JP2014112253A - 表示装置 - Google Patents

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JP2014112253A
JP2014112253A JP2014030610A JP2014030610A JP2014112253A JP 2014112253 A JP2014112253 A JP 2014112253A JP 2014030610 A JP2014030610 A JP 2014030610A JP 2014030610 A JP2014030610 A JP 2014030610A JP 2014112253 A JP2014112253 A JP 2014112253A
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Abstract

【課題】無線信号伝送を用いて、所望の映像を表示させる表示装置及び表示システムを提
供する。
【解決手段】映像データに基づく映像信号を予め記録させ、無線信号伝送を用いて所望の
映像を表示させる。表示装置は、映像信号が記録されているメモリ回路と、無線信号を受
信するアンテナ回路と、アンテナ回路が受信した無線信号を復調する復調回路と、復調回
路で復調された無線信号が入力され、無線信号によりメモリ回路から映像信号の読み出し
を命令し、且つ走査線制御信号及び信号線制御信号を出力するコントローラと、信号線制
御信号及びメモリ回路から出力される映像信号が入力される信号線駆動回路と、走査線制
御信号が入力される走査線駆動回路と、信号線駆動回路及び走査線駆動回路により制御さ
れ映像を表示する画素回路と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示装置及び当該表示装置を用いた表示システムに関する。特に、無線信号伝
送を行う表示装置及び無線信号伝送による表示システムに関する。また、このような表示
装置及び表示システムを用いた電子機器に関する。
近年、表示装置は、液晶テレビなどの大型表示装置の増加から、活発に開発が進められて
いる。特に、絶縁基板上に構成されたトランジスタを用いて、画素回路及びシフトレジス
タ等を含む駆動回路(以下、内部回路ともいう)を一体形成する技術は、低消費電力化、
低コスト化に大きく貢献するため、活発に開発が進められている。絶縁基板上に形成され
た内部回路は、フレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Print
ed Circuit)等の入力インターフェイスを介してコントローラIC等(以下、
外部回路ともいう)に接続されている。FPCは、内部回路及び外部回路の電気的接続を
行う。外部回路から電源電圧や制御信号、映像データ等が内部回路に供給されることによ
り、表示装置の動作が制御される(特許文献1参照。)。
特開平11−281996号公報
しかし、従来の表示装置において、内部回路と外部回路をFPC等の入力インターフェイ
スで接続する構成にすることにより、様々な課題が生じている。
例えば、FPCを圧着する時にショートが起きやすく、動作不良が起こりやすい。また、
内部回路や外部回路とFPC等の入力インターフェイスとの接続部は、熱や曲げ応力等に
弱く、壊れやすい。また、FPC端子から内部回路へ電源電圧や制御信号、映像データ等
が内部回路に供給されるため、FPC端子と内部回路とを接続する引き回し配線のレイア
ウトが、FPCの場所や本数等の制約を受けやすく、引き回し配線のレイアウトの自由度
が低くなる。これにより、引き回し配線のレイアウト依存による電圧降下や遅延などの不
具合が起こりやすい。さらに、近年、表示装置の大型化に伴い、さらなる低消費電力化が
求められている。
ところで、近年、電磁界または電波等の無線通信を利用した個体識別技術が注目を集めて
いる。特に、無線通信によりデータの更新を行う半導体装置として、RFID(Radi
o Frequency Identification)タグを利用した個体識別技術
が注目を集めている。
RFIDタグ(以下、単にRFIDともいう)は、電源を内蔵するか、外部から電源供給
を受け取るかの違いにより、RFIDの情報を含んだ電波または電磁波を送信することが
可能なアクティブタイプ(能動タイプ)のRFIDと、外部からの電波または電磁波(搬
送波)の電力を利用して駆動するパッシブタイプ(受動タイプ)のRFIDとの2つのタ
イプに分けることができる。このうち、アクティブタイプのRFIDにおいては、RFI
Dを駆動するための電源を内蔵しており、電源として電池を備えて構成されている。また
、パッシブタイプにおいては、RFIDを駆動するための電源を外部からの電波または電
磁波(搬送波)の電力を利用して作り出し、電池を備えることのない構成を実現している
本発明は、従来の表示装置において、内部回路と外部回路をFPC等の入力インターフェ
イスで接続する構成にすることにより生じていた問題点を鑑み、無線信号伝送を用いるこ
とにより内部回路と外部回路を電気的に接続させ、且つ無線信号伝送を用いて所望の映像
を表示する表示装置及び表示システムを提供することを課題とする。
本発明は、無線信号伝送を用いることにより内部回路と外部回路を電気的に接続させた非
接触型の表示装置を提供する。さらに、映像データに基づく映像信号を予め記録させ、無
線信号伝送を用いて所望の映像を表示させる表示装置を提供する。
具体的な本発明に係る表示装置の構成は、映像信号が記録されているメモリ回路と、無線
信号を受信するアンテナ回路と、アンテナ回路が受信した無線信号を復調する復調回路と
、復調回路で復調された無線信号が入力され、無線信号によりメモリ回路から映像信号の
読み出しを命令し、且つ走査線制御信号及び信号線制御信号を出力するコントローラと、
信号線制御信号及びメモリ回路から出力される映像信号が入力される信号線駆動回路と、
走査線制御信号が入力される走査線駆動回路と、信号線駆動回路及び走査線駆動回路によ
り制御され映像を表示する画素回路と、を有することを特徴とする。
本発明に係る表示装置の他の構成は、映像信号が記録されているメモリ回路と、無線信号
を送受信するアンテナ回路と、アンテナ回路が受信した無線信号を復調する復調回路と、
復調回路で復調された無線信号が入力され、無線信号によりメモリ回路から映像信号の読
み出しを命令し、且つ走査線制御信号及び信号線制御信号を出力するコントローラと、信
号線制御信号及びメモリ回路から出力される映像信号が入力される信号線駆動回路と、走
査線制御信号が入力される走査線駆動回路と、信号線駆動回路及び走査線駆動回路により
制御され映像を表示する画素回路と、メモリ回路から出力される無線信号を変調して、ア
ンテナ回路に入力する変調回路と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る表示システムの構成は、表示装置と、表示装置と無線信号を授受する
ことにより、データの送受信を行う無線通信装置と、を具備し、表示装置は、映像信号が
記録されているメモリ回路と、無線信号を受信するアンテナ回路と、アンテナ回路が受信
した無線信号を復調する復調回路と、復調回路で復調された無線信号が入力され、無線信
号によりメモリ回路から映像信号の読み出しを命令し、且つ走査線制御信号及び信号線制
御信号を出力するコントローラと、信号線制御信号及びメモリ回路から出力される映像信
号が入力される信号線駆動回路と、走査線制御信号が入力される走査線駆動回路と、信号
線駆動回路及び走査線駆動回路により制御され映像を表示する画素回路と、を有し、表示
装置は、無線通信装置から送信された無線信号により映像を表示することを特徴とする。
また、本発明に係る表示システムの他の構成は、表示装置と、表示装置と無線信号を授受
することにより、データの送受信を行う無線通信装置と、を具備し、表示装置は、映像信
号が記録されているメモリ回路と、無線信号を送受信するアンテナ回路と、アンテナ回路
が受信した無線信号を復調する復調回路と、復調回路で復調された無線信号が入力され、
無線信号によりメモリ回路から映像信号の読み出しを命令し、且つ走査線制御信号及び信
号線制御信号を出力するコントローラと、信号線制御信号及びメモリ回路から出力される
映像信号が入力される信号線駆動回路と、走査線制御信号が入力される走査線駆動回路と
、信号線駆動回路及び走査線駆動回路により制御され映像を表示する画素回路と、メモリ
回路から出力される無線信号を変調して、アンテナ回路に入力する変調回路と、を有し、
表示装置は、無線通信装置から送信された無線信号により映像を表示することを特徴とす
る。
上記構成において、メモリ回路は不揮発性メモリであることが好ましい。
なお、本明細書中において、トランジスタがオンしているとは、トランジスタのゲート及
びソース間電圧がその閾値電圧を超え、ソース及びドレイン間に電流が流れる状態を指す
。また、トランジスタがオフしているとは、トランジスタのゲート・ソース間電圧がその
閾値電圧を下回り、ソース及びドレイン間に電流が流れていない状態を指す。
なお、トランジスタはその構造上、ソースとドレインの区別が困難である。さらに、回路
の動作によっては、電位の高低が入れ替わる場合もある。したがって、本明細書中では、
ソースとドレインは特に特定せず、第1の電極、第2の電極と記述する。例えば、第1の
電極がソースである場合には、第2の電極とはドレインを指し、逆に第1の電極がドレイ
ンである場合には、第2の電極とはソースを指すものとする。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)においては、1画素とは、1つ
の色要素を示すものとする。従って、R(赤)G(緑)B(青)の色要素からなるカラー
表示装置の場合には、画像の最小単位は、Rの画素とGの画素とBの画素との3画素から
構成されるものとする。なお、色要素は、3色に限定されず、それ以上の数を用いてもよ
いし、RGB以外の色を用いてもよい。例えば、白色(W)を加えてRGBWとしてもよ
い。また、RGBに、例えば、イエロー、シアン、マゼンダなど1色以上を追加したもの
でもよい。また、例えば、RGBの中の少なくとも1色について、類似した色を追加して
もよい。例えば、R、G、B1、B2としてもよい。B1とB2とは、どちらも青色であ
るが、波長が異なるものを示す。このような色要素を用いることにより、より実物に近い
表示を行うことができる。また、消費電力を低減することができる。
また、1つの色要素について、複数の領域を用いて明るさを制御してもよい。この場合は
、1つの色要素を1画素とし、その明るさを制御する各領域をサブ画素とする。例えば、
面積階調方式を行う場合、1つの色要素につき、明るさを制御する領域が複数あり、その
全体で階調を表現する。このとき、明るさを制御する各領域をサブ画素とする。よって、
1つの色要素は、複数のサブ画素で構成されることとなる。また、その場合、サブ画素に
よって、表示に寄与する領域の大きさが異なっている場合がある。また、1つの色要素に
つき複数ある明るさを制御する領域、つまり、1つの色要素を構成する複数のサブ画素に
おいて、各々に供給する信号をわずかに異ならせるようにして、視野角を広げるようにし
てもよい。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)において、画素は、マトリクス
状に配置(配列)されている場合を含む。ここで、画素がマトリクス状に配置(配列)さ
れているとは、縦方向もしくは横方向において、直線状に並んで配置されている場合や、
ギザギザな線上に並んでいる場合を含む。よって、例えば、3色の色要素(例えばRGB
)でフルカラー表示を行う場合に、ストライプ配置されている場合や、3つの色要素のド
ットがいわゆるデルタ配置されている場合も含むものとする。さらに、ベイヤー配置され
ている場合も含むものとする。なお、色要素のドット毎にその表示領域の大きさが異なっ
ていてもよい。これにより、低消費電力化、または表示素子の長寿命化を図ることができ
る。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)において、表示素子、表示素子
を有する装置である表示装置は、様々な形態を用いたり、様々な素子を有することが出来
る。例えば、表示素子、表示装置としては、EL素子(有機物及び無機物を含むEL素子
、有機EL素子、無機EL素子)、電子放出素子、液晶素子、電子インク、電気泳動素子
、グレーティングライトバルブ(GLV)、プラズマディスプレイ(PDP)、デジタル
マイクロミラーデバイス(DMD)、圧電セラミックディスプレイ、カーボンナノチュー
ブ、など、電気磁気的作用により、コントラスト、輝度、反射率、透過率などが変化する
表示媒体を用いることができる。なお、EL素子を用いた表示装置としてはELディスプ
レイ、電子放出素子を用いた表示装置としてはフィールドエミッションディスプレイ(F
ED)やSED方式平面型ディスプレイ(SED:Surface−conductio
n Electron−emitter Display)など、液晶素子を用いた表示
装置としては液晶ディスプレイ(透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、
反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイ、投射型液晶ディスプレイ)、電子イ
ンクや電気泳動素子を用いた表示装置としては電子ペーパーがある。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)に記載されたトランジスタとし
て、様々な形態のトランジスタを用いることが出来る。よって、用いるトランジスタの種
類に限定はない。例えば、非晶質シリコン、多結晶シリコン、微結晶(マイクロクリスタ
ル、セミアモルファスとも言う)シリコンなどに代表される非単結晶半導体膜を有する薄
膜トランジスタ(TFT)などを用いることが出来る。TFTを用いる場合、様々なメリ
ットがある。例えば、単結晶シリコンの場合よりも低い温度で製造できるため、製造コス
トの削減、または製造装置の大型化を図ることができる。また、製造装置を大型化できる
ため、大型基板を用いて製造することができる。そのため、同時に多くの個数の表示装置
を製造でき、低コストで製造できる。さらに、低い温度で製造できるため、耐熱性の弱い
基板を用いることができる。よって、透明基板上にトランジスタを製造できる。また、透
明な基板上のトランジスタを用いて表示素子での光の透過を制御することが出来る。ある
いは、トランジスタの膜厚が薄いため、トランジスタを構成する膜の一部は、光を透過さ
せることが出来る。そのため、開口率を向上させることができる。
なお、多結晶シリコンを製造するときに、触媒元素(ニッケルなど)を用いることにより
、結晶性をさらに向上させ、電気特性のよいトランジスタを製造することが可能となる。
その結果、ゲートドライバ回路(走査線駆動回路)やソースドライバ回路(信号線駆動回
路)、信号処理回路(信号生成回路、ガンマ補正回路、DA変換回路など)を基板上に一
体形成することが出来る。
なお、微結晶シリコンを製造するときに、触媒元素(ニッケルなど)を用いることにより
、結晶性をさらに向上させ、電気特性のよいトランジスタを製造することが可能となる。
このとき、レーザーを用いず、熱処理を加えるだけで、結晶性を向上させることができる
。その結果、ゲートドライバ回路(走査線駆動回路)やソースドライバ回路の一部(アナ
ログスイッチなど)を基板上に一体形成することが出来る。さらに、結晶化のためにレー
ザーを用いない場合は、シリコンの結晶性のムラを抑えることができる。そのため、綺麗
な画像を表示することが出来る。
もちろん、触媒元素(ニッケルなど)を用いずに、多結晶シリコンや微結晶シリコンを製
造することは可能である。
または、半導体基板やSOI基板などを用いてトランジスタを形成することが出来る。こ
れらの基板を用いることにより、特性やサイズや形状などのバラツキが少なく、電流供給
能力が高く、サイズの小さいトランジスタを製造することができる。また、これらのトラ
ンジスタを用いると、回路の低消費電力化、または回路の高集積化を図ることができる。
または、ZnO、a−InGaZnO、SiGe、GaAs、IZO、ITO、SnOな
どの化合物半導体または酸化物半導体を有するトランジスタや、さらに、これらの化合物
半導体または酸化物半導体を薄膜化した薄膜トランジスタなどを用いることが出来る。こ
れらの化合物半導体または酸化物半導体を用いることにより、薄膜トランジスタの製造温
度を低くできる。例えば、室温でトランジスタを製造することが可能となる。その結果、
耐熱性の低い基板、例えばプラスチック基板やフィルム基板に直接トランジスタを形成す
ることが出来る。なお、これらの化合物半導体または酸化物半導体を、トランジスタのチ
ャネル部分に用いるだけでなく、それ以外の用途で用いることも出来る。例えば、これら
の化合物半導体または酸化物半導体を抵抗素子、画素電極、透明電極として用いることが
できる。さらに、それらをトランジスタと同時に成膜または形成できるため、コストを低
減できる。
または、インクジェットや印刷法を用いて形成したトランジスタなどを用いることが出来
る。これらにより、室温で製造、低真空度で製造、または大型基板上に製造することがで
きる。また、マスク(レチクル)を用いなくても製造することが可能となるため、トラン
ジスタのレイアウトを容易に変更することが出来る。さらに、レジストを用いる必要がな
いので、材料費が安くなり、工程数を削減できる。さらに、必要な部分にのみ膜を付ける
ため、全面に成膜した後でエッチングする、という製法よりも、材料が無駄にならず、低
コストにできる。
または、有機半導体やカーボンナノチューブを有するトランジスタ等を用いることができ
る。これら有機半導体やカーボンナノチューブを用いることにより、曲げることが可能な
基板上にトランジスタを形成することが出来る。そのため、衝撃に強くできる。
さらに、様々な構造のトランジスタを用いることができる。例えば、MOS型トランジス
タ、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタなどを本書類(明細書、特許請求の範
囲または図面など)に記載されたトランジスタとして用いることが出来る。MOS型トラ
ンジスタを用いることにより、トランジスタのサイズを小さくすることが出来る。よって
、多数のトランジスタを搭載することができる。また、バイポーラトランジスタを用いる
ことにより、大きな電流を流すことが出来る。よって、高速に回路を動作させることがで
きる。
なお、MOS型トランジスタ、バイポーラトランジスタなどを1つの基板に混在させて形
成してもよい。これにより、低消費電力、小型化、高速動作などを実現することが出来る
その他、様々なトランジスタを用いることができる。
なお、トランジスタが形成されている基板の種類は、様々なものを用いることができ、特
定のものに限定されることはない。トランジスタが形成される基板としては、例えば、単
結晶基板、SOI基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、紙基板、セロファン
基板、石材基板、木材基板、布基板(天然繊維(絹、綿、麻)、合成繊維(ナイロン、ポ
リウレタン、ポリエステル)若しくは再生繊維(アセテート、キュプラ、レーヨン、再生
ポリエステル)などを含む)、皮革基板、ゴム基板、ステンレス・スチル基板、ステンレ
ス・スチル・ホイルを有する基板などを用いることが出来る。あるいは、人などの動物の
皮膚(皮表、真皮)または皮下組織を基板として用いてもよい。または、ある基板でトラ
ンジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを転置し、別の基板上にトランジス
タを配置してもよい。トランジスタが転置される基板としては、単結晶基板、SOI基板
、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、紙基板、セロファン基板、石材基板、、木
材基板、布基板(天然繊維(絹、綿、麻)、合成繊維(ナイロン、ポリウレタン、ポリエ
ステル)若しくは再生繊維(アセテート、キュプラ、レーヨン、再生ポリエステル)など
を含む)、皮革基板、ゴム基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイル
を有する基板などを用いることができる。あるいは、人などの動物の皮膚(皮表、真皮)
または皮下組織を基板として用いてもよい。または、ある基板でトランジスタを形成し、
その基板を研磨して薄くしてもよい。研磨される基板としては、単結晶基板、SOI基板
、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、紙基板、セロファン基板、石材基板、木材
基板、布基板(天然繊維(絹、綿、麻)、合成繊維(ナイロン、ポリウレタン、ポリエス
テル)若しくは再生繊維(アセテート、キュプラ、レーヨン、再生ポリエステル)などを
含む)、皮革基板、ゴム基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイルを
有する基板などを用いることができる。これらの基板を用いることにより、特性のよいト
ランジスタの形成、消費電力の小さいトランジスタの形成、壊れにくい装置の製造、耐熱
性の付与、軽量化、または薄型化を図ることができる。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)に記載されたトランジスタの構
造は、様々な形態をとることができる。例えば、ゲート電極が2個以上になっているマル
チゲート構造を用いてもよい。マルチゲート構造にすると、チャネル領域が直列に接続さ
れるような構成となるため、複数のトランジスタが直列に接続されたような構成となる。
マルチゲート構造にすることにより、オフ電流を低減する、トランジスタの耐圧を向上さ
せて信頼性を良くする、又は飽和領域で動作する時に、ドレイン・ソース間電圧が変化し
ても、ドレイン・ソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。
また、チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造でもよい。チャネルの上下にゲ
ート電極が配置されている構造にすることにより、チャネル領域が増えるため、電流値を
大きくする、また空乏層ができやすくなってS値をよくすることができる。チャネルの上
下にゲート電極が配置されると、複数のトランジスタが並列に接続されたような構成とな
る。また、ゲート電極はチャネルの上に配置されている構造でもよいし、チャネルの下に
配置されている構造でもよい。また、トランジスタの構造は、正スタガ構造であってもよ
いし、逆スタガ構造でもよい。さらに、チャネル領域は複数の領域に分かれていてもよい
し、並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよい。また、チャネル(も
しくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっていてもよい。チャネル(もしく
はその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっている構造にすることにより、チャネ
ルの一部に電荷がたまって、動作が不安定になることを防ぐことができる。また、トラン
ジスタはLDD領域を有する構造としてもよい。LDD領域を設けることにより、オフ電
流を低減する、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くする、又は飽和領域で動作
する時に、ドレイン・ソース間電圧が変化しても、ドレイン・ソース間電流があまり変化
せず、フラットな特性にすることができる。
なお、配線、電極、導電層、導電膜、端子、ビア、プラグなどは、アルミニウム(Al)
、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ネオ
ジウム(Nd)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、銀(
Ag)、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、スカンジウム(Sc)、コバルト(Co)
、亜鉛(Zn)、ニオブ(Nb)、シリコン(Si)、リン(P)、ボロン(B)、ヒ素
(As)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、錫(Sn)、酸素(O)で構成され
た群から選ばれた一つもしくは複数の元素、または、前記群から選ばれた一つもしくは複
数の元素を成分とする化合物、合金材料(例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、イン
ジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化珪素を含むインジウム錫酸化物(ITSO)、酸化亜
鉛(ZnO)、酸化錫(SnO)、酸化錫カドミウム(CTO)、アルミネオジウム(A
l−Nd)、マグネシウム銀(Mg−Ag)、モリブデンニオブ(Mo−Nb)など)で
形成されることが望ましい。または、配線、電極、導電層、導電膜、端子などは、これら
の化合物を組み合わせた物質などを有して形成されることが望ましい。もしくは、前記群
から選ばれた一つもしくは複数の元素とシリコンの化合物(シリサイド)(例えば、アル
ミシリコン、モリブデンシリコン、ニッケルシリサイドなど)、前記群から選ばれた一つ
もしくは複数の元素と窒素の化合物(例えば、窒化チタン、窒化タンタル、窒化モリブデ
ン等)を有して形成されることが望ましい。
なお、シリコン(Si)には、n型不純物元素(リンなど)またはp型不純物元素(ボロ
ンなど)を含んでいてもよい。シリコンが不純物元素を含むことにより、導電率が向上す
る、又は通常の導体と同様な振る舞いをすることが可能となる。従って、配線、電極など
として利用しやすくなる。
なお、シリコンは、単結晶、多結晶(ポリシリコン)、微結晶(マイクロクリスタルシリ
コン)など、様々な結晶性を有するシリコンを用いることが出来る。あるいは、シリコン
は非晶質(アモルファスシリコン)などの結晶性を有さないシリコンを用いることが出来
る。単結晶シリコンまたは多結晶シリコンを用いることにより、配線、電極、導電層、導
電膜、端子などの抵抗を小さくすることが出来る。非晶質シリコンまたは微結晶シリコン
を用いることにより、簡単な工程で配線などを形成することが出来る。
なお、アルミニウムまたは銀は、導電率が高いため、信号遅延を低減することができる。
さらに、アルミニウムまたは銀はエッチングしやすいので、パターニングしやすく、微細
加工を行うことが出来る。
また、銅は、導電率が高いため、信号遅延を低減することが出来る。銅を用いる場合は、
密着性を向上させるため、積層構造にすることが望ましい。
また、モリブデンまたはチタンは、酸化物半導体(ITO、IZOなど)またはシリコン
と接触しても、不良を起こさない、エッチングしやすい、耐熱性が高いなどの利点を有す
るため、望ましい。
また、タングステンは、耐熱性が高いなどの利点を有するため、望ましい。
また、ネオジウムは、耐熱性が高いなどの利点を有するため、望ましい。特に、ネオジウ
ムとアルミニウムとの合金にすると、耐熱性が向上し、アルミニウムがヒロックをおこし
にくくなる。
また、シリコンは、トランジスタが有する半導体層と同時に形成できる、耐熱性が高いな
どの利点を有するため、望ましい。
また、ITO、IZO、ITSO、酸化亜鉛(ZnO)、シリコン(Si)、酸化錫(S
nO)、酸化錫カドミウム(CTO)は、透光性を有しているため、光を透過させる部分
に用いることができる。たとえば、画素電極や共通電極として用いることができる。
また、IZOは、エッチングしやすく、加工しやすいため、望ましい。IZOは、エッチ
ングしたときに、残渣が残ってしまう問題も起こりにくい。したがって、画素電極として
IZOを用いると、液晶素子や発光素子に不具合(ショート、配向乱れなど)をもたらす
ことを低減出来る。
なお、配線、電極、導電層、導電膜、端子、ビア、プラグなどは、単層構造でもよいし、
多層構造になっていてもよい。単層構造にすることにより、配線、電極、導電層、導電膜
、端子などの製造工程を簡略化することができ、工程日数を少なくでき、コストを低減す
ることが出来る。あるいは、多層構造にすることにより、それぞれの材料のメリットを生
かしつつ、デメリットを低減させ、性能の良い配線、電極などを形成することが出来る。
たとえば、低抵抗材料(アルミニウムなど)を多層構造の中に含むことにより、配線の低
抵抗化を図ることができる。また、低耐熱性の材料を、高耐熱性の材料で挟む積層構造に
することにより、低耐熱性の材料の持つメリットを生かしつつ、配線、電極などの耐熱性
を高くすることが出来る。例えば、アルミニウムを含む層を、モリブデン、チタン、ネオ
ジウムなどを含む層で挟む積層構造にすると望ましい。
また、配線、電極同士が直接接する場合、お互いに悪影響を及ぼすことがある。例えば、
一方の配線、電極などが他方の配線、電極などの材料の中に入っていって、性質を変えて
しまい、本来の目的を果たせなくなる。別の例として、高抵抗な部分を形成または製造す
るときに、問題が生じて、正常に製造できなくなることがある。そのような場合、積層構
造により反応しやすい材料を、反応しにくい材料で挟んだり、覆うとよい。例えば、IT
Oとアルミニウムとを接続させる場合は、ITOとアルミニウムとの間に、チタン、モリ
ブデン、ネオジウム合金を挟むことが望ましい。また、シリコンとアルミニウムとを接続
させる場合は、ITOとアルミニウムとの間に、チタン、モリブデン、ネオジウム合金を
挟むことが望ましい。
なお、配線とは、導電体が配置されているものを言う。配線は、線状に伸びていても良い
し、伸びずに短く配置されていてもよい。したがって、電極は、配線に含まれている。
なお、配線、電極、導電層、導電膜、端子、ビア、プラグなどとして、カーボンナノチュ
ーブを用いても良い。さらに、カーボンナノチューブは、透光性を有しているため、光を
透過させる部分に用いることができる。たとえば、画素電極や共通電極として用いること
ができる。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)において、接続されているとは
、電気的に接続されていることと同義である。したがって、本発明が開示する構成におい
て、所定の接続関係に加え、その間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、別の
素子やスイッチなど)が配置されていてもよい。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)に示すスイッチは、様々な形態
のものを用いることができる。一例として、電気的スイッチや機械的なスイッチなどがあ
る。つまり、本書類に示すスイッチは電流の流れを制御できるものであればよく、特定の
ものに限定されず、様々なものを用いることができる。例えば、トランジスタでもよいし
、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、
ダイオード接続のトランジスタなど)でもよいし、サイリスタでもよい。または、それら
を組み合わせた論理回路でもよい。よって、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、
そのトランジスタは、単なるスイッチとして動作するため、トランジスタの極性(導電型
)は特に限定されない。ただし、オフ電流が少ない方が望ましい場合、オフ電流が少ない
方の極性のトランジスタを用いることが望ましい。オフ電流が少ないトランジスタとして
は、LDD領域を設けているものやマルチゲート構造にしているもの等がある。また、ス
イッチとして動作させるトランジスタのソース端子の電位が、低電位側電源(VSS、G
ND、0Vなど)に近い状態で動作する場合はNチャネル型を、反対に、ソース端子の電
位が、高電位側電源(VDDなど)に近い状態で動作する場合はPチャネル型を用いるこ
とが望ましい。これは、ゲート・ソース間電圧の絶対値を大きくできるため、スイッチと
して、動作しやすいからである。なお、Nチャネル型とPチャネル型の両方を用いて、C
MOS型のスイッチにしてもよい。CMOS型のスイッチにすると、Pチャネル型かNチ
ャネル型かのどちらかのスイッチが導通すれば電流を流すことができるため、スイッチと
して機能しやすくなる。例えば、スイッチへの入力信号の電圧が高い場合でも、低い場合
でも、適切に電圧を出力させることが出来る。また、スイッチをオン・オフさせるための
信号の電圧振幅値を小さくすることが出来るので、消費電力を小さくすることも出来る。
なお、本書類(明細書、特許請求の範囲または図面など)において、ある物の上に形成さ
れている、あるいは、〜上に形成されている、というように、〜の上に、あるいは、〜上
に、という記載については、ある物の上に直接接していることに限定されない。直接接し
てはいない場合、つまり、間に別のものが挟まっている場合も含むものとする。従って例
えば、層Aの上に(もしくは層A上に)、層Bが形成されている、という場合は、層Aの
上に直接接して層Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接して別の層(例えば層C
や層Dなど)が形成されていて、その上に直接接して層Bが形成されている場合とを含む
ものとする。また、〜の上方に、という記載についても同様であり、ある物の上に直接接
していることに限定されず、間に別のものが挟まっている場合も含むものとする。従って
例えば、層Aの上方に、層Bが形成されている、という場合は、層Aの上に直接接して層
Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接して別の層(例えば層Cや層Dなど)が形
成されていて、その上に直接接して層Bが形成されている場合とを含むものとする。なお
、〜の下に、あるいは、〜の下方に、の場合についても、同様であり、直接接している場
合と、接していない場合とを含むこととする。
本発明により、内部回路と外部回路との間の配線を取り除くことができるため、FPC等
の入力インターフェイスとの接続によって生じる動作不良や表示装置の破損を防ぐことが
できる。また、無線信号伝送を行うことにより、消費電力を低減させることができる。ま
た、予め映像信号を表示装置に記録させておくことにより、無線で伝送する信号のデータ
量を小さくすることができ、無線信号を短時間で処理することができる。これにより、動
画を表示させた際の表示不良(ちらつきなど)を低減させることができる。
本発明の表示システムの構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明のリーダ/ライタの構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示システムの構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示システムの構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の構成の一例を示す図。 本発明の表示装置の動作の一例を示す図。 本発明の表示装置の動作の一例を示す図。 本発明の表示装置の動作の一例を示す図。 本発明の表示装置の動作の一例を示す図。 本発明のリーダ/ライタの構成の一例を示す図。 本発明の表示装置を適用した電子機器の例を示す図。 本発明の表示システムを適用した電子機器の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の例を示す図。 本発明の表示装置の例を示す図。 本発明の表示装置の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。 本発明の表示装置の作製方法の例を示す図。
本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。但し、本発明は以下の説明
に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細をさ
まざまに変更しうることは以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるもので
はない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面
間で共通して用いる場合がある。
(実施の形態1)
本発明は、無線信号伝送を用いることにより内部回路と外部回路を電気的に接続させ、
非接触型の表示装置を可能にする。また、表示装置に予め映像信号を記録しておくことで
、無線信号伝送を用いて所望の映像を表示させることを可能とする。なお、本明細書にお
いて「非接触型の表示装置」とは、内部回路及び外部回路を直接接続させず、無線信号伝
送を用いて電気的に接続させる構成の表示装置を示す。以下、本発明にかかる表示装置及
び当該表示装置を用いた表示システムの構成例について、図面を用いて説明する。
図1に示す表示装置及び表示システムは、無線通信装置であるリーダ/ライタ101と、
表示装置102によって構成される。
リーダ/ライタ101は、変調された搬送波(以下、無線信号ともいう)を表示装置10
2に送信する。リーダ/ライタ101から表示装置102に送信される無線信号は、デー
タ処理命令信号、表示装置制御信号、メモリID、メモリアドレス(xアドレス、yアド
レス)などを含む。また、表示装置制御信号には、クロック生成信号、垂直同期信号、水
平同期信号、メモリ回路制御信号などが含まれている。
表示装置102は、リーダ/ライタ101から送信された無線信号を受信し、予め記録し
ておいた映像信号に基づく映像を表示させる。表示装置102は、アンテナ回路103、
電源生成部104、信号処理部105、表示部106によって構成される。
アンテナ回路103では、リーダ/ライタ101から送信された無線信号を受信する。
電源生成部104では、アンテナ回路103が受信した無線信号を用いて、表示装置10
2を駆動させるのに必要な電源電圧を生成する。
信号処理部105では、アンテナ回路103が受信した無線信号より、表示部106を駆
動させるのに必要な制御信号(クロックパルス、スタートパルスなどの走査線制御信号又
は信号線制御信号)を出力する。また、所望の映像を表示部106に表示させるために、
予め記録させた映像信号を読み出して表示部106に出力する。本発明は、表示装置に予
め映像信号を記録させ、無線信号により映像信号を読み出して、表示部106に所望の映
像を表示させることを特徴の1つとしている。
表示部106では、電源生成部104で生成された電源電圧と、信号処理部105から出
力された走査線制御信号及び信号線制御信号等の制御信号と、を用いて、信号処理部10
5から出力された映像信号に基づく所望の映像を表示する。
なお、リーダ/ライタ101から表示装置102に送信される無線信号には、データ処理
命令信号、表示装置制御信号、メモリID、メモリアドレス(xアドレス、yアドレス)
などが含まれる。データ処理命令信号は、表示装置に1つの映像を表示させるまでの一連
の信号処理を開始するための合図となる信号である。表示装置制御信号は、所望の映像を
表示させるための信号であり、クロック生成信号、水平同期信号、垂直同期信号、メモリ
回路制御信号などが含まれる。メモリIDは、信号処理部に設けられたメモリ回路を識別
するためのメモリ回路識別用の番号である。また、メモリアドレス(xアドレス、yアド
レス)は、メモリ回路内のアドレスである。メモリID及びメモリアドレス(xアドレス
、yアドレス)は、メモリ回路から映像信号を読み出す際に必要となる情報である。
次に、表示装置102の各構成要素について、説明する。
まず、アンテナ回路103の構成例を図2に示す。
アンテナ回路103は、LC並列共振回路を構成するアンテナ1501及び共振容量15
02によって構成される。リーダ/ライタ101から送信される無線信号によって、アン
テナ1501に誘導磁場が生成され、この誘導磁場により、アンテナ1501に起電力が
誘導される。アンテナ回路103では、アンテナ1501に誘導される起電力を電気的信
号として受信する。
なお、アンテナ1501が有するインダクタンスの大きさ及び共振容量1502の大きさ
を調節することにより、アンテナ回路103での無線信号の受信効率や、アンテナ回路1
03で受信可能な無線信号の周波数帯を調節することができる。
次に、電源生成部104の構成例を図3に示す。
電源生成部104は、整流回路201、保持容量202、定電圧回路203によって構成
される。
電源生成部104の動作について、以下に説明する。
アンテナ回路103により受信された無線信号は、整流回路201に入力される。整流回
路201では、アンテナ回路103により受信した無線信号に対して、全波整流、もしく
は半波整流を行う。整流回路201により整流された電圧は、保持容量202で平滑化さ
れ、定電圧回路203に入力される。定電圧回路203は、保持容量202で平滑化され
た電圧を用いて、所定の一定電圧を生成する。定電圧回路203で生成された一定電圧は
、信号処理部105及び表示部106に供給され、信号処理部105及び表示部106を
駆動させるための電源電圧として利用される。
なお、信号の伝送方式として電波方式の一種であるマイクロ波方式(例えば、UHF帯(
860〜960MHz帯)または2.45GHz帯等)を適用する場合、該マイクロ波方
式は電磁波エネルギーを直接的に受けて電源電圧を生成するため、リーダ/ライタ101
と表示装置102が近接したときに、整流回路201で、信号処理部105及び表示部1
06の動作に対して過剰な電源電圧が生成される。そのため、通常、信号処理部105及
び表示部106に過電圧がかからないように、定電圧回路203によって、ある一定以上
の電圧が信号処理部105及び表示部106に供給されないように制御される。
次に、信号処理部105の構成例を図4に示す。
信号処理部105は、復調回路301、アンプ302、論理回路303、メモリコントロ
ーラ304、ディスプレイコントローラ305、メモリ回路306によって構成される。
本発明は、信号処理部105にメモリ回路306を設けることを特徴の1つとしている。
信号処理部105の動作について、以下に説明する。
アンテナ回路103により受信した無線信号は、復調回路301に入力される。復調回路
301では、リーダ/ライタ101から送信された変調波である無線信号を復調する。復
調回路301で復調された無線信号は、アンプ302で増幅された後、論理回路303に
入力される。論理回路303では、リーダ/ライタ101から送信された無線信号をデー
タ処理命令信号、表示装置制御信号、メモリID、メモリアドレスなどに分離し、信号の
解析を行う。なお、表示装置制御信号は、さらにクロック生成信号、垂直同期信号、水平
同期信号、メモリ回路制御信号などに分離される。ここで、データ処理命令信号は表示装
置に1つの映像を表示させるまでの一連の信号処理開始を命令する信号であり、該データ
処理命令信号によって論理回路303は信号処理を開始する。論理回路303で分離され
た無線信号は、適宜メモリコントローラ304及びディスプレイコントローラ305に入
力される。メモリコントローラ304には、メモリ回路306を制御する信号(メモリI
D、メモリアドレス、メモリ回路制御信号など)を入力し、メモリ回路306の動作を制
御する。ディスプレイコントローラ305には、表示部106を駆動させるのに必要な信
号(クロック生成信号、垂直同期信号、水平同期信号など)を入力し、表示部106の動
作を制御する。メモリ回路306には、映像信号が記録されている。メモリコントローラ
304に入力されたメモリID、メモリアドレス、メモリ回路制御信号などの無線信号に
よって、メモリ回路306から所望の映像信号を読み出し、表示部106に所望の映像を
表示することができる。
ここで、メモリコントローラ304の構成例を図5に示す。
図5において、メモリコントローラ304は、メモリR/W回路1201、基準発振回路
1202、可変分周回路1203、メモリIDカウンタ1204a、xカウンタ1204
b、yカウンタ1204c、メモリIDデコーダ1205a、xデコーダ1205b、y
デコーダ1205cによって構成されている。
メモリ回路306は、複数の記憶素子によって構成される。それらの記憶素子は、(x、
y)のアドレスによって選択されるものとする。メモリ回路306は、単数又は複数の記
憶素子で、表示部106に1つの映像を表示させる映像信号を記録している。よって、単
数又は複数の記憶素子を、(x、y)のアドレスによって選択することにより、所望の映
像信号を読み出すことができる。
メモリコントローラ304において、論理回路303で分離されたメモリ回路制御信号が
、メモリR/W回路1201に入力される。メモリR/W回路1201は、論理回路30
3から入力されるメモリ回路制御信号に応じて、メモリ回路306に記録された映像信号
の読み出しを許可するメモリR/W信号を出力する。
また、論理回路303で分離されたメモリ回路制御信号は、基準発振回路1202を介し
て可変分周回路1203に入力され、適当な周波数の信号に変換される。可変分周回路1
203で適当な周波数に変換されたメモリ回路制御信号は、メモリIDカウンタ1204
aを介してメモリIDデコーダ1205aに入力される。また、アンテナ回路103によ
り受信された無線信号に含まれ、論理回路303で分離されたメモリIDが、メモリID
デコーダ1205aに入力される。これにより、特定のメモリIDが割り振られたメモリ
回路を選択することができる。メモリIDは、各メモリ回路を識別するために割り振られ
たメモリ回路識別用の番号であるため、特定のメモリIDを選択することで、特定のメモ
リ回路を選択することが可能である。ここでは、メモリ回路306に割り振られたメモリ
回路識別用のメモリIDを選択することにより、メモリ回路306を選択する。
また、可変分周回路1203で適当な周波数に変換されたメモリ回路制御信号は、xカウ
ンタ1204bを介してxデコーダ1205bに入力されるとともに、アンテナ回路10
3により受信された無線信号に含まれ、論理回路303で分離されたメモリアドレス(x
アドレス)が、xデコーダ1205bに入力される。これにより、メモリ回路306のx
アドレスを選択することができる。同様に、可変分周回路1203で適当な周波数に変換
されたメモリ回路制御信号は、yカウンタ1204cを介してyデコーダ1204cに入
力されるとともに、アンテナ回路103により受信された無線信号に含まれ、論理回路3
03で分離されたメモリアドレス(yアドレス)が、yデコーダ1205cに入力される
。これにより、メモリ回路306のyアドレスを選択することができる。メモリ回路30
6のxアドレスとyアドレスを選択することで、メモリ回路306を構成する複数の記憶
素子のうち特定の記憶素子を選択することができる。所望の映像信号を記録した単数又は
複数の記憶素子を、(x、y)アドレスによって選択することで、所望の映像を表示部1
06に表示させることが可能になる。
なお、入力されたメモリID及びメモリアドレス(xアドレス、yアドレス)は、メモリ
R/W信号によってメモリ回路306からの映像信号の読み出しが許可された場合に、メ
モリ回路306に出力される。
次に、メモリ回路306の構成例を図22に示す。なお、本発明に係るメモリ回路は、不
揮発性メモリであることが望ましい。メモリ回路を不揮発性メモリにすることにより、電
源が落ちた場合に映像信号が消失されるのを防ぐことができる。ここでは、図22にメモ
リ回路306として、読み出し専用メモリ(ROM)を用いた場合の構成例を示している
図22に示したメモリ回路306は、複数の記憶素子2201がマトリクス状に配置され
た構成となっている。各記憶素子2201は、複数のワード線2202、複数のビット線
2203を有している。ワード線2202及びビット線2203を制御することにより、
各記憶素子からの映像信号の読み出しを行う。また、メモリ回路306には、各ビット線
2203にそれぞれスイッチ2204が設けられている。
次に、記憶素子2201の構成例を図23に示す。記憶素子2201は、トランジスタ2
301、ワード線2202、ビット線2203、高電位側電源線2302(電源電位:V
DD)、低電位側電源線2303(電源電位:VSS)によって構成される。トランジス
タ2301は、ゲート電極がワード線2202に接続され、第1の電極がビット線220
3に接続され、第2の電極が高電位側電源線2302もしくは低電位側電源線2303の
いずれか一方と接続される。トランジスタ2301の第2の電極と高電位側電源線230
2もしくは低電位側電源線2303との接続は、記録する映像信号に応じて、メモリ回路
作製時に決定される。例えば、図23(A)に示すように、トランジスタ2301の第2
の電極を高電位側電源線2302と接続した場合は、記憶素子2201には”1”が保持
される。また、図23(B)に示すように、トランジスタ2301の第2の電極を低電位
側電源線2303と接続した場合は、記憶素子2201には”0”が保持される。
次に、メモリ回路306での映像信号の読み出し方法について、図5、図22を用いて説
明する。
メモリコントローラ304によって選択されたメモリ回路306は、メモリR/W信号に
よってメモリ回路306からの映像信号の読み出しが許可された場合に、xデコーダ12
05bからメモリコントローラ304によって選択されたxアドレスが入力される。また
、yデコーダ1205cからメモリコントローラ304によって選択されたyアドレスが
入力される。そして、選択されたyアドレスに対応するワード線2202が選択される。
また、選択されたxアドレスに対応するビット線2203に接続されたスイッチ2204
がオンされ、対応するビット線2203が選択される。以上の動作により、選択されたワ
ード線及びビット線に接続された記憶素子2201に記録された映像信号が読み出されて
表示部106に出力される。
なお、本実施の形態では、メモリ回路306として、ROMを用いた場合の構成を説明し
たが、本発明は特に限定されない。例えば、フラッシュメモリ等を用いてメモリ回路を構
成することもできる。
次に、ディスプレイコントローラ305の構成例を図6に示す。
ディスプレイコントローラ305は、基準クロック発生回路1101、可変分周回路11
02、水平クロック発生回路1103、垂直クロック発生回路1104、によって構成さ
れている。
ディスプレイコントローラ305において、論理回路303で分離されたクロック生成信
号は、基準クロック発生回路1101に入力され、基準クロックが生成される。この基準
クロックは、可変分周回路1102を介して、水平クロック発生回路1103及び垂直ク
ロック発生回路1104に入力される。
水平クロック発生回路1103には、論理回路303で分離された水平同期信号が入力さ
れ、信号線駆動回路用のクロックパルスS_CLK及びスタートパルスS_SPなどの信
号線制御信号が出力される。また、垂直クロック発生回路1104には、論理回路303
で分離された垂直同期信号が入力され、走査線駆動回路用のクロックパルスG_CLK及
びスタートパルスG_SPなどの走査線制御信号が出力される。
なお、図4では、信号処理部105が有するメモリ回路の個数をメモリ回路306の1個
としているが、本発明は特に限定されず、信号処理部105にメモリ回路を複数設けても
よい。
例えば、メモリ回路を3個設けた場合の信号処理部105の構成例を図7に示す。図7で
は、メモリ回路として、第1のメモリ回路701、第2のメモリ回路702、第3のメモ
リ回路703を有する。
第1のメモリ回路701〜第3のメモリ回路703には、それぞれ異なる映像を表示させ
る映像信号を記録しておく。次に、アンテナ回路103により受信された無線信号に含ま
れるメモリID及びメモリアドレスに基づいて、メモリコントローラ304で第1のメモ
リ回路701〜第3のメモリ回路703のうち1個のメモリ回路を選択し、該選択した1
個のメモリ回路からメモリアドレスを選択する。そして、選択したメモリ回路及びメモリ
アドレスによって選択された記憶素子に記録されている映像信号を読み出し、表示部10
6に出力する。
このように、メモリ回路を複数設けることにより、より多くの映像信号を記録することが
できる。その結果、多様な映像を表示させることができるようになる。
なお、メモリ回路306は、表示装置と同じ基板上に一体形成してもよいし、携帯型の記
憶媒体を外部から接続してもよい。メモリ回路を表示装置と同じ基板上に一体形成する場
合は、部品点数を減らしてコストを低減することができる。また、回路部品との接続点数
を減らして信頼性を向上させることができる。一方、携帯型の記憶媒体を外部から接続す
る場合は、メモリ回路に記録する映像信号を書き換えることができるため、より汎用性の
高い表示装置として利用できる。また、メモリ回路として携帯型の記憶媒体を利用するこ
とにより、メモリ回路が有する記憶容量をより大きくすることができ、より多くの映像信
号を記録することができる。よって、多様な映像を表示させることができるようになる。
次に、表示部106の構成例を図8に示す。なお、本実施形態では、表示部106の駆動
方式として、アクティブマトリクス型を用いた例を示す。
表示部106は、画素回路401、信号線駆動回路402、走査線駆動回路403によっ
て構成される。画素回路401は、画素がマトリクス状に配置されている構成となってお
り、各画素には、トランジスタが配置されている。ここで、画素の回路構成例を図9に示
す。
図9では、各画素に2個のトランジスタを配置した構成を示す。画素は、信号線1401
、走査線1402、電源線1403、第1のトランジスタ1404、第2のトランジスタ
1405、容量素子1406、表示素子1407によって構成されている。なお、図9で
は、表示素子1407として発光素子を用いた例について説明する。
第1のトランジスタ1404は、ゲート電極が走査線1402に接続され、第1の電極が
信号線1401に接続され、第2の電極が第2のトランジスタ1405のゲート電極と、
容量素子1406の第1の電極に接続されている。第2のトランジスタ1405は、第1
の電極が電源線1403に接続され、第2の電極が表示素子1407の第1の電極に接続
されている。容量素子1406は、第2の電極が電源線1403に接続されている。
なお、第1のトランジスタ1404及び第2のトランジスタ1405は、Pチャネル型で
もNチャネル型でもよい。
また、容量素子1406は、設けなくてもよい。例えば、第2のトランジスタ1405と
してNチャネル型トランジスタを適用し、当該Nチャネル型トランジスタが、ゲート絶縁
膜を介してゲート電極に重なるように設けられたLDD領域を有している場合、この重な
り合った領域には一般的にゲート容量と呼ばれる寄生容量が形成される。この寄生容量を
、第2のトランジスタ1405のゲート電極にかかる電圧を保持するための容量素子とし
て積極的に用いることも可能である。
次に、映像を表示する際の表示部の動作を以下に説明する。(図8、図9参照)。
信号線駆動回路402には、ディスプレイコントローラ305から出力された信号線制御
信号及びメモリ回路306から出力された映像信号が入力される。信号線駆動回路402
は、信号線制御信号に基づいて信号線1401を選択し、選択された信号線1401に映
像信号を入力する。
走査線駆動回路403には、ディスプレイコントローラ305から出力された走査線制御
信号が入力される。走査線駆動回路403は、走査線制御信号に基づいて、走査線140
2を順次選択する。
画素の動作について説明する。走査線駆動回路403によって走査線1402が選択され
ることにより、第1のトランジスタ1404のゲート電極の電位が変化する。こうして導
通状態となった第1のトランジスタ1404のソース領域とドレイン領域の間を介して、
信号線1401より第2のトランジスタ1405のゲート電極に映像信号が入力される。
また、容量素子1406に映像信号が保持される。第2のトランジスタ1405のゲート
電極に入力された映像信号によって、第2のトランジスタ1405のゲート電圧が変化し
、ソース領域とドレイン領域の間が導通状態となる。電源線1403の電位が、第2のト
ランジスタ1405を介して、表示素子1407の第1の電極に与えられる。これにより
、表示素子1407が発光し、所望の映像が表示される。
なお、本実施形態では、表示部106の駆動方式としてアクティブマトリクス型を用いた
例を示したが、パッシブマトリクス型を用いてもよい。
なお、信号線駆動回路402の駆動方式として、線順次駆動を用いてもよいし、点順次駆
動を用いてもよい。
また、本実施の形態では表示素子として発光素子を用いた表示装置の例を示したが、本発
明は特に限定されない。例えば、表示素子としては、電子放出素子、液晶素子、電子イン
ク、電気泳動素子、グレーティングライトバルブ(GLV)、プラズマディスプレイ(P
DP)、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、圧電セラミックディスプレイ、カ
ーボンナノチューブ、など、電気磁気的作用により、コントラスト、輝度、反射率、透過
率などが変化する表示媒体を用いることができる。また、発光素子としても有機物及び無
機物を含むEL素子、有機EL素子、無機EL素子を用いることができる。また、EL素
子を用いた表示装置としてはELディスプレイ、電子放出素子を用いた表示装置としては
フィールドエミッションディスプレイ(FED)やSED方式平面型ディスプレイ(SE
D:Surface−conduction Electron−emitter Di
splay)など、液晶素子を用いた表示装置としては液晶ディスプレイ(透過型液晶デ
ィスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプ
レイ、投射型液晶ディスプレイ)、電子インクや電気泳動素子を用いた表示装置としては
電子ペーパーがある。
次に、図1におけるリーダ/ライタ101の構成例について、図10を用いて説明する。
リーダ/ライタ101は、送信部902、制御部903、インターフェイス部904、ア
ンテナ回路905によって構成されている。制御部903は、インターフェイス部904
を介した上位装置906の制御により、送信部902を制御する。送信部902は表示装
置102に送信するデータ処理命令信号、表示装置制御信号、メモリID、メモリアドレ
ス(xアドレス、yアドレス)などの無線信号を変調し、アンテナ回路905から電磁波
(無線信号)として出力する。
本実施形態において、図10に示すリーダ/ライタ101のアンテナ回路905は、LC
並列共振回路を構成するアンテナ907及び共振容量908を有し、送信部902に接続
される。送信部902は、表示装置102へ無線信号を送信するときには、アンテナ回路
905に誘導電流を供給し、アンテナ回路905から表示装置102に無線信号を送信す
る。
なお、すでに説明したように、リーダ/ライタ101は、複数の無線信号(例えば、デー
タ処理命令信号、表示装置制御信号、メモリID、メモリアドレス(xアドレス、yアド
レス)など)を表示装置102に送信するが、リーダ/ライタ101に送信する複数の無
線信号を、ある周波数を有する1つの搬送波に多重化して送信してもよい。
また、リーダ/ライタ101が送信する複数の無線信号を、少なくとも2種類以上の異な
る周波数を有する複数の搬送波を用いて送信してもよい。この場合、周波数が異なる搬送
波をそれぞれ受信できるように、表示装置102にアンテナ回路を複数個設けてもよい。
例えば、表示装置102にアンテナ回路を2個設けた場合について、図11に示す。図1
1では、アンテナ回路として、第1のアンテナ回路1301、第2のアンテナ回路130
2を有し、これら2個のアンテナ回路を用いて、2種類の周波数を有する搬送波をそれぞ
れ受信する。つまり、異なる周波数を有する搬送波を、異なるアンテナ回路で受信する。
これにより、無線信号が混線するのを防ぐことができるため、無線信号をより正確に送信
することができ、表示装置の誤動作を防ぐことができる。
なお、図1に示すようなアンテナ回路103、或いは図11に示すような第1のアンテナ
回路1301及び第2のアンテナ回路1302等のアンテナ回路とリーダ/ライタ101
間で伝送される搬送波の周波数は、125kHz、13.56MHz、915MHz、2
.45GHzなどがあり、それぞれISO規格などで設定される。勿論、アンテナ回路と
リーダ/ライタ101間で伝送される搬送波の周波数はこれに限定されず、例えばサブミ
リ波である300GHz〜3THz、ミリ波である30GHz〜300GHz、マイクロ
波である3GHz〜30GHz、極超短波である300MHz〜3GHz、超短波である
30MHz〜300MHz、短波である3MHz〜30MHz、中波である300kHz
〜3MHz、長波である30kHz〜300kHz、及び超長波である3kHz〜30k
Hzのいずれの周波数も用いることができる。
なお、搬送波の変調方式は、アナログ変調であってもデジタル変調であってもよく、振幅
変調、位相変調、周波数変調、及びスペクトラム拡散のいずれであってもよい。好ましく
は、振幅変調または周波数変調にするとよい。
なお、図1に示した表示装置102では、電源生成部104及び信号処理部105で共通
のアンテナ回路103を用いていたが、電源生成部104と信号処理部105で、別々の
アンテナ回路を用いてもよい。この場合の表示システムの構成例を図12に示す。
図12に示した表示装置102は、アンテナ回路として、第1のアンテナ回路801、第
2のアンテナ回路802を有する。第1のアンテナ回路801は、電源生成部104に接
続され、第2のアンテナ回路802は、信号処理部105に接続される。そして、第1の
アンテナ回路801は、外部に無作為に生じている無線信号(電磁波)を受信する。電源
生成部104では、第1のアンテナ回路801によって受信した無線信号(を用いて、電
源電圧を生成する。一方、第2のアンテナ回路802は、リーダ/ライタ101から送信
された特定の周波数を有する無線信号(搬送波)を受信する。信号処理部105では、第
2のアンテナ回路802が受信した無線信号を用いて、表示部106を駆動させるのに必
要な制御信号を出力する。ここで、図11に示す表示装置102との違いは、図12に示
す第1のアンテナ回路801及び第2のアンテナ回路802の2個のアンテナ回路は、そ
れぞれ電源生成部104、信号処理部105に接続されていることである。図11に示す
表示装置では、第1のアンテナ回路1301及び第2のアンテナ回路1302ともに信号
処理部105に接続されている。
図12に示すように、電源生成部104と信号処理部105で、別々に接続されるアンテ
ナ回路を設けることにより、電源生成部104と信号処理部105とで受信する無線信号
の周波数を別々にすることができる。特に、電源生成部104において、外部に無作為に
生じている無線信号(電磁波)を受信することにより、常に一定の電源電圧を生成し、表
示部106に供給することができる。よって、表示装置を利用している最中に電源電圧の
変動によって表示装置が動作しなくなることを防ぐことができる。
なお、本発明に用いることのできるアンテナの形状については特に限定されない。そのた
め、伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式または電波方式、光方式等を用いることが
できる。伝送方式は、実施者が使用用途を考慮して適宜選択すればよく、伝送方式に伴っ
て最適な長さ及び形状を有するアンテナを設ければよい。本発明では無線信号の伝送方式
として、電波方式を用いることができ、更にはマイクロ波方式を用いることができる。
伝送方式として電磁結合方式または電磁誘導方式(例えば、13.56MHz帯)を適用
する場合には、電界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する
導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)またはらせん状(例えば、スパイラルアンテナ
)に形成する。ここで、伝送方式として電磁結合方式または電磁誘導方式を用いる場合の
表示装置の構成例を、図13(A)に示す。
図13(A)に示した表示装置102は、基板1701上に電源生成部104、信号処理
部105、表示部106、スパイラルアンテナ1702が配置されている。なお、表示部
106は、画素回路401、信号線駆動回路402、走査線駆動回路403によって構成
されている。
伝送方式として電波方式の一種であるマイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜96
0MHz帯)または2.45GHz帯等)を適用する場合には、無線信号の伝送に用いる
電波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さや形状を適宜設定すればよい
。アンテナとして機能する導電膜は、例えば、線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平
坦な形状(例えば、パッチアンテナ)等に形成することができる。また、アンテナとして
機能する導電膜の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状また
はこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
また、伝送方式として電磁結合方式または電磁誘導方式を用いる場合の表示装置の構成例
を、図13(B)に示す。
図13(B)に示した表示装置102は、基板1701上に電源生成部104、信号処理
部105、表示部106、ダイポールアンテナ1703が配置されている。なお、表示部
106は、画素回路401、信号線駆動回路402、走査線駆動回路403によって構成
されている。
なお、例えば、画素回路401と電源生成部104と信号処理部105とを薄膜トランジ
スタ等の素子で形成する場合、画素回路401を構成するトランジスタと電源生成部10
4を構成するトランジスタと信号処理部105を構成するトランジスタとを同時に作り込
むことで、それぞれの素子により形成される回路を任意に配置することができる。したが
って、駆動するために高電圧が必要である信号処理部105、信号線駆動回路402、走
査線駆動回路403等を電源生成部104に近接して配置することによって、無線信号(
電磁波)で与えられる電力の損失を最低限に抑えることができる。なぜなら、画素回路4
01と電源生成部104と信号処理部108とを別々に貼り合わせ等により設ける場合に
は、それぞれの回路を接続配線により接続するため電力を損失してしまうからである。
本発明に係る表示装置及び表示システムは、無線信号伝送を利用することにより、内部回
路と外部回路との間の配線を取り除くことができる。その結果、FPC等の入力インター
フェイスとの接続によって生じた動作不良や表示装置の破損を防ぐことができる。また、
無線信号伝送を行うことにより、消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態のように、表示装置に予め映像信号を記録することで、無線信号伝送を
利用して所望の映像を表示させることができる。また、表示装置に、無線信号伝送を利用
してメモリID及びメモリアドレスを送信してメモリ回路から映像信号を読み出すという
方法をとることにより、所望の映像を表示するための信号の送信及び表示装置内での信号
処理にかかる時間を短縮することができる。
例えば、画像のサイズが大きい映像や階調数や色数が多い映像など、データ容量の大きい
映像を、無線信号を用いて伝送すると、所望の映像を表示するための信号の送信及び表示
装置内での信号処理にかかる時間が長くなる。これにより、映像の表示にかかる時間が長
くなり、例えば動画を表示する場合には、1フレーム期間内に1画面分の映像を書き込み
きれなくなる場合が生じる。また、1画面分の映像を全て書き込めるように1フレーム期
間を合わせると、フレーム周波数が小さくなるため、ちらつきなどの表示不良が起こって
しまう。
しかし、本実施の形態で説明した、予め表示装置に記録させた映像信号を、無線信号を利
用して読み出す方法をとることにより、リーダ/ライタから送信する無線信号のデータ量
を小さくすることができ、無線信号の送信及び表示装置内での信号処理にかかる時間を短
縮することができる。また、映像の表示にかかる時間を短縮することができるため、1フ
レーム期間内に1画面分の映像信号を全て書き込むことができるようになり、動画表示で
生じるちらつきなどの表示不良を低減させることができる。さらに、所望の映像を表示さ
せるための無線信号の構成を簡潔な構成にすることができるため、無線信号の煩雑化や、
表示装置を構成する回路の煩雑化を防ぐことができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態で述べた内容(一部でもよい)を、具現化した場
合の一例、少し変形した場合の一例、一部を変更した場合の一例、改良した場合の一例、
詳細に述べた場合の一例、応用した場合の一例、関連がある部分についての一例などを示
している。したがって、他の実施の形態で述べた内容は、本実施の形態への適用、組み合
わせ、または置き換えを自由に行うことができる。
なお、本実施の形態において、様々な図を用いて述べてきたが、各々の図で述べた内容(
一部でもよい)は、別の図で述べた内容(一部でもよい)に対して、適用、組み合わせ、
または置き換えなどを自由に行うことが出来る。さらに、これまでに述べた図において、
各々の部分に関して、別の部分を組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させる
ことが出来る。
同様に、本実施の形態の各々の図で述べた内容(一部でもよい)は、別の実施の形態の図
で述べた内容(一部でもよい)対して、適用、組み合わせ、または置き換えなどを自由に
行うことが出来る。さらに、本実施の形態の図において、各々の部分に関して、別の実施
の形態の部分を組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
(実施の形態2)
本実施形態では、表示装置から無線通信装置であるリーダ/ライタへ無線信号を送信する
機構を設けた表示装置及び表示システム、つまり表示装置とリーダ/ライタ間で無線信号
を授受する構成とした例について説明する。
ここで、本実施形態における表示装置及び表示システムの構成例について、図14に示す
。なお、上述した実施の形態1に示す表示システムと同じ構成のものは、同じ符号で示し
ている。本実施の形態では、上記実施の形態1と異なる構成の信号処理部605及びリー
ダ/ライタ601を具備する。具体的には、図14に示す表示装置及び表示システムでは
、表示装置602が有する信号処理部605に、表示装置602からリーダ/ライタ60
1へ無線信号を送信する機構を設けている。また、リーダ/ライタ601に、表示装置6
02から送信される無線信号を受信する機構を設けている。
次に、本実施形態における信号処理部605の構成例を図15に示す。
信号処理部605は、復調回路301、第1のアンプ501、第1の論理回路502、メ
モリコントローラ304、ディスプレイコントローラ305、メモリ回路306、第2の
論理回路503、第2のアンプ504、変調回路505によって構成される。
なお、実施の形態1で示した信号処理部105(図4)と本実施の形態で示す信号処理部
605の相違点は、変調回路505が追加された点と、第1の論理回路502及び第2の
論理回路503の2個の論理回路、並びに第1のアンプ501及び第2のアンプ504の
2個のアンプを有する点である。
なお、図15における第1のアンプ501は、図4におけるアンプ302に対応している
。また、図15における第1の論理回路502は、図4における論理回路303に対応し
ている。そのため、図15における第1のアンプ501及び第1の論理回路502が有す
る機能は、図4におけるアンプ302及び論理回路303と同様である。
本実施形態における信号処理部605の動作について、以下に説明する(図14、図15
参照)。
アンテナ回路103で無線信号が受信されてから、メモリ回路306から映像信号が読み
出されるまでの動作は、実施の形態1で示した信号処理部105(図4)と同様であるた
め、ここでは説明を割愛する。
メモリコントローラ304によって選択されたメモリ回路306は、記録された映像信号
のうち所望の映像信号を読み出して表示部106に出力するとともに、メモリ回路出力信
号を第2の論理回路503に出力する。なお、メモリ回路出力信号には、選択したメモリ
回路に割り振られたメモリID及びメモリアドレス(xアドレス、yアドレス)、所望の
映像信号を読み出して表示部106に出力したことを示すデータ出力信号などが含まれる
。つまり、メモリ回路出力信号は、所望の映像を表示させる映像信号を読み出したことを
示す信号である。第2の論理回路503では、入力されたメモリ回路出力信号に対して、
符号化処理を行う。第2の論理回路503で符号化処理されたメモリ回路出力信号は、第
2のアンプ504で増幅され、変調回路505で変調される。変調回路505で変調され
たメモリ回路出力信号を含む無線信号は、アンテナ回路103からリーダ/ライタ601
へ送信される。リーダ/ライタ601では、受信したメモリ回路出力信号を解析し、再び
表示装置602に無線信号を送信する。
次に、図14におけるリーダ/ライタ601の構成例について、図24を用いて説明する
。なお、上述した実施の形態1に示すリーダ/ライタ101(図10)と同じ構成のもの
は、同じ符号で示している。
リーダ/ライタ601は、受信部2401、送信部902、制御部903、インターフェ
イス部904、アンテナ回路905、アンテナ回路2402によって構成されている。制
御部903は、インターフェイス部904を介した上位装置906の制御により、受信部
2401、送信部902を制御する。送信部902は表示装置602に送信するデータ処
理命令信号、表示装置制御信号、メモリID、メモリアドレス(xアドレス、yアドレス
)などの無線信号を変調し、アンテナ回路905から電磁波として出力する。また受信部
2401は、アンテナ回路2402が受信した無線信号を復調し、データ処理結果として
制御部903に出力する。
本実施形態において、図24に示すリーダ/ライタ601のアンテナ回路905、アンテ
ナ回路2402は、それぞれLC並列共振回路を構成するアンテナ907、アンテナ24
03及び共振容量908、共振容量2404を有し、受信部2401及び送信部902に
接続される。アンテナ回路2402は、表示装置602からの無線信号を受信するときに
、表示装置602から出力された無線信号によってアンテナ回路2402に誘導される起
電力を電気的信号として受信する。また、表示装置602へ無線信号を送信するときには
、アンテナ回路905に誘導電流を供給し、アンテナ回路905から表示装置602に無
線信号を送信する。
本実施形態に示したように、信号処理部605からアンテナ回路103を介して出力され
る無線信号をリーダ/ライタ601へ送信する機構を設けることにより、連続した映像表
示を行うことができる。その方法を以下に説明する(図14、図15参照)。
リーダ/ライタ601では、表示装置602から送信されるメモリ回路出力信号に含まれ
るデータ出力信号を解析する。データ出力信号は、メモリ回路306が映像信号を出力し
たことを示す信号である。そのため、リーダ/ライタ601でデータ出力信号を解析する
ことによって、表示装置602が映像を表示したという情報がリーダ/ライタ601に伝
送される。その後、リーダ/ライタ601では、データ出力信号の解析結果を受けて、次
に表示させたい映像を表示させる映像信号が記録されたメモリ回路のメモリID及びメモ
リアドレスを選択し、再び表示装置602に無線信号を送信する。表示装置602では、
受信した無線信号を基に、指示されたメモリ回路(ここではメモリ回路306)を選択し
、次の映像を表示させる映像信号を読み出す。
このように、リーダ/ライタ601と表示装置602との間で無線信号の送受信を繰り返
すことにより、連続した映像表示を行うことができる。また、本実施形態で示した方法に
より、1画面分の映像を表示するのにかかる時間を短縮することができるため、よりスム
ーズな映像表示を行うことができる。
なお、リーダ/ライタ601が表示装置602に無線信号を送信し、表示装置602がア
ンテナ回路で受信した無線信号により信号処理部605で所望の映像信号を読み出して表
示部106に出力するまでの間に、ノイズ等が発生して正確な信号が伝送されない場合が
ある。このような場合に、例えば、第2の論理回路503に、誤り符号を検出する機構を
追加することにより、リーダ/ライタ601が送信した無線信号が途中で誤って伝送され
ていないかを検出することができる。その方法を以下に説明する(図14、図15、図1
6参照)。
まず、メモリ回路306から出力されるメモリ回路出力信号の1つとして、例えば、巡回
符号(Cyclic Redunduncy Code:CRC)を設ける。次に、メモ
リ回路出力信号を第2の論理回路503に入力する。
ここで、誤り符号を検出する機構を設けた場合の第2の論理回路503の構成例を図16
に示す。図16に示した第2の論理回路503は、誤り符号検出回路1601、符号化回
路1602によって構成されている。
メモリ回路出力信号は誤り符号検出回路1601に入力される。誤り符号検出回路160
1では、メモリ回路出力信号に含まれる巡回符号に対して、誤り符号検出処理を行う。そ
の後、誤り符号検出回路1601での処理結果とその他のメモリ回路出力信号は、符号化
回路1602に入力され、符号化処理が行われる。
ここで、メモリ回路出力信号に含まれる巡回符号に対して誤り符号検出処理を行い、メモ
リ回路出力信号に誤りがないと判定された場合は、リーダ/ライタ601に「メモリ回路
出力信号に誤りがない」という誤り符号検出処理の結果を無線信号を用いて送信する。そ
の結果、リーダ/ライタ601は、次に表示させたい映像信号が記録されたメモリ回路の
新たなメモリID及びメモリアドレスを選択し、表示装置602に無線信号を送信する。
一方、メモリ回路出力信号に誤りがあると判定された場合は、リーダ/ライタ601に「
メモリ回路出力信号に誤りがある」という誤り符号検出処理の結果を無線信号を用いて送
信する。その結果、リーダ/ライタ601が、一度送信したメモリ回路306のメモリI
D及びメモリアドレスを再度選択し、無線信号を表示装置602に再送信する。
このように、誤り符号検出回路を設け、リーダ/ライタ601と表示装置602との間で
無線信号の送受信を繰り返すことにより、リーダ/ライタ601から無線信号が正しく送
信されたかを確認することができる。その結果、無線信号の誤送信やそれに伴う映像の誤
表示を防ぐことができる。
なお、リーダ/ライタ601と表示装置602との無線信号の送受信を開始する合図とな
る信号は、リーダ/ライタ601から表示装置602へ送信してもよいし、表示装置60
2からリーダ/ライタ601へ送信してもよい。
なお、図15では、信号処理部605が有するメモリ回路の個数をメモリ回路306の1
個としているが、メモリ回路を複数設けてもよい。
例えば、メモリ回路を3個設けた場合の信号処理部605の構成例を図17に示す。図1
7では、メモリ回路として、第1のメモリ回路1001、第2のメモリ回路1002、第
3のメモリ回路1003を有する。
第1のメモリ回路1001〜第3のメモリ回路1003には、それぞれ異なる映像信号を
記録しておく。次に、アンテナ回路103により受信された無線信号に含まれるメモリI
D及びメモリアドレスに基づいて、メモリコントローラ304で第1のメモリ回路100
1〜第3のメモリ回路1003のうち1個のメモリ回路を選択し、該選択したメモリ回路
からメモリアドレスを選択する。そして、選択したメモリ回路及びメモリアドレスによっ
て選択された記憶素子に記録されている映像信号を読み出し、表示部に出力する。また、
選択されたメモリ回路は、記録された映像信号を読み出して表示部106に出力するとと
もに、メモリ回路出力信号を第2の論理回路503に出力する。第2の論理回路503で
は、入力されたメモリ回路出力信号に対して、符号化処理を行う。第2の論理回路503
で符号化処理されたメモリ回路出力信号は、第2のアンプ504で増幅され、変調回路5
05で変調される。変調回路505で変調されたメモリ回路出力信号を含む無線信号は、
アンテナ回路103からリーダ/ライタ601へ送信される。リーダ/ライタ601では
、受信したメモリ回路出力信号を解析し、再び表示装置602に無線信号を送信する。
このように、メモリ回路を複数設けることにより、より多くの映像信号を記録することが
できる。その結果、多様な映像を表示させることができる。
また、図16に示したように、第2の論理回路503に誤り符号検出回路1601を設け
る場合は、複数のメモリ回路に、それぞれ異なる巡回符号を割り当てておく。これにより
、メモリ回路ごとにリーダ/ライタ601から無線信号が正しく送信されたかを確認する
ことができるようになる。
本実施形態に示したように、信号処理部に、表示装置からリーダ/ライタへ無線信号を送
信する機構を設けることにより、映像の連続表示をよりスムーズに行うことができる。そ
の結果、動画を表示された場合に生じるちらつきなどの表示不良を防ぐことができる。ま
た、リーダ/ライタから無線信号が正しく送信されたかを確認することができ、無線信号
の誤送信やそれに伴う映像の誤表示を防ぐことができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態で述べた内容(一部でもよい)を、具現化した場
合の一例、少し変形した場合の一例、一部を変更した場合の一例、改良した場合の一例、
詳細に述べた場合の一例、応用した場合の一例、関連がある部分についての一例などを示
している。したがって、他の実施の形態で述べた内容は、本実施の形態への適用、組み合
わせ、または置き換えを自由に行うことができる。
なお、本実施の形態において、様々な図を用いて述べてきたが、各々の図で述べた内容(
一部でもよい)は、別の図で述べた内容(一部でもよい)に対して、適用、組み合わせ、
または置き換えなどを自由に行うことが出来る。さらに、これまでに述べた図において、
各々の部分に関して、別の部分を組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させる
ことが出来る。
同様に、本実施の形態の各々の図で述べた内容(一部でもよい)は、別の実施の形態の図
で述べた内容(一部でもよい)対して、適用、組み合わせ、または置き換えなどを自由に
行うことが出来る。さらに、本実施の形態の図において、各々の部分に関して、別の実施
の形態の部分を組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
(実施の形態3)
本実施形態では、電源生成部に含まれる定電圧回路を、電磁波を用いて充電を行うバッテ
リーとした場合について説明する。ここで、本実施形態における表示装置及び表示システ
ムの構成例を図18に示す。なお、上述した実施の形態1、2に示す表示装置及び表示シ
ステムと同じ構成のものは、同じ符号で示している。本実施の形態では、上記実施の形態
1と異なる構成の電源生成部1904及び信号処理部1905を具備する。具体的には、
図18に示す表示装置及び表示システムでは、表示装置1902が有する電源生成部19
04に、無線信号を用いて充電を行うバッテリーを設けている。また、バッテリーを制御
する回路を制御する信号が、信号処理部1905から入力される。
次に、本実施形態における電源生成部1904の構成例を図19に示す。
電源生成部1904は、整流回路1801、定電圧回路1802によって構成される。ま
た、定電圧回路1802は、充電制御回路1803、充放電管理回路1804、バッテリ
ー1805、放電制御回路1806によって構成される。
充電制御回路1803は、バッテリー1805に充電を行うか否かを制御する。
放電制御回路1806は、バッテリー1805に充電された電圧を、信号処理部1905
及び表示部106に供給する。
充放電管理回路1804は、バッテリー1805の充電状況を監視し、充電制御回路18
03及び放電制御回路1806の動作を制御することにより、バッテリー1805の過充
電を防止する。
次に、アンテナ回路103がリーダ/ライタ101からの無線信号を受信した場合の動作
の一例について、図18〜図20を用いて説明する。なお、ここでは、充電制御回路18
03に第1のスイッチが設けられ、放電制御回路1806に第2のスイッチが設けられて
いる例を示す。
まず、リーダ/ライタ101から表示装置1902へ無線信号が送信されると(s200
1)、アンテナ回路103がリーダ/ライタ101から送信された無線信号の受信を開始
する(s2002)。次に、充放電管理回路1804は、バッテリー1805の電圧Vy
が所定の電圧値(例えば、Vx)以上か否かを確認する(s2003)。そして、バッテ
リー1805の電圧VyがVxより低い場合(Noの場合)には、バッテリー1805の
電力を他の回路へ供給しないように放電制御回路1806に設けられた第2のスイッチを
オフにする(s2004)。
次に、第1のスイッチがオンして(s2005)、バッテリー1805の充電が開始され
る(s2006)。充電中はバッテリー1805の充電状況を充放電管理回路1804に
より監視し、バッテリー1805の電圧値をモニタリングする。そして、バッテリー18
05の電圧Vyが所定の電圧値Vx以上になった場合(YESの場合)に、充電制御回路
1803に設けられた第1のスイッチをオフし(s2008)、充電を停止する(s20
09)。
次に、第1のスイッチのオフと同時またはその後に第2のスイッチをオンして(s200
7)、放電制御回路1806を介して信号処理部1905に設けられた回路に電力を供給
する。そして、表示装置1902は、通信を開始する信号が含まれた無線信号をリーダ/
ライタ101に送信する(s2010)。リーダ/ライタ101は通信を開始する信号が
含まれた無線信号を受信した後(s2011)、必要な情報を含ませた無線信号を、表示
装置1902に送信する(s2012)。表示装置1902は、リーダ/ライタ101か
ら送信された無線信号を受信し(s2013)、受信した無線信号を処理して(s201
4)、返信信号である無線信号を送信する(s2015)。そして、リーダ/ライタ10
1は、表示装置1902から発信された無線信号を受信した後(s2016)、通信を終
了する(s2017)。
なお、図18に示した構成では、電源生成部1904と信号処理部1905にアンテナ回
路103を共有させて設けた場合を示したが、電源生成部1904と信号処理部1905
にそれぞれアンテナ回路を設けた構成としてもよい。
なお、図21に示すように、放電制御回路1806と信号処理部1905及び表示部10
6の間にスイッチ回路2101を設け、バッテリー1805に充電させる過程とバッテリ
ー1805から信号処理部1905及び表示部106へ電力を供給する過程とを制御して
もよい。例えば、スイッチ回路2101を間欠的にオン・オフさせ、バッテリー1805
から信号処理部1905及び表示部106へ電力を供給して、信号処理部1905及び表
示部106を動作させる構成としてもよい。なお、スイッチ回路2101は、信号処理部
1905から出力される信号によって制御される。
以上のように、定電圧回路として、電磁波を用いて充電を行うことができるバッテリーを
用いることによって、表示装置に安定した電力を供給することができる。また、一定の時
間をかけて電磁波(無線信号)を受信してバッテリーの充電を行い、蓄電された電力をパ
ルス的に放電することによって、バッテリーの充電に利用する電磁波(無線信号)が微弱
な場合であっても、バッテリーから信号処理部及び表示部に大きい電力を供給することが
可能となる。特に、外部に無作為に生じている微弱な電磁波(無線信号)をアンテナ回路
で受信してバッテリーの充電を行う場合には、本実施形態に示した定電圧回路の構成は非
常に有効となる。
なお、バッテリー1805には、二次電池を用いてもよいし、電気二重層コンデンサを用
いてもよい。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態で述べた内容(一部でもよい)を、具現化した場
合の一例、少し変形した場合の一例、一部を変更した場合の一例、改良した場合の一例、
詳細に述べた場合の一例、応用した場合の一例、関連がある部分についての一例などを示
している。したがって、他の実施の形態で述べた内容は、本実施の形態への適用、組み合
わせ、または置き換えを自由に行うことができる。
なお、本実施の形態において、様々な図を用いて述べてきたが、各々の図で述べた内容(
一部でもよい)は、別の図で述べた内容(一部でもよい)に対して、適用、組み合わせ、
または置き換えなどを自由に行うことが出来る。さらに、これまでに述べた図において、
各々の部分に関して、別の部分を組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させる
ことが出来る。
同様に、本実施の形態の各々の図で述べた内容(一部でもよい)は、別の実施の形態の図
で述べた内容(一部でもよい)対して、適用、組み合わせ、または置き換えなどを自由に
行うことが出来る。さらに、本実施の形態の図において、各々の部分に関して、別の実施
の形態の部分を組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
本実施例では、本発明に係る表示装置7500の構成の一例に関して図27〜図30を
用いて説明する。なお、本実施例では、図13(A)に示した模式図における線分X−Y
の断面の模式図を示すものとする。
本実施例で説明する表示装置は、アンテナ回路7100、メモリ回路7200、ロジッ
ク回路7300、画素回路7400を具備する。ロジック回路7300は、表示装置に設
けられる信号線駆動回路や走査線駆動回路、その他各種の集積回路に相当する。本実施例
ではアンテナ回路7100にnチャネルトランジスタ、メモリ回路7200にnチャネル
トランジスタ、ロジック回路7300にnチャネルトランジスタ及びpチャネルトランジ
スタが電気的に接続されたCMOSトランジスタ、画素回路7400にnチャネルトラン
ジスタを設ける構成を示す。なお、メモリ回路7200はROMの場合を説明する。なお
、メモリ回路7200に設けられるトランジスタと接続するワード線は該トランジスタの
ゲート電極層と同じ層で形成され、ビット線、VDD、VSSはトランジスタのソース電
極又はドレイン電極として機能する導電層と同じ層で形成されるものとする。
以下、具体的な作製方法について説明する。
まず、基板7000の一表面に下地絶縁層として機能する絶縁層7002を形成し、当
該絶縁層7002を介して島状の半導体層7004、半導体層7006、半導体層700
8、半導体層7010、半導体層7012を形成する(図27(A)参照)。
基板7000は、絶縁表面を有する基板を用いることができる。例えば、ガラス基板、
石英基板、金属基板(例えばセラミック基板またはステンレス基板など)、Si基板等の
半導体基板などから選択することができる。他にもポリエチレンテレフタレート(PET
)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフィン(PES)、アクリ
ルなどのプラスチック基板を選択することもできる。
絶縁層7002は、CVD法やスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン(SiOx
)、窒化シリコン(SiNx)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)(x>y>0)、窒
化酸化シリコン(SiNxOy)(x>y>0)等の絶縁材料を用いて形成する。例えば
、絶縁層7002を2層構造とする場合、第1層目の絶縁層として窒化酸化シリコン層を
形成し、第2層目の絶縁層として酸化窒化シリコン層を形成するとよい。また、第1層目
の絶縁層として窒化シリコン層を形成し、第2層目の絶縁層として酸化シリコン層を形成
してもよい。絶縁層7002は基板7000上に形成される素子に不純物元素が混入する
のを防ぐブロッキング層として機能する。このように、ブロッキング層として機能する絶
縁層7002を形成することによって、基板7000からNaなどのアルカリ金属やアル
カリ土類金属が、基板7000上方に形成される素子に悪影響を与えることを防ぐことが
できる。なお、基板7000として石英を用いるような場合には絶縁層7002を省略し
てもよい。
島状の半導体層7004、7006、7008、7010、7012は、基板7000
上に絶縁層7002を介して非晶質半導体層を形成し、当該非晶質半導体層を結晶化させ
た後に選択的にエッチングして形成することができる。
例えば、非晶質半導体層を、スパッタリング法、LPCVD法、プラズマCVD法等に
より、25nm〜200nm(好ましくは30nm〜150nm)の厚さで形成する。次
に、非晶質半導体層にレーザビームを照射して結晶化を行う。なお、非晶質半導体層の結
晶化は、レーザビームの照射によるレーザ結晶化の他、RTA又はファーネスアニール炉
を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法、又はレーザ結晶化
や各種熱結晶化法を組み合わせた方法等により行うことができる。また、レーザビームの
照射により結晶化する場合は、レーザビームを照射する前に脱水素化処理(例えば、窒素
雰囲気下で熱処理500℃1時間)を行ってもよい。
次に、得られた結晶性半導体層を選択的にエッチングして、島状の半導体層7004、
半導体層7006、半導体層7008、半導体層7010、半導体層7012を形成する
(図27(A)参照)。
次に、半導体層7004、7006、7008、7010、7012を覆うように第1
の絶縁層7030を形成する(図27(B)参照)。
第1の絶縁層7030は、CVD法やスパッタリング法、又はそれらの成膜方法にAL
D法を組み合わせた方法を用いて、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン(S
iOxNy)(x>y>0)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)(x>y>0)等の絶
縁材料を用いて、単層構造又は積層構造で形成する。例えば、第1の絶縁層7030を単
層で設ける場合には、CVD法により酸化窒化シリコン層又は窒化酸化シリコン層を5n
m〜50nmの膜厚で形成する。また、第1の絶縁層7030を3層構造で設ける場合に
は、第1層目の絶縁層として酸化窒化シリコン層を形成し、第2の絶縁層として窒化シリ
コン層を形成し、第3の絶縁層として酸化窒化シリコン層を形成する。なお、第1の絶縁
層7030は、後に完成する薄膜トランジスタにおいて、ゲート絶縁層として機能する。
また、第1の絶縁層7030は、半導体層7004、7006、7008、7010、
7012に熱処理又はプラズマ処理等を行うことによって形成することができる。例えば
、電子密度が1×1011cm−3以上、且つ電子温度が1.5eV以下のプラズマ処理
(以下、高密度プラズマ処理ともいう)により、半導体層7004、7006、7008
、7010、7012に酸化処理、窒化処理又は酸窒化処理を行うことによって、当該半
導体層7004、7006、7008、7010、7012上にそれぞれ酸化膜、窒化膜
又は酸窒化膜となる第1の絶縁層7030を形成することができる。好ましくは、電子密
度が1×1011cm−3以上1×1013cm−3以下で、プラズマの電子温度が0.
5eV以上1.5eV以下のプラズマを利用するのが望ましい。高密度プラズマ処理時間
は、特に限定されないが、60秒以上が好ましい。また、高密度プラズマ処理に用いるガ
スは、例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガスと、酸素、酸化窒素(NO)、ア
ンモニア、窒素、水素などの混合ガスを用いることができる。なお、高密度プラズマ処理
に希ガスを用いた場合は、形成される絶縁層に該希ガスが含まれる場合がある。
ここで行う高密度プラズマ処理は、プラズマの電子密度が1×1011cm−3以上と
高密度であり、被処理物である半導体層付近の電子温度が低いため、半導体層がプラズマ
により損傷することを防止することができる。また、プラズマの電子密度が1×1011
cm−3以上と高密度であるため、形成される絶縁層は、CVD法やスパッタ法等により
形成された絶縁層と比較して緻密で高耐圧な層を形成することができる。また、プラズマ
の電子温度が1.5eV以下と低いため、従来のプラズマ処理や熱酸化法と比較して低温
度で、絶縁層を形成することができる。例えば、ガラス基板の歪点よりも100℃以上低
い、500℃〜600℃程度の温度でプラズマ酸化を行っても十分に酸化処理を行うこと
ができる。
また、第1の絶縁層7030は、CVD法やスパッタ法により形成した絶縁層に高密度プ
ラズマ処理を行って形成してもよい。
例えば、半導体層7004、7006、7008、7010、7012としてSiを主
成分とする半導体層を用いて高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行った場
合、第1の絶縁層7030として酸化シリコン(SiOx)層又は窒化シリコン(SiN
x)層が形成される。また、高密度プラズマ処理により半導体層7004、7006、7
008、7010、7012に酸化処理を行った後に、再度高密度プラズマ処理を行うこ
とによって窒化処理を行ってもよい。この場合、半導体層7004、7006、7008
、7010、7012に接して酸化シリコン層が形成され、当該酸化シリコン層の表面又
は表面近傍に窒素濃度の高い窒素プラズマ処理層が設けられる。
このような高密度プラズマ処理により、1nm〜20nm、具体的には5nm〜10nm
の絶縁層を半導体層上に形成することができる。この場合の反応は、固相反応であるため
、当該絶縁層と半導体層との界面準位密度はきわめて低くすることができる。このような
、高密度プラズマ処理は、半導体層(結晶性シリコン、或いは多結晶シリコン)を直接酸
化(若しくは窒化)するため、形成される絶縁層の厚さは理想的には、ばらつきをきわめ
て小さくすることができる。加えて、結晶性シリコンの結晶粒界でも酸化が強くされるこ
とがないため、非常に好ましい状態となる。すなわち、ここで示す高密度プラズマ処理で
半導体層の表面を固相酸化することにより、結晶粒界において異常に酸化反応をさせるこ
となく、均一性が良く、界面準位密度が低い絶縁層を形成することができる。
なお、高密度プラズマ処理により半導体層7004、7006、7008、7010、7
012上に絶縁層を形成する場合、さらにプラズマや熱反応を利用したCVD法で酸化シ
リコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁層を堆積し、積層させて第1の絶縁層
7030を形成しても良い。いずれにしても、高密度プラズマで形成した絶縁層をゲート
絶縁層として機能する絶縁層の一部又は全部に含んで形成されるトランジスタは、特性の
ばらつきを小さくすることができる。
次に、第1の絶縁層7030上に、第1の導電層7032と第2の導電層7034とを積
層して形成する。ここでは、第1の導電層7032は、CVD法やスパッタリング法等に
より、20nm〜100nmの厚さで形成する。第2の導電層7034は、100nm〜
400nmの厚さで形成する。第1の導電層7032と第2の導電層7034は、タンタ
ル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム
(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素、又はこ
れらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成する。または、リン等の不
純物元素をドーピングした多結晶シリコンに代表される半導体材料により形成する。第1
の導電層7032と第2の導電層7034の組み合わせの例を挙げると、窒化タンタル膜
とタングステン膜、窒化タングステン膜とタングステン膜、窒化モリブデン膜とモリブデ
ン膜等が挙げられる。タングステンや窒化タンタルは、耐熱性が高いため、第1の導電層
7032と第2の導電層7034を形成した後に、熱活性化を目的とした加熱処理を行う
ことができる。なお、ここでは導電層として第1の導電層及び第2の導電層の2層の積層
構造とする例を示したが、本発明は特に限定されず、単層構造又は3層以上の積層構造と
してもよい。3層構造の場合は、モリブデン層とアルミニウム層とモリブデン層の積層構
造を採用するとよい。ここでは、第1の導電層7032として窒化タンタル層を形成し、
第2の導電層7034としてタングステン層を形成する。
次に、第1の導電層7032及び第2の導電層7034を選択的にエッチングして、当該
第1の導電層7032及び第2の導電層7034を含む積層構造の一部を残存させ、ゲー
ト電極7036、ゲート電極7038、ゲート電極7042、ゲート電極7044、ゲー
ト電極7046を形成する(図28(A)参照)。
次に、半導体層7008上を覆うように選択的にレジストマスクを形成し、ゲート電極
7036、7038、7044、7046をマスクとして、半導体層7004、7006
、7010、7012に、イオン注入法によりn型を付与する不純物元素を低濃度に添加
し、不純物領域7048、不純物領域7050、不純物領域7054、不純物領域705
6を形成する。n型を付与する不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用い
ることができる。ここでは、n型を付与する不純物元素としてリン(P)を用い、当該リ
ンが5×1017〜1×1019/cmの濃度で含まれるよう、半導体層7004、7
006、7010、7012に添加する。(図28(A)参照)。
次に、半導体層7004、7006、7010、7012上を覆うように選択的にレジス
トマスクを形成し、ゲート電極7042をマスクとして、半導体層7008にp型を付与
する不純物元素を高濃度に添加し、ソース領域又はドレイン領域として機能する不純物領
域7052を形成する。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(
Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。ここでは、p型を付与する不純物元
素としてボロン(B)を用い、当該ボロンが1×1017〜1×1019/cmの濃度
で含まれるように、半導体層7008に添加する。(図28(A)参照)。
次に、第1の絶縁層7030とゲート電極7036、7038、7042、7044、7
046を覆うように、絶縁層を形成する。絶縁層は、プラズマCVD法やスパッタリング
法等により、シリコン、シリコンの酸化物又はシリコンの窒化物の無機材料を含む絶縁層
や、有機樹脂などの有機材料を含む絶縁層を、単層構造又は積層構造で形成する。次に、
絶縁層を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、ゲー
ト電極7036、7038、7042、7044、7046の側面に接する絶縁層705
8、絶縁層7060、絶縁層7062、絶縁層7064、絶縁層7066を形成する。絶
縁層7058、7060、7062、7064、7066はサイドウォールともよばれる
。また、LDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピ
ング用のマスクとして機能する。
次に、半導体層7008上を覆うように選択的にレジストマスクを形成し、ゲート電極7
036、7038、7044、7046および絶縁層7058、7060、7064、7
066をマスクとして、半導体層7004、7006、7010、7012にn型を付与
する不純物元素を高濃度に添加する。半導体層7004には、ソース領域又はドレイン領
域として機能する不純物領域7068と、LDD領域領域を形成する低濃度不純物領域7
070と、チャネル形成領域7072、が形成される。同様に、半導体層7006、70
10、7012には、それぞれソース領域又はドレイン領域として機能する不純物領域7
074、7086、7092と、LDD領域領域を形成する低濃度不純物領域7076、
7088、7094と、チャネル形成領域7078、7090、7096が形成される。
ここでは、n型を付与する不純物元素としてリン(P)を用い、当該リンが1×1020
〜5×1021/cmの濃度で含まれるよう、半導体層7004、7006、7010
、7012に添加する。(図28(B)参照)。
次に、半導体層7004、7006、7010、7012上を覆うように選択的にレジス
トマスクを形成し、ゲート電極7042および絶縁層7062をマスクとして、半導体層
7008にp型を付与する不純物元素を高濃度に添加する。半導体層7008には、ソー
ス領域又はドレイン領域として機能する不純物領域7080と、LDD領域領域を形成す
る低濃度不純物領域7082と、チャネル形成領域7084が形成される。ここでは、p
型を付与する不純物元素としてボロン(B)を用い、当該ボロンが1×1019〜1×1
21/cmの濃度で含まれるように、半導体層7004、7006、7010、70
12に添加する。(図28(B)参照)。
以上の工程により、アンテナ回路7100にトランジスタ7120、メモリ回路7200
にトランジスタ7130、ロジック回路7300にCMOSトランジスタ7140、画素
回路7400にトランジスタ7150を設けることができる。
トランジスタ7120、トランジスタ7130、トランジスタ7150はnチャネルトラ
ンジスタである。これらのトランジスタは、ゲート電極と重なる半導体層の領域にチャネ
ル形成領域が形成され、ゲート電極及び当該ゲート電極の側面に形成された絶縁層(サイ
ドウォール)と重ならない領域にソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域が形
成され、絶縁層(サイドウォール)と重なる領域であってチャネル形成領域とソース領域
又はドレイン領域を形成する不純物領域の間にLDD領域を形成する低濃度不純物領域が
形成されている。また、ここではCMOSトランジスタ7140も、他のトランジスタ7
120、7130、7150と同様の構成となっている。なお、本発明は特に限定されず
、LDD領域は形成されなくともよい。
次に、第1の絶縁層7030、ゲート電極7036、7038、7042、7044、7
046等を覆うように、絶縁層を単層構造または積層構造で形成する。絶縁層は、CVD
法、スパッタ法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、シリコンの酸化物
やシリコンの窒化物等の無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アク
リル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により形成する。ここでは、絶縁層70
98、絶縁層7102の積層構造を形成する。
なお、半導体層上に絶縁層を形成する前、又は本実施例のように半導体層上に絶縁層70
98、7102の積層構造を形成する場合においては1層若しくは複数層形成した後に、
半導体層の結晶性の回復や半導体層に添加された不純物元素の活性化、半導体層の水素化
を目的とした加熱処理を行うとよい。加熱処理には、熱アニール、レーザーアニール法ま
たはRTA法などを適用するとよい。
次に、絶縁層7098、7102に開口部を形成し、当該開口部及び絶縁層7102上に
導電層7104、導電層7106、導電層7108、導電層7110を形成する。導電層
7104、7106、7110は、半導体層7004、7006、7012に形成された
不純物領域7068、7074、7092とそれぞれ電気的に接続する。また、導電層7
108は半導体層7008、7010に形成された不純物領域7052、7054と電気
的に接続し、且つ導電層7108により不純物領域7052、7054とを電気的に接続
させる。導電層7104、7106、7108、7110は、トランジスタのソース電極
又はドレイン電極として機能する。(図29(A)参照)。
導電層7104、7106、7108、7110は、CVD法やスパッタリング法等によ
り、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、
モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(
Ag)、マンガン(Mn)、ネオジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選
択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又
は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを
主成分としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と
シリコンの一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電層7104、7106、71
08、7110は、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜とバリア
膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜と窒化チタン(TiN
)膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒
化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやア
ルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電層7104、7106、71
08、7110を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設ける
と、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。ま
た、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶性半導体層上に
薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶性半導体層と良好
なコンタクトをとることができる。
次に、導電層7104、7106、7108、7110を覆うように絶縁層7202を形
成する。そして、絶縁層7202上に導電層7203、導電層7206を形成する。導電
層7203は、アンテナ回路7100に設けられたトランジスタ7120と、後に形成さ
れるアンテナとを電気的に接続する接続端子として機能する。導電層7206は、画素回
路7400に設けられたトランジスタと、後に形成される発光素子の画素電極とを電気的
に接続する接続端子として機能する。導電層7203、導電層7206は、上述したゲー
ト電極、或いはソース電極又はドレイン電極を形成する導電層と同様の材料を用いて形成
することができる。
絶縁層7202は、CVD法やスパッタ法、又はそれらの成膜方法とALD法を組み合わ
せた方法等により、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)、酸化窒化シ
リコン(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)(x>y)等の
酸素または窒素を有する絶縁層やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の炭素を含む
膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、
アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキサン材料からなる単層または積層
構造で設けることができる。なお、シロキサン材料とは、Si−O−Si結合を含む材料
に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成さ
れる。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素
)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いることもできる。または置換基として
、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
次に、接続端子である導電層7203上にアンテナとして機能する導電層7208を形成
する。導電層7208は、CVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷やグラビア印刷
等の印刷法、液滴吐出法、ディスペンサ法、メッキ法等を用いて、導電性材料により形成
する。導電性材料は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)
、金(Au)、白金(Pt)ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)
、モリブデン(Mo)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若
しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で形成する。
例えば、スクリーン印刷法を用いて導電層7208を形成する場合には、粒径が数nmか
ら数十μmの導電体粒子を有機樹脂に溶解または分散させた導電性のペーストを選択的に
印刷することによって設けることができる。導電体粒子としては、銀(Ag)、金(Au
)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タンタル(T
a)、モリブデン(Mo)およびチタン(Ti)等のいずれか一つ以上の金属粒子やハロ
ゲン化銀の微粒子、または分散性ナノ粒子を用いることができる。また、導電性ペースト
に含まれる有機樹脂は、金属粒子のバインダー、溶媒、分散剤および被覆材として機能す
る有機樹脂から選ばれた一つまたは複数を用いることができる。代表的には、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂等の有機樹脂が挙げられる。また、導電層の形成にあたり、導電性のペ
ーストを押し出した後に焼成することが好ましい。例えば、導電性のペーストの材料とし
て、銀を主成分とする微粒子(例えば粒径1nm以上100nm以下)を用いる場合、1
50〜300℃の温度範囲で焼成することにより硬化させて導電層を得ることができる。
また、はんだや鉛フリーのはんだを主成分とする微粒子を用いてもよく、この場合は粒径
20μm以下の微粒子を用いることが好ましい。はんだや鉛フリーのはんだは、低コスト
であるといった利点を有している。なお、図30(A)に示す導電層7208は、上面か
ら見るとコイル状になっているものとする。
また、画素回路7400に発光素子7220を形成する。発光素子7220は、接続端
子である導電層7206を覆うように第1の電極7209を形成する。そして、第1の電
極7209の端部を覆うように隔壁層7210を形成した後、少なくとも発光層を含む層
7212と、第2の電極7214を積層して形成する。
隔壁層7210は、無機絶縁材料や有機絶縁材料を用いて形成し、所望の形状に加工する
。隔壁層7210は、少なくとも第1の電極7209の一部が露出するように開口を有す
るものとする。また、隔壁層7210の側面は、曲率半径が連続的に変化する形状とする
のが好ましい。
第1の電極7209及び第2の電極のいずれか一方は、一方は発光素子7220の陽極
として機能し、他方は陰極として機能する。第1の電極7209及び第2の電極7214
は、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化シリコンを含むインジウム錫酸化物、2wt%
乃至20wt%の酸化亜鉛を含む酸化インジウムの他、金(Au)、白金(Pt)、ニッ
ケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)
、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)等を用いて形成することができる
。また、アルミニウムの他、マグネシウムと銀との合金、アルミニウムとリチウムとの合
金等も用いることができる。なお、接続端子として形成した導電層7206と第1の電極
7209を同一の材料を用いて形成することができる場合は、第1の電極7209の形成
を省略し、導電層7206を第1の電極として機能させることができる。
層7212は、少なくとも所望の発光波長を得ることができる発光材料を含む層を形成
する。なお、層7212は、有機物、無機物、又は有機物及び無機物を含む層を形成し、
発光素子7220として有機EL素子、無機EL素子、又は有機物又は無機物を含むEL
素子を形成する。
また、絶縁層7222を設けず、アンテナ回路7100に設けられたトランジスタ71
20のソース電極又はドレイン電極として機能する導電層上にアンテナとして機能する導
電層を設け、画素回路7400に設けられたトランジスタ7150のソース電極又はドレ
ン電極として機能する導電層の一部を画素電極として用いてもよい。
次に、導電層7208及び発光素子7220を覆うように絶縁層7222を形成する(図
30(B)参照)。絶縁層7222は、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(Si
Nx)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化シリコン(SiNxO
y)(x>y)等の酸素または窒素を有する絶縁層やDLC(ダイヤモンドライクカーボ
ン)等の炭素を含む層、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベ
ンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキサン材料から
なる層を、単層構造または積層構造で設けることができる。また絶縁層7222はその材
料に応じて、CVD法、スパッタ法、液滴吐出法、塗布法または印刷法でなどで形成する
ことが出来る。
次に、対向基板7224を貼り合わせて圧着する。対向基板7224は、基板7000と
同様の基板を用いることができる。また、対向基板7224として、静電気等を防止する
帯電防止対策を施したフィルム(以下、帯電防止フィルムと記す)を用いることもできる
。帯電防止フィルムとしては、帯電防止可能な材料を樹脂中に分散させたフィルム、及び
帯電防止可能な材料が貼り付けられたフィルム等が挙げられる。帯電防止可能な材料が設
けられたフィルムは、片面に帯電防止可能な材料を設けたフィルムであってもよいし、両
面に帯電防止可能な材料を設けたフィルムであってもよい。なお、基板7000及び対向
基板7224は、発光素子7220からの光を取り出す側を透光性と有する基板とする。
つまり、発光素子7220からの光を基板7000側から取り出す場合には基板7000
を透光性を有する基板とし、発光素子7220からの光を対向基板7224側から取り出
す場合には対向基板7224を透光性を有する基板とする。また、発光素子7220から
の光を基板7000及び対向基板7224の両側から取り出す場合には、両方の基板とも
透光性を有する基板とする。
なお、図27〜図30では、表示素子として発光素子を用いる例を示したが本発明は特に
限定されない。例えば、液晶表示素子を用いることもできるし、電気泳動素子を用いるこ
とも可能である。図31に液晶表示素子を用いた液晶表示装置の例を示し、図32に電気
泳動素子を用いて電子ペーパーの例を示す。なお、表示素子以外の構成は、図27〜図3
0で示したものと同様であるため、説明は割愛する。
図31では、発光素子7220の代わりに、液晶表示素子を用いていた液晶表示装置73
50を示している。図31では、アンテナ回路7100、メモリ回路7200、ロジック
回路7300上には絶縁層7222が形成され、画素回路7400ではスペーサーが設け
られる。スペーサーは、絶縁層7222と同じ材料を用いて同時に形成してもよい。
次に、導電層7351上に配向膜7353を形成した後、液晶材料7354を表示部が設
けられる画素回路7400の領域に滴下し、対向電極7352が設けられた対向基板73
24を貼り合わせて圧着する。対向基板7324は、透明導電層からなる対向電極735
2と、ラビング処理が施された配向膜7355が形成されている。なお、これらに加えて
、カラーフィルタ等が形成されていてもよい。また、偏光板を対向基板7324の対向電
極7352が形成されている面の反対側の面に貼り合わせておく。導電層7351、対向
電極7352は、発光素子7220の第1の電極7209及び第2の電極7214と同様
の材料を用いて形成することができる。なお、反射型液晶表示装置とする場合は、導電層
7351としては遮光性を有する導電材料を用いて反射電極を形成する。対向基板732
4は、ガラス基板、石英基板またはプラスチック等の透光性を有する基板を用いることが
できる。
図32では、発光素子7220の代わりに、透明な液体と、正に帯電した白い微粒子と負
に帯電した黒い微粒子とを封入した直径10μm〜200μm程度のマイクロカプセル7
552を用いた電子ペーパー7550を示している。当該マイクロカプセル7552は、
導電層7551と導電層7554によって、電場が与えられると、白い微粒子と、黒い微
粒子が逆の方向に移動し、白または黒を表示することができる。この原理を応用した表示
素子が電気泳動表示素子である。電気泳動表示素子は、液晶表示素子に比べて反射率が高
いため、補助ライトは不要であり、また消費電力が小さく、薄暗い場所でも表示部を認識
することが可能である。また、表示部に電源が供給されない場合であっても、一度表示し
た像を保持することが可能である。
なお、図27〜図32では、アンテナとして機能する導電層7208を導電層7203
と電気的に接続するように作り込んで形成した例を示したが、本発明は特に限定されない
。例えば、別途アンテナとして機能する導電層が形成された基板を貼り合わせることによ
って設けてもよい。例えば、図33(A)に示すように、導電層7203上にバンプとし
て機能する導電層7602を設け、当該導電層7602とアンテナとして機能する導電層
7604とが電気的に接続されるように貼り合わせる。なお、アンテナとして機能する導
電層7604は、あらかじめ基板7610上に設けられている。アンテナとして機能する
導電層7604は、前述の導電層7208と同様に形成すればよい。また、基板7610
も、前述の対向基板7224と同様の基板を用いればよい。
また、導電層7203とアンテナとして機能する導電層7604は、接着性を有する樹
脂7608中に含まれた導電性粒子7606によって電気的に接続されている。なお、図
33(A)は、メモリ回路7200を省略している。
他にも、図33(B)に示すように、アンテナとして機能する導電層7654を対向基
板7674に設けた後に、貼り合わせてもよい。この場合、対向基板7674にアンテナ
として機能する導電層7654が設けられいる。また、図33(A)と同様に、導電層7
203上にバンプとして機能する導電層7652を設け、当該導電層7652とアンテナ
として機能する導電層7654とが電気的に接続されるように貼り合わせている。また、
導電層7203とアンテナとして機能する導電層7654は、接着性を有する樹脂765
8中に含まれた導電性粒子7656によって電気的に接続されている。
また、薄膜トランジスタ等の素子を一旦ガラス基板、石英基板等の支持基板上に形成し
た後に、当該耐熱性を有する基板から剥離してプラスチック等の可撓性を有する基板上に
転置してもよい。支持基板は、耐熱性を有する基板であることが好ましい。薄膜トランジ
スタ等の素子を転置する場合には、最初に薄膜トランジスタ等を形成する耐熱性を有する
基板上に剥離層を設けておく。薄膜トランジスタ等の素子は剥離層上に形成する。剥離層
としては、金属層、金属酸化物層、又は金属層及び金属酸化物層の積層構造等を用いるこ
とができる。例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タン
タル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(
Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、
オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)から選択された元素またはこれらの元素を主成
分とする合金材料若しくは化合物材料からなる層や、これらの金属元素の酸化物層を単層
構造又は積層構造で用いる。
耐熱性を有する基板上に薄膜トランジスタ、表示素子等の所望の素子を形成した後、支
持基板から素子を有する層を剥離する。例えば、レーザビーム(例えば、UV光)を照射
することによって素子が形成された領域を避けた領域に開口部を形成した後、物理的な力
を用いて支持基板から素子を有する層を剥離することができる。また、支持基板から素子
を有する層を剥離する前に、形成した開口部にエッチング剤を導入して、剥離層を選択的
に除去してもよい。エッチング剤は、フッ化ハロゲンまたはハロゲン間化合物を含む気体
又は液体を使用することができる。例えば、フッ化ハロゲンを含む気体として三フッ化塩
素(ClF)を使用する。そうすると、素子を有する層は、支持基板から剥離された状
態となる。なお、剥離層は、全て除去せず一部分を残存させてもよい。こうすることによ
って、エッチング剤の消費量を抑え剥離層の除去に要する処理時間を短縮することが可能
となる。また、剥離層の除去を行った後にも、支持基板上に素子を有する層を保持してお
くことが可能となる。また、素子を有する層が剥離された支持基板を再利用することによ
って、コストを削減することができる。
次に、支持基板が剥離された面に可撓性を有する基板を貼り合わせて設ける。このように
剥離法を用いることで、可撓性を有する基板上に薄膜トランジスタ等の素子を設けること
が可能となる。なお、可撓性を有する基板としては、静電気等を防止する帯電防止対策を
施したフィルム(以下、帯電防止フィルムと記す)を用いることもできる。帯電防止フィ
ルムとしては、帯電防止可能な材料を樹脂中に分散させたフィルム、及び帯電防止可能な
材料が貼り付けられたフィルム等が挙げられる。帯電防止可能な材料が設けられたフィル
ムは、片面に帯電防止可能な材料を設けたフィルムであってもよいし、両面に帯電防止可
能な材料を設けたフィルムであってもよい。帯電防止フィルムを用いることによって、商
品として取り扱う際に、外部からの静電気等によって薄膜トランジスタ等の素子に悪影響
が及ぶことを抑制することができる。
以上により、無線信号電送を利用して所望の映像を表示させることができる表示装置を
得ることができる。なお、本実施例は、本明細書で示す他の実施の形態又は他の実施例と
適宜組み合わせることができる。
本実施例では、上記実施例とは異なるトランジスタの作製方法の一例について、図34
、図35を用いて説明する。具体的には、単結晶基板上にMOSトランジスタを形成する
例について説明する。
なお、本実施例では、無線信号を制御する回路や表示パネルを制御する駆動回路を構成
するトランジスタ部を代表的に示す。ここでは、Pチャネルトランジスタ及びNチャネル
トランジスタの作製方法について説明する。
まず、半導体基板2300に素子を分離した領域2304、領域2306(以下、領域
2304、2306とも記す)を形成する(図34(A)参照)。半導体基板2300に
設けられた領域2304、2306は、それぞれ絶縁層2312(フィールド酸化膜とも
いう)によって分離されている。また、ここでは、半導体基板2300としてn型の導電
型を有する単結晶Si基板を用い、半導体基板2300の領域2306にpウェル230
7を設けた例を示している。
また、基板2300は、半導体基板であれば特に限定されず用いることができる。例え
ば、n型又はp型の導電型を有する単結晶Si基板、化合物半導体基板(GaAs基板、
InP基板、GaN基板、SiC基板、サファイア基板、ZnSe基板等)等を用いるこ
とができる。また、貼り合わせ法またはSIMOX(Separation by Im
planted Oxygen)法を用いて作製されたSOI(Silicon on
Insulator)基板等を用いることもできる。
素子分離領域2304、2306は、選択酸化法(LOCOS(Local Oxid
ation of Silicon)法)又はトレンチ分離法等を適宜用いることができ
る。
また、半導体基板2300の領域2306に形成されたpウェル2307は、半導体基
板2300にp型の導電型を有する不純物元素を選択的に導入することによって形成する
ことができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)や
ガリウム(Ga)等を用いることができる。
なお、本実施例では、半導体基板2300としてn型の導電型を有する半導体基板を用
いているため、領域2304には不純物元素の導入を行っていないが、n型を示す不純物
元素を導入することにより領域2304にnウェルを形成してもよい。n型を示す不純物
元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。一方、p型の導電型
を有する半導体基板を用いる場合には、領域2304にn型を示す不純物元素を導入して
nウェルを形成し、領域2306には不純物元素の導入を行わない構成としてもよい。
次に、領域2304、2306を覆うように絶縁層2332、2334をそれぞれ形成
する(図34(B)参照)。
絶縁層2332、2334は、例えば、熱処理を行い半導体基板2300に設けられた
領域2304、2306の表面を酸化させることにより酸化シリコン層で絶縁層2332
、2334を形成することができる。また、熱酸化法により酸化シリコン層を形成した後
に、窒化処理を行うことによって酸化シリコン層の表面を窒化させることにより、酸化シ
リコン層と酸素と窒素を有する膜(以下、酸窒化シリコン層ともいう)との積層構造で形
成してもよい。
他にも、上述したように、プラズマ処理を用いて絶縁層2332、2334を形成して
もよい。例えば、半導体基板2300に設けられた領域2304、2306の表面に高密
度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行うことにより、絶縁層2332、233
4として酸化シリコン(SiOx)膜又は窒化シリコン(SiNx)膜を形成することが
できる。また、高密度プラズマ処理により領域2304、2306の表面に酸化処理を行
った後に、再度高密度プラズマ処理を行うことによって窒化処理を行ってもよい。この場
合、領域2304、2306の表面に接して酸化シリコン層が形成され、当該酸化シリコ
ン層上に酸窒化シリコン層が形成され、絶縁層2332、2334は酸化シリコン層と酸
窒化シリコン層とが積層された膜となる。また、熱酸化法により領域2304、2306
の表面に酸化シリコン層を形成した後に高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理
を行ってもよい。
また、半導体基板2300の領域2304、2306に形成された絶縁層2332、2
334は、後に完成するトランジスタにおいてゲート絶縁層として機能する。
次に、領域2304、2306の上方に形成された絶縁層2332、2334を覆うよ
うに導電層を形成する(図34(C)参照)。ここでは、導電層として、導電層2336
と導電層2338を順に積層して形成した例を示している。もちろん、導電層は、単層又
は3層以上の積層構造で形成してもよい。
導電層2336、2338としては、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン
(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、
ニオブ(Nb)等から選択された元素、またはこれらの元素を主成分とする合金材料若し
くは化合物材料で形成することができる。また、これらの元素を窒化した金属窒化膜で形
成することもできる。他にも、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコンに代
表される半導体材料により形成することもできる。
ここでは、導電層2336として窒化タンタルを用いて形成し、その上に導電層233
8としてタングステンを用いて積層構造で設ける。また、他にも、導電層2336として
、窒化タングステン、窒化モリブデン又は窒化チタンから選ばれた単層又は積層膜を用い
、導電層2338として、タンタル、モリブデン、チタンから選ばれた単層又は積層膜を
用いることができる。
次に、積層して設けられた導電層2336、2338を選択的にエッチングして除去す
ることによって、領域2304、2306の上方の一部に導電層2336、2338を残
存させ、それぞれゲート電極2340、2342を形成する(図35(A)参照)。
次に、領域2304を覆うようにレジストマスク2348を選択的に形成し、当該レジ
ストマスク2348、ゲート電極2342をマスクとして領域2306に不純物元素を導
入することによって不純物領域を形成する(図35(B)参照)。不純物元素としては、
n型を付与する不純物元素又はp型を付与する不純物元素を用いる。n型を示す不純物元
素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素
としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることがで
きる。ここでは、不純物元素として、リン(P)を用いる。
図35(B)においては、不純物元素を導入することによって、領域2306にソース
領域又はドレイン領域を形成する不純物領域2352とチャネル形成領域2350が形成
される。
次に、領域2306を覆うようにレジストマスク2366を選択的に形成し、当該レジ
ストマスク2366、ゲート電極2340をマスクとして領域2304に不純物元素を導
入することによって不純物領域を形成する(図35(C)参照)。不純物元素としては、
n型を付与する不純物元素又はp型を付与する不純物元素を用いる。n型を示す不純物元
素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素
としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることがで
きる。ここでは、図35(B)で領域2306に導入した不純物元素と異なる導電型を有
する不純物元素(例えば、ボロン(B))を導入する。その結果、領域2304にソース
領域又はドレイン領域を形成する不純物領域2370とチャネル形成領域2368を形成
される。
次に、絶縁層2332、2334、ゲート電極2340、2342を覆うように絶縁層
2372を形成し、当該絶縁層2372上に領域2304、2306にそれぞれ形成され
た不純物領域2352、2370と電気的に接続する導電層2374を形成する(図35
(D)参照)。
絶縁層2372は、CVD法やスパッタ法等により、酸化シリコン(SiOx)、窒化
シリコン(SiNx)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化シリコ
ン(SiNxOy)(x>y)等の酸素または窒素を有する絶縁層やDLC(ダイヤモン
ドライクカーボン)等の炭素を含む膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニル
フェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロ
キサン材料からなる単層または積層構造で設けることができる。なお、シロキサン材料と
は、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素
(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(
例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いる
こともできる。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用
いてもよい。
導電層2374は、CVD法やスパッタリング法等により、アルミニウム(Al)、タ
ングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル
(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、マンガン(Mn)、ネ
オジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択された元素、又はこれらの元
素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウ
ムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分としニッケルを含む材料
、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素とシリコンの一方又は両方とを含
む合金材料に相当する。導電層2374は、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(
Al−Si)膜とバリア膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)
膜と窒化チタン(TiN)膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜と
は、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当
する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電層2
374を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アル
ミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元
性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶性半導体層上に薄い自然
酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶性半導体層と良好なコンタ
クトをとることができる。
以上により、無線信号電送を利用して所望の映像を表示させることができる表示装置の
回路の一部を構成するトランジスタを得ることができる。なお、本実施例は、本明細書で
示す他の実施の形態又は他の実施例と適宜組み合わせることができる。
また、本発明に係る表示装置を構成するトランジスタの構造は図示した構造に限定され
るものではないことを付記する。例えば、逆スタガ構造、フィンFET構造等の構造のト
ランジスタの構造を取り得る。フィンFET構造であることでトランジスタサイズの微細
化に伴う短チャネル効果を抑制することができるため好適である。
本実施例では、上記実施例とは異なるトランジスタの作製方法について、図36〜図3
9を用いて説明する。具体的には、上記実施例2と異なる作製方法でMOSトランジスタ
を形成する例について説明する。
まず、基板2600上に絶縁層を形成する。ここでは、n型の導電型を有する単結晶Si
基板を基板2600として用い、当該基板2600上に絶縁層2602と絶縁層2604
を形成する(図36(A)参照)。例えば、基板2600に熱処理を行うことにより絶縁
層2602として酸化シリコン(SiOx)を形成し、当該絶縁層2602上にCVD法
を用いて窒化シリコン(SiNx)を形成する。
また、基板2600は、半導体基板であれば特に限定されず用いることができる。例えば
、n型又はp型の導電型を有する単結晶Si基板、化合物半導体基板(GaAs基板、I
nP基板、GaN基板、SiC基板、サファイア基板、ZnSe基板等)、貼り合わせ法
またはSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)
法を用いて作製されたSOI(Silicon on Insulator)基板等を用
いることができる。
また、絶縁層2604は、絶縁層2602を形成した後に上述した高密度プラズマ処理に
より当該絶縁層2602を窒化することにより設けてもよい。なお、基板2600上に設
ける絶縁層は単層又は3層以上の積層構造で設けてもよい。
次に、絶縁層2604上に選択的にレジストマスク2606のパターンを形成し、当該レ
ジストマスク2606をマスクとして選択的にエッチングを行うことによって、基板26
00に選択的に凹部2608を形成する(図36(B)参照)。基板2600、絶縁層2
602、2604のエッチングとしては、プラズマを利用したドライエッチングにより行
うことができる。
次に、レジストマスク2606のパターンを除去した後、基板2600に形成された凹部
2608を充填するように絶縁層2610を形成する(図36(C)参照)。
絶縁層2610は、CVD法やスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン、窒化シリコ
ン、酸化窒化シリコン(SiOxNy)(x>y>0)、窒化酸化シリコン(SiNxO
y)(x>y>0)等の絶縁材料を用いて形成する。ここでは、絶縁層2610として、
常圧CVD法または減圧CVD法によりTEOS(テトラエチルオルソシリケート)ガス
を用いて酸化シリコン層を形成する。
次に、研削処理、研磨処理又はCMP(Chemical Mechanical Po
lishing)処理を行うことによって、基板2600の表面を露出させる。ここでは
、基板2600の表面を露出させることにより、基板2600の凹部2608に形成され
た絶縁層2611間に領域2612、領域2613が設けられる。なお、絶縁層2611
は、基板2600の表面に形成された絶縁層2610が研削処理、研磨処理又はCMP処
理により除去されることにより得られたものである。続いて、p型の導電型を有する不純
物元素を選択的に導入することによって、基板2600の領域2613、2614にpウ
ェル2615を形成する(図37(A)参照)。
p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga
)等を用いることができる。ここでは、不純物元素として、ボロン(B)を領域2613
、2614に導入する。
なお、本実施例では、基板2600としてn型の導電型を有する半導体基板を用いている
ため、領域2612には不純物元素の導入を行っていないが、n型を示す不純物元素を導
入することにより領域2612にnウェルを形成してもよい。n型を示す不純物元素とし
ては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。
一方、p型の導電型を有する半導体基板を用いる場合には、領域2612にn型を示す不
純物元素を導入してnウェルを形成し、領域2613には不純物元素の導入を行わない構
成としてもよい。
次に、基板2600の領域2612、2613の表面上に絶縁層2632、絶縁層263
4をそれぞれ形成する(図37(B)参照)。
絶縁層2632、2634は、例えば、熱処理を行い基板2600に設けられた領域26
12、2613の表面を酸化させることにより酸化シリコン層で形成することができる。
また、絶縁層2632、2634は、熱酸化法により酸化シリコン層を形成した後に、窒
化処理を行うことによって酸化シリコン層の表面を窒化させることにより、酸窒化シリコ
ン層との積層構造で形成してもよい。
他にも、上述したように、プラズマ処理を用いて絶縁層2632、2634を形成しても
よい。例えば、基板2600に設けられた領域2612、2613の表面に、上述した高
密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行うことにより、絶縁層2632、26
34として酸化シリコン(SiOx)膜又は窒化シリコン(SiNx)膜で形成すること
ができる。また、高密度プラズマ処理により領域2612、2613の表面に酸化処理を
行った後に、再度高密度プラズマ処理を行うことによって窒化処理を行ってもよい。この
場合、領域2612、2613の表面に接して酸化シリコン層が形成され、当該酸化シリ
コン層上に(酸窒化シリコン層)が形成され、絶縁層2632、2634は酸化シリコン
層と酸窒化シリコン層とが積層された膜となる。また、熱酸化法により領域2612、2
613の表面に酸化シリコン層を形成した後に高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒
化処理を行ってもよい。
なお、基板2600の領域2612、2613に形成された絶縁層2632、2634は
、後に完成するトランジスタにおいてゲート絶縁層として機能する。
次に、基板2600に設けられた領域2612、2613の上方に形成された絶縁層26
32、2634を覆うように導電層を形成する(図37(C)参照)。ここでは、導電層
として、導電層2636と導電層2638を順に積層して形成した例を示している。もち
ろん、導電層は、単層又は3層以上の積層構造で形成してもよい。
導電層2636、2638としては、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(
Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニ
オブ(Nb)等から選択された元素またはこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは
化合物材料で形成することができる。また、これらの元素を窒化した金属窒化膜で形成す
ることもできる。他にも、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコンに代表さ
れる半導体材料により形成することもできる。
ここでは、導電層2636として窒化タンタルを用いて形成し、その上に導電層2638
としてタングステンを用いて積層構造で設ける。また、他にも、導電層2636として、
窒化タンタル、窒化タングステン、窒化モリブデン又は窒化チタンから選ばれた単層又は
積層膜を用い、導電層2638として、タングステン、タンタル、モリブデン、チタンか
ら選ばれた単層又は積層膜を用いることができる。
次に、積層して設けられた導電層2636、2638を選択的にエッチングして除去する
ことによって、基板2600の領域2612、2613の上方の一部に導電層2636、
2638を残存させ、それぞれゲート電極として機能する導電層2640、導電層264
2を形成する(図38(A)参照)。また、ここでは、基板2600において、導電層2
640、2642と重ならない領域2612、2613の表面が露出するようにする。
具体的には、基板2600の領域2612において、導電層2640の下方に形成された
絶縁層2632のうち当該導電層2640と重ならない部分を選択的に除去し、導電層2
640と絶縁層2632の端部が概略一致するように形成する。また、基板2600の領
域2613において、導電層2642の下方に形成された絶縁層2634のうち当該導電
層2642と重ならない部分を選択的に除去し、導電層2642と絶縁層2634の端部
が概略一致するように形成する。
この場合、導電層2640、2642の形成と同時に重ならない部分の絶縁層等を除去し
てもよいし、導電層2640、2642を形成後残存したレジストマスク又は当該導電層
2640、2642をマスクとして重ならない部分の絶縁層等を除去してもよい。
次に、基板2600の領域2612、2613に不純物元素を選択的に導入し、不純物領
域2648、不純物領域2650を形成する(図38(B)参照)。ここでは、領域26
13に導電層2642をマスクとしてn型を付与する低濃度の不純物元素を選択的に導入
して不純物領域2650を形成し、領域2612に導電層2640をマスクとしてp型を
付与する低濃度の不純物元素を選択的に導入して不純物領域2648を形成する。n型を
付与する不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型
を付与する不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga
)等を用いることができる。ここで形成される不純物領域2648、2650の一部は、
後に形成されるLDD(Lightly Doped drain)領域を構成する。
次に、導電層2640、2642の側面に接する絶縁層2654を形成する。絶縁層26
54は、サイドウォールともいわれる。絶縁層2654は、プラズマCVD法やスパッタ
リング法等により、シリコン、シリコンの酸化物又はシリコンの窒化物の無機材料を含む
膜や、有機樹脂などの有機材料を含む膜を、単層又は積層して形成する。そして、当該絶
縁層を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、導電層
2640、2642の側面に接するように形成することができる。なお、絶縁層2654
は、LDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング
用のマスクとして用いる。また、ここでは、絶縁層2654は、導電層2640、264
2の下方に形成された絶縁層の側面にも接するように形成されている。
続いて、当該絶縁層2654、導電層2640、2642をマスクとして基板2600の
領域2612、2613に不純物元素を導入することによって、ソース領域又はドレイン
領域として機能する不純物領域を形成する(図38(C)参照)。ここでは、基板260
0の領域2613に絶縁層2654と導電層2642をマスクとして高濃度のn型を付与
する不純物元素を導入し、領域2612に絶縁層2654と導電層2640をマスクとし
て高濃度のp型を付与する不純物元素を導入する。
その結果、基板2600の領域2612には、ソース領域又はドレイン領域を形成する不
純物領域2658と、LDD領域を形成する低濃度不純物領域2660と、チャネル形成
領域2656が形成される。また、基板2600の領域2613には、ソース領域又はド
レイン領域を形成する不純物領域2664と、LDD領域を形成する低濃度不純物領域2
666と、チャネル形成領域2662が形成される。
なお、本実施例では、導電層2640、2642と重ならない基板2600の領域261
2、2613を露出させた状態で不純物元素の導入を行っている。従って、基板2600
の領域2612、2613にそれぞれ形成されるチャネル形成領域2656、チャネル形
成領域2662は導電層2640、2642と自己整合的に形成することができる。
次に、基板2600の領域2612、2613上に設けられた絶縁層や導電層等を覆うよ
うに絶縁層2677を形成し、当該絶縁層2677に開口部2678を形成する(図39
(A)参照)。
絶縁層2677は、CVD法やスパッタ法等により、酸化シリコン(SiOx)、窒化シ
リコン(SiNx)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化シリコン
(SiNxOy)(x>y)等の酸素または窒素を有する絶縁層やDLC(ダイヤモンド
ライクカーボン)等の炭素を含む膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフ
ェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキ
サン材料からなる単層または積層構造で設けることができる。なお、シロキサン材料とは
、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(
O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例
えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いるこ
ともできる。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用い
てもよい。
次に、CVD法を用いて開口部2678に導電層2680を形成し、当該導電層2680
と電気的に接続するように絶縁層2677上に導電層2682a、導電層2682b、導
電層2682c、導電層2682dを選択的に形成する(図39(B)参照)。
導電層2680、2682a〜2682dは、CVD法やスパッタリング法等により、ア
ルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブ
デン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)
、マンガン(Mn)、ネオジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択され
た元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層
で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分
としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素とシリコ
ンの一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電層2680、2682a〜2682
dは、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜とバリア膜の積層構造
、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜と窒化チタン(TiN)膜とバリア
膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒化物、モリブ
デン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシ
リコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電層を形成する材料として最適である。また
、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの
発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を
形成すると、結晶性半導体層上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜
を還元し、結晶性半導体層と良好なコンタクトをとることができる。ここでは、導電層2
680はCVD法によりタングステン(W)を選択成長することにより形成することがで
きる。
以上により、無線信号電送を利用して所望の映像を表示させることができる表示装置の
回路の一部を構成するトランジスタを得ることができる。なお、本実施例は、本明細書で
示す他の実施の形態又は他の実施例と適宜組み合わせることができる。
なお本発明の半導体装置を構成するトランジスタの構造は図示した構造に限定されるもの
ではないことを付記する。例えば、逆スタガ構造、フィンFET構造等の構造のトランジ
スタの構造を取り得る。フィンFET構造であることでトランジスタサイズの微細化に伴
う短チャネル効果を抑制することができるため好適である。
本実施例では、メモリ回路がフラッシュメモリの場合の一例について、図を用いて説明す
る。ここでは、メモリ回路に設けられるメモリトランジスタを説明する。
本実施例で示すメモリトランジスタは、MOSFET(Metal Oxide Se
miconductor Field effect transistor)と類似の
構造を有し、電荷を長期間蓄積することのできる領域がチャネル形成領域上に設けられて
いる。この電荷蓄積領域は絶縁層上に形成され、周囲と絶縁分離されていることから浮遊
ゲート電極とも呼ばれる。浮遊ゲート電極上には、絶縁層を介して制御ゲート電極を備え
ている。
上記のような構造を有するメモリトランジスタは、制御ゲート電極に印加する電圧によ
り、浮遊ゲート電極に電荷を蓄積させ、また放出させる動作が行われる。すなわち浮遊ゲ
ート電極に保持させる電荷の出し入れにより、データを記憶する仕組みになっている。浮
遊ゲート電極への電荷の注入や引き抜きは、チャネル形成領域が形成される半導体膜と、
制御ゲート電極の間に高電圧を印加する。このときチャネル形成領域上の絶縁層には、フ
ァウラー−ノルドハイム(Fowler−Nordheim)型(F−N型)トンネル電
流(NAND型)や、熱電子(NOR型)が流れると言われている。チャネル形成領域上
に設けられる絶縁層は、トンネル絶縁層とも呼ばれている。
まず、図40(A)に示すように、基板500上に下地膜となる絶縁層507を形成す
る。絶縁層507上に、上記実施例1と同様の結晶化方法を用いて、島状の半導体層51
0を形成する。
図40(B)に示すように、半導体層510上に第1の絶縁層511を形成する。第1
の絶縁層511は、CVD法やスパッタ法、又はそれらの成膜方法にALD法を組み合わ
せた方法等を用いて、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン(SiOxNy)
(x>y>0)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)(x>y>0)等の絶縁材料を用い
て、単層構造又は積層構造で形成する。
次に、第1の絶縁層511に対して高密度プラズマ処理を行い、第2の絶縁層512を
形成する。第2の絶縁層512上に電荷蓄積層513を形成する。第2の絶縁層512は
トンネル絶縁層として機能し、電荷蓄積層513は浮遊ゲート電極として機能する。
なお、第1の絶縁層511に高密度プラズマ処理をせず、そのままトンネル絶縁層として
機能させてもよい。または、第1の絶縁層511を、半導体層510を高密度プラズマ処
理することで形成してもよい。高密度プラズマ処理は、上記実施例1と同様の処理を行え
ばよい。
第1の絶縁層511に対して高密度プラズマ処理することにより形成された第2の絶縁
層512は、メモリトランジスタのトンネル絶縁層として機能する。従って、第2の絶縁
層512が薄いほどトンネル電流が流れやすくなる。また、第2の絶縁層512が薄いほ
ど、後に形成される浮遊ゲート電極に低電圧で電荷を蓄積させることが可能となる。
一般的に、半導体層上に絶縁層を薄く形成する方法として熱酸化法があるが、基板50
0に、ガラス基板のような歪み点が700℃未満の基板を用いる場合には、半導体層を熱
酸化して、トンネル絶縁層を形成することは非常に困難である。また、CVD法やスパッ
タ法により形成した絶縁層は、膜の内部に欠陥を含んでいるため耐圧が十分でない。さら
に、CVD法やスパッタ法により膜厚の薄い絶縁層を形成した場合には絶縁耐圧が低く、
かつピンホール等の欠陥が生じやすい問題がある。したがって、CVD法やスパッタ法に
より形成した第1の絶縁層511をそのままトンネル絶縁層として用いると、不良が生じ
る場合がある。
そこで、本実施例で示すように、第1の絶縁層511を高密度プラズマ処理して第2の
絶縁層512を形成することで、CVD法やスパッタ法等により形成した絶縁層よりも緻
密で高耐圧な絶縁層を形成することができる。また、第1の絶縁層511形成時に半導体
層510の端部を十分に被覆できなかった場合でも、高密度プラズマ処理することで、半
導体層を十分に被覆する第2の絶縁層512を形成することができる。
本実施例のメモリトランジスタは、トンネル絶縁層を介して電子を注入することによっ
て情報を記憶する。このとき、トンネル絶縁層に電子トラップの要因となる水素が存在す
ると、書き込みおよび消去を繰り返すうちに電圧が変動してしまい、メモリが劣化する原
因となる。したがって、電子トラップの要因となるトンネル絶縁層中の水素含有量は少な
い方が好ましい。第1の絶縁層511を高密度プラズマ処理して第2の絶縁層512を形
成することで、CVD法やスパッタ法等により形成した絶縁層より膜中の水素含有量を低
減することができる。
以上のように、チャネル形成領域が形成される半導体層上に、高密度プラズマ処理を利
用してトンネル絶縁層を形成することで、高速動作可能なメモリトランジスタを形成する
ことができる。
電荷蓄積層513は、単層構造または2層以上の積層構造で形成することができる。例
えば、電荷蓄積層513を構成する層は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)など
の半導体材料、シリコンを主成分とする化合物、タングステン(W)、チタン(Ti)、
タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等から選ばれた金属、これら金属を主成分とする
合金、およびこれら金属を主成分とする金属化合物(金属窒化物、金属酸化物等)から選
ばれた材料を用いて形成することができる。
例えば、シリコンを主成分とする化合物として、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、炭
化シリコン、およびシリサイド(タングステンシリサイド、チタンシリサイド、ニッケル
シリサイド)などがある。半導体材料として、n型またはp型のシリコン、およびゲルマ
ニウムを10原子%未満の濃度で含むシリコンゲルマニウムなどがある。金属の化合物と
して、窒化タンタル、酸化タンタル、窒化タングステン、窒化チタン、酸化チタンおよび
酸化スズなどがある。また、シリコンを用いる場合は、リンやボロンなどの導電性を付与
する不純物を添加してもよい。
図40(D)に示すように、電荷蓄積層513上に第3の絶縁層514を形成する。第
3の絶縁層514は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン等のシリコンを主成分とする絶縁
材料、または、酸化アルミニウム(AlxOy)、酸化タンタル(TaxOy)、酸化ハ
フニウム(HfOx)等の金属酸化物で形成する。これらの膜は、CVD法やスパッタ法
、又はそれらの成膜方法とALD法を組み合わせた方法等を用いて形成する。
第1の絶縁層511の高密度プラズマ処理と同様に、第3の絶縁層514に対して高密
度プラズマ処理を行う。図41(A)に示すように、第3の絶縁層514に対して高密度
プラズマ処理を行うことにより第4の絶縁層515を形成する。次に、第4の絶縁層51
5上に導電層516、導電層517を順に積層する。なお、第3の絶縁層514に高密度
プラズマ処理をせず、そのまま用いてもよい。
導電層516、517は、ゲート電極(制御ゲート電極)を構成する導電層である。2
層の導電層でゲート電極を形成する例を示したが、単層でも3層以上でもよい。制御ゲー
ト電極を構成する導電層は、n型またはp型のシリコン、タンタル(Ta)、タングステ
ン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、
クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等の金属、これらの金属を主成分とする合金、およびこ
れら金属を主成分とする金属化合物(金属窒化物、金属酸化物等)から選択された材料で
形成することができる。
導電層516、517を選択的にエッチングし、図41(B)に示すように、半導体層
510上にゲート電極520を形成する。さらに、ゲート電極520をマスクにして、第
4の絶縁層515および電荷蓄積層513をエッチングする。その結果、ゲート電極52
0、第4の絶縁層515、電荷蓄積層513の側面が概略一致するように形成される。電
荷蓄積層513は浮遊ゲート電極として機能し、第4の絶縁層515はコントロール絶縁
層として機能し、ゲート電極520は制御ゲート電極として機能する。
次に、ゲート電極520をマスクとして、n型またはp型を付与する低濃度の不純物元
素を添加し、一対の低濃度不純物領域を形成する。n型を付与する不純物元素にはリン(
P)やヒ素(As)等を用い、p型を示す不純物元素にはボロン(B)等を用いることが
できる。ここで形成される低濃度不純物領域の一部は、LDD領域を形成する。
次に、ゲート電極520、第4の絶縁層515および電荷蓄積層513の側面に接する
絶縁層518を形成する。絶縁層518は、サイドウォールともいわれる。絶縁層518
は、第2の絶縁層512とゲート電極520とを覆うように絶縁層を形成した後に、垂直
方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして形成することができる
。絶縁層518は、CVD法やスパッタ法により、酸化シリコン、酸化窒化シリコン等の
材料を用いた単層構造又は積層構造で形成することができる。なお、絶縁層518は、L
DD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング用のマ
スクとして用いる。
次に、ゲート電極520及び絶縁層518をマスクとして、n型またはp型を付与する
高濃度の不純物元素を添加して、ソース領域又はドレイン領域として機能する不純物領域
522を形成する。n型を付与する不純物元素にはリン(P)やヒ素(As)等を用い、
p型を示す不純物元素にはボロン(B)等を用いることができる。以上で、半導体層51
0に、ソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域522と、LDD領域を形成す
る低濃度不純物領域521と、チャネル形成領域523が形成されるなお、チャネル形成
領域523は、絶縁層等を介してゲート電極520と略重なる位置に形成される。LDD
領域として機能する低濃度不純物領域521は、第2の絶縁層512を介して絶縁層51
8と略重なる位置に形成される。なお、n型またはp型を付与する不純物元素を添加した
後、この不純物元素を活性化する熱処理を行うことが好ましい(図41(C)参照)
図41(D)に示すように、ゲート電極520等を覆うように第5の絶縁層524を形
成する。第5の絶縁層524および第2の絶縁層512に、不純物領域522に達する開
口を形成する。第5の絶縁層524上に、不純物領域522に電気的に接続される導電層
525を形成する。
以上の工程で、半導体素子であるメモリトランジスタを作製することができる。なお、
本実施例で示したメモリトランジスタの構造は一例であり、他の構造のメモリトランジス
タを用いることも可能である。また、本実施例は、本明細書で示す他の実施の形態又は他
の実施例と適宜組み合わせることができる。
本発明に係る表示装置及び表示システムは、様々な電子機器に適用することができる。
具体的には、表示部を有する電子機器に適用することができる。そのような電子機器とし
て、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、ナビゲーションシステム
、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、
携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機又は電子書籍等)、記
録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Dis
c(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうる表示装置を備えた装置)など
が挙げられる。
図25(A)はディスプレイであり、筐体26001、支持台26002、表示部26
003、スピーカー部26004、ビデオ入力端子26005等を含む。本発明の表示装
置は、表示部26003や筐体26001等に組み込むことができる。なお、ディスプレ
イは、パーソナルコンピュータ用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置が含まれ
る。本発明の表示装置を組み込むことで、無線信号の伝送により、予め記録させた映像信
号に基づく映像を表示させることができるため、低消費電力化並びに処理時間の短縮化を
図ることができる。
図25(B)はカメラであり、本体26101、表示部26102、受像部26103
、操作キー26104、外部接続ポート26105、シャッター26106等を含む。本
発明の表示装置は、表示部26102や本体26101等に組み込むことができる。本発
明の表示装置を組み込むことで、無線信号の伝送により、予め記録させた映像信号に基づ
く映像(ここでは撮影データを含む)を表示させることができるため、低消費電力化並び
に処理時間の短縮化を図ることができる。
図25(C)はコンピュータであり、本体26201、筐体26202、表示部262
03、キーボード26204、外部接続ポート26205、ポインティングマウス262
06等を含む。本発明の表示装置は、表示部26203や本体26201等に組み込むこ
とができる。本発明の表示装置を組み込むことで、無線信号の伝送により、予め記録させ
た映像信号に基づく映像を表示させることができるため、低消費電力化並びに処理時間の
短縮化を図ることができる。
図25(D)はモバイルコンピュータであり、本体26301、表示部26302、ス
イッチ26303、操作キー26304、赤外線ポート26305等を含む。本発明の表
示装置は、表示部26302や本体26301等に組み込むことができる。本発明の表示
装置を組み込むことで、無線信号の伝送により、予め記録させた映像信号に基づく映像を
表示させることができるため、低消費電力化並びに処理時間の短縮化を図ることができる
図25(E)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)
であり、本体26401、筐体26402、表示部A26403、表示部B26404、
記録媒体(DVD等)読み込み部26405、操作キー26406、スピーカー部264
07等を含む。表示部A26403は主として画像情報を表示し、表示部B26404は
主として文字情報を表示することができる。本発明の表示装置は、表示部A26403、
表示部B26404、本体26401等に組み込むことができる。本発明の表示装置を組
み込むことで、無線信号の伝送により、予め記録させた映像信号に基づく映像を表示させ
ることができるため、低消費電力化並びに処理時間の短縮化を図ることができる。
図25(F)はゴーグル型ディスプレイであり、本体26501、表示部26502、
アーム部26503を含む。本発明の表示装置は、本体26501、表示部26502等
に組み込むことができる。本発明の表示装置を組み込むことで、無線信号の伝送により、
予め記録させた映像信号に基づく映像を表示させることができるため、低消費電力化並び
に処理時間の短縮化を図ることができる。
図25(G)はビデオカメラであり、本体26601、表示部26602、筐体266
03、外部接続ポート26604、リモコン受信部26605、受像部26606、バッ
テリー26607、音声入力部26608、操作キー26609等を含む。本発明の表示
装置は、本体26601、表示部26602、バッテリー26607等に適用することが
できる。本発明の表示装置を適用することで、無線信号の伝送により、予め記録させた映
像信号に基づく映像を表示させることができるため、低消費電力化並びに処理時間の短縮
化を図ることができる。
図25(H)は携帯電話機であり、本体26701、筐体26702、表示部2670
3、音声入力部26704、音声出力部26705、操作キー26706、外部接続ポー
ト26707、アンテナ26708等を含む。本発明の表示装置は、本体26701、表
示部26703等に組み込むことができる。本発明の表示装置を組み込むことで、無線信
号の伝送により、予め格納させた所望の画像データを表示させることができるため、低消
費電力化並びに処理時間の短縮化を図ることができる。
このように本発明は、あらゆる電子機器に適用することが可能である。
また図26(A)に、ワイヤレスでディスプレイのみを持ち運び可能なテレビ受像器を
示す。筐体2701、表示部2702、操作キー2705、スピーカー部2703等で構
成されるディスプレイ2710には本発明の表示装置が組み込まれている。外部装置27
04には本発明に係る無線通信装置が組み込まれている。外部装置2704に組み込まれ
た無線通信装置と、ディスプレイ2710に組み込まれた表示装置と、は、本発明に係る
表示システムを構成している。具体的には、外部装置2704に設けられたアンテナ27
06Bと、ディスプレイ2710に設けられたアンテナ2706Aとの間で無線信号が送
受信される。ディスプレイ2710に設けられたアンテナ2706Aで受信した無線信号
により、予めディスプレイ2710に記録された映像信号に基づく映像を、を表示部27
02に表示させることが可能である。また、ディスプレイ2710に無線信号により充電
を行うことができるバッテリーを搭載する場合は、アンテナ2706A及びアンテナ27
06Bで送受信される無線信号により、バッテリーを充電することが可能である。
なお、本実施例は、本明細書で示す他の実施の形態又は他の実施例と適宜組み合わせるこ
とができる。
101 リーダ/ライタ
102 表示装置
103 アンテナ回路
104 電源生成部
105 信号処理部
106 表示部
108 信号処理部
201 整流回路
202 保持容量
203 定電圧回路
301 復調回路
302 アンプ
303 論理回路
304 メモリコントローラ
305 ディスプレイコントローラ
306 メモリ回路
401 画素回路
402 信号線駆動回路
403 走査線駆動回路
500 基板
501 第1のアンプ
502 第1の論理回路
503 第2の論理回路
504 第2のアンプ
505 変調回路
507 絶縁層
510 半導体層
511 第1の絶縁層
512 第2の絶縁層
513 電荷蓄積層
514 第3の絶縁層
515 第4の絶縁層
516 導電層
517 導電層
518 絶縁層
520 ゲート電極
521 低濃度不純物領域
522 不純物領域
523 チャネル形成領域
524 第6の絶縁層
525 導電層
601 リーダ/ライタ
602 表示装置
605 信号処理部
701 第1のメモリ回路
702 第2のメモリ回路
703 第3のメモリ回路
801 第1のアンテナ回路
801 電源生成部
802 第2のアンテナ回路
2401 受信部
902 送信部
903 制御部
904 インターフェイス部
905 アンテナ回路
906 上位装置
907 アンテナ
908 共振容量
1001 第1のメモリ回路
1002 第2のメモリ回路
1003 第3のメモリ回路
1101 基準クロック発生回路
1102 可変分周回路
1103 水平クロック発生回路
1104 垂直クロック発生回路
1201 メモリR/W回路
1202 基準発振回路
1203 可変分周回路
1301 第1のアンテナ回路
1302 第2のアンテナ回路
1401 信号線
1402 走査線
1403 電源線
1404 トランジスタ
1405 トランジスタ
1406 容量素子
1407 表示素子
1501 アンテナ
1502 共振容量
1601 符号検出回路
1602 符号化回路
1701 基板
1702 スパイラルアンテナ
1703 ダイポールアンテナ
1801 整流回路
1802 定電圧回路
1803 充電制御回路
1804 充放電管理回路
1805 バッテリー
1806 放電制御回路
1902 表示装置
1904 電源生成部
1905 信号処理部
2101 スイッチ回路
2201 記憶素子
2202 ワード線
2203 ビット線
2204 スイッチ
2300 基板
2301 トランジスタ
2302 高電位側電源線
2303 低電位側電源線
2304 領域
2306 領域
2307 pウェル
2312 絶縁層
2332 絶縁層
2336 導電層
2338 導電層
2340 ゲート電極
2342 ゲート電極
2348 レジストマスク
2350 チャネル形成領域
2352 不純物領域
2366 レジストマスク
2368 チャネル形成領域
2370 不純物領域
2372 絶縁層
2374 導電層
2401 受信部
2402 アンテナ回路
2403 アンテナ
2404 共振容量
2600 基板
2701 筐体
2602 絶縁層
2703 スピーカー部
2604 絶縁層
2705 操作キー
2606 レジストマスク
2702 表示部
2608 凹部
2704 外部装置
2610 絶縁層
2710 ディスプレイ
2611 絶縁層
2612 領域
2613 領域
2615 pウェル
2632 絶縁層
2634 絶縁層
2636 導電層
2638 導電層
2640 導電層
2642 導電層
2648 不純物領域
2650 不純物領域
2654 絶縁層
2656 チャネル形成領域
2658 不純物領域
2660 低濃度不純物領域
2662 チャネル形成領域
2664 不純物領域
2666 低濃度不純物領域
2677 絶縁層
2678 開口部
2680 導電層
7000 基板
7002 絶縁層
7004 半導体層
7006 半導体層
7008 半導体層
7010 半導体層
7012 半導体層
7012 絶縁層
7030 絶縁層
7032 導電層
7034 導電層
7036 ゲート電極
7038 ゲート電極
7042 ゲート電極
7044 ゲート電極
7046 ゲート電極
7048 不純物領域
7050 不純物領域
7052 不純物領域
7054 不純物領域
7056 不純物領域
7058 絶縁層
7060 絶縁層
7062 絶縁層
7064 絶縁層
7066 絶縁層
7068 不純物領域
7070 低濃度不純物領域
7072 チャネル形成領域
7074 不純物領域
7076 低濃度不純物領域
7078 チャネル形成領域
7080 不純物領域
7082 低濃度不純物領域
7084 チャネル形成領域
7100 アンテナ回路
7104 導電層
7106 導電層
7108 導電層
7110 導電層
7120 トランジスタ
7130 トランジスタ
7140 CMOSトランジスタ
7150 トランジスタ
7200 メモリ回路
7202 絶縁層
7203 導電層
7206 導電層
7208 導電層
7209 第1の電極
7210 隔壁層
7212 層
7214 第2の電極
7220 発光素子
7222 絶縁層
7224 対向基板
7300 ロジック回路
7324 対向基板
7350 液晶表示装置
7351 導電層
7352 対向電極
7353 配向膜
7354 液晶材料
7355 配向膜
7400 画素回路
7500 表示装置
7550 電子ペーパー
7551 導電層
7552 マイクロカプセル
7554 導電層
7602 導電層
7604 導電層
7606 導電性粒子
7608 樹脂
7610 基板
7652 導電層
7652 層
7654 導電層
7656 導電性粒子
7658 樹脂
7674 対向基板
1204a メモリIDカウンタ
1204b xカウンタ
1204c yカウンタ
1204c yデコーダ
1205a メモリIDデコーダ
1205b xデコーダ
1205c yデコーダ
26001 筐体
26002 支持台
26003 表示部
26004 スピーカー部
26005 ビデオ入力端子
2706A アンテナ
2706B アンテナ
26101 本体
26102 表示部
26103 受像部
26104 操作キー
26105 外部接続ポート
26106 シャッター
26201 本体
26202 筐体
26202 表示部
26203 表示部
26203 筐体
26204 キーボード
26204 外部接続ポート
26205 外部接続ポート
26205 リモコン受信部
26206 ポインティングマウス
26206 受像部
26207 バッテリー
26208 音声入力部
26209 操作キー
26301 本体
26302 表示部
26303 スイッチ
26304 操作キー
26305 赤外線ポート
26401 本体
26402 筐体
26403 表示部A
26404 表示部B
26405 部
26406 操作キー
26407 スピーカー部
26501 本体
26502 表示部
26503 アーム部
26701 本体
26702 筐体
26703 表示部
26704 音声入力部
26705 音声出力部
26706 操作キー
26707 外部接続ポート
26708 アンテナ
2682a 導電層
2682b 導電層
2682c 導電層
2682d 導電層

Claims (5)

  1. 無線信号を受信するアンテナ回路と、
    映像信号を記憶し、且つ前記映像信号が読み出されたことを示す信号を出力するメモリ回路と、
    前記無線信号に基づいて前記メモリ回路を制御するメモリコントローラと、
    前記メモリ回路から読み出された前記映像信号に基づいて映像を表示する表示部と、を有することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記映像信号が読み出されたことを示す信号に誤りがないかを判定する論理回路を有することを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記アンテナ回路は、前記映像信号が読み出されたことを示す信号に基づいた第2の無線信号を送信することを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記無線信号を用いて電源電圧を生成し、且つ前記電源電圧を前記メモリ回路及び前記メモリコントローラに供給する電源生成部を有することを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    第3の無線信号を受信する第2のアンテナ回路と、
    前記第3の無線信号を用いて電源電圧を生成し、且つ前記電源電圧を前記メモリ回路及び前記メモリコントローラに供給する電源生成部を有することを特徴とする表示装置。
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