JP2014105004A - シール蓋および蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】詰め替え容器に使用して、詰め替えるときに、繰り返し使用する容器の口部に押圧して容易に押し破ることができて、落下衝撃に対して破れにくいシール蓋および蓋材を提供する。
【解決手段】詰め替え容器の口部に取り付けて口部を閉鎖し、押し破って口部を開放するシール蓋であって、シール蓋に設けた弱化線10が、シール蓋の略中心で交差する、切れ目と繋ぎ部を直線状に交互に設けられたミシン目からなる複数の直線状弱化線11と、直線状弱化線の終端のそれぞれに、繋ぎ部を介して、二股に広がる切れ目からなる二股弱化線12とからなる。また、シール蓋の外面に、表面フィルムを剥離可能に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、シール蓋および蓋材に関するものである。
容器内の内容物を少量ずつ複数回取り出して使用する容器は、ある程度以上剛性があって、キャップなどで再封できるプラスチックボトルやガラス瓶などの容器がその使い勝手の点から広く用いられている。
これらの繰り返し使用する容器は、中身を使い終わった時点で廃棄されていたが、廃棄物の問題や、もったいないとの意識から、この繰り返し容器に内容物を補充するように、詰め替え容器に包装された内容物を、繰り返し使用する容器に詰め替えることが行われるようになってきた。
この詰め替え容器には、液体洗濯洗剤や、シャンプー、リンス、ボディーソープ、あるいは、醤油、食用油などの液体の内容物を包装するスタンディングパウチや液体紙容器が使用されている。
一方、インスタントコーヒーなどの粉末状、あるいは顆粒状の内容物に対しても、詰め替え容器が使用されるようになってきた。粉末状、あるいは顆粒状の内容物の場合、繰り返し使用する容器の開口部に前述のような詰め替え容器の開口部をあてがって、移し変えようとすると、時間がかかることもあるが、粉が舞ってしまったり、繰り返し使用する容器の開口部に内容物がきちんと入らずにこぼれたりして、周囲や手を汚してしまう恐れがある。また、空気に触れることが多くなり、内容物が持つ香りや風味が揮散したり、大気中の水分を吸収して湿気たりして、内容物の品質劣化が起こる恐れもある。
このようなことを防止して詰め替えるため、開口部にシール蓋を設けた詰め替え容器を、繰り返し使用する容器の開口部に当てて、押し込むようにして、シール蓋を破断して内容物を一気に充填してしまう詰め替え容器がある。
例えば、紙カップなどの容器本体にシールされるバリア性を有する蓋がある。容器本体が有底の円筒形からなり、容器本体の開口部にホッパーが嵌め込まれていて、ホッパーには、開口部に嵌め込む立ち上がり壁と、立ち上がり壁の下端に接続し、上方かつ中央に傾斜した漏斗が設けられ、この漏斗の上端を蓋がシールしている。
この蓋は、最内層がポリエチレンのシーラント層を含む樹脂層で、この最内層の樹脂層の外側に接着剤層を介して金属箔層が貼着され、最内層には中央から放射状に複数本の強度弱点部が設けられていて、この強度弱点部によって最内層を含み金属箔層も破れて開封できるようになっている。
そのため、容器本体を逆さにし、蓋を補充用の容器の口部に押し込むように押圧すると、中央から放射状に複数本設けられた強度弱点部に沿って破断し、内容物を漏斗で中央に集めながら補充用の容器に補充される(特許文献1)。
特開2009−262955号公報
特許文献1に記載の蓋では、店舗の陳列棚などから落としてしまったときに蓋が破れたりする恐れがあった。そこで、この破れを防ぐために、切れ目と繋ぎからなるミシン目のつなぎを長くすると、落下等の衝撃による破断を防止することができるが、その一方で、詰め替えるときにシール蓋が破れにくくなり、詰め替えが難しくなってしまう。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、詰め替え容器に使用して、詰め替えるときに、繰り返し使用する容器の口部に押圧して容易に押し破ることができて、落下衝撃に対して破れにくいシール蓋および蓋材を提供することを課題としている。
本発明の請求項1に係る発明は、詰め替え容器の口部に取り付けて該口部を閉鎖し、押し破って該口部を開放するシール蓋であって、
該シール蓋に設けた弱化線が、前記シール蓋の略中心で交差する、切れ目と繋ぎ部を直線状に交互に設けられたミシン目からなる複数の直線状弱化線と、該直線状弱化線の終端のそれぞれに、繋ぎ部を介して、二股に広がる切れ目からなる二股弱化線とからなることを特徴とするシール蓋である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記二股弱化線が、くの字状、または、ハの字状であることを特徴とする請求項1に記載のシール蓋である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記直線状弱化線と前記二股弱化線の間にそれぞれ繋ぎ部を挟んで、前記二股弱化線より小さな二股に広がる切れ目からなる小二股弱化線を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のシール蓋である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記小二股弱化線が、くの字状、または、ハの字状であることを特徴とする請求項3に記載のシール蓋である。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のシール蓋の外面に、表面フィルムを剥離可能に設けたことを特徴とする蓋材である。
本発明の請求項6に係る発明は、前記シール蓋と前記表面フィルムの剥離可能な接着部が、前記蓋材の外縁に沿って設けられた外縁側接着部と、該外縁側接着部より内側で前記弱化線に重ならない位置に設けられた中間接着部からなることを特徴とする請求項5に記載の蓋材である。
本発明のシール蓋、および、蓋材は、詰め替えるときに、繰り返し使用する容器の口部に押圧して容易に弱化線から押し破ることができて、落下衝撃に対して破れにくい。特に、二股弱化線を設けたことで落下衝撃に対する耐性が向上する。
(A)本発明のシール蓋の第1の実施形態を模式的に平面で示した説明図である。(B)図1(A)の丸で囲んだXの部分を取り出した説明図である。 (A)本発明のシール蓋の第2の実施形態を模式的に平面で示した説明図である。(B)図2(A)の丸で囲んだYの部分を取り出した説明図である。 本発明のシール蓋の第1の実施形態を模式的に断面で示した説明図である。 本発明の蓋材の一例を模式的に断面で示した説明図である。 本発明の蓋材の一例を模式的に背面で示した説明図である。 本発明の蓋材の一例を取り付けた詰め替え容器を模式的に斜視で示した説明図である。 本発明の蓋材の一例を取り付けた詰め替え容器を模式的に断面で示した説明図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき説明する。
図1(A)は、本発明のシール蓋の第1の実施形態を模式的に平面で示した説明図、(B)は、図1(A)の丸で囲んだXの部分を取り出した説明図である。
第1の実施形態のシール蓋100には、図1(A)のように、弱化線10が設けられ、弱化線10は、シール蓋の略中心で交差する3本の直線状弱化線11と、直線状弱化線11の終端に、繋ぎ部を介して設けられた二股弱化線12とからなっている。
直線状弱化線11は、切れ目と繋ぎ部を直線状に交互に設けられたミシン目からなっている。また、二股弱化線12は二股に広がる切れ目からなっている。切れ目は、それぞれシール蓋100の断面を貫通するように設けられている。
図1(A)の丸で囲んだXの部分である図1(B)にあるように、二股弱化線12は2つの直線状の切れ目からなり、離れて形成されていてハの字状になっている。この場合、直線状弱化線11に沿う形で直線状に進行する破断方向に対し、隙間が生じる形となり、二股弱化線12に破断が接続されない恐れがある。
したがって、本実施形態では、離れて設けられているが、2つの直線状の切れ目の根元がくっ付いたくの字状であっても良い。但し、くの字状の二股弱化線12の大きさはできるだけ小さいほうが良い。というのは、くの字状に繋がった形の切れ目となる為、フィルムのカール等により開口するなどして、詰め替え容器の製造工程において引っかかるなどして破断したり、内容物が外にこぼれたりする恐れがある。
直線状弱化線11の両端に設けられた2つの二股弱化線12の端から端までの長さは、シール蓋100の直径の50から75%が好ましい。これより短いと弱化線11から破って開けるのに力がかかり開けづらく、また、これより長いと落としたりしたときに破れやすい。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき説明する。
図2(A)は、本発明のシール蓋の第2の実施形態を模式的に平面で示した説明図、(B)は、図2(A)の丸で囲んだYの部分を取り出した説明図である。
第2の実施形態のシール蓋200には、図2(A)のように、弱化線20が設けられ、弱化線20は、シール蓋200の略中心で交差する3本の直線状弱化線21と、直線状弱化線21の終端に、二股弱化線22が設けられ、直線状弱化線21と二股弱化線22の間に、それぞれに繋ぎ部を挟んで、二股弱化線22より小さな二股に広がる切れ目からなる小二股弱化線23が設けられている。
直線状弱化線21は、切れ目と繋ぎ部を直線状に交互に設けられたミシン目からなっている。また、二股弱化線22や小二股弱化線23は二股に広がる切れ目からなっている。切れ目は、それぞれシール蓋200の断面を貫通するように設けられている。
図2(A)の丸で囲んだYの部分である図2(B)にあるように、二股弱化線22は2つの直線状の切れ目からなり、2つの直線状の切れ目は、離れて形成されていて、ハの字状になっている。本実施形態では、第1の実施形態と同様、2つの直線状の切れ目が離れて設けられているが、2つの直線状の切れ目の根元がくっ付いた、くの字状であっても良い。
また、直線状弱化線21と二股弱化線22の間に設けられる、二股弱化線22より小さい小二股弱化線23は、2つの直線状の切れ目からなり、2つの直線状の切れ目の根元がくっ付いた、くの字状になっている。この場合、くの字状の小二股弱化線23の大きさは、きるだけ小さいほうが好ましい。但し、少なくとも破断が二股に広がる程度の大きさは必要である。
本実施形態では、2つの直線状の切れ目の根元がくっ付いて形成されているが、2つの直線状の切れ目が離れて形成されていて、ハの字状になっていても良い。特に、二股弱化線22が、ハの字状に形成され、小二股弱化線23が、くの字状に形成された本実施形態が好ましく、この構成により直線状弱化線21による直線方向の破断を小二股弱化線23が受けたのち、二股弱化線22にスムーズに引き継がれることで容易にシール蓋200の開封が可能となる。
直線状弱化線21の両端に設けられた2つの二股弱化線22の端から端までの長さは、シール蓋の直径の50から75%が好ましい。これより短いと弱化線20から破って開けるのに力がかかり開けづらく、これより長いと落としたりしたときに破れやすい。
図3は、本発明のシール蓋の第1の実施形態を模式的に断面で示した説明図である。
シール蓋100は図3に示すように、基材フィルム31とシーラント層32からなっている。基材フィルム31は、ポリエステルやナイロン、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムからなっている。無延伸のフィルムでもよいが、破断しやすいように2軸延伸フィルムが適している。
シーラント層32は、熱溶着する層であり、後述する容器本体などにシールするための層である。ポリエチレンや、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂が用いられ、フィルムにして基材フィルム31と貼り合わせて積層しても良いし、押出しラミネートにより積層しても良い。
弱化線10は、シール蓋100の基材フィルム31からシーラント層32まで、貫通した切れ目として設けられている。
第1の実施形態のシール蓋100の層構成などについて、図3を用いて説明したが、第2の実施形態のシール蓋200についても同様である。
次に、本発明のシール蓋を用いた本発明の蓋材について説明する。
図4は、本発明の蓋材の一例を模式的に断面で示した説明図、図5は、本発明の蓋材の一例を模式的に背面で示した説明図である。
本例の蓋材300は、シール蓋100、または、シール蓋200の外面に、表面フィルム400を剥離可能に設けたものである。この表面フィルム400を設けることによって、内容物の粉末や顆粒がこぼれないようにすると同時に、弱化線を設けたシール蓋を破れないように保護するものである。また、内容物によっては、必要なガスバリア性、水蒸気バリア性を付与して内容物の劣化を防止するものである。
本例の蓋材300は、図4の断面図、図5の背面図のように、表面フィルム400がシール蓋100、または、シール蓋200の外面に、シール蓋の外縁に沿って設けられた外縁側接着部41と、外縁側接着部41より内側で、前記弱化線に重ならない位置に設けられた中間接着部42を介して、部分的に接着して剥離可能に取り付けられている。
本例では、中間接着部42は弱化線を取り囲むようにリング状で設けられている。この中間接着部42の形状はこれに限られることなく、シール蓋から表面フィルム400を剥がすときに、弱化線を破断しないように設ければよい。
本例では、表面フィルム400は、表基材層43とイージーピールシーラント層44からなっている。表基材層43は、ポリエステルやナイロン、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムからなっている。無延伸のフィルムでもよいが、剥離するときに伸びないように2軸延伸フィルムを用いることが好ましい。
また、バリア性を考慮して、表基材層43にバリア性の高い無機酸化物蒸着フィルムを用いても良いし、また、無機酸化物蒸着フィルムや他のバリア性の高いフィルムや金属箔などを、積層した多層フィルムを表基材層43としても良い。
イージーピールシーラント層44はシール蓋の外面側の基材フィルム31と剥離可能に熱溶着できるものが好ましい。例えば、シール蓋の外面側の基材フィルム31がポリエチレンテレフタレートフィルムであれば、イージーピールシーラント層44にこれと剥離可能に熱溶着できるポリエチレンテレフタレート系のイージーピールシーラントフィルムを用いることができる。
シール蓋のそれぞれの基材フィルム31に合わせて、イージーピールシーラント層44を選択すればよい。また、場合によっては、基材フィルム31の外面に、イージーピールシーラント層44と剥離可能に熱溶着できる層を設けても良い。
このような表面フィルム400のイージーピールシーラント層44の面を、シール蓋の外面側の基材フィルム31の面と対向させて、重ね合わせて熱シールすることによって、外縁側接着部41や、中間接着部42を設けて、一体化して蓋材300を製造することができる。
次に、本発明の蓋材の一例を取り付けた詰め替え容器について説明する。
図6は、本発明の蓋材の一例を取り付けた詰め替え容器を模式的に斜視で示した説明図、図7は、本発明の蓋材の一例を取り付けた詰め替え容器を模式的に断面で示した説明図である。
本例の蓋材の一例を取り付けた詰め替え容器500は、容器本体50が円筒形の紙カップ51と漏斗部材52からなっている。紙カップ51は、筒状の胴部材53の下端に底部材54を設け、上端にトップカール部55を設けてある。トップカール部55は蓋材300を熱シールするために、押し潰されて上面が平坦になっている。
紙カップ51の内側には、粉末状あるいは顆粒状の内容物56が充填されている。内容物56の上に、下方が広がっていて上方がすぼまっている漏斗部57と、漏斗部57を容器本体50に取り付ける取り付け部58からなる漏斗部材52が設けられている。
この漏斗部57は、詰め替えるときに詰め替え容器500をひっくり返すと、内容物56が漏斗部57を通って、中央に集まり、繰り返し使用容器の口部に入るように設けてある。
そして、容器本体50のトップカール部55に蓋材300が熱シールにより熱溶着されている。また、蓋材300に、漏斗部57が触れる位置に、漏斗部材52が取り付けられている。
尚、蓋材300には、つまみ部45が設けられていて、つまみ部45の先端側は、シール蓋と表面フィルム400が、部分的に接着してつまみ接着部46が形成されている。また、トップカール部55と蓋材300との熱シール部分と、つまみ接着部46の間には、詰め替え容器500の蓋材300のシール蓋が切れた、カット線47が設けられている。
紙カップ51は板紙層の表裏に熱溶融樹脂層が設けられている。バリア性が必要な場合は、内側の熱溶融樹脂層と板紙層の間に、バリア性のある無機酸化物蒸着フィルムやアルミニウムなどの金属箔を設けても良い。漏斗部材52は、紙層の少なくとも紙カップに取り付ける面には、同様な熱溶融樹脂層が設けられ、熱溶着により紙カップの内面に取り付けられている。
この詰め替え容器500の内容物56を空の繰り返し使用容器に詰替えるには、まず、つまみ接着部46を持って、めくるとカット線47より先は、表面フィルム400だけが剥がれ、シール蓋が現れる。
詰め替え容器500をひっくり返して、繰り返し使用容器の口部にシール蓋をあてがい、押し込んで、繰り返し使用容器の口部に、詰め替え容器500の漏斗部57の先端が入るようにする。これによって、シール蓋の弱化線が破断して、内容物56が漏斗部57を通って繰り返し使用容器の中に落ちて、詰め替えができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
シール蓋用の積層体として、基材フィルム31の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmに、シーラント層32の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム60μmをドライラミネーションにより貼り合わせた。
表面フィルム用の積層体として、表基材層43のアルミナ蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmに裏面印刷を施し、この印刷面にイージーピールシーラント層44の対ポリエチレンテレフタレート用イージーピールフィルム30μmをドライラミネーションにより貼り合わせた。
シール蓋用積層体の基材フィルム31の面と、表面フィルム用積層体のイージーピールシーラント層44の面を重ね合わせて、表面フィルム側からシール型で加熱して、図6の300のように、外縁側接着部41と、中間接着部42、および、つまみ接着部46を設けた。
続いて、シール蓋側から半抜き加工により、図1(A)、(B)のような、3本の直線状弱化線11がシール蓋の略中心で交差し、直線状弱化線11の終端に、繋ぎ部を介して設けられた二股弱化線12とからなっている弱化線10、および、図6のような、カット線47を設けた。
直線状弱化線11の長さは72mmで、両端の二股弱化線12を含めた長さは80mm
で設けた。そして、蓋材の外形を打ち抜いて、実施例1の蓋材を作成した。
<実施例2>
シール蓋側から半抜き加工により、図2(A)、(B)のような、3本の直線状弱化線21がシール蓋の略中心で交差し、直線状弱化線21のそれぞれの終端に、小二股弱化線23と二股弱化線22が、それぞれ繋ぎ部を介して設けられた弱化線20を、直線状弱化線21の長さは72mm、両端の小二股弱化線23と二股弱化線22を含めた長さは80mmになるように設けた以外は実施例1と同様にして、実施例2の蓋材を作成した。
以下に本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
シール蓋に二股弱化線12を設けず、3本の直線状弱化線のみで弱化線を設け、直線状弱化線の長さを84mmにした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の蓋材を作成した。
<比較例2>
3本設けた直線状弱化線の長さを80mmにした以外は、比較例1と同様にして、比較例2の蓋材を作成した。
<評価方法>
以上のようにして作製した実施例1、2、比較例1、2の蓋材を、図6、図7のように、円筒形の紙カップ51と漏斗部材52からなって、インスタントコーヒー粉末が充填されている容器本体50のトップカール部55に、蓋材のシーラント層側が向くようにして、熱シールにより取り付け、詰め替え容器を作成した。
<開封強度>
実施例1、2、比較例1、2の蓋材を取り付けた詰め替え容器からそれぞれ、表面フィルムを剥がし、シール蓋でシールされた詰め替え容器とした。
この詰め替え容器をひっくり返して、繰り返し使用容器の口部に、詰め替え容器500の漏斗部57の先端が入るように、繰り返し使用容器の口部にシール蓋をあてがい、この状態で圧縮試験機の2枚の平板の間に挟み、平板の間が狭まるように、平板を移動して圧縮し、シール蓋の弱化線より破断するまでの最大の力(ニュートン、N)を、開封強度として測定した。その結果を表1にまとめた。
<落下試験>
インスタントコーヒー粉末が充填され、実施例1、2、比較例1、2の蓋材を取り付けた詰め替え容器を、60cmの高さから。正立より45°傾けて、コンクリートの床に落とした。
これを、弱化線より破れが発生するまで繰り返した。破れが1回目で発生したものを1とし、破れが発生した回数を落下試験結果とし、検体数nを3で行い、その結果を表1にまとめた。
Figure 2014105004
<比較結果>
開封強度は、実施例1と2の本発明の蓋材のほうが比較例1と2の蓋材より弱く、開けやすくなっているが。然るに落下試験では、実施例1と2の本発明の蓋材では、破れるまでの回数が多く、破れにくいことがわかる。また、実施例1と2の蓋材では、開封強度は大
差ないが、落下試験で実施例2の蓋材の方が、比較するとやや破れにくい結果となった。
以上のように、本発明のシール蓋、蓋材を詰め替え容器に用いることによって、詰め替え容器が、詰め替えるときに、繰り返し使用する容器の口部に押圧して容易に押し破りことができて、詰め替え易く、また、流通などで落下したときの落下衝撃に対して破れにくくなる。
100、200・・・シール蓋
300・・・蓋材
400・・・表面フィルム
500・・・詰め替え容器
10、20・・・弱化線
11、21・・・直線状弱化線
12、22・・・二股弱化線
23・・・小二股弱化線
31・・・基材フィルム
32・・・シーラン層
41・・・外縁側接着部
42・・・中間接着部
43・・・表基材層
44・・・イージーピールシーラント層
45・・・つまみ部
46・・・つまみ接着部
47・・・カット線
50・・・容器本体
51・・・紙カップ
52・・・漏斗部材
53・・・胴部材
54・・・底部材
55・・・トップカール部
56・・・内容物
57・・・漏斗部
58・・・取り付け部

Claims (6)

  1. 詰め替え容器の口部に取り付けて該口部を閉鎖し、押し破って該口部を開放するシール蓋であって、
    該シール蓋に設けた弱化線が、前記シール蓋の略中心で交差する、切れ目と繋ぎ部を直線状に交互に設けられたミシン目からなる複数の直線状弱化線と、該直線状弱化線の終端のそれぞれに、繋ぎ部を介して、二股に広がる切れ目からなる二股弱化線とからなることを特徴とするシール蓋。
  2. 前記二股弱化線が、くの字状、または、ハの字状であることを特徴とする請求項1に記載のシール蓋。
  3. 前記直線状弱化線と前記二股弱化線の間にそれぞれ繋ぎ部を挟んで、前記二股弱化線より小さな二股に広がる切れ目からなる小二股弱化線を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のシール蓋。
  4. 前記小二股弱化線が、くの字状、または、ハの字状であることを特徴とする請求項3に記載のシール蓋。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のシール蓋の外面に、表面フィルムを剥離可能に設けたことを特徴とする蓋材。
  6. 前記シール蓋と前記表面フィルムの剥離可能な接着部が、前記蓋材の外縁に沿って設けられた外縁側接着部と、該外縁側接着部より内側で前記弱化線に重ならない位置に設けられた中間接着部からなることを特徴とする請求項5に記載の蓋材。
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