JP2014107912A - 回転電機のステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】積層鋼板を構成する鋼板同士を互いに連結する際に、磁気特性の低下又は加工工数の増加を抑制することが可能な回転電機のステータを提供する。
【解決手段】分割コア10の周方向一方側端面33は、周方向に突出する第1凸部34を有しており、分割コア10の周方向他方側端面31は、周方向に隣接する分割コア10の第1凸部34を内径側及び外径側から挟み込む一対の凸部32aからなる第2凸部32を有している。周方向に隣接する2つの分割コア10は、第1凸部34と第2凸部32とが互いに接触保持されることによって連結されている。第1凸部34は、分割コア10を構成する複数の鋼板22が回転軸方向に直交する平面に対して傾斜する傾斜部34bを有している。周方向に隣接する2つの分割コア10において、一方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部34aは、他方の分割コア10を構成する鋼板22の内の積層方向に隣接する複数の鋼板22に接触保持されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機のステータに関する。
従来より、回転電機に組み込まれるステータとして、プレスで打ち抜かれた積層鋼板を回転軸方向に積層することによって構成されたステータコアを備えるものが知られている。また、ステータコアとしては、複数の分割コアが周方向に連結されて構成されたものも知られている。
図12に示すように、特許文献1に記載の固定子鉄心100は、分割鉄心部110が環状に組み合わされたものであり、複数の分割鉄心部110は、その分割部130で相互に形成された凹部140及び凸部150を組み合わせることにより装着される。すなわち、図13に示すように、それぞれの分割鉄心部110を、積層方向にそれぞれをずらした位置から回転軸中心方向に同時に接近させることで、分割鉄心部110の凹凸形状を挿入させる。そして、積層方向に圧入嵌合することにより一体化した固定子鉄心を得る。なお、分割鉄心部110は、珪素鋼板等を軸方向に積み重ねた後、鋼板同士をかしめ、溶接、接着などで一体化している。
特許第4907654号公報
しかしながら、積層された鋼板同士を一体化するために、上述したかしめ、溶接、接着等を行った場合、磁気回路に悪影響を及ぼしたり、加工工数が増加するといった問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、積層鋼板を構成する鋼板同士を互いに連結する際に、磁気特性の低下又は加工工数の増加を抑制することが可能な回転電機のステータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
複数の鋼板(例えば、後述の実施形態における鋼板22)を積層して構成された複数の分割コア(例えば、後述の実施形態における分割コア10)と、
前記複数の分割コアを周方向に連結して構成されたステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア1)と、
を備えた回転電機のステータであって、
前記分割コアの周方向一方側端面(例えば、後述の実施形態における周方向一方側端面33)は、周方向に突出する第1凸部(例えば、後述の実施形態における第1凸部34)を有しており、
前記分割コアの周方向他方側端面(例えば、後述の実施形態における周方向他方側端面31)は、周方向に隣接する前記分割コアの前記第1凸部を内径側及び外径側から挟み込む一対の凸部(例えば、後述の実施形態における一対の凸部32a)からなる第2凸部(例えば、後述の実施形態における第2凸部32)を有しており、
周方向に隣接する2つの前記分割コアは、前記第1凸部と前記第2凸部とが互いに接触保持されることによって連結されており、
前記第1凸部又は第2凸部は、前記分割コアを構成する複数の鋼板が回転軸方向に直交する平面に対して傾斜する傾斜部(例えば、後述の実施形態における傾斜部32d又は34b)を有しており、
周方向に隣接する2つの前記分割コアにおいて、一方の前記分割コアの積層方向における所定位置の鋼板の前記傾斜部は、他方の前記分割コアを構成する鋼板の内の積層方向に隣接する複数の鋼板に接触保持されている
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記第1凸部又は前記第2凸部は、回転軸方向に直交する平面に対して平行に延びる平行部(例えば、後述の実施形態における平行部32c又は34a)を有し、
前記傾斜部は、前記平行部の先端に形成されている
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の回転電機のステータにおいて、
前記第1凸部及び前記第2凸部の内、一方の凸部は前記平行部の先端を折り曲げることにより形成された前記傾斜部を有し、
前記第1凸部及び前記第2凸部の内、他方の凸部は前記傾斜部を有しておらず、
前記一方の凸部及び前記他方の凸部が共に回転軸方向に直交する平面上に延びた状態では、前記一方の凸部の周方向長さ(例えば、後述の実施形態における周方向長さL´又はM´)は、前記他方の凸部の周方向長さ(例えば、後述の実施形態における周方向長さM´又はL´)よりも長く形成され、
前記一方の凸部に前記傾斜部が形成された状態では、前記一方の凸部の周方向長さ(例えば、後述の実施形態における周方向長さL又はM)と前記他方の凸部の周方向長さとは略等しい
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の回転電機のステータにおいて、
前記一方の凸部は、回転軸方向に直交する平面上に延びた状態では、前記一方の凸部の周方向端面(例えば、後述の実施形態における周方向一方側端面34c、周方向他方側端面32e)が回転軸方向に対して所定角度傾斜して形成されており、
前記一方の凸部に前記傾斜部が形成された状態では、前記一方の凸部の前記周方向端面が回転軸方向に対して平行となる
ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の回転電機のステータにおいて、
前記第2凸部における一対の凸部は、前記分割コアの周方向他方側端面において、内径側端部及び外径側端部に形成されており、
前記傾斜部は、前記第2凸部に形成されている
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、周方向に隣接する2つの分割コアにおいて、一方の分割コアの積層方向における所定位置の鋼板の傾斜部は、他方の分割コアを構成する鋼板の内の積層方向に隣接する複数の鋼板に接触保持されている。
したがって、一方の分割コアの積層方向における所定位置の鋼板の傾斜部、及び当該所定位置の鋼板と積層方向に隣接する鋼板の傾斜部は、他方の分割コアの積層方向における所定位置の鋼板によって接触保持される。すなわち、一方の分割コアの積層方向に隣接する鋼板同士は、他方の分割コアの所定位置の鋼板を介して互いに連結保持されることとなる。
また、他方の分割コアの積層方向における所定位置の鋼板、及び当該所定位置の鋼板と積層方向に隣接する鋼板は、一方の分割コアの積層方向における所定位置の鋼板の傾斜部によって接触保持される。すなわち、他方の分割コアの積層方向に隣接する鋼板同士は、一方の分割コアの積層方向における所定位置の鋼板の傾斜部を介して互いに連結保持されることとなる。
このように、積層鋼板を構成する鋼板同士を互いに連結保持させることができるので、従来必要であったかしめ、接着、溶接等のような、鋼板同士の連結に必要な処理を省略することができ、磁気特性の低下又は加工工数の増加を抑制することが可能となる。
請求項2の発明によれば、一方の分割コアの内の所定位置の鋼板の平行部が、他方の分割コアの同じ位置の鋼板によっても接触保持されることとなる。したがって、一方の分割コアの内の所定位置の鋼板が他方の分割コアにおいて接触保持される鋼板の枚数を多くすることが出来るため、積層鋼板を構成する鋼板同士の連結強度をさらに向上することが出来る。
請求項3の発明によれば、一方の凸部は平行部の先端を折り曲げることにより形成された傾斜部を有するので、一方の凸部に傾斜部が形成された状態では、一方の凸部が回転軸方向に直交する平面上に延びた状態にあるときに比べて、周方向長さが短くなる。
したがって、仮に、一方の凸部及び他方の凸部が共に回転軸方向に直交する平面上に延びた状態にあるときに、一方の凸部の周方向長さと他方の凸部の周方向長さとを等しくなるように形成してしまうと、一方の凸部に傾斜部が形成された状態では、傾斜部の先端において隣接する分割コア間に隙間が生じてしまうこととなる。
これに対して、請求項3の発明によれば、一方の凸部に傾斜部が形成された状態で、一方の凸部の周方向長さと他方の凸部の周方向長さとが略等しいため、傾斜部の先端において隣接する分割コア間に隙間が生じてしまうことを抑制し、隣接する分割コア間の磁気抵抗が増大してしまうことを抑制出来る。したがって、傾斜部を形成した場合にも、ステータの磁気性能が低下してしまうことを抑制出来る。
請求項4の発明によれば、一方の凸部に傾斜部が形成された状態では、一方の凸部の周方向端面が回転軸方向に対して平行となるので、傾斜部の先端において隣接する分割コア間に隙間が生じてしまうことを抑制し、隣接する分割コア間の磁気抵抗が増大してしまうことを抑制出来る。
請求項5の発明によれば、第2凸部における一対の凸部は、分割コアの周方向他方側端面において、内径側端部及び外径側端部に形成されており、傾斜部は、第2凸部に形成されている。したがって、磁束密度は分割コアの径方向中央部において比較的高くなるが、傾斜部を内径側端部及び外径側端部に設けることにより、分割コアを通過する磁束に与える影響を抑制することが出来る。
第1実施形態に係るステータコアの部分斜視図である。 分割コアの斜視図である。 分割コアの正面図である。 第1凸部に傾斜部を設ける前後の状態を示す斜視図である。 (a)は第1凸部に傾斜部を設ける前の状態を示す断面図であり、(b)は第1凸部に傾斜部を設けた後の状態を示す断面図である。 隣接する分割コアの1枚の鋼板同士が連結する様子を示す斜視図である。 隣接する分割コア同士が連結する様子を示す部分断面図である。 第2実施形態に係る分割コアの正面図である。 第2凸部に傾斜部を設ける前後の状態を示す斜視図である。 ステータコアの部分斜視図である。 隣接する分割コア同士が連結する様子を示す部分断面図である。 従来の分割型鉄心構造の固定子鉄心を示す平面図である。 図12の固定子鉄心を組立てる様子を示す平面図である。
本発明に係る回転電機のステータの各実施形態について、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態のステータコア1は、複数の分割コア10が周方向に連結されて構成されている。このステータコア1を備えるステータは、その内部に設けられるロータと組み合わされて回転電機を構成し(何れも不図示)、例えば、電動機又は発電機として用いられる。
図2及び図3も参照し、分割コア10は、プレスにより打ち抜いた略T字状の金属板(鋼板)22を回転軸方向(矢印A方向)に複数枚積層して構成される。
また、分割コア10は、外径側(矢印B1方向側)において周方向(矢印C方向)に沿って延在するヨーク部10aと、ヨーク部10aから内径側(矢印B2方向側)に向かって延在する磁極部10bと、を有する。
ヨーク部10aの周方向一方側端面33(矢印C1方向端面)は、その径方向中間部(矢印B方向中間部)から周方向に突出する第1凸部34を有している。図4に示すように、第1凸部34は、回転軸方向に直交する平面(以後、回転軸直交平面と呼ぶ。)に対して平行に延びる平行部34aと、平行部34aの先端から、回転軸直交平面に対して傾斜する傾斜部34bと、を有しており、傾斜部34bの先端部は略半円状に形成されている。
また、傾斜部34bは、第1凸部34が回転軸直交平面上に延びた状態(図4中、破線で表されている。)において、平行部34aの先端を回転軸方向に所定角度折り曲げることにより形成されている。したがって、第1凸部34の傾斜部34bが形成された状態における周方向長さL(図3参照)は、第1凸部34の回転軸直交平面上に延びた状態、すなわち、傾斜部34bが形成される前の状態における周方向長さL´(図4参照)に比べて短くなる(L<L´)。
ここで、図5(a)に示すように、第1凸部34が回転軸直交平面上に延びた状態において、それぞれの鋼板22の第1凸部34の周方向一方側端面34cは回転軸方向に対して所定角度傾斜して形成されており、図5(b)に示すように、平行部34aの先端を回転軸方向に折り曲げられることによって第1凸部34に傾斜部34bが形成された状態で、それぞれの鋼板22の第1凸部34の周方向一方側端面34cは回転軸方向に対して平行となるように設定されている。
図2及び図3に戻り、ヨーク部10aの周方向他方側端面31(矢印C2方向端面)は、その外径側端部(矢印B1方向端部)及び内径側端部(矢印B2方向端部)から周方向に突出する一対の凸部32aと、一対の凸部32aの間において、第1凸部34の形状に対応するように形成された凹部32bと、を有しており、これら一対の凸部32aによって第2凸部32が構成される。
このように構成された分割コア10は、図1、図6、図7に示すように、周方向に隣接する分割コア10同士において、第1凸部34と第2凸部32とが互いに接触保持されることによって連結されている。より具体的には、第1凸部34の径方向幅が凹部32bの径方向幅よりも小さく設定されることにより、第1凸部34は凹部32bに所定の締め代で圧入嵌合されて、一対の凸部32aによって内径側及び外径側から挟み込まれる。
ここで、第1凸部34の回転軸直交平面上に延びた状態における周方向長さL´は、第2凸部32(凹部32b)の周方向長さM´よりも長く設定され(L´>M´)、第1凸部34の傾斜部34bが形成された状態における周方向長さLは、第2凸部32(凹部32b)の周方向長さM´と略等しく設定される(L=M´)。また、上述したように、第1凸部34に傾斜部34bが形成された状態で、それぞれの鋼板22の第1凸部34の周方向一方側端面34cは回転軸方向に対して平行となるように設定されている(図5参照)。したがって、第1凸部34の傾斜部34bの先端(周方向一方側端面34c)と第2凸部32の凹部32bとは、その間に隙間が生じず、密着して互いに保持される。
また、図7に示すように、周方向に隣接する2つの分割コア10において、一方の分割コア10A(図7中、左側の分割コア)の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部34bは、他方の分割コア10B(図7中、右側の分割コア)を構成する鋼板22の内の積層方向に隣接する複数の鋼板22に接触保持されている。
より具体的に説明すると、一方の分割コア10Aの回転軸方向一端側(図7中、上側)から1番目の鋼板22Aaの傾斜部34bは、他方の分割コア10Bの上側から1〜4番目の鋼板22Ba、22Bb、22Bc、22Bdの第2凸部32と接触し、一方の分割コア10Aの上側から2番目の鋼板22Abの傾斜部34bは、他方の分割コア10Bの上側から2〜5番目の鋼板22Bb、22Bc、22Bd、22Beの第2凸部32と接触し、一方の分割コア10Aの上側から3番目の鋼板22Acの傾斜部34bは、他方の分割コア10Bの上側から3〜5番目の鋼板22Bc、22Bd、22Beの第2凸部32と接触し、一方の分割コア10Aの上側から4番目の鋼板22Adの傾斜部34bは、他方の分割コア10Bの上側から4〜5番目の鋼板22Bd、22Beの第2凸部32と接触し、一方の分割コア10Aの上側から5番目の鋼板22Aeの傾斜部34bは、他方の分割コア10Bの上側から5番目の鋼板22Beの第2凸部32と接触している。
すなわち、一方の分割コア10Aの積層方向における所定位置の鋼板22(例えば、上側から2番目の鋼板22Ab)の傾斜部34b、及び当該所定位置の鋼板22と積層方向に隣接する鋼板22(例えば、上側から3番目の鋼板22Ac)の傾斜部34bは、他方の分割コア10Bの積層方向における所定位置の鋼板22(例えば、上側から3、4、又は5番目の鋼板22Bc、22Bd、22Be)によって接触保持される。したがって、一方の分割コア10Aの積層方向に隣接する鋼板22同士は、他方の分割コア10Bの所定位置の鋼板22を介して互いに連結保持されることとなる。
また、他方の分割コア10Bの積層方向における所定位置の鋼板22(例えば、上側から2番目の鋼板22Bb)の第2凸部32、及び当該所定位置の鋼板22と積層方向に隣接する鋼板22(例えば、上側から3番目の鋼板22Bc)の第2凸部32は、一方の分割コア10Aの積層方向における所定位置の鋼板22(例えば、上側から1、又は2番目の鋼板22Aa、22Ab)の傾斜部34bによって接触保持される。したがって、他方の分割コア10Bの積層方向に隣接する鋼板22同士は、一方の分割コア10Aの所定位置の鋼板22を介して互いに連結保持されることとなる。
このように、積層鋼板を構成する鋼板22同士を互いに連結保持させることができるので、従来必要であったかしめ、接着、溶接等のような、鋼板22同士の連結に必要な処理を省略することができ、磁気特性の低下又は加工工数の増加を抑制することが可能となる。
さらに、第1凸部34は、回転軸直交平面に対して平行に延びる平行部34aを有しているので、一方の分割コア10Aの内の所定位置の鋼板22(例えば、上側から2番目の鋼板22Ab)の平行部34aが、他方の分割コア10Bの同じ位置の鋼板22(例えば、上から2番目の鋼板22Bb)の第2凸部32によっても接触保持される。したがって、一方の分割コア10Aの内の所定位置の鋼板22が他方の分割コア10Bにおいて接触保持される鋼板22の枚数を多くすることが出来るため、積層鋼板を構成する鋼板22同士の連結強度をさらに向上することが出来る。
以上説明したように、本実施形態の回転電機のステータによれば、周方向に隣接する2つの分割コア10において、一方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部34bは、他方の分割コア10を構成する鋼板22の内の積層方向に隣接する複数の鋼板22に接触保持されている。
したがって、一方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部34b、及び当該所定位置の鋼板22と積層方向に隣接する鋼板22の傾斜部34bは、他方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22によって接触保持される。すなわち、一方の分割コア10の積層方向に隣接する鋼板22同士は、他方の分割コア10の所定位置の鋼板22を介して互いに連結保持されることとなる。
また、他方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22、及び当該所定位置の鋼板22と積層方向に隣接する鋼板22は、一方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部34bによって接触保持される。すなわち、他方の分割コア10の積層方向に隣接する鋼板22同士は、一方の分割コア10の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部34bを介して互いに連結保持されることとなる。
このように、積層鋼板を構成する鋼板22同士を互いに連結保持させることができるので、従来必要であったかしめ、接着、溶接等のような、鋼板22同士の連結に必要な処理を省略することができ、磁気特性の低下又は加工工数の増加を抑制することが可能となる。
さらに、第1凸部34は、回転軸方向に直交する平面に対して平行に延びる平行部34aを有し、傾斜部34bは平行部34aの先端に形成されている。したがって、一方の分割コア10の内の所定位置の鋼板22の平行部34aが、他方の分割コア10の同じ位置の鋼板22によっても接触保持されることとなる。これにより、一方の分割コア10の内の所定位置の鋼板22が他方の分割コア10において接触保持される鋼板22の枚数を多くすることが出来るため、積層鋼板を構成する鋼板22同士の連結強度をさらに向上することが出来る。
また、第1凸部34に傾斜部34bが形成された状態で、第1凸部34の周方向長さLと第2凸部の周方向長さM´とが略等しいため、傾斜部34bの先端において隣接する分割コア10間に隙間が生じてしまうことを抑制し、隣接する分割コア10間の磁気抵抗が増大してしまうことを抑制出来る。したがって、傾斜部34bを形成した場合にも、ステータの磁気性能が低下してしまうことを抑制出来る。
また、第1凸部34に傾斜部34bが形成された状態で、それぞれの鋼板22の第1凸部34の周方向一方側端面34cは回転軸方向に対して平行となるように設定されているので、傾斜部34bの先端において隣接する分割コア10間に隙間が生じてしまうことを抑制し、隣接する分割コア10間の磁気抵抗が増大してしまうことを抑制出来る。
なお、上述の実施形態においては、第1凸部34が回転軸直交平面上に延びた状態において、それぞれの鋼板22の第1凸部34の周方向一方側端面34cは回転軸方向に対して所定角度傾斜して形成される構成としたが(図5参照)、それぞれの鋼板22の第1凸部34の周方向一方側端面34cは回転軸方向に対して平行となるように形成しても構わない。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る回転電機のステータについて説明する。本実施形態の回転電気のステータは、第1実施形態と基本的構成を同一とするため、同一又は対応部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
図8に示すように、本実施形態の回転電気のステータを構成する分割コア10は、第1実施形態と同様に、ヨーク部10aの周方向一方側端面33に第1凸部34が形成され、周方向他方側端面31に第2凸部32が形成される。
ここで、第1凸部34は、回転軸方向直行平面に対して平行に延びており、第1実施形態のような傾斜部34bを有さない。一方、図9に示すように、第2凸部32を構成する一対の凸部32aは、回転軸直交平面に対して平行に延びる平行部32cと、平行部32cの先端から、回転軸直交平面に対して傾斜する傾斜部32dと、を有している。
また、傾斜部32dは、第2凸部32が回転軸直交平面上に延びた状態(図9中、破線で表されている。)において、平行部32cの先端を回転軸方向に所定角度折り曲げることにより形成されている。したがって、第2凸部32の傾斜部32dが形成された状態における周方向長さM(図8参照)は、第2凸部32の回転軸直交平面上に延びた状態、すなわち、傾斜部32dが形成される前の状態における周方向長さM´(図9参照)に比べて短くなる(M<M´)。
ここで、第2凸部32が回転軸直交平面上に延びた状態において、それぞれの鋼板22の第2凸部32の周方向他方側端面32eは回転軸方向に対して所定角度傾斜して形成されており、平行部32cの先端を回転軸方向に折り曲げられることによって第2凸部32に傾斜部32dが形成された状態で、それぞれの鋼板22の第2凸部32の周方向他方側端面32eは回転軸方向に対して平行となるように設定されている。
このように構成された分割コア10は、図10及び図11に示すように、周方向に隣接する分割コア10において、第1凸部34と第2凸部32とが互いに接触保持されることによって連結される。
ここで、第2凸部32の回転軸直交平面上に延びた状態における周方向長さM´は、第1凸部34の周方向長さL´よりも長く設定され(M´>L´)、第2凸部32の傾斜部32dが形成された状態における周方向長さMは、第1凸部34の周方向長さL´と略等しく設定される(M=L´)。また、上述したように、第2凸部32に傾斜部32dが形成された状態で、それぞれの鋼板22の第2凸部32の周方向他方側端面32eは回転軸方向に対して平行となるように設定されている。したがって、第2凸部32の傾斜部32dの先端(周方向他方側端面32e)と第1凸部34とは、その間に隙間が生じず、密着して互いに保持される。
また、図11に示すように、周方向に隣接する2つの分割コア10において、一方の分割コア10A(図11中、右側の分割コア)の積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部32dは、他方の分割コア10B(図11中、左側の分割コア)を構成する鋼板22の内の積層方向に隣接する複数の鋼板22に接触保持されている。
すなわち、一方の分割コア10Aの積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部32d、及び当該所定位置の鋼板22と積層方向に隣接する鋼板22の傾斜部32dは、他方の分割コア10Bの積層方向における所定位置の鋼板22の第1凸部34によって接触保持される。したがって、一方の分割コア10Aの積層方向に隣接する鋼板22同士は、他方の分割コア10Bの所定位置の鋼板22を介して互いに連結保持されることとなる。
また、他方の分割コア10Bの積層方向における所定位置の鋼板22の第1凸部34、及び当該所定位置の鋼板22と積層方向に隣接する鋼板22の第1凸部34は、一方の分割コア10Aの積層方向における所定位置の鋼板22の傾斜部32dによって接触保持される。したがって、他方の分割コア10Bの積層方向に隣接する鋼板22同士は、一方の分割コア10Aの所定位置の鋼板22を介して互いに連結保持されることとなる。
このように、積層鋼板を構成する鋼板22同士を互いに連結保持させることができるので、従来必要であったかしめ、接着、溶接等のような、鋼板22同士の連結に必要な処理を省略することができ、磁気特性の低下又は加工工数の増加を抑制することが可能となる。
さらに、第2凸部32は、回転軸直交平面に対して平行に延びる平行部32cを有しているので、一方の分割コア10Aの内の所定位置の鋼板22の平行部32cが、他方の分割コア10Bの同じ位置の鋼板22の第2凸部32によっても接触保持される。したがって、一方の分割コア10Aの内の所定位置の鋼板22が他方の分割コア10Bにおいて接触保持される鋼板22の枚数を多くすることが出来るため、積層鋼板を構成する鋼板22同士の連結強度をさらに向上することが出来る。
ここで、分割コア10において生じる磁束密度は、隣接する分割コア10を連結する第1及び第2凸部34、32の径方向中央部で比較的大きくなる。そこで、本実施形態では、分割コア10の周方向他方側端面31の内径側端部及び外径側端部に第2凸部32を構成する一対の凸部32aを形成し、これら一対の凸部32aに傾斜部32dを形成するようにしたので、磁束密度が大きくなる第1及び第2凸部34、32の径方向中央部において、第1凸部34と凹部32bとの接触面積が増え、分割コア10を通過する磁束に与える影響を抑制することが出来る。
以上説明したように、本実施形態の回転電気のステータによれば、第2凸部32における一対の凸部32aは、分割コア10の周方向他方側端面31において、内径側端部及び外径側端部に形成されており、傾斜部32dは、第2凸部32に形成されているので、分割コア10を通過する磁束に与える影響を抑制することが出来る。
なお、その他の効果は、第1実施形態の回転電機のステータと同様である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、上述の実施形態において、第1凸部34の先端部及び凹部32bは略半円状に形成されるとしたが、略矩形状に形成しても構わない。このように構成した場合、第1凸部34が凹部32bに圧入嵌合された際に、径方向に締め代を持つ部分が増え、隣接する分割コア10同士の連結をより確実にすることが可能である。
また、本発明によれば、上述したように従来必要であったかしめ、接着、溶接等のような、鋼板22同士の連結に必要な処理を省略することが可能であるが、必要に応じて適宜これらの処理を行っても構わない。
1 ステータコア
10 分割コア
10a ヨーク部
10b 磁極部
22 鋼板
31 周方向他方側端面
32 第2凸部
32a 一対の凸部
32b 凹部
32c 平行部
32d 傾斜部
32e 周方向他方側端面(周方向端面)
33 周方向一方側端面
34 第1凸部
34a 平行部
34b 傾斜部
34c 周方向一方側端面(周方向端面)
L、L´、M、M´ 周方向長さ

Claims (5)

  1. 複数の鋼板を積層して構成された複数の分割コアと、
    前記複数の分割コアを周方向に連結して構成されたステータコアと、
    を備えた回転電機のステータであって、
    前記分割コアの周方向一方側端面は、周方向に突出する第1凸部を有しており、
    前記分割コアの周方向他方側端面は、周方向に隣接する前記分割コアの前記第1凸部を内径側及び外径側から挟み込む一対の凸部からなる第2凸部を有しており、
    周方向に隣接する2つの前記分割コアは、前記第1凸部と前記第2凸部とが互いに接触保持されることによって連結されており、
    前記第1凸部又は第2凸部は、前記分割コアを構成する複数の鋼板が回転軸方向に直交する平面に対して傾斜する傾斜部を有しており、
    周方向に隣接する2つの前記分割コアにおいて、一方の前記分割コアの積層方向における所定位置の鋼板の前記傾斜部は、他方の前記分割コアを構成する鋼板の内の積層方向に隣接する複数の鋼板に接触保持されている
    ことを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記第1凸部又は前記第2凸部は、回転軸方向に直交する平面に対して平行に延びる平行部を有し、
    前記傾斜部は、前記平行部の先端に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記第1凸部及び前記第2凸部の内、一方の凸部は前記平行部の先端を折り曲げることにより形成された前記傾斜部を有し、
    前記第1凸部及び前記第2凸部の内、他方の凸部は前記傾斜部を有しておらず、
    前記一方の凸部及び前記他方の凸部が共に回転軸方向に直交する平面上に延びた状態では、前記一方の凸部の周方向長さは、前記他方の凸部の周方向長さよりも長く形成され、
    前記一方の凸部に前記傾斜部が形成された状態では、前記一方の凸部の周方向長さと前記他方の凸部の周方向長さとは略等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記一方の凸部は、回転軸方向に直交する平面上に延びた状態では、前記一方の凸部の周方向端面が回転軸方向に対して所定角度傾斜して形成されており、
    前記一方の凸部に前記傾斜部が形成された状態では、前記一方の凸部の前記周方向端面が回転軸方向に対して平行となる
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記第2凸部における一対の凸部は、前記分割コアの周方向他方側端面において、内径側端部及び外径側端部に形成されており、
    前記傾斜部は、前記第2凸部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回転電機のステータ。
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