JP2014110379A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用目的に応じた十分な光量を確保し、照明光の照度分布を高精度に均一化することができる照明装置を提供する。
【解決手段】入射面及び出射面を有する透光性板部材からなる導光板と、導光板の入射面に沿って所定の配列ピッチPで並ぶ複数の光出射位置から入射面へ個別に光を入射させる複数の光源と、を備え、光出射位置の配列ピッチPと、光出射位置から入射面へ出射される光の放射指向特性おける相対照度が50%のときの放射半値角度θに対応する開口数NAと、光出射位置から導光板を経由して出射面から出射された光が到達する照射面30までの光学的光路長(L*n)+(WDIN+WDOUT)との関係が、P/{(L*n)+(WDIN+WDOUT)}*NA≦1を充足する。但し、L:導光板の光学的光路長、n:導光板の屈折率、WDIN:光出射位置から導光板の入射面までの距離、WDOUT:導光板の出射面から照射面までの距離、開口数NA=sinθである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の光源を所定のピッチで長手方向に配置し、照射面をライン状に照明する照明装置に関し、特に、十分な光量を確保しつつ、照度分布が均一な照明光を得ることができる照明装置に関する。
例えば、紫外線照射装置によって、基板上に塗布した紫外線硬化樹脂を硬化させる場合には、図16(a)〜(c)に示すような照明装置100を搬送ライン上に設置していた。これら図面において、従来の照明装置100は、複数のLED素子110、110、110・・・を一定の配列ピッチPで長手方向に配置し、照射面200をライン状に照明する構成になっていた。
特開2012−3887号公報
しかし、図16(a)に示す従来の照明装置100では、十分な光量を得るために、各LED素子110を照射面200に近接させて配置しなければならず、照射面200に対する照明装置100の設置位置が制限されてしまう問題があった。
また、中心の光強度が高く、周辺の光強度が低い各LED素子110を一定の配列ピッチPで並べているので、照明装置100では、照射面200に照射される照明光の照度分布が不均一(以下「照明斑」という)になってしまう問題もあった(図中の照明光のイメージを参照)。
照明斑を軽減する手段として、図16(b)に示す照明装置100のように、各LED素子110から照射面200までの距離WD(ワーキングディスタンス)を大きくすることが考えられる。しかし、各LED素子110から照射面200までの距離WDを大きくすると、照射面200に照射される照明光の光量が著しく低下してしまう問題が生じる(図中の照明光のイメージを参照)。
照明光の光量を増大する手段として、図16(c)に示す照明装置100のように、狭い配列ピッチPで並べた多数のLED素子110、110、110・・・を、照射面200に近接させて配置することが考えられる。しかし、LED素子110の数を増大させたとしても、照明斑は完全には解消されず、照明装置100の設置位置が制限されるのみならず、多数のLED素子110に要するコスト増大を招くという問題がある。
図示しないが、照明光の光量を増大する手段として、各LED素子110の直下にレンズを配置することが考えられるが、一部分の狭い範囲しか改善することができない。さらに、照明斑を軽減する手段として、各LED素子110の直下に拡散板を配置することが考えられるが、拡散板の使用は照明光の光量を著しく低下させる。
なお、特開2012−3887号公報(特許文献1)には、複数のLED素子を1又は複数列に並べて設け、これらLED素子に臨むように板状導光部を配置した構成の照明装置が提案されている。特許文献1の照明装置によれば、各LED素子から出射された光が板状導光部内で反射を繰り返し、照明光の照度分布の均一化が図られる。
しかし、照明光の照度分布の均一化は、各LED素子の配列ピッチ、各LED素子から板状導光部へ出射された光の放射指向特性、及び各LED素子から照射面に至るまでの光学的光路長の影響を受ける。
すなわち、市場に流通しているLED素子は、多種多様な光の放射指向特性を有しており、この放射指向特性は、直線状に並べた個々のLED素子から出射される照明光の均一性に直接影響する。また、各LED素子の配列ピッチは、照射面にライン状に照射される照明光の長手方向の照度分布の均一性に影響を与える。各LED素子の放射指向特性によって、ライン状の照明光の照度分布を長手方向に均一にする最適な配列ピッチは異なる。
さらに、各LED素子から板状導光部の入射面までの距離、板状導光部自体の光学的光路長、板状導光部の出射面から照射面までの距離(これらをまとめて「各LED素子から照射面までの光学的光路長」という)は、照射面に照射される照明光の照度分布の均一性に影響を与えるのみならず、照明光の光量にも影響する。
特許文献1に記載された照明装置を他の産業用装置、例えば、検査装置、紫外線照射装置、露光装置などの照明に用いる場合は、これら装置を構成する機器や部品のレイアウトに照明装置を適合させなければならない。しかし、上述した各LED素子の放射指向特性、配列ピッチを考慮しつつ、照明光の光量と照度分布の均一性とが両立するような、各LED素子から照射面までの光学的光路長を決定することは困難である。
これに加え、照射面にライン状に照射される照明光は、長手方向の照度分布の均一性のみならず、短手方向の集光度が高くなければならない。特に、ワーキングディスタンス(WDOUT)を広くした場合、各LED素子から照射された光を、単に板状導光部に通すだけでは、照射面にライン状に照射される照明光の短手方向の集光度を高くすることはできない。
以上述べたとおり、特許文献1に記載された照明装置のように、単に板状導光部を使用するだけでは、他の産業用装置の構成に適合させ、実際の使用目的に応じた十分な光量の確保を確保しつつ、照明光の照度分布を高精度に均一化することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、各光源の配列ピッチ、各光源から導光板へ出射された光の開口数、及び各光源から照射面に至るまでの光学的光路長を適切な関係とし、これにより、他の産業用装置の構成に適合させ、実際の使用目的に応じた十分な光量を確保しつつ、照明光の照度分布を高精度に均一化することができる照明装置の提供を目的とする。
(A)上記目的を達成するために、本発明の照明装置は、一の端面を入射面とし、これに対向する他の端面を出射面とする透光性を有する板部材からなる導光板と、前記導光板の入射面に沿って所定の配列ピッチPで並ぶ複数の光出射位置から、前記入射面へ個別に光を入射させる一又は複数の光源と、を備え、前記光出射位置の配列ピッチPと、前記光出射位置から前記入射面へ出射される光の放射指向特性おける相対照度が50%のときの放射半値角度θに対応する開口数NAと、前記光出射位置から前記導光板を経由して前記出射面から出射された光が到達する照射面までの光学的光路長(L*n)+(WDIN+WDOUT)との関係が、下式(1)を充足する構成としてある。

P/{(L*n)+(WDIN+WDOUT)}*NA≦1・・・(1)

但し、L:導光板の光学的光路長、n:導光板の屈折率、WDIN:光出射位置から導光板の入射面までの距離、WDOUT:導光板の出射面から照射面までの距離、開口数NA=sinθ
(B)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記光出射位置のそれぞれに個別の集光レンズを配置し、前記光源からの光を、各集光レンズを介して前記導光板の入射面に個別に入射させるようにするとよい。
(C)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記導光板の入射面の両端部に最も近い前記光出射位置を、前記入射面の端部から前記配列ピッチの約1/2の距離に配置した構成にするとよい。
(D)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記導光板の出射面と前記照射面との間に、前記導光板の短手方向に集光パワーを有する一又は複数のシリンドリカルレンズを配置した構成にするとよい。
(E)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記導光板を断面略台形とし、前記出射面の短手方向の幅を、前記入射面の短手方向の幅よりも大きくした構成にするとよい。
(F)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記導光板の長手方向の幅を前記配列ピッチPの倍数又は前記配列ピッチPの約1/2とし、複数の前記導光板を長手方向に沿って直線状に並べて配置した構成にするとよい。
(G)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記導光板が、天然若しくは人工のガラス又は合成樹脂からなる構成にするとよい。
(H)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記光源が、前記導光板の入射面に沿って前記配列ピッチPで配置した複数のLED素子からなる構成にするとよい。
(I)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記光源が、発光波長の異なる2種類以上の前記LED素子を含む構成にするとよい。
(J)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、単一の前記光源から出射された光を光ファイバーで分岐させ、前記光の出口である前記光ファイバーの分岐端を、それぞれ前記導光板の入射面に沿って前記配列ピッチPで配置した構成にするとよい。
(K)好ましくは、上述した本発明の照明装置において、前記光源をメタルハライドランプ、水銀ランプ又はハロゲンランプとした構成にするとよい。
(L)上述した(A)〜(K)のいずれかに記載した本発明の照明装置は、他の産業用装置、例えば、検査装置、紫外線照射装置又は露光装置に適用することが可能である。
本発明の照明装置によれば、各光源の配列ピッチ、各光源から導光板へ出射された光の開口数、及び各光源から照射面に至るまでの光学的光路長を適切な関係とし、これにより、他の産業用装置の構成に適合させ、実際の使用目的に応じた十分な光量を確保しつつ、照明光の照度分布を高精度に均一化することができる。
本発明の第1実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 上記照明装置の各部の寸法を示す正面図である。 LED素子の放射指向特性の理想的なモデルを示す配光図である。 本発明の第2実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第8実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第9実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 本発明の第10実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 同図(a)〜(d)は、本発明の条件式の検証結果を示す表である。 同図(a)〜(d)は、本発明の条件式の検証結果を示す表である。 上記検証結果を示すグラフである。 同図(a)〜(c)は、従来の照明装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る照明装置について、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
<<照明装置の構成>>
まず、本発明の第1実施形態に係る照明装置について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1及び図2において、本発明の照明装置1は、導光板20の上端面20Aに沿って、光源である二つのLED素子10、10を、所定の配列ピッチPで一列に配置した構成としてある。
各LED素子10は、どのような波長の光を放射するものでも構わない。例えば、LED素子10として、例えば、波長365nmの紫外線を照射するUV−LED、種々の色の可視光を照射する通常のLED素子を用いてもよい。
導光板20の材料は、透光性を有するものであれば特に限定されず、例えば、天然若しくは人工のガラス、又はアクリル、ポリカーボネート、シクロオレフィン系樹脂などの合成樹脂で形成することができる。本実施形態では、四角形の石英ガラス板からなる導光板20を用いている。
本実施形態の導光板20は、図中の縦長が所定の長さL、横長が配列ピッチPの2倍、厚さtが6mmとなっている。各LED素子10は、いずれも導光板20の両端部から配列ピッチPの約1/2の距離に配置してある。
上述した図1及び図2に示す照明装置1の構成によれば、導光板20の上端面20Aから入射された各LED素子10の光が、導光板20の内面に繰り返し反射される。これにより、導光板20の下端面20Bから照射面30に照射される照明光40の照度分布が、導光板20の長手方向(図中の横方向)において均一化され、かつ十分な光量が得られる。また、各LED素子10から導光板20の両端部までの距離を配列ピッチPの約1/2とすることで、導光板20の出射面である下端面20Bの長手方向にわたって照明光40の照度分布を均一にすることができる。
しかし、実際には、各LED素子10の配列ピッチP、各LED素子10から導光板20へ出射される光の開口数NA、及び光の出射位置から照射面に至るまでの光学的光路長が適切な関係となるような設計をしなければ、照射面30に照射される照明光40の照明斑を改善することはできない。そこで、本実施形態では、次に述べる条件式を採用し、照明光40の十分な光量と照度分布の均一化とを両立させた照明装置1を、極めて容易に設計することができるようにしている。
<<照明装置の設計に採用する条件式>>
本実施形態の照明装置1は、各LED素子10(厳密にはその光出射位置)の配列ピッチPと、各LED素子10から導光板20の上端面20Aへ出射される光の放射指向特性おける相対照度が50%のときの放射半値角度θに対応する開口数NAと、各LED素子10の光出射位置から導光板20を経由して、その下端面20Bから出射された光が到達する照射面までの光学的光路長(L*n)+(WDIN+WDOUT)との関係が、下式(1)を充足するようにしてある。

P/{(L*n)+(WD+WDOUT)}*NA≦1・・・(1)

但し、L:導光板の光学的光路長、n:導光板の屈折率、WDIN:光出射位置から導光板の入射面までの距離、WDOUT:導光板の出射面から照射面までの距離、開口数NA=sinθ
<<放射半値角度θ>>
上述したように、市場に流通しているLED素子は、多種多様な光の放射指向特性を有しており、この放射指向特性は、直線状に並べた個々のLED素子から出射される照明光の照度分布の均一性に直接影響する。また、LED素子に限らず、他の光源、光源に備えられた集光レンズによっても光の放射指向特性は多種多様となる。
ここで、図3は、LED素子の放射指向特性の理想的なモデルを示す配光図である。LED素子の放射指向特性は、相対照度Iと放射角度θの関係によって定まる。相対照度Iは、Cosθによって求められる。Cosθの指数Nの値が40、10、4、2、1、0.5の各LED素子の放射指向特性を、図中に楕円形又は円形の線で示す。同図に示すように、N値が大きいほど放射角度θは小さくなり、N値が小さいほど放射角度θは大きくなる。例えば、N=1の場合の円形の放射指向特性は、一般にランバート配光と呼ばれるものである。
従来からN値に対応する放射指向特性は知られているが、このような放射指向特性がそれぞれ、どのような開口数NAに相当するものなのか、明確な定義が存在しなかった。また、実際のLED素子の放射指向特性は、図3に示すような整った形にはならず、N値の異なる各種LED素子の放射指向特性のうち、どこの放射角度θを基準にして、適切なLED素子の配列ピッチP、導光板の光学的光路長L、距離WDIN及びWDOUTを定めるべきか不明であった。
そこで、本発明者らは、図3に示す相対照度Iが50%(図中の0〜1に対する0.5)になるときの放射角度θを「放射半値角度θ」とし、この放射半値角度θに対応する開口数NAを、そのLED素子の開口数NAとみなすこととした。
そして、発明者らは、放射半値角度θに基づいて、N値の異なる各種LED素子の開口数NAを定義し、照明光の均一性(図2を参照)を測定する実験を繰り返した。その結果、P/{(L*n)+(WDIN+WDOUT)}*NAの値が1を超えると、照明光の照度分布の均一性が5%を超えてしまい、各LED素子から照射されたそれぞれの照明光が区別できるようになって照明斑が生じてしまうことが分かった。
本実施形態のように、放射半値角度θに対応する開口数NAを、そのLED素子の開口数NAとみなし、上記条件式(1)に基づいて、P/{(L*n)+(WDIN+WDOUT)}*NAの値が1以下となるように照明装置を設計することで、照射面に照射される照明光の照度分布の均一性が5%以下になり、照明光の長手方向の照度分布の均一性を向上させることができる。このような本実施形態の手法を用いれば、種々の放射指向特性を有する光源、種々の配列ピッチP、種々の寸法及び屈折率の導光板L、種々の距離WDIN及びWDOUTに対応して、これらを適切な関係とした照明装置を容易に設計することが可能となる。
<作用効果>
上述した本実施形態の照明装置1によれば、各LED素子10の配列ピッチP、各LED素子10から導光板20へ出射された光の開口数NA、及び各LED素子10から導光板20の照射面に至るまでの光学的光路長を適切な関係とし、これにより、他の産業用装置の構成に適合させ、実際の使用目的に応じた十分な光量を確保しつつ、照明光40の長手方向の照度分布の均一性を向上させることができる。
また、各LED素子10から導光板20の両端部までの距離を配列ピッチPの約1/2とすることで、導光板20の出射面である下端面20Bの長手方向にわたって照明光の照度分布を均一にすることが可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る照明装置について、図4を参照しつつ説明する。なお、上述した第1実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図4において、本実施形態の照明装置2は、導光板20の上端面20Aに沿って、各LED素子10にそれぞれ対応する個別の集光レンズ50、50を、所定の配列ピッチPで一列に配置した構成としてある。各集光レンズ50の光の出射面は、図1及び図2に示す光出射位置に位置している。
ここで、導光板20の下端面20Bから出射される照明光40の広がり(開口数NA)は、導光板20の上端面20Aに入射される光の広がりに等しい。一方で、一般的なLED素子10から出射される光の放射角度θは比較的大きく、そのまま導光板20の上端面20Aに入射させると、ライン状の照明光40の短手方向(導光板20の厚さtの方向)の集光度が低い場合がある。そこで、本実施形態では、各LED素子10から出射された光を、それぞれ個別の集光レンズ50、50によって集光させてから、導光板20の上端面20Aに入射させるようにしている。
このような集光レンズ50は、光源からの光を集光させるものであれば、特に限定されないが、本実施形態のように、光源がLED素子10である場合は、半球レンズを用いることが好ましい。
このような本実施形態の照明装置2によれば、各集光レンズ50によって、導光板20の上端面20Aに入射される光の広がりを抑えることができ、導光板20の下端面20Bから出射される照明光40の短手方向の集光度を向上させることが可能となる。すなわち、本実施形態の照明装置2は、上述した第1実施形態と同様の構成によって、照明光40の長手方向の照度分布の均一性が良好となり、本実施形態の独自の構成によって、照明光40の短手方向の集光度が向上する。この結果、十分な光量を確保しつつ、照明光40の照度分布を高精度に均一化することができる。
<第3及び4実施形態>
次に、本発明の第3及び第4実施形態に係る照明装置について、図5及び図6を参照しつつ説明する。なお、上述した第1及び2実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図5において、第3実施形態の照明装置3は、導光板20の下端面20Bと照射面30との間に、導光板20の短手方向に集光パワーを有する単一のシリンドリカルレンズ60を配置した構成としてある。
上述した第2実施形態では、導光板20の上端面20A側に集光レンズ50を配置して、照明光40の短手方向の集光度を向上させた。本実施形態では、導光板20の下端面20B側にシリンドリカルレンズ60を配置して、照明光40の短手方向の集光度を向上させている。
本実施形態のように、集光レンズ50とシリンドリカルレンズ60との両方を備えた構成とした場合は、図5中の照明光のイメージに示すように、導光板20の下端面20Bから出射された照明光40の短手方向の集光度を向上させ、照明光40の光量を増大させることが可能となる(照明光のイメージの黒色部分を参照)。
さらに、図6に示す第4実施形態の照明装置4のように、導光板20の下端面20Bと照射面30との間に、複数のシリンドリカルレンズ61、62を配置した構成としてもよい。このような構成とした場合は、照明光40の集光度が更に向上し、導光板20の下端面20Bから照射面30までの距離WDOUTをより大きくすることが可能となる。この結果、本実施形態の照明装置4を、他の産業機械の構成中に自由に配置することができるようになる。
なお、導光板20の下端面20B側に設けるシリンドリカルレンズの数は、特に限定されるものではないが、第4実施形態のように、シリンドリカルレンズ61、62の数を2つにすると、収差が良好になるので好ましい。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る照明装置について、図7を参照しつつ説明する。なお、上述した第1〜4実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7において、第5実施形態の照明装置5は、光源として、発光波長の異なる2種類以上のLED素子11、12を、所定の配列ピッチPで交互に配置した構成となっている。同図に示すように、同種のLED素子11、11どうし、LED素子12、12どうしを、それぞれ配列ピッチPで配置してあり、異種のLED素子11と12とは、互いに配列ピッチPより狭い等間隔で並べてある。
本実施形態では、LED素子11の発光波長を365nm、LED素子12の発光波長を385nmとし、より広い範囲の波長域にわたる照明光40の照射を可能としている。すなわち、各LED素子11、12から出射された発光波長の異なる2つの光は、それぞれ各集光レンズ50に集光され、導光板20の上端面20Aに入射される。その後、発光波長の異なる2つ光は、導光板20の内面に繰り返し反射されて合成され、下端面20Bから照射面30に照射される。
なお、本実施形態では、2種類のLED素子11、12を採用したが、発光波長の異なる3種類以上のLED素子11、12、13・・・を、所定の配列ピッチPで交互に配置した構成としてもよい。
本実施形態の照明装置5によれば、発光波長の異なる光を合成して、より広い範囲の波長域にわたる照明光40を照射することができるとともに、この照明光40の十分な光量確保と照度分布の均一化とを両立させることが可能である。
特に、従来の紫外線照射装置では、紫外線硬化樹脂を硬化させるために、365nmの単一の発光波長のLED素子を用いていたが、この波長の光が紫外線硬化樹脂の深部まで十分に到達できず、硬化が不十分であるという問題があった。本実施形態の照明装置5によれば、LED素子11の発光波長を365nm、LED素子12の発光波長を385nmとし、より広い範囲の波長域にわたる照明光40の照射を可能としているので、紫外線照射装置に適用した場合は、紫外線硬化樹脂を表面から深部まで良好に硬化させることができるようになる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る照明装置について、図8を参照しつつ説明する。なお、上述した第1〜5実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8において、第6実施形態の照明装置6は、導光板21を断面略台形とし、出射面である下端面21Bの短手方向の幅を、入射面である上端面21Aの短手方向の幅よりも大きくした構成としてある。
上述した第1〜5実施形態における断面長方形状の導光板20は、内部の反射面が互いに平行面となっているので、導光板20の下端面20Bから出射される照明光40の広がり(開口数NA)は、導光板20の上端面20Aに入射される光の広がりに等しい。これに対し、本実施形態の断面略台形の導光板21は、内部の反射面が互いに外側に向かって傾斜するテーパ面となっているので、導光板21の下端面21Bから出射される照明光40の広がりは、導光板21の上端面21Aに入射される光の広がりよりも小さくなる。これにより、照明光40の短手方向の集光度を向上させることができる。
<第7及び8実施形態>
次に、本発明の第7及び第8実施形態に係る照明装置について、図9及び図10を参照しつつ説明する。なお、上述した第1〜6実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図9において、第7実施形態の照明装置7は、導光板20の長手方向の幅を配列ピッチPの2倍とし、複数の導光板20、20・・・を長手方向に沿って直線状に並べて配置した構成としてある。隣り合う導光板20、20どうしの間には、微小間隙を設けるか又は薄板を介在させ、互いの側端面を直接接触させないようにしてある。隣り合う導光板20、20の側端面が接触すると、接触箇所において光が透過してしまい、照明光40の照度分布の均一性に悪影響を与えてしまうからである。
一方、図10に示す第8実施形態の照明装置8のように、導光板22の長手方向の幅を配列ピッチPの約1/2とし、複数の導光板22、22・・・を長手方向に沿って直線状に並べて配置した構成としてもよい。各導光板22の上端面22Aの中央には、単一のLED素子10が配置してある。また、上述した第7実施形態とは逆に、隣り合う導光板22、22どうしの側端面を互いに密着させ、導光板22の内部に入射された光が側端面を透過するようにする。
このような第7及び第8実施形態に係る照明装置7、8によれば、同一構成からなる照明装置のユニット7’又は8’を直線上に複数配置することで装置の全長を自由に変更することができ、所望するラインの長さにフレキシブルに対応することが可能となる。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態に係る照明装置について、図11を参照しつつ説明する。なお、上述した第1〜8実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11において、第9実施形態の照明装置9は、上述した第7実施形態に係る照明装置7を構成する2つのユニット7’を、互いに平行に並べて配置した構成となっている。図示しないが、3つ以上のユニット7’、7’、7’・・・を平行に並べる構成としてもよく、平行に並べた複数のユニット7’、7’、7’・・・の側端面に、更に他のユニット7’、7’、7’・・・を連結させて、第7実施形態のように直線状にした構成としてもよい。
第9実施形態の照明装置9によれば、複数のユニット7’を互いに平行に並べて配置することにより、照明光40の照度を大きくすることができ、本照明装置9の適用可能な用途が拡大する。
なお、例えば、基板上に塗布した紫外線硬化樹脂を硬化させる場合など、搬送ライン上を移動する物体を照明光40で走査する用途ならば、平行に並べて配置した複数のユニット7’、7’、7’・・・間に大きな間隔をあけてもよい。照明すべき物体が複数のユニット7’の照明光40を繰り返し通過するので、結果的に照度の大きい照明光40が照射されたことになる。
<第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態に係る照明装置について、図12を参照しつつ説明する。なお、上述した第1〜9実施形態と同様の構成については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12において、第10実施形態の照明装置70は、単一の光源装置80から出射された光を光ファイバー81で分岐させ、光の出口である光ファイバー81の分岐端81a、81a、81aを、それぞれ導光板20の上端面20Aに沿って配列ピッチPで配置した構成としてある。また、光ファイバー81の各分岐端81aには、それぞれ集光レンズ50、50、50が対向配置してある。
光源装置80内には、例えば、単一の光源であるメタルハライドランプ(図示せず)が内蔵されている。このメタルハライドランプから出射された光は、光ファイバー81を通って各分岐端81aから出射され、各集光レンズ50に集光された後、導光板20の上端面20Aに入射される。その後は、上述した各実施形態と同様に、導光板20に入射された光は、導光板20の内面に繰り返し反射され、導光板20の下端面20Bから照射面30に照明光40が照射される。
第10実施形態の照明装置70によれば、単一の光源の光を、光ファイバー81によって分岐させ、所定の配列ピッチPで導光板20の上端面20Aに入射させることができ、上述した各実施形態と同様に、十分な光量と照度分布の均一性とを両立する照明光40を生成することが可能となる。
<条件式の検証結果>
本発明の照明装置が採用する条件式の検証結果を、図13〜図15に示す。本検証試験では、厚さt=6mmの四角形の石英ガラスからなる導光板の上端面に沿って、所定の配列ピッチPで4つのLED素子を配置し、導光板の下端面から照射面までの間に距離WDOUTをあけた。各LED素子の光出射位置から導光板の上端面までの距離WDINは、ほぼ0に近いので無視した(LED素子の数は異なるが、図2に示す配置関係とほぼ同じ)。
上述した配置関係で、放射半値角度θに対応する開口数NAが「0.71」、「0.54」、「0.26」、「0.13」、「0.4」の5種類のLED素子を用意し、これらLED素子について、配列ピッチP、導光板の光学的光路長L、導光板の下端面から照射面までの間の距離WDOUT(図13及び14における「WD」の欄を参照)を変化させ、照射面に照射される照明光の照度分布の均一性(図2を参照)をシミュレーションした。
その結果、図13〜図15に示すように、P/{(L*n)+(WDIN+WDOUT)}*NA≦1の関係を充足する場合は、いずれも照明光の照度分布の均一性が5%以下となり、照明斑が生じることはなかった。
1、2、3、4、5、6、7、8、70 照明装置
10、11、12 LED素子(光源)
20、21 導光板
30 照射面
40 照明光
50 集光レンズ
60、61、62 シリンドリカルレンズ
80 光源装置
81 光ファイバー
81a 分岐端

Claims (13)

  1. 一の端面を入射面とし、これに対向する他の端面を出射面とする透光性を有する板部材からなる導光板と、
    前記導光板の入射面に沿って所定の配列ピッチPで並ぶ複数の光出射位置から、前記入射面へ個別に光を入射させる一又は複数の光源と、を備え、
    前記光出射位置の配列ピッチPと、
    前記光出射位置から前記入射面へ出射される光の放射指向特性おける相対照度が50%のときの放射半値角度θに対応する開口数NAと、
    前記光出射位置から前記導光板を経由して前記出射面から出射された光が到達する照射面までの光学的光路長(L*n)+(WDIN+WDOUT)との関係が、下式(1)を充足することを特徴とする照明装置。
    P/{(L*n)+(WDIN+WDOUT)}*NA≦1・・・(1)
    但し、L:導光板の光学的光路長、n:導光板の屈折率、WDIN:光出射位置から導光板の入射面までの距離、WDOUT:導光板の出射面から照射面までの距離、開口数NA=sinθ
  2. 前記光出射位置のそれぞれに個別の集光レンズを配置し、前記光源からの光を、各集光レンズを介して前記導光板の入射面に個別に入射させるようにした、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記導光板の入射面の両端部に最も近い前記光出射位置を、前記入射面の端部から前記配列ピッチPの約1/2の距離に配置した、請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記導光板の出射面と前記照射面との間に、前記導光板の短手方向に集光パワーを有する一又は複数のシリンドリカルレンズを配置した、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記導光板を断面略台形とし、前記出射面の短手方向の幅を、前記入射面の短手方向の幅よりも大きくした、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記導光板の長手方向の幅を前記配列ピッチPの倍数又は前記配列ピッチPの約1/2とし、複数の前記導光板を長手方向に沿って直線状に並べて配置した、請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記導光板の長手方向の幅を前記配列ピッチPの倍数又は前記配列ピッチPの約1/2とし、複数の前記導光板を互いに平行に並べて配置した、請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記導光板が、天然若しくは人工のガラス又は合成樹脂からなる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 前記光源が、前記導光板の入射面に沿って前記配列ピッチPで配置した複数のLED素子からなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 前記光源が、発光波長の異なる2種類以上の前記LED素子を含む、請求項9に記載の照明装置。
  11. 単一の前記光源から出射された光を光ファイバーで分岐させ、前記光の出口である前記光ファイバーの分岐端を、それぞれ前記導光板の入射面に沿って前記配列ピッチPで配置した、請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
  12. 前記光源をメタルハライドランプ、水銀ランプ又はハロゲンランプとした、請求項11に記載の照明装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の照明装置を備えた紫外線照射装置。
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