JP2014103311A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Abstract

【課題】クラックの発生を抑制できるとともに、TEOS膜の剥離を抑えることが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】第1配線層11と第3配線層13の間に配置される第2配線層12を被覆するように第3TEOS膜17が形成されている。また、第3TEOS膜17によって被覆される第2配線層12の側壁側であって第3TEOS膜17上に第2SOG膜21が形成されており、さらに、半導体基板3の一方面側が封止材30により覆われている。そして、第3TEOS膜17が被覆される第2配線層12の一端部12aと、第1配線層11の一端部11a及び第3配線層13の一端部13aとが所定領域に亘り揃えられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、半導体基板上に、絶縁層を介して、複数の配線層が設けられた半導体装置が知られている。例えば、このような半導体装置としては、下記特許文献1がある。
特許文献1には、半導体基板(10)上に形成された層間絶縁膜(13)上に層状に第1金属配線(15)が設けられ、さらに、この第1金属配線(15)上に、下層絶縁膜(16)、SOG膜(17)、第2金属配線(20)が順に積層されて形成された半導体装置が開示されている。
特開2008−258391号公報
ところで、半導体装置では、外部からの粉塵や湿気などから保護するために、配線層や絶縁層を積層させた後、エポキシ系樹脂などの封止材で封止する場合がある。しかしながら、この封止材は熱をかけることによって変形しやすい性質があり、封止後室温まで冷却する冷熱過程や、当該半導体装置が温度変化の激しい場所で繰り返し使用されることにより、封止材が変形して配線層や絶縁層へ応力が伝搬されてしまうといった問題がある。特に、上記特許文献1のように、TEOS(テトラエトキシシラン)膜(層間絶縁膜)などの硬質膜と複数の配線層(Al膜)やSOG(スピンオングラス)膜などの軟質膜とを積層させた多層配線構造では、封止材が変形すると、この変形による応力を受けて各配線層間で引張り応力が発生して、これら配線層やSOG膜も変形してしまい、配線層とSOG膜の間に介在する硬質なTEOS膜に応力が集中しやすくなり、クラックが発生したり、剥離が生じるといった虞があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、クラックの発生を抑制できるとともに、TEOS膜の剥離を抑えることが可能な半導体装置を提供することにある。
本発明は、半導体基板(3)と、前記半導体基板(3)の一方面上に形成された多層配線層(11、12、13)と、前記多層配線層のうち、最上層(13)と最下層(11)の間に配置される少なくともいずれかの配線層を被覆するように形成された相対的にヤング率が高い第1の絶縁膜(17)と、前記第1の絶縁膜(17)によって被覆される被覆配線層(12)の側壁側であって前記第1の絶縁膜(17)上に形成された前記第1の絶縁膜(17)よりもヤング率が低い第2の絶縁膜(21)と、前記半導体基板(3)の前記一方面側を覆う封止材(30)と、を少なくとも備え、前記第1の絶縁膜(17)が被覆される前記被覆配線層(12)の一端部と、前記被覆配線層(12)の上層側および/または下層側の近接配線層(11、13)の一端部とが少なくとも所定領域に亘り揃えられていることを特徴とする。
請求項1の半導体装置では、半導体基板の一方面上に多層配線層が形成されており、この多層配線層のうち、最上層と最下層の間に配置される少なくともいずれかの配線層を被覆するように相対的にヤング率が高い第1の絶縁膜が形成されている。また、第1の絶縁膜によって被覆される被覆配線層の側壁側であって第1の絶縁膜上に第1の絶縁膜よりもヤング率が低い第2の絶縁膜が形成されており、さらに、半導体基板の一方面側が封止材により覆われている。そして、第1の絶縁膜が被覆される被覆配線層の一端部と、被覆配線層の上層側および/または下層側の近接配線層の一端部とが少なくとも所定領域に亘り揃えられている。この構成によれば、封止材の変形等によって発生する被覆配線層の一端部と近接配線層の一端部との間の引っ張り応力を小さくすることができ、被覆配線層と第2の絶縁膜との間に介在する第1の絶縁膜の剥離を抑えることができる。また、局所的な応力の集中を緩和することができ、膜内部でのクラックの発生を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面説明図である。 図2は、図1のαで示した領域を拡大した図である。 図3は、第1実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図4は、図3のA−A断面概略図である。 図5は、第1配線層に対する第2配線層の位置と剥離応力相対値との関係を示すグラフである。 図6は、第2配線層に対する第3配線層の位置と剥離応力相対値との関係を示すグラフである。 図7は、封止材の変形の様子を説明する説明図であり、図7(A)は、180℃でモールド形成した直後の様子を説明する図であり、図7(B)は、−40℃まで冷却したときの様子を説明する図であり、図7(C)は、150℃まで加熱したときの様子を説明する図である。 図8は、第1配線層と第2配線層の外周側の領域での変形の様子を説明する図であり、図8(A)は、180℃で封止材をモールド形成した直後の様子を説明する図であり、図8(B)は、−40℃まで冷却したときの様子を説明する図であり、図8(C)は、150℃まで加熱したときの様子を説明する図である。 図9は、半導体装置を150℃まで加熱したときに、TEOS膜に加わる応力の様子を説明する図であり、図9(A)は、第1配線層の一端部が第2配線層の一端部よりも内周寄りに位置しているときの様子を説明する図であり、図9(B)は、第1配線層の一端部が第2配線層の一端部と揃うように配置されているときの様子を説明する図であり、図9(C)は、第1配線層の一端部が第2配線層の一端部よりも外周寄りに位置しているときの様子を説明する図である。 図10は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 図11は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 図12は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 図13は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 図14は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 図15は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 図16は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置の構成概要を示す説明図である。 図17は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置の構成概要を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、詳細に説明する。
本発明の半導体装置1は、例えば、シリコンからなる半導体基板3(例えば厚さ、400μm)の一方面上に、多層配線層(第1配線層11、第2配線層12、第3配線層13)が絶縁膜(詳細は後述)を介して形成されている。そして、図1、2等に示すように、この一方面側がエポキシ樹脂やアルミナ等からなる封止材30によって覆われている。また、半導体基板3は、銀ペースト40を介して、銅などからなるヒートシンク38に固定されている。
半導体装置1は、図3に示すように、半導体基板3の厚さ方向と直交する方向から見て(平面視して)、略正方形状に構成されており、半導体基板3の中央部には、複数の半導体素子(図示略)等から構成される回路部32が設けられている。また、回路部32の外側には、この回路部32を取り囲むように、複数のパッド34が配置されている。このパッド34は、図1に示すように、金などから構成されるワイヤ42によって、リードフレーム36と電気的に接続されている。なお、図2では、ワイヤ42及びリードフレーム36を省略して示している。また、図3では、封止材30、ワイヤ42、リードフレーム36及びヒートシンク38等を省略して示している。
そして、図1、3に示すように、第1配線層11、第2配線層12、第3配線層13は、回路部32の周囲であって、パッド34の外側を囲むように配置されていると共に、半導体基板3の外縁部を囲むように(すなわち、略正方形状の各辺及び各角部に沿って)配置されている。また、図3に示すように、各配線層11〜13は、半導体基板3の各角部において、面取りされており、角部での応力が集中しないように構成されている。そして、これら各配線層11〜13は、所定領域(パッド34の外周)に亘って、図4に示すように、内周が略面一となるように揃えられて配置されている。より具体的に、各配線層11〜13は、半導体基板3の各辺に沿って直線状となる部分の各内縁が同一の仮想平面上で揃うように配置されている(すなわち、各配線層11〜13において、回路部32に面する一端部11a、12a、13a(各配線層11〜13の内縁の位置)が、同一の仮想平面上に位置している)。なお、図4において、右側が内周側(回路部32側)であり、左側が外周側である。
また、これら各配線層11〜13の外周(すなわち、配線層11〜13において、一端部11a、12a、13aとは反対側の他端部11b、12b、13b)は、半導体基板3の一方面と直交する断面(図3のA−A断面)が、第1配線層11(最下層)側から第3配線層13(最上層)側へ向けて徐々に小さくなるように階段状に形成されている。すなわち、図3、4に示すように、下層側の配線層(第1配線層11)の外周縁は外側位置に配置されており、上層になるにつれて、配線層の外周縁は内側位置となる。このように、各配線層11〜13を配置することで、当該半導体装置1を平面視したときに、各配線層11〜13の有無や、所望の位置に各配線層11〜13が配置されているか否かの確認を容易に行うことができる。
そして、これら各配線層11〜13の厚さは、上層になるにつれて厚くなるように構成されている。例えば、第1配線層11は、幅(一端部11aから他端部11bまでの長さ)を45.0μm、厚さを0.6μm、第2配線層11は、幅(一端部12aから他端部12bまでの長さ)を40.0μm、厚さを1.0μm、第3配線層13は、幅(一端部13aから他端部13bまでの長さ)を30.0μm、厚さを1.5μmで形成することができる。半導体基板3の外縁部に設けられる配線層11〜13は、例えば、電源やGND配線に用いられることが多く、比較的大きな電流が流れるため、電流能力が高いことが望ましい。一般的に、電流能力を高くするためには、配線層の断面積(配線厚×幅)を大きくすることが有効である。そして、本実施形態では、各配線層11〜13の幅が下層側から上層側へ徐々に小さくなる階段状の構成において、これら各配線層11〜13の厚さを下層側から上層側へ徐々に厚くなるように構成しているので、各配線層11〜13において所定の電流能力を確保することができる。なお、各配線層11〜13は、「外周配線」の一例に相当する。また、第1配線層11は、「最下層」の一例に相当し、第3配線層13は、「最上層」の一例に相当する。
第1配線層11と半導体基板3の間には、図4に示すように、SiOなどから構成される層間絶縁膜5(例えば、厚さ0.8μm)が形成されている。第1配線層11上には、この第1配線層11上を被覆するように、薄い第1TEOS膜15(例えば、厚さ0.2μm)が形成されている。また、第1配線層11の側壁側であって、第1TEOS膜15上には、第1SOG膜20(例えば、厚さ0.4μm)が形成されている。この第1SOG膜20は、第1配線層11の側壁側における第1TEOS膜15の段差を埋めるように形成されている。
そして、第1TEOS膜15及び第1SOG膜20上には、厚い第2TEOS膜16(例えば、厚さ0.9μm)が形成されている。第2TEOS膜16の上には、第2配線層12が形成されており、この第2配線層12上を被覆するように、薄い第3TEOS膜17(例えば、厚さ0.2μm)が形成されている。第2配線層12の側壁側であって、第3TEOS膜17上には、第2SOG膜21(例えば、厚さ0.5μm)が形成されている。この第2SOG膜21は、第2配線層12の側壁側における第3TEOS膜17の段差を埋めるように形成されている。
第3TEOS膜17及び第2SOG膜21上には、厚い第4TEOS膜18(例えば、厚さ1.2μm)が形成されている。そして、この第4TEOS膜18上に、第3配線層13(例えば、厚さ1.5μm)が形成されている。さらに、第3配線層13及び第4TEOS膜18上には、パシベーション膜として、例えばプラズマCVD法によって形成されたP−SiN膜44(例えば、第3配線層13上の厚さは1.5μm)が設けられている。なお、第1配線層11及び第3配線層13は、「近接配線層」の一例に相当し、第2配線層12は、「被覆配線層」の一例に相当する。また、第3TEOS膜17は、「第1の絶縁膜(17)」の一例に相当し、第2SOG膜21は、「第2の絶縁膜(21)」の一例に相当する。
次に、このように構成される半導体装置1内の応力分布の様子をシミュレーションし、剥離応力相対値(第3TEOS膜17の剥離度合い)について評価を行った結果を図5及び図6に示す。なお、シミュレーションは、リードフレーム36とワイヤ42の構成を省略した構造について行った。このシミュレーションは、封止材30を180℃の温度で封止した後室温(25℃)まで冷却し、さらに−40℃から150℃までの繰り返しの冷熱サイクルの熱ストレスを与え、温度150℃のタイミングで解析を行った。
図5は、第1配線層11に対して第2配線層12の位置を相対的に変化させたときのデータであり(第1配線層11と第3配線層13の配置は固定)、図6は、第2配線層12に対して第3配線層13の位置を相対的に変化させたときのデータ(第1配線層11と第2配線層12の配置は固定)である。ここで、図5の横軸は、第1配線層11の一端部11aと第2配線層12の一端部12aとの位置ずれ量を示しており、一端部12aが一端部11aと面一のときはこの値がゼロで表され、一端部12aが一端部11aよりも内周寄りに位置している場合はこの値がプラスで表され、一端部12aが一端部11aよりも外周寄りに位置している場合はこの値がマイナスで表されている。また、図6の横軸は、第2配線層12の一端部12aと第3配線層13の一端部13aとの位置ずれ量を示しており、一端部13aが一端部12aと面一のときはこの値がゼロで表され、一端部13aが一端部12aよりも内周寄りに位置している場合はこの値がプラスで表され、一端部13aが一端部12aよりも外周寄りに位置している場合はこの値がマイナスで表されている。なお、図5及び図6の縦軸は共に剥離応力相対値であり、この値が1以下では、第3TEOS膜17の剥離が生じていないことを示している。また、図5及び図6では、第2SOG膜21の厚さを、0.2μm(図中一点鎖線)、0.5μm(実線)、0.8μm(破線)と変えた場合の値をそれぞれ示している。
図5及び図6の結果より、第2SOG膜21がどの膜厚でも、一端部12aが一端部11aと面一(位置ずれ量がゼロ)のとき、及び一端部13aが一端部12aと面一(位置ずれ量がゼロ)のときが剥離応力相対値は最も小さくなっている。すなわち、この結果からも、各配線層11〜13の一端部(内周側)を略面一とすることで、第3TEOS膜17の剥離を抑制できることが確認できる。また、第2SOG膜21の膜厚は小さい方が第3TEOS膜17の剥離をより抑えられることがわかる。
ここで、各配線層11〜13の一端部11a、12a、13aを揃えることで第3TEOS膜17の剥離を抑制できるメカニズムについて、図7〜9を参照して説明する。なお、ここでは、説明の便宜上、第1配線層11と第2配線層12付近の応力の様子を取り上げて説明するが、第2配線層12と第3配線層13付近の応力の様子もこれと同様に考えることができる。
封止材30は、比較的、線膨張係数が大きいため、例えば、図7(A)に示すように、封止材30を温度180℃でモールド形成した後、−40℃などの低温まで冷却されると、この封止材30は収縮し全体的に反りが発生する(図7(B))。このとき、半導体装置1の外縁部側では、封止材30の変形にともない、第1配線層11及び第2配線層12は、図8(A)の状態から外縁部側へ引っ張られて図8(B)の状態へと変位する。また、各SOG膜20、21、及び各TEOS膜15〜18も同様に変形する。そして、このように低温まで冷却された後、150℃程度の高温まで加熱されると、封止材30が膨張し、反りが緩和される(図7(C))。このとき、第1配線層11及び第2配線層12は、図8(B)の状態から内周側へ引っ張られて図8(C)の状態へと変位する。また、各SOG膜20、21、及び各TEOS膜15〜18も同様に変形する。そして、このような冷熱サイクルが半導体装置1に繰り返し加わることで、熱ストレスが半導体装置1内に蓄積されていくこととなる。
ここで、TEOS膜は、SOG膜(例えばヤング率が10GPa以下)やAlなどの配線層に比べて相対的にヤング率が高い硬質な膜(例えばヤング率が50GPa以上)であるため(すなわち、TEOS膜は、硬質であるが故、変形し難く)、引っ張りなどの応力が加わると、この応力を変形によって分散させ難く、熱ストレスがより蓄積されてしまい、このTEOS膜で剥離やクラックが発生しやすい。本発明者らは、鋭意研究の結果、各配線層11〜13の一端部11a、12a、13aの配置を適切に調整することで、TEOS膜へ加わる応力を緩和できることを見出した。
図9は、図7(C)の状態(すなわち、半導体装置の温度が150℃程度の高温の状態)において、第1配線層11の一端部11aと第2配線層12の一端部12a付近の応力の様子である。図9(A)のように、第1配線層11の一端部11aが第2配線層12の一端部12aよりも図9において右側へずれていると(内周寄りに位置していると)、第3TEOS膜17を右下方向へ大きく変形させるように第1配線層11が変形する。また、図9(C)のように、第1配線層11の一端部11aが第2配線層12の一端部12aよりも図9において左側へずれていると(外周寄りに位置していると)、第3TEOS膜17を左下方向へ大きく変形させるように第1配線層11が変形する。一方、図9(B)に示すように、第1配線層11の一端部11aが第2配線層12の一端部12aと揃うように配置されていると、第3TEOS膜17を下方向へ変形させるように第1配線層11が変形するが、その変形度合いは、図9(A)や図9(C)の場合と比べて小さくなる。このように各配線層11〜13の一端部11a〜13aを図9(B)のように揃えることで、TEOS膜へ加わる応力を緩和することができる。
次に、上述のように構成される半導体装置1の製造方法について図10〜図15を参照して説明する。
本発明の半導体装置1の製造方法では、まず、半導体基板3の一方面側に、公知の方法などによって、トランジスタなどの半導体素子(図示略)を形成し(図10(A))、この半導体素子の上にSiOよりなる層間絶縁膜5をCVD(化学気相成長)法などにより、温度700℃で0.8μm程度形成する(図10(B))。そして、コンタクトホール(図示略)を形成した後、Al膜を温度400℃でスパッタ法などにより0.6μm程度形成し(図10(C))、このAl膜にパターニングを施し、第1配線層11を形成する(図11(A))。
次に、この第1配線層11上に、第1TEOS膜15をCVD法により温度400℃で0.2μm程度形成する(図11(B))。次に、この第1TEOS膜15によって被覆された第1配線層11の側壁側に、第1SOG膜20を0.4μm程度、スピンコータを用いて塗布し400℃で熱硬化させ(図11(C))、さらにこの上に、第2TEOS膜16をCVD法により温度400℃で0.9μm程度(第1配線層11上では0.7μm程度)形成する(図12(A))。次に、この第2TEOS膜16上に、Al膜を温度400℃でスパッタ法などにより1.0μm程度形成し(図12(B))、このAl膜にパターニングを施し、第2配線層12を形成する(図12(C))。
次に、この第2配線層12上に、第3TEOS膜17をCVD法により温度400℃で0.2μm程度形成する(図13(A))。そして、この第3TEOS膜17によって被覆された第2配線層12の側壁側に、第2SOG膜21を0.5μm程度、スピンコータを用いて塗布し400℃で熱硬化させ(図13(B))、さらにこの上に、第4TEOS膜18をCVD法により温度400℃で1.2μm程度(第2配線層12上では0.7μm程度)形成する(図13(C))。
次に、この第4TEOS膜16上に、Al膜を温度400℃でスパッタ法などにより1.5μm程度形成し(図14(A))、このAl膜にパターニングを施し、第3配線層13を形成する(図14(B))。そして、この上に、パシベーション膜として、プラズマCVD法によってP−SiN膜44を温度400℃で形成してパターニングを施し(図14(C))、ダイシングする。次に、半導体基板3の他方面側に銀ペースト40を塗布し、ヒートシンク38に固定する(図15(A))。そして、ワイヤボンディングを行い(図示略)、さらに、封止材30を180℃でモールド形成した後、室温まで冷却し、半導体装置1を製造することができる(図15(B))。
以上説明したように、本第1実施形態に係る半導体装置1によれば、最上層(第1配線層11)と最下層(第3配線層13)の間に配置される第2配線層12(被覆配線層)を被覆するように第3TEOS膜17(第1の絶縁膜)が形成されている。また、第3TEOS膜17によって被覆される第2配線層12の側壁側であって第3TEOS膜17上に第2SOG膜21(第2の絶縁膜)が形成されており、さらに、半導体基板3の一方面側が封止材30により覆われている。そして、第3TEOS膜17が被覆される第2配線層12の一端部12aと、第2配線層12の上層側および下層側の近接配線層(第1配線層11、第3配線層13)の一端部11a、13aとが所定領域に亘り揃えられている。この構成によれば、封止材30の変形等によって発生する第2配線層12の一端部12aと、第1配線層11の一端部11a及び第3配線層13の一端部13aとの間の引っ張り応力を小さくすることができ、第2配線層12と第2SOG膜21との間に介在する第3TEOS膜17の剥離を抑えることができる。また、局所的な応力の集中を緩和することができ、膜内部でのクラックの発生を抑制することができる。
また、多層配線層(第1配線層11、第2配線層12、第3配線層13)は、当該半導体装置1の外縁部を少なくとも部分的に囲む外周配線からなり、この外周配線の内周が揃えられている。この構成により、各配線層間で発生する引っ張り応力を、多層配線層の内周側の位置においてより小さく抑えることができる。
また、外周配線は、当該半導体装置1の中央部に配置された回路部32の周囲を囲んで配置されている。このように構成することで、回路部32側でクラックが発生したり、応力が伝搬されることをより抑制することができ、回路部32への影響を抑え、高い信頼性を確保できる。
また、回路部32の外側に、複数のパッド34が配置されており、外周配線は、パッド部34の外側を囲んで配置されている。このように構成することで、回路部32側へ応力が伝搬されることをより一層抑制することができる。
また、外周配線の外周は、半導体基板3の一方面と直交する断面が、第1配線層11側から第3配線層13側へ向けて徐々に小さくなるように階段状に形成されている。このように、各配線層11〜13を配置することで、当該半導体装置1を平面視したときに、各配線層11〜13の有無や、所望の位置に各配線層11〜13が配置されているか否かの確認を容易に行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、多層配線層が、第1配線層11、第2配線層12、第3配線層13の3層より構成された例を説明したが、多層配線層の層数はこれに限定されず、2層であってもよく、また、4層以上であってもよい。
上記実施形態の構成に加え、さらに、各配線層11〜13の間には、ビアが形成されていてもよい。第1配線層11と第2配線層12との間に設けられる第1ビア50、及び、第2配線層12と第3配線層13との間に設けられる第2ビア52の各幅は、各配線層11〜13の幅より小さければ特に限定されず、例えば、図16に示すように幅広に構成されていてもよく、図17に示すように比較的幅の狭いもの(例えば、各ビア50、52の幅を1.0μm、ビア間隔を1.0μm)を複数設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、第3TEOS膜17がCVD法により形成された例を示したが、高密度プラズマCVD(HDP−CVD)法によって形成されていてもよい。
1…半導体装置
2…SOI層
3…半導体基板
5…層間絶縁膜
11…第1配線層(近接配線層)
11a…第1配線層の一端部
11b…第1配線層の他端部
12…第2配線層(被覆配線層)
12a…第2配線層の一端部
12b…第2配線層の他端部
13…第3配線層(近接配線層)
13a…第3配線層の一端部
13b…第3配線層の他端部
15…第1TEOS膜
16…第2TEOS膜
17…第3TEOS膜(第1の絶縁膜)
18…第4TEOS膜
20…第1SOG膜
21…第2SOG膜(第2の絶縁膜)
30…封止材
32…回路部
34…パッド

Claims (7)

  1. 半導体基板(3)と、
    前記半導体基板(3)の一方面上に形成された多層配線層(11、12、13)と、
    前記多層配線層のうち、最上層(13)と最下層(11)の間に配置される少なくともいずれかの配線層を被覆するように形成された相対的にヤング率が高い第1の絶縁膜(17)と、
    前記第1の絶縁膜(17)によって被覆される被覆配線層(12)の側壁側であって前記第1の絶縁膜(17)上に形成された前記第1の絶縁膜(17)よりもヤング率が低い第2の絶縁膜(21)と、
    前記半導体基板(3)の前記一方面側を覆う封止材(30)と、を少なくとも備え、
    前記第1の絶縁膜(17)が被覆される前記被覆配線層(12)の一端部と、前記被覆配線層(12)の上層側および/または下層側の近接配線層(11、13)の一端部とが少なくとも所定領域に亘り揃えられていることを特徴とする半導体装置(1)。
  2. 前記第1の絶縁膜(17)は、化学気相成長法によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置(1)。
  3. 前記第1の絶縁膜(17)は、テトラエトキシシラン膜(17)からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置(1)。
  4. 前記多層配線層(11、12、13)は、当該半導体装置(1)の外縁部を少なくとも部分的に囲む外周配線からなり、前記外周配線の内周が揃えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置(1)。
  5. 前記外周配線は、当該半導体装置(1)の中央部に配置された回路部(32)の周囲を囲んで配置されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置(1)。
  6. 前記回路部(32)の外側に、複数のパッド部(34)が配置されており、
    前記外周配線は、前記パッド部(34)の外側を囲んで配置されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置(1)。
  7. 前記多層配線層(11、12、13)は、当該半導体装置(1)の外縁部を少なくとも部分的に囲む外周配線からなり、前記外周配線の外周は、前記半導体基板(3)の前記一方面と直交する断面が、前記最下層(11)側から前記最上層(13)側へ向けて徐々に小さくなるように階段状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置(1)。
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