以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。以下においては、データベースを「DB」,リーダ/ライタを「R/W」,ステップSを「S」と略記する。
本発明に係る遊技用管理装置である会員管理装置60を含む遊技用システム1は、図1に示すように、玉貸処理及び再プレイ処理を行う複数の遊技用装置である玉貸・再プレイユニット20と、該複数の玉貸・再プレイユニット20と通信可能であり、遊技者が貯蓄した貯蓄遊技媒体数(ここでは貯玉数)を当該遊技者を識別可能な複数の識別情報(ここでは会員ID及び携帯ID)と対応付けて管理する(図5参照)会員管理装置60と、該会員管理装置60と通信可能であり、景品交換処理を行うPOS端末30に接続されて、会員ID又は携帯IDを受け付ける識別情報受付手段であるID受付端末40とを備え、遊技場内に設けられるものである。そして遊技用システム1では、前記貯玉数を使用した景品交換を行う際に、ID受付端末40で会員ID又は携帯IDを受け付けたことに基づいて、該受け付けた会員ID又は携帯IDに対応付けて管理されている貯玉数を使用した再プレイ処理の実行を制限する点に特徴がある。
なお遊技用システム1には、会員管理装置60と通信可能であり、遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数機50と、該計数機50と通信可能であり、遊技媒体の計数値を管理する計数管理装置(図示外)と、会員管理装置60及び計数管理装置と通信可能であり、景品交換処理を行う複数のPOS端末30と、複数の玉貸・再プレイユニット20と通信可能であり、プリペイド残額をカードIDと対応付けて管理する残額管理装置(図示外)も含まれる。
この遊技用システム1では、図2(b)に示す会員カード2及び携帯電話3と、図示しないビジターカードとが使用される。会員カード2及びビジターカードは、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、不揮発性のEEPROMを備える非接触式のICチップを記録領域として備えている。なお、ここでいうカードには、円形状を呈するコインも含まれる。
会員カード2は、遊技場において会員登録を行った遊技者(会員遊技者)に対して発行される記録媒体であり、該記録媒体を個々に識別可能な情報であるカードIDと、該会員遊技者を個々に識別可能な識別情報である会員IDとが、ICチップに予め記録されている。なおICチップには、プリペイド残額も記憶されているが、貯玉数は記憶されていない。
この会員カード2が玉貸・再プレイユニット20のカードR/W23に挿入されると(図8のS302)、該会員カード2のICチップに記録されている会員IDに対応付けて会員管理装置60で管理されている暗証番号(図5参照)の照合がとれたこと(図12のD453でYES)を条件として、該ICチップに記憶されているプリペイド残額を使用した玉貸処理(図示外)が可能となり、また会員IDに対応付けて会員管理装置60で管理されている貯玉数(図5を参照)を使用した再プレイ処理が可能となる。
具体的には、暗証番号の照合が取れると、会員IDが玉貸・再プレイユニット20で記憶されて(図12のS414’)、「会員IDを受付中」の状態となり、該会員IDを受付中の状態で、当該玉貸・再プレイユニット20のディスプレイ25に表示される「再プレイボタン(図示外)」が操作されて再プレイ操作を受け付けると(図8のS303でYES)、再プレイ処理が行われる(図13のS353)。つまり会員IDの受付中は、再プレイ操作がある毎に、再プレイ処理が行われる。
携帯電話3は、通話機能やインターネット接続機能等を有する一般的なものであり、さらに不揮発性のEEPROMを備える非接触式のICチップを記録領域として備えている。この携帯電話3は、遊技者が所有する記録媒体であり、該記録媒体を個々に識別可能であると共に遊技者を個々に識別可能な識別情報である携帯IDが、ICチップに予め記録されている。なおICチップには、プリペイド残額も貯玉数も記憶されていない。
この携帯電話3が玉貸・再プレイユニット20のICチップR/W24に近接されると(図8のS301)、ICチップに記録されている携帯IDに対応付けて会員管理装置60で管理されている暗証番号(図5参照)の照合がとれたこと(図10のS453でYES)を条件として、該携帯IDに対応付けて会員管理装置60で管理されている貯玉数(図5参照)を使用した再プレイ処理が可能となる。
具体的には、暗証番号の照合が取れると、携帯IDが玉貸・再プレイユニット20で記憶されて(図10のS414)、「携帯IDを受付中」の状態となり、該携帯IDを受付中の状態で、当該携帯電話3が当該玉貸・再プレイユニット20のICチップR/W24に再び近接されると(図8のS301)、再プレイ処理が行われる(図9のS317)。つまり携帯IDの受付中は、当該携帯電話3がICチップR/W24に近接される毎に、再プレイ処理が行われる。
ビジターカードは、遊技場において会員登録を行っていない遊技者(ビジタ遊技者)に対して発行される記録媒体であり、該記録媒体を個々に識別可能な情報であるカードIDが、ICチップに予め記録されている。なおICチップには、プリペイド残額も記憶されているが、会員ID及び貯玉数は記憶されていない。従ってビジタ遊技者は、会員遊技者と異なり、貯玉をしたり再プレイをしたりすることはできない。このビジターカードが玉貸・再プレイユニット20のカードR/W23に挿入されると(図示外)、該ビジターカードのICチップに記憶されているプリペイド残額を使用した玉貸処理(図示外)が可能となる。
以下、図1〜図5を参照して、遊技用システム1に含まれる各機器の構成について説明する。
まず遊技用装置である玉貸・再プレイユニット20は、パチンコ機10に対応して設けられる。ここでパチンコ機10は遊技機の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、玉貸・再プレイユニット20に対応して(ここでは玉貸・再プレイユニット20の右側に隣接して)設けられ、対応する玉貸・再プレイユニット20と通信することにより、該玉貸・再プレイユニット20が行う玉貸処理に応じて当該パチンコ機10からパチンコ玉を払い出して貸与する、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に設けられた遊技島において該パチンコ機10の機種等に従って配置されており、複数のパチンコ機10の各々は、ユニークな台番号により個々に識別される。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、上皿に残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、玉貸・再プレイユニット20の玉貸通信部21aと通信可能に接続されており、パチンコ機10と玉貸・再プレイユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理(図示外),及び再プレイ処理(図11のS516)において、玉貸・再プレイユニット20との間で信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。玉払出装置13は、玉貸処理及び再プレイ処理においてパチンコ玉を払い出すと共に、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、対応する玉貸・再プレイユニット20のカードR/W23にて受け付けたカード(会員カード2又はビジターカード)に記録されているプリペイド残額から特定される残度数を表示するための表示器であり、ここでは2桁の7セグメント表示器によって構成されている。この残度数表示器14では、該玉貸通信部21aから残度数を示す度数表示信号が入力されることによって、該残度数が表示される。この度数表示信号に含まれる残度数は、「プリペイド残額÷最小の単位有価価値(ここでは100円)」の式で演算された商である。この残度数表示器14で表示される残度数は、プリペイド残額が更新される毎に、更新して表示される。
玉貸ボタン15は、対応する玉貸・再プレイユニット20のカードR/W23にて受け付けたカード(会員カード2又はビジターカード)に記録されているプリペイド残額を使用した玉貸処理を行うための玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21aとの間に図示しない検出回路を介して設けられている貸出入力信号線を介して、該玉貸通信部21aに貸出入力信号が入力され、該検出回路が該貸出入力信号の入力を検出することによって、制御部22が玉貸ボタン15が操作された旨を認識して、玉貸処理を行う。
カード返却ボタン16は、対応する玉貸・再プレイユニット20のカードR/W23にて受け付けたカード(会員カード2又はビジターカード)を返却するための返却操作を受け付けるボタンである。このカード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21aとの間に図示しない検出回路を介して設けられている返却入力信号線を介して、該玉貸通信部21aに返却入力信号が入力され、該検出回路が該返却入力信号の入力を検出することによって、制御部22がカード返却ボタン16が操作された旨を認識して(図8のS304でYES)、会員カード2の返却(図14のS375),又はビジターカードの返却(図示外)を行う。
上記の残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16は、図2(a)に示すように、パチンコ機10の前面(ここでは上皿)に設けられているが、図1に示すように、玉貸・再プレイユニット20と接続されているので、遊技用装置を構成する該玉貸・再プレイユニット20に属するものでもある。
このパチンコ機10では、発射ハンドルが操作されると、上皿にあるパチンコ玉が遊技領域に打ち込まれて、遊技が行われる。そして遊技領域に打ち込まれた打込玉が始動入賞口に入賞すると、可変表示装置が変動を開始し、該可変表示装置に表示される図柄の表示結果が特定の態様になると、大当りが発生する。また打込玉が入賞口(始動入賞口,一般入賞口,又は大当りになると開放される大入賞口等)に入賞すると、払出制御基板12の制御により玉払出装置13から賞球が払い出され、該払い出された賞球は、まず上皿に導かれ、該上皿が満タンになると下皿に導かれる。
打込玉は、図示しないが、当該パチンコ機10の背後に設けられたアウトタンクで収集されて打込玉カウンタでカウントされ、カウント後に遊技島に取り込まれる。この打込玉カウンタでカウントが行われると、該カウントが行われた旨を示すカウント情報が、対応する玉貸・再プレイユニット20の制御部22に入力される。そして該制御部22には、携帯IDの受付中(即ち携帯IDの記憶中)において遊技が終了したか否かを判定するための計時を行うタイマが設けられており、該制御部22は、前記カウント情報を一定期間(例えば10秒間)受信しなくなると、後述する図10のS416でタイマ計時がONになっていることを条件として、前記タイマによる計時を開始し、該タイマによる計時時間が所定時間(例えば5分間)に達することにより計時を終了してタイムアップすると(図8のS305でYES)、遊技が終了したと判定して、後述する図14に示す処理を行う。
次に玉貸・再プレイユニット20について説明する。玉貸・再プレイユニット20は遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、遊技機であるパチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口26a,突出部20a,及びカード挿入口23a等を備え、図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機26,玉貸通信部21a,場内通信部21b,制御部22,ICチップR/W24,及びカードR/W23等を備え、突出部20aの右側面(即ち遊技者に向く側)にタッチパネル式のディスプレイ25を備え、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。そして複数の玉貸・再プレイユニット20の各々は、ユニークなユニット番号により個々に識別される。
玉貸通信部21aは、前述の如く、パチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。場内通信部21bは、会員管理装置60の後述する通信部61及び残額管理装置(図示外)と通信可能に接続されており、玉貸・再プレイユニット20と会員管理装置60との間,及び玉貸・再プレイユニット20と残額管理装置との間における通信を司るものである。
制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸・再プレイユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ここでEEPROMは、前記ユニット番号を記憶している。
またRAMは、カードR/W23により読み取った会員ID(図12のS414’),ICチップR/W24により読み取った携帯ID(図10のS414),及び会員管理装置60より受信した貯玉数(図10,図12のS412で受信した照合OK通知に含まれる貯玉数や、図11のS513で受信した再プレイ許諾通知が示す減算後の貯玉数)を記憶する。なお「識別情報(会員ID又は携帯ID)の受付中」とは、「識別情報を読み取っている又は照合している途中」の意味ではなく、「照合された識別情報を制御部22のRAMで記憶している間」の意味である。
カードR/W23は、図2(b)に示すように、カード挿入口23aから会員カード2の挿入を受け付けて、該会員カード2のICチップから会員ID,カードID,及びプリペイド残額を読み取るものである。またカードR/W23は、図示しないが、カード挿入口23aからビジターカードの挿入を受け付けて、該ビジターカードのICチップからカードID,及びプリペイド残額を読み取るものである。このカードR/W23は、カードを1枚だけ受付可能である。
ICチップR/W24は、図2(b)に示すように、携帯電話近接部24aに近接された携帯電話3を受け付けて、該受け付けた携帯電話3のICチップから携帯IDを読み取るものである。具体的には、ICチップR/W24は、図2(a)に示すように、「ケイタイ TOUCH」と表示されている携帯電話近接部24aの前方における所定空間に向けて、携帯電話3のICチップにアクセスするための電磁波を発信しており、携帯電話3が携帯電話近接部24aに近接される(かざされる)ことにより当該空間に入ってくると、該携帯電話3のICチップから、携帯IDを読み取る。
タッチパネル式のディスプレイ25は、各種の情報を表示する表示デバイスであると共に、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスである。このディスプレイ25では、図示しないが、制御部22のRAMが貯玉数を記憶している場合に、該貯玉数が表示されると共に、該貯玉数を使用した再プレイ処理を行うための再プレイ操作を受け付ける「再プレイ」ボタンが表示される。また、ここで表示される貯玉数は、制御部22のRAMで記憶している貯玉数が更新される毎に、更新して表示される。
紙幣識別機26は、図2(b)に示すように、紙幣挿入口26aから紙幣(1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,又は10000円紙幣)の挿入を受け付けて、該紙幣を識別するものである。なお識別された紙幣は、紙幣識別機26の後方に設けられる紙幣通路26b内を搬送されて遊技島に取り込まれ、遊技島内に設けられる搬送路を経て遊技島の端部に設けられる金庫に回収される。
前記カードR/W23でカード(会員カード2又はビジターカード)を受付中に、該紙幣識別機25で紙幣を受け付けて識別すると、該識別された紙幣額が、受付中のカードのカードIDに対応するプリペイド残額(即ち該カードIDに対応付けて残額管理装置で管理されているプリペイド残額,及び該カードのICチップに記憶されているプリペイド残額)に加算更新されて、価値加算処理が行われる。
次にPOS端末30について説明する。POS端末30は、遊技場内における景品交換カウンタに設けられ、図1に示すように接続される端末通信部31a,場内通信部31b,制御部32,バーコードリーダ33,ディスプレイ34,及び店員操作部35等を有するコンピュータであり、図3に示すような外観を呈する。
端末通信部31aは、ID受付端末40の後述する端末通信部41aと通信可能に接続されており、POS端末30とID受付端末40との間における通信を司るものである。場内通信部31bは、計数管理装置(図示外)と通信可能に接続されており、POS端末30と計数管理装置との間における通信を司るものである。制御部32は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、POS端末30に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
バーコードリーダ33は、計数機50の後述する計数レシートプリンタ57から発行される計数レシート(図示外)に記録されているバーコードや、景品に付されているバーコードを読み取るものである。ディスプレイ34は、各種の情報を表示する表示デバイスであり、例えばバーコードリーダ33により計数レシートからバーコードを読み取ったときに、該バーコードから特定される持玉数(図示外)を表示し、貯玉数を示す交換OK通知を会員管理装置60より受信したID受付端末40から、端末通信部31aにより該貯玉数を受信したときに(図7のS213でYES)、該貯玉数を表示し(同S217)、バーコードリーダ33により一以上の景品からバーコードを読み取ったときに、該バーコードから特定される交換玉数の合計を更新表示するものである。店員操作部35は、遊技場の店員による景品交換操作(図7のS218)を受け付けるものである。
次にID受付端末40について説明する。ID受付端末40は識別情報受付手段の一例であって、遊技場内における景品交換カウンタに設けられて、POS端末30に接続され、図1に示すように接続される端末通信部41a,場内通信部41b,制御部42,カードR/W43,及びICチップR/W44等を有するものであり、図3に示すような横長の箱形の外観を呈する。
端末通信部41aは、前述の如く、POS端末30の端末通信部31aと通信可能に接続されている。場内通信部41bは、会員管理装置60の後述する通信部61と通信可能に接続されており、ID受付端末40と会員管理装置60との間における通信を司るものである。制御部42は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ID受付端末40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
カードR/W43は、筐体の前面に設けられるカード挿入口43aから会員カード2の挿入を受け付けて、該会員カード2のICチップから会員IDを読み取るものであり、その構造は、カードユニット20のカードR/W23と同様である。ICチップR/W44は、筐体の上面に設けられる携帯電話近接部44aに近接された携帯電話3を受け付けて、該受け付けた携帯電話3のICチップから携帯IDを読み取るものであり、その構造は、カードユニット20のICチップR/W24と同様である。
これらPOS端末30及びID受付端末40で、景品交換処理を行う景品交換装置が構成され、複数の景品交換装置の各々は、ユニークなPOS番号により個々に識別される。制御部32及び制御部42のEEPROMは、このPOS番号を記憶している。
次に計数機50について説明する。計数機50は、遊技場内の所定箇所(例えば遊技島の端部等)に設けられ、遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、会員カード2又は携帯電話3を受け付けた場合には、該受け付けた会員カード2の会員ID又は該受け付けた携帯電話3の携帯IDに対応する貯玉数(図5参照)に計数値を加算する貯玉処理を行う一方、会員カード2又は携帯電話3を受け付けなかった場合には、計数値を特定可能なバーコードを記録した計数レシートを発行する処理を行うものである。
この計数機50は、横長の箱型の形状を呈するものであり、図4に示すように、その上面に獲得玉投入口50a,携帯電話近接部54a,タッチパネル式のディスプレイ55を備え、その前面に会員カード挿入口53a,及び計数レシート発行口57aを備え、その内部に場内通信部51,制御部52,カードR/W53,ICチップR/W54,玉カウンタ56,及び計数レシートプリンタ57を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
場内通信部51は、会員管理装置60の後述する通信部61及び計数管理装置(図示外)と通信可能に接続されており、計数機50と会員管理装置60との間,及び計数機50と計数管理装置との間における通信を司るものである。制御部52は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、計数機50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
カードR/W53は、会員カード挿入口53aから会員カード2の挿入を受け付けて、該会員カード2のICチップから会員IDを読み取るものであり、その構造は、カードユニット20のカードR/W23と同様である。ICチップR/W54は、携帯電話近接部54aに近接された携帯電話3を受け付けて、該受け付けた携帯電話3のICチップから携帯IDを読み取るものであり、その構造は、カードユニット20のICチップR/W24と同様である。
タッチパネル式のディスプレイ55は、各種の情報を表示する表示デバイスであると共に、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスである。玉カウンタ56は、獲得玉投入口50aからパチンコ玉の投入を受け付けて、該受け付けたパチンコ玉を計数するものである。この玉カウンタ56で計数された計数値は、制御部52のRAMで記憶される。また計数が終了したパチンコ玉は、遊技島に設けられるパチンコ玉回収樋(図示外)に排出される。
計数レシートプリンタ57は、制御部52のRAMで計数値を記憶しており、会員カード2又は携帯電話3を受け付けていない(即ち制御部52のRAMで会員ID又は携帯IDを記憶していない)状態で、タッチパネル式のディスプレイ55に表示される「発行」ボタンが操作されたことに基づいて、計数レシートを印刷して計数レシート発行口57aから発行するものである。この計数レシートには、該計数レシートを個々に識別可能な計数レシート番号と、制御部52のRAMで記憶している計数値を特定可能なバーコードとが印刷されて記録される。また発行される計数レシートの計数レシート番号と計数値は、計数管理装置に対して送信され、両者を対応付けて該計数管理装置で管理される。
次に会員管理装置60について説明する。会員管理装置60は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1に示すように接続される通信部61,制御部62,ハードディスク63,ディスプレイ64,及び入力装置65等を有するコンピュータである。
通信部61は、前述の如く、玉貸・再プレイユニット20の場内通信部21b,ID受付端末40の場内通信部41b,及び計数機50の場内通信部51と通信可能に接続されている。制御部62は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM及びハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、会員管理装置60に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ディスプレイ64は、各種の情報を表示する表示デバイスであって、例えば液晶ディスプレイであり、入力装置65は、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであって、例えばキーボードやマウスである。
ハードディスク63は、各種の情報を記憶する記憶デバイスである。このハードディスク63は、図5に示す会員DBを記憶している。この会員DBでは、各会員の会員IDに対応付けて、当該会員が指定した暗証番号が登録されると共に、当該会員が携帯IDを指定した場合には該携帯IDが登録される。これら会員ID,携帯ID,及び暗証番号は、遊技場の店員の操作により登録される。また会員DBでは、各会員の会員IDに対応付けて、当該会員の貯玉数が記憶される。この貯玉数は、計数機50で貯玉処理が行われると加算更新され(図6のS164)、玉貸・再プレイユニット20で再プレイ処理が行われると減算更新される(図11のS556)。
さらに会員DBでは、各会員の会員ID及び携帯IDに対応付けて、当該会員の会員ID又は携帯IDを受付中(即ち該会員ID又は携帯IDを制御部42のRAMで記憶中)であるID受付端末40のPOS番号を記憶する欄と、当該会員IDを受付中(即ち該会員IDを制御部22のRAMで記憶中)である玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を記憶する1つの欄と、当該携帯IDを受付中(即ち該携帯IDを制御部22のRAMで記憶中)である玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を記憶する複数の欄とが設けられている。
ここで会員IDを受付中のユニット番号記憶欄が1つなのは、会員カード2はカードR/W23に挿入されて使用されるため、同一の会員カード2が複数の玉貸・再プレイユニット20で同時に受け付けられることがないからである一方、携帯IDを受付中のユニット番号記憶欄が複数なのは、携帯電話3はICチップR/Wに近接されて使用されるため、同一の携帯電話3が移動されることにより、一の玉貸・再プレイユニット20で受付中に他の玉貸・再プレイユニット20で受付中となる場合があるからである。本例では、番号7の会員の携帯電話3は、ユニット番号がU367とU368の2台の玉貸・再プレイユニット20で受け付けられている。
この会員管理装置60では、ID受付端末40から会員ID又は携帯IDと暗証番号とを含むID照合要求を受信し(図7で引用するS151)、該会員ID又は携帯IDと暗証番号の照合がOKならば(図7のS253)、会員DBで、当該会員ID又は携帯IDに対応するPOS番号記憶欄に当該ID受付端末40のPOS番号が記憶され、当該ID受付端末40から当該会員ID又は携帯IDと交換玉数とを含む景品交換要求を受信すると(同S261)、会員DBで、当該会員ID又は携帯IDに対応するPOS番号記憶欄から当該ID受付端末40のPOS番号が消去される(同S263)。
また会員管理装置60では、玉貸・再プレイユニット20から会員IDと暗証番号とを含むID照合要求を受信し(図12で引用するS151)、該会員IDと暗証番号の照合がOKならば(図12のS453)、会員DBで、当該会員IDに対応するユニット番号記憶欄に当該玉貸・再プレイユニット20のユニット番号が記憶され、カード返却操作を受け付けた(図8のS304)当該玉貸・再プレイユニット20から当該会員IDを含むカード返却通知を受信すると(図14のS381)、会員DBで、当該会員IDに対応するユニット番号記憶欄から当該玉貸・再プレイユニット20のユニット番号が消去される(同S382)。
さらに会員管理装置60では、玉貸・再プレイユニット20から携帯IDと暗証番号とを含むID照合要求を受信し(図10で引用するS151)、該携帯IDと暗証番号の照合がOKならば(図10のS453)、会員DBで、当該携帯IDに対応するユニット番号記憶欄に当該玉貸・再プレイユニット20のユニット番号が記憶され、前記タイマ計時がタイムアップした(図8のS305)当該玉貸・再プレイユニット20から当該携帯IDを含む遊技終了通知を受信すると(図15のS401)、会員DBで、当該携帯IDに対応するユニット番号記憶欄から当該玉貸・再プレイユニット20のユニット番号が消去される(同S402)。なお、一の玉貸・再プレイユニット20からID照合要求を受信して、ユニット番号記憶欄(その1)に当該一の玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を記憶中の状態で、他の玉貸・再プレイユニット20からID照合要求を受信して、照合OKならば、ユニット番号記憶欄(その2)に当該他の玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を記憶する。
なお会員管理装置60では、同一人の複数のIDが同時に使用されている場合に、該IDをディスプレイ64に表示して報知を行うように構成されている。具体的には、図5に示す例では、番号が1,4,7の会員について、複数のIDが同時に使用されているので、これらのIDがディスプレイ64に表示される。
次に、図6〜図15を参照して、本発明に係る遊技用システム1を構成する各機器の作用について説明する。
まず図6は、計数機50及び会員管理装置60が行う貯玉処理の一例を表すフローチャートである。ここで計数機50は、玉カウンタ56により計数した計数値を、制御部52のRAMで記憶しているものとする。なお制御部52のRAMで計数値を記憶しており、会員カード2又は携帯電話3を受け付けていない(即ち制御部52のRAMで会員ID又は携帯IDを記憶していない)状態で、タッチパネル式のディスプレイ55に表示される「発行」ボタンが操作されると、前述の如く、計数レシートプリンタ57により前記計数レシートを印刷して発行する。
貯玉処理において、計数機50の制御部52は、ICチップR/W54への携帯電話3の近接,又はカードR/W53への会員カード2の挿入を待機している(S101)。このS101で携帯電話3の近接又は会員カード2の挿入が有ると(YES)、ICチップR/W54により携帯電話3から読み取った携帯ID,又はカードR/W53により会員カード2から読み取った会員IDを受け付け(S102)、暗証番号入力画面をディスプレイ55に表示して(S103)、該ディスプレイ55による暗証番号の入力を待機し(S104)、暗証番号の入力が有ると(YES)、S102で受け付けた携帯ID又は会員IDと、S104で入力された暗証番号とを含むID照合要求を、会員管理装置60に対して送信する(S105)。
貯玉処理において、会員管理装置60の制御部62は、通信部61によるID照合要求の受信を待機している(S151)。このS151でID照合要求の受信が有ると(YES)、該受信したID照合要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで登録されている暗証番号と、ID照合要求に含まれる暗証番号とが一致するか否か照合し(S152)、照合OKか否かを判定する(S153)。なお、以下においては、会員管理装置60と通信する機器(個々では計数機50)が行うS103〜S105の処理と、会員管理装置60が行うS151〜S152の処理とを、「ID照合処理」と称し、後述する図7,図10,及び図12で引用する。
S153で照合NG(NO)、即ち携帯ID又は会員IDに対応する暗証番号が一致しないと判定した場合には、照合NG通知を、計数機50に対して返信する(S154)。一方、S153で照合OK(YES)、即ち携帯ID又は会員IDに対応する暗証番号が一致すると判定した場合には、該携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数を含む照合OK通知を、計数機50に対して返信する(S155)。
前記S105の処理を行った制御部52は、場内通信部51による照合NG通知の受信(S111),又は照合OK通知の受信(S112)を待機している。このS111で照合NG通知の受信が有ると(YES)、「暗証番号が違います」とディスプレイ55に表示して(S113)、カードR/W53で会員カード2を受付中であるか否かを判定し(S124)、会員カード2を受付中でない(NO)と判定した場合には、貯玉処理を終了し、また会員カード2を受付中である(YES)と判定した場合には、該会員カード2をカードR/W53から返却して(S125)、貯玉処理を終了する。なおS113の処理を行った後に、S103に戻って暗証番号の再入力を求め、該再入力された暗証番号に基づく照合NG通知を所定回数受信したことを条件として、S124に進むようにしても良い。
S112で照合OK通知の受信が有ると(YES)、S102で読み取った携帯ID又は会員IDを制御部52のRAMで記憶し(S114)、該照合OK通知に含まれる貯玉数をディスプレイ55に表示して(S115)、該ディスプレイ55に表示される「貯玉」ボタンが操作されるのを待機し(S116)、該「貯玉」ボタンの操作が有ると(YES)、制御部52のRAMで記憶している携帯ID又は会員IDと計数値とを含む貯玉要求を、会員管理装置60に対して送信する(S117)。
前記S155の処理を行った制御部62は、通信部61による貯玉要求の受信を待機している(S161)。このS161で貯玉要求の受信が有ると(YES)、該貯玉要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶しているPOS番号が有るか否か、即ち該貯玉要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応する会員ID又は携帯IDがID受付端末40で受付中であるか否かを判定する(S162)。
このS162でPOS番号の記憶が無い(NO)、即ち対応する会員ID又は携帯IDがID受付端末40で受付中でないと判定した場合には、貯玉完了通知を、計数機50に対して返信し(S163)、前記貯玉要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数に、該貯玉要求に含まれる計数値を加算して(S164)、貯玉処理を終了する。
一方、S162でPOS番号の記憶が有る(YES)、即ち対応する会員ID又は携帯IDがID受付端末40で受付中であると判定した場合には、前記貯玉要求に含まれる計数値を制御部62のRAMで一時的に記憶し(S165)、貯玉完了通知を、計数機50に対して返信して(S166)、前記記憶しているPOS番号の消去、即ち対応する会員ID又は携帯IDのID受付端末40での消去を待機する(S167)。このS167でPOS番号の消去が有ると(YES)、前記貯玉要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数に、制御部62のRAMで一時的に記憶した計数値を加算して(S164)、貯玉処理を終了する。
このように、貯玉要求の受信時に、POS番号の記憶が有る場合において、直ちに計数値を貯玉数に加算せずに、該POS番号が消去されてから加算を行うのは、景品交換に使用させるために特定した貯玉数(図7のS257)が、景品交換処理の途中に変動することによる不都合を回避するためである。具体的には、例えば一の会員IDを受け付けた景品交換装置(POS端末30及びID受付端末40)での景品交換に使用させるために、該一の会員IDに対応する5000玉の貯玉数を会員管理装置60で特定した後に、該一の会員IDに対応する他の携帯IDを受け付けた計数機50で2000玉の計数が行われた場合に、該2000玉を前記貯玉数の5000玉に直ちに加算して、会員管理装置60で管理している貯玉数を7000玉とすると、前記景品交換装置で4000玉の景品交換が行われたときに、残存する貯玉数が7000玉−4000玉=3000玉となって、該3000玉が景品交換装置で表示されることになるが、遊技者は加算前に特定された貯玉数の5000玉−4000玉=1000玉が残存する貯玉数であると思っているところに、それよりも多い前記3000玉が残存する貯玉数として表示されるので、違和感を感じることになる。そこで、このような場合に、直ちに計数値2000玉を貯玉数5000玉に加算せずに、該貯玉数5000玉から交換玉数4000玉を減算することにより、景品交換装置では残存する貯玉数として1000玉が表示されるように構成すると共に、該景品交換装置で前記一の会員IDの受付が終了した後に、残存する貯玉数1000玉に計数値2000玉を加算するように構成したのである。これによれば、景品交換に使用させるために特定した貯玉数が、景品交換処理の途中に変動することにより、遊技者が違和感を感じるという不都合を回避することができる。
次に図7は、景品交換装置(POS端末30及びID受付端末40)及び会員管理装置が行う景品交換処理の一例を表すフローチャートである。景品交換処理において、ID受付端末40の制御部42は、ICチップR/W44への携帯電話3の近接,又はカードR/W43への会員カード2の挿入を待機している(S201)。このS201で携帯電話3の近接又は会員カード2の挿入が有ると(YES)、ICチップR/W44により携帯電話3から読み取った携帯ID,又はカードR/W43により会員カード2から読み取った会員IDを受け付け(S302)、暗証番号入力画面をディスプレイ45に表示して(S103)、該ディスプレイ45による暗証番号の入力を待機し(S104)、暗証番号の入力が有ると(YES)、S202で受け付けた携帯ID又は会員IDと、S104で入力された暗証番号とを含むID照合要求を、会員管理装置60に対して送信する(S105)。
景品交換処理において、会員管理装置60の制御部62は、通信部61によるID照合要求の受信を待機している(S151)。このS151でID照合要求の受信が有ると(YES)、該受信したID照合要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで登録されている暗証番号と、ID照合要求に含まれる暗証番号とが一致するか否か照合し(S152)、照合OKか否かを判定する(S253)。このS253で照合NG(NO)、即ち携帯ID又は会員IDに対応する暗証番号が一致しないと判定した場合には、照合NG通知を、ID受付端末40に対して返信する(S254)。
一方、S253で照合OK(YES)、即ち携帯ID又は会員IDに対応する暗証番号が一致すると判定した場合には、該携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶しているPOS番号が有るか否か、即ち該ID照合要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応する会員ID又は携帯IDが別のID受付端末40で受付中であるか否かを判定する(S255)。このS255でPOS番号の記憶が有る(YES)と判定した場合には、該記憶しているPOS番号のID受付端末40での景品交換処理を優先して行い、ID照合要求を送信したID受付端末40での景品交換処理を行わないようにするために、交換NG通知を、当該ID受付端末40に対して返信する(S256)。
一方、S255でPOS番号の記憶が無い(NO)と判定した場合には、前記携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数を、景品交換に使用させるために特定し(S257)、該特定した貯玉数を含む交換OK通知を、ID受付端末40に対して返信して(S258)、会員DBで、前記携帯ID又は会員IDに対応付けて、当該ID受付端末40のPOS番号を記憶する(S259)。
このS258の処理を行う制御部62は、ID受付端末40で携帯ID又は会員IDを受け付けたことに基づいて、該受け付けた携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで管理されている貯玉数を景品交換に使用させるために特定する特定手段として機能するものである。
またS259の処理を行う制御部62は、ID受付端末40で携帯ID又は会員IDを受け付けたことに基づいて、該受け付けた携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで管理されている貯玉数を使用した再プレイ処理の実行を制限する再プレイ制限処理を行う再プレイ制限処理手段として機能するものであり、このS259でPOS番号を記憶することにより、再プレイ制限中となる。そして後述する図11に示すように、該再プレイ制限中に、S551で玉貸・再プレイユニット20から再プレイ要求を受信すると、S552でYESと判定して、S553で再プレイ制限通知を玉貸・再プレイユニット20に対して返信する一方、S556の貯玉数の減算や、S557の再プレイ許諾通知の返信を行わないので、再プレイ処理の実行が制限される。
これによれば、ID受付端末40で遊技者の携帯ID又は会員IDを受け付けたことに基づいて、当該遊技者の貯玉数が、景品交換に使用させるために特定され、かつ、玉貸・再プレイユニット20で当該遊技者の別の回又は携帯IDが受け付けられても、当該遊技者の貯玉数を使用した再プレイ処理の実行が制限されるので、景品交換に使用させるために特定された貯玉数が減算されることが無く、該貯玉数が不足して景品交換をすることができないという不都合が生じない。
前記S105の処理を行った制御部42は、場内通信部41bによる照合NG通知の受信(S211),交換NG通知の受信(S212),又は交換OK通知の受信(S213)を待機している。このS211で照合NG通知の受信が有ると(YES)、「暗証番号が違います」とPOS端末30のディスプレイ34に表示させて(S214)、カードR/W43で会員カード2を受付中であるか否かを判定し(S224)、会員カード2を受付中でない(NO)と判定した場合には、景品交換処理を終了し、また会員カード2を受付中である(YES)と判定した場合には、該会員カード2をカードR/W43から返却して(S225)、景品交換処理を終了する。なおS214の処理を行った後に、S103に戻って暗証番号の再入力を求め、該再入力された暗証番号に基づく照合NG通知を所定回数受信したことを条件として、S224に進むようにしても良い。
前記S212で交換NG通知の受信が有ると(YES)、「別の景品交換装置で景品交換中です」とPOS端末30のディスプレイ34に表示させて(S215)、S224に進む。なおS215の処理を行った後に、S224に進まずに、別の景品交換装置での景品交換の終了(即ち該景品交換が終了したことに基づいて当該別の景品交換装置のPOS番号を消去した会員管理装置60から送信されてくるPOS番号消去通知の受信)を待機し、該景品交換が終了(即ちPOS番号消去通知を受信)すると、後述するS216に進むようにしても良い。これによれば、別の景品交換装置での景品交換が終了した後に、景品交換を行うことができる。
前記S213で交換OK通知の受信が有ると(YES)、S202で読み取った携帯ID又は会員IDを制御部42のRAMで記憶し(S216)、該交換OK通知に含まれる貯玉数をPOS端末30のディスプレイ34に表示させて(S217)、POS端末30の店員操作部35で遊技場の店員による景品交換操作が行われるのを待機する(S218)。ここでPOS端末30は、交換を希望する一以上の景品に付されているバーコードをバーコードリーダ33で読み取ると、該バーコードから特定される交換玉数の合計を更新表示する。この交換玉数の合計がディスプレイ34に表示されている貯玉数以下の状態で、S218で景品交換操作が有ると(YES)、制御部42は、該制御部42のRAMで記憶している携帯ID又は会員IDと、ディスプレイ34に表示されている交換玉数とを含む景品交換要求を、会員管理装置60に対して送信する(S219)。
前記S259の処理を行った制御部62は、通信部61による景品交換要求の受信を待機している(S261)。このS261で景品交換要求の受信が有ると(YES)、該景品交換要求に含まれる携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数から、該景品交換要求に含まれる交換玉数を減算して(S262)、該携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶しているPOS番号を消去する(S263)。
このS263の処理を行う制御部62は、携帯ID又は会員IDを受け付けたID受付端末40で該携帯ID又は会員IDの受付が終了したことに基づいて、再プレイ制限処理を解除して再プレイ処理を可能とするための再プレイ制限解除処理を行う再プレイ制限解除処理手段として機能するものであり、このS263でPOS番号を消去することにより、再プレイ制限中ではなくなって、再プレイ制限が解除される。そして後述する図11に示すように、該再プレイ制限解除中に、S551で玉貸・再プレイユニット20から再プレイ要求を受信すると、S552でNOと判定して、S556で貯玉数の減算を行い、S557で再プレイ許諾通知を玉貸・再プレイユニット20に対して返信するので、再プレイ処理が実行される。
これによれば、ID受付端末40で遊技者の携帯ID又は会員IDの受付が終了したことに基づいて、再プレイ制限処理が解除されることにより、当該遊技者の別の会員ID又は携帯IDを受付中の玉貸・再プレイユニット20で、当該遊技者の貯玉数を使用した再プレイ処理が可能となるので、遊技者の利便性を向上できる。
S263の処理を行った制御部62は、前記携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している減算後の貯玉数を含む減算完了通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信し(S264)、前記携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶しているユニット番号が有るか否か、即ち該携帯ID又は会員IDに対応する会員ID又は携帯IDを受付中の玉貸・再プレイユニット20が有るか否かを判定する(S265)。このS265でユニット番号の記憶が無い(NO)と判定した場合には、景品交換処理を終了する。一方、S265でユニット番号の記憶が有る(YES)と判定した場合には、前記携帯ID又は会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数を含む貯玉数情報を、該ユニット番号の玉貸・再プレイユニット20に対して送信して(S266)、景品交換処理を終了する。そして該貯玉数情報を受信した玉貸・再プレイユニット20は、該貯玉数情報が示す貯玉数を、表示手段であるディスプレイ25で表示する。
このS266の処理を行う制御部62及び通信部61は、前記携帯ID又は会員IDを受け付けたID受付端末40で該携帯ID又は会員IDの受付が終了することに基づいて、該携帯ID又は会員IDに対応する別の会員ID又は携帯IDを受付中の玉貸・再プレイユニット20に対して、該IDに対応付けて会員DBで管理している貯玉数を特定可能な貯玉数情報を送信する送信手段として機能するものである。
これによれば、ID受付端末40で遊技者の携帯ID又は会員IDの受付が終了したことに基づいて、当該遊技者の別の会員ID又は携帯IDを受付中の玉貸・再プレイユニット20に対して貯玉数情報が送信され、該玉貸・再プレイユニット20で、景品交換後の当該遊技者の貯玉数が表示されるので、再プレイ処理に使用可能な貯玉数を当該遊技者が明確に把握できる。
前記S219の処理を行った制御部42は、場内通信部41bで減算完了通知の受信を待機している(S221)。このS221で減算完了通知の受信が有ると(YES)、制御部42のRAMで記憶している携帯ID又は会員IDを消去し(S222)、該減算完了通知に含まれる減算後の貯玉数をPOS端末30のディスプレイ34で表示させて(S223)、S224に進む。
次に図8は、玉貸・再プレイユニット20が行う会員処理の一例を表すフローチャートである。なお玉貸・再プレイユニット20は、会員カード2又はビジターカードを受付中に、玉貸ボタン15の操作が有ると、該会員カード2又はビジターカードに記録されているプリペイド残額を使用した前記玉貸処理を行い、紙幣の受付が有ると、該会員カード2又はビジターカードに記録されているプリペイド残額に該受け付けた紙幣額を加算する前記価値加算処理を行う。
会員処理において、玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、ICチップR/W24への携帯電話3の近接(S301),カードR/W23への会員カード2の挿入(S302),ディスプレイ25に表示される「再プレイ」ボタンの操作(S303),カード返却ボタン16の操作(S304),又は制御部22に設けられているタイマによるタイマ計時のタイムアップ(S305)を待機している。このS301で携帯電話3の近接があると(YES)、図9のS311に進み、S302で会員カード2の挿入が有ると(YES)、図12のS331に進み、S303で「再プレイ」ボタンの操作が有ると(YES)、図13のS351に進み、S304でカード返却ボタン16の操作が有ると(YES)、図14のS371に進み、S305でタイマ計時のタイムアップが有ると(YES)、図15のS391に進む。
次に図9は、携帯電話3が近接された際に玉貸・再プレイユニット20が行う処理の一例を表すフローチャートである。玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、前記S301で、ICチップR/W24への携帯電話3の近接が有る(YES)と判定した場合に、該ICチップR/W24により携帯電話3から読み取った携帯IDを受け付けて(S311)、制御部22のRAMで会員IDを記憶しているか否か、即ちカードR/W23で会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S312)。
このS312で会員IDの記憶が有る(YES)、即ち会員カード2を受付中であると判定した場合には、「会員カード受付中です」とディスプレイ25に表示して(S313)、図8のS301に戻る。つまり本例では、会員カード2(会員ID)の受付中に携帯電話3が近接された場合には、受付中の会員カード2を有効とする一方で、携帯電話3の近接は無効とするように構成している。逆に携帯電話3(携帯ID)の受付中に会員カード2が挿入された場合にも、挿入された会員カード2を有効とする(図12のS414’)一方で、受付中の携帯電話3は無効とするように構成している。即ち本例では、会員カード2と携帯電話3とが競合した場合には、会員カード2が有効となる。なお会員カード2と携帯電話3とが競合した場合に、携帯電話3が有効となるようにしても良い。
前記S312で会員IDの記憶が無い(NO)、即ち会員カード2を受付中でないと判定した場合には、制御部22のRAMで携帯IDを記憶しているか否かを判定する(S314)。このS314で携帯IDの記憶が無い(NO)と判定された場合には、S315の携帯ID照合処理を行って、図8のS301に戻る。一方、S314で携帯IDの記憶が有る(YES)と判定された場合には、S311で読み取った携帯IDと該記憶している携帯IDとが同一であるか否かを判定し(S316)、同一でなければ(NO)、S315の携帯ID照合処理を行って、図8のS301に戻り、同一であれば(YES)、S317の再プレイ処理を行って、図8のS301に戻る。つまり本例では、携帯IDの記憶が無い状態で携帯IDを受け付けた場合及び携帯IDの記憶が有る状態で別の携帯IDを受け付けた場合には、暗証番号の入力を受け付けて、該暗証番号を照合する携帯ID照合処理を行う一方、携帯IDの記憶が有る状態で同一の携帯IDを受け付けた場合には、暗証番号の入力を受け付けることなく、当該携帯IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数を使用した再プレイ処理を行う。
次に図10は、玉貸・再プレイユニット20及び会員管理装置60が行う携帯ID照合処理の一例を表すフローチャートである。携帯ID照合処理において、玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、暗証番号入力画面をディスプレイ25に表示して(S103)、該ディスプレイ25による暗証番号の入力を待機し(S104)、暗証番号の入力が有ると(YES)、前記S311で受け付けた携帯IDと、S104で入力された暗証番号とを含むID照合要求を、会員管理装置60に対して送信する(S105)。
携帯ID照合処理において、会員管理装置60の制御部62は、通信部61によるID照合要求の受信を待機している(S151)。このS151でID照合要求の受信が有ると(YES)、該受信したID照合要求に含まれる携帯IDに対応付けて会員DBで登録されている暗証番号と、ID照合要求に含まれる暗証番号とが一致するか否か照合し(S152)、照合OKか否かを判定する(S453)。このS453で照合NG(NO)、即ち携帯IDに対応する暗証番号が一致しないと判定した場合には、照合NG通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信する(S454)。一方、S453で照合OK(YES)、即ち携帯IDに対応する暗証番号が一致すると判定した場合には、該携帯IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数を含む照合OK通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信し(S455)、会員DBで、該携帯IDに対応付けて当該玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を記憶して(S456)、携帯ID照合処理を終了する。なお会員DBでは、前述の如く、携帯IDを受付中のユニット番号は、複数記憶される場合がある。
前記S105の処理を行った制御部22は、場内通信部21bによる照合NG通知の受信(S411),又は照合OK通知の受信(S412)を待機している。このS411で照合NG通知の受信が有ると(YES)、「暗証番号が違います」とディスプレイ25に表示して(S413)、携帯ID照合処理を終了する。なおS413の処理を行った後に、S103に戻って暗証番号の再入力を求め、該再入力された暗証番号に基づく照合NG通知を所定回数受信したことを条件として、携帯ID照合処理を終了するようにしても良い。
S412で照合OK通知の受信が有ると(YES)、S102で読み取った携帯IDを制御部22のRAMで記憶し(S414)、該照合OK通知に含まれる貯玉数をディスプレイ25に表示し(S415)、制御部22に設けられるタイマの計時をONにして(S416)、携帯ID照合処理を終了する。
次に図11は、玉貸・再プレイユニット20及び会員管理装置60が行う再プレイ処理の一例を表すフローチャートである。再プレイ処理において、玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、前記S311で受け付けた携帯IDを含む再プレイ要求を、会員管理装置60に対して送信する(S501)。
再プレイ処理において、会員管理装置60の制御部62は、通信部61による再プレイ要求の受信を待機している(S551)。このS551で再プレイ要求の受信が有ると(YES)、再プレイ制限中であるか否か、即ち該再プレイ要求に含まれる携帯IDに対応付けて会員DBでPOS番号を記憶しているか否かを判定する(S552)。このS552で再プレイ制限中である(YES)、即ちPOS番号を記憶していると判定した場合には、再プレイ制限通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信する(S553)。
一方、S552で再プレイ制限中でない(NO)、即ちPOS番号を記憶していないと判定した場合には、再プレイ要求に含まれる携帯IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数が、予め定められた必要玉数以上であるか否かを判定する(S554)。ここで必要玉数とは、例えば500円分の再プレイ玉数125玉+手数料玉数25玉=150玉である。なお手数料玉数は任意に設定可能で、0玉であっても良い。このS554で貯玉数が必要玉数未満である(NO)と判定した場合には、貯玉数不足通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信する(S555)。
一方、S554で貯玉数が必要玉数以上である(YES)と判定した場合には、該貯玉数から必要玉数を減算して(S556)、減算後の貯玉数を含む再プレイ許諾情報を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信する(S557)。
前記S501の処理を行った制御部22は、場内通信部21bによる再プレイ制限通知の受信(S511),貯玉不足通知の受信(S512),又は再プレイ許諾通知の受信(S513)を待機している。このS511で再プレイ制限通知の受信が有ると(YES)、「景品交換装置で景品交換中です」とディスプレイ25で表示して(S514)、パチンコ玉の払出を行うことなく、再プレイ処理を終了する。
このS514の処理を行う制御部22及びディスプレイ25は、再プレイ制限処理が行われる際にその旨を報知する報知手段として機能するものである。これによれば、再プレイ制限処理が行われる際に、玉貸・再プレイユニット20でその旨が報知されるので、再プレイができない旨を遊技者が明確に把握できる。
前記S512で貯玉不足通知の受信が有ると(YES)、「貯玉不足です」とディスプレイ25で表示して(S515)、パチンコ玉の払出を行うことなく、再プレイ処理を終了する。
前記S513で再プレイ許諾通知の受信が有ると(YES)、前記再プレイ玉数(ここでは125玉)のパチンコ玉の払出をパチンコ機10に指示し(S516)、再プレイ許諾通知に含まれる減算後の貯玉数をディスプレイ25で表示して(S517)、再プレイ処理を終了する。
前記図7に示す景品交換処理及びこの図11に示す再プレイ処理を行う会員管理装置60によれば、ID受付端末40から遊技者のID(携帯ID又は会員ID)を受信したこと(S151でYES)に基づいて、当該遊技者の貯玉数が、景品交換に使用させるために特定され(S257)、玉貸・再プレイユニット20から再プレイ要求を受信したこと(S551でYES)に基づいて、該再プレイ要求が示す遊技者のIDとは別のIDがID受付端末40で受付中であるか否かが判定され(S552)、受付中でなければ貯玉数が減算されて(S556)、玉貸・再プレイユニット20で再プレイ処理(S516)が行われる一方、受付中であれば貯玉数が減算されず玉貸・再プレイユニット20で再プレイ処理が行われないので、景品交換に使用させるために特定された貯玉数が減算されることが無く、該貯玉数が不足して景品交換をすることができないという不都合が生じない。
次に図12は、会員カード2が挿入された際に玉貸・再プレイユニット20及び会員管理装置60が行う会員ID照合処理の一例を表すフローチャートである。会員ID照合処理において、玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、前記S302で、カードR/W23への会員カード2の挿入が有る(YES)と判定した場合に、該カードR/W23により会員カード2から読み取った会員IDを受け付け(S331)、暗証番号入力画面をディスプレイ25に表示して(S103)、該ディスプレイ25による暗証番号の入力を待機し(S104)、暗証番号の入力が有ると(YES)、前記S331で受け付けた会員IDと、S104で入力された暗証番号とを含むID照合要求を、会員管理装置60に対して送信する(S105)。
会員ID照合処理において、会員管理装置60の制御部62は、通信部61によるID照合要求の受信を待機している(S151)。このS151でID照合要求の受信が有ると(YES)、該受信したID照合要求に含まれる会員IDに対応付けて会員DBで登録されている暗証番号と、ID照合要求に含まれる暗証番号とが一致するか否か照合し(S152)、照合OKか否かを判定する(S453)。このS453で照合NG(NO)、即ち会員IDに対応する暗証番号が一致しないと判定した場合には、照合NG通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信する(S454)。一方、S453で照合OK(YES)、即ち会員IDに対応する暗証番号が一致すると判定した場合には、該会員IDに対応付けて会員DBで記憶している貯玉数を含む照合OK通知を、玉貸・再プレイユニット20に対して返信し(S455)、会員DBで、該会員IDに対応付けて当該玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を記憶して(S456’)、会員ID照合処理を終了する。なお会員DBでは、前述の如く、会員IDを受付中のユニット番号は、1つしか記憶されない。
前記S105の処理を行った制御部22は、場内通信部21bによる照合NG通知の受信(S411),又は照合OK通知の受信(S412)を待機している。このS411で照合NG通知の受信が有ると(YES)、「暗証番号が違います」とディスプレイ25に表示し(S413)、カードR/W23に挿入された会員カード2を返却して(S413’)、会員ID照合処理を終了する。なおS413の処理を行った後に、S103に戻って暗証番号の再入力を求め、該再入力された暗証番号に基づく照合NG通知を所定回数受信したことを条件として、S413’に進むようにしても良い。
S412で照合OK通知の受信が有ると(YES)、S102で読み取った会員IDを制御部22のRAMで記憶し(S414’)、該照合OK通知に含まれる貯玉数をディスプレイ25に表示して(S415)、携帯ID照合処理を終了する。なお前記図10に示す携帯ID照合処理で行われたS416の処理は、この会員ID照合処理では行われない。携帯IDを記憶している場合には、当該携帯IDの遊技者による遊技がいつ終了したか明確ではないことから、タイマ計時がタイムアップしたことをもって遊技が終了したと推定するために、タイマ計時をONする必要があるのに対し、会員IDを記憶している場合には、当該会員IDの遊技者による遊技は会員カード2の返却(図14)をもって終了したと明確であることから、タイマ計時がタイムアップしたことをもって遊技が終了したと推定する必要が無いからである。
次に図13は、再プレイ操作が行われた際に玉貸・再プレイユニット20が行う処理の一例を表すフローチャートである。玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、前記S303で、「再プレイ」ボタンの操作が有る(YES)と判定した場合に、制御部22のRAMで会員IDを記憶しているか否か、即ちカードR/W23で会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S351)。
このS351で会員IDの記憶が無い(NO)、即ち会員カード2を受付中でないと判定した場合には、再プレイ操作を無効にして(S352)、図8のS301に戻る。一方、S352で会員IDの記憶が有る(YES)、即ち会員カード2を受付中であると判定した場合には、前記図11に示す再プレイ処理を行って(S353)、図8のS301に戻る。なおS353の再プレイ処理では、前記図8の説明中の「携帯ID」を「会員ID」と置き換える。
次に図14は、カード返却操作が行われた際に玉貸・再プレイユニット20及び会員管理装置60が行う処理の一例を表すフローチャートである。玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、前記S304で、カード返却ボタン16の操作が有る(YES)と判定した場合に、制御部22のRAMで会員IDを記憶しているか否か、即ちカードR/W23で会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S371)。
このS371で会員IDの記憶が無い(NO)、即ち会員カード2を受付中でないと判定した場合には、カード返却操作を無効にして(S372)、図8のS301に戻る。一方、S372で会員IDの記憶が有る(YES)、即ち会員カード2を受付中であると判定した場合には、該会員IDを含むカード返却要求を、会員管理装置60に対して送信し(S373)、制御部22のRAMで記憶している会員IDを消去し(S374)、カードR/W23で受付中の会員カード2を返却して(S375)、図8のS301に戻る。
会員管理装置60の制御部62は、通信部61によるカード返却要求の受信を待機している(S381)。このS381でカード返却要求の受信が有ると(YES)、該カード返却要求に含まれる会員IDに対応付けて会員DBで記憶している、前記カード返却要求の送信元である玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を消去する(S382)。
次に図15は、タイマによる計時がタイムアップした際に玉貸・再プレイユニット20及び会員管理装置60が行う処理の一例を表すフローチャートである。玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、前記S305で、タイマ計時がタイムアップした(YES)と判定した場合に、制御部22のRAMで記憶している携帯IDを含む遊技終了通知を、会員管理装置60に対して送信し(S391)、制御部22のRAMで記憶している携帯IDを消去して(S392)、図8のS301に戻る。
会員管理装置60の制御部62は、通信部61による遊技終了通知の受信を待機している(S401)。このS401で遊技終了通知の受信が有ると(YES)、該遊技終了通知に含まれる携帯IDに対応付けて会員DBで記憶している、前記遊技終了通知の送信元である玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を消去する(S402)。このように、タイマ計時のタイムアップに基づいて送信されてくる遊技終了通知を受信したことを条件に、該遊技終了通知の送信元である玉貸・再プレイユニット20のユニット番号を消去するのは、セキュリティを向上するためである。
ここで上記の実施形態において、識別情報(会員ID,携帯ID)の受付が複数の機器で競合するパターンを列記する。以下においては、一の玉貸・再プレイユニット20を「ユニットA」,他の玉貸・再プレイユニット20を「ユニットB」,一のID受付端末40を「ID受付端末A」,他のID受付端末40を「ID受付端末40B」,一の遊技者を「本人」,他の遊技者を「他人」と称し、会員IDと携帯IDとを区別しない場合には両者を単に「ID」と称する。
[パターン1]
ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、ユニットBに本人の携帯電話が近接された場合には、ユニットAでの再プレイが可能であり、かつユニットBでの再プレイも可能である。
逆に、ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、ユニットBに本人の会員カードが挿入された場合にも、ユニットAでの再プレイが可能であり、かつユニットBでの再プレイも可能である。
つまり複数のユニットの各々は、本人の一のIDを受け付けたことに基づき、該本人の他のIDが他のユニットで受け付けられているか否かに関わらず、再プレイを行うものである。
[パターン2]
ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、ユニットBに本人の同じ携帯電話が近接された場合にも、パターン1と同様の理由により、ユニットAでの再プレイが可能であり、かつユニットBでの再プレイも可能である。携帯電話はユニットに挿入されて使用されるものではないため、該携帯電話を移動して複数のユニットで使用できるからである。この場合には、会員DBで、当該会員IDに対応付けて、ユニットAとユニットBのユニット番号が記憶されることになる。
逆に、ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、ユニットBで本人の同じ会員カードが挿入される場合は、あり得ない。会員カードはユニットに挿入されて使用されるものであるため、該会員カードを移動して複数のユニットで同時に使用できないからである。
[パターン3]
ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、同じユニットAに本人の携帯電話が近接された場合には、前記図9で説明したように、記憶中の会員IDが有効である。
逆に、ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、同じユニットAに本人の会員カードが挿入された場合には、記憶中の携帯IDは無効となり、挿入された会員カードの会員IDが有効となる。
[パターン4]
ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、同じユニットAに別人の携帯電話が近接された場合には、前記図9で説明したように、記憶中の会員IDが有効である。本人が会員カードを返却し忘れた場合や離席中の場合に、別人による再プレイを防止するためである。
逆に、ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、同じユニットAに別人の会員カードが挿入された場合には、記憶中の携帯IDは無効となり、挿入された会員カードの会員IDが有効となる。
[パターン5]
ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、同じユニットAに別人の携帯電話が近接された場合には、図9のS314でYESと判定されて、記憶中の携帯IDは無効となり、新たに近接された携帯電話の携帯IDが有効となる。
逆に、ユニットAに会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、同じユニットAに別人の会員カードが挿入される場合は、あり得ない。カードR/W23には1枚のカードしか挿入できないからである。
[パターン6]
ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、ID受付端末40に本人の携帯電話が近接された場合には、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されて、再プレイ制限中となるので、ユニットAでの再プレイが不能となる。
逆に、ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、ID受付端末40に本人の会員カードが挿入された場合にも、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されて、再プレイ制限中となるので、ユニットAでの再プレイが不能となる。
[パターン7]
ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、ID受付端末40に本人の同じ携帯電話が近接された場合には、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されて、再プレイ制限中となるので、ユニットAでの再プレイが不能となる。
逆に、ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、ID受付端末40に本人の同じ会員カードが挿入される場合は、あり得ない。会員カードはユニットに挿入されて使用されるものであるため、該会員カードを移動してID受付端末40で同時に使用できないからである。
[パターン8]
ID受付端末40に本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、ユニットAに本人の携帯電話が近接された場合には、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されており、再プレイ制限中なので、ユニットAで、暗証番号の入力は受け付けられるが、携帯電話が再度近接されても、再プレイはできない。なお暗証番号の入力さえも受け付けないようにしても良い。
逆に、ID受付端末40に本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、ユニットAに本人の会員カードが挿入された場合にも、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されており、再プレイ制限中なので、ユニットAで、暗証番号の入力は受け付けられるが、再プレイ操作が行われても、再プレイはできない。なお暗証番号の入力さえも受け付けないようにしたり、会員カードの挿入さえも受け付けないように(例えば挿入された会員カードを直ちに排出したり、カード挿入口23aをシャッタで閉じて会員カードが挿入されないように)しても良い。
[パターン9]
ID受付端末40に本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)のユニットAで再プレイ操作が行われた場合には、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されており、再プレイ制限中なので、ユニットAで再プレイはできない。
逆に、ID受付端末40に本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)のユニットAで該携帯電話3が再度近接された場合にも、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されており、再プレイ制限中なので、ユニットAで再プレイはできない。
[パターン10]
ID受付端末Aに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、別のID受付端末Bに本人の携帯電話が近接された場合には、前記図7のS259に示すように、ID受付端末AのPOS番号が会員DBで記憶されており、ID受付端末BからID照合要求を受信しても、同S255でNOと判定されるので、ID受付端末Bで景品交換はできない。なおID受付端末Aでは景品交換できる。
逆に、ID受付端末40に本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、別のID受付端末Bに本人の会員カードが挿入された場合にも、前記図7のS259に示すように、ID受付端末AのPOS番号が会員DBで記憶されており、ID受付端末BからID照合要求を受信しても、同S255でNOと判定されるので、ID受付端末Bで景品交換はできない。なおID受付端末Aでは景品交換できる。
[パターン11]
ID受付端末40に本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、貯玉を行うために計数機50に本人の携帯電話が近接された場合には、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されており、図6のS162でYESと判定されるので、前記S165〜S167の処理が行われる。
逆に、ID受付端末40に本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、貯玉を行うために計数機50に本人の会員カードが挿入された場合にも、前記図7のS259に示すように、該ID受付端末40のPOS番号が会員DBで記憶されており、図6のS162でYESと判定されるので、前記S165〜S167の処理が行われる。
[パターン12]
ユニットAに本人の会員カードが挿入され暗証番号の照合OKで該本人の会員IDを受付中(記憶中)に、貯玉を行うために計数機50に本人の携帯電話が近接された場合には、前記S165〜S167の処理を行うのと同様の趣旨で、計数値を貯玉数には直ちに加算せずに一旦記憶しておき、該ユニットAでの遊技終了後に、計数値を貯玉数に加算する。
逆に、ユニットAに本人の携帯電話が近接され暗証番号の照合OKで該本人の携帯IDを受付中(記憶中)に、貯玉を行うために計数機50に本人の会員カードが挿入された場合にも、前記S165〜S167の処理を行うのと同様の趣旨で、計数値を貯玉数には直ちに加算せずに一旦記憶しておき、該ユニットAでの遊技終了後に、計数値を貯玉数に加算する。
計数値を直ちに貯玉数に加算すると、再プレイ処理の実行により減っていくはずの貯玉数が突然増えて、遊技者に違和感を抱かせることになるからである。
なお遊技中に貯玉数が増えても、遊技者にっての実害はないため、計数値を直ちに貯玉数に加算するようにしても良い。
次に、本発明における再プレイ制限処理の変形例について説明する。上記の実施形態では、図7のS259に示すように、再プレイ制限処理として、携帯ID又は会員IDを受け付けたID受付端末40のPOS番号を記憶することにより再プレイ制限中として、該再プレイ制限中に再プレイ要求を受信しても再プレイ許諾通知を返信しない例について説明したが、これに代えて、以下のような変形例1又は変形例2の再プレイ制限処理を行うものであっても良い。
まず変形例1では、会員管理装置60の制御部62が、S151で受信したID照合要求に含まれるIDに対応付けて会員DBで記憶しているユニット番号の玉貸・再プレイユニット20(即ちID照合要求に含まれるIDに対応する別のIDを受付中の玉貸・再プレイユニット20)に対して、ID消去要求を送信する処理を、再プレイ制限処理として行い、該ID消去要求を受信した玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、制御部22のRAMで記憶しているIDを消去し、会員カード2を受付中ならば返却する。この再プレイ制限処理を行う制御部62は、玉貸・再プレイユニット20で一のIDを受付中に、ID受付端末40で他のIDを受け付けたことに基づいて、該玉貸・再プレイユニット20での一のIDの受付を終了させるための処理を再プレイ制限処理として行う再プレイ制限処理手段として機能するものである。
これによれば、ID受付端末40で遊技者のIDを受け付けたことに基づいて、玉貸・再プレイユニット20で受付中の当該遊技者の別のIDの受付が終了されることにより、当該IDに対応する貯玉数を再プレイ処理に使用できなくなるので、景品交換に使用させるために特定された貯玉数が減算されることが無く、該貯玉数が不足して景品交換をすることができないという不都合を確実に防止できる。
なお変形例1の場合には、玉貸・再プレイユニット20における一のIDの受付が終了されているため、ID受付端末40における他のIDの受付が終了しても、前記再プレイ制限解除処理は行われない。
また変形例2では、会員管理装置60の制御部62が、全ての玉貸・再プレイユニット20に対して、S151で受信したID照合要求に含まれるIDに対応する別のID(以下、「受付禁止ID」と称する。)を含むID受付禁止要求を送信する処理を、再プレイ制限処理として行い、該ID受付禁止要求を受信した玉貸・再プレイユニット20の制御部22は、該ID受付禁止要求が示す受付禁止IDの受付を禁止する。具体的には、受付禁止IDが会員IDである場合には、カードR/W23に挿入された会員カード2から読み取った会員IDが当該受付禁止IDならば、該会員カード2を直ちに排出するか、該会員カード2を排出せずに保持するが暗証番号の入力を受け付けないことにより、該会員IDの受付を禁止する。また受付禁止IDが携帯IDである場合には、ICチップR/W24に近接された携帯電話3から読み取った携帯IDが当該受付禁止IDならば、暗証番号の入力を受け付けないことにより、該携帯IDの受付を禁止する。この再プレイ制限処理を行う制御部62は、ID受付端末40でIDを受け付けたことに基づいて、玉貸・再プレイユニット20で他のIDを受け付けないための処理を再プレイ制限処理として行う再プレイ制限処理手段として機能するものである。
これによれば、ID受付端末40で遊技者のIDを受け付けたことに基づいて、玉貸・再プレイユニット20で当該遊技者の別のIDが受け付けられなくなることにより、当該IDに対応する貯玉数を再プレイ処理に使用できないので、景品交換に使用させるために特定された貯玉数が減算されることが無く、該貯玉数が不足して景品交換をすることができないという不都合を確実に防止できる。
なお変形例2の場合には、ID受付端末40で受け付けたIDに対応する他のIDを既に受付中だった玉貸・再プレイユニット20が有れば、ID受付端末40におけるIDの受付が終了すると、当該玉貸・再プレイユニット20に対して前記再プレイ制限解除処理が行われる。
最後に、本発明のその他の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機が、パチンコ玉を遊技媒体とするパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、メダルを遊技媒体とするスロットマシンでも良く、また点数を遊技媒体とするゲーム機であっても良い。この場合における遊技媒体の貸与処理は、メダル貸し処理や、点数を付与する処理となり、遊技媒体の貯蓄処理は、貯メダル処理や、点数貯蓄処理となる。
上記の実施形態では、図1及び図2に示すように、遊技用装置が、玉貸機能及び再プレイ機能を備える玉貸・再プレイユニット20である例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置は、再プレイ機能のみを備えるものであっても良い。
上記の実施形態では、図11のS516に示すように、遊技用装置(玉貸・再プレイユニット20)が、再プレイ処理において、パチンコ機10に払出指示を行うことによりパチンコ玉の払出を行う例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置に玉払出装置を設け、再プレイ処理において、該玉払出装置からパチンコ玉の払出を行うものであっても良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、複数の識別情報が、会員IDと携帯IDの2つである例について説明したが、これに限らず、該複数の識別情報は、2つ以上の会員ID,2つ以上の携帯ID,あるいは1つ以上の会員IDと携帯IDであっても良く、本発明は、これら複数の識別情報のいずれかを識別情報受付手段(ID受付端末40)で受け付けたことに基づいて、該受け付けた識別情報に対応する貯蓄遊技媒体数(貯玉数)を使用した再プレイ処理の実行を制限する再プレイ制限処理を行うものであれば良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、会員カード2に記録された会員IDを遊技者の識別情報とする例について説明したが、これに限らず、該会員カード2に記録されるカードIDを遊技者の識別情報としても良い。また上記の実施形態では、携帯電話3に記録された携帯IDを遊技者の識別情報とする例について説明したが、これに限らず、該携帯電話3に記録された電話番号や電子メールアドレスを遊技者の識別情報としても良い。即ち識別情報は、遊技者を識別可能な情報であれば良い。
上記の実施形態では、同一人の複数のIDが同時に使用されている場合の報知が、会員管理装置60のディスプレイ64で行われる例について説明したが、これに限らず、該報知すべき内容を、会員管理装置60に接続されるホールコンピュータ(図示外)に対して送信し、該ホールコンピュータで報知が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、暗証番号の入力を受け付け、該暗証番号が照合OKであれば、識別情報(会員ID,携帯ID)が受付中となる例について説明したが、これに限らず、暗証番号の入力を受け付けることなく、識別情報が受付中となるものであっても良い。この場合には、カードR/Wに挿入された会員カード2から会員IDを読み取った時点で、該会員IDが受付中となり、またICチップR/Wに近接された携帯電話3から携帯IDを読み取った時点で、該携帯IDが受付中となる。
上記の実施形態で、玉貸・再プレイユニット20における携帯IDの受付中という概念を無くし、携帯電話3がICチップR/W24に近接される毎に、暗証番号の入力を受け付けることなく、該携帯電話3から読み取った携帯IDに対応する貯玉数を使用した再プレイ処理が行われるものであっても良い。この場合には、上記の競合パターン12種類のうち、「携帯IDの受付中」と記載されているパターンは存在しないことになる。
上記の実施形態では、図11のS514に示すように、再プレイ制限処理が行われる旨の報知が、玉貸・再プレイユニット20から再プレイ要求(S501)が送信されてことに基づいて行われる例について説明したが、これに限らず、ID受付端末40で受け付けた識別情報(会員ID,携帯ID)に対応付けて会員DBでPOS番号が記憶(図7のS259)されたときに、該識別情報に対応付けて会員DBで記憶されているユニット番号の玉貸・再プレイユニット20に対して会員管理装置60から報知要求を送信し、該報知要求を受信した玉貸・再プレイユニット20が報知を行うようにしても良く、これによれば、玉貸・再プレイユニット20から再プレイ要求が送信されなくても報知が行われるので、遊技者は、再プレイ制限処理が行われていることを、再プレイ操作を行う前に知ることができる。