JP2014105651A - 機関制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関のトルクを大きく低下させることなく、ノッキングの発生を抑制する火花点火・筒内噴射式内燃機関を提供する。
【解決手段】本装置は、燃料を圧縮行程中に噴射する。更に、本装置は、機関の負荷KLが機関回転速度NEが小さいほど小さくなる閾値負荷(KLth)よりも大きい場合にノッキングが発生したと判定したときには燃料噴射時期θinjを点火時期θigよりも優先して遅角し、機関の負荷が閾値負荷KLthよりも小さい場合にノッキングが発生したと判定したときには点火時期θigを燃料噴射時期θinjに優先して遅角する。
【選択図】図4

Description

本発明は、筒内燃料噴射式火花点火内燃機関に適用される機関制御装置に関する。
従来から、気筒内にガソリンなどの燃料を直接噴射し、気筒内に形成される混合気に点火栓からの火花により点火する内燃機関が広く知られている。このような機関は、「筒内燃料噴射式火花点火内燃機関」、「直噴エンジン」、又は、「筒内噴射式機関」とも称呼される。
ところで、筒内噴射式機関においても、燃料オクタン価及びデポジット堆積量等の種々の要因によりノッキングが発生する。ノッキングは、一般的には点火時期の遅角により回避される。しかし、点火時期を遅角するほど、点火時期がMBT(最大トルク点火時期:(Minimum advance for Best Torque)から遠ざかるので、機関のトルクが減少する。
そこで、筒内噴射式機関に適用される従来の制御装置の一つ(以下、「従来装置」とも称呼する。)は、ノッキング発生時に点火時期のみでなく噴射時期も併せて変更することにより、機関発生トルクの低下量を小さくしながらノッキングの発生を回避している(例えば、特許文献1を参照。)。
より具体的には、従来装置は、燃料の気化により吸気温度を低下させて吸気の充填効率を向上することを目的として吸気行程中に燃料を噴射し、ノッキングが発生した場合には点火時期を遅角する。更に、従来装置は、ノッキングが抑制できずに点火時期の遅角量が閾値よりも大きくなった場合、噴射時期を圧縮行程の前半に移行し且つ点火時期を進角し、以って、ノッキングの発生を回避しながらトルク低下が大きくなることを回避している。上記公報には、噴射時期を圧縮行程前半となるように遅角したときに点火時期を進角することができ、それにより機関のトルク低下を回避することができるのは、圧縮行程前半の燃料噴射によって燃料の混合状態が悪化するのでノッキングが発生し難くなるので、点火時期をMBTに近づけることができるからである、と記載されている。なお、MBTは、機関のトルクを最大にする点火時期でもあるので「最大トルク点火時期」と称呼することもでき、機関の熱効率を最大にする点火時期でもあるので「最大熱効率発生点火時期」と称呼することもできる。
特開2002−339848号公報(特に、段落0024)
ところで、筒内噴射式機関において吸気行程中に燃料噴射を行なうと、燃料の気化潜熱が吸入空気の冷却に用いられる。よって、吸入空気量を増大させることができるので、機関発生トルクの向上を図ることができる。しかし、吸気行程中の燃料噴射は、圧縮行程中の燃料噴射に比べ、熱効率の低下をもたらす。
より具体的に述べると、圧縮行程中に燃料噴射を行なうと、燃料の気化潜熱をノッキング回避のために用いることができる。よって、点火時期をMBTに近い時期に設定することができるので、高い熱効率を確保することができる。そこで、発明者は、燃料噴射を圧縮行程中に行い、その圧縮行程中の燃料噴射時期及び点火時期を適切に調整することにより、ノッキングを回避しながら筒内噴射式機関を高い熱効率にて運転することができる機関制御装置を発明した。
本発明の機関制御装置(以下、「本発明装置」とも称呼する。)は、燃料を気筒内に直接噴射する燃料噴射弁と、前記噴射された燃料により前記気筒内に形成される混合気に点火するための火花を発生する点火栓と、を備える内燃機関に適用される。
更に、本発明装置は、
前記機関にノッキングが発生したか否かを判定する判定部と、
前記燃料噴射弁から前記燃料を噴射する時期である燃料噴射時期を「圧縮行程内の所定の時期」に設定するように制御するとともに、前記点火栓から前記火花を発生させる時期である点火時期を制御する制御部と、
を備える。
加えて、前記制御部は、
前記機関の負荷が前記機関の回転速度が小さいほど小さくなる閾値負荷よりも大きい場合に前記ノッキングが発生したと判定されたときには前記燃料噴射時期を前記点火時期よりも優先して遅角し、
前記機関の負荷が前記閾値負荷よりも小さい場合に前記ノッキングが発生したと判定されたときには前記点火時期を前記燃料噴射時期に優先して遅角する、
ように構成されている。
本発明装置によれば、機関の負荷が前記閾値負荷(図2の曲線Cbrdを参照。)よりも大きい場合、即ち、機関が低速(低回転)高負荷領域(図2の領域Aを参照。)にて運転されている場合、ノッキングが発生すると燃料噴射時期が点火時期よりも優先して遅角される。更に、本発明装置によれば、機関の負荷が前記閾値負荷(図2の曲線Cbrdを参照。)よりも小さい場合、即ち、機関が高速(高回転)低負荷領域(図2の領域Bを参照。)にて運転されている場合、ノッキングが発生すると点火時期が燃料噴射時期よりも優先して遅角される。
なお、「燃料噴射時期が点火時期よりも優先して遅角されること」は、「点火時期は維持されたまま燃料噴射時期のみが遅角されること」、「点火時期は微小な量だけ変更されるが、燃料噴射時期がノッキング抑制を目的とした相当量遅角されること」の両者を含む。即ち、「燃料噴射時期が点火時期よりも優先して遅角されること」は、「点火時期が実質的に維持されたまま燃料噴射時期が遅角されること」を意味する。
同様に、「点火時期が燃料噴射時期よりも優先して遅角されること」は、「燃料噴射時期は維持されたまま点火時期のみが遅角されること」、「燃料噴射時期は微小な量だけ変更されるが、点火時期がノッキング抑制を目的とした相当量遅角されること」の両者を含む。即ち、「点火時期が燃料噴射時期よりも優先して遅角されること」は、「燃料噴射時期が実質的に維持されたまま点火時期が遅角されること」を意味する。
本発明装置の制御部が上述の制御を行なう理由について図3を参照しながら説明する。図3の曲線C1は機関が低速高負荷領域にて運転されている場合における「点火時期と機関のトルクとの関係」を示す。図3の曲線C2は機関が高速低負荷領域にて運転されている場合における「点火時期と機関のトルクとの関係」を示す。よく知られているように、機関が高速低負荷領域にて運転されている場合に比べ、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合の方が、ノッキングが発生しやすい。従って、通常の運転(ノッキングが発生していない場合)において設定される点火時期(基本点火時期θigb)は、機関が高速低負荷領域にて運転されている場合に比べ、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合の方が、MBTからより大きく遅角側の値に設定される。よって、ノッキングの発生に伴い点火時期を一定量dθだけ遅角した場合であっても、機関が高速低負荷領域にて運転されている場合に比べ、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合の方が、トルクの低下量が大きくなる(d1>d2)。
従って、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合に点火時期を遅角すると、トルクの低下量が大きくなって熱効率が大きく低下してしまう。そこで、上記制御部は、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合にノッキングが発生すると、燃料噴射時期を点火時期よりも優先して遅角する。これにより、トルク(熱効率)の大幅な低下を招くことなく、ノッキングを抑制することができる。
これに対し、機関が高速低負荷領域にて運転されている場合にも、燃料噴射時期が点火時期よりも優先して遅角されると、燃料噴射時期から点火時期までの時間が極めて短くなり、気筒内において燃料が十分に拡散できなくなる。その結果、熱効率が低下する。更に、図3の曲線C2により示したように、機関が低負荷領域において運転されている場合には基本点火時期θigbがMBTの近傍に設定されるので、点火時期の遅角に対するトルクの低下量は小さい。以上の観点から、上記制御部は、機関が高速低負荷領域にて運転されている場合にノッキングが発生すると、点火時期を燃料噴射時期よりも優先して遅角する。これにより、トルク(熱効率)の大幅な低下を招くことなく、ノッキングを抑制することができる。
本発明の一態様における前記制御部は、(前記機関の負荷が前記閾値負荷よりも大きい場合であって)前記燃料噴射時期を所定量遅角することによって同遅角された燃料噴射時期と前記点火時期との間の時間が所定の閾値時間未満となる場合、(前記燃料噴射時期を(実質的に)遅角することなく)前記点火時期を遅角するように構成される。
機関が低速高負荷領域にて運転されている場合においても、燃料噴射時期が大きく遅角されると、燃料噴射時期から点火時期までの時間が極めて短くなり、気筒内において燃料が十分に拡散できなくなる。その結果、熱効率が低下する。そこで、上記のように、燃料噴射時期と点火時期との間の時間が所定の閾値時間以上となるように、燃料噴射時期と点火時期とを制御することによって、燃料拡散時間が不足して熱効率が大きく低下することを回避することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の各実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る機関制御装置(第1装置)が適用される内燃機関の概略断面図である。 図2は、操作変数(燃料噴射時期及び点火時期の何れか一方)を選択する際に参照される領域を示すグラフである。 図3は、点火時期と機関が発生するトルクとの関係を示すグラフである。 図4は、第1装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図5は、本発明の第2実施形態に係る機関制御装置(第2装置)のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る機関制御装置について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概略構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る機関制御装置(以下、「第1装置」とも称呼する。)が適用される内燃機関10の概略図である。機関10は、所謂「筒内噴射式−火花点火−ガソリン−多気筒(4気筒)内燃機関」である。なお、図1は、特定の気筒の断面のみを図示しているが、他の気筒も同様な構成を備えている。
この内燃機関10は、シリンダブロック、シリンダブロックロワーケース及びオイルパン等を含むシリンダブロック部20と、シリンダブロック部20の上に固定されるシリンダヘッド30と、シリンダブロック部20に空気を供給するための吸気系統40と、シリンダブロック部20からの排ガスを外部に放出するための排気系統50とを含んでいる。
シリンダブロック部20は、シリンダボア(シリンダ)21、ピストン22、コンロッド23及びクランク軸24を含んでいる。ピストン22はシリンダ内を往復動し、ピストン22の往復動がコンロッド23を介してクランク軸24に伝達され、これによりクランク軸24が回転する。ピストン22の頂面、シリンダボア21の壁面及びシリンダヘッド30の下面は、燃焼室25を画定している。
シリンダヘッド30は、燃焼室25に連通した吸気ポート31、吸気ポート31を開閉する吸気弁32、吸気弁32を開閉駆動するインテークカムシャフトを含む吸気弁駆動装置33、燃焼室25に連通した排気ポート34、排気ポート34を開閉する排気弁35、排気弁35を駆動するエキゾーストカムシャフト36、点火プラグ(点火栓)37、点火プラグ37に与える高電圧を発生するイグニッションコイルを含むイグナイタ38及び燃料を燃焼室25内に直接噴射する燃料噴射弁(筒内噴射弁、フューエルインジェクタ)39を備えている。
吸気系統40は、吸気ポート31に連通し吸気ポート31とともに吸気通路を形成するインテークマニホールドを含む吸気管41、吸気管41の端部に設けられたエアフィルタ42、吸気管41内にあって吸気通路の開口断面積を可変とするスロットル弁43及びスロットル弁駆動手段を構成するDCモータからなるスロットル弁アクチュエータ43aを備えている。
排気系統50は、排気ポート34に連通したエキゾーストマニホールド51、エキゾーストマニホールド51に接続されたエキゾーストパイプ(排気管)52、エキゾーストパイプ52に配設された「上流側の三元触媒53及び下流側の三元触媒54」を備えている。
一方、このシステムは、熱線式エアフローメータ61、スロットルポジションセンサ62、カムポジションセンサ63、クランクポジションセンサ64、冷却水温センサ65、ノックセンサ66及びアクセル開度センサ67を備えている。
熱線式エアフローメータ61は、吸気管41内を流れる吸入空気の単位時間あたりの質量流量を検出し、質量流量Gaを表す信号を出力するようになっている。
スロットルポジションセンサ62は、スロットル弁43の開度を検出し、スロットル弁開度TAを表す信号を出力するようになっている。
カムポジションセンサ63は、インテークカムシャフトが所定角度から90度、次いで90度、更に180度回転する毎に一つのパルスを出力するようになっている。
クランクポジションセンサ64は、クランク軸24が10度回転する毎にパルスを出力するようになっている。クランクポジションセンサ64から出力されるパルスは後述する電気制御装置70によって機関回転速度NEを表す信号に変換される。更に、電気制御装置70は、カムポジションセンサ63及びクランクポジションセンサ64からの信号に基いて、機関10のクランク角度(絶対クランク角θ)を求める。
冷却水温センサ65は、機関10の冷却水の温度を検出し、その冷却水温度THWを表す信号を出力するようになっている。
ノックセンサ(ノッキング検出部)66は、機関10に発生するノッキングにより生じる振動を検出し、その振動を表す信号を送出するようになっている。
アクセル開度センサ67は、運転者によって操作されるアクセルペダル81の操作量を検出し、アクセルペダル81の操作量Accpを表す信号を出力するようになっている。アクセルペダル81の操作量Accpは機関10の「負荷」の大きさを表す一つのパラメータである。
電気制御装置70は、CPU71、ROM72、RAM73、バックアップRAM74、及び、ADコンバータを含むインターフェース75等からなる周知のマイクロコンピュータである。
インターフェース75は、上記センサ61〜67と接続され、CPU71にこれらのセンサからの信号を供給するようになっている。更に、インターフェース75は、CPU71の指示に応じて、吸気弁駆動装置33及びスロットル弁アクチュエータ43a等に駆動信号を送出し、各気筒の燃料噴射弁39に噴射指示信号を送出し、各気筒のイグナイタ38に点火信号を送出するようになっている。
なお、電気制御装置70は、アクセルペダル81の操作量Accpが大きくなるほどスロットル弁開度TAが大きくなるように、スロットル弁アクチュエータ43aを制御するようになっている。更に、電気制御装置70は、周知の手法に従って、ノックセンサ66からの信号に基き、機関10にノッキングが発生しているか否かを判定するようになっている。
(ノッキング抑制制御の概要)
次に、第1装置が実行するノッキング抑制制御の概要について説明する。
第1装置は、点火プラグ37から火花を発生させてシリンダ内の混合気に点火する時期である点火時期θigを制御する。第1装置は、燃料噴射弁39から噴射される燃料の量である燃料噴射量Finjを、周知の手法に従い、吸入空気量Ga及び機関回転速度NEに基づいて決定する。更に、第1装置は、燃料噴射弁39から「決定された燃料噴射量Finjの燃料」を噴射させるとともに、その燃料を噴射する時期(燃料噴射の開始時期)である燃料噴射時期θinjを制御する。但し、第1装置は、燃料噴射時期θinjを圧縮行程中に設定する。即ち、第1装置は、圧縮行程中の気筒に備えられた燃料噴射弁39から燃料を噴射する。加えて、第1装置は、以下に述べるように、ノッキングが発生したと判定すると、点火時期θig及び燃料噴射時期θinjの少なくとも一方を制御する。この点火時期θig及び燃料噴射時期θinjの制御は、「ノッキング抑制制御」とも称呼される。
第1装置は、機関10が図2に示した領域Aにおいて運転されている場合にノッキングが発生したと判定すると、燃料噴射時期θinjを所定量α遅角する。領域Aは、低速(低回転)高負荷領域であり、噴射遅角領域とも称呼される。
第1装置は、機関10が図2に示した領域Bにおいて運転されている場合にノッキングが発生したと判定すると、点火時期θigを所定量β遅角する。領域Bは、高速(高回転)低負荷領域であり、点火遅角領域とも称呼される。
なお、図2の曲線Cwotは機関の負荷KLが全負荷である場合の曲線である。図2の曲線Cbrdは領域Aと領域Bとの境界を表す曲線であり、機関回転速度NEに対する閾値負荷KLthを表す曲線でもある。図2の曲線Clowは領域Cを定める曲線である。領域Cは、点火時期θigをMBTに設定してもノッキングが発生しない領域(極低負荷領域)である。
第1装置は、機関10が図2に示した領域Cにおいて運転されている場合、点火時期θigをMBTに設定し、燃料噴射時期を圧縮行程前半の所定時期に設定する。機関10が図2に示した領域Cにおいて運転されている場合、ノッキングは発生しないので、ノッキング抑制制御が実行されることはない。
次に、このように燃料噴射時期θinj及び点火時期θigが制御される理由について説明する。図3の曲線C1は、機関10が所定の低速高負荷領域にて運転されている場合における「点火時期と機関10のトルクとの関係」を示す。図3の曲線C2は、機関10が所定の高速低負荷領域にて運転されている場合における「点火時期と機関10のトルクとの関係」を示す。
よく知られているように、機関10が高速低負荷領域にて運転されている場合に比べ、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合の方が、ノッキングが発生しやすい。従って、通常の運転(ノッキングが発生していない場合)において設定される点火時期(基本点火時期θigb)は、機関10が高速低負荷領域にて運転されている場合に比べ、機関10が低速高負荷領域にて運転されている場合の方が、MBTからより大きく遅角側の値に設定される。
従って、図3から理解されるように、ノッキングの発生に伴い点火時期を一定量dθだけ遅角した場合、機関10が低速高負荷領域にて運転されている場合のトルクの低下量d1は、機関10が高速低負荷領域にて運転されている場合のトルクの低下量d2よりも相当に量大きい。
このため、機関が低速高負荷領域にて運転されている場合にノッキングが発生したとき、点火時期θigを遅角することによってノッキングを抑制すると、トルクの低下量が大きくなって機関10の熱効率が比較的大きく低下してしまう。そこで、第1装置は、機関10が低速高負荷領域にて運転されている場合にノッキングが発生すると、燃料噴射時期θinjを(点火時期θigよりも優先して)遅角する。
このように圧縮行程中の燃料噴射時期θinjが遅角側に変更されると、燃料噴射時期θinjから点火時期θigまでの時間が短くなるから、シリンダ内壁から混合気へと熱が伝えられている時間が短くなる。その結果、噴射された燃料の気化潜熱によって低下した混合気温度が、混合気が点火されるまで低い温度に維持され得る。よって、燃料噴射時期θinjが遅角されない場合と比較してノッキングが起こり難くなる。
更に、燃料噴射時期θinjが遅角側に変更されると、燃料が燃焼を開始するまでに高温高圧の環境に晒されている時間が短くなるので、ノッキング(自着火)が発生する要因の一つである燃料の分解(燃料が分子量の低い物質へと分解すること)が抑えられる。よって、ノッキングが起こり難くなる。
以上から、圧縮行程中の燃料噴射時期θinjが遅角側に変更されることにより、ノッキングの発生が抑制されるので、点火時期θigはMBTに近い点火時期(基本点火時期θigb)に維持され得る。この結果、機関10のトルク(従って、熱効率)の大きな低下を回避しながら、ノッキングの発生を抑制することができる。
これに対し、機関10が高速低負荷領域にて運転されている場合にも、燃料噴射時期θinjが(点火時期θigよりも優先して)遅角されると、燃料噴射時期θinjから点火時期θigまでの時間(燃料拡散時間)が極めて短くなり、気筒内において燃料が十分に拡散できなくなる。その結果、熱効率が低下する。
更に、図3の曲線C2により示したように、機関が低負荷領域において運転されている場合には基本点火時期θigbがMBTの近傍に設定されるので、点火時期θigの遅角に対するトルクの低下量d2は小さい。これらの観点から、第1装置は、機関10が高速低負荷領域にて運転されている場合にノッキングが発生すると、点火時期θigを燃料噴射時期θinjよりも優先して遅角する。これにより、トルク(熱効率)の大幅な低下を招くことなく、ノッキングを抑制することができる。以上が、第1装置が実行するノッキング抑制制御の概要である。
(実際の作動)
次に、第1装置の実際の作動について説明する。第1装置は、機関10の負荷KLと機関回転速度NEとに基づいて定まる機関運転状態に対し、ノッキングが発生せず且つ機関10の熱効率が最大となるように、基本燃料噴射時期θinjb及び基本点火時期θigbを予め実験等によって定め、そのデータをルックアップテーブル(Mapθigb(KL,NE)、Mapθinjb(KL,NE))の形式にてROM72に格納している。
なお、負荷(負荷率、充填率)KLは下記の(1)式により求められる。この負荷KLに代え、アクセルペダル操作量Accp又は一気筒が一回の吸気行程において吸入する空気量(筒内吸入空気量Mc)が負荷KLとして用いられても良い。(1)式において、Mcは筒内吸入空気量であり、ρは空気密度(単位は(g/l))、Lは機関10の排気量(単位は(l))、「4」は機関10の気筒数である。

KL=(Mc/(ρ・L/4))・100% …(1)
1.点火時期制御
CPU71(以下、単に「CPU」と表記する。)は、図示しないルーチンを実行することにより、負荷KLと機関回転速度NEとをテーブルMapθigb(KL,NE)に適用して基本点火時期θigbを決定する。
更に、CPUは、基本点火時期θigbを、後述するルーチンによって別途算出されている点火遅角量(点火時期補正量)dθigだけ遅角(補正)し、その遅角した点火時期θigにて点火を行なう。即ち、CPUは下記(2)式に従って点火時期θigを決定する。なお、点火時期θigの基準は各気筒の圧縮上死点である。点火時期θigの値は点火時期θigが圧縮上死点から進角されるほど大きくなる。

点火時期θig=基本点火時期θigb−点火遅角量dθig …(2)
2.燃料噴射時期制御
CPUは、図示しないルーチンを実行することにより、負荷KLと機関回転速度NEとをテーブルMapθinjb(KL,NE)に適用して基本燃料噴射時期θinjbを決定する。更に、CPUは、負荷KL、機関回転速度NE(又は筒内吸入空気量Mc)及び目標空燃比(本例において、理論空燃比)から周知の手法により燃料噴射量Finj(=Mc/理論空燃比)を決定する。
加えて、CPUは、基本燃料噴射時期θinjbを、後述するルーチンによって別途算出されている噴射遅角量(噴射時期補正量)dθinjだけ遅角(補正)し、その遅角した燃料噴射時期θinjにて燃料噴射を行なう(燃料噴射を開始する)。即ち、CPUは下記(3)式に従って燃料噴射時期θinjを決定する。なお、燃料噴射時期θinjの基準は各気筒の圧縮上死点である。燃料噴射時期θinjの値も、燃料噴射時期θinjが圧縮上死点から進角されるほど大きくなる。

燃料噴射時期θinj=基本燃料噴射時期θinjb−噴射遅角量dθinj …(3)
3.ノッキング抑制制御
CPUは、所定時間(所定クランク角)が経過する毎に図4にフローチャートにより示した「ノッキング抑制制御ルーチン」を実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは図4のステップ400から処理を開始してステップ410に進み、「負荷KL及び機関回転速度NEにより定まる機関10の運転状態」が属する運転領域が、本ルーチンを前回実行した時点から変化したか否かを判定する。
このとき、運転領域が変化していれば、CPUはステップ410にて「Yes」と判定してステップ420に進み、噴射遅角量dθinjを「0」に設定する。次いで、CPUはステップ430に進み、点火遅角量dθigを「0」に設定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、点火時期θigは基本点火時期θigbに設定され、燃料噴射時期θinjは基本燃料噴射時期θinjbに設定される。
一方、CPUがステップ410の処理を実行する時点において、運転領域が変化していなければ、CPUはそのステップ410にて「No」と判定してステップ440に進み、ノッキングが発生しているか否かを判定する。このとき、ノッキングが発生していなければ、CPUはそのステップ440にて「No」と判定し、ステップ495に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。従って、噴射遅角量dθinj及び点火遅角量dθigは変更されない。よって、この場合、噴射遅角量dθinj及び点火遅角量dθigは共に「0」に維持される。
これに対し、CPUがステップ440の処理を実行する時点において、ノッキングが発生していると、CPUはそのステップ440にて「Yes」と判定してステップ450に進み、現在の機関10の運転状態(KL,NE)が図2の何れの運転領域(領域A及び領域Bの何れか)に属するかを決定する。換言すると、CPUは、ノッキングの発生を抑制するために操作すべき変数(燃料噴射時期θinj及び点火時期θigの何れか一方である優先操作変数)を決定する。なお、機関10の運転状態が領域Cにある場合、ノッキングは生じないので、ステップ460の処理を行うことはない。
より具体的に述べると、CPUは、図2の領域マップに対応するデータをROM72内に格納していて、その領域マップを参照することにより、優先操作変数を決定する。但し、CPUは、曲線Cbrdに対応する「負荷KL(閾値負荷KLth)と機関回転速度NEとの関係を表す関数f1(NE)=KLth」をROM72内に格納していて、その関数に機関回転速度NEを適用して閾値負荷KLthを求め、負荷KLが閾値負荷KLthよりも大きいか否かを判定することにより、優先操作変数を決定してもよい。関数f1(NE)によれば、閾値負荷KLthは、機関回転速度NEが大きくなるほど大きくなるように求められる。
いま、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Aにあると仮定する。即ち、機関10が低速高負荷領域に属していると仮定する。この場合、CPUはステップ460からステップ470に進み、噴射遅角量dθinjを正の所定値αだけ増大する。所定値αは一定値である。但し、所定値αは、運転状態(KL,NE)に応じて変化する値であってもよい。例えば、所定値αは、負荷KLが大きいほど大きくなり、機関回転速度NEが小さいほど大きくなる値であってもよい。
その後、CPUはステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Aに属している場合にノッキングが発生すると、燃料噴射時期θinjは噴射遅角量dθinj(この場合、値α)だけ遅角される。一方、点火時期θigは基本点火時期θigbに維持される。
運転領域が変化しない状態において、CPUが再びステップ400から本ルーチンの処理を開始すると、CPUはステップ410にて「No」と判定してステップ440に進む。この段階で、ノッキングが発生していなければ、CPUはステップ440にて「No」と判定してステップ495に直接進む。よって、ノッキングが発生しなくなれば、燃料噴射時期θinjが更に遅角側に変更されることはない。
これに対し、CPUがステップ440の処理を実行する時点において、ノッキングが依然として発生していると、CPUはステップ450乃至ステップ470に進む。従って、燃料噴射時期θinjは、所定値αだけ更に遅角される。
一方、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Bに属しているときに、ノッキングが発生すると、CPUはステップ460からステップ480に進み、点火遅角量dθigを正の所定値βだけ増大する。所定値βは一定値である。但し、所定値βは、運転状態(KL,NE)に応じて変化する値であってもよい。例えば、所定値βは、負荷KLが大きいほど大きくなり、機関回転速度NEが小さいほど大きくなる値であってもよい。
その後、CPUはステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Bに属している場合にノッキングが発生すると、点火時期θigは点火遅角量dθig(この場合、値β)だけ遅角される。一方、燃料噴射時期θinjは基本燃料噴射時期θinjbに維持される。
運転領域が変化しない状態において、CPUが再びステップ400から本ルーチンの処理を開始すると、CPUはステップ410にて「No」と判定してステップ440に進む。この段階で、ノッキングが発生していなければ、CPUはステップ440にて「No」と判定してステップ495に直接進む。よって、ノッキングが発生しなくなれば、点火時期θigが更に遅角側に変更されることはない。
これに対し、CPUがステップ440の処理を実行する時点において、ノッキングが依然として発生していると、CPUはステップ450、ステップ460及びステップ480に進む。従って、点火時期θigは、所定値βだけ更に遅角される。
以上、説明したように、第1装置は、燃料を圧縮行程中に噴射するように構成されるとともに、機関10にノッキングが発生したか否かを判定する判定部(ノックセンサ66及び図4のステップ440)と、制御部と、を備える。
前記制御部は、
機関10の負荷KLが「機関回転速度NEが小さいほど小さくなる閾値負荷(KLth)」よりも大きい場合にノッキングが発生したと判定されたときには燃料噴射時期θinjを点火時期θigよりも優先して遅角し(図4のステップ470)、
機関10の負荷が閾値負荷KLthよりも小さい場合にノッキングが発生したと判定されたときには点火時期θigを燃料噴射時期θinjに優先して遅角する(図4のステップ480)。
従って、第1装置は、機関10の運転状態が低速高負荷領域にある場合にノッキングが発生すると、燃料噴射時期θinjを遅角するので、「点火時期θigの遅角に伴う大きなトルクダウン」を回避しながらノッキングを抑制することができる。更に、第1装置は、機関10の運転状態が高速低負荷領域にある場合にノッキングが発生すると、点火時期θigを遅角するので、「燃料拡散時間不足に伴う大きなトルクダウン」を回避しながらノッキングを抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る機関制御装置(以下、「第2装置」とも称呼する。)について説明する。第2装置は、以下に述べる「燃料拡散時間を確保するための制御」を行なう点のみにおいて、第1装置と相違している。即ち、第2装置は、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Aに属している場合に燃料噴射時期θinjの噴射遅角量dθinjが大きくなり(換言すると、ノッキングの発生を抑制するために燃料噴射時期θinjが大きく遅角され)、その結果、燃料噴射時期θinjと点火時期θigとの間の時間(即ち、燃料拡散時間)が所定の閾値時間未満となった場合、燃料噴射時期θinjのそれ以上の遅角を停止し、その代わりに点火時期θigを遅角することによってノッキングの発生を抑制する。
燃料噴射時期θinjが遅角され過ぎて燃料拡散時間が閾値時間よりも短くなると、気筒内において燃料が十分に拡散できないまま混合気に点火される。その結果、点火時期θigを遅角するよりも、熱効率が低下する。よって、第2装置は、そのような場合、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Aに属している場合であっても、点火時期θigを遅角させるのである。
(実際の作動)
次に、第2装置の実際の作動について説明する。第2装置のCPUは、図4に代わる図5にフローチャートにより示した「ノッキング抑制制御ルーチン」を所定時間(所定クランク角)が経過する毎に実行するようになっている。図5に示したルーチンは、ステップ510及びステップ520が追加されている点のみにおいて、図4に示したルーチンと相違している。従って、以下、この相違点を中心として説明する。
第2装置のCPUは、第1装置のCPUと同様、機関10の運転状態(KL,NE)が領域Aに属している場合にノッキングが発生すると、ステップ470に進んで燃料噴射時期θinjの噴射遅角量dθinjを所定値α増大する。次いで、CPUはステップ510に進み、燃料噴射時期θinjと点火時期θigとの間の時間(燃料拡散時間)Tが閾値時間Tth以上であるか否かを判定する。
このとき、燃料噴射時期θinjと点火時期θigとの間の時間(燃料拡散時間)Tが閾値時間Tth以上であれば、CPUはステップ510にて「Yes」と判定し、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、CPUがステップ510の処理を実行する時点において、燃料拡散時間Tが閾値時間Tth未満であると、CPUはそのステップ510にて「No」と判定してステップ520に進む。そして、CPUはステップ520にて、噴射遅角量dθinjを所定値αだけ小さくする。即ち、CPUは噴射遅角量dθinjを増大することを停止(換言すると、燃料噴射時期θinjのそれ以上の遅角を防止)する。更に、CPUはステップ520にて、点火時期θigを所定値βだけ増大する。この結果、点火時期θigが所定値βだけ遅角される。従って、燃料拡散時間Tが閾値時間Tthよりも大きくなるように、燃料噴射時期θinj及び点火時期θigが制御される。
以上、説明したように、第2装置は、第1装置と同様な作動を行なう制御部を備えるとともに、更に、燃料噴射時期θinjを所定量(噴射遅角量dθinj)遅角することによって遅角された燃料噴射時期θinjと点火時期θigとの間の時間Tが所定の閾値時間Tth未満となる場合、燃料噴射時期θinjを遅角することなく(燃料噴射時期θinjを所定値α進角させ)点火時期θigを所定値β遅角する(図5のステップ510及びステップ520を参照。)。
従って、第2装置は、機関10の運転状態が低速高負荷領域にある場合、「燃料噴射時期θinjが遅角され過ぎ、燃料拡散時間が不足して大きなトルクダウンが生じること」を回避しながらノッキングを抑制することができる。
本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、ノッキングが生じているか否かは、ノッキングセンサ66に代わる筒内圧センサからの信号に基づいて判定されてもよい。また、CPUは、図4及び図5のステップ470にて、噴射遅角量dθinjを値α増大させるのみでなく点火遅角量dθigを「絶対値が値βより小さい微小量γ1」だけ増減させてもよい。同様に、CPUは、図4及び図5のステップ480にて、点火遅角量dθigを値β増大させるのみでなく燃料噴射時期θinjを「絶対値が値αより小さい微小量γ2」だけ増減させてもよい。
更に、第2装置は、図5のステップ520にて、噴射遅角量dθinjを「絶対値が値αよりも小さい正の値αa」だけ減少し(即ち、燃料噴射時期θinjを値αaだけ進角し)、点火遅角量dθigを「絶対値が値βよりも小さい正の値βa」だけ増大し(即ち、点火時期θigを値βaだけ遅角し)、それにより、燃料拡散時間Tを閾値時間Tthよりも長く設定してもよい。
10…内燃機関、25…燃焼室、31…吸気ポート、32…吸気弁、34…排気ポート、35…排気弁、37…点火栓、39…燃料噴射弁、66…ノックセンサ、70…電気制御装置、71…CPU。

Claims (2)

  1. 燃料を気筒内に直接噴射する燃料噴射弁と、前記噴射された燃料により前記気筒内に形成される混合気に点火するための火花を発生する点火栓と、を備える内燃機関に適用され、
    前記機関にノッキングが発生したか否かを判定する判定部と、
    前記燃料噴射弁から前記燃料を噴射する時期である燃料噴射時期を圧縮行程内の所定の時期に設定するように制御するとともに前記点火栓から前記火花を発生させる時期である点火時期を制御する制御部と、
    を備える機関制御装置において、
    前記制御部は、
    前記機関の負荷が前記機関の回転速度が小さいほど小さくなる閾値負荷よりも大きい場合に前記ノッキングが発生したと判定されたときには前記燃料噴射時期を前記点火時期よりも優先して遅角し、
    前記機関の負荷が前記閾値負荷よりも小さい場合に前記ノッキングが発生したと判定されたときには前記点火時期を前記燃料噴射時期に優先して遅角する、
    ように構成された機関制御装置。
  2. 請求項1に記載の機関制御装置において、
    前記制御部は、
    前記燃料噴射時期を所定量遅角することによって同遅角された燃料噴射時期と前記点火時期との間の時間が所定の閾値時間未満となる場合、前記点火時期を遅角する、
    ように構成された機関制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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