JP2014106741A - 捜索支援サーバ、捜索支援プログラム及び捜索支援システム - Google Patents

捜索支援サーバ、捜索支援プログラム及び捜索支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】捜索者の位置情報の履歴に基づき、捜索対象に関する情報を適当な表示装置に配信し、早期に捜索対象を発見する。
【解決手段】捜索支援サーバ8は、当該通信端末の位置情報が管理されている通信端末が取り付けられた携帯端末4及び表示装置6と接続する捜索支援サーバであって、前記通信端末の位置情報の履歴を記憶する履歴記憶手段8491と、前記携帯端末から捜索対象に関する捜索情報を含む捜索要求を受け付けると、該携帯端末に取り付けられた前記通信端末の前記位置情報の履歴に基づき、前記表示装置に前記捜索情報を配信する配信手段846とを有する。
【選択図】図17

Description

本発明は、捜索支援サーバ、捜索支援プログラム及び捜索支援システムに関する。
被保護者(子供等)が保護者(親等)とはぐれて迷子になった場合やある所有物を紛失してしまった場合、例えば館内放送により被保護者や遺失物の特徴を示す情報をアナウンスしたり、人づてに聞いてみたりして、迷子や遺失物を捜索するのが一般的である。
また、移動体通信網のキャリアによって、子供が所持する携帯電話のGPS(Global Positioning System)機能や在圏している基地局の情報に基づいて、迷子になった子供の位置を特定するサービスが展開されている。また、携帯電話を紛失した場合にも、GPS機能等を利用して、紛失した携帯電話の位置を検索するサービスもある。しかしながら、GPSの電波を十分に受信できない建物内等の場所では、基地局の情報を利用した精度が高くない測位となってしまう。したがって、屋内での迷子や遺失物の捜索には、これらの技術、サービスが適しているとはいえない。さらに、迷子になりそうな未就学児に携帯電話を所持させるのは、携帯端末の大きさやそれ自体の紛失の可能性から現実的に困難である。
そこで、特許文献1には、引率者からはぐれてしまった人の現在位置を精度良く特定するための技術が開示されている。具体的には、登録した人が履く靴の靴底に付けら且つ個体識別番号が記憶されたRFIDカードと、床面に設置され且つ上記登録した人が履く靴の靴底が接近したときに上記RFIDカードから個体識別番号を読み取るリーダとを用いて、屋内においてはぐれた人を探す屋内迷子捜索システムが記載されている。
特許文献1に記載の技術によって、屋内において精度良く迷子の位置を特定することはできる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術を利用するために、「屋内施設に入場する際に迷子になりそうな未就学児、低学年児または高齢者を登録し、RFIDカードを発行してもらい、そのRFIDカードを登録した未就学児、低学年児または高齢者の靴の靴底に付着する」ことが前提となっている。そのため、一々RFIDカードの発行や子供等へのRFIDの靴への付着といった手間がかかるし、捜索対象が物である場合には特許文献1に記載の技術ではそもそも遺失物を捜索できないといった問題がある。また、上記同様、迷子になりそうな未就学児等に何らかの位置を発信させる機器等を所持させるのは、それ自体の紛失の可能性から困難な場合も多い。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、捜索者の位置情報の履歴に基づき、捜索対象に関する情報を適当な表示装置に配信し、早期に捜索対象を発見することを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、捜索支援サーバは、当該通信端末の位置情報が管理されている通信端末が取り付けられた携帯端末及び表示装置と接続する捜索支援サーバであって、前記通信端末の位置情報の履歴を記憶する履歴記憶手段と、前記携帯端末から捜索対象に関する捜索情報を含む捜索要求を受け付けると、該携帯端末に取り付けられた前記通信端末の前記位置情報の履歴に基づき、前記表示装置に前記捜索情報を配信する配信手段とを有する。
本発明の実施形態によれば、捜索者の位置情報の履歴に基づき、捜索対象に関する情報を適当な表示装置に配信し、早期に捜索対象を発見できる。
本発明の実施形態における捜索支援システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における配信装置及び通信端末の設置形態の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索支援システムの動作概要の一例を説明するための図である。 本発明の実施形態における通信端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における位置情報のデータのフォーマットの一例を示す概念図である。 本発明の実施形態における位置情報を含むデータのデータ構造の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態における配信装置のハードウェア構成図の一例を示す図である。 本発明の実施形態における配信装置が配信する位置情報の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態におけるゲートウェイ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における位置情報管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である 本発明の実施形態における携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における配信装置及び通信端末の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるゲートウェイ装置及び位置情報管理サーバの機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における位置情報管理サーバの位置情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態における携帯端末、捜索支援サーバ及び表示装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索アプリの位置情報履歴データ作成指示画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索アプリの捜索要求画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索支援サーバの位置情報履歴記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索支援サーバの表示装置設置情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索支援サーバの通信端末関連情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態における表示装置に表示される捜索情報の画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態における捜索支援システムが通信端末の位置情報を管理する動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態における捜索支援システムが位置情報履歴データを作成・更新する動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態における捜索支援システムが捜索要求に基づき表示装置に捜索情報を配信する動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態における捜索支援サーバによる位置情報履歴データの作成・更新処理手順の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態における捜索支援サーバによる捜索要求に基づき表示装置に捜索情報を配信する処理手順の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態における移動ルートと移動ルート上の表示装置とを説明するための図である。 本発明の実施形態における捜索要求に含まれる時間の情報に基づき選択される表示装置を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態における捜索支援システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1(a)に示されるように、捜索支援システム1は、通信端末5a、5b、5c、・・・5n(それぞれを区別しない場合は「通信端末5」という。)と、配信装置3と、ゲートウェイ装置7と、位置情報管理サーバ9とを有する。通信端末5と配信装置3とゲートウェイ装置7とは、例えばIEEE802.15.4規格のアーキテクチャモデルのうち物理層とMAC層を採用したZigBee(登録商標)によるネットワーク891を介して通信可能に接続されている。この場合、日本、米国、欧州等の利用領域に応じて、配信装置3は、800MHz帯、900MHz帯又は2.4GHz帯を利用し、隣接する他の配信装置3を経由して、ゲートウェイ装置7にデータを送信することができる。ゲートウェイ装置7と位置情報管理サーバ9とは、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワーク892を介して、通信可能に接続されている。図1(a)に示されるシステム構成により、捜索支援システム1は、位置情報管理サーバ9に通信端末5の位置情報を管理させることができる。
また、図1(b)に示されるように、捜索支援システム1は、図1(a)に示された機器に加えて、携帯端末4と、表示装置6a、6b、・・・6n(それぞれを区別しない場合は「表示装置6」という。)と、捜索支援サーバ8とを有する。携帯端末4及び表示装置6には、通信端末5が取り付けられている。表示装置6は、例えば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイ又はプロジェクタ等のような情報を表示出力可能な表示装置である。捜索支援サーバ8と位置情報管理サーバ9とは、LAN又はインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。捜索支援サーバ8と、携帯端末4及び表示装置6とは、例えばIEEE802.11規格に準拠する無線LAN等のネットワーク893を介して通信可能に接続されている。
本発明の実施形態の捜索支援システム1は、位置情報管理処理、情報検索処理、情報記憶処理及び情報通信処理等を実行し、例えば迷子や遺失物等の捜索対象の捜索に利用されるシステムである。以下、捜索支援システム1が、捜索対象の一例である迷子の場合に利用される場面を説明する。
図1(a)に示される配信装置3は、図2に示されるような室内の天井等に設置された電気機器2a、2b、2c、・・・2n(それぞれを区別しない場合は「電気機器2」という。)に内蔵されるか又はこれらの外部に取り付けられている。
図2は、本発明の実施形態における配信装置3及び通信端末5の設置形態の一例を示す図である。電気機器2は、配信装置3に対して電力を供給する。電気機器2は、例えば蛍光灯型LED(Light Emitting Diode)照明器具である。なお、電気機器2はLED照明器具に限らず、例えば一般の蛍光灯や換気扇、スピーカ、監視カメラ、エアコン等であってもよい。配信装置3は、自機が固定された位置に対応する位置情報を所有し、その位置情報を無線信号により所定の範囲に対して連続的又は断続的に送信する。所定の範囲は、用いられる無線信号の信号強度及び送信アンテナの指向性等によって定められる。配信装置3は、位置の管理対象となる領域をカバーするように配置され、それぞれの領域が重複しないように構成される。あるいは重複する場合であっても、位置情報を受信する側において、受信電波の強度に基づいて、いずれか一つの配信装置3が決定できるように構成される。図2の例では、配信装置3の下方に示される円錐型の点線が、所定の範囲を表している。位置情報を送信する通信方式として、例えば地上補完信号IMES(Indoor Messaging System)を用いることができる。また、配信装置3は通信端末5又はゲートウェイ装置7に対して位置情報以外のデータも送受信できる。
通信端末5は、図1(b)又は図2に示されるように、携帯端末4及び表示装置6に取り付けられており、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)タグである。携帯端末4には、通信端末5aが内蔵又は外部に取り付けられている。表示装置6a、・・・・6nには、それぞれ通信端末5b、・・・5nが取り付けられている。通信端末5は、例えば配信装置3から送信される地上補完信号IMES規格に準ずる測位信号を受信して、位置情報を取得する。そして、通信端末5は、ネットワーク891を介して、受信した位置情報を位置情報管理サーバ9に送信する。なお、通信端末5から送信される位置情報には、通信端末5を一意に識別する識別情報が含まれる。ここで識別情報とは、例えば通信端末5のMAC(Media Access Control)アドレスである。
携帯端末4は、ネットワーク893を介し、捜索支援サーバ8に捜索要求を送信するための通信機能、ユーザからの入力指示を受け付ける入力機能、ユーザに対して情報を表示出力する表示出力機能等を有する。携帯端末4は、例えばスマートフォンやタブレット端末、ノートPC等である。
表示装置6は、ネットワーク893を介し、捜索支援サーバ8とデータの送受信をするための通信機能、情報を表示出力する表示出力機能、情報記憶機能等を有する。
図1(a)に示されるように、ゲートウェイ装置7は、ネットワーク891とネットワーク892とを相互に接続し、一方のネットワークから送信されたデータを他方のネットワークにブリッジする。ゲートウェイ装置7は、例えば建物のフロア毎又は壁等で仕切られた部屋毎に設置される。ネットワーク891がIEEE802.15.4規格及びZigBee(登録商標)によるネットワークであり、ネットワーク892がIEEE802.3規格に準拠するLANである場合は、それらの間の通信方式の変換を行う。
なお、上述したネットワーク891、ネットワーク892及びネットワーク893の通信方式は上記に限らず、各装置間の通信が可能であれば、例えば移動体通信網や近距離無線通信規格のIEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))等であってもよい。
位置情報管理サーバ9は、通信端末5の位置情報を管理する位置情報管理機能及び情報通信機能等を有する。ここで、位置情報管理サーバ9による位置情報の管理処理の一例の概略を説明する。
本発明の実施形態では、例えば、天井に設置されている配信装置3は、無線通信によりこの配信装置3が設置された位置を示す位置情報を配信する。これにより、通信端末5は配信装置3から配信された位置情報を受信する。
次に、通信端末5は、無線通信により配信装置3に、通信端末5を識別するための識別情報と受信した位置情報とを送信する。この場合、通信端末5は、配信装置3から配信され受信した位置情報を、配信装置3に送り返すことになる。これにより、配信装置3は、通信端末5の識別情報及び位置情報を受信する。
次に、配信装置は、無線通信により、ゲートウェイ装置7に通信端末5の識別情報及び位置情報を送信する。
そして、ゲートウェイ装置7は、ネットワーク892を介して位置情報管理サーバ9に通信端末5の識別情報及び位置情報を送信する。
位置情報管理サーバ9では、通信端末5の識別情報及び位置情報を管理することで、捜索支援システム1の管理者(以下、単に「管理者」という。)は、通信端末5と通信端末5が取り付けられた携帯端末4及び表示装置6との屋内における位置を管理できる。
なお、通信端末5は、位置情報を送信した配信装置3よりさらに近傍にゲートウェイ装置7が存在する場合には、位置情報等のデータをゲートウェイ装置7に送信してもよい。これにより、最短経路で通信端末5の識別情報と位置情報とを位置情報管理サーバ9に送信できる。
捜索支援サーバ8は、位置情報の履歴等を記憶する情報記憶機能、ネットワーク893を用いた携帯端末4又は表示装置6とのデータの送受信及び位置情報管理サーバ9とのデータの送受信のための通信機能等を有する。
[システム動作概要]
本発明の実施形態における捜索支援システム1の動作概要を図3を用いて説明する。保護者と被保護者(子供等)が例えば商業施設等の建物に進入し、被保護者が保護者からはぐれてしまった場合に捜索支援システム1が利用されるときの動作概要を説明する。以下、本発明の実施形態の説明において、捜索支援1システムを利用し捜索対象を捜索する捜索者を保護者、捜索対象を被保護者とする。
図3は、本発明の実施形態における捜索支援システム1の動作概要の一例を説明するための図である。図3(a)に示されるように、建物内に保護者と被保護者とがおり、保護者は通信端末5が取り付けられた携帯端末4を所持している。また、建物内の天井には配信装置3が取り付けられており、配信装置3はその配信装置3の設置位置に対応した位置情報を送信している。これにより、通信端末5は移動する都度又は周期的(例えば30秒周期)に配信装置3から受信した位置情報を受信し、その位置情報を位置情報管理サーバ9に送信する。すなわち、位置情報管理サーバ9は、建物内における通信端末5の位置情報を管理している。また、建物内の壁に設置された表示装置6は、捜索支援サーバ8からの情報を受信し、表示出力する。
(1)保護者と被保護者とが建物内に進入すると、保護者が所持する携帯端末4に取り付けられた通信端末5は、入口に設置された配信装置3から送信された位置情報(緯度,経度)=(x1,y1)を受信し、位置情報管理サーバ9にその位置情報を送信する。位置情報管理サーバ9は、通信端末5から送信された位置情報とその位置情報の受信日時とを通信端末5の識別情報に対応付けて記憶する。
また、保護者は、入口において携帯端末4を操作し、捜索支援サーバ8に通信端末5の位置情報履歴データの作成を開始させる位置情報履歴作成要求を送信する。位置情報履歴データは、通信端末5毎の位置情報の時系列データである。位置情報履歴データに記憶される時間は、位置情報管理サーバ9に記憶される通信端末5からの位置情報を受信した時間である。捜索支援サーバ8は、位置情報履歴作成要求を受け付けると、位置情報管理サーバ9から通信端末5の位置情報を取得し、位置情報履歴データを作成する。
(2)保護者と被保護者とが建物内を移動する。捜索支援サーバ8は、移動により更新された通信端末5の位置情報(x2,y2)を、周期的(例えば60秒周期)に位置情報管理サーバ9から取得し、位置情報履歴データを更新する。
(3)、(4)、(5)において、上記(2)の動作と同様に、捜索支援サーバ8は、通信端末5の位置情報履歴データを更新する。
(6)被保護者が保護者とはぐれ、迷子になる。
図3(b)を用いて説明を続ける。
(7)保護者は、携帯端末4を操作し、捜索対象である被保護者に関する捜索内容を表す捜索情報を表示装置6に表示出力させる捜索要求を捜索支援サーバ8に送信する。本発明の実施形態における捜索情報とは、被保護者の氏名、年齢、性別等の属性情報やはぐれた時間、被保護者の写真、服装等を含む捜索対象に関する捜索内容を表す情報である。そして、この捜索情報が表示装置6に配信される。捜索支援サーバ8は、捜索情報を配信する表示装置6を選択する。具体的には、配信先の表示装置6には、携帯端末4(保護者)の移動ルート1001上に位置する表示装置6c、6eが選択される。さらに、捜索要求を受け付けた時刻から所定の時間(例えば10分間)遡った通信端末5の位置(x5,y5)を中心とした所定の範囲(例えば半径100メートルの円)内に位置する表示装置6bも選択される。
(8)捜索支援サーバ8は、選択した表示装置6に捜索情報を配信する。
上記動作により、本発明の実施形態の捜索支援システム1は、位置情報の履歴に基づき選択した表示装置6に、捜索情報を配信できる。これにより、より捜索対象である被保護者がいる可能性の高い位置の表示装置6を用いて、効率的に捜索情報を表示できる。また、捜索対象である被保護者には特別な機器を所持させる必要はないため、迷子になった被保護者の捜索を容易にできる。
[ハードウェア構成]
<通信端末>
図4は、本発明の実施形態における通信端末5のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示されるように、通信端末5は、制御部14及び無線通信部15によって構成されている。
このうち、制御部14は、制御部14全体の動作を制御するCPU401、基本入出力プログラムを記憶したROM402、CPU401のワークエリアとして使用されるRAM403、配信装置3から配信される位置情報を受信する通信回路404及びアンテナ404a、加速度を検出する加速度センサ405、無線通信部15と信号の送受信を行うI/F408、及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン409を備えている。また、制御部14は、ボタン電池406も設けられており、このボタン電池406によって駆動される。なお、本発明の実施形態では、ボタン電池406を使う場合について説明するが、ボタン型に限らず、単3もしくは単4等の乾電池又は通信端末5に専用の電池であってもよい。
通信回路404は、アンテナ404aによって、IMESを利用して配信された位置情報を受信する。また、制御部14は、コネクタ409aを介して無線通信部15に、ボタン電池406の電力を供給する。さらに、制御部14は、I/F408からコネクタ409bを介して無線通信部15とデータ(信号)の送受信を行う。
また、加速度センサ405は、通信端末5の加速度の変化を検出する。加速度の変化は、例えば、通信端末5が移動を開始した時、通信端末5が移動を停止した時又は通信端末5が傾いた時等に検出される。CPU401の処理が停止中の場合、加速度センサ405が加速度の変化を検出すると、CPU401へ処理を始動させるための信号を送信する。これにより、CPU401は、自己の処理を始動させると共に、通信回路404に対して処理を始動させるための信号を送信する。よって、位置情報が配信装置3から配信されている場合、通信端末5の通信回路404は、アンテナ404aを介して位置情報の受信を開始することができる。
一方、無線通信部15は、上記無線通信部13と基本的に同じ構成を有し、無線通信部13と同じ帯域を利用して、配信装置3の無線通信部13とデータの送受信を行うことができる。そして、無線通信部15は、図4に示されるように、無線通信部15全体の動作を制御するCPU501、基本入出力プログラム及び識別情報を記憶したROM502、CPU501のワークエリアとして使用されるRAM503、位置情報や識別情報を送信する通信回路504及びアンテナ504a、制御部14と信号の送受信を行うI/F508、及び、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン509を備えている。なお、無線通信部15においても、ZigBee(登録商標)を用いてもよい。
また、通信回路504は、CPU501からの命令により、コネクタ409bを介して、制御部14のRAM403に記憶されている位置情報を取得する。さらに、通信回路504は、ROM502に記憶されている識別情報を読み出し、上記取得された位置情報と共にアンテナ504aを介して配信装置3へ送信する。
また、通信回路504によって送信される位置情報のデータは、図5に示すようなフォーマットにより構成されている。図5は、本発明の実施形態における位置情報のデータのフォーマットの一例を示す概念図である。図5の例では、階数、緯度、経度、棟番号の各フィールドが、それぞれ9ビット、21ビット、21ビット、8ビットで表現され、各フィールドの表現形式はIMES規格に準ずる。実際にはこのフォーマットに加えて通信方式によって規定されるヘッダやチェックサム情報が付加され、図6に示されるように送信先、送信元及びデータ内容(位置情報等)が含まれている。図6は、本発明の実施形態における位置情報を含むデータのデータ構造の一例を示す概念図である。
<配信装置>
図7は、本発明の実施形態における配信装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、図7の例は、配信装置3が内蔵される電気機器2がLED照明器具の場合の蛍光灯型LEDランプのハードウェア構成図である。
図7に示されるように、LEDランプ130は、主に電源制御部140、リード線(151a、151b)、端子ピン(152a1、152a2、152b1、152b2)、リード線153、リード線154、リード線155及び配信装置3によって構成されている。このうち電源制御部140は、電源から出力される電流を制御し、主に、電流監視回路141及び平滑回路142によって構成されている。電流監視回路141は、電源から出力される電流を入力して整流する。平滑回路142は、電流監視回路141によって整流された電流を平滑し、リード線(151a、151b)を介して各端子ピン(152a1、152a2、152b1、152b2)に電力を供給する。
また、電源制御部140と端子ピン(152a1、152a2、152b1、152b2)は、リード線(151a、151b)によって電気的に接続されている。電源制御部140と配信装置3は、リード線154によって電気的に接続されている。なお、LED160は、図7において一つだけ示しているが、実際には複数のLEDが取り付けられている。また、図7に示される構成のうち配信装置3以外は一般のLEDランプと同じ構成である。
配信装置3は、電圧変換器100、リード線155、制御部11、位置情報配信部12及び無線通信部13によって構成されている。そして、電圧変換器100がリード線155を介して、制御部11、位置情報配信部12及び無線通信部13に電気的に接続されている。
このうち電圧変換器100は、電源制御部140から供給された電力の電圧を配信装置3の駆動電圧に変換し、制御部11、位置情報配信部12及び無線通信部13へ供給する電子部品である。
また、制御部11は、制御部11全体の動作を制御するCPU101、基本入出力プログラムを記憶したROM102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103、位置情報配信部12及び無線通信部13とそれぞれ信号の送受信を行うI/F(108a、108b)並びに上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン109を備えている。
また、位置情報配信部12は、位置情報配信部12全体の動作を制御するCPU201、基本入出力プログラム及び位置情報を記憶したROM202、位置情報を配信する通信回路204及びアンテナ204a、制御部11と信号の送受信を行うI/F208、並びに、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン209を備えている。
このうち通信回路204は、屋内GPSと呼ばれる屋内測位技術の一つであるIMESを利用し、アンテナ204aによって位置情報を配信する。なお、図2には、位置情報の到達可能な範囲(配信可能な範囲)が仮想的に破線によって表されている。本発明の実施形態のIMESでは、例えば屋内の天井高が約3mの場合に、屋内の床に表された位置情報の到達可能な仮想円の半径が約5mとなるように、送信出力が設定される。但し、この送信出力の設定を変更すれば、5mよりも小さくすることも可能であり、大きくすることも可能である。
また、本発明の実施形態において配信装置3が配信する位置情報は、蛍光灯型LED照明器具である電気機器2が設置された位置を示し、図8に示されるように、階数、緯度、経度、棟番号の項目を含む。
図8は、本発明の実施形態における配信装置が配信する位置情報の一例を示す概念図である。このうち階数は、電気機器2(配信装置3)が設置される建物の階数を表す。緯度及び経度は、電気機器2(配信装置3)が設置された位置の緯度及び経度を表す。棟番号は、電気機器2(配信装置3)が設置された建物の棟番号を表す。図8の例では、電気機器2(配信装置3)は、ある建物のX棟の2階で、緯度が北緯35.66660度、経度が東経139.76520度の地点に設置されていることが示されている。なお、緯度は南緯、経度は西経により表されてもよい。
図7に戻り説明する。無線通信部13は、無線通信部13全体の動作を制御するCPU301、基本入出力プログラム及び装置識別情報を記憶したROM302、CPU301のワークエリアとして使用されるRAM303、位置情報や識別情報を受信してゲートウェイ装置7に送信する通信回路304及びアンテナ304a、制御部11と信号の送受信を行うI/F308、及び、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン309を備えている。
また、無線通信部13は、920MHz帯を利用してデータの送受信を行う。920MHz帯は、電波到達性が高いため配信装置3とゲートウェイ装置7との間に建物の柱や壁が存在している場合であっても、配信装置3からゲートウェイ装置7にデータを送信することができるという効果を奏する。
さらに、通信回路304は、IEEE802.15.4規格のアーキテクチャモデルのうち少なくとも物理層(レイヤ)の規格を利用し、アンテナ304aによってデータの送受信を行う。また、この場合には、配信装置3(無線通信部13)を識別するための装置識別情報として、MACアドレスを用いることができる。
なお、通信回路304が用いる規格がZigBee(登録商標)である場合は、隣接する他の配信装置3を経由して、ゲートウェイ装置7にデータを送信できる。このように他の配信装置3を経由してデータを送信するマルチホップ通信を利用すれば、各配信装置3の無線通信部13は、ルーティング処理に時間が掛かるが、最寄りの配信装置3にデータが到達する程度の電力で通信すればよいため、省電力で駆動することができるというメリットがある。
また、配信装置3により配信される位置情報は、配信装置3の工場出荷前にメーカーによって記憶部29に記憶されてもよいし、配信装置3の工場出荷後で天井に電気機器2が設置される際に設置者によって記憶されてもよい。さらに、位置情報は、位置情報管理サーバ9等の外部の装置から、ゲートウェイ装置7を介して無線通信により無線通信部13の通信回路304が受信し、制御部11を介して位置情報配信部12のROM202に記憶されるようにしてもよい。
<ゲートウェイ装置>
図9に示されるように、ゲートウェイ装置7は、無線通信部17及び有線通信部18によって構成されている。
このうち無線通信部17は、上記無線通信部13と基本的に同じ構成を有し、無線通信部13と同じ帯域を利用して、配信装置3の無線通信部13とデータの送受信を行うことができる。無線通信部17は、図9に示されるように、無線通信部17全体の動作を制御するCPU701、基本入出力プログラム及び装置識別情報を記憶したROM702、CPU701のワークエリアとして使用されるRAM703、位置情報等を送信する通信回路704及びアンテナ704a、有線通信部18と信号の送受信を行うI/F708及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン709を備えている。また、無線通信部17は、I/F708からコネクタ709aを介して有線通信部18と信号の送受信を行う。
なお、無線通信部17においても、ZigBee(登録商標)を利用してもよい。また、装置識別情報は、ゲートウェイ装置7(無線通信部17)を識別するための固有の情報である。装置識別情報としては、例えば、MACアドレスが挙げられる。
一方、有線通信部18は、図9に示されるように、有線通信部18全体の動作を制御するCPU801、基本入出力プログラム及びアドレス情報を記憶したROM802、CPU801のワークエリアとして使用されるRAM803、イーサネットコントローラ805、無線通信部17と信号の送受信を行うI/F808a、ケーブル809を介しLAN8eに対しデータ(信号)の送受信を行うI/F808b及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン809を備えている。
ここで、CPU801及びイーサネットコントローラ805は、IEEE802.15.4規格に準拠した通信方式(通信プロトコル)を、IEEE802.3規格に準拠した通信方式(通信プロトコル)に変換して、配信装置3から送られて来た各種データ(情報)を、イーサネット(登録商標)のパケット通信ができるように制御する。
さらに、アドレス情報は、ゲートウェイ装置7(有線通信部18)を識別するための固有の情報である。アドレス情報としては、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスが挙げられる。なお、ROM802には、MACアドレスも記憶されているが、位置情報管理サーバ9との通信を簡単に説明するため、その説明を省略する。
<位置情報管理サーバ>
図10は、本発明の実施形態における位置情報管理サーバ9のハードウェア構成の一例を示した図である。
位置情報管理サーバ9は、コンピュータによって構成されている。そして、位置情報管理サーバ9は、位置情報管理サーバ9全体の動作を制御するCPU901、IPL(Initial Program Loader)等のCPU901の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM902、CPU901のワークエリアとして使用されるRAM903、位置情報管理サーバ9用のプログラム等の各種データやアドレス情報を記憶するHD904、CPU901の制御にしたがってHD904に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD905、フラッシュメモリ等の記録メディア906に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ907、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像等の各種情報を表示するディスプレイ908、ネットワーク892及びネットワーク893を利用してデータ通信するためのネットワークI/F909、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボード911、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス912、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM913に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ914、無線通信を行う通信回路915及びアンテナ915a、外部機器を接続するための外部機器I/F916並びに上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン910を備えている。
さらに、アドレス情報は、位置情報管理サーバ9を識別するための固有の情報である。アドレス情報としては、IPアドレスが挙げられる。なお、ROM902には、MACアドレスも記憶されているが、ゲートウェイ装置7との通信を簡単に説明するため、その説明を省略する。
<捜索支援サーバ>
図11は、本発明の実施形態における捜索支援サーバ8のハードウェア構成の一例を示した図である。
捜索支援サーバ8は、コンピュータによって構成されている。そして、捜索支援サーバ8は、捜索支援サーバ8全体の動作を制御するCPU821、IPL等のCPU821の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM822、CPU821のワークエリアとして使用されるRAM823、捜索支援サーバ8用のプログラム等の各種データやアドレス情報を記憶するHD824、CPU821の制御にしたがってHD824に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD825、フラッシュメモリ等の記録メディア826に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ827、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像等の各種情報を表示するディスプレイ828、ネットワーク892及びネットワーク893を利用してデータ通信するためのネットワークI/F829、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボード831、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス832、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM833に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ834、無線通信を行う通信回路835及びアンテナ835a、外部機器を接続するための外部機器I/F836並びに上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン830を備えている。
さらに、アドレス情報は、捜索支援サーバ8を識別するための固有の情報である。アドレス情報としては、IPアドレスが挙げられる。なお、ROM822には、MACアドレスも記憶されている。
<携帯端末>
図12は、本発明の実施形態における携帯端末4のハードウェア構成の一例を示した図である。携帯端末4には通信端末5が外部に取り付けられている。但し、通信端末5が携帯端末4に内蔵されている構成でもよい。
携帯端末4は、携帯端末4全体の動作を制御するCPU421、基本入出力プログラムを記憶したROM422、CPU421のワークエリアとして使用されるRAM423、CPU421の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行うEEPROM424、CPU421の制御に従って被写体を撮像し画像データを得るCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ425、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパスや加速度センサ等の各種加速度・方位センサ426、フラッシュメモリ等の記録メディア427に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ428を備えている。そして、メディアドライブ428の制御に従って、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア427が着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM424には、CPU421が実行するオペレーティングシステム(OS)、その他のプログラム及び各種データが記憶されている。また、CMOSセンサ425は、光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子であり、被写体を撮像することができれば、CMOSセンサに限らず、CCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。
さらに、携帯端末4は、音声を音声信号に変換する音声入力部431、音声信号を音声に変換する音声出力部432、アンテナ433a、このアンテナ433aを利用して無線通信信号により、最寄りの基地局と通信を行う通信部433、アクセスポイントとIEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う無線LAN通信部434、GPS衛星からGPS信号を受信するGPS受信部435、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等のディスプレイ436、このディスプレイ436上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ436上におけるタッチ位置を検出するタッチパネル437及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン430を備えている。また、携帯端末4は、専用の電池438も設けられており、この電池438によって駆動される。なお、音声入力部431は、音声を入力するマイクが含まれ、音声出力部432には、音声を出力するスピーカが含まれている。
<表示装置>
図13は、本発明の実施形態における表示装置6のハードウェア構成の一例を示した図である。表示装置6には通信端末5が外部に取り付けられている。但し、通信端末5が表示装置6に内蔵されている構成でもよい。
表示装置6は、表示装置6全体の動作を制御するCPU601、基本入出力プログラムを記憶したROM602、CPU601のワークエリアとして使用されるRAM603、フラッシュメモリ等の記録メディア604に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ605を備えている。そして、メディアドライブ605の制御に従って、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア604が着脱自在な構成となっている。
さらに、表示装置6は、IEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う無線LAN通信部606、ユーザに対する情報を表示する液晶や有機EL等のディスプレイ607、ユーザからの入力を受け付けるインタフェースであるハードボタンやリモコン、ソフトキー等の入力部608、電気信号を音に変換し音声出力に用いられるスピーカ609及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン610を備えている。なお、無線LAN通信に用いられるIPアドレスはRAM603に記憶され、表示装置6のMACアドレスはROM602に記憶されている。
[機能構成]
図14は、本発明の実施形態における配信装置3及び通信端末5の機能構成の一例を示す図である。
<配信装置>
まず配信装置3の機能構成を説明する。図14に示されるように、配信装置3は、機能又は手段として、変換部10、配信制御部20、無線通信制御部30を有する。
このうち変換部10は、図7に示される電圧変換器100が動作することによって実現される機能又は手段である。配信制御部20は、図7に示される制御部11及び位置情報配信部12が動作することによって実現される機能又は手段である。さらに、無線通信制御部30は、図7に示される制御部11及び無線通信部13が動作することによって実現される機能又は手段である。
配信制御部20は、図7に示されるROM202により構築される記憶部29を有する。この記憶部29には、配信装置3が設置されている位置を示す位置情報が記憶されている。さらに、配信制御部20は、配信部21、通信部27及び記憶・読出部28を有する。
このうち配信部21は、図7に示されるCPU201及び通信回路204の処理によって実現され、配信可能な範囲内に位置情報を配信する。
通信部27は、図7に示されるCPU101・201の処理、並びにI/F108a・208及びバス109・209によって実現され、無線通信制御部30とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部28は、図7に示されるCPU101及びCPU201の処理によって実現され、記憶部29に各種データを記憶し、記憶部29から各種データを読み出す。記憶・読出部28は、例えば、位置情報のデータの記憶や読み出しを行う。
無線通信制御部30は、図7に示されるRAM303によって構築される記憶部39を有している。この記憶部39には、アドレス情報(例えばIPアドレス)が記憶されている。
送受信部31は、図7に示されるCPU301及び通信回路304の処理によって実現され、無線通信によって、通信端末5又はゲートウェイ装置7と各種データの送受信を行う。
通信部37は、図7に示されるCPU101・301の処理並びにI/F108B・308及びバス109・309によって実現され、配信制御部20とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部38は、記憶部39に各種データを記憶し、記憶部39から各種データを読み出す。
<通信端末>
次に、通信端末5の機能構成を説明する。図14に示されるように、通信端末5は、機能又は手段として、受信制御部40及び無線通信制御部50を有している。
受信制御部40は、図4に示されるRAM403によって構築される記憶部49を有する。記憶部49には、配信装置3から配信された位置情報を記憶できる。さらに、受信制御部40は、受信部41、検知部42、判断部43、測定部44、通信部47及び記憶・読出部48を有する。
このうち受信部41は、図4に示されるCPU401及び通信回路404の処理によって実現され、配信装置3から配信された位置情報を受信する。また、受信部41は、位置情報を受信可能な状態になったり受信不可能な状態になったりする。
検知部42は、図4に示されるCPU401及び加速度センサ405の処理によって実現され、通信端末5の移動(傾きを含む)を検知し、受信部41に処理を開始させる。なお、検知部42は、加速度センサ405に代えて、慣性力や磁気を用いたモーションセンサによって実現してもよい。
判断部43は、図4に示されるCPU401の処理によって実現され、受信部41によって、少なくとも一つの位置情報を受信したかを判断する。さらに、判断部43は、受信部41によって、複数の配信装置3からそれぞれの位置情報を受信したかを判断する。なお、この場合、同じ配信装置3から配信された位置情報は、所定時間内に複数回受信しても一つとして扱う。
測定部44は、図4に示されるCPU401の処理によって実現され、判断部43によって、複数の配信装置3から、それぞれの位置情報を受信したと判断された場合には、それぞれの位置情報に係る信号強度を測定する。
通信部47は、図4に示されるCPU401の処理並びにI/F408及びバス409によって実現され、無線通信制御部50とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部48は、CPU401の処理によって実現され、記憶部49に各種データを記憶し、記憶部49から各種データを読み出す。記憶・抽出部48は、例えば、位置情報のデータの記憶や読み出しを行う。
無線通信制御部50は、図4に示されるRAM503によって構築される記憶部59を有する。この記憶部59には、識別情報(例えばMACアドレス等)が記憶されている。さらに、無線通信制御部50は、送受信部51、判断部53、測定部54、通信部57及び記憶・読出部58を有する。
送受信部51は、図4に示されるCPU501及び通信回路504の処理によって実現され、無線通信により、配信装置3と各種データの送受信を行う。
判断部53は、図4に示されるCPU501の処理によって実現され、受信部51によって、少なくとも一つの配信装置3の装置識別情報を受信したかを判断する。さらに、判断部53は、受信部51によって、複数の配信装置3からそれぞれの装置識別情報を受信したかを判断する。なお、この場合、同じ配信装置3から送信された装置識別情報は、所定時間内に何度受信しても一つとして扱う。
測定部54は、図4に示されるCPU501の処理によって実現され、判断部53によって、複数の配信装置3から送信されたそれぞれの装置識別情報を受信したと判断された場合には、それぞれの装置識別情報に係る信号強度を測定する。
通信部57は、図4に示されるCPU501の処理並びにI/F508及びバス509によって実現され、受信制御部40とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部58は、図4に示されるCPU501の処理によって実現され、記憶部59に各種データを記憶し、記憶部59から各種データを読み出す。記憶・抽出部58は、例えば、配信装置3の装置識別情報や通信端末5の識別情報のデータの記憶や読み出しを行う。
図15は、本発明の実施形態におけるゲートウェイ装置7及び位置情報管理サーバ9の機能構成の一例を示す図である。
<ゲートウェイ装置>
ゲートウェイ装置7の機能構成を説明する。ゲートウェイ装置7は、機能又は手段として、無線通信制御部70及び有線通信制御部80を有している。
無線通信制御部70は、図9に示される無線通信部17の処理によって実現され、基本的に配信装置3の無線通信制御部30と同様の機能を有している。
具体的には、無線通信制御部70は、図9に示されるRAM703によって構築される記憶部79を有している。この記憶部79には、ゲートウェイ装置7のアドレス情報(例えばIPアドレス)が記憶されている。また、無線通信制御部70は、送受信部71、通信部77及び記憶・読出部78を有している。
このうち送受信部71は、図9に示されるCPU701及び通信回路704の処理によって実現され、無線通信によって、配信装置3と各種データの送受信を行う。
通信部77は、CPU701の処理並びにI/F708及びバス709によって実現され、有線通信制御部80とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部78は、CPU801の処理によって実現され、記憶部79に各種データを記憶し、記憶部79から各種データを読み出す。
有線通信制御部80は、図9に示される有線通信部18の処理によって実現される。この有線通信制御部80は、図9に示されるRAM803によって構築される記憶部89を有している。この記憶部89には、ゲートウェイ装置7の装置識別情報(例えばMACアドレス)が記憶されている。さらに、有線通信制御部80は、送受信部81、変換部82、通信部87及び記憶・読出部88を有している。
このうち送受信部81は、図9に示されるCPU801の処理及びI/F808bによって実現され、有線通信によって、位置情報管理サーバ9と各種データの送受信を行う。
変換部82は、図9に示されるCPU801及びイーサネットコントローラ805の処理によって実現される。変換部82は、上述したように通信方式を変換することで、配信装置3から送られて来た各種データ(情報)を、イーサネット(登録商標)のパケット通信ができるように制御する。
通信部87は、CPU801の処理並びにI/F808a及びバス809によって実現され、無線通信制御部70とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部98は、CPU801の処理によって実現され、記憶部89に各種データを記憶し、記憶部89から各種データを読み出す。
<位置情報管理サーバ>
次に、位置情報管理サーバ9の機能構成を説明する。位置情報管理サーバ9は、送受信部91、操作入力受付部92、位置情報取得応答部93、表示制御部94、記憶・読出部98及び記憶部99を有する。
記憶部99は図10に示されるRAM903及びHD904によって構築され、位置情報記憶部991及びサーバ情報記憶部992が含まれる。
位置情報記憶部991は、通信端末5から送信される位置情報等を記憶する。
図16は、本発明の実施形態における位置情報管理サーバ9の位置情報記憶部991に記憶される情報の一例を示す図である。図16に示されるように、位置情報記憶部991には「管理ID」、「識別情報」、「緯度」、「経度」、「階数」、「棟」及び「受信日時」等が含まれる。「管理ID」は位置情報記憶部991において通信端末5の位置情報を一意に識別するための管理番号である。「識別情報」は通信端末5を識別するための情報であり、例えば通信端末5のMACアドレスである。「識別情報」は通信端末5から送信される。「緯度」、「経度」、「階数」及び「棟」は、本発明の実施形態における位置情報であり、図8に示される情報である。「受信日時」は、位置情報管理サーバ9がゲートウェイ装置7から位置情報を受信した受信日時である。
図15に戻り説明する。サーバ情報記憶部992は、位置情報管理サーバ9のアドレス情報(例えばIPアドレス)や識別情報(例えばMACアドレス)等が記憶されている。
送受信部91は、図10に示されるCPU901の処理並びにネットワークI/F909又は通信回路915によって実現され、有線通信又は無線通信によって、ゲートウェイ装置7又は捜索支援サーバ8と各種データの送受信を行う。
操作入力受付部92は、図10に示されるCPU901の処理並びにキーボード911及びマウス912によって実現され、管理者から各種の選択又は入力を受け付ける。
位置情報取得応答部93は、捜索支援サーバ8から送信される通信端末5の位置情報を取得するための通信端末位置情報取得要求を受け付け、応答する。通信端末位置情報取得要求には、通信端末5の識別情報が含まれており、位置情報取得応答部93は位置情報記憶部991からその通信端末5の識別情報に対応する位置情報(緯度、経度、階数、棟)を取得する。そして、位置情報取得応答部93は、通信端末5の位置情報を含む通信端末位置情報取得要求応答を生成し、送受信部91を介し捜索支援サーバ8に送信する。
表示制御部94は、図10に示されるCPU901の処理によって実現され、ディスプレイ908に各種画像や文字等を表示させるための制御を行う。
記憶・読出部98は、図10に示されるCPU901の処理によって実現され、記憶部99に各種データを記憶し、記憶部99から各種データを読み出す。
図17は、本発明の実施形態における携帯端末4、捜索支援サーバ8及び表示装置6(表示装置6b)の機能構成の一例を示す図である。
<携帯端末>
携帯端末4の機能構成を説明する。携帯端末4は、送受信部441、表示制御部442、操作入力受付部444、位置情報履歴作成要求部445、捜索要求部446、記憶・読出部448及び記憶部449を有する。上記機能のうち位置情報履歴作成要求部445及び捜索要求部446は、携帯端末4が有する捜索アプリ450に含まれる。
送受信部441は、図12に示されるCPU421の処理並びに無線LAN通信部434によって実現され、無線通信により捜索支援サーバ8と各種データの送受信を行う。なお、送受信部441は、表示装置6がイーサネットカードを備え、ネットワーク893が有線LANである場合はイーサネット(登録商標)によりデータの送受信を行う。
表示制御部442は、図12に示されるCPU421の処理によって実現され、ディスプレイ436に各種画像や文字等を表示させるための制御を行う。
操作入力受付部444は、図12に示されるCPU421の処理及びタッチパネル437によって実現され、携帯端末4のユーザから各種の選択又は入力を受け付ける。
記憶部449は、携帯端末4の識別情報(例えばMACアドレス)や他の装置との通信に用いるアドレス情報(例えばIPアドレス)等を記憶する。
記憶・読出部448は、図12に示されるCPU421の処理によって実現され、記憶部69に各種データを記憶し、記憶部69から各種データを読み出す。
捜索アプリ450は、携帯端末4に予めインストールされており、捜索支援サーバ8を利用して、表示装置6に捜索情報を表示出力させるためのアプリケーションである。
捜索アプリ450が起動されると、タッチパネル437に図18に示すようなユーザが所持する携帯端末4(通信端末5)の位置情報履歴データの作成開始を指示するための位置情報履歴データ作成指示画面が表示される。図18は、本発明の実施形態における捜索アプリ450の位置情報履歴データ作成指示画面の一例を示す図である。図18に示されるように、位置情報履歴データ作成指示画面には、位置情報履歴データの作成開始指示の確認メッセージ4501、「YES」ボタン4502及び「NO」ボタン4503が含まれる。「YES」ボタン4502は、捜索支援サーバ8に、ユーザが所持する携帯端末4(通信端末5)の位置情報履歴データの作成開始を指示するときに押下されるボタンである。「NO」ボタン4503は、位置情報履歴データの作成開始の指示をせず、位置情報履歴データ作成指示画面を閉じるときにユーザにより押下されるボタンである。
また、例えば被保護者が迷子になったときに捜索要求をするときにユーザ(保護者)は捜索アプリを起動させ、タッチパネル437に図19に示すような捜索要求画面を表示させる。図19は、本発明の実施形態における捜索アプリ450の捜索要求画面の一例を示す図である。図19に示されるように、捜索要求画面には、名前入力欄4504、年齢選択欄4505、性別選択ボタン4506、写真添付欄4507、発見時連絡先入力欄4508、その他コメント入力欄4509、「捜索要求実行」ボタン4511及び「キャンセル」ボタン4512が含まれる。名前入力欄4504、年齢選択欄4505、性別選択ボタン4506は、それぞれ迷子になった捜索対象である被保護者の名前、年齢、性別が入力(選択)される。写真添付欄4507は、捜索対象である被保護者の写真(画像データ)が添付される。その他コメント4509は、自由記述のコメント入力欄であって、例えば捜索対象の被保護者の服装等の情報が入力される。はぐれた時間選択欄4510は、被保護者とはぐれた時間が選択される。「捜索要求実行」ボタン4511は、捜索支援サーバ8に捜索情報を表示装置6に配信させ、表示出力させるときに押下されるボタンである。「キャンセル」ボタン4512は、捜索要求の指示をせず、捜索要求画面を閉じるときにユーザにより押下されるボタンである。
図17に戻り説明する。
捜索アプリ450に含まれる位置情報履歴作成要求部445は、ユーザにより位置情報履歴データ作成指示画面に表示された「YES」ボタン4501が押下されると、携帯端末4の識別情報を含む位置情報履歴作成要求を生成する。そして、位置情報履歴作成要求部445は、生成した位置情報履歴作成要求を、送受信部441を介して捜索支援サーバ8に送信する。
捜索要求部446は、ユーザにより捜索要求画面に表示された「捜索要求実行」ボタン4511が押下されると、携帯端末4の識別情報及び捜索情報を含む捜索要求信号を生成する。そして、捜索要求部446は、生成した捜索要求を、送受信部441を介して捜索支援サーバ8に送信する。
<捜索支援サーバ>
捜索支援サーバ8の機能構成を説明する。捜索支援サーバ8は、送受信部841、位置情報履歴作成要求受付部842、位置情報履歴取得・作成部843、捜索要求受付部844、配信先選択部845、捜索情報配信部846、記憶・読出部848及び記憶部849を有する。記憶部849には、位置情報履歴記憶部8491、表示装置設置情報記憶部8492及び通信端末関連情報記憶部8493等が含まれる。
位置情報履歴記憶部8491は、通信端末5の識別情報毎に通信端末5の現在及び過去の位置情報が時系列に記憶される。
図20は、本発明の実施形態における捜索支援サーバ8の位置情報履歴記憶部8491に記憶される情報の一例を示す図である。図20(a)は通信端末5が取り付けられた携帯端末4のユーザAの位置情報履歴の構成例であって、位置情報履歴記憶部8491には、「識別情報」、「履歴ID」、「緯度」、「経度」、「階数」、「棟」及び「受信日時」等の項目が含まれる。図20(b)は通信端末5のユーザBの位置情報履歴の構成例である。このように、位置情報履歴記憶部8491には、通信端末5のユーザ毎に位置情報が記憶される。携帯端末4(通信端末5)のユーザを識別するのは、通信端末5の「識別情報」であって、例えばMACアドレス等である。また、「受信日時」は、位置情報記憶部991(図16参照)に記憶される「受信日時」と同様に、位置情報管理サーバ9が識別情報及び位置情報を受信した日時である。「履歴ID」は「受信日時」毎に、位置情報履歴記憶部8491において一意に履歴を識別する番号である。なお、位置情報履歴作成要求受付部842が位置情報履歴作成要求を受け付けると、位置情報履歴取得・作成部843によって新たにユーザ毎の位置情報履歴データが作成され、以降周期的(例えば60秒周期)に更新された位置情報が追加される。また、ユーザからの位置情報履歴作成の停止要求の受け付け又はユーザの位置情報が所定の時間(例えば3時間)以上更新されなかった場合に、位置情報履歴記憶部849の更新処理は終了し、位置情報履歴データを削除する。
図17に戻り説明する。表示装置設置情報記憶部8492は、表示装置6が設置される位置の位置情報等を記憶する。
図21は、本発明の実施形態における捜索支援サーバ8の表示装置設置情報記憶部8492に記憶される情報の一例を示す図である。図21に示されるように、表示装置設置情報記憶部8492には、「表示装置ID」、「識別情報」、「棟」、「階数」、「緯度」、「経度」及び「IPアドレス」等が含まれる。
「表示装置ID」は、表示装置設置情報記憶部8492において表示装置6を一意に識別するための番号である。「識別情報」は、表示装置6を一意に識別する情報であって、例えばMACアドレスである。「棟」、「階数」、「緯度」、「経度」は、本発明の実施形態におけるいわゆる位置情報であって、表示装置6が設置されている位置を示す。「IPアドレス」は、表示装置6のネットワーク893におけるアドレス情報である。捜索情報は、このIPアドレスを宛先として、配信される。なお、図21の例ではIPv4アドレスの形式で表示しているが、IPv6アドレスを用いてもよい。
図17に戻り説明する。通信端末関連情報記憶部8493は、通信端末5とその通信端末5が取り付けられた携帯端末4とを関連付けて記憶する。
図22は、本発明の実施形態における捜索支援サーバ8の通信端末関連情報記憶部8493に記憶される情報の一例を示す図である。図22に示されるように、通信端末関連情報記憶部8493には、「ID」、「通信端末識別情報」、「携帯端末識別情報」及び「携帯端末名」等が記憶されている。「ID」は、通信端末関連情報記憶部8493において通信端末5と、通信端末5が取り付けられた携帯端末4とを一意に識別するための番号である。「通信端末識別情報」は、通信端末5を一意に識別するための識別情報(例えばMACアドレス等)である。「携帯端末識別情報」は、携帯端末4を一意に識別するための識別情報(例えばMACアドレス等)であり、取り付けられた通信端末5の識別情報に対応付けて記憶される。「携帯端末名」は、携帯端末4の名称であって、任意に設定可能である。なお、通信端末関連情報記憶部8493に記憶される情報は、予め管理者等により設定される。
図17に戻り説明する。
記憶・読出部848は、CPU821の処理によって実現され、記憶部849に各種データを記憶し、記憶部849から各種データを読み出す。
送受信部841は、CPU821の処理並びにネットワークI/F829又は通信回路835によって実現され、有線通信又は無線通信によって、携帯端末4、表示装置6又は位置情報管理サーバ9と各種データの送受信を行う。
位置情報履歴作成要求受付部842は、携帯端末4から送信される携帯端末4の識別情報を含む位置情報履歴作成要求を、送受信部841を介して受け付ける。位置情報履歴作成要求受付部842は、位置情報履歴作成要求を位置情報履歴取得・作成部843に通知する。
位置情報履歴取得・作成部843は、位置情報履歴作成要求を受け付けると、位置情報履歴データの作成を開始する。具体的には、位置情報履歴取得・作成部843は、位置情報履歴作成要求に含まれる携帯端末4の識別情報に基づき、通信端末関連情報記憶部8493から、携帯端末4の識別情報に対応付けられた通信端末5の識別情報を読み出す。次に、位置情報履歴取得・作成部843は、読み出した通信端末5の識別情報を含む位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に送信し、通信端末5の位置情報を取得する。そして、取得した位置情報と通信端末5の識別情報とを対応付けて、位置情報履歴記憶部8491に記憶する。位置情報履歴取得・作成部843は、周期的(例えば60秒周期)に位置情報履歴データを位置情報管理サーバ9から取得し、位置情報履歴記憶部8491を更新する。
捜索要求受付部844は、携帯端末4から送信された携帯端末4の識別情報と捜索情報とを含む捜索要求を受け付けると、捜索要求を配信先選択部845に通知する。
配信先選択部845は、捜索要求に含まれる携帯端末4の識別情報に基づき、通信端末関連情報記憶部8493から、携帯端末4の識別情報に対応する通信端末5の識別情報を読み出す。次に、位置情報履歴記憶部8491から読み出した通信端末5の識別情報に基づき、位置情報履歴記憶部8491から現在及び過去の位置情報である位置情報履歴を読み出す。そして、読み出した位置情報履歴に基づく携帯端末4(通信端末5)の移動ルート上の表示装置6を表示装置設置情報記憶部8492から選択する。また、配信先選択部845は、捜索要求を受け付けた時刻に対応する位置から所定の範囲(例えば100m)に位置する表示装置6を配信先として選択する。配信先選択部845は、選択した表示装置6のIPアドレスと捜索情報とを捜索情報配信部846に通知する。
捜索情報配信部846は、通知されたIPアドレスの表示装置6を配信先として、捜索情報を配信する。
<表示装置>
次に、表示装置6の機能構成を図17により説明する。
表示装置6は、送受信部61、表示制御部62、捜索情報受付部63、記憶・読出部68及び記憶部69を有する。
記憶部69は、表示装置6の識別情報(例えばMACアドレス)やアドレス情報(例えばIPアドレス)、捜索支援サーバ8から配信された捜索情報等を記憶する。
記憶・読出部68は、図13に示されるCPU601の処理によって実現され、記憶部69に各種データを記憶し、記憶部69から各種データを読み出す。
送受信部61は、CPU601の処理並びに無線LAN通信部606によって実現され、無線通信によって、捜索支援サーバ8と各種データの送受信を行う。なお、送受信部61は、表示装置6がイーサネットカードを備え、ネットワーク893が有線LANである場合はイーサネット(登録商標)によりデータの送受信を行う。
表示制御部62は、図13に示されるCPU601の処理によって実現され、ディスプレイ697に各種画像や文字等を表示させるための制御を行う。本発明の実施形態において、受信した捜索情報を図23のように表示出力する。
図23は、本発明の実施形態における表示装置6に表示される捜索情報の画面の一例を示す図である。図23に示されるように、表示装置6に表示される捜索情報の画面には、捜索対象に関する情報として、名前6001、年齢6002、性別6003、連絡先6004及び写真データ6005が含まれる。
捜索情報受付部63は、捜索支援サーバ8から送信される捜索情報を受信し、受信した捜索情報を記憶部69に記憶するとともに、表示制御部62に捜索情報の受信を通知する。
[動作手順]
本発明の実施形態における捜索支援システム1の動作手順を説明する。捜索支援システム1の動作は、通信端末5の位置情報を位置情報管理サーバ9が管理するための位置情報管理動作と、捜索支援サーバ8で位置情報履歴データを作成・更新する位置情報履歴作成動作と、捜索支援サーバ8から表示装置6に捜索情報を配信する捜索情報配信動作とに大別される。
〔位置情報管理動作〕
図24は、本発明の実施形態における捜索支援システム1が通信端末5の位置情報を管理する動作手順の一例を示すシーケンス図である。
S11:配信装置3の配信制御部20は、記憶部29から取得した位置情報をIMES等により連続的又は断続的に送信する。
S12:通信端末5の受信制御部40は、周期的(例えば60秒周期)に行われる位置情報の受信処理により、配信装置3から送信される位置情報を受信する。なお、通信端末5が加速度センサを備えている場合は、加速度の変化の検知を契機に位置情報を受信してもよい。
S13:受信制御部40は、受信した位置情報を記憶部49に記憶する。
S14:通信端末5の無線通信制御部50は、記憶部59から取得した識別情報(例えば通信端末5のMACアドレス)と記憶部49に記憶した位置情報とを含む位置情報更新要求を配信装置3に送信する。位置情報更新要求は、位置情報管理サーバ9により管理される通信端末5の位置情報を新規登録又は更新するための要求である。
S15:配信装置3の無線通信制御部30の送受信部31は、位置情報更新要求をIEEE802.15.4規格に準拠した通信方式を用いてゲートウェイ装置7に転送する。
S16:ゲートウェイ装置7の無線通信制御部70の送受信部71が配信装置3から送信された位置情報更新要求を受信すると、有線通信制御部80の変換部82は、IEEE802.15.4規格に準拠した通信方式を、ネットワーク892に適合するIEEE802.3規格に準拠した通信方式に変換する。
S17:有線通信制御部80の送受信部81は、位置情報管理サーバ9に位置情報更新要求を転送する。位置情報管理サーバ9の送受信部91は、ゲートウェイ装置7からの位置情報更新要求を受信する。
S18:位置情報管理サーバ9の記憶・読出部98は、記憶部99に予め記憶されている通信端末5の識別情報と、受信した位置情報更新要求に含まれる識別情報とを対応付け、位置情報記憶部991に通信端末5の位置情報を記憶する。
なお、上述したステップS11〜S18の通信端末5の位置情報の管理動作は、次に説明するコンテンツ出力可否判定動作とは独立して実行される。
以上の動作手順により、本発明の実施形態の捜索支援システム1は、位置情報管理サーバ9により通信端末5の位置情報を管理できる。また、携帯端末4及び表示装置6には通信端末5が外部に取り付けられたり内蔵されたりしているため、通信端末5の位置情報を管理することにより、携帯端末4及び表示装置6の位置情報を管理できる。
〔位置情報履歴データ作成動作〕
図25は、本発明の実施形態における捜索支援システム1が位置情報履歴データを作成・更新する動作手順の一例を示すシーケンス図である。
S21:携帯端末4を所持するユーザ(保護者)のタッチパネル437の操作により、捜索アプリ450が起動され、位置情報履歴データ作成指示画面(図18参照)が表示される。ユーザは、位置情報履歴データの作成を開始するため「YES」ボタン4502を押下すると、操作入力受付部444は位置情報履歴作成要求部445に、位置情報履歴作成要求の生成処理の実行を要求する。位置情報履歴作成要求は、例えば携帯端末4を所持するユーザ(保護者)がある建物(商業施設等)に進入したときに行われる。
S22:位置情報履歴作成要求部445は、携帯端末4の識別情報を含む位置情報履歴作成要求信号を生成し、送受信部441を介して捜索支援サーバ8に位置情報履歴作成要求を送信する。
捜索支援サーバ8の位置情報履歴作成要求受付部842は、送受信部841を介して、位置情報履歴作成要求を受け付けると、位置情報履歴取得・作成部843に通知する。
S23:位置情報履歴取得・作成部843は、位置情報履歴作成要求に含まれる携帯端末4の識別情報に基づき、通信端末関連情報記憶部8493から携帯端末4の識別情報に対応する通信端末5の識別情報を読み出す。
S24:位置情報履歴取得・作成部843は、読み出した通信端末5の識別情報を含む通信端末5の位置情報を取得するための通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に、送受信部841を介して送信する。
位置情報管理サーバ9の位置情報取得応答部93は、送受信部91を介して、捜索支援サーバ8からの通信端末位置情報取得要求を受け付ける。
S25:位置情報取得応答部93は、通信端末位置情報取得要求に含まれる通信端末5の識別情報に基づき、位置情報記憶部991から通信端末5の位置情報を読み出す。
S26:位置情報取得応答部93は、通信端末5の位置情報を含む通信端末位置情報取得要求応答を生成し、送受信部91を介し捜索支援サーバ8に送信する。
捜索支援サーバ8の位置情報履歴取得・作成部843は、送受信部841を介して通信端末5の位置情報を受信する。
S27:位置情報履歴取得・作成部843は、受信した通信端末5の位置情報を、通信端末5の識別情報に対応付け、位置情報履歴記憶部8491に記憶する。
以降、ステップS28〜S31の処理は、周期的(例えば60秒周期)に繰り返し実行される。
S28:位置情報履歴取得・作成部843は、ステップS27の処理の終了後、周期的に、位置情報履歴データが作成された通信端末5の位置情報を、位置情報管理サーバ9から取得する。具体的には、位置情報履歴取得・作成部843は、通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に、送受信部841を介して送信する。
S29:位置情報管理サーバ9の位置情報取得応答部93は、通信端末位置情報取得要求に含まれる通信端末5の識別情報に基づき、位置情報記憶部991から通信端末5の位置情報を読み出す。
S30:位置情報取得応答部93は、通信端末5の位置情報を含む通信端末位置情報取得要求応答を生成し、送受信部91を介し捜索支援サーバ8に送信する。
S31:位置情報履歴取得・作成部843は、受信した通信端末5の位置情報を、位置情報履歴記憶部8491に作成された位置情報履歴データに追加し、更新する。
以上の動作手順により、本発明の実施形態の捜索支援システム1は、通信端末5(携帯端末4)の位置情報履歴データを作成し、更新する。
〔捜索情報配信動作〕
図26は、本発明の実施形態における捜索支援システム1が捜索要求に基づき選択した表示装置6に捜索情報を配信する動作手順の一例を示すシーケンス図である。図26の例の初期状態では、通信端末5(携帯端末4)の位置情報履歴データが位置情報履歴記憶部8491に記憶され、周期的に更新されている。
図26における捜索支援システム1の利用場面は、携帯端末4のユーザ(保護者)が建物内において被保護者とはぐれてしまった場合である。
S41:携帯端末4を所持するユーザ(保護者)のタッチパネル437の操作により、捜索アプリ450が起動され、捜索要求画面(図19参照)が表示される。ユーザが表示装置6に捜索情報を配信するため捜索情報に含まれる情報を入力し、「捜索要求実行」ボタン4511を押下すると、操作入力受付部444は捜索要求部446に、捜索要求の生成処理の実行を要求する。
S42:捜索要求部446は、捜索情報及び携帯端末4の識別情報を含む捜索要求信号を生成し、送受信部441を介して捜索支援サーバ8に捜索要求を送信する。
捜索支援サーバ8の捜索要求受付部844は、送受信部841を介して、捜索要求を受け付けると、配信先選択部845に通知する。
S43:配信先選択部845は、捜索要求に含まれる携帯端末4の識別情報に基づき、通信端末関連情報記憶部8493から携帯端末4の識別情報に対応する通信端末5の識別情報を読み出す。
S44:配信先選択部845は、読み出した通信端末5の識別情報に基づき、位置情報履歴記憶部8491から、その通信端末5の識別情報に対応する位置情報履歴データを取得する。
S45:配信先選択部845は、取得した位置情報履歴データに基づく移動ルート上に位置する表示装置6を、表示装置設置情報記憶部8492から選択する。なお、移動ルート上に位置する表示装置6とは、移動ルートに対応する位置情報と、表示装置設置情報に記憶部8492に記憶される位置情報との完全な一致に限らず、移動ルート上の位置情報から所定の範囲内(例えば半径7メートル以内)の表示装置6を含めてもよい。また、配信先選択部845は、選択した表示装置6のIPアドレスを取得する。
S46:配信先選択部845は、捜索要求に含まれる捜索情報の中の「はぐれた時間」4510に基づき、所定の範囲内の表示装置6をさらに選択する。具体的には、配信先選択部845は、「はぐれた時間」4510が「不明」である場合、捜索要求を受け付けた時点の通信端末5(携帯端末4)の位置情報から所定の範囲(例えば半径100メートルの円)内に位置する表示装置6を選択する。一方、「はぐれた時間」4510に具体的な値(例えば「10分前」等)が指定されている場合、捜索要求受付時刻から指定された時間だけ遡った時刻に対応する位置を、位置情報履歴データから参照する。このときの位置情報から所定の範囲(例えば半径100メートルの円)内に位置する表示装置6を選択する。このようにして、移動ルートから外れて迷子になっている場合においても捜索情報を表示させる表示装置6の対象を広げることにより、迷子を見つける確率を高めることができる。
S47:捜索情報配信部846は、選択した表示装置6のIPアドレスを宛先アドレスとして、捜索情報を、送受信部841を介して配信する。
表示装置6の捜索情報受付部63は、送受信部61を介して配信された捜索情報を受信する。
S48:表示制御部62は、ディスプレイ607に捜索情報を表示出力する。
上述した動作手順により、本発明の実施形態の捜索支援システム1は、携帯端末4からの捜索要求に基づき、効率的に捜索情報を配信する表示装置6を選択し、捜索情報を配信できる。
[フローチャート]
〔位置情報履歴データ作成動作〕
図27は、本発明の実施形態における捜索支援サーバ8による位置情報履歴データの作成・更新処理手順の一例を示すフローチャート図である。
S101:捜索支援サーバ8の位置情報履歴作成要求受付部842は、携帯端末4から送信された携帯端末4の識別情報が含まれている位置情報履歴作成要求を受信する。位置情報履歴作成要求受付部842は、位置情報履歴取得・作成部843に位置情報履歴作成要求に基づく処理の実行を要求する。
S102:位置情報履歴取得・作成部843は、位置情報履歴作成要求に含まれる携帯端末4の識別情報に基づき、通信端末関連情報記憶部8493から携帯端末4に対応する(取り付けられた)通信端末5の識別情報(通信端末識別情報)を取得する。
S103:位置情報履歴取得・作成部843は、通信端末5の識別情報を含む通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に送信し、位置情報管理サーバ9から通信端末5の位置情報を取得する。
S104:位置情報履歴取得・作成部843は、取得した通信端末5の位置情報を、通信端末5の識別情報に対応付けて、位置情報履歴記憶部8491に記憶する。
S105:位置情報履歴取得・作成部843は、ステップS104の処理の終了後、所定の時間(例えば60秒)経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していない場合(NO)、所定の時間が経過するまで待機する。一方、所定の時間が経過した場合(YES)、ステップS106の処理が実行される。
S106:所定の時間の経過後(ステップS105においてYES)、位置情報履歴取得・作成部843は、位置情報履歴記憶部8491に記憶された通信端末5の識別情報を含む通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に送信し、位置情報管理サーバ9から通信端末5の位置情報を取得する。
S107:位置情報履歴取得・作成部843は、取得した通信端末5の位置情報を、位置情報履歴記憶部8491に位置情報履歴データに追加し、更新する。
S108:位置情報履歴取得・作成部843は、ユーザからの位置情報履歴の停止要求を受けているか又はステップS106において取得した位置情報が一定時間(例えば3時間)未更新であるか否かを判定する。ここで、ユーザからの位置情報履歴の停止要求を受け付けている場合又は位置情報が一定時間(例えば3時間)未更新である場合(YES)、位置情報履歴データの更新処理は終了する。一方、ユーザからの位置情報履歴の停止要求を受け付けておらず、位置情報が一定時間更新されている場合(NO)、ステップS105における所定の時間が経過するまで待機する処理が実行され、更新処理が継続される。
上述した処理手順により、本発明の実施形態の捜索支援システム1は、通信端末5(携帯端末4)の位置情報履歴を更新し、現在及び過去の通信端末5の位置情報を管理できる。なお、位置情報には、通信端末5の緯度・経度並びに建物の棟及び階数が含まれるため、通信端末5の位置は、二次元の平面上の位置に加え、建物の階数までをも特定できる。
〔捜索情報配信動作〕
図28は、本発明の実施形態における捜索支援サーバ8による捜索要求に基づき表示装置6に捜索情報を配信する処理手順の一例を示すフローチャート図である。
S201:捜索支援サーバ8の捜索要求受付部844は、携帯端末4から送信された携帯端末4の識別情報と捜索情報とが含まれている捜索要求を受信する。捜索要求受付部844は、配信先選択部845に捜索要求に基づく処理の実行を要求する。
S202:配信先選択部845は、捜索要求に含まれる携帯端末4の識別情報に基づき、通信端末関連情報記憶部8493から携帯端末4に対応する(取り付けられた)通信端末5の識別情報(通信端末識別情報)を取得する。
S203:配信先選択部845は、取得した通信端末5の識別情報に基づき、その通信端末5の識別情報に対応する位置情報履歴データを読み出す。
S204:配信先選択部845は、読み出した位置情報履歴データに基づく移動ルート上に位置する表示装置6を、表示装置設置情報記憶部8492から選択する。なお、移動ルート上の表示装置6であるか否かは、図29のように判断される。
図29は、本発明の実施形態における移動ルートと移動ルート上の表示装置6とを説明するための図である。図29には、位置情報の履歴に基づく位置(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)と表示装置6aの位置(a1,b1)及び表示装置6bの位置(a2,b2)とが示されている。また、図29上の位置情報の履歴に基づく位置を結んだ点線が移動ルート1001である。そして、移動ルート1001上の一点を中心とした所定の半径を有する円内に含まれるか否かに基づき、移動ルート1001上の表示装置6であるか否かが判断される。ここで、表示装置6aの位置(a1,b1)は円内に含まれず、一方、表示装置6bの位置(a2,b2)は円内に含まれる。したがって、表示装置6bを移動ルート1001上の表示装置6として選択する。
図28に戻り説明する。
S205:配信先選択部845は、受信した捜索要求に含まれる「はぐれた時間」に値が設定されているか、すなわち「はぐれた時間」に「不明」が設定されていないか否かを判定する(S205)。「はぐれた時間」に値が設定されている場合(YES)、ステップS206の処理が実行される。一方、「はぐれた時間」に値が設定されていない場合(NO)、ステップS207の処理が実行される。
S206:「はぐれた時間」に値が設定されている場合(ステップS205においてYES)、配信先選択部845は、捜索要求受付時刻から指定された時間だけ遡った時刻に対応する位置情報を、位置情報履歴データから参照する。そして、このときの位置情報から所定の範囲(例えば半径100メートルの円)内に位置する表示装置6を選択する。
S207:「はぐれた時間」に値が設定されていない場合(ステップS205においてNO)、配信先選択部845は、捜索要求を受け付けた時点の通信端末5(携帯端末4)の位置情報から所定の範囲(例えば半径100メートルの円)内に位置する表示装置6を選択する。これにより、移動ルート上だけでなく、被保護者がいる可能性の高い範囲の表示装置6に対しても、捜索情報を配信できる。
上記ステップS206及びS207における表示装置6の選択方法を、図30に基づき説明する。図30は、本発明の実施形態における捜索要求に含まれる時間の情報に基づき選択される表示装置6を説明するための図である。図30には、位置情報の履歴に基づく位置(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)と表示装置6aの位置(a1,b1)及び表示装置6bの位置(a2,b2)とが示されている。図30(a)の例は、捜索要求に含まれる「はぐれた時間」が例えば「5分前」と設定されている場合であって、捜索要求受付時の5分前の位置は(x2,y2)である。したがって、はぐれた時間「5分前」の位置を中心とした所定の範囲(例えば半径100メートルの円)内に含まれる表示装置6aを、捜索情報を配信する表示装置6として選択する。図30(b)の例は、捜索要求に含まれる「はぐれた時間」が例えば「不明」又は「0分前」と設定されている場合であって、捜索要求の受付時の位置は(x3,y3)である。したがって、捜索要求の受付時点の位置を中心とした所定の範囲内に含まれる表示装置6bを、捜索情報を配信する表示装置6として選択する。
図28に戻り説明する。
S208:配信先選択部845は、捜索情報と選択した表示装置6のIPアドレスとを捜索情報配信部846に通知し、表示装置6への配信処理の実行を要求する。捜索情報配信部846は、通知された表示装置6のIPアドレスに対して捜索情報を配信する。
上述した本発明の実施形態によれば、捜索支援システム1は、被保護者が迷子になった場合に、捜索者である保護者が所持する携帯端末4(通信端末5)の位置情報の履歴データに基づき、捜索対象である被保護者のいる可能性が高い範囲の表示装置6に対して捜索情報を配信できる。また、本発明の実施形態の位置情報は、緯度・経度だけでなく、屋内における階数や棟についても管理されるため、精度が高く位置を管理できる。
これにより、捜索者(保護者)は、捜索対象(被保護者)が位置情報を送受信する特別な機器等を所持することなく、捜索対象が迷子になった場合でも効率的に捜索できる。
[変形例]
なお、本発明の実施形態において、捜索対象は人に限らず、物であってもよく、遺失物の捜索においても捜索支援システム1を利用できる。
なお、本発明の実施形態において、捜索者である本人が捜索アプリを使用し、捜索情報の配信指示を行ったが、捜索支援システム1の運用形態はこれに限らない。例えば、捜索者の建物の進入時に、建物の管理者(例えば商業施設のサービスセンター等)に携帯端末4の識別情報を伝え登録することで、建物の管理者への連絡(電話等)のみで、捜索支援システム1を利用できるようにしてもよい。
なお、本発明の実施形態において、捜索要求を行う機器を携帯端末4としたが、捜索要求を行う機器は携帯端末4に限らず、捜索アプリ450がインストールされる機器であれば、機器の種別は問わず捜索支援システム1の機能は動作される。
なお、本発明の実施形態において、位置情報管理サーバ9と捜索支援サーバ8とを異なる装置としたが、例えば捜索支援サーバ8が、位置情報管理サーバ9が備える通信端末5の位置情報を管理する機能(図15参照)を有してもよい。
なお、本発明の実施形態において、屋内において配信装置3から配信される位置情報に基づく通信端末5から送信される位置情報を管理しているが、例えば、通信端末5(携帯端末4)のGPS機能等に基づく屋外の位置情報を用いるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 捜索支援システム
3 配信装置
4 携帯端末
445 位置情報履歴作成要求部
446 捜索要求部
450 捜索アプリ
5 通信端末
6 表示装置
62 表示制御部
63 捜索情報受付部
7 ゲートウェイ装置
8 捜索支援サーバ
842 位置情報履歴作成要求受付部
843 位置情報履歴取得・作成部
844 捜索要求受付部
845 配信先選択部
846 捜索情報配信部
8491 位置情報履歴記憶部
8492 表示装置設置情報記憶部
8493 通信端末関連情報記憶部
9 位置情報管理サーバ
93 位置情報取得応答部
991 位置情報記憶部
特開2009−14646号公報

Claims (9)

  1. 当該通信端末の位置情報が管理されている通信端末が取り付けられた携帯端末及び該携帯端末からの捜索要求に含まれる捜索内容を表す捜索情報を表示する表示装置と接続する捜索支援サーバであって、
    前記通信端末の位置情報の履歴を記憶する履歴記憶手段と、
    前記携帯端末から前記捜索要求を受け付けると、該携帯端末に取り付けられた前記通信端末の前記位置情報の履歴に基づき、前記表示装置に前記捜索情報を配信する配信手段とを有する捜索支援サーバ。
  2. 前記位置情報の履歴に基づき、前記捜索情報を配信する前記表示装置を選択する選択手段を有し、
    前記配信手段は、前記選択手段により選択された前記表示装置に前記捜索情報を配信する請求項1記載の捜索支援サーバ。
  3. 前記選択手段は、前記捜索情報の配信先として、前記位置情報の履歴に基づく前記携帯端末の移動ルートにある前記表示装置を選択する請求項2記載の捜索支援サーバ。
  4. 前記選択手段は、前記位置情報の履歴と前記捜索要求を受け付けた時刻とに基づき、前記捜索情報を配信する前記表示装置を選択する請求項2又は3記載の捜索支援サーバ。
  5. 前記携帯端末から送信される前記通信端末の位置情報の履歴データの作成の開始を要求する履歴作成要求に基づき、前記履歴データの作成を開始する履歴作成手段を有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の捜索支援サーバ。
  6. 前記通信端末はRFIDタグである請求項1乃至5のいずれか一項に記載の捜索支援サーバ。
  7. 前記通信端末の前記位置情報は、該通信端末に最も近い、自機が設置された位置に対応する位置情報を配信する配信装置から地上補完信号を用いて配信された位置情報である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の捜索支援サーバ。
  8. 当該通信端末の位置情報が管理されている通信端末が取り付けられた携帯端末及び該携帯端末からの捜索要求に含まれる捜索内容を表す捜索情報を表示する表示装置と接続する捜索支援サーバにおいて実行される捜索支援プログラムであって、
    前記捜索支援サーバを、
    前記通信端末の位置情報の履歴を記憶する履歴記憶手段、
    前記携帯端末から前記捜索要求を受け付けると、該携帯端末に取り付けられた前記通信端末の前記位置情報の履歴に基づき、前記表示装置に前記捜索情報を配信する配信手段として機能させる捜索支援プログラム。
  9. 当該通信端末の位置情報が管理されている通信端末が取り付けられた携帯端末と、該携帯端末からの捜索要求に含まれる捜索内容を表す捜索情報を表示する表示装置と、該携帯端末及び該表示装置に接続する捜索支援サーバとを有する捜索支援システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記捜索情報の前記表示装置への配信を要求する前記捜索要求を、前記捜索支援サーバに送信する捜索要求手段を有し、
    前記捜索支援サーバは、
    前記通信端末の位置情報の履歴を記憶する履歴記憶手段と、
    前記携帯端末から前記捜索要求を受け付けると、該携帯端末に取り付けられた前記通信端末の前記位置情報の履歴に基づき、前記表示装置に前記捜索情報を配信する配信手段とを有する捜索支援システム。
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