JP2014105620A - 油圧装置 - Google Patents

油圧装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014105620A
JP2014105620A JP2012258778A JP2012258778A JP2014105620A JP 2014105620 A JP2014105620 A JP 2014105620A JP 2012258778 A JP2012258778 A JP 2012258778A JP 2012258778 A JP2012258778 A JP 2012258778A JP 2014105620 A JP2014105620 A JP 2014105620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
port
motor
oil
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012258778A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ouchida
剛史 大内田
Keiji Yamanaka
圭史 山中
Nanahiro Kowada
七洋 小和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2012258778A priority Critical patent/JP2014105620A/ja
Publication of JP2014105620A publication Critical patent/JP2014105620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Abstract

【課題】アキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータの吐出・吸入ポートと、片ロッド複動型の油圧シリンダの吐出・吸入ポートとが油路を介して連通されて油圧閉回路が構成され、前記油圧ポンプ・モータの回転軸はモータの出力軸と連結されて、駆動可能とされる油圧装置において、キャビテ−ションを防止できるようにする。
【解決手段】油圧ポンプ・モータ32は、同一円周上に配設された複数のピストン78を回転軸74の軸心方向に往復摺動自在に収納するシリンダブロック75と、前記ピストン78を収納するシリンダ室と連通可能な複数のポートを有するバルブプレート76とを備え、前記バルブプレート76の同一円周上には、前記油圧シリンダ16のボトム油室35につながる第1ポート51、ロッド油室36につながる第2ポート52と、前記第2ポート52の円周上の両側であって作動油タンク9につながる二つの前第3ポート53F・53Rを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、片ロッド複動型の油圧シリンダとアキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータとの間で油圧閉回路を構成した油圧装置に関し、アキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータにおいて圧力異常の発生を防止する技術に関する。
従来、片ロッド複動型の油圧シリンダとアキシャルピストン型の油圧ポンプ(以下油圧ポンプとする)との間で油圧閉回路を構成した場合、油圧シリンダのボトム油室につながる第1ポートと、前記油圧シリンダのロッド油室につながる第2ポートと、作動油タンクにつながる第3ポートの3つのポートが油圧ポンプに備えられ、この3つのポートを設けるバルブプレートにおいて、前記第2ポートと前記第3ポートとの開口面積比が前記ロッド油室のシリンダの受圧面積とロッドの受圧面積の比と同じとなるように構成して、油圧シリンダを効率的に駆動する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1の技術では、油圧ポンプのピストンによる吸入容量(または吐出容量)を考慮していない。つまり、油圧ポンプにおけるピストンはシリンダブロックの回転運動により、円弧軌道を描きながらストロークしているため、ピストンが下死点から上死点に移動するときの吸入量(ピストンストローク量)は回転角度と正比例の関係になっていない(図10参照)。そのため、下死点から上死点の間の領域で第2ポートと第3ポートとの開口面積比を前記ロッド油室のシリンダの受圧面積とロッドの受圧面積の比と同じとなるようにしても、作動油の吸入量は開口面積の比に合致せず、キャビテーション等の圧力異常が発生するおそれがあった。
また、第1ポートの開口区間に対する第2ポートの開口区間の比を、ボトム油室の受圧面積に対するロッド油室の受圧面積の比と同じとし、第2ポートと第3ポートとの開口区間の和は第1ポートの開口区間と同じとする技術が公知となっている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前述のように、油圧ポンプのピストンによる吸入容量(または吐出容量)は回転角度と正比例の関係になっていないので、作動油の流量は開口区間の比に合致せず、キャビテーション等の圧力異常が発生するおそれがあった。
特開平10−169547号公報 特開2009−121435号公報
本発明は以上の問題を解消するために、第2ポートと第3ポートを流れる作動油量の比が、油圧シリンダにおけるボトム油室の受圧面積とロッド油室の受圧面積との比と合致するように、第2ポートと第3ポートの切換区間を設定し、圧力異常が発生せずに効率よく作動できる油圧装置を提供することを課題とするものである。
請求項1においては、アキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータの吐出・吸入ポートと、片ロッド複動型の油圧シリンダの吐出・吸入ポートとが油路を介して連通されて油圧閉回路が構成され、前記油圧ポンプ・モータの回転軸は原動機の出力軸と連結されて、駆動可能とされる油圧装置において、前記油圧ポンプ・モータは、同一円周上に配設された複数のピストンを回転軸の軸心方向に往復摺動自在に収納するシリンダブロックと、前記ピストンを収納するシリンダ室と連通可能な複数のポートを有するバルブプレートとを備え、前記油圧シリンダにおけるボトム油室の受圧面積に対するロッド油室の受圧面積とピストンロッドの断面積の比を、前記ピストンのストローク割合に割り付け、その割り付けた割合に応じたピストンの回転角度で前記バルブプレート上に、前記油圧シリンダのボトム油室に連通される第1ポートと、前記油圧シリンダのロッド油室に連通される第2ポートと、作動油タンクに連通される第3ポートの切換区間を設けるものである。
請求項2においては、前記第3ポートは複数に分割され、第2ポートの回転方向の両側に配置されるものである。
また、請求項3においては、前記原動機は電動モータで構成されるとともに、電動モータの非駆動時における油圧シリンダの伸縮作動により、電動モータを発電機としてエネルギーが回生されるものである。
本願発明によると、油圧装置を作動させたときに、脈動が生じることなく、ハンチングやキャビテ−ションが発生することを防止し、騒音を低減することができる。また、耐久性も向上できる。
バックホウの側面図である。 油圧装置の油圧回路図である。 油圧装置の油圧ポンプ・モータを可変容量型とした油圧回路図である。 油圧ポンプ・モータの側面断面図である。 バルブプレートの正面図である。 第1実施例の油圧回路図である。 第2実施例の油圧回路図である。 第3実施例の油圧回路図である。 第4実施例の油圧回路図である。 ピストンの回転角とピストンストローク割合との関係を示す図である。 バルブプレートの他の実施形態の正面図である。 他の実施形態のピストンの回転角とピストンストローク割合との関係を示す図である。
以下に、本発明の油圧装置を備えるバックホウ1の全体構成を、図1を参照しながら説明する。
バックホウ1は、左右一対の走行クローラ3(図1では左側のみ示す)を有するクローラ式の走行装置2と、走行装置2上に水平旋回可能に設けられた旋回台4(機体)とを備えている。
旋回台4には、操縦部としてのキャビン6と駆動源としてのモータ7と、モータ7に電力を供給し、回生した電気エネルギーを蓄電するバッテリ8と、作動油を貯留する作動油タンク9が搭載されている。旋回台4の前部には、掘削作業のためのブーム11、アーム12及びバケット13を有する作業部10が設けられている。なお、詳細は図示していないが、キャビン6の内部には、オペレータが着座する操縦座席と、バックホウ1における各種操作用のレバー群とが配置されている。
作業部10の構成要素であるブーム11は、先端側を前向きに突き出して側面視く字状に屈曲した形状に形成されている。ブーム11の基端部は、旋回台4の前部に取り付けられたブームブラケット14に回動可能に枢着されている。ブーム11の前面側には、上下に回動させるための片ロッド複動型のブームシリンダ16が配置され、ブームシリンダ16のボトム側端部は、ブームブラケット14の前端部に回動可能に枢支されている。ブームシリンダ16のロッド側端部は、ブーム11の屈曲部の前面側(凹み側)に回動可能に枢支されている。
ブーム11の先端部には、アーム12の基端部が、回動可能に枢着されている。ブーム11の上面前部側には、アーム12を回動させるための片ロッド複動型のアームシリンダ17が配置されている。アームシリンダ17のボトム側端部は、ブーム11における屈曲部の背面側に回動可能に枢支されている。アームシリンダ17のロッド側端部は、アーム12の基端側外面(前面)に回動可能に枢支されている。
アーム12の先端部には、掘削用アタッチメントとしてのバケット13が、回動可能に枢着されている。アーム12の外面(前面)側には、バケット13を回動させるための片ロッド複動型のバケットシリンダ18が配置されている。バケットシリンダ18のボトム側端部は、アーム12の基部側に回動可能に枢支されている。バケットシリンダ18のロッド側端部は、連結リンクを介してバケット13に回動可能に枢支されている。
次に、図2を参照しながら、ブームシリンダ16に接続される油圧回路について説明する。なお、先に説明したアームシリンダ17とバケットシリンダ18及び図示しないスイングシリンダも略同じ油圧回路構成、及び、制御回路構成となるため、ブームシリンダ16の油圧回路について説明する。ブームシリンダ16は油圧シリンダ16と称して説明する。
油圧シリンダ16と、油圧シリンダ16に作動油を供給するアキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータ32とを備えている。油圧シリンダ16と油圧ポンプ・モータ32とは、第1油路33及び第2油路34にて閉ループ状に接続されて、閉回路を構成している。
油圧シリンダ16は前述の通り片ロッド複動型のものであり、ボトム油室35の受圧面積B(断面積)が、ロッド油室36の受圧面積Rと比べて、ピストンロッド37の断面積Q分だけ大きくなっている。すなわち(ボトム油室35の受圧面積B)=(ロッド油室36の受圧面積R)+(ピストンロッド37の断面積Q)の関係が成り立っている。
油圧ポンプ・モータ32は、吐出ポート38・39及び吐出/吸入ポート40、ドレンポート42を介して外部の油圧機器と接続する構成としている。吐出ポート38・39及び吐出/吸入ポート40は後述する油圧ポンプ・モータ32の油路板83に形成され、吐出ポート38は油圧シリンダ16のボトム油室35と後述する油圧ポンプ・モータ32の第1ポート51との間を接続する第1油路33の途中に設けられ、吐出ポート39は油圧シリンダ16のロッド油室36と油圧ポンプ・モータ32の第2ポート52との間を接続する第2油路34の途中に設けられている。吐出/吸入ポート40は油圧ポンプ・モータ32の第3ポート53と作動油タンク9の間を接続する第3油路41の途中に設けられている。ドレンポート42はハウジング本体71内に漏れた作動油を作動油タンク9に戻すために設けられている。
油圧ポンプ・モータ32は固定容量型のアキシャルピストンポンプ、いわゆる斜板タイプ(固定斜板)のものであり(図4参照)、モータ7の動力にて駆動するように構成されている。そして、バックホウ1のキャビン6内に配置された操作手段(操作レバー19)の操作量に応じてモータ7が回転駆動され(回転数及び回転方向が変更され)、油圧ポンプ・モータ32からの作動油の吐出方向及び吐出量を調節するように構成されている。
図2に示すように、前記第1油路33と第2油路34との間には、2つのリリーフ弁64・65と2つの逆止弁66・67とを有するチャージリリーフ回路61が配置されている。なお、本実施形態では、チャージリリーフ回路61は図4に示す油路板83に一体的に設けられている。チャージリリーフ回路61は、一方の油路33(34)内の圧力が高くなり過ぎると、作動油を油圧シリンダ16における一方の油室35(36)に供給せずに、他方の油路34(33)や作動油タンク9に逃がすことによって、油圧装置の過負荷を防止するものである。
本実施形態では、第1油路33と第2油路34との間には、バイパス油路62が接続されている。バイパス油路62には、第1油路33内の圧力(作動油)を逃がすための第1リリーフ弁64と、第2油路34内の圧力(作動油)を逃がすための第2リリーフ弁65と、第1油路33の方向にのみ開く第1逆止弁66と、第2油路34の方向にのみ開く第2逆止弁67とが設けられている。バイパス油路62における両リリーフ弁64・65の間と、両逆止弁66・67の間には、排出油路63の一端が接続され、排出油路63の他端は作動油タンク9に接続されている。
前記油圧ポンプ・モータ32は、図3に示すように、可変容量型とすることもできる。この場合、固定斜板の代わりに可動斜板32aが取り付けられ、可動斜板32aを回動(傾斜)することにより、作動油の吐出方向及び吐出量を変更することができる。そして、駆動源となるモータ7は定速(一定回転数)で駆動される。また、駆動源はモータ7の代わりにエンジン20により駆動することも可能である。この場合もエンジン20は定速(一定回転数)で駆動される。
次に、図4及び図5を参照しながら、油圧ポンプ・モータ32の詳細構造について説明する。
図4に示すように、油圧ポンプ・モータ32は、中空箱状のハウジング本体71内に軸受72・73を介して回転可能に軸支された回転軸74と、回転軸74に一体回転するようにスプライン嵌合されたシリンダブロック75と、複数のポート51・52・53を有するバルブプレート76と、ハウジング本体71の開放側を閉じて油路を備える油路板83とを備えている。回転軸74の一端は油路板83またはハウジング本体71を貫通して外方に突出し、モータ7(またはエンジン20)の出力軸と連結される。シリンダブロック75には、回転軸74を中心とする同一円周上に、回転軸74と平行状に延びる複数のシリンダ室77が形成されている。各シリンダ室77内には、ピストン78・78・・・が往復摺動可能に嵌挿されている。
ハウジング本体71内のうち軸受72側(上部)には、固定斜板80が配置され、固定斜板80のシリンダブロック75と対峙する側にはピストンシュー79が配設され、該ピストンシュー79に各ピストン78の先端部が当接(または嵌合)している。
シリンダブロック75の軸心部に開口された軸孔には、回転軸74に被嵌(スプライン嵌合)した状態で圧縮バネ82が配置されている。当該圧縮バネ82の作用(押圧付勢力)によって、ピストンシュー79が固定斜板80のピストン摺動面に押し付けられている。
ハウジング本体71の下部に取り外し可能に油路板83が取り付けられ、該油路板83上面とシリンダブロック75との間には、回転軸74を挿入した状態でバルブプレート76が配置されている。バルブプレート76は油路板83に固定され、該バルブプレート76に面接触した状態でシリンダブロック75が回転軸74と共に一体回転する。油路板83にはバイパス油路62や排出油路63等が形成され、リリーフ弁64・65や逆止弁66・67が配置されている。
一方、シリンダブロック75のうちバルブプレート76に接触する側の端面には、各シリンダ室77に連通する連通穴84がそれぞれ形成されている。各連通穴84は、シリンダブロック75の回転に伴ってバルブプレート76の後述する各ポート51・52・53(53F・53R)に選択的に連通するように構成されている。つまり、連通穴84と各ポート51・52・53(53F・53R)は回転軸74の軸心から等距離の位置に開口されている。
図5に示すように、バルブプレート76には、厚み方向に貫通する3つのポート51・52・53が、回転軸74を中心とする同一円周に沿って延びる同一幅の円弧状の長孔として、適宜間隔を空けて形成されている。
図2に示すように、第1ポート51は、第1油路33を介して油圧シリンダ16のボトム油室35と連通される。第2ポート52は、第2油路34を介して油圧シリンダ16のロッド油室36と連通される。第3ポート53は、第3油路41を介して作動油タンク9と接続される。
図5に示すように、第1ポート51、第2ポート52、第3ポート53は、所定角度で送油方向(吐出または吸入)を切り換える複数の切換区間内においてバルブプレート76上に形成される。つまり、バルブプレート76は回転軸心を中心に所定角度毎に切換区間が3か所設けられている。切換区間は、一周(360度)を上死点から右回り(Y1方向回り)で第1切換区間U1(角度α)、第2切換区間U2(角度β)、第3切換区間U3(角度γ)の順に区間分けされる。従って、角度β+角度γ=α=180度となる。
下死点と上死点を結ぶ線上を基準切換位置90とし、下死点が位置する基準切換位置90から角度β回転した位置を第1切換位置91としてその間を第2切換区間U2とする。第1切換位置91から角度γ回転した位置が基準切換位置90となりその間を第3切換区間U3とする。
第1ポート51は第1切換区間U1に位置するバルブプレート76上に配置され、第2ポート52は、第2切換区間U2に位置するバルブプレート76上に配置され、第3ポート53は第3切換区間U3に位置するバルブプレート76上に配置される。但し、第2ポート52が位置する第2切換区間U2と、第3ポート53が位置する第3切換区間U3を回転方向で逆配置とすることも可能である。言い換えれば、Y1方向回りで第1切換区間U1、第3切換区間U3、第2切換区間U2と配置することも可能である。
ここで、ロッド油室36の受圧面積Rは、ボトム油室35の受圧面積Bと比べて、ピストンロッド37の断面積Q分だけ小さい(R+Q=B)から、仮にこのままであれば、ロッド油室36から流出して油圧ポンプ・モータ32に戻る作動油量は、油圧ポンプ・モータ32から吐出してボトム油室35に流入する作動油量より少なく、油圧ポンプ・モータ32内でキャビテーションが生じることになる。
一方、油圧シリンダ16を短縮駆動させる場合、ボトム油室35から流出して油圧ポンプ・モータ32に戻る作動油量が、油圧ポンプ・モータ32から吐出してロッド油室36に流入する作動油量より多くなるから、仮にこのままであれば、油圧ポンプ・モータ32が余剰分の作動油を吸引できず、第1油路33及びボトム油室35内の圧力が上昇してピストンロッド37の動きを止めることになるが、前述の通り、油圧ポンプ・モータ32の第3ポート53が第3油路41を介して作動油タンク9に接続されており、且つ、油圧ポンプ・モータ32自身の駆動にて、第3ポート53及び第3油路41を介して、余剰分の作動油を作動油タンク9に排出できる。
しかし、従来のように、第1ポート51が位置する第1切換区間U1に対する第2ポート52が位置する第2切換区間U2の比(角度比)を、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比と同じ(U2/U1=R/B=β/α、但し、U1=U2+U3、α=β+γ)とすると、ボトム油室35からの吐出量とロッド油室36への吸入量は同量とはならない。
これを図10を参照して説明する。図10は、横軸をピストン78の回転軸74を中心とした回転角度とし、縦軸をピストン78が下死点から上死点まで摺動するストロークを100%としたときの割合を表している。但し、縦軸は下死点から上死点までの容量比を表してもよい。このピストン78の回転角とストローク割合の関係は、ピストン78がシリンダブロック75のシリンダ室77に収納された状態で回転軸74を中心に回転しながら下死点から上死点まで摺動するとき、ピストン78の回転初期のストローク量(単位時間当たりの移動量)は小さく、回転とともに徐々にストローク量が大きくなり、90度で最大となり回転終期に向かって徐々にストローク量が小さくなる。つまり、ピストン78の回転角とストローク割合は正比例の関係とはならず、点対称の関係となっている(sinカーブを描く)。従って、バルブプレート76上での第2切換区間U2の角度βと第3切換区間U3の角度γを、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rとピストンロッド37の断面積Qの比と同じとなるようにすると、ボトム油室35からの吐出量とロッド油室36への吸入量は同量とはならず、作動油タンク9へ余分に流出することになり効率が悪く、ボトム油室35に吸入するときには不足が生じてキャビテーションが発生するおそれがある。
この従来の区間比を具体的に説明すると、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比を100:60とした場合、第1ポート51が位置する切換区間の角度は180度、第2ポート52が位置する切換区間の角度は108度となる。また、第2ポート52の切換区間と第3ポート53の切換区間比は、60:40となるので、これを順に回転角度で説明すると、ピストン78の回転角度が下死点が位置する基準切換位置90を基準として0〜108度の第2切換区間U2に第2ポート52が位置し、108〜180度の第3切換区間U3に第3ポート53が位置する。第2切換区間U2と第3切換区間U3の境界となる第1切換位置91は108度となり、そのストローク割合は65.45%となり60%を超えてしまう。このストローク割合では、吸入行程では第2ポート52から吸入するときに、ロッド油室36及び作動油タンク9から作動油を吸入しなければならない。逆に吐出行程では、第3ポート53を介して作動油タンク9へ吐出する作動油量が少なく、第2ポート52から吐出するときに、ロッド油室36だけでなく作動油タンク9へも作動油を吐出しなければならない。従って、効率が悪くキャビテーションが発生するおそれがある。
そこで本発明では、図5、図10に示すように、ピストン78の下死点から上死点まで摺動するストローク割合を100%とし、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの割合をストローク割合に対応させて、その割合を第2ストローク割合J(%)とする。同様に、ボトム油室35の受圧面積Bに対するピストンロッド37の断面積Qの割合を第3ストローク割合K(%)(J+K=100)とする。第2切換区間U2は第2ストローク割合Jに対応するピストン回転角を角度βとする。つまり、下死点が位置する基準切換位置90から角度β回転した位置に第1切換位置91が位置する。言い換えれば、第1切換位置91は上死点が位置する基準切換位置90から角度γ逆回転した位置にある。
これを具体的に説明すると、前記同様に油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比を100:60とした場合、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの割合は60%となり、第2ストローク割合Jは60%となる。ボトム油室35の受圧面積Bに対するピストンロッド37の断面積Qの割合は40%となり、第3ストローク割合Kは40%となる。第2切換区間U2の第2ストローク割合J(60)%に対応するピストン回転角は第1切換位置91であり101.5度となる。第3切換区間U3の第3ストローク割合K(40)%に対応するピストン回転角は78.5度となる。つまり、第2切換区間U2は0〜101.5度の範囲となり、第3切換区間U3は101.5〜180度の範囲となる。
こうして、前記シリンダブロック75が1回転した時に、第2ポート52が位置する第2切換区間U2を流れる作動油量M2と、第3ポートの第3切換区間U3を流れる作動油量M3との比は、ロッド油室36の受圧面積Rとピストンロッド37の断面積Qの比と同じとなり(M2/M3=R/Q)、前記シリンダブロック75が180度回転した時に、一つのピストン78から作動油が吐出される量は、ピストン78のストロークまたはピストン78の往復行程におけるシリンダ室77の容積に比例するようになり、効率が向上されキャビテーションの発生も防止される。
次に、図11、図12より他の実施形態について説明する。第3ポートを二つに分割し、第2ポート52の両側に配置する構成とすることも可能である。つまり、図11に示すように、バルブプレート76には、厚み方向に貫通する4つのポート51・52・53F・53Rが、回転軸74を中心とする同一円周に沿って延びる同一幅の円弧状の長孔として、適宜間隔を空けて形成される。この場合、シリンダブロック75を正転させた時と、逆転させた時の斜板にかかる力を均等にさせるようにしている。
前記同様に、図2に示すように、第1ポート51は、第1油路33を介して油圧シリンダ16のボトム油室35と連通される。第2ポート52は、第2油路34を介して油圧シリンダ16のロッド油室36と連通される。第3ポート53F・53Rは、第3油路41を介して作動油タンク9と接続される。
図11に示すように、第1ポート51、第2ポート52、前第3ポート53F、後第3ポート53Rが配設されるバルブプレート76上には回転軸心を中心に所定角度毎に切換区間が4ヵ所設けられている。切換区間は、一周(360度)を上死点から右回り(Y1方向回り)で第1切換区間U1(角度α)、前第3切換区間U3F(角度γ/2)、第2切換区間U2(角度β)、後第3切換区間U3R(角度γ/2)の順に区間分けされる。従って、角度β+角度γ/2+角度γ/2=α=180度となる。
下死点が位置する基準切換位置90から角度γ/2回転した位置を第1切換位置91としてその間を前第3切換区間U3Fとする。第1切換位置91から角度β回転した位置を第2切換位置92としてその間を第2切換区間U2とする。第2切換位置92から角度γ/2回転した位置が基準切換位置90となりその間を後第3切換区間U3Rとする。
第1ポート51は第1切換区間U1に位置するバルブプレート76上に配置され、第2ポート52は、第2切換区間U2に位置するバルブプレート76上に配置され、前第3ポート53Fは前第3切換区間U3Fに位置するバルブプレート76上に配置され、後第3ポート53Rは後第3切換区間U3Rに位置するバルブプレート76上に配置される。
上記構成において、作動油タンク9に連通される第3ポート53が二つの前第3ポート53Fと後第3ポート53Rに分割されて、第1ポート51と第2ポート52の間に前第3ポート53Fと後第3ポート53Rが配置される。言い換えれば、ピストン78の上死点と下死点近傍に前第3ポート53Fと後第3ポート53Rを配置し、前第3ポート53Fと後第3ポート53Rの間に第2ポート52が配置される構成としている。但し、第2ポート52が第2切換区間U2に配置され、第3ポート53が第3切換区間U3に配置される構成であれば、第2ポート52及び第3ポート53の分割数は限定するものではない。
このように構成することで、シリンダブロック75が一定速度で回転されている状態では、ピストン78が上死点から下死点へ移動するとき、上死点及び下死点近傍でのピストン78の移動速度は遅く、上死点と下死点の間の中間位置が最も速くなる(図12参照)。つまり、作動油の送油量は上死点及び下死点近傍が少なく、上死点と下死点の間の中間位置が最も多くなる。そこで、ピストン78の移動による送油量が多い区間に第2ポート52を配置して、第2油路34を介して油圧シリンダ16のロッド油室36から吸入させ(または流出させ)、油圧シリンダ16が伸長するときにはボトム油室35に必要な油量を確保し、短縮するときにはロッド油室36に必要な油量を確保できるようにしている。そして、ピストン78の移動による送油量の少ない区間に前第3ポート53Fと後第3ポート53Rを配置して、第3油路41を介して作動油タンク9から吸入(または流出)させるようにしている。こうして、油圧シリンダ16を伸縮駆動するときには、作動油が不足することなく、キャビテーションやハンチング現象がなく作動でき、回生するときには、効率良くエネルギーの回収が可能となる。
また、油圧ポンプ・モータ32を可変容量型とした場合には、第2ポート52を二つの前第3ポート53F・後第3ポート53Rの間に配置する構成としているので、第2ポートが高圧となったときに、可動斜板32aに作用する荷重が上死点と下死点の中間位置となり、斜板の操作性を向上できるのである。
そしてこの他の実施形態の場合も、従来のように、第1ポート51が位置する第1切換区間U1に対する第2ポート52が位置する第2切換区間U2の比(角度比)を、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比と同じ(U2/U1=R/B=β/α、但し、U1=U2+U3R+U3F、α=β+γ)とすると、ボトム油室35からの吐出量とロッド油室36への吸入量は、前述したように、ピストン78の回転角度とストローク割合との関係が正比例の関係とならないので、同量とはならない。
この従来の区間比を具体的に説明すると、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比を100:60とした場合、第1ポート51の切換区間は180度、第2ポート52の切換区間は108度となる。また、第2ポート52の切換区間と前第3ポート53Fと後第3ポート53Rの切換区間比は、60:20:20となるので、108度:36度:36度となる。これを順に回転角度で説明すると、ピストン78の回転角度が下死点が位置する基準切換位置90を基準として0〜36度の前第3切換区間U3Fに前第3ポート53Fが位置し、36〜144度の第2切換区間U2に第2ポート52が位置し、144〜180度の後第3切換区間U3Rに後第3ポート53Rが位置する。図12に示すように、前第3切換区間U3Fと第2切換区間U2の境界となる第1切換位置91は36度となりそのピストン78のストローク割合は9.55%である。第2切換区間U2と後第3切換区間U3Rの境界となる第2切換位置92は144度となり、その位置でのストローク割合は90.45(第2切換区間U2自体のストローク割合は80.9)%となる。このストローク割合では、吸入行程では作動油タンク9から前第3ポート53F・後第3ポート53Rを介して吸入する作動油量が少なく(20.9%少ない)、第2ポート52から吸入するときに、ロッド油室36及び作動油タンク9から作動油を吸入しなければならない。逆に吐出行程では、前第3ポート53F・後第3ポート53Rを介して作動油タンク9へ吐出する作動油量が少なく、第2ポート52から吐出するときに、ロッド油室36だけでなく作動油タンク9へも作動油を吐出しなければならない。従って、効率が悪くキャビテーションが発生するおそれがある。
そこで本発明では、図11、図12に示すように、ピストン78の下死点から上死点まで摺動するストローク割合を100%とし、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの割合をストローク割合に対応させて、その割合を第2ストローク割合J(%)とする。同様に、ボトム油室35の受圧面積Bに対するピストンロッド37の断面積Qの割合を第3ストローク割合K(%)(J+K=100)とする。前第3切換区間U3Fと後第3切換区間U3Rは前述のように第2切換区間U2の両側に位置させるので、第3ストローク割合Kの半分の割合(K/2)に対応するピストン回転角を前第3切換区間U3Fと後第3切換区間U3Rの角度γ/2とする。つまり、下死点が位置する基準切換位置90から角度γ/2回転した位置に第1切換位置91が位置する。第2切換位置92は前記第3ストローク割合Kの半分の割合に第2ストローク割合Jを加えた割合(K/2%+J%)に対応するピストン回転角となる。言い換えれば、2切換位置92は上死点が位置する基準切換位置90から角度γ/2逆回転した位置にある。
これを具体的に説明すると、前記同様に油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比を100:60とした場合、油圧シリンダ16のボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの割合は60%となり、第2ストローク割合Jは60%となる。ボトム油室35の受圧面積Bに対するピストンロッド37の断面積Qの割合は40%となり、第3ストローク割合Kは40%となる。前第3切換区間U3Fと後第3切換区間U3Rの割合はK/2であるから、20%と20%となる。第3ストローク割合Kの半分の20%に対応するピストン回転角は第1切換位置91であり53.1度となる。第2切換区間U2と後第3切換区間U3Rの境界となる第2切換位置92は、第3ストローク割合Kの半分の割合(20%)に第2ストローク割合J(60%)を加えた割合(80%)に対応するピストン回転角は126.9度となる。つまり、前第3切換区間U3Fは0〜53.1度の範囲となり、第2切換区間U2は53.1〜126.9度の範囲となり、後第3切換区間U3Rは126.9〜180度の範囲となる。
こうして、前記シリンダブロック75が1回転した時に、第2ポート52が位置する第2切換区間U2を流れる作動油量M2と、第3ポートの後第3切換区間U3Rと第3切換区間3Ubを流れる作動油量M3との比は、ロッド油室36の受圧面積Rとピストンロッド37の断面積Qの比と同じとなるようになり(M2/M3=R/Q)、前記シリンダブロック75が180度回転した時に、一つのピストン78から作動油が吐出される量は、ピストン78のストロークまたはピストン78の往復行程におけるシリンダ室77の容積に比例するようになり、効率が向上されキャビテーションの発生も防止される。
なお、前記のようにストローク割合に応じて第2ポート52を二つに分割して第3ポート53の両側に配置する構成とすることも可能である。但しこの場合、吸入工程において、ピストンが最も上昇する速度が速い領域で作動油タンクから作動油の吸入を行うため、油路やバルブの抵抗を受けてキャビテーションが発生し易くなり、また、吐出工程においては、シリンダブロックの1回転に対して、油圧シリンダ16のピストンへの荷重のオン・オフが2回になってしまうため、ピストンシューの耐久性は前記よりも不利となる。
更にまた、図5、図11に示すように、前記第1ポート51、第2ポート52、第3ポート(前第3ポート53F・後第3ポート53R)の回転方向(周方向)両側開口端部にはそれぞれ三角形状の切欠51a、51b、52a、52b、53a・53b(53Fa、53Fb、53Ra、53Rb)が設けられる。つまり、各ポートのシリンダブロック75の回転方向の後側と前側にそれぞれ、第1ポート51では切欠51a・51b、第2ポート52では切欠52a・52b、第3ポート53では切欠53a・53b(前第3ポート53Fでは切欠53Fa・53Fb、後第3ポート53Rでは切欠53Ra・53Rb)が設けられている。各切欠51a、51b、52a、52b、53a・53b(53Fa、53Fb、53Ra、53Rb)は先端に向かうほど、幅及び深さが小さくなるように構成している。
このように、各ポートの端部に切欠52a、52b、53a・53b(53Fa、53Fb、53Ra、53Rb)を設けることにより、シリンダブロック75から圧油が第1ポート51に流入/流出するとき、または、油圧シリンダ16から第2ポート52に圧油が流入/流出するとき、または、作動油タンク9から第3ポート53(前第3ポート53F・53R)に圧油が流入/流出するときに、急に圧油が流入/流出して大きな圧力変動が生じることなく、切欠51a、51b、52a、52b、53a・53b(53Fa、53Fb、53Ra、53Rb)から徐々に流入/流出して、ピストン78の摺動も急激に摺動して移動することがなく、キャビテーションや騒音の発生を防止することができる。
更に、切欠52a・52bの周方向の長さは、切欠53a・53bの周方向の長さよりも短く構成している(切欠52a・52bの周方向の長さは、切欠53Fb・53Raの周方向の長さよりも短く構成し、該切欠53Fb・53Raの周方向の長さは、切欠53Fa53Rbまたは切欠51a・51bの周方向の長さよりも短く構成している)(52a・52b<53a・53b(53Fa・53Fb・53Ra・53Rb)<51a、51b)。このような構成により、更にキャビテーションや騒音の発生を減少させている。
なお、本実施形態では、ハウジング本体71から油路板83を取り外して、バルブプレート76を付け替えることも可能である。このため、油圧シリンダ16が片ロッド複動型のものであれば、その大きさが油圧シリンダ16と違っていても、油圧ポンプ・モータ32全体を交換することなく、バルブプレート76の取り替えだけで対処できる。従って、実施形態における油圧ポンプ・モータ32の汎用性は高いのである。
次に、前記油圧装置を具備した具体的油圧制御回路について説明する。固定容量型の油圧ポンプ・モータ32を用いた第1実施例について、図6より説明する。なお、バルブプレート76に4つのポート(第1ポート51、第2ポート52、前第3ポート53F、後第3ポート53R)を設けた実施例について説明する。
図6において、キャビン6内の操作レバー19の回動基部には、操作レバー19の操作を検知する角度センサ22が配置され、角度センサ22は制御手段となる制御回路21と接続されている。また、モータ7はインバータ等よりなる駆動回路24と充電回路25とに接続され、駆動回路24と充電回路25は制御回路21と接続されている。なお、モータ7に対して駆動回路24と充電回路25との切換は制御回路21で行われる。こうして、操作レバー19を回動すると、その回動方向、回動角が角度センサ22により検知されて制御手段21に入力し、その回動方向、回動角に応じた信号が駆動回路24に入力され、該駆動回路24により操作レバー19の回動方向、回動角に応じてモータ7が回転駆動される。このモータ7の駆動により、油圧ポンプ・モータ32が作動されて圧油が油圧シリンダ16に送油されて伸長または短縮される。
また、油圧シリンダ16のボトム油室35に通じる油路には圧力センサ26が配置されてボトム油室35の油圧が圧力センサ26により検知され、ロッド油室36に通じる油路には圧力センサ27が配置されてロッド油室36の油圧は圧力センサ27により検知され、圧力センサ26・27は制御手段21と接続されている。
このような構成において、キャビン6内の操作レバー19を操作して、油圧シリンダ16が伸長する方向(X2方向)に回動操作すると、圧力センサ26によりボトム油室35の油圧P1を検出し、圧力センサ27によりロッド油室36の油圧P2を検出する。操作レバー19が伸長操作、かつ、圧力センサ26からの検出値が圧力センサ27の検出値より大きい場合(P1>P2)であると、制御手段21は回生ではなく持ち上げ作業と判断して、制御手段21から駆動回路24に駆動信号が送信されて、モータ7に電力を供給して操作レバー19の傾倒角度に応じて回転駆動して油圧ポンプ・モータ32が駆動され、油圧シリンダ16を伸長させる。
上記モータ7の駆動により油圧ポンプ・モータ32の回転軸74がY1方向(図5)に回転させると、シリンダブロック75が回転軸74と共に一体回転し、ピストンシュー79が固定斜板80のピストン摺動面上を摺動する。このときの固定斜板80の傾斜角度に基づいて、各ピストン78はシリンダ室77内を往復摺動して、各シリンダ室77の容積を変化させる。
例えば、前記ピストン78が上死点から下死点方向に移動するとき(Y1方向に回動するとき)には、ピストン78が下降して連通穴84を介して圧油を切欠51aにより徐々に第1ポート51に入る。こうして、初期圧力の上昇を抑え、急激なピストン78の移動による騒音等を抑えるようにしている。そして、圧油が第1ポート51、第1油路33を介して油圧シリンダ16のボトム油室35に送油され、油圧シリンダ16を伸長させる。
ピストン78が下死点に至ると吐出が停止され、さらにシリンダブロック75が回転されると、作動油タンク9から第3油路41を介して切欠53Faより徐々に作動油を吸入する。この時ピストン78の急激な上昇が抑えられ、騒音等を抑えるようにしている。前第3ポート53Fより作動油タンク9から作動油を吸入し、下死点から角度γ/2回転すると、作動油タンク9からの吸入を停止し、切欠52aから油圧シリンダ16のロッド油室36内の作動油を第2油路34を介して徐々に吸入される。この時、前記同様にピストン78の急激な上昇が抑えられ、騒音等が抑えられる。そして、第2ポート52から吸入されるようになり、吸入量も増加する。このとき、ボトム油室35とロッド油室36との容量差の不足分が生じたときは、バイパス油路62、逆止弁67、排出油路63を介して作動油タンク9から第2ポート52に吸入される。そして、下死点から角度(γ/2+β)回動すると、第2ポート52からの吸入は停止し、作動油タンク9から第3油路41を介して切欠53Raより徐々に作動油を吸入する。この時ピストン78の急激な上昇が抑えられ、騒音等を抑えるようにしている。更に回転して後第3ポート53Rから吸入されるようになる。そしてさらに回転してピストン78が上死点に至ると、前記と同様の動作となる。
このように、シリンダブロック75の回転に伴って、バルブプレート76において油路の切り換えが行われて、各シリンダ室77では、ピストン78の昇降により吸引行程と吐出行程とが順次実行される。
次に、回生が行われる場合について説明する。
ブーム11が上昇位置にあって、操作レバー19を操作して、油圧シリンダ16が短縮する方向(X1方向)に回動操作して、ブーム11(アーム12やバケット13等)の自重で下降させる場合には、モータ7を作動させることなく下降でき、その下降するときのエネルギーを電力に変換して充電することができる。つまり、制御回路21は操作レバー19の下降操作を検知し、圧力センサ26の検出値が圧力センサ27の検出値より大きい(P1>P2)場合、制御回路21は回生と判断して、制御回路21は駆動回路24から充電回路25に切り換えて、油圧ポンプ・モータ32が油圧モータとして作用し、回転軸74が前記と逆方向に回転され、モータ7は発電機として作用し、発電した電力は充電回路25を介してバッテリ8に充電される。つまり、エネルギーが回生される。
このとき、ボトム油室35内の作動油が高圧となることによって、第1油路33を介して第1ポート51に流入され、ピストン78は上昇移動される。例えば、前記ピストン78が下死点から上死点方向に移動するとき(Y2方向に回動するとき)には、油圧シリンダ16のボトム油室35から第1油路33を介して第1ポート51、に送油される。このときの圧油は切欠51bより徐々に第1ポート51に入り連通穴84を介してシリンダ室77に入りピストン78を押し上げる。こうして、初期圧力の上昇を抑え、急激なピストン78の移動による騒音等を抑えるようにしている。そして、シリンダブロック75はY2方向に回転されることになる。この回転によって回転軸74がY2方向に回転されモータ7を発電機として駆動する。
一方、油圧シリンダ16のロッド油室36の油圧は油圧ボトム油室35内の油圧より低いため、第2ポート52に位置しているシリンダ室77内の作動油は、ロッド油室36へ送油される。このとき、切欠52bから第2ポート52に入るため騒音が低減される。前第3ポート53F・53Rに位置するシリンダ室77内の作動油は第3油路41を介して作動油タンク9へ送油されるとともに、ロッド油室36へは作動油タンク9から排出油路63、バイパス油路62、第2油路34を介して不足分が送油される。この時、前記同様に切欠53Rb・53Fbから後第3ポート53R・前第3ポート53Fに入るため騒音が低減される。
また、作業時において、伸長操作で油圧シリンダ16が伸びる方向に引っ張られる場合、回生される。このときモータ7は作動されることなく、油圧ポンプ・モータ32のシリンダブロック75は前記と同じ方向(Y1方向)に回転され、モータ7は発電機として作用し、エネルギーが回生されることになる。
つまり、操作レバー19を、油圧シリンダ16が伸長する方向(X2方向)に回動操作して、作業機の質量で油圧シリンダ16を伸長させる場合には、圧力センサ26によりボトム油室35の油圧P1が検出され、圧力センサ27によりロッド油室36の油圧P2が検出される。操作レバー19が伸長操作、かつ、圧力センサ26の検出値が圧力センサ27の検出値より小さい場合(P1<P2)であると、制御回路21は回生と判断して、駆動回路24から充電回路25に切り換えて、油圧ポンプ・モータ32が油圧モータとして作用し、回転軸74が前記と同方向に回転され、モータ7は発電機として作用し、発電した電力は充電回路25を介してバッテリ8に充電される。つまり、エネルギーが回生される。
このとき、ロッド油室36内の作動油がボトム油室35よりも高圧となることによって、第2油路34を介して第2ポート52に流入され、ピストン78は上昇移動され、シリンダブロック75はY1方向に回転されることになる。この回転によって回転軸74がY1方向に回転されモータ7を発電機として駆動する。
一方、油圧シリンダ16のロッド油室36の油圧P2は油圧ボトム油室35内の油圧P1より高い(P1<P2)ため、シリンダ室77内の作動油は第1ポート51からにボトム油室35へ送油され、不足分は作動油タンク9から第3油路41、前第3ポート53F・後第3ポート53Rを介してボトム油室35へ送油される。
一方、ブーム11を下降させながら掘削作業や切り崩し作業等を行う場合には、回生は行われない。つまり、操作レバー19を下降操作(油圧シリンダ16が短縮する方向(X1方向)に回動操作)して、ブーム11を下降させる場合には、圧力センサ26によりボトム油室35の油圧P1を検出し、圧力センサ27によりロッド油室36の油圧P2を検出し、操作レバー19が短縮操作、かつ、圧力センサ26の検出値が圧力センサ27の検出値より小さい場合(P1<P2)であると、制御回路21は掘削作業と判断して、駆動回路24に切り換えてモータ7を駆動し、回転軸74がY2方向に回転され、油圧ポンプ・モータ32が作動される。
このとき、シリンダ室77内の作動油は、第2ポート52から第2油路34を介してロッド油室36へ送油され、油圧シリンダ16を短縮させる。前第3ポート53F・後第3ポート53Rからの作動油は第3油路41を介して作動油タンク9へ送油される。ボトム油室35内の作動油は、第1油路33を介して第1ポート51に流入される。
次に、前記油圧ポンプ・モータ32を可変容量型とした第二実施例について、図7より説明する。但し、以下の実施例において、既に説明した第1実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
可変容量型の油圧ポンプ・モータ32はモータ7またはエンジン20が定速回転(一定回転)で駆動されている状態で作動される。油圧ポンプ・モータ32の可動斜板32aはアクチュエータ23の作動により傾倒され、アクチュエータ23は制御回路21と接続される。アクチュエータ23は電動アクチュエータまたはソレノイド等で構成される。モータ7を用いた場合には、その他の構成は前記第1実施例と同じ構成である。
エンジン20により油圧ポンプ・モータ32を駆動する場合には、エンジン20は一定回転で駆動される。そして、操作レバー19が操作されると、その操作方向及び操作量(回動角度)に応じてアクチュエータ23が作動され、斜板32aが傾倒されて、油圧ポンプ・モータ32から圧油が送油されて、前記同様に油圧シリンダ16が伸縮される。なお、充電回路25はバッテリ8と接続されており、位置エネルギーの回生によりエンジン負荷率の低減を行い、燃費向上を図っている。
次に、第1油路33と第2油路34の途中にストップバルブ68・69を配置する第3実施例について図8より説明する。但し、第1油路33と第2油路34におけるバイパス油路62と油圧シリンダ16の間に、ストップバルブ68・69を配置することも可能である。なお、ストップバルブ68・69を配置する以外の構成は第1実施例と同じ構成・作用であるため、既に説明した実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明は省略する。
前記ストップバルブ68・69を配設することで、油圧シリンダ停止時に油圧ポンプ・モータ32で漏れ等が発生したときに、意図せず油圧シリンダ16が伸長または短縮して作業部10が落下することを防止するとともに、油圧シリンダ16から油圧ポンプ・モータ32への戻り油の送油抵抗を低減し、ハンチングやキャビテ−ションが生じることを防止するものである。
前記ストップバルブ68・69は2ポート2位置切換の電磁バルブで構成され、連通位置と逆止位置を備え、電磁バルブを構成するソレノイド68a・69aは制御回路21と接続され、操作レバー19の操作に連動するように構成されている。
即ち、ストップバルブ68・69のノーマル位置となる逆止位置には逆止弁を配置して、油圧シリンダ16からの作動油は油圧ポンプ・モータ32側へ流れず、作動油タンク9または油圧ポンプ・モータ32からは油圧シリンダ16へ流れることを許容する位置としている。制御回路21からソレノイド68a・69aに作動信号が印加されると、逆止位置から作動位置となる連通位置に切り換えられる。連通位置では、油圧シリンダ16と油圧ポンプ・モータ32との間は連通状態となるように構成している。
こうして、操作レバー19を操作した時に油圧ポンプ・モータ32を駆動すると同時に、両ストップバルブ68・69を連通位置に切り換えるように構成(制御)している。このように制御することにより、油圧ポンプ・モータ32からの吐出側も連通状態となり、逆止弁の抵抗がなくなり更に効率良く作動油が流れるようになるのである。
そして、操作レバー19を操作しない状態では、両ストップバルブ68・69は逆止位置となっているため、停止時の誤作動を防止することができる。また、油圧ポンプ・モータ32の再始動時の動作遅れも回避することができる。
次に、油圧ポンプ・モータ32を可変容量型とし、油圧ポンプ・モータ32をエンジン20により駆動し、第1油路33と第2油路34の途中にストップバルブ68・69を配置する第4実施例について図9より説明する。
油圧ポンプ・モータ32を可変容量型とし、油圧ポンプ・モータ32をエンジン20により駆動する構成については第2実施例と同じ作用であり、第1油路33と第2油路34の途中にストップバルブ68・69を配置した構成については第3実施例と同じ作用を奏し、その他は第1実施例と同じ作用を奏することとなる。なお、第4実施例の場合、可動斜板32aが中立位置に正確に停止していない場合では、第1油路33と第2油路34の途中にストップバルブ68・69を配置しているので、意図せず油圧シリンダ16が伸縮することを防止することができる。
なお、第2実施例、第4実施例において、可動斜板32aは油圧サーボ機構により傾倒させることもできる。この場合は、油圧サーボ機構の操作部は操作レバー19と連動連結され、操作レバー19を回動すると、その回動角に応じてサーボバルブが切り換えられて、シリンダよりなるアクチュエータ23が作動されて可動斜板32aを傾倒させ、送油方向および、送油量を変更する。
以上のように、アキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータ32の吐出・吸入ポートと、片ロッド複動型の油圧シリンダ16の吐出・吸入ポートとが油路を介して連通されて油圧閉回路が構成され、前記油圧ポンプ・モータ32の回転軸74はモータ7の出力軸と連結されて、駆動可能とされる油圧装置において、前記油圧ポンプ・モータ32は、同一円周上に配設された複数のピストン78を回転軸74の軸心方向に往復摺動自在に収納するシリンダブロック75と、前記ピストン78を収納するシリンダ室77と油圧シリンダ16とを連通可能な複数のポートを有するバルブプレート76とを備え、前記油圧シリンダ16におけるボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rとピストンロッド37の断面積Qの比を、前記ピストン78のストローク割合に割り付け、その割り付けた割合に応じたピストン78の回転角度で前記バルブプレート76上に、前記油圧シリンダ16のボトム油室35に連通される第1ポート51と、前記油圧シリンダ16のロッド油室36に連通される第2ポート52と、作動油タンク9に連通される第3ポート53の切換区間を設けるので、ハンチングやキャビテ−ション等の圧力異常が発生せず、効率よく油圧装置を作動させることができる。
また、前記第3ポート53は複数に分割され、第2ポート52の回転方向の両側に配置される前第3ポート53Fと後第3ポート53Rを備えるので、油圧装置を作動させたときに、脈動が生じることなく、ハンチングやキャビテ−ションが発生することを防止し、騒音を低減することができる。また、耐久性も向上できる。
つまり、前記油圧シリンダ16におけるボトム油室35の受圧面積Bに対するロッド油室36の受圧面積Rの比(R/B)に対応するストローク割合Jと、ボトム油室35の受圧面積Bに対するピストンロッド37の断面積Qの比(Q/B)に対応するストローク割合Kから、前記ピストン78の下死点及び上死点からストローク割合Kの1/2(K/2)に対応するピストン78の回転角の位置に第1切換位置91と第2切換位置92を設け、下死点から第1切換位置91までの範囲に前第3ポート53Fを設け、上死点から第2切換位置までの範囲に後第3ポート53Rを設け、第1切換位置91と第2切換位置92の間に第2ポート52が設けられるので、油圧ポンプ32を作動させて油圧シリンダ16を伸縮させたとき、または、油圧シリンダ16の伸縮により油圧ポンプ32が作動されて回生されるときに、ボトム油室35からロッド油室36及び作動油タンク9へ、または、ロッド油室36及び作動油タンク9からボトム油室35へ流れる作動油の送油量が均衡するようになり、流動抵抗が減少されて効率が向上され、ハンチングやキャビテ−ションが発生することを防止することができるようになった。
また、アキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータ32の吐出・吸入ポートと、片ロッド複動型の油圧シリンダ16の吐出・吸入ポートとが油路を介して連通されて油圧閉回路が構成され、前記油圧ポンプ・モータ32の回転軸74は正逆転可能なモータ7が連結されて駆動または回生可能とされ、前記油圧ポンプ・モータ32は、同一円周上に配設された複数のピスト78ンを回転軸74の軸心方向に往復摺動自在に収納するシリンダブロック75と、前記ピストン78を収納するシリンダ室77と連通可能な複数のポートを有するバルブプレート76とを備え、前記バルブプレート76の同一円周上には、前記油圧シリンダ16のボトム油室35に連通される第1ポート51と、前記油圧シリンダ16のロッド油室36に連通される第2ポート52と、前記第2ポート52の円周上の両側であって作動油タンク9に連通される二つの前第3ポート53F・53Rを備える油圧装置において、前記第1ポート51と第2ポート52と前第3ポート53F・53Rの円周方向両端部には先端が細くなる切欠51a、51b、52a、52b、53Fa、53Fb、53Ra、53Rbが設けられるので、ポートが切り換えられて、送油方向が変更されるときに、油圧の変動が小さくなり、ハンチングやキャビテ−ションが生じることが防止され、騒音の低下につながる。
また、前記油圧シリンダ16のボトム油室35と第1ポート51を連通する第1油路33、及び、前記油圧シリンダ16のロッド油室36と第2ポート52を連通する第2油路34に、それぞれ油圧シリンダ16側へのみ送油可能とする逆止位置と連通位置とを備える電磁バルブで構成されるストップバルブ68・69を介装し、圧油を油圧シリンダ16へ送油するとき、圧油送油側と反対側の油路に設けたストップバルブ68またはストップバルブ69を連通位置に切り換えるようにしたので、油圧シリンダ16から油圧ポンプ・モータ32への戻り油の送油抵抗が低減され、ハンチングやキャビテ−ションが生じることを防止できる。
また、原動機が電動モータ7とされ、電動モータ7の非駆動時において油圧シリンダ16が伸縮作動されると、電動モータ7は発電機として作動し、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して充電回路25を介してバッテリ8に充電され、所謂、回生される。この時、油圧ポンプ32が油圧モータとして作動し、従来よりも効率良く回転軸74が回転され、充電効率の向上が図られるのである。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば本願発明はバックホウに限らず、コンバイン等の農作業機や、ホイルローダ等の建設用車両にも適用可能である。また、アキシャルピストン装置は、斜板式のアキシャルピストンポンプ32に限らず、斜軸式でもよい。単なるアキシャルピストンポンプでも構わない。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
B ボトム油室の受圧面積
R ロッド油室の受圧面積
Q ピストンロッドの断面積
U1 第1切換区間
U2 第2切換区間
U3 第3切換区間
U3F 前第3切換区間
U3R 後第3切換区間
7 モータ
9 作動油タンク
16 油圧シリンダ(ブームシリンダ)
32 油圧ポンプ・モータ
33 第1油路
34 第2油路
35 ボトム油室
36 ロッド油室
37 ピストンロッド
51 第1ポート
52 第2ポート
53 第3ポート
53F 前第3ポート
53R 後第3ポート
74 回転軸
75 シリンダブロック
76 バルブプレート
77 シリンダ室
78 ピストン

Claims (3)

  1. アキシャルピストン型の油圧ポンプ・モータの吐出・吸入ポートと、片ロッド複動型の油圧シリンダの吐出・吸入ポートとが油路を介して連通されて油圧閉回路が構成され、
    前記油圧ポンプ・モータの回転軸は原動機の出力軸と連結されて、駆動可能とされる油圧装置において、
    前記油圧ポンプ・モータは、同一円周上に配設された複数のピストンを回転軸の軸心方向に往復摺動自在に収納するシリンダブロックと、前記ピストンを収納するシリンダ室と油圧シリンダとを連通可能な複数のポートを有するバルブプレートとを備え、
    前記油圧シリンダにおけるボトム油室の受圧面積に対するロッド油室の受圧面積とピストンロッドの断面積の比を、前記ピストンのストローク割合に割り付け、その割り付けた割合に応じたピストンの回転角度で前記バルブプレート上に、前記油圧シリンダのボトム油室に連通される第1ポートと、前記油圧シリンダのロッド油室に連通される第2ポートと、作動油タンクに連通される第3ポートの切換区間を設けることを特徴とする油圧装置。
  2. 前記第3ポートは複数に分割され、第2ポートの回転方向の両側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の油圧装置。
  3. 前記原動機は電動モータで構成されるとともに、電動モータの非駆動時における油圧シリンダの伸縮作動により、電動モータを発電機としてエネルギーが回生されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧装置。
JP2012258778A 2012-11-27 2012-11-27 油圧装置 Pending JP2014105620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258778A JP2014105620A (ja) 2012-11-27 2012-11-27 油圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258778A JP2014105620A (ja) 2012-11-27 2012-11-27 油圧装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014105620A true JP2014105620A (ja) 2014-06-09

Family

ID=51027346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012258778A Pending JP2014105620A (ja) 2012-11-27 2012-11-27 油圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014105620A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11107926A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Tokimec Inc 液圧源装置を使用した液圧システム
JP2011017317A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 閉回路構成用ポンプ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11107926A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Tokimec Inc 液圧源装置を使用した液圧システム
JP2011017317A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 閉回路構成用ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323831B2 (ja) 油圧装置
KR101378249B1 (ko) 하이브리드형 건설기계
JP6328548B2 (ja) 作業機械
JP5858818B2 (ja) 建設機械
KR102258694B1 (ko) 건설 기계
JP5752526B2 (ja) 油圧駆動システム
JP2007247701A (ja) 油圧装置
JP5188444B2 (ja) 作業機の液圧駆動装置
JP5150885B2 (ja) 油圧ポンプ
JP5342949B2 (ja) 閉回路構成用ポンプ
KR20160132030A (ko) 쇼벨
JP5280993B2 (ja) アシスト回生装置
JP6453736B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2014105621A (ja) 油圧装置
JP2007100317A (ja) 掘削作業機
JP2014105620A (ja) 油圧装置
JP2015190587A (ja) 油圧駆動装置
JP6005565B2 (ja) 油圧装置
JP6149068B2 (ja) ハイブリッド作業機の制御システム
JP2009121435A (ja) アキシャルピストン装置及び油圧回路並びに作業機械
WO2016194935A1 (ja) ハイブリッド建設機械の制御システム
JP5993590B2 (ja) コンクリートポンプ
JP2013044399A (ja) 油圧駆動システム
JP2014084558A (ja) 作業車両
JP2010014243A (ja) 建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160531