JP2014106990A - 集積回路装置、振動デバイスおよび電子機器 - Google Patents

集積回路装置、振動デバイスおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させずに不揮発性メモリーへの書き込みが可能な集積回路装置、振動デバイスおよび電子機器等を提供する。
【解決手段】 接地電圧とは異なる第1の電圧と、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を含む複数の電圧を受け取る電源端子P1と、前記電源端子が前記第2の電圧を受け取る場合にデータの書き込みを行い、前記第1の電圧を受け取る場合に前記書き込み以外の処理を行う不揮発性記憶部10と、前記電源端子が前記第1の電圧を受け取る場合に通常動作を行う、前記不揮発性記憶部とは異なる第1の回路(レギュレーター3)と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、集積回路装置、振動デバイスおよび電子機器等に関する。
近年、例えばアナログ回路のキャリブレーションの用途等で、小容量で安価なOTP(One Time Programmable)メモリーへの需要がある。OTPメモリーは1回だけ書き込みが可能な不揮発性メモリーである。例えば、FAMOS(Floating gate Avalanche injection Metal Oxide Semiconductor)は、不揮発性メモリーの一種であって、紫外線により書き込み情報の消去が可能である。しかし、紫外線照射用窓のない一般に用いられるICパッケージで覆われた後は、小容量のOTPメモリーとして使用可能である。
ここで、不揮発性メモリーはデータを書き込むために高電圧が必要になる。例えば、特許文献1の発明は、集積回路装置(Integrated Circuit、IC)の電源端子(VCC)とは別に高電圧用端子(VPP1)を設けている。
特開昭61−148697号公報 特開昭59−112639号公報
しかし、特許文献1の発明のように、OTPメモリーでは1回しか使用されない高電圧用端子を用意することは、大きくサイズ、コストを増大させるという問題がある。例えば温度補償型発振器(Temperature Compensated X'tal Oscillator、以下ではTCXO)等の発振デバイスに用いられる場合、端子数が4〜6程度であることも多く、さらに高電圧用の専用端子が増えることは影響が大きい。
そこで、特許文献2の発明では、集積回路装置の内部に昇圧回路を含むことで専用端子が増えることを回避する。特許文献2の発明は、集積回路装置の電源電圧(5V)から昇圧回路で不揮発性メモリーの書き込み用の高電圧(15V)を生成する。しかし、専用端子は不要になるが、昇圧回路を備えることによってサイズ、コストが増大してしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させずに不揮発性メモリーへの書き込みが可能な集積回路装置、振動デバイスおよび電子機器等を提供することができる。
(1)本発明は、集積回路装置であって、接地電圧とは異なる第1の電圧と、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を含む複数の電圧を受け取る電源端子と、前記電源端子が前記第2の電圧を受け取る場合にデータの書き込みを行い、前記第1の電圧を受け取る場合に前記書き込み以外の処理を行う不揮発性記憶部と、前記電源端子が前記第1の電圧を受け取る場合に通常動作を行う、前記不揮発性記憶部とは異なる第1の回路と、を含む。
本発明の集積回路装置は電源端子と、不揮発性記憶部と、第1の回路とを含む。電源端子は複数の電圧を受け取る。つまり、電源端子は1つの端子でありながら複数の電圧レベ
ルを受け取ることが可能である。この複数の電圧には、少なくとも、接地電圧(例えば0V)とは異なる第1の電圧(例えば3V)と、第1の電圧よりも高い第2の電圧(例えば7V)とが含まれる。
不揮発性記憶部は、不揮発性メモリーであって少なくとも1回のデータの書き込み(以下、ライト)が行われる。つまり、不揮発性記憶部はOTPメモリーであってもよいし、電気的に消去可能な不揮発性メモリーであってもよい。不揮発性記憶部は、ライト以外にも、例えばデータの読み出し動作(以下、リード)といった処理を行う。
不揮発性記憶部はライト時に高い電圧を必要とする。本発明の集積回路装置では、電源端子が第2の電圧を受け取る場合に不揮発性記憶部はライトを行い、電源端子が第1の電圧を受け取る場合に不揮発性記憶部はライト以外の処理(例えばリード)を行う。
本発明の集積回路装置には、不揮発性記憶部とは異なる第1の回路が含まれている。第1の回路は、電源端子が第1の電圧を受け取る場合に通常動作を行う。つまり、電源端子が第1の電圧を受け取る場合には、不揮発性記憶部はライト以外の処理を行い、第1の回路は通常動作を行う。ここで、不揮発性記憶部のデータは通常更新されることはないので、第1の電圧は集積回路装置の通常動作に対応した電源電圧である。
すると、本発明の集積回路装置は、通常の電源電圧(第1の電圧)と不揮発性記憶部のライト用の高電圧(第2の電圧)とを1つの電源端子で受け取るので、高電圧用の専用端子を不要にする。また、集積回路装置の外部から高電圧(第2の電圧)を受け取るので、内部の昇圧回路が不要になり、サイズやコストを増加させずに不揮発性記憶部への書き込みが可能である。
(2)この集積回路装置において、前記第1の回路は、前記通常動作として、前記電源端子が受け取る前記第1の電圧に基づいて、前記第1の電圧よりも低い内部電圧を生成するレギュレーターを含んでいてもよい。
本発明の集積回路装置の第1の回路はレギュレーターを含む。レギュレーターは通常動作として、第1の電圧に基づいて第1の電圧よりも低い内部電圧を生成してもよい。このとき、集積回路装置に含まれる内部電圧で動作する回路は、第1の電圧から第2の電圧へと変化しても影響を受けない。また、内部電圧は第1の電圧よりも低いため、これらの回路の消費電力を低く抑えることができる。
(3)この集積回路装置において、前記不揮発性記憶部は、スイッチを介して前記電源端子または前記レギュレーターと電気的に接続され、前記書き込みを行う場合に、前記電源端子と接続されて前記第2の電圧が供給され、前記書き込み以外の処理を行う場合に、前記レギュレーターと接続されて前記内部電圧が供給されてもよい。
本発明の集積回路装置はスイッチを含み、不揮発性記憶部に供給する電圧を切り換えることができる。つまり、ライト以外の処理(例えばリード)を行う場合には、不揮発性記憶部はレギュレーターと接続されて内部電圧が供給されている。そして、ライトの場合にだけ、不揮発性記憶部は電源端子と接続されて前記第2の電圧が供給されるように制御される。
このとき、不揮発性記憶部のうちライトに関する必要な回路についてだけ、電源電圧がスイッチと連動して変化するようにできる。したがって、不揮発性記憶部の全ての回路を第2の電圧以上の耐圧を有する素子で構成する必要がないので、さらに回路規模を抑えることが可能である。
(4)この集積回路装置において、前記第1の回路は、前記電源端子と電気的に接続され、前記第2の電圧以上の耐圧を有する素子を含んでいてもよい。
(5)この集積回路装置において、前記第2の電圧を、前記不揮発性記憶部が前記書き込みを行うことができる下限の電圧としてもよい。
これらの発明の集積回路装置は、電源端子と電気的に接続されている。このとき、第1の回路には、第1の電圧よりも高い第2の電圧が供給される。そのため、第1の回路は第2の電圧以上の耐圧を有する素子を含んでいてもよい。なお、第1の回路であっても、第2の電圧が供給され得る部分以外の素子の耐圧は、第2の電圧以上である必要はない。
そして、第1の回路は、不揮発性記憶部でデータの書き込みが可能な下限の電圧を第2の電圧としてもよい。電源端子から第2の電圧が供給され得る回路を構成する素子について、必要な耐圧ができるだけ低くなるように、第2の電圧を可能な限り低くする。
(6)この集積回路装置において、前記不揮発性記憶部は、前記データを不揮発に記憶しソースに対して前記第1の電圧または前記接地電圧が供給される第1のトランジスターと、前記第1のトランジスターの選択に用いられる第2のトランジスターと、を含むメモリーセルと、前記メモリーセルから前記データをリードする場合に、前記第2のトランジスターのゲートに対してゲート電圧を与えるリミッター回路とを含み、前記リミッター回路が供給する前記第2のトランジスターのゲート電圧は前記第1のトランジスターのソース電圧に対して前記第2のトランジスターの閾値電圧に基づく所定の電圧差を有してもよい。
(7)この集積回路装置において、前記不揮発性記憶部は、フローティングゲート構造の前記第1のトランジスターを有する前記メモリーセルを含んでもよい。
(8)この集積回路装置において、前記不揮発性記憶部は、MONOS構造の前記第1のトランジスターを有する前記メモリーセルを含んでもよい。
これらの発明の集積回路装置は、不揮発性記憶部にメモリーセルとリミッター回路とを含む。メモリーセルは、不揮発性の記憶素子である第1のトランジスターと、第1のトランジスターの選択用の第2のトランジスターと、を含む。例えば、第1のトランジスターはFAMOS(Floating gate Avalanche injection Metal Oxide Semiconductor)構造のトランジスターであってもよいし、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)構造のトランジスターであってもよいし、その他のメモリートランジスターであってもよい。例えば、第2のトランジスターはMOS構造のトランジスターであって、第1のトランジスターと直列に接続されてもよい。
リミッター回路は、電圧リミッター回路であって、例えばダイオード接続されたトランジスター、ダイオード、抵抗等で構成されていてもよい。不揮発性記憶部は、リミッター回路を含むことで、第1のトランジスターのソース電圧(第1の電圧または接地電圧が供給される)に対して所定の電圧差を有するゲート電圧を第2のトランジスターに与える。ここで、所定の電圧差は、第2のトランジスターの閾値電圧に基づいて定められており、例えば第1のトランジスターのデータをリードして“0”であるか“1”であるかを判断するのに必要十分な値であってもよい。
なお、“0”と“1”は2進数や論理を示す表記であるが、以下においてはデジタル回路の電圧レベルとも対応させており、ローレベルが“0”に、ハイレベルが“1”に対応
するものとする。
ここで、不揮発性記憶部のリードは、電源端子が第1の電圧(例えば3V)を受け取る場合に行われる。従来の集積回路装置の不揮発性記憶部では、データをリードする場合に、例えば第1のトランジスターのソース電圧に対して例えば3Vの電圧差が生じるように、第2のトランジスターのゲート電圧を与えていた。このとき、電圧差の大きいゲート電圧を用いるため、第1のトランジスターの絶縁膜に電荷が蓄積される可能性が高まり、誤った書き込み(リードディスターブ)が発生しやすかった。
しかし、本発明の集積回路装置の不揮発性記憶部では、リード時に、第1のトランジスターのソース電圧に対して所定の電圧差を有するゲート電圧を第2のトランジスターに与える。この所定の電圧差は、第2のトランジスターの閾値電圧に基づいて定められ例えば3Vに比べて十分に小さい。そのため、リードディスターブの発生を抑制することができる。
このように、これらの発明の集積回路装置は、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させずに不揮発性記憶部への書き込みが可能であるだけでなく、リードディスターブの発生も抑制できる。
(9)本発明は、前記の集積回路装置を含む振動デバイスである。
(10)本発明は、前記の集積回路装置を含む電子機器である。
これらの発明は、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させない集積回路装置を含む。そのため、小型でコストを抑えた振動デバイス、電子機器を実現できる。
第1実施形態の集積回路装置のブロック図。 第1実施形態の集積回路装置の電圧の変化を示す図。 第1実施形態の不揮発性記憶部の説明図。 第1実施形態のリミッター回路の構成を説明する図。 第1実施形態のリミッター回路の出力について説明する図。 第1実施形態のメモリーセルのリード動作を説明する図。 第1実施形態の動作モードと印加する電圧との関係を示す図。 第1実施形態の変形例のリミッター回路の構成を説明する図。 第1実施形態の変形例のメモリーセルのリード動作を説明する図。 第1実施形態の変形例の動作モードと印加する電圧との関係を示す図。 第2実施形態の集積回路装置のブロック図。 第2実施形態の集積回路装置の電圧の変化を示す図。 図13(A)〜図13(B)は、振動デバイスの構成例を示す図。 前記実施形態の集積回路装置を含む電子機器のブロック図。 図15(A)〜図15(B)は電子機器の外観を例示する図。 第1実施形態のレギュレーターの構成例を示す図。 第1実施形態の別の変形例の集積回路装置のブロック図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.集積回路装置(第1実施形態)
1.1.集積回路装置の構成
図1は、本実施形態の集積回路装置1の構成を示すブロック図である。集積回路装置1は、電源端子P1を介して供給される電圧(以下、外部電圧)で動作する不揮発性記憶部10を含む。また、集積回路装置1は、外部電圧に基づいて内部電圧VINT(例えば1.8V)を生成するレギュレーター3、内部電圧VINTで動作するデータ処理部9を含む。なお、集積回路装置1は接地されており、接地電位(例えば0V)は全ての機能ブロックに供給されるものとする。
集積回路装置1は、外部電圧として、VDD(例えば3V、本発明の第1の電圧に対応)とVDDよりも高いHVDD(例えば7V、本発明の第2の電圧に対応)とを1つの電源端子P1で排他的に受け取る。
ここで、レギュレーター3は、電源端子P1を介してVDDを受け取り、内部電圧VINTを生成することを通常の動作とする。つまり、レギュレーター3は、本発明の第1の回路に対応する。
不揮発性記憶部10は、OTPメモリーであり1回だけライトされる。そのため、ライト以外の動作(例えばリード)が通常の動作となる。そして、不揮発性記憶部10は、ライト時にはHVDDが必要であるが、ライト以外の動作ではVDDが供給されればよい。
このように、集積回路装置1の通常の動作では、電源電圧はVDDが供給されればよいが、不揮発性記憶部10のライト用にHVDDも必要である。集積回路装置1は、高電圧(HVDD)用の専用端子を持たず、通常の電源電圧(VDD)用の端子(電源端子P1)と兼用している。そのため、集積回路装置1は端子数を減らすことができる。
データ処理部9は、例えばアナログ部5とロジック部7とを含む。アナログ部5は、集積回路装置1の外部からアナログ入力データDaiを受け取り、所定の処理を実行してアナログ出力データDaoを出力する。なお、アナログ出力データDaoはアナログ入力データDaiと直接の関係がないデータであってもよい。ロジック部7は、集積回路装置1の外部からデジタル入力データDdiを受け取り、所定の処理を実行してデジタル出力データDdoを出力する。なお、デジタル出力データDdoはデジタル入力データDdiと直接の関係がないデータであってもよい。そして、アナログ部5とロジック部7とは相互にデータのやりとりを行ってもよい。
ここで、不揮発性記憶部10はアナログ部5の設定値Paおよびロジック部7の設定値Pdを記憶しているものとする。設定値Pa、Pdはそれぞれアナログ部5、ロジック部7の処理に影響を与える値であり、キャリブレーション用のデータであってもよいし、使用環境に応じた演算補正用のデータであってもよい。不揮発性記憶部10は、さらにレギュレーター3用の設定値Prを記憶していてもよい。
なお、不揮発性記憶部10は、制御信号WCに基づいて1回だけ設定値Pa、Pd、Prのライトを行う。不揮発性記憶部10の内部においてライト、リードなどの動作モードは後述する信号RDおよび信号WRで制御されるが、信号RDおよび信号WRは制御信号WCに基づいて変化する。集積回路装置1では、制御信号WCは外部から与えられるが、集積回路装置1の内部で生成されてもよい。制御信号WCは、電源端子P1にHVDDが供給されている場合に、不揮発性記憶部10の動作モードがライトとなるように変化する。
図2は、本実施形態の集積回路装置1の電圧の変化を示す図である。なお、図1と同じ
要素には同じ符号を付しており説明を省略する。また、図2では接地電位を0V、VDDを3V、HVDDを7V、VINTを1.8Vと具体的な数値で示しているが、これらの数値に限るものではない。また、以下の説明では適宜VDD、HVDD等と言い換えて説明する。
図2のように、集積回路装置1には、時刻t0で電源端子P1に外部電源の3V(VDD)が供給される。時刻t0が集積回路装置1の電源投入時であり、時刻t0以降にレギュレーター3、不揮発性記憶部10が動作可能になる。そして、時刻t0から少し経過した時刻t1で、レギュレーター3が生成する内部電圧は1.8V(VINT)で安定する。そして、時刻t1以降にデータ処理部9(アナログ部5、ロジック部7)が動作可能になる。
時刻t2〜時刻t3では、電源端子P1に外部電源の7V(HVDD)が供給される。そして、時刻t2〜時刻t3の期間内に制御信号WCがアクティブになり、不揮発性記憶部10は設定値Pa、Pd、Prのライトを行う。
集積回路装置1の構成においては、データ処理部9にはレギュレーター3からの内部電圧が供給される。そのため、電源端子P1にHVDDが供給されることは、データ処理部9に影響を与えない。しかし、レギュレーター3、不揮発性記憶部10については、外部電圧を受け取ることによる影響を考慮する必要がある。このことについて、以下に説明する。
1.2.レギュレーター
レギュレーター3は、高電圧のHVDDを受け取ることから、入力電圧の最大定格がHVDD以上でなければならない。ここで、HVDDは不揮発性記憶部10のメモリーセルにデータをライトすることができる十分に高い電圧でなければならない。しかし、レギュレーター3の入力電圧の最大定格に影響することを考慮すると、HVDDは低い方がよい。そのため、HVDDは不揮発性記憶部10のメモリーセルにデータをライトすることができる下限の電圧であることが好ましい。なお、この下限の電圧は、集積回路装置1の設計段階においても例えばシミュレーション等から得られる。また、既に同じメモリーセルの不揮発性メモリーが製造されていれば、その評価に基づいて得ることもできる。
本実施形態では、HVDDは7Vであって、レギュレーター3は入力電圧の最大定格を7Vとするものを用いている。図16は、レギュレーター3の構成を示す図である。レギュレーター3は、入力電圧の最大定格に注意を必要とするが、その構成は特殊なものではなく、簡単に説明すると以下のとおりである。
図16のように、レギュレーター3は入力電圧vin、接地電圧vssから出力電圧voutを生成する。ここで、図1の電源端子P1介して供給される電圧が入力電圧vinに対応し、内部電圧VINTが出力電圧voutに対応する。なお、図1では接地電圧vssについては省略している。
図16のレギュレーター3で、誤差増幅器(エラーアンプEA)は、出力電圧voutを帰還抵抗RsとRfによって抵抗分割した電圧Vfbと、基準電圧Vrefとを比較する。エラーアンプEAによる比較によって、入力電圧vinの変化に影響を受けずに一定の出力電圧voutを生成する。なお、基準電圧Vrefは、例えばツェナーダイオードを含んで構成される基準電圧回路30と、ツェナーダイオードに電流を供給する定電流源32によって生成される。また、出力トランジスター136は入力と出力の電圧差に基づいて熱変換を行い、出力電圧voutを安定させる。
レギュレーター3はさらに、負荷の短絡による過電流を防止する過電流保護回路、温度上昇を検知して出力を遮断する過熱保護回路等を含んでいてもよい。
1.3.不揮発性記憶部
1.3.1.全体構成
図3は、不揮発性記憶部10の構成を示す図である。図1〜図2と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。不揮発性記憶部10は、不揮発性記憶素子であるFAMOS(Floating gate Avalanche injection Metal Oxide Semiconductor)構造のトランジスター(FAMOSトランジスターFTr)を含むメモリーセルMCを複数含んでいる。不揮発性記憶部10は、内部電圧ではなく外部電圧が供給されるため、リードディスターブの問題を解決するために、以下のような構成をとる。
不揮発性記憶部10は、メモリーセルMCを図3のY方向(以下、行方向)および図3のX方向(以下、列方向)にアレイ状に配置している。本実施形態の不揮発性記憶部10は、行方向にm個(mは自然数)、列方向にn個(nは自然数)のメモリーセルMCを並べた構造になっている。
また、メモリーセルMCは、ソース線SL、ワード線WL1〜WLm、ビット線BL1〜BLnと図3のように接続している。ワード線WL1〜WLmがアクティブか、非アクティブかは、それぞれ図外の制御部からのワード線制御信号WI1〜WImに基づいて定まる。なお、ワード線制御信号WI1〜WImはアクティブ・ハイの信号である。
ここで、ワード線調整部CTは、ワード線WL1〜WLmの電圧を調整する。ワード線調整部CTは、それぞれワード線制御信号WI1〜WImが入力されるインバーターIV1〜IVmを含む。インバーターIV1〜IVmはそれぞれワード線WL1〜WLmと接続されている。そして、ワード線調整部CTは、共通のリミッター回路LCを含む。リミッター回路LCは、インバーターIV1〜IVmの出力電圧を調整できる。
なお、図3は不揮発性記憶部10の一部を示したものであり、不揮発性記憶部10の全ての構成要素を図示したものではない。また、以下において、全てのメモリーセルMCに共通な構造や制御については、i行(1≦i≦m、iは自然数)、j列(1≦j≦n、jは自然数)のメモリーセルMCijについてのみ説明や図示を行うものとする。また、ワード線調整部CTについても、構造や制御について、その一部であるワード線調整部CTiについてのみ説明や図示を行うものとする。
メモリーセルMCijは、ワード線WLiとビット線BLjとによって選択されて、書き込み(ライト)および読み出し(リード)が行われる。なお、ビット線BLjについても、図外の制御部によって電圧制御されるものとする。
メモリーセルMCijは、フローティングゲートFGを含むFAMOSトランジスターFTr(本発明の第1のトランジスターに対応)とワード線WLiによって選択される選択トランジスターCTr(本発明の第2のトランジスターに対応)が直列に接続された構造となっている。
ここで、フローティングゲートFGに電荷が注入された状態では、読み出しされた時に電流が流れるので、このことを検出してメモリーセルMCijの値が“0”であるとする。また、フローティングゲートFGに電荷が注入されていない状態では、読み出しされた時に電流が流れないので、このことを検出してメモリーの値が“1”であるとする。例えば、書き込み(すなわち、フローティングゲートFGへの電荷の注入)をしていない初期のメモリーセルMCijを読み出す時の期待値は“1”である。
図3のように、メモリーセルMCijにおいて、FAMOSトランジスターFTr、選択
トランジスターCTrはP型トランジスターであるが、P型トランジスターでなくN型トランジスターで構成することもできる。なお、ソース線SLは共通であって、全てのメモリーセルMCのFAMOSトランジスターFTrのソースと接続される。
1.3.2.リミッター回路の構成
図4は、リミッター回路LCの詳細な構成を示す図である。図3で示したワード線調整部CTの構造は各ワード線で共通であるため、リミッター回路LCを含む一部であるワード線調整部CTiについてのみ図示して説明する。なお、ワード線WLiに接続されるメモリーセルMCij以外のメモリーセルMCについては、メモリーセルMCijと構造、制御が同じであるため図示と説明を省略している。また、図1〜図3と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
図4のワード線調整部CTiには、外部からVDD(本発明の第1の電圧に対応、例えば3V)とGND(本発明の接地電圧に対応、例えば0V)が供給されている。ワード線調整部CTiは、ワード線制御信号WIiが入力され、出力がワード線WLiに接続されているインバーターIViを含む。
ここで、図外の制御部によってアクティブ・ハイであるワード線制御信号WIiが“0”(ローレベル)とされた場合には、メモリーセルMCijのP型の選択トランジスターCTrのゲートと接続されるワード線WLiの電圧はVDDとなる。そのため、選択トランジスターCTrはオフ状態となる。つまり、ワード線制御信号WIiが“0”(ローレベル)である場合、メモリーセルMCijは選択されず、ワード線WLiは非アクティブである。
一方、ワード線制御信号WIiが“1”(ハイレベル)である場合には、ワード線WLiの電圧はノードN3の電圧になる。ノードN3の電圧は、リミッター回路LCの出力電圧である。そこで、以下にリミッター回路LCの構成を説明し、不揮発性記憶部の動作モードが“リード”であるとしてノードN3の電圧を求める。
リミッター回路LCは、多段に接続された複数の回路素子(以下、回路素子群L1)と、一端がノードN3に接続された抵抗Rを含む。リミッター回路LCは、図外の制御部から動作モードによって値が変化する信号RDおよび信号WRを受け取る。動作モードがリード(メモリーセルMCijからデータをリードする場合)であれば、信号RDは“1”(ハイレベル)であり、信号WRは“0”(ローレベル)である。
動作モードがリードであるとすると、信号RDは“1”であるため、抵抗Rの他端は接地されることになる。ここで、回路素子群L1の一端のノードN1の電圧はVDDである。そして、回路素子群L1の他端のノードN2については、動作モードがリードで信号WRが“0”であるため、ノードN3と電気的に接続される。すなわち、動作モードがリードの場合、ノードN3の電圧は、ノードN2の電圧となる。
図4のように、回路素子群L1は、回路素子として2つのダイオード接続されたP型のトランジスター(トランジスターL10およびトランジスターL11)を含む。そして、トランジスターL10とトランジスターL11とは直列に接続されている。そのため、このP型のトランジスターの閾値電圧をVthpとすると、ノードN2の電圧は最終的におおよそVDD−2×|Vthp|となる。したがって、動作モードがリードであって、ワード線制御信号WIiが“1”である場合には、ワード線WLiの電圧はVDD−2×|Vthp|になると考えることができる。
ここで、抵抗Rは、トランジスターL10、L11よりも弱い電流能力をもつ高抵抗である
。動作モードがリードの場合、リミッター回路LCに含まれる抵抗RはノードN3の電圧(ここではノードN2の電圧と同じ)をおおよそVDD−2×|Vthp|に安定させる機能を有する。
図5は、ノードN3の電圧に対して、トランジスターL10およびトランジスターL11を流れる電流IL1と、抵抗Rを流れる電流IRとを示したものである。ノードN3の電圧が例えばVDD−2×|Vthp|よりも高いVx1になった場合を考える。このとき、トランジスターL10およびトランジスターL11には電流は流れない(電流IL1)が、抵抗Rには電流が流れる(電流IR)。そのため、ノードN3の電圧はVx1から図5の矢印a1の向きに変化していく。すなわち、ノードN3の電圧は徐々に低下することになる。
次に、ノードN3の電圧が例えばVDD−2×|Vthp|よりも低いVx0になった場合を考える。このとき、トランジスターL10およびトランジスターL11に電流が流れ(電流IL1)、抵抗Rにも電流が流れる(電流IR)。抵抗Rは、トランジスターL10、L11よりも弱い電流能力をもつ高抵抗であるため、ノードN3の電圧はVx0から図5の矢印a0の向きに変化していく。すなわち、ノードN3の電圧は徐々に上昇することになる。
そして、ノードN3の電圧が、図5の矢印a0または矢印a1の向きに変化して、電流IL1と電流IRの交点B0まで達すると、トランジスターL10、L11を流れる電流と抵抗Rを流れる電流とが等しいので安定する。ここで、交点B0に対応するノードN3の電圧は、おおよそVDD−2×|Vthp|である。そのため、リミッター回路LCは抵抗Rを含むことで、最終的におおよそVDD−2×|Vthp|の電圧を生成することができる。したがって、不揮発性記憶部10は、動作モードがリードであって、ワード線制御信号WIiが“1”である場合には、ワード線WLiの電圧を安定的にVDD−2×|Vthp|とすることができる。
1.3.3.リード動作の詳細
ここで、ワード線WLiの電圧をVDD−2×|Vthp|に制限することで、リードディスターブの発生を抑制できることを、図6を参照して説明する。図6は、メモリーセルMCijについて、ソース線SLの電圧をVDDとし、ビット線BLjの電圧をGNDとして、メモリーセルMCijのデータをリードしている様子を示している。このとき、ビット線BLjを流れるリード信号の電流IRPによって、メモリーセルMCijのデータが“0”であるか“1”であるかを判断する。
選択トランジスターCTrのゲートに接続されたワード線WLiの電圧がVDD−2×|Vthp|であるので、図6のノードNpの電圧はVDD−|Vthp|以上でなければリードできない。つまり、ノードNpの電圧がVDD−|Vthp|より低いと、選択トランジスターCTrについて|Vgs|<|Vthp|となり、選択トランジスターCTrはオフ状態になる。なお、Vgsはゲート−ソース間の電圧である。また、VthpはP型のトランジスターの閾値電圧であり、トランジスターL10およびトランジスターL11についての閾値電圧と同じである。
すると、メモリーセルMCijのデータをリードする条件は、ノードNpの電圧がVDD−|Vthp|以上となることであるが、この条件は、FAMOSトランジスターFTrに加わるドレイン−ソース間の電圧の大きさ|Vds|が|Vthp|に制限されることを意味する。
例えば、従来の不揮発性メモリーは、データをリードする場合に、例えば第1のトランジスターのソース電圧(VDD)に対してVDD−GND間に等しい電圧差が生じるようなゲート電圧(GND)を第2のトランジスターに与える。このとき、FAMOSトランジス
ターFTrに加わるドレイン−ソース間の電圧の大きさ|Vds|は|VDD−Vthp|にもなり得るため、リードディスターブが発生しやすかった。
一方、FAMOSトランジスターFTrに加わるドレイン−ソース間の電圧の大きさ|Vds|が|Vthp|に制限される本実施形態の不揮発性記憶部10は、|Vthp|が|VDD−Vthp|に比べて小さな値であるため、リードディスターブの発生を抑制することができる。
このように、不揮発性記憶部10は、選択トランジスターCTrのゲートと接続されるワード線WLiのリード時の電圧をVDD−2×|Vthp|にすることで、FAMOSトランジスターFTrに加わる電圧の大きさを|Vthp|に制限して、リードディスターブの発生を抑制することができる。
1.3.4.他の動作モード
図7は、本実施形態の不揮発性記憶部10における動作モードと印加する電圧との関係をまとめたものである。前記のように動作モードがリードの場合には、リミッター回路LCの出力としてVDD−2×|Vthp|という電圧が得られる。そして、この電圧はワード線WLiに印加され、ソース線SLの電圧をVDDとし、ビット線BLjの電圧をGNDとすることで、メモリーセルMCijのデータをリードできる。
動作モードがライトの場合には、不揮発性記憶部10にHVDDが供給されている。そして、信号RDは“0”であり、信号WRは“1”である。そのため、ノードN3の電圧はGNDとなる(図4参照)。よって、ワード線WLiの電圧はGNDであり、ソース線SLの電圧をGND、ビット線BLjの電圧をHVDDにすることで、メモリーセルMCijにデータをライトすることができる。なお、ビット線BLjの電圧をGNDとすれば、データのライトは行われない。
動作モードがリードでもライトでもない場合(この例では待機状態とする)には、信号RDと信号WRはともに“0”である。このとき、抵抗Rに電流は流れず、リミッター回路LCの出力(ノードN3)の電圧はVDD−2×|Vthp|以上となる(図4参照)。また、ワード線WLiの電圧はVDD(非アクティブ)であり、ソース線SLの電圧をVDD、ビット線BLjの電圧をVDDにすることで、メモリーセルMCijは待機状態となる。
このように、不揮発性記憶部10は、従来の不揮発性メモリーと同じようにリード、ライト、待機状態という動作モードを有する。そして、前記のように、選択トランジスターCTrのゲートと接続されるワード線WLiのリード時の電圧をVDD−2×|Vthp|にすることで、FAMOSトランジスターFTrに加わる電圧の大きさを|Vthp|に制限して、リードディスターブの発生を抑制することができる。
1.4.不揮発性記憶部(変形例)
不揮発性記憶部10のメモリーセルMCが含む第1のトランジスターは、FAMOS構造のトランジスターに限らず、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)構造のトランジスターであってもよい。以下にこの変形例について説明する。なお、重複説明を避けるために、全体構成やノードN3の電圧と電流の関係の説明については省略する。
1.4.1.リミッター回路の構成
図8は、変形例のリミッター回路LCの詳細な構成を示す図である。なお、ワード線WLiに接続されるメモリーセルMCij以外のメモリーセルMCについては、メモリーセルMCijと構造、制御が同じであるため図示と説明を省略している。また、図1〜図7と同
じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。なお、書込ワード線WLiwについても、ワード線WLiと同じ電圧が与えられるように不図示の書込ワード線調整部CTw(構成はワード線調整部CTと同じ)による制御が行われるものとし、以下の説明を省略する。
図外の制御部によってアクティブ・ローであるワード線制御信号nWIiが“1”(ハイレベル)とされた場合には、メモリーセルMCijのN型の選択トランジスターCTrのゲートと接続されるワード線WLiの電圧はGNDとなる。そのため、選択トランジスターCTrはオフ状態となる。つまり、ワード線制御信号nWIiが“1”(ハイレベル)である場合、メモリーセルMCijは選択されず、ワード線WLiは非アクティブである。
一方、ワード線制御信号nWIiが“0”(ローレベル)である場合には、ワード線WLiの電圧はノードN3の電圧になる。ノードN3の電圧は、リミッター回路LCの出力電圧である。
リミッター回路LCは、多段に接続された複数の回路素子(以下、回路素子群L2)と、一端がノードN3に接続された抵抗Rを含む。リミッター回路LCは、図外の制御部から動作モードによって値が変化する信号nRDおよび信号nWRを受け取る。動作モードがリード(メモリーセルMCijからデータをリードする場合)であれば、信号nRDは“0”(ローレベル)であり、信号nWRは“1”(ハイレベル)である。
動作モードがリードであるとすると、信号nRDは“0”であるため、抵抗Rの他端の電圧はVDDになる。ここで、回路素子群L2の一端のノードN1の電圧はGNDである。そして、回路素子群L2の他端のノードN2については、動作モードがリードで信号nWRが“1”であるため、ノードN3と電気的に接続される。すなわち、動作モードがリードの場合、ノードN3の電圧は、ノードN2の電圧となる。
図8のように、回路素子群L2は、回路素子として2つのダイオード接続されたN型のトランジスター(トランジスターL20およびトランジスターL21)を含む。そして、トランジスターL20とトランジスターL21とは直列に接続されている。そのため、このN型のトランジスターの閾値電圧をVthnとすると、ノードN2の電圧は最終的におおよそ2×Vthnとなる。したがって、動作モードがリードであって、ワード線制御信号nWIiが“0”である場合には、ワード線WLiの電圧は2×Vthnになると考えることができる。
ここで、抵抗Rは、トランジスターL20、L21よりも弱い電流能力をもつ高抵抗である。動作モードがリードの場合、リミッター回路LCに含まれる抵抗RはノードN3の電圧(ここではノードN2の電圧と同じ)をおおよそ2×Vthnに安定させる機能を有するが、図5を用いた説明と同様であるため詳細は省略する。
1.4.2.リード動作の詳細
ワード線WLiの電圧を2×Vthnに制限することで、リードディスターブの発生を抑制できることを、図9を参照して説明する。図9は、メモリーセルMCijについて、ソース線SLの電圧をGNDとし、ビット線BLjの電圧をVDDとして、メモリーセルMCijのデータをリードしている様子を示している。このとき、ビット線BLjを流れるリード信号の電流IRPによって、メモリーセルMCijのデータが“0”であるか“1”であるかを判断する。
選択トランジスターCTrのゲートに接続されたワード線WLiの電圧が2×Vthnであるので、図9のノードNnの電圧はVthn以下でなければリードできない。つまり、ノードNnの電圧がVthnより高いと、選択トランジスターCTrについてVgs<Vthnとなり、選択トランジスターCTrはオフ状態になる。なお、Vgsはゲート−ソース間の電圧であ
る。また、VthnはN型のトランジスターの閾値電圧であり、トランジスターL20およびトランジスターL21についての閾値電圧と同じである。また、このときMONOSトランジスターMTrのゲートに接続された書込ワード線WLiwの電圧も2×Vthnである。
すると、メモリーセルMCijのデータをリードする条件は、ノードNnの電圧がVthn以下となることであるが、この条件は、MONOSトランジスターMTrに加わるドレイン−ソース間の電圧の大きさVdsがVthnに制限されることを意味する。
このように、不揮発性記憶部10は、選択トランジスターCTrのゲートと接続されるワード線WLiのリード時の電圧を2×Vthnにすることで、MONOSトランジスターMTrに加わる電圧の大きさを、比較的小さな値であるVthnに制限して、リードディスターブの発生を抑制することができる。
1.4.3.他の動作モード
図10は、本実施形態の不揮発性記憶部10における動作モードと印加する電圧との関係をまとめたものである。前記のように動作モードがリードの場合には、リミッター回路LCの出力として2×Vthnという電圧が得られる。そして、この電圧はワード線WLiに印加され、ソース線SLの電圧をGNDとし、ビット線BLjの電圧をVDDとすることで、メモリーセルMCijのデータをリードできる。なお、書込ワード線WLiwについても、ワード線WLiと同じ電圧2×Vthnとする。
動作モードがライトの場合には、不揮発性記憶部10にHVDDが供給されている。そして、信号nRDは“1”であり、信号nWRは“0”である。そのため、ノードN3の電圧はHVDDとなる(図8参照)。よって、ワード線WLi(および書込ワード線WLiw)の電圧はHVDDであり、ソース線SLの電圧をHVDD、ビット線BLjの電圧をGNDにすることで、メモリーセルMCijにデータをライトすることができる。なお、ビット線BLjの電圧をVDDとすれば、データのライトは行われない。
動作モードがリードでもライトでもない場合(この例では待機状態とする)には、信号nRDと信号nWRはともに“1”である。このとき、抵抗Rに電流は流れず、リミッター回路LCの出力(ノードN3)の電圧は2×Vthn以下となる(図8参照)。また、ワード線WLiおよび書込ワード線WLiwの電圧はGND(非アクティブ)であり、ソース線SLの電圧をGND、ビット線BLjの電圧をGNDにすることで、メモリーセルMCijは待機状態となる。
このように、不揮発性記憶部10は、従来の不揮発性メモリーと同じようにリード、ライト、待機状態という動作モードを有する。そして、前記のように、選択トランジスターCTrのゲートと接続されるワード線WLiのリード時の電圧を2×Vthnにすることで、MONOSトランジスターMTrに加わる電圧の大きさをVthnに制限して、リードディスターブの発生を抑制することができる。
つまり、本実施形態の集積回路装置1は、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させずに不揮発性記憶部10への書き込みが可能である。さらに、リミッター回路を備えた不揮発性記憶部10を用いることで、外部電圧を用いることによるリードディスターブの発生も抑制できる。
1.5.その他の変形例
図17は、本実施形態の別の変形例の集積回路装置1のブロック図である。なお、図1〜図10、図16と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。また、第1実施形態と異なる事項についてのみ説明する。
図17の集積回路装置1のように、レギュレーター3を省略して、データ処理部9が外部電圧を受け取るようにしてもよい。このとき、レギュレーター3を含まないことで、さらに回路規模を小さくすることが可能になる。なお、図17の構成の集積回路装置1では、データ処理部9が本発明の第1の回路に対応する。
ただし、データ処理部9のうち電源電圧がHVDDに切り換わる部分の回路素子は、最大定格がHVDD以上である必要がある。
2.集積回路装置(第2実施形態)
図11は、本実施形態の集積回路装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態の集積回路装置1では、第1実施形態のように内部にリミッター回路を備えた不揮発性記憶部10が使用できない場合(すなわち、従来の不揮発性メモリーを使用する場合)でも、リードディスターブの発生を抑制することができる。なお、図1〜図10、図16、図17と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。また、第1実施形態と異なる事項についてのみ説明する。
本実施形態の集積回路装置1は、第1実施形態と異なり、不揮発性記憶部10が外部電圧と内部電圧とを切り換えることを可能にするスイッチSWを含む。スイッチSWは、制御信号WCに基づいて変化する。
不揮発性記憶部10は、ライト以外の処理(例えばリード)を行う場合には、スイッチSWは図11の(a)側に接続されて、レギュレーター3からの内部電圧VINTを用いる。そして、ライトを行う場合にだけ、スイッチSWは図11の(b)側に接続されて、HVDD(7V)である外部電圧を用いる。
このとき、不揮発性記憶部10も通常の動作で内部電圧VINTを用いるため、リードディスターブに対する特別の対策は不要であり、例えば従来の不揮発性メモリーを用いることが可能である。また、不揮発性記憶部10のうち、電源電圧がHVDDに切り換わる部分の回路素子だけについて最大定格を上げればよいので、サイズやコストをさらに低減できる可能性がある。
ただし、不揮発性記憶部10のメモリーセルからリードを開始できるのは、内部電圧VINTが安定してからであるため、本実施形態の集積回路装置1は、レギュレーター用の設定値Prを不揮発性記憶部10に記憶していない。
図12は、本実施形態の集積回路装置1の電圧の変化を示す図である。なお、図1〜図11と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。図12のように、集積回路装置1には、時刻t0で電源端子P1に外部電源の3V(VDD)が供給される。時刻t0が集積回路装置1の電源投入時であり、時刻t0以降にレギュレーター3が動作する。そして、時刻t0から少し経過した時刻t1で、レギュレーター3が生成する内部電圧は1.8V(VINT)で安定する。そして、時刻t1以降にデータ処理部9(アナログ部5、ロジック部7)が動作可能となる。
ここで、図12のnvの電圧は、スイッチSWで選択された不揮発性記憶部10の電源電圧を表す(図11参照)。nvの電圧についても時刻t1で1.8Vとなっており、不揮発性記憶部10も時刻t1以降に動作可能となる。なお、初期の設定として、スイッチSWは図11の(a)側に接続されているとする。
時刻t2〜時刻t3では、電源端子P1に外部電源の7V(HVDD)が供給される。そし
て、時刻t2〜時刻t3の期間内である時刻tb0〜時刻tb1において、スイッチSWは図11の(b)側に接続される。このとき、不揮発性記憶部10は、HVDD(7V)である外部電圧を用いて、設定値Pa、Pdのライトを行う。
本実施形態の集積回路装置1は、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させずに不揮発性記憶部10への書き込みが可能である。さらに、不揮発性記憶部10の電源電圧を選択するスイッチを備えることで、リードディスターブの発生も抑制し、サイズやコストをさらに低減できる可能性がある。なお、その他の事項については第1実施形態と同じであり説明を省略する。
3.振動デバイス
集積回路装置1(第1実施形態、第2実施形態および各変形例を含む)は、振動デバイス200用の集積回路装置1であってもよい。なお、以下に説明する振動デバイス200は、集積回路装置1を含むものとして説明するが、振動デバイス200の全体、または一部が集積回路装置(IC)として提供されてもよい。
振動デバイス200は、集積回路装置1を含み、電圧制御型の発振回路と、当該発振回路により発振する発振素子(振動体)とを含むものである。振動デバイスとしては、例えば、発振素子として振動子を備えた発振器や発振素子として振動型のセンシング素子を備えた物理量センサー等が挙げられる。
図13(A)に、振動デバイスの一例である発振器の構成例を示す。なお、図1〜図12、図16、図17と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。図13(A)に示す振動デバイス200(発振器)は、温度補償型発振器(TCXO)であり、集積回路装置1と、発振回路210と、温度センサー220と、水晶振動子等の発振素子230とを含む。
発振回路210は、温度センサー220の出力信号に応じた周波数制御電圧Vcを内部で生成することで、温度変化に応じて可変容量素子の容量値を変化させ、発振素子230の周波数温度特性を補償しながら一定の周波数で発振させる。そして、集積回路装置1は、不揮発性記憶部10に記憶されたテーブルに基づいて、温度センサー220の出力信号に応じて発振回路210からの信号を補正し、精度のよい発振信号を出力する。
本実施形態の振動デバイスである発振器としては、温度補償型発振器(TCXO)の他にも、電圧制御型発振器(VCXOやVCSO等)、電圧制御温度補償型発振器(VC−TCXO)、恒温型発振器(OCXO等)等が挙げられる。また、このような発振器は、発振素子の材質や励振手段によらず、圧電発振器(水晶発振器等)、SAW発振器、シリコン発振器、原子発振器等であってもよい。
図13(B)に、振動デバイスの一例である物理量センサーの構成例を示す。なお、図1〜図12、図16、図17と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。図13(B)に示す振動デバイス200(物理量センサー)は、集積回路装置1と、発振回路210と、温度センサー220と、水晶等を材料とするセンサー素子240と、検出回路250とを含む。
発振回路210は、温度センサー220の出力信号に応じた周波数制御電圧Vcを内部で生成することで、温度変化に応じて可変容量素子の容量値を変化させ、センサー素子240の周波数温度特性を補償しながら一定の周波数で発振させる。
センサー素子240は、一定の周波数で振動しながら、加わった物理量(例えば、角速
度や加速度等)の大きさに応じた検出信号を出力する。
検出回路250は、センサー素子240の検出信号の検波や直流化を行い、センサー素子240に加わった物理量の大きさに応じた信号を生成する。
そして、集積回路装置1は、不揮発性記憶部10に記憶されたテーブルに基づいて、温度センサー220の出力信号に応じて、検出回路250からの出力を調整する。例えば、集積回路装置1は、回路素子の温度特性やセンサー素子240の温度特性を補償し、振動レベルを調整した物理量信号を生成して出力してもよい。
本実施形態の振動デバイスである物理量センサーとしては、角速度センサー(ジャイロセンサー)や加速度センサー等が挙げられる。
振動デバイス200は、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させない集積回路装置1を含む。そのため、端子数を増やさず、小型でコストを抑えた振動デバイス200を実現できる。
4.電子機器
集積回路装置1(第1実施形態、第2実施形態および各変形例を含む)は、電子機器300の一部であってもよい。電子機器300について、図14〜図15(B)を用いて説明する。なお、図1〜図13(B)、図16、図17と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。
図14は、電子機器300の機能ブロック図である。電子機器300は、不揮発性記憶部10を含む集積回路装置1、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、電子機器300は、図14の構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
集積回路装置1は、不揮発性記憶部10を含み、CPU320からのコマンドに応じて各種の処理を行う。例えば、不揮発性記憶部10に記憶されたパラメーターに基づいて、得られたデータを補正したり、データのフォーマットを変換したりしてもよい。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、例えば集積回路装置1からのデータ等を用いて各種の計算を行う。また、CPU320は、各種の制御処理を行う。例えばCPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
電子機器300は、高電圧用の専用端子を不要にし、サイズやコストを増加させない集積回路装置1を含む。そのため、小型でコストを抑えた電子機器300を実現できる。
電子機器300としては種々の電子機器が考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図15(A)は、電子機器300の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。電子機器300であるスマートフォンは、操作部330としてボタンを、表示部370としてLCDを備えている。そして、電子機器300であるスマートフォンは、前記の不揮発性記憶部10を含む集積回路装置1を用いることで、小型でコストを抑えることができる。
図15(B)は、電子機器300の一例であるドライブレコーダー(車両用の計器の一例)を表す図である。ドライブレコーダーは自動車400に搭載され、例えば自動車400に取り付けられた前方カメラ201や後方カメラ203の映像を処理して必要な情報を記憶する装置である。
そして、電子機器300であるドライブレコーダーは、前記の不揮発性記憶部10を含む集積回路装置1を用いることで、小型でコストを抑えることができる。
5.その他
本発明は、実施形態および変形例で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 集積回路装置、3 レギュレーター、5 アナログ部、7 ロジック部、9 データ
処理部、10 不揮発性記憶部、30 基準電圧回路、32 定電流源、136 出力トランジスター、200 振動デバイス、201 前方カメラ、203 後方カメラ、210 発振回路、220 温度センサー、230 発振素子、240 センサー素子、250 検出回路、300 電子機器、330 操作部、360 通信部、370 表示部、380 音出力部、400 自動車、BL1〜BLn,BLj ビット線、CT,CTi ワード線調整部、CTw 書込ワード線調整部、CTr 選択トランジスター、Dai アナログ入力データ、Dao アナログ出力データ、Ddi デジタル入力データ、Ddo
デジタル出力データ、EA エラーアンプ、FG フローティングゲート、FTr FAMOSトランジスター、L1 回路素子群、L10 トランジスター、L11 トランジスター、L2 回路素子群、L20 トランジスター、L21 トランジスター、LC リミッター回路、MC メモリーセル、MCij メモリーセル、MTr MONOSトランジスター、N1 ノード、N2 ノード、N3 ノード、Nn ノード、Np ノード、P1
電源端子、R 抵抗、Rf,Rs 帰還抵抗、SL ソース線、SW スイッチ、WC
制御信号、WI1〜WIm,WIi ワード線制御信号、WL1〜WLm,WLi ワード線、WLiw 書込ワード線、nWIi ワード線制御信号

Claims (10)

  1. 接地電圧とは異なる第1の電圧と、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧と、を含む複数の電圧を受け取る電源端子と、
    前記電源端子が前記第2の電圧を受け取る場合にデータの書き込みを行い、前記第1の電圧を受け取る場合に前記書き込み以外の処理を行う不揮発性記憶部と、
    前記電源端子が前記第1の電圧を受け取る場合に通常動作を行う、前記不揮発性記憶部とは異なる第1の回路と、を含む集積回路装置。
  2. 請求項1に記載の集積回路装置において、
    前記第1の回路は、
    前記通常動作として、前記電源端子が受け取る前記第1の電圧に基づいて、前記第1の電圧よりも低い内部電圧を生成するレギュレーターを含む集積回路装置。
  3. 請求項1乃至2のいずれか1項に記載の集積回路装置において、
    前記不揮発性記憶部は、
    スイッチを介して前記電源端子または前記レギュレーターと電気的に接続され、
    前記書き込みを行う場合に、前記電源端子と接続されて前記第2の電圧が供給され、
    前記書き込み以外の処理を行う場合に、前記レギュレーターと接続されて前記内部電圧が供給される集積回路装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の集積回路装置において、
    前記第1の回路は、
    前記電源端子と電気的に接続され、
    前記第2の電圧以上の耐圧を有する素子を含む集積回路装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の集積回路装置において、
    前記第2の電圧を、
    前記不揮発性記憶部が前記書き込みを行うことができる下限の電圧とする集積回路装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の集積回路装置において、
    前記不揮発性記憶部は、
    前記データを不揮発に記憶しソースに対して前記第1の電圧または前記接地電圧が供給される第1のトランジスターと、前記第1のトランジスターの選択に用いられる第2のトランジスターと、を含むメモリーセルと、
    前記メモリーセルから前記データをリードする場合に、前記第2のトランジスターのゲートに対してゲート電圧を与えるリミッター回路とを含み、
    前記リミッター回路が供給する前記第2のトランジスターのゲート電圧は前記第1のトランジスターのソース電圧に対して前記第2のトランジスターの閾値電圧に基づく所定の電圧差を有することを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項6に記載の集積回路装置において、
    前記不揮発性記憶部は、
    フローティングゲート構造の前記第1のトランジスターを有する前記メモリーセルを含む集積回路装置。
  8. 請求項7に記載の集積回路装置において、
    前記不揮発性記憶部は、
    MONOS構造の前記第1のトランジスターを有する前記メモリーセルを含む集積回路
    装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の集積回路装置を含む振動デバイス。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の集積回路装置を含む電子機器。
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