JP2014107725A - アタッチメント及び表示システム - Google Patents

アタッチメント及び表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014107725A
JP2014107725A JP2012259636A JP2012259636A JP2014107725A JP 2014107725 A JP2014107725 A JP 2014107725A JP 2012259636 A JP2012259636 A JP 2012259636A JP 2012259636 A JP2012259636 A JP 2012259636A JP 2014107725 A JP2014107725 A JP 2014107725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
attachment
user
sensor
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012259636A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Takahashi
浩一 高橋
Tetsuyuki Sakamoto
哲幸 坂本
Ryohei Sugihara
良平 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012259636A priority Critical patent/JP2014107725A/ja
Publication of JP2014107725A publication Critical patent/JP2014107725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】既存の携帯端末に取り付けて反射部材による虚像拡大表示を実現できると共に各種センサによる物理情報の検出が可能なアタッチメント及び表示システム等の提供。
【解決手段】携帯端末10に取り付けられるアタッチメントは、携帯端末10を取り付ける取り付け部40と、携帯端末10の表示部20の表示画像の画像光を反射して、表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる反射部材50と、表示部20の表示画像を生成するために用いられる物理情報を検出するセンサ30を含む。
【選択図】 図4

Description

本発明はアタッチメント及び表示システム等に関する。
従来より、携帯端末の表示画像を、反射部材を利用して拡大して表示する技術が知られている。このような技術として、例えば特許文献1、2、6に開示される従来技術がある。この従来技術によれば、携帯端末の表示画像を拡大した虚像として直接観察できるニアアイディスプレイを実現できる。
また、携帯端末の表示画像を投影して補助スクリーン上に画像を拡大表示する技術が特許文献3に開示されている。また、携帯端末を用いて、実写画像とCG画像を組み合わせて表示する技術が特許文献4に開示されている。更に、両面表示パネルからの光を制御可能な光制御パネルを一方の画面側に近接して配置することで、表示画面を通して背景が透けて見えることを防止する技術が特許文献5に開示されている。
一方、近年の携帯電話、スマートフォン、或いはPDAなどの携帯端末では、その性能の向上により、拡張現実や人工現実などの画像を容易に表示させることができるデバイスが求められている。
特開2006−148618号公報 特開2006−120045号公報 米国特許出願公開第2010/0045569号明細書 特開2006−105640号公報 特開2006−267213号公報 特表2004−534963号広報
しかしながら、特許文献1、2、6の従来技術では、専用に設計された携帯端末によって拡大投影が実現されている。このため、使用者が拡大表示を必要としない場合においても、光学素子や位置調整のための部材や機構が携帯端末に付属していることとなり、携帯端末の装置が大型化して使いづらくなってしまうという問題がある。
また、特許文献3の従来技術では、大型の補助スクリーンが必要であり、特許文献4の従来技術では、表示画面上で実写画像とCG画像を重ね合わせているだけで拡大投影しているものではない。また、特許文献5は表示素子の表示方法に関する技術である。
また、携帯端末には通信機能の他にも、カメラ等が設けられているものがあるが、一般的に、カメラ以外に、物理量や現象を検出するニーズに対するセンサが設けられているものはない。
本発明の幾つかの態様によれば、既存の携帯端末に取り付けて反射部材による虚像拡大表示を実現できると共に各種センサによる物理情報の検出が可能なアタッチメント及び表示システム等を提供できる。
本発明の一態様は、携帯端末に取り付けられるアタッチメントであって、前記携帯端末を取り付ける取り付け部と、前記携帯端末の表示部の表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる反射部材と、前記表示部の前記表示画像を生成するために用いられる物理情報を検出するセンサと、を含むアタッチメントに関係する。
本発明の一態様によれば、取り付け部により携帯端末が取り付けられると共に、センサにより物理情報が検出される。そして、検出された物理情報を用いて生成された表示画像が携帯端末の表示部に表示され、その表示画像の画像光が反射部材により反射される。これにより、使用者は、表示画像を拡大した虚像として観察できるようになる。従って、既存の携帯端末に取り付けて反射部材による虚像拡大表示を実現できると共に各種センサによる物理情報の検出が可能なアタッチメントの提供が可能になる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記使用者の視点から前記反射部材へと向かう方向を視線方向とする前記使用者の視野範囲での前記物理情報を検出するセンサであり、前記反射部材は、前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者の視点から反射部材へと向かう方向を視線方向とする視野範囲での物理情報が、センサにより検出される。そして、検出された物理情報に基づく表示画像の画像光が反射部材により反射されて、虚像が形成される。これにより使用者は、その視野範囲での物理情報に基づく画像を観察することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記センサは、光を検出する光電変換素子であり、前記反射部材は、前記視野範囲での前記光電変換素子による光の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者の視野範囲での光が光電変換素子により検出され、光の検出結果に基づく表示画像の画像光が反射部材により反射される。これにより使用者は、その視野範囲での光の検出結果に基づく画像を観察することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記光電変換素子は、赤外線を検出する赤外線センサであり、前記反射部材は、前記視野範囲での前記赤外線センサによる赤外線の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者は、その視野範囲での赤外線の検出結果に基づく画像を観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記視野範囲での環境情報を検出する環境検出センサであり、前記反射部材は、前記視野範囲での前記環境検出センサによる前記環境情報の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者の視野範囲での環境情報が環境検出センサにより検出され、使用者は、その視野範囲での環境情報の検出結果に基づく画像を観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記環境検出センサは、放射線を検出する放射線センサであり、前記反射部材は、前記視野範囲での前記放射線センサによる放射線の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者は、その視野範囲での放射線の検出結果に基づく画像を観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記取り付け部において、前記視野範囲での前記物理情報を検出可能な位置に設けられてもよい。
このようにすれば、取り付け部に設けられたセンサにより視野範囲での物理情報を検出し、検出された物理情報に基づく画像を使用者に呈示できるようになる。
また本発明の一態様では、前記反射部材は、光の一部を反射し、一部を透過して、前記表示部の前記表示画像を外界視界に重畳して表示させる半透過光学素子であり、前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された前記表示画像が、前記半透過光学素子により、前記視野範囲の前記外界視界に対して重畳して表示されてもよい。
このようにすれば、使用者は、視野範囲での外界視界に対して、その視野範囲での物理情報に基づく画像が、シースルーで観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記携帯端末は撮像部を有し、前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された画像が、前記携帯端末の前記撮像部の撮像画像に対してビデオシースルー表示されて、重畳した画像として観察されてもよい。
このようにすれば、使用者は、携帯端末の撮像部で撮像された画像と、視野範囲での物理情報に基づく画像とを、ビデオシースルーで観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記携帯端末の前記撮像部の光軸方向を、前記視野範囲の方向に偏向する偏向部材を有し、前記携帯端末の前記撮像部は、前記偏向部材により前記光軸方向が偏向されることで、前記視野範囲での前記撮像画像を撮像し、前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された画像が、前記撮像部の前記視野範囲での前記撮像画像に対してビデオシースルー表示されてもよい。
このようにすれば、偏向部材により、携帯端末の撮像部の光軸方向を偏向できるため、既存の携帯端末に取り付けた状態で、撮像部の光軸方向を適正な方向に偏向できるアタッチメントの提供が可能になる。そして使用者は、偏向部材により光軸方向が偏光された撮像部により撮像された画像と、視野範囲での物理情報に基づく画像とを、ビデオシースルーで観察できるようになる。
なお、偏向部材は、例えば外界視界からの入射光を撮像部側に反射させる反射部材であり、この場合の反射部材は、例えばプリズム等の、入射光を偶数回反射させる部材であってもよい。また撮像部は、携帯端末の表示部が設けられる面の背面に設けられ、偏向部材は、取り付け部の携帯端末取り付け面の背面に設けられてもよい。また偏向部材は、例えば携帯端末の撮像部の光軸方向を、携帯端末の使用者の正面方向側へ偏向するものである。また反射部材により使用者により観察される表示部の虚像の観察光軸方向と、偏向部材により偏向された撮像部の光軸方向は、例えば略一致していることが望ましい。
また本発明の一態様では、前記偏向部材は偏向用反射部材であり、前記携帯端末の前記撮像部は、前記偏向用反射部材で1回反射された画像光により前記撮像画像を撮像し、前記撮像画像に基づき前記表示部に表示される前記表示画像の画像光は、前記反射部材により1回反射されて前記使用者側に投影されてもよい。
このように、偏向用反射部材での1回反射で撮像画像が撮像されると、その撮像画像は鏡像として撮像され、その撮像画像に基づく表示画像(物理情報に基づく画像が撮像画像にビデオシースルー表示された表示画像)は、鏡像して表示部に表示される。この点、本発明の一態様では、鏡像であるその表示画像の画像光は、反射部材により1回反射されて使用者側(使用者の視点)に投影される。従って、画像反転を行わなくても、使用者は、正立像として画像を観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記使用者又は前記使用者の周囲環境に関する情報である使用者情報を検出するセンサであり、前記反射部材は、前記使用者情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者自身や使用者の周囲環境の情報である使用者情報が、センサにより検出され、使用者は、使用者情報に基づく画像を観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記使用者の発する音声又は前記使用者の周囲の環境音を検出するマイクロフォンであり、前記反射部材は、 前記マイクロフォンで検出された音の情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者の音声や周囲の環境音などの音がマイクロフォンにより検出され、使用者は、検出された音の情報に基づく画像を観察できるようになる。
また本発明では、前記センサは、前記使用者の発する匂い又は前記使用者の周囲の匂いを検出する匂いセンサであり、前記反射部材は、前記匂いセンサで検出された匂いの情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、使用者の発する匂いや周囲の匂いが匂いセンサにより検出され、使用者は、検出された匂いの情報に基づく画像を観察できるようになる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記使用者の動きを検出するモーションセンサであり、前記反射部材は、前記モーションセンサで検出された前記使用者の動きの情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、モーションセンサにより検出された動きの情報を反映させた画像の虚像を形成し、使用者に観察させることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記表示部の前記表示画像は、前記モーションセンサにより検出された前記動き情報に基づき補正され、前記反射部材は、補正後の前記表示画像の画像光を反射して、補正後の前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させてもよい。
このようにすれば、モーションセンサにより検出された動きの情報に基づいて表示画像の補正を行い、補正後の表示画像を、拡大された虚像として使用者に呈示できる。
また本発明の一態様では、前記センサは、前記取り付け部において、前記使用者情報を検出可能な位置に設けられてもよい。
このようにすれば、使用者自身の情報や使用者の周囲環境の情報をセンサにより効率的に検出し、検出結果に基づく画像を使用者に呈示できるようになる。
また本発明の一態様では、前記取り付け部と前記反射部材を接続する接続部を含み、前記反射部材は、前記接続部を介して前記取り付け部に回動自在に取り付けられてもよい。
このようにすれば、例えば反射部材による虚像拡大表示を行わない場合に、反射部材を折り畳んでコンパクトに収納することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記反射部材は、光の一部を反射し、一部を透過して、前記表示部の表示画像を外界視界に重畳して表示させる半透過光学素子であってもよい。
このようにすれば、アタッチメントを既存の携帯端末に取り付けて半透過光学素子による重畳表示を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記半透過光学素子は、前記携帯端末の前記表示部からの画像光が前記外界視界側に漏れるのを抑止する漏れ光抑止部を有してもよい。
このようにすれば、携帯端末の表示部からの画像光が、半透過光学素子を介して外界視界側に漏れて他人に見られてしまう事態等を抑止できる。
また本発明の一態様では、前記半透過光学素子は、偏光フィルムと、前記偏光フィルムに対して、前記携帯端末の前記表示部側に設けられたハーフミラーと、を有してもよい。
このようにすれば、ハーフミラーにより、携帯端末の表示部の画像を外界視界に重畳させることが可能になると共に、偏向フィルムにより、表示部からの画像光が半透過光学素子を介して外界視界側に漏れるのを抑止できるようになる。
また本発明の一態様では、前記反射部材と前記携帯端末の前記表示部との間に設けられ、前記表示部からの画像光の光学補正を行う補正光学素子を含んでもよい。
このようにすれば、補正光学素子により、表示部からの画像光に対して光学補正を行うことが可能になり、携帯端末の表示部の画像の虚像を形成して使用者に観察させる場合に、適正な表示が可能になる。
また本発明の一態様では、前記取り付け部と前記反射部材及び前記補正光学素子を接続する接続部を含み、前記反射部材及び前記補正光学素子は、前記接続部を介して前記取り付け部に回動自在に取り付けられてもよい。
このようにすれば、反射部材による虚像拡大表示を行う場合には、接続部での回動により、表示部の表示面を覆うように補正光学素子を配置することが可能になる。一方、このような虚像拡大表示を行わずに、使用者が携帯端末の表示部を直視する使用状況の場合には、接続部での回動により、補正光学素子を反射部材側に回転させることなどが可能になる。
また本発明の一態様では、前記反射部材として、前記取り付け部と第1の接続部を介して接続されるハーフミラーと、前記ハーフミラーと第2の接続部を介して接続される凹面鏡とが設けられてもよい。
このようにすれば、ハーフミラーと凹面鏡を組み合わせることで、携帯端末の表示画像の虚像を形成して使用者に観察させることが可能になる。また、第1、第2の接続部を設けることで、このようにハーフミラーと凹面鏡を別々に設けた場合にも、コンパクトに折り畳んだ収納が可能になる。
また本発明の一態様では、前記センサは、光電変換素子、赤外線センサ、放射線センサ、マイクロフォン、匂いセンサ、又はモーションセンサであってもよい。
但し、本発明の一態様で用いられるセンサは、これらの光電変換素子等には限定されず、種々のセンサを用いることができる。
また本発明の一態様では、前記反射部材は、反射鏡、ハーフミラー、偏光ビームスプリッタ、又はホログラム素子であってもよい。
このような、反射鏡、ハーフミラー、偏光ビームスプリッタ又はホログラム素子を用いれば、携帯端末の表示画像の虚像を形成して使用者に観察させる表示を適正に行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記反射部材の面形状は、回転非対称面又は自由曲面であってもよい。
このようにすれば、携帯端末の表示部に対して反射部材が偏心した位置関係になることで発生する偏心収差を、適正に補正できるようになる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載のアタッチメントと、前記携帯端末と、を含み、前記携帯端末の前記表示部は、前記アタッチメントの前記センサで検出された前記物理情報に基づき生成された前記表示画像を表示し、前記アタッチメントの前記反射部材は、前記表示部の前記表示画像を、前記使用者に拡大した虚像として観察させる表示システムに関係する。
このようにすれば、アタッチメントに設けられたセンサにより物理情報を検出し、検出された物理情報に基づく画像を表示部に表示して、反射部材による虚像拡大表示を実現できるようになる。
本実施形態のアタッチメントの斜視図。 本実施形態のアタッチメントの側面図。 観察状態での光路を示した図。 視野範囲の物理情報に基づく画像を表示する手法の説明図。 視野範囲の物理情報に基づく画像を表示する手法の説明図。 赤外線センサを用いる手法の説明図。 放射線センサを用いる手法の説明図。 携帯端末の撮像部の光軸の偏向部材を設ける手法の説明図。 図9(A)、図9(B)はインカメラ搭載の携帯端末への適用例を示す図。 使用者情報を検出するセンサを用いる手法の説明図。 マイクロフォンを用いる手法の説明図。 匂いセンサを用いる手法の説明図。 モーションセンサを用いる手法の説明図。 表示部が液晶表示パネルである場合の漏れ光の抑止手法の説明図。 表示部が有機ELパネルである場合の漏れ光の抑止手法の説明図。 補正光学素子を設ける手法の説明図。 補正光学素子を設ける手法の説明図。 補正光学素子としてプリズムシートを用いる手法の説明図。 図19(A)、図19(B)は補正光学素子として収差補正光学素子を用いる手法の説明図。 本実施形態のアタッチメントの第1の変形例。 第1の変形例の収納時の様子を示す図。 平面形状の反射部材を用いたアタッチメントの第2の変形例。 反射部材として、フレネルミラーを平板内に埋め込んだ素子を用いた例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.アタッチメントの構成
図1に本実施形態のアタッチメントの斜視図を示し、図2にアタッチメントの側面図を示す。
本実施形態のアタッチメントは携帯端末10に取り付けられて使用されるものであり、取り付け部40と反射部材50を有する。また接続部80を有する。そしてアタッチメントと携帯端末10とにより本実施形態の表示システムが実現される。なお本実施形態のアタッチメントは図1、図2の構成・構造に限定されず、これらの構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
取り付け部(装着部)40は、携帯端末10を取り付けるための部材である。携帯端末10は、例えば携帯電話、スマートフォン、或いはPDAなどの情報端末であり、例えば表示部20、操作部22などを有する。また携帯端末10は、図示しない処理部、記憶部、通信部などを有する。処理部は、携帯端末全体の制御や、表示部20に表示される画像の生成処理などを行う。記憶部は、処理部のワーク領域等となるものであり、画像データ等の各種データを記憶する。通信部はネットワークを介した通信処理を行う。
反射部材50は、携帯端末10の表示部20に表示される表示画像を、使用者に拡大した虚像として観察させる部材(素子)である。即ち、反射部材50が、表示部20の表示画像の画像光(映像光)を反射することで、使用者は、表示画像を拡大した虚像として観察できるようになる。
接続部80は、取り付け部40と反射部材50を接続する部材である。反射部材50は、この接続部80を介して取り付け部40に回動自在に取り付けられる。この接続部80は例えばヒンジ等により実現できる。このような接続部80を設けることで、図2に示すように反射部材50を取り付け部40側(携帯端末側)に折りたたむことが可能になる。従って、本実施形態のアタッチメントを携帯端末10に取り付けた状態においても、反射部材50をコンパクトに収納することが可能になる。
センサ30は、物理情報を検出するものである。物理情報は、外界の光や音や環境の情報や、使用者の動き等の情報などである。具体的にはセンサ30は、例えば表示部20の表示画像を生成するために用いられる物理情報を検出する。このセンサ30は、アタッチメントのどの部分に設けられてもかまわないが、携帯端末10とアタッチメントを利用して観察する場合に邪魔にならないことや、収納時の携帯性等を考慮した場所に配置される。具体的にはセンサ30は、取り付け部40(取り付け部内部)に配置されることが望ましい。
このように本実施形態のアタッチメントは、取り付け部40と反射部材50を有している。従って、取り付け部40によって携帯端末10を固定することが可能になる。また、取り付け状態において、反射部材50を介すことで、使用者は、携帯端末10の表示画像を拡大した虚像として観察することが可能になる。
図3は、観察状態での光路を示した図である。携帯端末10の表示部20から射出された画像光(映像光)は、反射部材50で反射する。そして、反射された画像光が、使用者(観察者)の眼球に入射することで、表示部20の表示画像が使用者の前方に虚像として観察されるようになる。反射部材50としては、例えば、光の一部を反射し、一部を透過する半透過光学素子(例えば半透過型の凹面鏡)を用いることができる。このような半透過光学素子を用いることで、表示部20の表示画像を外界視界に重畳して表示できるため、使用者は、表示画像の虚像と共に外界についても同時に観察できるようになる。但し、反射部材50として、半透過ではない反射鏡(反射凹面鏡等)を用いてもよい。
図4は、反射部材50として半透過光学素子を用いた場合の光路を示した図である。図4のA1に示すように、携帯端末10の表示部20からの画像光は、反射部材50により反射されて、使用者の眼に入射される。この際、表示部20の画像(映像)は左右が反転した画像として観察されるため、携帯端末10の表示部20においてあらかじめ左右反転させた画像を表示させる。
また、A2に示すように外界視界からの入射光は、半透過光学素子である反射部材50を透過して使用者の眼に入射される。これにより、使用者は、A3に示すように外界視界と表示画像の虚像を重畳して観察することが可能になる。具体的には後述する図7等に示すように、携帯端末10の表示画像と外界画像が重畳された画像を見ることができ、いわゆるAR(Augmented Reality)と呼ばれる拡張現実等が可能になる。
なお、反射部材50としては、反射鏡(凹面鏡等)、ハーフミラー、偏光ビームスプリッタ又はホログラム素子などを利用できる。ホログラム素子を用いた場合には、凹面形状である必要は無く、平板形状で正の屈折力を持たせることが可能になる。
また、本実施形態のアタッチメントの構成・構造としては種々の変形実施が可能である。例えば、携帯端末10の一方の端部に取り付ける構造のアタッチメントであってもよい。即ち図1〜図4では、携帯端末10を全体を覆うように取り付け部40が設けられているが、撮像部100側の一部の領域だけを覆うように取り付け部40を設けてもよい。このような構造にすれば、アタッチメントをコンパクトな形状にできるため、アタッチメントを取り付けた状態での全体の大きさもコンパクトな形状にできる。
2.センサ
以上のように、本実施形態のアタッチメントによれば、取り付け部40により携帯端末10が取り付けられ、取り付けられた携帯端末10の表示部の表示画像が、反射部材50により、使用者に拡大された虚像として呈示されるようになる。従って、既存の携帯端末10に取り付けて反射部材50による拡大表示を実現できるアタッチメントの提供が可能になる。
更に本実施形態のアタッチメントでは、センサ30が設けられ、このセンサ30により、物理情報が検出される。そして、既存の携帯端末10にアタッチメントを取り付けた状態で、センサ30により検出した物理情報を携帯端末10に送ることができる。従って、検出された物理情報に基づく表示画像を携帯端末10の表示部20に表示し、その表示画像の画像光を反射部材50により反射することで、使用者は、物理情報に基づく表示画像を、拡大した虚像として観察できるようになる。
ここで、センサ30としては、光電変換素子、赤外線センサ、放射線センサ、マイクロフォン(音センサ)、匂いセンサ、或いはモーションセンサなどを用いることができる。なお本実施形態のセンサ30は、これらに限定されるものではない。
光電変換素子は、光を電気エネルギーに変換する素子や電気エネルギーを光に変換する素子である。前者として代表的なものとしては、CCD(電荷結合素子)やCMOSセンサ(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子や、フォトダイオード(PD)や太陽電池などがある。また、後者として代表的なものとしては、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD)などがある。例えばLEDやLDなどの照明素子をアタッチメントに配備することで、撮像素子等で撮像する際の照明として用いることができる。また、目印をつける目的のポインターとして用いることができる。また、フォトダイオードを配備すれば、光を検出することができるため、照度を計ることなどが可能になる。また、CCD、CMOSセンサなどの撮像素子を配備すれば、例えば図4において、使用者の視点から反射部材50へと向かう方向を視線方向DLとする視野範囲での画像を撮像して、使用者に虚像として呈示できるようになる。
またセンサ30としては、光電変換素子(撮像素子)の1つとして、赤外線を検出する赤外線センサを用いることができる。一般に、可視光の赤より長波長の光を赤外線と呼び、人間には見えない光であるが、赤外線センサを用いれば、暗闇でも対象物を見ることが可能になる。波長が0.75〜1.4μm程度の近赤外光線センサを用いる場合には、近赤外光を照射しなければセンシングできない。その場合には、アタッチメント内に近赤外光を照射できる光源を配備すればよい。一方、近赤外光線センサより長波長(例えば7〜15μm)に感受率を持つ遠赤外線センサを用いる場合には、動物などの体温をセンシングするため、別に光源を用意する必要はない。これらの赤外線センサでセンシングした画像を、携帯端末10の表示部20に表示し、それをアタッチメントに装備された反射部材50で反射して観察すると、後述する図6に示すように、暗闇の中であっても拡大した外界像として認識できるようになる。
またセンサ30として、放射線を検出する放射線センサを用いることができる。放射線は人間の五感では感じることができないため、放射線測定のための測定器を用いて検出や測定を行うことで、生活環境にある放射線である環境放射線を検知することが可能となる。放射線センサとしては、ガイガーミュラー計数管、シンチレーション検出器、半導体検出器などがある。近年では、空間中の放射線の濃度分布を2次元画像として表示するセンシング手法も開発されており、それを用いると、携帯端末10の表示部20上に放射線量分布を表示することができる。
またセンサ30として、マイクロフォンを用いることができる。マイクロフォンを用いれば、使用者の音声を検出できる。或いは、マイクロフォンにより、使用者の音声以外の環境音を検出することで、使用している場所の指定、行動の特定、状況把握などの判断に利用することが可能になる。
またセンサ30として、匂いを検出する匂いセンサを用いることができる。人間は、意識的に特定の匂いを発することはできない。匂いを媒介したヒューマン・マシン・インタフェースでは,人間のありのままの状態を機器に知らせる。人間が発する匂いを通じて情報を得て、匂いセンサによって病気を判定することが可能になる。例えば、二酸化炭素の濃度を検知して、胃炎や胃潰瘍の原因とされているピロリ菌の存在を半導体ガス・センサで測定する装置がある。
またセンサ30として、動きを検出するモーションセンサを用いることができる。モーションセンサとしては、ジャイロセンサや加速度センサなどがある。ジャイロセンサによれば、角速度を検出できるため、使用者の動きや運動量を計測できる。さらに、携帯端末10の処理部(CPU)で積分演算処理を行うことで、角度の検出が可能になる。また、外的要因による振動を検知し、携帯端末10の処理部で正しい姿勢(状態)に補正することもできるため、携帯端末10に表示している画像のブレ補正等にも利用することが可能となる。
本実施形態ではセンサ30が検出した物理情報は、アタッチメントから携帯端末10に転送される。具体的には、図3では、アタッチメントの例えば取り付け部40に、センサ30を携帯端末に電気的に接続するためのコネクタ24が設けられている。そしてセンサ30が検出した物理情報の信号(センサ検出信号)は、センサ50からコネクタ24を介して携帯端末10に入力される。なお、物理情報は有線で転送してもよいし、無線で転送することも可能である。
このようにして携帯端末10に転送された物理情報(センサ検出情報)は、例えば携帯端末10が有する処理部(CPU)で処理されて、物理情報に基づく画像が生成される。なお、携帯端末10からネットワークを介して、外部の情報処理システム(クラウドコンピューティング等)に物理情報のデータを転送して、外部でデータを蓄積したり、外部でデータ処理を行って、更にそのデータを呼びだすようにすることも可能である。
以上のように本実施形態のアタッチメントによれば、取り付け部により携帯端末が取り付けられ、取り付けられた携帯端末の表示部に表示される画像が、反射部材により、使用者に拡大された虚像として呈示されるようになる。従って、既存の携帯端末に取り付けて反射部材による拡大表示を実現できるアタッチメントの提供が可能になる。また本実施形態によれば、センサにより物理情報を検出することができる。そして、既存の携帯端末に取り付けた状態で、センサにより検出した物理情報のデータを携帯端末に送り、携帯端末の表示部に表示できるアタッチメントの提供が可能になる。
2.1 光電変換素子、環境センサ
次に、アタッチメントに設けられたセンサ30を用いる本実施形態の手法の具体例について詳細に説明する。
例えば図4、図5に示すように、アタッチメントに設けられるセンサ30は、使用者の視点から反射部材50へと向かう方向を視線方向DLとする使用者の視野範囲RFVでの物理情報を検出する。例えばセンサ30は、取り付け部40において、視野範囲RFVでの物理情報を検出可能な位置に設けられている。図4、図5を例にとれば、取り付け部40の両端部のうち、反射部材50の接続部80に近い方の端部(図面で上側の端部)にセンサ30が設けられている。そしてセンサ30の検出範囲が視野範囲RFVとなるようにセンサ30が設置される。センサ30が撮像素子である場合には、撮像素子の撮像の光軸の方向が、視野範囲RFVの方に向くように、撮像素子であるセンサ30がアタッチメントに設置される。
そして反射部材50は、視野範囲RFVでの物理情報に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる。即ち図5に示すように使用者が、アタッチメントが取り付けられた携帯端末10を手に持ち、その視線を反射部材50の方に向けると、その視線方向DLの範囲が視野範囲RFVとなる。センサ30は、この状態での視野範囲RFVにおける物理情報を検出する。ここで、視野範囲RFVは、視線方向DLを固定したままの状態で使用者が見ることができる範囲(視界)である。
センサ30が光電変換素子である場合には、視野範囲RFVでの光を検出する。例えばセンサ30が、光電変換素子の1つである撮像素子である場合には、視野範囲RFVでの画像の情報を検出する。またセンサ30が放射線センサ等の環境検出センサである場合には、視野範囲RFVでの環境情報を検出する。
そして携帯端末10の表示部20には、このように視野範囲RFVでの物理情報に基づき生成された表示画像(RGB画像、白黒画像、文字画像等)が表示される。そして反射部材50は、この表示画像の画像光を使用者の視点側に反射する。これにより使用者は、視野範囲RFVで検出された物理情報に基づく画像を、拡大された虚像として観察(視認)できるようになる。
例えばセンサ30が、光を検出する光電変換素子である場合には、反射部材50は、視野範囲RFVでの光電変換素子による光の検出結果に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、使用者に拡大した虚像として観察させる。例えば光電変換素子がフォトダイオードである場合には、照度などの光の測定情報が表示画像として表示されて、使用者は、拡大した虚像として観察できるようになる。
またセンサ30が、光電変換素子の1つである赤外線センサである場合には、この赤外線センサが視野範囲RFVでの赤外線を検出する。そして反射部材50は、視野範囲RFVでの赤外線センサによる赤外線の検出結果に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、使用者に拡大した虚像として観察させる。
例えば図6では、赤外線センサ(赤外線カメラ)の検出結果に基づいて、視野範囲RFVでの赤外線画像が生成されている。例えば視野範囲RFVが暗闇である場合には、その暗闇での暗視画像が生成される。そして、生成された赤外線画像(暗視画像)が表示部20に表示されて、反射部材50により使用者の視点側に反射されることで、使用者は、赤外線画像を拡大した虚像として観察できる。即ち、自分の目の前の視野範囲RFVでの暗視画像等の赤外線画像を見ることが可能になる。
またセンサ30が、視野範囲RFVでの環境情報を検出する環境検出センサである場合には、視野範囲での環境検出センサによる環境情報の検出結果に基づき表示画像が生成されて、表示部20に表示され、反射部材50は、その表示画像の画像光を反射する。これにより、使用者は、視野範囲RFVでの環境情報の検出結果に基づき生成された画像を、拡大した虚像として観察できるようになる。
図7を例にとると、環境検出センサは、放射線を検出する放射線センサとなっている。そして反射部材50は、視野範囲RFVでの放射線センサによる放射線の検出結果に基づき生成された表示画像の画像光を反射する。これにより使用者は、放射線の測定結果画像を、拡大した虚像として観察できるようになる。例えば図7では、使用者の目には、木や道路や車などの外界視界が映っている。そして例えば木の根元付近で放射線が検出されると、その測定結果を表す画像が、半透過光学素子である反射部材50により外界視界に対して重畳して表示される。これにより、使用者は放射線の測定結果を容易に確認できるようになる。
このように反射部材50が、光の一部を反射し、一部を透過して表示部20の表示画像を外界視界に重畳して表示させる半透過光学素子である場合には、視野範囲での物理情報に基づき生成された表示画像が、半透過光学素子により、視野範囲の外界視界に対してシースルーとして観察されることになる。
2.2 携帯端末の撮像部
携帯端末10が撮像部を有する場合には、視野範囲での物理情報に基づき生成された画像を、携帯端末10の撮像部の撮像画像に対してビデオシースルー表示してもよい。即ち、外界視界ではなく、撮像画像に対して、視野範囲での物理情報に基づく画像をビデオシースルー表示する。
この場合に、撮像画像に対して、センサ30の物理情報に基づく画像を重畳表示してもよいし、撮像画像と、物理情報に基づく画像とをマルチ画面表示(例えば2画面表示)してもよい。例えば携帯端末10の撮像部による撮像画像と、図6、図7に示す赤外線画像や放射線測定画像とを、マルチ画面で表示する。このようにすれば、使用者は、視野範囲における撮像画像と、視野範囲における赤外線画像や放射線測定画像とを見比べながら観察することが可能になる。なお、撮像部による撮像画像ではなく、例えば携帯端末10が記憶している画像や、外部からネットワーク等を介して受信した画像に対して、センサ30の物理情報に基づく画像をビデオスルー表示してもよい。
次に、携帯端末10に撮像部を設ける手法の具体例について説明する。例えば図8では、アタッチメントに対して偏向部材90が設けられている。偏向部材90は、携帯端末10の撮像部100の光軸方向を偏向する部材(光学素子)である。具体的には偏向部材90は、撮像部100の光軸方向を、例えば携帯端末10の使用者の正面方向側(前方側)へ偏向する。この偏向部材90としては、外界視界からの入射光を携帯端末10の撮像部側に反射させる反射部材を採用できる。この場合に、偏向部材90である反射部材は、入射光を偶数回反射させる部材(例えばプリズム)であれば、正立像として撮像される。
そして図8では、携帯端末10の撮像部100は、偏向部材90により光軸方向が偏向されることで、使用者の視野範囲(図4、図5のRFV)での撮像画像を撮像する。そして視野範囲での物理情報に基づき生成された画像が、撮像部100の視野範囲での撮像画像に対してビデオシースルー表示される。
具体的には図8では、携帯端末10の撮像部100は、携帯端末10の表示部20が設けられる面の背面に設けられる。例えば携帯端末10の第1の面に表示部20が設けられ、第1の面の背面(裏側)に相当する第2の面に撮像部100が設けられる。この撮像部100は、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子で構成される。
そして反射部材となる偏向部材90は、アタッチメントの取り付け部40の携帯端末10の取り付け面の背面に設けられる。即ち、取り付け部40の取り付け面に嵌合するように携帯端末10が取り付けられ、この取り付け面には、携帯端末10の撮像部100に対応する位置に、図示しない穴部が設けられている。そして偏向部材90(反射部材)は、取り付け部40の取り付け面の背面(裏面)において、この穴部に対応する位置に設けられている。
また携帯端末10の撮像部100は、表示部20が設けられる面の背面側に配置されている。従って、使用者が携帯端末10を通常に持つと、撮像部100の光軸は右方向を向いてしまうという課題がある。
この点、図8では、撮像部100(撮像素子、カメラ)の光軸を使用者の正面方向側(前方側)に偏向する偏向部材90(ミラーやプリズム等の光学素子)が設けられている。従って、使用状態では使用者の正面方向(前方方向)に向かない撮像部100の光軸を、正面方向に偏向することが可能になり、撮像部100を利用した外界認識処理も同時に行うことが可能になる。
例えば図8では、偏向部材90は反射部材により構成される。そして、外界視界(使用者の前方側の視界)からのB1に示す入射光は、B2に示すように反射部材である偏向部材90により反射されて、B3に示すように撮像部100に入射され、撮像部100の光軸の偏向が実現される。
なお、虚像を観察する際の光軸方向と、偏向された撮像部100の光軸方向が略一致していることが望ましい。即ち、反射部材50により使用者により観察される表示部20の虚像の観察光軸方向と、偏向部材90により偏向された撮像部100の光軸方向は、略一致(一致)していることが望ましい。このようにすれば、例えば観察光軸方向に存在する物体(例えばカード、マーカー等)を撮像部100により撮像することができる。そして、得られた撮像情報に基づいて、物体(カード、マーカー等)の画像認識処理等を行い、画像認識処理等の結果に基づいて、表示画像を生成して表示部20に表示し、この表示画像を、観察光軸方向の外界視界に重畳して表示することなどが可能になる。これにより、外界の景色に連動した重畳映像を表示する拡張現実(AR)の実現を容易化できる。
例えば、従来では専用に設計された携帯端末でないと、外界への重畳表示ができず、更には外界を認識するためのカメラ(撮像部)も利用することができなかった。
この点、図8では、既存の携帯端末に取り付けて、その取り外しが可能でありながら、外界視界への重畳表示も可能になる。更には外界を認識するも使用できることから、拡張現実(AR)を応用したユーザーインターフェース、アプリケーション、コンテンツを簡易に表示させることが可能になる。
また、カメラは外界を認識するためのセンサとして、マーカーやオブジェクトを認識する際に重要であり、特に外界の景色に連動した重畳映像を表示する際にはなくてはならないものである。
この点、図8では、既存の携帯端末のカメラの光軸を偏向する偏向部材(反射部材)をアタッチメントに同時に搭載することで、カメラを利用した外界認識も同時に行うことが可能になるという利点がある。
例えば本実施形態では、偏向部材90は反射部材(偏向用反射部材)となっており、携帯端末10の撮像部100は、この反射部材で1回反射された画像光により撮像画像を撮像する。そして、この撮像画像に基づき表示部20に表示される表示画像の画像光は、反射部材50により1回反射されて使用者側(使用者の視点)に投影される。従って、使用者は、正立像として画像を観察できるようになる。即ち、図8のような奇数回の反射で撮像された画像は、所謂、鏡像として撮影されるのだが、その画像を携帯端末10の表示部20に鏡像として表示されると、反射部材50で1回反射して観察者に投影されるため、画像反転を行うことなく、使用者は、正立像として画像を観察することが可能となる。
なお、図9(A)、図9(B)はインカメラ搭載の携帯端末への適用例を示す図である。図9(A)はインカメラ搭載の携帯端末10の例であり、撮像部100が、携帯端末10の表示部20が設けられる面(前面)に設けられている。このインカメラ搭載の携帯端末10では、表示部20の周辺に撮像部100が設けられており、いわゆる自分撮り等が可能になっている。
このようなインカメラ搭載の携帯端末10において、図9(B)では、回転ミラー110を、撮像部100に対して反射部材50側に設けている。つまり、撮像部100の前方(撮像部の開口の前方)に回転ミラー110を設けている。
具体的には図9(B)では、回転ミラー110(偏向部材、反射部材)は、反射部材50に対して回動自在に保持されている。例えば反射部材50には接続部112が設けられ、この接続部112により回転ミラー110が回動自在に取り付けられている。即ち、半透過ミラーである反射部材50の一部が、半透過ではないミラーである回転ミラー110となっており、この回転ミラー110が回動自在(回動可能)になっていることで、撮像部100の光軸方向を、例えば使用者の正面方向側(前方側)に偏向することができる。
例えば外界視界からのH1に示す入射光は、H2に示すように回転ミラー110により反射されて、携帯端末10の前面に設けられた撮像部100に入射され、撮像部100の光軸の偏向が実現される。従って、インカメラ搭載の携帯端末10においても、使用者は、携帯端末10の表示画像と外界画像が重畳された画像を見ることができ、観察しながら、インカメラを使用して外界を認識することができ、ARの実現等が可能になる。
また、図8と同様に、奇数回の反射で撮像された画像は、所謂、鏡像として撮影されるのだが、その画像を携帯端末10の表示部20に鏡像として表示されると、反射部材50で1回反射して観察者に投影されるため、画像反転を行うことなく、使用者は、正立像として画像を観察することが可能となる。
また、折りたたみ収納時においては、回転ミラー110を回転させて、その面が、反射部材50の面と平行になるようにすることで、コンパクトな収納が可能になるという利点がある。
2.3 使用者情報の検出
図10では、センサ30として、使用者情報を検出するセンサが設けられている。ここで使用者情報は、使用者自体の情報や使用者の周囲環境に関する情報である。そして反射部材50は、使用者情報に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる。
このような使用者情報を検出するセンサ30としては例えばマイクロフォンがある。例えば図11では、マイクロフォン31は、使用者の発する音声を検出する。或いは使用者の周囲の環境音を検出する。そして反射部材50は、マイクロフォン31で検出された音の情報に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、その表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる。
例えば図11では、マイクロフォン31により使用者の周囲の環境音が検出されている。そして環境音の検出により、車の走行音やクラクション音が検出されたため、注意を促す文字や記号等が描かれた警告画像が生成されて、表示部20に表示される。そして図11に示すように、半透過光学素子である反射部材50により、この警告画像が外界視界に対して重畳して表示されて、使用者は、車が近づいていることを知ることができる。このようにすれば、例えばお年寄りなどの耳が不自由な人に対して好適な警告画像を呈示できるようになる。また、例えばマイクロフォン31により使用者の音声を検出し、検出された音声の認識処理を行うことで、使用者が指令したコマンド等を認識するようにしてもよい。そして、例えば認識されたコマンドを確認するための画像を表示部20に表示して、その画像光を反射部材50で反射させて観察させることで、自身が指令したコマンドを使用者に確認させるようにする。
また、使用者情報の検出センサは例えば匂いセンサであってもよい。例えば図12では、匂いセンサ32は、使用者の発する匂いや、使用者の周囲の匂いを検出する。そして反射部材50は、匂いセンサ32で検出された匂いの情報に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、その表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる。
例えば図12では、匂いセンサ32により使用者の吐く息に含まれるアルコールが検出されている。そして、使用者の吐く息に基準値以上のアルコールが検出されたため、注意を促す文字や記号等が描かれた警告画像が生成されて、表示部20に表示される。そして半透過光学素子である反射部材50により、この警告画像が外界視界に対して重畳して表示されて、使用者は、自身がアルコールで酔っていることを認識できるようになる。このように図12では、アタッチメントに設けられた匂いセンサ32により、使用者の生体に関する情報を検出し、異常等が検出された場合に、警告画像等により使用者に注意を促すことが可能になり、これまでにないヒューマンインターフェースを実現できる。例えば、一般的な携帯端末には匂いセンサは設けられていないが、アタッチメントに匂いセンサを設ければ、携帯端末のオプション機能として、匂い検出機能を追加できるという利点がある。
なお、図10、図11、図12において、マイクロフォン31や匂いセンサ32などのセンサ30は、取り付け部40において、使用者情報を検出可能な位置に設けられている。具体的には図10に示すように、例えば取り付け部40の両端部のうち、反射部材50の接続部80から遠い方の端部(図面で下側の端部)に、センサ30が設けられる。別の言い方をすれば、使用者の音声や吐く息を効率的に検出するために、図5に示すような使用状態において、使用者(使用者の口等)に近い位置にセンサ30が配置される。
また図13に示すように、アタッチメントに設けるセンサは、使用者の動き等を検出するモーションセンサ33であってもよい。モーションセンサ33は例えばジャイロセンサや加速度センサなどである。そして、反射部材50は、モーションセンサ33で検出された使用者の動きの情報に基づき生成された表示画像の画像光を反射して、その表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる。具体的には、表示部20の表示画像は、モーションセンサ33により検出された動き情報(角加速度情報、角速度情報等)に基づき補正される。そして反射部材50は、補正後の表示画像の画像光を反射して、補正後の表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる。
例えば図13において、モーションセンサ33により検出された動き情報(角速度、加速度情報)は、携帯端末10に設けられたブレ補正部111に入力される。また撮像部100からの撮像画像の情報も、ブレ補正部111に入力される。ブレ補正部111は、記憶部112を一時記憶領域として、検出された動き情報に基づいて、撮像画像のブレ補正処理を行う。ブレ補正処理としては、例えば電子式ブレ補正などがある。例えば、モーションセンサ33からの動き情報に基づいて、撮像画像上での表示画像のトリミング領域を、ブレ(動き)を打ち消すように設定することで、電子式ブレ補正を実現する。そして、ブレ補正後の表示画像を、表示部20に表示することで、使用者は、反射部材50により、ブレ補正後の画像を見ることが可能になる。
なお、モーションセンサ33からの動き情報を、このような撮像画像の補正処理以外の用途に使用することも可能である。例えば、モーションセンサ33からの動き情報に基づいて、使用者の動きを検出して、例えば歩数等の運動量を測定し、その測定結果の画像を表示部20に表示して、反射部材50により使用者が見られるようにしてもよい。
2.4 反射部材の面形状
本実施形態での反射部材50の面形状は、例えば回転非対称面、自由曲面であることが望ましい。
例えば本実施形態では、携帯端末10の表示部20に対して反射部材50は偏心した位置関係となる。このような位置関係が原因で発生する偏心収差を補正するために、反射部材50の面形状は、回転非対称面や自由曲面であることが望ましい。具体的には、携帯端末10の表示部20に対して、反射部材50はチルト或いはシフトした偏心光学系となる。従って、表示部20から発した画像光を、使用者(観察者)の眼球に導光する際に発生する偏心による非対称な収差を補正し、更に、光線収差も同時に補正するために、反射部材50は、面の中心軸を外した回転対称面であることが望ましい。別の言い方をすれば、反射部材50の面形状は、自由曲面であることが望ましい。
次に、光学系を偏心したミラーで構成することのメリットについて詳細に説明する。
レンズのような屈折光学素子は、その境界面に曲率を付けることにより始めてパワーを持たせることができる。そのため、レンズの境界面で光線が屈折する際に、屈折光学素子の色分散特性による色収差の発生が避けられない。その結果、色収差を補正する目的で別の屈折光学素子が付加されるのが一般的である。
一方、ミラーのような反射部材は、その反射面にパワーを持たせても、原理的に色収差の発生はなく、色収差を補正する目的だけのために別の光学素子を付加する必要はない。そのため、反射光学素子を用いた光学系は、屈折光学素子を用いた光学系に比べて、色収差補正の観点から光学素子の構成枚数の削減が可能である。
同時に、反射光学素子を用いた反射光学系は、光路を折り畳むことになるために、屈折光学系に比べて光学系自身を小さくすることが可能である。
また、偏心して配置された凹面鏡では、軸上光線に対しても非点収差が発生する。この軸上非点収差を補正するためには、回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向の曲率を適切に変えることによって可能となる。
更に、回転非対称なコマ収差について説明する。上記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡では、軸上光線に対してもコマ収差が発生する。この軸上コマ収差を補正するためには、回転非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変えることによって可能となる。
また本実施形態の結像光学系では、前述の反射作用を有する少なくとも1つの面が軸上主光線に対し偏心し、回転非対称な面形状でパワーを有する構成も可能である。このような構成をとれば、その反射面にパワーを持たせることで発生する偏心収差をその面自体で補正することが可能となる。
また、本実施形態で用いる回転非対称面は、対称面を1面のみ有する面対称自由曲面であることが好ましい。
ここで、本実施形態で使用する自由曲面とは、例えば下記の式(1)で定義されるものである。なお、下記の定義式(1)のZ軸が自由曲面の軸となる。

Z=(r/R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)}]
65
+Σ Cjmn ・・・(1)
j=2

ここで式(1)の第1項は球面項であり、第2項は自由曲面項である。
そして球面項において、
R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
自由曲面項は下式のようになる。
65
Σ Cjmn
j=2
=C2 X+C3
+C42 +C5 XY+C62
+C73 +C82 Y+C9 XY2 +C103
+C114 +C123 Y+C1322 +C14XY3 +C154
+C165 +C174 Y+C1832 +C1923 +C20XY4
+C215
+C226 +C235 Y+C2442 +C2533 +C2624
+C27XY5 +C286
+C297 +C306 Y+C3152 +C3243 +C3334
+C3425 +C35XY6 +C367
・・・・・・・・・・
但し、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
上記の自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本実施形態ではXの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記の定義式(1)においては、C2、C5、C7、C9、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記の定義式(1)においては、C3、C5、C8、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また上記の対称面の方向のいずれか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向はX軸方向にする。こうすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら、同時に製作性をも向上させることが可能となる。
なお、上記の定義式(1)は、1つの例として示したものであり、対称面を1面のみ有する回転非対称面を用いることで、偏心により発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向上させることが可能となる。但し、本実施形態はこれに限定されず、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
以上のように反射部材の反射面を回転対称面とすると、光学素子を製作する上で旋盤等による回転運動による加工が可能となるため、高い精度で比較的低いコストで加工することが可能となる。そして非対称な偏心収差に対しては、反射面をシフトまたはチルトすることによって補正効果を持たせることが可能になる。
3.漏れ光の抑止
さて、アタッチメントの反射部材50としてハーフミラー等を用いた場合に、携帯端末10の表示部20からの画像光が、ハーフミラーを抜けて向こう側に漏れる可能性がある。例えば図5では、使用者は、外界視界に表示部20の表示画像が重畳された画像を見ているが、半透過光学素子である反射部材50の向こう側からこの様子を見ると、表示部20の表示画像が漏れて外部の他人に見えてしまう事態が生じる。これは外部の他人に不快感を与えてしまうおそれがあり、使用者にとっても、何を見ているかが他人に分かってしまい、抵抗がある。
そこで本実施形態では、携帯端末10の表示部20からの画像光が外界視界側(反射部材の向こう側)に漏れるのを抑止(遮断)する漏れ光抑止部(漏れ光遮断部)を設けている。即ち、このような漏れ光抑止部を反射部材50に対して設けている。
例えば図14では、漏れ光抑止部として、偏光フィルム54が反射部材50に設けられている。具体的には図14では反射部材(半透過光学素子)50は、偏光フィルム54とハーフミラー52を有する。このハーフミラー52は、偏光フィルム54に対して、携帯端末10の表示部20側に設けれている。即ち、反射部材50の内側(使用者側)にハーフミラー52が設けられ、ハーフミラー52の外側(外界視界側)に偏光フィルム54が設けられる。
このようにハーフミラー52の外側に偏光フィルム54を接着等することで、外部への漏れ光を遮光することができる。即ち図14のE1に示す画像光が、E2に示すように外部に漏れるのが抑制される。また偏光フィルム54の内側にハーフミラー52を設けることで、E1の画像光が内側のハーフミラー52で反射されて使用者の眼に入射されるようになり、外界視界への表示画像の重畳表示が可能になる。
また図14では、携帯端末10の表示部として液晶表示パネル26が用いられている。この液晶表示パネル26では、その出力側に偏光フィルム(偏光光学素子)が設けられている。即ち液晶表示パネル26では、裏面(バックライト側)の偏光フィルタで、特定の方向の振幅成分を持つ光(偏光)だけを通過させ、この偏光フィルタを通過した光は直線偏光になって液晶層に入射される。この直線偏光の入射光は、液晶層の厚み方向に伝搬しながら、偏光状態が変化する。そして、液晶層を通過した出射光のうち、表側の偏光フィルタが制限する特定方向の偏光成分の光だけが、画像光(表示光)として液晶表示パネル26から出射される。
本実施形態では、この表側の偏光フィルタからの特定方向の偏光成分の偏光方向に直交する偏光方向の偏光フィルタ54を、反射部材50に設ける。つまり、液晶表示パネル26の表側の偏光フィルムと直交する向きの偏光フィルム54を設ける。このようにすることで、液晶表示パネル26からの画像光が、半透過光学素子である反射部材50の向こう側に漏れるのを抑止できるようになる。
また、有機ELパネルなどの偏光フィルムを用いないタイプの表示パネルの場合には、表示パネル側に新たに偏光フィルムを配置すればよい。例えば図15では、携帯端末10の表示部は有機ELパネル28で構成されており、この有機ELパネル28の表示面に対して新たな偏光フィルム56が配置されている。そして、この偏光フィルム56と偏光方向が直交する偏光フィルム54を反射部材50側に配置する。このようにすれば、表示部として有機ELパネル28が用いられる場合にも、半透過光学素子である反射部材50の向こう側に画像光が漏れるのを抑止できるようになる。
或いは、反射部材(半透過光学素子)50として偏光ビームスプリッタを用いてもよい。偏光ビームスプリッタを用いることで、ハーフミラー機能と外部への遮光機能を兼ね備えることが可能になる。即ち、偏光ビームスプリッタでは、入射光の一部が反射し、一部が透過すると共に、偏光成分を分離できる。例えばガラスに入射光が入射するときに、P偏光とS偏光で反射特性が変わる。この性質を利用し、例えばP偏光を透過しS偏光を反射する薄膜(誘電体偏光膜)などにより、偏光ビームスプリッタ(PBS)を実現できる。この偏光ビームスプリッタを用いることで、ハーフミラー機能による表示画像と外界視界の重畳表示と、遮光機能(偏光機能)による画像光の漏れの抑止の両方を、1つの光学素子により実現することが可能になる。
なお、表示部20に表示される画像については、通常、左右反転処理が行われる。このような画像の左右反転処理を行うことで、適正な表示態様の表示画像が外界視界に対して重畳表示されるようになる。
4.補正光学素子
本実施形態のアタッチメントでは、反射部材とは別に、表示部側に配置される補正用の光学素子を設けてもよい。例えば図16では、反射部材50と携帯端末10の表示部20との間に設けられ、表示部20からの画像光の光学補正を行う補正光学素子58が、アタッチメントに設けられている。ここで補正光学素子58としては、例えばプリズムシートや収差補正光学素子などを用いることができる。
例えば補正光学素子58としてプリズムシートを用いれば、表示部20の映像の輝度の指向性を、反射部材50側に向けることが可能になる。これにより、表示部20の画像光の光の利用効率を向上できる。この結果、重畳表示の際に、表示部20の表示画像を、よりハッキリと見せることなどが可能になる。
一方、補正光学素子58として、収差補正光学素子を利用することで、反射部材50の偏心光学系により発生する収差を低減(補正)することが可能になる。例えば、重畳表示を行うと、表示部20の表示画像に収差が生じて、歪んで見える。この点、図16のように、表示部20の上に補正光学素子58を設ければ、表示部20からの画像光に対して収差補正が行われるようになり、反射部材50の偏心光学系により発生する収差を低減できる。
また図16では、接続部80は、取り付け部40と反射部材50及び補正光学素子58を接続している。そして反射部材50及び補正光学素子58は、接続部80を介して取り付け部40に回動自在に取り付けられている。
このように、補正光学素子58が、反射部材50と同様に接続部80(ヒンジ)で固定されることにより、虚像観察時には表示部20の近傍に補正光学素子58を配置し、表示部20を直視する際には、補正光学素子58を跳ね上げることで、通常どおり表示部20の表示画像を観察することが可能になる。即ち、表示部20の表示画像と外界視界を重畳させる使用状況の場合には、図16に示すように、接続部80での回動により、表示部20の表示面を覆うように補正光学素子58を配置する。こうすることで、表示画像が外界視界に歪んで重畳表示されるのを低減できるようになる。
一方、このような重畳表示を行わずに、使用者が携帯端末10の表示部20を直視する使用状況の場合には、図17に示すように、接続部80での回動により、補正光学素子58を反射部材50側に回転させる。こうすることで、使用者は、補正光学素子58を介さずに携帯端末10の表示部20の表示画像を見ることが可能になり、補正光学素子58により無用な収差補正が行われてしまう事態を防止できる。
また、図16、図17のように補正光学素子58及び反射部材50の両方を接続部80に回動自在に接続すれば、非使用時等に、図2と同様なコンパクトな収納が可能になるという利点もある。
図18に、補正光学素子58としてプリズム−シート60を用いた場合の例を示す。例えば、プリズムシート60は数十μmピッチの小さな楔状の素子がアレイ状に並んだ素子である。そして表示部20の正面方向に射出される光がプリズムシート60により屈折することで、所望の方向に指向性を持たせることが可能になる。即ち、正面方向に明るい映像が見えるようになり、表示品質を向上できる。
図19(A)、図19(B)に、補正光学素子58として収差補正光学素子62を用いた場合の例を示す。図19(A)は表示部に収差補正光学素子62を取り付けた状態を示す断面図であり、図19(B)は収差補正光学素子62の形状の詳細例を示す斜視図である。収差補正光学素子62は、例えばシリンドリカル形状又はトロイダル形状などからなる非球面形状や自由曲面形状などにより、反射部材50だけでは補正できない収差を補正する素子である。即ち、偏心光学系等の場合に、このような収差補正を行うことで、表示品質を向上できる。
5.変形例
次に本実施形態のアタッチメントの種々の変形例について説明する。
図20は本実施形態のアタッチメントの第1の変形例である。この第1の変形例では、反射部材として、ハーフミラー64と凹面鏡66とが設けられている。そしてハーフミラー64は、取り付け部40と第1の接続部86(第1のヒンジ)を介して接続される。また凹面鏡66は、ハーフミラー64と第2の接続部88(第2のヒンジ)を介して接続される。そして携帯端末10の表示部20からの画像光が、凹面鏡66とハーフミラー64とにより2回反射されて、携帯端末10の使用者側(使用者の眼の方向)に入射される。
この第1の変形例では、G1のような虚像観察においては、ハーフミラー64と凹面鏡66を組み合わせることで、表示画像と外界視界の重畳表示が可能になる。
またハーフミラー64と凹面鏡66の各素子に対応して、第1、第2の接続部86、88(第1、第2のヒンジ)を設けることで、図21に示すようにコンパクトに折り畳むことも可能になる。従って、携帯性に優れたアタッチメントを実現できる。
また、この第1の変形例では、偏心光学系ではなく共軸光学系となっている。従って、凹面鏡66が球面ミラー等であっても、良好な観察像を得ることができるという利点もある。更には、表示部20からの画像光は凹面鏡66とハーフミラー64により2回反射されて使用者の眼に入射されるため、表示部の映像が左右反転することなく観察できることから、携帯端末側において表示映像を反転させる必要がないという利点もある。この第1の変形例は、凹面鏡66とハーフミラー64により2回反射される形態であるが、偶数回反射であれば同様な効果を実現できる。
図22に、平面形状の反射部材70を用いた本実施形態の第2の変形例を示す。つまり、反射部材は図1等に示すような凹面形状には限定されず、使用する光学素子によっては、図22に示すように平面形状とすることが可能である。
このような平面形状の反射部材70の例としては、図23に示すように、半透過のフレネルミラー72を透明平板74内に埋め込んだ素子が考えられる。即ち、フレネルミラー72は平面形状で構成できるため、それを図23に示すように透明平板74に埋め込むことで、ハーフミラーで構成されたフレネルミラーを実現できる。或いは、平面形状の反射部材70として、ホログラム素子などの回折素子を利用した半透過素子を用いてもよい。或いは、平面形状の反射部材70として、いわゆる電子ホログラム素子を用いてもよい。このような電子ホログラム素子としては、例えば液晶の分子配列を電気的に制御し、回折状態と透過状態を電気的に切替え可能な素子などがある。電気的に制御される素子は、時分割的に反射と透過を切替ることで、半透過状態を作り出すことができる。
なお、反射部材により発生する収差として、特にディストーションや色収差などは、表示部20に表示する映像を補正することで、更に収差の少ない虚像を観察することが可能である。
以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。またアタッチメント、反射部材、取り付け部、センサ、偏向部材、補正光学素子、等の構成、構造等も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 携帯端末、20 表示部、22 操作部、24 コネクタ、
26 液晶表示パネル、28 有機ELパネル、30 センサ、
31 マイクロフォン、32 匂いセンサ、40 取り付け部、
50 反射部材(半透過光学素子)、52 ハーフミラー、54 偏向フィルム、
56 偏向フィルム、58 補正光学素子、60 プリズムシート、
62 収差補正光学素子、64 ハーフミラー、66 凹面鏡、
70 平面形状の反射部材(半透過光学素子)、72 フレネルミラー、
74 透明平板、80 接続部、86 第1の接続部、88 第2の接続部、
90 偏向部材、100 撮像部、110 回転ミラー、112 接続部

Claims (28)

  1. 携帯端末に取り付けられるアタッチメントであって、
    前記携帯端末を取り付ける取り付け部と、
    前記携帯端末の表示部の表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を使用者に拡大した虚像として観察させる反射部材と、
    前記表示部の前記表示画像を生成するために用いられる物理情報を検出するセンサと、
    を含むことを特徴とするアタッチメント。
  2. 請求項1において、
    前記センサは、前記使用者の視点から前記反射部材へと向かう方向を視線方向とする前記使用者の視野範囲での前記物理情報を検出するセンサであり、
    前記反射部材は、
    前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  3. 請求項2において、
    前記センサは、光を検出する光電変換素子であり、
    前記反射部材は、
    前記視野範囲での前記光電変換素子による光の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  4. 請求項3において、
    前記光電変換素子は、赤外線を検出する赤外線センサであり、
    前記反射部材は、
    前記視野範囲での前記赤外線センサによる赤外線の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  5. 請求項2において、
    前記センサは、前記視野範囲での環境情報を検出する環境検出センサであり、
    前記反射部材は、
    前記視野範囲での前記環境検出センサによる前記環境情報の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  6. 請求項5において、
    前記環境検出センサは、放射線を検出する放射線センサであり、
    前記反射部材は、
    前記視野範囲での前記放射線センサによる放射線の検出結果に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  7. 請求項2乃至6のいずれかにおいて、
    前記センサは、前記取り付け部において、前記視野範囲での前記物理情報を検出可能な位置に設けられることを特徴とするアタッチメント。
  8. 請求項2乃至7のいずれかにおいて、
    前記反射部材は、光の一部を反射し、一部を透過して、前記表示部の前記表示画像を外界視界に重畳して表示させる半透過光学素子であり、
    前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された前記表示画像が、前記半透過光学素子により、前記視野範囲の前記外界視界に対して重畳して表示されることを特徴とするアタッチメント。
  9. 請求項2乃至7のいずれかにおいて、
    前記携帯端末は撮像部を有し、
    前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された画像が、前記携帯端末の前記撮像部の撮像画像に対してビデオシースルー表示されることを特徴とするアタッチメント。
  10. 請求項9において、
    前記携帯端末の前記撮像部の光軸方向を、前記視野範囲の方向に偏向する偏向部材を有し、
    前記携帯端末の前記撮像部は、前記偏向部材により前記光軸方向が偏向されることで、前記視野範囲での前記撮像画像を撮像し、
    前記視野範囲での前記物理情報に基づき生成された画像が、前記撮像部の前記視野範囲での前記撮像画像に対してビデオシースルー表示されることを特徴とするアタッチメント。
  11. 請求項10において、
    前記偏向部材は偏向用反射部材であり、
    前記携帯端末の前記撮像部は、前記偏向用反射部材で1回反射された画像光により前記撮像画像を撮像し、
    前記撮像画像に基づき前記表示部に表示される前記表示画像の画像光は、前記反射部材により1回反射されて前記使用者側に投影されることを特徴とするアタッチメント。
  12. 請求項1において、
    前記センサは、前記使用者又は前記使用者の周囲環境に関する情報である使用者情報を検出するセンサであり、
    前記反射部材は、
    前記使用者情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  13. 請求項12において、
    前記センサは、前記使用者の発する音声又は前記使用者の周囲の環境音を検出するマイクロフォンであり、
    前記反射部材は、
    前記マイクロフォンで検出された音の情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  14. 請求項12において、
    前記センサは、前記使用者の発する匂い又は前記使用者の周囲の匂いを検出する匂いセンサであり、
    前記反射部材は、
    前記匂いセンサで検出された匂いの情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  15. 請求項12において、
    前記センサは、前記使用者の動きを検出するモーションセンサであり、
    前記反射部材は、
    前記モーションセンサで検出された前記使用者の動きの情報に基づき生成された前記表示画像の画像光を反射して、前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  16. 請求項15において、
    前記表示部の前記表示画像は、前記モーションセンサにより検出された前記動き情報に基づき補正され、
    前記反射部材は、
    補正後の前記表示画像の画像光を反射して、補正後の前記表示画像を前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とするアタッチメント。
  17. 請求項12乃至16のいずれかにおいて、
    前記センサは、前記取り付け部において、前記使用者情報を検出可能な位置に設けられることを特徴とするアタッチメント。
  18. 請求項1乃至17のいずれかにおいて、
    前記取り付け部と前記反射部材を接続する接続部を含み、
    前記反射部材は、前記接続部を介して前記取り付け部に回動自在に取り付けられることを特徴とするアタッチメント。
  19. 請求項1乃至18のいずれかにおいて、
    前記反射部材は、光の一部を反射し、一部を透過して、前記表示部の表示画像を外界視界に重畳して表示させる半透過光学素子であることを特徴とするアタッチメント。
  20. 請求項19において、
    前記半透過光学素子は、
    前記携帯端末の前記表示部からの画像光が前記外界視界側に漏れるのを抑止する漏れ光抑止部を有することを特徴とするアタッチメント。
  21. 請求項20において、
    前記半透過光学素子は、
    偏光フィルムと、
    前記偏光フィルムに対して、前記携帯端末の前記表示部側に設けられたハーフミラーと、
    を有することを特徴とするアタッチメント。
  22. 請求項1乃至21のいずれかにおいて、
    前記反射部材と前記携帯端末の前記表示部との間に設けられ、前記表示部からの画像光の光学補正を行う補正光学素子を含むことを特徴とするアタッチメント。
  23. 請求項22において、
    前記取り付け部と前記反射部材及び前記補正光学素子を接続する接続部を含み、
    前記反射部材及び前記補正光学素子は、前記接続部を介して前記取り付け部に回動自在に取り付けられることを特徴とするアタッチメント。
  24. 請求項1において、
    前記反射部材として、
    前記取り付け部と第1の接続部を介して接続されるハーフミラーと、
    前記ハーフミラーと第2の接続部を介して接続される凹面鏡とが設けられることを特徴とするアタッチメント。
  25. 請求項1において、
    前記センサは、光電変換素子、赤外線センサ、放射線センサ、マイクロフォン、匂いセンサ、又はモーションセンサであることを特徴とするアタッチメント。
  26. 請求項1又は25において、
    前記反射部材は、反射鏡、ハーフミラー、偏光ビームスプリッタ、又はホログラム素子であることを特徴とするアタッチメント。
  27. 請求項1、25又は26のいずれかにおいて、
    前記反射部材の面形状は、回転非対称面又は自由曲面であることを特徴とするアタッチメント。
  28. 請求項1乃至27のいずれかに記載のアタッチメントと、
    前記携帯端末と、
    を含み、
    前記携帯端末の前記表示部は、
    前記アタッチメントの前記センサで検出された前記物理情報に基づき生成された前記表示画像を表示し、
    前記アタッチメントの前記反射部材は、
    前記表示部の前記表示画像を、前記使用者に拡大した虚像として観察させることを特徴とする表示システム。
JP2012259636A 2012-11-28 2012-11-28 アタッチメント及び表示システム Pending JP2014107725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259636A JP2014107725A (ja) 2012-11-28 2012-11-28 アタッチメント及び表示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259636A JP2014107725A (ja) 2012-11-28 2012-11-28 アタッチメント及び表示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014107725A true JP2014107725A (ja) 2014-06-09

Family

ID=51028852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012259636A Pending JP2014107725A (ja) 2012-11-28 2012-11-28 アタッチメント及び表示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014107725A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017044728A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 富士通テン株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2017116726A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 矢崎総業株式会社 表示光投影用光学システム
KR101753192B1 (ko) * 2015-11-05 2017-07-03 유진레이델 주식회사 휴대폰의 수납 및 충전이 가능한 자동차용 헤드업 디스플레이
JP2017182090A (ja) * 2017-06-16 2017-10-05 パイオニア株式会社 虚像表示装置
JP2018093484A (ja) * 2016-11-23 2018-06-14 ヘ−ヨン・チョイ 携帯用混合現実装置
CN108682352A (zh) * 2017-05-09 2018-10-19 苏州乐轩科技有限公司 混合现实组件及产生混合现实的方法
WO2020059157A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 表示システム、プログラム、表示方法、及び頭部装着装置
JP2020144323A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社東芝 マルチビュー光学系、光学装置、撮像装置、及び、移動体
US10802290B2 (en) 2018-01-09 2020-10-13 Amtran Technology Co., Ltd. Display device assembly
US11126140B2 (en) 2018-03-05 2021-09-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device, external device capable of being combined with the electronic device, and a display method thereof
JP2022067325A (ja) * 2020-10-20 2022-05-06 インフィニテグラ株式会社 装着型表示装置
WO2023276202A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学装置
WO2024087683A1 (zh) * 2022-10-27 2024-05-02 华为技术有限公司 一种虚像显示设备和交通工具

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017044728A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 富士通テン株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
KR101753192B1 (ko) * 2015-11-05 2017-07-03 유진레이델 주식회사 휴대폰의 수납 및 충전이 가능한 자동차용 헤드업 디스플레이
JP2017116726A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 矢崎総業株式会社 表示光投影用光学システム
JP7168313B2 (ja) 2016-11-23 2022-11-09 ヘ-ヨン・チョイ 携帯用混合現実装置
JP2018093484A (ja) * 2016-11-23 2018-06-14 ヘ−ヨン・チョイ 携帯用混合現実装置
US10613345B2 (en) 2017-05-09 2020-04-07 Amtran Technology Co., Ltd. Mixed reality assembly and method of generating mixed reality
US10795178B2 (en) 2017-05-09 2020-10-06 Amtran Technology Co., Ltd. Device for mixed reality
US20180329223A1 (en) * 2017-05-09 2018-11-15 Amtran Technology Co., Ltd. Mixed reality assembly and method of generating mixed reality
US20180329222A1 (en) * 2017-05-09 2018-11-15 Amtran Technology Co., Ltd. Device for mixed reality
TWI656359B (zh) * 2017-05-09 2019-04-11 瑞軒科技股份有限公司 用於混合實境之裝置
CN108762490A (zh) * 2017-05-09 2018-11-06 苏州乐轩科技有限公司 用于混合现实的装置
US10606098B2 (en) 2017-05-09 2020-03-31 Amtran Technology Co., Ltd. Device for mixed reality
CN108682352A (zh) * 2017-05-09 2018-10-19 苏州乐轩科技有限公司 混合现实组件及产生混合现实的方法
CN108762490B (zh) * 2017-05-09 2021-06-22 苏州乐轩科技有限公司 用于混合现实的装置
JP2017182090A (ja) * 2017-06-16 2017-10-05 パイオニア株式会社 虚像表示装置
US10802290B2 (en) 2018-01-09 2020-10-13 Amtran Technology Co., Ltd. Display device assembly
US11126140B2 (en) 2018-03-05 2021-09-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device, external device capable of being combined with the electronic device, and a display method thereof
CN112703441A (zh) * 2018-09-20 2021-04-23 索尼互动娱乐股份有限公司 显示系统,程序,显示方法和头戴式设备
WO2020059157A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 表示システム、プログラム、表示方法、及び頭部装着装置
US11906740B2 (en) 2018-09-20 2024-02-20 Sony Interactive Entertainment Inc. Display system, program, display method, and head mounted device
JP2020144323A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社東芝 マルチビュー光学系、光学装置、撮像装置、及び、移動体
JP7062606B2 (ja) 2019-03-08 2022-05-06 株式会社東芝 マルチビュー光学系、光学装置、撮像装置、及び、移動体
JP2022067325A (ja) * 2020-10-20 2022-05-06 インフィニテグラ株式会社 装着型表示装置
WO2023276202A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学装置
JP7500878B2 (ja) 2021-06-30 2024-06-17 パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 光学装置
WO2024087683A1 (zh) * 2022-10-27 2024-05-02 华为技术有限公司 一种虚像显示设备和交通工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014107725A (ja) アタッチメント及び表示システム
JP4751534B2 (ja) 光学系及びそれを用いた装置
JP5784721B2 (ja) アタッチメント
US10338389B2 (en) Head mounted display device for displaying image and method thereof
US6836347B2 (en) Viewing optical system and image pickup optical system and apparatus using the same
US6671099B2 (en) Image-forming optical system
KR102321362B1 (ko) 헤드 마운트 디스플레이 디바이스가 영상을 디스플레이하는 방법 및 그 헤드 마운트 디스플레이 디바이스
JP2008533507A (ja) 特に視力強化光学系のための基板案内光学装置
JP2002162598A (ja) 観察光学系および撮像光学系
US12007569B2 (en) Compact catadioptric projector
CN107077001A (zh) 图像显示装置
JP2014081481A (ja) 観察光学系、及びそれを用いた観察装置
JP4751532B2 (ja) 光学系及びそれを用いた装置
JP5653816B2 (ja) 偏心光学系を有する画像表示装置
JP5020553B2 (ja) 顔面装着型画像視認装置
WO2016121516A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
US20230412778A1 (en) Projector with field lens
JP4166479B2 (ja) 表示光学系及び表示光学系を用いた携帯端末装置
US11506898B1 (en) Polarized reflective pinhole mirror display
US10718949B1 (en) Display apparatus and method of displaying
WO2018145463A1 (zh) 一种实现增强现实的装置及方法
JPWO2016181460A1 (ja) プリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置
JP3197950U (ja) 画像観察フレーム
JP2008227834A (ja) 頭部搭載型映像提示装置、頭部搭載型撮影装置、及び頭部搭載型映像装置
CN115166982A (zh) Ar影像生成装置