JP2014106291A - 対物レンズ駆動機構および倒立顕微鏡 - Google Patents

対物レンズ駆動機構および倒立顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】合焦の高速化を実現するとともに小型化を実現することができる対物レンズの駆動機構および倒立顕微鏡を提供する。
【解決手段】各々が対物レンズを保持可能な切り欠き形状をなす複数の保持部が形成されたレボルバと、前記複数の保持部のいずれか1つが保持する前記対物レンズの光軸方向に沿って移動可能であるとともに、移動経路上で該対物レンズを前記レボルバから受け取って保持することが可能であるステージアームと、前記ステージアームの位置によらず該ステージアームに対して前記レボルバとは反対側に位置し、光学部材を保持する光学部材保持部と、前記ステージアームを前記移動経路に沿って移動させる駆動部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、標本の像を拡大して観察を行う際に使用する対物レンズを駆動させる対物レンズ駆動機構および該対物レンズ駆動機構を備えた倒立顕微鏡に関する。
従来、倒立顕微鏡では、複数の対物レンズを保持するレボルバを、観察に使用する対物レンズの光軸に沿って駆動することにより、焦点位置の調整を行う構成が一般的に採用されている。しかしながら、この構成の場合、レボルバと対物レンズが一体で駆動するため、被駆動部分の質量すなわち慣性が大きく、標本に対して合焦するまでに時間を要してしまうという問題があった。
この問題を解決するために、被駆動部分を軽量化して合焦の高速化を実現する技術も知られている。例えば、下記特許文献1には、複数の対物レンズの中から選択された1つの対物レンズのみを観察光軸に沿って駆動する技術が開示されている。この技術では、駆動機構の一部をなすキャッチャおよび連結部材が、駆動対象である対物レンズの下方に設けられている。
特開2011−18018号公報
ところで、倒立顕微鏡では、高さを低く抑えて小型化するために、対物レンズに照明光を導く光学部材を、その対物レンズの下方に配置することがある。しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、対物レンズの下方にキャッチャおよび連結部材が設置されているため、光学部材を配置するスペースを確保することができず、小型化を実現することが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、合焦の高速化を実現するとともに小型化を実現することができる対物レンズの駆動機構および倒立顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る対物レンズ駆動機構は、各々が対物レンズを保持可能な切り欠き形状をなす複数の保持部が形成されたレボルバと、前記複数の保持部のいずれか1つが保持する前記対物レンズの光軸方向に沿って移動可能であるとともに、移動経路上で該対物レンズを前記レボルバから受け取って保持することが可能であるステージアームと、前記ステージアームの位置によらず該ステージアームに対して前記レボルバとは反対側に位置し、光学部材を保持する光学部材保持部と、前記ステージアームを前記移動経路に沿って移動させる駆動部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る対物レンズ駆動機構は、上記発明において、前記ステージアームは、前記移動経路に沿う方向の厚さが、前記レボルバと前記光学部材保持部が保持する前記光学部材との距離よりも小さいことを特徴とする。
本発明に係る対物レンズ駆動機構は、上記発明において、前記ステージアームは、前記移動経路上に位置する前記保持部の切り欠き領域を該移動経路に沿って通過可能な大きさを有することを特徴とする。
本発明に係る対物レンズ駆動機構は、上記発明において、前記レボルバは円盤状をなし、主面と直交する中心軸の周りに回転可能であることを特徴とする。
本発明に係る倒立顕微鏡は、上記発明に記載の対物レンズを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、レボルバに形成された複数の保持部のいずれか一つが保持する対物レンズの光軸方向に沿って移動可能であるとともに、移動経路上で該対物レンズを受け取って保持することが可能であるステージアームと、このステージアームの位置によらず該ステージアームよりもレボルバから遠くに位置し、光学部材を保持する光学部材保持部とを備えているため、合焦の高速化を実現するとともに小型化を実現することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る倒立顕微鏡の全体構成を模式的に示す図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る対物レンズ駆動機構の構成を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施の形態に係る対物レンズ駆動機構の要部の構成を示す部分断面図である。 図4は、本発明の一実施の形態に係る対物レンズ駆動機構において、ステージアダプタの上面が対物レンズに取り付けられたアダプタの底面に当接した状態を示す図である。 図5は、本発明の一実施の形態に係る対物レンズ駆動機構において、当接部が対物レンズに当接し始めた状態を示す図である。 図6は、本発明の一実施の形態に係る対物レンズ駆動機構において、対物レンズがステージアームに固定された状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面は模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
図1は、本発明の一実施の形態に係る倒立顕微鏡の全体構成を模式的に示す図である。同図に示す倒立顕微鏡1は、土台をなす本体部2と、本体部2の上面に取り付けられて標本Spを載置するステージ3と、ディッシュ、スライドガラスまたはビーカなどによって保持された状態でステージ3に載置される標本Spに対して上方から透過照明を照射する透過照明部4と、倒立顕微鏡1の操作を指示する信号の入力を受け付ける入力部5と、倒立顕微鏡1の電気的な動作を統括して制御する制御部6と、を備える。入力部5および制御部6は、倒立顕微鏡1の本体部2の内部に設置してもよいし、信号ケーブルなどの接続手段を介して本体部2と電気的に接続してもよい。
本体部2は、ステージ3および透過照明部4を支持する筐体部2aと、筐体部2aの側面のうち、接眼レンズが設けられて倒立顕微鏡1のユーザと対向する側面である前面(図1の左側面)に設けられる鏡筒部2bと、筐体部2aの側面のうち前面と反対側の側面(図1の右側面)である背面に設けられて落射照明光を発生する第1ランプハウス2cとを有する。
筐体部2aは、互いに倍率が異なる複数の対物レンズ7を交換可能に保持する円盤状のレボルバ8と、レボルバ8の主面と直交するとともにレボルバ8の中心を通過してレボルバ8を回転可能に軸支する回転軸9と、回転軸9を回転駆動する回転軸駆動部10と、レボルバ8が保持する対物レンズ7のうち光軸が標本Spを通過する位置で保持される対物レンズ7の焦準操作を電動で行う焦準操作部11と、を有する。レボルバ8、回転軸9、回転軸駆動部10および焦準操作部11は、本実施の形態に係る対物レンズ駆動機構を構成する。また、回転軸9および回転軸駆動部10は、レボルバ8を駆動するレボルバ駆動部を構成する。
筐体部2aは、光軸が標本Spを通過する対物レンズ7を介して入射してくる標本Spの反射光もしくは透過光または第1ランプハウス2cから出射された落射照明光の光路を変更する光学部材である蛍光用のミラーユニット12と、回転軸9の下方に回転軸9とともに回転可能に取り付けられ、複数種類のミラーユニット12を載置して保持することが可能なミラーユニット保持部13(光学部材保持部)と、ミラーユニット12が透過した観察光を結像する結像レンズ14と、結像レンズ14が結像した光を反射するミラー15と、ミラー15が反射した光をリレーするリレーレンズ16と、をさらに有する。
ミラーユニット12は、第1ランプハウス2cの光源21cが発光する落射照明光の励起光のみを透過する励起フィルタと、励起光を反射して標本Spへ照射するとともに、標本Spからの観察光を透過するダイクロイックミラーと、ダイクロイックミラーを透過した観察光のうち所定の蛍光成分のみを透過する吸収フィルタと、を有する。なお、図1に示すように、対物レンズ駆動機構が筐体部2aから外部に露出する場合には、ミラーユニット12の周囲を、照明光路を除いて被覆するカバーを設ける必要があるが、図1では記載を省略している。
ミラーユニット保持部13は、回転軸9を中心としてレボルバ8と一緒に回転可能である。このため、ミラーユニット保持部13は、レボルバ8の保持部81が保持する対物レンズ7の光軸が通過する位置にミラーユニット12を保持する。
鏡筒部2bには、筐体部2aのリレーレンズ16を通過した光を集光する接眼レンズ17が設けられる。
次に、透過照明部4の構成を説明する。透過照明部4は、本体部2に取り付けられて上方へ延びる透過照明支柱18と、透過照明支柱18の上端から透過照明支柱18が延びる方向と直交する方向に延びるアーム19と、透過照明支柱18の上端付近でアーム19が延びる側と反対側に設けられ、透過照明光を出射する第2ランプハウス20と、第2ランプハウス20が有する光源21が発光した透過照明光を集光して標本Spに結像させるコンデンサレンズ22と、透過照明支柱18の略中央部に取り付けられてコンデンサレンズ22を着脱可能に保持するコンデンサホルダ23と、透過照明支柱18の側面に設けられ、手動入力によってコンデンサホルダ23を上下動させることにより、コンデンサレンズ22の焦準操作を行うコンデンサ焦準操作部24と、を有する。
アーム19の内部には、第2ランプハウス20から出射された透過照明光を集光するコレクタレンズ25と、コレクタレンズ25を通過した光の光量を調節可能な視野絞り26と、視野絞り26を通過した光を反射してコンデンサレンズ22の光軸方向(入射方向と直交する方向)へ折り曲げるミラー27とが設けられている。視野絞り26の径は、図示しない視野絞り操作部によって調整可能である。
図2は、倒立顕微鏡1が備える対物レンズ駆動機構の構成を示す斜視図である。図3は、対物レンズ駆動機構の要部の構成を示す部分断面図である。
レボルバ8には、円盤の外縁から切り欠かれた略円形の切り欠き形状をなし、対物レンズ7を保持する複数の保持部81が形成されている。なお、図2に示す場合は3つの保持部81が形成されているが、保持部81の個数はこれに限られるわけではない。レボルバ8の中心部には、保持部81に対応して設けられ、上方に突起する突起部82が設けられている。突起部82は、対物レンズ7に取り付けられた円盤状のアダプタ71が有する切り欠き72に嵌入可能であり、保持部81に保持される対物レンズ7を位置決めするとともにその回転を防止する機能を有する。
回転軸9には、定滑車28が取り付けられている。定滑車28は、回転軸駆動部10の回転軸に取り付けられる定滑車29とベルト30を介して連結される。回転軸駆動部10が発生する駆動力は、定滑車29、ベルト30および定滑車28を介して回転軸9に伝達される。このようにして、回転軸9および回転軸駆動部10を含むレボルバ駆動部は、レボルバ8の主面と直交する中心軸の周りにレボルバ8を回転駆動させる。
焦準操作部11は、レボルバ8の主面と直交する方向に沿って移動可能であるとともに対物レンズ7を保持可能であるレンズ保持部31と、レンズ保持部31をレボルバ8の主面と直交する方向に沿って移動させる駆動部32と、本体部2に固定されるとともに駆動部32が取り付けられる固定部33と、レンズ保持部31および固定部33の間に介在してレンズ保持部31を固定部33に対して上下動させるクロスローラガイド34と、を有する。なお、クロスローラガイド34の代わりにボールガイドを配設してもよい。
レンズ保持部31は、固定部33に取り付けられ、対物レンズ7の一部を挿入する中空部35aが形成された中空略円柱状をなし、レボルバ8の保持部81が収容する複数の対物レンズ7のいずれか1つをレボルバ8から受け取って保持することが可能である中空円柱状のステージアーム35と、ステージアーム35に形成される中空部35aに対して進退自在に取り付けられ、ステージアーム35が保持する対物レンズ7の底部側に形成されたテーパ状の斜面7aを押圧してステージアーム35との間で対物レンズ7を狭持することにより、ステージアーム35がレボルバ8から受け取った対物レンズ7をステージアーム35に対して着脱可能に固定するレンズ固定部36と、レンズ固定部36の一部を被覆するカバー部材37とを有する。
ステージアーム35には、対物レンズ7の斜面7aを収容可能な中空部35a、中空部35aの側面の一部に穿設され、レンズ固定部36の先端部を保持する保持部35b、ならびにステージアーム35が延びる方向に沿って延在し、両端で保持部35bおよびステージアーム35の外周側にそれぞれ連通し、レンズ固定部36の一部を収容して保持する収容孔部35c、が形成されている。ステージアーム35は、レボルバ8の保持部81が保持する複数の対物レンズ7のいずれか1つの光軸方向に沿って移動可能であるとともに、移動経路上でその対物レンズ7をレボルバ8から受け取って保持することが可能である。駆動部32は、ステージアーム35を移動経路に沿って移動させる。
ステージアーム35の移動経路に沿う方向(倒立顕微鏡1の上下方向)の厚さhは、レボルバ8の保持部81に保持されている対物レンズ7の下端と、ミラーユニット保持部13に保持されるとともにステージアーム35の移動経路の延長線上に位置するミラーユニット12の上端との距離Hよりも小さい。加えて、ミラーユニット保持部13は、ステージアーム35の位置によらず、常にステージアーム35よりもレボルバ8から遠くに位置、すなわちステージアーム35に対してレボルバ8とは反対側に位置している。したがって、本実施の形態に係る対物レンズ駆動機構では、レボルバ8およびステージアーム35の下方に、ミラーユニット12を配置する空間を確保することができる。
ステージアーム35は、レボルバ8の保持部81を上下方向に沿って通過することが可能な大きさを有している。このため、ステージアーム35は、上昇していく途中で保持部81が保持する対物レンズ7を受け取った後、さらに上昇することにより、対物レンズ7を標本Spに近づけることができる。
レンズ固定部36は、収容孔部35cを貫通する棒状をなし、収容孔部35c内および基端部に他の部分よりも径が大きいフランジ部361aおよび362aを有する棒状部材36aと、棒状部材36aの先端部であって保持部35bに露出した先端部に設けられ、対物レンズ7の斜面7aに当接して対物レンズ7に押圧力を加える当接部36bと、収容孔部35cに収容され、棒状部材36aのフランジ部361aに一端が当接するとともに収容孔部35cの外周側のステージアーム35本体に他端が当接し、棒状部材36aを中空部35aの中心へ向けて付勢するバネ部材36cと、V字状の断面を有し、ステージアーム35に対してV字の底部を中心として回動可能に取り付けられ、V字の一辺側で棒状部材36aのフランジ部362aと係合する開口部361dが形成されたV字アーム36dと、V字アーム36dのV字の他辺側の先端に回転自在に取り付けられて固定部33の側面であってレンズ保持部31の移動方向に沿って伸びる側面に接触するローラ部材36eと、を有する。
棒状部材36aおよび当接部36bは、ステージアーム35に取り付けられ、中空部35aに対して進退可能であり、中空部35aに挿入された対物レンズ7をステージアーム35本体へ向けて押圧する押圧手段を構成する。また、V字アーム36dおよびローラ部材36eは、固定部33とともに、押圧手段に係合して押圧手段の進退動作を制御する進退制御手段を構成する。
レンズ保持部31には、光源21cが発光する透過照明光をミラーユニット12に到達させるために水平方向に貫通する開口部31aが形成されている。
駆動部32は、駆動源であるモータ38と、上下動可能なボールネジ39と、モータ38およびボールネジ39を連結するカップリング40と、ボールネジ39およびレンズ保持部31を連結する連結アーム41とを有する。
固定部33の側面であってレボルバ8と対向してローラ部材36eが当接する側面の上端部には、上端に行くほどレボルバ8から遠ざかるように傾斜した斜面33aが形成されている。また、固定部33の下部には、水平方向に貫通してレンズ保持部31の開口部31aに連通し、光源21cが発光する透過照明光をミラーユニット12へ到達させる開口部33bが形成されている。
以上の構成を有する焦準操作部11の動作について、図3〜図6を参照して説明する。図3に示す状態で、対物レンズ7はレボルバ8の保持部81に保持されている。この状態で、対物レンズ7の光軸O1は、ミラーユニット12を通過して鉛直方向に折り曲げられた光源21c(照明光学系)の光軸O2と一致していない。
図3に示す状態から焦準操作部11がステージアーム35を上昇させていくと、やがて図4に示すように、ステージアーム35の上面がアダプタ71の底面に当接する。図3に示す状態から図4に示す状態に達するまでの間、ローラ部材36eは回転しながら固定部33の側面に沿って上昇する。このため、その間の棒状部材36aとV字アーム36dとの位置関係は変わらない。また、図4において、対物レンズの光軸O1は、ミラーユニット12を通過して鉛直方向に折り曲げられた光源21cの光軸O2に依然として一致していない。
この後、ステージアーム35がさらに上昇すると、ローラ部材36eが固定部33の斜面33aに当接し始め、アダプタ71はレボルバ8から離間する。これにより、ステージアーム35によるレボルバ8からの対物レンズ7の受け取りが完了する。ローラ部材36eが斜面33aに当接しながら上昇する際、V字アーム36dは、V字の頂点を中心として図4で時計まわりに回転しながら上昇する。このため、ローラ部材36eは対物レンズ7から徐々に遠ざかる一方、棒状部材36aおよび当接部36bは、固定部33から遠ざかる方向(図4の左方向に対応)へ徐々に移動する。この移動に伴ってバネ部材36cの伸びを抑制する力(弾性力の反作用)が徐々に弱くなるため、バネ部材36cは収容孔部35cの内部で徐々に伸び、棒状部材36aおよび当接部36bが対物レンズ7の斜面7aへ徐々に近づく。
図5は、当接部36bが対物レンズ7の斜面7aに当接し始めた状態を示す図である。図5において、V字アーム36dはフランジ部362aに依然として係合している。この状態からステージアーム35がさらに上昇すると、当接部36bは斜面7aを押圧することにより、中空部35a内を対物レンズ7の光軸と直交するステージアーム35の本体へ向けて対物レンズ7を移動させる。ステージアーム35は、当接部36bが対物レンズ7をステージアーム35の本体へ押し付けて狭持し、対物レンズ7をステージアーム35に固定する高さまで上昇することが可能である。このようにステージアーム35が上昇する際、対物レンズ7の光軸O1は平行移動しながら、徐々に光源21cの光軸O2へ近づいていく。
図6は、対物レンズ7が中空部35aの側面と当接部36bとによって狭持されてステージアーム35に固定された状態を示す部分断面図である。図6に示す状態で、対物レンズ7の光軸O1と、ミラーユニット12を通過して鉛直方向に折り曲げられた光源21cの光軸O2とは一致している。したがって、図6に示す状態で、ミラーユニット12を通過した透過照明光は、対物レンズ7に確実に入射する。図6において、ステージアーム35はレボルバ8よりも上方に位置している。なお、レンズ保持部31は、図6に示す状態からさらに上昇することも可能である。
以上説明した本発明の一実施の形態によれば、レボルバに形成された複数の保持部のいずれか一つが保持する対物レンズの光軸方向に沿って移動可能であるとともに、移動経路上で該対物レンズを受け取って保持することが可能であるステージアームと、このステージアームの位置によらず該ステージアームよりもレボルバから遠くに位置し、光学部材を保持する光学部材保持部とを備えているため、1つの対物レンズのみを移動させることができるとともに、レボルバの下方に光学部材を配置することができる。したがって、本実施の形態によれば、合焦の高速化を実現するとともに小型化を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、ステージアームの移動経路に沿う方向の厚さが、レボルバとミラーユニットとの距離よりも小さいため、ミラーユニットを配置する空間を確保することができる。
また、本実施の形態によれば、レボルバとミラーユニット保持部が連動して回転するため、部品点数を削減することができる。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は、上述した一実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、本発明において、ステージアームは対物レンズをレボルバから受け取って保持することができればよく、必ずしも対物レンズを固定して保持する必要はない。
また、本発明において、レボルバを矩形の板状として、複数の保持部を一列に並べて配置してもよい。この場合、レボルバは、複数の保持部が並んだ方向に沿って移動可能な構成を有することとなる。
また、本発明において、主面が球面の一部をなす形状を有するレボルバ適用することも可能である。この場合、レボルバが保持する複数の対物レンズの光軸は互いに平行ではなく、各光軸は主面と直交する方向を向く。
このように、本発明は、ここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
1 倒立顕微鏡
2 本体部
2a 筐体部
3 ステージ
4 透過照明部
5 入力部
6 制御部
7 対物レンズ
8 レボルバ
9 回転軸
10 回転軸駆動部
11 焦準操作部
12 ミラーユニット
13 ミラーユニット保持部
21、21c 光源
28、29 定滑車
30 ベルト
31 レンズ保持部
31a 開口部
32 駆動部
33 レンズ固定部
33a 斜面
33b 開口部
34 クロスローラガイド
35 ステージアーム
35a 中空部
35b 保持部
35c 収容孔部
36 固定部
36a 棒状部材
36b 当接部材
36c バネ部材
36d V字アーム
36e ローラ部材
37 カバー部材
38 モータ
39 ボールネジ
40 カップリング
41 連結アーム
71 アダプタ
81 保持部
82 突起部
361a、362a フランジ部
361d 開口部

Claims (5)

  1. 各々が対物レンズを保持可能な切り欠き形状をなす複数の保持部が形成されたレボルバと、
    前記複数の保持部のいずれか1つが保持する前記対物レンズの光軸方向に沿って移動可能であるとともに、移動経路上で該対物レンズを前記レボルバから受け取って保持することが可能であるステージアームと、
    前記ステージアームの位置によらず該ステージアームに対して前記レボルバとは反対側に位置し、光学部材を保持する光学部材保持部と、
    前記ステージアームを前記移動経路に沿って移動させる駆動部と、
    を備えたことを特徴とする対物レンズ駆動機構。
  2. 前記ステージアームは、
    前記移動経路に沿う方向の厚さが、前記レボルバと前記光学部材保持部が保持する前記光学部材との距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動機構。
  3. 前記ステージアームは、
    前記移動経路上に位置する前記保持部の切り欠き領域を該移動経路に沿って通過可能な大きさを有することを特徴とする請求項1または2に記載の対物レンズ駆動機構。
  4. 前記レボルバは円盤状をなし、主面と直交する中心軸の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動機構を備えたことを特徴とする倒立顕微鏡。
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