JP2014109151A - 建設機械の旋回駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレーキ用のコイルバネが組み込まれた旋回減速機ユニットを、簡単に旋回駆動用モータに取り付けることができる建設機械の旋回駆動装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 建設機械の旋回駆動装置40は、旋回用電動機21の回転駆動力を、減速機を介して旋回体3に伝達する。旋回駆動装置は、旋回用電動機21を含む電動機ユニットと、減速機24及びブレーキ部材64を含む減速機ユニットと、ブレーキ部材に対して押圧力を印加する複数のバネ部材66と、一端がブレーキ部材に当接したバネ部材の反対端に当接して、ブレーキ部材64との間でバネ部材を押圧する押え部材90とを有する。押え部材は減速機ユニットの構成部品50に対して固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は建設機械の旋回機構を駆動する旋回駆動装置に関する。
一般的に、掘削作業等を行なうショベルには旋回体が設けられ、掘削作業を行なうためのブーム、アーム及びバケットが旋回体に設けられる。旋回体を旋回させることで、バケットをショベルの周囲の任意の位置に移動する。旋回体を旋回させるための旋回駆動装置の駆動源として電動モータを用いることがある。旋回用電動モータで旋回体を旋回駆動することを電動旋回と称する。
旋回用電動モータの出力軸は、旋回減速機を介して旋回機構の入力軸に接続される。旋回用電動モータとしては、小型で高出力とするために高回転数の電動モータが用いられるので、旋回減速機としては大きな減速比を有する遊星歯車機構が用いられることが多い。
また、旋回用電動モータを駆動しないときには旋回用電動モータは自由に回転できる状態にあるので、旋回体に機械的にブレーキをかけて固定しておく必要がある。このため、旋回減速機の出力軸に機械的にブレーキをかけるブレーキ装置(メカニカルブレーキと称する)が旋回減速機の近傍に設けられる場合が多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−21405号公報
例えば、特許文献1に開示された旋回減速機とメカニカルブレーキとが組み込まれた旋回駆動装置では、ブレーキディスクにブレーキピストンを押し付けることでブレーキ力を発生させる。ブレーキピストンを押し付ける力は、ブレーキピストンの上方に配置されたコイルバネにより発生させる。コイルバネは、旋回駆動用モータのフランジ部に旋回減速機ユニットを組み付けて一体とする際に、圧縮された状態で旋回減速機ユニットの中に組み込まれる。具体的には、複数のコイルバネを押えるためのバネ押えが旋回駆動用モータ側に設けられる。旋回減速機ユニットから一部が突出したコイルバネをバネ押えで押して圧縮しながら、旋回減速機ユニットを旋回駆動用モータのフランジに組み付けることで、旋回減速機ユニットと旋回駆動用モータが一体化されて旋回駆動装置として単一のユニットとなる。
上述のように、旋回減速機ユニットのコイルバネを旋回駆動用モータのフランジの内部に設けられたバネ押えで押圧する構成では、旋回減速機ユニットを旋回駆動用モータから外すと、複数のコイルバネが旋回減速機ユニットから飛び出し外れてしまうおそれがある。 また、旋回減速機ユニットを単品で扱っているときには、コイルバネを組み込んだ状態でコイルバネが外れて落ちないようコイルバネが突出した側を常に上に向けておかなければならず、旋回減速機ユニットの取り扱いが面倒である。
さらに、複数のコイルバネの突出した部分を旋回駆動用モータのフランジの内部に設けられたバネ押えに対して位置決めし、旋回減速機ユニットの上側に旋回駆動用モータを配置した状態を保持しなければならない。この際、重量のある旋回駆動用モータを所定の位置に保持しながらコイルバネのバネ力に逆らって旋回減速機ユニットをボルト止めする作業は、煩雑であり面倒な作業である。
また、旋回駆動用モータのフランジ内にバネ押えを設けるために、フランジの形状が複雑となり、旋回駆動用モータの製造コストが上昇してしまう。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、ブレーキ用のコイルバネが組み込まれた旋回減速機ユニットを、簡単に旋回駆動用モータに取り付けることのできる旋回駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、旋回用電動機の回転駆動力を、減速機を介して旋回体に伝達する建設機械の旋回駆動装置であって、前記旋回用電動機を含む電動機ユニットと、
前記減速機及びブレーキ部材を含む減速機ユニットと、前記減速機の前記ブレーキ部材に対して押圧力を印加する複数のバネ部材と、一端が前記ブレーキ部材に当接した前記バネ部材の反対端に当接して、前記ブレーキ部材との間で前記バネ部材を押圧する押え部材とを有し、前記押え部材は前記減速機ユニットの構成部品に対して固定される建設機械の旋回駆動装置が提供される。
上述の発明によれば、ブレーキ用のコイルバネが組み込まれた旋回減速機ユニットを、簡単に旋回駆動用モータに取り付けることができる。
本発明の一実施形態による旋回駆動装置が組み込まれるショベルの側面図である。 図1に示すショベルの駆動系の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による旋回駆動装置の構成を示すブロック図である。 旋回減速機及びメカニカルブレーキを構成する部分の断面図である。 2段目の旋回減速機が設けられた旋回駆動装置の構成を示すブロック図である。
まず、本発明の一実施形態による旋回駆動装置が組み込まれたショベルの全体構成及び駆動系の構成について説明する。図1は本発明の一実施形態による旋回駆動装置が組み込まれたショベルを示す側面図である。なお、ショベルは建設機械の一例であり、本発明の一実施形態による旋回駆動装置は、旋回体を旋回する機構を有する建設機械に組み込むことができる。
図1に示すショベルの下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端に、アーム5が取り付けられ、アーム5の先端にバケット6が取り付けられている。ブーム4,アーム5及びバケット6は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。上部旋回体3には、キャビン10が設けられ、且つエンジン等の動力源が搭載される。
なお、図1に示すショベルは、旋回駆動装置に供給する電力を蓄積する蓄電装置を有するショベルであるが、電動旋回を採用したショベルであれば、例えば外部電源から充電電力が供給される電気駆動式ショベルにも本発明を適用することができる。
図2は図1に示すショベルの駆動系の構成を示すブロック図である。
図2において、機械的動力系は二重線、高圧油圧ラインは実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御系は実線でそれぞれ示されている。
機械式駆動部としてのエンジン11と、アシスト駆動部としての電動発電機12は、変速機13の2つの入力軸にそれぞれ接続されている。変速機13の出力軸には、油圧ポンプとしてメインポンプ14及びパイロットポンプ15が接続されている。メインポンプ14には、高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続されている。また、パイロットポンプ15には、パイロットライン25を介して操作装置26が接続されている。
コントロールバルブ17は、ハイブリッド式ショベルにおける油圧系の制御を行う制御装置である。下部走行体1用の油圧モータ1A(右用)及び1B(左用)、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9は、高圧油圧ラインを介してコントロールバルブ17に接続される。
電動発電機12には、インバータ18Aを介して、蓄電器としてのキャパシタを含む蓄電系(蓄電装置)120が接続される。蓄電系120には、インバータ20を介して電動作業要素としての旋回用電動機21が接続されている。旋回用電動機21の出力軸21bには、レゾルバ22、及び旋回減速機24が接続される。旋回減速機24の出力軸24Aにはメカニカルブレーキ23が接続される。旋回用電動機21と、レゾルバ22と、メカニカルブレーキ23と、旋回減速機24とにより、負荷駆動系として旋回駆動装置40が構成される。ここで、旋回用電動機21が上部旋回体3を旋回駆動するための旋回用電動モータに相当し、メカニカルブレーキ23が上部旋回体3に機械的にブレーキをかけておくブレーキ装置に相当する。
操作装置26は、レバー26A、レバー26B、ペダル26Cを含む。レバー26A、レバー26B、及びペダル26Cは、油圧ライン27及び28を介して、コントロールバルブ17及び圧力センサ29にそれぞれ接続される。圧力センサ29は、電気系の駆動制御を行うコントローラ30に接続されている。
コントローラ30は、ハイブリッド式ショベルの駆動制御を行う主制御部としての制御装置である。コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含む演算処理装置で構成され、CPUが内部メモリに格納された駆動制御用のプログラムを実行することにより実現される装置である。
コントローラ30は、圧力センサ29から供給される信号を速度指令に変換し、旋回用電動機21の駆動制御を行う。圧力センサ29から供給される信号は、旋回機構2を旋回させるために操作装置26を操作した場合の操作量を表す信号に相当する。
コントローラ30は、電動発電機12の運転制御(電動(アシスト)運転又は発電運転の切り替え)を行うとともに、蓄電系120の昇降圧コンバータを駆動制御することによりキャパシタの充放電制御を行う。コントローラ30は、キャパシタの充電状態、電動発電機12の運転状態(電動(アシスト)運転又は発電運転)、及び旋回用電動機21の運転状態(力行運転又は回生運転)に基づいて、蓄電系120の昇降圧コンバータの昇圧動作と降圧動作の切替制御を行い、これによりキャパシタの充放電制御を行う。また、コントローラ30は、後述のようにキャパシタに充電する量(充電電流又は充電電力)の制御も行なう。
上述のような構成のショベルによる作業では、上部旋回体3を旋回駆動するために、インバータ20を介して供給される電力により旋回用電動機21が駆動される。旋回用電動機21の出力軸21bの回転力は、旋回減速機24とメカニカルブレーキ23を介して旋回駆動装置40の出力軸40Aに伝達される。
図3は本発明の一実施形態による旋回駆動装置40の構成を示すブロック図である。上述のように、旋回駆動装置40は、駆動源としての電動モータである旋回用電動機21を含む。旋回用電動機21の出力軸側に旋回減速機24として遊星減速機が接続される。旋回減速機24(遊星減速機)の出力軸には、メカニカルブレーキ23としてのディスクブレーキが設けられる。旋回減速機24(遊星減速機)の出力軸は、旋回駆動装置40の出力軸40Aとなる。なお、図示はしないが、旋回駆動装置40の出力軸40Aは旋回機構2に接続され、出力軸40Aの回転力により旋回機構2が駆動される。
図4は旋回駆動装置40のうち、旋回減速機24及びメカニカルブレーキ23を構成する部分の断面図である。本実施形態では、旋回減速機24を構成する遊星減速機の太陽歯車42が、旋回用電動機21の出力軸21bに固定されている。太陽歯車42は複数の遊星歯車44に係合している。遊星歯車44の各々は、旋回減速機(遊星減速機)の出力軸を構成するキャリア46に回転可能に支持されている。そして、各遊星歯車44は、ギヤケース50の内面に形成された内歯歯車48に噛合している。
内歯歯車48が形成されたギヤケース50は、旋回用電動機21のエンドプレート21aに固定されており、自ら回転することはできない。一方、出力軸を構成するキャリア46は、ブレーキケース52を挟んでギヤケース50に固定されたエンドケース54に対して、ベアリング56を介して回転可能に支えられている。
なお、上述の遊星減速機は、各歯車を潤滑するための潤滑油が、旋回用電動機21のエンドプレート21a、ギヤケース50、ブレーキケース52,エンドケース54、及び、キャリア46によって密閉される構造となっている。
以上のような構成の遊星減速機において、旋回用電動機21の出力軸21bが回転して太陽歯車42が回転すると、遊星歯車44が回転(自転)する。遊星歯車44はギヤケース50の内面に形成された内歯歯車48に噛合しており、遊星歯車44の回転力で内歯歯車48が形成されたギヤケース50が回転しようとする。ところが、ギヤケース50は旋回用電動機21のエンドプレート21aに固定されているので、回転することはできない。その結果、遊星歯車44を支持しながら自ら回転可能に支持されているキャリア46のほうが回転することとなる。以上のような歯車作用により、旋回用電動機21の出力軸21bの回転が減速されてキャリア46から出力される。
次に、メカニカルブレーキ23を構成するディスクブレーキの構造について説明する。ディスクブレーキは固定部であるブレーキケース52と出力軸であるキャリア46との間に形成される。キャリア46の外周にから外側に向けてブレーキディスク60が延在する。ブレーキディスク60は、キャリア46に対して回転はできないが、キャリア46の回転軸方向には移動可能な状態で、例えばスプライン接続のような接続構造を介してキャリア46に接続されている。
ブレーキディスク60の上下両側には、固定ブレーキプレート62が配置されている。固定ブレーキプレート62は、固定部であるブレーキケース52に対して回転はできないが、キャリア46の回転軸方向には移動可能な状態で、例えばスプライン接続のような接続構造を介してブレーキケース50の内面側に接続されている。上側の固定ブレーキプレート62の上には、ピストン64が、キャリア46の回転軸方向に移動可能な状態で配置されている。ピストン64はスプリング66により押圧されて常に上側の固定ブレーキプレート62に押し付けられている。本実施形態では、スプリング66としてコイルスプリングを用いているが、小さな変位で高出力を得ることのできる多段重ねの皿バネを用いることもできる。
固定ブレーキプレート62とブレーキディスク60とは、キャリア46の回転軸方向に移動可能であるので、上側の固定ブレーキプレート62がピストン64により押圧されると、ブレーキディスク60は上下のブレーキパッド60により挟まれて押圧される。固定ブレーキプレート62とブレーキディスク60の表面は摩擦係数の大きな被膜に覆われており、ブレーキディスク60が固定ブレーキプレート62により挟まれて押圧されることで、ブレーキディスク60の回転を阻止しようとするブレーキ力がブレーキディスク60に作用する。ブレーキディスク60はキャリア46対して回転できないように接続されているので、ブレーキディスク60に作用するブレーキ力がキャリア46に加わるブレーキ力となる。
ピストン64とブレーキケース52との間には、作動油が供給可能な油圧空間68が形成され、油圧空間68にブレーキ解除ポート70が接続されている。コントロールバルブ17からブレーキ解除ポート70を介して油圧空間68に油圧を供給すると、ピストン64が油圧により押し上げられて、固定ブレーキプレート62を押圧する力が無くなり、ブレーキは解除される。
以上のような構成の旋回減速機24において、本実施形態では、ギヤケース50にリング状の凹部が形成され、リング状の凹部の底面に複数の貫通孔が形成されている。この貫通孔のそれぞれに上述のスプリング66が挿入されている。各スプリング66の下端は、ギヤケース50の貫通孔から突出し、ピストン64に形成された穴の底面に当接している。そして、ギヤケース50のリング状の凹部には、スプリング押え部材90が嵌合している。スプリング押え部材90は、複数のボルト92によりギヤケース50に締め付けられて固定されている。
スプリング押え部材90がギヤケース50のリング状の凹部内に固定される前は、各スプリング60の上端はリング状の凹部の底面から上方に突出している。したがって、スプリング押え部材90をギヤケース50のリング状の凹部内に固定する際に、各スプリング60はスプリング押え部材90により押圧されて圧縮される。スプリング押え部材90をギヤケース50のリング状の凹部内に固定すると、各スプリング60は、スプリング押え部材90とピストン64との間に挟まれて圧縮された状態となっている。このときの各スプリング60の復元力(スプリング力)が、ピストン64(すなわち、固定ブレーキプレート62)をブレーキディスク60に押し付ける力となり、キャリア46に加わるブレーキ力となる。
スプリング押え部材90がギヤケース50のリング状の凹部内に固定された状態では、スプリング押え部材90全体がリング状の凹部内に収容される。したがって、スプリング押え部材90は、旋回用電動機21のエンドプレート21a(フランジとも称することもある)に当接するギヤケースの合わせ面から突出することはなく、ギヤケース50の合わせ面のみが旋回用電動機21のエンドプレート21aに当接する。ただし、スプリング押え部材90の上面にはOリング等のシール部材94が配置され、ギヤケース50内の遊星歯車44を潤滑・冷却する作動油が漏れ出ないようにシールしている。また、スプリング押え部材90の下面にもOリング等のシール部材95が配置され、スプリング66が収容された部分に充填された作動油が漏れ出ないようにシールしている。
なお、上記シール部材94及び95により作動油をシールする代わりに、スプリング押え部材90が収容されるリング状の凹部より内側においてギヤケース50とエンドプレート21aが当接部分と、スプリング押え部材90の内側面及び外側面とギヤケース50のリング状の凹部の側面との当接部分とに、シール部材を設けることとしてもよい。
本実施形態による旋回減速機24は、上述のようにスプリング66を押えるスプリング押え部材90がギヤケース50に取り付けられているので、旋回減速機24をユニットとして組み立てた状態では、各スプリング66の上端は露出していない。したがって、旋回減速機24をユニット単体で扱う際に、スプリング66が抜け出るようなことは無く、旋回減速機24単体での取り扱いが容易となる。
また、旋回減速機24を旋回用電動機21に取り付けるときには、旋回用電動機21の出力軸21bに取り付けられた太陽歯車42が旋回減速機24の遊星歯車44に噛合うように旋回用電動機21を旋回減速機24の上に載置し、旋回用電動機21のエンドプレート21aを複数のボルト96で旋回減速機24のギヤケース50に対して締め付けて固定すればよい。すなわち、スプリング66は旋回減速機24内に圧縮された状態で収容されているので、旋回用電動機21を固定する際にスプリング66を旋回用電動機21に対して位置決めする必要は無い。また、旋回用電動機21を固定する際にスプリング66を圧縮する必要も無い。このため、旋回用電動機21と旋回減速機24とを組み付けるときの作業が簡素化され、容易に組み付けることができる。
また、メンテナンス時等に旋回減速機24から旋回用電動機21を取り外した際にも、スプリング66が旋回減速機24から抜け出るようなことが無く、メンテナンス作業も容易となる。
さらに、旋回減速機24から旋回用電動機21のエンドプレート21aに向けて突出する部品は無く、エンドプレート21aの取り付け面は平面であればよいので、エンドプレート21aを特別に加工する必要は無い。このため標準仕様のエンドプレートを用いることができ、旋回用電動機21のコストアップが抑制される。
なお、図3示す旋回駆動装置40の構成では、旋回減速機24(遊星減速機)の出力軸となるキャリア46が、旋回駆動装置40の出力軸40Aに相当するが、旋回減速機24(この例では、旋回減速機24−1と称する)の後段にさらに2段目の旋回減速機24−2を設けることとしてもよい。
図7は2段目の旋回減速機が設けられた旋回駆動装置40−1の構成を示すブロック図である。2段目の遊星減速機24−2はメカニカルブレーキ23(ディスクブレーキ)を間に挟んで1段目の旋回減速機24−1に組み付けられる。2段目の遊星減速機24−2出力軸が旋回駆動装置40−1の出力軸40Aとなる。
具体的には、例えば、図4に一部が示されるように、キャリア46の軸の先端に太陽歯車80を取り付け、太陽歯車80と内歯歯車82との間で遊星歯車84を駆動するというように、2段目の旋回減速機(遊星減速機)24−2を構成し、大きな減速比を得るようにしてもよい。
なお、メカニカルブレーキ23(ディスクブレーキ)のON・OFF用の作動油は、パイロットポンプ15から供給される。
1 下部走行体
1A,1B 油圧モータ
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
7A 油圧配管
7B ブーム角度センサ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
12 電動発電機
13 変速機
14 メインポンプ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
18,18A,18B,20 インバータ
19 キャパシタ
21 旋回用電動機
21b 出力軸
21a エンドプレート
22 レゾルバ
23 メカニカルブレーキ
24,24−1,24−2 旋回減速機
25 パイロットライン
26 操作装置
26A,26B レバー
26C ペダル
26D ボタンスイッチ
27 油圧ライン
28 油圧ライン
29 圧力センサ
30 コントローラ
40,40−1 旋回駆動装置
42,80 太陽歯車
44,84 遊星歯車
46 キャリア
48,82 内歯歯車
50 ギヤケース
52 ブレーキケース
54 エンドケース
56 ベアリング
60 ブレーキディスク
62 ブレーキパッド
64 ピストン
66 スプリング
68 油圧空間
70 ブレーキ解除ポート
120 蓄電系

Claims (5)

  1. 旋回用電動機の回転駆動力を、減速機を介して旋回体に伝達する建設機械の旋回駆動装置であって、
    前記旋回用電動機を含む電動機ユニットと、
    前記減速機及びブレーキ部材を含む減速機ユニットと、
    前記減速機の前記ブレーキ部材に対して押圧力を印加する複数のバネ部材と、
    一端が前記ブレーキ部材に当接した前記バネ部材の反対端に当接して、前記ブレーキ部材との間で前記バネ部材を押圧する押え部材と
    を有し、
    前記押え部材は前記減速機ユニットの構成部品に対して固定される建設機械の旋回駆動装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の旋回駆動装置であって、
    前記押え部材はその全体が前記減速機ユニット内に収容されて固定される建設機械の旋回駆動装置。
  3. 請求項1又は2記載の建設機械の旋回駆動装置であって、
    前記減速機ユニットは、固定されたギヤケースの内面に形成された内歯歯車と、該内歯歯車に噛合う遊星歯車と、該遊星歯車に噛合う太陽歯車とを含み、
    前記押え部材と前記バネ部材とは、前記内歯歯車に形成された凹部内に配置されている建設機械の旋回駆動装置。
  4. 請求項3記載の建設機械の旋回駆動装置であって、
    前記押え部材は、前記遊星ギヤが収容された収容部より外側に配置されている建設機械の旋回駆動装置。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の建設記載の旋回駆動装置であって、
    前記押え部材と前記旋回用電動機との間にシール部材が配置されている建設機械の旋回駆動装置。
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