JP2014105459A - ロール巻きシート材の引出し長さ測定器具 - Google Patents
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【解決手段】ロール巻きされているシート材Bをロール体bから必要長さ引き出して切り離すときに、その引出し長さを測定する引出し長さ測定器具Aであって、ロール体bを回転可能に支持させる器具本体1と、器具本体1に装着されてロール体bから引き出されるシート材Bへの接触によってシート材Bの引出し長さを測定し積算表示する測定器2とを備えている。
【選択図】図1
Description
ロール巻きされているシート材をロール体から必要長さ引き出して切り離すときに、その引出し長さを測定する引出し長さ測定器具であって、
前記ロール体を回転可能に支持させる器具本体と、該器具本体に装着されて前記ロール体から引き出されるシート材への接触によって該シート材の引出し長さを測定し積算表示する測定器とを備えて構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、器具本体に回転可能に支持させたロール体から必要長さのシート材を引き出すことで、シート材に接触する測定器によってシート材の引出し長さが測定され積算表示(カウント表示)される。引き出したシート材は器具本体の前方においてロール状に巻き取る。つまり、作業者はシート材の引き出しに伴い測定器に順次積算表示される引出し長さを確認しながら、必要長さのシート材をロール体から引き出すことができる。
このような構成によれば、ロール体から必要長さのシート材を引き出すとき、シート材のシート端部をシート引出し開始地点(測定器の積算表示の0リセット)となるベース部の前側長辺部に位置合わせすることで、ロール体からのシート材の引き出し長さを測定器によって測定することができる。つまり、ロール体から引き出されたシート材は、シート押え部材によって一定の押え力のもとで摺接可能に押えられていることで、弛むこともなく、ピーンと張られた状態で測定器による長さ測定が行われる。そして、ロール体から必要長さのシート材を引き出した後に、シート材を切り離すときには、シート押え部材にカッタナイフなどの切断具の刃先を沿わせて切断具を引くことで、シート材を幅方向に真っ直ぐに切断し、ロール体から切り離すことができる。
このような構成によれば、複数のロール芯軸に回転可能に支持させている各ロール体からシート材を一緒に引き出すことで、複数枚のシート材の引出し長さを測定器によって同時に測定することができる。
このような構成によれば、ロール体から引き出されたシート材の引出し長さの測定は、ベース部の上面に沿う平らなシート引き出し経路に位置して配置されている測定器によって行われる。つまり、測定器は引き出されるシート材との安定的な接触のもとで、シート材の引出し長さを測定し積算表示する。
このような構成によれば、持ち運ぶときや使用しないときの保管時には、ベース部の両側短辺部にヒンジ部材にて折畳み可能に起立する両側起立板間からロール芯軸などの治具構成パーツ類を取り外し、当該ロール芯軸などをベース部の収容空間内に収容するとともに、両側起立板をベース部上に折り畳むことで、コンパクトに収容まとめた状態にすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るロール巻きシート材の引出し長さ測定器具を示す斜視図であり、図2は、同分解斜視図である。
本実施形態に係るロール巻きシート材の引出し長さ測定器具(以後、単に「測定器具」と称する)Aは、ロール巻きされているシート材Bのロール体bを回転可能に支持するとともに、必要長さのシート材Bをロール体bから引き出すとき、その引き出しと平行してシート材Bの引き出し長さの測定が同時に行なわれるように構成されている。
測定器具Aは、図1に示すように、ロール巻きされているシート材Bのロール体bを回転可能に支持させる器具本体1と、ロール体bから引き出されるシート材Bへの接触によってシート材Bの引出し長さを測定し積算表示する測定器2とを備えて構成されている。
また、測定器具Aは、器具本体1の後記するベース部1aの前側長辺部に沿わせてロール体Bから引き出されてくるシート材Bを引き出し摺接可能な状態に押えるシート押え部材3を備えている。
器具本体1は、ベース部1aと、このベース部1aのシート幅方向の両側短辺部に取り付けられる両側起立板1bとから正面視で上向き開口の略コの字状に形成されている。そして、器具本体1は、ロール体bを回転可能に支持させるための複数本、図示例では3本のロール芯軸4a〜4cを両側起立板1b間に係脱架橋状に取り付けるように形成されている。
収容空間Mは、シート押え部材3、3本のロール芯軸4a〜4c、後記する2本の連結杆軸9a,9bなどの器具構成パーツ類を一部が重なった状態でベース部短辺幅方向に収容保管し得る大きさに形成されている。
これにより、後記の図6に示すように、シート押え部材3、ロール芯軸4a〜4c、連結杆軸9a、9bなどの治具構成パーツ類を収容空間Mに収容保管してコンパクト(ベース部1aの大きさ内)に収容まとめられた測定器具Aを取っ手5によって容易に持ち運ぶことができるようにしている。
つぎに、ロール体bからシート材Bを引き出すとき、ベース部1aの前側長辺部に沿わせてシート材Bを引き出し摺接可能に押えるシート押え部材3について説明する。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
シート押え部材3は、シート材Bの引き出し開始地点(測定器2の積算表示の0リセット)となるベース部1aの前側長辺部に沿ってシート材Bの幅方向を一定の押え力で引き出し摺接可能な状態で押える役目、つまり、ロール体bからシート材Bを引き出すとき、シート材Bに弛みなどが生じないように一定の押え力で押えて、シート材Bをピーンと張った状態での引き出しを可能とするなどの役目に加えて、ロール体Bから引き出されたシート材Bを切り離すときに、後記の図5に示すように、カッタナイフなどの切断具Cの刃先を宛がうための当て木として利用されるものである。
このシート押え部材3は、所定の幅を有する金属やその他の材料(透明、半透明など含む)からなる帯状板材を用いて、図1および図2に示すように、ベース部1aの前側長辺部の略全長に沿う長さに形成されている。そして、シート押え部材3は、両端部に取り付けられる両腕片部材3aと、この両腕片部材3a間にわたり取り付けられる枢軸3bとによって器具本体1の両側起立板1b間に回動可能で、係脱可能に取り付け連結されるように形成されている。
これにより、蝶ネジ20を緩めた状態で当該ネジ部を両側起立板1bの取付け部7に差し込み挿入させたのちに締め付けることで、両側起立板1bに両腕片部材3aを介してシート押え部材3を取り付け連結することができる。このとき、両腕片部材3aは、両側起立板1bの外側に位置した状態で両側起立板1bに取り付けられる。
そして、後記する図4および図5に示すように、シート押え部材3をベース部1aの前側長辺部に沿わせてシート材Bを押える状態にするときや、図1および図4に二点鎖線で示すように、シート押え部材3をベース部1aの前側長辺部から離脱させた状態(シート押え解除)にするときには、蝶ネジ20を緩めることで、枢軸3bを支点に両腕片部材3aを介してシート押え部材3を回動(移動)し得るようにしている。
つぎに、ロール体bからのシート材Bの引出し長さを測定する測定具2について説明する。図3は、測定具の一例を示す斜視図である。
測定器2は、ロール体bから引き出されるシート材Bへの接触(摩擦力)により回転する車輪2aを利用してシート材Bの引出し長さを測定(計測)し積算表示するように形成されている車輪回転式測定器「例えば、ライン精機株式会社製の長さ計(測長器)」である。
ちなみに、車輪2aの回転による測定長さは、例えば、車輪2aが3回転することで1mが表示される。また、表示単位として、例えば、1cm毎、10cm毎、1m毎に1カウントされるようになっている。
また、測定器2は、文字輪表示による測定長さの表示(積算表示)をボディ部2bの正面に備えられているリセットボタン(押しボタン)22による操作によって0リセットし得るようになっている。
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る測定器具Aに使用について簡単に説明する。ここでは、図4に示すように、器具本体1の両側起立板1bの上部前後2ヶ所のうち、後側の軸受止め凹部6aに軸端部を係合させて架橋状に取り付けられるロール芯軸4aのみに1本のロール体bを回転可能にセットした使用例について説明する。
図4は、1本のロール体をセットしたときの使用例を示す測定器具の縦断側面図であり、図5は、同使用例の斜視図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する
シート材Bをベース部1aの前側長辺部側へと引き出した状態で、枢軸3bを支点にシート押え部材3を回動させてベース部1aの前側長辺部に沿わせる。この状態で蝶ナット20を締め付けてシート材Bを引き出し摺接可能な状態に押えるようにシート押え部材3を固定するとともに、取り外しておいた測定器2を取付け部材23によりシート押え部材3の枢軸3bに掛止させてシート引き出し経路上に引き出されたシート材B上に配置する。
これにより、作業者はシート材Bを引き出す側の器具本体1の前方において、測定器2の表示窓21に順次に積算表示されるシート材Bの引き出し長さを確認(目視)しながら、シート材Bのロール体bからの引出し作業を平行して行うことができる。つまり、ロール体Bからシート材Bを引き出す作業と平行してシート材Bの引き出し長さの測定を同時に行なうことができる。引き出したシート材Bは、図4および図5に示すように、器具本体1の前方において順次にロール状に巻き取る。このとき、図示を省略しているが、引き出したシート材Bを、使われていないロール芯軸4b,4cのいずれかを用いて巻き取ることもできる。
また、ロール体bから必要長さ引き出したシート材Bを切り離すときには、シート押え部材3にカッタナイフなどの切断具Cの刃先を宛がい、当該シート押え部材3に沿わせて切断具を引くことで、シート材Bを幅方向に真っ直ぐに切断し、ロール体bから切り離すことができる。
すなわち、図7に示すように、ベース部1aの平坦な上面に沿うシート引き出し経路上において後側(ロール芯軸4a側)のロール体bから引き出されるシート材Bの上に前側(ロール芯軸4b側)のロール体bから引き出されるシート材Bを重ね、2枚のシート材Bのシート端部B1を揃えてシート押え部材3により押えられてシート引き出し開始地点(測定器の積算表示の0リセット)となるベース部1aの前側長辺部に位置合わせして2枚のシート材Bを一緒に引き出す。これにより、上側のシート材Bへの接触により車輪2aが回転する測定器2によって2枚のシート材Bの引出し長さを同時に測定することができることで、作業能率のさらなる向上が期待することができる。換言すれば、建物の新築やリフォームなどの施工現場などにおいては、作業者への負担減となり、ひいては、工期の大幅な短縮化などを期待することができる。
例えば、ロール体bから必要長さのシート材Bを引き出した後に切り離すためのカッタナイフなどの切断具Cをシート押え部材3に沿わせてスライド自在に備えることができる。これにより、作業者はカッタナイフなどを携帯しなくとも、ロール体bから引き出したシート材Bをシート押え部材3に沿わせて幅方向に切断し、ロール体Bから切り離すことができる。
つまり、シート材Bの素材問わずに、測定器2の車輪2aを所定のバネ力でシート材Bに付勢させた状態で接触回転させることで、車輪2aがスリップして回転しない(空回り)などのおそれがない安定させた回転のもとでシート材Bの引出し長さを測定することが期待できる。この場合、バネ部材は、ネジ止めやその他の止め手段を用いて枢軸3bに対して回転不動に取り付けて測定器2の車輪2aをシート材Bに所定のバネ力で接触(圧接)させるようにする。
測定器2を枢軸3bに回転不動に取り付けることで、シート押え部材3をベース部1aの前側長辺部から回動離脱させたとき、測定器2も一緒に持ち上げられ、ベース部1aのシート引き出し経路上から離れることになる。
1 器具本体
1a ベース部
1b 両側起立板
2 測定器
3 シート押え部材
3a 腕片部材
3b 枢軸
4a〜4c ロール芯軸
B シート材
B1 シート端部
b ロール体
M 収容空間
Claims (5)
- ロール巻きされているシート材をロール体から必要長さ引き出して切り離すときに、その引出し長さを測定する引出し長さ測定器具であって、
前記ロール体を回転可能に支持させる器具本体と、
該器具本体に装着されて前記ロール体から引き出される前記シート材への接触によって該シート材の引出し長さを測定し積算表示する測定器と、を備えて構成されていることを特徴とするロール巻きシート材の引出し長さ測定器具。 - 前記器具本体は、前記シート材のシート幅に相当する平面視で略矩形状を呈するベース部を備え、シート材をロール体から引き出すとき、シート端部を位置合わせしてシート材の引出し開始地点となる前記ベース部の前側長辺部に沿わせてシート材を引き出し摺接可能な状態に押えるシート押え部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のロール巻きシート材の引出し長さ測定器具。
- 前記ロール体を回転可能に支持させる複数本のロール芯軸を、ロール体同士が干渉し合わない間隔をおいて前記器具本体に備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のロール巻きシート材の引出し長さ測定器具。
- 前記器具本体による前記ロール体の回転支持部位から前記シート押え部材によるシート押え部位に至るベース部上面のシート引き出し経路上に位置させて前記測定器を配置してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロール巻きシート材の引出し長さ測定器具。
- 前記器具本体は、収容空間を有するベース部のシート幅方向の両側短辺部にヒンジ部材を介して両側起立板を根元から折畳み可能に備えて、前記ロール体を回転可能に支持するロール芯軸およびシート押え部材を両側起立板間に係脱可能に取り付けることで構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のロール巻きシート材の引出し長さ測定器具。
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