JP2014109177A - 跳ね上げ式門扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】跳ね上げ式の門扉において、コンパクトながらも重量の重い門扉にも容易に対応可能とする。
【解決手段】支柱1と、水平な回転軸2を中心に垂直面内で回動自在に基端が支柱1に支持されたアームと、該アームの先端に取り付けられた扉と、扉が降りる際の力を蓄えて扉を開く際の力として利用する開扉補助機構とを具備した跳ね上げ式門扉において、開扉補助機構3は、回転軸2に固定された駆動用スプロケット4及び支柱1の下部に配置された従動用スプロケット5と、少なくとも各々のスプロケット4,5の回転範囲では噛合する長さのチェーン6,7を含む2本の直線部とその両端の2つの半円部を有する長円環を成す動力伝達手段8と、一端を支柱1側に固定すると共に他端を動力伝達手段8の直線部に固定し、動力伝達手段8の動きと連動させることにより扉が降りる際の力を蓄える一方扉を開く際の力として利用可能に動力伝達手段8と連係する左右一対の付勢手段9,10とを備えるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は跳ね上げ式門扉に関する。さらに詳述すると、本発明は、門扉が降りる際の力を蓄えて門扉を開く際の力として利用する開扉補助機構(跳ね上げ機構とも呼ぶ)に関する。
跳ね上げ式の門扉では、門扉が降りる際の力を蓄えて門扉を開く際の力として利用する開扉補助機構を支柱に内蔵したものが従来より存在する。例えば、門扉が降りる際の落下エネルギを蓄える手段として、引っ張りコイルばねを主としガススプリングを補助的に併用したものが一般的であり、門扉を支えるアームの基端部の水平な回転軸に固定されているカム板と支柱との間に、引っ張りコイルばねとガススプリングとを配置し、ガススプリングと引っ張りコイルばねの双方が、それぞれの弾性力によって、扉を跳ね上げる方向(門扉を持ち上げる方向)にカム板を回転させるように付勢する構造とされている(特許文献1)。
この跳ね上げ式門扉では、引っ張りコイルばねとガススプリングとのカム板に対する連結箇所は、閉扉状態にあるカム板の概ね上端側に引っ張りコイルばねに連結されたチェーンの先端が、下端側にガススプリングの先端がそれぞれ回転自在に連結され、開扉動作の際に引っ張りばねがカム板を引っ張って回転させると共にガススプリングがカム板を押すように回転させる位置関係に配置されている。他方、引っ張りコイルばね及びガススプリングの下端は、それぞれ支柱の下部に設置されたブラケットに回転自在に連結されて固定されている。したがって、門扉を降ろして閉じる際に、回転半径が変化するカム板を使って引っ張りばねに係留されたチェーンを巻き上げ、引っ張りコイルばねを伸張させると共に反対側ではガススプリングを縮め、門扉及びアームの自重による落下を緩やかなものとしながら門扉が降りる際の力を引っ張りコイルばねとガススプリングとに蓄える。そして、扉が持ち上げられる際には、引っ張りコイルばね及びガススプリングにそれぞれ蓄えられている弾性力により、門扉を持ち上げる方向にカム板を回転させる方向に同時に付勢して、軽い力で開扉できるようにされている。
特開平10−131651号公報
しかしながら、特許文献1記載の跳ね上げ式門扉の構造は、主たる付勢手段として機能する引っ張りコイルばねがチェーンを介してカム板と支柱の下部との間に直線的に連結される構造を採っているので、斜めに配置するなどの工夫をしても長さ方向に場所をとってしまい、支柱の内部空間高さに制限を受けて長いばねを使えない場合がある。一方、引っ張りコイルばねは総じて長さの長いものを使用することが必要となることから、開扉補助機構が大きな構造となってしまう問題が潜在的にある。他方、支柱は人や車の出入りの際の邪魔な存在であるため、その大型化は好まれず、可能な限り小型にすることが望まれる。このため、支柱の共用化を図るため大きめの支柱にして扉の重量の軽重にかかわらず同じ支柱を使用することは難しく、門扉の大きさ・重さ毎に支柱を設計しなければならない。さらに、既設の跳ね上げ式門扉を例えば目隠しパネルのようなより重い門扉に変更しようとする場合には、引っ張りばねをより大きくより長いものに変更することが必要となるが、支柱の内部に収容しきれないことも起こる。この場合、支柱を高くしたり、支柱の横断面積あるいは径を大きくするなど、より大掛かりな変更・工事が必要となってしまう。
また、特許文献1記載の跳ね上げ式門扉の構造では、支柱を大型化せずに引っ張りコイルばねを長くすることができないので、支柱を大型化せずに重い扉に対応できない。即ち、1本のばねで吊る扉の重さには限界が生ずるので、多様な扉・パネルに対応できない問題が生ずる。
また、主たる付勢手段として機能する引っ張りコイルばねの一端を支柱の下部に、他端をチェーンを介してカム板に直結することにより、引っ張りコイルばねとチェーンとを直線的に連結してカム板と支柱の下部との間に配置する構造なので、引っ張りコイルばねが破損したときに、門扉が落下する虞があることから、安全装置が必要となる。
そこで、本発明は、跳ね上げ式の門扉において、コンパクトながらも重量の重い門扉にも容易に対応可能な開扉補助機構を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、支柱と、水平な回転軸を中心に垂直面内で回動自在に基端が支柱に支持されたアームと、該アームの先端に取り付けられた扉と、扉が降りる際の力を蓄えて扉を開く際の力として利用する開扉補助機構とを具備した跳ね上げ式門扉において、開扉補助機構は、回転軸に固定された駆動用スプロケット及び支柱の下部に配置された従動用スプロケットと、少なくとも各々のスプロケットの回転範囲では噛合する長さのチェーンを含む2本の直線部とその両端の2つの半円部を有する長円環を成す動力伝達手段と、一端を支柱側に固定すると共に他端を動力伝達手段の直線部に固定し、動力伝達手段の動きと連動させることにより扉が降りる際の力を蓄える一方扉を開く際の力として利用可能に動力伝達手段と連係する左右一対の付勢手段とを備えるようにしている。
ここで、付勢手段はばねであることが好ましく、より好ましくは圧縮コイルばねを用いることである。
また、本発明の跳ね上げ式門扉において、アーム及び扉が途中の位置に跳ね上げられたときにアームの回転軸に作用するばね力を追加して補強する補助ばねを備えることが好ましい。ここで、補助ばねは、スプロケットのいずれか一方に備えられた従動子と、該従動子に当接して軸方向に押されるばね押さえと、ばね押さえを自由端側に備えるばねとから成り、ばね押さえを従動子で駆動することによりばねを圧縮するものであることが好ましいが、場合によっては、いずれか一方のスプロケットと同軸に備えられスプロケットと共に回転するカムと、該カムによって駆動される従動子を備えカムに当接して軸方向に押されるばね押さえと、ばね押さえを自由端側に備えるばねとから成り、ばね押さえの従動子をスプロケットと同軸のカムで駆動することによりばねを圧縮するようにしても良い。
また、本発明の跳ね上げ式門扉において、動力伝達手段は、少なくとも駆動用スプロケットと従動用スプロケットの各々の回転範囲では噛合する長さのチェーンと、これらチェーン同士を互いに連結して長円環を成す2本のロッドとで構成されていることが好ましい。
請求項1記載の跳ね上げ式門扉によれば、長円環状を成す動力伝達手段の左右に二分して付勢手段を配置し、長円環状を成す動力伝達手段を介して扉が降りる際の力を蓄える一方扉を開く際の力として利用可能に放出するようにしているので、1つの単位の付勢手段を小さくしてコンパクトなユニットとすることが可能である。なかでも、付勢手段としてばねを用いる場合には、ばね長さを2分割することにより長寸のばねの全長を短くすることが可能となるため、長さ方向にコンパクトにすることができる。しかも、長円の環状に配置したチェーンの中に対称にばねを配置することができるので、短い長さでコンパクトに収納できると共に、双方のばねに荷重を負荷でき、バランスよく働かせることができる。他方、従来と同じ長さの支柱に収納する場合には、ばねの長さを長くできるので、より重量のある門扉に対応が可能である。したがって、扉の重量の軽重にかかわらず、同じ支柱を使用することが可能であり、支柱の共用化によるコストダウンは勿論のこと、既設の門扉の変更等も可能となる。
また、本発明の跳ね上げ式門扉において、圧縮コイルばねを付勢手段として使用している場合には、ばねが折損した時にも折損した圧縮コイルばねが動力伝達手段の移動経路上に残り、折損したばねがさらに圧縮される方向に力が作用するため、門扉にかかる付勢力をゼロとすることがなく、門扉が不意に落ちるなどの恐れが少ない。
さらに、アーム及び扉が途中の位置に跳ね上げられたときにアームの回転軸に作用するばね力を追加して補強する補助ばね機構を備える場合、理想的なばね特性に近づけるようにばね力を調整することができる。特に、スプロケット側にカム板を配置する場合には、回転角に対するカム変位量を自在に設定できるので、必要な力量が得られるように調整可能である。
本発明の跳ね上げ式門扉を手動開閉式のものに適用した一実施形態を示す側面図で、支柱を破断して内部構造を示す。 図1のII−II線に沿う横断面図である。 図1のIII−III線に沿う横断面図である。 スプロケットと補助ばね機構を示す概略説明図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。 圧縮コイルばねを用いた付勢手段の一実施形態を示す正面図である。 補助ばね機構の他の実施形態の概略を説明する正面図である。 本発明の跳ね上げ式門扉を電動開閉式のものに適用した一実施形態を示す側面図で、支柱を破断して内部構造を示す。 図7のVIII−VIII線に沿う横断面図である。 図1のIX−IX線に沿う横断面図である。 本発明の跳ね上げ式門扉の全体構成を手動開閉式に適用した一実施形態で示す平面図である。 同跳ね上げ式門扉の正面図である。 同跳ね上げ式門扉の側面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3並びに図10〜図12に、本発明の跳ね上げ式門扉の実施形態の一例を示す。この跳ね上げ式門扉は、左右一対の支柱1と、水平な回転軸2を中心に垂直面内で回動自在に基端が支柱1に支持されたアーム37及び補助アーム39と、該アーム37及び補助アーム39の先端に取り付けられた扉38と、この扉38及びアーム37,補助アーム39の自由落下を規制しかつ扉38及びアーム37,補助アーム39を跳ね上げ方向に付勢する弾性力を回転軸2に回転力として付与して開扉の際に必要とする力をアシストする開扉補助機構3とを具備し、門扉38が降りる際の力を開扉補助機構3に蓄えて門扉38を開く際の力として利用するようにしている。尚、開扉補助機構3を除く機械要素、例えばアーム37,補助アーム39及びその先端に備えられる門扉38などの構造については、周知であるためその詳細な説明を省略する。
開扉補助機構3は、回転軸2に固定された駆動用スプロケット4及び支柱1の下部に配置された従動用スプロケット5と、少なくとも各々のスプロケット4,5の回転範囲では噛合する長さのチェーン6,7を含む2本の直線部とその両端の2つの半円部を有する長円環を成す動力伝達手段8と、一端を支柱1側に固定すると共に他端を動力伝達手段8の直線部に固定し、動力伝達手段8の動きと連動させることにより扉が降りる際の力を蓄える一方扉を開く際の力として利用可能に動力伝達手段8と連係する左右一対の付勢手段9,10とを備える。この開扉補助機構3は、少なくとも一方の支柱1に内蔵され、アームの基端を支持する回転軸2と連動し、かつ駆動するように設けられている。他方の支柱には、一般に、開扉補助機構3は内蔵されておらず、その回転軸2は単に連動回転する従動軸として機能し、扉38並びに図示していない連結桟などを介して追従回転するように設けられている。勿論、双方の支柱1,1にそれぞれ開扉補助機構3を内蔵しても良い。
ここで、付勢手段9,10は扉が降りる際の力を蓄える一方扉を開く際の力として利用可能に放出可能なものであれば、特定の機械要素あるいは機構に限られるものではなく、例えば一般的なばねだけでなく、ガススプリングでも使用可能であるが、より大きな力を蓄えることができ温度変化に操作力が作用されず操作力の調整や設計変更が自由にできるばねであることが好ましく、より好ましくは圧縮コイルばねを用いることである。そこで、本実施形態の場合、圧縮コイルばねを付勢手段9,10として用いている。本実施形態の場合、圧縮コイルばね9,10は、図1及び図5に示すように、不等ピッチでかつ内側と外側とでばね定数の異なる2種類の圧縮コイルばねが同心状に配置された2重ばね構造とされているが、これに特に限られるものではなく、所望の力を得るために必要とされる仕様に基づいて設計される。
他方、動力伝達手段8は、本実施形態の場合、図1に示すように、圧縮コイルばね9,10を貫通する連結ロッド11を介在させて駆動用スプロケット4と従動用スプロケット5に巻きかけられるチェーン6,7を連結することによって、長円形状の環状(長円環)を成すように構成されている。また、動力伝達手段8の一部、本実施形態の場合には連結ロッド11は、支柱1側即ち支柱1に取り付けられた取付け用シャーシ12に固定されたブラケット13を貫通して摺動可能に設けられると共に、その一方の端部寄りには圧縮コイルばねの一端を押さえるフランジ付きばねマウント14が固定され、他方の端部寄りには圧縮コイルばねの他端を受け止めるブラケット13が配置されるように、連結ロッド11の両端が駆動用スプロケット4にかかるチェーン6と従動用スプロケット5にかかるチェーン7とにそれぞれ連結ピンで固定されている。即ち、圧縮コイルばね9,10は、支柱1側に固定されているブラケット13と連結ロッド11側に固定されるフランジ付きばねマウント14との間に配置されており、ダブルナット15にフランジ付きばねマウント14が係止されることにより、連結ロッド11と連動して伸縮するように設けられている。尚、ブラケット13は連結ロッド11が通過する貫通孔(図示省略)を備え、圧縮コイルばね9,10の内方を貫通する連結ロッド11を摺動可能に貫通させて圧縮コイルばね9,10だけを受け止めるように設けられている。また、圧縮コイルばね9,10は、その両端に宛がわれるばねマウント16及びフランジ付きばねマウント14並びに連結ロッド11によって、真っ直ぐ軸方向に変位するようにガイドされて保持される。
ここで、フランジ付きばねマウント14はダブルナット15によって連結ロッド11の端部寄りのねじ部(図示省略)に固定されており、ダブルナット15の回転によってばねマウント14の位置を調整可能としている。したがって、ナット15を回転させてフランジ付きばねマウント14の位置を変えることにより、圧縮コイルばね9及び10によって生起される弾性力を調整することができる。
尚、支柱1の上方の駆動用スプロケット4との間で動力伝達手段8を支える下端側の従動側スプロケット5は、本実施形態の場合、支柱1の内側の取付け用シャーシ12に開けられている長孔(図示省略)に回転軸17が収容され、上下に調整移動可能に支持されている。そして、回転軸17が逆U形の受け具18で支えられ、支柱1の底部に調整用の治具19を介して固定されている。つまり、下端側スプロケット5は環状の動力伝達手段8に吊り下げられ、支柱底部側へ調整用の治具19で引っ張られて所定のテンションがかけられるように設けられている。
また、跳ね上げ式門扉では、門扉38を跳ね上げる途中例えば半分程度(仰角約45°程度)で門扉38の落下しようとする力と持ち上げようとする力とが釣り合った状態で停止する状態を設定したいという要望がある。即ち、門扉38を跳ね上げる途中で門扉38から手を離しても、門扉38が落下も上昇もしない状態で、かつそれよりも上では手を離すと門扉38が自然と上がってゆき(ばねを少し強く)、下では手を離すと門扉38が下がってゆく(ばねを少し弱く)という状態を設定したいという要望がある。そこで、アーム37,補助アーム39及び扉38が途中の位置に跳ね上げられたときにアーム37の回転軸2に作用するばね力を追加して補強する補助ばね機構20を備えて、45°付近のばね力の不足分を補うことが望まれる。
ここで、補助ばね機構20は、本実施形態の場合、支柱下部の従動用スプロケット5の上方の空間、即ち長円環を成す動力伝達手段8の左右の直線部の間(チェーン7の端部間)に搭載されている。この補助ばね機構20は、スプロケット5側に駆動用のローラ21を備える一方、補助ばね22側にカム部材23を備え、従動用スプロケット5と共に回転(公転)する駆動用ローラ21がカム部材23に当接したときに補助ばね22を圧縮して扉が降りる際の力を蓄えたり、あるいは圧縮されていたばねが開放されるときの力でスプロケット5側へ回転力を付勢するようにしている。具体的には、図4に示すように、補助ばね22は、従動用スプロケット5の回転中心を通過する法線に沿って配置され、先端にカム部材たるばね押さえ23を備えると共に後端側に取付け用シャーシ12にビス止めされたブラケット24を備え、従動用スプロケット5へ向けて接近離反可能に支持されている。補助ばね22を貫通するばね押さえ支持軸25は、後端にブラケット24に当接する抜け止め用のフランジ26を備える一方、ブラケット24を貫通する軸部25の先端にばね押さえ23のねじ穴(図示省略)に螺合するねじ部(図示省略)を備え、補助ばね22を嵌合させた状態で軸部25の先端にばね押さえ23をねじ込むことで、ばね押さえ23を従動用スプロケット5に対して接近離反可能に支持すると共に補助ばね22によって従動用スプロケット5へ向けて常時付勢するように設けられている。ここで、ばね押さえ23は、従動用スプロケット5に対向する面に、スプロケットの刃先が通過するための溝27と駆動用ローラ21が当接するための山形の斜面(カム面)28とが形成され、駆動用ローラ21が斜面28に当接し斜面28上を転動することでばね押さえ23を押し下げて補助ばね22を圧縮するように設けられている。この場合、比較的狭い角度範囲即ち45°付近のみで補助ばね22を効かすように設けることができる。尚、補助ばね22及びばね押さえ23の周囲には溝形に鋼板を折り曲げたガイド部29を備え、ばね押さえ23が従動用スプロケット5へ向けて直線的に接近離反可能に案内されると共に補助ばね22の座屈変形が防がれるように設けられている。
また、補助ばね機構20は、45°付近だけでばね力を補うものでなく、図6に示すようなカム板30を用いて45°付近から下降端(閉扉)E1まで補助ばね22でばね力を補うようにしても良い。即ち、スプロケット5と同軸にカム板30が固定され、スプロケット5と同じく回転するように設けると共に、従動ローラ31が補助ばね22側に設けられ、カム板30から与えられる変位分だけ、補助ばね22が圧縮されてチェーンの回転に制動をかけるように設けられている。補助ばね22は、スプロケット5の回転中心を通過するように径方向に配置され、スプロケット5に向けてばね力が付勢されるように設けられている。例えば、補助ばね22の先端にばね押さえ23を設け、このばね押さえ23に従動ローラ31を回転自在に備え、カム板30から変位が与えられたときにその変位分だけ補助ばね22を圧縮するように設けられている。カム板30の回転範囲は、扉の下端位置E1から上端位置E2までの角度、例えば94°であり、補助ばね22に与えられる変位は約45°回転した位置E3から下降端位置(94°)E1までの49°の間である。
尚、本実施形態では、補助ばね機構20は従動用スプロケット5側に配置されているが、これに特に限られるものではなく、駆動用スプロケット4側に配置しても良い。この場合、駆動用スプロケット4の下方の空間、即ち長円環を成す動力伝達手段8の左右の直線部の間(チェーン6の端部間)に搭載されることがスペースの有効利用となることから、コンパクト化においてより好ましい。勿論、必要に応じて、双方のスプロケット4,5に補助ばね機構20をそれぞれ配置しても良いし、場合によってはチェーン6,7あるいは連結ロッド11に対して直接作用するように連係させて、45°付近あるいは45°付近から下降端(閉扉)E1までばね力を補うようにしても良い。
また、チェーン6,7並びに圧縮コイルばね9,10の外側には軌道を確保するためのガイド32が支柱側に設けられ、このガイド32に沿ってチェーン6,7の移動が規制されることにより、チェーン6,7がスプロケット4,5から逸脱しないように設けられている。支柱1の内側にはシャーシ12が設けられ、このシャーシ12に回転軸2,17やスプロケット4,5、補助ばね機構20などが取り付けられている。また、図1並びに図7には図示していないが、図2,3並びに図8,9に示すように、圧縮コイルばね9,10はばねカバー33で覆われている。
以上のように構成された本実施形態の跳ね上げ式門扉によれば、手動により扉38が持ち上げられる場合には、アーム37,補助アーム39が支柱の水平回転軸2を中心に垂直面内で回転し、補助アーム39の追従と共に扉38の上昇を許容する。このとき、上下のスプロケット4,5の間の圧縮コイルばね9,10は、門扉38が降りる際の力で圧縮され蓄圧されているため、コイルばね9,10が開放され元の長さに伸びようとする力でスプロケット4,5の回転が助勢される。即ち、圧縮コイルばね9,10に蓄えられた門扉38が降りる際の力を利用してスプロケット4,5を回転させるため、扉38及びアーム37,補助アーム39の自重が適宜打ち消されて、軽い操作力で門扉38を持ち上げることができる。一方、門扉38を閉じる場合には、アーム37,補助アーム39の回転中心よりも僅かに後方に傾いた位置でストッパがかけられているアーム37,補助アーム39に対し、手動でアーム37,補助アーム39を僅かに回転中心よりも前方側へ軽く引き出すあるいは押し出すことにより、門扉38とアーム37,補助アーム39の自重による重力落下によって扉38とアーム37,補助アーム39が下へ降り始める。このとき、アーム37の回転が駆動側スプロケット4の回転を介して圧縮コイルばね9,10を圧縮させるので、門扉38とアーム37,補助アーム39の重力落下が制動されるので、扉38は緩やかに降り、衝撃的に落下することが防がれる。
そして、門扉38を跳ね上げる途中の約45°付近で補助ばね機構20の補助ばね22が従動スプロケット5側に作用して45°付近での力量不足を補うため、門扉38の落下しようとする力と持ち上げようとする力とが釣り合った状態で停止する状態が設定される。したがって、門扉38から手を離しても、門扉38が落下も上昇もしない状態で、かつそれよりも上では手を離すと門扉38が自然と上がってゆき(ばねを少し強く)、下では手を離すと門扉38が下がってゆく(ばねを少し弱く)という状態が実現される。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、付勢手段9,10としては、ばねの代わりにガススプリングを用いるようにしても良い。この場合、図示していないが、ガススプリングの一端例えばロッド先端を動力伝達手段8に連結する一方、他端例えばガススプリング基端を支柱1側に固定することにより、スプロケット4,5の回転で動力伝達手段8が移動するのに伴ってガススプリングを収縮あるいは伸張させるようにしても良い。ここで、動力伝達手段8に対するガススプリングの一端例えばロッド先端の取り付けは、チェーン6,7の端部あるいは連結ロッド11部分に連結ピンなどを使って固定されることにより行われる。
また、付勢手段9,10として引っ張りコイルばねを用いても良い。この場合は、動力伝達手段8のチェーン6,7あるいは連結ロッド11に引っ張りばねの一端を固定し、支柱1側に固定されるブラケット13に引っ張りばねの他端側を固定することで、閉扉動作時には動力伝達手段8の動きによって左右の引っ張りコイルばねが同時に伸張され、開扉動作時には左右の引っ張りコイルばねが同時に元の長さに戻ろうと縮む力により開扉方向に移動しようとする動力伝達手段8の動きを補助する。
さらに、本実施形態では、手動によって開閉する跳ね上げ式門扉を例に挙げて主に説明したが、電動モータによって開閉する電動駆動の跳ね上げ式門扉に適用できることはいうまでもない。この場合、図7〜図9に示すように、駆動側のスプロケット5と同軸にウォームホイール34を設置し、該ウォームホイール34を電動モータ36のウォームギア35で回転させることで扉の開閉を行う。
また、各スプロケット4,5と噛合するチェーン6,7は、門扉38の開閉に伴ってスプロケット4,5が回転する範囲内では噛合する長さを少なくとも有していれば足り、無端のチェーンを用いる必要はないが、連結ロッド11を介在させなければならない必要性もない。したがって、場合によっては、全長をチェーンのみで構成するようにして、チェーンに直接圧縮コイルばねの一端を固定し、圧縮コイルばねの他端をチェーンが貫通するブラケットを設けてそこに当接すせるようにしても良い。この場合には、チェーンの直線部分がばねの内側並びにブラケットを貫通するように設けることが必要である。
1 支柱
2 水平な回転軸
3 開扉補助機構
4 駆動用スプロケット
5 従動用スプロケット
6 駆動用スプロケットにかけられるチェーン
7 従動用スプロケットにかけられるチェーン
8 動力伝達手段
9,10 一対の付勢手段たる圧縮コイルばね
11 連結ロッド
13 支柱側に固定されるブラケット
14 フランジ付きばねマウント
15 ダブルナット
16 ばねマウント
20 保持ばね機構
21 駆動用ローラ
22 補助ばね
23 ガム部材たるばね押さえ
24 支柱側に固定されるブラケット
25 ばね押さえ支持軸
26 抜け止めフランジ
28 斜面(カム面)
30 カム板
31 従動用ローラ
37 アーム
38 扉

Claims (7)

  1. 支柱と、水平な回転軸を中心に垂直面内で回動自在に基端が前記支柱に支持されたアームと、該アームの先端に取り付けられた扉と、前記扉が降りる際の力を蓄えて前記扉を開く際の力として利用する開扉補助機構とを具備した跳ね上げ式門扉において、前記開扉補助機構は、前記回転軸に固定された駆動用スプロケット及び前記支柱の下部に配置された従動用スプロケットと、少なくとも各々のスプロケットの回転範囲では噛合する長さのチェーンを含む2本の直線部とその両端の2つの半円部を有する長円環を成す動力伝達手段と、一端を前記支柱側に固定すると共に他端を前記動力伝達手段の直線部に固定し、前記動力伝達手段の動きと連動させることにより前記扉が降りる際の力を蓄える一方前記扉を開く際の力として利用可能に前記動力伝達手段と連係する左右一対の付勢手段とを備えることを特徴とする跳ね上げ式門扉。
  2. 前記付勢手段はばねであることを特徴とする請求項1記載の跳ね上げ式門扉。
  3. 前記ばねは圧縮コイルばねであることを特徴とする請求項1記載の跳ね上げ式門扉。
  4. 前記アーム及び扉が途中の位置に跳ね上げられたときに前記アームの回転軸に作用するばね力を追加して補強する補助ばねを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の跳ね上げ式門扉。
  5. 前記補助ばねは前記スプロケットのいずれか一方に備えられた従動子と、該従動子に当接して軸方向に押されるばね押さえと、前記ばね押さえを自由端側に備えるばねとから成り、前記ばね押さえを前記従動子で駆動することにより前記ばねを圧縮するものである請求項4記載の跳ね上げ式門扉。
  6. 前記補助ばねは、いずれか一方の前記スプロケットと同軸に備えられ前記スプロケットと共に回転するカムと、該カムによって駆動される従動子を備え前記カムに当接して軸方向に押されるばね押さえと、前記ばね押さえを自由端側に備えるばねとから成り、前記ばね押さえの前記従動子を前記スプロケットと同軸の前記カムで駆動することにより前記ばねを圧縮するものである請求項4記載の跳ね上げ式門扉。
  7. 前記動力伝達手段は少なくとも駆動用スプロケットと従動用スプロケットの各々の回転範囲では噛合する長さのチェーンと、これらチェーンの端部同士を互いに連結して長円環を成す2本のロッドとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の跳ね上げ式門扉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10407965B2 (en) 2016-12-22 2019-09-10 Universal City Studios Llc Cam locking shotgun gate
CN112593836A (zh) * 2020-11-26 2021-04-02 贵州电网有限责任公司 一种实验室自动安全门

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