JP2014105454A - 手巻き式ゴンドラ - Google Patents

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Abstract

【課題】人力による巻き上げを補助する機構を有し、電力を必要とせずに人力のみでも巻き上げることが可能であり、操作が簡単であって、津波避難施設等で避難者を高所へと迅速に導くために使用可能な手巻き式ゴンドラを提供すること。
【解決手段】人が乗るゴンドラ籠1と、ゴンドラ籠と重量バランスをとるためのカウンターウェイト2と、ゴンドラ籠を吊り下げるワイヤー7及びカウンターウェイトを吊り下げるワイヤー8を巻き上げるための巻き上げドラム3と、巻き上げドラムを人力で回転させるための第1ハンドルと、巻き上げドラムを回転させるための力を補助する電動アシスト機構4と、を備え、電動アシスト機構は、電動モータと、該電動モータを駆動するための電力を貯蔵可能なバッテリーとを有する、ことを特徴とする手巻き式ゴンドラである。
【選択図】図1

Description

本発明は手巻き式ゴンドラに関し、より詳しくは人力を電動アシスト力により補助してゴンドラを巻き上げることが可能であり、津波避難施設等で避難者を迅速に高所へと迅速に導くために好適に使用される手巻き式ゴンドラに関する。
我が国は世界でも有数の地震国であり、毎年のように地震により尊い生命を失う被害者が発生しているのが現実である。
地震による被害者の中には、建物の倒壊など地震そのものに起因して生命をおとす被害者も多いが、海岸近くにおいては、東日本大震災の例に見られるように、地震により発生した津波にのまれて生命を失う被害者が多い。
従来、津波が発生したときには、自治体が予め指定した高台にある学校や公民館等の避難施設へと避難するのが一般的であった。
しかしながら、津波の進行速度は非常に速いため、避難施設が海岸から遠く離れている場合には、海岸近くの住民の避難が間に合わないおそれがあるという大きな問題がある。ところが、それにも拘らず、我が国においては、海岸近くに津波専用の避難所は殆ど存在していないのが実情である。
下記特許文献1には、海岸近くに設置される津波避難のための建造物が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された建造物は、避難者が津波によってさらわれることがないように、屋内部分が地表面から高い位置に設けられているにも拘らず、地表面から高床の屋内部分へと上るための手段が階段に限られているため、迅速な避難が困難であり、避難中に津波にまきこまれてしまう危険性が高いという問題があった。
特に、高齢者、女性、子供など足腰が弱い者の場合には、長い階段を上って高い位置にある屋内部分へと避難するのは非常に大変であり、避難中に津波にまきこまれてしまう危険性が大きかった。
かかる問題点に鑑みて、本出願人は、下記特許文献2の開示技術を提案している。
特許文献2の開示技術は、地中に打ち込まれた支柱と、支柱により地上の所定高さに支持された避難台と、地表面と避難台との行き来を可能とする昇降手段とからなる津波避難所において、昇降手段が階段及びゴンドラからなるものである。
この特許文献2に開示された津波避難所によれば、地表面と避難台との行き来を可能とする昇降手段としてゴンドラを備えているため、高所にある避難台への階段による迅速な避難が困難である高齢者や子供等であってもゴンドラによって避難台上へと容易且つ迅速に避難することが可能となる。
しかしながら、この津波避難所に備えられているゴンドラは、発電機から供給される電力を動力源として昇降するように構成されているため、発電機が浸水により故障した場合にはもはや使用することができず、昇降手段としての機能を完全に喪失してしまうという問題があった。また、仮に発電機に代えて外部電源を動力源としたとしても、停電するとゴンドラを使用できなくなる。
このような問題点を解決するための方法として、ゴンドラを手巻き式とすることも考えられる。しかし、多くの人が乗った重いゴンドラを人力で巻き上げることは容易ではなく、多くの人を迅速に避難させることができない。
上記した実状に鑑みて、本出願人は新規な手巻き式ゴンドラを特願2011−198830において提案している。
この手巻き式ゴンドラは、上記問題点を全て解消することができる非常に優れたものであるが、クラッチ機構によるギアの切り換えを手動で行う必要があるため、操作を行う者が操作に不慣れな場合には切り換えが良好に行えないおそれがあった。
特開平9−184323号公報 特開2006−112087号公報
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、人力による巻き上げを補助する機構を有するとともに、電力を必要とせずに人力のみでも巻き上げることが可能であり、しかも操作が簡単であって、津波避難施設等で避難者を高所へと迅速に導くために好適に使用可能な手巻き式ゴンドラを提供するものである。
請求項1に係る発明は、人が乗るゴンドラ籠と、前記ゴンドラ籠と重量バランスをとるためのカウンターウェイトと、前記ゴンドラ籠を吊り下げるワイヤー及び前記カウンターウェイトを吊り下げるワイヤーを巻き上げるための巻き上げドラムと、前記巻き上げドラムを人力で回転させるための第1ハンドルと、前記巻き上げドラムを回転させるための力を補助する電動アシスト機構と、を備え、前記電動アシスト機構は、電動モータと、該電動モータを駆動するための電力を貯蔵可能なバッテリーとを有する、ことを特徴とする手巻き式ゴンドラに関する。
請求項2に係る発明は、前記電動アシスト機構の使用と不使用とを切り換える切り換え手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の手巻き式ゴンドラに関する。
請求項3に係る発明は、前記ハンドルが、前記電動アシスト機構の不使用時に用いられる第1ハンドルと、前記電動アシスト機構の使用時に用いられる第2ハンドルとからなり、前記切り換え手段は、前記第2ハンドルを、前記第1ハンドルにより回転される回転軸に対して回転可能に連結される連結状態と、前記回転軸を回転不能である非連結状態と、に切り換え可能であることを特徴とする請求項2記載の手巻き式ゴンドラに関する。
請求項4に係る発明は、前記第1ハンドルの操作軸及び前記第2ハンドルの操作軸は、互いに直角をなす方向に延びており、前記連結状態において、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、傘歯車機構を介して前記回転軸と連結される、ことを特徴とする請求項3記載の手巻き式ゴンドラに関する。
請求項1に係る発明の手巻き式ゴンドラによれば、ゴンドラ籠を吊り下げるワイヤー及びカウンターウェイトを吊り下げるワイヤーを巻き上げるための巻き上げドラムを回転させるための力を補助する電動アシスト機構を備えているため、多くの人が乗った重いゴンドラであっても電動アシスト機構により補助された人力で容易に巻き上げることが可能となる。また、電動アシスト機構が、電動モータと該電動モータを駆動するための電力を貯蔵可能なバッテリーとを有することから、外部電源を必要とせずに電動モータを駆動して人力を補助することができる。また人手によるクラッチ機構の切り換え操作が不要であるため、誰でも簡単にゴンドラの昇降操作を行うことができる。
請求項2に係る発明の手巻き式ゴンドラによれば、電動アシスト機構の使用と不使用とを切り換える切り換え手段を備えていることから、バッテリー切れや浸水による故障等で電動アシスト機構が使用できない場合には、人力で操作することが可能となる。
請求項3に係る発明の手巻き式ゴンドラによれば、ハンドルが、電動アシスト機構の不使用時に用いられる第1ハンドルと、電動アシスト機構の使用時に用いられる第2ハンドルとからなり、切り換え手段は、第2ハンドルを、第1ハンドルにより回転される回転軸に対して回転可能に連結される連結状態と、回転軸を回転不能である非連結状態と、に切り換え可能であることから、電動アシスト機構の補助を必要としない場合には第1ハンドルを使用し、補助を必要とする場合には第2ハンドルを使用して、それぞれ巻き上げドラムを回転させることが可能となるため、操作性に優れている。
請求項4に係る発明の手巻き式ゴンドラによれば、第1ハンドルの操作軸及び第2ハンドルの操作軸は、互いに直角をなす方向に延びており、前記連結状態において、第1ハンドル及び第2ハンドルは傘歯車機構を介して前記回転軸と連結されることから、前記連結状態において、操作者は第1ハンドルと第2ハンドルの両方を使用して前記回転軸を回転することができる。加えて第1ハンドルと第2ハンドルとは90度離れた位置関係にあるため、2人以上で同時に容易に第1ハンドルと第2ハンドルを操作することができる。そのため、ゴンドラ籠に多人数が載っている場合であっても迅速にゴンドラ籠を昇降させることが可能となる。
本発明に係る手巻き式ゴンドラの全体構成を示す正面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの全体構成を示す平面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの全体構成を示す左側面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの要部の正面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの要部の右側面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの要部の平面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの巻き上げドラムを示す図であって、(a)は正面図、(b)は左側面図である。 本発明に係る手巻き式ゴンドラの電動アシスト機構の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る手巻き式ゴンドラの好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る手巻き式ゴンドラは、図1〜図3に示すように、人が乗るゴンドラ籠(1)と、ゴンドラ籠(1)と重量バランスをとるためのカウンターウェイト(2)と、ゴンドラ籠(1)及びカウンターウェイト(2)を吊り下げるワイヤーを巻き上げるための巻き上げドラム(3)と、巻き上げドラム(3)を人力で回転させるための第1ハンドル(5)を備えた駆動装置(50)と、巻き上げドラム(3)を回転させるための力を補助する電動アシスト機構(4)と、を備えている。
ゴンドラ籠(1)の大きさは特に限定されないが、例えば1名の人力で巻き上げることを想定した場合、最大積載荷重350kg(例えば5人乗り仕様)程度のものが好適であって、車椅子を搭載可能な広さを有することが好ましい。
ゴンドラ籠(1)は、巻き上げドラム(3)の両端寄り部分に巻回された2本のワイヤー(7)により、巻き上げドラム(3)の下方に吊り下げられている(図1乃至図3参照)。
図1及び図3において、ゴンドラ籠(1)の最下降位置を実線で示し、最上昇位置を二点鎖線で示している。また、図1及び図2中の符号(25)はゴンドラ籠(1)に乗り降りするための足場である。
カウンターウェイト(2)は、巻き上げドラム(3)の中心付近に巻回されたワイヤー(8)により吊り下げられている(図1乃至図3参照)。ワイヤー(8)は、図2に示すように、巻き上げドラム(3)から巻き出されて2つの滑車装置(6)を経由してカウンターウェイト(2)と連結されている。
カウンターウェイト(2)の重量は、ゴンドラ籠(1)の最大積載重量の約半分に設定することが好ましい。例えば、ゴンドラ籠(1)の最大積載重量が350kgの場合は、カウンターウェイト(2)の重量は175kgに設定される。
図1及び図3において、カウンターウェイト(2)の最上昇位置を実線で示し、最下降位置を二点鎖線で示している。
巻き上げドラム(3)は、図7に示すように、長さ方向の両端部が軸受(9)によって回転可能に支持されている。巻き上げドラム(3)の長さ方向の左方部分及び右方部分には、それぞれゴンドラ籠(1)を吊り下げるためのワイヤー(7)が巻回されるねじ溝(3a)が形成されている。また、巻き上げドラム(3)の長さ方向の中央付近には、カウンターウェイト(2)を吊り下げるためのワイヤー(8)が巻回されるねじ溝(3b)が形成されている。
巻き上げドラム(3)の右端近傍には、スプロケット(10)が取り付けられている。スプロケット(10)は、後述する第1ハンドル(5)により回転されるスプロケット(16)と、チェーン(11)によって連結されている(図2、図4、図6参照)。これにより、後述するように、第1ハンドル(5)によりスプロケット(16)が回転されると、その回転駆動力(トルク)がチェーン(11)を介してスプロケット(10)に伝達され、巻き上げドラム(3)が回転する。
スプロケット(10)の歯数は、スプロケット(16)の歯数よりも多く(例えば4〜5倍程度)となるように設定することが好ましい。
巻き上げドラム(3)を人力で回転させるための第1ハンドル(5)は、ギアボックス(12)及びカップリング(15)を介して第1回転軸(13)と連結されており(図4、図6参照)、第1ハンドル(5)はギアボックス(12)を挟んで対向する位置に2つ設けられている(図5,6参照)。
ギアボックス(12)は、第1ハンドル(5)の回転方向を90°切り換えて第1回転軸(13)へと伝達する公知の傘歯車機構を収容しており、第1ハンドル(5)の回転が第1回転軸(13)に伝達されるとき、回転数が小さくなる(減速される)。
第1回転軸(13)は、架台(24)に固定された一対の軸受(14)によって回転可能に支持されており、その一端部にはスプロケット(16)が取り付けられている(図4、図6参照)。スプロケット(16)は、上述した通り、チェーン(11)を介して、巻き上げドラム(2)に取り付けられたスプロケット(10)と連結されている。
第1回転軸(13)の長さ方向中央付近にはブレーキローター(18a)が取り付けられている。駆動装置(50)が載置固定されている架台(24)には、ブレーキキャリバー(18b)が固定されており(図4参照)、このブレーキキャリバー(18b)を手動で操作することより、ブレーキローター(18a)を両側から挟み込んで回転を止めることができる。ブレーキローター(18a)の回転が止まると、第1回転軸(13)も止まり、更に第1回転軸(13)とチェーン(11)を介して連結されている巻き上げドラム(3)の回転も止まる。これにより、非常時においては、ゴンドラ籠(1)を人力で停止させることができる。
ギアボックス(12)の傘歯車機構は、第1回転軸(13)と反対側に延びる第2回転軸(17)とも連結(噛合)されている。これにより、第2回転軸(17)の回転は、ギアボックス(12)を介して第1回転軸(13)へと伝達される。
第2回転軸(17)には筒状の連結部材(19)が嵌合されており、連結部材(19)にはスプロケット(20)が取り付けられている(図4参照)。スプロケット(20)は、チェーン(21)により、電動アシスト機構(4)の電動モータにより回転駆動されるスプロケット(22)と連結されている。これにより、電動アシスト機構(4)の電動モータによる回転駆動力は、スプロケット(22)及びチェーン(21)を介してスプロケット(20)に伝達され、第2回転軸(17)及び第1回転軸(13)の回転駆動力として作用する。
連結部材(19)は、図4に示すように、第2ハンドル(23)と係脱自在に連結されている。尚、図5及び図6においては、第2ハンドル(23)の図示は省略している。
連結部材(19)のギアボックス(12)と反対側の端部には、凹状の被連結部(191)が設けられており、この被連結部(191)が第2ハンドル(23)に設けられた凸状の連結部(231)と噛み合うことにより、連結部材(19)と第2ハンドル(23)とが連結される。この噛み合い状態(連結状態)においては、第2ハンドル(23)と連結部材(19)とは一体的に回転する。この噛み合い状態は、人力で第2ハンドル(23)を第2回転軸(17)に沿って図4左方向にスライドさせることにより、容易に解除することができる。図4において、下方の全体図に噛み合いが解除された状態(非連結状態)の図、上方の円内部分図に噛み合い状態(連結状態)をそれぞれ示している。
上述した連結部材(19)と第2ハンドル(23)を係脱自在に連結する(連結状態と非連結状態を切り換える)機構は、電動アシスト機構の使用と不使用とを切り換える切り換え手段を構成している。
図8は、本発明に係る手巻き式ゴンドラの電動アシスト機構の構成を示すブロック図である。
電動アシスト機構(4)は、電動モータ(41)と、電動モータ(4)を駆動するための電力を貯蔵可能なバッテリー(42)と、CPU及びメモリを備えた制御装置(43)と、第2ハンドル(23)の回転トルクを検出するセンサ(44)とを備えている。電動アシスト機構(4)としては、電動アシスト自転車等に使用されている公知の電動アシスト機構を使用することができる。
電動モータ(41)としては、例えば、出力250W、トルク24Nm、回転数180rpmの仕様のブラシレスモータが使用されるが、これに限定はされない。
バッテリー(42)としては、例えば、電圧26V、容量7Ahの仕様のリチウムイオンバッテリーが使用されるが、これに限定はされない。
制御装置(43)は入力比例アシスト制御を行う。即ち、センサ(44)により検出された第2ハンドル(23)の回転トルクが大きくなるに伴って、電動モータ(41)の駆動による補助が大きくなるように制御する。電動モータ(41)の駆動による補助は、電動モータ(41)によりスプロケット(22)が回転し、この回転駆動力がチェーン(21)を介してスプロケット(20)に伝達され、第1回転軸(13)及び第2回転軸(17)の回転駆動力として作用することにより行われる。
手巻き式ゴンドラの操作時において、電動アシスト機構(4)を使用する場合、第2ハンドル(23)を連結部材(19)に連結した状態とする(図4円内部分図参照)。この状態において、操作者が第2ハンドル(23)を人力で回転すると、第2ハンドル(23)の回転トルクがセンサ(44)により検出される。制御装置(43)は、検出された回転トルクの大きさに比例した電動モータ(41)の出力が得られるように、バッテリー(42)から電動モータ(41)に供給される電力を制御する。第2ハンドル(23)の回転トルクに比例して得られる電動モータ(41)の出力(回転駆動力)は、スプロケット(22)及びチェーン(21)を介してスプロケット(20)に伝達され、第1回転軸(13)及び第2回転軸(17)の回転駆動力として作用する。この回転駆動力が、人力による第2ハンドル(23)の回転を補助するため、第2ハンドル(23)の回転により、第2回転軸(17)、第1回転軸(13)及び巻き上げドラム(3)を回転させてゴンドラ籠(1)を昇降させる操作を、小さい人力で容易に行うことが可能となる。
ここで、第1ハンドル(5)の操作軸及び第2ハンドル(23)の操作軸は、互いに直角をなす方向に延びている。そして、上記連結状態において、第1ハンドル(5)及び第2ハンドル(23)は、ギアボックス(12)の傘歯車機構を介して第1回転軸(13)と連結される。
これにより、手巻き式ゴンドラの操作時において、操作者は第1ハンドル(5)と第2ハンドル(23)の両方を使用して第一回転軸(13)を回転することができる。加えて第1ハンドル(5)と第2ハンドル(23)は90度離れた位置関係にあるため、2人以上で同時に容易に第1ハンドル(5)と第2ハンドル(23)を操作することができる。そのため、ゴンドラ籠(1)に多人数が載っている場合であっても迅速にゴンドラ籠(1)を昇降させることが可能となる。
手巻き式ゴンドラの操作時において、電動アシスト機構を使用しない場合は、第2ハンドル(23)と連結部材(19)の連結を解除した状態(図4全体図参照)とする。この状態では、仮に操作者が第2ハンドル(23)を回転したとしても、第2ハンドル(23)の回転トルクはセンサ(44)により検出されないため、電動アシスト機構は作動しない。
電動アシスト機構を使用しない場合は、第1ハンドル(5)を人力で回転することにより、第1回転軸(13)を回転することで、巻き上げドラム(3)を回転させてゴンドラ籠(1)を昇降させる操作を行うことが可能となる。従って、バッテリー(42)に貯蔵された電力が不足したり津波の浸水等により電気系統が故障したりする等して電動アシスト機構が使用できない場合であっても、ゴンドラ籠(1)を昇降させる操作を行うことが可能である。
本発明に係る手巻き式ゴンドラは、人を載せて高い場所まで昇降する必要がある様々な設備や施設に取り付けて使用することができるが、好適には津波避難施設に取り付けて使用することができる。
例えば、図1〜図3に示すような、地面(G)に立設された支柱(51)と、この支柱(51)により地上の所定高さ(津波の想定高さより高い)に支持された避難台(52)と、手摺(53)を備えた津波避難施設において、避難台(52)への昇降手段として本発明に係る手巻き式ゴンドラを取り付けることができる。
本発明は、例えば津波避難施設等で避難者を津波が届かない高所へと導くためのゴンドラとして好適に使用される。
1 ゴンドラ籠
2 カウンターウェイト
3 巻き上げドラム
4 電動アシスト機構
41 電動モータ
42 バッテリー
43 制御装置
44 センサ
5 第1ハンドル
7 ワイヤー
8 ワイヤー
13 第1回転軸
23 第2ハンドル
請求項1に係る発明は、人が乗るゴンドラ籠と、前記ゴンドラ籠と重量バランスをとるためのカウンターウェイトと、前記ゴンドラ籠を吊り下げるワイヤー及び前記カウンターウェイトを吊り下げるワイヤーを巻き上げるための巻き上げドラムと、前記巻き上げドラムを回転させるための駆動装置と、前記巻き上げドラムを回転させるための力を補助する電動アシスト機構と、を備え、前記駆動装置は、人力で回転する第1ハンドル及び第2ハンドルと、前記第1ハンドルとギアボックスを介して連結されている第1回転軸と、前記ギアボックスに連結されている第2回転軸と、前記第2ハンドルを前記第2回転軸に必要に応じスライド連結する連結部材と、前記第2回転軸と前記電動アシスト機構とを連結する連結機構とからなり、前記電動アシスト機構は、電動モータと、該電動モータを駆動するための電力を貯蔵可能なバッテリーと、必要に応じ回転させる前記第2ハンドルの回転トルクを検出するセンサとを有し、前記第2ハンドルの回転トルクが大きくなるに伴って、前記電動モータの駆動による補助が大きくなるように制御することを特徴とする手巻き式ゴンドラに関する。
請求項4に係る発明は、前記第1ハンドルの操作軸及び前記第2ハンドルの操作軸は、互いに直角をなす方向に延びており、前記連結状態において、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、傘歯車機構を介して前記回転軸と連結される、ことを特徴とする請求項1乃至何れかに記載の手巻き式ゴンドラに関する。
ギアボックス(12)の傘歯車機構は、第1回転軸(13)と反対側に延びる第2回転軸(17)とも連結(噛合)されている。これにより、第2回転軸(17)の回転は、ギアボックス(12)を介して第1回転軸(13)へと伝達される。
連結機構は、第2回転軸と電動アシスト機構とを連結している。連結機構はスプロケット(20)とチェーン(21)とスプロケット(22)とからなる。
第2回転軸(17)には筒状の連結部材(19)が嵌合されており、連結部材(19)にはスプロケット(20)が取り付けられている(図4参照)。スプロケット(20)は、チェーン(21)により、電動アシスト機構(4)の電動モータにより回転駆動されるスプロケット(22)と連結されている。これにより、電動アシスト機構(4)の電動モータによる回転駆動力は、連結機構により、即ちスプロケット(22)及びチェーン(21)を介してスプロケット(20)に伝達され、第2回転軸(17)及び第1回転軸(13)の回転駆動力として作用する。
制御装置(43)は入力比例アシスト制御を行う。即ち、センサ(44)により検出された第2ハンドル(23)の回転トルクが大きくなるに伴って、電動モータ(41)の駆動による補助が大きくなるように制御する。電動モータ(41)の駆動による補助は、電動モータ(41)によりスプロケット(22)が回転し、この回転駆動力がチェーン(21)を介してスプロケット(20)に伝達され、即ち連結機構により電動モータ(41)による駆動力が伝達され、第1回転軸(13)及び第2回転軸(17)の回転駆動力として作用することにより行われる。
手巻き式ゴンドラの操作時において、電動アシスト機構(4)を使用する場合、第2ハンドル(23)を連結部材(19)に連結した状態とする(図4円内部分図参照)。この状態において、操作者が第2ハンドル(23)を人力で回転すると、第2ハンドル(23)の回転トルクがセンサ(44)により検出される。制御装置(43)は、検出された回転トルクの大きさに比例した電動モータ(41)の出力が得られるように、バッテリー(42)から電動モータ(41)に供給される電力を制御する。第2ハンドル(23)の回転トルクに比例して得られる電動モータ(41)の出力(回転駆動力)は、スプロケット(22)及びチェーン(21)を介してスプロケット(20)に伝達され、即ち連結機構により電動モータ(41)による駆動力が伝達され、第1回転軸(13)及び第2回転軸(17)の回転駆動力として作用する。この回転駆動力が、人力による第2ハンドル(23)の回転を補助するため、第2ハンドル(23)の回転により、第2回転軸(17)、第1回転軸(13)及び巻き上げドラム(3)を回転させてゴンドラ籠(1)を昇降させる操作を、小さい人力で容易に行うことが可能となる。

Claims (4)

  1. 人が乗るゴンドラ籠と、
    前記ゴンドラ籠と重量バランスをとるためのカウンターウェイトと、
    前記ゴンドラ籠を吊り下げるワイヤー及び前記カウンターウェイトを吊り下げるワイヤーを巻き上げるための巻き上げドラムと、
    前記巻き上げドラムを人力で回転させるためのハンドルと、
    前記巻き上げドラムを回転させるための力を補助する電動アシスト機構と、を備え、
    前記電動アシスト機構は、電動モータと、該電動モータを駆動するための電力を貯蔵可能なバッテリーとを有する、
    ことを特徴とする手巻き式ゴンドラ。
  2. 前記電動アシスト機構の使用と不使用とを切り換える切り換え手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の手巻き式ゴンドラ。
  3. 前記ハンドルが、
    前記電動アシスト機構の不使用時に用いられる第1ハンドルと、前記電動アシスト機構の使用時に用いられる第2ハンドルとからなり、
    前記切り換え手段は、
    前記第2ハンドルを、前記第1ハンドルにより回転される回転軸に対して回転可能に連結される連結状態と、前記回転軸を回転不能である非連結状態と、に切り換え可能であることを特徴とする請求項2記載の手巻き式ゴンドラ。
  4. 前記第1ハンドルの操作軸及び前記第2ハンドルの操作軸は、互いに直角をなす方向に延びており、
    前記連結状態において、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、傘歯車機構を介して前記回転軸と連結される、
    ことを特徴とする請求項3記載の手巻き式ゴンドラ。
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