくとも一方から送られるようにすれば良く、直前の外符号復号部26から送られた誤り情報に基づいてコンシールメント処理を行うのが効率的である。
コンシールメント処理としては、次のようなものが考えられ、いずれか最適な処理を選択すれば良い。
1)データが誤りの場合、誤りが発生する直前の値を保持する。
2)データが誤りの場合、一定値を挿入する。
3)データが誤りの場合、零値を挿入する。
4)データが誤りの場合、一定値を挿入して、帯域制限フィルタ処理を施す。
5)データが誤りの場合、零値を挿入して、帯域制限フィルタ処理を施す。
6)データが誤りの場合、前後のデータで線形補間を行う。
ここで、帯域制限フィルタ処理は、音声帯域である20Hz〜20kHzのバンドパスフィルタを通過させることにより、不自然な信号データを除去する処理である。
上記6)の線形補間のコンシールメント処理について、図5を用いて説明する。外符号復号部26にて復号化されたデータは、デジタル音声データ、例えば、16ビットの音声データとして取り出される。図5は、第1の16ビット音声データ(D)には誤りが無く、続く第2〜第4の16ビット音声データ(D〜D)に誤りがあり、次の第5の16ビット音声データ(D)には誤りが無い状態を示している。このとき、誤りの無い第1の16ビット音声データ(D)と第5の16ビット音声データ(D)を用いて、その間の第2〜第4の16ビット音声データ(D〜D)のそれぞれの値を線形補間により推定し、得られたデータで誤りデータ(D〜D)を代替する。このように、前後の2サンプルデータで線形補間を行うことができる。この線形補間のコンシールメント処理は、連続した誤りデータが生じた場合等において、ノイズをより低減することができる。
このようなコンシールメント処理を行った後、コンシールメント部27は、データをD/A変換部28に出力する。
D/A変換部28は、コンシールメント部27から受けたデジタルデータを、デジタル/アナログ変換し、アナログ音声信号を出力する。
受信側クロック発生部29は、OFDM信号のキャリアのシンボルレートに応じた適切な周波数のクロックを生成し、OFDM復調部、内符号復号部24、エネルギー逆拡散部25、及び外符号復号部26等にクロックを供給する。図1の実施例1において、FFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。なお、必要に応じて分周・逓倍部(図示せず)を利用することにより、2.448MHz(3/2倍)、1.224MHz(3/4倍)、1.088MHz(2/3倍)、0.816MHz(1/2倍)、0.753MHz(6/13倍)、0.734MHz(9/20倍)、0.544MHz(1/3倍)等のクロック周波数を用いることができる。むろん、周波数はこれらに限られるものではない。
(実施の形態2)
[ステレオワイヤレスマイク用OFDM送信装置]
次に、本発明の実施の形態2について説明をする。図6(a)は、本発明の実施例2に係るステレオワイヤレスマイク用OFDM送信装置2aの構成を示すブロック図である。ここでは、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施例2に係るステレオワイヤレスマイク用OFDM送信装置2aは、実施例1に係る構成と比較して、音声入力が2系統(ステレオ伝送)となっている点が相違する。なお、実施例1のリニアPCM(非圧縮)信号を伝送するワイヤレスマイク(ラジオマイク)と互換性のある伝送パラメータを採用することで、実施例1のワイヤレスマイクと装置の共有化を図ることも可能である。
図6(a)に示すように、OFDM送信装置2aは、2系統のA/D変換部111,112と、データ圧縮部113,114と、外符号符号化部121,122、及び、パラレル/シリアル(P/S)変換部123とを有する。さらに、エネルギー拡散部13と、内符号符号化部14と、キャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部17と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部18と、送信側クロック発生部19とを備えることは実施例1と同じである。キャリア変調部15は、ビットインターリーブ部151と、マッピング部152とを備える。これらの構成のうち、キャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部17と、IFFT部18は、OFDM変調部を構成する。なお、OFDM変調部は、IFFT部18の後に、図示しないガードインターバル付加部を備えている。また、図では省略されているが、OFDM変調部から出力される変調信号は、その後、D/A変換部でアナログ信号に変換し、さらに、送信周波数変換部により送信周波数に変調し、電力増幅して送信アンテナから送信することは、当該技術分野において自明のことである。
各構成要素について説明する。
A/D変換部111,112は、マイクから入力されるアナログの音声信号(右側音声信号と左側音声信号)をそれぞれデジタル信号に変換するものであり、実施例1のA/D変換部11と同等である。実施例2のA/D変換部111,112は、例えば16ビットで量子化を行い、それぞれ、データ圧縮部113,114にデジタル信号を出力する。
なお、16ビットの量子化は、直接16ビットのデータを生成することのみならず、一度、24ビットで量子化を行った後、不要な下位の8ビットの情報を削除して形成すること等も含まれる。また、量子化も16ビットに限定されず、例えば20ビットや18ビット等、後のデータ圧縮処理等を考慮して、適宜設定することができる。
データ圧縮部113,114は、入力されたデジタル信号(例えば16ビット)を時間遅延を生じることなくデータ圧縮(情報量の削減)を行い、例えば12ビットのデジタル信号に変換する。この時間遅延を生じないデータ圧縮としては、例えば、瞬時圧縮が用いられる。瞬時圧縮には、公知の16bit→12bit圧伸則を用いることができる。16bitと12bitとを相互に変換する圧伸則の例を図7に示す(図7の出典:兼六館出版「サウンドエンジニアのためのディジタルオーディオ」第97ページ)。データ圧縮部113,114で圧縮された信号は、それぞれ外符号符号化部121,122に出力される。
なお、時間遅延を生じないデジタル信号のデータ量の圧縮・復元手段としては、瞬時圧伸の他に、ADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)処理により、データの圧縮(符号化)と復元(復号)を行っても良い。ADPCMは、過去の信号標本と現在の信号標本との差分信号を符号化する差分パルス符号変調(DPCM、差分PCM)を改良した方法であって、適応予測及び適応量子化を利用し、量子化幅を変化させて効率的なデータ圧縮を行うものである。当該技術分野において一般的なデータ圧縮技術であるので、詳細な説明は省くが、ADPCM符号化処理を利用することより、時間遅延を生じることなくデータ圧縮をすることができる。同様に、処理時間が低遅延であるデータの圧縮・復元を行うことのできる他の手段を用いても良い。
外符号符号化部121,122は、ステレオ2系統の各々の信号ごとに外符号符号化処理を施し、パラレル/シリアル(P/S)変換部123に出力する。
パラレル/シリアル(P/S)変換部123は、2系統の信号をパラレル/シリアル変換処理してシリアル信号とした後、エネルギー拡散部13に出力する。
エネルギー拡散部13から、内符号符号化部14、OFDM変調部(キャリア変調部15、周波数インターリーブ部16、OFDMフレーム構成部17、IFFT部18、ガードインターバル付加部)を経てOFDM信号を生成し、その後、D/A変換部でアナログ信号に変換し、さらに、送信周波数変換部により送信周波数に変調し、電力増幅して送信アンテナから送信することは、実施例1のOFDM送信装置と共通である。ビットインターリーブや周波数インターリーブも実施例1と同様に行う。
また、送信側クロック発生部19も、実施例1と同様にクロックを発生・供給し、そのFFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。なお、必要に応じて分周・逓倍部(図示せず)を利用することにより、2.448MHz(3/2倍)、1.088MHz(2/3倍)等のクロック周波数を用いることもできる。むろん、周波数はこれらに限られるものではない。
本実施例2のステレオワイヤレスマイクにおける信号処理及び変調方式の代表的な数値を例示すると、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を各系統ごとに量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを瞬時圧縮で12bitに圧縮することにより、全体(2系統合計)の伝送レートは実施例1と同様に、1152kbps(12bit×2[ステレオ]×48kHz)となる。クロックとして1.632MHzを用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。
また、同様に、本実施例2のステレオワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を各系統ごとに量子化ビット長20bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを瞬時圧縮で10bitに圧縮することにより、全体(2系統合計)の伝送レートは実施例1と同様に、960kbps(10bit×2[ステレオ]×48kHz)となる。クロックとして1.632MHzを用い、外符号化率1、畳込み符号化率1/2として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数40)の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。
また、本実施例2の回路構成のステレオワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を各系統ごとに量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを瞬時圧縮で12bitに圧縮することにより、全体(2系統合計)の伝送レートは1152kbps(12bit×2[ステレオ]×48kHz)となる。クロックとして3/2倍されたクロック(2.448MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数31の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅600kHz以下を実現する。
また、本実施例2の回路構成のステレオワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を各系統ごとに量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行い、これを瞬時圧縮で12bitに圧縮することにより、全体(2系統合計)の伝送レートは768kbps(12bit×2[ステレオ]×32kHz)となる。クロックとして2/3倍されたクロック(1.088MHz)を用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅400kHz以下を実現する。
また、本実施例2の回路構成のステレオワイヤレスマイクにおいて、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を各系統ごとに量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行い、これを瞬時圧縮で12bitに圧縮することにより、全体(2系統合計)の伝送レートは768kbps(12bit×2[ステレオ]×32kHz)となる。クロックとして1.632MHzのクロックを用い、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3として、変調方式として全キャリア数31の16QAM−OFDMを採用することにより、占有周波数帯域幅400kHz以下を実現する。
なお、上記の信号処理及び変調方式の数値は、いずれも、図19及び図20に記載された各伝送パラメータに対応している。
このような伝送パラメータを採用することで、実施例1のリニアPCM(非圧縮)信号を伝送するワイヤレスマイク(ラジオマイク)と、エネルギー拡散部13以降の回路構成について、装置の共有化が図れる。
[ステレオワイヤレスマイク用OFDM受信装置]
次に、実施の態様2におけるステレオワイヤレスマイク用OFDM受信装置について説明する。ステレオワイヤレスマイク用OFDM受信装置の具体例としては、ステージ・舞台等で使用するイヤーモニターがあげられる。図6(b)は、本発明の実施例2に係るOFDM受信装置2bの構成を示すブロック図である。ここでは、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施例2に係るステレオワイヤレスマイク用OFDM受信装置2bは、実施例1に係る構成と比較して、音声出力が2系統(ステレオ伝送)となっている点が相違する。
図6(b)に示すように、OFDM受信装置2bは、少なくとも1系統のFFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、デマッピング部231及びビットデインターリーブ部232から構成されるキャリア復調部23と、内符号復号部24と、エネルギー逆拡散部25とを有し、更に、シリアル/パラレル(S/P)変換部263と、2系統の外符号復号部261,262と、コンシールメント部271,272と、データ復元部281,282と、D/A変換部283,284とを備える。これらの構成のうち、FFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、キャリア復調部23は、OFDM復調部を構成する。なお、OFDM復調部は、FFT部211〜214の前に、それぞれ図示しないガードインターバル除去部を備えている。また、図では省略されているが、アンテナから受信された受信信号は、受信周波数変換部により中間周波数に変調され、A/D変換部でデジタル信号に変換し、OFDM復調部に入力されることは、当該技術分野において自明のことである。
FFT部211〜214から、エネルギー逆拡散部25に至る信号処理は、実施例1のOFDM受信装置1bと同じである。
エネルギー逆拡散部25は、エネルギー逆拡散を施して、信号(シリアル信号)をシリアル/パラレル(S/P)変換部263に出力する。
シリアル/パラレル(S/P)変換部263は、エネルギー逆拡散後の信号をシリアル/パラレル変換処理により2系統の信号に分離し、それぞれの信号を外符号復号部261,262に出力する。
外符号復号部261,262は、それぞれ、送信側で付加した誤り訂正符号を利用して、誤り訂正を行う。外符号復号部261,262は、誤り訂正符号を利用して復号・訂正処理したデータとともに、訂正しきれなかったデータの情報、すなわち、どのビットに誤りが含まれているかとの情報を有する「誤り情報」をコンシールメント部271,272に送る。
コンシールメント部271,272は、外符号復号部261,262から送られた誤り情報に基づいて、訂正できなかった誤りデータに対して、誤りが発生する直前の値を保持する等のコンシールメント処理を行う。なお、誤り情報は、内符号復号部24から得ることもできる。コンシールメント処理は、実施例1と同様であり、最適なコンシールメント処理を行った後、コンシールメント部271,272は、データをデータ復元部281,282に出力する。
データ復元部281,282は、入力されたデジタル信号(例えば12ビット)を時間遅延を生じることなくデータ復元(圧縮されていた情報量の復元)を行い、例えば16ビットのデジタル信号に変換する。この時間遅延を生じないデータ復元としては、例えば、瞬時伸張が用いられる。瞬時伸張には、公知の12bit→16bit圧伸則を用いることができる。12bitから16bitへの伸張特性の例を図7(b)に示す。データ復元部281,282で復元(伸張)された信号は、それぞれD/A変換部283,284に出力される。
なお、時間遅延を生じないデジタル信号のデータ量の圧縮・復元手段としADPCM処理を利用する場合は、瞬時伸張に代えて、ADPCM復号処理を用いる。ADPCM復号処理を利用することより、時間遅延を生じることなくデータの復元をすることができる。
D/A変換部283,284は、伸張されたデジタルデータを、デジタル/アナログ変換し、アナログ音声信号を出力する。アナログ音声信号は、2系統のステレオ音声信号となる。
なお、図6(b)では、コンシールメント処理を行った後にデータ復元を行っているが、コンシールメント部271,272とデータ復元部281,282との配置を入れ替えて、データ復元(伸張)を行ったデータに対してコンシールメント処理を行うこともできる。
また、受信側クロック発生部29は、実施例1と同様にクロックを発生・供給し、そのFFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。必要に応じて分周・逓倍部(図示せず)を利用することにより、2.448MHz(3/2倍)、1.088MHz(2/3倍)等のクロック周波数を用いることもできる。むろん、周波数はこれらに限られるものではない。
本実施例2のステレオワイヤレスマイク用OFDM受信装置2bは、上記のような伝送パラメータを採用することで、実施例1のリニアPCM(非圧縮)信号を伝送するワイヤレスマイク用OFDM受信装置1bと、受信アンテナからエネルギー逆拡散部25までの回路構成について、装置の共有化が図れる。
(実施の形態3)
[クロック選択によるマルチモードOFDM送信装置]
次に、本発明の実施の形態3について説明をする。図8(a)は、本発明の実施例3に係るクロック選択によるマルチモードOFDM送信装置3aの構成を示すブロック図である。マルチ(又はデュアル)モードとしては、例えば、伝送帯域幅600kHzの低遅延リニアPCMマイクと、多数の同時利用が可能な伝送帯域幅200kHzの多チャンネルマイクとの2つのモードを切り換えて使用できるマイクがあげられる。さらに、前述した伝送帯域幅400kHzの低遅延リニアPCMマイク、及び/又は、伝送帯域幅300kHz或いは288kHzの多チャンネルマイクを加え、3つ或いは4つのモードを切り換えて使用できるマイクを構成できる。なお、伝送帯域幅600kHzとは、伝送帯域幅の上限値が600kHzのことであり、600kHz以下と同義である。以下、各モードを呼ぶときには、簡略に伝送帯域幅600kHz、400kHz等と記載する。ここでは、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施例3に係るクロック選択によるマルチ(デュアル)モードOFDM送信装置3aは、実施例1に係る構成と比較して、音声信号を非圧縮で処理する信号処理と、データ圧縮して処理する信号処理とを、選択可能となっている点が相違する。なお、時間遅延を生じないデジタル信号のデータ量の圧縮手段としては、例えば、瞬時圧縮が用いられるが、ADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)処理により、データの圧縮(符号化)を行っても良い。さらに、音声信号を非圧縮で処理する信号処理と、瞬時圧縮をする信号処理と、ADPCM符号化処理をする信号処理の3つの処理を、選択可能としても良い。また、クロック周波数を切り換え可能とすることで、伝送帯域幅の異なる複数のワイヤレスマイクについて、その信号処理において、互換性のある伝送パラメータを利用可能とし、信号処理部を共有化して、一つのワイヤレスマイクで実現することができる。
図8(a)に示すように、OFDM送信装置3aは、A/D変換部11の出力が、そのままのリニアPCM用の非圧縮デジタル信号と、データ圧縮部113で時間遅延を生じることなくデータ圧縮されたデジタル信号とに分かれ、それぞれ選択部115に入力される。選択部115は、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号により、非圧縮信号又は圧縮信号を選択し、外符号符号化部12に出力する。
外符号符号化部12と、エネルギー拡散部13と、内符号符号化部14と、ビットインターリーブ部151及びマッピング部152からなるキャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部17と、IFFT部18と、送信側クロック発生部19とを備えることは実施例1と同じである。ただし、送信側クロック発生部19で発生したクロックはそのままの基本クロックと、逓倍・分周部191で周波数を所定の倍率で逓倍又は分周された逓倍・分周クロックとに分かれ、それぞれクロック選択部192に入力される。クロック選択部192は、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号により、基本クロック又は逓倍・分周クロックを選択し、各信号処理部に供給する。
これらの構成のうち、キャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部17と、IFFT部18は、OFDM変調部を構成する。なお、OFDM変調部は、IFFT部18の後に、図示しないガードインターバル付加部を備えている。また、図では省略されているが、OFDM変調部から出力される変調信号は、その後、D/A変換部でアナログ信号に変換し、さらに、送信周波数変換部により送信周波数に変調し、電力増幅して送信アンテナから送信することは、当該技術分野において自明のことである。
送信側クロック発生部19のFFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。OFDM送信装置3aは、送信側クロック発生部19から出力した1.632MHzの基本クロックと、1.632MHzを2/3倍したクロック(1.088MHz)と、2分周したクロック(0.816MHz)と、6/13倍したクロック(0.753MHz)と、3分周したクロック(0.544MHz)の例えば5つのクロックをクロック選択部192により選択することができ、伝送帯域幅が600kHz、400kHz、300kHz、288kHz、又は200kHzの各モードに応じて、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号によって選択される。なお、必要あれば更に、3/2倍したクロック(2.448MHz)や3/4倍したクロック(1.224MHz)、9/20倍したクロック(0.734MHz)等を加えることができる。また、デュアルモードの場合は2種類のクロック選択ができるように構成すればよい。むろん、周波数はこれらに限られるものではない。
本実施例3のマルチモードOFDM送信装置3aにおける信号処理及び変調方式の代表的な数値を例示すると、伝送帯域幅が600kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは1152kbps(24bit[モノラル]×48kHz)となる。この非圧縮信号を1.632MHzのクロックを用いて信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用することにより、低遅延のリニアPCMマイクとなる。このとき、シンボル長は83.3μsである。
また、伝送帯域幅が400kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは768kbps(16bit[モノラル]×48kHz)となる。この非圧縮信号を2/3倍された1.088MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用することにより、低遅延のリニアPCMマイクとなる。このとき、シンボル長は125μsである。
伝送帯域幅が300kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらに瞬時圧縮部113で16bit→12bitの瞬時圧縮を行うことにより、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。この圧縮信号を2分周された0.816MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用して、伝送帯域幅300kHzの多チャンネルマイクとなる。このとき、シンボル長は166.7μsである。
伝送帯域幅が288kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらに瞬時圧縮部113で24bit→12bitの瞬時圧縮を行うこと(量子化ビット長を16bitとし、16bit→12bitの瞬時圧縮を行っても良い)により、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。この圧縮信号を6/13倍された0.753MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号化率1、畳込み符号化率2/3、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用して、伝送帯域幅288kHzの多チャンネルマイクとなる。このとき、シンボル長は180.6μsである。
伝送帯域幅が200kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行い、さらに瞬時圧縮部113で16bit→12bitの瞬時圧縮を行うことにより、信号の伝送レートを384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)に圧縮する。この圧縮信号を3分周された0.544MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを採用して、伝送帯域幅200kHzの多チャンネルマイクとなる。このとき、シンボル長は250μsである。
このような伝送パラメータを採用することで、伝送帯域幅600kHzのリニアPCM(非圧縮)信号を伝送する低遅延ワイヤレスマイクと、伝送帯域幅400kHzのリニアPCM(非圧縮)信号を伝送する低遅延ワイヤレスマイクと、伝送帯域幅300kHzの多チャンネルマイクと、伝送帯域幅288kHzの多チャンネルマイクと、伝送帯域幅200kHz以下の多チャンネルマイクとにおいて、外符号符号化部12以降の回路構成を共有化し、同じOFDM変調方式を用いて、一つのマイクをマルチモードで使用できる送信装置が実現できる。
なお、上記の数値例においては、全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDM変調方式を例として、各伝送パラメータを例示したが、実施例1で例示した全キャリア数46(データキャリア数40)の16QAM−OFDM変調方式や全キャリア数31の16QAM−OFDM変調方式を利用して、同様に、一つのマイクをマルチモードで使用できる送信装置が実現できる。
また、さらにキャリア変調部15において、16QAMとQPSKの切り換えが可能であれば、低遅延の高耐干渉マイクを実現することができ、マルチモードの選択肢をさらに広げることができる。
[クロック選択によるマルチモードOFDM受信装置]
次に、実施の態様3におけるクロック選択によるマルチモードOFDM受信装置について説明する。図8(b)は、本発明の実施例3に係るOFDM受信装置3bの構成を示すブロック図である。ここでは、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施例3に係るクロック選択によるマルチ(又はデュアル)モードOFDM受信装置3bは、実施例1に係る構成と比較して、外符号復号化部26とコンシールメント部27との間(又は、コンシールメント部の直後)にデータ復元部281が設けられており、コンシールメント部27での処理の後、そのままの信号と、データ復元(伸張)処理された信号とを、選択可能となっている点が相違する。なお、時間遅延を生じないデジタル信号のデータ量の復元手段としては、例えば、瞬時伸張が利用されるが、ADPCM処理により、データの復元(復号)を行っても良い。さらに、音声信号を非伸張で処理する信号処理と、瞬時伸張をする信号処理と、ADPCM復号処理をする信号処理の3つの処理を、選択可能としても良い。また、クロック周波数を切り換え可能とすることで、伝送帯域幅600kHz、400kHz、300kHz、288kHz、又は200kHzの各信号処理において、互換性のある伝送パラメータを利用可能とし、信号処理部を共有化して、一つの受信装置で実現することができる。
図8(b)に示すように、OFDM受信装置3bは、少なくとも1系統のFFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、デマッピング部231及びビットデインターリーブ部232から構成されるキャリア復調部23と、内符号復号部24と、エネルギー逆拡散部25と、外符号復号部26と、コンシールメント部27とを備えることは、実施例1と同じである。そして、外符号復号部26の後で信号経路が分離し、外符号復号化処理されたそのまま(非伸張)の信号と外符号復号化処理後にデータ復元部281でデータ復元(伸張)処理された信号に分かれ、両者がコンシールメント部27に入力され、コンシールメント処理された後に選択部285に入力される。なお、他の回路構成として、外符号復号化部26とコンシールメント部27の間は実施例1のように直接接続され、コンシールメント部27の後で信号経路が分離し、コンシールメント処理されたそのまま(非伸張)の信号と、コンシールメント処理後にデータ復元部281でデータ復元(伸張)処理された信号に分かれ、両者が選択部285に入力される構成を採用しても良い。選択部285は、帯域幅・伸張設定部200からの選択信号により、非伸張信号又はデータ復元部281を経た復元(伸張)信号を選択し、D/A変換部28に出力する。なお、このデータ復元処理は、送信装置3aにおいてデータ圧縮処理がされた信号に対して行われる。
受信側クロック発生部29で発生したクロックは、そのままの基本クロックと、逓倍・分周部291で周波数を所定の倍率で逓倍又は分周された逓倍・分周クロックとに分かれ、それぞれクロック選択部292に入力される。クロック選択部292は、帯域幅・伸張設定部200からの選択信号により、基本クロック又は逓倍・分周クロックを選択し、各信号処理部に供給する。
これらの構成のうち、FFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、キャリア復調部23は、OFDM復調部を構成する。なお、OFDM復調部は、FFT部211〜214の前に、それぞれ図示しないガードインターバル除去部を備えている。また、図では省略されているが、アンテナから受信された受信信号は、受信周波数変換部により中間周波数に変調され、A/D変換部でデジタル信号に変換し、OFDM復調部に入力されることは、当該技術分野において自明のことである。
受信側クロック発生部29のFFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。OFDM受信装置3bは、受信側クロック発生部29から出力した1.632MHzの基本クロックと、1.632MHzを2/3倍したクロック(1.088MHz)と、2分周したクロック(0.816MHz)と、6/13倍したクロック(0.753MHz)と、3分周したクロック(0.544MHz)の例えば5つのクロックをクロック選択部292により選択することができ、伝送帯域幅が600kHz、400kHz、300kHz、288kHz、又は200kHzの各モードに応じて、帯域幅・伸張設定部200からの選択信号によって選択される。なお、必要あれば更に、3/2倍したクロック(2.448MHz)や3/4倍したクロック(1.224MHz)、9/20倍したクロック(0.734MHz)等を加えることができる。また、デュアルモードの場合は2種類のクロック選択ができるように構成すればよい。むろん、周波数はこれらに限られるものではない。
本実施例3のマルチモードOFDM受信装置3bにおける信号処理及び変調方式の代表的な数値を例示すると、伝送帯域幅が600kHzのモードは、1.632MHzのクロックを用いて信号処理することにより、伸張処理されていない伝送レート1152kbps(24bit[モノラル]×48kHz)のデータをそのままD/A変換して、低遅延のリニアPCMマイク用受信装置となる。
また、伝送帯域幅が400kHzのモードは、2/3倍された1.088MHzのクロックを選択して信号処理することにより、伸張処理されていない伝送レート768kbps(16bit[モノラル]×48kHz)のデータをそのままD/A変換して、低遅延のリニアPCMマイク用受信装置となる。
伝送帯域幅が300kHzのモードは、2分周された0.816MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号復号化後の伝送レート576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)のデータを、データ復元部281で12bit→16bitの瞬時伸張を行い、これをD/A変換して、伝送帯域幅300kHzの多チャンネルマイク用受信装置となる。
伝送帯域幅が288kHzのモードは、6/13倍された0.753MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号復号化後の伝送レート576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)のデータを、データ復元部281で12bit→24bitの瞬時伸張(12bit→16bit瞬時伸張も可能)を行い、これをD/A変換して、伝送帯域幅288kHzの多チャンネルマイク用受信装置となる。
伝送帯域幅が200kHzのモードは、3分周された0.544MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号復号化後の伝送レート384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)のデータを、データ復元部281で12bit→16bitの瞬時伸張を行い、これをD/A変換して、伝送帯域幅200kHzの多チャンネルマイク用受信装置となる。
なお、上記の数値例においては、全キャリア数46(データキャリア数39)の16QAM−OFDM変調方式を例として、各伝送パラメータを例示したが、実施例1で例示した全キャリア数46(データキャリア数40)の16QAM−OFDM変調方式や全キャリア数31の16QAM−OFDM変調方式を利用して、同様に、一つのマイクをマルチモードで使用できる受信装置が実現できる。
また、さらにキャリア復調部23において、16QAMとQPSKの切り換えが可能であれば、低遅延の高耐干渉マイクを実現することができ、マルチモードの選択肢をさらに広げることができる。
(実施の形態4)
[OFDMフレーム選択によるマルチモードOFDM送信装置]
次に、本発明の実施の形態4について説明をする。図9(a)は、本発明の実施例4に係るOFDMフレーム選択によるマルチモードOFDM送信装置4aの構成を示すブロック図である。マルチ(又はデュアル)モードとしては、例えば、伝送帯域幅600kHzの低遅延リニアPCMマイクと、低遅延の伝送帯域幅200kHzの多チャンネルマイクとの2つのモードを切り換えて使用できるマイクがあげられる。さらに、前述した伝送帯域幅400kHzの低遅延リニアPCMマイク、及び/又は、伝送帯域幅300kHz或いは288kHzの多チャンネルマイクを加え、3つ或いは4つのモードを切り換えて使用できるマイクを構成できる。ここでは、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施例4に係るOFDMフレーム選択によるマルチ(デュアル)モードOFDM送信装置4aは、実施例1に係る構成と比較して、音声信号を非圧縮で処理する信号処理と、データ圧縮して処理する信号処理とを、選択可能としている点と、キャリア数が異なる2つのOFDMフレーム構成を選択可能としている点が相違する。なお、時間遅延を生じないデジタル信号のデータ量の圧縮手段としては、例えば、瞬時圧縮が利用されるが、ADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)処理により、データの圧縮(符号化)を行っても良い。さらに、音声信号を非圧縮で処理する信号処理と、瞬時圧縮をする信号処理と、ADPCM符号化処理をする信号処理の3つの処理を、選択可能としても良い。また、クロック周波数を切り換え可能とすることで、伝送帯域幅の異なる複数のワイヤレスマイクについて、その信号処理において、互換性のある伝送パラメータを利用可能とし、信号処理部を共有化して、一つのワイヤレスマイクで実現することができる。
図9(a)に示すように、OFDM送信装置4aは、A/D変換部11の出力が、そのままのリニアPCM用の非圧縮デジタル信号と、データ圧縮部113でデータ圧縮されたデジタル信号とに分かれ,それぞれ選択部115に入力される。選択部115は、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号により、非圧縮信号又は圧縮信号を選択し、外符号符号化部12に出力する。
外符号符号化部12と、エネルギー拡散部13と、内符号符号化部14と、ビットインターリーブ部151及びマッピング部152からなるキャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16とを備えることは実施例1と同じである。周波数インターリーブ部16では、OFDMフレーム構造に対応した前述の周波数インターリーブ処理が行われ、周波数インターリーブ処理後の信号は、OFDMフレーム構成部171と、OFDMフレーム構成部172にそれぞれ入力される。OFDMフレーム構成部171,172は、周波数インターリーブ部16から入力される信号に対して、パイロット信号を挿入して配置することにより異なるOFDMフレーム構成(OFDMセグメントフレーム)A,Bを生成し、選択部173に出力する。選択部173は、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号により、OFDMフレーム構成(OFDMセグメントフレーム)A又はOFDMフレーム構成(OFDMセグメントフレーム)Bを選択し、IFFT部18に出力する。送信側クロック発生部19で発生したクロックはそのままの基本クロックと、逓倍・分周部191で周波数を所定の倍率で逓倍又は分周された逓倍・分周クロックとに分かれ、それぞれクロック選択部192に入力される。クロック選択部192は、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号により、基本クロック又は逓倍・分周クロックを選択し、各信号処理部に供給する。
これらの構成のうち、キャリア変調部15と、周波数インターリーブ部16と、OFDMフレーム構成部171,172と、IFFT部18は、OFDM変調部を構成する。なお、OFDM変調部は、IFFT部18の後に、図示しないガードインターバル付加部を備えている。また、図では省略されているが、OFDM変調部から出力される変調信号は、その後、D/A変換部でアナログ信号に変換し、さらに、送信周波数変換部により送信周波数に変調し、電力増幅して送信アンテナから送信することは、当該技術分野において自明のことである。
送信側クロック発生部19のFFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。OFDM送信装置4aは、送信側クロック発生部19から出力した1.632MHzの基本クロックと、例えば1.632MHzを2分周した0.816MHzのクロックの2つのクロックをクロック選択部192により選択することができ、伝送帯域幅が600kHz、400kHz、300kHz、又は200kHzの各モードに応じて、帯域幅・圧縮設定部100からの選択信号によって選択される。なお、必要あれば更に、3/2倍したクロック(2.448MHz)、3/4倍したクロック(1.224MHz)、2/3倍したクロック(1.088MHz)、6/13倍したクロック(0.753MHz)、9/20倍したクロック(0.734MHz)、3分周したクロック(0.544MHz)等を加えることができ、伝送帯域幅が288kHzのモードも選択できる。また、デュアルモードの場合はクロック選択をしない場合もある。
本実施例4のマルチモードOFDM送信装置4aにおける信号処理及び変調方式の代表的な数値を例示すると、伝送帯域幅が600kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長24bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは1152kbps(24bit[モノラル]×48kHz)となる。この非圧縮信号を1.632MHzのクロックを用いて信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として16QAM−OFDMを採用し、さらに、全キャリア数46(データキャリア数39)のOFDMフレーム構成Aを採用することにより、低遅延のリニアPCMマイクとなる。
また、伝送帯域幅が400kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、これを非圧縮で伝送することにより、伝送レートは768kbps(16bit[モノラル]×48kHz)となる。この非圧縮信号を1.632MHzのクロックを用いて信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として16QAM−OFDMを採用し、さらに、全キャリア数31のOFDMフレーム構成Bを採用することにより、低遅延のリニアPCMマイクとなる。
伝送帯域幅が300kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=48kHzで行い、さらに瞬時圧縮部で16bit→12bitの瞬時圧縮を行うことにより、信号の伝送レートを576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)に圧縮する。この圧縮信号を2分周された0.816MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として16QAM−OFDMを採用し、さらに、全キャリア数46(データキャリア数39)のOFDMフレーム構成Aを採用することにより、伝送帯域幅300kHzの多チャンネルマイクとなる。このとき、シンボル長は166.7μsである。
伝送帯域幅が200kHzのモードは、音声信号の情報源符号化(サンプリング)を量子化ビット長16bit、サンプリング周波数fs=32kHzで行い、さらに瞬時圧縮部で16bit→12bitの瞬時圧縮を行うことにより、信号の伝送レートを384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)に圧縮する。この圧縮信号を2分周された0.816MHzのクロックを選択して信号処理することにより、外符号化率0.923、畳込み符号化率2/3、変調方式として16QAM−OFDMを採用し、さらに、全キャリア数31のOFDMフレーム構成Bを採用することにより、伝送帯域幅200kHzの多チャンネルマイクとなる。このとき、シンボル長は166.7μsである。
このような伝送パラメータを採用することで、伝送帯域幅600kHz以下のリニアPCM(非圧縮)信号を伝送する低遅延ワイヤレスマイクと、伝送帯域幅400kHzのリニアPCM(非圧縮)信号を伝送する低遅延ワイヤレスマイクと、伝送帯域幅300kHzの多チャンネルマイクと、伝送帯域幅200kHzの多チャンネルマイクとにおいて、外符号符号化部12から周波数インターリーブ部16までの回路構成を共有化し、一つのマイクをデュアルモードで使用できる送信装置が実現できる。また、多チャンネルマイクのモードにおいてもシンボル長を比較的短くできることから、低遅延化が実現できる。
なお、上記の数値例においては、OFDMフレーム構成を2通り、周波数を2通りとして各伝送パラメータを例示したが、OFDMフレーム構成と周波数の選択肢を増やせば、実施例1で例示した各種の伝送モードが、全て、一つのマイクで使用できる送信装置が実現できる。
また、さらにキャリア変調部15において、16QAMとQPSKの切り換えが可能であれば、低遅延の高耐干渉マイクを実現することができ、マルチモードの選択肢をさらに広げることができる。
[OFDMフレーム選択によるマルチモードOFDM受信装置]
次に、実施の態様4におけるOFDMフレーム選択によるマルチモードOFDM受信装置について説明する。図9(b)は、本発明の実施例4に係るOFDM受信装置4bの構成を示すブロック図である。ここでは、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施例4に係るOFDMフレーム選択によるマルチ(又はデュアル)モードOFDM受信装置4bは、実施例1に係る構成と比較して、コンシールメント部の後(又は、その前)にデータ復元部281が設けられており、コンシールメント部27での処理の後、そのままの信号と、データ復元(伸張)処理された信号とを、選択可能となっている点が相違する。なお、時間遅延を生じないデジタル信号のデータ量の復元手段として、例えば、瞬時伸張が利用されるが、ADPCM処理により、データの復元(復号)を行っても良い。さらに、音声信号を非伸張で処理する信号処理と、瞬時伸張をする信号処理と、ADPCM復号処理をする信号処理の3つの処理を、選択可能としても良い。また、クロック周波数を切り換え可能とすることで、伝送帯域幅600kHz、400kHz、300kHz、又は200kHzの各信号処理とにおいて、互換性のある伝送パラメータを利用可能とし、信号処理部を共有化して、一つの受信装置で実現することができる。
図9(b)に示すように、OFDM受信装置4bは、少なくとも1系統のFFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、デマッピング部231及びビットデインターリーブ部232から構成されるキャリア復調部23と、内符号復号部24と、エネルギー逆拡散部25と、外符号復号部26と、コンシールメント部27とを備えることは、実施例1と同じである。そして、コンシールメント部27の後で信号経路が分離し、コンシールメント処理されたそのまま(非伸張)の信号と、コンシールメント処理後にデータ復元部281でデータ復元(伸張)処理された信号に分かれ、両者が選択部285に入力される。なお、他の回路構成として、実施例3で示したように、外符号復号部26の後で信号経路が分離し、外符号復号化処理されたそのまま(非伸張)の信号と外符号復号化処理後にデータ復元部281でデータ復元処理された信号に分かれ、両者がコンシールメント部27に入力され、コンシールメント処理された後に選択部285に入力されるように構成されても良い。選択部285は、帯域幅・伸張設定部200からの選択信号により、非伸張信号又は伸張信号を選択し、D/A変換部28に出力する。
受信側クロック発生部29で発生したクロックはそのままの基本クロックと、逓倍・分周部291で周波数を所定の倍率で逓倍又は分周された逓倍・分周クロックとに分かれ、それぞれクロック選択部292に入力される。クロック選択部292は、帯域幅・伸張設定部200からの選択信号により、基本クロック又は逓倍・分周クロックを選択し、各信号処理部に供給する。
これらの構成のうち、FFT部211〜214と、最大比合成部215と、周波数デインターリーブ部22と、キャリア復調部23は、OFDM復調部を構成する。なお、OFDM復調部は、FFT部211〜214の前に、それぞれ図示しないガードインターバル除去部を備えている。また、図では省略されているが、アンテナから受信された受信信号は、受信周波数変換部により中間周波数に変調され、A/D変換部でデジタル信号に変換し、OFDM復調部に入力されることは、当該技術分野において自明のことである。
受信側クロック発生部29のFFTクロック周波数は、例えば1.632MHzである。OFDM受信装置4bは、受信側クロック発生部29から出力した1.632MHzの基本クロックと、例えば1.632MHzを2分周した0.816MHzのクロックの2つのクロックを選択することができ、伝送帯域幅が600kHz、400kHz、300kHz、又は200kHzの各モードに応じて、帯域幅・伸張設定部200によって選択される。なお、必要あれば更に、3/2倍したクロック(2.448MHz)、3/4倍したクロック(1.224MHz)、2/3倍したクロック(1.088MHz)、6/13倍したクロック(0.753MHz)、9/20倍したクロック(0.734MHz)、3分周したクロック(0.544MHz)等を加えることができ、伝送帯域幅が288kHzのモードも選択できる。また、デュアルモードの場合はクロック選択をしない場合もある。
本実施例4のマルチモードOFDM受信装置4bにおける信号処理及び変調方式の代表的な数値を例示すると、伝送帯域幅が600kHz又は400kHzのモードは、1.632MHzのクロックを用いてOFDMフレーム構成A又はBの信号をそれぞれ処理することにより、外符号復号化処理後の伝送レート1152kbps(24bit[モノラル]×48kHz)又は768kbps(16bit[モノラル]×48kHz)のデータをそのままD/A変換して、低遅延のリニアPCMマイク用受信装置となる。
伝送帯域幅が300kHz又は200kHzのモードは、2分周された0.816MHzのクロックを用いてOFDMフレーム構成A又はBの信号をそれぞれ処理することにより、外符号復号化処理後の伝送レート576kbps(12bit[モノラル]×48kHz)又は384kbps(12bit[モノラル]×32kHz)のデータを、瞬時伸張部281で12bit→16bitの瞬時伸張を行い、これをD/A変換して、伝送帯域幅300kHz又は200kHzの多チャンネルマイク用受信装置となる。
次に、実施例で使用されるOFDMフレーム構成の例について説明する。
[有効シンボル長]
次に、本発明に係るワイヤレスマイクシステムにおけるOFDM信号の有効シンボル長Tuについて、送受信間の遅延時間、すなわちワイヤレスマイク用OFDM送信装置1a,2a,3a,4aのマイクに入力された音声がワイヤレスマイク用OFDM受信装置1b,2b,3b,4bのスピーカから出力されるまでの遅延時間、及びマルチパスによる基本波に対する反射波の遅延時間の観点から最適な値を検討する。
まず、送受信間の遅延時間について検討する。主観評価によると、送受信間による遅延時間が2ms程度以下になると、遅延を検知しにくくなり、遅延はほぼ気にならなくなると言われている。そこで、本実施例では、送受信間の遅延時間が2ms以下となるように有効シンボル長Tuを決定する。A/D変換部11による遅延時間は約400μs、D/A変換部28による遅延時間が約400μsである。外符号符号化部12及び外符号復号部26による合計の遅延時間は、BCH符号を用いた場合、約115μsである。インターリーブ及びデインターリーブの処理による合計の遅延時間は、約125μsである。内符号符号化部14及び内符号復号部24の遅延時間の合計は、約270μsである。すると、送受信全体での遅延時間を2ms以下とするためには、OFDM変調部及びOFDM復調部の遅延時間の合計TOFDMを690μs以下とする必要がある。OFDM変調部及びOFDM復調部の処理に、3シンボル長程度の遅延時間が生じるため、有効シンボル長Tuは、次式(4)の条件を満たす必要がある。
Tu≦TOFDM/3 (6)
次に、マルチパスによる最大遅延時間について検討する。伝搬距離差の最大値をLとすると、反射波の最大遅延時間τは、光速cを用いて、τ=L/cで表される。ワイヤレスマイクの使用環境下では、無指向のアンテナを使用した場合でも、直接波と反射波との最大伝搬距離差Lは2000m程度である。マルチパスフェージングによるキャリアの波形ひずみを防止するためには、有効シンボル長Tuを遅延分散の10倍程度以上にする必要がある。よって、有効シンボル長Tuは、次式(5)の条件を満たす必要がある。なお、有効シンボル長Tuを遅延分散の10倍程度以上にする必要がある点については、例えば、庄納 崇、「インプレス標準教科書シリーズ WiMAX教科書」、インプレスR&D、2008年7月16日、P71の記載を参照されたい。
Tu≧τ×10=10L/c (7)
式(4)においてTOFDM≦690[μs]とし、式(5)においてL=2000[m]とすると、有効シンボル長Tuは、次式(6)を満たす必要がある。よって、送信パラメータ設定部18は、有効シンボル長Tuが次式(6)の範囲内となるようにパラメータを設定する。
66.6[μs]≦Tu≦230[μs] (8)
このように、本発明のワイヤレスマイク用OFDM送信装置1a,2a,3a,4a及びワイヤレスマイク用OFDM受信装置1b,2b,3b,4bによれば、OFDM変調方式を採用し、ガードインターバルを付加することにより、マルチパスフェージングによる受信品質の低下を防止することができるようになる。また、パラメータをNo=Ri×M×Ndとするため、レート調整バッファメモリを不要とすることができ、送受信による音声信号の遅延を減少させることができる。また、有効シンボル長Tuが式(6)の範囲内となるようにパラメータを設定することにより、送受信間の遅延時間が2ms以下とすることができる。
[SP信号の挿入間隔]
次に、SP信号のシンボル方向(時間方向)の挿入間隔について説明する。移動受信をすると、移動のためドップラー効果によりキャリア間の干渉が発生する。このキャリア間の干渉を補償するために、OFDMフレーム構成部は、時間方向にSP信号を挿入する。
移動受信によるドップラーシフトによる伝送特性の劣化の影響を防ぐには、有効シンボル長Tuは、フェージング周期Tfの1/100程度以下にする必要がある。フェージング周期Tfは、最大ドップラー周波数fdの逆数であり、最大ドップラー周波数fdは、移動速度vと搬送周波数fcと光速cを用いて次式(7)で表される。なお、有効シンボル長Tuをフェージング周期Tfの1/100程度以下にする必要がある点については、例えば、庄納 崇、「インプレス標準教科書シリーズ WiMAX教科書」、インプレスR&D、2008年7月16日や、Young-Cheol YU, M, OKADA and H. YAMAMOTO, “Dipole Array Antenna Assisted Doppler Spread Compensator with MRC Diversity for ISDB-T Receiver.”, Vol.E90-B, No.5, IEICE TRANS. COMMUN, May 2007の記載を参照されたい。
fd=v×fc/c (9)
ただし、受信側では受信したOFDM信号をシンボル方向に零次ホールドすることにより、見かけ上キャリア方向の挿入間隔を狭くし、伝送路応答に用いるSP信号の数を増やすことが可能である。受信側で零次ホールドする場合には、SP信号のシンボル方向挿入間隔Itは、次式(8)の条件を満たす必要がある。すなわち、OFDMフレーム構成部17は、SP信号のシンボル方向の挿入間隔Itを、SP信号のシンボル方向の挿入間隔ItにOFDM信号の有効シンボル長Tuを乗じた値が、最大ドップラー周波数fdの逆数であるフェージング周期Tfの1/100以下となるように設定する。
It×Tu≦Tf/100 (10)
次に、SP信号のキャリア方向(周波数方向)の挿入間隔について検討する。SP信号のキャリア方向の挿入間隔Ifは、有効シンボル長Tuを反射波の最大遅延時間τで除したTu/τ以下とする必要がある。ただし、上述したように、受信側ではシンボル方向に零次ホールドすることが可能であり、この場合には、SP信号のキャリア方向挿入間隔Ifは、次式(9)の条件を満たす必要がある。すなわち、OFDMフレーム構成部17は、SP信号のキャリア方向の挿入間隔Ifを、OFDM信号の有効シンボル長Tuを反射波の最大遅延時間τで除した値に、SP信号のシンボル方向の挿入間隔Itを乗じた値以下となるように設定する。
If≦(Tu/τ)×It (11)
マイクを使用して音声を伝送する状況では、携帯電話による受信のように乗物に乗って移動している環境を想定する必要は無く、大人が早歩き又は軽く走る速度で移動する場合を考慮すれば充分である。そこで、具体的に、v=2.5m/sとした場合に必要となるSP信号の挿入間隔を求める。移動速度vを2.5m/sとすると、搬送周波数fcが600MHzのときは、fd=2.5×600×10/(3×10)=5[Hz]、搬送周波数fcが1200MHzのときは、fd=2.5×1200×10/(3×10)=10[Hz]となる。よって、フェージング周期Tf=1/fdは、搬送周波数が600MHzのときは200ms、搬送周波数が1200MHzでのときは100msとなる。式(8)のTfに100ms、Tuに66.6μsを代入し、式(9)のTuに66.6μs、τに6.66μsを代入すると、SP信号のシンボル方向挿入間隔It、及びSP信号のキャリア方向挿入間隔Ifは、次式(10)を満たす範囲に設定する必要がある。
It≦15、If≦10×It (12)
このように、OFDMフレーム構成部17は、SP信号のシンボル方向の挿入間隔Itを、SP信号のシンボル方向の挿入間隔ItにOFDM信号の有効シンボル長Tuを乗じた値が、最大ドップラー周波数fdの逆数であるフェージング周期Tfの1/100以下となるように設定し、SP信号のキャリア方向の挿入間隔Ifを、OFDM信号の有効シンボル長Tuを反射波の最大遅延時間τで除した値に、SP信号のシンボル方向の挿入間隔Itを乗じた値以下となるように設定することにより、SP信号の挿入比率をワイヤレスマイクシステム用に最適化し、伝送効率を向上させることができるようになる。
[OFDMフレームの構成例]
次に、本発明の実施例におけるワイヤレスマイクシステムのOFDMフレームの構成例を示す。実施例4のOFDM送信装置4aでは、OFDMフレーム構成部171,172により、パイロット信号として、SP信号、TMCC信号、及びCP信号を挿入し、OFDMフレーム構成A、Bをそれぞれ形成する。本実施例では、SP信号をキャリア方向に15キャリアごとに配置する。
図10は、ワイヤレスマイク用OFDM送信装置4aにおけるOFDMフレーム構成Aの例を示す図である。図10に示す例では、OFDMフレーム構成Aは総キャリア数が46であり、次式(11)を満たすキャリアシンボル位置にSP信号を配置している。TMCC信号の位置はSP信号、CP信号以外の任意の位置に挿入することができ、図10のOFDMフレーム構成Aでは、キャリア番号2,20,34の位置にTMCC信号を配置している。これにより、全キャリア数46、全帯域のSP信号数3、CP信号数1、TMCC信号数3であることから、OFDMフレーム構成Aのデータキャリア数は39となる。
また、図10に示すOFDMフレーム構成Aの変形例として、TMCC信号を全帯域で2個とすることもできる。すなわち、OFDMフレームの変形例A’(図示せず)は総キャリア数が46であり、SP信号及びCP信号の配置は図と同じであり、ただ、キャリア番号20の位置のTMCC信号を除き、キャリア番号2,34の位置のみにTMCC信号を配置する。これにより、全キャリア数46、全帯域のSP信号数3、CP信号数1、TMCC信号数2であることから、OFDMフレームの変形例A’のデータキャリア数は40となる。このOFDMフレームの変形例A’は、図16に示される全キャリア数46(データキャリア数40)のOFDM変調で利用できる。
図11は、ワイヤレスマイク用OFDM送信装置4aにおけるOFDMフレーム構成Bの例を示す図である。図11に示す例では、OFDMフレーム構成Bは総キャリア数が31であり、次式(11)を満たすキャリアシンボル位置にSP信号を配置している。ここで、pは非負整数、iはシンボル番号、kはSP信号が配置されるキャリアシンボル位置であり、modは剰余を意味する。すなわち、It=5、If=15であり、この値は式(10)の条件を満たしている。なお、信号配置はこれに限定されるものではない。また、このOFDMフレーム構成A、Bは、実施例4のみならず、実施例1ないし3のOFDM送受信装置全てにおいて使用できる。
k=3×(imod5)+15p (13)
図12は、本発明に係る低遅延デジタルラジオマイクの600kHzモードと200kHzモードに関する主な諸元を一覧に示したものである。伝送帯域幅600kHzのデジタルラジオマイクにおいては、高耐干渉マイク、低遅延リニアPCMマイク、又はイヤーモニター等のステレオマイクの各用途により、変調方式と伝送レート等が一部相違するが、いずれも音声遅延1ms以下の低遅延性能を実現できる。
また、伝送帯域幅200kHzのデジタルラジオマイクにおいては、9MHzの帯域幅あたり、ガードバンド無しであれば45本(ガードバンド30%の場合は31.5本)のマイク利用が可能な多チャンネルマイクを実現できる。
図13は、本発明に係る低遅延デジタルラジオマイクのイメージである。ラジオマイクは、本体部1とマイクヘッド2とが着脱可能になっており、本体部1として、本発明に係るワイヤレスマイク用OFDM送信装置1a,2a,3a,4aが構成される。本体部1は、各社のマイクヘッドに装着できる小型トランスミッターとして利用でき、楽器等にもコネクタにより装着可能とする。
本体部1には、アンテナ3を備えるとともに、モード切替スイッチ4を設け、複数のモードを切り換え可能とする。例えば、(1)伝送帯域幅600kHzモードの1ms級低遅延伝送リニアPCMマイク、(2)伝送帯域幅600kHzモードの1ms級低遅延伝送高耐干渉マイク、(3)伝送帯域幅200kHzモードの2ms級低遅延伝送多チャンネルマイク、の3つのモードを、モード切替スイッチ4により切り換えることができる。さらに、他の伝送帯域幅のモードを切替えの選択肢に加えても良い。
このように本発明によれば、伝送回路を共有化することにより、一つの小型マイクで用途に応じた複数のモードを選択して利用できる。
図14ないし図20は、本発明の各実施例において利用できる各伝送パラメータの一例である。図14は、伝送方式として全キャリア数が46(データキャリア数39)の16QAM−OFDMを用いた低遅延モードのリニアPCMマイク及び多チャンネルマイクの伝送パラメータであり、図15は、伝送方式として全キャリア数が46(データキャリア数39)のQPSK−OFDMを用いた高耐干渉モードのワイヤレスマイクの伝送パラメータである。また、図16は、伝送方式として全キャリア数が46(データキャリア数40)の16QAM(又はQPSK,BPSK)−OFDMを用いた低遅延モードのリニアPCMマイク、高耐干渉モードのワイヤレスマイク及び多チャンネルマイクの伝送パラメータであり、図17は、伝送方式として全キャリア数が31の16QAM−OFDMを用いた低遅延モードのリニアPCMマイク及び多チャンネルマイクの伝送パラメータであり、図18は、伝送方式として全キャリア数が31のQPSK−OFDMを用いた高耐干渉モードのワイヤレスマイクの伝送パラメータである。さらに、図19及び図20は、それぞれ、伝送方式として全キャリア数が46の16QAM−OFDM及び全キャリア数が31の16QAM−OFDMを用いた低遅延のステレオワイヤレスマイク(イヤーモニター)の伝送パラメータである。なお、高耐干渉モードワイヤレスマイクとステレオワイヤレスマイクにおいて、伝送帯域幅が300kHzと200kHzのパラメータが記載されていないが、必要に応じて設定可能であり、伝送パラメータはこれらに限られるものではない。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各構成等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段や構成等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1a,2a,3a,4a ワイヤレスマイク用OFDM送信装置
1b,2b,3b,4b ワイヤレスマイク用OFDM受信装置
11 A/D変換部
12 外符号符号化部
13 エネルギー拡散部
14 内符号符号化部
15 キャリア変調部
151 ビットインターリーブ部
152 マッピング部
16 周波数インターリーブ部
17 OFDMフレーム構成部
18 IFFT部
19 送信側クロック発生部
111,112 A/D変換部
113,114 データ圧縮部
115 選択部
121,122 外符号符号化部
123 P/S変換部
171,172 OFDMフレーム構成部
191 逓倍・分周部
192 クロック選択部
100 帯域幅・圧縮設定部
211−214 FFT部
215 最大比合成部
22 周波数デインターリーブ部
23 キャリア復調部
24 内符号復号部
25 エネルギー逆拡散部
26 外符号復号部
27 コンシールメント部
28 D/A変換部
29 受信側クロック発生部
261,262 外符号復号部
263 S/P変換部
271,272 コンシールメント部
281,282 データ復元部
283,284 D/A変換部
285 選択部
291 逓倍・分周部
292 クロック選択部
200 帯域幅・伸張設定部

Claims (26)

  1. デジタルの音声信号をOFDM変調方式により送信するワイヤレスマイク用OFDM送信装置であって、
    デジタルの音声信号をブロック単位で入力し、外符号を生成する外符号符号化部と、
    外符号化されたデータを内符号化して、内符号を生成する内符号符号化部と、
    前記内符号符号化部出力をOFDM変調方式により変調してOFDM信号を生成するOFDM変調部とを備え、
    インターリーブとして、ビットインターリーブと周波数インターリーブを用いることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  2. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、
    デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部、及び前記外符号符号化部からなるデジタル音声信号処理手段を2系統備え、
    前記2系統のデジタル音声信号処理手段で処理されたデータをパラレル/シリアル変換した後に、前記内符号符号化部の処理を行うことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  3. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、
    デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、
    送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、
    をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  4. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、
    デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、
    送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、
    第1の総キャリア数を有する第1OFDMフレーム構成と、第2の総キャリア数を有する第2OFDMフレーム構成とを選択可能とする選択部と、
    をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、
    ビットインターリーブとして、ビットローテーションを用いることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  6. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を600kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  7. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を400kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  8. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、送信側のクロックを逓倍・分周する逓倍・分周部を備え、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を300kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  9. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、送信側のクロックを逓倍・分周する逓倍・分周部を備え、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を288kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  10. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、送信側のクロックを逓倍・分周する逓倍・分周部を備え、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のOFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を200kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  11. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のQPSK又はBPSK−OFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を600kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  12. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部と、前記OFDM変調部は総キャリア数46又は31のQPSK−OFDMフレーム構成部を含み、伝送帯域幅を400kHz以下としたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  13. 請求項3,4,8−10のいずれか一項に記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、逓倍・分周クロックは、前記クロックの周波数を3/2倍、3/4倍,2/3倍、1/2倍、6/13倍、9/20倍又は1/3倍することを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  14. 請求項4記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、第1の総キャリア数が46であり、第2の総キャリア数が31であることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  15. 請求項2−4,8−12のいずれか一項に記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置において、前記データ圧縮は、圧伸則に基づく瞬時圧縮又はADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)符号化処理であることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送信装置。
  16. 請求項1記載のワイヤレスマイク用OFDM送信装置により送信されるOFDM信号を受信するワイヤレスマイク用OFDM受信装置であって、
    OFDM信号を復調するOFDM復調部と、
    復調された信号に対して内符号を復号する内符号復号部と、
    前記内符号の復号の後に、外符号を復号する外符号復号部と、
    前記内符号復号部又は前記外符号復号部で誤りデータが検出された場合に、当該誤りデータを他の値で代替するコンシールメント部とを備え、
    デジタルの音声信号を生成することを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM受信装置。
  17. 請求項16記載のワイヤレスマイク用OFDM受信装置において、
    前記外符号復号部、前記コンシールメント部、及び圧縮されたデジタル信号を復元するデータ復元部からなるデジタル信号処理手段を2系統備え、
    前記内符号復号部により処理されたデータをシリアル/パラレル変換した後、前記2系統のデジタル信号処理手段で処理することを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM受信装置。
  18. 請求項17記載のワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、イヤーモニター用OFDM受信装置であることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM受信装置。
  19. 請求項16記載のワイヤレスマイク用OFDM受信装置において、
    前記外符号復号部による処理後に、前記コンシールメント部による処理をしたデジタル信号と、データ復元処理と前記コンシールメント部による処理をした復元信号とを選択可能とする選択部と、
    受信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、
    をさらに備え、帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM受信装置。
  20. 請求項17ないし19のいずれか一項に記載のワイヤレスマイク用OFDM受信装置において、前記データ復元は、圧伸則に基づく瞬時伸張又はADPCM(adaptive differential pulse code modulation:適応的差分パルス符号変調)復号処理であることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM受信装置。
  21. デジタルの音声信号をOFDM変調方式により送受信するワイヤレスマイク用OFDM送受信システムであって、
    ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、
    デジタルの音声信号をブロック単位で入力し、外符号を生成する外符号符号化部と、
    外符号化されたデータを内符号化して、内符号を生成する内符号符号化部と、
    前記内符号符号化部出力をOFDM変調方式により変調してOFDM信号を生成するOFDM変調部とを備えるとともに、インターリーブとして、ビットインターリーブと周波数インターリーブを用い、
    ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、
    OFDM信号を復調するOFDM復調部と、
    復調された信号に対して内符号を復号する内符号復号部と、
    前記内符号の復号の後に、外符号を復号する外符号復号部と、
    前記内符号復号部又は前記外符号復号部で誤りデータが検出された場合に、当該誤りデータを他の値で代替するコンシールメント部とを備える、
    ことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送受信システム。
  22. 請求項21記載のワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、
    ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、
    デジタルの音声信号をデータ圧縮するデータ圧縮部、及び前記外符号符号化部からなるデジタル音声信号処理手段を2系統備え、
    前記2系統のデジタル音声信号処理手段で処理されたデータをパラレル/シリアル変換した後に、前記内符号符号化部の処理を行い、
    ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、
    前記外符号復号部、前記コンシールメント部、及び圧縮されたデジタル信号を復元するデータ復元部からなるデジタル信号処理手段を2系統備え、
    前記内符号復号部により処理されたデータをシリアル/パラレル変換した後、前記2系統のデジタル信号処理手段で処理する、
    ことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送受信システム。
  23. 請求項22記載のワイヤレスマイク用OFDM送受信システムは、イヤーモニター用OFDM送受信システムであることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送受信システム。
  24. 請求項21記載のワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、
    ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、
    デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、
    送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、
    ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、
    前記外符号復号部による処理後に、前記コンシールメント部による処理をしたデジタル信号と、データ復元処理と前記コンシールメント部による処理をした復元信号とを選択可能とする選択部と、
    受信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、
    帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送受信システム。
  25. 請求項21記載のワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、
    ワイヤレスマイク用OFDM送信装置は、
    デジタルの音声信号と、当該音声信号をデータ圧縮した圧縮音声信号とを選択可能とする選択部と、
    送信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、
    第1の総キャリア数を有する第1OFDMフレーム構成と、第2の総キャリア数を有する第2OFDMフレーム構成とを選択可能とする選択部と、をさらに備え、
    ワイヤレスマイク用OFDM受信装置は、
    前記外符号復号部による処理後に、前記コンシールメント部による処理をしたデジタル信号と、データ復元処理と前記コンシールメント部による処理をした復元信号とを選択可能とする選択部と、
    受信側クロック発生部からのクロックと、当該クロックを逓倍・分周した逓倍・分周クロックとを選択可能とするクロック選択部と、をさらに備え、
    帯域幅設定・選択機能を有することで、伝送帯域幅が異なる複数のOFDM変調方式を切り替えて使用できるようにしたことを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送受信システム。
  26. 請求項21ないし25のいずれか一項に記載のワイヤレスマイク用OFDM送受信システムにおいて、
    ビットインターリーブとして、ビットローテーションを用いることを特徴とするワイヤレスマイク用OFDM送受信システム。
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