JP2014110181A - Led照明 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影すべきタイミングにおいて良好に撮影し、かつ、電力消費量を抑制する。
【解決手段】LED照明1は、直管型のLED照明であって、複数のLED211が配置される照明部2と、照明部2の長手方向の一端に設けられ、蛍光灯ソケットに接続する第1接続部3と、照明部2の長手方向の他端に設けられ、蛍光灯ソケットに接続する第2接続部4と、を備え、第1接続部3及び第2接続部4の少なくとも1つは、物体の接近を検出する検出部43と、検出部43が物体の接近を検出した場合に撮影する撮影部45と、検出部43の検出方向及び撮影部45の撮影方向の少なくとも1つを変化させる可動部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、LED照明に関する。
従来、防犯上の観点から、屋内に防犯カメラを設置して屋内を監視することが行われている。しかしながら、屋内に防犯カメラを設置するには、工事等が必要となり設置コストがかかるという問題がある。
そこで、近年、蛍光灯ソケットに接続して照明可能なLED照明を用いて屋内を監視する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、照明器具の周囲を監視するための監視用センサとして、LED照明に監視カメラを設け、LEDを光源として撮影された映像を定期的に監視サーバに送信することが開示されている。このLED照明によれば、工事等を行うことなく、屋内を監視することができる。
特開2010−114055号公報
特許文献1に記載されたLED照明は、LEDを光源として撮影を行うことによって監視を行うので、監視中はLEDを点灯させ続ける必要がある。したがって、例えば、外出期間が長くなる場合のように監視時間が長時間になると、電力消費量が多くなるという問題がある。また、特許文献1に記載されたLED照明は、LEDを光源として撮影を行うことから、LED照明が設置された場所に人がいない時間帯のように、LEDが消灯している状態では、良好に撮影できないという問題もあった。そこで、最適なタイミングで良好に撮影し、かつ、電力消費量を抑制することができるLED照明が求められている。
本発明は、撮影すべきタイミングにおいて良好に撮影し、かつ、電力消費量を抑制することができるLED照明を提供することを目的とする。
本発明のLED照明は、直管型のLED照明であって、複数のLEDが配置された照明部と、前記照明部の長手方向の一端に設けられ、蛍光灯器具の第1ソケットに接続する第1接続部と、前記照明部の長手方向の他端に設けられ、前記蛍光灯器具の第2ソケットに接続する第2接続部と、を備え、前記第1接続部及び前記第2接続部の少なくとも1つは、物体の接近を検出する検出部と、前記検出部が前記物体の接近を検出した場合に撮影する撮影部と、前記検出部の検出方向及び前記撮影部の撮影方向の少なくとも1つを変化させる可動部と、を有する。
また、本発明に係るLED照明では、前記可動部は、前記検出部の検出範囲と前記撮影部の撮影範囲とを独立して変化させてもよい。
また、本発明に係るLED照明では、記第1接続部又は前記第2接続部のいずれかに配置される電源部をさらに備え、前記検出部及び前記撮影部の双方は、前記電源部が配置されていない接続部に設けられていてもよい。
また、本発明に係るLED照明では、前記検出部が前記物体の接近を検出したことに応じて前記LEDを発光させる発光制御部をさらに備え、前記撮影部は、前記検出部が前記物体の接近を検出し、前記発光制御部により前記LEDが発光されたことに応じて撮影してもよい。
また、本発明に係るLED照明は、前記LED照明の周辺の照度を検出する照度センサをさらに備え、前記発光制御部は、前記検出部が前記物体の接近を検出し、かつ、前記照度センサが検出した前記照度が所定値以下の場合に、前記LEDを発光させてもよい。
また、本発明に係るLED照明は、前記撮影部によって撮影された画像データを記憶する記憶媒体を装着する装着部をさらに備えてもよい。
本発明によれば、撮影すべきタイミングにおいて良好に撮影し、かつ、電力消費量を抑制することができる。
第1の実施形態に係るLED照明の外観図である。 第1の実施形態に係るLED照明の構成図である。 第1の実施形態に係る収容部の断面図である。 第1の実施形態に係る第2収容部の構成図である。 図4に示した第2収容部のA−A’断面図である。 第2の実施形態に係るLED照明の構成図である。 第2の実施形態に係る第2収容部の構成図である。 第3の実施形態に係るLED照明の構成図である。 第5の実施形態に係るLED照明の構成図である。 第6の実施形態に係るLED照明における第2接続部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[LED照明1の構成]
図1は、第1の実施形態に係るLED照明1の外観図である。
LED照明1は、直管型の照明であり、照明部2と、第1接続部3と、第2接続部4とを備える。第1接続部3及び第2接続部4のそれぞれには、蛍光灯ソケットに接続するための口金5A及び口金5Bが設けられている。第2接続部4の内部には、後述の検出部43及び撮影部45が、LED照明1の長手方向に並んで設けられている。第1接続部3及び第2接続部4の少なくとも一方に、蛍光灯ソケットから電力が供給される。ここで、蛍光灯ソケットとは、部屋の天井及び壁面、並びに屋外の街灯等に設けられている、蛍光灯照明を接続するための接続部を備える装置である。
図2は、第1の実施形態に係るLED照明1の構成図である。照明部2は、第1基板21と、第1基板21を収容する収容部22とを備える。
第1基板21においては、図2に示すように、複数のLED211−1、211−2、・・・、211−N(Nは2以上の整数)と、スイッチ212と、抵抗214とが、導線213によって直列に接続されている。LED211−1のアノードは、導線213を介して後述の電源部31の正出力端子33−1に接続され、カソードは、導線213を介してLED211−2のアノードに接続されている。LED211−Nのアノードは、導線213を介してLED211−(N−1)のカソードに接続され、カソードは、導線213を介してスイッチ212に接続されている。なお、本明細書においては、複数のLED211−1、211−2、・・・、211−Nをまとめて、LED211という。
スイッチ212の2つの端子は、それぞれLED211−Nのカソードと、抵抗214の一端とに接続されている。抵抗214の他端は、電源部31の負出力端子34に接続されている。また、スイッチ212は、後述の統合制御部44に接続されており、統合制御部44の制御によって、LED211に電流を流して点灯するか否かを切り替える。スイッチ212は、例えば、統合制御部44が出力する制御信号に応じて導通状態を切り替えるリレー又はトランジスタである。
図3は、第1の実施形態に係る収容部22の断面図である。収容部22は、円筒形状であり、放熱板221と、透光カバー222とを備える。
放熱板221は、例えば、アルミニウムにより構成され、断面が櫛形形状に形成されている。放熱板221は、第1基板21と接しており、LED211の発光によって生じた熱を放出する。放熱板221には、第1基板21を装着するための突起部221Aが設けられている。
透光カバー222は、例えば、ポリカーボネート製の樹脂に光を散乱する散乱剤を混ぜた材料により構成されている。透光カバー222は、断面が略円形の一部を切除した形状に形成されており、放熱板221と結合されている。透光カバー222は、LED211から放出された光を散乱させて外部に放出する。透光カバー222の両端の外周には、円周方向に溝が形成されている。
第1接続部3は、照明部2の長手方向の一端に設けられ、蛍光灯ソケットに接続する。第1接続部3は、電源部31と、電源部31を収容する収容部(収容室)32とを備えている。
電源部31は、例えば、整流回路、フィルタ回路、スイッチングレギュレータIC、及びコネクタが搭載された電源基板を有する。電源部31は、商用電源を整流し、コネクタに設けられた負出力端子34をグランドとして、第1正出力端子33−1及び第2正出力端子33−2から所定の直流電圧を出力する。
電源部31と第1基板21とは、ケーブルで接続されている。第1正出力端子33−1は、LED211−1のアノードに接続されており、例えば50Vの直流電圧を出力する。第2正出力端子33−2は、後述の検出部43、統合制御部44及び撮影部45に接続されており、例えば3.3Vの直流電圧を出力する。負出力端子34は、スイッチ212と、検出部43、統合制御部44及び撮影部45のグランド端子に接続されている。なお、電源部31は、第1接続部3に設けられることとしたが、これに限らず、第2接続部4に設けてもよい。また、電源部31は、第1接続部3及び第2接続部4のそれぞれに配置されてもよい。
収容部32は、円筒形状であり、収容部32の照明部2側の端部には、透光カバー222の端部に形成された溝に接続される突起が円周方向に形成されており、第1可動部として機能する。すなわち、第1接続部3は、照明部2に対して回動可能に構成されている。また、収容部32の蛍光灯ソケット側の端部には、蛍光灯ソケットの端子に接続し、電源部31に供給する商用電力を受ける口金5Aが設けられている。
第2接続部4は、照明部2の長手方向の他端、すなわち、第1接続部3と反対側に設けられており、口金5Bによって蛍光灯ソケットに接続する。第2接続部4は、第2基板41と、第2基板41を収容する第2収容部42とを備える。なお、電源部31が第2接続部4に設けられている場合には、第2基板41は、第1接続部3に設けられていてもよい。
第2基板41には、検出部43と、統合制御部44と、撮影部45と、装着部46とが設けられている。
検出部43は、例えば、赤外線感知方式のセンサであり、物体の接近を検出する。すなわち、検出部43は、例えば、フロアの床面方向の円錐状の空間を検出範囲とし、LED照明1から所定距離以内において、一定以上の強さの赤外線を発する所定の大きさ以上の物体が動作又は存在していることを検出する。検出部43は、第2基板41に接近を検出したことを示す検出信号を統合制御部44に出力する。なお、検出部43は、赤外線感知方式のセンサに限らず、静電容量方式、超音波感知式等、他の方式のセンサでもよい。
統合制御部44は、例えば、CPU等により構成される電子回路である。統合制御部44は、LED211を発光させるか否かを制御する発光制御部としても機能する。統合制御部44は、例えば、リモコンを用いたユーザの操作によってLED照明1を点灯させる点灯モードに設定されると、LED211を点灯させる。統合制御部44は、検出部43が物体の接近を検出した場合にLED照明1を点灯させる警備モードに設定されると、検出部43が物体の接近を検出したことに応じてLED211を点灯させる。
すなわち、統合制御部44は、検出部43から検出信号が入力されると、スイッチ212を制御して導通状態にすることによりLED211に電流を流し、LED211を点灯させる。また、統合制御部44は、スイッチ212を導通状態にした後、LED211が発する光の輝度が安定するまでの所定時間が経過した場合に、撮影部45に撮影開始信号を出力する。統合制御部44は、検出部43から検出信号が入力されると、所定の間隔でLED211を所定の時間だけ発光させ、LED211が発光している間に撮影部45に撮影開始信号を出力した後に、LED211の発光を停止してもよい。
撮影部45は、レンズ及びCCD等によって構成されており、検出部43が物体の接近を検出した場合に撮影を行う。例えば、撮影部45は、LED照明1の長手方向において検出部43と並んで第2基板41に配置されている。撮影部45は、撮影開始信号が入力されると、撮影を開始し、所定時間にわたって撮影を行う。撮影部45は、撮影を開始すると、所定間隔で撮影を行い、一以上の画像データを生成する。ここで、撮影部45による撮影間隔は予め設定してもよい。さらに、撮影部45は、画像データに限らず、映像データを生成してもよい。また、撮影部45は、検出部43から検出信号が入力されている間、撮影を継続し、検出部43から検出信号が入力されなくなると、撮影を中止してもよい。また、撮影部45は、検出部43から検出信号が入力されなくなった状態になってから所定時間経過した後、撮影を中止してもよい。
撮影部45は、撮影した画像を、撮影した時刻と関連付けて装着部46に装着された記憶媒体に記憶させる。ここで、撮影部45は、撮影した画像データのサイズに比べて記憶媒体が新たに記憶可能な容量が小さい場合、記憶媒体に記憶されている画像データのうち最も古い画像データを消去し、撮影した画像データを記憶可能な容量を確保した後、撮影した画像データを記憶させてもよい。
なお、撮影部45は、画像データを記憶媒体に記憶させたことを統合制御部44に通知してもよい。統合制御部44は、当該通知を受けて、LED照明1が設置された部屋に戻ってきたユーザの所定のリモコン操作に応じた信号が入力されるまで、LED211を特殊なパターンで点滅させてもよい。このようにすることで、撮影部45が撮影した時にLED照明1が設置された部屋にいなかったユーザは、検出部43が物体を検出して、記憶媒体に画像データが記憶されたことを認識できる。
装着部46は、撮影部45によって撮影された画像データを記憶するメモリカード等の記憶媒体を装着するコネクタである。装着部46における記憶媒体の挿入口は、例えば、キャップ423に設けられた2つの口金5Bの間に形成されており、LED照明1が蛍光灯ソケットに装着された状態では、記憶媒体が視認されない。
図4は、第1実施形態に係る第2収容部42の構成図である。第2収容部42は、外側収容部421と、内側収容部422と、キャップ423から構成されている。図4は、第2収容部42を構成する外側収容部421と、内側収容部422と、キャップ423とが組み立てる前の状態を示している。図5は、外側収容部421と、内側収容部422と、キャップ423とが組み立てられた後における、図4に示した第2収容部42のA−A’断面図である。
外側収容部421は、円筒形状であり、両端が開口している。外側収容部421には、照明部2側の端部に設けられた溝に結合される突起が形成されている。また、外側収容部421の円周面には、第1開口部425が形成されている。照明部2の長手方向における第1開口部425の幅は、照明部2の円周方向において一定の幅である。
外側収容部421は、収容部22の端部から外側収容部421の側に延伸された放熱板221に接続されていることが好ましい。放熱板221が収容部22及び外側収容部421を貫通していることにより、LED照明1の強度が向上する。
内側収容部422は、円筒形状であり、両端が開口している。内側収容部422は、外周径が外側収容部421の内周径に比べて短く、外側収容部421に挿入されている。また、内側収容部422の円周面には、内側収容部422を外側収容部421に挿入した場合に第1開口部425の少なくとも一部の領域に対向する位置に、第2開口部426A及び第2開口部426Bが形成されている。内側収容部422は、外側収容部421に対して回動可能に構成されている。
具体的には、内側収容部422は、第2開口部426A及び第2開口部426Bが第1開口部425の少なくとも一部の領域と重なる範囲で、LED照明1の円周方向に回動する。なお、内側収容部422が上記の範囲で回動し、上記の範囲を越えて回動しないように、内側収容部422の外側面には、検出部43及び撮影部45の近傍に凸部428が設けられている。
また、内側収容部422の内周面には、複数の突起部427が形成されている。複数の突起部427が対向する側には、第2基板41が固定される凹部が形成されている。第2基板41が複数の突起部427の間に固定されることで、第2基板41における検出部43は、第2開口部426Aの位置に設けられ、撮影部45のレンズは、第2開口部426Bの位置に設けられる。
キャップ423には、蛍光灯ソケットに接続するための口金5B及び記憶媒体を装着部46に挿入するための挿入口429が設けられている。キャップ423の内径は、例えば内側収容部422の内径と等しい。キャップ423は、外側収容部421の内径よりも大きな第1の直径の第1円柱部と、外側収容部421の内径よりも小さく、内側収容部422の内径よりも大きい第2の直径の第2円柱部とを有してもよい。キャップ423は、外側収容部421に挿入された状態で内側収容部422のLED照明1の長手方向における移動を規制する。
なお、上記の説明において、装着部46における記憶媒体の挿入口429がキャップ423に設けられているとしたが、記憶媒体の挿入口429は他の位置に設けられていてもよい。例えば、装着部46が、検出部43及び撮影部45と同様に、照明部2の円周方向に回動可能に設けられていてもよい。
また、上記の説明において、収容部22と外側収容部421とは、溝と突起により互いに結合されている構成について説明したが、収容部22と外側収容部421とが一体になっていてもよい。また、検出部43と撮影部45は、それぞれ第1接続部3又は第2接続部4に配置されるが、これに限らず、それぞれが異なる接続部に配置されてもよい。
[LED照明1の製造方法]
次に、LED照明1の製造方法について説明する。まず、電源部31を収容部32に装着して第1接続部3を組み立てる。また、LED211及びスイッチ212を実装した第1基板21を放熱板221に装着して照明部2を組み立てる。さらに、検出部43、統合制御部44、撮影部45、及び装着部46を実装した第2基板41を複数の突起部427の間に固定して、内側収容部422に装着する。
続いて、外側収容部421に内側収容部422を挿入し、第1開口部425の位置と、第2開口部426の位置とを合わせる。続いて、内側収容部422に凸部428を接着する。続いて、外側収容部421にキャップ423を装着する。これにより、内側収容部422は、LED照明1の長手方向に移動しないで、第1開口部425の範囲内で、LED照明1の円周方向に回動する可動部として機能し、検出部43の検出方向及び撮影部45の撮影方向を変化させることができるLED照明1が完成する。
[第1の実施形態における効果]
以上のとおり、第1の実施形態に係るLED照明1は、第2接続部4が、物体の接近を検出する検出部43と、検出部43が物体の接近を検出した場合に撮影する撮影部45と、検出部43の検出方向及び撮影部45の撮影方向の少なくとも1つを変化させる可動部として機能する内側収容部422と、を備える。
このようにすることで、LED照明1は、検出部43の検出方向及び撮影部45の撮影方向の少なくとも1つを変化させることができるので、LED照明1が設置された部屋への侵入者が写りやすい最適な撮影範囲を定めて、室内を良好に撮影することができる。
また、LED照明1は、第1接続部3又は第2接続部4のいずれかに配置される電源部31をさらに備え、検出部43及び撮影部45が、電源部31が配置されていない接続部に配置されている。このようにすることで、検出部43及び撮影部45が電源部31から遠ざけて配置されるので、電源部31が発するノイズの影響を軽減することができる。また、電源部31と検出部43及び撮影部45とを分離して、それぞれ第1接続部3及び第2接続部4に設けることにより、LED照明1における非点灯領域の幅が口金5A側と口金5B側とで異なる幅になることを防止できる。
また、検出部43が物体の接近を検出したことに応じてLED211を発光させる統合制御部44をさらに備え、撮影部45は、統合制御部44によりLED211が発光されたことに応じて撮影する。このようにすることで、LED211が発光している状態で撮影部45に撮影させることができるので、例えば夜にLED211を発光させないで撮影する場合に比べて良好に撮影することができる。
また、LED照明1は、撮影部45によって撮影された画像データを記憶する記憶媒体を装着する装着部46を備えているので、時間が経過した後で、撮影された画像データを確認することができる。特に、装着部46における記憶媒体の挿入口429が外部から目立たない位置に設けられていることにより、空き巣等の侵入者が記憶媒体の存在に気付くことを防ぐことができる。
また、統合制御部44が、検出部43が物体の接近を検出した後に、所定の間隔でLED211を所定の時間だけ発光させ、LED211が発光している間に撮影部45に撮影開始信号を出力した後に、LED211の発光を停止することにより、LED照明1が設置された部屋に侵入した人を威嚇し、異常が発生したことを部屋の外の人に通知するとともに、室内を良好に撮影することができる。
<第2の実施形態>
[検出範囲と撮影範囲とを独立して調整する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、検出部43の物体の接近の検出範囲と、撮影部45の撮影範囲とをそれぞれ独立して調整できる構成を有する点で第1の実施形態と異なり、その他の点では同じである。
図6は、第2の実施形態に係るLED照明1の構成図である。第2の実施形態において、第2接続部4は、第1実施形態の第2基板41の代わりに、第2基板41Aと第2基板41Bとを備える。
第2基板41Aには、検出部43と、センサ制御部47とが設けられ、第2基板41Bには、統合制御部44と、撮影部45と、装着部46とが設けられている。センサ制御部47は、検出部43が出力する検出信号を受けて、検出部43における検出状態を統合制御部44に通知する。なお、検出部43、統合制御部44、撮影部45、装着部46、及びセンサ制御部47の配置組み合わせは、検出部43と撮影部45とが第2基板41A及び第2基板41Bに別個に設けられている態様であれば、上記の配置組み合わせと異なる配置組み合わせであってもよい。
図7は、第2の実施形態に係る第2収容部42の構成図である。第2収容部42は、外側収容部421と、第1内側収容部422Aと、第2内側収容部422Bと、キャップ423とから構成されている。
外側収容部421の円周面には、円周方向に沿って第1開口部425Aと、第1開口部425Bとが形成されている。第1開口部425Aと第1開口部425Bとは、LED照明1の長手方向に並んで形成されている。
第1内側収容部422Aは、円筒形状であり、両端が開口している。第1内側収容部422Aは、外周径が外側収容部421の内周径に比べて短く、外側収容部421に挿入されている。また、第1内側収容部422Aの円周面には、第1内側収容部422Aと第2内側収容部422Bとを外側収容部421に挿入した場合に第1開口部425Aに対向する位置に、第2開口部426Aが形成されている。また、第1内側収容部422Aの内周面には、複数の第1突起部427Aが形成されている。複数の第1突起部427Aの間には、第2基板41Aが固定されている。
第2内側収容部422Bは、円筒形状であり、両端が開口している。ここで、第1内側収容部422Aの軸方向の長さと、第2内側収容部422Bの軸方向の長さとは、これら長さの和が外側収容部421の軸方向の長さに比べて短いように構成されている。第2内側収容部422Bは、外周径が外側収容部421の内周径に比べて短く、外側収容部421に挿入されている。また、第2内側収容部422Bの円周面には、第1内側収容部422Aと第2内側収容部422Bとを外側収容部421に挿入した場合に第1開口部425Bに対向する位置に、第2開口部426Bが形成されている。また、第2内側収容部422Bの内周面には、複数の第2突起部427Bが形成されている。複数の第2突起部427Bの間には、第2基板41Bが固定されている。
[第2の実施形態における効果]
以上のとおり、第2の実施形態に係るLED照明1においては、第1内側収容部422Aと第2内側収容部422Bとが、独立して外側収容部421の内側において回動可能に設けられている。したがって、第1内側収容部422Aに装着された第2基板41Aに設けられた検出部43の検出範囲と、第2内側収容部422Bに装着された第2基板41Bに設けられた撮影部45の撮影範囲とが独立して向きを変化することができる。このようにすることで、ユーザは、LED照明1を設置する環境に応じて検出部43の検出範囲と、撮影部45の撮影範囲とを柔軟に調整することができる。
<第3の実施形態>
[照度が所定値以下の場合に、LED211を発光させる]
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、照度が所定値以下の場合に、LED211を発光させる点で第1の実施形態と異なり、その他の点では同じである。
図8は、第3の実施形態に係るLED照明1の構成図である。第3の実施形態の第2基板41には、検出部43、統合制御部44、撮影部45、及び装着部46に加えて、照度センサ48が設けられている。
照度センサ48は、例えば、フォトダイオード等から構成されており、周囲の照度を測定する。照度センサ48は、測定した照度を統合制御部44に出力する。
統合制御部44は、検出部43が物体の接近を検出したタイミングにおいて、照度センサ48が検出した照度が所定値以下の場合に、スイッチ212を制御してスイッチを導通状態にする。すると、LED211に電流が流れて、LED211が発光を開始する。
統合制御部44は、照度センサ48が検出した照度に応じて、LED211の明るさを調整してもよい。例えば、抵抗214が外部から入力された値に応じて抵抗値を変化させることができるデジタルポテンショメーターである場合に、統合制御部44は、照度に応じた値を抵抗214に入力することにより、LED211の明るさを調整することができる。
[第3の実施形態における効果]
以上のとおり、第3の実施形態に係るLED照明1は、検出部43が物体の接近を検出し、かつ、照度センサ48が検出した照度が所定値以下の場合に、LED211を発光させるので、LED照明1以外の照明器具を設けることなく、物体が接近したタイミングで良好に撮影することができる。また、照度が所定値以下の場合にLED211を発光させるので、第1実施形態に係るLED照明1に比べて、電力消費量をさらに抑制することができる。
<第4の実施形態>
[複数のLED照明1が連動して動作する]
上記の実施形態においては、撮影部45は、検出部43が物体の接近を検出すると撮影するものとして説明したが、撮影部45は、他の要因に応じて撮影してもよい。例えば、LED照明1が、検出部43の検出信号をBluetooth(登録商標)のような無線回線を介して送信する送信部と、他のLED照明1が送信した検出信号を受信する受信部とを備え、統合制御部44は、他のLED照明1から検出信号を受信すると、LED211を点灯するとともに、撮影部45に撮影させてもよい。
[第4の実施形態における効果]
上記の構成によれば、部屋に設置された複数のLED照明1のうち、1台のLED照明1の検出部43が正常に機能していれば、他のLED照明1の検出部43が故障していたり、他のLED照明1が検出部43を備えていなかったりする場合であっても、複数の位置において侵入者を撮影することができる。
<第5の実施形態>
上記の実施形態においては、第2接続部4が外側収容部421及び内側収容部422を備える構成について説明したが、第2接続部4が内側収容部422を有さず、外側収容部421に検出部43及び撮影部45が設けられていてもよい。
図9は、第5の実施形態に係るLED照明1の構成図である。図9に示すLED照明1においては、収容部22と外側収容部421とが一体に構成されており、外側収容部421は、例えば、収容部22が備える放熱板221に接続されている。
外側収容部421には、図4に示した内側収容部422の第2開口部426A及び第2開口部426Bと同様の形状の開口部が形成されている。外側収容部421の内側には第2基板41が装着されており、第2基板41に設けられた検出部43及び撮影部45が開口部から露出している。
外側収容部421のキャップ423側の端部には円周方向に突起が形成されている。当該突起が、キャップ423の内周面に形成された溝に沿って移動することにより、外側収容部421はキャップ423に対して回動する可動部として機能する。外側収容部421及び収容部22がキャップ423に対して回動することにより、検出部43の検出範囲及び撮影部45の撮影範囲の方向が、LED照明1の円周方向に変化する。
なお、本実施形態においては、第1基板21と第2基板41とが一体の基板であってもよい。すなわち、第1基板21が、LED211と、検出部43と、撮影部45とを備えてもよい。
[第5の実施形態における効果]
上記の構成によれば、外側収容部421と収容部22とが一体になってキャップ423に対して回動するので、内側収容部422を備えることなく検出部43の検出範囲及び撮影部45の撮影範囲の方向を変化させることができる。したがって、部品コスト及び製造コストを低減することができる。
<第6の実施形態>
図10は、第6の実施形態に係るLED照明1における第2接続部4の断面図である。本実施形態に係る第2接続部4は、固定部430及び回転軸431をさらに備える点で、第1の実施形態に係る第2接続部4と異なる。固定部430は、放熱板221に直交する方向に延伸する棒状の部材である。固定部430は、回転軸431を固定する。回転軸431は、固定部430に固定され、内側収容部422と接続されている。第1の実施形態においては、内側収容部422は円筒形状であったが、本実施形態に係る内側収容部422は、回転軸431に接続された棒状の形状をしている。
内側収容部422は、回転軸431を回転中心として、内側収容部422に固定されている第2基板41とともに、外側収容部421の円周方向に回動する。回転軸431は、キャップ423を貫通しており、キャップ423の外側においてユーザが操作することにより回転する。
外側収容部421は、検出部43及び撮影部45が移動する領域が、透明な部材により形成されている。第2接続部4が上記の構成を有することにより、内側収容部422が円筒形状でない場合であっても、検出部43及び撮影部45を、照明部2と独立して動かすことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
例えば、上記の実施形態においては、統合制御部44がスイッチ212を制御することにより、LED211の点灯を制御していたが、統合制御部44が電源部31を制御することにより、LED211の点灯を制御してもよい。また、上記の実施形態においては、内側収容部422が外側収容部421の内側で回動することにより、検出部43の検出方向及び撮影部45の撮影方向の少なくとも1つをLED照明1の円周方向に変化させることができたが、内側収容部422を回動させることなく、検出部43及び撮影部45の少なくとも1つを、任意の向きに変化させてもよい。さらに内側収容部422を回転させ、かつ、検出部43及び撮影部45を任意の向きに変化させてもよい。
また、上記の実施形態において、記憶媒体を装着する装着部46は、キャップ423に設けられていたが、内側収容部422に設けられていてもよい。内側収容部422を回動させることができる場合には、内側収容部422には、記憶媒体を挿入するための開口が形成され、検出部43又は撮影部45の回動に合わせて記憶媒体が回動するための開口が外側収容部421にも形成される。
また、上記の実施形態において、撮影部45が、撮影した画像データを記憶媒体に記憶させるものとしたが、撮影部45が通信部を備え、通信回線を介して、撮影した画像データを所定のコンピュータに送信してもよい。例えば、当該通信部は、LED照明1が設置されている室内の無線LANルーターを介して、画像データをコンピュータやスマートフォンに送信してもよい。
また、上記の実施形態において、第2収容部42と外側収容部421とは、円周方向に形成された溝及び突起によって接続されるものとしたが、他の方法により接続されてもよい。例えば、第2収容部42の端部に凸部が形成されており、外側収容部421の内面に凹部が形成されており、凸部と凹部とが嵌合することにより、第2収容部42と外側収容部421とが接続されてもよい。外側収容部421とキャップ423との接続についても同様である。
1・・・照明、2・・・照明部、3・・・第1接続部、4・・・第2接続部、5A・・・口金、5B・・・口金、21・・・第1基板、22・・・収容部、31・・・電源部、32・・・収容部、33・・・正出力端子、34・・・負出力端子、41・・・第2基板、41A・・・第2基板、41B・・・第2基板、42・・・第2収容部、42B・・・第2基板、43・・・検出部、44・・・統合制御部、45・・・撮影部、46・・・装着部、47・・・センサ制御部、48・・・照度センサ、211・・・LED、212・・・スイッチ、213・・・導線、214・・・抵抗、221・・・放熱板、222・・・透光カバー、421・・・外側収容部、422・・・内側収容部、423・・・キャップ、425・・・第1開口部、426・・・第2開口部、427・・・突起部、428・・・凸部、429・・・挿入口、430・・・固定部、431・・・回転軸

Claims (6)

  1. 直管型のLED照明であって、
    複数のLEDが配置された照明部と、
    前記照明部の長手方向の一端に設けられ、蛍光灯器具の第1ソケットに接続する第1接続部と、
    前記照明部の長手方向の他端に設けられ、前記蛍光灯器具の第2ソケットに接続する第2接続部と、を備え、
    前記第1接続部及び前記第2接続部の少なくとも1つは、
    物体の接近を検出する検出部と、
    前記検出部が前記物体の接近を検出した場合に撮影する撮影部と、
    前記検出部の検出方向及び前記撮影部の撮影方向の少なくとも1つを変化させる可動部と、
    を有するLED照明。
  2. 前記可動部は、前記検出部の検出範囲と前記撮影部の撮影範囲とを独立して変化させる、
    請求項1に記載のLED照明。
  3. 前記第1接続部又は前記第2接続部のいずれかに配置される電源部をさらに備え、
    前記検出部及び前記撮影部の双方は、前記電源部が配置されていない接続部に設けられている、
    請求項1又は2に記載のLED照明。
  4. 前記検出部が前記物体の接近を検出したことに応じて前記LEDを発光させる発光制御部をさらに備え、
    前記撮影部は、前記検出部が前記物体の接近を検出し、前記発光制御部により前記LEDが発光されたことに応じて撮影する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のLED照明。
  5. 前記LED照明の周辺の照度を検出する照度センサをさらに備え、
    前記発光制御部は、前記検出部が前記物体の接近を検出し、かつ、前記照度センサが検出した前記照度が所定値以下の場合に、前記LEDを発光させる、
    請求項4に記載のLED照明。
  6. 前記撮影部によって撮影された画像データを記憶する記憶媒体を装着する装着部をさらに備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のLED照明。
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